JP3649772B2 - パワーテークオフ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、パワーテイクオフ装置、詳しくは、動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を手動で解除する機能を有するパワーテイクオフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車では、走行以外の目的にエンジン動力を使用することがあり、このための動力取出し装置をパワーテイクオフ装置(以下、PTO装置という)と呼んでいる。
一般に、PTO装置は、変速機の副軸歯車より動力を取り出すように変速機の側面に装着されており、用途によっては、変速や正逆転の切換えができるものもある。
【0003】
PTO装置により動力を取出あるいは取出解除を行う切換機構には、その駆動装置として電動モータ、電磁ソレノイド等を使用したいくつかの型式がある。
PTO装置の例として、電動モータ駆動式の場合を説明すると、図6に示すように、変速機の副軸歯車(図示せず)と噛み合うドライブギヤ1を外嵌したドライブシャフト2と、走行以外の目的に動力を伝達させるための動力取出し伝達用フランジ3を端部に取り付けた動力取出しシャフト4とを備え、動力取出しシャフト4のドライブギヤ側の端部に噛合ギヤ5を取り付け、この噛合ギヤ5に噛合リングギヤ6を軸方向へ摺動自在に外嵌させている。
【0004】
ドライブギヤ1の動力取出しシャフト側の端面には噛合リングギヤ6と噛合可能な歯を周設した噛合ギヤ1aを突出させて形成している。噛合リングギヤ6の外周には溝6aが周設され、この溝6aにシフトレバー7aの先端を挿入し、シフトレバー7aを軸方向へ動作させることにより噛合リングギヤ6を軸方向へ摺動させることができるようにしている。
【0005】
シフトレバー7aは、ドライブシャフト2の上方に並行して設けられたシフトロッド7に、レバー先端が噛合リングギヤ6の溝6aに入る位置に配置して外嵌している。シフトレバー7aを取り付けたシフトロッド7は、モータアクチュエータ8によって軸方向へ駆動される。
【0006】
モータアクチュエータ8は、図7,8に示すように、シフトロッド7のモータアクチュエータ8側の端部にはラック9aを設けたシフトシャフト9が連結されており、ラック9aに噛み合うピニオン10がモータアクチュエータ8側に設けられている。
ピニオン10を回転させるモータアクチュエータ8は、駆動モータ11のモータシャフト12の一端部にロータ13を設け、他端部にウォームギヤに形成されたドライブギヤ14を設け、このドライブギヤ14によって駆動されるドリブンギヤ15はウォームギヤに噛み合うウォームに形成され、ドリブンギヤ15がスパイラルスプリング16を介してコントロールシャフト17と連結され、コントロールシャフト17にピニオン10を外嵌している。
【0007】
このため、駆動モータ11のロータ13を回転させてモータシャフト12を回転駆動することにより、ドライブギヤ14がドリブンギヤ15を回転させ、スパイラルスプリング16を介してコントロールシャフト17を回転させてピニオン10を回転させる。ピニオン10が回転すると、噛み合うラック9aが移動し、シフトシャフト9が軸方向へ移動してシフトロッド7を移動させ、シフトレバー7aを介して噛合リングギヤ6をドライブギヤ側に摺動させて噛合ギヤ1aと噛み合わせる。
【0008】
噛合リングギヤ6が噛合ギヤ1aに噛み合わされると、ドライブシャフト2の回転が噛合ギヤ1aから噛合リングギヤ6に伝えられ、そして噛合リングギヤ6から噛合ギヤ5に伝えられて、噛合ギヤ5が嵌合している動力取出しシャフト4まで伝達され、シャフト4の端部に設けられた動力取出し伝達用フランジ3から走行用以外の目的で動力を取り出せるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術においては、駆動モータ11で動力取出し伝達用噛合機構の接続を断・接するPTO装置が、その機械的な構造部分ではなく、電力供給系統が故障して、供給電力が途絶え、駆動モータ11が動かなくなってしまうことにより、噛合機構の接続を解除できなくなる場合には、そのままで車両の走行を行うと、PTO装置へ伝えられるエンジン回転数が過大になり、動力取出し伝達先の油圧ポンプの焼付きやPTO装置自体の負担増による破損等の不具合が発生する場合が起こり得るという問題点があった。
【0010】
本発明は、従来の技術における前記問題点を解消するためのものであり、そのための課題は、動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を、非常時に手動解除できるようにしたパワーテイクオフ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明における請求項1記載のパワーテークオフ装置は、電動モータの回転をシフトロッドの軸方向への移動に変換するモータアクチュエータを備え、該モータアクチュエータにより上記シフトロッドを動作させて動力取出し伝達用クラッチ機構の接続・接続解除を制御するパワーテークオフ装置において、上記電動モータへの通電不能時に、手動により上記シフトロッドを上記動力取出し伝達用クラッチ機構を接続解除状態にする方向へ強制的に移動させる手動接続解除手段を設け、該手動接続解除手段が上記シフトロッドの雄螺子部に螺合する解除ナットとロックナットとの螺子部品からなり、前記解除ナットは、上記シフトロッドの雄螺子部に螺合する雌螺子部を刻設し、ケース側の端部にシフトロッド挿入可能な内径を有する孔部を上記雌螺子と同軸的に穿設し、雌螺子部形成側の端部の外周面にメガネレンチあるいは自在スパナのような汎用の工具を係合するボルト頭等の係合部を形成したことを特徴とする。
【0012】
また、請求項2記載のパワーテークオフ装置は、電動モータの回転をシフトロッドの軸方向への移動に変換するモータアクチュエータを備え、該モータアクチュエータにより上記シフトロッドを動作させて動力取出し伝達用クラッチ機構の接続・接続解除を制御するパワーテークオフ装置において、上記モータアクチュエータには、上記電動モータの回転を上記シフトロッドの往復動に変換させるラックおよびピニオンと、該ピニオンと上記電動モータとを接続させて上記電動モータの過負荷を圧縮あるいは拡張により吸収させる上記ピニオンの軸回り方向に巻回させるスパイラルスプリングとを備え、上記シフトロッドの一端部にシフトロッドを強制的に軸方向へ移動させる手動接続解除手段を設け、該手動接続解除手段が上記シフトロッドの雄螺子部に螺合する解除ナットとロックナットとの螺子部品からなり、前記解除ナットは、上記シフトロッドの雄螺子部に螺合する雌螺子部を刻設し、ケース側の端部にシフトロッド挿入可能な内径を有する孔部を上記雌螺子と同軸的に穿設し、雌螺子部形成側の端部の外周面にメガネレンチあるいは自在スパナのような汎用の工具を係合するボルト頭等の係合部を形成した
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】
このように構成したことにより、請求項1記載のパワーテークオフ装置を適用すると、なんらかのトラブルが発生して、パワーテークオフ装置に通電不能となり、電動モータが動かなくなった場合には、このような非常時の対応として、手動接続解除手段を手動操作してシフトロッドを動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を解除する方向へ強制的に移動させることにより、通電不能時であっても動力取出し伝達状態を解除することができるようになり、メガネレンチあるいは自在スパナのような汎用の工具を解除ナットのボルト頭等のような係合部に係合し、手動操作により解除ナットをナット締込み側へ回転させると、解除ナットの回転に従い、解除ナットの雌螺子部のピッチに応じた移動量で、シフトロッドを軸方向へ移動させることができ、電動モータが動かなくても動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を強制的に解除して、通電不能時であっても動力取出し伝達状態を解除することができるようになる。
【0015】
また、請求項2記載のパワーテークオフ装置を適用すると、パワーテークオフ装置に通電不能となり、電動モータが動かなくなって、動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を解除することができなくなった場合には、手動接続解除手段を手動操作することによりシフトロッドを強制的に軸方向へ移動させると、シフトロッドの移動に従いラックがピニオンを回転させ、ピニオンの軸回りに巻回するスパイラルスプリングが圧縮または拡張してシフトロッドの移動量に応じた回転角を吸収し、電動モータが動かなくてもシフトロッドを移動させることができて、動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を強制的に解除し、通電不能時であっても動力取出し伝達状態を解除することができるようになり、メガネレンチあるいは自在スパナのような汎用の工具を解除ナットのボルト頭等のような係合部に係合し、手動操作により解除ナットをナット締込み側へ回転させると、解除ナットの回転に従い、解除ナットの雌螺子部のピッチに応じた移動量で、シフトロッドを軸方向へ移動させることができ、電動モータが動かなくても動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を強制的に解除することができて通電不能時であっても動力取出し伝達状態を解除することができるようになる。
【0017】
【実施例】
以下の実施例では手動接続解除手段をシフトロッド端部のねじに螺合する二重ナットにした場合について図示説明する。ただし、従来の技術と重複する部分については同一符号を付して説明を省略する。
また、この実施例は特に指定のないかぎり本発明を制限するものではない。
【0018】
〔実施例の構成〕
図1は実施例におけるPTO装置の構成を示す側面部分断面図である。
変速機の副軸歯車(図示せず)と噛み合うドライブギヤ1を取り付けたドライブシャフト2と、このドライブシャフト2と並行に設けられたシフトロッド7とを有し、シフトロッド7には、噛合リングギヤ6の外周に設けられた溝6aに先端を挿入させることができる位置にシフトレバー7aを設け、モータアクチュエータ8接続側と反対側に位置する端部に手動接続解除手段としての手動解除装置20を設ける。
【0019】
図2に示すように、シフトロッド7の端部を支持するために穿設するPTOギヤケース18の軸孔19を貫通させ、軸孔19の略中央から端面18aまでの外面側の部分を拡径した拡径孔18bを形成する。
シフトロッド7の端部には、軸孔19を貫通させる嵌合軸部7bに、軸孔19を貫通して摺動できるために必要な直径と、摺動時にシフトレバー7aが噛合リングギヤ6を軸方向へ移動させて噛合ギヤ1aとの噛み合いを解除できるために必要なストロークを与える長さを有する。この嵌合軸部7bの先端には、嵌合軸部7bより若干小径に成形した軸方向へ延びる雄螺子部7cを形成し、軸孔19の外面側からナットを螺合できるようにする。
【0020】
手動解除装置20は、解除ナット21とロックナット22との2つのナットからなり、解除ナット21とロックナット22とは拡径孔18b側からシフトロッド7の雄螺子部7cに螺合する。これらの取付部品を保護するため、シフトロッド7の軸方向の移動量以上の深さを有するカップ状に形成したキャップ23を、拡径孔18bに挿入して取り付けることにより蓋をする。
【0021】
解除ナット21は、外形寸法を拡径孔18bに挿入できる寸法とし、軸方向長さが動力取出し伝達用に噛合機構が接続された場合に拡径孔18bから一端部が突出しかつロックナット22を螺合可能な雄螺子部7cの先端突出寸法が確保される長さを有し、シフトロッド7の雄螺子部7cに螺合する雌螺子部21aを刻設し、拡径孔18bに挿入する側の端部に穿設した孔部21bを雌螺子部21aと同軸的に形成し、雌螺子部形成側の端部の外周面に回り止め用の六角ボルト頭21cを形成させてなる。
【0022】
孔部21bの深さは、少なくとも、シフトレバー7aが噛合リングギヤ6を軸方向へ移動させて噛合ギヤ1aとの噛み合いを解除できるために必要なシフトレバー7aの移動量よりも深く形成する。
六角ボルト頭21cの高さは、PTOギヤケース18の端面18aから一部突出させるとともに工具をはめ込む場合に必要な高さを有する。
【0023】
ロックナット22は解除ナット21を螺合した雄螺子部7cに有効に螺合できる厚みを有し、螺合した雄螺子部7cとの間で互いに螺子部が食い込み、回転止めできるようになる螺子を形成させる。
【0024】
シフトロッド7を軸方向へ移動させるモータアクチュエータ8には、図3に示すように、ドライブギヤ14によって駆動されるドリブンギヤ15と、シフトシャフト9に設けられたラック9aに噛み合うピニオン10を取り付けたコントロールシャフト17とが同一軸芯上に配置され、ドリブンギヤ15とコントロールシャフト17との間にスパイラルスプリング16を配置して、スパイラルスプリング16の外周側の端部と内周側の端部とをドリブンギヤ15の内周面とコントロールシャフト17の外周面とにそれぞれ固着させ、ドリブンギヤ15の回転が拘束されている時であっても、スパイラルスプリング16が圧縮または拡張して、ドリブンギヤ15にコントロールシャフト17を回動自在に連結させる。
【0025】
スパイラルスプリング16の端部の固着方法には、スパイラルスプリング16の両端部に、ドリブンギヤ15の内周面側へ突出する突出部、およびコントロールシャフト17の外周面側へ突出する突出部を設け、ドリブンギヤ15の内周面とコントロールシャフト17の外周面とのそれぞれには突出部嵌込み穴を穿設して、組立時に各突出部を突出部嵌込み穴に嵌め込んで固定する(図3の破線表示部参照)。また、その他に、スパイラルスプリング16の各端部にスパイラルスプリング16側からドリブンギヤ15の内周面側やコントロールシャフト17の外周面側へピンを打ち込むあるいはビスを螺合して固定する等の機械的締結方法を適用して固着しても良い。さらにまた、噛合型の固着具をドリブンギヤ15の内周面側やコントロールシャフト17の外周面側に予め取り付けておき、スパイラルスプリング16の各端部に噛合型の形状を形成させて、互いにかみ合わせて取り付けても良い。
【0026】
〔実施例の作用・効果〕
このように構成した実施例においては、図4に示すように、メガネレンチあるいは自在スパナのような図示しない工具を使用して、キャップ23を拡径孔18bから外し、ロックナット22を回転させて解除ナット21を回転可能な状態にしてから、解除ナット21をナット締込み側へ回転させると、解除ナット21の回転に従い、解除ナット21の雌螺子部21aのピッチに応じた移動量で、シフトロッド7が軸方向へ移動し、孔部21bの最奥部に達するまで軸方向移動する。そして、シフトロッド7の軸方向への移動に伴い、シフトレバー7aを介して噛合リングギヤ6を摺動させ、噛合リングギヤ6と噛合ギヤ1aとの噛合いを解除する。
【0027】
シフトロッド7が軸方向へ移動すると、図5に示すように、シフトロッド7に連結されたシフトシャフト9が同じ方向へ移動してラック9aに噛み合うピニオン10を回転させる。
このピニオン10の回転に従ってコントロールシャフト17が回転し、コントロールシャフト17の外周面に固着されたスパイラルスプリング16の端部を回転方向へ引っ張り込むようにして、スパイラルスプリング16を圧縮側に変形させ、コントロールシャフト17の外周にスパイラルスプリング16の内周側の部分を巻き付ける。
【0028】
スパイラルスプリング16の外周側では、コントロールシャフト17にスパイラルスプリング16の内周側がスプリングを圧縮させた状態にして巻き付けられてバネ付勢力をため込むことになっても、ドリブンギヤ15はドライブギヤ14に噛み合っているため、ドライブギヤ14によって回転を阻止され、スパイラルスプリング16の外周側を大きく撓ませるだけで、ドリブンギヤ15の内周面に設けられたスパイラルスプリング16の固着位置を移動させるように回転することが防止される。
【0029】
このようにして、ドリブンギヤ15がドライブギヤ14によって回転を阻止されていても、スパイラルスプリング16がコントロールシャフト17に圧縮側に変形させて巻き付くことができるため、ロックナット22のみを回転させることにより、噛合リングギヤ6と噛合ギヤ1aとの噛合いを解除させることができて、駆動モータ11への通電が不能であっても、動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を手動により解除することができ、エンジン回転数を過大にさせることもなく、動力を取出して伝達する相手先の各装置を過負荷になることを回避させ、各装置の破損を未然に防止させることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明による請求項1記載のパワーテークオフ装置は、パワーテークオフ装置の電動モータへの通電不能時に電動モータが動かなくなった場合には、手動接続解除手段を手動操作してシフトロッドを動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を解除する方向へ強制的に移動させることにより、通電不能時であっても動力取出し伝達状態を解除することができ、メガネレンチあるいは自在スパナのような汎用の工具を解除ナットのボルト頭等のような係合部に係合し、手動操作により解除ナットをナット締込み側へ回転させると、解除ナットの回転に従い、解除ナットの雌螺子部のピッチに応じた移動量で、シフトロッドを軸方向へ移動させることができ、電動モータが動かなくても動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を強制的に解除して、通電不能時であっても動力取出し伝達状態を解除することができる。このため、電動モータが動かないままの状態で車両を走行させても、エンジン回転数が動力取出し伝達用クラッチ機構へ伝達されることがなく、動力取出し伝達先である油圧ポンプの焼付きやPTO装置自体の負担増による破損等の不具合を未然に防止することができる。
【0031】
また、請求項2記載のパワーテークオフ装置は、パワーテークオフ装置に通電不能となり、
電動モータが動かなくなって、動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を解除することができなくなった場合には、手動接続解除手段を手動操作することによりシフトロッドを強制的に軸方向へ移動させると、シフトロッドの移動に従いラックがピニオンを回転させ、ピニオンの軸回りに巻回するスパイラルスプリングが圧縮または拡張してシフトロッドの移動量に応じた回転角を吸収し、電動モータが動かなくてもシフトロッドを移動させることができて、動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を強制的に解除し、通電不能時であっても動力取出し伝達状態を解除することができるようになり、メガネレンチあるいは自在スパナのような汎用の工具を解除ナットのボルト頭等のような係合部に係合し、手動操作により解除ナットをナット締込み側へ回転させると、解除ナットの回転に従い、解除ナットの雌螺子部のピッチに応じた移動量で、シフトロッドを軸方向へ移動させることができ、電動モータが動かなくても動力取出し伝達用クラッチ機構の接続を強制的に解除することができて通電不能時であっても動力取出し伝達状態を解除することができる。このため、電動モータが動かないままの状態で車両を走行させても、エンジン回転数が動力取出し伝達用クラッチ機構へ伝達されることがなく、動力取出し伝達先である油圧ポンプの焼付きやPTO装置自体の負担増による破損等の不具合を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例のパワーテークオフ装置を示す部分断面側面図である。
【図2】図1におけるA部の拡大断面図である。
【図3】実施例のモータアクチュエータを示す縦断面側面図である。
【図4】実施例における手動解除状態を示すA部拡大断面説明図である。
【図5】実施例における手動解除状態のモータアクチュエータを示す縦断面側面説明図である。
【図6】従来のPTO装置を示す部分断面側面図である。
【図7】従来のPTO装置のモータアクチュエータを示す縦側面断面図である。
【図8】従来のPTO装置のモータアクチュエータを示す拡大正面断面図である。
【符号の説明】
1 ドライブギヤ
1a 噛合ギヤ
2 ドライブシャフト
3 動力取出し伝達用フランジ
4 動力取出しシャフト
5 噛合ギヤ
6 噛合リングギヤ
6a 溝
7 シフトロッド
7a シフトレバー
8 モータアクチュエータ
9 シフトシャフト
9a ラック
10 ピニオン
11 駆動モータ
12 モータシャフト
13 ロータ
14 ドライブギヤ
15 ドリブンギヤ
16 スパイラルスプリング
17 コントロールシャフト
18 PTOギヤケース
18a 端面
18b 拡径孔
19 軸孔
20 手動解除装置
21 解除ナット
21a 雌螺子部
21b 孔部
22 ロックナット
23 キャップ

Claims (2)

  1. 電動モータの回転をシフトロッドの軸方向への移動に変換するモータアクチュエータを備え、該モータアクチュエータにより上記シフトロッドを動作させて動力取出し伝達用クラッチ機構の接続・接続解除を制御するパワーテークオフ装置において、
    上記電動モータへの通電不能時に、手動により上記シフトロッドを上記動力取出し伝達用クラッチ機構を接続解除状態にする方向へ強制的に移動させる手動接続解除手段を設け
    該手動接続解除手段が上記シフトロッドの雄螺子部に螺合する解除ナットとロックナットとの螺子部品からなり、
    前記解除ナットは、上記シフトロッドの雄螺子部に螺合する雌螺子部を刻設し、ケース側の端部にシフトロッド挿入可能な内径を有する孔部を上記雌螺子と同軸的に穿設し、雌螺子部形成側の端部の外周面にメガネレンチあるいは自在スパナのような汎用の工具を係合するボルト頭等の係合部を形成した
    ことを特徴とするパワーテークオフ装置。
  2. 電動モータの回転をシフトロッドの軸方向への移動に変換するモータアクチュエータを備え、該モータアクチュエータにより上記シフトロッドを動作させて動力取出し伝達用クラッチ機構の接続・接続解除を制御するパワーテークオフ装置において、
    上記モータアクチュエータには、上記電動モータの回転を上記シフトロッドの往復動に変換させるラックおよびピニオンと、該ピニオンと上記電動モータとを接続させて上記電動モータの過負荷を圧縮あるいは拡張により吸収させる上記ピニオンの軸回り方向に巻回させるスパイラルスプリングとを備え、
    上記シフトロッドの一端部にシフトロッドを強制的に軸方向へ移動させる手動接続解除手段を設け
    該手動接続解除手段が上記シフトロッドの雄螺子部に螺合する解除ナットとロックナットとの螺子部品からなり、
    前記解除ナットは、上記シフトロッドの雄螺子部に螺合する雌螺子部を刻設し、ケース側の端部にシフトロッド挿入可能な内径を有する孔部を上記雌螺子と同軸的に穿設し、雌螺子部形成側の端部の外周面にメガネレンチあるいは自在スパナのような汎用の工具を係合するボルト頭等の係合部を形成した
    ことを特徴とするパワーテークオフ装置。
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