JP3653886B2 - Air blower control device for turbo blower - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ターボ送風機6のモータ5を制御することで送風量を制御するターボ送風機6の送風量制御装置に関し、燃焼装置に燃焼用空気を制御供給する送風量制御装置等として好ましく利用することができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃焼装置の送風量制御装置として、例えば特開平5-164323号公報に記載されているように、送風機のモータの電流が所定値に達したときに、警報ランプを点滅させたり、燃焼を禁止したりするように構成されたものがあった。
【0003】
このような従来の燃焼装置の送風量制御装置では、風圧スイッチを設けずに吸排気不良を検出できるものの、送風路の流路抵抗に応じた適切な送風量を維持することができず、最適燃焼を確保できない。即ち、送風路の流路抵抗は、経年変化、送風、流路長、吸排気の差圧、流路の曲がり具合、吸気フィルターの目詰まりなどの各種の要因により変化し、送風機のモータの回転数を一定に制御しても、送風路の流路抵抗の変化により送風量が変化することから、送風路の流路抵抗に応じた適切なモータ回転数を維持できなければ、空燃比が悪化し、消炎、不完全燃焼、火移り不良などの燃焼不良が生じる。
【0004】
また従来の燃焼装置の送風量制御装置として、例えば特開平4−36508 号公報に記載されているように、送風路に風速センサなどを設置し、この風速センサなどからの検知信号に応じて送風機のモータの回転数を制御するように構成されたものがあった。
【0005】
このような従来の燃焼装置の送風量制御装置では、所定の送風量を維持できるものの、送風路に風速センサなどを設置することから、風速センサなどが送風路の流路抵抗の増大を招くと共に、風速センサなどが製造コストを増大させる。
【0006】
これらの問題を解決するため、本願発明の出願人は、送風機のモータの駆動電流と回転数とから送風路の流路抵抗を演算し、その流路抵抗に基づいて所要送風量が得られるモータ回転数を決定し、その回転数を目標回転数NM としてファンモータを制御する制御方式を既に提案している(特願平6−297445号参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記方式では、送風機のモータの駆動電流と回転数と流路抵抗との関係と、回転数と送風量と流路抵抗との関係とを、メモリなどに記憶させておく必要があり、メモリなどの記憶媒体の容量が大きくなると共に、CPUの負荷が重くなるという問題があった。
これに対して、本願出願人は特願平7−218545号において、流路抵抗を演算することなく、送風機のモータの駆動電流と回転数とから実送風量Qを演算できる燃焼装置の送風量制御装置を提供した。しかしながら、この送風量制御装置で提供した実送風量Qの演算方法はシロッコファン等の送風機には適しているものの、ターボ送風機を用いた場合には、その実送風量Qを必ずしも正確には演算できない問題があった。
【0008】
そこで本願発明は上記従来技術の問題を解消し、流路抵抗等の送風抵抗を演算することなく、モータの駆動電流と回転数とからターボ送風機の実送風量Qを演算することができるターボ送風機の送風量制御装置の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本願発明のターボ送風機の送風量制御装置は、ターボ送風機6のモータ5を制御することで送風量を制御するターボ送風機6の送風量制御装置であって、
モータ5の実回転数Nを検出するモータ回転数検出手段18と、モータの実駆動電流Iを検出するモータ駆動電流検出手段19と、前記モータ5の実回転数Nと実駆動電流Iとから、次式FによってLog I−N座標系における直線の傾きΘを演算することでこの傾きΘに1対1対応する実送風量Qを演算する実送風量演算手段23と、前記式Fを記憶しておく実送風量演算情報記憶手段27とを備えたことを第1の特徴としている。
Θ=Log (I−I0 )/N ・・・式F
ここで、
ΘはLog I−N座標系における同一実送風量からなる直線の傾き。
Iはモータの実駆動電流。
Nはモータの実回転数。
I0 は駆動電流の基底値。
【0010】
また本願発明のターボ送風機の送風量制御装置は、上記第1の特徴に加えて、予めの実験によって、種々の実送風量Qの値とそれに対応する傾きΘの値との対を実送風量演算情報記憶手段27に記憶させておくことを第2の特徴としている。
また本願発明のターボ送風機の送風量制御装置は、上記第1の特徴に加えて、予めの実験によって、実送風量Qと傾きΘとの関係式を得ておき、これを実送風量演算情報記憶手段27に記憶させておくことを第3の特徴としている。
また本願発明のターボ送風機の送風量制御装置は、上記第1〜3の何れかの特徴に加えて、目標送風量QM と実送風量Qとの偏差からフィードバック回転数NFBを演算し、このフィードバック回転数NFBとフィードフォワード回転数NFFとから目標回転数NM を演算する目標回転数決定手段24と、実回転数Nと目標回転数NM との偏差が零になるように、モータ5の駆動電力を制御する駆動電力制御手段17とを更に備えたことを第4の特徴としている。
また本願発明のターボ送風機の送風量制御装置は、上記第4の特徴に加えて、実送風量Qと目標送風量QM との偏差の変化率が一定値以上のときに、駆動電力制御手段17を制御して、一時的に前記偏差のないものとしてモータ5の駆動電力を制御させる偏差入力禁止手段を更に備えたことを第5の特徴としている。
また本願発明のターボ送風機の送風量制御装置は、上記第1〜5の何れかの特徴に加えて、燃焼装置の構成部材として用いられることを第6の特徴としている。
また本願発明のターボ送風機の送風量制御装置は、上記第1〜6の何れかの特徴に加えて、I0 を一定値とすることを第7の特徴としている。
また本願発明のターボ送風機の送風量制御装置は、上記第6の特徴に加えて、I0 を燃料供給量の関数からなる変数とすることを第8の特徴としている。
【0011】
上記第1の特徴において、傾きΘは横軸をモータ5の実回転数N、縦軸を対数による実駆動電流Iとした場合の、駆動電流の基底値I0 から実駆動電流値Iまでの直線の傾きとして演算することができる。また実送風量Qは得られた傾きΘに1対1対応する値として、得ることができる。
前記駆動電流の基底値I0 は縦軸(I−N座標系のI軸)を横切る点であり、この場合のモータ5の回転数は零ということになるが、この付近の値は実際の運転には使用しない領域の値であり、上記演算式F上の値ということになる。
通常の数値で表したモータ5の実回転数Nに対してモータ5の駆動電流Iの値を対数で表すことで、ターボ送風機6に対する送風抵抗が種々変化しても、同じ送風量はQはLog I−N座標系において同じ直線k上にのることから、その各直線k1 、k2 、k3 ・・・の各傾きΘ1 、Θ2 、Θ3 ・・・が或る決まった実送風量Q1 、Q2 、Q3 ・・・を示していることになる。従ってこのΘと実送風量Qとの関係を予め実験によって明らかにしておくことで、実送風量QはΘを演算することで得ることができるのである。そして直線の傾きはLog I−N座標系においてLog I軸上の点(Log I0 ,0)と検出した点(Log I,N)とを結ぶ直線kの傾きΘであり、上記式Fによって得ることができるのである。
第1の特徴によれば、ターボ送風機6の流路抵抗等の送風抵抗a、b、c・・・を演算することなく、また実送風量Qを検出するセンサ等を設けること無く、モータ5の実駆動電流Iと実回転数Nとからターボ送風機6の実送風量Qを容易、且つ速やかに演算することができ、ターボ送風機6の送風量制御に供することができる。
【0012】
上記第2の特徴によれば、第1の特徴による作用、効果に加えて、予めの実験によって、種々の実送風量Qの値とそれに対応する傾きΘの値との対を実送風量演算情報記憶手段27に記憶させておくようにしているので、実際のターボ送風機6の運転において、実駆動電流Iと実回転数Nとから式Fによって傾きΘが演算されると、それに対応する実送風量Qを前記実送風量演算情報記憶手段27の記憶から即座に引き出して得ることができる。
【0013】
上記第3の特徴によれば、第1の特徴による作用、効果に加えて、予めの実験によって、実送風量Qと傾きΘとの関係式を得ておき、これを実送風量演算情報記憶手段27に記憶させておくようにしているので、実際のターボ送風機6の運転において、実駆動電流Iと実回転数Nとから式Fによって傾きΘが演算されると、そのΘの値を関係式に入れて演算することで、即座に対応する実送風量Qを演算することができる。
前記関係式はQ=f(Θ)として表されるが、実験により具体的な実験式として得ることができる。
【0014】
また上記第4の特徴によれば、第1〜3の何れかの特徴による作用、効果に加えて、目標送風量QM と実送風量Qとの偏差からフィードバック回転数NFBを演算し、このフィードバック回転数NFBとフィードフォワード回転数NFFとから目標回転数NM を演算する目標回転数決定手段24と、実回転数Nと目標回転数NM との偏差が零になるように、モータ5の駆動電力を制御する駆動電力制御手段17とを更に備えたので、演算した実送風量Qを用いて、容易に目標送風量QM にフィードバック制御することができる。
【0015】
また上記第5の特徴によれば、第4の特徴による作用、効果に加えて、実送風量Qと目標送風量QM との偏差の急激な変化による駆動電力の急変に起因する制御の不正確さ及び不安定さを良好に解消できる。
偏差がないものとしてモータ5の駆動電力を制御させる時間は、一定であってもよいし、偏差の変化率に応じて可変させてもよい。
【0016】
また上記第6の特徴によれば、第1〜5の何れかの特徴による作用、効果に加えて、ターボ送風機の送風量制御装置を燃焼装置の構成部材として用いることで、燃焼装置運転中における燃焼用空気の実送風量Qを、流路抵抗等の送風抵抗を演算することなく、また実送風量Qを検出するセンサ等を設けることなく容易に且つ速やかに演算することができる。また演算した実送風量Qに基づいて、燃焼装置における燃料供給量や必要燃焼量に対応する最適の実送風量への送風量調整も容易且つ正確に行うことが可能となり、良好な燃焼を達成することができる。前記燃焼装置としては都市ガス、その他のガス燃焼装置とするが、灯油等の石油燃焼装置としてもよい。
【0017】
また上記第7の特徴によれば、第1〜6の何れかの特徴による作用、効果に加えて、傾きΘを演算する式Fにおいて、I0 を一定値とすることで、I0 を変数とする場合に比べて、より容易、簡単に実送風量Qを演算することができる。
この場合において、I0 は実験値として予め決定しておくことになる。
【0018】
また上記第8の特徴によれば、第6の特徴による作用、効果に加えて、傾きΘを演算する式Fにおいて、I0 を燃焼装置における燃料供給量の関数からなる変数とすることで、燃焼装置における燃料供給量に応じたより正確な実送風量Qを演算することが可能となり、燃焼装置における燃料供給量や必要燃料量に応じたより好ましい送風量制御を行うことが可能となる。
前記変数としてのI0 は予め実験によって燃料供給量GFFの関数I0 =f(GFF)、例えばI0 =αGFF+βとして算出式を定めておく。即ち、燃焼装置における種々の異なる燃料供給量に対して、それに対応した送風量となるように送風機6を駆動したときの実送風量Qをモータ5の実回転数Nとモータ5の実駆動電流Iとの関係において、I−N座標上の曲線として得ると共に、その各実送風量Qの曲線がI軸と交わる点を(I0 ,0)として得ることで、種々の燃料供給量GFFに対してのI0 値を、燃料供給量GFFの関数として実験的に得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0020】
図1は、本願発明に係るターボ送風機の送風量制御装置を備えた燃焼装置の一例としての給湯装置の概略構成図であって、給湯装置のケーシング1の内部には、バーナ2と熱交換器3とが配置されている。ケーシング1の下側に連続するケース4の内部には、モータ5により駆動されるターボ送風機6が設置されており、ケーシング1の上部には、排気口7が形成されている。バーナ2には、ガス或いは石油などの燃料を供給するための燃料供給管8が接続されており、熱交換器3には、水を供給するための給水管10が接続されている。燃料供給管8及び給水管10にはバルブ11、12が介装されており、これらバルブ11、12は給湯制御部13により制御される。ケーシング1の内部には、バーナ2の上側に、燃焼室14が形成される。
【0021】
ターボ送風機の送風量制御装置は、例えば交流100 ボルトの商用電源15からの交流電力を整流及び平滑して直流電力を出力する整流平滑手段16、駆動電力制御手段17、モータ回転数検出手段18、モータ駆動電流検出手段19、デューティー比制御手段20、フィードフォワード回転数決定手段21、実送風量演算手段23、目標回転数決定手段24、目標回転数変化率演算手段25、フィードバック回転数変化禁止手段26及び実送風量演算情報記憶手段27を備えている。デューティー比制御手段20、フィードフォワード回転数決定手段21、実送風量演算手段23、目標回転数決定手段24、目標回転数変化率演算手段25及びフィードバック回転数変化禁止手段26は、マイクロコンピュータ28により実現されており、実送風量演算情報記憶手段27は、例えばEEPROMなどの不揮発性のメモリにより実現されている。
【0022】
駆動電力制御手段17は、デューティー比制御手段20からの制御電圧に基づいて、整流平滑手段16からの直流電力をスイッチングし、モータ5に駆動電力として供給する。
モータ回転数検出手段18は、モータ5の回転数を検出する。
モータ駆動電流検出手段19は、モータ5の駆動電流を検出する。
デューティー比制御手段20は、目標回転数決定手段24により決定された目標回転数NM とモータ回転数検出手段18により検出された実回転数Nに基づいて、モータ5の回転数が目標回転数NM になるように、駆動電力制御手段17に供給する制御電圧を制御する。
フィードフォワード回転数決定手段21は、バーナ2の所要燃焼量に基づいてフィードフォワード回転数NFFを決定する。
実送風量演算手段23は、モータ駆動電流検出手段19により検出された実駆動電流Iと、モータ回転数検出手段18により検出された実回転数Nと、実送風量演算情報記憶手段27に記憶された傾き演算式F及び傾きΘと実送風量Qとの関係とによって、実送風量Qを演算する。
目標回転数決定手段24は、実送風量演算手段23により演算された実送風量Qと目標送風量QM との偏差に基づいてフィードバック回転数NFBを決定し、そのフィードバック回転数NFBとフィードフォワード回転数決定手段21により決定されたフィードフォワード回転数NFFとに基づいて、モータ5の目標回転数NM を決定する。
目標回転数変化率演算手段25は、目標回転数決定手段24により決定された目標回転数NM の変化率を演算する。
フィードバック回転数変化禁止手段26は、目標回転数変化率演算手段25により演算された目標回転数NM の変化率が一定値以上のときに、目標回転数決定手段24を制御して一時的にフィードバック回転数NFBの変化がないものとして目標回転数NM を決定させる。
実送風量演算情報記憶手段27は、予め実験によって得た傾き演算式Fと、予め実験より得た実送風量Qの値と傾きΘの値との1対1の多数の対応関係、或いは予め実験により得た実送風量Qと傾きΘとの関係式Q=f(Θ)とを記憶する。
マイクロコンピュータ28は、給湯装置の全体を制御しており、給湯制御部13の一部もマイクロコンピュータ28により実現されている。
【0023】
図2は、モータ5の駆動部の回路ブロック図であって、この駆動部は、主にモータ駆動IC31により構成されている。このモータ駆動IC31は、端子31a 〜31e を備えており、また駆動電力制御手段17と、モータ回転数検出手段18とを実現している。
駆動電力制御手段17は、モータ5の各コイルに駆動電力を供給するモータドライバー32と、モータドライバー32によりモータ5に供給される駆動電力をスイッチングするPWM可変速回路33とを備えている。
モータ回転数検出手段18は、モータ5に内蔵された複数のホール素子を含むホールIC34からの検出信号に基づいてモータ5の回転数を演算する回転ロジック35と、回転ロジック35により演算された回転数に応じた回転数パルスを発生する回転数パルス発生回路36とを備えている。
端子31a には、整流平滑手段16からの駆動電力が入力され、この駆動電力は駆動電力制御手段17のモータドライバー32に供給される。端子31b には、補助電源37からの直流電力が入力され、この直流電力はモータ駆動IC31の各部に電源として供給される。端子31c には、デューティー比制御手段20から制御電圧が入力され、この制御電圧は駆動電力制御手段17のPWM可変速回路33に供給される。端子31d からは、モータ回転数検出手段18の回転数パルス発生回路36からの回転数パルスが出力され、この回転数パルスはデューティー比制御手段20に供給される。端子31e は接地端子である。
【0024】
整流平滑手段16は、例えばダイオードブリッジからなる全波整流器と、キャパシタからなる平滑回路とにより実現されており、例えば100 ボルトの商用電源15から得られる交流電力を整流及び平滑して直流電力を出力する。駆動電力制御手段17は、デューティー比制御手段20からの制御電圧に応じてデューティー比を制御される制御パルスに基づいて、整流平滑手段16からの直流電力をスイッチングして、モータ5に駆動電力として供給する。即ち、モータ5に供給される直流駆動電力は、駆動電力制御手段17によりPWM制御される。モータ回転数検出手段18は、モータ5に内蔵された複数のホール素子を含むホールIC34からなる回転検出センサからの検出信号に基づいて、モータ5の回転数を検出し、それに応じて回転数パルスをデューティー比制御手段20に供給すると共に、モータ5の回転子の回転に応じた回転信号を駆動電力制御手段17に供給する。デューティー比制御手段20は、モータ5の回転数が目標回転数NM になるように制御電圧を調整して、その制御電圧を駆動電力制御手段17に供給する。なおモータ5は、三相ブラシレスモータ、より詳しくは永久磁石型同期モータであって、本実施態様では、給湯装置のターボ送風機6を駆動するために使用している。
【0025】
図3は、駆動電力制御手段17及びモータ駆動電流検出手段19の回路ブロック図であって、駆動電力制御手段17は三角波発振回路41、コンパレータ42、三相分配回路43及びトランジスタTR1〜TR6を備えており、モータ駆動電流検出手段19は平滑回路44、電圧・周波数変換回路45及びホトカプラ46を備えている。なお、トランジスタTR1〜TR6保護用のダイオードや、モータ5のコイル5a〜5cに流れる過電流を検出し且つ保護するための回路など、本願発明に直接関係のない構成要素については、図示及び説明を省略する。
【0026】
三角波発振回路41は、例えば20KHz の周期の三角波を出力する。コンパレータ42は演算増幅器からなり、三角波発振装置41からの三角波の電圧と、デューティー比制御手段20からの制御電圧Vs とを比較し、制御電圧Vs が三角波の電圧以上であるときにオンし、制御電圧Vs が三角波の電圧よりも小さいときにオフする周期20KHz の制御パルスを出力する。即ち、制御パルスのデューティー比はデューティー比制御手段20からの制御電圧Vs に応じて変化する。三相分配回路43はモータ回転数検出手段18からの回転信号に応じて、上段側のトランジスタTR1〜TR3のうちの1つと、下段側のトランジスタTR4〜TR6のうちの1つとを、選択的にオンさせる。例えば、トランジスタTR1、TR5がオンの場合、モータ5のコイル5aからコイル5bに駆動電流が流れる。即ち、モータ5の回転子の回転位置に応じて電流を流すコイル5a〜5cや電流の方向を順次切り替えることにより、モータ5の回転が継続する。更に三相分配回路43は、下段側のトランジスタTR4〜TR6のうちオンさせるべきトランジスタを、コンパレータ42からの制御パルスに応じてオン・オフさせる。即ち、三相分配回路43は、モータ5に供給する駆動電力をデューティー比制御手段20からの制御電圧Vs に応じてPWM制御する。
【0027】
この駆動電力制御手段17及びモータ駆動電流検出手段19の動作について、簡単に述べる。商用電源15からの交流電力は、整流平滑手段16によって整流され且つ平滑されて、駆動電力制御手段17を介してモータ5に駆動電力として供給される。このとき駆動電力制御手段17によりPWM制御が施され、モータ5の回転数が指令回転数になるように、モータ5への駆動電力が制御される。
【0028】
いま、図4に示すように、三角波発振回路41からの三角波の最高電圧をVh 、最低電圧をVl とし、デューティー比制御手段20からの制御電圧をVs とすると、コンパレータ42の出力である制御パルスは、図5に示すように、制御電圧Vs が三角波の電圧以上のときにオンし、制御電圧Vs が三角波の電圧よりも小さいときにオフする、三角波と同じ周期のパルス列となる。そして三相分配回路43が下段側のトランジスタTR4〜TR6のうち、オンさせるべきトランジスタのベースに、コンパレータ42からの制御パルスを印加するので、モータ5の駆動電力が制御パルスによりスイッチングされ、制御パルスのデューティー比に応じた駆動電力がモータ5に供給される。
【0029】
トランジスタTR4〜TR6のエミッタから出力された電流は、モータ駆動電流検出手段19の平滑回路44により平滑される。これにより電流に応じた電圧に変換され、電圧・周波数変換回路45により、電圧に応じた周波数のパルスに変換される。このパルスは、ホトカプラ46を介してマイクロコンピュータ28に供給される。即ち、マイクロコンピュータ28には、モータ5の駆動電流に応じた周波数のパルスがモータ駆動電流検出手段19から入力される。
【0030】
次に、上記傾き演算式Fについて説明する。即ち、傾き演算式Fは次の通り、実験的に得ることができる。
【0031】
Θ=Log (I−I0 )/N ・・・・式F
ここで、
ΘはLog I−N座標系における同一実送風量からなる直線の傾き。
Iはモータの実駆動電流。
Nはモータの実回転数。
I0 は駆動電流の基底値。
【0032】
図7を参照して、前記傾き演算式Fがどのようにして得られるかを説明する。
ターボ送風機6におけるモータ5の実駆動電流Iと実回転数Nとの関係は、送風路の流路抵抗等、送風抵抗が種々(a、b、c・・・)変わることで、図7(A)に示すように、その各送風抵抗(a、b、c・・・)に応じて、I−N座標系において、それぞれ曲線A、B、C・・・となる。
次に前記各曲線(A、B、C・・・)について、実際に測定された或る一定の送風量Q1 に対応する点(IA1,NA1)、(IB1,NB1)、(IC1,NC1)・・・をプロットしてゆくと、図7(A)の太い実線で示す様な曲線K1 が得られ、同様に種々の実際に測定された送風量Q2 、Q3 、Q4 ・・・に対してもそれぞれ同じ送風量からなる同様な曲線K2 、K3 、K4 ・・が得られる。
そして、本願に係る発明者は、前記曲線K1 、K2 、K3 、K4 ・・・について、実駆動電流Iを対数目盛りで表すことで、図7(B)で示すように、前記各曲線K1 、K2 、K3 、K4 ・・・がそれぞれ異なる一定の傾きを持つ直線k1 、k2 、k3 、k4 ・・で表すことができることを知得した。
即ち、直線k1 、k2 、k3 、k4 はそれぞれ実送風量がQ1 、Q2 、Q3 、Q4 に対応する直線であり、ターボ送風機6の場合には送風抵抗が種々(a、b、c・・・)変わっても、同じ実送風量Q1 、Q2 、Q3 、Q4 ・・・については実駆動電流Iの対数Log Iと実回転数Nとの関係が同じ各直線k1 、k2 、k3 、k4 ・・・上にのることが判った。そしてさらに前記直線k1 、k2 、k3 、k4 の傾きΘ1 、Θ2 、Θ3 、Θ4 がそれぞれの実送風量Q1 、Q2 、Q3 、Q4 ・・・に対応することが判った。
【0033】
よって、予め実送風量Qを検出する送風量検出器を用いた実験により、検出される実送風量Q1 、Q2 、Q3 、Q4 ・・・とそれに対応するI−N座標系上での各曲線A、B、C・・・を得て、この曲線から各実送風量Q1 、Q2 、Q3 、Q4 ・・・に対応する曲線K1 、K2 、K3 、K4 ・・・を得、このとき各曲線K1 、K2 、K3 、K4 ・・・についてのI軸と交わる点の駆動電流I0 を求め、さらに前記曲線K1 、K2 、K3 、K4 ・・・からLog I−N座標系上での直線k1 、k2 、k3 、k4 ・・・を得て、この各直線k1 、k2 、k3 、k4 ・・・の傾きΘ1 、Θ2 、Θ3 、Θ4 ・・・を求める。そしてこの各傾きΘ1 、Θ2 、Θ3 、Θ4 ・・・とそれに対応する実送風量Q1 、Q2 、Q3 、Q4 ・・・との1対1対応関係を実送風量演算情報記憶手段27に記憶させる。
また前記直線kの傾きΘは、実駆動電流Iと実送風量Nと前記駆動電流の基底値I0 から上記傾き演算式Fで求めることができるので、該傾き演算式Fも実送風量演算情報記憶手段27に記憶させる。
【0034】
尚、上記現実に測定された実送風量Q1 、Q2 、Q3 、Q4 ・・・と上記現実に得られた傾きΘ1 、Θ2 、Θ3 、Θ4 ・・・との関係を対としてそのまま記憶させる代わりに、実送風量Qと傾きΘとの関係を実験式としての関係式Q=f(Θ)にして、これを実送風量演算情報記憶手段27に記憶させてもよい。
【0035】
また前記駆動電流の基底値I0 は一定値として実験的に得ることができるが、駆動電流の基底値I0 は初期に設定されるべき目標送風量QM や目標回転数NM によって多少変動することがあるので、目標送風量QM や目標回転数NM に応じた2〜3の値を実験的に求めて記憶させるようにしてもよい。また目標送風量QM や目標回転数NM を変数とするI0 =f(QM )、I0 =f(NM )とした実験式を得て、実送風量演算情報記憶手段27に記憶させてもよい。
更にターボ送風機6の送風量や該ターボ送風機6が燃焼装置や燃焼装置を備えた給湯装置の場合には、目標送風量QM や目標回転数NM は燃焼のための燃料供給量GFFに対応するので、駆動電流の基底値I0 を初燃料供給量GFFに応じた2〜3の値として実験的に求めて記憶させるようにしてもよい。また燃料供給量GFFを変数とするI0 =f(GFF)、例えばI0 =αGFF+βとした実験式を得て、実送風量演算情報記憶手段27に記憶させてもよい。
以上のようにして傾き演算式Fと駆動電流の基底値I0 、実送風量Qと傾きΘとの関係を実送風量演算情報記憶手段27に記憶させておくことで、実際の送風運転中において図7(B)の点(Log I,N)で示されるような値が検出された場合には、その値を用いてその時の実送風量Qが速やかに演算されるのである。
【0036】
モータ5は永久磁石型同期モータであり、周知のように、駆動電流Iと回転数Nとの関係は、理論的にはI=aN2 である。ただしaは定数である。従ってI−N曲線は、理論的にはI−N座標系の原点(0,0)を通るのであるが、実際にはターボ送風機6やモータ5や送風路などの特性のバラツキにより、I−N曲線が原点を通らず、またI−N曲線自体の形状も多少変形する場合もある。そこでI−Nの関係を実測し、I−N曲線の式を特定しておくことで、ターボ送風機6やモータ5や送風路などの特性のバラツキに起因する影響を除去するのである。
【0037】
次に、給湯装置の運転動作について述べる。図6は本願発明にかかる送風量制御装置の制御系統を説明するブロック線図であって、以下の制御動作の流れは図6を参照することにより一層容易に理解できる。
【0038】
図外のリモートコントローラからコントローラに運転指令が入力されると、給湯制御部13がバルブ11、12や図外のイグナイタなどを制御し、点火動作を開始すると共に、フィードフォワード回転数決定手段21にバーナ2の所要燃焼量、即ちバルブ11の開弁量(燃料供給量GFF)に応じた信号、即ち目標送風量QM 或いはそれに対応する信号を出力する。これによりフィードフォワード回転数決定手段21が、給湯制御部13からの信号に基づいて、バーナ2の所要燃焼量に応じたモータ5のFF回転数N0 を演算する。具体的には、バーナ2に供給される、例えば都市ガスなどの燃料供給量GFF或いはその燃料供給量GFFに対する目標送風量QM に対応して予め決められたモータ5のフィードフォワード(以下FFとする)回転数NFFを決定し、それを目標回転数決定手段24に出力する。このFF回転数NFFは、ターボ送風機6による送風路の流路抵抗等の送風抵抗が予め決められた基準値である場合に、所要燃料供給量GFF対して最適な空燃比が得られる送風量に対応する回転数である。なお所要燃料供給量GFFは、熱交換器3への入水温度、出湯温度、流量、設定温度などによって決定される。
【0039】
この時点ではモータ5は回転しておらず、実送風量演算手段23による演算結果が目標回転数決定手段24に供給されないので、目標回転数決定手段24はフィードフォワード回転数決定手段21からのFF回転数NFFに対応した回転数指令信号をデューティー比制御手段20に出力する。
【0040】
これによりデューティー比制御手段20が、モータ5がFF回転数NFFで回転するような制御電圧Vs を駆動電力制御手段17に供給する。この結果、駆動電力制御手段17がPWM方式により駆動電力を制御して、モータ5をFF回転数NFFで回転するように駆動する。
【0041】
次に、モータ駆動電流検出手段19がモータ5の駆動電流を検出する。即ち、モータドライバー32のトランジスタTR4〜TR6のエミッタからの電流は、モータ駆動電流検出手段19の平滑回路44により平滑され、平滑回路44の出力電圧が電圧・周波数変換回路45により周波数に変換され、モータ5の駆動電流に応じた周波数のパルスがホトカプラ46を介してマイクロコンピュータ28に供給される。
【0042】
一方、モータ回転数検出手段18がモータ5のホールIC34からの検出信号に基づいて、モータ5の回転数を検出する。
【0043】
次に、実送風量演算手段23がモータ駆動電流検出手段19からの実駆動電流Iと、モータ回転数検出手段18からの実回転数Nと、実送風量演算情報記憶手段27からの傾き演算式Fと駆動電流の基底値I0 とから傾きΘを演算し、さらに実送風量演算情報記憶手段27に記憶されている傾きΘと実送風量Qとの1対1対応の関係、或いは関係式Q=f(Θ)によって、実送風量Qを演算する。
【0044】
次に目標回転数決定手段24が、実送風量演算手段23により演算された実送風量Qと設定された目標送風量QM との偏差を求め、その偏差に基づいてフィードバック(以下FBとする)回転数NFBを演算し、そのFB回転数NFBとフィードフォワード回転数決定手段21により決定されたFF回転数NFFとから目標回転数NM を決定し、その目標回転数NM に応じた回転数指令信号をデューティー比制御手段20に出力する。
前記FB回転数NFBは、例えばPID制御など、FF回転数NFFとFB回転数NFBとの和NFF+NFBを目標回転数NM と決定して、それに応じた回転数指令信号をデューティー比制御手段20に出力する。
【0045】
尚、前記燃焼に際して所要燃焼量や所要燃料供給量GFFに対応して目標送風量QM が設定されることなく、FF回転数NFFだけが決められるような装置においては、予めの実験によって、装置における基準状態で送風を行った場合の実駆動電流Iと実回転数Nとの関係曲線、例えば図7の(A)において送風抵抗がaの場合を基準状態とすると曲線Aを得ておき、このIとNの関係を記憶させておくことで、FF回転数NFFから目標送風量QM を演算することができる。
即ち所要燃焼量や所要燃料供給量GFFが決まると、その給湯制御部13では送風抵抗が基準状態にあることを前提にFF回転数NFFを決めることから、そのFF回転数NFFから記憶している基準状態でのI−N曲線Aに基づいてFF駆動電流IFFを演算し、さらにそのNFFとIFFから実送風量演算情報記憶手段27に記憶されている傾き演算式Fと傾きΘと実回転数Nの関係から目標送風量QM を演算する。目標送風量QM が演算されると実送風量Qとの偏差が上記のように演算され、必要なFB回転数NFBや目標回転数NM を決定することができる。
【0046】
前記デューティー比制御手段20が、目標回転数決定手段24により決定された目標回転数NM に応じた回転数指令信号とモータ回転数検出手段18からの実際の回転数Nとに基づいて、モータ5が目標回転数NM で回転するような制御電圧Vs を駆動電力制御手段17に出力する。
これにより駆動電力制御手段17が、デューティー比制御手段20からの制御電圧Vs に基づいて、モータ5に供給する直流電力をスイッチングし、モータ5の回転数が目標回転数NM となるように駆動する。
【0047】
ここで、ターボ送風機6による送風路の送風抵抗が増加したとすると、仮に回転数一定制御方式でモータ5を制御した場合、送風量が減少する。すると図7の(B)における直線の傾きΘが小さくなり、それに応じてFB回転数NFBが大きくなり、その結果目標回転数NM が大きくなって、モータ5の動作点を元の直線上に戻すように制御が働き、常に一定の最適な送風量を維持できる。
送風抵抗が減少する場合も同様に、元の直線上に戻すように制御が働き、常に一定の最適な送風量を維持できる。
【0048】
前記目標回転数変化率演算手段25は、目標回転数決定手段24により決定される目標回転数NM の変化率を演算し、その演算結果をフィードバック回転数変化禁止手段26に出力する。
これによってフィードバック回転数変化禁止手段26が、目標回転数変化率演算手段25により演算された目標回転数NM の変化率が所定値以上のときに、その大きさに応じた時間だけ、目標回転数決定手段24に傾き偏差変化無視信号を出力する。
これにより目標回転数決定手段24が、フィードバック回転数変化禁止手段26から傾き偏差変化無視信号が入力されている期間、FB回転数NFBの変化がないものとして目標回転数NM を決定する。
【0049】
これは、目標回転数の急激な変化によりモータ5に流れる突入電流が制御系に及ぼす悪影響を除去するためである。即ち図8の(A)に示すように、目標回転数NM が破線のようにステップ状に変化すると、実回転数Nが実線のようにオーバーシュートを伴って変化し、駆動電流の図8の(B)に示すように大きなオーバーシュートを伴って変化する。更には、駆動電圧も図8の(C)に示すように変化する。図8の(B)に示す駆動電流は、モータ駆動電流検出手段19により検出され、実送風量演算手段23に供給されるので、このような大きなオーバーシュートを伴った駆動電流の変化は、制御を不正確且つ不安定にする。そこで図8の(D)に示すように、目標回転数NM の変化率が所定値以上のときに、その変化率の大きさに応じた期間、駆動電流の監視をオフさせ、制御を正確且つ安定にさせている。具体的には、フィードバック回転数変化禁止手段26から目標回転数決定手段24に傾き偏差変化無視信号を出力して、直線の傾きの偏差の変化が零、換言すれば実送風量Qと目標送風量QM との差の変化が零であるものとして、FB回転数NFBを演算させる時間は非常に短いので、それが制御系に悪影響を及ぼすことはない。
【0050】
また上記実施形態では、実送風量Qや目標送風量QM からFF制御のためのFF回転数NFFや目標回転数NM 等を求めるようにしているが、直線kの傾きΘを用いて、その傾きΘの偏差に基づいて送風量制御をしてもよい。
【0051】
また上記実施形態では、ターボ送風機6のモータ5をPWM方式で駆動したが、安定化された直流電圧を印加する制御方式で駆動してもよい。
また上記実施形態では、フィードバック回転数変化禁止手段26により目標送風量QM と実送風量Qとの偏差の変化がないものとして目標回転数を決定させる時間を、実送風量Qと目標送風量QM との偏差の変化率に応じて可変させたが、一定時間であってもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、請求項1に記載のターボ送風機の送風量制御装置によれば、モータ5の実回転数Nを検出するモータ回転数検出手段18と、モータの実駆動電流Iを検出するモータ駆動電流検出手段19と、前記モータの実回転数Nと実駆動電流Iとから、傾き演算式FによってLog I−N座標系における直線の傾きΘを演算することでこの傾きΘに1対1対応する実送風量Qを演算する実送風量演算手段23と、前記傾き演算式Fを記憶しておく実送風量演算情報記憶手段27とを備えたので、
ターボ送風機6の流路抵抗等の送風抵抗a、b、c・・・を演算することなく、また実送風量Qを検出するセンサ等を設けること無く、モータ5の実駆動電流Iと実回転数Nとからターボ送風機6の実送風量Qを容易、且つ速やかに演算することができ、ターボ送風機6の送風量制御に供することができる。また送風抵抗と送風量や駆動電流や回転数との関係を記憶しておく必要がなく、その分記憶媒体の容量を小さくすることができる。
また請求項2に記載のターボ送風機の送風量制御装置によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、予め実験によって、種々の実送風量Qの値とそれに対応する傾きΘの値との対を実送風量演算情報記憶手段27に記憶させておくようにしたので、実際のターボ送風機6の運転において、実駆動電流Iと実回転数Nとから式Fによって傾きΘが演算されると、それに対応する実送風量Qを前記実送風量演算情報記憶手段27の記憶から即座に引き出して得ることができる。
また請求項3に記載のターボ送風機の送風量制御装置によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、予め実験によって、実送風量Qと傾きΘとの関係式を得ておき、これを実送風量演算情報記憶手段27に記憶させておくようにしたので、実際のターボ送風機6の運転において、実駆動電流Iと実回転数Nとから式Fによって傾きΘが演算されると、そのΘの値を関係式に入れて演算することで、即座に対応する実送風量Qを演算することができる。
また請求項4に記載のターボ送風機の送風量制御装置によれば、上記請求項1〜3の何れかに記載の構成による効果に加えて、目標送風量QM と実送風量Qとの偏差からFB回転数NFBを演算し、このFB回転数NFBとFF回転数NFFとから目標回転数NM を演算する目標回転数決定手段24と、実回転数Nと目標回転数NM との偏差が零になるようにモータ5の駆動電力を制御する駆動電力制御手段17とを更に備えたことにより、
演算した実送風量Qを用いて、容易に目標送風量QM にフィードバック制御することができる。
また請求項5に記載のターボ送風機の送風量制御装置によれば、上記請求項4に記載の構成による効果に加えて、実送風量Qと目標送風量QM との偏差の変化率が一定値以上のときに、駆動電力制御手段17を制御して、一時的に前記偏差のないものとしてモータ5の駆動電力を制御させる偏差入力禁止手段を更に備えたので、
実送風量Qと目標送風量QM との偏差の急激な変化による駆動電力の急変に起因する制御の不正確さ及び不安定さを良好に解消できる。
また請求項6に記載のターボ送風機の送風量制御装置によれば、上記請求項1〜5の何れかに記載の構成による効果に加えて、ターボ送風機の送風量制御装置が燃焼装置の構成部材として用いられるので、
燃焼装置運転中における燃焼用空気の実送風量Qを、流路抵抗等の送風抵抗を演算することなく、また実送風量Qを検出するセンサ等を設けることなく容易に且つ速やかに演算することができる。また演算した実送風量Qに基づいて、燃焼装置における燃料供給量や必要燃焼量に対応する最適の実送風量への送風量調整も容易且つ正確に行うことが可能となり、良好な燃焼を達成することができる。
また請求項7に記載のターボ送風機の送風量制御装置によれば、上記請求項1〜6の何れかに記載の構成による効果に加えて、I0 を一定値としたので、
I0 を変数とする場合に比べて、傾きΘを演算する式F等からより容易、簡単に実送風量Qを演算することができる。
また請求項8に記載のターボ送風機の送風量制御装置によれば、上記請求項6に記載の構成による効果に加えて、I0 を燃料供給量の関数からなる変数とすることで、燃焼装置における燃料供給量に応じたより正確な実送風量Qを演算することが可能となり、燃焼装置における燃料供給量や必要燃料量に応じたより好ましい送風量制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターボ送風機の送風量制御装置を備えた燃焼装置の一例としての給湯装置の概略構成図である。
【図2】本発明に係るターボ送風機の送風量制御装置に備えられたモータ駆動部の回路ブロック図である。
【図3】本発明に係るターボ送風機の送風量制御装置に備えられた駆動電力制御手段及びモータ駆動電流検出手段の回路図である。
【図4】本発明に係るターボ送風機の送風量制御装置に備えられた三角波発振回路により得られる三角波の波形図である。
【図5】本発明に係るターボ送風機の送風量制御装置に備えられたモータに供給される制御電圧の波形図である。
【図6】本発明に係るターボ送風機の送風量制御装置の制御系のブロック線図である。
【図7】本発明に係るターボ送風機の送風量制御装置により制御されるモータの実駆動電流と実回転数と送風量との関係を示す図で、(A)はI−N座標系での関係を示し、(B)はLog I−N座標系での関係を示す。
【図8】本発明に係るターボ送風機の送風量制御装置に備えられたモータの動作状態の説明図であって、(A)は目標回転数と実回転数との関係、(B)は駆動電流の波形、(C)は駆動電圧の波形、(D)はフィートバック回転数変化禁止手段の動作状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
5 モータ
6 ターボ送風機
17 駆動電力制御手段
18 モータ回転数検出手段
19 モータ駆動電流検出手段
23 実送風量演算手段
24 目標回転数決定手段
27 実送風量演算情報記憶手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a blower amount control device for the
[0002]
[Prior art]
As a conventional blower amount control device for a combustion device, for example, as described in JP-A-5-164323, when the current of a blower motor reaches a predetermined value, an alarm lamp blinks or combustion is performed. Some were configured to ban.
[0003]
In such a conventional combustion apparatus air flow control device, although it is possible to detect intake / exhaust failure without providing a wind pressure switch, it is not possible to maintain an appropriate air flow according to the flow path resistance of the air flow path, which is optimal. Unable to ensure combustion. That is, the flow path resistance of the air passage changes due to various factors such as aging, air flow, flow path length, intake / exhaust differential pressure, flow path bending, and clogging of the intake filter, and the rotation of the fan motor Even if the number is controlled to be constant, the amount of air flow changes due to the change in the flow path resistance of the air passage, so the air-fuel ratio deteriorates unless an appropriate motor speed corresponding to the flow path resistance of the air passage is maintained. As a result, poor combustion such as extinguishing, incomplete combustion, and poor fire transfer occurs.
[0004]
Further, as a conventional blower amount control device for a combustion apparatus, a wind speed sensor or the like is installed in a blower passage as described in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-36508, and a blower according to a detection signal from the wind speed sensor or the like. Some motors are configured to control the rotation speed of the motor.
[0005]
In such a conventional air volume control device for a combustion apparatus, although a predetermined air volume can be maintained, a wind speed sensor or the like is installed in the air path, so that the wind speed sensor or the like causes an increase in the flow path resistance of the air path. Wind speed sensors increase manufacturing costs.
[0006]
In order to solve these problems, the applicant of the present invention calculates the flow resistance of the air passage from the drive current and the rotational speed of the motor of the blower, and a motor that can obtain the required air flow based on the flow resistance. Determine the number of revolutions and set the number of revolutions to the target number of revolutions N M A control method for controlling a fan motor has already been proposed (see Japanese Patent Application No. 6-297445).
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above method, the relationship between the drive current of the motor of the blower, the rotational speed, and the flow path resistance, and the relationship between the rotational speed, the air flow rate, and the flow path resistance must be stored in a memory or the like. There is a problem that the capacity of a storage medium such as a memory increases and the load on the CPU increases.
On the other hand, the applicant of the present application disclosed in Japanese Patent Application No. 7-218545, which is capable of calculating the actual blowing rate Q from the driving current and the rotational speed of the blower motor without calculating the flow path resistance. A control device was provided. However, although the method for calculating the actual air flow rate Q provided by this air flow control device is suitable for a blower such as a sirocco fan, the actual air flow rate Q cannot always be calculated accurately when a turbo blower is used. There was a problem.
[0008]
Therefore, the present invention solves the above-mentioned problems of the prior art, and can calculate the actual air flow rate Q of the turbo air blower from the motor drive current and the rotational speed without calculating the air flow resistance such as the flow path resistance. An object of the present invention is to provide an air flow control device.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the blower amount control device of the turbo blower of the present invention is a blower amount control device of the
From the motor rotation speed detection means 18 for detecting the actual rotation speed N of the
Θ = Log (II 0 ) / N ... Formula F
here,
Θ is the slope of the straight line consisting of the same actual air flow rate in the Log I-N coordinate system.
I is the actual drive current of the motor.
N is the actual rotational speed of the motor.
I 0 Is the base value of the drive current.
[0010]
In addition to the first feature described above, the turbo blower air volume control device according to the present invention provides a pair of various actual air volume Q values and corresponding inclination Θ values based on actual experiments. The second feature is that it is stored in the calculation information storage means 27.
In addition to the first feature described above, the turbo blower air volume control device of the present invention obtains a relational expression between the actual air volume Q and the inclination Θ by a prior experiment, and obtains the actual air volume calculation information. The third feature is that it is stored in the storage means 27.
Moreover, the air blower control device for the turbo blower according to the present invention has a target air blow amount Q in addition to any of the first to third features. M Feedback rotational speed N from deviation between actual air flow rate Q FB And the feedback rotation speed N FB And feedforward speed N FF To target rotation speed N M Target rotational speed determination means 24 for calculating the actual rotational speed N and target rotational speed N M The fourth feature is that it further comprises drive power control means 17 for controlling the drive power of the
In addition to the fourth feature, the turbo blower air volume control device of the present invention has an actual air volume Q and a target air volume Q. M And deviation input prohibiting means for controlling the driving power of the
Moreover, in addition to any one of the first to fifth features, the blower amount control device for a turbo blower of the present invention has a sixth feature that it is used as a constituent member of a combustion device.
In addition to the above-described features of any one of the first to sixth aspects, the blower amount control device for a turbo blower according to the present invention provides an I 0 The seventh characteristic is that the value is a constant value.
In addition to the sixth feature, the blower amount control device for a turbo blower according to the present invention includes an I 0 It is an eighth feature that is a variable consisting of a function of the fuel supply amount.
[0011]
In the first feature, the inclination Θ is the base value I of the drive current when the horizontal axis is the actual rotational speed N of the
Base value I of the drive current 0 Is a point that crosses the vertical axis (I axis of the I-N coordinate system), and the rotation speed of the
By expressing the value of the drive current I of the
According to the first feature, the
[0012]
According to the second feature, in addition to the operation and effect of the first feature, a pair of various values of the actual air flow rate Q and the corresponding value of the gradient Θ is calculated by the actual experiment. Since the information is stored in the information storage means 27, when the inclination Θ is calculated from the actual driving current I and the actual rotational speed N by the equation F in the actual operation of the
[0013]
According to the third feature, in addition to the operation and effect of the first feature, a relational expression between the actual air flow rate Q and the inclination Θ is obtained by a previous experiment, and this is stored as the actual air flow rate calculation information. Since it is stored in the
Although the relational expression is expressed as Q = f (Θ), it can be obtained as a specific experimental expression by experiment.
[0014]
According to the fourth feature, in addition to the function and effect of any one of the first to third features, the target air flow rate Q M Feedback rotational speed N from deviation between actual air flow rate Q FB And the feedback rotation speed N FB And feedforward speed N FF To target rotation speed N M Target rotational speed determination means 24 for calculating the actual rotational speed N and target rotational speed N M Driving power control means 17 for controlling the driving power of the
[0015]
Further, according to the fifth feature, in addition to the operation and effect of the fourth feature, the actual air flow rate Q and the target air flow rate Q M Thus, it is possible to satisfactorily eliminate the inaccuracy and instability of the control due to the sudden change of the driving power due to the sudden change of the deviation.
The time for controlling the driving power of the
[0016]
Moreover, according to the said 6th characteristic, in addition to the effect | action by the characteristic in any one of 1st-5th, by using the ventilation volume control apparatus of a turbo blower as a structural member of a combustion apparatus, during a combustion apparatus driving | operation The actual air flow rate Q of the combustion air can be calculated easily and quickly without calculating the air flow resistance such as the flow path resistance and without providing a sensor or the like for detecting the actual air flow rate Q. In addition, based on the calculated actual air flow rate Q, it is possible to easily and accurately adjust the air flow rate to the optimum actual air flow rate corresponding to the fuel supply amount and the required combustion amount in the combustion device, thereby achieving good combustion. can do. The combustion device is a city gas or other gas combustion device, but may be an oil combustion device such as kerosene.
[0017]
According to the seventh feature, in addition to the action and effect of any one of the first to sixth features, in the formula F for calculating the slope Θ, I 0 Is set to a constant value so that I 0 It is possible to calculate the actual blown air quantity Q more easily and easily than in the case where is a variable.
In this case, I 0 Is determined in advance as an experimental value.
[0018]
Further, according to the eighth feature, in addition to the action and effect of the sixth feature, in the equation F for calculating the gradient Θ, I 0 Is a variable that is a function of the fuel supply amount in the combustion device, so that it is possible to calculate a more accurate actual blown amount Q according to the fuel supply amount in the combustion device, and the fuel supply amount and required fuel amount in the combustion device It is possible to perform more preferable air flow control according to the above.
I as the variable 0 The fuel supply amount G FF Function I 0 = F (G FF ), For example I 0 = ΑG FF A calculation formula is defined as + β. That is, with respect to various different fuel supply amounts in the combustion apparatus, the actual blown amount Q when the
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
[0020]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a hot water supply apparatus as an example of a combustion apparatus provided with a blower amount control device for a turbo blower according to the present invention, and a
[0021]
The blower amount control device of the turbo blower is, for example, a rectifying / smoothing means 16 that rectifies and smoothes AC power from a
[0022]
The drive power control means 17 switches the DC power from the rectifying / smoothing means 16 based on the control voltage from the duty ratio control means 20 and supplies it to the
The motor rotation speed detection means 18 detects the rotation speed of the
The motor drive current detection means 19 detects the drive current of the
The duty ratio control means 20 has a target rotational speed N determined by the target rotational speed determination means 24. M And the actual rotational speed N detected by the motor rotational speed detection means 18, the rotational speed of the
The feedforward rotational speed determination means 21 is based on the required combustion amount of the
The actual blast amount calculating means 23 stores the actual driving current I detected by the motor driving current detecting
The target rotational speed determination means 24 includes the actual air flow rate Q calculated by the actual air flow rate calculation means 23 and the target air flow rate Q. M Feedback rotation speed N based on deviation from FB And the feedback rotation speed N FB And the feedforward rotational speed N determined by the feedforward rotational
The target rotational speed change rate calculating means 25 is a target rotational speed N determined by the target rotational
The feedback rotational speed change prohibiting means 26 is a target rotational speed N calculated by the target rotational speed change rate calculating means 25. M When the change rate of the motor is greater than or equal to a certain value, the target rotational speed determination means 24 is controlled to temporarily feedback the rotational speed N FB Target rotation speed N M Let me decide.
The actual blown amount calculation information storage means 27 has a large number of one-to-one correspondences between the slope calculation formula F obtained in advance by experiment and the actual blown amount Q value and slope Θ obtained in advance from the experiment. The relational expression Q = f (Θ) between the actual air flow rate Q and the inclination Θ obtained by the experiment is stored.
The
[0023]
FIG. 2 is a circuit block diagram of a drive unit of the
The drive power control means 17 includes a motor driver 32 that supplies drive power to each coil of the
The motor rotation speed detection means 18 is a
Driving power from the rectifying / smoothing means 16 is input to the terminal 31a, and this driving power is supplied to the motor driver 32 of the driving power control means 17. DC power from the
[0024]
The rectifying / smoothing means 16 is realized by a full-wave rectifier made of, for example, a diode bridge and a smoothing circuit made of a capacitor. For example, the rectified and smoothed AC power obtained from the 100-volt
[0025]
FIG. 3 is a circuit block diagram of the drive power control means 17 and the motor drive current detection means 19. The drive power control means 17 includes a triangular
[0026]
The triangular
[0027]
The operations of the drive power control means 17 and the motor drive current detection means 19 will be briefly described. The AC power from the
[0028]
Now, as shown in FIG. 4, the maximum voltage of the triangular wave from the triangular
[0029]
The current output from the emitters of the transistors TR4 to TR6 is smoothed by the smoothing
[0030]
Next, the inclination calculation formula F will be described. That is, the slope calculation formula F can be obtained experimentally as follows.
[0031]
Θ = Log (II 0 ) / N ・ ・ ・ ・ Formula F
here,
Θ is the slope of the straight line consisting of the same actual air flow rate in the Log I-N coordinate system.
I is the actual drive current of the motor.
N is the actual rotational speed of the motor.
I 0 Is the base value of the drive current.
[0032]
With reference to FIG. 7, it will be described how the slope calculation formula F is obtained.
The relationship between the actual drive current I of the
Next, for each of the curves (A, B, C...), A certain measured airflow rate Q actually measured. 1 The point (I A1 , N A1 ), (I B1 , N B1 ), (I C1 , N C1 ) ..., the curve K as shown by the thick solid line in FIG. 1 Similarly, various actually measured airflow rates Q are obtained. 2 , Q Three , Q Four ... for the same curve K with the same air flow rate 2 , K Three , K Four ・ ・ Is obtained.
Then, the inventor according to the present application describes the curve K 1 , K 2 , K Three , K Four For each of the curves K, as shown in FIG. 7B, the actual drive current I is expressed on a logarithmic scale. 1 , K 2 , K Three , K Four Straight lines k with constant slopes different from each other 1 , K 2 , K Three , K Four ・ Knowed that it can be expressed by
That is, the straight line k 1 , K 2 , K Three , K Four Each has an actual air flow rate of Q 1 , Q 2 , Q Three , Q Four In the case of the
[0033]
Therefore, the actual air flow rate Q detected by the experiment using the air flow rate detector that detects the actual air flow rate Q in advance. 1 , Q 2 , Q Three , Q Four ... and each curve A, B, C ... on the corresponding I-N coordinate system is obtained, and each actual air flow rate Q is obtained from this curve. 1 , Q 2 , Q Three , Q Four Curve K corresponding to 1 , K 2 , K Three , K Four ..., then each curve K 1 , K 2 , K Three , K Four Drive current I at the point that intersects the I axis 0 And the curve K 1 , K 2 , K Three , K Four ... from the straight line k on the Log I-N coordinate system 1 , K 2 , K Three , K Four ... and get each straight line k 1 , K 2 , K Three , K Four .. slope Θ 1 , Θ 2 , Θ Three , Θ Four Ask for ... And each inclination Θ 1 , Θ 2 , Θ Three , Θ Four ... and the actual air flow Q corresponding to it 1 , Q 2 , Q Three , Q Four The one-to-one correspondence relationship with... Is stored in the actual air flow rate calculation information storage means 27.
In addition, the inclination Θ of the straight line k depends on the actual drive current I, the actual air flow rate N, and the base value I of the drive current. 0 Therefore, the inclination calculation formula F is also stored in the actual air flow rate calculation information storage means 27.
[0034]
The actual air flow rate Q measured in the above 1 , Q 2 , Q Three , Q Four ... and the inclination Θ obtained in the above reality 1 , Θ 2 , Θ Three , Θ Four .., Instead of storing the relationship as it is as a pair, the relationship between the actual air flow rate Q and the inclination Θ is expressed as a relational expression Q = f (Θ) as an empirical formula, and this is calculated as the actual air flow rate calculation information storage means. 27 may be stored.
[0035]
Also, the base value I of the drive current 0 Can be experimentally obtained as a constant value, but the base value I of the drive current 0 Is the target air flow Q that should be set initially M And target speed N M Depending on the target air flow rate Q M And target speed N M A value of 2 to 3 according to the above may be obtained experimentally and stored. Target air flow rate Q M And target speed N M I as a variable 0 = F (Q M ), I 0 = F (N M ) May be obtained and stored in the actual air flow rate calculation information storage means 27.
Furthermore, when the
In this way, the slope calculation formula F and the base value I of the drive current 0 By storing the relationship between the actual air flow rate Q and the inclination Θ in the actual air flow rate calculation information storage means 27, it is indicated by a point (Log I, N) in FIG. When such a value is detected, the actual air flow rate Q at that time is quickly calculated using the value.
[0036]
The
[0037]
Next, the operation of the hot water supply apparatus will be described. FIG. 6 is a block diagram for explaining the control system of the air flow rate control device according to the present invention. The flow of the following control operation can be understood more easily by referring to FIG.
[0038]
When an operation command is input to the controller from a remote controller (not shown), the hot water
[0039]
At this time, the
[0040]
As a result, the duty ratio control means 20 causes the
[0041]
Next, the motor drive current detection means 19 detects the drive current of the
[0042]
On the other hand, the motor rotation speed detection means 18 detects the rotation speed of the
[0043]
Next, the actual air flow rate calculation means 23 calculates the actual drive current I from the motor drive current detection means 19, the actual rotation speed N from the motor rotation speed detection means 18, and the inclination calculation from the actual air flow rate calculation information storage means 27. Formula F and base value I of drive current 0 Then, the inclination Θ is calculated based on the relationship between the inclination Θ stored in the actual air flow rate calculation information storage means 27 and the actual air flow rate Q, or the relational expression Q = f (Θ). The air flow rate Q is calculated.
[0044]
Next, the target rotational speed determination means 24 is operated by the actual air flow rate calculating means 23 and the set target air flow rate Q. M , And feedback (hereinafter referred to as FB) rotational speed N based on the deviation FB And the FB rotation speed N FB And the FF rotation speed N determined by the feedforward rotation speed determination means 21 FF To target rotation speed N M And the target rotational speed N M Is output to the duty ratio control means 20.
FB rotation speed N FB Is, for example, PID control, FF rotation speed N FF And FB rotation speed N FB Sum N FF + N FB Is the target speed N M And a rotational speed command signal corresponding to the output is output to the duty ratio control means 20.
[0045]
Note that the required combustion amount and required fuel supply amount G during the combustion are described. FF Corresponding to target air flow rate Q M FF speed N without setting FF In a device in which only the air pressure is determined, a relationship curve between the actual driving current I and the actual rotational speed N when the air is blown in the reference state in the device, for example, the blowing resistance in FIG. If a is the reference state, curve A is obtained and the relationship between I and N is stored, so that the FF rotation speed N FF To target airflow rate Q M Can be calculated.
That is, required combustion amount and required fuel supply amount G FF Is determined, the hot water
[0046]
The duty ratio control means 20 uses the target rotational speed N determined by the target rotational speed determination means 24. M On the basis of the rotational speed command signal corresponding to the motor rotational speed detection means 18 and the actual rotational speed N from the motor rotational speed detection means 18. M Control voltage V rotating at s Is output to the drive power control means 17.
As a result, the drive power control means 17 controls the control voltage V from the duty ratio control means 20. s , The DC power supplied to the
[0047]
Here, assuming that the blowing resistance of the blowing path by the
Similarly, when the blowing resistance decreases, the control works so as to restore the original straight line, and a constant optimum blowing amount can always be maintained.
[0048]
The target rotational speed change rate calculating means 25 is a target rotational speed N determined by the target rotational
As a result, the feedback rotational speed change prohibiting means 26 performs the target rotational speed N calculated by the target rotational speed change rate calculating means 25 M When the change rate of is not less than a predetermined value, an inclination deviation change ignoring signal is output to the target rotational speed determination means 24 for a time corresponding to the magnitude.
As a result, the target rotational speed determination means 24 is in a period during which the inclination deviation change ignoring signal is input from the feedback rotational speed change prohibiting means 26, while the FB rotational speed N FB Target rotation speed N M To decide.
[0049]
This is to eliminate the adverse effect of the inrush current flowing through the
[0050]
Moreover, in the said embodiment, the actual ventilation volume Q and the target ventilation volume Q M To FF speed N for FF control FF And target speed N M However, the amount of air flow may be controlled based on the deviation of the slope Θ using the slope Θ of the straight line k.
[0051]
Moreover, in the said embodiment, although the
In the above embodiment, the target air flow rate Q is controlled by the feedback rotation speed
[0052]
【The invention's effect】
The present invention has the above-described configuration. According to the blower amount control device for a turbo blower according to
The actual driving current I and the actual rotation of the
Further, according to the blower amount control device for a turbo blower according to the second aspect, in addition to the effect by the configuration according to the first aspect, various values of the actual blown amount Q and the corresponding inclination Θ are obtained by experiments in advance. In the actual operation of the
Further, according to the blower amount control device for a turbo blower according to
Moreover, according to the ventilation volume control apparatus of the turbo blower of
Using the calculated actual air flow rate Q, the target air flow rate Q can be easily M Can be feedback controlled.
Further, according to the blower amount control device for a turbo blower according to
Actual air flow rate Q and target air flow rate Q M Thus, it is possible to satisfactorily eliminate the inaccuracy and instability of the control due to the sudden change of the driving power due to the sudden change of the deviation.
According to the turbo blower air volume control device according to
Calculate the actual air flow rate Q of the combustion air during the operation of the combustion device easily and quickly without calculating the air flow resistance such as the channel resistance and without providing a sensor or the like for detecting the actual air flow rate Q. Can do. In addition, based on the calculated actual air flow rate Q, it is possible to easily and accurately adjust the air flow rate to the optimum actual air flow rate corresponding to the fuel supply amount and the required combustion amount in the combustion device, thereby achieving good combustion. can do.
In addition, according to the blower amount control device for a turbo blower according to the seventh aspect, in addition to the effect of the configuration according to any one of the first to sixth aspects, 0 Is a constant value,
I 0 Compared to the case where is used as a variable, the actual blown air quantity Q can be calculated more easily and easily from the equation F for calculating the inclination Θ.
According to the turbo blower air volume control device of the eighth aspect, in addition to the effect of the configuration of the sixth aspect, 0 Is a variable consisting of a function of the fuel supply amount, it becomes possible to calculate a more accurate actual blown amount Q according to the fuel supply amount in the combustion device, and according to the fuel supply amount and the required fuel amount in the combustion device. It becomes possible to perform preferable air flow control.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a hot water supply apparatus as an example of a combustion apparatus provided with a blower amount control device for a turbo blower according to the present invention.
FIG. 2 is a circuit block diagram of a motor driving unit provided in a blower amount control device for a turbo blower according to the present invention.
FIG. 3 is a circuit diagram of drive power control means and motor drive current detection means provided in a blower amount control device for a turbo blower according to the present invention.
FIG. 4 is a waveform diagram of a triangular wave obtained by a triangular wave oscillation circuit provided in a blower amount control device for a turbo blower according to the present invention.
FIG. 5 is a waveform diagram of a control voltage supplied to a motor provided in a blower control device for a turbo blower according to the present invention.
FIG. 6 is a block diagram of a control system of a blower control device for a turbo blower according to the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing the relationship between the actual driving current of the motor, the actual rotational speed, and the amount of air flow controlled by the air volume control device of the turbo blower according to the present invention, where (A) is in the IN coordinate system. (B) shows the relationship in the Log I-N coordinate system.
FIGS. 8A and 8B are explanatory diagrams of an operation state of a motor provided in a blower amount control device for a turbo blower according to the present invention, in which FIG. 8A is a relationship between a target rotational speed and an actual rotational speed, and FIG. The waveform of the current, (C) shows the waveform of the drive voltage, and (D) shows the operating state of the footback rotation speed change prohibiting means.
[Explanation of symbols]
5 Motor
6 Turbo blower
17 Drive power control means
18 Motor rotation speed detection means
19 Motor drive current detection means
23 Actual air flow calculation means
24 Target speed determination means
27 Actual air flow rate calculation information storage means
Claims (8)
モータ5の実回転数Nを検出するモータ回転数検出手段18と、モータの実駆動電流Iを検出するモータ駆動電流検出手段19と、前記モータ5の実回転数Nと実駆動電流Iとから、次式FによってLog I−N座標系における直線の傾きΘを演算することでこの傾きΘに1対1対応する実送風量Qを演算する実送風量演算手段23と、前記式Fを記憶しておく実送風量演算情報記憶手段27とを備えたことを特徴とするターボ送風機の送風量制御装置。
Θ=Log (I−I0 )/N ・・・式F
ここで、
ΘはLog I−N座標系における同一実送風量からなる直線の傾き。
Iはモータの実駆動電流。
Nはモータの実回転数。
I0 は駆動電流の基底値。A blower amount control device for the turbo blower 6 that controls the blower amount by controlling the motor 5 of the turbo blower 6,
From the motor rotation speed detection means 18 for detecting the actual rotation speed N of the motor 5, the motor drive current detection means 19 for detecting the actual drive current I of the motor, the actual rotation speed N of the motor 5 and the actual drive current I. By calculating the slope Θ of the straight line in the Log I-N coordinate system according to the following equation F, the actual ventilation amount calculating means 23 for calculating the actual ventilation amount Q corresponding to this inclination Θ one-to-one, and the equation F are stored. A blower amount control device for a turbo blower, comprising: an actual blower amount calculation information storage means 27 to be stored.
Θ = Log (I−I 0 ) / N (Formula F)
here,
Θ is the slope of the straight line consisting of the same actual air flow rate in the Log I-N coordinate system.
I is the actual drive current of the motor.
N is the actual rotational speed of the motor.
I 0 is the base value of the drive current.
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