JP3646923B2 - Pull-out device for vehicle - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車室内においてカップホルダ、テーブル、カードホルダ、収納ボックスなどとして利用できる車両用引出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車室内での飲食時に飲料の入ったカップや缶などの容器を載置するために、従来より各種のカップホルダが利用されている。中でも、使用時に引き出して使用する引き出し型のカップホルダは、不使用時には車室内に突出しないので車室空間を広く使用することができ、邪魔にもならないので特に好ましいものである。
【0003】
例えば実公平4-10112号公報などに記載されているように、板状のトレイに単にホルダ孔を設けただけのカップホルダが知られている。このカップホルダでは、ホルダ孔の径を紙コップなど円錐台形状の容器の最大径と最小径の間に設定することで、ホルダ孔内に容器を保持することができる。
【0004】
また実開昭63−119134号公報などには、センタークラスタなどの壁面に設けられた開口から引き出したときに、容器の底部を支持する受け部材がトレイのホルダ孔の下部へ自重で揺動して下降し、受け部材とホルダ孔とで容器を保持するカップホルダが開示されている。このカップホルダでは、トレイは開口内に固定されたケースに保持され、ケース内に設けられ出没方向に延びる溝状のレールの案内によって開口から出没し、そのトレイに受け部材が揺動自在に保持されている。そしてトレイを開口から引き出すと受け部材が自重で下降してホルダ孔の下方に位置し、ホルダ孔が容器の外周部を保持するとともに受け部材が容器の底部を支持することで容器を保持することが可能となる。また収納時には、受け部材が上昇して略水平な状態となり、トレイとともにケース内へ収納することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来のカップホルダでは、トレイとケースとは共にABSなどの樹脂から射出成形などによって形成されている。そのため成形時の歪みや寸法のばらつきが避けられず、耐熱試験時にはある程度の変形が認められる。したがって使用中にはある程度の変形が避けられないため、レールとの摺動抵抗がばらついてトレイの出没時にがたつきが生じ、異音が発生したり操作フィーリングが悪いという不具合があった。このがたつきは前後方向及び左右方向で発生し、このがたつきによって使用時にカップから飲料がこぼれる恐れもある。
【0006】
また使用時には例えば 500mlの飲料缶が2本載置される場合もあり、その負荷が作用しても安定して保持できるように設計する必要がある。しかしながら従来のカップホルダでは、トレイとケース共に材料が樹脂であるために、レールとトレイとの摺動部の強度を大きくしようとすると肉厚を厚くせざるを得ず、しかも狭い配置スペース内に収納する必要があるため、設計の自由度が低いという問題があった。そして耐熱試験による変形が避けられず、変形により飲料缶などを安定して保持することができなくなる場合もあった。
【0007】
さらにセンタークラスタなどに設けられたカップホルダでは、トレイを引き出して使用している場合に、トレイの下方にある灰皿など他の装置を使用することができなくなるという不具合もあった。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、耐熱試験後にもがたつきが防止され、設計の自由度も高い車両用引出装置とするとともに、カップホルダなどとして使用している時にもトレイの下方にある装置を使用できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の車両用引出装置の特徴は、自動車室内に設けられた開口から出没する引出装置において、左右方向に隣接して配置された樹脂製の第1引出本体及び第2引出本体と開口内に設けられた保持部材とからなり、第1引出本体及び第2引出本体は中心軸が出没方向に延びる貫通孔が形成された第1摺動部及び第2摺動部を左右両側にそれぞれもち、保持部材は引出本体の出没方向に延び第1摺動部及び第2摺動部の貫通孔にそれぞれ挿通された複数のシャフトをもち、
第1摺動部及び第2摺動部がシャフトと摺動することでシャフトの案内によって第1引出本体及び第2引出本体が開口から出没し、互いに対向する一方の第1摺動部と一方の第2摺動部には共通の少なくとも1本のシャフトが挿通されていることにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
従来のカップホルダでは、例えばケースの左右両側にそれぞれ設けられ出没方向に延びる溝状のレールにトレイの左右両端がそれぞれ案内されて出没する構成が多い。しかし溝状のレールに案内される構成では、レールの一面は開放されてそこにトレイが係合する構成であるために、トレイの一部だけがレールと摺接することとなり、寸法誤差や変形によってがたつきが生じやすい。
【0011】
しかし本発明の引出装置では、貫通孔をもつ第1摺動部及び第2摺動部と、その貫通孔に挿通された複数のシャフトとの摺動によって第1引出本体及び第2引出本体が保持部材から出没するように構成されている。貫通孔とシャフトとの摺動であるので、シャフトの外表面は円周方向ほぼ全周で貫通孔の内周面と摺接するように構成することができ、従来の溝状のレールに案内されて出没する場合に比べてがたつきを防止することができる。
【0012】
また樹脂成形品は、成形後に収縮して変形したり、耐熱試験時にも変形が生じるが、第1摺動部及び第2摺動部に収縮が生じても貫通孔は径が小さくなるように変形し、シャフトとの摺動時のがたつきが少なくなる方向へ変形する。したがって変形によるがたつきの発生を防止することができる。
【0013】
そして第1引出本体又は第2引出本体に作用する荷重への対応は、第1摺動部又は第2摺動部の大きさ(長さ)を大きくすることで対応することができるので、従来に比べて設計の自由度が向上する。
【0014】
第1摺動部及び第2摺動部の貫通孔内周表面とシャフトとのクリアランスは小さいほど望ましく、樹脂と金属との摺動の場合にはクリアランスを1/100mm程度としても小さな抵抗で出没させることができる。そして貫通孔の断面を真円形状とし、シャフトの断面も真円形状とすることが望ましい。これによりシャフトの周方向における摺動抵抗を均一とすることができ、がたつきを一層防止することができる。
【0015】
第1引出本体又は第2引出本体を引き出して使用している場合に作用する荷重に対する強度を大きくするには、第1摺動部及び第2摺動部の長さを長くして貫通孔とシャフトとの摺接する面積を大きくすることで行うことができる。しかし第1摺動部及び第2摺動部が長くなるほど出没距離が短くなるので、第1摺動部及び第2摺動部の長さは荷重、材質及び収納スペースなどによって最適となるように設計する必要がある。
【0016】
シャフトを樹脂製とし、第1摺動部及び第2摺動部又はシャフトの一方に自己潤滑性を有する樹脂を用いて樹脂どうしの摺動とすることもできる。しかし樹脂では根本的に強度に不足するので、シャフトを金属製とすることが望ましい。これにより大きな荷重が作用した場合への対応が容易となり、形状も一層コンパクトとすることができるので設計の自由度が向上する。さらに金属製であれば耐熱試験時の変形もほとんど生じないので、がたつきを一層防止することができる。またシャフトを中空パイプとすれば、重量の増大も抑制できる。そして金属と樹脂との摺動はきわめて滑らかであるので、操作フィーリングが一層向上するとともに異音の発生も防止できる。
【0017】
さらに本発明の引出装置では、第1引出本体及び第2引出本体が形成されている。したがって1個の引出本体を引き出し、他の引出本体を開口内に収納した状態としておくことにより、引き出された引出本体をカップホルダなどとして使用することができ、収納された引出本体の下方にある灰皿などの装置を同時に使用することができる。
【0018】
そして、第1引出本体には左右両側に第1摺動部が形成され、第2引出本体には左右両側に第2摺動部が形成され、互いに対向する一方の第1摺動部と一方の第2摺動部には共通の1本のシャフトが挿通されている。したがって出没時には、互いに対向する一方の第1摺動部と一方の第2摺動部との係合によって第1引出本体が第2引出本体とともに引き出され、かつ第2引出本体が第1引出本体とともに開口内に収納されるように構成することができ、一度の操作で二つの引出装置を出没させることができる。
【0019】
すなわち互いに対向する一方の第1摺動部と一方の第2摺動部を、第1摺動部が第2摺動部より開口に近い前方になるように配置する。そして第1引出本体を引き出すと、第2引出本体を開口内に収納した状態で、第1引出本体のみを引き出すことができる。一方第2引出本体を引き出すと、第2摺動部が第1摺動部と係合するため、第2引出本体を引き出す際に第1引出本体も同時に引き出される。
【0020】
また第1引出本体及び第2引出本体が共に引き出された状態で、第2引出本体を開口内へ収納するように押せば、第1引出本体が引き出された状態のまま第2引出本体のみを収納することができる。一方第1引出本体を開口内へ収納するように押すと、第1摺動部が第2摺動部と係合するため、第1引出本体の移動と同時に第1引出本体も移動して開口内に収納される。
【0021】
したがって本発明の引出装置によれば、1個の引出本体を出没させる操作と2個の引出本体を同時に出没させる操作を選択して一度の操作で行うことができるので、操作性に優れている。また第2引出本体を開口内に収納した状態で第1引出本体を引き出して使用することができるので、第2引出本体の下方に配置されている灰皿などを使用することができる。
【0022】
引出本体は、少なくとも二つ用いられるが、三つ以上用いることもできる。この場合には、中央部の引出本体は両端の摺動部がシャフトを共有し、両端の引出本体は一方の側の摺動部がシャフトを共有するように構成する。このようにすれば、一端の引出本体を引き出せば、残り全部の引出本体も同時に引き出すことができ、他端の引出本体を収納すれば残り全部の引出本体も同時に収納することができる。したがってシャフトの数は、少なくとも引出本体の数+1の数だけ必要となる。
【0023】
シャフトは着脱自在なブラケットに一端が保持され、ブラケットを外すことにより摺動部はシャフトに着脱自在であることが望ましい。このように構成すれば、摺動部を引出部材に形成しておき保持部材にシャフトを用いることで、引出部材を保持部材から容易に着脱することができ、交換を容易に行うことができる。また一つの保持部材を備えておくだけで、カップホルダ、テーブル、カードホルダ、ボックスなど複数種類の引出部材から選んで装着することができ、用途の自由度が向上する。
【0024】
なお本発明の引出装置は、自動車のインストルメントパネル、センタークラスタ、ドアトリムなどの内装品、あるいはコンソールボックス、シートなどに設けることができる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【0026】
(実施例1)
図1及び図2に、本発明の一実施例のカップホルダの構成を示す。このカップホルダは、前保持部材1及び後保持部材2と、前保持部材1及び後保持部材2に保持される3本のシャフト3と、シャフト3に保持されて左右に並んだ一対のトレイ4,5とから構成されている。
【0027】
前保持部材1及び後保持部材2は板金から断面略L字形状に形成され、それぞれ一辺に、ビス穴が穿設されたフランジ部10,20がそれぞれ3個ほぼ等間隔に形成されている。また他辺には、折り曲げ加工により形成されたバネ部11,21がそれぞれ3個ほぼ等間隔に形成され、バネ部11,21はフランジ部10,20と平行に断面U字形状に突出している。
【0028】
この前保持部材1及び後保持部材2は、図3に示すようにセンタークラスタ6に設けられ紙面に対して垂直に延びる横長の開口60内に開口60と平行に配置され、前保持部材1が開口60近傍でセンタークラスタ5の基材にビス12で固定されるとともに、後保持部材2が前保持部材1と平行に所定距離離間してビス22で固定されている。
【0029】
シャフト3はそれぞれ金属パイプから形成され、センタークラスタ6に固定されている前保持部材1と後保持部材2の距離に相当する長さに形成されている。このシャフト3の両端は、互いに対向するフランジ部10とフランジ部20を連結してそれぞれビス13,23で固定され、シャフト3はそれぞれ前保持部材1及び後保持部材2と直角にかつ互いに平行に固定されている。すなわち3本のシャフト3は、互いに平行にかつ開口60に対して直角に配置されている。そしてシャフト3は、前保持部材1及び後保持部材2のセンタークラスタ6に固定されている表面から離間した状態であり、バネ部11,21の頂点はシャフト3よりも低い位置にある。
【0030】
トレイ4,5はそれぞれABS樹脂から射出成形によって平板状に形成され、それぞれホルダ孔40,50が形成されている。前端には下方へ曲折して左右に延びる取っ手41,51が形成され、他端の両端にはそれぞれ左右へ突出する厚肉の第1摺動部42,43と第2摺動部52,53が形成されている。第1摺動部42,43と第2摺動部52,53には、それぞれ前後方向(出没方向)に平行に延びる貫通孔44,54が形成されている。そして第1摺動部42,43及び第2摺動部52,53の貫通孔44,54にそれぞれシャフト3が挿通されることで、トレイ4,5は開口60内で前保持部材1及び後保持部材2に保持され、シャフト3の案内によって前後移動可能となっている。
【0031】
ここで、互いに対向する一方の第1摺動部43と一方の第2摺動部53は、それぞれの貫通孔44,54が同一直線上にあり、かつ第1摺動部43が第2摺動部53の前方に位置するように配置されている。そして第1摺動部43と第2摺動部53には共通のシャフト3が挿通され、共通のシャフト3との摺動により第1摺動部43と第2摺動部53はそれぞれ前後移動可能となっている。
【0032】
なおトレイ4の下表面には、図1及び図2には省略しているが、図3に示すように断面略L字状の受け部材45,55がホルダ孔40,50の下方で揺動自在に枢支されている。
【0033】
このカップホルダでは、不使用時には第1摺動部42と第2摺動部52,53の後端面が後保持部材2と当接し、バネ部21が第1摺動部42,43と第2摺動部52の下表面に弾接している。また第1摺動部43と第2摺動部53とは互いに係合して面接触している。したがってバネ部21からの抵抗及び面接触の抵抗によって、急減速時などにトレイ4,5が開口60から前方へ突出するのが防止されている。そして貫通孔44,54とシャフト3とのクリアランスは1/100mm程度とされ、第1摺動部43と第2摺動部53とが係合しているので、がたつきが防止され異音の発生も生じない。また取っ手41,51が互いに接触して一つのトレイのように見え、かつそれぞれフランジ部10の前方に位置しているのでフランジ部10及びビス13が開口60内に表出することがなく、見映えの向上が図られている。
【0034】
トレイ4を使用する場合には、図2〜図3に示す状態から、取っ手41に指をかけてトレイ4を前方へ引き出す。すると左右の第1摺動部42,43はそれぞれ一対のシャフト3と摺動しながら前方へ移動する。移動初期にはバネ部21の弾接による抵抗があるが、第1摺動部42,43がバネ部21から外れると動きが滑らかとなり容易に引き出すことができる。また貫通孔44とシャフト3とのクリアランスは1/100mm程度とされているので、移動時にもがたつきが防止され、操作フィーリングに優れるとともに異音の発生も生じない。そしてトレイ4が開口60からある程度突出すると、受け部材45が自重で揺動して下降する。
【0035】
トレイ4の移動は、図4及び図5に示すように、第1摺動部42,43の前端面が前保持部材1と当接することで規制される。その時点ではバネ部11が第1摺動部42,43に弾接しているので、バネ部11からの抵抗によって急加速時などにトレイ4が開口60内に入り込むのが防止されている。そして受け部材45は最下端まで揺動して図示しない凸部に係合することでそれ以上の下方への揺動が規制され、ホルダ孔40に挿入された缶ジュース 100などの底を受けて保持される。また貫通孔44とシャフト3とのクリアランスは1/100mm程度とされているので、がたつきにより飲料がこぼれるのが防止されるとともに異音の発生も生じない。さらに第1摺動部42,43は所定長さでシャフト3と係合しているので、缶ジュース 100などの重量が大きく作用してもそれに耐える強度を有している。
【0036】
そして、この状態ではトレイ5は開口60内に収納されているので、トレイ5の下方でセンタークラスタ6に配置されている灰皿などを利用することができる。またこの状態から、トレイ5をさらに引き出して使用することもできる。
【0037】
トレイ4を収納する場合には、缶ジュース 100などを取り除いてからトレイ4を開口60内へ向かって押圧する。すると移動初期にはバネ部11の弾接による抵抗があるが、第1摺動部42,43がバネ部11から外れると動きが滑らかとなり容易に収納することができる。また貫通孔44とシャフト3とのクリアランスは1/100mm程度とされているので、移動時にもがたつきが防止され、操作フィーリングに優れるとともに異音の発生も生じない。そして受け部材45は、開口60の縁に当接した後は、トレイ4の開口650内への移動に伴って開口60の縁から押圧されて揺動して一端が上昇し、トレイ4と近接することで開口60内への収納が可能となる。
【0038】
次に、図2の状態からトレイ4,5の両方を使用する場合には、取っ手51に指をかけてトレイ5を前方へ引き出す。すると左右の第2摺動部52,53はそれぞれ一対のシャフト3と摺動しながら前方へ移動し、一方の第2摺動部53が一方の第1摺動部43と係合しているので、第1摺動部43が第2摺動部53と共に前方へ移動する。これによりトレイ5と共にトレイ4が引き出される。移動初期にはバネ部21の弾接による抵抗があるが、第1摺動部42,43及び第2摺動部52,53がバネ部21から外れると動きが滑らかとなり容易に引き出すことができる。また貫通孔44,54とシャフト3とのクリアランスは1/100mm程度とされているので、移動時にもがたつきが防止され、操作フィーリングに優れるとともに異音の発生も生じない。そしてトレイ4,5が開口60からある程度突出すると、受け部材45,55が自重で揺動して下降する。
【0039】
トレイ4,5の移動は、図6に示すように、第1摺動部42,43及び第2摺動部52の前端面が前保持部材1と当接することで規制される。その時点ではバネ部11が第1摺動部42,43及び第2摺動部52に弾接しているので、バネ部11からの抵抗及び第1摺動部43と第2摺動部53との係合によって、急加速時などにトレイ4,5が開口60内に入り込むのが防止されている。そして受け部材45,55は最下端まで揺動して図示しない凸部に係合することでそれ以上の下方への揺動が規制され、ホルダ孔40,50に挿入された缶ジュースなどの底を受けて保持される。また貫通孔44,54とシャフト3とのクリアランスは1/100mm程度とされているので、がたつきにより飲料がこぼれるのが防止されるとともに異音の発生も生じない。さらに第1摺動部42,43及び第2摺動部52,53はそれぞれ所定長さでシャフト3と係合しているので、缶ジュースなどの重量が大きく作用してもそれに耐える強度を有している。
【0040】
トレイ4,5を収納する場合には、缶ジュースなどを取り除いてからトレイ4を開口60内へ向かって押圧する。左右の第1摺動部42,43はそれぞれ一対のシャフト3と摺動しながら前方へ移動し、第1摺動部43が第2摺動部53と係合しているので、第2摺動部53が第1摺動部43と共に前方へ移動する。これによりトレイ4と共にトレイ5が開口60内へ移動する。移動初期にはバネ部11の弾接による抵抗があるが、第1摺動部42,43及び第2摺動部52がバネ部11から外れると動きが滑らかとなり容易に収納することができる。また貫通孔44,45とシャフト3とのクリアランスは1/100mm程度とされているので、移動時にもがたつきが防止され、操作フィーリングに優れるとともに異音の発生も生じない。そして受け部材45,55は、開口60の縁に当接した後は、トレイ4,5の開口60内への移動に伴って開口60の縁から押圧されて揺動して一端が上昇し、トレイ4,5と近接することで開口60内への収納が可能となる。
【0041】
すなわち本実施例のカップホルダによれば、トレイ4,5のがたつきが防止されているので、操作フィーリングに優れ、異音の発生も防止される。また使用時には十分な強度も有している。そして板金から形成された前保持部材1及び後保持部材2と、中空状のシャフト3が従来のケースに相当し、軽量であるので従来のカップホルダに比べて重量増加の問題もほとんどない。
【0042】
そしてトレイ4のみを使用する場合と、トレイ4,5の両方を使用する場合を任意に選択することができ、トレイ4のみを使用する場合には、トレイ5の下方でセンタークラスタ6に設けられた灰皿などを同時に使用することができる。またトレイ4,5の両方を使用する場合には、一方のトレイを操作するだけで両方のトレイを出没させることができる。
【0043】
さらに本実施例のカップホルダでは、金属製の前保持部材1及び後保持部材2と金属製のシャフト3を用いているので、強度を容易に確保することができ耐熱試験時の変形もほとんど生じないる。したがってトレイ4,5の肉厚を薄くすることができ、全体の厚さを薄くしても強度を確保できるので、きわめてコンパクトなカップホルダとすることができ、センタークラスタ6における収納スペースを節約することができる。すなわち設計の自由度がきわめて大きい。
【0044】
(実施例2)
なお上記実施例のカップホルダでは、トレイ交換などの場合にはセンタークラスタ6を分解し、前保持部材1又は後保持部材2を取り外してから行わなければならない。したがって着脱工数が大きいという不具合がある。
【0045】
そこで本実施例では、図7及び図8に示すように、前保持部材1のフランジ部10を揺動自在に構成している。フランジ部10は、ピン14によって下端部が前保持部材1に枢支されている。後保持部材2は実施例1と同様である。
【0046】
したがって本実施例のカップホルダでは、図7に示すように、シャフト3を固定した状態ではフランジ部10は直立状態を維持し、実施例1と同様に作用する。そしてトレイ4を交換する際には、トレイ4を開口60からある程度引き出した状態で、開口60から表出するビス13を除去する。これによりフランジ部10が揺動可能となるので、図8のようにフランジ部10を揺動させることで第1摺動部42,43をシャフト3から抜くことができ、トレイ4を交換することができる。そしてその後、同様にしてトレイ5も交換することができる。
【0047】
したがって本実施例のカップホルダによれば、トレイ4,5の着脱に要する工数を大幅に低減することができる。またトレイ4,5の摺動部と同様の摺動部をもてば、テーブル、カードホルダ、ボックスなどと交換することもでき、自由度がきわめて高い。
【0048】
【発明の効果】
すなわち本発明の車両用引出装置によれば、がたつきが防止されているので、操作フィーリングに優れ異音の発生も防止される。また荷重に対する強度を満足しつつコンパクトな形状とすることができるので、設計の自由度が高い。
【0049】
そして複数の引出本体を任意に使用することができ、灰皿など他の装置を引出本体と同時に使用できるとともに、一つの引出本体を操作するだけで他の引出本体も同時に出没させることができ、きわめて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカップホルダの部品構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例のカップホルダの収納時の平面図である。
【図3】本発明の一実施例のカップホルダの収納時の断面図である。
【図4】本発明の一実施例のカップホルダにおいて一つのトレイを使用している状態の平面図である。
【図5】本発明の一実施例のカップホルダにおいて一つのトレイを使用している状態の断面図である。
【図6】本発明の一実施例のカップホルダにおいて両方のトレイを使用している状態の平面図である。
【図7】本発明の第2の実施例のカップホルダのトレイ収納時における要部を拡大して示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例のカップホルダのトレイ交換時における要部を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
1:前保持部材 2:後保持部材 3:シャフト
4:トレイ 5:トレイ 6:センタークラスタ
10:フランジ部 11:バネ部 21:バネ部
42,43:第1摺動部 52,53:第2摺動部 44,54:貫通孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle drawer device that can be used as a cup holder, a table, a card holder, a storage box, or the like in an automobile interior.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various cup holders have been used to place containers such as cups and cans containing drinks when eating and drinking in an automobile room. Among them, a drawer-type cup holder that is pulled out and used during use is particularly preferable because it does not protrude into the vehicle interior when not in use, so that the vehicle interior space can be widely used and does not get in the way.
[0003]
For example, as described in Japanese Utility Model Publication No. 4-10112, a cup holder in which a holder hole is simply provided in a plate-like tray is known. In this cup holder, the container can be held in the holder hole by setting the diameter of the holder hole between the maximum diameter and the minimum diameter of a truncated cone-shaped container such as a paper cup.
[0004]
In Japanese Utility Model Publication No. 63-119134, the receiving member that supports the bottom of the container swings by its own weight to the lower part of the holder hole of the tray when pulled out from the opening provided on the wall surface of the center cluster or the like. There is disclosed a cup holder that descends and holds a container with a receiving member and a holder hole. In this cup holder, the tray is held in a case fixed in the opening, and is projected and retracted from the opening by the guide of a groove-shaped rail provided in the case and extending in the protruding and retracting direction, and the receiving member is swingably held in the tray. Has been. When the tray is pulled out from the opening, the receiving member descends by its own weight and is positioned below the holder hole. The holder hole holds the outer periphery of the container and the receiving member supports the bottom of the container to hold the container. Is possible. Further, at the time of storage, the receiving member rises to be in a substantially horizontal state and can be stored in the case together with the tray.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional cup holder, both the tray and the case are formed from a resin such as ABS by injection molding or the like. Therefore, distortion during molding and dimensional variation are inevitable, and some deformation is observed during the heat resistance test. Accordingly, since some deformation is unavoidable during use, there is a problem in that the sliding resistance varies with the rails, rattling occurs when the tray is raised and retracted, noise is generated, and the operation feeling is poor. This rattling occurs in the front-rear direction and the left-right direction, and there is a risk that the beverage may spill out of the cup during use.
[0006]
In use, for example, two 500 ml beverage cans may be placed, and it is necessary to design them so that they can be stably held even when the load is applied. However, in the conventional cup holder, since the material of the tray and the case is resin, if the strength of the sliding portion between the rail and the tray is to be increased, the thickness has to be increased, and in a narrow arrangement space. There is a problem in that the degree of freedom in design is low because it needs to be stored. And the deformation | transformation by a heat test cannot be avoided, and it became impossible to hold | maintain a drink can etc. stably by deformation | transformation.
[0007]
Further, the cup holder provided in the center cluster or the like has a problem that when the tray is pulled out and used, other devices such as an ashtray below the tray cannot be used.
[0008]
The present invention has been made in view of such circumstances, and when used as a cup holder or the like while being used as a vehicular drawer device that prevents rattling after a heat resistance test and has a high degree of design freedom. It is also intended to be able to use the device below the tray.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The vehicle drawer device of the present invention that solves the above-described problems is characterized in that, in a drawer device that protrudes and retracts from an opening provided in an automobile interior, a first drawer body and a second drawer made of resin are disposed adjacent to each other in the left-right direction. The first drawer main body and the second drawer main body include a main body and a holding member provided in the opening. Each holding side has a plurality of shafts extending in the extending and retracting direction of the drawer body and inserted through the through holes of the first sliding portion and the second sliding portion, respectively.
As the first sliding part and the second sliding part slide with the shaft, the first drawer body and the second drawer body are projected and retracted from the opening by the guide of the shaft, and the first sliding part and the one facing each other. The second sliding portion has at least one common shaft inserted therethrough.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In conventional cup holders, for example, there are many configurations in which the left and right ends of the tray are respectively guided and protruded by groove-shaped rails that are respectively provided on the left and right sides of the case and extend in the protruding and protruding directions. However, in the configuration guided by the groove-shaped rail, since one surface of the rail is opened and the tray is engaged therewith, only a part of the tray is in sliding contact with the rail, and due to dimensional error and deformation Shaking is likely to occur.
[0011]
However, in the drawer device of the present invention, the first drawer body and the second drawer body are moved by sliding between the first sliding portion and the second sliding portion having the through holes and the plurality of shafts inserted through the through holes. It is comprised so that it may protrude from the holding member. Since it is sliding between the through hole and the shaft, the outer surface of the shaft can be configured to slidably contact with the inner peripheral surface of the through hole at almost the entire circumference in the circumferential direction and guided by a conventional grooved rail. It can prevent rattling compared to the case where it appears and disappears.
[0012]
In addition, the resin molded product shrinks and deforms after molding, and also deforms during the heat resistance test, but the diameter of the through hole is reduced even if the first sliding part and the second sliding part shrink. Deforms and deforms in a direction that reduces rattling when sliding with the shaft. Therefore, the occurrence of rattling due to deformation can be prevented.
[0013]
And since the response | compatibility to the load which acts on a 1st drawer body or a 2nd drawer body can respond by enlarging the magnitude | size (length) of a 1st sliding part or a 2nd sliding part, it is conventional. Compared with, design freedom is improved.
[0014]
The smaller the clearance between the inner surface of the through hole of the first sliding part and the second sliding part and the shaft, the more desirable. In the case of sliding between resin and metal, even if the clearance is about 1/100 mm, it appears with a small resistance. Can be made. It is desirable that the cross-section of the through hole is a perfect circle and the cross-section of the shaft is also a perfect circle. Thereby, the sliding resistance in the circumferential direction of the shaft can be made uniform, and rattling can be further prevented.
[0015]
In order to increase the strength against the load acting when the first drawer body or the second drawer body is pulled out and used, the lengths of the first sliding portion and the second sliding portion are increased, This can be done by increasing the area in sliding contact with the shaft. However, the longer the first sliding portion and the second sliding portion, the shorter the protruding and retracting distance. Therefore, the lengths of the first sliding portion and the second sliding portion are optimized depending on the load, material, storage space, and the like. Need to design.
[0016]
The shaft may be made of resin, and a resin having self-lubricating property may be used for one of the first sliding portion and the second sliding portion or the shaft, and sliding between the resins may be performed. However, since the resin is fundamentally insufficient in strength, it is desirable that the shaft be made of metal. As a result, it becomes easy to cope with a case where a large load is applied, and the shape can be made more compact, so that the degree of freedom in design is improved. Furthermore, since the metal is hardly deformed during the heat resistance test, rattling can be further prevented. If the shaft is a hollow pipe, an increase in weight can be suppressed. Since the sliding between the metal and the resin is very smooth, the operation feeling is further improved and the generation of abnormal noise can be prevented.
[0017]
Furthermore, in the drawer device of the present invention, a first drawer body and a second drawer body are formed. Therefore, by pulling out one drawer body and keeping the other drawer body in the opening, the drawer body can be used as a cup holder or the like, and is located below the housed drawer body. Devices such as ashtrays can be used simultaneously.
[0018]
The first drawer body has first sliding portions on both the left and right sides, and the second drawer body has second sliding portions on both the left and right sides. A common shaft is inserted through the second sliding portion. Therefore, at the time of intrusion, the first drawer body is pulled out together with the second drawer body by the engagement of the first sliding portion and the second sliding portion facing each other, and the second drawer body is the first drawer body. Moreover, it can comprise so that it may be accommodated in opening, and two drawer devices can be made to appear and disappear by one operation.
[0019]
That is, one first sliding part and one second sliding part that are opposed to each other are arranged such that the first sliding part is closer to the front than the second sliding part. When the first drawer body is pulled out, only the first drawer body can be pulled out with the second drawer body stored in the opening. On the other hand, when the second drawer body is pulled out, the second sliding portion engages with the first sliding portion, and therefore, when the second drawer body is pulled out, the first drawer body is also pulled out simultaneously.
[0020]
If the second drawer main body is pushed into the opening while the first drawer main body and the second drawer main body are both pulled out, only the second drawer main body remains in the state where the first drawer main body is pulled out. Can be stored. On the other hand, when the first drawer body is pushed so as to be accommodated in the opening, the first sliding part engages with the second sliding part, so that the first drawer body moves and opens simultaneously with the movement of the first drawer body. Stored inside.
[0021]
Therefore, according to the drawer device of the present invention, it is possible to perform an operation that allows one drawer main body to be moved in and out and two drawer main bodies to be moved in and out at the same time. . Moreover, since the 1st drawer main body can be pulled out and used in the state which accommodated the 2nd drawer main body in opening, the ashtray etc. which are arrange | positioned under the 2nd drawer main body can be used.
[0022]
At least two drawer bodies are used, but three or more drawer bodies can be used. In this case, the drawer main body at the center is configured such that the sliding parts at both ends share the shaft, and the drawer main bodies at both ends share the shaft with the sliding part on one side. In this way, if the drawer body at one end is pulled out, all the remaining drawer bodies can be pulled out simultaneously, and if the drawer body at the other end is stored, all the remaining drawer bodies can be stored simultaneously. Therefore, the number of shafts is required at least by the number of drawer bodies + 1.
[0023]
It is desirable that one end of the shaft is held by a detachable bracket, and the sliding portion is detachable from the shaft by removing the bracket. If comprised in this way, a drawer | drawing member can be easily attached or detached from a holding member by forming a sliding part in a drawer member and using a shaft for a holding member, and replacement | exchange can be performed easily. Further, by providing only one holding member, it is possible to select and mount from a plurality of types of drawer members such as a cup holder, a table, a card holder, and a box, and the degree of freedom of application is improved.
[0024]
In addition, the drawer | drawing-out apparatus of this invention can be provided in interior parts, such as an instrument panel of a motor vehicle, a center cluster, a door trim, a console box, a sheet | seat.
[0025]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described specifically by way of examples.
[0026]
(Example 1)
1 and 2 show the configuration of a cup holder according to an embodiment of the present invention. The cup holder includes a front holding
[0027]
The front holding
[0028]
As shown in FIG. 3, the
[0029]
Each of the
[0030]
The
[0031]
Here, in the one first sliding
[0032]
Although not shown in FIGS. 1 and 2 on the lower surface of the
[0033]
In this cup holder, when not in use, the rear end surfaces of the first sliding
[0034]
When the
[0035]
As shown in FIGS. 4 and 5, the movement of the
[0036]
In this state, since the
[0037]
When the
[0038]
Next, when both the
[0039]
As shown in FIG. 6, the movement of the
[0040]
When the
[0041]
That is, according to the cup holder of this embodiment, since the rattling of the
[0042]
A case where only the
[0043]
Further, in the cup holder of the present embodiment, since the metal
[0044]
(Example 2)
In the cup holder of the above embodiment, the center cluster 6 must be disassembled and the front holding
[0045]
Therefore, in this embodiment, as shown in FIGS. 7 and 8, the
[0046]
Therefore, in the cup holder of the present embodiment, as shown in FIG. 7, the
[0047]
Therefore, according to the cup holder of the present embodiment, the man-hours required for attaching and detaching the
[0048]
【The invention's effect】
That is, according to the vehicle drawer device of the present invention, since rattling is prevented, the operation feeling is excellent and the generation of abnormal noise is also prevented. Moreover, since it can be made into a compact shape while satisfying the strength against the load, the degree of freedom in design is high.
[0049]
Multiple drawer bodies can be used arbitrarily, and other devices such as ashtrays can be used at the same time as the drawer body, and other drawer bodies can be infested at the same time by operating one drawer body. Convenient.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a component structure of a cup holder according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view when the cup holder of the embodiment of the present invention is stored.
FIG. 3 is a sectional view of the cup holder according to the embodiment of the present invention when stored.
FIG. 4 is a plan view showing a state where one tray is used in the cup holder according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a state where one tray is used in the cup holder according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a plan view showing a state where both trays are used in the cup holder according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory view showing, in an enlarged manner, main portions when the tray of the cup holder according to the second embodiment of the present invention is stored.
FIG. 8 is an explanatory view showing, in an enlarged manner, main portions at the time of tray replacement of a cup holder according to a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1: Front holding member 2: Rear holding member 3: Shaft 4: Tray 5: Tray 6: Center cluster
10: Flange part 11: Spring part 21: Spring part
42, 43:
Claims (2)
該第1摺動部及び該第2摺動部が該シャフトと摺動することで該シャフトの案内によって該第1引出本体及び該第2引出本体が該開口から出没し、互いに対向する一方の該第1摺動部と一方の該第2摺動部には共通の少なくとも1本の該シャフトが挿通されていることを特徴とする車両用引出装置。In a drawer device that appears and disappears from an opening provided in an automobile compartment, the first and second drawer bodies made of resin and adjacent to each other in the left-right direction and a holding member provided in the opening, The first drawer body and the second drawer body have a first sliding portion and a second sliding portion on the left and right sides, each having a through hole with a central axis extending in the protruding and retracting direction. Having a plurality of shafts extending in the protruding and retracting direction and respectively inserted into the through holes of the first sliding portion and the second sliding portion;
When the first sliding portion and the second sliding portion slide with the shaft, the first drawer body and the second drawer body are projected and retracted from the opening by the guide of the shaft, and are opposed to each other. At least one common shaft is inserted into the first sliding portion and one of the second sliding portions.
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