JP3652527B2 - 電気機器の電力制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電動モータ、電磁弁、電磁クラッチ、電磁リレー等として代表されるインダクタンス成分を有する電気機器に駆動信号を供給することにより、該電気機器を駆動させる電気機器の電力制御装置に関する。
【0002】
特に、本発明は、駆動信号をオンからオフに切換えたときインダクタンス成分に発生する逆起電力によってスイッチング素子が破壊するのを防ぐ素子保護回路を備えた電気機器の電力制御装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
一般に、インダクタンス成分を有する電気機器として、電動モータ、電磁弁、電磁クラッチ、電磁リレー等があり、例えば自動車のエンジン制御に用いられる電磁弁としては、アイドリング時におけるエンジンの空燃比を補正するために空気の流量を制御するアイドル制御弁、エンジンの燃焼温度を低下させるべく、エンジンからの排気ガスの一部をエンジンの吸入側に導入するときに、このガスの流量を制御するEGR制御弁等がある。また、このような電磁弁としては、各気体の流量を高精度に制御するために、弁開度を自由に設定できるものが用いられている。
【0004】
また、この電磁弁を電子制御するために、車載用のコントロールユニットと共に電力制御装置が設けられ、該電力制御装置は、前記電磁弁の駆動コイル(インダクタンス成分)に、前記コントロールユニットから入力される作動信号に基づいた駆動信号を供給し、電磁弁の弁開度を増加、減少させて各気体の流量を制御している。また、電力制御装置から電磁弁の駆動コイルに出力される駆動信号としては、パルス波が用いられている。
【0005】
ここで、電磁弁の駆動コイル等では、駆動信号をオンからオフに切換えたとき、駆動コイルに蓄えられた逆起電力が大きなサージ電圧となって発生し、このサージ電圧がスイッチング素子を絶縁破壊する虞れがあった。
【0006】
そこで、この種の従来技術による電力制御装置として、図8ないし図10に示すような、素子保護回路を備えたものがあり、ここでは電磁弁を制御する場合を例に挙げて説明する。
【0007】
1は後述する電力制御装置2に直流電圧Eを供給する電源としてのバッテリで、該バッテリ1は例えば12Vの直流電圧Eを出力するものである。
【0008】
2は従来技術による電力制御装置で、該電力制御装置2は、電磁弁の駆動コイル3に直列接続されたスイッチング素子としての電界効果型トランジスタ4と、該電界効果型トランジスタ4のゲートにパルス状の作動信号を出力する作動信号出力部5と、前記駆動コイル3に逆起電力が発生したときに電界効果型トランジスタ4の破壊を防ぐスナバ回路6とから大略構成されている。また、前記駆動コイル3はインダクタンスLと抵抗値Rとを有し、該電界効果型トランジスタ4はドレインが駆動コイル3に接続され、ソースがバッテリ1のマイナス側に接続されている。さらに、電界効果型トランジスタ4では、ドレインとソースとの間の電圧をVds、このドレインとソースとの間に印加し得る最大の電圧値を耐電圧値Vdss とする。
【0009】
6は素子保護回路としてのスナバ回路で、該スナバ回路6は、電界効果型トランジスタ4のドレインとソースとの間に並列に接続され、ダイオード7を介して接続されたコンデンサ8と、該コンデンサ8とダイオード7との間の接続点9と駆動コイル3のバッテリ1のプラス側との間に接続して設けられた抵抗10とによって構成されている。
【0010】
また、コンデンサ8の静電容量をCs とし、抵抗10の抵抗値をRs とし、図8に示すように、駆動コイル3を流れる電流をiL 、電界効果型トランジスタ4のドレインとソースとの間を流れる電流をi、スナバ回路6のダイオード7を流れる電流をiD 、コンデンサ8の電圧をVC とする。なお、図9、図10中の電流ip は電界効果型トランジスタ4のドレインからソースに向けて流れる電流iのピーク値、電圧Vdsp は電圧Vdsの最終到達値をそれぞれ示している。
【0011】
ここで、電磁弁の電力制御装置2の動作について説明するに、作動信号出力部5からパルス状の作動信号を電界効果型トランジスタ4のゲートに入力すると、この信号によって電界効果型トランジスタ4のドレインとソースとの間が閉成され、駆動コイル3に作動信号に対応したパルス状の駆動信号が出力され、該駆動コイル3では、供給された電流により電磁力を発生し、電磁弁を動作させる。
【0012】
一方、作動信号出力部5から出力される作動信号がオンからオフに切換わったときには、電界効果型トランジスタ4のドレインとソースとの間が開成され、駆動コイル3では駆動信号がオンからオフに切換わり、該駆動コイル3による電磁力を消去する。
【0013】
しかし、前述した如く、オン時の駆動信号により駆動コイル3のインダクタンスLには電力が蓄えられているから、インダクタンスLの両端には電流の時間変化に応じた逆起電圧VR が発生する。そして、この逆起電圧VR は、下記の数1によって示される。
【0014】
【数1】
Figure 0003652527
【0015】
また、この逆起電圧VR は、バッテリ1の直流電圧Eに重畳して電界効果型トランジスタ4を破壊する虞れがある。このため、電力制御装置2にはスナバ回路6が設けられている。
【0016】
ここで、スナバ回路6の回路動作について、図9、図10の特性線図を用いて説明する。
【0017】
いま、作動信号出力部5から出力される作動信号がオンからオフに切換ってターンオフしたときには、電圧Vdsは直流電圧E+VD (ダイオード7の順方向電圧)に達するまでの間、電流の変化率di/dtが大きいために逆起電圧VR が急激に上昇する。しかし、その後、ダイオード7には電流iD が流れ始めるため、電流の変化率di/dtが小さくなり、電界効果型トランジスタ4に印加される電圧Vdsは徐々に上昇し、サージ電圧を抑える。一方、コンデンサ8の静電容量Cs は、電圧Vdsの最終到達値Vdsp が電界効果型トランジスタ4の耐電圧値Vdss よりも小さい値となるように設定されているから、該コンデンサ8によって逆起電圧VR が吸収される。
【0018】
また、図10の安全動作領域曲線(以下、SOA曲線という)とターンオフ時の電流・電圧特性軌跡に示すように、電流iのピーク値ip 、電圧Vdsの最終到達値Vdsp をSOA曲線内に位置させることができ、どちらもSOA曲線を越えることなく、電界効果型トランジスタ4の保護を図ることができる。
【0019】
次に、スナバ回路6を構成するコンデンサ8の静電容量Cs 、抵抗10の抵抗値Rs の設定について述べる。
【0020】
まず、ターンオフ直前に電界効果型トランジスタ4がオン状態にあるときに、駆動コイル3に蓄えられる電力WL は、次の数2で表される。
【0021】
【数2】
Figure 0003652527
【0022】
この電力WL を全てコンデンサ8で吸収しなければならないから、電力の関係から、数3が成り立つ。
【0023】
【数3】
Figure 0003652527
【0024】
この数2と数3とを変形して静電容量Cs を算出すると、数4となる。
【0025】
【数4】
Figure 0003652527
【0026】
また、抵抗10の機能は、電界効果型トランジスタ4が次のターンオフ動作を行うまでの間に、コンデンサ8の蓄積電荷を放電させるものであるから、例えば次のターンオフ動作までに蓄積電荷の90%を放電する条件で抵抗値Rs を設定すると、次式の数5のようになる。
【0027】
【数5】
Figure 0003652527
但し、f:電界効果型トランジスタ4のスイッチング周波数
【0028】
ここで、抵抗10の抵抗値Rs をあまり小さい値に設定すると、スナバ回路6の電流iD が振動してしまうため、数5を満足する範囲で極力大きな値に設定したほうがよい。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来技術による電力制御装置2には、電界効果型トランジスタ4を保護するためのスナバ回路6が設けられ、該スナバ回路6では逆起電圧VR を充電するためのコンデンサ8を有している。また、このコンデンサ8の静電容量CS は、前述した数4に示すように、電圧Vdsが耐電圧値Vdss を越えないように設定しているため、ある程度大きな静電容量を必要としていた。
【0030】
一方、電力制御装置2では、駆動時に素早く駆動コイル3に電流を供給すると共に、遮断時には素早く電流を止める必要があるため、コンデンサ8では、駆動コイル3に発生する逆起電圧VR を早く充電しなければならない。しかし、従来技術によるコンデンサ8では、前述した理由により静電容量CS を大きくしているから、充電時間を費やしてしまう。このため、電力制御装置2では、駆動信号がオフとなったときに、素早く電流を止めることができず、電気機器の性能を高めることができないという問題がある。
【0031】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は駆動信号がオフ状態であってもスイッチング素子を作動させる作動信号を適宜オンさせることにより、小さな静電容量のコンデンサであっても、ターンオフ時に発生する逆起電力を吸収してスイッチング素子の保護を図ることのできる電気機器の電力制御装置を提供することを目的としている。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明による電気機器の電力制御装置は、インダクタンス成分を有する電気機器に直列接続され作動信号の入力により作動するスイッチング素子と、該スイッチング素子と並列に接続されダイオードを介して接続されたコンデンサと、該コンデンサとダイオードとの間の接続点と前記電気機器の電源側との間に接続して設けられた抵抗と、前記スイッチング素子を作動させるため該スイッチング素子に作動信号を出力する作動信号出力部とにより構成している。
【0033】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、作動信号出力部を、電気機器を駆動させるための駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、スイッチング素子の両端電圧を検出電圧として検出する両端電圧検出手段と、該両端電圧検出手段によって検出された検出電圧が前記スイッチング素子の耐電圧値よりも低い値に設定された耐電圧判定値を越えたときスイッチング素子を微小時間のみ作動させるための判定信号を出力する耐電圧判定手段と、該耐電圧判定手段から出力される判定信号と前記駆動信号発生手段から出力される駆動信号とのうち、少なくともいずれか一方の信号が出力されたとき前記スイッチング素子に作動信号を出力する信号出力手段とにより構成したことにある。
【0034】
このように、スイッチング素子の両端に接続されたダイオード、コンデンサと、該ダイオードとコンデンサとの間の接続点と電気機器の電源側との間に接続した抵抗とによって素子保護回路を構成しているから、電気機器に印加された駆動信号がオンからオフに切換わったとき、電気機器のインダクタンス成分に発生する逆起電力を前記素子保護回路で吸収し、スイッチング素子を保護する。
【0035】
また、駆動信号がターンオフして、電気機器のインダクタンス成分に蓄えられた逆起電力がスイッチング素子に流れ、コンデンサが並列接続されたスイッチング素子の両端電圧が急激に上昇する。このとき、両端電圧検出手段で検出した検出電圧が、スイッチング素子の耐電圧値よりも低い値に設定された耐電圧判定値を越えるから、耐電圧判定手段と信号出力手段では、微小時間のみオンとなる作動信号をスイッチング素子に出力する。このため、電気機器を駆動させるための駆動信号がオフ状態となっている場合でも、例えばスイッチング素子の耐電圧値を越える前に検出電圧を下げることができる。
【0036】
さらに、耐電圧判定値を耐電圧値より低い値に設定したから、従来のコンデンサの静電容量に比べ、その値を小さく設定することができる。
【0037】
請求項2の発明では、微小時間を、スイッチング素子に作動信号が入力されても電気機器が実質的に負荷起動を開始するまでの時間として設定したことにある。
【0038】
このような構成としたことにより、電気機器を駆動するための駆動信号がオフ状態のときにスイッチング素子を作動する作動信号をオン状態としても、電気機器を実質的に負荷起動を開始することなく、スイッチング素子を保護することができる。
【0039】
請求項3の発明では、耐電圧判定手段を、検出電圧が耐電圧判定値よりも上昇したとき判定信号の出力を開始する判定信号出力開始手段と、前記検出電圧が前記電気機器が実質的に負荷起動を開始する起動判定値よりも下降したとき判定信号の出力を停止する判定信号出力停止手段とから構成したことにある。
【0040】
このように構成したことにより、判定信号出力開始手段と判定信号出力停止手段とから出力される判定信号は、微小時間の間オン状態となる信号にできる。このため、この判定信号によってスイッチング素子を微小時間のみ作動しても、電気機器に流れる電流を該電気機器が実質的に負荷起動を開始する電流値よりも低い値にでき、駆動信号がオフ状態のとき電気機器を駆動させることなく、スイッチング素子を保護することができる。
【0041】
請求項4の発明では、スイッチング素子の両端にアバランシェダイオードを並列接続し、耐電圧判定手段で用いられる耐電圧判定値を、該アバランシェダイオードの耐電圧値よりも低い値に設定したことにある。
【0042】
このように構成したことにより、作動信号がターンオフしてインダクタンス成分に蓄えられた逆起電力による電流がスイッチング素子に流れたとしても、アバランシェダイオードの耐電圧値よりも低い値に設定された耐電圧判定値によって、スイッチング素子を適宜作動させることにより、スイッチング素子の両端電圧がアバランシェダイオードの耐電圧値を越えるのを阻止し、該アバランシェダイオードとスイッチング素子との保護を図ることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電力制御装置についての実施の形態を、図1ないし図7を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施の形態では前述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0044】
まず、第1の実施の形態を図1ないし図4に基づいて、電磁弁を制御する場合を例に挙げて説明する。
【0045】
11は本実施の形態に用いられる電力制御装置で、該電力制御装置11は、電磁弁の駆動コイル3に直列接続されたスイッチング素子としての電界効果型トランジスタ4と、前記駆動コイル3に逆起電力が発生したときに電界効果型トランジスタ4の破壊を防ぐスナバ回路12と、前記電界効果型トランジスタ4のゲートに作動信号V3 を入力する後述の作動信号出力部17とから大略構成されている。
【0046】
また、スナバ回路12は、従来技術によるスナバ回路6とほぼ同様に、電界効果型トランジスタ4のドレインとソースとの間に並列接続され、ダイオード13を介して接続された静電容量C0 を有するコンデンサ14と、該コンデンサ14とダイオード13との接続点15と駆動コイル3のプラス側との間に接続された抵抗値R0 を有する抵抗16とから構成されている。
【0047】
17は本実施の形態に適用される作動信号出力部で、該作動信号出力部17は例えば、電子部品等によって構成され、該作動信号出力部17は、後述する駆動信号発生回路18、Vds検出回路19、耐電圧判定回路20、オア回路21、素子作動回路22とから構成されている。
【0048】
18は駆動信号発生手段としての駆動信号発生回路で、該駆動信号発生回路18からは図2の上段に示すようなパルス状の駆動信号V1 をオア回路21に向けて発生し、該駆動信号V1 は電磁弁を作動させるためにスイッチング周波数fでオン状態を繰り返して出力するものである。
【0049】
19は両端電圧検出手段としてVds検出回路で、該Vds検出回路19は、電界効果型トランジスタ4のドレインとソースとの間の両端電圧を検出電圧Vdsとして検出するものである。
【0050】
20は耐電圧判定手段としての耐電圧判定回路で、該耐電圧判定回路20は、電界効果型トランジスタ4の耐電圧値Vdss よりも低い値に設定された耐電圧判定値VA と、電磁弁が実質的な負荷起動を開始する起動判定値VB とが内蔵されている。そして、耐電圧判定回路20では、Vds検出回路19から入力される検出電圧Vdsを耐電圧判定値VA と起動判定値VB によって比較判定することにより、図2中の2段目に示すように、検出電圧Vdsが耐電圧判定値VA から起動判定値VB に向けて下降するときの微小時間ΔTのみ、図2中の3段目に示すような判定信号V2 をオア回路21に出力する。
【0051】
21はオア回路で、該オア回路21は入力側に駆動信号発生回路18と耐電圧判定回路20とが接続され、出力側には素子作動回路22が接続されている。そして、該オア回路21では、駆動信号V1 または判定信号V2 のうち、少なくともいずれか一方がオン状態となったときに、オン状態の信号を素子作動回路22に出力する。
【0052】
22はドライバ回路からなる素子作動回路で、該素子作動回路22は、オア回路21から出力される信号を受けて、電界効果型トランジスタ4を作動する作動信号V3 を該電界効果型トランジスタ4のゲートに向けて出力するものである。なお、オア回路21と素子作動回路22によって本発明による信号出力手段を構成している。
【0053】
次に、本実施の形態による電力制御装置11の回路動作について、図2の特性線図を用いて説明する。
【0054】
まず、電磁弁を作動させるために駆動信号発生回路18から出力される駆動信号V1 がオン状態のとき、オア回路21にはオン状態の駆動信号V1 とオフ状態の判定信号V2 とがそれぞれ入力されるから、該オア回路21、素子作動回路22からはオン状態の作動信号V3 が電界効果型トランジスタ4のゲートに向けて出力される。そして、電界効果型トランジスタ4では、そのドレインとソースとの間が閉成され、駆動コイル3に駆動信号を出力し電磁弁を駆動させる。
【0055】
一方、駆動信号発生回路18から出力される駆動信号V1 がオンからオフに切換わってターンオフしたとき、オア回路21にはオフ状態の駆動信号V1 とオフ状態の判定信号V2 とがそれぞれ入力されるから、該オア回路21、素子作動回路22からはオフ状態の作動信号V3 が電界効果型トランジスタ4のゲートに出力される。これにより、電界効果型トランジスタ4では、そのドレインとソースとの間が開成され、駆動コイル3による電磁力を消去する。
【0056】
また、駆動信号V1 がターンオフしたときには、検出電圧Vdsは直流電圧E+VD (ダイオード7の順方向電圧)に達するまでの間、電流の変化率di/dtが大きいために逆起電圧VR が急激に上昇する。しかし、その後、ダイオード13には電流iD が流れ始めてコンデンサ14に充電を始めるため、電流の変化率di/dtが小さくなり、電界効果型トランジスタ4に印加される検出電圧Vdsは徐々に上昇する。
【0057】
さらに、検出電圧Vdsが上昇して耐電圧判定値VA を越えたときには、耐電圧判定回路20からはオン状態の判定信号V2 がオア回路21に出力され、素子作動回路22からオン状態の作動信号V3 が該電界効果型トランジスタ4に出力される。そして、電界効果型トランジスタ4を閉成することにより駆動コイル3に電流を流し、検出電圧Vdsが下がる。
【0058】
その後、検出電圧Vdsが起動判定値VB より下降したとき、素子作動回路22からは電界効果型トランジスタ4を開成するオフ状態の作動信号V3 が出力され、該電界効果型トランジスタ4を開成することにより、コンデンサ14では充電を開始し検出信号Vdsは再び上昇する。
【0059】
ここで、検出電圧Vdsが耐電圧判定値VA より上昇してから起動判定値VB より下降するまでの間は微小時間ΔTに設定されている。この微小時間ΔTは、電界効果型トランジスタ4に作動信号V3 が入力されて、該電界効果型トランジスタ4が一時的に閉成されても、電磁弁が実質的に負荷起動を開始(励磁によって開弁を開始)するまでの時間として設定されている。このように、微小時間ΔTの間、電磁弁の駆動コイル3に電流iL が流れているものの、電磁弁が負荷起動を開始する電流値im を越えていないから、電磁弁は停止状態を維持ている。
【0060】
そして、駆動コイル3の逆起電力がコンデンサ14によって吸収されるまで、この動作を繰り返し、その後検出電圧Vdsは起動判定値VB よりも下降する。
【0061】
この動作は、図2に示すような特性線図となり、駆動信号V1 がオフ状態であっても、検出電圧Vdsが耐電圧判定値VA から起動判定値VB に向けて下降しているときに、作動信号V3 を微小時間ΔTのみオン状態とすることにより、検出電圧Vdsが耐電圧値Vdss を越えるのを阻止する。
【0062】
一方、駆動信号V1 をターンオフした後に、駆動コイル3に蓄えられた逆起電力による電流iD は、ダイオード13に向けて流れコンデンサ14の充電を行う。この充電は、作動信号V3 がオフ状態のときに行われ、オン状態のときには行われていないから、作動信号V3 のオンオフ動作に伴って電流iD が変化する。また、電界効果型トランジスタ4にはオンで逆起電力が流れ、オフで流れるのが阻止されているから、電界効果型トランジスタ4を流れる電流iも同様に変化する。そして、駆動コイル3の逆起電力はコンデンサ14に充電されると共に、抵抗16を通して放電されることにより、電流iD は下降する。
【0063】
さらに、作動信号出力部17の動作をより明確にするために、図3のフローチャートを参照しつつその動きについて述べる。
【0064】
まず、ステップ1では駆動信号発生回路18から出力される駆動信号V1 がオフ状態か否かを判定し、「NO」と判定したときには、電磁弁を作動させるための通常の信号が入力されていると判断し、ステップ2に移る。このステップ2では、作動信号V3 をオン状態として電界効果型トランジスタ4のゲートに出力する。そして、該電界効果型トランジスタ4を閉成させることにより、駆動コイル3には電磁力を発生させる。さらに、ステップ13でリターンする。
【0065】
一方、ステップ1で「YES」と判定した場合には、駆動信号V1 がオフ状態となっているから、駆動コイル3に逆起電力が発生しているとして、ステップ3以降の処理を行う。
【0066】
ステップ3では、Vds検出回路19から検出電圧Vdsを読込み、ステップ4では検出電圧Vdsが起動判定値VB よりも高いか否かを判定し、このステップ4で「NO」と判定したときには、検出電圧Vdsが起動判定値VB よりも低い状態にある。そこで、ステップ5では判定電圧V2 をオフ状態、即ち判定信号V2 の出力を停止し、ステップ6ではオフ状態の作動信号V3 を電界効果型トランジスタ4に出力する。そして、電界効果型トランジスタ4を開成とし、ステップ13でリターンする。
【0067】
一方、ステップ4で「YES」と判定した場合には、検出電圧Vdsが起動判定値VB よりも高くなっているから、ステップ7に移る。
【0068】
このステップ7では、検出電圧Vdsが耐電圧判定値VA よりも低いか否かを判定し、「NO」と判定した場合には、検出電圧Vdsが耐電圧判定値VA を越えた場合である。そこで、ステップ8では判定信号V2 をオン状態、即ち判定信号V2 の出力を開始し、ステップ9ではオン状態の作動信号V3 を電界効果型トランジスタ4に出力する。そして、電界効果型トランジスタ4を閉成し、ステップ13でリターンする。
【0069】
一方、ステップ7で「YES」と判定した場合には、検出電圧Vdsが耐電圧判定値VA よりも低い場合であるから、ステップ10に移る。このステップ10では、判定信号V2 がオフ状態か否かを判定し、「YES」と判定した場合には、検出電圧Vdsが起動判定値VB と耐電圧判定値VA との間にあるものの、未だに耐電圧判定値VA を越えていないから、ステップ11で作動信号V3 をオフ状態にしてステップ13でリターンする。
【0070】
一方、ステップ10で「NO」と判定した場合には、検出電圧Vdsは起動判定値VB と耐電圧判定値VA との間にあり、しかも耐電圧判定値VA を越えたことがあるから、ステップ12に移り、このステップ12で作動信号V3 をオン状態として電界効果型トランジスタ4に出力してステップ13でリターンする。
【0071】
このように、本実施の形態では、駆動信号V1 がオフ状態であっても作動信号出力部17から出力される作動信号V3 を微小時間ΔTのみオン状態とすることにより、検出電圧Vdsが耐電圧値Vdss を越えるのを阻止することができる。
【0072】
この結果、図4のSOA(安全動作領域)曲線とターンオフ時の電流・電圧特性軌跡に示すように、電流iのピーク値ip 、検出電圧Vdsの最終到達値Vdsp をSOA曲線内に位置させることができ、電界効果型トランジスタ4の保護を図ることができる。
【0073】
次に、スナバ回路12を構成するコンデンサ14の静電容量C0 と抵抗16の抵抗値R0 の設定について述べる。
【0074】
ここで、前述した如く、耐電圧値Vdss よりも小さい値の耐電圧判定値VA を越えたときに、電界効果型トランジスタ4を閉成させているから、従来のコンデンサ8の静電容量CS に比べてコンデンサ14の静電容量C0 を小さい値に設定することができる。
【0075】
一方、コンデンサ14の静電容量C0 は、図2に示すように、駆動信号V1 がオフ状態のときにオン状態の作動信号V3 を電界効果型トランジスタ4に出力し、該電界効果型トランジスタ4を閉成させるため、駆動コイル3を流れる電流iL は電磁弁が作動を開始する電流値im を越えない値に設定される。
【0076】
以上の点から、本実施の形態に用いられるコンデンサ14の静電容量C0 は、数6のように設定される。なお、左辺は駆動コイル3に電流iL を流しても電磁弁が作動しないための条件、右辺は駆動信号V1 がオフ状態に判定信号V2 をオンさせるための条件である。
【0077】
【数6】
Figure 0003652527
【0078】
また、抵抗16の機能は、電界効果型トランジスタ4が次のターンオフ動作を行うまでの間に、コンデンサ14の蓄積電荷を放電させるものであるから、例えば次のターンオフ動作までに蓄積電荷の90%を放電する条件で抵抗値R0 を設定すると、次式の数7のようになる。
【0079】
【数7】
Figure 0003652527
【0080】
かくして、本実施の形態による電力制御装置11では、作動信号出力部17により電界効果型トランジスタ4の両端電圧(検出電圧Vds)を監視して、該検出電圧Vdsが耐電圧判定値VA を越えたときに、作動信号V3 を微少時間ΔTに亘って適宜オン状態とすることにより、耐電圧値Vdss を越える前に検出電圧Vdsを下げることができ、電界効果型トランジスタ4の保護を図ることができる。
【0081】
しかも、作動信号出力部17中の耐電圧判定回路20では、検出信号Vdsが耐電圧判定値VA を越えたとき、電界効果型トランジスタ4を閉成させて検出電圧Vdsが耐電圧値Vdss を越えるのを阻止しているから、コンデンサ14の静電容量C0 を従来技術によるコンデンサ8の静電容量CS よりも小さく設定することができる。これにより、コンデンサ14は、駆動信号V1 のターンオフ時に発生する逆起電力を素早く充電し、オフ時の電流iを素早く止めることができ、電気機器として用いた電磁弁の性能を高めることができる。
【0082】
また、本実施の形態による電力制御装置11を、電気機器を同一の駆動コイルを備えた電動モータ等に使用する場合には、該各駆動コイル毎に電力制御装置11を設けなければならないが、前述した如く、コンデンサ14の静電容量C0 を小さくすることによって、これら電力制御装置11の小型化を図ることができる。しかも、電力制御装置11では、従来技術に比べて、検出電圧Vdsが最終到達値Vdsp に達する時間を短くすることができるため、スイッチング周波数fを高めることも可能である。
【0083】
さらに、この場合には、作動信号出力部17は個々に電子部品によって構成するのではなく、マイクロコンピュータによってこの作動信号出力部17を構成することもできる。
【0084】
次に、図5ないし図7に基づいて第2の実施の形態について説明するに、本実施の形態では、電界効果型トランジスタのドレインとソースとの間にアバランシェダイオードを内蔵したものである。なお、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0085】
31は本実施の形態による電力制御装置で、該電力制御装置31は、第1の実施の形態による電力制御装置11とほぼ同様に構成されるものの、電界効果型トランジスタ32、コンデンサ34、抵抗35、作動信号出力部17の耐電圧判定回路36が異なっている。
【0086】
32は駆動コイル3に直列接続されたスイッチング素子としての電界効果型トランジスタで、該電界効果型トランジスタ32のドレインとソースとの間にアバランシェダイオード33が並列接続され、該アバランシェダイオード33は電界効果型トランジスタ32に内蔵されている。そして、アバランシェダイオード33の耐電圧値としてのアバランシェ電圧をVARとすると、該アバランシェダイオード33は、電界効果型トランジスタ4にアバランシェ電圧VAR以上の電圧が印加されるのを防止するものである。
【0087】
34はスナバ回路12の一部を構成するコンデンサで、該コンデンサ34は、電界効果型トランジスタ32のドレインとソースとの間に、ダイオード13を介して接続されている。また、該コンデンサ34はその静電容量がC0 ′に設定されている。
【0088】
35はスナバ回路12の一部を構成する抵抗で、該抵抗35はコンデンサ34とダイオード13との接続点15と駆動コイル3のプラス側との間に接続されている。また、抵抗35はその抵抗値がR0 ′に設定されている。
【0089】
36は作動信号出力部17を構成する耐電圧判定回路で、該耐電圧判定回路36は、第1の実施の形態による耐電圧判定回路20とほぼ同様に、Vds検出回路19とオア回路21との間に接続されているものの、該耐電圧判定回路36は、電界効果型トランジスタ4の耐電圧値Vdss よりも高く、アバランシェダイオード33のアバランシェ電圧VARよりも低い値に設定された耐電圧判定値VA ′と起動判定値VB ′とが内蔵され、図6中の2段目に示すように、Vds検出回路19から入力される検出電圧Vdsが耐電圧判定値VA ′から起動判定値VB ′に向けて下降するときの微小時間ΔT′に亘り、3段目に示すような判定信号V2 をオア回路21に出力する。
【0090】
なお、電界効果型トランジスタ32の耐電圧値は今までの耐電圧値Vdss よりも高いアバランシェダイオード33のアバランシェ電圧VARによって設定される。これにより、電界効果型トランジスタ32の検出電圧Vdsの最終到達値Vdsp は、このアバランシェダイオード33のアバランシェ電圧VARよりも低い値となるため、コンデンサ34の静電容量C0 ′はこれに対応させて設定すればよい。
【0091】
即ち、本実施の形態に用いられるコンデンサ34の静電容量C0 ′は、数8のように設定される。
【0092】
【数8】
Figure 0003652527
【0093】
また、抵抗35の機能は、電界効果型トランジスタ32Aが次のターンオフ動作を行うまでの間に、コンデンサ34の蓄積電荷を放電させるものであるから、例えば次のターンオフ動作までに蓄積電荷の90%を放電する条件とすると、抵抗値R0 ′は数9のように設定される。
【0094】
【数9】
Figure 0003652527
【0095】
このように、第2の実施の形態による電力制御装置31でも、前述した第1の実施の形態と同様に、電界効果型トランジスタ32の保護をより確実に図ることができると共に、図6に示すように、駆動信号V1 のターンオフ時に発生する逆起電力をコンデンサ34で素早く充電でき、電気機器の性能を高めることができる。しかも、図7に示す如く、ピーク値ip 、最終到達値Vdsp をSOA曲線内に位置させることができ、電界効果型トランジスタ32とアバランシェダイオード33との保護を図ることができる。
【0096】
なお、第1の実施の形態では、図3に示すフローチャート中のステップ7が判定信号出力開始手段の具体例であり、ステップ4は判定信号出力停止手段の具体例を示している。
【0097】
また、各実施の形態では、駆動信号V1 がオフ状態であっても、検出電圧Vdsが耐電圧判定値VA (VA ′)から起動判定値VB (VB ′)に向けて下降するときの微小時間ΔTのみ作動信号V3 をオン状態としたが、本発明はこれに限らず、検出電圧Vdsが耐電圧判定値を越えたときに、予め決められた一定の微小時間のみ作動信号V3 をオンするように設定してもよいことは勿論である。
【0098】
また、各実施の形態では、スイッチング素子に電界効果型トランジスタを用いたが、本発明ではこれに限らず、スイッチングトランジスタ、トライアック等によって構成してもよい。
【0099】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の本発明によれば、駆動信号がターンオフして電気機器のインダクタンス成分に蓄えられた逆起電力がスイッチング素子に流れ、スイッチング素子の両端電圧が急激に上昇する。このとき、両端電圧検出手段で検出した検出電圧がスイッチング素子の耐電圧値よりも低い値に設定された耐電圧判定値を越えるから、耐電圧判定手段と信号出力手段では、微小時間のみオンとなる作動信号をスイッチング素子に出力する。このため、電気機器を駆動させる駆動信号がオフ状態となっている場合でも、例えばスイッチング素子の耐電圧値を越える前に検出電圧を下げることができ、スイッチング素子の保護を図ることができる。
【0100】
また、耐電圧判定値を耐電圧値より低い値に設定したから、従来のコンデンサの静電容量に比べ、その値を小さく設定することができる。このため、コンデンサに充電される時間を短くして作動信号をオフした時の電気機器に流れる電流を素早く止め、電気機器の性能を高めることができる。
【0101】
請求項2の発明では、耐電圧判定手段によってスイッチング素子が作動される微小時間は、スイッチング素子に作動信号が入力されても電気機器が実質的に負荷駆動を開始するまでの時間に設定したから、電気機器を駆動するための駆動信号がオフ状態のときに、スイッチング素子を作動させる作動信号を微小時間のみオン状態としても、電気機器を駆動させることなく、スイッチング素子を保護することができる。
【0102】
請求項3の発明では、耐電圧判定手段を、検出電圧が耐電圧判定値より上昇したとき判定信号の出力を開始する判定信号出力開始手段と、検出電圧が電気機器が実施的に負荷駆動を開始する起動判定値より下降したとき判定信号の出力を停止する判定信号出力停止手段とから構成したから、耐電圧判定手段から出力される判定信号を、微小時間の間オン状態となる信号にでき、駆動信号がオフ状態のときに電気機器を実質的に負荷起動を開始することなく、スイッチング素子を保護することができる。
【0103】
請求項4の発明では、スイッチング素子の両端にアバランシェダイオードを並列接続し、耐電圧判定手段で用いられる耐圧判定値を、前記アバランシェダイオードの耐電圧値よりも低い値に設定したから、駆動信号がターンオフしてインダクタンス成分に蓄えられた逆起電力がスイッチング素子に流れたとしても、アバランシェダイオードの耐電圧値よりも低い値に設定された耐電圧判定値によって、スイッチング素子を適宜駆動させることにより、両端電圧がアバランシェダイオードの耐電圧値を越えるのを阻止し、アバランシェダイオードとスイッチング素子の保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による電力制御装置を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態による電力制御装置中の駆動信号、検出電圧、判定信号、作動信号、電流を示す特性線図である。
【図3】駆動信号出力部の動作を示す流れ図である。
【図4】第1の実施の形態による安全動作領域曲線とターンオフ時の電流・電圧特性軌跡を示す特性線図である。
【図5】第2の実施の形態による電力制御装置を示す回路図である。
【図6】第2の実施の形態による電力制御装置中の駆動信号、検出電圧、判定信号、作動信号、電流を示す特性線図である。
【図7】第2の実施の形態による安全動作領域曲線とターンオフ時の電流・電圧特性軌跡を示す特性線図である。
【図8】従来技術による電力制御装置を示す回路図である。
【図9】従来技術による電力制御装置中の作動信号、電圧、電流を示す特性線図である。
【図10】安全動作領域曲線とターンオフ時の電流・電圧特性軌跡を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 バッテリ(直流電源)
3 駆動コイル
4,32 電界効果型トランジスタ(スイッチング素子)
11,31 電力制御装置
12 スナバ回路
13 ダイオード
14,34 コンデンサ
15 接続点
16,35 抵抗
17 作動信号出力部
18 駆動信号発生回路(駆動信号発生手段)
19 Vds検出回路(両端電圧検出手段)
20,36 耐電圧判定回路(耐電圧判定手段)
21 オア回路(信号出力手段)
22 素子作動回路(信号出力手段)
33 アバランシェダイオード
VA ,VA ′ 耐電圧判定値
VB ,VB ′ 起動判定値
ΔT,ΔT′ 微小時間

Claims (4)

  1. インダクタンス成分を有する電気機器に直列接続され作動信号の入力により作動するスイッチング素子と、該スイッチング素子と並列に接続されダイオードを介して接続されたコンデンサと、該コンデンサとダイオードとの間の接続点と前記電気機器の電源側との間に接続して設けられた抵抗と、前記スイッチング素子を作動させるため該スイッチング素子に作動信号を出力する作動信号出力部とからなる電気機器の電力制御装置において、
    前記作動信号出力部は、前記電気機器を駆動させるための駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、前記スイッチング素子の両端電圧を検出電圧として検出する両端電圧検出手段と、該両端電圧検出手段によって検出された検出電圧が前記スイッチング素子の耐電圧値よりも低い値に設定された耐電圧判定値を越えたときスイッチング素子を微小時間のみ作動させるための判定信号を出力する耐電圧判定手段と、該耐電圧判定手段から出力される判定信号と前記駆動信号発生手段から出力される駆動信号とのうち、少なくともいずれか一方の信号が出力されたとき前記スイッチング素子に作動信号を出力する信号出力手段とにより構成したことを特徴とする電気機器の電力制御装置。
  2. 前記微小時間は、前記スイッチング素子に作動信号が入力されても前記電気機器が実質的に負荷起動を開始するまでの時間として設定してなる請求項1記載の電気機器の電力制御装置。
  3. 前記耐電圧判定手段は、前記検出電圧が耐電圧判定値よりも上昇したとき判定信号の出力を開始する判定信号出力開始手段と、前記検出電圧が前記電気機器が実質的に負荷起動を開始する起動判定値よりも下降したとき判定信号の出力を停止する判定信号出力停止手段とから構成してなる請求項1または2記載の電気機器の電力制御装置。
  4. 前記スイッチング素子の両端にはアバランシェダイオードを並列接続し、前記耐電圧判定手段で用いられる耐電圧判定値は、該アバランシェダイオードの耐電圧値よりも低い値に設定してなる請求項1,2または3記載の電気機器の電力制御装置。
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