【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明はプラスチックフィルムからなる新規な折り紙に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、折り紙は着色された紙が用いられていた。
しかし、近年片面が着色されたセロハンやポリスチレン等のプラスチックフィルムを使用したものも用いられるようになった。これらは、折り紙細工には適さないという先入観念から使用されていなかったものであるが、プラスチックフィルムは一般に剛性があり、軽く折るだけでは折目が付きにくいが指でしごくことにより、折目がよく固定されその折目の保持性は紙よりむしろ良いというものである（実開昭６０−４５０９７号等）。これらのフィルムには金属蒸着したもの、筆記可能としたもの、帯電防止処理したもの等が有った。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のフィルムを使用した折り紙は、紙と同様の単純な着色や金属蒸着をしたものしかなく、フィルムの特徴を活かした意匠性を有しているものはなかった。また、従来のフィルムを使用した折り紙は、折目の保持性は良いものの、折る際の剛性が強すぎて折目を付けるのに非常に苦労を要するものであった。
さらに、折目部分の着色層や金属蒸着層が剥がれやすく、見栄えを悪くするという欠点もあった。
【０００４】
本発明は上記のような従来のものの欠点を除去するためになされたもので、適度な剛性で折りやすく、折目の保持性が良好で、また、折目部分の樹脂層が剥がれ落ちることはなく、華麗で光輝な折り紙を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の折り紙は、少なくとも一枚が透明である二枚のプラスチックフィルム１，３を接着層２を介して積層した構造からなる折り紙４であって、前記プラスチックフィルム１，３、接着層２の三層の内の少なくとも一つの層に蛍光性物質を含有する構成を有する。
【０００６】
以下、各層について説明する。
プラスチックフィルム１，３としては、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリプロピレン、酢酸セルロース、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン等の樹脂を使用したものがあげられる。この中でも、二軸延伸されたポリエステルフィルムが好ましく使用される。
二枚のプラスチックフィルムの内、少なくとも一枚は透明性を有しなければならない。この場合の透明性は、蛍光性物質からの光を透過して、折目が発光できる程度の透明性があれば良い。このような透明性を有していれば着色されていても良い。
【０００７】
プラスチックフィルム１，３の層に蛍光性物質を含有させる場合には、上述の樹脂中に蛍光性物質を混練して成膜したプラスチックフィルムを使用しても良く、また、上述の樹脂を成膜した透明フィルム１１上に蛍光性物質を含有した樹脂層１２（以下、蛍光樹脂層という）を設けた構造からなるプラスチックフィルムを使用しても良い。透明フィルム１１上に蛍光樹脂層１２を設けた構造からなるプラスチックフィルムとしては、上述したプラスチックフィルムと同様の透明フィルム１１上に、樹脂に蛍光性物質を含有させた樹脂液を塗工することにより作製される。
【０００８】
蛍光樹脂層１２に使用される樹脂としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、メラミン樹脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル、アクリル樹脂、セルロース樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール等の１種または２種以上があげられる。
【０００９】
蛍光性物質としては、通常、可視光ないし紫外光を吸収し、可視光波長の蛍光を発生するもの、好ましくは可視光中の紫、青、緑等の光線を受けてそれよりも長い波長の蛍光を発生するものが用いられる。このような蛍光性物質は従来良く知られており、一般には蛍光染料、集光染料、蛍光顔料、蛍光増白剤、発光性色素等といわれるものであり、例えば、ピレン系、ペリレン系、ペリノン系、アントラキノン系、ウラニン系、エオシン系、ローダミン系、スチルベン系、チオフラビン系、クマリン系、オーラミン系、アクリジン系、ナフタル酸系、ボロン錯塩系、チオインジコ等の有機系のものが用いられるが、場合によっては無機系のものも用いることができる。中でも発光効率の良い集光染料を使用することが好ましい。
【００１０】
集光染料は、蛍光染料の一種であるが、吸収波長域と発光波長域の重なる程度が少なく、染料の自己吸収は殆ど起こらないために蛍光の程度が強くなっている。また、非常に耐候性の良い染料として位置付けられている。この性能のために染料は非常に精製度が高い状態になっている。集光染料としては、例えば、Ｌｕｍｏｇｅｎ Ｆ（ＢＡＳＦ社製）、発光性色素ＥＢ−５０１、ＥＧ−３０２、ＥＲ−１０７（共に三井東圧染料社製）等があげられる。このような集光染料を使用することにより、折目の蛍光の程度をさらに高めることができる。
【００１１】
蛍光性物質の混合比は、蛍光性物質の種類により一概にはいえないが、通常、樹脂１００重量部に対し０．００１〜１０重量部が好ましい。０．００１重量部未満であると、蛍光が不十分となり、１０重量部より多くなると、蛍光強度としては減少してくるためである。
蛍光樹脂層１２の厚さとしては、使用される樹脂・蛍光物質の種類、折り紙の大きさ等により一概にはいえないが、通常１〜５０μｍ、好ましくは２〜２０μｍである。１μｍ以上としたのは、十分な蛍光を得るためであり、５０μｍ以下としたのは折りやすくするためである。
【００１２】
プラスチックフィルム１，３には、帯電防止性を付与するために帯電防止剤等を混合しても良く、帯電防止剤層を別に設けても良い。さらに、接着性をあげるために下引き処理を行なっても良い。
プラスチックフィルム１，３には、必要により蛍光性物質以外の染料、顔料等の着色剤、その他の添加剤を入れることができる。
プラスチックフィルム１，３のそれぞれの厚みは、プラスチックフィルムの材質、折り紙の大きさ等により一概にはいえないが、通常１０〜１５０μｍが好ましく、１２〜５０μｍがより好ましく使用される。１０μｍ以上としたのは折り紙を折った際の腰を得るためであり、１５０μｍ以下としたのはフィルムの剛性が強すぎて折りづらいということがなく、また、折目から割れるという欠点を生じさせないためである。二枚のプラスチックフィルムは、同じ厚さでなくても良い。
【００１３】
接着層２として使用される接着剤または粘着剤としては、酢酸ビニル系樹脂、変性酢酸ビニル系樹脂、変性酢酸ビニル・アクリル系共重合樹脂、エチレン・酢酸ビニル系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、変性ポリビニルアルコール系樹脂、アクリロニトリルゴム等の１種または２種以上が好適に使用される。接着層２の厚さとしては、通常５〜５０μｍが好ましく、５〜２５μｍがより好ましい。５μｍ以上としたのは折った時に剥離しないだけの接着力を保持する為であり、５０μｍ以下としたのは折りやすくするためである。
【００１４】
接着層２に蛍光性物質を含有させる場合には、上述の接着剤または粘着剤１００重量部に対して、０．００１〜１０重量部の範囲で含有させる。０．００１重量部未満であると、蛍光が不十分となり、１０重量部より多くなると、蛍光強度としては減少してくるためである。
また、接着層２には、必要により他の染料、顔料等の着色剤、その他の添加剤を入れることができる。
【００１５】
本発明の折り紙４は、プラスチックフィルム１，３を接着層２を介して積層する。
また、プラスチックフィルム１，３として、透明フィルム１１上に蛍光樹脂層１２を設けたものを使用する場合には、蛍光樹脂層１２と接着層２が隣り合うように積層すると塗膜の脱落防止等の点で好ましい。
【００１６】
このようにして積層された折り紙４は、各層に使用される樹脂等の種類、折り紙の大きさ等により一概にはいえないが、総厚みで３０〜３００μｍの範囲が好ましく、さらに４０〜１５０μｍの範囲がより好ましい。３０μｍ以上としたのは、折り紙を折った際の腰を得る為であり、３００μｍ以下としたのは、剛性が強すぎず折目の保持性を良好にする為である。
【００１７】
【作用】
このように、少なくとも一枚が透明である二枚のプラスチックフィルム１，３を接着層２を介して積層した構造からなり、プラスチックフィルム１，３、接着層２の三層の内の少なくとも一つの層に蛍光性物質を含有する構成としたことにより、適度な剛性のため折りやすく折目の保持性が良好で、しかも折った際の折目から強く蛍光を生じ、曲面部分においてもほのかに蛍光を生じ、華麗で光輝な折り紙が得られる。
【００１８】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例１
厚さ２５μｍの透明な二軸延伸ポリエステルフィルム１上に、下記組成の蛍光性物質を含有する接着層２を乾燥膜厚３０μｍとなるよう塗布した。
接着層処方：
アクリル系感圧接着剤 １０重量部
（ＢＰＳ−１１０９：東洋インキ製造社製）
集光染料 ０．０１重量部
（Ｌｕｍｏｇｅｎ Ｆ Ｏｒａｎｇｅ ２４０：ＢＡＳＦ社製）
メチルエチルケトン ３０重量部
【００１９】
次に、得られた接着層２を積層したポリエステルフィルム１の接着層２面に、厚さ２５μｍの透明な二軸延伸ポリエステルフィルム３をラミネートして総厚８０μｍの折り紙を得た。
本実施例で得られた折り紙を、１５ｃｍ×１５ｃｍの大きさにカットして折ってみたところ、適度な剛性のため折りやすく、折目の保持性は非常に良好であった。さらに、折目から蛍光を生じ、曲面部分においてもほのかに蛍光を生じ、華麗で光輝な意匠性に優れた折り紙を得た。
【００２０】
実施例２
厚さ２５μｍの透明な二軸延伸ポリエステルフィルム（透明フィルム）１１上に、下記組成の蛍光樹脂層１２を乾燥膜厚２０μｍとなるよう塗布し、プラスチックフィルム１を得た。
蛍光樹脂層処方：
ポリスチレン ６０重量部
（スタイロン６６６：旭化成工業社製）
集光染料 ０．１８重量部
（Ｌｕｍｏｇｅｎ Ｆ Ｒｅｄ ３００：ＢＡＳＦ社製）
トルエン ２４０重量部
【００２１】
次に、得られたプラスチックフィルム１の蛍光樹脂層１２上に、下記組成の接着層２を乾燥膜厚２０μｍとなるよう塗布し、厚さ２５μｍの透明な二軸延伸ポリエステルフィルム３をラミネートして総厚９０μｍの折り紙４を得た。
接着層処方：
ウレタン系接着剤 ５４重量部
（ノンソルボンドＷＡ−３７２：大日精化工業社製）
ウレタン系接着剤 １．５重量部
（ノンソルボンドＣ−９６：大日精化工業社製）
水 ８重量部
イソプロパノール ８重量部
本実施例で得られた折り紙を、１５ｃｍ×１５ｃｍの大きさにカットして折ってみたところ、適度な剛性のため折りやすく、折目の保持性は非常に良好であった。さらに、折目から蛍光を生じ、曲面部分においてもほのかに蛍光を生じ、華麗で光輝な意匠性に優れた折り紙を得た。
【００２２】
実施例３
厚さ２５μｍの透明な二軸延伸ポリエステルフィルム（透明フィルム）１１を二枚用意し、下記組成の蛍光樹脂層１２をそれぞれ乾燥膜厚２０μｍとなるよう塗布し、プラスチックフィルム１，３を得た。
蛍光樹脂層処方：
ポリビニルブチラール ４重量部
（エスレックＢＬ−Ｓ：積水化学工業社製）
蛍光染料 ０．０４重量部
（カヤセットフラビンＦＧ：日本化薬社製）
トルエン ３６重量部
【００２３】
次に、得られたプラスチックフィルムの内の一枚のプラスチックフィルム１の蛍光樹脂層１２上に、下記組成の接着層２を乾燥膜厚２０μｍとなるよう塗布した。
接着層処方：
ウレタン系接着剤 ５４重量部
（ノンソルボンドＷＡ−３７２：大日精化工業社製）
ウレタン系接着剤 １．５重量部
（ノンソルボンドＣ−９６：大日精化工業社製）
水 ８重量部
イソプロパノール ８重量部
【００２４】
次に、接着層２を積層したプラスチックフィルム１の接着層２面と、もう一枚のプラスチックフィルム３の蛍光樹脂層１２面とをラミネートして、総厚１１０μｍの折り紙４を得た。
本実施例で得られた折り紙を、１５ｃｍ×１５ｃｍの大きさにカットして折ってみたところ、適度な剛性のため折りやすく、折目の保持性は非常に良好であった。さらに、折目から蛍光を生じ、曲面部分においてもほのかに蛍光を生じ、華麗で光輝な意匠性に優れた折り紙を得た。
【発明の効果】
本発明の折り紙は、少なくとも一つの層に蛍光性物質を含有することにより、折った際の折目から強く蛍光を生じ、曲面部分においてもほのかに蛍光を生じ、華麗で光輝な意匠性に優れた折り紙である。また、二枚のプラスチックフィルムを接着層を介して積層したことにより、適度な剛性のため折りやすく、折目の保持性は非常に良好であり、折目部分の樹脂層が剥がれ落ちることもない。また、プラスチックフィルムを使用しているため破れにくく、耐水性にも優れた折り紙である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を表す断面図。
【図２】本発明の他の実施例を表す断面図。
【符号の説明】
１・・・プラスチックフィルム
２・・・接着層
３・・・プラスチックフィルム
４・・・折り紙[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a novel origami made of a plastic film.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, colored paper has been used as origami.
However, in recent years, one using a plastic film such as cellophane or polystyrene colored on one side has come to be used. These were not used because of the preconception that they were not suitable for origami work, but plastic films are generally rigid, and it is difficult to crease them by lightly folding them. It is well fixed and the retention of the fold is better than that of paper (Japanese Utility Model Publication No. 60-45097). Some of these films were metallized, writable, and antistatic treated.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, conventional origami paper using a film has only the same simple coloring or metal vapor deposition as paper, and has no design utilizing the characteristics of the film. In addition, origami using a conventional film has good fold retention, but the rigidity at the time of folding is too strong, and it has been very difficult to make a crease.
Furthermore, the colored layer and the metal vapor deposition layer at the crease portion are easily peeled off, and there is a disadvantage that the appearance is deteriorated.
[0004]
The present invention was made to eliminate the disadvantages of the conventional ones as described above, and is easy to fold with moderate rigidity, has good fold retention, and the resin layer at the fold portion does not peel off. The purpose is to provide a brilliant ornate origami.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the origami of the present invention is an origami 4 having a structure in which at least one sheet of transparent plastic film 1, 3 is laminated via an adhesive layer 2, and the plastic film 1, 3 and at least one of the three layers of the adhesive layer 2 has a configuration containing a fluorescent substance.
[0006]
Hereinafter, each layer will be described.
Examples of the plastic films 1 and 3 include those using resins such as acrylic, polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, polystyrene, polypropylene, cellulose acetate, polyester, polycarbonate, and polyethylene. Among these, a biaxially stretched polyester film is preferably used.
At least one of the two plastic films must be transparent. The transparency in this case should be transparent enough to transmit light from the fluorescent substance and emit light at the fold. If it has such transparency, it may be colored.
[0007]
When the fluorescent material is contained in the layers of the plastic films 1 and 3, a plastic film formed by kneading the fluorescent material in the above resin may be used, or the above resin is formed. A plastic film having a structure in which a resin layer 12 containing a fluorescent substance (hereinafter referred to as a fluorescent resin layer) is provided on the transparent film 11 may be used. As a plastic film having a structure in which the fluorescent resin layer 12 is provided on the transparent film 11, a resin liquid containing a fluorescent substance in the resin is applied on the transparent film 11 similar to the plastic film described above. Produced.
[0008]
The resin used for the fluorescent resin layer 12 is polystyrene, polyethylene, polypropylene, vinylidene chloride resin, polyamide, polycarbonate, melamine resin, phenol resin, vinyl acetate resin, polyester, acrylic resin, cellulose resin, vinyl chloride resin, urethane resin. , Epoxy resin, polyvinyl alcohol or the like.
[0009]
The fluorescent substance usually absorbs visible light or ultraviolet light and generates fluorescent light having a visible light wavelength. Preferably, the fluorescent material receives light of purple, blue, green, etc. in visible light and has a longer wavelength. Those that generate fluorescence are used. Such fluorescent substances are well known in the art, and are generally called fluorescent dyes, light-collecting dyes, fluorescent pigments, fluorescent brighteners, luminescent dyes, and the like. For example, pyrene-based, perylene-based, perinone Organic, anthraquinone, uranin, eosin, rhodamine, stilbene, thioflavine, coumarin, auramine, acridine, naphthalic acid, boron complex, thioindico, etc. Depending on the case, an inorganic material can also be used. Among these, it is preferable to use a condensing dye having good luminous efficiency.
[0010]
The condensing dye is a kind of fluorescent dye, but the degree of fluorescence is strong because there is little overlap between the absorption wavelength region and the emission wavelength region, and the self-absorption of the dye hardly occurs. Moreover, it is positioned as a dye having very good weather resistance. Because of this performance, the dye is in a highly purified state. Examples of the condensing dye include Lumogen F (manufactured by BASF), luminescent dyes EB-501, EG-302, ER-107 (both manufactured by Mitsui Toatsu Dye Co., Ltd.) and the like. By using such a condensing dye, the degree of fluorescence of the fold can be further increased.
[0011]
The mixing ratio of the fluorescent substance cannot be generally determined depending on the type of the fluorescent substance, but is usually preferably 0.001 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the resin. This is because if the amount is less than 0.001 part by weight, the fluorescence is insufficient, and if it exceeds 10 parts by weight, the fluorescence intensity decreases.
The thickness of the fluorescent resin layer 12 is not generally defined by the type of resin / fluorescent substance used, the size of the origami, and the like, but is usually 1 to 50 μm, preferably 2 to 20 μm. The reason why the thickness is 1 μm or more is to obtain sufficient fluorescence, and that the thickness is 50 μm or less is for easy folding.
[0012]
The plastic films 1 and 3 may be mixed with an antistatic agent or the like in order to impart antistatic properties, or an antistatic agent layer may be separately provided. Further, a subbing treatment may be performed in order to improve adhesiveness.
If necessary, the plastic films 1 and 3 can contain dyes other than fluorescent substances, colorants such as pigments, and other additives.
Although the thickness of each of the plastic films 1 and 3 cannot be generally determined depending on the material of the plastic film, the size of the origami, and the like, it is usually preferably 10 to 150 μm and more preferably 12 to 50 μm. The reason why the thickness is 10 μm or more is to obtain a waist when folding origami, and that the thickness is 150 μm or less does not cause the disadvantage that the film is too rigid and difficult to fold, and breaks from the fold. Because. The two plastic films need not have the same thickness.
[0013]
Examples of the adhesive or pressure-sensitive adhesive used as the adhesive layer 2 include vinyl acetate resins, modified vinyl acetate resins, modified vinyl acetate / acrylic copolymer resins, ethylene / vinyl acetate copolymer resins, polyester resins, acrylic resins. One or more of a copolymer copolymer resin, a cellulose resin, a vinyl chloride / vinyl acetate copolymer resin, a urethane resin, an epoxy resin, a modified polyvinyl alcohol resin, and an acrylonitrile rubber are preferably used. As thickness of the contact bonding layer 2, 5-50 micrometers is preferable normally and 5-25 micrometers is more preferable. The reason why the thickness is 5 μm or more is to maintain an adhesive force that does not peel when folded, and the reason why the thickness is 50 μm or less is to facilitate folding.
[0014]
When the fluorescent material is contained in the adhesive layer 2, it is contained in the range of 0.001 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the above-mentioned adhesive or pressure-sensitive adhesive. This is because if the amount is less than 0.001 part by weight, the fluorescence is insufficient, and if it exceeds 10 parts by weight, the fluorescence intensity decreases.
The adhesive layer 2 can contain other dyes, colorants such as pigments, and other additives as necessary.
[0015]
The origami 4 of the present invention is formed by laminating plastic films 1 and 3 with an adhesive layer 2 interposed therebetween.
Moreover, when using what provided the fluorescent resin layer 12 on the transparent film 11 as the plastic films 1 and 3, when the fluorescent resin layer 12 and the adhesive layer 2 are laminated so as to be adjacent to each other, the coating film is prevented from falling off. This is preferable.
[0016]
The origami 4 laminated in this way cannot be generally specified depending on the type of resin used for each layer, the size of the origami, etc., but the total thickness is preferably in the range of 30 to 300 μm, and more preferably 40 to 150 μm. A range is more preferred. The reason why the thickness is set to 30 μm or more is to obtain a waist when folding origami, and the reason why the thickness is set to 300 μm or less is that the rigidity is not too strong and the fold retention is good.
[0017]
[Action]
In this way, it has a structure in which at least one plastic film 1, 3, which is transparent, is laminated via the adhesive layer 2, and at least one of the three layers of the plastic films 1, 3 and the adhesive layer 2. Due to the structure containing the fluorescent substance in the layer, it is easy to fold because of its appropriate rigidity, and the folds are well retained. In addition, the fluorescent light is strongly fluoresced from the folded fold, and even the curved surface is slightly fluorescent. A brilliant and bright origami.
[0018]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
Example 1
On the transparent biaxially stretched polyester film 1 having a thickness of 25 μm, an adhesive layer 2 containing a fluorescent substance having the following composition was applied so as to have a dry film thickness of 30 μm.
Adhesive layer formulation:
10 parts by weight of acrylic pressure-sensitive adhesive (BPS-1109: manufactured by Toyo Ink Co., Ltd.)
Concentrating dye 0.01 part by weight (Lumogen F Orange 240: manufactured by BASF)
Methyl ethyl ketone 30 parts by weight [0019]
Next, a transparent biaxially stretched polyester film 3 having a thickness of 25 μm was laminated on the surface of the adhesive layer 2 of the polyester film 1 on which the obtained adhesive layer 2 was laminated to obtain an origami having a total thickness of 80 μm.
When the origami obtained in this example was cut to a size of 15 cm × 15 cm and folded, it was easy to fold due to appropriate rigidity, and the fold retention was very good. Furthermore, fluorescence was generated from the folds, and fluorescence was slightly generated even on the curved surface portion, so that a brilliant and brilliant origami with excellent design was obtained.
[0020]
Example 2
On a transparent biaxially stretched polyester film (transparent film) 11 having a thickness of 25 μm, a fluorescent resin layer 12 having the following composition was applied to a dry film thickness of 20 μm to obtain a plastic film 1.
Fluorescent resin layer formulation:
60 parts by weight of polystyrene (Styron 666: Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd.)
Condensed dye 0.18 parts by weight (Lumogen F Red 300: manufactured by BASF)
240 parts by weight of toluene [0021]
Next, an adhesive layer 2 having the following composition is applied on the fluorescent resin layer 12 of the obtained plastic film 1 so as to have a dry film thickness of 20 μm, and a transparent biaxially stretched polyester film 3 having a thickness of 25 μm is laminated. Origami 4 having a total thickness of 90 μm was obtained.
Adhesive layer formulation:
54 parts by weight of urethane-based adhesive (Nonsol Bond WA-372: manufactured by Dainichi Seika Kogyo Co., Ltd.)
Urethane adhesive 1.5 parts by weight (Nonsol Bond C-96: manufactured by Dainichi Seika Kogyo Co., Ltd.)
Water 8 parts by weight Isopropanol 8 parts by weight The origami paper obtained in this example was cut into a size of 15 cm x 15 cm and folded. Met. Furthermore, fluorescence was generated from the folds, and fluorescence was slightly generated even on the curved surface portion, so that a brilliant and brilliant origami with excellent design was obtained.
[0022]
Example 3
Two transparent biaxially stretched polyester films (transparent film) 11 having a thickness of 25 μm were prepared, and fluorescent resin layers 12 having the following composition were applied to a dry film thickness of 20 μm, respectively, to obtain plastic films 1 and 3.
Fluorescent resin layer formulation:
4 parts by weight of polyvinyl butyral (ESREC BL-S: manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd.)
Fluorescent dye 0.04 parts by weight (Kayaset Flavin FG: manufactured by Nippon Kayaku Co., Ltd.)
Toluene 36 parts by weight [0023]
Next, the adhesive layer 2 having the following composition was applied on the fluorescent resin layer 12 of one plastic film 1 among the obtained plastic films so as to have a dry film thickness of 20 μm.
Adhesive layer formulation:
54 parts by weight of urethane-based adhesive (Nonsol Bond WA-372: manufactured by Dainichi Seika Kogyo Co., Ltd.)
Urethane adhesive 1.5 parts by weight (Nonsol Bond C-96: manufactured by Dainichi Seika Kogyo Co., Ltd.)
8 parts by weight of water 8 parts by weight of isopropanol [0024]
Next, the adhesive layer 2 side of the plastic film 1 on which the adhesive layer 2 was laminated and the fluorescent resin layer 12 side of the other plastic film 3 were laminated to obtain an origami 4 having a total thickness of 110 μm.
When the origami obtained in this example was cut to a size of 15 cm × 15 cm and folded, it was easy to fold due to appropriate rigidity, and the fold retention was very good. Furthermore, fluorescence was generated from the folds, and fluorescence was slightly generated even on the curved surface portion, so that a brilliant and brilliant origami with excellent design was obtained.
【The invention's effect】
The origami paper of the present invention contains a fluorescent substance in at least one layer, so that strong fluorescence is generated from the fold when folded, and fluorescence is slightly generated even in the curved surface portion, which is excellent in brilliant and brilliant design. Origami. In addition, by laminating two plastic films via an adhesive layer, it is easy to fold due to appropriate rigidity, the fold retention is very good, and the resin layer at the fold does not peel off. . In addition, because it uses a plastic film, it is an origami that is not easily torn and has excellent water resistance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Plastic film 2 ... Adhesion layer 3 ... Plastic film 4 ... Origami
