JP3652970B2 - 流量制御弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は流量制御弁に関し、主に発電プラントに用いられ、弁の駆動力を小さくなるように駆動力を調整可能として信頼性を向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は蒸気タービンの一般的な蒸気系統図であり、蒸気発生器60で発生した蒸気は制御弁62を介して蒸気タービン61へ導かれ、蒸気タービン61で膨張して仕事をすることにより蒸気タービンのロータに回転力を与え、発電機70から電力を得る。膨張して低温となった蒸気は復水器63へ導かれ、水となり再び蒸気発生器60へ戻される。ここで、64は蒸気バイパス系統であり、流量制御弁65を介して復水器63に接続されている。この流量制御弁65は通常の運転中には閉じており、運転の立ち上がり時や緊急時、又、定期点検時に開き蒸気を蒸気タービン61をバイパスさせて復水器63へ流入させる役目をするものである。このバイパス系統64及び流量制御弁65は1プラント当り、例えば12台設けられており、年に数回作動するものである。
【0003】
図3は上記に説明した流量制御弁65を示し、(a)は断面図、(b)は(a)におけるC−C矢視図である。(a)において、流量制御弁65は全体が圧力容器71内に収納されており、円筒状の本体40内には、弁体部42が本体40の周壁とシールリング46を介して上下摺動可能に組み込まれている。弁体部42の中心には弁棒41が上下動可能に挿通され、弁棒41の下部にはフランジ50、弁棒下部48が形成されている。弁棒41のフランジ50にはリング状の係止材51が取付けられている。
【0004】
弁体部42内部には空洞部47が形成されており、この空洞部47には弁棒41の弁棒下部48、フランジ50、係止材51が配設され、更に係止材51と空洞部47下面との間にはバネ49が介装されている。43はケージ孔であり、図4に示すように周囲に均等に8ヶ所設けられ、弁棒41が上方へ動き、弁棒下部48が上方へ移動し、更に弁体部42が上方へ移動すると、蒸気が内部へ流入し、底面を通って流れる構成である。44は弁体部42の上面に設けられた孔であり、(b)図に示すように、弁棒41の周囲に均等に8個程度が、空洞部47へ連通して設けられている。45は圧力バランス孔であり、弁体部42の底面中心に設けられ、空洞部47へ貫通し、弁棒下部48底面が当接している。
【0005】
図4は図3(a)におけるD−D断面図であり、前述のように、本体40には8ヶ所のケージ孔43が設けられ、弁体部42の外周囲により閉じられており、弁体部42が上昇することによりケージ孔43が本体40内部へ連通する構造である。又、中心には圧力バランス孔45が設けられ下部が底面に開口している。
【0006】
上記構成の流量制御弁65において、弁が開く場合には、弁棒41を図示していない空気駆動装置の空気圧を調整し、バネ49の弾性力により引き上げると、弁棒下部48と圧力バランス孔45とが離れて開口し、弁下面と空洞部47とが連通し、更に孔44を介して弁上面とが連通し、弁下面と弁上面の圧力をほぼ等しくする。これにより弁体部42の上下動が小さな駆動力で作動するようになり、弁棒41を小さな空気圧でも上方へ引き上げ、フランジ50を空洞部47上面に当接させて弁体部42を上方へ移動させ、ケージ孔43から蒸気を弁本体40の下部へ流入させ、弁の開放がなされる。弁を閉じる時にも弁上面と下面との圧力はほぼ等しいので弁棒41を空気圧により押すことにより弁棒下部48が圧力バランス孔45を閉じると共に、弁体部42も下方へ移動させケージ孔43を弁体部42で閉じることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示す従来型の流量制御弁の構造では、弁底面中心部に圧力バランス孔45を設け、弁底面52の中心部の圧力を弁上面53に導くことにより、弁を開けるための駆動力を低減する方式としていた。しかるに、特定の弁開度では、ケージ孔43からの対向噴流54の特性により、弁中心部での弁底面52の圧力が図示のように高くなるため、この圧力が圧力バランス孔45、空洞部47、孔44を介して弁上面へ伝わり、弁上面53の圧力が弁底面52の平均圧力よりも高くなり、必ずしも全使用圧力範囲にて駆動力が小さくならない、という課題があった。
【0008】
そこで本発明は、流量制御弁の従来の圧力バランス孔の構造に改良を加え、弁作動の駆動力が全使用圧力範囲において小さくすることができる最適な孔位置となるようにして弁開閉作動が小さな駆動力で確実になされるようにした流量制御弁を提供することを課題としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述の課題を解決するために次の(1)〜(4)の手段を提供する。
【0010】
(1)円筒状本体の周囲側面に流体が流入する複数の流入孔を設け、同本体内を上下に摺動可能な弁体部と、同弁体部の中心部を上下に貫通し同弁体部を上下動させる弁棒と、同弁体部に設けられた前記弁棒が作動時に前記弁体部の底面と上面間を連通させる圧力バランス用通路とを有し、前記弁体部の上下動により前記複数の流入孔から前記本体内底面へ流入する流体を開閉制御する流量制御弁において、前記弁体部の底面中心部には円形状の突設部を設け、同突設部の内部へは空間部を形成し同空間部を前記圧力バランス用通路へ連通させ、前記突設部底面から前記空間部へ貫通する複数の縦孔を設けると共に、前記突設部周側面から中心に向かって前記空間部へ貫通する複数の横孔を設けたことを特徴とする流量制御弁。
【0011】
(2)前記縦孔は、前記本体底面の内径をD、円形に配置する縦孔中心間の距離をDb として、Db /D=0.35〜0.41となるように配置し、前記横孔は、前記突設部の外径をDc として、Dc /D>0.55を満足する範囲の配置とし、かつ、(前記横孔の全面積)/(縦孔の全面積)=0.22〜0.28となるように前記横孔及び縦孔の径を設定することを特徴とする(1)記載の流量制御弁。
【0012】
(3)上記(1)の発明と同じ前提の流量制御弁において、前記弁体部の底面中心部には円形状の突設部を設け、同突設部の内部へは空間部を形成し同空間部を前記圧力バランス用通路へ連通させ、前記突設部の底面中心位置から前記空間部へ貫通する1個の縦孔を設けると共に、前記突設部周側面から斜め上向きで中心に向かって前記空間部へ貫通する複数の横孔を設けたことを特徴とする流量制御弁。
【0013】
(4)前記横孔は、前記本体底面の内径をD、前記突設部の外径をDc として、Dc /D>0.55を満足する範囲に配置し、かつ、(前記横孔の全面積)/(前記縦孔の全面積)=0.10〜0.16となるように前記横孔及び縦孔の径を設定することを特徴とする(3)記載の流量制御弁。
【0014】
本発明の(1)においては、流入孔より流入する流体の対向噴流の特性により弁底面の中心部の圧力が高まり、この圧力が弁上面に伝わり、弁上面の圧力が弁下面の平均圧力よりも高くなり、弁の駆動力に大きな力が必要となって不具合となる。そこで本発明の(1)では、複数の縦孔から流入し横孔へ流出するバイパス流れが生じ、この流れが突設部の空間部、圧力調整通路を通って弁上面へ導かれる圧力をコントロールし、弁の開閉に必要となる駆動力を調整することができる。従って、従来のように弁開放時の弁底面中央部に生ずる高圧力を抑え、結果として小さな弁駆動力で弁の開閉が可能となる。
【0015】
本発明の(2)では、上記(1)の発明において、弁底面中央部の圧力は縦孔、横孔の位置や個数、孔径によって大きく変化するので最適な配置を決定する必要がある。そこで、これら孔を、弁底面の圧力分布を考慮し、縦孔の位置はDb /D=0.35〜0.41とし、横孔の位置はDc /D>0.55とし、かつ、(横孔全面積)/(縦孔全面積)=0.25〜0.28となるように個数及び孔径を選択する。これにより使用全圧力範囲にわたって弁底面と弁上面の圧力を最も効果的にバランスさせ、小さな駆動力で弁を作動させることができる。
【0016】
本発明の(3)では、上記(1)の発明と比べて、縦孔は弁の弁体部の突設部の中央に1個のみとし、縦孔は斜め上向きの配置としている。このような構成においても、1個の縦孔から複数の横孔へ向かって流れるバイパス流れにより突設部の空間部、圧力バランス用通路を通って弁体部の上面へ導かれる圧力をコントロールすることができ、弁の開閉に必要な駆動力を調整できる。従って弁底面中央部に生ずる高圧力を抑え、結果として、小さな弁駆動力で弁の開閉ができる。
【0017】
本発明の(4)では、上記(3)の発明において、縦孔と横孔との配置を最適化するため縦孔を弁体部の突設部の中心部へ1個とし、横孔の位置を、Dc /D>0.55とし、かつ(横孔全面積))/(縦孔全面積)=0.10〜0.16となるように個数及び孔径を選択する。これにより使用全圧力範囲にわたって弁底面と弁上面の圧力を最も効果的にバランスさせ、小さな駆動力で弁を作動させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実施の第1形態に係る流量制御弁を示し、(a)は断面図、(b)は(a)におけるA−A矢視図である。両図において、本実施の第1形態の流量制御弁の特徴部分は符号12〜16で示す部分にあり、その他の構造は図3,図4に示す従来の弁と基本的には同じである。
【0019】
即ち、本体40、弁棒41、本体40の周囲8ヶ所のケージ孔43、弁体部12の上面の8ヶ所の孔44、圧力バランス孔45、シールリング46、空洞部47、弁棒下部48、バネ49、弁棒41のフランジ50、係止材51及び弁底面52、弁上面53の構造、作用は基本的には図3,図4のものと同じであるので、これらの説明は省略する。本実施の第1形態における弁体部12の底面には突設部13が形成されている。突設部13の内部には空間部16が形成され、この空間部16は中心部の圧力バランス孔45へ連通している。
【0020】
突設部13の周囲には空間部16と弁底面52の空間とを連通する横孔15が4ヶ所、弁底面52の空間と空間部16とを連通する縦孔14が4ヶ所、それぞれ設けられている。縦孔14と横孔15とは円周方向に均等となるように配置する。即ち、4ヶ所の縦孔14のそれぞれの中間に横孔15が4ヶ所配置されるようにする。これら縦孔14、横孔15の数は4個以上又は3個でも良く、次のように決定することが好ましい。
【0021】
弁底面52の内径をD、縦孔14間の径をDb 、突設部13の外径(横孔15の外側位置)をDc とすると縦孔15の位置をDb /D=0.35〜0.41とし、横孔14の位置をDc /D>0.55とし、かつ、両孔の面積比、即ち、(横孔15の全面積)/(縦孔14の全面積)=0.22〜0.28程度となるように縦孔14と横孔15の数、孔径を決定する。
【0022】
上記構成の実施の第1形態の流量制御弁において、弁棒41を上方へ移動させ、弁体部12を従来例と同じように上方へ移動するとケージ孔43から蒸気の対向噴流の主流54が噴出する。この対向噴流54により弁底面52の中心部の圧力が2点鎖線で図示のように高くなるが、縦孔14からのバイパス流れ1aが空間部16へ流入し、1部は横孔15より流出し、圧力バランス孔45から弁上面53へ導かれる圧力を調整し、弁底面52中央部の圧力上昇により弁上面53の圧力が高まるのが抑制される。
【0023】
縦孔14と横孔15の個数及び孔径を、上記のように、Db /D=0.35〜0.41、Dc /D>0.55、(横孔15全面積)/(縦孔14全面積)=0.22〜0.28を満足するように決定すると、対向噴流54により弁底面52中央部に生ずる高圧力による弁上面53の圧力上昇を最も効果的に抑制することができ、これにより全使用圧力範囲にわたって弁の駆動力が大きくならずに弁作動の信頼性が著しく向上するものである。
【0024】
図2は本発明の実施の第2形態に係る流量制御弁を示し、(a)は断面図、(b)は(a)におけるB−B矢視図である。両図において、本実施の第2形態の流量制御弁の特徴部分は符号22〜26で示す部分にあり、その他の構造は図3,図4に示す従来例と基本的には同じである。
【0025】
即ち、本体40、弁棒41、本体40周囲の8ヶ所のケージ孔43、弁体部22上面の8ヶ所の孔44、圧力バランス孔45、シールリング46、空洞部47、弁棒下部48、バネ49、弁棒41のフランジ50、係止材51及び弁底面52、弁上面53の構造、作用は基本的には図3,図4のものと同じであるので、これらの説明は省略する。本実施の第2形態における弁体部22の底面には突設部23が形成され、その内部には空間部26が設けられ、この空間部26は中心部の圧力バランス孔45へ連通している。
【0026】
突設部23の中心部には底面から空間部26へ貫通する1個の縦孔24が設けられ、突設部23の周囲側面から空間部26へ斜めに貫通する横孔25が10ヶ所周側面に均等に配設されている。この横孔25の数は10個に限定するものではなく、その位置、数、孔径は次のように決定することが好ましい。
【0027】
弁底面の内径をD、縦孔24を底面の中心位置に1個設け、横孔24の外側間の長さ(突設部23の外径)をDc とすると、横孔の位置をDc /D>0.55とし、両孔の総面積比、即ち、(横孔25の全面積)/(縦孔24の全面積)=0.10〜0.16程度となるように個数、孔径を決定する。
【0028】
上記構成の実施の第2形態の流量制御弁において、弁棒41を上方へ移動させ、弁体部22を従来例と同じように上方へ移動するとケージ孔43から蒸気の対向噴流の主流54が噴出する。この対向噴流54により弁底面52の中心部の圧力が図示のように高まるが、中心の縦孔24からのバイパス流れ2aが生じ空間部26へ流入して横孔25から2bのように流出する。このバイパス流れにより圧力バランス孔45から弁上面53へ導かれる圧力を調整し、弁底面52中央部の圧力上昇により弁上面53の圧力が高まるのが抑制される。
【0029】
縦孔24を底面中心に、横孔25の位置を、Dc /D>0.55、(横孔25の全面積)/(縦孔24の全面積)=0.10〜0.16を満足するように決定すると、対向噴流54により弁底面52中央部に生ずる高圧力による弁上部53の圧力上昇を最も効率的に抑制することができ、これにより全使用圧力範囲にわたって弁の駆動力が大きくならずに弁作動の信頼性が著しく向上するものである。又、本実施の第2形態では、実施の第1形態と比較すると、縦孔24は底面の中心に1ヶ所で良いので、製造面では優利となり、又、縦孔24も底面中央部の圧力の高い部分に存在するので圧力調整の性能はより良好となる。
【0030】
【発明の効果】
本発明の流量制御弁は、(1)円筒状本体の周囲側面に流体が流入する複数の流入孔を設け、同本体内を上下に摺動可能な弁体部と、同弁体部の中心部を上下に貫通し同弁体部を上下動させる弁棒と、同弁体部に設けられた前記弁棒が作動時に前記弁体部の底面と上面間を連通させる圧力バランス用通路とを有し、前記弁体部の上下動により前記複数の流入孔から前記本体内底面へ流入する流体を開閉制御する流量制御弁において、前記弁体部の底面中心部には円形状の突設部を設け、同突設部の内部へは空間部を形成し同空間部を前記圧力バランス用通路へ連通させ、前記突設部底面から前記空間部へ貫通する複数の縦孔を設けると共に、前記突設部周側面から中心に向かって前記空間部へ貫通する複数の横孔を設けたことを特徴としている。
【0031】
上記の構成により、複数の縦孔から流入し横孔へ流出するバイパス流れが生じ、この流れが突設部の空間部、圧力調整通路を通って弁上面へ導かれる圧力をコントロールし、弁の開閉に必要となる駆動力を調整することができる。従って、従来のように弁開放時の弁底面中央部に生ずる高圧力を抑え、結果として小さな弁駆動力で弁の開閉が可能となる。
【0032】
本発明の(2)では、上記(1)の発明において、弁底面中央部の圧力は縦孔、横孔の位置や個数、孔径によって大きく変化するので最適な配置を決定する必要がある。そこで、これら孔を、弁底面の圧力分布を考慮し、縦孔の位置はDb /D=0.35〜0.41とし、横孔の位置はDc /D>0.55とし、かつ、(横孔全面積)/(縦孔全面積)=0.22〜0.28となるように個数及び孔径を選択する。これにより使用全圧力範囲にわたって弁底面と弁上面の圧力を最も効果的にバランスさせ、小さな駆動力で弁を作動させることができる。
【0033】
本発明の(3)では、上記(1)の発明と比べて、縦孔は弁の弁体部の突設部の中央に1個のみとし、縦孔は斜め上向きの配置としている。このような構成においても、1個の縦孔から複数の横孔へ向かって流れるバイパス流により突設部の空間部、圧力バランス用通路を通って弁体部の上面へ導かれる圧力をコントロールすることができ、弁の開閉に必要な駆動力を調整できる。従って弁底面中央部に生ずる高圧力を抑え、結果として、小さな弁駆動力で弁の開閉ができる。
【0034】
本発明の(4)では、上部(3)の発明において、縦孔と横孔との配置を最適化するため縦孔を弁体部の突設部の中心部へ1個とし、横孔の位置を、Dc /D>0.55とし、かつ(横孔全面積))/(縦孔全面積)=0.10〜0.16となるように個数及び孔径を選択する。これにより使用全圧力範囲にわたって弁底面と弁上面の圧力を最も効果的にバランスさせ、小さな駆動力で弁を作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る流量制御弁を示し、(a)は断面図、(b)は(a)におけるA−A矢視図である。
【図2】本発明の実施の第2形態に係る流量制御弁を示し、(a)は断面図、(b)は(a)におけるB−B矢視図である。
【図3】従来の流量制御弁を示し、(a)は断面図、(b)は(a)におけるC−C矢視図である。
【図4】図3(a)におけるD−D断面図である。
【図5】流量制御弁が用いられる一般的な系統図である。
【符号の説明】
12,22 弁体部
13,23 突設部
14,24 縦孔
15,25 横孔
16,26 空間部
40 本体
41 弁棒
43 ケージ孔
44 孔
45 圧力バランス孔
47 空洞部
48 弁棒下部
49 バネ
50 フランジ
51 係止材
52 弁底面
53 弁上面
71 圧力容器

Claims (4)

  1. 円筒状本体の周囲側面に流体が流入する複数の流入孔を設け、同本体内を上下に摺動可能な弁体部と、同弁体部の中心部を上下に貫通し同弁体部を上下動させる弁棒と、同弁体部に設けられた前記弁棒が作動時に前記弁体部の底面と上面間を連通させる圧力バランス用通路とを有し、前記弁体部の上下動により前記複数の流入孔から前記本体内底面へ流入する流体を開閉制御する流量制御弁において、前記弁体部の底面中心部には円形状の突設部を設け、同突設部の内部へは空間部を形成し同空間部を前記圧力バランス用通路へ連通させ、前記突設部底面から前記空間部へ貫通する複数の縦孔を設けると共に、前記突設部周側面から中心に向かって前記空間部へ貫通する複数の横孔を設けたことを特徴とする流量制御弁。
  2. 前記縦孔は、前記本体底面の内径をD、円形に配置する縦孔中心間の距離をDb として、Db /D=0.35〜0.41となるように配置し、前記横孔は、前記突設部の外径をDc /D>0.55を満足する範囲の配置とし、かつ、(前記横孔の全面積)/(縦孔の全面積)=0.22〜0.28となるように前記横孔及び縦孔の径を設定することを特徴とする請求項1記載の流量制御弁。
  3. 円筒状本体の周囲側面に流体が流入する複数の流入孔を設け、同本体内を上下に摺動可能な弁体部と、同弁体部の中心部を上下に貫通し同弁体部を上下動させる弁棒と、同弁体部に設けられた前記弁棒が作動時に前記弁体部の底面と上面間を連通させる圧力バランス用通路とを有し、前記弁体部の上下動により前記複数の流入孔から前記本体内底面へ流入する流体を開閉制御する流量制御弁において、前記弁体部の底面中心部には円形状の突設部を設け、同突設部の内部へは空間部を形成し同空間部を前記圧力バランス用通路へ連通させ、前記突設部の底面中心位置から前記空間部へ貫通する1個の縦孔を設けると共に、前記突設部周側面から斜め上向きで中心に向かって前記空間部へ貫通する複数の横孔を設けたことを特徴とする流量制御弁。
  4. 前記横孔は、前記本体底面の内径をD、前記突設部の外径をDc として、Dc /D>0.55を満足する範囲に配置し、かつ、(前記横孔の全面積)/(前記縦孔の全面積)=0.10〜0.16となるように前記横孔及び縦孔の径を設定することを特徴とする請求項3記載の流量制御弁。
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