JP3644390B2 - Wheel speed detection device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輪と一体回転するロータの回転速度が速くなるに従って周期の短くなるパルス列からなるとともに、同ロータの正転及び逆転を表す方向信号を前記パルス列の各パルスにそれぞれ含ませてなる回転パルス列信号に基づいて、車輪の回転方向及び速度を検出する車輪速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置は、例えば1998年6月30日発行のトヨタ技術公開集第193頁〜第199頁に記載されているように、車輪と一体回転するロータの回転速度が速くなるに従ってパルス幅及び周期の短くなるパルス列からなるとともに、ロータが逆転している場合にはパルス列のパルスの立上がり及び立下がりタイミング時に幅狭の方向パルスを同パルス列に重畳させた回転パルス列信号を同ロータの回転に応じて発生する回転パルス信号発生装置を備え、この回転パルス信号発生装置からの回転パルス列信号における方向パルスの有無により車輪の回転方向を検出するとともに、同回転パルス列信号の周期に応じて車輪速度を計算するようにしている。また、この車輪速度検出装置は、回転パルス列信号の各パルスの立上がり及び立下がりタイミングのうちの一方にのみ方向パルスが存在するときには、同回転パルス列信号の異常を判定するようにもなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の装置においては、車輪の前進及び後退の別も検出できるので、車輪速度を検出する装置としては極めて有効である。しかし、前記文献は、回転パルス列信号の各パルスの立上がり及び立下がりタイミングのうちの一方にのみ方向パルスが存在するという極めて稀な異常ケースに対してのみ対処することしか開示していない。これに対して、回転パルス列信号の異常は種々な態様で現れるものであり、これらの異常には対処することができない。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、上記した問題に対処するためにされたものであり、その目的は、前記とは異なる態様の異常回転パルス列信号に対処できる車輪速度検出装置を提供するものである。
【0005】
本発明の特徴は、車輪と一体回転するロータの回転速度が速くなるに従ってパルス幅及び周期の短くなるパルス列からなるとともに、同ロータの正転及び逆転のうちのいずれか一方の回転時に幅狭の方向パルスを前記パルス列に含ませてなる回転パルス列信号を同ロータの回転に応じて発生する回転パルス信号発生手段と、前記回転パルス列信号における方向パルスの有無により車輪の回転方向を検出するとともに、前記回転パルス列信号の周期に応じて車輪速度を計算する車輪速度計算手段とを備えた車輪速度検出装置において、前記回転パルス列信号のパルス幅が所定時間値以下であるとき、前記回転パルス信号発生手段から発生される回転パルス列信号の異常を判定する異常判定手段を設けたことにある。
【0006】
前記構成においては、方向パルスのパルス幅を車両走行上あり得ない車輪速度を表す時間値に設定することにより、ロータの回転速度が速くなるに従ってパルス幅が短くなって車輪速度の検出に利用されるパルス列とを区別させることができるので、回転パルス信号発生手段から正常な回転パルス列信号が出力されている場合には、車輪速度計算手段は、車輪の回転方向を良好に検出できるとともに車輪速度も良好に計算できる。一方、回転パルス信号発生手段の故障などにより、幅狭の方向パルスのみからなる異常な回転パルス列信号が回転パルス信号発生手段から出力された場合には、異常判定手段によりこの異常が判定される。すなわち、所定時間値を車両走行上あり得ない車輪速度を表す時間値であって方向パルスのパルス幅以上の時間値に設定しておけば、異常判定手段は、回転パルス列信号のパルス幅が所定時間値以下であることを条件に、回転パルス列信号の異常を判定する。これにより、本発明の第1の特徴によれば、回転パルス列信号が幅狭の方向パルスのみからなる異常を簡単に検出できる。
【0007】
また、前記本発明の特徴においては、回転パルス列信号の異常判定の条件として、前記回転パルス列信号のパルス幅が所定時間値以下であるという条件に、さらに前記計算された車輪速度が所定車輪速度未満であるという条件を加えて、両条件の成立時に、前記異常判定手段が回転パルス列信号の異常を判定するようにしてもよい。これによれば、車輪速度の検出に利用されるパルス列と方向パルスとを区別し易くなるので、前記異常の検出精度が良好になって異常の誤検出を回避できるとともに、方向パルスのパルス幅をある程度大きくしても回転パルス列信号の異常を判定できるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る車輪速度検出装置を図面を用いて説明すると、図1は同車輪速度検出装置の全体を概略的に示している。
【0026】
この車輪速度検出装置は、左右前後輪とそれぞれ一体的に回転する4つのロータ10a〜10dを備えており、各輪の回転はセンサユニット20a〜20dによって検出されるようになっている。ロータ10a〜10dは、磁性材料で円盤状に構成され、外周面上に等間隔の複数の歯をそれぞれ有する。センサユニット20aは、磁気抵抗素子によって構成されて、ロータ10aの各歯に対向して配置された回転センサ21a,22aを有する。回転センサ21aと回転センサ22aは、ロータ10aの歯の山部と谷部とで2πとするとπ/2だけずれてそれぞれ配置され、同ロータ10aの回転に伴って、図2に示すようにπ/2だけ位相のずれた正弦波状信号A,Bを出力する。なお、これらの回転センサ21a,22aとしては、磁気抵抗素子を用いなくて、電磁ピックアップ、ホール素子などを利用することもできる。センサユニット20b〜20dも、センサユニット20aと同様に構成されているので、センサユニット20aのみの説明に留めてそれらの説明を省略する。
【0027】
回転センサ21a,22aには波形整形回路23a,24aがそれぞれ接続されており、同波形整形回路23a,24aは、図2及び図3(A)(B)に示すように、正弦波状信号A,Bをデューティ比をほぼ1/2とする矩形波信号C,Dにそれぞれ変換する。これらの矩形波信号C,Dは、遅延回路25a,26aを介して論理合成回路27aに供給されるとともに、同論理合成回路27aに直接供給される。遅延回路25a,26aは、前記入力した矩形波信号C,Dを所定の微小時間(例えば、150μs)だけ遅延して、図3(A)(B)に示すような遅延信号dC,dDを論理合成回路27aに出力する。
【0028】
論理合成回路27aは、アンド回路、インバータ回路、オア回路、イクスクルーシブオア回路などにより構成され、矩形波信号C,D及び遅延信号dC,dDを論理合成して、図3(A)(B)に示す論理合成信号E,Fを出力する。この場合、論理合成信号Eは、両矩形波信号C,Dの排他的論理和(イクスクルーシブオア)によって合成されたものである。また、論理合成信号Fは、矩形波信号C,D及び遅延信号dC,dDを用いた論理式Cvar・D・dDvar+C・Dvar・dD+C・D・dCvar+Cvar・Dvar・dCによって合成されたものである。ただし、Cvar,dCvar,Dvar,dDvarは、C,dC,D,dDを論理反転した信号である。
【0029】
これらの論理合成信号E,Fは波形合成回路28aに出力される。波形合成回路28aは、基準電圧源回路、スイッチング回路などからなり、論理合成信号E,Fに基づいて、図3(A)(B)に示すような回転検出信号Vs1を合成出力する。この回転検出信号Vs1は、論理合成信号Fがハイレベルであるとき最優先で電圧値V2となり、論理合成信号Fがハイレベルでなくかつ論理合成信号Eがハイレベルあるとき電圧値V1となり、論理合成信号E,Fが共にローレベルであるとき電圧値V0となるものである。ただし、電圧値V0,V1,V2の関係は、0=V0<V1<V2である。
【0030】
その結果、ロータ10aの正転時(車両を前進させるための車輪の正転に対応)には、回転検出信号Vs1は、図3(A)に示すように、電圧値V0,V1を交互に繰り返す矩形波信号からなるパルス列信号となる。一方、ロータ10aの逆転時(車両を後退させるための車輪の逆転に対応)には、回転検出信号Vs1は、図3(B)に示すように、前記矩形波信号の立上がり時及び立下り時に電圧値V2を有する幅狭のパルスをそれぞれ有するパルス列信号となる。なお、これらのパルス列信号のパルス幅及び周期は、ロータ10aの回転速度(車輪速度)に反比例する。センサユニット20b〜20dも、回転検出信号Vs1と同様であってロータ10b〜10dの回転を表す回転検出信号Vs2〜Vs4を出力する。
【0031】
センサユニット20aからの回転検出信号Vs1は、比較器31a,32aの各正側入力(+)にそれぞれ供給される。比較器31a,32aの各負側入力(−)には、基準電圧源33a,34aからの各基準電圧Vref1,Vref2がそれぞれ供給されている。基準電圧Vref1,Vref2及び電圧値V0,V1,V2の関係は、V0<Vref1<V1<Vref2<V2である。したがって、ロータ10aが正転状態にあれば、図4(A)に示すように、比較器31aは回転検出信号Vs1と同じパルス列からなる第1回転検出信号Vs11を出力し、比較器32aはローレベルに保たれた第2回転検出信号Vs12を出力する。一方、ロータ10aが逆転状態にあれば、図4(B)に示すように、比較器31aは前記回転検出信号Vs1の立上がり時及び立下り時の幅狭のパルスを除くパルス列からなる第1回転検出信号Vs11を出力し、比較器32aは前記幅狭のパルス列のみからなる第2回転検出信号Vs12を出力する。これらの第1及び第2回転検出信号Vs11,Vs12は、マイクロコンピュータ40に供給される。
【0032】
センサユニット20b、センサユニット20b及びセンサユニット20cには、比較器31b,32b、比較器31c,32c及び比較器31d,32dがそれぞれ接続されている。これらの比較器31b,32b、比較器31c,32c及び比較器31d,32dは、図4(A)(B)に示すとともに前記第1及び第2回転検出信号Vs11,Vs12と同様に、センサユニット20b,20c,20dからの各回転検出信号Vs2,Vs3,Vs4に基づいて、第1及び第2回転検出信号Vs21,Vs22、第1及び第2回転検出信号Vs31,Vs32、並びに第1及び第2回転検出信号Vs41,Vs42をそれぞれマイクロコンピュータ40に出力する。
【0033】
また、これらの各第1及び第2回転検出信号Vs11,Vs12,Vs21,Vs22,Vs31,Vs32,Vs41,Vs42は、回転方向検出部50にも供給される。回転方向検出部50は、センサユニット20a〜20dにそれぞれ対応する4個の回転方向検出回路を備えている。各回転方向検出回路は、図5に示すように、R−S型フリップフロップ回路51〜54、ノア回路55〜59及びインバータ回路61,62からそれぞれなり、第1及び第2回転検出信号Vs11,Vs12(又は第1及び第2回転検出信号Vs21,Vs22、第1及び第2回転検出信号Vs31,Vs32、第1及び第2回転検出信号Vs41,Vs42)を入力して、ロータ10a〜10dの各回転方向を表す回転方向検出信号Dr1(又はDr2〜Dr4)をマイクロコンピュータ40に出力する。ただし、R−S型フリップフロップ回路51〜54のQN出力はQ出力の反転出力を示す。
【0034】
そして、各回転方向検出回路においては、ロータ10a〜10dが正転状態にあって、図6(A)に示すような各第1及び第2回転検出信号Vs11,Vs12,Vs21,Vs22,Vs31,Vs32,Vs41,Vs42が入力された場合には、R−S型フリップフロップ回路51〜53の各出力I,J,Kは図6(A)に示すようにローレベルに保たれ、R−S型フリップフロップ回路54から出力される回転方向検出信号Dr1〜Dr4もそれぞれローレベルに保たれる。一方、ロータ10a〜10dが逆転状態にあって、図6(B)に示すような第1及び第2回転検出信号Vs11,Vs12,Vs21,Vs22,Vs31,Vs32,Vs41,Vs42が入力された場合には、R−S型フリップフロップ回路51〜53の各出力I,J,Kは図6(B)に示すようにパルス列信号となり、R−S型フリップフロップ回路54から出力される回転方向検出信号Dr1〜Dr4はそれぞれハイレベルに保たれる。ただし、図6(A)(B)中、点模様を付した部分は、回転方向検出信号Dr1〜Dr4の不定部分を示す。
【0035】
マイクロコンピュータ40は、CPU,ROM,RAM、タイマなどにより構成され、図7〜図14のプログラムを実行して、各車輪速度を検出するとともに同車輪速度の異常を検出する。なお、図7のパルス検出プログラムは、タイマとの協働によって比較的短い周期(例えば、数10μs)で繰り返し実行される。また、図9〜図14のプログラムをサブルーチンとして含む図8の車輪速度計算プログラムは、タイマとの協働によって比較的長い周期(例えば、約6ms)で繰り返し実行される。
【0036】
このマイクロコンピュータ40には、前述の第1及び第2回転検出信号Vs11,Vs12,Vs21,Vs22,Vs31,Vs32,Vs41,Vs42及び回転方向検出信号Dr1〜Dr4の他に、ABS信号、VSC信号、TRC信号及びBAT信号も供給されている。ABS信号は、図示しないアンチロックブレーキ制御装置から供給されるもので、車両がアンチロックブレーキ制御中であることを表す信号である。VSC信号は、図示しないビークルスタビリティコントロール装置から供給されるもので、車両がスタビリティ制御中であることを表す信号である。TRC信号は、図示しないトラクションコントロール装置から供給されるもので、車両がトラクション制御中であることを表す信号である。これらのABS信号、VSC信号及びTRC信号は、ハイレベルにより、車両の挙動、車輪のスリップ状態などに応じて各車輪ごとに制動力又は駆動力の付与及び解除を制御中であることを表し、ローレベルにより前記制御中でないことを表すものである。BAT信号は、バッテリ電圧の異常(すなわち低下)を表すものである。
【0037】
次に、上記のように構成した実施形態の動作を図7〜図14のフローチャートに沿って説明する。図示しないイグニッションスイッチの投入により、マイクロコンピュータ40は、図7のパルス検出プログラムを比較的短い周期で繰り返し実行し始めるとともに、このプログラムの実行に並行して、図8の車輪速度計算プログラムを比較的長い周期で実行し始める。なお、これらのプログラムにおいては、各ロータ10a〜10d(左右前後輪)ごとに種々の処理が実行されるが、各ロータ10a〜10dの処理は共通であるので、以下の説明では、各ロータ10a〜10dに対応した各種変数にサフィックスj(j=1〜4)を付して、各ロータ10a〜10dに対して各種処理を共通に説明する。
【0038】
まず、パルス検出プログラムについて説明すると、同プログラムは図7に詳細に示されているようにステップS10にてその実行が開始される。このパルス検出プログラムの開始後、後述する車輪速度Vxj(j=1〜4)の計算のために、ステップS12〜ステップS16の処理を実行する。ステップS12においては、前回計算された車輪速度Vxj(j=1〜4)が所定車輪速度Vr1(例えば、65km/h)未満であるか否かを判定する。前回計算された車輪速度Vxj(j=1〜4)が所定車輪速度Vr1未満であれば、ステップS12にて「YES」と判定し、ステップS14の処理を実行する。一方、前回計算された車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1以上であれば、ステップS12にて「NO」と判定して,ステップS16の処理を実行する。
【0039】
ステップS14においては、各比較器31a〜31dから第1回転検出信号Vsj1(j=1〜4)を入力して、同入力した第1回転検出信号Vsj1の立上がり(ローレベルからハイレベルへの変化)及び立下がり(ハイレベルからローレベルへの変化)を検出する。そして、立下がり検出時にはタイマとの協働によってその時刻を一時的に記憶し、立上がり検出時には、前記と同様にタイマとの協働によってその時刻を一時的に記憶するとともに、直前の立下がり検出時の記憶時刻と今回の立上がり検出時の記憶時刻との中央値(第1回転検出信号Vsj1のローレベルの中央時刻)を計算して、同計算した中央値を今回中央時刻値Tj(n)として更新記憶していく。これにより、今回中央時刻値Tj(n)は、第1回転検出信号Vsj1の立上がりタイミングごとに、図15(A)にて一点鎖線で示す時刻に更新され、次の立上がりタイミングまで維持される。
【0040】
また、第1回転検出信号Vsj1の立上がり検出時には、車輪速度計算プログラムの実行時(図15(A)(B)にて演算タイミングとして示すタイミング)に、後述する処理によって「0」にクリアされるパルス数PNjを「1」だけカウントアップする。したがって、このパルス数PNjは、前回の演算タイミングからの第1回転検出信号Vsj1のパルス数を示すことになる。
【0041】
ステップS16においては、各比較器31a〜31dから第1回転検出信号Vsj1(j=1〜4)を入力して、同入力した第1回転検出信号Vsj1の立下がり(ハイレベルからローレベルへの変化)のみを検出する。そして、この立下がり検出時には、タイマとの協働によってその時刻を今回時刻値Tj(n)として更新記憶していく。これにより、今回時刻値Tj(n)は、第1回転検出信号Vsj1の立下がりタイミングごとに、同タイミング時刻(図15(B)にて一点鎖線で示す時刻)に更新され、次の立下がりタイミングまで維持される。また、この場合も、第1回転検出信号Vsj1の立下がり検出時には、車輪速度計算プログラムの実行時に、前記パルス数PNjを「1」だけカウントアップする。このようにステップS16の処理では、第1回転検出信号Vsj1の立下がりのみを検出するようにした理由は、車輪速度Vxjが高くなった場合に前記ステップS16の処理の頻度が高くなり過ぎないようにするためであり、また車輪速度Vxjが高くなった場合に前記ステップS14のような処理をしなくても同車輪速度Vxjの演算誤差がそれほど大きくならないためである。
【0042】
前記ステップS14,S16の処理後、後述する第1異常検出ルーチンにて利用するための変数を設定するステップS20〜S26の処理、及び後述する第4異常検出ルーチンにて利用するための変数を設定するステップS28〜S44の処理後、ステップS46にてこのパルス検出プログラムを一旦終了する。これらのステップS20〜S44の処理に関しては後述するものとして、このパルス検出プログラムと並行して実行される車輪速度計算プログラムについて説明する。
【0043】
この車輪速度計算プログラムは、前述のように、パルス検出プログラムに比べて長い周期(例えば、6ms)すなわち図15(A)(B)の演算タイミングに対応したタイミングごとに実行されるもので、その実行が図8のステップS50にて開始される。この車輪速度計算プログラムの実行開始後、ステップS52〜S56の処理により車輪速度Vxj(j=1〜4)が計算される。ステップS52においては、下記数1の演算の実行により、車輪速度Vxjの計算に利用される時間ΔTjを計算する。
【0044】
【数1】
ΔTj=Tj(n)−Tj(n−1) (ただし、j=1〜4)
【0045】
前記数1において、Tj(n)は、この車輪速度計算プログラムの実行の直前に前記図7のパルス検出プログラムにて更新されたもので、前回計算された車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1未満であれば、ステップS14の処理によって設定された今回中央時刻である。また、前回計算された車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1以上であれば、ステップS16の処理により設定された立下がりタイミング時刻である。また、Tj(n−1)は、ステップS56の処理によって車輪速度Vxjの計算終了時にTj(n)に更新されるものであり、前回の演算タイミング直前の中央時刻又は立下がりタイミング時刻を表す。したがって、前回計算された車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1未満であれば、前記数1で計算された時間ΔTjは、図15(A)に示すように、前回の演算タイミング直前の中央時刻(Tj(n−1)=(t1+t2)/2)から今回の演算タイミング直前の中央時刻(Tj(n)=(t3+t4)/2)までの経過時間を表す。また、前回計算された車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1以上であれば、時間ΔTjは、図15(B)に示すように、前回の演算タイミング直前の立下がりタイミング(Tj(n−1))から今回の演算タイミング直前の立下がりタイミング(Tj(n))までの経過時間を表す。
【0046】
前記ステップS52の処理後、ステップS54にて、前記計算した時間ΔTjを用いて下記数2の演算の実行により、車輪速度Vxjを計算する。
【0047】
【数2】
Vxj=K・PNj/ΔTj (ただし、j=1〜4)
【0048】
この数2において、PNjは、前述のように、車輪速度Vxjの計算終了時にステップS56の処理によって「0」にクリアされるとともに、ステップS14,16の処理によってカウントアップされたものである。したがって、前回計算された車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1未満であれば、このパルス数PNjは、図15(A)に示すように、前回の演算タイミング直前の中央時刻Tj(n−1)から今回の演算タイミング直前の中央時刻Tj(n)までの第1回転検出信号Vsj1のパルス数を表す。また、前回計算された車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1以上であれば、このパルス数PNjは、図15(B)に示すように、前回の演算タイミング直前の立下がりタイミングTj(n−1)から今回の演算タイミング直前の立下がりタイミングTj(n)までの第1回転検出信号Vsj1のパルス数を表す。さらに、Kは、ロータ10a〜10dの歯数、車輪(タイヤ)の直径などによって決まる定数である。その結果、前記数2により、車輪速度Vxjが演算タイミング(車輪速度計算プログラムの実行)ごとに計算されて順次更新されていく。
【0049】
前記ステップS52〜56の処理後、ステップS58にて、左右前後の4輪の各車輪速度Vx1,Vx2,Vx3,Vx4のうちの最大車輪速度Vmax=MAX(Vx1,Vx2,Vx3,Vx4)及び最小車輪速度Vmin=MIN(Vx1,Vx2,Vx3,Vx4)を計算する。次に、ステップS60にて、回転方向検出部50から回転方向検出信号Dr1〜Dr4を入力する。このステップS60の処理後、ステップS62〜S68にて、センサユニット20a〜20d、比較器31a〜31d,32a〜32d及び回転方向検出部50の異常をそれぞれ検出する第1〜第4異常検出ルーチンを実行する。
【0050】
この第1異常検出ルーチンは、図16(C)に示すように、ロータ10a〜10dの逆転を表す幅狭のパルス信号のみが回転検出信号Vsjとしてセンサユニット20a〜20dから出力されているという異常を検出するものである。また、この第1異常検出ルーチンは、図16(A)(B)に示すように、回転検出信号Vsjが正常に戻れば第1異常状態からの復帰を検出するようにしている。このような第1異常検出ルーチンについて詳細に説明する前に、図7のパルス検出プログラムの実行により設定されて第1異常検出ルーチンにて利用される変数について説明しておく。
【0051】
図7のパルス検出プログラムのステップS18においては、第1回転検出信号Vsj1(j=1〜4)をそれぞれ入力して、内蔵のタイマとの協働により、第1回転検出信号Vsj1のハイレベル時間HTjを各パルスごとに順次計測する。すなわち、第1回転検出信号Vsj1の立上がり及び立下がりを検出して、立上がりタイミングから立下がりタイミングまでの時間を順次計測する。
【0052】
そして、ステップS20にて、前記計測した第1回転検出信号Vsj1のハイレベル時間HTjが所定時間値TM00以下であるかを判定する。この所定時間値TM00は、少なくともロータ10a〜10dの逆転を表すパルス信号の幅(例えば、150μs)よりも大きくて、車輪速度に換算して290km/h以上に相当する200μs程度に設定されており、第1回転検出信号Vsj1のハイレベル時間HTjとして通常の車両走行ではあり得ない値である。すなわち、図16(A)(B)に示すように回転検出信号Vsjが正常であれば発生され得ないはずのものである。したがって、ハイレベル時間HTjが所定時間値TM00以下であることは、図16(C)に示すように、ロータ10a〜10dの逆転を表す幅狭のパルス信号のみが回転検出信号Vsjとしてセンサユニット20a〜20dから出力されていることを意味する。以下、この幅狭のパルス信号からなる第1回転検出信号Vsj1をデューティ無効パルスという。
【0053】
ハイレベル時間HTjが所定時間値TM00よりも大きければ、ステップS20にて「NO」と判定してステップS22に進む。ハイレベル時間HTjが所定時間値TM00以下であれば、ステップS20にて「YES」と判定して、ステップS24にて異常パルスフラグERPjを“1”に設定してステップS28に進む。なお、この異常パルスフラグERPjは、後述する第1異常検出ルーチンの実行終了時に“0”にクリアされる。したがって、この異常パルスフラグERPjは、前回の第1異常検出ルーチンの実行から今回の第1異常検出ルーチンの実行までに、デューティ無効パルスが一つでも存在するとき“1”に設定されていて、デューティ無効パルスが全く存在しないとき“0”に設定されているものである。
【0054】
ステップS22においては、ハイレベル時間HTjが所定時間値TM01以上であるかを判定する。この所定時間値TM01は、前記所定時間値TM00よりも十分に大きく、例えば500μsに設定されている。したがって、ハイレベル時間HTjが所定時間値TM01以上であることは、図16(A)(B)に示すように、正常な回転検出信号Vsjがセンサユニット20a〜20dから出力されていることを意味する。以下、この500μs以上のハイレベル時間HTjを有するパルス幅の第1回転検出信号Vsj1をデューティ有効パルスという。
【0055】
ハイレベル時間HTjが所定時間値TM01未満であれば、ステップS22にて「NO」と判定してステップS28に進む。ハイレベル時間HTjが所定時間値TM01以上であれば、ステップS22にて「YES」と判定して、ステップS26にて正常パルスフラグCRPjを“1”に設定し、ステップS28に進む。なお、この正常パルスフラグCRPjも、後述する第1異常検出ルーチンの実行終了時に“0”にクリアされる。したがって、この正常パルスフラグCRPjは、前回の第1異常検出ルーチンの実行から今回の第1異常検出ルーチンの実行までに、デューティ有効パルスが一つでも存在するとき“1”に設定されていて、デューティ有効パルスが全く存在しないとき“0”に設定されているものである。
【0056】
次に、図8のステップS62の第1異常検出ルーチンについて説明する。この第1異常検出ルーチンは図9に詳細に示されており、その実行は図9のステップS100にて開始され、ステップS102にて、前記計算した車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1(例えば、65km/h)未満であるか否かを判定する。車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1(例えば、65km/h)未満であれば、ステップS102にて「YES」と判定し、ステップS104にて異常パルスフラグERPjが“1”であるか否かを判定する。異常パルスフラグERPjが“1”であれば、ステップS104にて「YES」と判定して、ステップS106にて第1エラーフラグER1jを“1”に設定する。この第1エラーフラグER1jは、“1”によりセンサユニット20a〜20dなどのうちで変数jに対応したセンサユニットなどの第1異常の検出状態を表すものである。したがって、車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1未満であり、かつ前回の第1異常検出ルーチンの実行から今回の第1異常検出ルーチンの実行までにデューティ無効パルスが存在すれば、センサユニット20a〜20dなどの第1異常が検出されることになる。
【0057】
一方、前回の第1異常検出ルーチンの実行から今回の第1異常検出ルーチンの実行までにデューティ無効パルスが存在しなくて、異常パルスフラグERPjが“0”であれば、ステップS104にて「NO」と判定して、ステップS108に進む。これにより、この場合には、センサユニット20a〜20dなどの第1異常が検出されることはない。
【0058】
さらに、車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr1以上であれば、ステップS102にて「NO」と判定して、ステップS108に進む。したがって、この場合には、ステップS104の判定処理が行われず、第1異常の検出が行われない。これは、車輪速度Vxjが大きくなった場合に、デューティ無効パルスの誤検出による第1異常の誤検出を回避するためである。したがって、前記ステップS104の判定処理が第1異常の基本的な検出条件であり、前記ステップS102の判定処理は同第1異常の誤検出を回避するための補足的検出条件である。
【0059】
前記ステップS102〜S106からなる第1異常の検出処理後、ステップS108にて第1エラーフラグER1jが“1”であるか否かを判定する。第1エラーフラグER1jが“0”であれば、ステップS108にて「NO」と判定し、ステップS124にて異常パルスフラグERPj及び正常パルスフラグCRPjを共に“0”にクリアして、ステップS126にてこの第1異常検出ルーチンの実行を終了する。また、第1エラーフラグER1jが“1”に設定されている場合には、ステップS108にて「YES」と判定し、ステップS110〜S122からなる異常復帰の検出処理を実行する。
【0060】
この異常復帰の検出処理においては、第1異常復帰検出仮フラグER1Yjが“0”であることを条件に、ステップS110にて「YES」と判定し、ステップS112にて異常パルスフラグERPjが“1”であるかを判定するとともに、ステップS114にて正常パルスフラグCRPjが“1”であるかを判定する。前回の第1異常検出ルーチンの実行から今回の第1異常検出ルーチンの実行までの間にデューティ無効パルスが存在して異常パルスフラグERPjが“1”であり、又は同間にデューティ有効パルスが存在しなくて正常パルスフラグCRPjが“0”であれば、ステップS112,S114のいずれかにて「NO」と判定して、前述したステップS124のクリア処理を実行して、ステップS126にてこの第1異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0061】
一方、前回の第1異常検出ルーチンの実行から今回の第1異常検出ルーチンの実行までの間にデューティ無効パルスが存在しなくて異常パルスフラグERPjが“0”であり、かつ同間にデューティ有効パルスが存在して正常パルスフラグCRPjが“1”であれば、ステップS112,S114にて共に「YES」と判定して、ステップS116にて第1異常復帰検出仮フラグER1Yjを“1”に設定する。そして、前述したステップS124のクリア処理を実行して、ステップS126にてこの第1異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0062】
このようにして、第1異常復帰検出仮フラグER1Yjが“1”に設定されると、次のステップS110においては「NO」と判定され、ステップS118〜122の処理が実行される。この場合、前回の第1異常検出ルーチンの実行から今回の第1異常検出ルーチンの実行までの間、すなわち前記第1異常復帰検出仮フラグER1Yjを“1”に設定した次の判定区間にデューティ無効パルスが存在しなくて異常パルスフラグERPjが“0”であれば、ステップS118にて「YES」と判定して、ステップS120にて第1エラーフラグER1jを“0”に戻す。そして、ステップS122にて第1異常復帰検出仮フラグER1Yjを“0”に戻し、前述したステップS124のクリア処理を実行して、ステップS126にてこの第1異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0063】
これらのステップS110〜122に処理により、所定の判定周期(例えば、6ms)の間にデューティ無効パルスが存在せずかつデューティ有効パルスが存在し、その後の判定周期の間にデューティ無効パルスが存在しないことを条件に、センサユニット20a〜20dなどのうちで変数jに対応したセンサユニットなどの第1異常からの復帰が検出される。なお、前記ステップS112,114の判定処理が第1異常状態から正常状態への復帰の基本的な条件であり、ステップS118の判定処理が正常状態への復帰の誤検出を回避するための補足的条件である。
【0064】
また、第1異常復帰検出仮フラグER1Yjが“1”に設定された次の判定周期(例えば、6ms)の間にデューティ無効パルスが存在した場合には、ステップS118にて「NO」すなわち異常パルスフラグERPjが“0”でないと判定し、ステップS122にて第1異常復帰検出仮フラグER1Yjを“0”に戻した後、ステップS124以降に進む。したがって、この場合には、第1異常状態から正常状態への復帰の検出がステップS112,S114の判定処理からあらためて行われる。
【0065】
なお、この第1異常検出処理において、デューティ無効パルスが所定の判定周期の間に存在する条件のみで前記異常を判定するようにしてもよい。この場合、図9のステップS102の判定処理を省略して、ステップS104にて「YES」と判定されたとき、ステップS106にて第1エラーフラグER1jを“1”に設定するようにすればよい。
【0066】
また、第1異常復帰検出処理において、所定の判定周期の間にデューティ無効パルスが存在せずかつデューティ有効パルスが存在したという条件のみ、又は所定の判定周期の間にデューティ無効パルスが存在しないという条件のみで、異常検出の復帰が判定されるようにしてもよい。この場合、ステップS110〜S122の処理に代え、ステップS112,S114の判定処理によって共に「YES」と判定されたとき第1エラーフラグER1jを“0”に戻すようにし、又はステップS118の判定処理によって「YES」と判定されたとき第1エラーフラグER1jを“0”に戻すようにすればよい。
【0067】
次に、図8のステップS64の第2異常検出ルーチンについて説明する。この第2異常検出ルーチンは、各車輪の回転方向が他の3車輪の回転方向と異なるという異常(以下、第2異常という)を検出するとともに、同第2異常の回復を検出するものである。
【0068】
この第2異常検出ルーチンは、図10,11に詳細に示されており、マイクロコンピュータ40は、ステップS200にて第2異常検出ルーチンの実行を開始し、ステップS202にて、第2エラーフラグER2jが“0”であるか否かを判定する。第2エラーフラグER2jが“0”であれば、ステップS202にて「YES」と判定して、ステップS204〜S228からなる第2異常の検出処理を実行して、ステップS254にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。一方、第2エラーフラグER2jが“1”であれば、ステップS202にて「NO」と判定して、ステップS230〜S252からなる第2異常状態から正常状態への復帰の検出処理を実行して、ステップS254にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0069】
ステップS204〜S228からなる異常検出処理においては、ステップS204にて、前記図8のステップS60の処理によって入力した回転方向検出信号Dr1〜Dr4を用いて、ロータ10a〜10dのうちの一つのロータに関する回転方向検出信号Drj(jは1〜4のいずれか)のみが他の3つの回転方向検出信号と異なるかにより、一つの車輪の回転方向のみが他の3車輪の回転方向と異なるかを判定する。なお、このステップS204の判定処理が、第2異常の検出の基本的条件である。
【0070】
ステップS206においては、前記図8のステップS58の処理によって計算した最小車輪速度Vminが所定車輪速度Vr2(例えば、30km/h)よりも大きいかを判定する。この判定条件は、車両のほぼ停止時に車体が前後に揺れて、一つの車輪の回転方向のみが他の3車輪の回転方向と異なってしまうことによる第2異常の誤判定を回避するための補足的条件である。ステップS208においては、前記図8のステップS58の処理によって計算した最大車輪速度Vmaxと最小車輪速度Vminとの差Vmax−Vminが所定車輪速度Vr3(例えば、2km/h)未満であるかを判定する。この判定条件は、車両が旋回状態にあって(直進状態になくて)、一つの車輪の回転方向のみが他の3車輪の回転方向と異なってしまうことによる第2異常の誤判定を回避するための補足的条件である。
【0071】
ステップS210においては、ABS信号、VSC信号及びTRC信号を入力して、これらの全ての信号がローレベルであるかを判定、すなわち各車輪に対する制動力又は駆動力の付与及び解除の制御中でないかを判定する。この判定条件も、車輪のスリップ状態などに応じて各車輪ごとに制動力又は駆動力を付与及び解除した結果、一つの車輪の回転方向のみが他の3車輪の回転方向と異なってしまうことによる第2異常の誤判定を回避するための補足的条件である。
【0072】
これらのステップS204〜S210の全ての判定条件が成立しない限り、ステップS204〜S210のいずれかにて「NO」と判定して、ステップS226にてカウント値CT1を「0」に設定し、ステップS228にて第2異常検出仮フラグER2Xjを“0”に設定し、ステップS254にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。このカウントCT1は、初期には「0」に設定され、この第2異常検出ルーチンの実行回数を計測することにより、前記ステップS204〜S210の異常検出条件の成立継続時間を計測するものである。第2異常検出仮フラグER2Xjは、“1”によって第2異常の検出動作中であることを表す。
【0073】
一方、ステップS204〜S210の全ての判定条件が成立すると、ステップS204〜S210にてそれぞれ「YES」と判定し、ステップS212にて第2異常検出仮フラグER2Xjが“0”であるかを判定する。第2異常検出仮フラグER2Xjが“0”であれば、ステップS212にて「YES」と判定し、ステップS214にてカウント値CT1を「0」に設定し、ステップS216にて第2異常検出仮フラグER2Xjを“1”に設定して、ステップS254にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0074】
そして、ステップS204〜S210の全ての判定条件が成立し続ければ、第2異常検出仮フラグER2Xjは“1”に保たれているので、ステップS212においては「NO」と判定され続けて、ステップS218,S220に進む。ステップS218においては、カウント値CT1に「1」を加算する。ステップS220においては、カウント値CT1が所定値CT10(例えば、「17」)以上になったかを判定する。前記ステップS214の処理によってカウント値CT1を「0」に設定してから間もなければ、ステップS220にて「NO」と判定し続けて、ステップS254にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。この状態では、カウント値CT1は、ステップS218の処理により、この第2異常検出ルーチンの実行ごとに「1」ずつカウントアップされる。
【0075】
さらに、ステップS204〜S210の全ての判定条件が成立し続ければ、カウントCT1は所定値CT10以上になるので、ステップS220にて「YES」と判定し、ステップS222にて第2エラーフラグER2jを“1”に設定する。この第2エラーフラグER2jは、“1”によりセンサユニット20a〜20dなどのうちで変数jに対応したセンサユニットなどの第2異常の検出状態を表すもので、前記ステップS204〜S228の処理により、センサユニット20a〜20dなどの第2異常が検出される。また、前記ステップS222の処理後、ステップS224にて第2異常検出仮フラグER2Xjを“0”に戻して、ステップS254にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0076】
このようにして、第2エラーフラグER2jが“1”に設定された後には、ステップS202にて「NO」と判定されて、ステップS230〜S252からなる第2異常の復帰検出処理が実行されるようになる。
【0077】
ステップS230〜S252からなる異常復帰検出処理においては、ステップS230にて、前記図8のステップS60の処理によって入力した回転方向検出信号Dr1〜Dr4を用いて、ロータ10a〜10dのうちの一つのロータに関する回転方向検出信号Drj(jは1〜4のいずれか)が他の回転方向検出信号と同一であるかにより、一つの車輪の回転方向が他の3車輪の回転方向と同一であるかを判定する。なお、このステップS230の判定処理が、異常復帰の検出の基本的条件である。
【0078】
ステップS232,S234においては、前記ステップS206,S208の補足的条件と同様に、最小車輪速度Vminが所定車輪速度Vr2(例えば、30km/h)よりも大きいか、最大車輪速度Vmaxと最小車輪速度Vminとの差Vmax−Vminが所定車輪速度Vr3(例えば、2km/h)未満であるかをそれぞれ判定する。
【0079】
そして、これらのステップS230〜S234の全ての判定条件が成立しない限り、ステップS230〜S234のいずれかにて「NO」と判定して、ステップS250にてカウント値CT2を「0」に設定し、ステップS252にて第2異常復帰検出仮フラグER2Yjを“0”に設定し、ステップS254にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。このカウント値CT2も、初期には「0」に設定され、この第2異常検出ルーチンの実行回数を計測することにより、前記ステップS230〜S234の異常復帰検出条件の成立継続時間を計測するものである。第2異常復帰検出仮フラグER2Yjは、“1”によって第2異常の復帰の検出動作中であることを表す。
【0080】
一方、ステップS230〜S234の全ての判定条件が成立すると、ステップS230〜S234にてそれぞれ「YES」と判定し、ステップS236にて第2異常復帰検出仮フラグER2Yjが“0”であるかを判定する。第2異常復帰検出仮フラグER2Yjが“0”であれば、ステップS236にて「YES」と判定し、ステップS238にてカウント値CT2を「0」に設定し、ステップS240にて第2異常復帰検出仮フラグER2Yjを“1”に設定して、ステップS254にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0081】
そして、ステップS230〜S254の全ての判定条件が成立し続ければ、第2異常復帰検出仮フラグER2Yjは“1”に保たれているので、ステップS236においては「NO」と判定され続けて、ステップS242,S244に進む。ステップS242においては、カウント値CT2に「1」を加算する。ステップS244においては、カウント値CT1が所定値CT20(例えば、「83」)以上になったかを判定する。前記ステップS240の処理によってカウント値CT2を「0」に設定してから間もなければ、ステップS244にて「NO」と判定し続けて、ステップS254にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。この状態では、カウント値CT2は、ステップS242の処理により、この第2異常検出ルーチンの実行ごとに「1」ずつカウントアップされる。
【0082】
さらに、ステップS230〜S234の全ての判定条件が成立し続ければ、カウント値CT2は所定値CT20以上になるので、ステップS244にて「YES」と判定し、ステップS246にて第2エラーフラグER2jを“0”に戻す。これにより、センサユニット20a〜20dなどの第2異常状態から正常状態への復帰が検出されることになる。また、前記ステップS246の処理後、ステップS248にて第2異常復帰検出仮フラグER2Yjを“0”に戻して、ステップS254にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0083】
なお、この第2異常検出処理において、ステップS204〜S210,S220の判定処理によって前記異常を判定するようにしたが、ステップS206〜S210,S2220の判定処理に関しては、適宜一つ又は複数のステップの判定処理を省略してもよい。また、ステップS230〜S234,S244の判定処理によって前記異常の復帰を判定するようにしたが、ステップS232,S234,S244の判定処理に関しては、適宜一つ又は複数のステップの判定処理を省略してもよい。
【0084】
次に、図8のステップS66の第3異常検出ルーチンについて説明する。この第3異常検出ルーチンは、車輪速度が車両の後退時にあり得ないほど大きいという異常(以下、第3異常という)を検出するとともに、同第3異常の回復を検出するものである。
【0085】
この第3異常検出ルーチンは、図12,13に詳細に示されており、マイクロコンピュータ40は、ステップS300にて第3異常検出ルーチンの実行を開始し、ステップS302にて、第3エラーフラグER3jが“0”であるか否かを判定する。第3エラーフラグER3jが“0”であれば、ステップS302にて「YES」と判定して、ステップS304〜S326からなる第3異常の検出処理を実行して、ステップS352にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。一方、第3エラーフラグER3jが“1”であれば、ステップS302にて「NO」と判定して、ステップS328〜S350からなる第3異常状態から正常状態への復帰の検出処理を実行して、ステップS352にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0086】
ステップS304〜S326からなる異常検出処理においては、ステップS304にて、前記図8のステップS60の処理によって入力した回転方向検出信号Drjを用いて、同回転方向検出信号Drjがロータ10a〜10dのうちの対応するロータ(車輪)の逆転方向を表すかを判定する。ステップS306においては、前記図8のステップS54の処理によって計算した車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr4(例えば、100km/h)よりも大きいかを判定する。なお、これらのステップS304,S306の判定処理が、第3異常状態の検出の基本的条件である。
【0087】
ステップS308においては、前記図8のステップS58の処理によって計算した最小車輪速度Vminが所定車輪速度Vr5(例えば、30km/h)よりも大きいかを判定する。この判定条件は、他の車輪の回転が停止していて該当する車輪を含む一部の車輪だけが空転していることによる第3異常の誤判定を回避するための補足的条件である。
【0088】
これらのステップS304〜S308の全ての判定条件が成立しない限り、ステップS304〜S308のいずれかにて「NO」と判定して、ステップS324にてカウント値CT3を「0」に設定し、ステップS326にて第3異常検出仮フラグER3Xjを“0”に設定し、ステップS352にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。このカウントCT3も、初期には「0」に設定され、この第3異常検出ルーチンの実行回数を計測することにより、前記ステップS304〜S308の異常検出条件の成立継続時間を計測するものである。第3異常検出仮フラグER3Xjは、“1”によって第3異常の検出動作中であることを表す。
【0089】
一方、ステップS304〜S308の全ての判定条件が成立すると、ステップS304〜S308にてそれぞれ「YES」と判定し、ステップS310にて第3異常検出仮フラグER3Xjが“0”であるかを判定する。第3異常検出仮フラグER3Xjが“0”であれば、ステップS310にて「YES」と判定し、ステップS312にてカウント値CT3を「0」に設定し、ステップS314にて第3異常検出仮フラグER3Xjを“1”に設定して、ステップS352にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0090】
そして、ステップS304〜S308の全ての判定条件が成立し続ければ、第3異常検出仮フラグER3Xjは“1”に保たれているので、ステップS310においては「NO」と判定され続けて、ステップS316,318に進む。ステップS316においては、カウント値CT3に「1」を加算する。ステップS318においては、カウント値CT3が所定値CT30(例えば、「17」)以上になったかを判定する。前記ステップS312の処理によってカウント値CT3を「0」に設定してから間もなければ、ステップS318にて「NO」と判定し続けて、ステップS352にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。この状態では、カウント値CT3は、ステップS316の処理により、この第3異常検出ルーチンの実行ごとに「1」ずつカウントアップされる。
【0091】
さらに、ステップS304〜S308の全ての判定条件が成立し続ければ、カウント値CT3は所定値CT30以上になるので、ステップS318にて「YES」と判定し、ステップS320にて第3エラーフラグER3jを“1”に設定する。この第3エラーフラグER3jは、“1”によりセンサユニット20a〜20dなどのうちで変数jに対応したセンサユニットなどの第3異常の検出状態を表すもので、前記ステップS304〜S318の処理により、センサユニット20a〜20dなどの第3異常が検出される。また、前記ステップS320の処理後、ステップS322にて第3異常検出仮フラグER3Xjを“0”に戻して、ステップS352にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0092】
このようにして、第3エラーフラグER3jが“1”に設定された後には、ステップS302にて「NO」と判定されて、ステップS328〜S350からなる第3異常の復帰検出処理が実行されるようになる。
【0093】
ステップS328〜S350からなる異常復帰検出処理においては、ステップS328にて、前記ステップS60の処理によって入力した回転方向検出信号Dr1〜Dr4を用いて、全てのロータ10a〜10d(車輪)の回転方向検出信号Dr1〜Dr4が同一であるかにより、4輪の回転方向が同一であるかを判定する。なお、このステップS328の判定処理が、異常復帰の検出の基本的条件である。
【0094】
ステップS330においては、前記図8のステップS58の処理によって計算した最小車輪速度Vminが所定車輪速度Vr6(例えば、10km/h)よりも大きいかを判定する。また、ステップS332においては、前記図8のステップS58の処理によって計算した最大車輪速度Vmaxと最小車輪速度Vminとの差Vmax−Vminが所定車輪速度Vr7(例えば、2km/h)未満であるかを判定する。これらのステップS330,S332の判定条件は、車両が直進走行状態にあることを判定するための補足的条件で、これにより、車両が直進走行してない状態で前記ステップS328による第3異常の復帰検出の誤判定が回避される。
【0095】
そして、これらのステップS328〜S332の全ての判定条件が成立しない限り、ステップS328〜S332のいずれかにて「NO」と判定して、ステップS348にてカウント値CT4を「0」に設定し、ステップS350にて第3異常復帰検出仮フラグER3Yjを“0”に設定し、ステップS352にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。このカウント値CT4も、初期には「0」に設定され、この第3異常検出ルーチンの実行回数を計測することにより、前記ステップS328〜S332の異常復帰検出条件の成立継続時間を計測するものである。第3異常復帰検出仮フラグER3Yjは、“1”によって第3異常からの復帰の検出動作中であることを表す。
【0096】
一方、ステップS328〜S332の全ての判定条件が成立すると、ステップS328〜S332にてそれぞれ「YES」と判定し、ステップS334にて第3異常復帰検出仮フラグER3Yjが“0”であるかを判定する。第3異常復帰検出仮フラグER3Yjが“0”であれば、ステップS334にて「YES」と判定し、ステップS336にてカウントCT4を「0」に設定し、ステップS338にて第3異常復帰検出仮フラグER3Yjを“1”に設定して、ステップS352にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0097】
そして、ステップS328〜S332の全ての判定条件が成立し続ければ、第3異常復帰検出仮フラグER3Yjは“1”に保たれているので、ステップS334においては「NO」と判定され続けて、ステップS340,342に進む。ステップS340においては、カウント値CT4に「1」を加算する。ステップS342においては、カウント値CT4が所定値CT40(例えば、「83」)以上になったかを判定する。前記ステップS336の処理によってカウント値CT4を「0」に設定してから間もなければ、ステップS342にて「NO」と判定し続けて、ステップS352にてこの第2異常検出ルーチンの実行を終了する。この状態では、カウント値CT4は、ステップS340の処理により、この第3異常検出ルーチンの実行ごとに「1」ずつカウントアップされる。
【0098】
さらに、ステップS328〜S332の全ての判定条件が成立し続ければ、カウント値CT4は所定値CT40以上になるので、ステップS342にて「YES」と判定し、ステップS344にて第3エラーフラグER3jを“0”に戻す。これにより、センサユニット20a〜20dなどの第3異常状態から正常状態への復帰が検出されることになる。また、前記ステップS344の処理後、ステップS346にて第3異常復帰検出仮フラグER3Yjを“0”に戻して、ステップS352にてこの第3異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0099】
なお、この第3異常検出処理において、ステップS304〜S308,S318の判定処理によって前記異常を判定するようにしたが、ステップS308,S318のいずれか一方の判定処理に関しては省略してもよい。また、ステップS328〜S332,S342の判定処理によって前記異常の復帰を判定するようにしたが、ステップS330,S332,S342の判定処理に関しては、いずれか一つ又は複数の判定処理を省略してもよい。
【0100】
次に、図8のステップS68の第4異常検出ルーチンについて説明する。この第4異常検出ルーチンは、センサユニット20a〜20dからの回転検出信号Vsj(j=1〜4)が図16(D)に示すようにロータ10a〜10dの正転及び逆転の頻繁な繰り返しを表すパルス列信号からなる異常(以下、第4異常という)を検出するものである。このような第4異常検出ルーチンについて詳細に説明する前に、図7のパルス検出プログラムの実行により設定されて第4異常検出ルーチンにて利用される変数について説明しておく。
【0101】
図7のパルス検出プログラムのステップS28において、第1回転検出信号Vsj1を入力して、同回転検出信号Vsj1が前回ローレベルにあって今回ハイレベルに変化したかを判定することにより、回転検出信号Vsjの立上がりタイミングであるかを判定する。この場合、回転検出信号Vsjが立上がりタイミングでなければ、ステップS28にて「NO」と判定して、ステップS46にてこのパルス検出プログラムの実行を終了する。
【0102】
一方、回転検出信号Vsjが立上がりタイミングであれば、ステップS28にて「YES」と判定し、ステップS30にてパルスカウント値PUCTjに「1」を加算する。このパルスカウント値PUCTjは、回転検出信号Vsjがローレベルからハイレベル(V0レベルからV1又はV2レベル)に変化した回数、すなわち回転検出信号Vsjの幅広のパルス数を表すもので、初期には「0」に設定されている。
【0103】
前記ステップS30の処理後、ステップS32にて、第2回転検出信号Vsj2を入力して、同回転検出信号Vsj2がハイレベルであるか(言い換えれば、逆転パルス信号が存在するか)を判定することにより、回転検出信号Vsjが該当するロータの正転(車両の前進に対応)又は逆転(車両の後退に対応)を表しているかを判定する。
【0104】
そして、第2回転検出信号Vsj2がローレベルであって回転検出信号Vsjが車輪の前進状態を表していれば、ステップS32にて「YES」と判定し、ステップS34以降に進む。ステップS34においては、逆転フラグREVFjが“1”であるかを判定する。逆転フラグREVFjは、“1”により該当するロータ(車輪)の逆転を表すものである。前回の回転検出信号Vsjが車輪の後退状態を表していて、逆転フラグREVFjが“1”であれば、ステップS34にて「YES」と判定して、ステップS36にて変化カウント値CGCTjに「1」を加算し、ステップS38にて逆転フラグREVFjを“0”に変更して、ステップS46にてこのパルス検出プログラムの実行を終了する。この変化カウント値CGCTjは、回転検出信号Vsjにおける前進状態から後退状態への変化及び後退状態から前進状態への変化の回数を表すもので、初期には「0」に設定されている。また、前回の回転検出信号Vsjが車輪の前進状態を表していて、逆転フラグREVFjが“0”であれば、ステップS34にて「NO」と判定して、ステップS46にてこのパルス検出プログラムの実行を終了する。
【0105】
一方、前記ステップS32の判定時に、第2回転検出信号Vsj2がハイレベルであって回転検出信号Vsjが車輪の後退状態を表していれば、同ステップS32にて「NO」と判定し、ステップS40以降に進む。ステップS40においては、逆転フラグREVFjが“0”であるかを判定する。そして、前回の回転検出信号Vsjが車輪の前進状態を表していて、逆転フラグREVFjが“0”であれば、ステップS40にて「YES」と判定して、ステップS42にて変化カウント値CGCTjに「1」を加算し、ステップS44にて逆転フラグREVFjを“1”に変更して、ステップS46にてこのパルス検出プログラムの実行を終了する。また、前回の回転検出信号Vsjが車輪の後退状態を表していて、逆転フラグREVFjが“1”であれば、ステップS40にて「NO」と判定して、ステップS46にてこのパルス検出プログラムの実行を終了する。
【0106】
次に、図8のステップS68の第4異常検出ルーチンについて具体的に説明する。この第4異常検出ルーチンは図14に詳細に示されており、その実行はステップS400にて開始される。この第4異常検出ルーチンの実行開始後、ステップS402にて、カウント中フラグCNTFjが“0”であるかを判定する。このカウント中フラグCNTFjは、後述するステップS406にて“1”に設定されるもので、初期には“0”に設定されている。したがって、ステップS402においては、最初「YES」と判定され、ステップS404に進められる。
【0107】
ステップS404においては、前進・後退の変化回数を表す変化カウント値CGCTjが「1」以上であるか否かを判定する。すなわち、前回の第4異常検出ルーチンの実行から今回の第4異常検出ルーチンの実行までの間に、車両の前進・後退の変化を表す回転検出信号Vsjが出力されたかを判定する。前回の第4異常検出ルーチンの実行から今回の第4異常検出ルーチンの実行までの間に前進・後退の変化が無ければ、ステップS404にて「NO」すなわち変化カウント値CGCTjが「1」以上でないと判定して、ステップS408にてパルスカウント値PUCTjを「0」にクリアするとともに、ステップS410にて変化カウント値CGCTjも「0」にクリアして、ステップS428にてこの第4異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0108】
したがって、車両の前進・後退の変化を表す回転検出信号Vsjが検出されるまでは、前記図7のパルス検出プログラムのステップS28〜S44の処理により、第4異常検出ルーチンの実行される間における回転検出信号Vsjの幅広のパルス数(パルスカウント値PUCTj)及び前進・後退の変化回数(変化カウント値CGCTj)が計測され続ける。そして、前回の第4異常検出ルーチンの実行から今回の第4異常検出ルーチンの実行までの間に、車両の前進・後退の変化を表す回転検出信号Vsjが検出されると、ステップS404にて「YES」すなわち変化カウント値CGCTjが「1」以上であると判定して、ステップS406にてカウント中フラグCNTFjを“1”に設定する。
【0109】
このようにしてカウント中フラグCNTFjが“1”に設定されると、次回以降の第4異常検出ルーチンのステップS402にて「NO」と判定されて、ステップS412〜426の処理が実行されるようになる。ステップS412においては、パルスカウント値PUCTjが所定値PUCT0(例えば、「50」)以上であるかを判定する。パルスカウント値PUCTjが所定値CT0未満であれば、ステップS412にて「NO」と判定して、ステップS428にてこの第4異常検出ルーチンの実行を終了する。
【0110】
一方、この状態では、ステップS408,S410の処理によってパルスカウント値PUCTj及び変化カウント値CGCTjが「0」にクリアされることがない。したがって、前記図7のパルス検出プログラムのステップS28〜S44の処理により、前回の第4異常検出ルーチンの実行からの回転検出信号Vsjの幅広のパルス数(パルスカウント値PUCTj)及び前進・後退の変化回数(変化カウント値CGCTj)が引き続きカウントアップされることになる。
【0111】
パルスカウント値PUCTjが所定値PUCT0未満であれば、ステップS412にて「NO」と判定し続けるので、パルスカウント値PUCTj及び変化カウント値CGCTjの前記パルス検出プログラムによるカウントアップは継続する。その結果、パルスカウント値PUCTjが増加して所定値PUCT0以上になると、ステップS412にて「YES」と判定し、ステップS414〜S418の判定処理を実行する。
【0112】
ステップS414においては、パルスカウント値PUCTjに対する変化カウント値CGCTjの割合CGCTj/PUCTjが「0.7」以上であるか否かを判定する。この割合CGCTj/PUCTjは、回転検出信号Vsj(j=1〜4)に基づくロータ10a〜10dの正転及び逆転の繰り返し頻度を表すもので、最大を「1.0」として、大きくなるに従って前記繰り返し頻度が高くなることを示している。なお、このステップS414の判定処理が、第4異常検出の基本的条件である。
【0113】
ステップS416においては、前記図8のステップS54にて計算した車輪速度Vxjが所定車輪速度Vr8(例えば、10km/h)よりも大きいかを判定する。なお、このステップS416の処理は、ロータ10a〜10dがほとんど回転しないことに基づく第4異常の誤検出を回避するための補足的検出条件である。ステップS418においては、バッテリ信号BTを入力して、バッテリ異常(バッテリ電圧が低いこと)の有無を判定する。このステップS418の判定処理は、バッテリ異常(バッテリ電圧が低いこと)に起因した第4異常の誤検出を回避するための補足的検出条件である。
【0114】
これらの全ての条件が成立しなければ、前記ステップS414〜418のうちのいずれか一つにて「NO」と判定して、ステップS422〜S426にて、パルスカウント値PUCTj、変化カウント値CGCTj及びカウント中フラグCNTFjをそれぞれ「0」にクリアし、ステップS428にてこの第4異常検出ルーチンの実行を終了する。この場合、前述した図7のパルス検出プログラムのステップS28〜S44及びステップS402〜S412の処理による前記割合CGCTj/PUCTjの計算のための事前処理があらためて行われるようになる。
【0115】
一方、前記全ての判定条件が成立すると、ステップS412〜S418にてそれぞれ「YES」と判定し、ステップS420にて第4エラーフラグER4jを“1”に設定し、ステップS428にてこの第4異常検出ルーチンの実行を終了する。この第4エラーフラグER4jは、“1”によりセンサユニット20a〜20dなどのうちで変数jに対応したセンサユニットなどの第4異常の検出状態を表すもので、前述の処理により、センサユニット20a〜20dなどの第4異常が検出される。そして、この第4異常が検出された場合には、同異常の復帰が検出されることはなく、以降、第4エラーフラグER4jは“1”に維持される。
【0116】
なお、この第4異常検出において、前記ステップS414〜S418のうちの補足的な条件であるステップS416,S418の判定処理を省略してもよい。また、前記ステップS32による回転検出信号Vsjに基づくロータの回転方向の判定処理は単に一例を示すもので、これに代え又は加えて、回転検出信号Vsjの立下がり時における第2回転検出信号Vsj2のハイレベル又はローレベルにより、回転検出信号Vsjに基づくロータの回転方向の判定処理を行うようにしてもよい。
【0117】
また、この第4異常検出においては、パルスカウント値PUCTjが所定値PUCT0以上になったとき、このパルスカウント値PUCTjに対する変化カウント値CGCTjの割合CGCTj/PUCTjが「0.7」以上であることを条件に、第4異常を検出するようにした。しかし、これに代えて、予め決めた所定時間における前記割合CGCTj/PUCTj、車輪(車両)が予め決めた所定距離を走行した間における前記割合CGCTj/PUCTjなど、所定区間における前記割合CGCTj/PUCTjが「0.7」以上であることを条件に、第4異常を検出するようにしてもよい。また、前記割合CGCTj/PUCTjと比較される値「0.7」に関しても、ある程度大きな値であって「1.0」以下の値であれば、他の所定値を採用してもよい。
【0118】
このような第1〜第4異常検出ルーチンの実行後、図8のステップS70にて、前記ステップS54の処理によって検出された車輪速度Vx1〜Vx4、前記ステップS60の処理によって入力された回転方向検出信号Dr1〜Dr4、及びステップS62〜S68の処理による第1〜第4エラーフラグER1j〜ER4j(j=1〜4)を各種制御装置へ適宜出力する。具体的には、第1〜第4エラーフラグER1j〜ER4j(j=1〜4)が第1〜第4異常をそれぞれ表す“1”に設定されていなければ、車輪速度Vx1〜Vx4及び回転方向検出信号Dr1〜Dr4が各種制御装置に出力されて、同制御装置による各種制御に利用される。一方、第1〜第4エラーフラグER1j〜ER4j(j=1〜4)のうちで第1〜第4異常を表す“1”に設定されているものがあれば、同“1”に設定された第1〜第4エラーフラグER1j〜ER4j(j=1〜4)が出力されて、同フラグに対応した車輪速度Vx1〜Vx4及び回転方向検出信号Dr1〜Dr4は出力されない。この場合、“1”に設定されるとともに出力された第1〜第4エラーフラグER1j〜ER4j(j=1〜4)に基づいて運転者に対する警告がなされたり、前記各種制御装置における制御態様が変更される。
【0119】
なお、上記実施形態では、ロータ10a〜10dが逆転する場合にのみ回転検出信号Vsj(j=1〜4)に幅狭のパルスを付加するようにして、ロータ10a〜10dの正転及び逆転を判別できるようにした。しかし、これに代えて、ロータ10a〜10dが正転する場合にのみ回転検出信号Vsj(j=1〜4)に幅狭のパルスを付加するようにして、ロータ10a〜10dの正転及び逆転を判別できるようにしてもよい。この場合も、上記同様な第1異常検出ルーチンの処理にて幅狭のパルスの検出により、回転検出信号Vsj(j=1〜4)の第1異常を検出することができる。
【0120】
また、上記実施形態においては、パルス検出処理及び異常検出を含む車輪速度検出処理を図7〜図14に示すフローチャートに対応したプログラム処理によって実行するようにした。しかし、本発明の実施にあたっては、前記プログラムの一部をハード回路による処理で実現するようにしてもよい。
【0121】
さらに、上記実施形態は本発明の一例であって、本発明の目的及び趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形がなされ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る車輪速度検出装置の全体概略図である。
【図2】 ロータの回転時における回転センサ及び波形整形回路の出力波形図である。
【図3】 (A)はロータの正転時における図1のセンサユニット内の各部の信号波形図であり、(B)はロータの逆転時における図1のセンサユニット内の各部の信号波形図である。
【図4】 (A)はロータの正転時におけるセンサユニット及び各比較器の出力波形図であり、(B)はロータの逆転時におけるセンサユニット及び各比較器の出力波形図である。
【図5】 図1の回転方向検出回路部内の各回転方向検出回路の詳細回路である。
【図6】 (A)はロータの正転時における図5の回転方向検出回路の各部の信号波形図であり、(B)はロータの逆転時における図5の回転方向検出回路の各部の信号波形図である。
【図7】 図1のマイクロコンピュータにて実行されるパルス検出プログラムのフローチャートである。
【図8】 図1のマイクロコンピュータにて実行される車輪速度計算プログラムのフローチャートである。
【図9】 図8の第1異常検出ルーチンの詳細フローチャートである。
【図10】 図8の第2異常検出ルーチンの前半部分を示す詳細フローチャートである。
【図11】 図8の第2異常検出ルーチンの後半部分を示す詳細フローチャートである。
【図12】 図8の第3異常検出ルーチンの前半部分を示す詳細フローチャートである。
【図13】 図8の第3異常検出ルーチンの後半部分を示す詳細フローチャートである。
【図14】 図8の第4異常検出ルーチンの詳細フローチャートである。
【図15】 (A)(B)は、第1回転検出信号Vsjに基づく車輪速度Vxjの検出動作を説明するためのタイムチャートである。
【図16】 (A)(B)はロータの正転時及び逆転時にマイクロコンピュータに入力されるそれぞれ正常な第1回転検出信号Vsjの波形図であり、(C)は同第1回転検出信号Vsjの異常な一例を示す波形図であり、(D)は同第1回転検出信号Vsjの異常な他の例を示す波形図である。
【符号の説明】
10a〜10d…ロータ、20a〜20d…センサユニット、21a、22a…回転センサ、31a〜31d,32a〜32d…比較器、40…マイクロコンピュータ、50…回転方向検出部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention comprises a pulse train whose cycle is shortened as the rotational speed of the rotor that rotates integrally with the wheel increases, and that each pulse of the pulse train includes a direction signal indicating forward rotation and reverse rotation of the rotor. The present invention relates to a wheel speed detection device that detects the rotation direction and speed of a wheel based on a pulse train signal.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of device is, for example, pulsed as the rotational speed of a rotor that rotates integrally with a wheel increases as described in Toyota Technical Disclosure, pages 193 to 199, issued on June 30, 1998. Rotation pulse train signal that consists of a pulse train with a shorter width and cycle, and when the rotor is rotating in reverse, the rotation pulse train signal with a narrow direction pulse superimposed on the pulse train at the rise and fall timing of the pulse train A rotation pulse signal generation device that generates the rotation of the wheel according to the rotation pulse train signal from the rotation pulse signal generation device. I am trying to calculate. Further, this wheel speed detecting device is adapted to determine abnormality of the rotation pulse train signal when the direction pulse is present only at one of the rising and falling timings of each pulse of the rotation pulse train signal.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Such a conventional device can detect whether the wheel is moving forward or backward, and thus is extremely effective as a device for detecting the wheel speed. However, the document discloses only dealing with an extremely rare abnormal case in which a directional pulse exists only at one of the rising and falling timings of each pulse of the rotation pulse train signal. On the other hand, abnormalities in the rotation pulse train signal appear in various ways, and these abnormalities cannot be dealt with.
[0004]
SUMMARY OF THE INVENTION
The present invention has been made to address the above-described problems, and its purpose is as follows. Different from the above The present invention provides a wheel speed detection device capable of coping with the abnormal rotation pulse train signal of the aspect.
[0005]
The present invention Special The feature is a pulse train whose pulse width and cycle become shorter as the rotational speed of the rotor that rotates integrally with the wheel increases, and a narrow direction pulse is output when either the forward rotation or reverse rotation of the rotor is rotated. Rotation pulse signal generating means for generating a rotation pulse train signal included in the pulse train according to the rotation of the rotor, and detecting the rotation direction of the wheel based on the presence or absence of a direction pulse in the rotation pulse train signal, and the rotation pulse train signal And a wheel speed calculation means for calculating a wheel speed in accordance with a cycle of the rotation speed signal generating means when the pulse width of the rotation pulse train signal is equal to or less than a predetermined time value. An abnormality determining means for determining an abnormality of the rotation pulse train signal is provided.
[0006]
In the above configuration, by setting the pulse width of the direction pulse to a time value that represents a wheel speed that is impossible in vehicle travel, the pulse width decreases as the rotor rotational speed increases, and is used for detecting the wheel speed. Therefore, when a normal rotation pulse train signal is output from the rotation pulse signal generation means, the wheel speed calculation means can detect the rotation direction of the wheel well and the wheel speed can also be detected. It can be calculated well. On the other hand, when an abnormal rotation pulse train signal consisting only of narrow direction pulses is output from the rotation pulse signal generation means due to a failure of the rotation pulse signal generation means, this abnormality is determined by the abnormality determination means. In other words, if the predetermined time value is a time value that represents a wheel speed that is impossible during vehicle travel and is set to a time value that is equal to or greater than the pulse width of the direction pulse, the abnormality determination means determines that the pulse width of the rotation pulse train signal is predetermined. Abnormality of the rotation pulse train signal is determined on condition that it is equal to or less than the time value. Thus, according to the first feature of the present invention, it is possible to easily detect an abnormality in which the rotation pulse train signal consists only of narrow direction pulses.
[0007]
Also, The present invention In the feature of the present invention, as a condition for determining the abnormality of the rotation pulse train signal, a condition that the pulse width of the rotation pulse train signal is equal to or less than a predetermined time value and a condition that the calculated wheel speed is less than a predetermined wheel speed are as follows. In addition, when both conditions are satisfied, the abnormality determination unit may determine abnormality of the rotation pulse train signal. According to this, since it becomes easy to distinguish the pulse train and the direction pulse used for the detection of the wheel speed, the abnormality detection accuracy can be improved and erroneous detection of the abnormality can be avoided, and the pulse width of the direction pulse can be reduced. Even if it is increased to some extent, it is possible to determine the abnormality of the rotation pulse train signal.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a wheel speed detection device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 schematically shows the entire wheel speed detection device.
[0026]
The wheel speed detection device includes four
[0027]
[0028]
The logic synthesis circuit 27a is composed of an AND circuit, an inverter circuit, an OR circuit, an exclusive OR circuit, and the like. The logic synthesis circuit 27a performs logic synthesis on the rectangular wave signals C and D and the delay signals dC and dD. The logic synthesis signals E and F shown in FIG. In this case, the logic synthesis signal E is synthesized by exclusive OR of the rectangular wave signals C and D. Further, the logic synthesis signal F is synthesized by the logical expressions Cvar · D · dDvar + C · Dvar · dD + C · D · dCvar + Cvar · Dvar · dC using the rectangular wave signals C and D and the delayed signals dC and dD. However, Cvar, dCvar, Dvar, and dDvar are signals obtained by logically inverting C, dC, D, and dD.
[0029]
These logic synthesis signals E and F are output to the waveform synthesis circuit 28a. The waveform synthesis circuit 28a is composed of a reference voltage source circuit, a switching circuit, and the like, and synthesizes and outputs a rotation detection signal Vs1 as shown in FIGS. 3A and 3B based on the logic synthesis signals E and F. The rotation detection signal Vs1 has the highest priority voltage value V2 when the logic synthesis signal F is at a high level, and has a voltage value V1 when the logic synthesis signal F is not at a high level and the logic synthesis signal E is at a high level. When the combined signals E and F are both at the low level, the voltage value V0 is obtained. However, the relationship between the voltage values V0, V1, and V2 is 0 = V0 <V1 <V2.
[0030]
As a result, during the forward rotation of the
[0031]
The rotation detection signal Vs1 from the sensor unit 20a is supplied to each positive side input (+) of the
[0032]
[0033]
The first and second rotation detection signals Vs11, Vs12, Vs21, Vs22, Vs31, Vs32, Vs41, and Vs42 are also supplied to the rotation
[0034]
In each rotation direction detection circuit, the
[0035]
The
[0036]
In addition to the first and second rotation detection signals Vs11, Vs12, Vs21, Vs22, Vs31, Vs32, Vs41, Vs42 and the rotation direction detection signals Dr1 to Dr4, the
[0037]
Next, the operation of the embodiment configured as described above will be described with reference to the flowcharts of FIGS. When an ignition switch (not shown) is turned on, the
[0038]
First, the pulse detection program will be described. The program starts to be executed in step S10 as shown in detail in FIG. After the start of this pulse detection program, steps S12 to S16 are executed in order to calculate a wheel speed Vxj (j = 1 to 4) described later. In step S12, it is determined whether or not the previously calculated wheel speed Vxj (j = 1 to 4) is less than a predetermined wheel speed Vr1 (for example, 65 km / h). If the previously calculated wheel speed Vxj (j = 1 to 4) is less than the predetermined wheel speed Vr1, “YES” is determined in the step S12, and the process of the step S14 is executed. On the other hand, if the previously calculated wheel speed Vxj is equal to or higher than the predetermined wheel speed Vr1, “NO” is determined in the step S12, and the process of the step S16 is executed.
[0039]
In step S14, the first rotation detection signal Vsj1 (j = 1 to 4) is input from each of the
[0040]
Further, when the rising edge of the first rotation detection signal Vsj1 is detected, it is cleared to “0” by the process described later when the wheel speed calculation program is executed (timing shown as calculation timing in FIGS. 15A and 15B). The number of pulses PNj is counted up by “1”. Therefore, the number of pulses PNj indicates the number of pulses of the first rotation detection signal Vsj1 from the previous calculation timing.
[0041]
In step S16, the first rotation detection signal Vsj1 (j = 1 to 4) is input from each of the
[0042]
After the processes in steps S14 and S16, variables for use in steps S20 to S26 for setting a variable to be used in a first abnormality detection routine described later, and variables for use in a fourth abnormality detection routine to be described later are set. After the processing of steps S28 to S44, the pulse detection program is temporarily terminated in step S46. Regarding the processing of these steps S20 to S44, a wheel speed calculation program executed in parallel with this pulse detection program will be described as will be described later.
[0043]
As described above, the wheel speed calculation program is executed at a period longer than that of the pulse detection program (for example, 6 ms), that is, at each timing corresponding to the calculation timing of FIGS. 15A and 15B. Execution is started in step S50 of FIG. After the execution of the wheel speed calculation program is started, the wheel speed Vxj (j = 1 to 4) is calculated by the processing of steps S52 to S56. In step S52, the time ΔTj used for calculating the wheel speed Vxj is calculated by executing the calculation of the following equation (1).
[0044]
[Expression 1]
ΔTj = Tj (n) −Tj (n−1) (where j = 1 to 4)
[0045]
In
[0046]
After the process of step S52, in step S54, the wheel speed Vxj is calculated by executing the calculation of the
[0047]
[Expression 2]
Vxj = K · PNj / ΔTj (j = 1 to 4)
[0048]
In
[0049]
After the processing of steps S52 to S56, in step S58, the maximum wheel speed Vmax = MAX (Vx1, Vx2, Vx3, Vx4) and the minimum of the wheel speeds Vx1, Vx2, Vx3, Vx4 of the left and right front and rear wheels. Wheel speed Vmin = MIN (Vx1, Vx2, Vx3, Vx4) is calculated. Next, in step S60, rotation direction detection signals Dr1 to Dr4 are input from the
[0050]
In the first abnormality detection routine, as shown in FIG. 16C, only the narrow pulse signal indicating the reverse rotation of the
[0051]
In step S18 of the pulse detection program of FIG. 7, the first rotation detection signal Vsj1 (j = 1 to 4) is input, and the high level time of the first rotation detection signal Vsj1 is cooperated with the built-in timer. HTj is measured sequentially for each pulse. That is, the rise and fall of the first rotation detection signal Vsj1 are detected, and the time from the rise timing to the fall timing is sequentially measured.
[0052]
In step S20, it is determined whether the measured high level time HTj of the first rotation detection signal Vsj1 is equal to or less than a predetermined time value TM00. The predetermined time value TM00 is set to about 200 μs, which is larger than at least a pulse signal width (for example, 150 μs) representing the reverse rotation of the
[0053]
If the high level time HTj is larger than the predetermined time value TM00, “NO” is determined in the step S20, and the process proceeds to the step S22. If the high level time HTj is equal to or less than the predetermined time value TM00, “YES” is determined in step S20, the abnormal pulse flag ERPj is set to “1” in step S24, and the process proceeds to step S28. The abnormal pulse flag ERPj is cleared to “0” at the end of execution of a first abnormality detection routine described later. Therefore, the abnormal pulse flag ERPj is set to “1” when there is even one duty invalid pulse from the previous execution of the first abnormality detection routine to the execution of the current first abnormality detection routine. When there is no duty invalid pulse, it is set to “0”.
[0054]
In step S22, it is determined whether the high level time HTj is equal to or greater than a predetermined time value TM01. The predetermined time value TM01 is sufficiently larger than the predetermined time value TM00, and is set to 500 μs, for example. Therefore, the high level time HTj being equal to or greater than the predetermined time value TM01 means that the normal rotation detection signal Vsj is output from the sensor units 20a to 20d, as shown in FIGS. To do. Hereinafter, the first rotation detection signal Vsj1 having a pulse width having a high level time HTj of 500 μs or more is referred to as a duty effective pulse.
[0055]
If the high level time HTj is less than the predetermined time value TM01, “NO” is determined in the step S22, and the process proceeds to a step S28. If the high level time HTj is equal to or greater than the predetermined time value TM01, “YES” is determined in step S22, the normal pulse flag CRPj is set to “1” in step S26, and the process proceeds to step S28. The normal pulse flag CRPj is also cleared to “0” at the end of execution of a first abnormality detection routine described later. Therefore, the normal pulse flag CRPj is set to “1” when there is even one duty effective pulse from the previous execution of the first abnormality detection routine to the execution of the current first abnormality detection routine. This is set to “0” when there is no duty effective pulse.
[0056]
Next, the first abnormality detection routine in step S62 in FIG. 8 will be described. The first abnormality detection routine is shown in detail in FIG. 9, and its execution is started in step S100 in FIG. 9. In step S102, the calculated wheel speed Vxj is set to a predetermined wheel speed Vr1 (for example, 65 km). / h) is determined. If the wheel speed Vxj is less than a predetermined wheel speed Vr1 (for example, 65 km / h), “YES” is determined in step S102, and it is determined whether or not the abnormal pulse flag ERPj is “1” in step S104. To do. If the abnormal pulse flag ERPj is “1”, “YES” is determined in step S104, and the first error flag ER1j is set to “1” in step S106. The first error flag ER1j represents a detection state of the first abnormality of the sensor unit corresponding to the variable j among the sensor units 20a to 20d by “1”. Therefore, if the wheel speed Vxj is less than the predetermined wheel speed Vr1, and there is a duty invalid pulse from the previous execution of the first abnormality detection routine to the execution of the current first abnormality detection routine, the sensor units 20a to 20d, etc. The first abnormality is detected.
[0057]
On the other hand, if there is no duty invalid pulse from the previous execution of the first abnormality detection routine to the current execution of the first abnormality detection routine and the abnormality pulse flag ERPj is “0”, “NO” is determined in step S104. ”And the process proceeds to step S108. Thereby, in this case, the first abnormality such as the sensor units 20a to 20d is not detected.
[0058]
Further, if the wheel speed Vxj is equal to or higher than the predetermined wheel speed Vr1, “NO” is determined in the step S102, and the process proceeds to a step S108. Therefore, in this case, the determination process in step S104 is not performed, and the first abnormality is not detected. This is to avoid erroneous detection of the first abnormality due to erroneous detection of the duty invalid pulse when the wheel speed Vxj increases. Therefore, the determination process in step S104 is a basic detection condition for the first abnormality, and the determination process in step S102 is a supplementary detection condition for avoiding erroneous detection of the first abnormality.
[0059]
After the first abnormality detection process including steps S102 to S106, it is determined in step S108 whether or not the first error flag ER1j is “1”. If the first error flag ER1j is “0”, “NO” is determined in step S108, the abnormal pulse flag ERPj and the normal pulse flag CRPj are both cleared to “0” in step S124, and the process proceeds to step S126. The first abnormality detection routine is finished. If the first error flag ER1j is set to “1”, “YES” is determined in the step S108, and the abnormality recovery detection process including the steps S110 to S122 is executed.
[0060]
In this abnormal recovery detection process, “YES” is determined in step S110 on the condition that the first abnormal recovery detection temporary flag ER1Yj is “0”, and the abnormal pulse flag ERPj is “1” in step S112. In step S114, it is determined whether the normal pulse flag CRPj is “1”. There is a duty invalid pulse between the previous execution of the first abnormality detection routine and the current execution of the first abnormality detection routine, and the abnormal pulse flag ERPj is “1”, or there is a duty effective pulse between them. If the normal pulse flag CRPj is not “0”, it is determined as “NO” in any of steps S112 and S114, the above-described clear process in step S124 is executed, and this step is performed in step S126. 1 The execution of the abnormality detection routine is terminated.
[0061]
On the other hand, there is no duty invalid pulse between the previous execution of the first abnormality detection routine and the execution of the current first abnormality detection routine, the abnormal pulse flag ERPj is “0”, and the duty is valid during the same period. If there is a pulse and the normal pulse flag CRPj is “1”, it is determined as “YES” in steps S112 and S114, and the first abnormal return detection provisional flag ER1Yj is set to “1” in step S116. To do. And the clear process of step S124 mentioned above is performed, and execution of this 1st abnormality detection routine is complete | finished in step S126.
[0062]
In this way, when the first abnormal return detection temporary flag ER1Yj is set to “1”, it is determined as “NO” in the next step S110, and the processes of steps S118 to S122 are executed. In this case, the duty is invalid during the period from the previous execution of the first abnormality detection routine to the execution of the current first abnormality detection routine, that is, in the next determination section in which the first abnormality return detection temporary flag ER1Yj is set to “1”. If there is no pulse and the abnormal pulse flag ERPj is “0”, “YES” is determined in step S118, and the first error flag ER1j is returned to “0” in step S120. Then, in step S122, the first abnormality return detection temporary flag ER1Yj is returned to “0”, the above-described clear processing in step S124 is executed, and in step S126, the execution of the first abnormality detection routine is ended.
[0063]
By processing in these steps S110 to 122, there is no duty invalid pulse during a predetermined determination period (for example, 6 ms) and there is a duty valid pulse, and there is no duty invalid pulse during the subsequent determination period. On the condition, the return from the first abnormality of the sensor unit corresponding to the variable j among the sensor units 20a to 20d is detected. Note that the determination processing in steps S112 and 114 is a basic condition for returning from the first abnormal state to the normal state, and the determination processing in step S118 is supplementary for avoiding erroneous detection of return to the normal state. It is a condition.
[0064]
If there is a duty invalid pulse during the next determination cycle (for example, 6 ms) in which the first abnormal return detection temporary flag ER1Yj is set to “1”, “NO”, that is, an abnormal pulse in step S118. After determining that the flag ERPj is not “0” and returning the first abnormal return detection temporary flag ER1Yj to “0” in step S122, the process proceeds to step S124 and thereafter. Therefore, in this case, detection of the return from the first abnormal state to the normal state is performed again from the determination processing in steps S112 and S114.
[0065]
In the first abnormality detection process, the abnormality may be determined only under the condition that the duty invalid pulse exists during a predetermined determination period. In this case, the determination process in step S102 of FIG. 9 may be omitted, and if “YES” is determined in step S104, the first error flag ER1j may be set to “1” in step S106. .
[0066]
Further, in the first abnormal recovery detection process, only the condition that the duty invalid pulse does not exist during the predetermined determination period and the duty effective pulse exists, or the duty invalid pulse does not exist during the predetermined determination period. The return of abnormality detection may be determined only by conditions. In this case, instead of the processing of steps S110 to S122, the first error flag ER1j is returned to “0” when both are determined to be “YES” by the determination processing of steps S112 and S114, or by the determination processing of step S118. When it is determined “YES”, the first error flag ER1j may be returned to “0”.
[0067]
Next, the second abnormality detection routine in step S64 in FIG. 8 will be described. This second abnormality detection routine detects an abnormality (hereinafter referred to as a second abnormality) that the rotation direction of each wheel is different from the rotation direction of the other three wheels, and detects the recovery of the second abnormality. .
[0068]
The second abnormality detection routine is shown in detail in FIGS. 10 and 11. The
[0069]
In the abnormality detection process including steps S204 to S228, the rotation direction detection signals Dr1 to Dr4 input by the process of step S60 of FIG. 8 are used in step S204, and one of the
[0070]
In step S206, it is determined whether the minimum wheel speed Vmin calculated by the process in step S58 of FIG. 8 is higher than a predetermined wheel speed Vr2 (for example, 30 km / h). This determination condition is supplemented to avoid erroneous determination of the second abnormality due to the vehicle body swinging back and forth when the vehicle is almost stopped and only the rotation direction of one wheel is different from the rotation direction of the other three wheels. Condition. In step S208, it is determined whether the difference Vmax−Vmin between the maximum wheel speed Vmax and the minimum wheel speed Vmin calculated by the process in step S58 of FIG. 8 is less than a predetermined wheel speed Vr3 (for example, 2 km / h). . This determination condition avoids an erroneous determination of the second abnormality due to the vehicle being in a turning state (not in a straight traveling state) and only the rotation direction of one wheel being different from the rotation direction of the other three wheels. It is a supplementary condition for.
[0071]
In step S210, an ABS signal, a VSC signal, and a TRC signal are input to determine whether or not all these signals are at a low level, that is, whether braking force or driving force is being applied to or released from each wheel is not being controlled. Determine. This determination condition is also due to the fact that the braking direction or driving force is applied and released for each wheel according to the slip state of the wheel, and as a result, only the rotational direction of one wheel is different from the rotational direction of the other three wheels. This is a supplementary condition for avoiding erroneous determination of the second abnormality.
[0072]
Unless all the determination conditions of these steps S204 to S210 are satisfied, “NO” is determined in any of steps S204 to S210, the count value CT1 is set to “0” in step S226, and step S228 is performed. The second abnormality detection temporary flag ER2Xj is set to “0” at step S254, and the execution of the second abnormality detection routine is terminated at step S254. This count CT1 is initially set to “0”, and measures the duration of establishment of the abnormality detection conditions in steps S204 to S210 by measuring the number of executions of the second abnormality detection routine. The second abnormality detection provisional flag ER2Xj indicates that the second abnormality detection operation is being performed by “1”.
[0073]
On the other hand, when all the determination conditions in steps S204 to S210 are satisfied, “YES” is determined in steps S204 to S210, respectively, and whether or not the second abnormality detection provisional flag ER2Xj is “0” is determined in step S212. . If the second abnormality detection temporary flag ER2Xj is “0”, “YES” is determined in step S212, the count value CT1 is set to “0” in step S214, and the second abnormality detection temporary flag is determined in step S216. The flag ER2Xj is set to “1”, and the execution of the second abnormality detection routine is ended in step S254.
[0074]
If all the determination conditions of steps S204 to S210 continue to be satisfied, the second abnormality detection temporary flag ER2Xj is kept at “1”, so that it is determined as “NO” in step S212, and step S218. , S220. In step S218, “1” is added to the count value CT1. In step S220, it is determined whether the count value CT1 is equal to or greater than a predetermined value CT10 (eg, “17”). If it is not long after the count value CT1 is set to “0” by the process of step S214, the determination of “NO” is continued in step S220, and the execution of the second abnormality detection routine is ended in step S254. To do. In this state, the count value CT1 is incremented by “1” every time the second abnormality detection routine is executed by the process of step S218.
[0075]
Further, if all the determination conditions in steps S204 to S210 continue to be satisfied, the count CT1 becomes equal to or greater than the predetermined value CT10. Therefore, “YES” is determined in step S220, and the second error flag ER2j is set to “ Set to 1 ”. The second error flag ER2j represents a detection state of the second abnormality of the sensor unit corresponding to the variable j among the sensor units 20a to 20d by “1”, and the processing of steps S204 to S228 A second abnormality such as the sensor units 20a to 20d is detected. Further, after the process of step S222, the second abnormality detection temporary flag ER2Xj is returned to “0” in step S224, and the execution of the second abnormality detection routine is ended in step S254.
[0076]
In this way, after the second error flag ER2j is set to “1”, it is determined “NO” in step S202, and the second abnormality return detection process including steps S230 to S252 is executed. It becomes like this.
[0077]
In the abnormal recovery detection process including steps S230 to S252, one of the
[0078]
In steps S232 and S234, the minimum wheel speed Vmin is greater than a predetermined wheel speed Vr2 (for example, 30 km / h) or the maximum wheel speed Vmax and the minimum wheel speed Vmin, as in the supplementary conditions of steps S206 and S208. It is determined whether the difference Vmax−Vmin is less than a predetermined wheel speed Vr3 (for example, 2 km / h).
[0079]
Unless all the determination conditions of these steps S230 to S234 are satisfied, it is determined as “NO” in any of steps S230 to S234, and the count value CT2 is set to “0” in step S250. In step S252, the second abnormality return detection temporary flag ER2Yj is set to “0”, and in step S254, the execution of the second abnormality detection routine is ended. This count value CT2 is also set to “0” in the initial stage, and measures the duration of establishment of the abnormal return detection condition in steps S230 to S234 by measuring the number of executions of this second abnormality detection routine. is there. The second abnormal return detection temporary flag ER2Yj indicates that the second abnormal return detection operation is being performed by “1”.
[0080]
On the other hand, when all the determination conditions in steps S230 to S234 are satisfied, it is determined as “YES” in steps S230 to S234, respectively, and in step S236, it is determined whether the second abnormal return detection provisional flag ER2Yj is “0”. To do. If the second abnormal return detection temporary flag ER2Yj is “0”, “YES” is determined in step S236, the count value CT2 is set to “0” in step S238, and the second abnormal return is determined in step S240. The temporary detection flag ER2Yj is set to “1”, and the execution of the second abnormality detection routine is terminated in step S254.
[0081]
If all the determination conditions in steps S230 to S254 continue to be satisfied, the second abnormal return detection temporary flag ER2Yj is kept at “1”, so that it is determined as “NO” in step S236. Proceed to S242 and S244. In step S242, “1” is added to the count value CT2. In step S244, it is determined whether the count value CT1 is equal to or greater than a predetermined value CT20 (eg, “83”). If it is not long after the count value CT2 is set to “0” by the process of step S240, the determination of “NO” is continued in step S244, and the execution of the second abnormality detection routine is ended in step S254. To do. In this state, the count value CT2 is incremented by “1” every time the second abnormality detection routine is executed by the process of step S242.
[0082]
Further, if all the determination conditions in steps S230 to S234 are satisfied, the count value CT2 becomes equal to or greater than the predetermined value CT20. Therefore, “YES” is determined in step S244, and the second error flag ER2j is set in step S246. Return to “0”. Thereby, the return from the second abnormal state such as the sensor units 20a to 20d to the normal state is detected. Further, after the process of step S246, the second abnormality return detection temporary flag ER2Yj is returned to “0” in step S248, and the execution of the second abnormality detection routine is ended in step S254.
[0083]
In the second abnormality detection process, the abnormality is determined by the determination process in steps S204 to S210 and S220. However, the determination process in steps S206 to S210 and S2220 is appropriately performed in one or more steps. The determination process may be omitted. In addition, the abnormality recovery is determined by the determination processing in steps S230 to S234 and S244. However, regarding the determination processing in steps S232, S234, and S244, the determination processing in one or more steps is appropriately omitted. Also good.
[0084]
Next, the third abnormality detection routine in step S66 of FIG. 8 will be described. The third abnormality detection routine detects an abnormality (hereinafter referred to as a third abnormality) that the wheel speed is too large when the vehicle is moving backward, and detects the recovery of the third abnormality.
[0085]
This third abnormality detection routine is shown in detail in FIGS. 12 and 13, and the
[0086]
In the abnormality detection process including steps S304 to S326, the rotation direction detection signal Drj is selected from the
[0087]
In step S308, it is determined whether the minimum wheel speed Vmin calculated by the process in step S58 of FIG. 8 is greater than a predetermined wheel speed Vr5 (for example, 30 km / h). This determination condition is a supplementary condition for avoiding an erroneous determination of the third abnormality due to the rotation of the other wheels being stopped and only some of the wheels including the corresponding wheels are idling.
[0088]
Unless all the determination conditions of these steps S304 to S308 are satisfied, “NO” is determined in any of steps S304 to S308, the count value CT3 is set to “0” in step S324, and step S326. The third abnormality detection provisional flag ER3Xj is set to “0”, and the execution of the third abnormality detection routine is ended in step S352. This count CT3 is also set to “0” in the initial stage, and measures the number of times this third abnormality detection routine is executed, thereby measuring the duration of establishment of the abnormality detection conditions in steps S304 to S308. The third abnormality detection temporary flag ER3Xj indicates that the third abnormality detection operation is being performed by “1”.
[0089]
On the other hand, when all the determination conditions of steps S304 to S308 are satisfied, “YES” is determined in steps S304 to S308, respectively, and it is determined whether or not the third abnormality detection provisional flag ER3Xj is “0” in step S310. . If the third abnormality detection temporary flag ER3Xj is “0”, “YES” is determined in step S310, the count value CT3 is set to “0” in step S312, and the third abnormality detection temporary is determined in step S314. The flag ER3Xj is set to “1”, and the execution of the third abnormality detection routine is ended in step S352.
[0090]
If all the determination conditions in steps S304 to S308 continue to be satisfied, the third abnormality detection temporary flag ER3Xj is kept at “1”, so that it is determined as “NO” in step S310, and step S316. , 318. In step S316, “1” is added to the count value CT3. In step S318, it is determined whether the count value CT3 is equal to or greater than a predetermined value CT30 (eg, “17”). If it is not long after the count value CT3 is set to “0” by the process of step S312, the determination of “NO” is continued in step S318, and the execution of the third abnormality detection routine is ended in step S352. To do. In this state, the count value CT3 is incremented by “1” every time the third abnormality detection routine is executed by the process of step S316.
[0091]
Further, if all the determination conditions of steps S304 to S308 continue to be satisfied, the count value CT3 becomes equal to or greater than the predetermined value CT30. Therefore, “YES” is determined in step S318, and the third error flag ER3j is set in step S320. Set to “1”. The third error flag ER3j represents a detection state of the third abnormality of the sensor unit corresponding to the variable j among the sensor units 20a to 20d by “1”, and the processing of steps S304 to S318 A third abnormality such as the sensor units 20a to 20d is detected. Further, after the process of step S320, the third abnormality detection temporary flag ER3Xj is returned to “0” in step S322, and the execution of the third abnormality detection routine is ended in step S352.
[0092]
In this way, after the third error flag ER3j is set to “1”, it is determined as “NO” in step S302, and the third abnormality return detection process including steps S328 to S350 is executed. It becomes like this.
[0093]
In the abnormal recovery detection process including steps S328 to S350, the rotation direction detection of all the
[0094]
In step S330, it is determined whether the minimum wheel speed Vmin calculated by the process in step S58 of FIG. 8 is greater than a predetermined wheel speed Vr6 (for example, 10 km / h). In step S332, it is determined whether the difference Vmax−Vmin between the maximum wheel speed Vmax and the minimum wheel speed Vmin calculated by the process in step S58 of FIG. 8 is less than a predetermined wheel speed Vr7 (for example, 2 km / h). judge. The determination conditions of these steps S330 and S332 are supplementary conditions for determining that the vehicle is in a straight traveling state, whereby the return of the third abnormality in step S328 when the vehicle is not traveling straight ahead. Misdetection of detection is avoided.
[0095]
Then, unless all the determination conditions of these steps S328 to S332 are satisfied, “NO” is determined in any of steps S328 to S332, and the count value CT4 is set to “0” in step S348. In step S350, the third abnormality return detection temporary flag ER3Yj is set to “0”, and in step S352, the execution of the third abnormality detection routine is ended. This count value CT4 is also set to “0” in the initial stage, and measures the duration of establishment of the abnormal return detection condition in steps S328 to S332 by measuring the number of executions of this third abnormality detection routine. is there. The third abnormal recovery detection temporary flag ER3Yj indicates that the recovery operation from the third abnormality is being performed by “1”.
[0096]
On the other hand, when all the determination conditions of steps S328 to S332 are satisfied, “YES” is determined in steps S328 to S332, respectively, and it is determined whether or not the third abnormal return detection provisional flag ER3Yj is “0” in step S334. To do. If third abnormal return detection temporary flag ER3Yj is “0”, “YES” is determined in step S334, count CT4 is set to “0” in step S336, and third abnormal return detection is detected in step S338. The temporary flag ER3Yj is set to “1”, and the execution of the third abnormality detection routine is ended in step S352.
[0097]
If all the determination conditions of steps S328 to S332 continue to be satisfied, the third abnormal return detection temporary flag ER3Yj is kept at “1”, so that it is determined as “NO” in step S334, and the step Proceed to S340, 342. In step S340, “1” is added to the count value CT4. In step S342, it is determined whether the count value CT4 is equal to or greater than a predetermined value CT40 (eg, “83”). If it is not long after the count value CT4 is set to “0” by the process of step S336, the determination of “NO” is continued in step S342, and the execution of the second abnormality detection routine is ended in step S352. To do. In this state, the count value CT4 is incremented by “1” every time the third abnormality detection routine is executed by the process of step S340.
[0098]
Further, if all the determination conditions of steps S328 to S332 continue to be satisfied, the count value CT4 becomes equal to or greater than the predetermined value CT40. Therefore, “YES” is determined in step S342, and the third error flag ER3j is set in step S344. Return to “0”. Thereby, the return from the third abnormal state such as the sensor units 20a to 20d to the normal state is detected. Further, after the process of step S344, the third abnormality return detection temporary flag ER3Yj is returned to “0” in step S346, and the execution of the third abnormality detection routine is ended in step S352.
[0099]
In the third abnormality detection process, the abnormality is determined by the determination process in steps S304 to S308 and S318. However, the determination process in any one of steps S308 and S318 may be omitted. In addition, the return of the abnormality is determined by the determination process in steps S328 to S332 and S342. However, regarding the determination process in steps S330, S332, and S342, one or more determination processes may be omitted. Good.
[0100]
Next, the fourth abnormality detection routine in step S68 of FIG. 8 will be described. In the fourth abnormality detection routine, the rotation detection signals Vsj (j = 1 to 4) from the sensor units 20a to 20d repeat frequent forward and reverse rotations of the
[0101]
In step S28 of the pulse detection program in FIG. 7, the first rotation detection signal Vsj1 is input, and it is determined whether the rotation detection signal Vsj1 has been at the previous low level and has now changed to the high level. It is determined whether it is the rising timing of Vsj. In this case, if the rotation detection signal Vsj is not the rising timing, “NO” is determined in step S28, and the execution of the pulse detection program is ended in step S46.
[0102]
On the other hand, if the rotation detection signal Vsj is the rising timing, “YES” is determined in step S28, and “1” is added to the pulse count value PACTj in step S30. This pulse count value PACTj represents the number of times the rotation detection signal Vsj has changed from the low level to the high level (from the V0 level to the V1 or V2 level), that is, the number of wide pulses of the rotation detection signal Vsj. 0 "is set.
[0103]
After the processing in step S30, in step S32, the second rotation detection signal Vsj2 is input to determine whether the rotation detection signal Vsj2 is at a high level (in other words, whether a reverse pulse signal exists). Thus, it is determined whether the rotation detection signal Vsj represents forward rotation (corresponding to forward movement of the vehicle) or reverse rotation (corresponding to backward movement of the vehicle) of the corresponding rotor.
[0104]
Then, if the second rotation detection signal Vsj2 is at a low level and the rotation detection signal Vsj represents the forward movement state of the wheel, “YES” is determined in step S32, and the process proceeds to step S34 and subsequent steps. In step S34, it is determined whether or not the reverse rotation flag REVFj is “1”. The reverse rotation flag REVFj indicates the reverse rotation of the corresponding rotor (wheel) by “1”. If the previous rotation detection signal Vsj represents the reverse state of the wheel and the reverse rotation flag REVFj is “1”, “YES” is determined in step S34, and the change count value CGCTj is set to “1” in step S36. ”Is added, the reverse rotation flag REVFj is changed to“ 0 ”in step S38, and the execution of the pulse detection program is terminated in step S46. This change count value CGCTj represents the number of changes in the rotation detection signal Vsj from the forward state to the reverse state and the number of changes from the reverse state to the forward state, and is initially set to “0”. Further, if the previous rotation detection signal Vsj represents the forward movement state of the wheel and the reverse rotation flag REVFj is “0”, it is determined as “NO” in step S34, and the pulse detection program of this pulse detection program is determined in step S46. End execution.
[0105]
On the other hand, if the second rotation detection signal Vsj2 is at the high level and the rotation detection signal Vsj indicates the reverse state of the wheel at the time of the determination in step S32, “NO” is determined in step S32, and step S40. Proceed to the following. In step S40, it is determined whether the reverse rotation flag REVFj is “0”. If the previous rotation detection signal Vsj represents the forward state of the wheel and the reverse rotation flag REVFj is “0”, “YES” is determined in step S40, and the change count value CGCTj is determined in step S42. "1" is added, the reverse rotation flag REVFj is changed to "1" in step S44, and the execution of this pulse detection program is ended in step S46. If the previous rotation detection signal Vsj represents the reverse state of the wheel and the reverse rotation flag REVFj is “1”, “NO” is determined in step S40, and this pulse detection program is determined in step S46. End execution.
[0106]
Next, the fourth abnormality detection routine in step S68 of FIG. 8 will be specifically described. The fourth abnormality detection routine is shown in detail in FIG. 14, and its execution is started in step S400. After the execution of the fourth abnormality detection routine is started, it is determined in step S402 whether the counting flag CNTFj is “0”. The counting flag CNTFj is set to “1” in step S406 described later, and is initially set to “0”. Therefore, in step S402, it is first determined “YES”, and the process proceeds to step S404.
[0107]
In step S404, it is determined whether or not the change count value CGCTj representing the number of forward / backward changes is “1” or more. That is, it is determined whether or not the rotation detection signal Vsj representing the forward / reverse change of the vehicle is output between the execution of the previous fourth abnormality detection routine and the execution of the current fourth abnormality detection routine. If there is no forward / backward change between the previous execution of the fourth abnormality detection routine and the current execution of the fourth abnormality detection routine, “NO”, that is, the change count value CGCTj is not “1” or more in step S404. In step S408, the pulse count value PUCTj is cleared to “0”, and in step S410, the change count value CGCTj is also cleared to “0”. In step S428, the fourth abnormality detection routine is executed. End execution.
[0108]
Therefore, the rotation during the execution of the fourth abnormality detection routine is performed by the processing of steps S28 to S44 of the pulse detection program of FIG. 7 until the rotation detection signal Vsj representing the forward / reverse change of the vehicle is detected. The wide number of pulses (pulse count value PUCTj) and the number of forward / backward changes (change count value CGCTj) of the detection signal Vsj are continuously measured. If a rotation detection signal Vsj representing a change in forward / reverse of the vehicle is detected between the execution of the fourth abnormality detection routine of the previous time and the execution of the fourth abnormality detection routine of the current time, in step S404, “ YES, that is, it is determined that the change count value CGCTj is “1” or more, and the counting flag CNTFj is set to “1” in step S406.
[0109]
When the counting flag CNTFj is set to “1” in this way, “NO” is determined in step S402 of the fourth abnormality detection routine after the next time, and the processing of steps S412 to 426 is executed. become. In step S412, it is determined whether or not the pulse count value PUCTj is greater than or equal to a predetermined value PUCT0 (eg, “50”). If the pulse count value PUCTj is less than the predetermined value CT0, “NO” is determined in step S412, and the execution of the fourth abnormality detection routine is ended in step S428.
[0110]
On the other hand, in this state, the pulse count value PUCTj and the change count value CGCTj are not cleared to “0” by the processing in steps S408 and S410. Therefore, the processing in steps S28 to S44 of the pulse detection program of FIG. 7 changes the number of wide pulses (pulse count value PUCTC) and forward / reverse of the rotation detection signal Vsj from the previous execution of the fourth abnormality detection routine. The number of times (change count value CGCTj) is continuously counted up.
[0111]
If the pulse count value PUCTj is less than the predetermined value PUCTO, it is determined as “NO” in step S412, and therefore the pulse count value PACTj and the change count value CGCTj are continuously counted up by the pulse detection program. As a result, when the pulse count value PUCTj increases and becomes equal to or greater than the predetermined value PUCTO, “YES” is determined in the step S412, and the determination processes of the steps S414 to S418 are executed.
[0112]
In step S414, it is determined whether or not the ratio CGCTj / PUCTj of the change count value CGCTj to the pulse count value PUCTj is equal to or greater than “0.7”. This ratio CGCTj / PUCTj represents the repetition frequency of normal rotation and reverse rotation of the
[0113]
In step S416, it is determined whether the wheel speed Vxj calculated in step S54 of FIG. 8 is higher than a predetermined wheel speed Vr8 (for example, 10 km / h). The process of step S416 is a supplementary detection condition for avoiding erroneous detection of the fourth abnormality based on the fact that the
[0114]
If all of these conditions are not satisfied, “NO” is determined in any one of the steps S414 to S418, and in steps S422 to S426, the pulse count value PUCTj, the change count value CGCTj, and The counting flag CNTFj is cleared to “0”, and the execution of the fourth abnormality detection routine is terminated in step S428. In this case, the pre-processing for calculating the ratio CGCTj / PUCTj by the processing of steps S28 to S44 and steps S402 to S412 of the pulse detection program of FIG.
[0115]
On the other hand, if all the determination conditions are satisfied, “YES” is determined in steps S412 to S418, the fourth error flag ER4j is set to “1” in step S420, and the fourth abnormality is determined in step S428. End the detection routine execution. The fourth error flag ER4j represents a detection state of the fourth abnormality of the sensor unit corresponding to the variable j among the sensor units 20a to 20d by “1”. A fourth anomaly such as 20d is detected. When the fourth abnormality is detected, the return of the abnormality is not detected, and thereafter, the fourth error flag ER4j is maintained at “1”.
[0116]
In the fourth abnormality detection, the determination process in steps S416 and S418, which is a supplementary condition among steps S414 to S418, may be omitted. In addition, the determination process of the rotation direction of the rotor based on the rotation detection signal Vsj in step S32 is merely an example. Instead of or in addition to this, the second rotation detection signal Vsj2 at the time of the fall of the rotation detection signal Vsj is shown. The determination process of the rotation direction of the rotor based on the rotation detection signal Vsj may be performed based on the high level or the low level.
[0117]
Further, in the fourth abnormality detection, when the pulse count value PUCTj is equal to or greater than the predetermined value PUCTO, the ratio CGCTj / PUTj of the change count value CGCTj to the pulse count value PACTj is “0.7” or greater. As a condition, the fourth abnormality was detected. However, instead of this, the ratio CGCTj / PUCTj in a predetermined section, such as the ratio CGCTj / PUCTj at a predetermined time and the ratio CGCTj / PUCTj while a wheel (vehicle) travels a predetermined distance, You may make it detect a 4th abnormality on condition that it is more than "0.7". Also, regarding the value “0.7” compared with the ratio CGCTj / PUCTj, another predetermined value may be adopted as long as it is a value that is somewhat large and is “1.0” or less.
[0118]
After the execution of the first to fourth abnormality detection routines, the wheel speeds Vx1 to Vx4 detected by the process of step S54 and the rotation direction input by the process of step S60 are detected in step S70 of FIG. The signals Dr1 to Dr4 and the first to fourth error flags ER1j to ER4j (j = 1 to 4) resulting from the processing of steps S62 to S68 are appropriately output to various control devices. Specifically, if the first to fourth error flags ER1j to ER4j (j = 1 to 4) are not set to “1” representing the first to fourth abnormalities, respectively, the wheel speeds Vx1 to Vx4 and the rotation direction are set. The detection signals Dr1 to Dr4 are output to various control devices and used for various controls by the control device. On the other hand, if one of the first to fourth error flags ER1j to ER4j (j = 1 to 4) is set to “1” indicating the first to fourth abnormality, it is set to “1”. The first to fourth error flags ER1j to ER4j (j = 1 to 4) are output, and the wheel speeds Vx1 to Vx4 and the rotation direction detection signals Dr1 to Dr4 corresponding to the flags are not output. In this case, a warning is given to the driver based on the first to fourth error flags ER1j to ER4j (j = 1 to 4) which are set and output to “1”, and the control modes in the various control devices are as follows. Be changed.
[0119]
In the above-described embodiment, a narrow pulse is added to the rotation detection signal Vsj (j = 1 to 4) only when the
[0120]
Moreover, in the said embodiment, the wheel speed detection process including a pulse detection process and abnormality detection was performed by the program process corresponding to the flowchart shown in FIGS. However, in implementing the present invention, a part of the program may be realized by processing by a hardware circuit.
[0121]
Further, the above embodiment is an example of the present invention, and various modifications can be made without departing from the object and spirit of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall schematic diagram of a wheel speed detection device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an output waveform diagram of a rotation sensor and a waveform shaping circuit when the rotor rotates.
3A is a signal waveform diagram of each part in the sensor unit of FIG. 1 during forward rotation of the rotor, and FIG. 3B is a signal waveform diagram of each part in the sensor unit of FIG. 1 during reverse rotation of the rotor. It is.
4A is an output waveform diagram of the sensor unit and each comparator during forward rotation of the rotor, and FIG. 4B is an output waveform diagram of the sensor unit and each comparator during reverse rotation of the rotor.
5 is a detailed circuit of each rotation direction detection circuit in the rotation direction detection circuit unit of FIG. 1;
6A is a signal waveform diagram of each part of the rotation direction detection circuit of FIG. 5 during forward rotation of the rotor, and FIG. 6B is a signal waveform diagram of each part of the rotation direction detection circuit of FIG. 5 during rotation of the rotor. It is a waveform diagram.
7 is a flowchart of a pulse detection program executed by the microcomputer of FIG.
FIG. 8 is a flowchart of a wheel speed calculation program executed by the microcomputer of FIG.
FIG. 9 is a detailed flowchart of a first abnormality detection routine of FIG.
FIG. 10 is a detailed flowchart showing the first half of the second abnormality detection routine of FIG. 8;
FIG. 11 is a detailed flowchart showing the second half of the second abnormality detection routine of FIG. 8;
FIG. 12 is a detailed flowchart showing a first half part of a third abnormality detection routine of FIG. 8;
FIG. 13 is a detailed flowchart showing the second half of the third abnormality detection routine of FIG. 8;
FIG. 14 is a detailed flowchart of a fourth abnormality detection routine of FIG.
FIGS. 15A and 15B are time charts for explaining the detection operation of the wheel speed Vxj based on the first rotation detection signal Vsj.
FIGS. 16A and 16B are waveform diagrams of normal first rotation detection signals Vsj input to the microcomputer at the time of forward rotation and reverse rotation of the rotor, respectively, and FIG. 16C is the first rotation detection signal; It is a wave form diagram which shows an abnormal example of Vsj, (D) is a wave form diagram which shows another example of the 1st rotation detection signal Vsj which is abnormal.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記回転パルス列信号における方向パルスの有無により車輪の回転方向を検出するとともに、前記回転パルス列信号の周期に応じて車輪速度を計算する車輪速度計算手段とを備えた車輪速度検出装置において、
前記回転パルス列信号のパルス幅が所定時間値以下であるとき、前記回転パルス信号発生手段から発生される回転パルス列信号の異常を判定する異常判定手段を設けたことを特徴とする車輪速度検出装置。It consists of a pulse train whose pulse width and cycle become shorter as the rotational speed of the rotor that rotates integrally with the wheel increases, and a narrow direction pulse is turned into the pulse train when either the forward rotation or reverse rotation of the rotor is rotated. A rotation pulse signal generating means for generating the included rotation pulse train signal according to the rotation of the rotor;
In a wheel speed detection device comprising wheel speed calculation means for detecting a wheel rotation direction based on the presence or absence of a direction pulse in the rotation pulse train signal and calculating a wheel speed according to a period of the rotation pulse train signal,
An apparatus for detecting wheel speed, comprising: an abnormality determining means for determining an abnormality of the rotational pulse train signal generated from the rotational pulse signal generating means when a pulse width of the rotational pulse train signal is equal to or less than a predetermined time value.
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