JP3638583B2 - Method for producing tea beverage - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は非重合体カテキン類を高濃度に含有する茶系飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】
非重合体カテキン類の効果としてはコレステロール上昇抑制剤やαアミラーゼ活性阻害剤などにおいて、その生理的な有益性が報告されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
一方、これらの生理効果を発現させるには一定量以上の非重合体カテキン類を摂取する必要がある。そこでこの目的を達成する容器詰飲料として非重合体カテキン類を高濃度で配合した飲料について開発が行われてきた。例えば非重合体カテキン類の非エピ体カテキン類とエピ体カテキン類の比率を調整することで保存安定性を維持する方法(例えば、特許文献3参照。)や環状デキストリンにより透明性を発現する方法(例えば、特許文献4参照。)などがある。
ヒドロキシカルボン酸の茶系飲料への配合目的としては、pH安定剤、保存安定剤等が挙げられる。具体的には、ヒドロキシカルボン酸を飲料の製造時に使用する方法としては、天然型カテキン類を良好に保存する目的で茶抽出液または抽出用水にヒドロキシカルボン酸を添加する方法(例えば、特許文献5参照。)やタンニンの浸出量が少ない緑茶飲料の製造の為にヒドロキシカルボン酸を溶解した溶液を用いて緑茶葉から抽出する方法(例えば、特許文献6参照。)などが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭60−156614号公報
【特許文献2】
特開平3−133928号公報
【特許文献3】
特開2002−142677号公報
【特許文献4】
特開2002−238518号公報
【特許文献5】
特開2002−84973号公報
【特許文献6】
特開平2−13348号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ヒドロキシカルボン酸を茶系飲料へ配合する場合、一般的に、ヒドロキシカルボン酸ナトリウム塩を添加する。ナトリウム中和塩を配合したときの問題点として、製造直後と流通後を想定した保存試験後のpHに変化があることが判った。このpH変化を防止する方法としてヒドロキシカルボン酸ナトリウムの代りに茶抽出液にヒドロキシカルボン酸を配合した後、アルカリ金属塩で中和するとpH調節後の変動を抑制できることが見出された。
しかしながら、ヒドロキシカルボン酸を茶抽出液に添加するとpHが3以下になる。更に、その後の中和工程も含めると、二度の大きなpHの変動を与える。このpHの大きな変動は、茶抽出液の各成分に多大な化学変化を強いると考えられる。
茶系飲料の風味の観点でみると、従来のカテキン類やタンニンが比較的少ない領域での使用の場合、茶抽出液にヒドロキシカルボン酸を添加しても風味に特に影響がなかった。一方、生理作用を発現させるために、高濃度に非重合体カテキン類を配合した飲料においては、ヒドロキシカルボン酸添加による風味の悪化が著しく、高濃度に非重合体カテキン類を配合した飲料を製造する上で、大きな課題であった。
本発明の目的は、高濃度の非重合体カテキン類を含有する茶系飲料の製造において、ヒドロキシカルボン酸の配合による保存時のpH変化を抑えると共に、風味の悪化を抑えた飲料の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、高濃度の非重合体カテキン類を含有する容器詰飲料の製造において、ヒドロキシカルボン酸を中和後に茶抽出液に添加することにより、風味の悪化をおこすことなく、保存時のpH変化を抑えられることを見出した。
【0006】
本発明は、ヒドロキシカルボン酸をアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩で中和した後に、茶抽出液に配合することを特徴とする溶解状態にある非重合体カテキン類を0.092〜0.5重量%含有する茶系飲料の製造方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明におけるヒドロキシカルボン酸とは、長期保存時のpH安定化の目的で配合されるものを指し、具体的には、アスコルビン酸、エリソルビン酸、クエン酸などがあり、特に、アスコルビン酸又はエリソルビン酸が好適である。
アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩としては、具体的には、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、水酸化カリウムなどがあり、特に、炭酸水素ナトリウムが風味の観点から好適である。
【0008】
本発明の茶系飲料の製造方法においては、ヒドロキシカルボン酸を緑茶抽出液への添加の前に予め中和させておく必要がある。
中和方法としては、ヒドロキシカルボン酸とアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩の水溶液を混合する方法と、ヒドロキシカルボン酸又はアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩の水溶液に固体状態のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩又はヒドロキシカルボン酸を混合する方法が挙げられる。
中和時のpHは温度20℃での測定において5.0〜6.5がよく、好ましくは5.5〜6.5がよい。
中和時のおけるヒドロキシカルボン酸の水溶液中の濃度としては、4〜20重量%、好ましくは、4〜12重量%、特に好ましくは、6〜10重量%である。本発明の茶系飲料の製造方法においては、ヒドロキシカルボン酸を中和して茶抽出液に添加することが必須であるが、これに併用する形でヒドロキシカルボン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩などを配合することも可能である。
【0009】
本発明で非重合体カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート及びガロカテキンガレートなどの非エピ体カテキン類とエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートなどのエピ体カテキン類をあわせての総称である。
【0010】
本発明に使用する非重合体カテキン類は、Camellia属、例えばC. sinensis 、C. assamica、やぶきた種及びそれらの雑種から得られる茶葉から製茶された茶葉から水や熱水、抽出助剤を添加した水溶液で抽出することができる。当該の製茶された茶葉には、煎茶、番茶、玉露、てん茶、釜炒り茶などの緑茶と総称される不発酵茶類がある。
また総称して烏龍茶と呼ばれる鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶などの不発酵茶、紅茶とよばれるダージリン、アッサム、スリランカなどの発酵茶類がある。
【0011】
茶を抽出する方法については、攪拌抽出など従来の方法により行う。但し、抽出時の水にあらかじめアスコルビン酸ナトリウムなどの有機酸類の塩を酸化安定性の観点から添加することができる。また煮沸脱気や窒素ガス等の不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつついわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する方法を併用してもよい。
【0012】
本発明の飲料の製造方法においては、緑茶葉の抽出液のみを使用する方法の他に、緑茶抽出物の濃縮物や緑茶抽出物の精製物を使用してもよい。これらは、茶葉から水もしくは水溶性有機溶媒により抽出された抽出物を濃縮したものや精製したもの、あるいは抽出された抽出物を直接精製したものである。
市販品としては三井農林(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」などがあり、これらを使用することもできる。ここでいう緑茶抽出物の精製物の形態としては、固体、水溶液、スラリー状など種々のものが挙げられる。
【0013】
本発明の茶系飲料の製造方法では、ヒドロキシカルボン酸を中和した溶液を茶抽出液に配合した後のpHは5.0〜6.5が良く、5.5〜6.5が好ましい。このpH範囲であると、非重合体カテキン類を高濃度で含有していても製造時の風味の悪化が起らず、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩による塩味が感じられないなど風味への影響もなく好ましい。本発明の効果は抽出液中の旨味成分が豊富な緑茶抽出液でその効果をもっとも発揮する。
【0014】
本発明の非重合体カテキン類はエピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン及びガロカテキンからなるガロ体と、エピカテキンガレート、カテキンガレート、エピカテキン及びカテキンからなる非ガロ体に分類することができる。ガロ体総量は、常に、非ガロ体総量を上回っているのが茶抽出液においてもまた緑茶抽出物の濃縮物においても天然の緑茶葉の組成を維持しているという点において好ましい。
【0015】
また、本発明の非重合体カテキン類のカテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートからなるガレート体の全非重合体カテキン類中での割合は、非重合体カテキン類の生理効果の有効性上、45重量%以上であることが好ましい。
【0016】
本発明の茶系飲料中には、非重合体であって水に溶解状態にある非重合体カテキン類を、0.092〜0.5重量%含有するが、好ましくは0.1〜0.4重量%、更に好ましくは0.11〜0.3重量%、特に好ましくは0.12〜0.3重量%含有する。
この範囲にあると多量の非重合カテキン類を容易に取り易く、強烈なにがみ、渋味、強い収斂性が生じない。また苦味抑制剤などを加えると更に一層飲用し易くなり好ましい。
【0017】
本発明の茶系飲料に配合する苦味抑制剤としては、サイクロデキストリン等が好ましい。サイクロデキストリンとしては、α−、β−、γ−サイクロデキストリン及び分岐α−、β−、γ−サイクロデキストリンが使用できる。サイクロデキストリンは飲料中に0.01〜0.5重量%、好ましくは0.01〜0.3重量%含有するのがよい。
【0018】
茶系飲料のpHは、20℃で5.0〜6.5、好ましくは5.5〜6.5とするのが非重合体カテキン類の化学的安定性の点で好ましい。
【0019】
本発明の容器詰飲料には、茶由来の成分にあわせて、処方上添加する成分として、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、品質安定剤などの添加剤を単独、あるいは併用して配合してもよい。
【0020】
例えば甘味料としては、砂糖、ぶどう糖、果糖、異性化液糖、グリチルリチン、ステビア、アスパラテーム、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖などが挙げられる。酸味料としては、天然成分から抽出した果汁類やフマル酸、リン酸が挙げられる。飲料中に0.0001〜0.5重量%、好ましくは0.0001〜0.3重量%含有するのがよい。
無機酸類、無機酸塩類としてはリン酸、リン酸二ナトリウム、メタリン酸ナトリウムなどが挙げられる。飲料中に0.0001〜0.5重量%、好ましくは0.0001〜0.3重量%含有するのがよい。
【0021】
本発明の茶系飲料に使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶などの通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
【0022】
また本発明の茶系飲料は、例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造される。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。
【0023】
【実施例】
カテキン類の測定
フィルター(0.8μm)でろ過し、次いで蒸留水で希釈した容器詰飲料を、島津製作所製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム L−カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により行った。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
【0024】
pHの測定
pHメーターは、東亜ディーケーケー(株)製HM−30Gを用い、20℃で測定した。校正は標準液(堀場製作所(株))のpH4(フタル酸塩、20℃、4.00)、pH7(中性燐酸塩、20℃、6.88)を使用した。
【0025】
実施例1
表1に示す製造方法により、非重合体カテキン類濃度へのアスコルビン酸の影響を調べた。なお緑茶抽出液は、次のようにして製造した。65℃に加温した3000gの湯中に煎茶葉を100g加え、穏やかに攪拌しながら5分間抽出を行った。抽出後は速やかに室温まで冷却し、二枚重ねの2号ろ紙にて濾過を行い濾過液を得た。得られた緑茶抽出液の非重合体カテキン類含有量は、0.236重量%であった。
【0026】
また、風味は、次の評価点の基準に従って味覚パネル10名により評価した。
評価点
5:おいしい
4:ややおいしい
3:どちらでもない
2:ややおいしくない
1:おいしくない
風味評価
○:平均評価点4.0以上
△:平均評価点2.1〜3.9
×:平均評価点2.0以下
【0027】
【表1】
【0028】
パネラー10名による飲用試験の結果、アスコルビン酸を使用しかつ非重合体カテキン類を高濃度で配合した飲料(d)は、緑茶と異なる風味が感じられ、清涼感が失われていた。一方、本発明品である(a)は問題のないものであった(表1)。
【0029】
実施例2
実施例1と同様にして容器詰飲料を製造し、経時変化を調べた。
【0030】
【表2】
【0031】
緑茶抽出物であるポリフェノンHGを使用し、アスコルビン酸を使用した本発明品である(e)は、アスコルビン酸ナトリウム配合品である比較品(f)に比べ保存後のpH低下が抑えられ、風味もよいことを認めた(表2)。
【0032】
上記本発明品(e)と同様の処方により緑茶葉をそれぞれ烏龍茶葉、紅茶葉に変えて、烏龍茶葉抽出液、紅茶葉抽出液を製造し、飲料に製造後、風味評価並びにpH保存評価を行ったところ、両者とも風味の問題が解決し、pH変動も抑えられた。
【0033】
【発明の効果】
非重合体カテキン類を高濃度で配合した飲料において、中和したアスコルビン酸を配合することで、風味がよく、長時間保存時のpH変化の少ない容器詰飲料を得ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tea-based beverage containing a high concentration of non-polymer catechins.
[0002]
[Prior art]
Physiological benefits of non-polymer catechins have been reported in cholesterol elevation inhibitors and α-amylase activity inhibitors (see, for example, Patent Document 1 and Patent Document 2).
On the other hand, in order to express these physiological effects, it is necessary to ingest a certain amount or more of non-polymer catechins. Therefore, a beverage containing a high concentration of non-polymer catechins has been developed as a packaged beverage that achieves this purpose. For example, a method of maintaining storage stability by adjusting the ratio of non-epi catechins and epi-catechins of non-polymer catechins (for example, see Patent Document 3) and a method of expressing transparency with a cyclic dextrin (For example, refer to Patent Document 4).
Examples of the purpose of blending hydroxycarboxylic acid into a tea-based beverage include a pH stabilizer and a storage stabilizer. Specifically, as a method of using hydroxycarboxylic acid during the production of beverages, a method of adding hydroxycarboxylic acid to tea extract or extraction water for the purpose of preserving natural catechins well (for example, Patent Document 5). And a method of extracting from green tea leaves using a solution in which hydroxycarboxylic acid is dissolved for the production of a green tea beverage with a small amount of tannin leaching (for example, see Patent Document 6).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-60-156614 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 3-133828 [Patent Document 3]
JP 2002-142677 A [Patent Document 4]
JP 2002-238518 A [Patent Document 5]
JP 2002-84973 A [Patent Document 6]
JP-A-2-13348
[Problems to be solved by the invention]
When hydroxycarboxylic acid is blended into a tea-based beverage, a hydroxycarboxylic acid sodium salt is generally added. As a problem when a sodium neutralized salt is blended, it has been found that there is a change in pH after a storage test assuming immediately after production and after distribution. As a method for preventing this change in pH, it has been found that when a hydroxycarboxylic acid is added to a tea extract instead of sodium hydroxycarboxylate and then neutralized with an alkali metal salt, fluctuations after pH adjustment can be suppressed.
However, when hydroxycarboxylic acid is added to the tea extract, the pH is 3 or less. In addition, including a subsequent neutralization step gives twice large pH fluctuations. This large fluctuation in pH is thought to force a large chemical change in each component of the tea extract.
From the viewpoint of the flavor of tea-based beverages, there was no particular influence on the flavor even when hydroxycarboxylic acid was added to the tea extract in the case where the conventional catechins and tannin were used in a relatively small area. On the other hand, in beverages containing non-polymer catechins at a high concentration in order to express physiological effects, the flavor deteriorated significantly due to the addition of hydroxycarboxylic acid, and beverages containing non-polymer catechins at a high concentration were produced. It was a big problem.
An object of the present invention is to provide a method for producing a beverage that suppresses pH change during storage due to the addition of hydroxycarboxylic acid and suppresses deterioration of flavor in the production of a tea-based beverage containing a high concentration of non-polymer catechins. It is to provide.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor, in the production of a packaged beverage containing a high concentration of non-polymer catechins, by adding hydroxycarboxylic acid to the tea extract after neutralization, without deteriorating the flavor, during storage It was found that pH change can be suppressed.
[0006]
In the present invention, non-polymer catechins in a dissolved state characterized by being mixed with a tea extract after neutralizing a hydroxycarboxylic acid with an alkali metal salt or an alkaline earth metal salt. A method for producing a tea-based beverage containing 5% by weight is provided.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The hydroxycarboxylic acid in the present invention refers to a compound that is blended for the purpose of stabilizing pH during long-term storage, and specifically includes ascorbic acid, erythorbic acid, citric acid, and the like, and in particular, ascorbic acid or erythorbic acid. Is preferred.
Specific examples of the alkali metal salt or alkaline earth metal salt include sodium hydrogen carbonate, sodium hydroxide, sodium polyphosphate, potassium hydroxide and the like, and sodium hydrogen carbonate is particularly preferable from the viewpoint of flavor.
[0008]
In the method for producing a tea-based beverage of the present invention, it is necessary to neutralize the hydroxycarboxylic acid in advance before adding it to the green tea extract.
As the neutralization method, a method of mixing an aqueous solution of a hydroxycarboxylic acid and an alkali metal salt or an alkaline earth metal salt, an alkali metal salt in a solid state in an aqueous solution of a hydroxycarboxylic acid, an alkali metal salt, or an alkaline earth metal salt, or Examples thereof include a method of mixing an alkaline earth metal salt or a hydroxycarboxylic acid.
The pH at the time of neutralization is preferably from 5.0 to 6.5, and preferably from 5.5 to 6.5, as measured at a temperature of 20 ° C.
The concentration of the hydroxycarboxylic acid in the aqueous solution during neutralization is 4 to 20% by weight, preferably 4 to 12% by weight, and particularly preferably 6 to 10% by weight. In the method for producing a tea-based beverage of the present invention, it is essential to neutralize the hydroxycarboxylic acid and add it to the tea extract, but in combination with this, an alkali metal salt or alkaline earth of hydroxycarboxylic acid It is also possible to mix metal salts and the like.
[0009]
Non-polymer catechins in the present invention are non-epimeric catechins such as catechin, gallocatechin, catechin gallate and gallocatechin gallate and epi-catechins such as epicatechin, epigallocatechin, epicatechin gallate and epigallocatechin gallate Is a collective term.
[0010]
The non-polymer catechins used in the present invention include water, hot water, and extraction aids from tea leaves made from the leaves of Camellia, such as C. sinensis, C. assamica, Yabutaki species and hybrids thereof. Extraction can be performed with the added aqueous solution. Such tea leaves include non-fermented teas collectively referred to as green teas such as Sencha, Bancha, Gyokuro, Tencha, and Kama fried tea.
There are also fermented teas such as Darjeeling, Assam, and Sri Lanka called black tea, which are generically called oolong tea, non-fermented teas such as iron kannon, color, golden katsura, and wushuiwacha.
[0011]
About the method of extracting tea, it carries out by conventional methods, such as stirring extraction. However, a salt of an organic acid such as sodium ascorbate can be added to water at the time of extraction from the viewpoint of oxidation stability. Moreover, you may use together the method of extracting in so-called non-oxidative atmosphere, ventilating boil deaeration and inert gas, such as nitrogen gas, and removing dissolved oxygen.
[0012]
In the method for producing a beverage of the present invention, in addition to the method using only the green tea leaf extract, a concentrate of green tea extract or a purified product of green tea extract may be used. These are concentrated or purified extracts extracted from tea leaves with water or water-soluble organic solvents, or directly extracted extracts.
Commercially available products include Mitsui Norin Co., Ltd. “Polyphenone”, ITO EN Co., Ltd. “Theafranc”, Taiyo Kagaku Co., Ltd. “Sunphenon”, etc., and these can also be used. Examples of the form of the purified green tea extract include various forms such as a solid, an aqueous solution, and a slurry.
[0013]
In the method for producing a tea-based beverage of the present invention, the pH after blending a solution obtained by neutralizing hydroxycarboxylic acid with the tea extract is preferably 5.0 to 6.5, and preferably 5.5 to 6.5. When the pH is within this range, even when non-polymer catechins are contained at a high concentration, the flavor at the time of production does not deteriorate, and the salty taste due to the alkali metal salt or alkaline earth metal salt is not felt. It is preferable without any influence. The effect of the present invention is most exhibited in a green tea extract rich in umami components in the extract.
[0014]
The non-polymer catechins of the present invention can be classified into gallo-forms composed of epigallocatechin gallate, gallocatechin gallate, epigallocatechin and gallocatechin, and non-gallo forms composed of epicatechin gallate, catechin gallate, epicatechin and catechin. it can. It is preferable that the total amount of gallo-form always exceeds the total amount of non-gallo-form in that the composition of natural green tea leaves is maintained in both the tea extract and the concentrate of the green tea extract.
[0015]
Further, the ratio of the gallate body composed of catechin gallate, epicatechin gallate, gallocatechin gallate and epigallocatechin gallate of the non-polymer catechins of the present invention in the total non-polymer catechins is the physiology of the non-polymer catechins. In view of effectiveness of the effect, it is preferably 45% by weight or more.
[0016]
The tea-based beverage of the present invention contains 0.092 to 0.5% by weight of non-polymer catechins that are non-polymeric and dissolved in water, preferably 0.1 to 0.00%. The content is 4% by weight, more preferably 0.11 to 0.3% by weight, and particularly preferably 0.12 to 0.3% by weight.
If it is within this range, a large amount of non-polymerized catechins can be easily taken, and intense garnish, astringency and strong astringency will not occur. In addition, it is preferable to add a bitterness inhibitor or the like because it becomes easier to drink.
[0017]
As the bitterness inhibitor to be blended in the tea-based beverage of the present invention, cyclodextrin and the like are preferable. As the cyclodextrin, α-, β-, γ-cyclodextrin and branched α-, β-, γ-cyclodextrin can be used. The cyclodextrin is contained in the beverage in an amount of 0.01 to 0.5% by weight, preferably 0.01 to 0.3% by weight.
[0018]
The pH of the tea-based beverage is preferably 5.0 to 6.5, preferably 5.5 to 6.5 at 20 ° C. from the viewpoint of the chemical stability of the non-polymer catechins.
[0019]
In the packaged beverage of the present invention, an antioxidant, a fragrance, various esters, an organic acid, an organic acid salt, an inorganic acid, an inorganic acid salt, an inorganic salt are added as ingredients to be added in accordance with the ingredients derived from tea. Additives such as pigments, emulsifiers, preservatives, seasonings, sweeteners, acidulants, fruit juice extracts, vegetable extracts, nectar extracts, and quality stabilizers may be used alone or in combination.
[0020]
Examples of sweeteners include sugar, glucose, fructose, isomerized liquid sugar, glycyrrhizin, stevia, aspartame, fructooligosaccharide, and galactooligosaccharide. Examples of acidulants include fruit juices extracted from natural ingredients, fumaric acid, and phosphoric acid. The beverage contains 0.0001 to 0.5% by weight, preferably 0.0001 to 0.3% by weight.
Examples of inorganic acids and inorganic acid salts include phosphoric acid, disodium phosphate, and sodium metaphosphate. The beverage contains 0.0001 to 0.5% by weight, preferably 0.0001 to 0.3% by weight.
[0021]
Containers used in the tea-based beverage of the present invention are molded containers mainly composed of polyethylene terephthalate (so-called PET bottles), metal cans, paper containers combined with metal foils and plastic films, and bottles, as in general beverages. Etc. can be provided in the usual form. The term “packaged beverage” as used herein means a beverage that can be drunk without dilution.
[0022]
In addition, the tea-based beverage of the present invention is produced under the sterilization conditions defined in the Food Sanitation Law if it can be sterilized by heating after filling the container like a metal can. For PET bottles and paper containers that cannot be sterilized by retort, sterilize under the same conditions as above, for example, after sterilizing at high temperature and short time with a plate heat exchanger, etc. The method is adopted. Moreover, you may mix | blend another component with the filled container under aseptic conditions.
[0023]
【Example】
Measurement of catechins The octadecyl group-introduced liquid was obtained by using a high-performance liquid chromatograph (model SCL-10AVP) manufactured by Shimadzu Corporation for a container-packed beverage that was filtered with a filter (0.8 μm) and then diluted with distilled water. A chromatographic packed column L-column TM ODS (4.6 mmφ × 250 mm: manufactured by Chemical Substances Research Institute) was attached, and the gradient method was performed at a column temperature of 35 ° C. The mobile phase A solution was a distilled aqueous solution containing 0.1 mol / L of acetic acid, the B solution was an acetonitrile solution containing 0.1 mol / L of acetic acid, the sample injection amount was 20 μL, and the UV detector wavelength was 280 nm. .
[0024]
Measurement of pH The pH meter was measured at 20 ° C. using HM-30G manufactured by Toa DKK Corporation. For calibration, pH 4 (phthalate, 20 ° C., 4.00) and pH 7 (neutral phosphate, 20 ° C., 6.88) of standard solutions (Horiba, Ltd.) were used.
[0025]
Example 1
By the production method shown in Table 1, the influence of ascorbic acid on the concentration of non-polymer catechins was examined. The green tea extract was produced as follows. 100 g of Sencha leaves were added to 3000 g of hot water heated to 65 ° C., and extracted for 5 minutes with gentle stirring. After extraction, the mixture was quickly cooled to room temperature, and filtered through a double-layered No. 2 filter paper to obtain a filtrate. The content of non-polymer catechins in the obtained green tea extract was 0.236% by weight.
[0026]
Further, the taste was evaluated by 10 taste panels according to the criteria of the following evaluation points.
Evaluation point 5: Delicious 4: Slightly delicious 3: Neither 2: Slightly unsatisfactory 1: Unsavory flavor evaluation ○: Average evaluation score 4.0 or higher Δ: Average evaluation point 2.1-3.9
×: Average evaluation score of 2.0 or less [0027]
[Table 1]
[0028]
As a result of a drinking test by 10 panelists, the beverage (d) using ascorbic acid and containing a high concentration of non-polymer catechins felt a different flavor from green tea and lost its refreshing feeling. On the other hand, the product (a) of the present invention had no problem (Table 1).
[0029]
Example 2
A container-packed beverage was produced in the same manner as in Example 1, and the change with time was examined.
[0030]
[Table 2]
[0031]
The product of the present invention using the green tea extract polyphenone HG and using ascorbic acid (e) has a lower pH after storage than the comparative product (f) containing sodium ascorbate, and has a flavor. (Table 2).
[0032]
By changing the green tea leaves to oolong tea leaves and black tea leaves according to the same formulation as the above-mentioned product of the present invention (e), oolong tea leaf extract and black tea leaf extract are manufactured, and the beverages are manufactured for flavor evaluation and pH storage evaluation. As a result, both of the problems of flavor were solved and the pH fluctuation was suppressed.
[0033]
【The invention's effect】
By blending neutralized ascorbic acid in a beverage containing non-polymer catechins at a high concentration, a packaged beverage with good flavor and little pH change during long-term storage can be obtained.
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