JP3637942B2 - Film protection sheet - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のボティや部品、塗装鋼板等の塗装物の表面保護のために使用される塗膜保護用シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、自動車のボティや部品などの表面を保護する塗膜保護用シートとしては、支持基材にゴム系粘着剤を主体とし、これにシリコーンオイル、アクリル系重合体、脂肪酸グリセリンエステルなどを配合した粘着剤層を形成したものが提案され、ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、ポリイソブチレン、ポリスチレンブロック−エチレン・ブチレン共重合体ブロック−ポリスチレンブロックからなるA−B−A型ブロックポリマーなどを用いることが知られている(特開平6−73352号、6−128538号、7−138543号、7−242862号公報等)。
【0003】
しかしながら、このような塗膜保護用シートは、優れた耐候性など各種耐久性が要求されると共に、塗膜に対して良好な接着性を有しつつ、剥離したときに“ノリ残り”がないものであることが要求されるが、上記の塗膜保護用シートの提案にも拘らず、更に耐候性等に優れた自動車用等の塗膜保護用シートが望まれる。
【0004】
本発明は上記要望に応えたもので、耐候性など各種耐久性に優れ、かつ自動車のボティや部品、塗装鋼板等の塗装物表面に良好に接着すると共に、剥離した際に“ノリ残り”のない塗膜保護用シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明は、上記目的を達成するため、基材にエチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーの共重合体を主成分とする光硬化性接着剤からなる粘着層を形成した塗膜保護用シートを提供することを目的とする。
【0006】
上記エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーの共重合体を主成分とする光硬化性の粘着層は、硬化膜が耐候性に優れ、また耐熱、耐湿熱、耐冷熱サイクル等の各種耐久性に優れ、しかも硬化膜が柔軟で、かつ弾性に富むため、外部からの衝撃や変形に対し抵抗力を有する特性を備えている上、自動車のボティや部品等の車輛塗装物、塗装鋼板など、種々の塗装物表面に良好に接着し、このためこれらの塗装物を効果的に保護する。また、これを剥離した際に、粘着層が部分的に塗装物に残る(いわゆる“ノリ残り”)不都合がなく、塗膜保護用シートで保護された塗装物から該シートがきれいに剥離されるものである。
【0007】
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明の塗膜保護用シートは、自動車その他の車輛用、或いは塗装鋼板などの表面を保護するために用いられるもので、図面に示すように、支持基材1の一面に粘着層2を形成してなるものである。
【0008】
ここで、支持基材としては、種々選定され、特に制限されるものではないが、有機樹脂を主成分とする有機フィルムが好適に用いられる。有機樹脂としては、ガラス転移温度が50℃以上のものが好ましく、このような有機樹脂として、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、メチロセン系ポリマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン46、変性ナイロン6T、ナイロンMXD6、ポリフタルアミド等のポリアミド系樹脂、ポリフェニレンスルフィド、ポリチオエーテルサルフォン等のケトン系樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン等のサルフォン系樹脂の他に、ポリエーテルニトリル、ポリアクリレート、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、トリアセチルセルロース、ポリスチレン、ポリビニルクロライドなどを用いることができる。
【0009】
なお、上記基材には、紫外線吸収剤、帯電防止剤などが配合されていてもよく、また、基材の他面を帯電防止処理したものを使用することもできる。更に、基材の厚さは適宜選定することができる。
【0010】
上記基材上に形成される粘着層は、エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーの共重合体を主成分とする光硬化性接着剤である。
【0011】
この光硬化性接着剤の主成分となるエチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマーの共重合体としては、その酢酸ビニル含有率が10〜50重量%であるものが好ましく、更に好ましくは14〜45重量%である。酢酸ビニル含有率が10重量%より低いと、表面のべたつき、粘着性が低下し、支持基材表面との貼り合わせ性が低下してしまう。一方、50重量%を超えると、粘着層の強度や耐久性が著しく低下してしまう傾向となる。
【0012】
また、アクリレート系モノマー、メタクリレート系モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、これらのエステル等が挙げられ、具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸低級アルキルエステルのほか、(メタ)アクリル酸グリシジルなどが例示される。これらはその1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよいが、アクリレート系、メタクリレート系単位の上記共重合体中での含有率は0.01〜20重量%、特に0.05〜5重量%であることが好ましい。この含有率が20重量%を超えると加工性が低下する場合がある。
【0013】
本発明による光硬化性接着剤の硬化のためには光増感剤が配合されるが、使用可能な光増感剤としては、例えばベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ジベンジル、5−ニトロアセナフテン、ヘキサクロロシクロペンタジエン、パラニトロジフェニル、パラニトロアニリン、2,4,6−トリニトロアニリン、1,2−ベンズアントラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−1,9−ベンザンスロン等を挙げることができ、これらは1種を単独で又は2種以上を混合して用いられる。
【0014】
また、本発明の接着剤には、接着促進剤としてシランカップリング剤を添加することができる。このシランカップリング剤としてはビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどがあり、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。これらシランカップリング剤の添加量は、上記共重合体100重量部に対し通常0.01〜5重量部で十分である。
【0015】
更に、本発明の光硬化性接着剤の物性(機械的強度、光学的特性、接着性、耐熱性、耐湿熱性、耐候性、架橋速度)などの改良や調節のために、本発明においては、アクリロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル基含有化合物を添加することができる。
【0016】
この目的に供せられる化合物としては、アクリル酸あるいはメタアクリル酸誘導体、例えばそのエステルやアミドが最も一般的である。この場合、エステル残基としては、メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリルのようなアルキル基の他に、シクロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。また、アクリル酸又はメタクリル酸とエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールとのエステルも同様に用いられる。アミドとしては、アクリルアミドが代表的である。また、アリル基含有化合物としては、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物が、上記共重合体100重量部に対し0.1〜50重量部、好ましくは0.5〜30重量部添加して用いられる。0.1重量部未満であると前記機械的強度向上という改良効果を低下させることがあり、50重量部を超えると接着剤の調製時の作業性や製膜性を低下させることがある。
【0017】
なおまた、本発明の接着剤には、加工性や貼り合わせ等の加工性向上の目的で炭化水素樹脂を添加することができる。この場合、添加される炭化水素樹脂は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでも差支えない。天然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペン系樹脂が好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、トール油系樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロジン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一化、重合、エステル化、金属塩化したものを用いることができる。テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネンなどのテルペン系樹脂のほか、テルペンフェノール樹脂を用いることができる。また、その他の天然樹脂としてダンマル、コーバル、シェラックを用いても差支えない。一方、合成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油樹脂、クマロンインデン樹脂を用いることができる。フェノール系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェノール樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂ではキシレン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができる。
【0018】
上記炭化水素樹脂の添加量は適宜選択されるが、上記共重合体100重量部に対して1〜200重量部が好ましく、より好ましくは5〜150重量部である。
【0019】
以上の添加剤の他、本発明の光硬化性接着剤は紫外線吸収剤、老化防止剤、染料、加工助剤等を少量含んでいても良い。また、場合によってはシリカゲル、炭酸カルシウム、シリコン共重合体の微粒子等の添加剤を少量含んでも良い。
【0020】
本発明において、支持基材の一面に上記接着剤からなる粘着層を形成する方法は特に制限されないが、上記共重合体と上述の添加剤とをロールミルやニーダー等で混練した後、これをカレンダー、ロール、Tダイ押出機、インフレーション等の製膜装置により所望の幅、膜厚に製膜し、次いでこのフィルムを例えば熱プレスによる貼り合わせ法、押出機、カレンダーによる直接ラミネート法、フィルムラミネーターによる加熱圧着法等の手法を用いて偏光フィルムの一面に積層することができる。
【0021】
なお、製膜に際しては、ブロッキング防止、支持基材との圧着時の脱気を容易にするため、エンボス加工してもよい。また、粘着層の厚さは適宜選定されるが、膜厚は5〜1000μm、特に10〜800μmが好ましい。
【0022】
また、粘着層の構成成分を適当な溶媒に均一に混合溶解し、この溶液を直接支持基材の一面に塗工し、溶媒を乾燥して支持基材の一面に接着層を形成したり、上記溶液を離型紙等の上に塗工し、溶媒を乾燥後、得られた膜を支持基材の一面に転写積層する方法を採用することもできる。
【0023】
なお、上記光硬化性接着剤の硬化条件としては、通常の水銀ランプ等により、紫外線を照射することにより硬化を行うことができる。また、硬化促進のために予め支持基材との積層体を40〜120℃程度に加温し、これに紫外線を照射しても良い。
【0024】
この場合、まず支持基材に本発明の接着剤フィルムを積層し、50〜120℃、特に70〜100℃で0.01〜20kg/cm2、特に0.1〜10kg/cm2の圧力下において2〜20分間、特に5〜10分間加熱加圧した後、光硬化を行うことが推奨される。
【0025】
【発明の効果】
本発明の塗膜保護用シートは、その硬化粘着層が耐候性に優れ、耐熱、耐湿熱、耐冷熱サイクル等の耐久性に富み、水分や湿気、各種ガスの侵入を防止し得る上、柔軟性、弾性、耐衝撃性に富み、かつ塗装物との接着性に優れ、このため塗装物を良好に保護する。また、剥離時に塗装物表面からきれいに剥離することができ、いわゆる“ノリ残り”がないものである。
【0026】
【実施例】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0027】
〔実施例〕
支持基材の上に表1に示す光硬化性接着剤を約50μmの厚みで塗布し、これと塗装鋼板とを積層し、80〜100℃の熱ローターにかけ、分速1mで加熱加圧プレスを行い、その後4kW高圧水銀灯に30秒紫外線照射を行って、サンプルを得た。
【0028】
なお、支持基材としては、25μm厚の高密度ポリエチレン、25μm厚の延伸ポリプロピレン、25μm厚のエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有率5重量%)、25μm厚のポリエチレンテレフタレートを使用した。
【0029】
得られたサンプルにつき、湿熱試験(50℃,95%RH)、耐熱試験(80℃)、熱サイクル試験(6時間かけて60℃に昇温し、60℃に6時間保持し、6時間かけて−20℃に降温し、−20℃に6時間保持するサイクル)をそれぞれ実施した。
【0030】
その結果、いずれのサンプルにおいても剥離はなく、粘着層の変質も認められなかった。また、上記試験後、粘着層を塗装鋼板から剥離した結果、いずれのサンプルも“ノリ残り”は認められなかった。
【0031】
【表1】
*1:エチレン−酢酸ビニル−グリシジルメタクリレート共重合体(住友化学工業社製:酢酸ビニル含量8%,グリシジルメタクリレート含量3%)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持基材
2 粘着層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a coating film protecting sheet used for protecting a surface of a coated object such as an automobile body, a part, or a coated steel plate.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Conventionally, as a protective film for protecting the surface of automobile bodies and parts, rubber adhesive is mainly used as a support substrate, and silicone oil, acrylic polymer, fatty acid glycerin ester, etc. are blended in it. A pressure-sensitive adhesive layer is proposed. As the rubber-based pressure-sensitive adhesive, an ABA block polymer composed of natural rubber, polyisobutylene, polystyrene block-ethylene / butylene copolymer block-polystyrene block, or the like is used. (Japanese Patent Laid-Open Nos. 6-73352, 6-128538, 7-138543, 7-242862, etc.).
[0003]
However, such a sheet for protecting a coating film is required to have various durability such as excellent weather resistance, and has a good adhesiveness to the coating film, and has no “sludge residue” when peeled off. In spite of the proposal of the above-mentioned sheet for protecting a coating film, a sheet for protecting a coating film for automobiles and the like having further excellent weather resistance is desired.
[0004]
The present invention responds to the above-mentioned demands, and is excellent in various durability such as weather resistance, and adheres well to the surface of a coated object such as an automobile body, a part, or a coated steel sheet, and when it is peeled off, it has a “slipping residue”. An object of the present invention is to provide a sheet for protecting a coating film.
[0005]
Means for Solving the Problem and Embodiment of the Invention
In order to achieve the above object, the present invention provides a coating film in which a pressure-sensitive adhesive layer comprising a photocurable adhesive mainly composed of a copolymer of ethylene, vinyl acetate and acrylate and / or methacrylate monomers is formed on a substrate. An object is to provide a protective sheet.
[0006]
The above-mentioned photo-curable adhesive layer mainly composed of a copolymer of ethylene, vinyl acetate and acrylate and / or methacrylate monomers has a cured film with excellent weather resistance, and has heat resistance, moist heat resistance, heat resistance cycle, etc. Excellent durability, flexible cured film, and high elasticity, so it has the property of resisting external impact and deformation, as well as vehicle paints and coatings for automobile bodies and parts. It adheres well to the surface of various paints, such as steel plates, and thus effectively protects these paints. In addition, when this is peeled off, there is no inconvenience that the adhesive layer partially remains on the paint (so-called “leaves”), and the sheet is peeled cleanly from the paint protected by the coating film protection sheet. It is.
[0007]
The present invention will be described in further detail below.
The coating film protective sheet of the present invention is used for protecting the surface of automobiles and other vehicles, or coated steel sheets, and as shown in the drawings, an
[0008]
Here, the support substrate is variously selected and is not particularly limited, but an organic film containing an organic resin as a main component is preferably used. As the organic resin, those having a glass transition temperature of 50 ° C. or more are preferable, and as such an organic resin, polyolefins such as polyethylene, polypropylene, ethylene-propylene copolymer, ethylene-vinyl acetate copolymer, and methylocene polymer are used. Resin, polyester resins such as polyethylene terephthalate, polycyclohexylene terephthalate, polyethylene naphthalate, polyamide resins such as nylon 46, modified nylon 6T, nylon MXD6, polyphthalamide, ketone resins such as polyphenylene sulfide and polythioether sulfone In addition to sulfone resins such as polysulfone and polyethersulfone, polyether nitrile, polyacrylate, polyetherimide, polyamideimide, polycarbonate, polymethyl Methacrylate, can be used triacetyl cellulose, polystyrene, polyvinyl chloride and the like.
[0009]
In addition, the said base material may be mix | blended with a ultraviolet absorber, an antistatic agent, etc., and what used the other surface of the base material for antistatic treatment can also be used. Furthermore, the thickness of the base material can be appropriately selected.
[0010]
The pressure-sensitive adhesive layer formed on the substrate is a photocurable adhesive mainly composed of ethylene, vinyl acetate, and a copolymer of acrylate and / or methacrylate monomers.
[0011]
As the copolymer of ethylene, vinyl acetate and acrylate and / or methacrylate monomers as the main components of the photocurable adhesive, those having a vinyl acetate content of 10 to 50% by weight are preferred, and more preferred. Is 14 to 45% by weight. When the vinyl acetate content is lower than 10% by weight, the stickiness and tackiness of the surface are lowered, and the bonding property to the surface of the supporting substrate is lowered. On the other hand, when it exceeds 50% by weight, the strength and durability of the pressure-sensitive adhesive layer tend to be remarkably lowered.
[0012]
Examples of acrylate monomers and methacrylate monomers include acrylic acid, methacrylic acid, and esters thereof. Specifically, (meth) acrylic such as methyl (meth) acrylate and ethyl (meth) acrylate. Examples include acid lower alkyl esters, glycidyl (meth) acrylate, and the like. These may be used alone or in combination of two or more. However, the content of the acrylate and methacrylate units in the copolymer is 0.01 to 20% by weight, particularly It is preferably 0.05 to 5% by weight. If this content exceeds 20% by weight, the workability may decrease.
[0013]
A photosensitizer is blended for curing the photocurable adhesive according to the present invention. Examples of usable photosensitizers include benzoin, benzophenone, benzoin methyl ether, benzoin ethyl ether, and benzoin isopropyl ether. , Benzoin isobutyl ether, dibenzyl, 5-nitroacenaphthene, hexachlorocyclopentadiene, paranitrodiphenyl, paranitroaniline, 2,4,6-trinitroaniline, 1,2-benzanthraquinone, 3-methyl-1,3- A diaza-1,9-benzanthrone etc. can be mentioned, These are used individually by 1 type or in mixture of 2 or more types.
[0014]
Moreover, a silane coupling agent can be added to the adhesive of the present invention as an adhesion promoter. As this silane coupling agent, vinyltriethoxysilane, vinyltris (β-methoxyethoxy) silane, γ-methacryloxypropyltrimethoxysilane, vinyltriacetoxysilane, γ-glycidoxypropyltrimethoxysilane, γ-glycidoxy Propyltriethoxysilane, β- (3,4-epoxycyclohexyl) ethyltrimethoxysilane, γ-chloropropylmethoxysilane, vinyltrichlorosilane, γ-mercaptopropyltrimethoxysilane, γ-aminopropyltriethoxysilane, N-β There are (aminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane and the like, and one of these can be used alone or two or more of them can be used in combination. The addition amount of these silane coupling agents is usually 0.01 to 5 parts by weight per 100 parts by weight of the copolymer.
[0015]
Furthermore, in order to improve and adjust the physical properties (mechanical strength, optical characteristics, adhesiveness, heat resistance, moist heat resistance, weather resistance, crosslinking speed) of the photocurable adhesive of the present invention, in the present invention, Acryloxy group, methacryloxy group or allyl group-containing compounds can be added.
[0016]
The most common compounds used for this purpose are acrylic acid or methacrylic acid derivatives such as esters and amides thereof. In this case, as an ester residue, in addition to an alkyl group such as methyl, ethyl, dodecyl, stearyl, and lauryl, a cyclohexyl group, a tetrahydrofurfuryl group, an aminoethyl group, a 2-hydroethyl group, a 3-hydroxypropyl group, A 3-chloro-2-hydroxypropyl group and the like can be mentioned. In addition, esters of acrylic acid or methacrylic acid with polyfunctional alcohols such as ethylene glycol, triethylene glycol, polyethylene glycol, glycerin, trimethylolpropane, pentaerythritol are also used. A typical amide is acrylamide. Examples of the allyl group-containing compound include triallyl cyanurate, triallyl isocyanurate, diallyl phthalate, diallyl isophthalate, diallyl maleate, and the like. 0.1 to 50 parts by weight, preferably 0.5 to 30 parts by weight are added to 100 parts by weight of the combined body. If it is less than 0.1 part by weight, the improvement effect of improving the mechanical strength may be reduced, and if it exceeds 50 parts by weight, workability and film-forming property at the time of preparing the adhesive may be reduced.
[0017]
In addition, a hydrocarbon resin can be added to the adhesive of the present invention for the purpose of improving workability such as workability and bonding. In this case, the added hydrocarbon resin may be either a natural resin type or a synthetic resin type. In natural resin systems, rosin, rosin derivatives, and terpene resins are preferably used. For rosin, gum-based resins, tall oil-based resins, and wood-based resins can be used. As the rosin derivative, rosin obtained by hydrogenation, heterogeneity, polymerization, esterification, or metal chloride can be used. As the terpene resin, a terpene phenol resin can be used in addition to a terpene resin such as α-pinene and β-pinene. In addition, dammar, corbal and shellac may be used as other natural resins. On the other hand, in the synthetic resin system, petroleum resin, phenol resin, and xylene resin are preferably used. As the petroleum resin, aliphatic petroleum resin, aromatic petroleum resin, alicyclic petroleum resin, copolymer petroleum resin, hydrogenated petroleum resin, pure monomer petroleum resin, and coumarone indene resin can be used. As the phenol resin, an alkyl phenol resin or a modified phenol resin can be used. As the xylene-based resin, a xylene resin or a modified xylene resin can be used.
[0018]
Although the addition amount of the said hydrocarbon resin is suitably selected, 1-200 weight part is preferable with respect to 100 weight part of said copolymers, More preferably, it is 5-150 weight part.
[0019]
In addition to the above additives, the photocurable adhesive of the present invention may contain a small amount of an ultraviolet absorber, an anti-aging agent, a dye, a processing aid and the like. In some cases, a small amount of additives such as silica gel, calcium carbonate, silicon copolymer fine particles and the like may be contained.
[0020]
In the present invention, the method for forming the pressure-sensitive adhesive layer made of the above-mentioned adhesive on one surface of the supporting substrate is not particularly limited, but after kneading the above-mentioned copolymer and the above-mentioned additive with a roll mill, a kneader or the like, this is calendered. The film is formed into a desired width and film thickness by a film forming apparatus such as a roll, a T-die extruder, and an inflation, and this film is then laminated by a hot press, an extruder, a direct lamination method by a calendar, a film laminator, etc. It can be laminated on one surface of a polarizing film using a technique such as a thermocompression bonding method.
[0021]
In the film formation, embossing may be performed in order to prevent blocking and facilitate deaeration at the time of pressure bonding with the support substrate. The thickness of the pressure-sensitive adhesive layer is appropriately selected, but the film thickness is preferably 5 to 1000 μm, particularly preferably 10 to 800 μm.
[0022]
In addition, the components of the adhesive layer are uniformly mixed and dissolved in an appropriate solvent, this solution is directly applied to one side of the supporting substrate, and the solvent is dried to form an adhesive layer on one side of the supporting substrate. It is also possible to employ a method in which the solution is applied onto a release paper or the like, the solvent is dried, and then the obtained film is transferred and laminated on one surface of the supporting substrate.
[0023]
In addition, as a curing condition of the photocurable adhesive, curing can be performed by irradiating ultraviolet rays with a normal mercury lamp or the like. Further, in order to accelerate curing, the laminate with the supporting substrate may be preheated to about 40 to 120 ° C. and irradiated with ultraviolet rays.
[0024]
In this case, first, the adhesive film of the present invention is laminated on the supporting substrate, 50 to 120 ° C., especially 0.01~20kg / cm 2 at 70 to 100 ° C., in particular under a pressure of 0.1 to 10 / cm 2 It is recommended to perform photocuring after heating and pressing for 2 to 20 minutes, particularly 5 to 10 minutes.
[0025]
【The invention's effect】
The sheet for protecting a coating film of the present invention has a cured adhesive layer excellent in weather resistance, rich in durability such as heat resistance, moisture heat resistance, and heat resistance cycle, and can prevent moisture, moisture and various gases from entering, and is flexible. It is rich in properties, elasticity and impact resistance, and has excellent adhesion to the coated material, and thus protects the coated material well. In addition, it can be peeled off cleanly from the surface of the coated product at the time of peeling, and there is no so-called “leaves”.
[0026]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is shown and this invention is demonstrated concretely, this invention is not restrict | limited to the following Example.
[0027]
〔Example〕
The photo-curable adhesive shown in Table 1 is applied to the support substrate in a thickness of about 50 μm, and this and a coated steel sheet are laminated, applied to a hot rotor at 80 to 100 ° C., and heated and pressed at a speed of 1 m per minute. After that, a 4 kW high pressure mercury lamp was irradiated with ultraviolet rays for 30 seconds to obtain a sample.
[0028]
As the support substrate, 25 μm thick high density polyethylene, 25 μm thick stretched polypropylene, 25 μm thick ethylene-vinyl acetate copolymer (vinyl acetate content 5% by weight), and 25 μm thick polyethylene terephthalate were used.
[0029]
About the obtained sample, wet heat test (50 ° C., 95% RH), heat resistance test (80 ° C.), thermal cycle test (heated to 60 ° C. over 6 hours, held at 60 ° C. for 6 hours, over 6 hours Then, the temperature was lowered to −20 ° C. and kept at −20 ° C. for 6 hours).
[0030]
As a result, no peeling occurred in any sample, and no alteration of the adhesive layer was observed. Further, after the above test, as a result of peeling the adhesive layer from the coated steel plate, no “no residue” was observed in any of the samples.
[0031]
[Table 1]
* 1: Ethylene-vinyl acetate-glycidyl methacrylate copolymer (manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd .: vinyl acetate content 8%, glycidyl methacrylate content 3%)
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1
Claims (7)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29952696A JP3637942B2 (en) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | Film protection sheet |
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