JP3655101B2 - 回転角度検出方法、装置および記録媒体 - Google Patents

回転角度検出方法、装置および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像中から特定パターンの回転角度を検出する回転角度検出方法、装置および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に、ツェルニケ・モーメント(Zernike Moment)を用いて画像中の特定マークを検出するための実用的な方法および装置を提案した(特願平7−301250号)。このツェルニケ・モーメントは、論文(Whoi−Yul Kim and Po Yuan,’A Practicla Pattern Recognition System for Translation,Scale and Rotation Invariance,’Proc.CVPR’94,pp.391−396,June 1994)に詳述されているように、次の式によって定義される。
【0003】
【数1】
Figure 0003655101
【数2】
Figure 0003655101
【数3】
Figure 0003655101
上記式(1)ないし(3)において、nはツェルニケ・モーメントの次数、mは階数である。mの絶対値はn以下でなければならず、かつ、nとmの絶対値との差は偶数でなけれなならない。
【0004】
上記式(1)のRnm(ρ)はラジアル多項式と呼ばれ、階数、次数と中心からの距離より算出される値である。上記式(2)のRe(Anm)がツェルニケ・モーメントの実数部であり、上記式(3)のIm(Anm)がツェルニケ・モーメントの虚数部である。ツェルニケ・モーメントの大きさ
Re(Anm) 2+Im(Anm) 2
は、画像の回転に不変な値であるため、特定マークf(x,y)の検出に利用することができる。この際、x,yの値は特定マークの大きさに応じて正規化する必要がある。すなわち、特定マークの中心から一番遠い点までの距離が1となるように、座標系を拡大/縮小して用いる。
【0005】
実際にツェルニケ・モーメントを算出するために、マーク候補領域が切り出される都度、上記式(2)、(3)の演算を実行したのでは、多くの処理時間を必要とするので、実用的でない。そこで、予め特定マークの大きさに応じた、次の式(4)、(5)で計算される値のテーブル(ラジアル多項式テーブル)を作成しておく。
【0006】
【数4】
Figure 0003655101
【数5】
Figure 0003655101
このラジアル多項式テーブルを利用すれば、各画素値とラジアル多項式テーブルの値との積和をとることでツェルニケ・モーメントを算出できる。つまり、上記式(2)、(3)に代えて、次の式(6)、(7)によりツェルニケ・モーメントが算出されることになり、処理が高速化される。
【0007】
【数6】
Figure 0003655101
【数7】
Figure 0003655101
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、ツェルニケ・モーメントの大きさは、画像の回転の影響を受けない。しかし、先に提案した方法は、例えば図9に示すようなパターンを検出対象として考慮されておらず、しかも、図9のパターンが図10に示すように画像中で回転している場合に、その回転角度の検出を考慮したものではない。
【0009】
本発明は上記した事情を背景になされたもので、
本発明の目的は、上記したツェルニケ・モーメントの特性を利用して画像の回転角度を精度よく検出する回転角度検出方法、装置および記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、ツェルニケ・モーメントを用いて画像中のパターン画像の回転角度を検出する方法であって、前記パターン画像の次数、階数が異なる複数のツェルニケ・モーメントおよびその大きさを求め、該複数のツェルニケ・モーメントを基に前記パターン画像の複数の回転角度を算出し、該複数の回転角度の内、対応するツェルニケ・モーメントの大きさ×階数の値(以下、評価値)が最も大きい回転角度を、前記パターン画像の回転角度として選択して出力することを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明では、前記複数のツェルニケ・モーメントの大きさが、それぞれ所定の範囲内にあるとき、前記複数の回転角度を算出することを特徴としている。
【0012】
請求項3記載の発明では、前記複数の回転角度の差が所定の閾値を超えるとき、前記評価値が最も大きい回転角度を選択出力しないことを特徴としている。
【0013】
請求項記載の発明では、パターン画像を入力する手段と、前記パターン画像の大きさに応じた、次数、階数が異なる複数のツェルニケ多項式テーブルを保持する手段と、前記パターン画像の中心または重心と前記テーブルの中心または重心を合わせて前記パターン画像の複数のツェルニケ・モーメントを算出する手段と、該複数のツェルニケ・モーメントの大きさを算出し、該大きさがそれぞれ所定の範囲内にあるか否かを判定する手段と、所定の範囲内にあると判定されたとき、各階数におけるツェルニケ・モーメントの大きさ×階数の値(以下、評価値)を算出する手段と、前記複数のツェルニケ・モーメントを基に複数の回転角度を算出する手段と、前記複数の回転角度の差が所定の閾値以下のとき、前記評価値最も大きい回転角度を選択出力する手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
請求項記載の発明では、パターン画像を入力する機能と、前記パターン画像の大きさに応じた、次数、階数が異なる複数のツェルニケ多項式テーブルを保持する機能と、前記パターン画像の中心または重心と前記テーブルの中心または重心を合わせて前記パターン画像の複数のツェルニケ・モーメントを算出する機能と、該複数のツェルニケ・モーメントの大きさを算出し、該大きさがそれぞれ所定の範囲内にあるか否かを判定する機能と、所定の範囲内にあると判定されたとき、各階数におけるツェルニケ・モーメントの大きさ×階数の値(以下、評価値)を算出する機能と、前記複数のツェルニケ・モーメントを基に複数の回転角度を算出する機能と、前記複数の回転角度の差が所定の閾値以下のとき、前記評価値最も大きい回転角度を選択出力する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明する。
〈実施例1〉
図1は、本発明の実施例1の構成を示す。図において、1はパターン画像が入力される画像入力部、2はパターン画像とツェルニケ多項式テーブルとの積和演算を行う積和演算部、3はツェルニケ多項式テーブル、4はツェルニケ・モーメント(ZM)の大きさを算出するツェルニケ・モーメント算出部、5は算出されたツェルニケ・モーメント(ZM)の大きさを判定するツェルニケ・モーメント判定部、6はパターンの標準的なツェルニケ・モーメントなどを格納した辞書、7はツェルニケ・モーメントの大きさと階数を基に評価値を算出する評価値算出部、8はツェルニケ・モーメントから画像の回転角度を算出する回転角度算出部、9は評価値が最も高い回転角度を選択する回転角度選択部、10は回転角度の差を判定する角度差判定部、11は選択部9で選択され、角度差の条件を満たす回転角度を出力する回転角度出力部である。
【0016】
図2は、本発明の実施例1の処理フローチャートである。画像入力部1には、パターン(例えば、図9、10)が入力される。そして、そのようなパターンが入力されたとき、その中心座標が与えられ、パターン画像が正規化されているものとする(ステップ101)。なお、入力画像は2値画像を対象とするが、入力画像がカラー画像であるときは、その明度を求め、明度を所定の閾値とを比較することによって2値画像を作成して用いる。
【0017】
積和演算部2は、パターン画像の中心座標と、ツェルニケ多項式テーブル3の中心との位置合わせを行う(ステップ102)。位置合わせ後に、パターン画像の各画素値と上記テーブルの対応する値との積和計算を行い、ツェルニケ・モーメント(以下、ZM)を算出する(ステップ103)。上記した例では位置合わせとして中心を用いたが、重心を用いてもよい。
【0018】
ここでは、パターン画像と、予め用意された3種類のツェルニケ多項式テーブル(以下、ZPT)3との積和計算を行う。図3、4、5は、ZPTの例を示す。これらの図では、白画素が−63、黒画素が63の値を示す(中間調のグレー(周辺の色の部分)が0の値を示している)。また、円の中心がZPTの中心座標(0,0)、X軸は右側に正、Y軸は上側に正とする。
【0019】
図3は、3次1階のZPTを示す。(a)はその実数部であり、(b)はπ/2の回転関係にある虚数部である。なお、階は、円周上の周期数を表わし、1階は周期数が1(白から黒)であるので、以下周期1のZPTという。
【0020】
図4は、4次2階のZPT(周期数が2、以下周期2のZPT)を示し、(a)はその実数部であり、(b)はπ/4の回転関係にある虚数部である。
【0021】
図5は、6次4階のZPT(周期数が4、以下周期4のZPT)を示し、(a)はその実数部であり、(b)はπ/8の回転関係にある虚数部である。
【0022】
図6は、ZPT(ここでは、実数部用テーブル)21と画像22の対応画素値とが掛け合わされることにより、ZMの実数部23が得られる例を示す。
【0023】
すなわち、入力画像は2値画像であるので、入力画像の黒画素に対応するZPTの画素値の総和を算出する。上記したように、本実施例のZPTは、周期1、2、4の3種類のテーブルで構成されているので、総和の処理は、
周期数1の実数部ZPT、周期数1の虚数部ZPT
周期数2の実数部ZPT、周期数2の虚数部ZPT
周期数4の実数部ZPT、周期数4の虚数部ZPT
のそれぞれについて行い、全部で6個のZMが算出される(ステップ103、104)。なお、上記した例では周期1、2、4を順番に処理したが、これらを並列に処理することも可能である。また、周期数は上記したものに限定されず、他の周期数を用いてもよい。さらに、上記した例は2値画像の例であるが、多値画像でも同様に処理することができる。
【0024】
以後、
周期数1のZPTから求められた実数部ZMをZmr1、周期数1のZPTから求められた虚数部ZMをZmi1、
周期数2のZPTから求められた実数部ZMをZmr2、周期数2のZPTから求められた虚数部ZMをZmi2、
周期数4のZPTから求められた実数部ZMをZmr4、周期数4のZPTから求められた虚数部ZMをZmi4、
と表わす。
【0025】
ZM算出部4は、各周期について以下の式で定義されるZMの大きさを算出する(ステップ105)。それぞれのZMの大きさは回転不変な値である。
周期数1のZPTから求められたZMの大きさZmag1
=〔Zmr1〕2+〔Zmi1〕2
周期数2のZPTから求められたZMの大きさZmag2
=〔Zmr2〕2+〔Zmi2〕2
周期数4のZPTから求められたZMの大きさZmag4
=〔Zmr4〕2+〔Zmi4〕2
次いで、ZM判定部5は、辞書6に登録されているパターンのZMの大きさと照合することにより、ZMの大きさの妥当性を判定する。
【0026】
すなわち、所定の閾値をTh1、Th2としたとき、周期1のZmag1が
Th2<Zmag1<Th1
であるか否かを調べ(ステップ106)、
周期2についても同様に、所定の閾値をTh3、Th4としたとき、周期2のZmag2が
Th4<Zmag2<Th3
であるか否かを調べ(ステップ107)、
周期4についても同様に、所定の閾値をTh5、Th6としたとき、周期4のZmag4が
Th6<Zmag4<Th5
であるか否かを調べ(ステップ108)、Zmag1、Zmag2、Zmag4の全てが上記した条件を満たすときのみ、以降の処理を実行し、そうでないときは処理を終了する。
【0027】
次いで、評価値算出部7は、各周期の評価値を算出する(ステップ109)。ここで、評価値は、(ZMの大きさ)×周期数(階数)で表わす。例えば、周期1の評価値はZmag1×周期数(階数=1)となる。
【0028】
回転角度算出部8は、周期1の実数部Zmr1(または虚数部Zmi1)から回転角度θ1を算出し、周期2の実数部Zmr2(または虚数部Zmi2)から回転角度θ2を算出し、周期4の実数部Zmr4(または虚数部Zmi4)から回転角度θ4を算出する(ステップ110)。
【0029】
以下に、各周期(階数)における回転角度の算出について説明する。
周期1(階数1)における回転角度の算出;
周期が1の場合には、入力画像から算出されたツェルニケ・モーメントを基に0〜2πの間で一意に回転角度が求められる(入力画像が円周方向に周期性がある場合には、入力画像の周期数分の回転角度が求まることになるが、回転角度算出後の処理においては何れの回転角度を用いても、回転角度に基づいて画像を補正した場合に同じ画像が得られる)。
【0030】
精度良く回転角度を算出するために、周期1の実数部Zmr1、または虚数部Zmi1の内、絶対値の小さい方(回転角度の変化に対する、実数部Zmr1の変化率、虚数部Zmi1の変化率の大きい方)を用いて算出する。そして、回転角度を算出する際には、回転角度とツェルニケ・モーメントの関係を用いる。
【0031】
図7は、回転角度とツェルニケ・モーメントの関係を示す図であり、(a)は3次1階、(b)は4次2階、(c)は6次4階の場合の両者の関係を示す。横軸の回転角度は1周(2π)を296に量子化したものであり、縦軸はツェルニケ・モーメントの実数部である(図示しないツェルニケ・モーメントの虚数部は、実数部に対してπ/2だけ位相がずれている)。この図は、例えば360度を360等分し、辞書作成画像を1度ずつ回転させたとき(1度、2度、3度...360度)のZMの実数部を計算した値を収集(テーブル化)することによって得られる。従って、ある入力画像とZPTとの積和から求められた実数部を用いてテーブルを参照することにより、入力画像の回転角度が求められる。
【0032】
なお、回転角度の算出方法としては、この他にtanφ=ZMの虚数部/ZMの実数部であるので、φ=arctan(ZMの虚数部/ZMの実数部)、φ=arcsin(ZMの虚数部/ZMの大きさ)などで求めてもよい。
【0033】
具体的な手順を次に示す。
(1)入力画像からツェルニケ・モーメント(実数部Zmr1、虚数部Zmi1)を算出する。
(2)実数部Zmr1、虚数部Zmi1の内、絶対値の小さいツェルニケ・モーメントを選択する。
(3)選択されたツェルニケ・モーメントが、各回転角度毎のツェルニケ・モーメントの内で最も値の近いデータを検出し、そのときの回転角度を入力画像の回転角度とする。例えば(a)において、選択されたツェルニケ・モーメントの実数部に最も近い値がRe1であるとき、回転角度はθ1となる。
【0034】
周期2(階数2)における回転角度の算出;
周期が2の場合には、入力画像から算出されたツェルニケ・モーメントを基に0〜2πの間で2つの回転角度の候補が求まる。2つの内、1つは正しい回転角度であるが、もつ1つはツェルニケ・モーメントの周期性から現われるもので、正しく画像の回転角度を表わしているものではない。
【0035】
従って、回転角度を算出する処理は、0〜πの間で前述した周期1の場合と同様に行う。0〜πの間で算出された回転角度と、それにπを加えた角度が周期2における回転角度の候補となる。
【0036】
入力画像が特定パターンであって誤差がない場合には、周期1で算出した回転角度と周期2で算出した回転角度は等しくなる。ここでは誤差は小さい(π/2未満)ものとして周期2で得られる2つの回転角度の候補の内、周期1の回転角度に近い方を周期2の回転角度とする。図7(b)の例では、θ1に近いθ2が周期2における回転角度となる。
【0037】
周期4(階数4)における回転角度の算出;
周期2の場合と同様にして、周期が4の場合には0〜2πの間で4つの回転角度の候補が求まる。周期4では0〜π/2の間で前述した周期1の場合と同様にして回転角度を求め、この回転角度およびこの回転角度にπ/2、π、3π/2を加えた角度を4つの回転角度の候補とする。
【0038】
4つの回転角度の候補から回転角度を選択する場合には、やはり誤差が相対的に小さいものとして周期1あるいは周期2の回転角度を参照して周期4の回転角度を求める。
【0039】
参照する回転角度を(周期1の回転角度、周期2の回転角度から1つに)定めるために、上記した評価値を用いる。周期1に対する評価値が周期2に対する評価値よりも大きい場合には、周期4で得られる4つの回転角度の内、周期1の回転角度に最も近いものを周期4の回転角度とする。同様に、周期2に対する評価値が周期1に対する評価値よりも大きい場合には、周期2の回転角度に最も近いものを周期4の回転角度とする。このようにして算出された各周期1、2、4の回転角度をθ1、θ2、θ4とする。
【0040】
続いて、回転角度選択部9は、ステップ109で算出された3個の評価値の内、最も大きな評価値をとる回転角度を選択する(ステップ111)。
【0041】
そして、角度差判定部10は、上記した回転角度θ1とθ2との差をθaとし、θ2とθ4との差をθbとし、θ1とθ4との差をθcとしたとき、
θa+2θb+2θc<Th(所定の閾値)
を満たか否かを判定し(ステップ112)、上記条件を満たすとき、回転角度出力部11はステップ111で選択された回転角度を出力し(ステップ113)、そうでないとき処理を終了する。
【0042】
本発明は上記説明した例に限定されず、入力パターン画像の外接矩形が正方形である場合にも、その回転角度を検出できる。
【0043】
まず、外接矩形が正方形の場合の切り出し例を説明する。すなわち、
(1)黒画素の連結成分の外接矩形を抽出する。図11は外接矩形の例を示す。
(2)次いで、正方形の外接矩形を抽出する。
(3)外接矩形と黒画素の連結成分が以下の何れかの条件を満たす場合に、黒画素の連結成分が正方形であると判断する。
(A)黒画素の連結成分の外周と外接矩形が等しい。図12は、このような例を示す。
(B)全ての辺において、黒画素の連結成分と外接矩形が1点で接し、図13(a)に示すように長さa、b、c、dが等しい。
【0044】
上記したように正方形として切り出された場合には、外接矩形の中心をツェルニケ・モーメント算出テーブルの中心と合わせてツェルニケ・モーメントを算出する。
【0045】
なお、外形が円や正方形の場合には、その中心とツェルニケ・モーメント算出テーブルの中心とを合わせても良いが、より外形の複雑なパターン(マーク)を処理する場合には、切り出されたパターン(マーク)の重心とツェルニケ・モーメント算出テーブルの中心とを合わせて同様の処理を行うことで、安定して画像の回転角を検出することができる。
【0046】
〈実施例2〉
本発明は上記した実施例に限定されず、ソフトウェアによっても実現することができる。本発明をソフトウェアによって実現する場合には、図8に示すように、CPU、メモリ、表示装置、ハードディスク、キーボード、CD−ROMドライブ、スキャナなどからなるコンピュータシステムを用意し、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体には、本発明の回転角度の検出機能を実現するプログラムが記録されている。また、スキャナなどの画像入力手段から入力された画像は一時的にハードディスクなどに格納される。そして、該プログラムが起動されると、一時保存された画像データが読み込まれて、回転角度の検出処理を実行し、その検出結果をディスプレイなどに出力する。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、次数、階数の異なる複数のツェルニケ多項式テーブルを用いて、入力パターン画像のツェルニケ・モーメントを求め、該ツェルニケ・モーメントを基に画像の回転角度を算出しているので、高速処理が可能であり、精度よく回転角度を求めることができる。従って、回転角度が求まることにより、後段の処理においてパターンマッチングなどによって高精度に特定パターンを検出することが可能となる。また、評価値の高い回転角度であっても、回転角度差が所定の条件を満たさないときは処理を打ち切っているので、より高精度に回転角度を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の構成を示す。
【図2】 本発明の実施例1の処理フローチャートを示す。
【図3】 (a)、(b)は3次1階のZPTを示す。
【図4】 (a)、(b)は4次2階のZPTを示す。
【図5】 (a)、(b)は6次4階のZPTを示す。
【図6】 ZPTと画像の対応画素値とが掛け合わされることにより、ZMが得られる例を示す。
【図7】 回転角度とツェルニケ・モーメントの関係を示す図である。
【図8】 本発明の実施例2の構成を示す。
【図9】 パターン例を示す。
【図10】 図9のパターンが回転している例を示す。
【図11】 外接矩形の例を示す。
【図12】 黒画素の連結成分の外周と外接矩形が等しい例を示す。
【図13】 (a)は正方形の例を示し、(b)は正方形でない例を示す。
【符号の説明】
1 画像入力部
2 積和演算部
3 ツェルニケ多項式テーブル
4 ZM算出部
5 ZM判定部
6 辞書
7 評価値算出部
8 回転角度算出部
9 回転角度選択部
10 角度差判定部
11 回転角度出力部

Claims (5)

  1. ツェルニケ・モーメントを用いて画像中のパターン画像の回転角度を検出する方法であって、前記パターン画像の次数、階数が異なる複数のツェルニケ・モーメントおよびその大きさを求め、該複数のツェルニケ・モーメントを基に前記パターン画像の複数の回転角度を算出し、該複数の回転角度の内、対応するツェルニケ・モーメントの大きさ×階数の値(以下、評価値)が最も大きい回転角度を、前記パターン画像の回転角度として選択して出力することを特徴とする回転角度検出方法。
  2. 前記複数のツェルニケ・モーメントの大きさが、それぞれ所定の範囲内にあるとき、前記複数の回転角度を算出することを特徴とする請求項記載の回転角度検出方法。
  3. 前記複数の回転角度の差が所定の閾値を超えるとき、前記評価値が最も大きい回転角度を選択出力しないことを特徴とする請求項記載の回転角度検出方法。
  4. パターン画像を入力する手段と、前記パターン画像の大きさに応じた、次数、階数が異なる複数のツェルニケ多項式テーブルを保持する手段と、前記パターン画像の中心または重心と前記テーブルの中心または重心を合わせて前記パターン画像の複数のツェルニケ・モーメントを算出する手段と、該複数のツェルニケ・モーメントの大きさを算出し、該大きさがそれぞれ所定の範囲内にあるか否かを判定する手段と、所定の範囲内にあると判定されたとき、各階数におけるツェルニケ・モーメントの大きさ×階数の値(以下、評価値)を算出する手段と、前記複数のツェルニケ・モーメントを基に複数の回転角度を算出する手段と、前記複数の回転角度の差が所定の閾値以下のとき、前記評価値最も大きい回転角度を選択出力する手段とを備えたことを特徴とする回転角度検出装置。
  5. パターン画像を入力する機能と、前記パターン画像の大きさに応じた、次数、階数が異なる複数のツェルニケ多項式テーブルを保持する機能と、前記パターン画像の中心または重心と前記テーブルの中心または重心を合わせて前記パターン画像の複数のツェルニケ・モーメントを算出する機能と、該複数のツェルニケ・モーメントの大きさを算出し、該大きさがそれぞれ所定の範囲内にあるか否かを判定する機能と、所定の範囲内にあると判定されたとき、各階数におけるツェルニケ・モーメントの大きさ×階数の値(以下、評価値)を算出する機能と、前記複数のツェルニケ・モーメントを基に複数の回転角度を算出する機能と、前記複数の回転角度の差が所定の閾値以下のとき、前記評価値最も大きい回転角度を選択出力する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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