JP3652655B2 - Glass bottle, glass bottle sealing method and glass bottle labeling method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口部に熱軟化性接着剤により薄いシート状のシールを貼付してシールしたガラスびん、外面に熱軟化性接着剤によりラベルを貼付したガラスびん、ガラスびん口部に前記シールを貼付してシールする方法、及びガラスびん外面に前記ラベルを貼付する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ガラスびんの口部に、シール材(アルミ箔の下面に熱軟化性合成樹脂製フィルムの接着層がラミネートされたもの等)を内装したキャップを装着して高周波加熱し、口部の天面にシール材の合成樹脂製フィルムを溶着させて密封する高周波加熱シールや、ガラスびんの口部にシール材(裏面に熱軟化性合成樹脂フィルムの接着層を有するもの)を載置し、シール材の表面側から加熱し合成樹脂製フィルムを溶着させて密封するヒートシールが知られている。従来、ガラスびんの口部にこれらのシールを行う場合、ガラスびんの口部天面には特別な処理は行っておらず、シール材の接着に影響を及ぼすガラスびん胴部に施すホットエンドコーティング(すずコーティング)が口部天面に一定量付着するように管理する程度であった。
【0003】
また、ガラスびんの外面(主に胴部)には熱軟化性接着剤付きのラベル(感熱ラベル)を貼付する場合がある。感熱ラベルはラベル基材の裏面に感熱性接着剤層を設けたもので、この感熱性接着剤層を加熱して活性化した後にガラスびんに貼付しても良いし、ガラスびんの外面を予め加熱しておき、その外面にラベルを押し付けることによって貼付することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
高周波加熱シール、ヒートシールなどにおいて、成形後長期間保管していたガラスびんを用いると、ガラスの風化によって生じるアルカリ成分などによってシール材の接着力が低下し、シールが破綻するおそれがある。本発明は、ガラスの風化によるシール材のガラス面への接着力の低下を抑制することで、ガラスびんのシールが破綻するのを防止することを課題としてなされたものである。
【0005】
感熱ラベルにおいて、ラベルの接着力が弱いと輸送や流通段階でラベルの剥がれが生じ、不良品となってしまう。また、ガラスの風化によって生じるアルカリ成分などによってラベルの接着力が低下することはシール材の場合と同様である。本発明は、ガラスの風化による感熱ラベルのガラス面への接着力の低下を抑制することで、ガラスびんからラベルが剥がれることを防止することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、口部天面に多価金属塩と、糖類及び/又はその誘導体を含むコーティング液を塗布し、乾燥後に該口部天面にシール材を熱軟化性接着剤で接着してシールしたことを特徴とするガラスびんである。
【0007】
また本発明は、外面に多価金属塩と、糖類及び/又はその誘導体を含むコーティング液を塗布し、乾燥後に該外面にラベルを熱軟化性接着剤で接着したことを特徴とするガラスびんである。
【0008】
また本発明は、口部天面に多価金属塩と、糖類及び/又はその誘導体を含むコーティング液を塗布する工程と、塗布したコーティング液を乾燥する工程と、該口部天面にシール材を熱軟化性接着剤で接着してシールする工程とを有することを特徴とするガラスびんのシール方法
【0009】
さらに本発明は、外面に多価金属塩と、糖類及び/又はその誘導体を含むコーティング液を塗布する工程と、塗布したコーティング液を乾燥する工程と、該外面にラベルを熱軟化性接着剤で接着する工程とを有することを特徴とするガラスびんのラベル貼付方法である。
【0010】
本発明において、多価金属塩とは、2価以上の価数を有する任意の金属と任意の塩基が結合したものをいう。カルシウム、マグネシウム、鉄又はアルミニウムの塩化物、硝酸塩又は硫酸塩(例えば、塩化カルシウム、塩化鉄、硝酸マグネシウム、硫酸アルミニウム等)は容易に入手できるので、これらを単体で又は組み合わせて用いるのが好適である。多価金属塩の濃度は0.001mass%〜飽和濃度とすることができる。0.001mass%未満では風化による接着強度低下を抑制する効果がほとんど期待できない。
【0011】
本発明における糖類及びその誘導体は例えば次のようなもので、これらを単体で用いてもよいし複数のものを組み合わせて用いてもよい。糖類及びその誘導体の濃度は0.001mass%〜3.0mass%とすることができる。0.001mass%以下では風化による接着強度低下の抑制効果がほとんど期待できず、3.0mass%を越えると溶けにくく、粘度も高くなり塗布しにくくて適当でない。
1. 単糖類
アラビノース、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、ジオキシアセトン、ケトトレオース、エリスロ−2−ケトペントース、トレオ−2−ケトペントース、フルクトース、タガトース、プシコース、ソルボース、グリセロース、エリトロース、トレオース、アラビノース、リキソース、アロース、アルトロース、ギュロース、イドース、タロース等
2. 少糖類
麦芽糖、セロビオース、トレハロース、ゲンチオビオース、イソマルトース、乳糖、しょ糖、ラフィノース、ゲンチアノース、スタキオース等
3. 多糖類
ペントザン、キシラン、アラバン、セルロース、でんぷん、グリコーゲン、デキストラン、フルクタン、イヌリン、レバン、ガラクタン、マンナン、アルギン酸等
4. 配糖体
アミグダリン、アルブチン、インジカン、カーサミン、ケルシトリン、サリシン、シアニン(アントシアン)、ジキトニン(サポニン)、フロリジン、ヘスペリジン、ルペリトリン等
5. アミノ糖
グルコサミン(キトサミン)、ガラクトサミン(コンドロサミン)、キチン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸およびこれらの塩等
6. 塩
アルギン酸塩、カルボキシメチルセルロース塩等
7. エーテル
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシエチルメチルセルロース等
8. エステル
アルギン酸プロピレングリコールエステル、でんぷんグリコール酸ナトリウム、でんぷんりん酸エステルナトリウム、しょ糖脂肪酸エステル、ソルビット(ソルビトール)、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等
9.無機酸エステル
Robinsonエステル、Coriエステル、harden−youngエステル、neubergエステル、アデニル酸等
【0012】
本発明において、コーティング液の主成分は水(好ましくは蒸留水又は純水)、無機酸溶液、水又は無機酸溶液に極性基を有する有機溶剤(アルコールなど)を混合した溶液を用いることができる。コーティング液中に多価金属塩、糖類及び/又はその誘導体以外の添加物を添加することを妨げない。コーティング液の塗布方法は、スプレー吹き付け、刷毛塗り、どぶ漬けなど適宜方法を採用できる。乾燥方法は自然乾燥、強制乾燥を問わない。コーティング時期はガラスびんの製造工程における徐冷炉出口付近以降から任意の時期に行うことができる。
【0013】
ガラスの風化により、ガラス表面からアルカリ成分(主にナトリウム塩)が析出する。このアルカリ成分は熱軟化性接着剤とガラス面との接着性を低下する要因となる。しかし、本発明においては、コーティング膜に多価金属塩と糖類及び/又はその誘導体が存在することにより、コーティング膜がガラスから析出するアルカリ成分を捕獲することにより、風化による接着性の低下を抑制することができる。また、コーティング膜中の多価金属が熱軟化性接着剤とガラス面との接着性を高める働きをする。さらに、糖類及び/又はその誘導体を含むことによってコーティング膜に多くのカルボン酸塩、水酸基が存在することとなり、このカルボン酸塩、水酸基が熱軟化性接着剤と結合することにより、接着強度が向上する。これらの作用により、ガラスびんを数ヶ月保管しても初期とほぼ同等かそれ以上の接着強度を得ることができる。
【0014】
本発明において、シール材もラベルも熱軟化性接着剤で接着されるものであるから、上記の作用によってシール材又はラベルの風化によるガラスへの接着強度の低下が抑制され、シールの破綻、ラベルの剥がれが回避される。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施例1:
蒸留水に0.1mass%のHEC(ヒドロキシエチルセルロース)と0.06mass%の塩化カルシウム(CaCl2)を添加したコーティング液をしみ込ませた濾紙の上に口部天面を下にしたガラスびん(成形後間もないもの)を約5秒間静置して口部天面にコーティング液を塗布し、その後80℃の温度で5分間乾燥させたガラスびんを6本用意した。このうちの3本については風化する前にシール材でシールを行った。残りの3本については温度70℃、湿度90%の恒温恒湿装置内に12時間保管して風化を促進させ、その後シール材でシールを行った。
【0016】
実施例2:
蒸留水に0.1mass%のHECと0.05mass%の塩化鉄(FeCl3)を添加したコーティング液を用いて、実施例1と同様にコーティング処理を行ったガラスびんを6本用意した。実施例1と同様に3本は風化する前にシール材でシールを行い、3本については風化させた後にシール材でシールを行った。
【0017】
実施例3:
蒸留水に0.1mass%のCMC(カルボキシメチルセルロース)ナトリウム塩と0.06mass%の塩化カルシウム(CaCl2)を添加したコーティング液を用いて、実施例1と同様にコーティング処理を行ったガラスびんを6本用意した。実施例1と同様に3本は風化する前にシール材でシールを行い、3本については風化させた後にシール材でシールを行った。
【0018】
実施例4:
蒸留水に0.1mass%のCMCナトリウム塩と0.05mass%の塩化鉄(FeCl3)を添加したコーティング液を用いて、実施例1と同様にコーティング処理を行ったガラスびんを6本用意した。実施例1と同様に3本は風化する前にシール材でシールを行い、3本については風化させた後にシール材でシールを行った。
【0019】
比較例:
実施例1、2と全く同じガラスびんで、本発明のコーティング処理を施さないものを6本用意した。実施例1、2と同様に3本は風化する前にシール材でシールを行い、3本については風化させた後にシール材でシールを行った。
【0020】
実施例1〜4及び比較例のガラスびんは、いずれも重量260g、容量425ml、びん長140mmである。
【0021】
実施例1〜4及び比較例のシール条件は次の通りである。
・シール材 : 厚さ30μmのアルミ箔の裏面に熱軟化性合成樹脂製フィルムの接着層がラミネートされたもの
・高周波シール機 : 高周波フィールド社製(270kHz)
・シール機条件 : ガラスびんをコイル中心部で回転(2回/秒)させながら、キャップ天面からのコイルまでの距離10mm、出力480W(145V、11A)で3秒間保持
・キャップ締め付けトルク : 40kg・cm
【0022】
シール材の接着性はピール強度を測定することによって評価した。ピール強度試験は、図1、2に示すように、ガラスびん(1)に接着したアルミシール材(2)を幅15mmにカットし、その先端を引っ張り試験機で50mm/分で垂直に引き上げることで行い、そのときの最大張力をピール強度とした。
【0023】
図3は、比較例の風化なし(左側の棒)と風化有り(右側の棒)、実施例1〜4の風化なし(左側の棒)と風化有り(右側の棒)のガラスびん各3本(1本につき4カ所測定)についてピール強度を測定した結果(平均)を表している。
【0024】
図3によると、風化有りの強度の風化なしの強度に対する割合は次の通りである。
・比較例 : 約17%
・実施例1: 約114%
・実施例2: 約112%
・実施例3: 約81%
・実施例4: 約67%
【0025】
実施例1〜4は比較例に比べていずれも風化による接着性(ピール強度)の低下が抑制されている。いずれの実施例も比較例と比べて風化なしのピール強度がやや小さくなっているが、風化有りのピール強度はきわめて大きくなっており、風化なしと風化有りのピール強度の格差が格段に小さくなっているから、風化による接着性低下のリスクは格段に低下したものとなっている。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、多価金属塩と、糖類及び/又はその誘導体を含むコーティング液でコーティングを行うという簡単な方法で、風化による熱軟化性接着剤の接着性の低下を抑制でき、風化したガラスびんを用いた場合のシールの破綻やラベルの剥離といったリスクを大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピール強度測定におけるシール材のカットの説明図である。
【図2】ピール強度測定の説明図である。
【図3】実施例1〜4及び比較例のガラスびんのピール強度の説明図である。
【符号の説明】
1 ガラスびん
2 シール材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a glass bottle in which a thin sheet-like seal is attached to the mouth portion with a heat softening adhesive and sealed, a glass bottle in which a label is attached to the outer surface with a heat softening adhesive, and the seal is attached to the glass bottle mouth portion. The present invention relates to a method of sticking and sealing, and a method of sticking the label on the outer surface of a glass bottle.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a cap equipped with a sealing material (such as an aluminum foil laminated with an adhesive layer of a heat-softening synthetic resin film) is attached to the mouth of a glass bottle and heated at high frequency. Place a sealing material (having a heat-softening synthetic resin film adhesive layer on the back side) on the top of the glass bottle, and a high-frequency heating seal that seals by sealing a synthetic resin film on the top surface, There is known a heat seal in which a synthetic resin film is welded and sealed from the surface side of the sealing material. Conventionally, when these seals are applied to the mouth part of the glass bottle, no special treatment is applied to the top surface of the mouth part of the glass bottle. The amount of (tin coating) was controlled so that a certain amount adhered to the top of the mouth.
[0003]
In some cases, a label (heat-sensitive label) with a thermosoftening adhesive is attached to the outer surface (mainly the body) of the glass bottle. A heat-sensitive label is a label having a heat-sensitive adhesive layer on the back surface of a label substrate. The heat-sensitive adhesive layer may be heated and activated, and then attached to a glass bottle. It can also be applied by heating and pressing the label on its outer surface.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When a glass bottle that has been stored for a long time after molding is used in high-frequency heat sealing, heat sealing, or the like, the adhesive strength of the sealing material may be reduced due to an alkali component generated by weathering of the glass, and the seal may be broken. An object of the present invention is to prevent the sealing of a glass bottle from failing by suppressing a decrease in the adhesive force of the sealing material to the glass surface due to glass weathering.
[0005]
In a heat-sensitive label, if the adhesive strength of the label is weak, the label is peeled off during transportation and distribution, resulting in a defective product. Further, the adhesive strength of the label is reduced by the alkali component generated by the weathering of the glass as in the case of the sealing material. An object of the present invention is to prevent the label from being peeled off from the glass bottle by suppressing a decrease in the adhesive strength of the heat-sensitive label to the glass surface due to glass weathering.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, a coating liquid containing a polyvalent metal salt and a saccharide and / or a derivative thereof is applied to the top of the mouth, and after drying, a sealing material is adhered to the top of the mouth with a heat softening adhesive and sealed. It is a glass bottle characterized by that.
[0007]
Further, the present invention is a glass bottle characterized in that a coating liquid containing a polyvalent metal salt and a saccharide and / or a derivative thereof is applied to the outer surface, and a label is bonded to the outer surface with a thermosoftening adhesive after drying. is there.
[0008]
The present invention also includes a step of applying a coating liquid containing a polyvalent metal salt and a saccharide and / or a derivative thereof to the top of the mouth, a step of drying the applied coating, and a sealing material on the top of the mouth. And sealing the glass bottle with a heat-softening adhesive.
The present invention further includes a step of applying a coating liquid containing a polyvalent metal salt and a saccharide and / or a derivative thereof on the outer surface, a step of drying the applied coating liquid, and a label with a heat softening adhesive on the outer surface. A method for attaching a label to a glass bottle.
[0010]
In the present invention, the polyvalent metal salt refers to a combination of an arbitrary metal having a valence of 2 or more and an arbitrary base. Calcium, magnesium, iron or aluminum chlorides, nitrates or sulfates (for example, calcium chloride, iron chloride, magnesium nitrate, aluminum sulfate, etc.) are readily available, so it is preferable to use them alone or in combination. is there. The concentration of the polyvalent metal salt can be 0.001 mass% to a saturated concentration. If it is less than 0.001 mass%, the effect which suppresses the adhesive strength fall by weathering can hardly be expected.
[0011]
The saccharides and derivatives thereof in the present invention are, for example, as follows, and these may be used alone or in combination of two or more. The density | concentration of saccharides and its derivative (s) can be 0.001 mass%-3.0 mass%. If it is 0.001 mass% or less, the effect of suppressing the decrease in adhesive strength due to weathering can hardly be expected, and if it exceeds 3.0 mass%, it is difficult to dissolve and the viscosity becomes so high that it is difficult to apply.
1. Monosaccharides arabinose, xylose, ribose, glucose, mannose, galactose, fructose, dioxyacetone, ketoreose, erythro-2-ketopentose, threo-2-ketopentose, fructose, tagatose, psicose, sorbose, glycerose, erythrose, threose, arabinose, 1. Lyxose, allose, altrose, gurose, idose, talose, etc. 2. Oligosaccharides maltose, cellobiose, trehalose, gentiobiose, isomaltose, lactose, sucrose, raffinose, gentianose, stachyose, etc. 3. Polysaccharide pentozan, xylan, araban, cellulose, starch, glycogen, dextran, fructan, inulin, levan, galactan, mannan, alginic acid, etc. 4. Glycosides amygdalin, arbutin, indican, casamine, quercitrin, salicin, cyanine (anthocyanine), dichitonin (saponin), phlorizin, hesperidin, luperitrine, etc. 5. Amino sugar glucosamine (chitosamine), galactosamine (chondrosamine), chitin, chondroitin sulfate, hyaluronic acid and salts thereof 6. Salt alginate, carboxymethyl cellulose salt, etc. 7. Ether hydroxyethyl cellulose, hydroxypropyl cellulose, methyl cellulose, ethyl cellulose, carboxyethyl methyl cellulose, etc. 8. Propylene glycol ester alginate, sodium starch glycolate, sodium starch phosphate ester, sucrose fatty acid ester, sorbitol, sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, etc. Inorganic acid ester Robinson ester, Cori ester, harden-young ester, neuberg ester, adenylic acid, etc.
In the present invention, the main component of the coating liquid may be water (preferably distilled water or pure water), an inorganic acid solution, or a solution obtained by mixing water or an inorganic acid solution with an organic solvent having a polar group (such as alcohol). . Addition of additives other than polyvalent metal salts, sugars and / or derivatives thereof in the coating solution is not prevented. As a method for applying the coating liquid, a method such as spraying, brushing, and soaking can be used as appropriate. The drying method may be natural drying or forced drying. The coating can be performed at any time from the vicinity of the outlet of the slow cooling furnace in the glass bottle production process.
[0013]
Due to weathering of glass, alkali components (mainly sodium salts) are precipitated from the glass surface. This alkali component becomes a factor that lowers the adhesiveness between the thermosoftening adhesive and the glass surface. However, in the present invention, the presence of the polyvalent metal salt and saccharide and / or derivative thereof in the coating film suppresses the decrease in adhesion due to weathering by capturing the alkali component precipitated from the glass in the coating film. can do. In addition, the polyvalent metal in the coating film functions to improve the adhesion between the thermosoftening adhesive and the glass surface. Furthermore, by including saccharides and / or derivatives thereof, many carboxylates and hydroxyl groups are present in the coating film, and the bond strength is improved by bonding these carboxylates and hydroxyl groups to the thermosoftening adhesive. To do. Due to these actions, even when the glass bottle is stored for several months, it is possible to obtain an adhesive strength that is almost equal to or higher than the initial one.
[0014]
In the present invention, since both the sealing material and the label are bonded with a heat softening adhesive, a decrease in the adhesive strength to the glass due to weathering of the sealing material or the label is suppressed by the above-described action, and the failure of the seal, label Peeling is avoided.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Example 1:
Glass bottle with the top of the mouth down on filter paper soaked with a coating solution of 0.1 mass% HEC (hydroxyethylcellulose) and 0.06 mass% calcium chloride (CaCl2) in distilled water (after molding) 6 glass bottles were prepared by allowing the coating solution to stand for about 5 seconds and applying the coating solution to the top of the mouth, followed by drying at 80 ° C. for 5 minutes. Three of them were sealed with a sealing material before weathering. The remaining three were stored in a constant temperature and humidity apparatus with a temperature of 70 ° C. and a humidity of 90% for 12 hours to promote weathering and then sealed with a sealing material.
[0016]
Example 2:
Six glass bottles that were coated in the same manner as in Example 1 were prepared using a coating solution in which 0.1 mass% HEC and 0.05 mass% iron chloride (FeCl3) were added to distilled water. As in Example 1, three were sealed with a sealant before weathering, and three were sealed with a sealant after weathering.
[0017]
Example 3:
6 glass bottles coated in the same manner as in Example 1 using a coating solution in which 0.1 mass% CMC (carboxymethylcellulose) sodium salt and 0.06 mass% calcium chloride (CaCl2) were added to distilled water. I prepared a book. As in Example 1, three were sealed with a sealant before weathering, and three were sealed with a sealant after weathering.
[0018]
Example 4:
Six glass bottles that were coated in the same manner as in Example 1 were prepared using a coating solution in which 0.1 mass% CMC sodium salt and 0.05 mass% iron chloride (FeCl3) were added to distilled water. As in Example 1, three were sealed with a sealant before weathering, and three were sealed with a sealant after weathering.
[0019]
Comparative example:
Six glass bottles that were exactly the same as those of Examples 1 and 2 and were not subjected to the coating treatment of the present invention were prepared. As in Examples 1 and 2, three were sealed with a sealant before weathering, and three were sealed with a sealant after weathering.
[0020]
The glass bottles of Examples 1 to 4 and the comparative example all have a weight of 260 g, a capacity of 425 ml, and a bottle length of 140 mm.
[0021]
The sealing conditions of Examples 1 to 4 and the comparative example are as follows.
・ Sealant: An aluminum foil with a thickness of 30 μm laminated with an adhesive layer of a heat-softening synthetic resin film.
-Sealing machine conditions: Hold the glass bottle at the distance from the top of the cap to the coil of 10mm and output 480W (145V, 11A) for 3 seconds while rotating the glass bottle at the coil center (twice / second)-Cap tightening torque: 40kg・ Cm
[0022]
The adhesion of the sealing material was evaluated by measuring the peel strength. In the peel strength test, as shown in FIGS. 1 and 2, the aluminum sealing material (2) bonded to the glass bottle (1) is cut to a width of 15 mm, and the tip is pulled vertically at 50 mm / min with a tensile tester. The maximum tension at that time was defined as the peel strength.
[0023]
FIG. 3 shows three glass bottles with no weathering (left bar) and with weathering (right bar) in Examples 1 to 4, and with no weathering (left bar) and with weathering (right bar) in Examples 1 to 4. The results (average) of the peel strength measured for (measured at four points per one) are shown.
[0024]
According to FIG. 3, the ratio of the strength with weathering to the strength without weathering is as follows.
・ Comparative example: Approximately 17%
Example 1: about 114%
-Example 2: About 112%
-Example 3: About 81%
-Example 4: About 67%
[0025]
As for Examples 1-4, the fall of the adhesiveness (peel strength) by weathering is suppressed compared with the comparative example. In all the examples, the peel strength without weathering is slightly smaller than the comparative example, but the peel strength with weathering is extremely large, and the difference between the peel strength without weathering and the weathering is greatly reduced. Therefore, the risk of deterioration in adhesion due to weathering has been greatly reduced.
[0026]
【The invention's effect】
The present invention is a simple method of coating with a coating solution containing a polyvalent metal salt and a saccharide and / or a derivative thereof, and can suppress a decrease in the adhesiveness of the thermosoftening adhesive due to weathering, and weathered glass bottles Risks such as failure of the seal and peeling of the label when using the can be greatly reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view of a sealing material cut in peel strength measurement.
FIG. 2 is an explanatory diagram of peel strength measurement.
FIG. 3 is an explanatory diagram of peel strength of glass bottles of Examples 1 to 4 and a comparative example.
[Explanation of symbols]
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