JP3653367B2 - 検眼視標投影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検眼に用いる視標を投影する検眼視標投影方法及びその装置並びに検眼視標投影用ターゲット板に関する。
【0002】
【従来の技術】
視力検査等の検眼を行う際には、視力表が用いられる。この視力表は、検眼に必要な種々の視標を有するものであり、被検者から適切な距離だけ離れた位置に呈示される。この視力表としては、ロール状の紙面上に必要な視標を配列し、紙面を照明しながら検眼するようにしたものや、半透明の部材に視標を配列して背面から照明するようにしたものの外に、投影式視力表(チャートプロジェクター)が知られている。
【0003】
投影式視力表(チャートプロジェクター)は、必要な投影用視標パターンが形成された検眼視標投影用ターゲット板の視標投影像をスクリーンに結像するという方式の視力表である。この方式の視力表は比較的小型コンパクトで扱いやすいという利点を有することから最近用いられる機会が多くなってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、投影式視力表は、投影方式であるために他の方式に比較すると輝度や精密さにおいては難点があるといわれてきた。また、この方式は他の方式に比較すると視標の数を多くしやすいが、最近では視標の数をより増やしたいという要請も高まっている。
【0005】
本発明は、上述した背景のもとでなされたものであり、より多種類の視標をより精密に呈示することを可能にする検眼視標投影方法及びその装置並びに検眼視標投影用ターゲット板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、
請求項1の発明は、
遮光性板状体に透光パターンからなる投影用視標パターンが形成された検眼視標投影用ターゲット板を用い、該ターゲット板の前記投影用視標パターンを通して投影光を投射して投影スクリーンに視標パターンの投影像を形成するようにした検眼視標投影方法であって、
前記検眼視標投影用ターゲット板に、前記投影用視標パターンが前記ターゲット板上の特定の直線又は曲線上に位置するように複数配列される投影用視標パターン列を形成するとともに、前記検眼視標投影用ターゲット板に対する投影光の投射位置を前記特定の直線又は曲線上において任意に選択できるように前記投影光とターゲット板との相対位置を変えることができるようにして、前記投影用視標パターン列の中から任意の視標パターンを選択して投影できるようにした検眼視標投影方法において、
前記検眼視標投影用ターゲット板に前記投影用視標パターン列を複数設け、該パターン列の中から任意のパターン列を選択してその中の任意の視標パターンを選択して投影できるようにしたことを特徴とする検眼視標投影方法である。
【0007】
請求項2の発明は、
遮光性円板体の中心から特定の半径位置の同一円周状に透光パターンからなる投影用視標パターンが複数配列されてなる投影用視標パターン列を有する検眼視標投影用ターゲット板を用い、投影光が前記ターゲット板の前記投影用視標パターン列が形成されている円周上に投射されるようにするとともに、前記円板体を該円板体の中心を回転中心にして回転することによって、投影スクリーンに前記投影用視標パターン列の中から任意の視標パターンを選択して投影できるようにした検眼視標投影方法において、
前記検眼視標投影用ターゲット板に、該ターゲット板の中心からの半径位置が異なる複数の円周上にそれぞれ異なる投影用視標パターン列を設け、前記複数の投影用視標パターン列の中から任意のパターン列を選択してその中の任意の視標パターンを選択して投影できるようにしたことを特徴とする検眼視標投影方法である。
【0008】
請求項3の発明は、
前記スクリーンに投影すべき視標パターンの選択は、前記投影光の光源からスクリーンに至るまでの投影光の光路上に前記投影用視標パターン列のいずれかを位置させるパターン列選択操作と、前記投影用視標パターン列の中のいずれかの投影用視標パターンを前記投影光の光路上に選択して位置させる投影用視標パターン選択操作とを有する方法で行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の検眼視標投影方法である。
【0009】
請求項4の発明は、
前記投影用視標パターン列選択操作は、投影光を前記複数の投影用視標パターン列が位置するいずれか2以上の直線又は曲線上に位置するように投射してそれぞれの投影用視標パターンを通過した互いに光路の異なる2以上の光線束を形成し、これら光線束のいずれか1を選択して投影用対物光学系に導入する操作であることを特徴とする請求項3に記載の検眼視標投影方法である。
【0010】
請求項5野は発明は、
前記投影用視標パターン列選択操作は、前記検眼視標投影用ターゲット板と投影光との相対位置を移動させて、前記投影光の光源からスクリーンに至るまでの投影光の光路上に前記投影用視標パターン列のいずれかを選択して位置させる操作であることを特徴とする請求項3に記載の検眼視標投影方法である。
【0011】
請求項6の発明は、
投影光を出射する投影用光源と、遮光性板状体に透光パターンからなる投影用視標パターンが形成された検眼視標投影用ターゲット板と、前記投影光を前記ターゲット板の投影用視標パターンに投射する光路手段と、前記投影用視標パターンを投影光が通過して形成される投影像をスクリーンに結像させる対物光学系とを有する検眼視標投影装置であって、
前記検眼視標投影用ターゲット板は、前記投影用視標パターンが前記ターゲット板上の特定の直線又は曲線上に複数配列されてなる投影用視標パターン列が複数列形成されたものであり、
前記投影光の光源からスクリーンに至るまでの投影光の光路上に前記投影用視標パターン列のいずれかを選択して位置させるパターン列選択手段と、
前記投影用視標パターン列の中のいずれかの投影用視標パターンを前記投影光の光路上に選択して位置させる投影用視標パターン選択手段とを有することを特徴とする検眼視標投影装置である。
【0012】
請求項7の発明は、
投影光を出射する投影用光源と、遮光性円板体の中心から特定の半径位置の同一円周状に透光パターンからなる投影用視標パターンが複数配列されてなる投影用視標パターン列を有する検眼視標投影用ターゲット板と、該ターゲット板の前記投影用視標パターン列が形成されている円周上に前記投影光を投射する光路手段と、前記ターゲット板をその中心を回転中心に回転駆動して前記投影光が投射される投影用視標パターンを選択する回転駆動手段と、前記ターゲット板の投影用視標パターンを前記投影光が通過して形成される投影像をスクリーンに結像させる対物光学系とを有する検眼視標投影装置であって、
前記検眼視標投影用ターゲット板は、該ターゲット板の中心からの半径位置が異なる複数の円周上にそれぞれ異なる投影用視標パターン列が設けられたものであり、前記投影光の光源からスクリーンに至るまでの投影光の光路上に前記投影用視標パターン列のいずれかを選択して位置させるパターン列選択手段を有することを特徴とする検眼視標投影装置である。
【0013】
請求項8のは発明は、
前記パターン列選択手段は、前記投影光を前記複数の投影用視標パターン列が位置するいずれか2以上の直線又は曲線上に位置するように投射してそれぞれの投影用視標パターンを通過した互いに光路の異なる2以上の光線束を形成する投影光線束形成手段と、これら光線束のいずれか1を選択して投影用対物光学系に導入する投影光線束選択手段とを有するものであることを特徴とする請求項6又は7に記載の検眼視標投影装置である。
【0014】
請求項9の発明は、
前記投影用視標パターン列選択手段は、前記検眼視標投影用ターゲット板と投影光との相対位置を移動させて、前記投影光の光源からスクリーンに至るまでの投影光の光路上に前記投影用視標パターン列のいずれかを選択して位置させるパターン列移動手段を有するものであることを特徴とする請求項6又は7に記載の検眼視標投影装置である。
【0015】
請求項10の発明は、
前記投影光線束選択手段は、対物光学系の光路方向と異なる方向からの光線束を反射して対物光学系に導入する第1の反射手段と、前記投影用視標パターンを通過した光線束を反射して前記第1の反射手段に送出する第2の反射手段と、前記対物光学系と前記第1の反射手段との光軸を一致させて該光軸を回転軸にして前記第1の反射手段と第2の反射手段とを一体にして回転させる回転機構とを有し、前記第1の反射手段と第2の反射手段とを一体にして回転させることによって、前記投影用視標パターンを通過した互いに光路の異なる2以上の光線束のうちの任意の光線束を選択して前記対物光学系に導入できるようにしたものであることを特徴とする請求項8に記載の検眼視標投影装置である。
【0016】
請求項11の発明は、
遮光性板状体に透光パターンからなる投影用視標パターンが形成された検眼視標投影用ターゲット板であって、
前記遮光性板状体がガラス基板にクロム膜が形成されたでものであり、前記投影用視標パターンは前記クロム膜の一部を選択的に除去してパターンを形成したものであることを特徴とする検眼視標投影用ターゲット板である。
【0017】
請求項12の発明は、
遮光性円板体の中心から特定の半径位置の同一円周状に透光パターンからなる投影用視標パターンが複数配列されてなる投影用視標パターン列を有する検眼視標投影用ターゲット板であって、
前記投影用視標パターン列が該ターゲット板の中心からの半径位置が異なる複数の円周上にそれぞれ設けられていることを特徴とする検眼視標投影用ターゲット板である。
【0018】
【実施の形態】
図1は本発明の実施例にかかる検眼視標投影装置の概略構成を示す図であり、図2は実施例にかかる検眼視標投影装置の外観斜視図、図3は実施例にかかる検眼視標投影装置の部分断面図、図4ないし図6は実施例にかかる検眼視標投影装置の分解図、図7及び図8は実施例にかかる検眼視標投影装置の部分図、図9及び図10は実施例にかかる検眼視標投影装置の部分説明図、図11ないし図13は実施例にかかる検眼視標投影装置に検眼視標投影用ターゲット板として用いられるターゲット板の説明図、図14は実施例にかかる検眼視標投影装置に用いられるマスク板の説明図である。以下、これらの図面を参照にしながら、実施例の検眼視標投影装置を説明する。
【0019】
図1に示されるように、この実施例の検眼視標投影装置は、投影用光源1から出射した光を2つのミラー2a,2bによって反射させ、コンデンサーレンズ3a,3bによって2つの投影光線束にしてマスク板4及びターゲット板5の半径方向における異なる2つの位置に投射し、それぞれの位置への投射によって各々1群の視標投影像を形成できるようにし、その2群の視標投影像群のうちのいずれかをミラーユニット6によって選択して対物レンズ7に導入できるようにして、スクリーン8に結像させるものである。そして、選択された投影像群の中から特定の視標投影像を選択する操作を、マスク板4及びターゲット板5をそれぞれ回転制御することによって行うものである。
【0020】
図4に示されるように、光源1はハロゲンランプ等によって構成され、ランプハウス12の中心部に配置される。ミラー2a,2bは上記光源1を囲むように互いに直交してランプハウス12内に配置される。したがって、光源1から出射した光はミラー2a,2bに反射されてこれらミラー反射領域で規制される発散光線束となって図中左方に進行してコンデンサーレンズ3a,3bに入射される。
【0021】
コンデンサーレンズ3a,3bは、ともに上記発散光線束内にあって上記発散光線束をそれぞれ別個の投影用光線束にして2つの投影光を形成するものである。図5に示されるように、コンデンサーレンズ3a,3bは、それぞれ複数のレンズ群で構成されており、マスク板4及びターゲット板5を収納するターゲットケース45のベースケース45aに形成されたレンズケース30a,30bにそれぞれ収納されている。レンズケース30a,30bは、上記ターゲットケース45に収納されたマスク板4及びターゲット板5に対してその半径方向において異なる位置に上記コンデサーレンズ3a,3bから出射される投影光が投射されるような配置関係で形成されている。
【0022】
マスク板4及びターゲット板5はターゲットケース45内に収納され、同軸的に配置されているが互いに独立的に回転制御可能に支持されている円板体であり、ともに遮光性円板の同一円周上に多数の単位透光パターンが形成されたものである。
【0023】
マスク板4は、ターゲット板5に形成された個々の視標投影用パターンの一部を遮蔽して必要な部分のみを投影できるようにするマスクである。図14はマスク板4の平面図であり、中心から半径r1 の位置の円周上に透光パターンを有する多数の単位マスクパターンからなる第1のマスクパターン列4aが形成され、中心から半径r2 の位置の円周上に同様に第2のマスクパターン列4bが形成されたものである。このマスク板4は直径150mm、厚さ0.25mmのアルミニウム板にフォトエッチング法によって透光貫通パターンを形成したものである。なお、第1のマスクパターン列4a及び第2のマスクパターン列4bには、透光パターンのないパターン、いわば全遮光パターンともいうべき領域が設けられている。これは、投影視標の切り替えの際にターゲット板5自身の慣性によって投影像が揺れる場合があり、被検者に不快感を与えるおそれがあるので、ターゲット板5が回転している間マスク板4によって遮光して揺れが見えないようにするためである。
【0024】
ターゲット板5は、上記コンデンサレンズ3a,3bからの投影光をうけて検眼視標の投影像を形成するものである。
【0025】
図11はターゲット板5の平面図であり、中心から半径r1 の位置の円周上に透光パターンを有する多数の単位投影用視標パターンからなる第1の投影用視標パターン列5aが形成され、中心から半径r2 の位置の円周上に同様に第2の投影用視標パターン列5bが形成されている。このターゲット板5は半径148mm、厚さ1.5mmのガラス板の表面に約0.15μm厚の遮光性クロム膜を形成し、このクロム膜に、フォトエッチング法等によってその一部をパターン状に除去して透光パターン(透光部と遮光部とで構成されるパターン)を形成したものである。図12及び図13は単位投影用視標パターンの例を示す図であり、図12に示される視標はレッドグリーンテスト用であり、図13に示される視標はランドルト氏環である。
【0026】
図5及び図8に示されるように、マスク板4及びターゲット板5には、それぞれ軸部材401及び501が固着され、これら軸部材の軸線にそって形成された中心軸孔にはそれぞれステッピングモータ41及び51の回転軸411及び511が挿通固定されている。そして、マスク板4及びターゲット板5は、コントロール基板9(図1参照)の指令に基づいてステッピングモータ41及び51によって回転制御がなされるようになっている。なお、上記マスク板4及びターゲット板5の軸部材401及び501には基準位置検知板402及び502がそれぞれ取り付けられており、上記ターゲットケース45には上記基準位置検知板402及び502の位置を検知してその検知信号をコントロール基板9に送出する検知器403及び503がそれぞれ設けられている。
【0027】
ターゲット板5によって形成された視標投影像(投影光線束)はミラーユニット6によって対物レンズ7に導かれる。ミラーユニット6は、互いの反射面が相対向して平行になるように2つのミラー6a及び6bがミラーユニット本体60に固定されている。図6に示されるように、このミラーユニット本体60の一方の端部(上端部)は、対物レンズ7の光軸とその回転軸を共通にする回転筒601に固定され、この回転筒601は固定部に取り付けられた軸受部材602に軸受603及び604を介して回転自在に支持されている。回転筒601はその端部に歯部622が形成され、この歯部622にベルト62の一方の歯部62aが係合され、このベルト62の他方の歯部62bは歯付きプーリ621の歯に係合され、さらに、プーリ621はステッピングモータ61の回転軸611に嵌合固定されている。なお、プーリ621には回転基準位置検知板623が固定されており、固定部に固定された回転基準位置検知器623(図7参照)との協同作用によって回転基準位置が検知されてその信号がコントロール基板9に送出されるようになっている。これにより、回転筒601にその上端が固定されたミラーユニット6はコントロール基板9の指令信号に基づいて対物レンズの光軸と共通する回転軸のまわりに所定の回転制御がなされるようになっている。
【0028】
図5に示されるように、上記ミラーユニット本体6の下端部の開口部はターゲットケース45の蓋ケース45bの窓部451b及びベースケース45aに形成された切欠部451aを通してターゲット板5の第1の投影用視標パターン列5a又は第2の投影用視標パターン列5bと対向する位置に配置されるようになっている。すなわち、コントロール基板9からの指令信号によってステッピングモータ61を回転制御し、ベルト62を介して回転筒601を回転してミラーユニット本体60を回転することによって、ミラーユニット本体60の下端部の開口部がターゲット板5の第1の投影用視標パターン列5a又は第2の投影用視標パターン列5bのいずれかに対向する位置に配置されるかを選択できるようになっている。
【0029】
図9はこの選択操作の説明図であり、ミラーユニット本体60を回転することによって、ミラーユニット6の光軸がAで示される位置にある場合とBの位置にある場合とに切り替えることができるようになっている。ミラーユニット6の光軸がAで示される位置にある場合には、ミラーユニット6はターゲット板5の第1の投影用視標パターン列5aにある投影用視標パターンの投影像を対物レンズ7に導入し、ミラーユニット6の光軸がBで示される位置にある場合には、第2の投影用視標パターン列5bにある投影用視標パターンの投影像を対物レンズ7に導入する。いずれの場合においても投影用視標パターンの投影像の光路は図10に示されるようになる。
【0030】
ここで、両眼視検査の1つとして、第2視標パターン列の中にある偏光視表を用いる検査がある。この偏光視標は、視標パターンの一部に直線偏光板がはられ、他の一部にこの直線偏光板の偏光軸と直交する偏光軸を有する偏光板がはられたものである。この視標の投影像はこのターゲット板を通して形成された偏光光の像である。検眼は、被検眼者の左右の眼の前に偏光軸が互いに直交する偏光板をそれぞれ配置してこれら偏光板を通して投影像をみることによって行われる。もし、ターゲット板5とスクリーン8との間の光路途中で偏光状態が変化すると、この検査に支障をきたすことになる。この実施例では、ミラーユニット6の光軸がBで示される位置の場合にその光軸の方向が偏光視標の偏光状態を変化させない角度に設定されている。
【0031】
図6に示されるように、対物レンズ7は複数のレンズ群によって構成され、中間リング702及び固定リング701によって対物レンズ収納筒71に収納固定され、この対物レンズ収納筒71が固定部材72に固定されている。この対物レンズ7は上記ミラーユニットによって導入された投影用視標パターン像をスクリーン8に結像するものである。
【0032】
なお、上記ターゲットケース45、ミラーユニット6、対物レンズ7等の機構部は固定部材に固定され、この固定部材は支柱100に支持されて基台110に固定されている。また、上記機構部は前面カバー111、側面カバー112及び113によって覆われるようになっている。
【0033】
以上の構成において、ミラーユニット6をターゲット板5の第1の投影用視標パターン列5aにある投影用視標パターンの投影像が対物レンズ7に導入されるように選択しておいて、ターゲット板5を回転制御すると、第1の投影用視標パターン列5aの中の所望の投影用視標パターンをスクリーン投影することができ、一方、ミラーユニット6をターゲット板5の第2の投影用視標パターン列5bにある投影用視標パターンの投影像を対物レンズ7に導入するように選択しておいて、ターゲット板5を回転制御すると、第2の投影用視標パターン列5bの中の所望の投影用視標パターンをスクリーンに投影することができる。したがって、ミラーユニット6の設定位置の選択操作とターゲット板5の回転制御とを組み合わせることによって、ターゲット板5の全ての投影用視標パターンの中から目的の視標パターンを自在に選択してスクリーンに投影することが可能となる。しかも、この操作に加えてマスク板4の回転制御を行うことにより、1つの投影用視標パターンの一部のみを選択して投影することもできる。
【0034】
上述の実施例によれば、以下の利点がある。
【0035】
ターゲット板5に2列の投影用視標パターン列5a,5bを設け、これらのパターン列の中から任意のパターン列を選択してその中の任意の視標パターンを選択して投影できるようにしたことにより、1枚のターゲット板により多種類の視標を設けることができる。これにより、従来は、測定によってはターゲット板を取り替える必要のあったものでも取り替えずに測定できるようになった。
【0036】
また、実施例においては2つのミラーを備えたミラーユニットの一端部を対物レンズの光軸を中心に回転することによって光路の切り替えを行うようにして切り替えによって光路長が変化しないようにしているので、切り替えによって光路長が変化する他の方式に比較して光路長補正手段を設ける必要がない。
【0037】
さらに、ターゲット板5を、ガラス板にクロム遮光膜を形成し、これにフォトエッチング等によって透光パターンを形成したもので構成したことにより、極めて高精度のパターンを得ることができ、かつ、熱膨張によるパターンの変動が著しく少なく、さらには、物理的・機械的・化学的耐久性に著しく優れているので、経年変化がなく、長期間安定して使用できる等の優れた利点を得ている。
【0038】
なお、上述の実施例では、本願発明のパターン列選択操作又は手段として、投影光を複数の投影用視標パターン列が位置するいずれか2以上の直線又は曲線上に位置するように投射してそれぞれの投影用視標パターンを通過した互いに光路の異なる2以上の光線束を形成する投影光線束形成手段と、これら光線束のいずれか1を選択して投影用対物光学系に導入する投影光線束選択手段とを有するものの1例であり、ミラーユニット6を回転することによって光線束を選択する例を示したが、これは、図15に示すように、1つのミラー651を平行移動するようにしてもよい。但し、この場合、切り替えによって光路長が変化するので、その補正のために光路長補正用レンズ351を用いる必要がある。また、図16に示すように、平行に配置されたミラー652及び653のうちの一方のミラー653を移動可能にし、ミラー653を光路からはずすことによって切り替えるようにしてもよい。すなわち、ミラー653が光路に配置されている場合にはミラー653によってその背面に至る投影像は遮断し、一方、ミラー652によって反射された投影像がミラー653に反射されて対物レンズに導かれる。これに対して、ミラー653を光路からはずすとターゲット板5を通過して直進する投影像のみが対物レンズに導かれ、切り替えが行われる。さらには、図17に示すように、対物レンズ7の光軸を対称軸にして対称な直線上を進行する2つの投影光線束を作り、それぞれを2つのミラー654及び655によって対物レンズ7の光軸に直交する1つの直線上を進行する光線束にした後、上記対物レンズ7の光軸と直交する軸を回転軸にして回転するミラー656に導いてこのミラー656を回転することによっていずれかを選択して対物レンズ7に導くようにしてもよい。
【0039】
また、図18に示すように、投影用視標パターン列選択手段として、検眼視標投影用ターゲット板と投影光との相対位置を移動させて、投影光の光源からスクリーンに至るまでの投影光の光路上に前記投影用視標パターン列のいずれかを選択して位置させるようにしてもよい。
【0040】
さらに、検眼視標投影用ターゲット板としては必ずしも円板形状のものでなくてもよく、長方形状の板体にその長手方向にそった直線上に複数の投影用視標パターンを形成したパターン列を平行に複数列形成したものでもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明は、検眼視標投影用ターゲット板に投影用視標パターン列を複数設け、該パターン列の中から任意のパターン列を選択してその中の任意の視標パターンを選択して投影できるようにしたもので、これにより、より多種類の視標の投影を可能とし、また、検眼視標投影用ターゲット板をガラス基板にクロム膜が形成してこのクロム膜に透光パターンを形成したもので構成することによってパターン精度が高くまた温度依存性が低いので精度の高い投影像が得られかつ耐久性に優れた検眼視標投影用ターゲット板を得ることを可能にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる検眼視標投影装置の概略構成を示す図である
【図2】実施例にかかる検眼視標投影装置の外観斜視図である。
【図3】実施例にかかる検眼視標投影装置の部分断面図である。
【図4】実施例にかかる検眼視標投影装置の分解図である。
【図5】実施例にかかる検眼視標投影装置の分解図である。
【図6】実施例にかかる検眼視標投影装置の分解図である。
【図7】実施例にかかる検眼視標投影装置の部分図である。
【図8】実施例にかかる検眼視標投影装置の部分図である。
【図9】実施例にかかる検眼視標投影装置の部分説明図である。
【図10】実施例にかかる検眼視標投影装置の部分説明図である。
【図11】実施例にかかる検眼視標投影装置に検眼視標投影用ターゲット板として用いられるターゲット板の説明図である。
【図12】実施例にかかる検眼視標投影装置に検眼視標投影用ターゲット板として用いられるターゲット板の説明図である。
【図13】実施例にかかる検眼視標投影装置に検眼視標投影用ターゲット板として用いられるターゲット板の説明図である。
【図14】実施例にかかる検眼視標投影装置に用いられるマスク板の説明図である。
【図15】本発明の実施例の変形例の実施例の説明図である。
【図16】本発明の実施例の変形例の実施例の説明図である。
【図17】本発明の実施例の変形例の実施例の説明図である。
【図18】本発明の実施例の変形例の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1…光源
2a,2b…ミラー
3a,3b…コンデンサーレンズ
4…マスク板
5…ターゲット板
6…ミラーユニット
7…対物レンズ
8…スクリーン

Claims (3)

  1. 投影光を出射する投影用光源と、遮光性円板体の中心から特定の半径位置の同一円周状に透光パターンからなる投影用視標パターンが複数配列されてなる投影用視標パターン列を有する検眼視標投影用ターゲット板と、該ターゲット板の前記投影用視標パターン列が形成されている円周上に前記投影光を投射する光路手段と、前記ターゲット板をその中心を回転中心に回転駆動して前記投影光が投射される投影用視標パターンを選択する回転駆動手段と、前記ターゲット板の投影用視標パターンを前記投影光が通過して形成される投影像をスクリーンに結像させる対物光学系とを有する検眼視標投影装置であって、
    前記検眼視標投影用ターゲット板を、該ターゲット板の中心からの半径位置が異なる複数の円周上にそれぞれ異なる投影用視標パターン列が設けられたもので構成し、
    前記投影光の光源からスクリーンに至るまでの投影光の光路上に前記投影用視標パターン列のいずれかを選択して位置させるパターン列選択手段を設け、
    前記パターン列選択手段は、前記投影光を前記複数の投影用視標パターン列が位置するいずれか2以上の直線又は曲線上に位置するように投射してそれぞれの投影用視標パターンを通過した互いに光路の異なる2以上の光線束を形成する投影光線束形成手段と、これら光線束のいずれか1を選択して投影用対物光学系に導入する投影光線束選択手段とを有するとともに、このパターン列選択手段は、前記検眼視標投影用ターゲット板と投影光との相対位置を移動させて、前記投影光の光源からスクリーンに至るまでの投影光の光路上に前記投影用視標パターン列のいずれかを選択して位置させるパターン列移動手段を有するものであり、
    前記投影光線束選択手段は、対物光学系の光路方向と異なる方向からの光線束を反射して対物光学系に導入する第1のミラーと、前記投影用視標パターンを通過した光線束を反射して前記第1のミラーに送出する第2のミラーと、前記対物光学系と前記第1のミラーとの光軸を一致させて該光軸を回転軸にして前記第1のミラーと第2のミラーとを一体にして回転させる回転機構とを有し、前記第1のミラーと第2のミラーとを一体にして回転させることによって、前記投影用視標パターンを通過した互いに光路の異なる2以上の光線束のうちの任意の光線束を選択して前記対物光学系に導入できるようにしたものであり、かつ、前記第1、第2のミラーを回転させて前記任意の光線束のうちの特定の光線束を選択したときに、これらミラーの反射によって前記投影用視標パターンの偏光状態を変化させない回転角度位置に前記第1、第2のミラーが設定されるようにしたことを特徴とする検眼視標投影装置。
  2. 前記投影光の光源からターゲット板に至るまでの投影光の光路上に配置されて、前記ターゲット板に形成された個々の視標投影用パターンの一部を遮蔽して必要な部分のみを投影できるようにする透光貫通パターンを備えたマスク板であって、
    前記透光貫通パターンは、前記ターゲット板に形成された個々の視標投影用パターンに対応して、前記マスク板の中心からの半径位置が異なる複数の円周上に多数設けられているものであるが、前記ターゲット板に形成された個々の視標投影用パターンのうちのいくつかのパターンに対応する部位は透光貫通パターンが形成されていない、いわば全遮光パターンともいうべき領域が設けられているものであることを特徴とする請求項1に記載の検眼視標投影装置。
  3. 前記検眼視標投影用ターゲット板が、遮光性板状体に透光パターンからなる投影用視標パターンが形成されたものあって、前記遮光性板状体がガラス基板にクロム膜を形成したものであり、前記投影用視標パターンは前記クロム膜の一部を選択的に除去してパターンを形成したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の検眼視標投影装置。
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