JP3632196B2 - 金属製真空二重壁容器およびその製造方法 - Google Patents

金属製真空二重壁容器およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、携帯用魔法瓶、ポット、ジャーなどとして使用される金属製真空二重壁容器とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ステンレス鋼製の真空二重壁容器にあっては、落下、衝撃などによる外傷、変形を防止できるような十分な機械的強度が必要とされ、特に携帯用の容器においてはより大きい強度が要求される。容器の強度はそれを構成するステンレス鋼板自体の硬度にほぼ比例するものである。従って十分に硬度の高いステンレス鋼材を用いるならば、二重壁容器を構成するステンレス鋼板の厚さを薄くすることが可能になり、その結果、ステンレス鋼製の真空二重壁容器の大幅な軽量化を実現することが可能となる。
前記ステンレス鋼板の硬度を高めるために、ステンレス鋼板の加工において、結晶粒の微細化およびマルテンサイト変態による硬化作用(加工硬化)を利用する方法があり、これらの方法を利用してステンレス鋼板の硬度を高めるには、塑性加工時の加工度を大きくする必要がある。
【0003】
一方、金属製真空二重壁容器における真空封止方法としては、例えば、特開昭59−103633号公報、特開昭61−106119号公報、あるいは、特開昭58−192516号公報にそれぞれ記載されているように、真空下または大気下で600℃〜1200℃の温度範囲で外容器に取り付けたチップ管を介して所定の真空度に排気した後、チップ管を圧接して封止する方法、あるいは、加熱処理し、固形の金属ろう材を溶融し真空封止する方法が知られている。
【0004】
ところが、前記従来の真空二重壁容器の製造方法においては、冷間圧延鋼板、例えば表面仕上げJIS規格のNo.2B材などのステンレス鋼板に対し、丸め加工、絞り加工、溶接加工等を施すことによって容器を形成しており、加工工程により硬度が決定されてしまい、それぞれの最低板厚よりも薄くすることは不可能であった。
【0005】
さらに、加工硬化された二重壁容器のステンレス鋼が、真空封止時の加熱処理による焼鈍によって硬度低下を起こす問題がある。すなわち、加工硬化により高硬度化したステンレス鋼は、550℃以上の温度で焼鈍することにより軟化してしまう傾向がある。また、550〜800℃の加熱で固溶炭素が炭化物となって析出し、鋭敏化して粒界腐食を生じやすくなり、耐食性が低下する。即ち、オーステナイト系ステンレス鋼を加熱すると結晶粒界に炭化物が析出するが、この炭化物の組成は、(Cr・Fe)23を示し、多量のCrを含んでいるために、この炭化物近傍の母材のCr濃度が低くなり、母材の耐食性が局部的に劣化することになる。
【0006】
さらにまた、1000〜1200℃の加熱により炭化物を固溶させてオーステナイト組織に戻すことにより硬度が戻り、軟らかくなってしまう問題がある。なお、真空排気時の加熱は、ステンレス鋼中の残留ガス成分を十分に排気し高真空とするために重要な処理であり、実使用温度以上が必要であり、例えば魔法瓶においては熱湯を保管することから100℃以上が必要である。
これらのことから、軽量な真空二重壁容器を製造するには、使用するステンレス鋼材の硬度を高め、熱処理による耐食性を考慮し、軟化を防止する条件を選定する必要がある。
【0007】
以上のような背景から本出願人は先に、特願平4ー344927号明細書において、軽量かつ衝撃強度に優れた金属製二重壁容器とその製造方法について特許出願を行っている。前記の特許出願は、加工硬化率が大きいステンレス鋼板が、加工硬化率の小さいステンレス鋼板に比べると、低温焼鈍後における硬度の向上が大きいことを本発明者らが実験により知見したことに起因してなされたものである。
即ち、ステンレス鋼板に予め鋼板の時点で硬度を増すための加圧圧延を施し、その後、丸め加工、絞り加工、張り出し加工、溶接加工等により金属製二重壁容器を形成してさらに硬度を高め、その後、200〜550℃の温度下で真空排気処理して真空封止し、常温に戻すことにより低温焼鈍し、容器鋼板の強度を高めることができるのである。この技術により、容易に必要な強度を有した非常に軽い金属製二重壁容器を製造することができるようになった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このため、前述の200〜550℃の温度範囲において、従来より薄いステンレス鋼板をろう付けする必要を生じるが、前述のような低い温度範囲において二重壁容器のステンレス鋼板をろう付けする場合に、実用に供し得るとともに、環境などに無害なろう材は、従来のろう材には見あたらないのが実状である。
即ち、溶接のJIS Z 3001規定によれば、ろう材は、液相線温度で分類され、450℃未満を軟ろうまたははんだ、450℃以上を硬ろうと呼ぶが、液相線温度が400〜500℃程度のろう材は、JIS規格品には存在しない。また、液相線温度が300〜400℃程度のJISろう材としては、Pbベースの合金があるが、生体安全性を考えた場合、Pbベースの合金は有害な金属であるために、ステンレス鋼あるいはチタンからなる食品容器には使用できない問題がある。
【0009】
なお、一般に、低酸化ポテンシャル雰囲気にある金属固体表面では、表面原子層と酸素原子との結合により酸化物層が形成され、結合エネルギーが飽和状態になるので、不活性である。このため、通常、ろう付けに際し、まず、フラックスや還元性ガスの利用あるいは高真空での加熱等により酸化物層を除去し、活性な面を作ることが重要となる。しかしながら、低酸化ポテンシャル雰囲気において酸化物層を除去することは極めて難しい上に、液相線温度が300〜500℃程度のJIS規格品のろう材には、ろう材中に還元作用を発揮する元素を含んでいないために、酸化物除去ができない問題がある。
【0010】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、ステンレス鋼板などの金属板の加工硬度を高めるとともに、低温でろう付け可能な新規のろう材を用いることによって、軽量かつ、衝撃強度に優れた真空二重壁容器およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は前記課題を解決するために、金属製の内容器と外容器とをそれぞれ口部で接合一体化して二重壁構造としてなるとともに、上記内容器と外容器の間の空隙を真空排気して排気孔を封止ろう材で封止して真空断熱層としてなる金属製真空二重壁容器において、少なくとも外容器の丸め加工で形成される胴部をビッカース硬度250〜600の鋼板から構成し、封止ろう材として、5重量%を超える量で10重量%以下のCuと、0.5〜2.0重量%のPを含み、残部 Snの組成を有する金属接合用低温ろう材を用いてなるものである。
【0012】
請求項2記載の発明は前記課題を解決するために、請求項1記載の組成の低温ろう材に代えて、Cu 2.5〜10重量%、P 0.5〜2.0重量%、残部 Inの組成を有する金属接合用低温ろう材を用いたものである。
【0013】
請求項3記載の発明は前記課題を解決するために、請求項1記載の組成の低温ろう材に代えて、Ag 35重量%以下、Cu 2.5〜10重量%、P 0.5〜2.0重量%、残部 Snの組成を有する金属接合用低温ろう材を用いたものである。
【0014】
請求項4記載の発明は前記課題を解決するために、請求項1記載の組成の低温ろう材に代えて、Ag 35重量%以下、Cu 2.5〜10重量%、P 0.5〜2.0重量%、残部 Inの組成を有する金属接合用低温ろう材を用いたものである。
【0015】
請求項5記載の発明は前記課題を解決するために、請求項1記載の組成の低温ろう材に代えて、Sb 65〜75重量%、In 25〜35重量%の組成を有する金属接合用低温ろう材を用いたものである。
【0017】
請求項記載の発明は前記課題を解決するために、金属製の内容器と外容器とをそれぞれ口部で接合一体化して二重壁構造としてなるとともに、上記内容器と外容器の間の空隙を真空断熱層としてなる金属製真空二重壁容器の製造方法において、二重壁容器を形成する内容器と外容器のうち、少なくとも外容器の鋼板を圧延してビッカース硬度250〜600の範囲となし、ついで容器状の筒体形状とした後、別途加工した内容器と、それぞれの口部で接合一体化して金属製二重壁容器とし、前記金属製二重壁容器を200〜550℃の温度下の真空雰囲気で熱処理するとともに、請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の組成の低温ろう材を用いて二重壁間の空隙を真空を保持して排気孔を封止するものである。
【0018】
【作用】
本発明は加工圧延率が大きいステンレス鋼板が、加工圧延率の小さいステンレス鋼板に比べ低温焼鈍後における硬度の増加が大きいことに着目してなされたもので、ステンレス鋼板を予め鋼板の時点で硬度を増すための加圧圧延を行い、その後、丸め加工、絞り加工、張り出し加工、溶接加工等により金属製二重壁容器を形成してさらに硬度を高め、その後200〜600℃の温度下で真空排気処理して真空封止し常温に戻すことにより低温焼鈍し、これにより更に容器の鋼板の強度を高めることができる。以上の条件を選定組み合わせることにより容易に必要な強度を有した非常に軽い金属製二重壁容器を製造することができる。
【0019】
また、前記低温焼鈍の際に行う加熱温度において満足に使用できる低温ろう材は従来品には見られなかった。
そこで本発明者らは、低温で固相線温度と液相線温度の制御が可能と思われるSn−Cu系あるいはIn−Cu系合金に対し、低酸化ポテンシャルでの還元性によるろう材のぬれ性向上に寄与すると思われるPに着目し、Sn−Cu系あるいはIn−Cu系合金にPを添加することで、ろう材の研究開発を行った。
本発明においては、還元作用を有するPをろう材中に含有させる点に特徴がある。PはLiと同様に蒸気圧が高いにもかかわらず、ろう材の一成分として用いた場合にろう材中から蒸発して無くなるおそれが少ない。これは、ステンレス鋼板などのように、その成分中にFeとCrとNiを含む金属材料をろう付けした場合、Pが、Fe、Cr、Niのいずれとも親和性が高いために、ろう付け界面においてFeP、NiP、CrPなどが生成し、これにより、ろう材中から逃避するPの量が少なくなり、しかも、Pが本来有する還元作用により、ろう付けする金属材料の表面を還元するので、金属材料に対するろう材のぬれ性が優れることになる。したがって、良好なろう付け性が発揮される。
【0020】
更に本発明者らの研究の結果、前記系の合金にAgを添加することにより、ぬれ性の低下をまねくことなく液相線温度を制御できることを知見した。また、更なる研究の結果、Sbを含む共晶合金あるいは共晶に近い組成を有する合金のぬれ性が良好であることも知見した。
また、本発明に係るSn-Cu-P系、In-Cu-P系、Sn-Ag-Cu系、In-Ag-Cu系、Sb-In系の各種ろう材は、液相線温度がいずれも250〜500℃の範囲内にあるので、これらの温度範囲において金属材料のろう付けができる。これにより、ろう付けする金属材料を不要に高温度に加熱することなくろう付けができる。
【0021】
ろう付けする金属材料として真空二重壁容器用の薄いステンレス鋼板を用いた場合、300〜550℃の温度範囲におけるろう付け処理ができるようになるので、従来の真空二重壁容器の製造時に行っていた550℃以上の高温ろう付け処理を行わなくても良くなり、これにより、強度の高い軽量の真空二重壁容器の製造が可能になる。
また容器の板厚を薄くすることが可能となるため材料費が節約でき安価な製品を製造できる。なお、板厚を従来品と同等にすれば、非常に強度に優れた製品ができることは言うまでもない。また、予め硬度を調整した調質圧延材を使用することも可能である。
【0022】
以下に本発明について更に詳細に説明する。
図1は、金属製真空二重壁容器の一例としてステンレス鋼製の魔法瓶を示すものである。この魔法瓶はステンレス鋼材からなる内容器1と、同じくステンレス鋼材からなる外容器2とをそれぞれの口部で接合一体化するとともに、これら内容器1と外容器2との間の空間に真空断熱層3を形成して構成されている。上記外容器2は上部材4と胴部材5と底部材6とを溶接接合により一体化して構成されている。底部材6の略中央には凹部7が設けられ、この凹部7の略中央に直径1〜5mm程度の排気孔8が形成され、この排気孔8は真空排気処理の際の加熱温度で溶融する本発明に係る低温ろう材からなる封止ろう材9によって封止されている。
【0023】
本発明で用いられるろう材の1つは、5重量%を超える量で10重量%以下のCuと0.5〜2.0重量%のPと、残部 Snの組成を有するものである。この系のろう材において、Cu含有量を5重量%を超える量で10重量%以下としたのは、5重量%以下のCu量では、液相線温度が低くなり、所望する金属製断熱容器の到達真空度を得るために好ましくなく、この範囲より多いCu量では、液相線温度が高くなり、ろう付けする金属素材の鋭敏化領域となるために好ましくないからである。また、Pの含有量を0.5〜2.0重量%としたのは、この範囲より少ないP量では、良好な濡れ性が得られないために好ましくなく、この範囲より多いP量では、液相線温度が低くなり、前記した如く所望する金属製断熱容器の到達真空度を得るために好ましくないからである。
【0024】
この系のろう材においては、液相線温度が300℃程度の温度になるので、300〜500℃程度でろう付け作業が容易にできるようになり、従来よりも低温ろう付けが可能になる。また、1×10−4 Torr 程度の真空雰囲気あるいは酸素ガス分圧0.2ppm程度の窒素ガス雰囲気などの低酸化ポテンシャル雰囲気においては、ステンレス鋼材とろう材とのぬれ性と拡がり性は優秀であり、良好なろう付け性が得られる。
【0025】
次に、本発明で用いるろう材の他の1つは、Cu 2.5〜10重量%、P 0.5〜2.0重量%、残部 Inの組成を有する。この系のろう材において、
Cu含有量を2.5〜10重量%としたのは、この範囲より少ないCu量では液相線温度が低くなり、所望する金属製断熱容器の到達真空度を得るために好ましくなく、この範囲よりより多いCu量では、液相線温度が高くなり、ろう付けする金属素材の鋭敏化領域となるために好ましくないからである。また、P含有量を0.5〜2.0重量%としたのは、この範囲より少ないP量では、良好な濡れ性が得られないために好ましくなく、この範囲より多いP量では、液相線温度が低くなり所望する金属製断熱容器の到達真空度を得るために好ましくないからである。
【0026】
この系のろう材においては、液相線温度が400℃程度になるので、400〜450℃程度でろう付け作業が容易にできるようになり、従来よりも低温ろう付けが可能になる。また、1×10−4Torr 程度の真空雰囲気あるいは酸素ガス分圧0.2ppm程度の窒素ガス雰囲気などの低酸化ポテンシャル雰囲気においては、ステンレス鋼材とろう材とのぬれ性と拡がり性は優秀であり、良好なろう付け性が得られる。
【0027】
次に、本発明で用いるろう材の他の1つは、Ag 35重量%以下、Cu 2.5〜10重量%、P 0.5〜2.0重量%、残部 Snの組成を有する。この系のろう材において、Ag含有量を35重量%以下としたのは、この範囲より多いAg量では、液相線温度が高くなるためろう付けする金属素材の鋭敏化温度領域となるために好ましくないからである。また、Cu含有量を2.5〜10重量%としたのは、この範囲より少ないCu量では、液相線温度が低くなり所望する金属製断熱容器の到達真空度を得るために好ましくなく、この範囲より多いCu量では、液相線温度が高くなり、ろう付けする金属素材の鋭敏化領域となるために好ましくないからである。また、Pの含有量を0.5〜2.0重量%としたのは、この範囲より少ないP量では、良好な濡れ性が得られないために好ましくなく、この範囲より多いP量では、液相線温度が低くなり所望する金属製断熱容器の到達真空度を得るために好ましくないからである。
【0028】
この系のろう材においては、液相線温度が400℃程度になるので、400〜450℃程度でろう付け作業が容易にできるようになり、従来よりも低温ろう付けが可能になる。また、1×10−4Torr 程度の真空雰囲気あるいは酸素ガス分圧0.2ppm程度の窒素ガス雰囲気などの低酸化ポテンシャル雰囲気においては、ステンレス鋼材とろう材とのぬれ性と拡がり性は優秀であり、良好なろう付け性が得られる。
【0029】
次に、本発明で用いるろう材の他の1つは、Ag 35重量%以下、Cu 2.5〜10重量%、P 0.5〜2.0重量%、残部 Inの組成を有する。
この系のろう材において、Ag含有量を35重量%以下としたのは、この範囲より多いAg量では、液相線温度が高くなるためろう付けする金属素材の鋭敏化温度領域となるために好ましくないからである。更にこの理由により、前記の組成において、Agを25重量%以下とすることがより好ましい。また、Cu含有量を2.5〜10重量%としたのは、この範囲より少ないCu量では、液相線温度が低くなり所望する金属製断熱容器の到達真空度を得るために好ましくなく、この範囲より多いCu量では、液相線温度が高くなり、ろう付けする金属素材の鋭敏化領域となるために好ましくないからである。また、Pの含有量を0.5〜2.0重量%としたのは、この範囲より少ないP量では、良好な濡れ性が得られないために好ましくなく、この範囲より多いP量では、液相線温度が低くなり所望する金属製断熱容器の到達真空度を得るために好ましくないからである。
【0030】
この系のろう材においては、液相線温度が400℃を若干超える程度になるので、450〜500℃程度でろう付け作業が容易にできるようになり、従来よりも低温ろう付けが可能になる。また、1×10−4Torr 程度の真空雰囲気あるいは酸素ガス分圧0.2ppm程度の窒素ガス雰囲気などの低酸化ポテンシャル雰囲気においては、ステンレス鋼材とろう材とのぬれ性と拡がり性は優秀であり、良好なろう付け性が得られる。
【0031】
次に、本発明で用いるろう材の他の1つは、Sb 65〜75重量%、In 25〜35重量%の組成を有する。この系のろう材において、Sb含有量を65〜75重量%としたのは、この範囲より少ないSb量では、良好な濡れ性が得られないために好ましくなく、この範囲より多いSb量では、液相線温度が高くなりろう付けする金属素材の鋭敏化領域となるために好ましくないからである。
また、In含有量を25〜35重量%としたのは、この範囲より少ないIn量では、液相線温度が高くなりろう付けする金属素材の鋭敏化領域となるために好ましくなく、この範囲よりより多いIn量では、良好な濡れ性が得られないために好ましくない。
【0032】
この系のろう材においては、液相線温度が500℃を若干下回る程度になるので、500〜550℃程度でろう付け作業が容易にできるようになり、従来よりも低温ろう付けが可能になる。また、1×10−4Torr 程度の真空雰囲気あるいは酸素ガス分圧0.2ppm程度の窒素ガス雰囲気などの低酸化ポテンシャル雰囲気においては、ステンレス鋼材とろう材とのぬれ性と拡がり性は優秀であり、良好なろう付け性が得られる。
【0035】
次に、金属製二重壁容器の魔法瓶の製造方法について以下に説明する。
図1に示す構造の魔法瓶を製造するには、予め圧延等の塑性加工によってビッカース硬度(Hv)を250〜600の範囲に圧延調整したステンレス鋼板を用い、これを丸め加工、絞り加工、張り出し加工、溶接加工等によって二重壁容器を作製し、容器口部を下向きに凹部7を上向きにし、凹部7に封止ろう材9を入れて真空加熱炉に収容し、排気孔8を通して内容器1と外容器2の間の空間を200℃〜550℃の温度下で所定の真空度に真空排気し、そして容器の排気孔8をろう材を溶融させることによって閉塞するとともに、その後の冷却処理でろう材を凝固させて封止ろう材9とし、排気孔8を封止ろう材9で封止する。また、同時に、容器を形成する鋼板は低温焼鈍され、容器を構成するステンレス鋼板の硬度が増加されて魔法瓶が得られる。
【0036】
このようにビッカース硬度250〜600の範囲に圧延調整したステンレス鋼板を塑性加工して得られた内容器と外容器とを接合一体化して金属製二重壁容器を作製し、次いで金属製二重壁容器を200〜550℃の温度下で真空封止した後常温に戻すことによって低温焼鈍がなされ、これによって容器を構成するステンレス鋼板を高硬度化できることを実証するために次の実験を行った。
すなわち、ステンレス鋼板(SUS304)を0〜70%の範囲で冷間加工した各種鋼板を作製し、これらのステンレス鋼板のビッカース硬度を測定するとともに、これらのステンレス鋼板を200℃30分、400℃30分及び600℃30分の低温焼鈍を行って低温焼鈍後のビッカース硬度を測定し、低温焼鈍による加工率と硬度の関係を調べた。
この場合に用いたろう材は、93Sn−6Cu−1P合金を用いた。
以上の結果を図2に示す。また、同じくステンレス鋼板(SUS304)における加工率と焼鈍温度の違いによる硬度の増加量を表1に示す。
【0037】
【表1】
Figure 0003632196
【0038】
これら図2および表1から明らかなように、ステンレス鋼板の加工率を増すことにより硬度(Hv)が増加し、また冷間加工したステンレス鋼板を200〜550℃で熱処理した後常温に戻した低温焼鈍を行うと、さらにHvが増加することがわかった。従って、二重壁容器の材料とするステンレス鋼板をあらかじめ材料鋼板の時に硬度を増すための加圧圧延を行い、さらに丸め加工、絞り加工、張り出し加工、溶接加工等を行い、二重壁容器とした後、二重壁容器の壁間の空間の真空排気処理の際、200〜550℃の温度下で加熱を行い、真空封止後常温に戻すと低温焼鈍が行なわれ、これによってステンレス鋼の硬度が増大し、その結果、ステンレス鋼製真空二重壁容器の板厚を薄くして容器の軽量化を図ることが可能となる。なお、前記200〜550℃の範囲の温度で低温焼鈍を行ってステンレス鋼の硬度を増大させる場合、前記組成のろう材を用いると、300〜550℃による加熱で充分にろう付けができるので、排気孔8を完全に真空封止することができる。
【0039】
特にろう材に含まれるPは、ステンレス鋼中に含まれるFe、Cr、Niのいずれとも親和性が高いために、ろう付け界面においてFeP、NiP、CrPなどを生成し、これによりろう材中から逃避するPの量を少なくし、しかも、Pが本来有する還元作用により、ろう付けするステンレス鋼板の表面を還元するので、ステンレス鋼板に対するろう材のぬれ性が優れることになり、微量の酸素ガスを含む不活性ガス雰囲気あるいは真空雰囲気などの低酸化ポテンシャル雰囲気中においてフラックスレス接合を実現できる。したがって、良好なろう付け性を発揮できる。また、直径1〜5mm程度の小さな径の排気孔8を封止する場合は、特にステンレス鋼とろう材のなじみの善し悪しにより封止性能が左右されるので、この点においても先の組成のろう材であるならば、良好な封止性能を発揮する。
【0040】
ところで、材料とするステンレス鋼板のビッカース硬度がHv250より小さいと、製品化後の硬度が十分に高まらず板材を薄くして軽量化を図るという効果が十分に得られない。またHv600より大きいとその鋼板の塑性加工が困難となる。
また、低温焼鈍の温度が200℃より低いと、低温焼鈍による硬度増加が少なく、550℃よりも高くすると、硬度の低下や耐食性の悪化を招いてしまう。
【0041】
なお、この例では金属製真空二重壁容器としてステンレス鋼製魔法瓶を例示したが、本発明はこれ以外の金属製真空二重壁容器にも適用が可能であることは言うまでもない。例えばステンレス鋼製魔法瓶としては、図3(A)に示すようにチップ管10の内面に予め塗布した封止ろう材を溶融させてチップ管10の排気孔10aを封止したり、あるいはろう材を溶融させ圧着することにより排気孔10aを図3(B)に示すように形成するものがある。また、図5に示すステンレス製弁当箱用ジャー、さらにステンレス鋼製コップ類、真空断熱調理器などにも適用できることは勿論である。
【0042】
(製造例1)
図1に示す携帯用魔法瓶の外容器2は、ステンレス鋼板より絞り加工によって形成された上部材4、底部材6及び、丸め加工によって形成された胴部材5を溶接加工によって一体化したものであり、この外容器2と内容器とを口部で接合一体化した二重壁容器を真空加熱炉に入れて真空排気を行いつつ500℃の加熱により金属系ろう材(組成:93Sn−6Cu−1P)よりなる封止ろう材9の溶融により真空封止後、製品とした。
外容器の胴部材5として、SUS304を20%の加工率で圧延した硬度320Hvのステンレス鋼板を用いて製品を作製し、その強度を調べたところ、通常は0.5mm厚としていた板厚を0.25mm程度にまで薄くすることが可能であり、直径1〜5mmの排気孔を閉じた封止ろう材による封止は完全であった。
【0043】
(製造例2)
図3(A)、(B)の携帯用魔法瓶の外容器2は、ステンレス鋼材より成形した図4に示すテーパ管11よりプレス加工またはバルジ加工により成形した胴部材5及び、絞り加工により形成された底部材6を溶接加工によって一体化したものであり、この外容器2と内容器1とを口部で接合一体化した二重壁容器を加熱炉に入れて銅パイプ10より真空排気を行いつつ450℃に加熱し、ろう材9を溶融して排気孔10aを封止したり(図3(A)参照)、更には、このパイプ10を圧着して図3(B)に示すような製品とした。
この場合、外容器の胴部材3を調質圧延材のSUS304の1/2H材を用いて製品を作製しその強度を調べたところ、通常は0.4mm厚としていた板厚を0.2mm程度にまで薄くすることが可能であった。また、直径2〜5mmの排気孔を閉じた封止ろう材9による封止は完全であった。
【0044】
(製造例3)
図5の弁当用ジャーの外容器2はステンレス鋼板より絞り加工により成形したものであり、この外容器2と内容器とを口部で接合一体化した二重壁容器を真空炉に入れて真空排気を行いつつ450℃の加熱により61Sn−29Ag−8.5Cu−1.5Pの組成の封止ろう材の溶融により真空封止したものである。
この場合も、外容器2の材料としてSUS301を10%の加工率で圧延した硬度330Hvのステンレス鋼材を用いて製品を作製し、その強度を調べたところ、通常は0.4mm厚としていた板厚を0.2mmとすることができた。また、20mmの排気孔12を封止板13でろう材9により封止することが完全であった。
【0045】
なお、補足試験として、SUS304を20%の加工率で圧延した硬度320Hvのステンレス鋼板を絞り加工して作製した部材について、550℃より高い温度で処理したところ、高温焼鈍により硬度をあげることはできなかった。
またSUS304以外のステンレス鋼、例えば、SUS301,SUS201,SUS316で加工率と焼鈍温度の違いによる硬度の増加量を調べたところ、SUS304と同様に圧延加工した鋼材を200℃〜550℃の範囲において加工率を増すことにより硬度を増加できることがわかった。
【0046】
(製造例4)
次に、本発明に係る各組成のろう材について、表2に示す組成になるように各種原料粉末を秤量し、これらを混合して得た混合粉末を真空溶解炉を用いて溶解し、合金化してろう材を得た。出発原料として、CuP粉末とSn粉末とAg粉末とIn粉末をそれぞれ必要な組成に応じて使用した。
得られた各種合金ろう材の組成と各種合金ろう材の固相線温度および液相線温度を求めた結果を表2に示す。固相線温度と液相線温度は、各組成のろう材に対し、図6(A)、(B)に示すような熱分析(DTA)曲線を求めて測定した。
また、前記製造例1で製造した携帯用魔法瓶と同等の構成の魔法瓶を接合した場合のろう材のぬれ性・拡がり性について、試験した結果を表2と表3に併記する。この試験において、○印のものは、問題なく真空封止できたものを示し、×印のものは、真空封止が不完全となるか、封止部分の仕上りの悪いものを示す。
【0047】
【表2】
Figure 0003632196
【0048】
表2に示す結果から、本発明に係る組成のろう材はいずれも優秀なろう付け結果を示した。なお、表2において、84In−15Cu−1Pなる組成の試料と、50In−40Ag−9Cu−1Pなる組成の試料は、いずれも、ぬれ性と拡がり性は良好であるが、いずれも液相線温度が550℃に近いので、ろう付けする金属の鋭敏化領域となり易い。従って、この点から鑑みて使用を避けることが好ましい。
(分析結果)
表3は、表1に示す各実施例組成のろう材について、原料を混合した目的の組成と、実際に得られたろう材の組成分析結果を比較したものである。
【0049】
【表3】
Figure 0003632196
表3から明らかなように目標の混合組成とほぼ同じ分析値が求められ、目標混合組成がほぼ満足に達成されていることが判明した。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、容器を構成するステンレス鋼板の硬度を調整することが可能となり、その硬度を高めることによって板厚を従来品よりも薄くしても外力による衝撃に耐え得る硬度が得られ、その結果従来より軽量な金属製真空二重壁容器を得ることができる。
また容器の板厚を薄くすることが可能となるため材料費が節約でき安価な製品を得ることができる。
さらに板厚を従来品と同等にしてステンレス鋼板を高硬度化すれば、非常に強度に優れた製品を得ることができる。
【0051】
更に、300〜500℃の低温度でろう付けができる低温用ろう材を用いるので、ろう付けする金属材料の強度低下を引き起こすことなく低温でろう付けができる。また、本発明で用いるCdやPbなどの有害金属を含んでいないので、公害を引き起こすおそれはない。よって、人体が取り扱う金属容器用のろう材として安全かつ容易に使用することができる。
【0052】
また、真空二重壁容器などのように薄いステンレス鋼板をろう付けして製造されるものに用いる場合に、本発明に係る低温ろう材がFeやCrやNiと親和性が高く、還元作用を有するPを含んでいるので、酸素ガスを多少含む不活性ガス雰囲気や真空雰囲気などの低酸化ポテンシャル雰囲気におけるフラックスレスろう付けができる。更に、Pを含んだ低温ろう材は、ステンレス鋼板とのなじみやぬれ性に優れるので、低温でろう付けしてもろう付け性能に優れ、ろう付け欠陥が発生しない。よって、金属板の小径の孔を塞ぐような用途にろう材を用いた場合、あるいは、金属板の間の微小間隙にろう材を盛ってろう付けする場合において、ろう材が金属板になじみ良く拡がり、ろう付け欠陥を生むことなくろう付け作業ができる。
【0053】
更に、本発明に係るろう材を用いてステンレス鋼板をろう付けするならば、ステンレス鋼板の強度の低下を引き起こすほどステンレス鋼板を高温に加熱する必要がなくなるので、強度の高い薄型のステンレス鋼板を用いた真空二重壁容器のろう付けに使用することができ、軽量で強度の高い真空二重壁容器の製造を可能とする効果がある。また、ステンレス鋼板に含まれるFeとNiとCrに対してPの親和性が高いので、ろう付けの際にPが逃避する割合が少なく、ステンレス鋼板のろう付け部分をPが還元するので、酸素ガスを含む不活性ガス雰囲気あるいは真空雰囲気などの低酸化ポテンシャル雰囲気中においてフラックスレス接合を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るろう材を用いて製造されたステンレス鋼製魔法瓶の正面断面図である。
【図2】ステンレス鋼板の低温焼鈍による加工率と硬度の関係を表すグラフである。
【図3】(A)は、本発明に係るろう材を用いて製造されたステンレス鋼製魔法瓶の一部を示す正面断面図、(B)は、本発明に係るろう材を用いて製造されたステンレス鋼製魔法瓶を示す正面断面図である。
【図4】同じ魔法瓶の構成部材の作製に用いたテーパ管を示す断面図である。
【図5】本発明に係るろう材を用いて製造されたステンレス鋼製の弁当用ジャーの正面断面図である。
【図6】(A)は、93Sn−6Cu−1Pなる組成のろう材の熱分析曲線を示す図、(B)は、95In−4.25Cu−0.75Pなる組成のろう材の熱分析曲線を示す図である。
【符号の説明】
1……内容器、 2……外容器、 3……真空断熱層、 4……上部材、
5……胴部材、 6……底部材、 7……凹部、 8……排気孔、
9……封止ろう材、10……チップ管、11・・・・・・テーパ管、
12……排気孔、 13……封止板。

Claims (6)

  1. 金属製の内容器と外容器とをそれぞれ口部で接合一体化して二重壁構造としてなるとともに、上記内容器と外容器の間の空隙を真空排気して排気孔を封止ろう材で封止して真空断熱層としてなる金属製真空二重壁容器において、
    少なくとも外容器の丸め加工で形成される胴部をビッカース硬度250〜600の鋼板から構成し、封止ろう材として、5重量%を超える量で10重量%以下のCuと、0.5〜2.0重量%のPを含み、残部 Snの組成を有する金属接合用低温ろう材を用いてなることを特徴とする金属製真空二重壁容器。
  2. 請求項1記載の組成の低温ろう材に代えて、Cu 2.5〜10重量%、P 0.5〜2.0重量%、残部 Inの組成を有する金属接合用低温ろう材を用いてなることを特徴とする金属製真空二重壁容器。
  3. 請求項1記載の組成の低温ろう材に代えて、Ag 35重量%以下、Cu 2.5〜10重量%、P 0.5〜2.0重量%、残部 Snの組成を有する金属接合用低温ろう材を用いてなることを特徴とする金属製真空二重壁容器。
  4. 請求項1記載の組成の低温ろう材に代えて、Ag 35重量%以下、Cu 2.5〜10重量%、P 0.5〜2.0重量%、残部 Inの組成を有する金属接合用低温ろう材を用いてなることを特徴とする金属製真空二重壁容器。
  5. 請求項1記載の組成の低温ろう材に代えて、Sb 65〜75重量%、In 25〜35重量%の組成を有する金属接合用低温ろう材を用いてなることを特徴とする金属製真空二重壁容器。
  6. 金属製の内容器と外容器とをそれぞれ口部で接合一体化して二重壁構造としてなるとともに、上記内容器と外容器の間の空隙を真空断熱層としてなる金属製真空二重壁容器の製造方法において、
    二重壁容器を形成する内容器と外容器のうち、少なくとも外容器の鋼板を圧延してビッカース硬度250〜600の範囲となし、ついで容器状の筒体形状とした後、別途加工した内容器と、それぞれの口部で接合一体化して金属製二重壁容器とし、該金属製二重壁容器を200〜550℃の温度下の真空雰囲気で熱処理するとともに、請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の組成の低温ろう材を用いて二重壁間の空隙を真空を保持して排気孔を封止することを特徴とする金属製真空二重壁容器の製造方法。
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