JP3643579B2 - 土壌採取装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土壌汚染等の調査のために目的の地下深度の地層から土壌を採取するサンプラーと呼ばれる土壌採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば3m以上の地下深度から土壌を採取する採取装置としては、目的の深度まで金属製の筒を打ち込んで抜き取るという手法が、簡便なことからよく使用されている。しかし、ただ単に筒を打ち込んでいっただけでは、目的深度に達するまでの目的外の土壌も筒内に入り込むことから、これによる影響が避けられない。たとえば、深度3mの地質調査が目的であっても、その上の1m前後の土壌がダイオキシン等で汚染されていると、当該汚染土壌が先に筒内に入り込む結果、筒内が汚染されてしまい、目的の3m深度の土壌が汚染の影響を受けてしまう。
【0003】
そこで、目的深度までは土壌が筒内に入り込まないようにした土壌採取装置が特許文献1に開示されている。この土壌採取装置は、サンプルチューブ(採取筒)10の先端から突出させたピストンチップ(コーン)18を備え、このピストンチップ18をロッド26で押さえつけることにより、サンプルチューブ10に蓋をする構造をもつ。ロッド26は、先端部がピストンチップ18に螺合し、後端部28がサンプルチューブ10内を貫通して反対側のドライブヘッド32まで延びており、その後端部28を、ピストンストップ42で押さえられている。
【0004】
このような土壌採取装置は、サンプルチューブ10の後端を油圧ハンマー等で打撃することにより地中へ打ち込み、そして、ドライブヘッド32によりサンプルチューブ10から上にプローブエクステンション48を多数継ぎ足していくことで、目的の深度まで先端のサンプルチューブ10を到達させる。このときには、ピストンストップ42にてロッド26が押さえられているので、ピストンチップ18はサンプルチューブ10に蓋をした状態を維持する。
【0005】
目的深度へ到達したところでピストンストップ42の螺合を解いて取り外し、さらにプローブエクステンション48を継ぎ足して打ち込むと、このときには押さえが無くなっているので、ピストンチップ18は、サンプルチューブ10内を土壌に押されて相対的に上昇する。したがって、先端のサンプルチューブ10内に、目的とする深度の土壌を採取することができる。
【0006】
このように、目的とする深度まではピストンチップ18により蓋がされているので、目的外の深度の土壌による汚染が防止される。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第5186263号明細書
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1記載の発明は、目的外の土壌による汚染の防止という点で非常に優れたものであるが、ピストンストップ42をドライブヘッド32に螺合させてロッド26を押さえつける構造のため、地中への打ち込み時に、地中を突き進むピストンチップ18を受け止めるロッド26からピストンストップ42へかかる力で、ねじ山がつぶれてしまう可能性があり、これによりピストンストップ42がとれなくなると、土壌の採取ができなくなる。この現象は、サンプルチューブ10の径が大きくなってピストンチップ18へかかる力が大きくなるほど発生しやすくなるので、特許文献1の構造では、サンプルチューブ10の直径はあまり大きくすることができない。
【0009】
また、ピストンチップ18とロッド26も螺合させる構造であることから、そのねじ山もつぶれてしまう可能性があり、これによってもサンプルチューブ10を大径(たとえば10cmほど)とすることが簡単にはできない。
【0010】
本発明は、このような課題に着目したものであり、より衝撃に強く、採取筒の径を大きくできるような土壌採取装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の土壌採取装置は、両端が開口した採取筒と、この採取筒の先端開口を塞ぐ径をもち且つ採取筒内を移動可能なコーンと、当該採取筒の後端部への螺合面を形成した先端側及び後続の延長筒の先端部への螺合面を形成した後端側をもつ中空のドライブヘッドと、採取筒の先端開口に位置したコーンが採取筒内へ移動しないように押さえつけるための先端部をもち、後端部がドライブヘッド内まで延びたロッドと、ドライブヘッド内へ挿入されてロッドの後端部を収容することで調芯を行うロッドストッパと、ドライブヘッドの後端側に装着され、ロッドストッパの頭部へ当接して位置決めを行うドライブキャップと、を備えてなることを特徴とする。
【0012】
この土壌採取装置は、ドライブキャップを油圧ハンマー等で打撃することにより地中へ打ち込まれるものであるが、ロッドストッパがロッド後端部を単に収容する構造で、螺合する構造とはなっておらず、さらに、ロッドストッパとドライブキャップとについても、ドライブキャップにロッドストッパの頭部が当接する構造になっている。すなわち、ロッドの力を受け止める部分に螺合構造が無い構成となっているので、従来技術に比べて耐衝撃性が高い。また、そのドライブキャップについても、ドライブヘッドの後端側に装着するだけの螺合させない構造となっていれば、打撃力による噛み付きも効果的に防止することができる。
【0013】
そのロッドについて、採取筒の先端開口に位置したコーンに先端面が当接する構造とすると、この部分にも螺合構造が無くなることになるので、さらに耐衝撃性が高くなる。特にこのためのロッドは、先端部がコーンに当接する当接ロッドと、該当接ロッドの後端部に連結される継ぎ足しロッドと、からなる構成にしておくと、当接ロッドの先端部を肉厚に形成して衝撃でつぶれにくいものとすることができ、コーンとロッドとのかみつきをより確実に防止できるのでよい。
【0014】
また、ドライブヘッドの先端側端面は、採取筒内に挿入された樹脂製内筒の後端を受け止めるストッパ壁となるようにしておくと、より好ましい。樹脂製内筒は、採取した土壌を取り出すときに非常に便利で、地質状態をそのまま採取し保存しておくことが簡単にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に、組立断面図と分解断面図で本発明の土壌採取装置の一例を示す。
【0016】
この土壌採取装置Sは、両端が開口した採取筒10、その先端開口11に蓋をするコーン20、採取筒10の後端開口12に螺合するドライブヘッド30、コーン20からドライブヘッド30にわたって採取筒10内に延在するロッド40、ドライブヘッド30内でロッド40を受け止め調芯を行うロッドストッパ50、そして、ドライブヘッド30に被さるとともにロッドストッパ50を位置決めするドライブキャップ60から構成されている。また、本例の場合、採取筒10内に、プラスチック製の内筒Iが挿入されている。
【0017】
採取筒10は、その先端部が、肉厚のコーン受け部材13で構成されており、このコーン受け部材13により先端開口11が形成されている。該コーン受け部材13は、採取筒10の本体に螺合する構造とされ、この肉厚のコーン受け部材13を螺合させて先端部とすることにより、地中を進むときの強度を十分にとることができるようになっている。また、本例のコーン受け部材13は、内筒IのスペーサPを保持する役割も担っている。
【0018】
先端開口11を形成するコーン受け部材13の内壁には、段部14が形成されており、この段部14に、コーン20の外周面に形成された段部21が係止することで、コーン20が先端開口11から飛び出ないように保持される。
【0019】
コーン20は、採取筒10内に挿入された内筒Iの中を移動可能な直径とされ、先端開口11に位置したときの密閉性を向上させるために、弾性のo−リング22が外周面のスリット内にはめ込まれている。このコーン20の後端面には、ロッド40を当接させるための当接凹部23が凹設されている。
【0020】
ドライブヘッド30は、両端が開口した中空とされ、先端側31の外周が採取筒10の後端開口12の内周面に螺合する螺合面、後端側32の外周が後続の延長筒の先端開口内周面に螺合する螺合面とされている。また、先端側31の端部が肉厚に形成され、これにより先端側端面33が内筒Iのストッパ壁となるようになっている。
【0021】
ロッド40は、コーン20へ当接する当接ロッド41と、この当接ロッド41に螺合してドライブヘッド30の内部空間34内まで延びる継ぎ足しロッド42とから構成されている。当接ロッド41は、先端面43がコーン20の当接凹部23内に収容されて底面に当接し、コーン20を押さえつける役割を担う。この先端面43及び先端部分にはねじ切りなど一切されておらず、衝撃に対し強いものとなっている。この耐衝撃性を増すために、当接ロッド41を中実とすることも可能である。このように当接ロッド41がコーン20に当接するだけにしてあり、螺合部分などない構造になっているので、噛み付き等なくコーン20から簡単に外すことができる。
【0022】
継ぎ足しロッド42は、先端部44の内周面が螺合面とされ、当接ロッド41の後端部外周面へ螺合するようにしてある。そして、この継ぎ足しロッド42の後端部45がドライブヘッド30の内部空間34内まで延び、ロッドストッパ50に収容される。
【0023】
ロッドストッパ50は、大径部51と小径部52とからなる概略ハット形状とされ、その大径部51の径が、ドライブヘッド30の内部空間34の径と同程度にしてある。そして、その大径部51の端面中央部分に収容凹部53が凹設され、この収容凹部53に継ぎ足しロッド42の後端部45を収容することで、ロッド40の調芯を行えるようになっている。
【0024】
ドライブキャップ60は、中実棒状のものであり、ドライブヘッド30の後端側32を収容する収容凹部61が一端面から凹設され、そして、その収容凹部61の底面中央部分に、ロッドストッパ50における小径部52の頭部を当接させる凹部62が形成されている。このドライブキャップ60は、収容凹部61により後端側32に装着され、そして、凹部62にロッドストッパ50を当接させることにより位置決めを行うようになっている。収容凹部61には螺合構造がないことから、打ち込み時の衝撃による噛み付きが防止される。
【0025】
以上の構成をもつ土壌採取装置Sの組み立ては、まず、コーン受け部材13にコーン20及びスペーサPをセットして採取筒10の本体に螺合させて組み付け、そして、採取筒10内にプラスチック製の内筒Iを後端開口12から差し込み、さらに、採取筒10の後端開口12にドライブヘッド30の先端側31を螺合させて組み付ける。次いで、ロッド40をドライブヘッド30から採取筒10内へ挿入して当接ロッド41をコーン20の当接凹部23へ当接させ、そして、ロッドストッパ50をドライブヘッド30内へ挿入し、その収容凹部53内にロッド40の後端部45を収容する。この上に、ドライブキャップ60を、その収容凹部61内にドライブヘッド30の後端側32を収容するようにして被せ、ロッドストッパ50の頭部が収容凹部61底面の凹部62に当接するようにする。
【0026】
このようにして組みあがった土壌採取装置Sは、ドライブキャップ60を打撃することで、コーン20から地中へ打ち込まれていくが、その際、コーン20とロッド40、ロッド40とロッドストッパ50、ロッドストッパ50とドライブキャップ60、そしてドライブキャップ60とドライブヘッド30のいずれの間にも螺合部分が形成されていないことから、各部品どうしの噛み付きが確実に防止される。
【0027】
以上のような土壌採取装置Sを使用した採取方法につき、図3及び図4を参照して説明する。
【0028】
まず最初は、図1の状態に組み立てた土壌採取装置Sを、その長さの2/3ほどまで地中に打ち込む。この状態で、ドライブキャップ60及びロッドストッパ50を取り外し、延長筒Eをドライブヘッド30の後端側32に螺合させて組み付ける。この延長筒Eは、先端部を構成するコーン受け部材13を取り払った採取筒10と同じものであり、当該コーン受け部材13のない採取筒10を逆さまにし、その後端開口(12)を先端部としてドライブヘッド30の後端側32に螺合させることで組み付けられる。
【0029】
延長筒Eの組み付け後(組み付け前でも可)、ロッド40を構成する継ぎ足しロッド42と同じものである延長ロッド42を組み付ける。すなわち、ロッド40の後端部45に、延長ロッド42の先端部44の螺合面を螺合させる。そして、この延長ロッド42の後端部45を収容凹部53に収容するようにしてロッドストッパ50を延長筒E内にセットし、その上からドライブキャップ60を被せる。すると、延長筒Eの後端部(すなわち、本来ならコーン受け部材13との螺合部)がドライブキャップ60の収容凹部61に収容され、且つピストンストッパ50の頭部が凹部62へ当接する。なお、延長筒E(すなわち採取筒10)の内径と、ドライブヘッド30の内径(内部空間34の直径)とは、本例の場合一致させてある。
【0030】
この後、ドライブキャップ60への打撃によりさらに土壌採取装置Sを地中へ打ち込み、延長筒Eの2/3ほどが地中へ入ったところで止め、ドライブキャップ60及びロッドストッパ50を取り外す。次いで、その延長筒Eの後端部に、新たな延長筒Eを上記同様にして螺合させて組み付け、そして、延長ロッド42の後端部45に、新たな延長ロッド42の先端部44を螺合させて組み付ける。後は、上記同様にピストンストッパ50及びドライブキャップ60をセットして打撃する。
【0031】
以降、延長筒E及び延長ロッド42を必要個数組み付けて延長しながら、目的の深度まで土壌採取装置Sを打ち込んでいく。
【0032】
目的の深度に達したところで、ドライブキャップ60及びロッドストッパ50を取り外し、相互につながっている各延長ロッド42及びロッド40を引き上げる。これにより、採取筒10の先端開口11に位置しているコーン20が、押さえのないフリー状態となる。
【0033】
この状態で、最後尾の延長筒Eにドライブキャップ60を被せ、これを打撃して打ち込んでいくと、採取筒10は進む一方、コーン20は押さえが無くなるのでその場に留まる状態、つまり進行する採取筒10内を相対的に後退していくことになり、内筒I内に目的とする深度の土壌が取り込まれていく。必要量、土壌採取装置Sを打ち込んだ後、全体を地中から引き出せば、目的深度の土壌が採取筒10内に取り込まれた状態で抜き出される。後は、採取筒10内から内筒Iごと採取土壌を取り出せばよい。プラスチック製の内筒Iにより包まれた状態で土壌を取り出せるので、保存、運搬等に非常に都合がよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明の土壌採取装置によれば、コーン、ロッド、ロッドストッパ、ドライブキャップのいずれの連結部分にもねじが形成されていない構造とすることができるので、打撃に強い構造が提供され、従来品よりも格段に寿命が長くなる。また、耐衝撃性が高まるので、従来品よりも採取筒の直径を大きくすることが可能となり、必要十分な量の土壌を採取するのに好都合となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る土壌採取装置の組立断面図。
【図2】本発明に係る土壌採取装置の分解断面図。
【図3】本発明に係る土壌採取装置の使用例を示す断面図。
【図4】本発明に係る土壌採取装置の土壌採取時の状態を示す断面図。
【符号の説明】
S 土壌採取装置
10 採取筒
11 先端開口
12 後端開口
13 コーン受け部材
14 段部
20 コーン
21 段部
22 o−リング(弾性リング)
23 当接凹部
30 ドライブヘッド
31 先端側
32 後端側
33 先端側端面
34 内部空間
40 ロッド
41 当接ロッド
42 継ぎ足しロッド
43 先端面
44 先端部
45 後端部
50 ロッドストッパ
51 大径部
52 小径部
53 収容凹部
60 ドライブキャップ
61 収容凹部
62 凹部
I 内筒
P スペーサ
E 延長筒
【発明の属する技術分野】
本発明は、土壌汚染等の調査のために目的の地下深度の地層から土壌を採取するサンプラーと呼ばれる土壌採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば3m以上の地下深度から土壌を採取する採取装置としては、目的の深度まで金属製の筒を打ち込んで抜き取るという手法が、簡便なことからよく使用されている。しかし、ただ単に筒を打ち込んでいっただけでは、目的深度に達するまでの目的外の土壌も筒内に入り込むことから、これによる影響が避けられない。たとえば、深度3mの地質調査が目的であっても、その上の1m前後の土壌がダイオキシン等で汚染されていると、当該汚染土壌が先に筒内に入り込む結果、筒内が汚染されてしまい、目的の3m深度の土壌が汚染の影響を受けてしまう。
【0003】
そこで、目的深度までは土壌が筒内に入り込まないようにした土壌採取装置が特許文献1に開示されている。この土壌採取装置は、サンプルチューブ(採取筒)10の先端から突出させたピストンチップ(コーン)18を備え、このピストンチップ18をロッド26で押さえつけることにより、サンプルチューブ10に蓋をする構造をもつ。ロッド26は、先端部がピストンチップ18に螺合し、後端部28がサンプルチューブ10内を貫通して反対側のドライブヘッド32まで延びており、その後端部28を、ピストンストップ42で押さえられている。
【0004】
このような土壌採取装置は、サンプルチューブ10の後端を油圧ハンマー等で打撃することにより地中へ打ち込み、そして、ドライブヘッド32によりサンプルチューブ10から上にプローブエクステンション48を多数継ぎ足していくことで、目的の深度まで先端のサンプルチューブ10を到達させる。このときには、ピストンストップ42にてロッド26が押さえられているので、ピストンチップ18はサンプルチューブ10に蓋をした状態を維持する。
【0005】
目的深度へ到達したところでピストンストップ42の螺合を解いて取り外し、さらにプローブエクステンション48を継ぎ足して打ち込むと、このときには押さえが無くなっているので、ピストンチップ18は、サンプルチューブ10内を土壌に押されて相対的に上昇する。したがって、先端のサンプルチューブ10内に、目的とする深度の土壌を採取することができる。
【0006】
このように、目的とする深度まではピストンチップ18により蓋がされているので、目的外の深度の土壌による汚染が防止される。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第5186263号明細書
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1記載の発明は、目的外の土壌による汚染の防止という点で非常に優れたものであるが、ピストンストップ42をドライブヘッド32に螺合させてロッド26を押さえつける構造のため、地中への打ち込み時に、地中を突き進むピストンチップ18を受け止めるロッド26からピストンストップ42へかかる力で、ねじ山がつぶれてしまう可能性があり、これによりピストンストップ42がとれなくなると、土壌の採取ができなくなる。この現象は、サンプルチューブ10の径が大きくなってピストンチップ18へかかる力が大きくなるほど発生しやすくなるので、特許文献1の構造では、サンプルチューブ10の直径はあまり大きくすることができない。
【0009】
また、ピストンチップ18とロッド26も螺合させる構造であることから、そのねじ山もつぶれてしまう可能性があり、これによってもサンプルチューブ10を大径(たとえば10cmほど)とすることが簡単にはできない。
【0010】
本発明は、このような課題に着目したものであり、より衝撃に強く、採取筒の径を大きくできるような土壌採取装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の土壌採取装置は、両端が開口した採取筒と、この採取筒の先端開口を塞ぐ径をもち且つ採取筒内を移動可能なコーンと、当該採取筒の後端部への螺合面を形成した先端側及び後続の延長筒の先端部への螺合面を形成した後端側をもつ中空のドライブヘッドと、採取筒の先端開口に位置したコーンが採取筒内へ移動しないように押さえつけるための先端部をもち、後端部がドライブヘッド内まで延びたロッドと、ドライブヘッド内へ挿入されてロッドの後端部を収容することで調芯を行うロッドストッパと、ドライブヘッドの後端側に装着され、ロッドストッパの頭部へ当接して位置決めを行うドライブキャップと、を備えてなることを特徴とする。
【0012】
この土壌採取装置は、ドライブキャップを油圧ハンマー等で打撃することにより地中へ打ち込まれるものであるが、ロッドストッパがロッド後端部を単に収容する構造で、螺合する構造とはなっておらず、さらに、ロッドストッパとドライブキャップとについても、ドライブキャップにロッドストッパの頭部が当接する構造になっている。すなわち、ロッドの力を受け止める部分に螺合構造が無い構成となっているので、従来技術に比べて耐衝撃性が高い。また、そのドライブキャップについても、ドライブヘッドの後端側に装着するだけの螺合させない構造となっていれば、打撃力による噛み付きも効果的に防止することができる。
【0013】
そのロッドについて、採取筒の先端開口に位置したコーンに先端面が当接する構造とすると、この部分にも螺合構造が無くなることになるので、さらに耐衝撃性が高くなる。特にこのためのロッドは、先端部がコーンに当接する当接ロッドと、該当接ロッドの後端部に連結される継ぎ足しロッドと、からなる構成にしておくと、当接ロッドの先端部を肉厚に形成して衝撃でつぶれにくいものとすることができ、コーンとロッドとのかみつきをより確実に防止できるのでよい。
【0014】
また、ドライブヘッドの先端側端面は、採取筒内に挿入された樹脂製内筒の後端を受け止めるストッパ壁となるようにしておくと、より好ましい。樹脂製内筒は、採取した土壌を取り出すときに非常に便利で、地質状態をそのまま採取し保存しておくことが簡単にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に、組立断面図と分解断面図で本発明の土壌採取装置の一例を示す。
【0016】
この土壌採取装置Sは、両端が開口した採取筒10、その先端開口11に蓋をするコーン20、採取筒10の後端開口12に螺合するドライブヘッド30、コーン20からドライブヘッド30にわたって採取筒10内に延在するロッド40、ドライブヘッド30内でロッド40を受け止め調芯を行うロッドストッパ50、そして、ドライブヘッド30に被さるとともにロッドストッパ50を位置決めするドライブキャップ60から構成されている。また、本例の場合、採取筒10内に、プラスチック製の内筒Iが挿入されている。
【0017】
採取筒10は、その先端部が、肉厚のコーン受け部材13で構成されており、このコーン受け部材13により先端開口11が形成されている。該コーン受け部材13は、採取筒10の本体に螺合する構造とされ、この肉厚のコーン受け部材13を螺合させて先端部とすることにより、地中を進むときの強度を十分にとることができるようになっている。また、本例のコーン受け部材13は、内筒IのスペーサPを保持する役割も担っている。
【0018】
先端開口11を形成するコーン受け部材13の内壁には、段部14が形成されており、この段部14に、コーン20の外周面に形成された段部21が係止することで、コーン20が先端開口11から飛び出ないように保持される。
【0019】
コーン20は、採取筒10内に挿入された内筒Iの中を移動可能な直径とされ、先端開口11に位置したときの密閉性を向上させるために、弾性のo−リング22が外周面のスリット内にはめ込まれている。このコーン20の後端面には、ロッド40を当接させるための当接凹部23が凹設されている。
【0020】
ドライブヘッド30は、両端が開口した中空とされ、先端側31の外周が採取筒10の後端開口12の内周面に螺合する螺合面、後端側32の外周が後続の延長筒の先端開口内周面に螺合する螺合面とされている。また、先端側31の端部が肉厚に形成され、これにより先端側端面33が内筒Iのストッパ壁となるようになっている。
【0021】
ロッド40は、コーン20へ当接する当接ロッド41と、この当接ロッド41に螺合してドライブヘッド30の内部空間34内まで延びる継ぎ足しロッド42とから構成されている。当接ロッド41は、先端面43がコーン20の当接凹部23内に収容されて底面に当接し、コーン20を押さえつける役割を担う。この先端面43及び先端部分にはねじ切りなど一切されておらず、衝撃に対し強いものとなっている。この耐衝撃性を増すために、当接ロッド41を中実とすることも可能である。このように当接ロッド41がコーン20に当接するだけにしてあり、螺合部分などない構造になっているので、噛み付き等なくコーン20から簡単に外すことができる。
【0022】
継ぎ足しロッド42は、先端部44の内周面が螺合面とされ、当接ロッド41の後端部外周面へ螺合するようにしてある。そして、この継ぎ足しロッド42の後端部45がドライブヘッド30の内部空間34内まで延び、ロッドストッパ50に収容される。
【0023】
ロッドストッパ50は、大径部51と小径部52とからなる概略ハット形状とされ、その大径部51の径が、ドライブヘッド30の内部空間34の径と同程度にしてある。そして、その大径部51の端面中央部分に収容凹部53が凹設され、この収容凹部53に継ぎ足しロッド42の後端部45を収容することで、ロッド40の調芯を行えるようになっている。
【0024】
ドライブキャップ60は、中実棒状のものであり、ドライブヘッド30の後端側32を収容する収容凹部61が一端面から凹設され、そして、その収容凹部61の底面中央部分に、ロッドストッパ50における小径部52の頭部を当接させる凹部62が形成されている。このドライブキャップ60は、収容凹部61により後端側32に装着され、そして、凹部62にロッドストッパ50を当接させることにより位置決めを行うようになっている。収容凹部61には螺合構造がないことから、打ち込み時の衝撃による噛み付きが防止される。
【0025】
以上の構成をもつ土壌採取装置Sの組み立ては、まず、コーン受け部材13にコーン20及びスペーサPをセットして採取筒10の本体に螺合させて組み付け、そして、採取筒10内にプラスチック製の内筒Iを後端開口12から差し込み、さらに、採取筒10の後端開口12にドライブヘッド30の先端側31を螺合させて組み付ける。次いで、ロッド40をドライブヘッド30から採取筒10内へ挿入して当接ロッド41をコーン20の当接凹部23へ当接させ、そして、ロッドストッパ50をドライブヘッド30内へ挿入し、その収容凹部53内にロッド40の後端部45を収容する。この上に、ドライブキャップ60を、その収容凹部61内にドライブヘッド30の後端側32を収容するようにして被せ、ロッドストッパ50の頭部が収容凹部61底面の凹部62に当接するようにする。
【0026】
このようにして組みあがった土壌採取装置Sは、ドライブキャップ60を打撃することで、コーン20から地中へ打ち込まれていくが、その際、コーン20とロッド40、ロッド40とロッドストッパ50、ロッドストッパ50とドライブキャップ60、そしてドライブキャップ60とドライブヘッド30のいずれの間にも螺合部分が形成されていないことから、各部品どうしの噛み付きが確実に防止される。
【0027】
以上のような土壌採取装置Sを使用した採取方法につき、図3及び図4を参照して説明する。
【0028】
まず最初は、図1の状態に組み立てた土壌採取装置Sを、その長さの2/3ほどまで地中に打ち込む。この状態で、ドライブキャップ60及びロッドストッパ50を取り外し、延長筒Eをドライブヘッド30の後端側32に螺合させて組み付ける。この延長筒Eは、先端部を構成するコーン受け部材13を取り払った採取筒10と同じものであり、当該コーン受け部材13のない採取筒10を逆さまにし、その後端開口(12)を先端部としてドライブヘッド30の後端側32に螺合させることで組み付けられる。
【0029】
延長筒Eの組み付け後(組み付け前でも可)、ロッド40を構成する継ぎ足しロッド42と同じものである延長ロッド42を組み付ける。すなわち、ロッド40の後端部45に、延長ロッド42の先端部44の螺合面を螺合させる。そして、この延長ロッド42の後端部45を収容凹部53に収容するようにしてロッドストッパ50を延長筒E内にセットし、その上からドライブキャップ60を被せる。すると、延長筒Eの後端部(すなわち、本来ならコーン受け部材13との螺合部)がドライブキャップ60の収容凹部61に収容され、且つピストンストッパ50の頭部が凹部62へ当接する。なお、延長筒E(すなわち採取筒10)の内径と、ドライブヘッド30の内径(内部空間34の直径)とは、本例の場合一致させてある。
【0030】
この後、ドライブキャップ60への打撃によりさらに土壌採取装置Sを地中へ打ち込み、延長筒Eの2/3ほどが地中へ入ったところで止め、ドライブキャップ60及びロッドストッパ50を取り外す。次いで、その延長筒Eの後端部に、新たな延長筒Eを上記同様にして螺合させて組み付け、そして、延長ロッド42の後端部45に、新たな延長ロッド42の先端部44を螺合させて組み付ける。後は、上記同様にピストンストッパ50及びドライブキャップ60をセットして打撃する。
【0031】
以降、延長筒E及び延長ロッド42を必要個数組み付けて延長しながら、目的の深度まで土壌採取装置Sを打ち込んでいく。
【0032】
目的の深度に達したところで、ドライブキャップ60及びロッドストッパ50を取り外し、相互につながっている各延長ロッド42及びロッド40を引き上げる。これにより、採取筒10の先端開口11に位置しているコーン20が、押さえのないフリー状態となる。
【0033】
この状態で、最後尾の延長筒Eにドライブキャップ60を被せ、これを打撃して打ち込んでいくと、採取筒10は進む一方、コーン20は押さえが無くなるのでその場に留まる状態、つまり進行する採取筒10内を相対的に後退していくことになり、内筒I内に目的とする深度の土壌が取り込まれていく。必要量、土壌採取装置Sを打ち込んだ後、全体を地中から引き出せば、目的深度の土壌が採取筒10内に取り込まれた状態で抜き出される。後は、採取筒10内から内筒Iごと採取土壌を取り出せばよい。プラスチック製の内筒Iにより包まれた状態で土壌を取り出せるので、保存、運搬等に非常に都合がよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明の土壌採取装置によれば、コーン、ロッド、ロッドストッパ、ドライブキャップのいずれの連結部分にもねじが形成されていない構造とすることができるので、打撃に強い構造が提供され、従来品よりも格段に寿命が長くなる。また、耐衝撃性が高まるので、従来品よりも採取筒の直径を大きくすることが可能となり、必要十分な量の土壌を採取するのに好都合となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る土壌採取装置の組立断面図。
【図2】本発明に係る土壌採取装置の分解断面図。
【図3】本発明に係る土壌採取装置の使用例を示す断面図。
【図4】本発明に係る土壌採取装置の土壌採取時の状態を示す断面図。
【符号の説明】
S 土壌採取装置
10 採取筒
11 先端開口
12 後端開口
13 コーン受け部材
14 段部
20 コーン
21 段部
22 o−リング(弾性リング)
23 当接凹部
30 ドライブヘッド
31 先端側
32 後端側
33 先端側端面
34 内部空間
40 ロッド
41 当接ロッド
42 継ぎ足しロッド
43 先端面
44 先端部
45 後端部
50 ロッドストッパ
51 大径部
52 小径部
53 収容凹部
60 ドライブキャップ
61 収容凹部
62 凹部
I 内筒
P スペーサ
E 延長筒
Claims (4)
- 両端が開口した採取筒と、該採取筒の先端開口を塞ぐ径をもち且つ前記採取筒内を移動可能なコーンと、前記採取筒の後端部への螺合面を形成した先端側及び後続の延長筒の先端部への螺合面を形成した後端側をもつ中空のドライブヘッドと、前記採取筒の先端開口に位置した前記コーンが前記採取筒内へ移動しないように押さえつけるための先端部をもち、後端部が前記ドライブヘッド内まで延びたロッドと、前記ドライブヘッド内へ挿入されて前記ロッドの後端部を収容することで調芯を行うロッドストッパと、前記ドライブヘッドの後端側に装着され、前記ロッドストッパの頭部へ当接して位置決めを行うドライブキャップと、を備えてなることを特徴とする土壌採取装置。
- ロッドは、採取筒の先端開口に位置したコーンに先端面が当接する構造となっている請求項1記載の土壌採取装置。
- ロッドは、先端部がコーンに当接する当接ロッドと、該当接ロッドの後端部に連結される継ぎ足しロッドと、からなる請求項2記載の土壌採取装置。
- ドライブヘッドの先端側端面が、採取筒内に挿入された樹脂製内筒の後端を受け止めるストッパ壁となる請求項1〜3のいずれか1項に記載の土壌採取装置。
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