JP3647510B2 - Index generator - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、パーソナルコンピュータ等に用いられるフロッピーディスク装置のインデックス生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フロッピーディスク装置では、記録媒体(フロッピーディスク)の初期化や書き込み、読み出し位置の修正等のために、記録媒体の回転位置を検出するためのインデックス生成装置が設けられている。このインデックス生成装置は、実公平4−37338号や実開平4−134178号公報等に記載されているように、インデックスマグネットと、このインデックスマグネットの磁束変化を検出するためのコイルやホール素子等の磁気検出素子とを組み合わせることで、記録媒体の回転位置を検出するためのインデックス信号を生成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のインデックス生成装置では、インデックスマグネットからの磁束の変化を十分な出力として得るためには、強力なインデックスマグネットを使用する必要があり、通常、フロッピーディスク装置では、記録媒体の書き込み、読み出しを行なう磁気ヘッドが、記録媒体を位置決めして回転駆動するチャッキングヘッド側に配置されるため、強力なインデックスマグネットをチャッキングヘッドの近くに配置すると、インデックスマグネットの漏洩磁束のために読み出しのマージンが低下し、信頼性が低下する。このため、インデックス生成装置は、チャッキングヘッドの近くに配置することができず、ロータヨークとチャッキングヘッドを分離するため、コストが高くなる問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、低コストで信頼性の高いインデックス生成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、上部に記録媒体を位置決めして回転駆動するためのチャッキングヘッドを有する鉄製ロータヨークと、ロータヨークの外周部に設けられ、下面部に固定されるインデックスマグネットとほぼ同じか若干大きい庇状の切り起こし部と、表裏2極に着磁されて前記表裏の何れかの面を前記切り起こし部の下面部にセットすることにより自動整列される前記インデックスマグネットと、インデックスマグネットの下方に配置されて軟磁性体コアに巻回されたコイルを有するインデックスコイルとを備え、ロータヨークの回転に伴って1回転毎に発生するインデックスマグネットによるインデックスコイルの磁束変化をインデックス信号としたものである。
【0006】
【作用】
したがって本発明によれば、チャッキングヘッドをロータヨーク上に設けるとともに、ロータヨークの外周部に設けた庇状の切り起こし部にインデックスマグネットを固定するようにしたので、インデックスマグネットからの不要な漏洩磁束を切り起こし部でシールドすることができ、低コストで信頼性の高いインデックス生成装置を実現することができる。
【0007】
【実施例】
図1は本発明の一実施例におけるフロッピーディスク装置全体の分解斜視図である。図1において、101はベースプレートであり、各部品が取り付けられてフロッピーディスク装置となる。102は記録媒体に対して書き込み、読み出しを行なう磁気ヘッドが取り付けられているヘッドキャリッジであり、ガイドロッド103に案内され、ステップモータ104に設けられたリードスクリュー105の働きで所定のトラックへの移動と位置決めがなされる。106は記録媒体を回転駆動するスピンドルモータである。107はフロントパネル、108はプッシュボタン、109はシールドカバー、110および111は記録媒体セット/排出機構を構成するイジェクトレバーおよびホルダーである。
【0008】
図2は上記フロッピーディスク装置におけるスピンドルモータ106の部分の拡大図であり、本発明のインデックス生成装置に相当する。1はスピンドルモータのロータヨークであり、板厚1mmの亜鉛処理鋼板で形成されている。ロータヨーク1の外周部には、庇状の切り起こし部2が形成され、この切り起こし部2の下面には、希土類のサマリウムコバルト系焼結磁石で形成されたインデックスマグネット3が接着剤等により固定されている。本実施例においては、インデックスマグネット3は、縦2mm×横2mm×高さ1mmの磁石で、表面にS極、裏面にN極が着磁されている。4はインデックスコイル用のコアであり、フェライトが用いられ、その上にコイル5が巻回されてインデックスコイル6が構成されている。7はプリント配線基板であり、必要な電子回路および電子部品(図示せず)等が実装されている。8はロータヨーク1の上部に設けられた3.5インチ型用のチャッキングヘッドであり、スピンドルモータの回転中心となるスピンドルシャフト9と、記録媒体吸着用のハブマグネット10と、記録媒体を回転駆動するドライブピン11と、4弗化エチレンシート12とからなる。本実施例におけるスピンドルモータは、スピンドルシャフト9がロータヨーク1に直接固定されていて、ロータヨーク1の内周面に設けられた駆動マグネットと、ステータおよびステータ巻線(共に図示せず)によって回転トルクが発生する、いわゆる周対向型モータである。
【0009】
図3は図2の庇状切り起こし部2、インデックスマグネット3、インデックスコイル用コア4およびコイル5をA方向から見た拡大図である。Bはインデックスマグネット3の接線方向(ロータヨーク1の回転方向)である。図4はインデックスコイル用コア4の拡大図であり、角柱を上下2枚の板で挟んだ形をしており、インデックスマグネット3に対向する上板の大きさが、矢印A方向の長さが3mm×接線方向Bの長さが4mmに設定されて、インデックスマグネット3よりも大きく形成されている。
【0010】
次に上記実施例の動作について説明する。図2において、スピンドルモータの回転に伴って1回転に1回の磁束変化が、インデックスコイル用コア4の厚さ方向に発生する。この磁束変化は、インデックスコイル用コア4の外側に巻回されているコイル5の両端に、フレミングの右手の法則に従って誘起電圧が発生させる。この誘起電圧は、コイル5のターン数と、単位時間でのコア4(正確にはコイル5)に鎖交する磁束変化つまりΦの時間微分の積に比例して出力される。本実施例では、インデックスマグネット3の接線方向Bの長さを2mmから半分の1mmとして測定したところ、2mmの場合とほぼ同じ出力波形が得られた。また、ロータヨーク1の回転数(磁束変化の時間微分)とほぼ比例することも確認された。これは、出力電圧をV、磁束をΦ、インダクタンスをL、時間をtとすると、V=−L×(dΦ/dt)の関係を示すものである(ファラデーの法則)。そして、この出力Vをコンパレータやシュミットトリガを用いてインデックスパルスとしてインデックス生成装置から出力する。
【0011】
図5はロータヨーク1の回転に伴ってコイル5の両端に発生する電圧が、インデックスコイル用コア4の配置により変化する様子を示している。図5において、(a)はロータヨーク1の回転方向に対してコア4の長い辺が接線方向Bとなるように配置した場合の出力電圧波形であり、(b)はコア4の短い辺が接線方向Bになるように配置した場合の出力波形であり、(c)はコア4の長い辺が接線方向Bと約45°傾くように配置した場合の出力波形である。ロータヨーク1の回転数は300rpmで一定としてある。各出力波形は、使用するコンパレータやシュミットトリガ等によって適宜選択すればよいことが分かる。
【0012】
本実施例では、図2に示すように、ロータヨーク1の外周部に設けた庇状の切り起こし部2が、インデックスマグネット3に対して片面を磁気的にショートさせてバックヨークとして働くとともに、板厚が1mmであり、記録媒体やヘッドキャリッジに対して漏洩磁束を10数ガウス程度と低く抑えることができ、データの読み取りのマージンを低下させることがない。
【0013】
また本実施例では、ロータヨーク1の切り起こし部2をインデックスマグネット3と同じ寸法(2mm×2mm)としてあり、こうすることにより、インデックスマグネット3を、自身の吸着力により、切り起こし部2に対してレラクタンスが最小となるように自動的に整列させることができる。切り起こし部2をインデックスマグネット3よりも若干大きく形成しても同様な効果を有する。逆に、若干小さく形成すると、レラクタンスが最小になるようになるが、漏洩磁束が増加するために、フロッピーディスク装置としての信頼性が低下する。このため、切り起こし部2は、インデックスマグネット3に対して同じ大きさか若干大き目に設定する。これにより、インデックスマグネット3を切り起こし部2にセットすると、上記したように自動的に整列するので、その後に接着剤等により固定させれば、位置合わせ等の作業を省略することができる。
【0014】
さらに本実施例では、インデックスマグネット3に希土類の飽和磁束密度が11kガウス程度のサマリウムコバルト系焼結磁石を用いているので、、十分な出力電圧が得られるとともに、切り起こし部2がシールドとしてバックヨークとして働くので、フロッピーディスク装置として高い信頼性が得られる。なお、このインデックスマグネット3の飽和磁束密度は、5kガウス以上あればよい。
【0015】
以上、本発明を上記実施例に基づいて説明したが、本発明の考え方を用いた変更、改良は種々に成しうるものである。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、上記実施例から明らかなように、上部にキャッチングヘッドを持つロータヨークの外周部に庇状の切り起こし部を設けるとともに、この切り起こし部の下部にインデックスマグネットを固定し、さらにこのインデックスマグネットの下方に、軟磁性体のコアにコイルを巻回したインデックスコイルを配置したので、ロータヨークの回転に伴って1回転毎に変化する磁束の変化を、コイルに発生する電圧を用いてインデックス信号として生成することができる。また、インデックスマグネットの上部の庇状の切り起こし部が、バックヨークの働きをするため、不要な漏洩磁束を低減することができ、ヘッドキャリッジに与える影響を低く抑えるので、フロッピーディスク装置の読み出しエラーの発生を防止して信頼性を高めることができる。さらに、ロータヨークの上部にチャッキングヘッドを配置できるため、ロータヨークとチャッキングヘッドを別構成としていた従来装置に比べて、製造コストを低減することができる。
【0017】
また、庇状の切り起こし部を、インデックスマグネットと同じかまたは若干大きく形成することにより、不要な漏洩磁束を十分低減できるとともに、インデックスマグネット自体が、レラクタンスが最小になるように自動的に位置決めされるので、高価な位置合わせのための治工具類が不要となり、設備費や作業コストが低減することができる。さらに、希土類のインデックスマグネットを使用することにより、SN比の良い信頼性の高いインデックス生成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるフロッピーディスク装置の全体構成を示す分解斜視図
【図2】図1のスピンドルモータ部分を拡大して示すとともに、本発明の一実施例を示すインデックス生成装置の斜視図
【図3】図2のA方向から見た概略図
【図4】実施例におけるコアの斜視図
【図5】実施例におけるコアの異なる配置とその出力波形を示す模式図
【符号の説明】
1 ロータヨーク
2 庇状の切り起こし部
3 インデックスマグネット
4 コア
5 コイル
6 インデックスコイル
7 プリント配線基板
8 チャッキングヘッド
9 スピンドルシャフト
10 ハブマグネット
11 ドライブピン
12 4弗化エチレンシート
101 ベース
102 ヘッドキャリッジ
103 ガイドロッド
104 ステップモータ
105 リードスクリュー
106 スピンドルモータ
107 フロントパネル
108 プッシュボタン
109 シールドカバー
110 イジェクトレバー
111 ホルダー[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to an index generation device for a floppy disk device used in a personal computer or the like.
[0002]
[Prior art]
In the floppy disk device, an index generating device for detecting the rotational position of the recording medium is provided for initialization and writing of the recording medium (floppy disk), correction of the reading position, and the like. As described in Japanese Utility Model Publication Nos. 4-37338 and 4-134178, this index generation apparatus includes an index magnet and a coil, a hall element, etc. for detecting a change in magnetic flux of the index magnet. In combination with the magnetic detection element, an index signal for detecting the rotational position of the recording medium is generated.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional index generation device, in order to obtain a sufficient change in the magnetic flux from the index magnet, it is necessary to use a powerful index magnet. Normally, in a floppy disk device, writing of a recording medium, Since the magnetic head for reading is arranged on the side of the chucking head that positions and rotates the recording medium, if a strong index magnet is placed near the chucking head, the reading will occur due to the leakage flux of the index magnet. Margin decreases and reliability decreases. For this reason, the index generation device cannot be disposed near the chucking head, and the rotor yoke and the chucking head are separated, which causes a problem of increasing costs.
[0004]
The present invention solves such a conventional problem, and an object thereof is to provide a low-cost and highly reliable index generation apparatus.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides an iron rotor yoke having a chucking head for positioning and rotating a recording medium at an upper portion, and an index magnet provided on an outer peripheral portion of the rotor yoke and fixed to a lower surface portion. When the index magnet substantially equal to or slightly larger eaves-like cut-and-raised portion is automatically aligned by setting either side of the front and rear on the lower surface portion of the cut-and-raised portion is magnetized in Table back two poles And an index coil having a coil that is disposed below the index magnet and wound around a soft magnetic core, and indexes the change in the magnetic flux of the index coil by the index magnet that occurs every rotation as the rotor yoke rotates. It is a signal.
[0006]
[Action]
Therefore, according to the present invention, the chucking head is provided on the rotor yoke, and the index magnet is fixed to the hook-shaped cut and raised portion provided on the outer peripheral portion of the rotor yoke. Since the shield can be shielded by the cut-and-raised part, a low-cost and highly reliable index generation device can be realized.
[0007]
【Example】
FIG. 1 is an exploded perspective view of the entire floppy disk device in one embodiment of the present invention. In FIG. 1,
[0008]
FIG. 2 is an enlarged view of a portion of the
[0009]
FIG. 3 is an enlarged view of the bowl-shaped cut and raised
[0010]
Next, the operation of the above embodiment will be described. In FIG. 2, a magnetic flux change once per rotation occurs in the thickness direction of the
[0011]
FIG. 5 shows a state in which the voltage generated at both ends of the
[0012]
In this embodiment, as shown in FIG. 2, the bowl-shaped cut-and-raised
[0013]
In the present embodiment, the cut-and-raised
[0014]
Further, in this embodiment, a samarium-cobalt sintered magnet having a rare earth saturation magnetic flux density of about 11 k gauss is used for the
[0015]
As mentioned above, although this invention was demonstrated based on the said Example, the change and improvement using the idea of this invention can be made | formed variously.
[0016]
【The invention's effect】
As is clear from the above embodiment, the present invention is provided with a hook-like cut-and-raised portion on the outer peripheral portion of the rotor yoke having the catching head at the upper portion, and an index magnet is fixed to the lower portion of the cut-and-raised portion. Since an index coil in which a coil is wound around a soft magnetic core is disposed below the magnet, an index signal is generated by using a voltage generated in the coil to change a magnetic flux that changes with each rotation of the rotor yoke. Can be generated as In addition, since the hook-like cut-and-raised part at the top of the index magnet acts as a back yoke, unnecessary leakage magnetic flux can be reduced and the influence on the head carriage can be kept low. It is possible to improve the reliability by preventing the occurrence of. Further, since the chucking head can be arranged on the upper portion of the rotor yoke, the manufacturing cost can be reduced as compared with the conventional apparatus in which the rotor yoke and the chucking head are separately configured.
[0017]
In addition, by forming the bowl-shaped cut-and-raised portion to be the same as or slightly larger than the index magnet, unnecessary leakage magnetic flux can be sufficiently reduced, and the index magnet itself is automatically positioned to minimize reluctance. This eliminates the need for expensive jigs and tools for alignment, and reduces equipment costs and work costs. Furthermore, by using a rare earth index magnet, it is possible to realize a highly reliable index generating apparatus with a good SN ratio.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing the overall configuration of a floppy disk device according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is an enlarged view of the spindle motor portion of FIG. FIG. 3 is a schematic view seen from the direction A in FIG. 2. FIG. 4 is a perspective view of the core in the embodiment. FIG. 5 is a schematic diagram showing different arrangements of the core and output waveforms in the embodiment. Description】
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (3)
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1995
- 1995-07-03 JP JP16719695A patent/JP3647510B2/en not_active Expired - Fee Related
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