JP3639539B2 - コネクションレス型通信ネットワークの経路計算方法 - Google Patents

コネクションレス型通信ネットワークの経路計算方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、コネクションレス型通信ネットワークにおいて、任意の複数の端末装置と任意の1つの端末装置間を接続するMP−Pツリー型経路の計算途中において、既に計算された経路を回避するように新たな経路を既存経路へ接続することにより、MP−Pツリーのルート付近でのトラヒツク集中を回避する経路計算方法に関するものであり,例えば端末装置間の複数のストリームを複数の端末装置、中継装置、リンクに分散配置し、より多くのトラヒックの収容を図る場合の経路計算、具体的には例えばトラヒツクエンジニアリングにおける経路計算に適用される。
【0002】
【従来の技術】
コネクションレス型通信網においては、端末装置間の経路を計算し設定する必要がある。冗長なコネクションレス型通信網においては端末装置間に複数の経路が存在しうるため、この冗長性を利用して、トラヒックの負荷分散や通信経路の冗長性維持のために、端末装置間に複数の経路を設定する必要が生じるが、この場合、リンクの容量に対して効率よくトラヒツクを収容するよう考慮して経路を計算する必要がある。
【0003】
また,トラヒツクの収容を考慮した経路は、着端末装置あるいは中継装置をルートとし、発端未装置あるいは中継装置をリーフとするMP−ツリー形状を取る必要がある。この理由は、トラヒツクを考慮した経路計算を行う際には、リンクの容量から該リンクに割り当てたトラヒツク量を減算し、減算されたトラヒック量を該リンクのトラヒツク割り当て可能容量とすることにより、リンクに対して該リンクの容量を考慮したトラヒツクの割り当てを行う必要がある。このため、経路計算の途中の過程においてリンクの容量が段階的に変化するが、リンクの容量が変化した場合、1つの宛先装置に対する複数の装置からの経路が、計算順序により異なり、その結果交差する可能性がある。この交差により、中継装置に設定される経路情報が、同一宛先装置について複数種類存在することとなるが、現在の中継装置の転送構造上そのような設定は不可能であり、忌避的である。ゆえに、同一装置宛の経路は、該装置を頂点とするツリー型経路として構築する必要がある。ツリーは閉路のないグラフであるため、経路の交差は理論的に存在しない。トラヒツクを考慮した経路をMP−Pツリー型経路(マルチポイントツウポイントツリー型経路)として管理する経路管理方法は、本発明者が出願した特願平2000−050947号「コネクションレス型通信ネットワークにおける経路制御方法、経路管理方法及び装置」において開示されている。この本発明者が提案した経路制御方法は、トラヒックがネットワーク中に均一に分散するように経路が制御されるので、輻輳が防止されネットワークの収容効率を一層改善することができる。
【0004】
このようなMP−Pツリー型経路を計算する際には,複数の発装置から着装置へ向かう複数の経路をMP−Pツリーとしてまとめるが,その計算途中において、新たに計算した経路を既に計算された経路に対して合流させる必要がある。従来、MP−Pツリー型経路の計算方法として、マルチキャストルーティングにおいて使用される経路計算方法が用いられてきた。しかし、マルチキャストの経路計算方法は、その特性上、新たに計算している経路を出来るだけ短い経路長のうちに,既存経路へ合流させる特徴を有している。このため、MP−Pツリー型経路のルート付近では,経路が1通りに集約される可能性が高くなってしまう。しかしながら、トラヒツクを考慮した経路においては、前述した新規経路の既存経路への合流を早める経路計算方法では、MP−Pツリー型経路のルート付近において、トラヒツクが1つの経路に集中することによる輻輳が発生する問題がある。このため,トラヒツクの分散を図るために,新たに計算している経路をなるべく既存経路へ合流させないような経路計算方法が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のMP−Pツリー型経路の計算方法は,新たに計算している経路を出来るだけ短い経路長のうちに,既存経路へ合流させる特徴を持つため、MP−Pツリー型経路のルート付近において経路が1通りに集約され、トラヒツクの集中による輻輳が発生するという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、MP−Pツリー型経路の計算過程において,既に計算された経路を回避するように新たな経路を既存経路へ接続することにより、MP−Pツリーのルート付近における経路の重複を回避し,これによって経路重複個所におけるトラヒツク集中を回避することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明における経路計算方法は、上記の課題を解決するために、MP−Pツリー型経路を計算するに際し、計算過程の途中において、既に計算された経路上に存在する端末装置あるいは中継装置にフラグを付与し、ネットワーク内の既に計算された経路上に存在しない端末装置あるいは中継装置と区別することを特徴とする装置区別方法と、既に計算された経路上に存在する端末装置あるいは中継装置に対し、当該経路の発端末装置又は発中継装置から着端末装置あるいは着中継装置までの経路に含まれるリンクの収容可能なトラヒツク容量の最小値あるいは最大値を付与することを特徴とするトラヒック容量付与方法とを用い、経路の選択に際し、フラグが付与されていない端末装置あるいは中継装置に向かう経路を優先的に選択することを特徴とする経路計算方法、または最適化パラメータとして用いる値として前記のトラヒツク容量付与方法を用いて付与されたトラヒツク容量とすることを特徴とする経路計算方法のいずれか,あるいは両方を用いてMP−Pツリー型経路を計算することを特徴とする。
【0008】
【作用】
本発明における装置区別方法によれば,既に計算された経路上の端末装置又は中継装置を計算されていない端末装置又は中継装置から区別することが出来るため、経路計算の過程において、既に計算された既存経路を回避する判断材料を提供することが出来る。これにより、トラヒックの集中を防止することができる。また、本発明におけるトラヒツク容量付与方法によれば、リンクの収容可能容量から割り当てたトラヒック量を減算した量を利用可能なトラヒック容量としているので、経路の発端末装置又は発中継装置から着端末装置あるいは着中継装置までの経路に含まれるリンクの収容可能なトラヒック容量の最小値と最大値との間のトラヒック量を最適化パラメータとして付与することが出来るため、経路計算途中において、変化するリンクの利用可能なトラヒツク容量を経路計算に反映することができる。さらに、既に計算された既存の経路上の各端末装置あるいは中継装置から着端末装置あるいは中継装置への経路上のトラヒツク容量のボトルネックを経路計算に反映することが出来る。そして、これらの方法を用いた経路計算方法によれば,MP−Pツリー型経路の計算過程において、既に計算された経路を回避するように新たに計算した経路を既に計算された既存の経路へ接続することにより、リンクの時間と共に変化する利用可能なトラヒック量が経路計算にに反映されるので、経路上のトラヒツク容量のボトルネックが回避された経路を実現することができ、トラヒツクの集中による輔捧を回避する作用がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図面により説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのネットワーク構成を示す。ここで,符号10、11及び12は端末装置を示し、20、21、22及び23は中継装置を示し、100、101、102、103、104、105、106、及び107は矢印の根元の端末装置から矢印の先の端末装置へ向かうリンクを示す。図2は各リンクの収容可能なトラヒック容量を示す。本例では,初めに端末装置10から12に向かう経路を計算し、その後端末装置11から12へ向かう経路を計算する例について説明する。
【0010】
端末装置10から12に向かう経路の計算に際し、以下のアルゴリズムを用いる。
<定義>
U:端末装置からのリンクのコストの最大値が最小となる経路が求まった装置により構成される集合
V:全装置により構成される集合
C(v): 端末装置v1から装置vまでの経路上のコストの最大値
w(v1,v2): リンク(v1,v2)のコスト
<アルゴリズム>
【数1】
Figure 0003639539
【0011】
数1のアルゴリズムを用いて、端末装置10から端末装置12への経路200を計算する実施例を示す。
アルゴリズムの計算開始時においては、各パラメータは初期化され、表1の値をとる。すなわち、集合Uは空集合φに初期化され、集合Vは全装置、すなわち装置10、11、12、20、21、22、23を含むように初期化され、経路計算の出発点となる端末装置10から装置11までの経路上のコストの最大値C(10)は0に初期化され、その他のコストはそれぞれ無限大に初期化される。この状態における、アルゴリズムの各パラメータおよび求める経路は表1の値をとる。 次に、while ループの第1回目の実行では、集合Uが空集合なので,集合V−Uは集合Vと等しい。集合V−Uに含まれる装置のうち、端末装置10の持つコストC(10)が最小であるため、端末装置10が集合Uに含まれる。この時点で、1 経路に含まれる各リンクの最大コストが最小となる経路は、端末装置10から端末装置10に至る経路であり、リンクが含まれていないので、実質的にはまだ求まっていない。
【0012】
【表1】
Figure 0003639539
【0013】
そして、集合V−Uに含まれる装置のうち、端末装置10に隣接している中継装置20のコストC(20)は、min{C(20) ,max{C(10) ,w(20,10)}}を計算する時点で、C(20)=∞,C(10)=0,w(20,10)=10なので、10に更新される。
【0014】
この状態における、アルゴリズムの各パラメータおよび求める経路は表2の値をとる。
【0015】
【表2】
Figure 0003639539
【0016】
続いてwhile ループの第2回目の実行では、集合Uが端末装置10を含んでいるので、集合V−Uは装置11,12,20,21,22,23となる。集合V−Uに含まれる装置のうち、中継装置20のコストC(20)が最小であるため、中継装置20が集合Uに含まれる。この時点で、1 経路φに含まれる各リンクの最大コストが最小となる経路は、端末装置10から中継装置20に至る経路であるので、この経路を記憶しておく。
【0017】
集合V−Uに含まれる装置のうち、中継装置20に隣接している中継装置22のコストC(22)は、min{C(22),max{C(20) ,w(22,20)}}を計算する時点で、C(22)=∞,C(20)=10,w(22,20)=10なので、10に更新される。リンク103は、中継装置20から出る方路ではないため、接続している中継装置21のコストは更新されない。この状態における、アルゴリズムの各パラメータおよび求める経路は表3の値をとる。
【0018】
【表3】
Figure 0003639539
【0019】
続いて、while ループの第3回目の実行では、集合Uが装置10,20を含んでいるので、集合V−Uは装置11,12,21,22,23となる。集合V−Uに含まれる装置のうち、中継装置22のコストC(22)が最小であるため,中継装置22が集合Uに含まれる。この時点で、1 経路に含まれる最大コストが最小となる経路として、中継装置20から中継装置22に至る経路も求まるので、この経路を既に計算された経路に加えて記憶しておく。
【0020】
集合V−Uに含まれる装置のうち、中継装置22に隣接している端末装置12のコストC(12)は、min{C(12) ,max{C(22) ,w(12,22) }}を計算する時点で、C(12)=∞,C(22)=10,w(12,22)=10なので、10に更新される。
【0021】
リンク104および106は,中継装直22から出る側の経路ではないため、接続している中継装置21,23のコストは更新されない。この状態における、アルゴリズムの各パラメータおよび求める経路は表4の値をとる。そして、while ループの第4回目の実行では、集合Uが装置10,20,22を含んでいるので、集合V−Uに含まれる装置のうち、端末装置12の持つコストC(12)が最小であるため、端末装置12が集合Uに含まれる。この時点で、1 経路に含まれる各リンクの最大コストが最小となる経路として、中継装置22から端末装置12に至る経路も求まるので、この経路を既に計算された経路として記憶しておく。
【0022】
【表4】
Figure 0003639539
【0023】
この状態における、アルゴリズムの各パラメータおよび求める経路は表5の値をとる。
【0024】
【表5】
Figure 0003639539
【0025】
以上により、端末装置10から端末装置12へ至る、経路200が求まる。
【0026】
次に、端末装置11から端末装置12へ向かう経路を計算する。図3は本発明のフローチャートを示す。図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10及び図11は、経路計算の過程を示す。なお、200,201は端末装置10から端末装置12へ向かう経路を示し、300、301及び302は経路計算途中における中継装置21から次の装置へ向かう経路の候補を示す。
【0027】
以下,本発明による経路計算の一実施例を図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10及び図11を用いて説明する。なお、本実施例では,経路計算アルゴリズムとして、上述した経路計算アルゴリズムを用いて説明する。
【0028】
図1のようなネットワーク構成において、図4に示すように、端末装置10から端末装置12への経路200が計算されている場合における、フラグ付与方法と最適化パラメータの値について検討する。図4のように経路が決定されている場合、図3のフローチャートに従い,計算した経路上の各リンクの収容可能なトラヒック容量(各リンクに予め設定されている最大のトラヒック容量)から該経路を流れるトラヒツク量を減算する。この経路を流れるトラヒック量は、当該経路中に含まれる端末装置又は中継装置により検出された現在流れているトラヒック量を用いることができる。本実施例においては、経路200を流れるトラヒツク量を1とする。減算後の各リンクの収容可能なトラヒツク容量を図5に示す。
【0029】
さらに、図4のような経路において、図3のフローチャートに従い、計算した経路上に存在する装置にフラグを立て、既に計算された経路中に含まれる端末又は中継装置と計算されていない経路中に含まれる端末又は中継装置とを区別する。経路200上に存在する装置は、端末装置10、12、中継装置20、22であるので、図6に示すように、これらの装置にフラグを付与する。図6において、外粋が2重線で表現されている装置にフラグが付与されているものとする。さらに、本例ではボトルネックを回避するため、最適化パラメータとして経路上の各リンクの収容可能なトラヒック(利用可能なトラヒック)のうち最小値を用い、経路中に含まれる各端末装置又は中継装置の最適化パラメータを決定する。初めに、経路200上に存在する装置は、端末装置10、12、中継装置20、22である。中継装置22と端末装置12の間の経路上のリンクはリンク107であり、107の収容可能なトラヒツク容量は、図6によれば9であるので、中継装置22の最適化パラメータは9となる。中継装置20と端末装置12の間の経路上のリンクはリンク107とリンク102であり、図6によればリンク107の収容可能なトラヒック容量は9であり、102の収容可能なトラヒック容量は9であり、これら2つの値を比較して最小値を求めると9となるため、中継装置20の最適化パラメータは9となる。同様に、端末装置10と端末装置12の間の経路上のリンクはリンク107、102及び100であり,図6によれば、107の収容可能なトラヒック容量は9であり、102の収容可能なトラヒツク容量は9であり、100の収容可能なトラヒック容量は9であり、これら3つの値を比較して最小値を求めると9となるため、端末装置10の最適化パラメータは9となる。このようにして求めた装置の最適化パラメータの値を図7に示す。各装置の上部の楕角形の内部に示した数値が、該装置の最適化パラメータである。
【0030】
以上のように経路200が既に計算されている状況において、以下、端末装置11から端末装置12へ向かう経路201を計算する場合の計算過程を示す。この経路計算に際し、[数1]に示すアルゴリズムを利用する。端末装置11から端末装置12へ向かう経路を計算する第1段階において,中継装置21の最適化パラメータは,端末装置11と中継装置21の間の経路上のリンク101の収容可能なトラヒツク容量の最小値であり,リンク101の収容可能なトラヒツク容量は20であるため、中継装置21の最適化パラメータは20となる。このようにして求めた最適化パラメータを図8に示す。
【0031】
次に、中継装置21から端末装置12へ向かう経路の候補は、中継装置21から中継装置20へ向かう経路候補300と、中継装置21から中継装置22へ向かう経路候補301と、中継装置21から中継装置22へ向かう経路候補302が存在する。このような状況を図9に示す。
【0032】
中継装置23の最適化パラメータは,前述の計算アルゴリズムによれば,端末装置11と中継装置23との間の経路上のリンクの収容可能なトラヒツク容量の最小値であり、図9によれば、端末装置11と中継装置23の間の経路上のリンクはリンク101と105であり、101の収容可能なトラヒック容量は20であり、105の収容可能なトラヒツク容量は10であり、これら2つの値を比較して最小値を求めると10となるため、中継装置23の最適化パラメータは10となる。また、中継装置20及び22の最適化パラメータは、本発明の方法により、それぞれ9と既に決定している。このような状況を図10に示す。
【0033】
前述の経路計算アルゴリズムに基づいて経路候補300,301,302から経路を選択する場合を考える。選択の対象となる経路が複数存在する場合、2つの選択方法を採用する。すなわち、第1に、フラグが立てられている端末又は中継装置に向かう経路とフラグが立てられていない装置に向かう経路との間においては、フラグが立てられていない装置に向かう経路を優先して選択する。第2に、フラグが立てられていない装置に向かう経路が複数存在する場合、最適化パラメータが一番大きな値の装置に向かう経路を優先して選択する。
【0034】
図10に示すように、経路候補300及び301の宛先の中継装置20及び22には既にフラグが付与されているので、この候補経路は選択の対象から除外する。残りの経路は経路候補302だけであるので、この経路候補302を選択する。尚、仮に、中継装置20及び22にフラグが付与されていない場合、経路の宛先である装置の最適化パラメータが最大値をとる経路を優先的に選択する。この場合、経路候補300、301、302の先の中継装置20、22、23の最適化パラメータはそれぞれ9、9、10であり,最大の最適化パラメータをもつ中継装置は中継装置23であるため、中継装置21から端末装置12へ向かう経路として、経路候補302が選択される。
【0035】
このように選択された経路302は、他の経路候補に比べ、既存経路を回避している。すなわち、経路候補302は既に計算された既存経路に接続しておらず、一方、経路候補300、301は既存経路に接続しており、302と300及び301とを比べると、本発明の経路計算方式によって、既存経路を回避するような経路候補を選択している。このような状況を図11に示す。
【0036】
以下、同様に経路を計算して既存経路を回避するようなMP−Pツリー型経路を計算により求める。そして、新たに計算されたツリー構造を既に計算されたツリー構造に追加し、ネットワーク全体について計算するために必要な回数だけ上述した計算工程を繰り返す。なお、最適化パラメータが同一値である経路候補の先の装置が複数存在する場合は、前述の実施例でも示しているように、本発明の装置区別方法で付与された、既に計算された既存経路上に存在する装置を意味するフラグが付与されていない装置を優先して選択する。これにより,最適化パラメータが同一値である装置が複数存在する場合においても、既存経路を回避することが出来る。尚、最適化パラメータが同一であり、かつ,フラグの付与状況が同一であるような、経路候補の先の装置が複数存在する場合は、任意に装置を選び経路を決定する。これによっても、既存経路を回避する効果を十分に発揮することができる。
【0037】
以上の説明から明らかなように、本発明の装置区別方法、トラヒツク容量付与方法、経路計算方法を用いることで、既存経路上の端末装置あるいは中継装置を区別することができ、経路の着端末装置あるいは着中継装置から当該装置までの経路上のリンクにおける収容可能なトラヒツク容量の最小値あるいは最大値を付与することができ、これらによって、MP−Pツリー型経路の計算過程において、既に計算された経路を回避するように新たな経路を既存経路へ接続することが出来るため、トラヒックの集中による輻輳を回避することが出来る。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば,既に計算された端末又は中継装置にフラグを付与して計算されていない装置から区別すると共に、経路選択に当たって一番大きな最適化パラメータを有する装置に向かう経路を選択しているので、コネクションレス型通信ネットワークにおいてMP−Pツリー型経路を計算する際に、ルート付近でのトラヒック集中を回避するため、端末装置間の複数のストリームを複数の端末装置、中継装置、リンクが分散配置され、より多くのトラヒックを効率よく収容できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるネットワーク構成を示す図である。
【図2】 図1のネットワーク構成におけるリンクの収容可能なトラヒック容量を示す。
【図3】 本発明のフローチャートを示す。
【図4】 本発明の一実施形態における経路計算の過程を示す。
【図5】 本発明の一実施形態における経路計算の過程を示す。
【図6】 本発明の一実施形態における経路計算の過程を示す。
【図7】 本発明の一実施形態における経路計算の過程を示す。
【図8】 本発明の一実施形態における経路計算の過程を示す。
【図9】 本発明の一実施形態における経路計算の過程を示す。
【図10】 本発明の一実施形態における経路計算の過程を示す。
【図11】 本発明の一実施形態における経路計算の過程を示す。
【符号の説明】
10,11,12 端末装置
20,21,22,23 中継装置
100,101,102,103,104,105,106,107 トラヒツク
200,201 経路
300,301,302 経路候補

Claims (6)

  1. 複数の端末装置および中継装置、並びにこれらの装置を多段に接続する複数の物理あるいは論理的伝送路(リンク)から構成されるコネクションレス型通信ネットワークの経路を計算する方法であって、ネットワーク中のある端末装置から別の端末装置に向かうツリー型経路を計算するに当たり、
    既に計算された経路中に含まれる端末装置又は中継装置に対してフラグを付与し、経路選択の対象となる経路が複数存在する場合、フラグが付与されていない端末装置又は中継装置に向かう経路を優先的に選択することを特徴とする経路計算方法。
  2. 複数の端末装置および中継装置、並びにこれらの装置を多段に接続する複数の物理あるいは論理的伝送路(リンク)から構成されるコネクションレス型通信ネットワークの経路を計算する方法であって、ネットワーク中のある端末装置から別の端末装置に向かうツリー型経路を計算するに当たり、
    既に計算された経路中に含まれる端末装置又は中継装置に対してフラグを付与する工程と、
    各端末装置又は中継装置に対して最適化パラメータをそれぞれ付与する工程とを具え、
    経路選択の対象となる経路が複数存在する場合、フラグが付与されている端末装置又は中継装置に向かう経路とフラグが付与されていない端末装置又は中継装置に向かう経路との間においては、フラグが付与されていない端末装置又は中継装置に向かう経路を優先的に選択し、フラグが付与されていない端末装置又は中継装置に向かう経路が複数存在する場合最も大きな値の最適化パラメータを有する端末装置又は中継装置に向かう経路を優先的に選択することを特徴とする経路計算方法。
  3. 複数の端末装置および中継装置、並びにこれらの装置を多段に接続する複数の物理あるいは論理的伝送路(リンク)から構成されるコネクションレス型通信ネットワークの経路を計算する方法であって、ネットワーク中のある端末装置から別の端末装置に向かうツリー型経路を計算するに当たり、
    (a) 各リンクについてそれぞれ収容可能なトラヒック容量を設定する工程と、
    (b) 最適化パラメータを用いて、ある発装置から着装置へ向かう経路を計算してツリーを形成する工程と、
    (c) 前記計算された経路中に存在する装置にフラグを付与する工程と、
    (d) 前記最適化パラメータ及びフラグを用いて、別の発装置から別の着装置に向かう経路を計算して別のツリーを形成する工程と、
    (e) 前記別のツリーを既に形成されているツリーに付与する工程とを具えることを特徴とする経路計算方法。
  4. 前記工程(d)において、経路選択の対象となる経路が複数存在する場合、フラグが付与されている端末装置又は中継装置に向かう経路とフラグが付与されていない端末装置又は中継装置に向かう経路との間においては、フラグが付与されていない端末装置又は中継装置に向かう経路を優先的に選択し、フラグが付与されていない端末装置又は中継装置に向かう経路が複数存在する場合最も大きな値の最適化パラメータを有する端末装置又は中継装置に向かう経路を優先的に選択することを特徴とする請求項に記載の経路計算方法。
  5. 前記工程(b)において、最適化パラメータとして、発装置から着装置に向かう経路中に含まれるリンクの収容可能なトラヒック容量のうち最小値を用いることを特徴とする請求項3又は4に記載の経路計算方法。
  6. 前記最適化パラメータを決定するに当たり、各リンクに予め付与されたトラヒック容量から当該リンクに割り当てたトラヒック量を減算したトラヒック量を用いることを特徴とする請求項3又は4に記載の経路計算方法。
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