JP3637199B2 - Image forming apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、静電複写機,レーザプリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置に関し、特に像担持体の表面に接触して、その表面の残留トナーを除去すると共にその表面を帯電するためのクリーニング・帯電兼用ブレードを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、電子写真プロセスを用いた画像形成装置の概略構成図である。
感光体ドラム(像担持体)101は、導体101bの表面に感光体101aを有しており、同図の矢印方向に回転する。この感光体ドラム101の周囲には、帯電手段(帯電装置)102,露光手段103,現像手段104,転写手段105,クリーニング手段106が配設されており、各手段は次のように作動する。
【0003】
すなわち、帯電手段102は、感光体101aの表面を所要の電位に帯電する。続いて、露光手段103が感光体101aの表面を露光して、所望の画像に対応した静電潜像を感光体101aの表面に形成する。現像手段104は、露光手段103によって形成された静電潜像をトナーによって現像し、感光体101aの表面にトナー像を形成する。
【0004】
その後、転写手段105が、図示しない搬送手段によって送られてくる用紙等の転写媒体P上に、感光体101aの表面に形成されたトナー像を転写する。転写手段105によりトナー像が転写された転写媒体Pは、図示しない定着手段へと搬送され、そこで加熱によるトナー像の定着を施された後、装置外に排出されていく。
【0005】
一方、クリーニング手段106は、転写後の感光体101aの表面に残留するトナーを欠き落とし(除去し)、感光体101aの表面を清掃する。
さて、従来の画像形成装置では、上記のとおりクリーニング手段106と帯電手段102とを別個に備えていた。
【0006】
図5は、従来の画像形成装置に用いられているクリーニング手段の一例を示す概略構成図である。
クリーニング手段106は、クリーニングブレード106aを主体として構成されている。クリーニングブレード106aはウレタンゴムからなり、例えば厚さ2〔mm〕,長さ300〔mm〕に形成され、支持部材106bにより支持されている。クリーニングブレード106aの先端部は支持部材106bの先端から突き出しており、その突き出し量aは、例えば8〔mm〕になるように調整してある。
【0007】
また、クリーニングブレード106aの支持角θ(感光体ドラムの接線方向に対するブレードの傾斜角度)は20°、感光体101a上の残留トナーへの食い込み量bは略 1.2〔mm〕になるように調整してある。
このような構成のクリーニングブレード106aは、エッジ部分が感光体101aに付着している残留トナーに食い込んで、感光体101aから欠き落とす。
【0008】
一方、帯電手段102としては、従来からのスコロトロンなどのコロナ帯電装置のほかに、いわゆる接触帯電装置が広く用いられている。接触帯電装置は、感光体101aの表面に帯電部材を接触させ、この帯電部材に電圧を印加することによって感光体101aの表面を帯電する。
【0009】
図6は、接触帯電装置の一例を示す概略構成図である。
この接触帯電装置は、ローラ形状の帯電部材107を備えている。
帯電部材107は、導体107bの周面に弾性体層107aを有し、例えば直径5〜20〔mm〕,長さ約300〔mm〕に形成されている。
なお、感光体ドラム101は、例えば直径30〜80〔mm〕,長さ約300〔mm〕に形成されている。
【0010】
帯電部材107は、回転する感光体ドラム101の表面に接触して従動回転する。帯電部材107の弾性体層107aは、抵抗率が107〜109〔Ωcm〕程度の導電性材料で構成してある。また、帯電部材107の表面(弾性体層107aの表面)には、膜厚が10〜20〔μm〕程度の表面保護層が形成されている場合もある。
【0011】
帯電部材107には電源108により帯電用の電圧が印加され、感光体101aの表面が帯電される。その印加電圧は、−1.0〜−1.5〔kV〕程度の直流電圧である。
上述したようにクリーニング手段106と帯電手段102とを別個に備えた従来の画像形成装置では、次のような問題がある。
【0012】
(1)感光体ドラム101の周囲にクリーニングスペースと帯電スペースの両方が必要であるため、装置全体を小型化するうえでネックとなっている。
(2)クリーニング手段106と帯電手段102とが、別個の構成部材となっているため、部品点数が多く、コストアップとなる。
そこで、このような問題を解消するために、例えば特開平7−92767号公報に見られるように、クリーニング手段と帯電手段の両方の機能を兼用させたクリーニング・帯電兼用装置を備えた画像形成装置も提案されている。
【0013】
図7は、クリーニング・帯電兼用装置の一例を示す概略構成図である。
このクリーニング・帯電兼用装置は、クリーニング・帯電兼用ブレード(以下単に「ブレード」ともいう)110を備えている。
ブレード110は、導電性の弾性体によって形成されており、支持部材111により支持され、先端が感光体ドラム101の表面に接触(当接)している。
【0014】
このブレード110の形状,当接条件などは、次の通りである。
すなわち、ブレード110は、例えば厚さ2〔mm〕,長さ300〔mm〕に形成され、先端部が支持部材111の先端から突き出しており、その突き出し量aは、例えば8〔mm〕になるように調整してある。
【0015】
また、ブレード110の支持角θ(感光体ドラムの接線方向に対するブレードの傾斜角度)は20°、感光体101a上の残留トナーへの食い込み量bは略1.2〔mm〕になるように調整してある。
このような構成のブレード110は、エッジ部分が感光体101aに付着している残留トナーに食い込んで、感光体101aから欠き落とす。
【0016】
このブレード110は、ウレタンゴムをベースにカーボンやイオン導電材を分散させて、抵抗率を106〜109〔Ωcm〕程度に調整してある。そして、ブレード110は、既述の帯電部材107と同様に、電源112により帯電用の電圧が印加され、感光体101aの表面を帯電する。その印加電圧は、−1.5〜−2.0〔kV〕 程度の直流電圧である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来のクリーニング・帯電兼用装置を備えた画像形成装置では、本来、転写後に感光体101aの表面に付着している残留トナーは、クリーニング・帯電兼用ブレード110により除去されるはずである。
【0018】
しかし、実際には、ブレード110を通り抜けるトナー(転写残のトナー量に比べればわずかである)が存在する。逆に、ブレード110を通り抜けるトナーが全く存在しない場合、ブレード110と感光体101aとの当接部分(ニップ部分)にトナーが全く存在しない(ブレード110が感光体101aに直接接触する)ことになるため、ブレード110と感光体101aとの間の摩擦力が大きくなり、ブレード110の巻き込みやブレード110の摩耗が発生してしまう。
【0019】
すなわち、ブレード110を通り抜けるトナーが、ブレード110と感光体101aとの滑りをよくする役目を果たし、ブレード110の巻き込みやブレード110の摩耗を防止している。
【0020】
従来のブレード帯電(クリーニング・帯電兼用装置によるブレード帯電ではなく普通のブレード帯電)では、転写後に感光体の表面に付着している残留トナーを通常のクリーニングブレードで除去した後、帯電用のブレード(帯電ブレード)を感光体の表面に押し当てて、その表面を帯電するようにしている。
このため、従来のブレード帯電では、帯電ブレードと感光体との間にトナーがほとんど存在せず、帯電ブレードと感光体との当接によるブレード摩耗の影響を小さくするという課題があった。
【0021】
これに対して、例えば特開平4−168453号公報に見られるように、ブレード表面を低摩擦の樹脂などでコートする方法が提案されている。それによれば、ブレード表面の摩耗による損傷がなくなり、帯電異常が発生しなくなる。
あるいは、上述したクリーニング・帯電兼用ブレードで感光体の表面に付着している残留トナーを除去しながら、同時に感光体の表面を帯電するクリーニング・帯電兼用装置の場合は、ブレードと感光体との間にトナーが存在するため、ブレードの摩耗に関してはそれほど大きな問題とはならない。
【0022】
むしろ、クリーニング・帯電兼用装置では、次のような別の問題が発生する。
すなわち、ブレードを通り抜けるトナーの一部がブレードと感光体との当接部分でブレードの表面に付着する。このため、装置を長期間使用した場合(例えばコピー枚数が2000枚以上になった場合)、トナーがブレードの感光体と接触する表面に付着し、固着する。ブレード表面にトナーが堆積した状態で感光体の表面を帯電すると、トナーが固着した部分では帯電が十分に行なわれず、電位が低くなったり未帯電となり、帯電ムラの原因となる。
【0023】
そこで、このクリーニング・帯電兼用装置を長期間使用した時に発生する帯電ムラの解消方法として、次のようなものも提案されている。
例えば、特開平5−134521号公報に記載された画像形成装置では、非画像形成時に、いわゆる帯電開始電圧の2倍より小さいピーク間電圧を有する振動電圧と直流電圧との重畳電圧をブレードに印加している。これは、ブレードに印加する電圧を、振動電圧と直流電圧との重畳電圧とするよりも、直流電圧のみとした方が、ブレード表面に付着・固着するトナーが少なくなるためである。
【0024】
しかし、この画像形成装置でも、画像形成時には、帯電開始電圧の2倍より大きいピーク間電圧を有する振動電圧と直流電圧との重畳電圧をブレードに印加するため、装置を長期間使用した(数千枚のコピーを行なった)場合にはやはり上述の帯電ムラが発生してしまい、長期間の使用による耐久性の面では十分ではない。また、非画像形成時と画像形成時とでブレードに異なる電圧を印加するため、より複雑な機構が必要になるという欠点もある。
【0025】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、クリーニング・帯電兼用装置(クリーニング・帯電兼用ブレード)を長期間使用した場合でも、そのブレードの表面にトナーが付着・固着することが原因である帯電ムラが発生しないようにすることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
この発明は、回動可能な像担持体と、その像担持体の表面に接触して、その表面の残留トナーを除去すると共にその表面を帯電するためのクリーニング・帯電兼用ブレードと、そのクリーニング・帯電兼用ブレードに帯電用の電圧を印加する電源とを備えた画像形成装置において、上記の目的を達成するため、次のようにしたことを特徴とする。
【0027】
請求項1の発明は、クリーニング・帯電兼用ブレードを少なくとも弾性体の基材と導電性の表面層とによって構成し、且つその表面層を導電性を付与したフェノール樹脂によって形成し、その表面層の硬さをトナーの硬さよりも大きくしたものである。
請求項2の発明は、クリーニング・帯電兼用ブレードを少なくとも弾性体の基材と導電性の表面層とによって構成し、且つその表面層を導電性を付与したポリビニルブチラール樹脂によって形成し、その表面層の硬さをトナーの硬さよりも大きくしたものである。
請求項3の発明は、クリーニング・帯電兼用ブレードを少なくとも弾性体の基材と導電性の表面層とによって構成し、且つその表面層を導電性を付与したフェノール樹脂によって形成し、その表面層の硬さを JIS Z2245 に記載されるロックウェル硬さ試験方法による測定値で HRM80 以上としたものである。
請求項4の発明は、クリーニング・帯電兼用ブレードを少なくとも弾性体の基材と導電性の表面層とによって構成し、且つその表面層を導電性を付与したフェノール樹脂によって形成し、その表面層の硬さを JIS Z2245に記載されるロックウェル硬さ試験方法による測定値で HRM80以上としたものである。
【0028】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの画像形成装置において、電源を、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を発生してクリーニング・帯電兼用ブレードに印加する電源としたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す構成図である。
同図に示すように、画像形成装置は、感光体ドラム(像担持体)1の周囲に、クリーニング・帯電兼用装置2,露光装置5,現像装置6,及び転写装置10を備えている。
【0031】
感光体ドラム1は、導体1bの表面に感光体1aを塗布することにより形成され、図中の矢印方向に回転する。感光体ドラム1は、例えば115〔mm/sec〕 の周速で回転する。
クリーニング・帯電兼用装置2は、導電性の表面層を持つ弾性体から形成されるクリーニング・帯電兼用ブレード3及び電源4を備えている。ブレード3はエッジ部分が感光体1aに接触している。このブレード3には、電源4によって帯電用の電圧(所定の電圧)が印加される。
【0032】
露光装置5は、クリーニング・帯電兼用装置2によって均一に帯電された感光体1aの表面に、目的の画像に対応した光を照射することにより静電潜像を形成する。露光装置5の光源としては、例えばレーザダイオードが用いられ、そこから射出されるレーザビームをポリゴンミラーによって偏向し、感光体1aの表面に照射しながら走査していく。
【0033】
現像装置6は、現像ローラ7,現像剤貯蔵室8,及び電源9を備えている。この現像装置6は、現像ローラ7に所定の電圧(例えば −0.6〔kV〕)を印加することにより、感光体1aの表面の露光装置5によって露光された部分(静電潜像)が現像され、その部分にトナー像が形成される(反転現像)。現像剤としては、キャリアとトナーとによって形成される2成分現像剤や、トナーのみの1成分現像剤などを用いる。
【0034】
転写装置10は、現像装置6によって感光体1aの表面に形成されたトナー像を、図示しない給紙部から送られてくる転写媒体13上に転写する。この転写装置10は、転写ローラ11と電源12とを備え、電源12によって転写ローラ11に所定の電圧を印加する。印加する電圧は、定電流(例えば20〔μA〕)制御とする。
トナー像が転写された転写媒体は、図示しない定着手段に搬送されてトナー像が定着される。
【0035】
図2は、図1に示したクリーニング・帯電兼用装置2を更に詳しく説明するための構成図である。
ブレード3は、例えば厚さ2〔mm〕,長さ300〔mm〕,幅13〔mm〕に形成され、支持部材3aにより支持されている。このブレード3の先端部は支持部材3aの先端から突き出しており、その突き出し量は、例えば8〔mm〕になるように調整してある。
【0036】
またこの実施形態では、ブレード3の支持角(感光体ドラムの接線方向に対するブレードの傾斜角度)を20°、感光体1a上の残留トナーへの食い込み量を略 1.2〔mm〕に調整してある。
このような構成のブレード3は、エッジ部分が感光体1aに付着している残留トナーに食い込んで、感光体1aから欠き落とす。
【0037】
このブレード3は、少なくとも弾性体である基体(基材)と導電性の表面層とによって構成される。弾性体である基体を形成する材料としては、ウレタンゴム,EPDM,エピクロルヒドリンゴム,シリコンゴム,フッ素ゴムのようなものが挙げられる。
【0038】
また、この他の材料であっても、感光体1aとブレード3との当接が確保できるような弾性を持つものであれば、どのようなものであっても構わない。例えば、熱可塑性エラストマや発泡構造の樹脂などのゴム以外のものであっても構わない。また、弾性体である基体は、導電性を有するものであっても良いが、必ずしも導電性である必要はなく、いわゆる絶縁体(1012〔Ωcm〕以上の抵抗率を持つもの)であっても構わない。
【0039】
ブレード3の表面層を形成する材料は、導電性を付与することが可能であり、且つその硬さが画像形成装置で使用するトナーの硬さに比べて大きいものであれば、どのようなものであってもよい。
トナーは、ポリエステル樹脂やスチレン/アクリル酸エステル共重合体などをバインダ樹脂としているものが多く使用されている(トナーの成分に関しては、特開平5−158277号公報などに詳しく記載されている)。
【0040】
実際トナーの硬さを、JIS Z2245 に記載されるロックウェル硬さ試験方法において、テストピースを作成して測定すると、その測定値がHRM70〜HRM80となる。
このため、ブレード3の導電性の表面層を形成する材料の硬さとしては、JIS Z2245 に記載されるロックウェル硬さ試験方法による測定値で HRM80以上であることが望ましい。
【0041】
具体的には、フェノール樹脂,ポリビニルブチラール樹脂,ポリカボネート樹脂などに、ケッチェンブラック,酸化チタンなどの導電性材料を分散させたものをブレード3の表面層として用いる。
【0042】
表面層の形成方法としては、いわゆるスプレー,ディッピングなどのどのような方法を用いてもよい。導電性の表面層の膜厚は、表面層を形成する材料によって異なるが、5〜100〔μm〕である。膜厚が5〔μm〕以下である場合には、表面層の強度が不十分であり、表面層と感光体1aとの摩擦によって、表面層が摩耗や破損するなどの問題が発生する。一方、膜厚が100〔μm〕以上である場合には、感光体1aとブレード3との当接にムラができてしまい、転写後の感光体1aの表面に残留するトナーのクリーニングが不十分であったり、均一な帯電ができないなどの問題が発生する。
【0043】
支持部材3aの電源4との接続部からブレード3の感光体1aとの当接部側の面(当接面)まで、導電性の給電部材3bが張り付けられており、電源4はその給電部材3bを介してブレード3に所定の電圧を印加するようにしている。この給電部材3bは、感光体1aとの当接部から10〔mm〕離れた位置に配置されている。なお、給電部材3bの配置位置は、必ずしもブレード3の当接面側でなくてもよい。つまり、反対側の面に給電部材3bを配置してもよい。また、ブレード3の基体を導電性にすれば、その基体内部に給電部材3bを配置可能である。
【0044】
ブレード3に印加する電圧は、直流電圧( −0.9〔kV〕)に交流電圧(ピーク間電圧:2.0〔kV〕 ,振動数:1〔kHz〕)を重畳したものである。ブレード3に印加する電圧を直流電圧( −1.6〔kV〕)のみとしてもよいが、そうすると、トナーなどがブレード3に付着しにくいという長所があるものの、次のような問題もある。
【0045】
すなわち、ブレード3に印加する電圧を直流電圧のみとした場合には、交流電圧を重畳した場合に比べて、ブレード3と感光体1aとの密着性をかなり厳しく制限しないと、感光体1aの表面を均一に帯電することができない。このため、ブレード3のエッジ精度を厳しく制限する必要があり、ブレード3の表面にわずかに付着したトナーの影響を受けやすいなどの欠点がある。
このような理由により、この実施形態では、ブレード3に印加する電圧を直流電圧に交流電圧を重畳した電圧としている。
【0046】
次に、この実施形態をさらに具体的に説明するために、実際のクリーニング・帯電兼用ブレードの作成方法及び耐久性評価の方法の異なる例(実施例1,2)を挙げるが、この発明はこれに限定されるものではない。また、この実施形態の効果を明瞭にするために、この実施形態とは関係しないクリーニング・帯電兼用ブレードの作成方法及び耐久性評価の方法の例(比較例)も挙げる。
【0047】
(1)ブレードの作成方法及び耐久性評価の方法1(実施例1)
ブレードを作成する場合、まず以下に示す各材料を均一に分散されるまで攪拌する。なお、以下の数字は重量〔%〕を示す。
【0048】
ブレードの基体は、絶縁性であるウレタンゴムブレードであり、表面をエタノールで洗浄した後、上述の材料をコートする。コートは、スプレー法で行なう。コート後、ブレードを150〔℃〕で1時間加熱して硬化させる。このときのコート層(表面層)の膜厚は、10〔μm〕である。
このようにして作成したブレードを所定の複写機にセットして、連続通紙実験を行ない、ブレードの耐久性の評価を行なった。
【0049】
すなわち、上述した帯電条件(直流成分:−0.9〔kV〕,交流成分:2.0〔kV〕,振動数:1〔kHz〕)で感光体の表面を帯電した後、ハーフトーン画像を現像して帯電均一性の評価を行なった。
帯電均一性の評価の結果、コピー枚数にして10000枚の連続通紙実験後でも、従来のクリーニング・帯電兼用装置のようなブレードへのトナー付着・固着が起こらず、良好な均一帯電性が確保された。
【0050】
なお、コートに使用した材料で、テストピースを作成して、JIS Z2245 に記載されるロックウェル硬さ試験方法によって測定を行なったところ、その測定値(コート材料の硬さ)はHRM100であった。
連続通紙(耐久性)実験の結果とコート材料の硬さの測定結果は、図3にまとめてある。
【0051】
(2)ブレードの作成方法及び耐久性評価の方法2(実施例2)
ブレードを作成する場合、まず以下に示す各材料を均一に分散されるまで攪拌する。なお、以下の数字は重量〔%〕を示す。
樹脂 :ポリビニルブチラール樹脂;4%
硬化剤 :イソシアネート;2%
導電材料:ケッチェンブラック;0.5%
溶媒 :トルエン;93.5%
【0052】
ブレードの基体は、絶縁性であるウレタンゴムブレードであり、表面をトルエンで洗浄した後、上述の材料をコートする。コートは、スプレー法で行なう。コート後、ブレードを140〔℃〕で1時間加熱して硬化させる。このときのコート層の膜厚は、10〔μm〕である。
【0053】
このようにして作成したブレードを実施例1と同様に所定の複写機にセットして、連続通紙実験を行なったところ、やはりコピー枚数にして10000枚の連続通紙実験後でも、従来のクリーニング・帯電兼用装置のようなブレードへのトナー付着・固着が起こらず、良好な均一帯電性が確保された。
【0054】
なお、実施例1と同じ方法でコート材料の硬さの測定を行なったところ、その測定値は HRM85であった。
連続通紙(耐久性)実験の結果とコート材料の硬さの測定結果は、図3にまとめてある。
【0055】
(3)ブレードの作成方法及び耐久性評価の方法3(比較例)
ブレードを作成する場合、まず以下に示す各材料を均一に分散されるまで攪拌する。なお、以下の数字は重量〔%〕を示す。
【0056】
ブレードの基体は、絶縁性であるウレタンゴムブレードであり、表面をエタノールで洗浄した後、上述の材料をコートする。コートは、スプレー法で行なう。コート後、ブレードを150〔℃〕で1時間加熱して硬化させる。このときのコート層の膜厚は、10〔μm〕である。
【0057】
このようにして作成したブレードを実施例1,2と同様に所定の複写機にセットして、連続通紙実験を行なったところ、コピー枚数にして1000枚の連続通紙実験後において、ブレードへのトナー付着・固着が起こり、筋状の電位の低い部分が発生する(均一帯電性が確保されない)ようになった。
【0058】
なお、実施例1,2と同じ方法でコート材料の硬さの測定を行なったところ、その測定値は HRM50であった。
連続通紙(耐久性)実験の結果とコート材料の硬さの測定結果は、図3にまとめてある。
【0059】
このように、この発明の実施形態である画像形成装置では、クリーニング・帯電兼用ブレードを少なくとも弾性体の基材と導電性の表面層とによって構成し、且つその表面層を導電性を付与したフェノール樹脂又はポリビニルブチラール樹脂等の材料によって形成し、その表面層の硬さをトナーの硬さ(JIS Z2245に記載されるロックウェル硬さ試験方法による測定値でHRM70〜80)よりも大きくした(上記ロックウェル硬さ試験方法による測定値でHRM80以上にした)ので、クリーニング手段と帯電手段を別々に配置した画像形成装置で生じていた以下の(1)(2)に示すような問題を解消することができる。
【0060】
(1)感光体の周囲にクリーニングスペースと帯電スペースの両方が必要であるため、装置全体を小型化するうえでネックとなっている。
(2)クリーニング手段と帯電手段とが、別個の構成部材となっているため、部品点数が多く、コストアップとなる。
また、クリーニング手段と帯電手段の両方の機能を兼用させた従来のクリーニング・帯電兼用装置を備えた画像形成装置で生じていた以下の(3)(4)に示すような問題も解消することができる。
【0061】
(3)長期間使用した場合(例えばコピー枚数が2000枚以上になった場合)、トナーがブレードの感光体と接触する表面に付着・固着することによって帯電ムラが発生する。
(4)トナーがブレードの感光体と接触する表面に付着・堆積することを防止するために、ブレードに印加する電源電圧を切り替えるための複雑な機構が必要となる。
【0062】
ここで、この発明の実施形態におけるクリーニング・帯電兼用装置において、上述したような問題(特にブレードの感光体との接触部にトナーが付着・堆積する問題)が発生しない理由を記述する。
従来の技術の項で指摘したように、従来のクリーニング・帯電兼用装置では、クリーニング・帯電兼用のブレードをわずかなトナーが通過していくことが必要である。
【0063】
しかし、発明者らの実験によれば、このようなトナーの中には、ブレードと感光体との当接部で、ブレードと感光体とによって強く挟まれるために、ブレード側に突き刺さり、トラップされてしまうトナーが存在する。このようなブレードにトラップされたトナーが、核となって、ブレードを通過するトナーを次々と寄せ集めて大きな固まりとなってトナー固着が発生すると考えられる。
【0064】
また、ブレードにトラップされたトナーが核となって次第に大きな固まりとなる時には、この核トナーと感光体との間で発生する摩擦熱や、ブレードと感光体との間で発生する放電なども影響をおよぼしている。
このような問題に対して、この発明の実施形態では、クリーニング・帯電兼用のブレードの表面層の硬さをトナーの硬さよりも大きくしたので、ブレードと感光体との当接部において、トナーがブレードと感光体とで強く挟まれても、トナーがブレードの表面に突き刺さり、トラップされるようなことは起こらない。
【0065】
すなわち、表面層を持たないブレードのような核となるトナーがブレードと感光体との当接部に存在しないことになる。この結果、トナーがブレードの感光体と接触する表面に付着・固着することがなくなるため、画像形成装置を長期間使用した場合でも帯電ムラが発生することがない。
【0066】
さらに、この実施形態では、ブレードに印加する電圧を直流電圧に交流電圧を重畳した電圧とした点が加わる。
クリーニング・帯電兼用装置では、ブレードに印加する電圧を直流電圧のみにした場合、前述したようにブレードと感光体との当接を厳しく制限したり、ブレードと感光体との当接部近傍のトナーの影響を受けやすいなどの問題がある。
【0067】
このため、均一な帯電を得るための困難さを考慮した場合には、ブレードに直流電圧のみを印加する方法は現実的ではなく、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加する方法が必要である。
しかし、従来の技術の項で指摘したように、ブレードに印加する電圧を直流電圧に交流電圧を重畳した電圧にした場合、ブレードの感光体と当接する表面へのトナーの付着・固着が促進されてしまう傾向がある。
【0068】
これに対して、この発明の実施形態では、ブレードの表面層の硬さをトナーの硬さよりも大きくしたので、ブレードに印加する電圧を直流電圧に交流電圧を重畳した電圧にした場合でも、ブレードの感光体と当接する表面へのトナーの付着・固着は起こらない(ブレードと感光体との当接部にトラップされた核トナーがないため)。このため、画像形成装置を長期間使用した場合でも帯電ムラが発生することがない。
【0069】
なお、ブレードの表面層の硬さを JIS Z2245に記載されるロックウェル硬さ試験方法による測定値で HRM80以上にすることが望ましいが、トナーの硬さによっては必ずしもそうする必要はない。
また、ブレードに印加する電圧を直流電圧に交流電圧を重畳した電圧にすることが望ましいが、直流電圧のみにしてもよい。
さらに、ブレードの表面層は、その硬さがトナーの硬さよりも少しでも大きくなれば、フェノール樹脂あるいはポリビニルブチラール樹脂以外のもので形成してもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜4の発明の画像形成装置によれば、クリーニング・帯電兼用ブレードを少なくとも弾性体の基材と導電性の表面層とによって構成し、且つその表面層を導電性を付与したフェノール樹脂又はポリビニルブチラール樹脂によって形成し、その表面層の硬さをトナーの硬さよりも大きくした(例えばJIS Z2245に記載されるロックウェル硬さ試験方法による測定値でHRM80以上にした)ので、クリーニング・帯電兼用装置(クリーニング・帯電兼用ブレード)を長期間使用した場合でも、そのブレードの表面にトナーが付着・固着することが原因である帯電ムラが発生することがなくなる。
【0071】
さらに、請求項5の発明の画像形成装置によれば、電源が直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を発生してクリーニング・帯電兼用ブレードに印加するので、そのブレードと感光体との当接を厳しく制限したり、そのブレードと感光体との当接部近傍のトナーの影響を受けやすいなどの問題もなくなり、均一な帯電を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す構成図である。
【図2】図1に示したクリーニング・帯電兼用装置2を更に詳しく説明するための構成図である。
【図3】図2のクリーニング・帯電兼用ブレード3を使用した場合の効果を説明するための図である。
【図4】電子写真プロセスを用いた画像形成装置の概略構成図である。
【図5】従来の画像形成装置に用いられているクリーニング手段の一例を示す概略構成図である。
【図6】従来の接触帯電装置の一例を示す概略構成図である。
【図7】従来のクリーニング・帯電兼用装置の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1:感光体ドラム(像担持体) 1a:感光体
2:クリーニング・帯電兼用装置
3:クリーニング・帯電兼用ブレード
3a:支持部材 3b:給電部材
4:電源 5:露光装置
6:現像装置 10:転写装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of an image forming apparatus using an electrophotographic process.
The photoconductor drum (image carrier) 101 has a photoconductor 101a on the surface of the
[0003]
That is, the
[0004]
Thereafter, the
[0005]
On the other hand, the
In the conventional image forming apparatus, the
[0006]
FIG. 5 is a schematic configuration diagram illustrating an example of a cleaning unit used in a conventional image forming apparatus.
The cleaning means 106 is mainly composed of a
[0007]
Further, the support angle θ of the
The
[0008]
On the other hand, as the
[0009]
FIG. 6 is a schematic configuration diagram illustrating an example of the contact charging device.
This contact charging device includes a roller-shaped
The
The
[0010]
The
[0011]
A charging voltage is applied to the
As described above, the conventional image forming apparatus provided with the
[0012]
(1) Since both a cleaning space and a charging space are required around the
(2) Since the cleaning means 106 and the charging means 102 are separate constituent members, the number of parts is large and the cost is increased.
In order to solve such problems, for example, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-92767, an image forming apparatus provided with a cleaning / charging device that combines the functions of both the cleaning unit and the charging unit. Has also been proposed.
[0013]
FIG. 7 is a schematic configuration diagram showing an example of a cleaning / charging device.
This cleaning / charging combined device includes a cleaning / charging combined blade (hereinafter also simply referred to as “blade”) 110.
The
[0014]
The shape and contact conditions of the
That is, the
[0015]
Further, the support angle θ of the blade 110 (the inclination angle of the blade with respect to the tangential direction of the photosensitive drum) is 20 °, and the amount of biting b into the residual toner on the photosensitive member 101a is adjusted to approximately 1.2 mm. It is.
The
[0016]
This
[0017]
[Problems to be solved by the invention]
In the image forming apparatus provided with the conventional cleaning / charging apparatus as described above, the residual toner adhering to the surface of the photoreceptor 101a after the transfer should be removed by the cleaning /
[0018]
However, in reality, there is toner that passes through the blade 110 (a little compared to the amount of toner remaining after transfer). Conversely, when there is no toner passing through the
[0019]
That is, the toner passing through the
[0020]
In conventional blade charging (ordinary blade charging rather than cleaning / charging combined device), residual toner adhering to the surface of the photoreceptor after transfer is removed with a normal cleaning blade, and then a charging blade ( A charging blade) is pressed against the surface of the photoconductor to charge the surface.
For this reason, in the conventional blade charging, there is almost no toner between the charging blade and the photosensitive member, and there is a problem of reducing the influence of blade wear due to the contact between the charging blade and the photosensitive member.
[0021]
On the other hand, a method for coating the blade surface with a low friction resin or the like has been proposed as disclosed in, for example, JP-A-4-168453. According to this, damage due to abrasion of the blade surface is eliminated, and charging abnormality does not occur.
Alternatively, in the case of the cleaning / charging combined device that simultaneously charges the surface of the photosensitive member while removing the residual toner adhering to the surface of the photosensitive member with the cleaning / charging blade, the space between the blade and the photosensitive member is used. Since there is toner in the blade, it is not a big problem with regard to blade wear.
[0022]
Rather, in the cleaning / charging combined apparatus, another problem such as the following occurs.
That is, a part of the toner passing through the blade adheres to the surface of the blade at the contact portion between the blade and the photoreceptor. For this reason, when the apparatus is used for a long period of time (for example, when the number of copies reaches 2000 or more), the toner adheres to and adheres to the surface of the blade that contacts the photoreceptor. If the surface of the photosensitive member is charged with toner deposited on the blade surface, charging is not sufficiently performed at the portion where the toner is fixed, and the potential becomes low or uncharged, resulting in uneven charging.
[0023]
Therefore, the following method has been proposed as a method for eliminating the uneven charging that occurs when this cleaning / charging device is used for a long period of time.
For example, in the image forming apparatus described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-134521, a superimposed voltage of an oscillating voltage and a DC voltage having a peak-to-peak voltage smaller than twice the so-called charging start voltage is applied to the blade during non-image formation. doing. This is because if the voltage applied to the blade is only a DC voltage rather than a superposed voltage of the vibration voltage and the DC voltage, the amount of toner that adheres to and adheres to the blade surface is reduced.
[0024]
However, even in this image forming apparatus, at the time of image formation, the apparatus is used over a long period of time (several thousands) because a superimposed voltage of an oscillating voltage having a peak-to-peak voltage larger than twice the charging start voltage and a DC voltage is applied to the blade. In the case of copying a sheet), the above-mentioned charging unevenness occurs, which is not sufficient in terms of durability due to long-term use. Further, since different voltages are applied to the blades during non-image formation and image formation, there is a disadvantage that a more complicated mechanism is required.
[0025]
The present invention has been made in view of the above points, and even when a cleaning / charging device (cleaning / charging blade) is used for a long time, the toner adheres to and adheres to the surface of the blade. An object is to prevent certain charging unevenness from occurring.
[0026]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a rotatable image carrier, a cleaning / charging blade for contacting the surface of the image carrier to remove residual toner on the surface and charging the surface, and the cleaning In order to achieve the above object, an image forming apparatus provided with a power supply that applies a charging voltage to the charging / blading blade is characterized by the following.
[0027]
In the invention of
In the invention of claim 2, the cleaning / charging blade is composed of at least an elastic base material and a conductive surface layer, andThe surface layer is formed of a polyvinyl butyral resin imparted with conductivity, and the hardness of the surface layer is larger than the hardness of the toner.
According to a third aspect of the present invention, the cleaning / charging blade is composed of at least an elastic base material and a conductive surface layer, and the surface layer is formed of a phenol resin imparted with conductivity. Hardness JIS Z2245 Measured by the Rockwell hardness test method described in HRM80 That's it.
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a cleaning / charging blade having at least an elastic substrate.A conductive surface layer, andThe surface layer is formed of a phenol resin imparted with conductivity,The hardness of the surface layer is HRM80 or higher as measured by the Rockwell hardness test method described in JIS Z2245.
[0028]
Claim5The invention of claim 1Any of ~ 4In this image forming apparatus, the power source is a power source that generates a voltage in which an AC voltage is superimposed on a DC voltage and applies it to the cleaning / charging blade.Is.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a configuration diagram showing an outline of an image forming apparatus according to an embodiment of the present invention.
As shown in FIG. 1, the image forming apparatus includes a cleaning / charging device 2, an
[0031]
The
The cleaning / charging combined device 2 includes a cleaning / charging combined blade 3 and a
[0032]
The
[0033]
The developing device 6 includes a developing roller 7, a
[0034]
The
The transfer medium onto which the toner image has been transferred is conveyed to a fixing unit (not shown) to fix the toner image.
[0035]
FIG. 2 is a block diagram for explaining the cleaning / charging device 2 shown in FIG. 1 in more detail.
The blade 3 is formed to have a thickness of 2 [mm], a length of 300 [mm], and a width of 13 [mm], for example, and is supported by a support member 3a. The tip of the blade 3 protrudes from the tip of the support member 3a, and the amount of protrusion is adjusted to 8 [mm], for example.
[0036]
In this embodiment, the support angle of the blade 3 (the inclination angle of the blade with respect to the tangential direction of the photosensitive drum) is adjusted to 20 °, and the amount of biting into the residual toner on the photosensitive member 1a is adjusted to approximately 1.2 [mm]. It is.
The blade 3 having such a structure is cut off from the photoreceptor 1a by the edge portion biting into the residual toner adhering to the photoreceptor 1a.
[0037]
The blade 3 includes at least a base body (base material) that is an elastic body and a conductive surface layer. Examples of the material forming the elastic substrate include urethane rubber, EPDM, epichlorohydrin rubber, silicon rubber, and fluorine rubber.
[0038]
In addition, any other material may be used as long as it has elasticity so that the contact between the photoreceptor 1a and the blade 3 can be ensured. For example, a material other than rubber such as a thermoplastic elastomer or a resin having a foam structure may be used. Further, the base body which is an elastic body may have conductivity, but it does not necessarily have to be conductive, so-called insulator (1012It may have a resistivity of [Ωcm] or more.
[0039]
Any material can be used as the material for forming the surface layer of the blade 3 as long as it can provide conductivity and its hardness is higher than that of the toner used in the image forming apparatus. It may be.
Many toners using a polyester resin or a styrene / acrylic acid ester copolymer as a binder resin are used (the toner components are described in detail in JP-A-5-158277, etc.).
[0040]
When the hardness of the actual toner is measured by creating a test piece in the Rockwell hardness test method described in JIS Z2245, the measured values are HRM70 to HRM80.
For this reason, the hardness of the material forming the conductive surface layer of the blade 3 is desirably HRM 80 or more as measured by the Rockwell hardness test method described in JIS Z2245.
[0041]
Specifically, a material obtained by dispersing a conductive material such as ketjen black or titanium oxide in a phenol resin, polyvinyl butyral resin, polycarbonate resin or the like is used as the surface layer of the blade 3.
[0042]
As a method for forming the surface layer, any method such as so-called spraying or dipping may be used. The film thickness of the conductive surface layer is 5 to 100 [μm], although it varies depending on the material forming the surface layer. When the film thickness is 5 [μm] or less, the strength of the surface layer is insufficient, and problems such as wear or breakage of the surface layer occur due to friction between the surface layer and the photoreceptor 1a. On the other hand, when the film thickness is 100 [μm] or more, the contact between the photoconductor 1a and the blade 3 becomes uneven, and the toner remaining on the surface of the photoconductor 1a after transfer is not sufficiently cleaned. And problems such as inability to charge uniformly.
[0043]
A conductive power supply member 3b is attached from a connection portion of the support member 3a to the
[0044]
The voltage applied to the blade 3 is obtained by superimposing an AC voltage (peak-to-peak voltage: 2.0 [kV], frequency: 1 [kHz]) on a DC voltage (−0.9 [kV]). The voltage applied to the blade 3 may be only a DC voltage (−1.6 [kV]). However, in this case, although there is an advantage that toner or the like is difficult to adhere to the blade 3, there are the following problems.
[0045]
That is, when the voltage applied to the blade 3 is only a DC voltage, the surface of the photoconductor 1a must be restricted unless the adhesion between the blade 3 and the photoconductor 1a is considerably severer than when the AC voltage is superimposed. Cannot be charged uniformly. For this reason, it is necessary to strictly limit the edge accuracy of the blade 3, and there are drawbacks such as being easily affected by the toner slightly adhered to the surface of the blade 3.
For this reason, in this embodiment, the voltage applied to the blade 3 is a voltage obtained by superimposing an AC voltage on a DC voltage.
[0046]
Next, in order to describe this embodiment more specifically, examples (Examples 1 and 2) in which the actual method for creating a cleaning / charging blade and the method for evaluating durability are given. It is not limited to. In order to clarify the effect of this embodiment, an example (comparative example) of a method for creating a cleaning / charging blade and a method for evaluating durability that are not related to this embodiment will be given.
[0047]
(1) Blade creation method and durability evaluation method 1 (Example 1)
When preparing a blade, first, the following materials are stirred until they are uniformly dispersed. The following numbers indicate weight [%].
[0048]
The base of the blade is an insulating urethane rubber blade, and after the surface is washed with ethanol, the above-mentioned material is coated. The coating is performed by a spray method. After coating, the blade is heated at 150 [° C.] for 1 hour to be cured. The film thickness of the coat layer (surface layer) at this time is 10 [μm].
The blade prepared in this manner was set in a predetermined copying machine, and a continuous paper passing experiment was conducted to evaluate the durability of the blade.
[0049]
That is, after charging the surface of the photoconductor under the above-described charging conditions (DC component: -0.9 [kV], AC component: 2.0 [kV], frequency: 1 [kHz]), a halftone image is formed. Development was conducted to evaluate charging uniformity.
As a result of the evaluation of the charging uniformity, even after a continuous paper passing experiment of 10,000 copies, the toner adheres to and adheres to the blade as in the conventional cleaning / charging device, and a good uniform charging property is ensured. It was done.
[0050]
The test piece was made of the material used for the coating and measured by the Rockwell hardness test method described in JIS Z2245. The measured value (hardness of the coating material) was HRM100. .
The results of the continuous paper passing (durability) experiment and the measurement results of the hardness of the coating material are summarized in FIG.
[0051]
(2) Blade creation method and durability evaluation method 2 (Example 2)
When preparing a blade, first, the following materials are stirred until they are uniformly dispersed. The following numbers indicate weight [%].
Resin: Polyvinyl butyral resin; 4%
Curing agent: Isocyanate; 2%
Conductive material: Ketjen Black; 0.5%
Solvent: Toluene; 93.5%
[0052]
The base of the blade is an insulating urethane rubber blade, and after the surface is washed with toluene, the above-mentioned material is coated. The coating is performed by a spray method. After coating, the blade is cured by heating at 140 [° C.] for 1 hour. The thickness of the coat layer at this time is 10 [μm].
[0053]
The blade prepared in this manner was set in a predetermined copying machine in the same manner as in Example 1, and a continuous paper passing experiment was conducted. Even after a continuous paper feeding experiment of 10,000 copies, the conventional cleaning was performed.・ No toner adhesion or sticking to the blade as in the charge / charge device, and good uniform chargeability was ensured.
[0054]
When the hardness of the coating material was measured by the same method as in Example 1, the measured value was HRM85.
The results of the continuous paper passing (durability) experiment and the measurement results of the hardness of the coating material are summarized in FIG.
[0055]
(3) Blade creation method and durability evaluation method 3 (comparative example)
When preparing a blade, first, the following materials are stirred until they are uniformly dispersed. The following numbers indicate weight [%].
[0056]
The base of the blade is an insulating urethane rubber blade, and after the surface is washed with ethanol, the above-mentioned material is coated. The coating is performed by a spray method. After coating, the blade is heated at 150 [° C.] for 1 hour to be cured. The thickness of the coat layer at this time is 10 [μm].
[0057]
The blade thus prepared was set in a predetermined copying machine in the same manner as in Examples 1 and 2, and a continuous paper passing experiment was performed. After a continuous paper passing experiment of 1000 copies, the blade was moved to the blade. As a result, the toner adheres and adheres, and a streak-like low-potential portion is generated (uniform chargeability is not ensured).
[0058]
When the hardness of the coating material was measured by the same method as in Examples 1 and 2, the measured value was HRM50.
The results of the continuous paper passing (durability) experiment and the measurement results of the hardness of the coating material are summarized in FIG.
[0059]
As described above, in the image forming apparatus according to the embodiment of the present invention, the cleaning / charging blade is composed of at least the elastic base material and the conductive surface layer, and the surface layer is provided with conductivity. It is formed of a material such as resin or polyvinyl butyral resin, and the hardness of the surface layer is made larger than the hardness of the toner (HRM 70-80 as measured by the Rockwell hardness test method described in JIS Z2245) (above (The measured value by the Rockwell hardness test method is HRM80 or more), so that the problems shown in the following (1) and (2) that occurred in the image forming apparatus in which the cleaning means and the charging means are separately arranged are solved. be able to.
[0060]
(1) Since both a cleaning space and a charging space are required around the photosensitive member, this is a bottleneck in reducing the size of the entire apparatus.
(2) Since the cleaning means and the charging means are separate constituent members, the number of parts is large and the cost is increased.
In addition, the following problems (3) and (4) that have occurred in an image forming apparatus equipped with a conventional cleaning / charging device that combines the functions of both a cleaning unit and a charging unit can be solved. it can.
[0061]
(3) When used for a long period of time (for example, when the number of copies is 2000 or more), the toner adheres to and adheres to the surface of the blade that contacts the photoconductor, causing uneven charging.
(4) In order to prevent toner from adhering to and accumulating on the surface of the blade that contacts the photoreceptor, a complicated mechanism for switching the power supply voltage applied to the blade is required.
[0062]
Here, the reason why the above-described problem (particularly, the problem that the toner adheres to and accumulates on the contact portion of the blade with the photosensitive member) does not occur in the cleaning / charging apparatus according to the embodiment of the present invention will be described.
As pointed out in the section of the prior art, in the conventional cleaning / charging combined device, a small amount of toner needs to pass through the cleaning / charging blade.
[0063]
However, according to experiments by the inventors, in such toner, since the blade and the photosensitive member are strongly sandwiched in the contact portion between the blade and the photosensitive member, they are pierced and trapped on the blade side. There are toners that end up. It is considered that the toner trapped in such a blade becomes a nucleus, and the toner passing through the blade is gathered one after another to form a large mass and the toner is fixed.
[0064]
In addition, when the toner trapped on the blade becomes a core and gradually becomes a large mass, frictional heat generated between the core toner and the photoconductor and electric discharge generated between the blade and the photoconductor are also affected. Is affected.
In order to deal with such a problem, in the embodiment of the present invention, since the hardness of the surface layer of the cleaning / charging blade is made larger than the hardness of the toner, the toner is removed at the contact portion between the blade and the photosensitive member. Even if the blade and the photosensitive member are strongly sandwiched, the toner does not pierce the blade surface and is not trapped.
[0065]
That is, there is no toner that becomes a nucleus such as a blade having no surface layer at the contact portion between the blade and the photosensitive member. As a result, the toner does not adhere to and adhere to the surface of the blade that contacts the photoconductor, so that charging unevenness does not occur even when the image forming apparatus is used for a long time.
[0066]
Further, in this embodiment, the voltage applied to the blade is a voltage obtained by superimposing an AC voltage on a DC voltage.
In the cleaning / charging combined device, when the voltage applied to the blade is only a DC voltage, as described above, the contact between the blade and the photosensitive member is strictly limited, or the toner near the contact portion between the blade and the photosensitive member is used. There are problems such as being easily affected by.
[0067]
For this reason, when considering the difficulty in obtaining uniform charging, a method of applying only a DC voltage to the blade is not practical, and a method of applying a voltage in which an AC voltage is superimposed on the DC voltage is necessary. is there.
However, as pointed out in the section of the prior art, when the voltage applied to the blade is a voltage obtained by superimposing an AC voltage on a DC voltage, the adhesion and adhesion of the toner to the surface of the blade contacting the photoreceptor is promoted. There is a tendency to end up.
[0068]
On the other hand, in the embodiment of the present invention, the hardness of the surface layer of the blade is made larger than the hardness of the toner, so even when the voltage applied to the blade is a voltage obtained by superimposing an AC voltage on a DC voltage, The toner does not adhere to or adhere to the surface in contact with the photosensitive member (because there is no core toner trapped at the contact portion between the blade and the photosensitive member). For this reason, even when the image forming apparatus is used for a long time, charging unevenness does not occur.
[0069]
Although it is desirable that the hardness of the surface layer of the blade is HRM80 or more as measured by the Rockwell hardness test method described in JIS Z2245, this is not necessarily required depending on the hardness of the toner.
Further, although it is desirable that the voltage applied to the blade is a voltage obtained by superimposing an AC voltage on a DC voltage, only the DC voltage may be used.
Furthermore, the surface layer of the blade may be formed of a material other than the phenol resin or polyvinyl butyral resin as long as the hardness is slightly larger than the hardness of the toner.
[0070]
【The invention's effect】
As explained above, the claims1-4According to the image forming apparatus of the invention, the cleaning / charging blade is constituted by at least an elastic base material and a conductive surface layer, and the surface layer is imparted with conductivity, a phenol resin or polyvinyl butyral.resinSince the hardness of the surface layer is made larger than the hardness of the toner (for example, HRM80 or more as measured by the Rockwell hardness test method described in JIS Z2245). Even when the charging / blade is used for a long period of time, charging unevenness caused by toner adhering to and sticking to the surface of the blade does not occur.
[0071]
And claims5According to the image forming apparatus of the invention, since the power source generates a voltage obtained by superimposing an alternating voltage on a direct current voltage and applies it to the cleaning / charging blade, the contact between the blade and the photosensitive member is strictly limited, The problem of being easily affected by the toner near the contact portion between the blade and the photosensitive member is eliminated, and uniform charging can be easily obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing an outline of an image forming apparatus according to an embodiment of the present invention.
2 is a configuration diagram for explaining the cleaning / charging device 2 shown in FIG. 1 in more detail. FIG.
FIG. 3 is a diagram for explaining the effect when the cleaning / charging blade 3 of FIG. 2 is used;
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of an image forming apparatus using an electrophotographic process.
FIG. 5 is a schematic configuration diagram illustrating an example of a cleaning unit used in a conventional image forming apparatus.
FIG. 6 is a schematic configuration diagram illustrating an example of a conventional contact charging device.
FIG. 7 is a schematic configuration diagram showing an example of a conventional cleaning / charging device.
[Explanation of symbols]
1: Photoconductor drum (image carrier) 1a: Photoconductor
2: Cleaning / charging unit
3: Blade for cleaning and charging
3a: support member 3b: power supply member
4: Power supply 5: Exposure device
6: Development device 10: Transfer device
Claims (5)
前記クリーニング・帯電兼用ブレードを少なくとも弾性体の基材と導電性の表面層とによって構成し、且つ前記表面層を導電性を付与したフェノール樹脂によって形成し、前記表面層の硬さがトナーの硬さよりも大きいことを特徴とする画像形成装置。A rotatable image carrier, a cleaning / charging blade for contacting the surface of the image carrier to remove residual toner on the surface and charging the surface, and a cleaning / charging blade In an image forming apparatus comprising a power supply for applying the charging voltage,
The cleaning / charging blade is composed of at least an elastic base material and a conductive surface layer, and the surface layer is formed of a phenol resin imparted with conductivity , and the hardness of the surface layer is the hardness of the toner. An image forming apparatus characterized by being larger than the height.
前記クリーニング・帯電兼用ブレードを少なくとも弾性体の基材と導電性の表面層とによって構成し、且つ前記表面層を導電性を付与したポリビニルブチラール樹脂によって形成し、前記表面層の硬さがトナーの硬さよりも大きいことを特徴とする画像形成装置。The cleaning / charging blade is composed of at least an elastic base material and a conductive surface layer, and the surface layer is formed of a polyvinyl butyral resin imparted with conductivity. An image forming apparatus characterized by being larger than hardness.
前記クリーニング・帯電兼用ブレードを少なくとも弾性体の基材と導電性の表面層とによって構成し、且つ前記表面層を導電性を付与したフェノール樹脂によって形成し、前記表面層の硬さが JIS Z2245に記載されるロックウェル硬さ試験方法による測定値で HRM80以上であることを特徴とする画像形成装置。A rotatable image carrier, a cleaning / charging blade for contacting the surface of the image carrier to remove residual toner on the surface and charging the surface, and a cleaning / charging blade In an image forming apparatus comprising a power supply for applying the charging voltage,
The cleaning / charging blade is composed of at least an elastic base material and a conductive surface layer, and the surface layer is formed of a phenol resin imparted with conductivity , and the hardness of the surface layer is JIS Z2245. An image forming apparatus characterized in that the measured value according to the described Rockwell hardness test method is HRM80 or more.
前記クリーニング・帯電兼用ブレードを少なくとも弾性体の基材と導電性の表面層とによって構成し、且つ前記表面層を導電性を付与したポリビニルブチラール樹脂によって形成し、前記表面層の硬さが The cleaning / charging blade is composed of at least an elastic base material and a conductive surface layer, and the surface layer is formed of a polyvinyl butyral resin imparted with conductivity, and the hardness of the surface layer is JIS Z2245 JIS Z2245 に記載されるロックウェル硬さ試験方法による測定値でMeasured by the Rockwell hardness test method described in HRM80 HRM80 以上であることを特徴とする画像形成装置。An image forming apparatus characterized by the above.
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