JP3658445B2 - 通信システムおよび通信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばパーソナルハンディホンシステム(PHS)に係る通信システムおよび通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、例えば「パーソナルハンディホンのすべて(監修:郵政省電気通信局電気通信事業部事業政策課、編著:電気通信事業政策研究会、株式会社クリエイト・クルーズ刊、平成5年12月10日発行)」に開示された、送信出力10mWの無線端末を用い、それぞれ半径数十メートル程度の通信領域を有する多数の基地局を設けて所定の範囲(サービスエリア)をカバーした通信領域で通話を行うことができるパーソナルハンデイホンシステム(PHS)が検討されている。
【0003】
パーソナルハンディホンシステムの基地局と端末局との間のデータの伝送は、「RCR STD−28」の規格に従って行われる。
基地局はそれぞれ異なった周波数の複数の無線通信回線を用いる。各無線通信回線は、タイムスロットに時分割されており、さらにタイムスロットはそれぞれ、周波数を有効に用いるために、基地局から端末局方向(CS→PS)のデータの伝送に用いられる下り方向の4つの通信チャネル、および、端末局から基地局方向(PS→CS)のデータの伝送に用いられる上り方向の4つの通信チャネルに(4つの双方向の通信チャネル)に時分割されている。
【0004】
基地局と端末局とは、各種制御情報および同期情報等を含む制御データ(LCCH)と音声データ等の通信データを、それぞれ1つの通信チャネルを介して基地局と端末局との間で伝送する。
あるいは、基地局と端末局は、1つの通信チャネルに通信データと制御データとを多重化して伝送する。つまり、基地局と端末局は、例えば8タイムスロットを1つのフレームとして用い、各フレームの先頭のタイムスロットの通信チャネルを用いて制御データを伝送し、その他の7つのタイムスロットの通信チャネルを用いて通信データを伝送する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなパーソナルハンディホンシステムにおいては、基地局は通信を行う場合に、まず、通信チャネルを受信してその状態をチェックし、他の通信に使用されていない、通信に適した状態の通信チャネルを選択して用いる。
複数の基地局と端末局との間の通信がすでに行われている場合であって、基地局が新たに通信をさらに始める場合、例えば新たな通信に用いる通話チャネルを、何らの規則にも従わずに、通信に適した状態の通信チャネルの中からランダムに選択して通信に用いると、基地局が同時に送信を行うタイミングに偏りが生じる。例えば極端な場合には、各無線通信回線の第1の通信チャネルのみが通信に用いられ、各無線回線の第2〜第4の通信チャネルが全く通信に用いられないといった事態が発生しうる。
【0006】
このような事態が生じると、基地局で用いられる電源装置は第1の通信チャネルが送信を行うタイミングで大きな出力電流が流れ、他のタイミングにおいては殆ど電源装置から出力電流が流れないということになる。
このように、基地局の出力電流が流れるタイミングに大きな偏りが生じると、基地局の電源装置に無理な動作を強いることになり、極端な場合には、電源電圧に脈動が生じて基地局の誤動作といった不具合を生じかねないという問題がある。
【0007】
本発明の通信システムおよび通信方法は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、パーソナルハンディホンシステムに用いられる基地局において、基地局が無線通信回線上への送信を行うタイミングを全ての通信チャネルを通して平均化し、基地局の電源装置の負荷を平均化することができる通信システムおよび通信方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、基地局の送信タイミングを平均化することにより、基地局の電源装置に無理な動作を強いず、基地局全体の動作を安定化することができる通信システムおよび通信方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の通信システムは、それぞれ異なる周波数の複数の無線通信回線を、それぞれ同じタイミングで時分割した複数の通信チャネルそれぞれを介して、少なくとも、所定の送信データを基地局から1以上の端末局それぞれに送信する通信システムであって、前記基地局は、前記端末局に対する送信データの送信を開始する際に、通信に適した状態の通信チャネルを有しており、制御チャネルに最も近い無線通信回線の通信チャネルの内、最も多く送信データの送信に用いられている通信チャネルから最も離れた通信チャネルを、前記送信データの送信の開始に係る通信チャネルとして選択するように構成されている。
【0009】
本発明の通信方法は、それぞれ異なる周波数の複数の無線通信回線を、それぞれ同じタイミングで時分割した複数の通信チャネルそれぞれを介して、少なくとも、所定の送信データを基地局から1以上の端末局それぞれに送信する通信方法であって、前記基地局は、前記端末局に対する送信データの送信を開始する際に、通信に適した状態の通信チャネルを有しており、制御チャネルに最も近い無線通信回線の通信チャネルの内、最も多く送信データの送信に用いられている通信チャネルから最も離れた通信チャネルを、前記送信データの送信の開始に係る通信チャネルとして選択する。
【0010】
【作用】
本発明において、基地局は、新たに端末局との通信を開始する場合に、所定の規則に従って、同時に送信データに用いられる通信チャネルの数が最も平均化されるように通信チャネルを選択して、基地局の電源回路から平均した値の出力電流が流れるようにする。
上述の通信チャネルを選択する所定の規則とは、例えば、通信に適した状態の通信チャネルを有しており、制御チャネルに最も近い無線通信回線の通信チャネルの内、最も多く送信データの送信に用いられている通信チャネルから最も離れた通信チャネルを、送信データの送信の開始に係る通信チャネルとして選択するといったものである。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
まず、図1〜図3を参照して本発明のパーソナルハンディホンシステム用の通信システム1、基地局20および端末局30の構成を説明する。
図1は、本発明の通信システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、パーソナルハンディホンシステム用の通信システム1は、通信網10に接続された複数の基地局20a,20bと端末局30から構成される。
通信網10は、例えば一般的な電話通信網である。
基地局20a,20bは、それぞれ半径数十m程度の通信領域を有しており、これらの通信領域が集まって所定の領域(サービスエリア)を形成する。
端末局30は、基地局20a,20bが形成するサービスエリア内で、無線通信回線を介して通信網10あるいは他の端末局(図示せず)との間の通話を行う。
【0012】
図2は、図1に示した基地局20a,20bの構成を示す図である。
基地局20a,20bは同一の構成であり同一の動作をするので、以下、基地局20aのみについて説明する。
図2に示すように、基地局20aは、アンテナ(ANT)200、切り換えスイッチ(SW)202、受信回路(RX)204、送信回路(TX)206、制御回路(CNT)208および回線インターフェース(NI)210から構成される。
基地局20aは、端末局30との間で制御データと通信データとを同一の通信チャネルに多重化して双方向に伝送し、通信網10と端末局30との間の通話路の設定および音声信号の送受信等を行う。
なお、通信データは基地局20aおよび通信網10の利用者の音声等のデータであり、制御データは基地局20aからのダイヤル情報あるいはオフフック情報等の通信制御に関するデータが含まれている。
【0013】
図3は、図1に示した端末局30の構成を示す図である。
図3に示すように、アンテナ(ANT)300、切り換えスイッチ(SW)302、受信回路(RX)304、送信回路(TX)306、制御回路(CNT)308、制御回路308に接続されたテンキー316、通話回路310、および、通話回路310に接続されたマイク312とスピーカ314とから構成される。
端末局30は、例えば発信専用の無線端末であって、基地局20a,20bが形成するサービスエリア内で、無線通信回線を介して通信網10あるいは他の端末局30(図示せず)との間の通話を行う。
【0014】
以下、図4を参照して端末局30と基地局20a,20bとの間のデータ伝送フォーマットを説明する。図4は、無線通信回線の1タイムスロット分のデータ伝送フォーマットを示す図である。
図4に示すように、基地局20aが用いる複数の無線通信回線は、それぞれタイムスロットに分割して用いられ、各タイムスロットは基地局20aから端末局30方向(下り方向(CS→PS))の4つの通信チャネル(物理スロット)と端末局30から基地局20a方向(上り方向(PS→CS))の4つの通信チャネル(4つの双方向の通信チャネル)に時分割されている。
図4(a)に示すように、これらの4つの双方向の通信チャネル内の、例えば第2の通信チャネルを用いて通信データと制御データとの伝送が行われる。
【0015】
以下、基地局20aにおける通信チャネルの選択の規則および通信チャネルの選択処理を説明する。
基地局20aの制御回路208は、各無線通信回線それぞれの各通信チャネルの使用状況等を管理しており、それに関するデータを保持している。
制御回路208は、以下に示す各表(表1〜表3)に示す規則に従って通信チャネルの選択を行い、端末局30とのデータの伝送に用いる。
【0016】
【表1】
(表1)
I.スロットの選択
1.管理単位(BS,CS,RF)の中で、使用中のキャリア数が最少のスロットを選択する。
但し、
(1)制御チャネルを送出しているスロットは、重みを1/nとして扱う。
(2)「候補なし」フラグの立っているスロットは対象から除く。
候補が1つになったら、II(表2)に進む。
候補が2つ以上の場合は、2.に進む。(同値の場合)
2.管理単位(BS,CS,RF)の中で、使用中のキャリア数が最多のスロットから最も遠いスロットを選択する。
但し、
(1)制御チャネルを送出しているスロットは重みを1/2nとして扱う。
(2)「候補なし」フラグの立っているスロットは対象から除く。
候補が1つになったら、II.(表2)に進む。
候補が2つ以上の場合は、スロット番号が最少のものを選択してII(表2)に進む。(同値の場合)
【0017】
【表2】
(表2)
II.キャリアの選択
1.I.「スロットの選択」(表1)で選択したスロットの中から、モニタ結果テーブルの結果がOKで、最もRSSI値の小さいキャリアを選択する。
候補が1つになったら、III .に進む。
候補が2つ以上の場合はキャリア番号が最少のものを選択してIII .(表3)に進む。(同値の場合)
候補がなくなったら3.へ進む。
2.I.「スロットの選択」(表1)で選択したスロットに隣接するスロットが使用中でないキャリアの中から制御チャネルのキャリア番号が最少のものを選択してIII .(表3)に進む。
候補がなくなったら3.に進む。
3.現在選択されているスロット番号に「候補なし」フラグを付けて、I.「スロットの選択」(表1)に戻る。
(III .「RF」の選択」(表3)に進む前に、必ず「候補なし」フラグをクリアする)
【0018】
【表3】
(表3)
III.RFの選択
1.管理単位(BS,CS)の中で、使用中のスロット数が最少のRFを選択する。
但し、
(1)制御チャネルを送出しているスロットは重みを1/nとして扱う。
候補が1つになったらII.(表2)に進む。
候補が2つ以上あったら2.に進む。(同値の場合)
2.管理単位(BS,CS)の中で、使用中のスロット数が最多のスロットから最多のスロットから最も遠いRFを選択する。
但し、
(1)制御チャネルを送出しているスロットは、重みを1/nとして扱う。
(2)「遠い」とは、物理的距離ではなく、管理上の論理的な距離を示す。
候補が1つになったらII.(表2)に進む。
候補が2つ以上の場合はRF番号が最少のものを選択して終了する。
【0019】
以下、図5〜図9を参照して、基地局20aにおける通信チャネルの選択方法の例を説明する。
図5〜図9は、それぞれ基地局20aの無線通信回線の使用状況を例示する図であって、スロット番号(1〜4)は、各無線通信回線の図4に示した通信チャネルの番号を示し、キャリア番号(1〜12)は、基地局20aの無線通信回線の番号を示し、「C」印は、制御チャネル送出中の無線通信回線および通信チャネルを示し、「X」印は、RSSI値がBAD(不良)である無線通信回線および通信チャネルを示し、「△」印は、RSSI値がNOISY(ノイズ有り)である無線通信回線および通信チャネルを示し、空欄はRSSI値がCLEAR(使用可)である無線通信回線および通信チャネルを示す。
【0020】
【動作例1】
まず、図5に示すような基地局20aの無線通信回線および通話チャネルの使用状況(回線使用状況)である場合、つまり、制御チャネル(C)が第1の無線通信回線の第1の通信チャネルで伝送されている場合の基地局20aの制御回路208による通信チャネルの選択について説明する。
【0021】
図5に示すような回線使用状況において、端末局30から基地局20aに対して、基地局20aの制御回路208は、「RCR STD−28」に規定された最初の「リンクチャネル確立要求」メッセージに対して、表1に示した「I.スロットの選択」を実行する。(この部分は、図6〜図9に関する説明に共通なので、以下省略する)。
表1に示した「I.スロットの選択」の1.(1)の規則に従うと、使用中の無線通信回線の数は、第1〜第4の通信チャネルにおいて、それぞれ1/8,0,0,0となる。従って、使用中の無線通信回線数が最少となる通信チャネルは第2〜第4の通信チャネルである。
さらに、表1に示した「I.スロットの選択」の2.(1)の規則に従うと、使用中の無線通信回線数が最多である第1の通信チャネルから最も遠い通信チャネルは、第4の通信チャネルとなる。
【0022】
つぎに、制御回路208は、表2に示した「II.キャリアの選択」を実行する。
表2に示した「II.キャリアの選択」の1.(1)の規則に従うと、RSSI値がCLEARである無線通信回線の候補は、第2〜第12の無線通信回線となる。
さらに、表2に示した「II.キャリアの選択」の2.の規則に従うと、第1〜第12の無線通信回線の内、最も制御チャネル(C)に近い無線通信回線は第2の無線通信回線である。
以上の制御回路208の選択処理により、第2の無線通信回線の第4の通信チャネル(以下、「通信チャネル(2,4)」のように略記する)が選択された。
【0023】
【動作例2】
つぎに、図6に示すような回線使用状況である場合、つまり、制御チャネル(C)が通信チャネル(1,1)で伝送され、図6中に▲1▼を付した通信チャネル(2,4)でデータの伝送が行われている場合の基地局20aの制御回路208による通信チャネルの選択について説明する。
【0024】
図6に示すような回線使用状況において、基地局20aの制御回路208は、表1に示した「I.スロットの選択」を実行する。
表1に示した「I.スロットの選択」の1.(1)の規則に従うと、使用中の無線通信回線の数は、第1〜第4の通信チャネルにおいて、それぞれ1/8,0,0,1となる。従って、使用中の無線通信回線数が最少となる通信チャネルは第2および第3の通信チャネルである。
さらに、表1に示した「I.スロットの選択」の2.(1)の規則に従うと、使用中の無線通信回線数が最多である第2の通信チャネルから最も遠い通信チャネルは、第2の通信チャネルとなる。
【0025】
つぎに、制御回路208は、表2に示した「II.キャリアの選択」を実行する。
表2に示した「II.キャリアの選択」の1.(1)の規則に従うと、RSSI値がCLEARである無線通信回線の候補は、第2〜第12の無線通信回線となる。
さらに、表2に示した「II.キャリアの選択」の2.の規則に従うと、第1〜第12の無線通信回線の内、最も制御チャネル(C)に近い無線通信回線は第2の無線通信回線である。
以上の制御回路208の選択処理により、通信チャネル(2,2)が選択された。
【0026】
【動作例3】
つぎに、図7に示すような回線使用状況である場合において、制御チャネル(C)が通信チャネル(1,1)で伝送され、図7中に▲1▼〜▲2▼を付した通信チャネル(2,4),(2,2)でデータの伝送が行われている場合の基地局20aの制御回路208による通信チャネルの選択について説明する。
【0027】
通信チャネル(1,1),(2,4),(2,2)が用いられている回線使用状況において、基地局20aの制御回路208は、表1に示した「I.スロットの選択」を実行する。
表1に示した「I.スロットの選択」の1.(1)の規則に従うと、使用中の無線通信回線の数は、第1〜第4の通信チャネルにおいて、それぞれ1/8,1,0,1となる。従って、使用中の無線通信回線数が最少となる通信チャネルは第3の通信チャネルである。
【0028】
つぎに、制御回路208は、表2に示した「II.キャリアの選択」を実行する。
表2に示した「II.キャリアの選択」の1.(1)の規則に従うと、RSSI値がCLEARである無線通信回線の候補は、第2〜第12の無線通信回線となる。
さらに、表2に示した「II.キャリアの選択」の2.の規則に従い、使用中の通信チャネルのRSSI値をBADとして扱うと、第2〜第12の無線通信回線の内、最も制御チャネル(C)に近い無線通信回線は第3の無線通信回線である。
以上の制御回路208の選択処理により、通信チャネル(3,3)が選択された。
以上のような制御回路208の選択処理によると、これ以降、図7中に▲4▼〜▲8▼の符号を付した通信チャネルが▲4▼,▲5▼,…,▲8▼の順に選択されてデータの伝送に用いられることになる。
【0029】
【動作例4】
つぎに、図8に示すように基地局20aが用いうる多くの通信チャネルが、「不良(X)」および「ノイズ有り(△)」である場合における基地局20aの制御回路208による通信チャネルの選択について説明する。
図8に示した回線使用状況において、制御回路208は、表1に示した「I.スロットの選択」を実行する。
表1に示した「I.スロットの選択」の1.(1)の規則に従うと、使用中の無線通信回線の数は、第1〜第4の通信チャネルにおいて、それぞれ1/8,0,0,0となる。従って、使用中の無線通信回線数が最少となる通信チャネルは第2〜第4の通信チャネルである。
さらに、表1に示した「I.スロットの選択」の2.(1)の規則に従うと、使用中の無線通信回線数が最多である第2の通信チャネルから最も遠い通信チャネルは、第4の通信チャネルとなる。
【0030】
つぎに、制御回路208は、表2に示した「II.キャリアの選択」を実行する。
表2に示した「II.キャリアの選択」の1.(1)の規則に従うと、RSSI値がCLEARである無線通信回線の候補は、第2,第4,…,第7,第9,第11,第12の無線通信回線となる。
さらに、表2に示した「II.キャリアの選択」の2.の規則に従い、使用中の通信チャネルのRSSI値をBADとして扱うと、第2,第4,…,第7,第9,第11,第12の無線通信回線の内、最も制御チャネル(C)に近い無線通信回線は第2の無線通信回線である。
以上の制御回路208の選択処理により、図8中に▲1▼を付した通信チャネル(2,4)が選択された。
【0031】
つぎに、図9に示すように基地局20aが用いうる多くの通信チャネルが、「不良(X)」および「ノイズ有り(△)」であり、通信チャネル(2,4)がデータの伝送に用いられてる場合における基地局20aの制御回路208による通信チャネルの選択について説明する。
図9に示した回線使用状況において、制御回路208は、表1に示した「I.スロットの選択」を実行する。
表1に示した「I.スロットの選択」の1.(1)の規則に従うと、使用中の無線通信回線の数は、第1〜第4の通信チャネルにおいて、それぞれ1/8,0,0,1となる。従って、使用中の無線通信回線数が最少となる通信チャネルは第2および第3の通信チャネルである。
さらに、表1に示した「I.スロットの選択」の2.(1)の規則に従うと、使用中の無線通信回線数が最多である第2の通信チャネルから最も遠い通信チャネルは、第2の通信チャネルとなる。
【0032】
つぎに、制御回路208は、表2に示した「II.キャリアの選択」を実行する。
表2に示した「II.キャリアの選択」の1.(1)の規則に従うと、RSSI値がCLEARである無線通信回線の候補は、第4,…,第7,第9,第11,第12の無線通信回線となる。
さらに、表2に示した「II.キャリアの選択」の2.の規則に従い、使用中の通信チャネルのRSSI値をBADとして扱うと、第4,…,第7,第9,第11,第12の無線通信回線の内、最も制御チャネル(C)に近い無線通信回線は第5の無線通信回線である。
以上の制御回路208の選択処理により、図9に▲2▼を付した通信チャネル(5,2)が選択された。
【0033】
以下、図10を参照して、図8に例示した通信チャネルの選択方法における基地局20aの電源装置の出力電流の変化を説明する。
図10は、図8に例示した基地局20aの通信チャネル選択が行われた場合の基地局20aの電源の出力電流の変化を示す図であって、(A)は基地局20aから制御チャネルのみを用いてデータが伝送されている場合を示し、(B)〜(F)は、それぞれ図8に示した▲1▼〜▲5▼の各通信チャネルが選択された場合の電源の出力電流の変化を示す。
図10(A)〜(F)に示すように、基地局20aにおける通信チャネルの選択の規則に従って通信チャネルを選択すると、電源の出力電流の量は、送信のタイミング内で分散される。
従って、例えば第1の通信チャネルが伝送を行うタイミングのみで、電源から非常に大きい値の出力電流が発生し、その他のタイミングにおいては殆ど電源から出力電流がながれないといったことは起こらない。
【0034】
以下、以上参照した各図を参照して通信システム1の動作を説明する。
端末局30の利用者は、端末局30のテンキー316に対して所定の発呼操作を行う。テンキー316に入力された情報は制御回路308に対して出力され、制御回路308は所定の発呼処理を行う。
すなわち、まず、端末局30からリンクチャネル確立要求が基地局20aに送出される。端末局30はこれに応答して表1〜表3および図5〜図9を参照して説明した通信チャネルの選択を行い、リンクチャネル割当を送出して、通信網10、基地局20aおよび端末局30の間に通話路を設定する。
マイク312から入力された端末局30の利用者の音声は、通話回路310でディジタル形式の信号に変換され、信号Tとして送信回路306に対して出力される。
【0035】
送信回路306は、制御回路308から入力される信号TXCのタイミングに従って、通話回路310から入力された通信データ(信号T)と通話回路310から入力された制御データとを図4に示したデータ伝送フォーマットで伝送する信号TXSを生成し、切り換えスイッチ302に対して出力する。
切り換えスイッチ302は、信号SWCを介した制御回路308の制御に従って、図4に示した各タイムスロットの第2の上り方向の通信チャネルのタイミングでアンテナ300を介して無線通信回線上に出力する。
【0036】
端末局30からの無線通信回線上の信号は、基地局20aのアンテナ200を介して切り換えスイッチ202に入力される。
切り換えスイッチ202は、信号SWCを介した制御回路208の制御に従って、受信した信号を図4に示した第2の上り方向の通信チャネルのタイミングで、信号SWSとして受信回路204に対して出力する。
【0037】
受信回路204は、信号RXCを介した制御回路208の制御に従って、信号SWSから通信データを分離して回線インターフェース210に対して出力し、制御データを信号RXSとして制御回路208に入力する。
制御回路208は、受信回路204から入力される信号RXS、および、回線インターフェース210から入力される信号NISに基づいて、各制御信号RXC,TXC,SWCを介して基地局20aの各部分の制御、および、基地局20aと端末局30との間でデータの伝送に用いる無線通信回線および通信チャネルの選択を行う。
【0038】
回線インターフェース210は、信号Rを通信網10に対して出力し、通信網10からの通話信号を信号Tとして送信回路206に対して出力する。
また、回線インターフェース210は、通信網10からの着信信号等の呼制御情報を検出し、信号NISとして制御回路208に対して出力し、信号CNTSとして制御回路208から入力された通信網10に対する呼制御情報を通信網10に対して出力する。
【0039】
送信回路206は、制御回路208から入力される信号TXCのタイミングに従って、回線インターフェース210から入力された通信データ(信号T)と制御回路208から入力された制御データとを、図4に示したデータ伝送フォーマットで伝送する信号TXSを生成し、切り換えスイッチ202に対して出力する。
切り換えスイッチ202は、信号SWCを介した制御回路208の制御に従って、図4に示したタイムスロットの第2の下り方向の通信チャネルのタイミングでアンテナ200を介して無線通信回線上に出力する。
【0040】
基地局20aのアンテナ200から無線通信回線上を伝送された電波信号は、端末局30のアンテナ300により受信される。
切り換えスイッチ302は、信号SWCを介した制御回路308の制御に従って、アンテナ300が捉えた信号を、図4に示した下り方向の第2の通信チャネルのタイミングで信号SWSとして受信回路304に対して出力する。
受信回路304は、信号RXCを介した制御回路308の制御に従って、信号SWSから通信データを分離して信号Tとして通話回路310に対して出力し、制御データを信号RXSとして制御回路208に入力する。通話回路310に入力された信号Tはアナログ形式の音声信号に変換され、スピーカ314を介して端末局30の利用者に伝えられる。
以上説明した基地局20a(端末局30が基地局20bの通話領域に入ってハンドオーバーが生じた場合には基地局20b)および端末局30の動作は、端末局30に対する終話操作(オフフック)または通信網10からの終話処理が行われて通話路が切断するまで続く。
【0041】
なお、通信システム1においては基地局20a,20bと端末局30のみで通信システム1を構成したが、これらの数は任意である。
また、1フレームに含まれるタイムスロット数は任意である。
また、通信データと制御データとを多重化して伝送する場合において、制御データを伝送する通信チャネルは1通信チャネルに限らず、システムの構成に応じて、制御データを複数の通信チャネルを用いて伝送してもよい。
また、基地局20a,20bおよび端末局30の構成は例示であって、これらの各構成要素は、同等の機能を有する他の回路等に置換可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、パーソナルハンディホンシステムに用いられる基地局において、データの伝送に用いる通信チャネルを、一定の規則に従って合理的に選択することができる。
さらに、本発明によれば、基地局が無線通信回線上への送信を行うタイミングを全ての通信チャネルを通して平均化することができるので、基地局の電源装置の負荷を平均化することができる。
また、本発明によれば、基地局の送信タイミングを平均化することにより、基地局の電源装置に無理な動作を強いず、基地局全体の動作を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示した基地局の構成を示す図である。
【図3】図1に示した端末局の構成を示す図である。
【図4】無線通信回線の1タイムスロット分のデータ伝送フォーマットを示す図である。
【図5】図1に示した基地局の無線通信回線の第1の回線使用状況および通信チャネルの選択方法を例示する図である。
【図6】図1に示した基地局の無線通信回線の第2の回線使用状況および通信チャネルの選択方法を例示する図である。
【図7】図1に示した基地局の無線通信回線の第3の回線使用状況および通信チャネルの選択方法を例示する図である。
【図8】図1に示した基地局の無線通信回線の第4の回線使用状況および通信チャネルの選択方法を例示する図である。
【図9】図1に示した基地局の無線通信回線の第5の回線使用状況および通信チャネルの選択方法を例示する図である。
【図10】図8に例示した基地局の通信チャネル選択が行われた場合の基地局20aの電源の出力電流の変化を示す図であって、(A)は基地局から制御チャネルのみを用いてデータが伝送されている場合を示し、(B)〜(F)は、それぞれ図8に示した▲1▼〜▲5▼の各通信チャネルが選択された場合の電源の出力電流の変化を示す。
【符号の説明】
1…通信システム、10…通信網、20a,20b…基地局、200,300…アンテナ、202,302…切り換えスイッチ,204,304…受信回路,206,306…送信回路、208,308…制御回路、316…テンキー、210…回線インターフェース、310…通話回路、312…マイク、314…スピーカ

Claims (2)

  1. それぞれ異なる周波数の複数の無線通信回線を、それぞれ同じタイミングで時分割した複数の通信チャネルそれぞれを介して、少なくとも、所定の送信データを基地局から1以上の端末局それぞれに送信する通信システムであって、
    前記基地局は、前記端末局に対する送信データの送信を開始する際に、通信に適した状態の通信チャネルを有しており、制御チャネルに最も近い無線通信回線の通信チャネルの内、最も多く送信データの送信に用いられている通信チャネルから最も離れた通信チャネルを、前記送信データの送信の開始に係る通信チャネルとして選択するように構成されている
    通信システム。
  2. それぞれ異なる周波数の複数の無線通信回線を、それぞれ同じタイミングで時分割した複数の通信チャネルそれぞれを介して、少なくとも、所定の送信データを基地局から1以上の端末局それぞれに送信する通信方法であって、
    前記基地局は、前記端末局に対する送信データの送信を開始する際に、通信に適した状態の通信チャネルを有しており、制御チャネルに最も近い無線通信回線の通信チャネルの内、最も多く送信データの送信に用いられている通信チャネルから最も離れた通信チャネルを、前記送信データの送信の開始に係る通信チャネルとして選択する
    通信方法。
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