JP3657356B2

JP3657356B2 - Stainless steel plate excellent in design and production method thereof

Info

Publication number: JP3657356B2
Application number: JP15332896A
Authority: JP
Inventors: 守弘長谷川; 武志宇都宮; 和白山
Original assignee: Nisshin Steel Co Ltd
Current assignee: Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority date: 1996-05-24
Filing date: 1996-05-24
Publication date: 2005-06-08
Anticipated expiration: 2016-05-24
Also published as: JPH09316625A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、黒色系の均一な色調をもつ意匠性に優れたステンレス鋼板を製造する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ステンレス鋼は、耐食性，意匠性に優れていることから、内装材，外装材，浴槽エプロン，厨房機器等の部材として広範な分野で使用されている。使用形態としては、ステンレス鋼を無垢のまま使用する場合や、着色処理，めっき等の表面処理を施して使用する場合等がある。
無垢のままで使用する場合、２Ｄ，２Ｂ仕上げの他に研磨目をつけたＨＬ仕上げや、冷間圧延時，調質圧延時等でダル目や柄目をつけたダル，エンボス仕上げ等が採用されている。これらの仕上げは、基本的にはステンレス鋼無垢材のもつ光沢のある銀白色の地肌を活かした意匠を目標としている。しかし、意匠に対する好みが多様化している最近では、ステンレス鋼無垢材のもつ光沢度が高い銀白色の表面肌だけでなく、黒色系の落ち着いた色調に対するニーズが強くなってきている。色調が均一であることも、意匠性，識別性等の商品価値を高める上で重要なファクターになる。
ステンレス鋼に黒色系の色調を付与する手段としては、化学発色，酸化処理，塗装等が採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
化学発色法では、高濃度のクロム酸，硫酸等からなる着色溶液にステンレス鋼を浸漬し、ステンレス鋼素地を溶解し、クロムの酸化物や水和酸化物を主とする酸化皮膜をステンレス鋼表面に形成させている。この場合、着色前に表面皮膜の組成や膜厚が不均一であると、素地の溶解速度が不均一になり、結果として均一な着色皮膜が形成されず、色調にバラツキが生じる。そこで、着色前の表面性状を均一化するため、電解処理，バフ研磨等の前処理が施されている。
たとえば、特開昭５９−２８５７４号公報では、着色前にステンレス鋼を陽極として硝酸水溶液中で電解処理する方法を紹介している。化学発色法では、処理液の濃度，温度等の条件が色調に影響を及ぼすため、溶液を厳格に管理する必要がある。バフ研磨においても、不適切な条件では着色後に色ムラの原因となるバフ研磨目が残るため、研磨条件を厳格に管理して入念に研磨する必要がある。
酸化処理法は、化学発色に比較して溶液管理等の問題がなく経済的であるものの、化学発色同様にステンレス鋼素地により影響を受け、色ムラが発生し易い欠点がある。特に発生し易い色ムラとしては、圧延方向に延びたスジ状の色ムラがある。
【０００４】
塗装法では、均一な色調をもつ黒色表面が得られるが、塗装工程に費用がかかる。
化学発色法で採用されている電解処理，バフ研磨等の前処理は、着色前の表面性状を均一化する上で有効であるが、そのために余分な工程が増え、生産性を低下させ、製品コストを上昇させる原因になる。
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、表面研磨及び冷延率５０％以上の冷間圧延で表面を調整し、更に適正条件下で酸化処理を施すことにより、黒色系で均一な色調を呈する意匠性に優れたステンレス鋼を容易に且つ安価に製造することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の製造方法は、その目的を達成するため、ステンレス鋼スラブを熱間圧延して得られた熱延コイルを焼鈍，酸洗した後に冷間圧延して得られた冷延コイルに焼鈍スケールを形成して着色ステンレス鋼板を製造する際、前記熱延コイルの表面層を＃１５０以上の研磨ベルトで仕上げ研磨した後、冷延率５０％以上で冷間圧延し、露点＋１０℃以上の酸化性雰囲気中９００℃以上の温度で６０秒以上焼鈍して焼鈍スケールを形成させることを特徴とする。
冷間圧延された材料は、直接焼鈍して焼鈍スケールを形成することもできるが、焼鈍に先立って焼鈍酸洗してもよい。更には、焼鈍酸洗後に、研磨，エンボス柄圧延，ダル目柄圧延等の表面加工を施すこともできる。
【０００６】
【実施の形態】
本発明に従って焼鈍スケールを形成させ、意匠性を付与させるステンレス鋼素材としては、２Ｄ，２Ｂ，ＨＬ仕上げ，ダルエンボス仕上げ等の各種仕上げ材料や圧延まま材料等が使用される。材質的には特に制約されるものでないが、耐食性が要求される外装用等の用途に使用されるものでは、Ｃｒ，Ｍｏ，Ｎｂ，Ｔｉ，Ｚｒ，Ａｌ，Ｃｕ，Ｖ等の耐食性改善成分を含む鋼材が使用される。
これら材料を焼鈍して酸化スケールを形成させると、種々の形態の色ムラが発生する。特に発生し易い色ムラには、圧延方向に延びたスジ状の色ムラがある。本発明者等は、この色ムラを防止するため適正製造条件を種々検討した。その結果、表面の不均一性を無くすため粗研磨として研磨番手の低いものを使用し、最終仕上げとして＃１５０以上の研磨ベルトで研磨した後、５０％以上の冷延率で冷間圧延する工程を少なくとも１回実施した後、９００℃以上で加熱保持時間６０秒以上の熱処理を施すとき、色ムラの発生がなく均一な色調が得られることを見い出した。得られた焼鈍スケールは、クロマネチックス指数でＬ^* ≦４５，−５≦ａ^* ≦５，−５≦ｂ^* ≦５の色調をもっている。
【０００７】
研磨条件，冷延条件，焼鈍条件等は、次のようなメカニズムにより酸化スケールの色調を改善するものと推察される。ステンレス鋼薄板の製造工程では、先ず２００ｍｍ程度の厚みをもつスラブを熱間圧延し、熱延コイルとする。この熱延コイルを焼鈍，酸洗し、所定の板厚まで冷間圧延する。使用されるスラブには、凝固時に成分偏析があり、スラブ表層に形成されるスケールの厚みや組成にバラツキがある。また、熱延に先立って約１２００℃で２時間程度スラブが加熱処理されるが、このときに生成するスケール及び熱延時に形成される熱延コイルのスケールの何れも厚みや組成がばらついている。
これらのバラツキは、焼鈍酸洗された熱延コイル表層の成分に微小なバラツキを発生させ、着色後に色ムラとして美観を害する原因となる。この表面のバラツキを解消するには、研磨を施した後で冷間圧延した材料に焼鈍スケールを生成させることが有効であると考えられる。
【０００８】
研磨工程では、研磨目の粗いベルトで粗研磨し、次いで研磨目の細かいベルトを使用した仕上げ研磨が施される。本発明では、成分が不均一な表層部分を除去するため、粗研磨では＃８０程度の目の粗いベルトを使用することが好ましい。しかし、仕上げ研磨時に目の粗い研磨ベルトを使用すると、或いは低い冷延率で冷間圧延すると研磨の影響が残り、焼鈍後の鋼板スケールにスジ状の色ムラが発生する。この色ムラは、＃１５０以上の細かい研磨目をもつベルトで研磨し、５０％以上の冷延率で冷間圧延した後、規制された条件下で焼鈍してスケールをある程度の厚みまで成長させ、特定した色調をもつ焼鈍スケールとすることにより防止できる。色ムラのない均一な焼鈍スケール表面は、この条件下で研磨及び冷間圧延した後で焼鈍酸洗，更には焼鈍酸洗後に研磨，エンボス圧延，ダル圧延等の表面加工を行っても維持される。
クロマネチックス指数がＬ^* ≦４５，−５≦ａ^* ≦５，−５≦ｂ^* ≦５の範囲になるように焼鈍スケールを調整すると、色調の均一性が改善される。クロマネチックス指数のうち、明度指数Ｌ^* は、無垢のステンレス鋼では１００以上の値になる。このステンレス鋼に焼鈍スケールを付けると、スケールが形成され始める初期では明度指数Ｌ^* がスケール厚みの増加に伴って大きく減少し、表面の黒みが増加する。スケール厚みの増加速度は、スケールがある程度の厚みを超えると徐々に小さくなり、明度指数Ｌ^* の減少速度も小さくなってくる。焼鈍スケールの厚みが不足する場合、素材の成分偏析や粗さ等の不均一が反映され、焼鈍スケールの厚みや組成が不均一になり、不均一な色調となる。
【０００９】
したがって、色調の均一性を確保するためには、焼鈍スケールにある程度の厚みが必要とされる。その境界になるのがＬ^* ≦４５となる状態であると考えられる。また、意匠性が強く求められる黒色系の色調を得るためには、−５≦ａ^* ≦５，−５≦ｂ^* ≦５であることが必要である。このような範囲にあるクロマネチックス指数の色調をもつ焼鈍スケールは、温度，時間，焼鈍雰囲気等の焼鈍条件に影響される。本発明者等の調査・研究によると、露点が＋１０℃以上の酸化性雰囲気で９００℃以上の温度に６０秒間以上加熱することにより、クロマネチックス指数がＬ^* ≦４５，−５≦ａ^* ≦５，−５≦ｂ^* ≦５の範囲にあり、色ムラのない焼鈍スケールが形成されることを見い出した。９００℃以上で最低６０秒の加熱時間が必要とされるが、極端に長い加熱時間では生産性が低下するばかりでなく、素地に対する焼鈍スケールの密着性が悪くなる。この点、加熱時間は、１０分以下，好ましくは３分未満に設定することが望まれる。
焼鈍スケールを形成した後のステンレス鋼は、硫酸，硫酸ナトリウム，硝酸等の濃度３〜１０％，温度３０〜５０℃の溶液中で電解処理又は浸漬処理することにより、色調の均一性が一層向上する。また、焼鈍スケールの上に、疵付き防止用に透明のポリオレフィン系樹脂等を塗装しても良い。外装材等に使用される場合には、透明のフッ素系樹脂等を塗装することにより、耐銹性が向上する。
【００１０】
【実施例】
実施例１：
ＳＵＳ３０４ステンレス鋼の圧延まま材を、研磨条件及び冷延条件を変えて、露点＋２０℃の雰囲気中で９００℃以上の温度に１７０秒加熱し、焼鈍スケールを鋼板表面に形成した。形成された焼鈍スケールの色調を観察し、色調のバラツキに及ぼす研磨，冷延条件の影響を調査した。なお、色調は２０ｃｍ×２０ｃｍの試験片で図１に示した位置についてＪＩＳＺ８７２２に準拠して測定し、バラツキは材料内における色調の最大バラツキΔＥで評価した。ΔＥが１．５以上であれば不均一な色調が必ず目視観察されるため、ΔＥ＝１．５の値を色調の均一又は不均一の基準とした。表１の調査結果にみられるように、本発明に従った条件下で研磨，圧延するとき、所要のクロマネチックス指数を満足する均一性の高い黒色系の色調が得られることが判る。
【００１１】

【００１２】
実施例２：
表２に示す成分・組成をもつステンレス鋼を＃２５０の研磨ベルトで仕上げ研磨し、冷延率６０％で冷間圧延した。そして、冷延まま材，冷延材を焼鈍酸洗したもの，焼鈍酸洗後に研磨，エンボス圧延等の表面加工を施したものについて、種々の条件下で焼鈍した。
【００１３】

【００１４】
焼鈍後に形成された焼鈍スケールの色調を実施例１と同様に測定し、色調に及ぼす焼鈍条件の影響を調査した。焼鈍では、特定温度に保持することなく、表３に示す最高温度まで昇温させた。表３の調査結果にみられるように、本発明で規定した条件下で焼鈍するとき、所要のクロマネチックス指数を満足する均一性の高い黒色系の色調が得られることが判る。
【００１５】

【００１６】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明においては、特定条件下で研磨及び冷間圧延を施したステンレス鋼板を冷延率５０％以上で冷間圧延し、露点＋１０℃以上の酸化性雰囲気中９００℃以上の温度で６０秒以上焼鈍することにより、色ムラがなく色調が安定したスケールが形成される。このようにして、本発明によるとき、均一性に優れ黒色系の色調をもつステンレス鋼板が安価に製造でき、内装材，外装材，浴槽エプロン，厨房機器等の部材として広範な分野で使用される材料が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例において色調を測定した箇所を示した試験片[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a method for producing a stainless steel plate having a uniform black color tone and excellent design.
[0002]
[Prior art]
Since stainless steel is excellent in corrosion resistance and design, it is used in a wide range of fields as a member for interior materials, exterior materials, bathtub apron, kitchen equipment and the like. As a usage form, there are a case where stainless steel is used as it is, a case where it is used after being subjected to a surface treatment such as coloring treatment and plating.
In addition to 2D and 2B finishes, in addition to 2D and 2B finishes, HL finishes with polished eyes, dulls with dull eyes and handle patterns during cold rolling and temper rolling, and embossed finishes are used. Has been. These finishes are basically aimed at designs that take advantage of the shiny silver-white surface of solid stainless steel. However, in recent years, as the preference for designs has diversified, there is an increasing need for not only a silver-white surface skin with a high glossiness of solid stainless steel, but also a calm black color tone. Uniform color tone is also an important factor in increasing the product value such as designability and distinguishability.
Chemical coloring, oxidation treatment, painting, and the like are employed as means for imparting a black color tone to stainless steel.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the chemical coloring method, stainless steel is immersed in a colored solution containing high concentrations of chromic acid, sulfuric acid, etc., the stainless steel substrate is dissolved, and an oxide film mainly composed of chromium oxide or hydrated oxide is applied to the surface of the stainless steel. It is made to form. In this case, if the composition and film thickness of the surface film are not uniform before coloring, the dissolution rate of the substrate becomes uneven, and as a result, a uniform colored film is not formed, resulting in variations in color tone. Therefore, in order to make the surface properties before coloring uniform, pretreatment such as electrolytic treatment and buffing is performed.
For example, Japanese Patent Laid-Open No. 59-28574 introduces a method of electrolytic treatment in a nitric acid aqueous solution using stainless steel as an anode before coloring. In the chemical color development method, conditions such as the concentration and temperature of the processing solution affect the color tone, so it is necessary to strictly manage the solution. Even in buff polishing, under inappropriate conditions, buffing marks that cause color unevenness remain after coloring, so it is necessary to carefully control the polishing conditions and carefully polish.
Although the oxidation treatment method is economical without problems such as solution management as compared with the chemical color development, it is affected by the stainless steel substrate similarly to the chemical color development and has a drawback that color unevenness is likely to occur. As color irregularities that are particularly likely to occur, there are stripe-shaped color irregularities extending in the rolling direction.
[0004]
The painting method provides a black surface with a uniform color tone, but the painting process is expensive.
Pretreatments such as electrolytic treatment and buffing that are used in the chemical coloring method are effective in making the surface properties uniform before coloring, but this increases the number of extra steps, lowers productivity, and reduces the productivity. This will increase costs.
The present invention has been devised to solve such a problem, by adjusting the surface by surface polishing and cold rolling with a cold rolling rate of 50% or more, and further performing an oxidation treatment under appropriate conditions. An object of the present invention is to easily and inexpensively manufacture a stainless steel having a black and uniform color tone and excellent in design.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the object of the manufacturing method of the present invention, a hot rolled coil obtained by hot rolling a stainless steel slab is annealed, pickled, and then annealed to a cold rolled coil obtained by cold rolling. When the colored stainless steel sheet is manufactured by forming the surface of the hot rolled coil, the surface layer of the hot rolled coil is finish-polished with a polishing belt of # 150 or more, and then cold-rolled at a cold rolling rate of 50% or more, and the dew point + 10 ° C. or more is oxidized. An annealing scale is formed by annealing for 60 seconds or more at a temperature of 900 ° C. or higher in a neutral atmosphere.
The cold-rolled material can be directly annealed to form an annealed scale, but may be pickled before annealing. Furthermore, after annealing pickling, surface processing such as polishing, embossed pattern rolling, and dull pattern rolling can be performed.
[0006]
Embodiment
Various finishing materials such as 2D, 2B, HL finishing, and dull embossing, as-rolled materials, and the like are used as the stainless steel material for forming an annealing scale and imparting designability according to the present invention. Although it is not particularly restricted in terms of material, corrosion resistance improving components such as Cr, Mo, Nb, Ti, Zr, Al, Cu, and V are used for applications such as exteriors that require corrosion resistance. Including steel material is used.
When these materials are annealed to form an oxide scale, various forms of color unevenness occur. Color irregularities that are particularly likely to occur include streaky color irregularities extending in the rolling direction. The inventors of the present invention studied various appropriate manufacturing conditions in order to prevent this color unevenness. As a result, in order to eliminate surface non-uniformity, a process using a low polishing count as rough polishing, polishing with a polishing belt of # 150 or more as the final finish, and cold rolling at a cold rolling rate of 50% or more After performing at least once, it was found that when heat treatment was performed at 900 ° C. or higher and a heat holding time of 60 seconds or longer, uniform color tone was obtained without occurrence of color unevenness. The obtained annealing scale has a color tone of L ^* ≦ 45, −5 ≦ a ^* ≦ 5, −5 ≦ b ^* ≦ 5 in terms of a chromaticistic index.
[0007]
The polishing conditions, cold rolling conditions, annealing conditions, etc. are presumed to improve the color tone of the oxide scale by the following mechanism. In the manufacturing process of the stainless steel sheet, first, a slab having a thickness of about 200 mm is hot-rolled to form a hot-rolled coil. The hot-rolled coil is annealed, pickled, and cold-rolled to a predetermined thickness. The slab used has component segregation during solidification, and the thickness and composition of the scale formed on the slab surface layer vary. Prior to hot rolling, the slab is heated at about 1200 ° C. for about 2 hours, and the thickness and composition of both the scale generated at this time and the scale of the hot rolled coil formed during hot rolling vary. .
These variations cause minute variations in the components of the surface layer of the hot-rolled coil that has been annealed and pickled, and cause aesthetic problems as color unevenness after coloring. In order to eliminate this surface variation, it is considered effective to generate an annealing scale in a material that has been polished and cold-rolled.
[0008]
In the polishing step, rough polishing is performed with a belt having a coarse polishing, and then finish polishing using a belt having a fine polishing is performed. In the present invention, in order to remove the surface layer portion where the components are not uniform, it is preferable to use a coarse belt of about # 80 in rough polishing. However, when a coarse polishing belt is used at the time of final polishing or cold rolling at a low cold rolling rate, the influence of polishing remains, and streaky color unevenness occurs on the steel plate scale after annealing. This color unevenness is polished with a belt with fine grinding # 150 or more, cold-rolled at a cold rolling rate of 50% or more, and then annealed under regulated conditions to grow the scale to a certain thickness. It can be prevented by using an annealing scale having the specified color tone. A uniform annealed scale surface with no color unevenness is maintained even after surface finishing such as polishing, embossing rolling and dull rolling after annealing and cold rolling after polishing and cold rolling under these conditions, and further after annealing pickling. The
When the annealing scale is adjusted so that the chrominetic index is in the range of L ^* ≦ 45, −5 ≦ a ^* ≦ 5, −5 ≦ b ^* ≦ 5, the uniformity of the color tone is improved. Of the chromonic indices, the lightness index L ^* is 100 or more for solid stainless steel. When an annealing scale is applied to this stainless steel, the lightness index L ^* is greatly reduced as the scale thickness is increased at the beginning of the scale formation, and the blackness of the surface is increased. The increase rate of the scale thickness gradually decreases when the scale exceeds a certain thickness, and the decrease rate of the lightness index L ^* also decreases. When the thickness of the annealing scale is insufficient, non-uniformity such as component segregation and roughness of the material is reflected, and the thickness and composition of the annealing scale become non-uniform, resulting in non-uniform color tone.
[0009]
Accordingly, in order to ensure the uniformity of the color tone, a certain amount of thickness is required for the annealing scale. The boundary is considered to be a state where L ^* ≦ 45. In addition, in order to obtain a black color tone whose design is strongly required, it is necessary that -5 ≦ a ^* ≦ 5, −5 ≦ b ^* ≦ 5. An annealing scale having a chromaticity index color tone in such a range is affected by annealing conditions such as temperature, time, and annealing atmosphere. According to the investigations and researches of the present inventors, the chromatic index is L ^* ≦ 45, −5 ≦ a ^* by heating to a temperature of 900 ° C. or higher for 60 seconds or more in an oxidizing atmosphere having a dew point of + 10 ° C. or higher ^. It was found that an annealing scale having no color unevenness was formed in the range of ≦ 5, −5 ≦ b ^* ≦ 5. Although a heating time of at least 60 seconds at 900 ° C. or higher is required, an extremely long heating time not only lowers productivity but also deteriorates the adhesion of the annealing scale to the substrate. In this respect, the heating time is desired to be set to 10 minutes or less, preferably less than 3 minutes.
Stainless steel after annealing scale is further improved in color uniformity by electrolytic treatment or immersion treatment in a solution of sulfuric acid, sodium sulfate, nitric acid, etc. in a concentration of 3-10% and a temperature of 30-50 ° C. To do. Further, a transparent polyolefin resin or the like may be coated on the annealing scale to prevent wrinkling. When used for an exterior material or the like, weather resistance is improved by painting a transparent fluororesin or the like.
[0010]
【Example】
Example 1:
The as-rolled SUS304 stainless steel material was heated to 900 ° C. or higher for 170 seconds in an atmosphere with a dew point of + 20 ° C. while changing the polishing conditions and cold rolling conditions, and an annealing scale was formed on the steel plate surface. The color tone of the formed annealing scale was observed, and the influence of polishing and cold rolling conditions on the color tone variation was investigated. The color tone was measured in accordance with JIS Z8722 for the position shown in FIG. 1 with a test piece of 20 cm × 20 cm, and the variation was evaluated by the maximum variation ΔE of the color tone in the material. If ΔE is 1.5 or more, a non-uniform color tone is always visually observed. Therefore, a value of ΔE = 1.5 was used as a reference for a uniform or non-uniform color tone. As can be seen from the investigation results in Table 1, it can be seen that when polishing and rolling under the conditions according to the present invention, a highly uniform black color tone satisfying the required chromonic index is obtained.
[0011]

[0012]
Example 2:
Stainless steel having the components and compositions shown in Table 2 was finish-polished with a # 250 abrasive belt and cold-rolled at a cold rolling rate of 60%. And as for cold-rolled material, what cold-rolled material was annealed and pickled, and what was surface-treated such as polishing and emboss rolling after annealing and pickling were annealed under various conditions.
[0013]

[0014]
The color tone of the annealing scale formed after annealing was measured in the same manner as in Example 1, and the influence of annealing conditions on the color tone was investigated. In the annealing, the temperature was raised to the maximum temperature shown in Table 3 without maintaining the specific temperature. As can be seen from the results of the investigation in Table 3, it can be seen that when annealing is performed under the conditions specified in the present invention, a black color tone with high uniformity that satisfies the required chromonic index is obtained.
[0015]

[0016]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, a stainless steel plate polished and cold-rolled under specific conditions is cold-rolled at a cold rolling rate of 50% or more, and 900 ° C. in an oxidizing atmosphere having a dew point of + 10 ° C. or more. By annealing at the above temperature for 60 seconds or more, a scale having no color unevenness and stable color tone is formed. Thus, according to the present invention, a stainless steel plate having excellent uniformity and a black color tone can be produced at low cost, and is used in a wide range of fields as a member of interior materials, exterior materials, bath apron, kitchen equipment, and the like. Material is provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 A test piece showing a location where color tone was measured in an example

Claims

When producing a colored stainless steel sheet by forming an annealing scale on a cold rolled coil obtained by annealing, pickling and hot rolling a hot rolled coil obtained by hot rolling a stainless steel slab, After finishing the surface layer of the rolled coil with a polishing belt of # 150 or higher, it is cold-rolled at a cold rolling rate of 50% or higher, and annealed at a temperature of 900 ° C. or higher in an oxidizing atmosphere with a dew point of 10 ° C. or higher for 60 seconds or longer. excellent production method of the stainless steel plate design property of forming annealing scale Te.

Prior to annealing according to claim 1, method for producing a stainless steel plate having excellent design to annealing pickling the rolled material cold.

Between claim 2 Annealing pickling and scale formation annealing according polishing method of embossing pattern rolled stainless steel plate having excellent design subjected to surface machining of the dull eyes pattern such as rolling.

A stable annealing with a color tone produced by the method according to any one of claims 1 to 3 and having a chromanetic index in the range of L ^* ≤45, -5≤a ^* ≤5, -5≤b ^* ≤5. stainless steel plate which scale is excellent design formed on the surface.