JP3631713B2 - 光通信網およびノードおよびプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

光通信網およびノードおよびプログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光通信に利用する。本発明は光波長を通信メディアとしてバーストデータ転送に使用する通信網における光バーストデータの転送技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信における通常のIP(Internet Protocol)データ転送では、出発点から終点までの間、複数の中継ノードとしてのルータが配置されており、データはこのルータを経由しながら転送される。このときに、各ルータは、パケットに付与されたIPアドレスを参照しながら次に転送すべきルータを決めて転送を行う。
【0003】
このような光通信網では、パケットのヘッダ情報を読み取る際には、光信号をいったん電気信号に変換してから読み取る。ルータは、このようにして読み取ったIPアドレスにしたがって次に転送すべきルータを決定する。
【0004】
また、データをバースト的に転送する場合には、パケットの一つ一つについてIPアドレスを読み取っていたのでは転送効率が良くないので、あらかじめ出発点と終点との間にカットスルーパスを設定しておき、このカットスルーパスの区間ではIPヘッダを読み取る必要がないため、光信号をそのまま高速で転送することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の光通信では、カットスルーパスを用いてバーストデータを転送する際には、あらかじめカットスルーパスを設定しておく必要がある。カットスルーパスをあらかじめ設定するためには、出発点から終点までに経由する各ルータにカットスルーパスを設定したい旨の要求を行い、各ルータがこの要求に応えることにより、はじめてカットスルーパスの事前設定が完了する。
【0006】
この際に、各ルータにおけるカットスルーパスの設定手順をみてみると、まず、到着した光IPパケットのヘッダ情報を電気信号に変換し、その中に、カットスルーパスの設定要求に相当する情報が含まれているか否かを読み取り、設定要求が含まれている場合には、カットスルーパス設定のための波長を選択し、波長が選択できたら実際にカットスルーパス設定を行う。そして、カットスルーパスが設定された波長については、もはやIPパケットのヘッダ情報を読み取る必要がないため、IPパケットを光信号のまま転送すべく、他の波長と区別して取り扱うための設定変更を行う。
【0007】
しかし、このような設定手順にはかなりの時間を要する。例えば、カットスルーパス設定のために2t秒を要したとする。そして、このカットスルーパスを用いたバーストデータの転送に3t秒を要したとすると、カットスルーパスを設定してバーストデータを転送し終わるまでに5t秒を要することになる。この例では、バーストデータ転送に要した5t秒間の内のおよそ半分近くの時間をカットスルーパスの設定に用いたことになる。このような事前のカットスルーパス設定に要する時間をデータ転送に充当できれば、さらなる転送効率の向上を期待することができる。
【0008】
本発明は、このような背景に行われたものであって、カットスルーパスを事前に設定する必要がなく、バーストデータ転送を効率良く行うことができる光通信網およびプログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カットスルーパスをバーストデータ転送の前にあらかじめ設定しておくことなく、バーストデータが到着した時点で、このバーストデータの先頭パケットを検出することにより、各ノードが順次カットスルーパスを設定して行くことを特徴とする。これにより、事前にカットスルーパスを設定しておく場合と比較して設定に要する時間を短縮し、効率の良いバーストデータ転送を行うことができる。
【0010】
すなわち、本発明の第一の観点は、データ転送元を収容する送信側エッジノードと、データ転送先を収容する受信側エッジノードと、前記送信側エッジノードと前記受信側エッジノードとの間に配置された中継ノードとを備え、前記送信側エッジノードと前記受信側エッジノードとの間に前記中継ノードを経由するカットスルーパスを設定および解放する手段を備えた光通信網である。
【0011】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードへのバーストデータの先頭パケットの到来を検出する手段が設けられ、前記カットスルーパスを設定および解放する手段は、前記先頭パケットの到来を検出する手段により前記送信側エッジノードまたは前記中継ノードへのバーストデータの先頭パケットの到来が検出されたときには、カットスルーパスを前記送信側エッジノードまたは前記中継ノードから次段のノードまで設定する手段を備えたところにある。
【0012】
これにより、カットスルーパスを事前に設定する必要がなく、バーストデータ転送を効率良く行うことができる。
【0013】
さらに、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側エッジノードに対するバーストデータの最終パケットの到来を検出する手段が設けられ、前記カットスルーパスを設定および解放する手段は、前記最終パケットの到来を検出する手段により前記送信側エッジノードまたは前記中継ノードまたは前記受信側エッジノードへのバーストデータの最終パケットの到来が検出されたときには、前記送信側エッジノードまたは前記中継ノードまたは前記受信側エッジノードに設定されているカットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する手段を備えることが望ましい。
【0014】
これにより、使用済みのカットスルーパスを速やかに解放して当該カットスルーパスが占有していた波長を有効に利用することができる。
【0015】
前記先頭パケットの到来を検出する手段は、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードにそれぞれ設けてもよいし、あるいは、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードへの前記先頭パケットの到来を一括して監視する手段である集中監視装置として備えることもできる。
【0016】
前記先頭パケットのヘッダ情報として、後続のバーストデータ量情報が書込まれ、前記先頭パケットの到来を検出する手段は、この後続のバーストデータ量情報を参照してバーストデータの先頭パケットを検出する手段を備えることが望ましい。
【0017】
このバーストデータ量情報は、例えば、前記先頭パケットに後続するパケット数情報またはパケット長情報である。例えば、バーストデータを構成するパケットが固定長パケットであれば、後続のパケット数情報によりバーストデータ量を知ることができる。また、バーストデータを構成するパケットが可変長パケットであれば、後続のパケット長情報によりバーストデータ量を知ることができる。
【0018】
前記パケット数情報または前記パケット長情報に閾値が設定され、前記バーストデータの先頭パケットを検出する手段は、前記パケット数情報または前記パケット長情報と前記閾値とを比較し前記パケット数情報または前記パケット長情報が前記閾値よりも大きいときに当該パケットをバーストデータの先頭パケットとして検出する手段を備えることが望ましい。
【0019】
このときに、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側エッジノードにおける処理負荷情報を収集する手段が設けられ、この収集する手段により収集された処理負荷情報とあらかじめ定められた処理負荷の目標値との関係に応じて前記閾値を適応的に設定する手段を備えることが望ましい。
【0020】
これにより、帯域リソースを有効に活用するとともに、各ノードの処理負荷を目標値に近付けて効率の良い網運営を行うことができる。
【0021】
例えば、前記閾値を適応的に設定する手段は、処理負荷の目標上限値と目標下限値とを設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記目標上限値と前記目標下限値との間に、前記処理負荷情報の値があるか否かを判定し、収集した前記処理負荷情報の値が前記目標上限値と前記目標下限値との間になく、さらに、前記目標下限値よりも前記処理負荷情報の値の方が小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記目標限値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる手段を備えたり、あるいは、前記閾値を適応的に設定する手段は、処理負荷目標値を設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記処理負荷目標値と前記処理負荷情報の値とを比較し、前記処理負荷情報の値が前記処理負荷目標値よりも小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記処理負荷目標値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる手段を備えることができる。
【0022】
前記最終パケットの到来を検出する手段は、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側エッジノードにそれぞれ設けてもよいし、あるいは、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側エッジノードへの前記最終パケットの到来を一括して監視する手段である集中監視装置として備えることもできる。
【0023】
前記最終パケットのヘッダ情報として、当該パケットがバーストデータの最終パケットである旨を表示する情報が書込まれ、前記最終パケットの到来を検出する手段は、この最終パケットである旨を表示する情報を参照してバーストデータの最終パケットを検出する手段を備えることが望ましい。
【0024】
また、光波長の使用状況が記録されたデータベースが設けられ、前記設定する手段は、このデータベースを参照して使用されていない光波長によりカットスルーパスを設定するとともに前記データベースの当該カットスルーパスの設定に使用した光波長の使用状況を使用中として更新する手段を備え、前記カットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する手段は、カットスルーパスの解放後に前記データベースの解放された光波長の使用状況を空きとして更新する手段を備えることが望ましい。
【0025】
これにより、カットスルーパスを設定可能な波長情報を各ノードが認識しているため、波長選択に要する時間を短くすることができる。
【0026】
前記設定する手段は、既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を保持する手段と、新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには前記保持する手段に保持された既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を参照する手段と、この参照する手段の参照結果と前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報とを比較して前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量よりも小さいバーストデータ量のバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する手段を備えることが望ましい。
【0027】
あるいは、前記設定する手段は、新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータの未転送バーストデータ量を検出する手段と、この検出する手段の検出結果にしたがって未転送バーストデータ量が前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報を参照して得られるバーストデータ量よりも小さいバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する手段を備えることもできる。
【0028】
これによれば、新たにカットスルーパスを設定する波長資源が無い場合に、新たなバーストデータが到来した場合には、既設定のカットスルーパスの使用状況を見直して新たに到来したバーストデータを転送するためのカットスルーパスを新規に設定した方が光通信網全体として効率の良いバーストデータ転送が行えるか否かを判定し、行えると判定した場合にはそのようにカットスルーパスの設定変更を実行することができる。
【0029】
本発明の第二の観点はプログラムであって、本発明の特徴とするところは、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、光通信網における送信側エッジノードおよび中継ノードを経由するカットスルーパスを設定および解放する機能として、前記送信側エッジノードあるいは前記中継ノードにおけるバーストデータの先頭パケットの到来を検出する機能と、前記先頭パケットの到来を検出する機能によりバーストデータの先頭パケットの到来が検出されたときには、カットスルーパスを当該先頭パケットの到来が検出されたノードから次段のノードまで設定する機能を実現させるところにある。
【0030】
さらに、前記送信側エッジノードあるいは前記中継ノードあるいは受信側エッジノードにおけるバーストデータの最終パケットの到来を検出する機能と、前記最終パケットの到来を検出する機能によりバーストデータの最終パケットの到来が検出されたときには、当該最終パケットの到来が検出されたノードに既に設定されているカットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する機能を実現させることが望ましい。
【0031】
前記先頭パケットのヘッダ情報として、後続のバーストデータ量情報が書込まれ、前記先頭パケットの到来を検出する機能として、この後続のバーストデータ量情報を参照してバーストデータの先頭パケットを検出する機能を実現させることが望ましい。
【0032】
前記バーストデータ量情報は、前記先頭パケットに後続するパケット数情報またはパケット長情報であり、前記パケット数情報または前記パケット長情報に閾値が設定され、前記バーストデータの先頭パケットを検出する機能として、前記パケット数情報または前記パケット長情報と前記閾値とを比較し前記パケット数情報または前記パケット長情報が前記閾値よりも大きいときに当該パケットをバーストデータの先頭パケットとして検出する機能を実現させることが望ましい。
【0033】
前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側エッジノードにおける機能として処理負荷情報を収集する機能を実現させ、この収集する機能により収集された処理負荷情報とあらかじめ定められた処理負荷の目標値との関係に応じて前記閾値を適応的に設定する機能を実現させることが望ましい。
【0034】
前記閾値を適応的に設定する機能として、処理負荷の目標上限値と目標下限値とを設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記目標上限値と前記目標下限値との間に、前記処理負荷情報の値があるか否かを判定し、収集した前記処理負荷情報の値が前記目標上限値と前記目標下限値との間になく、さらに、前記目標下限値よりも前記処理負荷情報の値の方が小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記目標限値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる機能を実現させることが望ましい。
【0035】
あるいは、前記閾値を適応的に設定する機能として、処理負荷目標値を設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記処理負荷目標値と前記処理負荷情報の値とを比較し、前記処理負荷情報の値が前記処理負荷目標値よりも小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記処理負荷目標値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる機能を実現させることもできる。
【0036】
前記最終パケットのヘッダ情報として、当該パケットがバーストデータの最終パケットである旨を表示する情報が書込まれ、前記最終パケットの到来を検出する機能として、この最終パケットである旨を表示する情報を参照してバーストデータの最終パケットを検出する機能を実現させることが望ましい。
【0037】
光波長の使用状況が記録されたデータベースが設けられ、前記設定する機能として、このデータベースを参照して使用されていない光波長によりカットスルーパスを設定するとともに前記データベースの当該カットスルーパスの設定に使用した光波長の使用状況を使用中として更新する機能を実現させ、
前記カットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する機能として、カットスルーパスの解放後に前記データベースの解放された光波長の使用状況を空きとして更新する機能を実現させることが望ましい。
【0038】
前記設定する機能として、既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を保持する機能と、新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには前記保持する機能に保持された既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を参照する機能と、この参照する機能の参照結果と前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報とを比較して前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量よりも小さいバーストデータ量のバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する機能とを実現させることが望ましい。
【0039】
あるいは、前記設定する機能として、新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータの未転送バーストデータ量を検出する機能と、この検出する機能の検出結果にしたがって未転送バーストデータ量が前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報を参照して得られるバーストデータ量よりも小さいバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する機能とを実現させることもできる。
【0040】
本発明の第三の観点は、本発明のプログラムが記録された前記情報処理装置読み取り可能な記録媒体である。本発明のプログラムは本発明の記録媒体に記録されることにより、前記情報処理装置は、この記録媒体を用いて本発明のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記情報処理装置に本発明のプログラムをインストールすることもできる。
【0041】
これにより、コンピュータ装置等の情報処理装置により、カットスルーパスを事前に設定する必要がなく、バーストデータ転送を効率良く行うことができる光通信網を実現することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第一実施例)
本発明第一実施例の光通信網を図1ないし図7を参照して説明する。図1は本発明実施例の光通信網の概略図である。図2は本発明第一実施例のバーストデータ検出部およびカットスルーパス設定解放部を説明するための図である。図3は本発明実施例で用いるパケットの構成図である。図4は本発明実施例のバーストデータ到来検出部のブロック構成図である。図5および図6は本発明実施例の動的に閾値を設定する動作を示すフロー図である。図7は本発明実施例のデータベースを説明するための図である。
【0043】
なお、本発明実施例では、説明をわかりやすくするために、送信側エッジノードSと受信側エッジノードRとを区別して説明するが、実際には、エッジノードには送信側の機能および受信側の機能の双方が設けられており、双方向に通信を行うことができる。
【0044】
本発明は、図1に示すように、データ転送元を収容する送信側エッジノードSと、データ転送先を収容する受信側エッジノードRと、送信側エッジノードSと受信側エッジノードRとの間に配置された中継ノードL1〜L4とを備え、図2に示すように、送信側エッジノードSと受信側エッジノードRとの間に中継ノードLを経由するカットスルーパスを設定および解放するカットスルーパス設定解放部10を備えた光通信網である。
【0045】
ここで、本発明の特徴とするところは、送信側エッジノードSおよび中継ノードLへのバーストデータの先頭パケットの到来を検出するバーストデータ到来検出部1が設けられ、カットスルーパス設定解放部10は、バーストデータ到来検出部1により送信側エッジノードSまたは中継ノードL1〜L4へのバーストデータの先頭パケットの到来が検出されたときには、カットスルーパスを送信側エッジノードSまたは中継ノードLi(iは1〜4のいずれか)から次段のノードまで設定するところにある。
【0046】
さらに、送信側エッジノードSおよび中継ノードL1〜L4および受信側エッジノードRに対するバーストデータの最終パケットの到来を検出するバーストデータ終了検出部2が設けられ、バーストデータ終了検出部により送信側エッジノードSまたは中継ノードL1〜L4または受信側エッジノードRへのバーストデータの最終パケットの到来が検出されたときには、カットスルーパス設定解放部10は、送信側エッジノードSまたは中継ノードLiまたは受信側エッジノードRに設定されているカットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する。
【0047】
図2に示すバーストデータ検出部3は、送信側エッジノードSおよび中継ノードL1〜L4にそれぞれ設けてもよいし、あるいは、送信側エッジノードSおよび中継ノードL1〜L4への前記先頭パケットの到来を一括して監視する集中監視装置としてノード外の光通信網に1つまたは複数設けてもよい。
【0048】
また、図2の構成におけるカットスルーパス設定解放部10は、送信側エッジノードSおよび中継ノードL1〜L4および受信側エッジノードRにそれぞれ設けてもよいし、あるいは、光通信網内の全てのカットスルーパスを一括して設定および解放する集中制御装置としてノード外の光通信網に1つまたは複数設けてもよい。
【0049】
図3に示すように、前記先頭パケットのヘッダ情報として、IPアドレス(IPA)およびパケット番号(I)の他に、後続のバーストデータ量情報が書込まれ、バーストデータ到来検出部1は、この後続のバーストデータ量情報を参照してバーストデータの先頭パケットを検出する。このバーストデータ量は、前記先頭パケットに後続するパケット数情報nまたはパケット長情報Lである。
【0050】
パケット数情報nまたはパケット長情報Lに閾値が設定され、バーストデータ到来検出部1は、図4に示すように、パケット数情報nまたはパケット長情報Lと前記閾値とを比較しパケット数情報nまたはパケット長情報Lが前記閾値よりも大きいときに当該パケットをバーストデータの先頭パケットとして検出する。
【0051】
送信側エッジノードSおよび中継ノードL1〜L4および受信側エッジノードRにおける処理負荷情報を収集し、図4に示す閾値設定部6は、この収集された処理負荷情報とあらかじめ定められた処理負荷の目標値との関係に応じて前記閾値を適応的に設定する。
【0052】
なお、処理負荷情報を収集する手法としては、各ノードが個別に収集した自己の処理負荷情報を周期的に光通信網に1つまたは複数設けられた処理負荷情報の収集装置に転送してもよいし、あるいは、処理負荷情報の収集装置が各ノードに周期的に処理負荷情報の問い合わせを行い収集してもよい。
【0053】
閾値を適応的に設定する手順の実施例を図5および図6を参照して説明する。図5の例では、処理負荷の目標上限値P_upperと目標下限値P_lowerとを設定し、周期的に処理負荷情報Pを収集し(S0)、処理負荷の目標上限値P_upperと目標下限値P_lowerとの間に、収集した処理負荷情報Pの値があるか否かを判定し(S1)、収集した処理負荷情報Pの値が処理負荷の目標上限値と目標下限値との間になく、さらに、目標下限値よりも処理負荷情報Pの値の方が小さいときには(S2)、閾値としてのパケット数nをΔn増加させる。あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させる(S3)。また、目標限値よりも処理負荷情報Pの値の方が大きいときには(S2)、閾値としてのパケット数nをΔn減少させる。あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる(S4)。
【0054】
図6の例では、処理負荷目標値P_objectを設定し、周期的に処理負荷情報Pを収集し(S10)、処理負荷目標値P_objectと収集した処理負荷情報Pの値とを比較し、収集した処理負荷情報Pの値が処理負荷目標値よりも小さいときには(S11)、閾値としてのパケット数nをΔn増加させる。あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させる(S12)。また、処理負荷目標値よりも処理負荷情報Pの値の方が大きいときには(S11)、閾値としてのパケット数nをΔn減少させる。あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる(S13)。
【0055】
このようにして、処理負荷に応じて閾値を適応的に変化させることにより、帯域リソースと各ノードの処理能力とを有効に活用することができる。
【0056】
最終パケットのヘッダ情報として、当該パケットがバーストデータの最終パケットである旨を表示する情報が書込まれ、バーストデータ終了検出部2は、この最終パケットである旨を表示する情報を参照してバーストデータの最終パケットを検出する。
【0057】
図7に示すように、光波長の使用状況が記録されたデータベース7が設けられ、カットスルーパス設定解放部10は、カットスルーパスを送信側エッジノードSまたは中継ノードL1〜L4から次段のノードまで設定するときには、このデータベース7を参照して使用されていない光波長によりカットスルーパスを設定するとともにデータベース7の当該カットスルーパスの設定に使用した光波長の使用状況を使用中として更新し、カットスルーパスを最終パケット通過後に解放するときには、カットスルーパスの解放後にデータベース7の解放された光波長の使用状況を空きとして更新する。
【0058】
また、データベース7は、送信側エッジノードSおよび中継ノードL1〜L4にそれぞれ設けてもよいし、あるいは、ノード外の光通信網に1つまたは複数設けてもよい。
【0059】
(第二実施例)
本発明第二実施例を図8および図9を参照して説明する。図8は本発明第二実施例のバーストデータ検出部およびカットスルーパス設定解放部のブロック構成図である。図9は本発明第二実施例のカットスルーパス設定解放部の動作を示すフローチャートである。
【0060】
第二実施例では、カットスルーパス設定解放部10は、図8に示すように、既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報としてのバースト長L1を保持するL1保持部11を備え、図9に示すように、新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときにはL1保持部11に保持された既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバースト長L1を参照する。
【0061】
L1保持部11に保持されたバースト長L1と前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報としてのバースト長L2とを比較し、
L1<L2
の場合には、バースト長L1のバーストデータが既に転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する。
【0062】
L1≧L2
の場合には、前記新たに到来したバーストデータを転送するためのカットスルーパスの設定を行わずに前記新たに到来したバーストデータはIP転送される。
【0063】
なお、第実施例では、バーストデータ量としてバースト長を採用したが、バーストデータ量としてパケット数を採用することもできる。
【0064】
これによれば、新たにカットスルーパスを設定する波長資源が無い場合に、新たなバーストデータが到来した場合には、既設定のカットスルーパスの使用状況を見直して新たに到来したバーストデータを転送するためのカットスルーパスを新規に設定した方が光通信網全体として効率の良いバーストデータ転送が行えるか否かを判定し、行えると判定した場合にはそのようにカットスルーパスの設定変更を実行することができる。
【0065】
(第三実施例)
本発明第三実施例を図10および図11を参照して説明する。図10は本発明第三実施例のバーストデータ検出部およびカットスルーパス設定解放部のブロック構成図である。図11は本発明第三実施例のカットスルーパス設定解放部の動作を示すフローチャートである。
【0066】
第三実施例では、カットスルーパス設定解放部10は、新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータの未転送バーストデータ量としての未転送バースト長Lregを検出するLreg検出部12を備え、Lreg検出部12の検出結果にしたがって未転送バースト長Lregが前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報を参照して得られるバースト長L2よりも小さいバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する。すなわち、
Lreg<L2
の場合には、未転送バースト長Lregのバーストデータを既に転送しているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する。
【0067】
Lreg≧L2
の場合には、前記新たに到来したバーストデータを転送するためのカットスルーパスの設定を行わずに前記新たに到来したバーストデータはIP転送される。
【0068】
なお、第実施例では、バーストデータ量としてバースト長を採用したが、バーストデータ量としてパケット数を採用することもできる。
【0069】
これによれば、新たにカットスルーパスを設定する波長資源が無い場合に、新たなバーストデータが到来した場合には、既設定のカットスルーパスの使用状況を見直して新たに到来したバーストデータを転送するためのカットスルーパスを新規に設定した方が光通信網全体として効率の良いバーストデータ転送が行えるか否かを判定し、行えると判定した場合にはそのようにカットスルーパスの設定変更を実行することができる。
【0070】
(第四実施例)
本実施例の光通信網は、情報処理装置としてのコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に、光通信網における送信側エッジノードSおよび中継ノードL1〜L4を経由するカットスルーパスを設定および解放する機能として、送信側エッジノードSあるいは中継ノードL1〜L4におけるバーストデータの先頭パケットの到来を検出する機能と、前記先頭パケットの到来を検出する機能によりバーストデータの先頭パケットの到来が検出されたときには、カットスルーパスを当該先頭パケットの到来が検出されたノードから次段のノードまで設定する機能および送信側エッジノードS、中継ノードL1〜L4あるいは受信側エッジノードRにおけるバーストデータの最終パケットの到来を検出する機能と、前記最終パケットの到来を検出する機能によりバーストデータの最終パケットの到来が検出されたときには、当該最終パケットの到来が検出されたノードに既に設定されているカットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する機能を実現させることができるプログラムを前記コンピュータ装置にインストールすることにより、前記コンピュータ装置を用いて実現することができる。
【0071】
また、本発明のプログラムは前記コンピュータ装置に、前記先頭パケットのヘッダ情報として、後続のバーストデータ量情報が書込まれ、前記先頭パケットの到来を検出する機能として、この後続のバーストデータ量情報を参照してバーストデータの先頭パケットを検出する機能を実現させることができる。
【0072】
また、本発明のプログラムは前記コンピュータ装置に、前記バーストデータ量情報は、前記先頭パケットに後続するパケット数情報またはパケット長情報であり、前記パケット数情報または前記パケット長情報に閾値が設定され、前記バーストデータの先頭パケットを検出する機能として、前記パケット数情報または前記パケット長情報と前記閾値とを比較し前記パケット数情報または前記パケット長情報が前記閾値よりも大きいときに当該パケットをバーストデータの先頭パケットとして検出する機能を実現させることができる。
【0073】
また、本発明のプログラムは前記コンピュータ装置に、送信側エッジノードSおよび中継ノードL1〜L4および受信側エッジノードRにおける機能として処理負荷情報を収集する機能を実現させ、この収集する機能により収集された処理負荷情報とあらかじめ定められた処理負荷の目標値との関係に応じて前記閾値を適応的に設定する機能を実現させることができる。
【0074】
また、本発明のプログラムは前記コンピュータ装置に、前記閾値を適応的に設定する機能として、処理負荷の目標上限値と目標下限値とを設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記目標上限値と前記目標下限値との間に、前記処理負荷情報の値があるか否かを判定し、収集した前記処理負荷情報の値が前記目標上限値と前記目標下限値との間になく、さらに、前記目標下限値よりも前記処理負荷情報の値の方が小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記目標限値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる機能を実現させることができる。
【0075】
あるいは、前記閾値を適応的に設定する機能として、処理負荷目標値を設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記処理負荷目標値と前記処理負荷情報の値とを比較し、前記処理負荷情報の値が前記処理負荷目標値よりも小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記処理負荷目標値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる機能を実現させることができる。
【0076】
また、本発明のプログラムは前記コンピュータ装置に、前記最終パケットのヘッダ情報として、当該パケットがバーストデータの最終パケットである旨を表示する情報が書込まれ、前記最終パケットの到来を検出する機能として、この最終パケットである旨を表示する情報を参照してバーストデータの最終パケットを検出する機能を実現させることができる。
【0077】
また、本発明のプログラムは前記コンピュータ装置に、図7に示すように、光波長の使用状況が記録されたデータベース7が設けられ、前記設定する機能として、このデータベース7を参照して使用されていない光波長によりカットスルーパスを設定するとともにデータベース7の当該カットスルーパスの設定に使用した光波長の使用状況を使用中として更新する機能を実現させ、前記カットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する機能として、カットスルーパスの解放後にデータベース7の解放された光波長の使用状況を空きとして更新する機能を実現させることができる。
【0078】
また、本発明のプログラムは前記コンピュータ装置に、前記設定する機能として、図8に示すように、既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を保持するL1保持部11としての機能と、新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには前記保持する機能に保持された既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を参照する機能と、この参照する機能の参照結果と前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報とを比較して前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量よりも小さいバーストデータ量のバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する機能とを実現させることができる。
【0079】
あるいは、前記設定する機能として、図10に示すように、新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータの未転送バーストデータ量を検出するLreg検出部12としての機能と、この検出する機能の検出結果にしたがって未転送バーストデータ量が前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報を参照して得られるバーストデータ量よりも小さいバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する機能とを実現させることもできる。
【0080】
本発明のプログラムは本発明の記録媒体に記録されることにより、前記コンピュータ装置はこの記録媒体を用いて本発明のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記コンピュータ装置に本発明のプログラムをインストールすることもできる。
【0081】
これにより、コンピュータ装置により、カットスルーパスを事前に設定する必要がなく、バーストデータ転送を効率良く行うことができる光通信網を実現することができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カットスルーパスを事前に設定する必要がなく、バーストデータ転送を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の光通信網の概略図。
【図2】本発明第一実施例のバーストデータ検出部およびカットスルーパス設定解放部を説明するための図。
【図3】本発明実施例で用いるパケットの構成図。
【図4】本発明実施例のバーストデータ到来検出部のブロック構成図。
【図5】本発明実施例の動的に閾値を設定する動作を示すフロー図。
【図6】本発明実施例の動的に閾値を設定する動作を示すフロー図。
【図7】本発明実施例のデータベースを説明するための図。
【図8】本発明第二実施例のバーストデータ検出部およびカットスルーパス設定解放部のブロック構成図。
【図9】本発明第二実施例のカットスルーパス設定解放部の動作を示すフローチャート。
【図10】本発明第三実施例のバーストデータ検出部およびカットスルーパス設定解放部のブロック構成図。
【図11】本発明第三実施例のカットスルーパス設定解放部の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 バーストデータ到来検出部
2 バーストデータ終了検出部
3 バーストデータ検出部
4 比較部
5 閾値メモリ
6 閾値設定部
7 データベース
10 カットスルーパス設定解放部
11 L1保持部
12 Lreg検出部

Claims (35)

  1. データ転送元を収容する送信側エッジノードと、データ転送先を収容する受信側エッジノードと、前記送信側エッジノードと前記受信側エッジノードとの間に配置された中継ノードとを備え、
    前記送信側エッジノードと前記受信側エッジノードとの間に前記中継ノードを経由するカットスルーパスを設定および解放する手段を備えた光通信網において、
    前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードへのバーストデータの先頭パケットの到来を検出する手段が設けられ、
    前記カットスルーパスを設定および解放する手段は、前記先頭パケットの到来を検出する手段により前記送信側エッジノードまたは前記中継ノードへのバーストデータの先頭パケットの到来が検出されたときには、カットスルーパスを前記送信側エッジノードまたは前記中継ノードから次段のノードまで設定する手段を備え、
    前記先頭パケットのヘッダに後続のバーストデータ量情報として後続するパケット数情報またはパケット長情報が書込まれ、
    前記先頭パケットの到来を検出する手段は、この後続のバーストデータ量情報を参照してバーストデータの先頭パケットを検出する手段を備えた
    ことを特徴とする光通信網。
  2. 前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側エッジノードに対するバーストデータの最終パケットの到来を検出する手段が設けられ、
    前記カットスルーパスを設定および解放する手段は、前記最終パケットの到来を検出する手段により前記送信側エッジノードまたは前記中継ノードまたは前記受信側エッジノードへのバーストデータの最終パケットの到来が検出されたときには、前記送信側エッジノードまたは前記中継ノードまたは前記受信側エッジノードに設定されているカットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する手段を備えた
    請求項1記載の光通信網。
  3. 前記先頭パケットの到来を検出する手段は、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードにそれぞれ設けられた請求項1記載の光通信網。
  4. 前記先頭パケットの到来を検出する手段は、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードへの前記先頭パケットの到来を一括して監視する手段を備えた請求項1記載の光通信網。
  5. 前記パケット数情報または前記パケット長情報に閾値が設定され、
    前記バーストデータの先頭パケットを検出する手段は、前記パケット数情報または前記パケット長情報と前記閾値とを比較し前記パケット数情報または前記パケット長情報が前記閾値よりも大きいときに当該パケットをバーストデータの先頭パケットとして検出する手段を備えた
    請求項記載の光通信網。
  6. 前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側エッジノードにおける処理負荷情報を収集する手段が設けられ、
    この収集する手段により収集された処理負荷情報とあらかじめ定められた処理負荷の目標値との関係に応じて前記閾値を適応的に設定する手段を備えた
    請求項記載の光通信網。
  7. 前記閾値を適応的に設定する手段は、
    処理負荷の目標上限値と目標下限値とを設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記目標上限値と前記目標下限値との間に、前記処理負荷情報の値があるか否かを判定し、収集した前記処理負荷情報の値が前記目標上限値と前記目標下限値との間になく、さらに、前記目標下限値よりも前記処理負荷情報の値の方が小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記目標上限値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる手段を備えた請求項6記載の光通信網。
  8. 前記閾値を適応的に設定する手段は
    処理負荷目標値を設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記処理負荷目標値と前記処理負荷情報の値とを比較し、前記処理負荷情報の値が前記処理負荷目標値よりも小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記処理負荷目標値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる手段を備えた請求項記載の光通信網。
  9. 前記最終パケットの到来を検出する手段は、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側エッジノードにそれぞれ設けられた請求項記載の光通信網。
  10. 前記最終パケットの到来を検出する手段は、前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側エッジノードへの前記最終パケットの到来を一括して監視する手段を備えた請求項記載の光通信網。
  11. 前記最終パケットのヘッダ情報として、当該パケットがバーストデータの最終パケットである旨を表示する情報が書込まれ、前記最終パケットの到来を検出する手段は、この最終パケットである旨を表示する情報を参照してバーストデータの最終パケットを検出する手段を備えた請求項または10記載の光通信網。
  12. 光波長の使用状況が記録されたデータベースが設けられ、
    前記設定する手段は、このデータベースを参照して使用されていない光波長によりカットスルーパスを設定するとともに前記データベースの当該カットスルーパスの設定に使用した光波長の使用状況を使用中として更新する手段を備え、
    前記カットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する手段は、カットスルーパスの解放後に前記データベースの解放された光波長の使用状況を空きとして更新する手段を備えた請求項記載の光通信網。
  13. 前記設定する手段は、
    既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を保持する手段と、
    新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには前記保持する手段に保持された既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を参照する手段と、
    この参照する手段の参照結果と前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報とを比較して前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量よりも小さいバーストデータ量のバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する手段と
    を備えた請求項記載の光通信網。
  14. 前記設定する手段は、
    新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータの未転送バーストデータ量を検出する手段と、
    この検出する手段の検出結果にしたがって未転送バーストデータ量が前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報を参照して得られるバーストデータ量よりも小さいバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する手段と
    を備えた請求項記載の光通信網。
  15. 報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、光通信網における送信側エッジノードおよび中継ノードおよび受信側エッジノードを経由するカットスルーパスを設定および解放する機能として、
    前記送信側エッジノードあるいは前記中継ノードにおけるバーストデータの先頭パケットの到来を検出する機能と、
    前記先頭パケットの到来を検出する機能によりバーストデータの先頭パケットの到来が 検出されたときには、カットスルーパスを当該先頭パケットの到来が検出されたノードから次段のノードまで設定する機能と
    を実現させ、
    前記先頭パケットの到来を検出する機能として、前記先頭パケットのヘッダ情報に後続のバーストデータ量情報として書込まれた後続するパケット数情報またはパケット長情報を参照して先頭パケットの到来を検出する機能を実現させる
    ことを特徴とするプログラム。
  16. 前記送信側エッジノードあるいは前記中継ノードあるいは受信側エッジノードにおけるバーストデータの最終パケットの到来を検出する機能と、
    前記最終パケットの到来を検出する機能によりバーストデータの最終パケットの到来が検出されたときには、当該最終パケットの到来が検出されたノードに既に設定されているカットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する機能と
    を実現させる請求項15記載のプログラム。
  17. 前記パケット数情報または前記パケット長情報に閾値が設定され、
    前記バーストデータの先頭パケットを検出する機能として、
    前記パケット数情報または前記パケット長情報と前記閾値とを比較し前記パケット数情報または前記パケット長情報が前記閾値よりも大きいときに当該パケットをバーストデータの先頭パケットとして検出する機能を実現させる
    請求項15記載のプログラム。
  18. 前記送信側エッジノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側エッジノードにおける機能として処理負荷情報を収集する機能を実現させ、
    この収集する機能により収集された処理負荷情報とあらかじめ定められた処理負荷の目標値との関係に応じて前記閾値を適応的に設定する機能を実現させる
    請求項17記載のプログラム。
  19. 前記閾値を適応的に設定する機能として、
    処理負荷の目標上限値と目標下限値とを設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記目標上限値と前記目標下限値との間に、前記処理負荷情報の値があるか否かを判定し、収集した前記処理負荷情報の値が前記目標上限値と前記目標下限値との間になく、さらに、前記目標下限値よりも前記処理負荷情報の値の方が小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記目標上限値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる機能を実現させる
    請求項18記載のプログラム。
  20. 前記閾値を適応的に設定する機能として、
    処理負荷目標値を設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記処理負荷目標値と前記処理負荷情報の値とを比較し、前記処理負荷情報の値が前記処理負荷目標値よりも小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記処理負荷目標値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる機能を実現させる
    請求項18記載のプログラム。
  21. 記最終パケットのヘッダ情報として、当該パケットがバーストデータの最終パケットである旨を表示する情報が書込まれ、
    前記最終パケットの到来を検出する機能として、この最終パケットである旨を表示する情報を参照してバーストデータの最終パケットを検出する機能を実現させる
    請求項16記載のプログラム。
  22. 光波長の使用状況が記録されたデータベースが設けられ、前記設定する機能として、このデータベースを参照して使用されていない光波長によりカットスルーパスを設定するとともに前記データベースの当該カットスルーパスの設定に使用した光波長の使用状況を使用中として更新する機能を実現させ、
    前記カットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する機能として、カットスルーパスの解放後に前記データベースの解放された光波長の使用状況を空きとして更新する機能を実現させる請求項16記載のプログラム。
  23. 前記設定する機能として、
    既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を保持する機能と、
    新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには前記保持する機能に保持された既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を参照する機能と、
    この参照する機能の参照結果と前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報とを比較して前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量よりも小さいバーストデータ量のバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する機能と
    を実現させる請求項15記載のプログラム。
  24. 前記設定する機能として、
    新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータの未転送バーストデータ量を検出する機能と、
    この検出する機能の検出結果にしたがって未転送バーストデータ量が前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報を参照して得られるバーストデータ量よりも小さいバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する機能と
    を実現させる請求項15記載のプログラム。
  25. 請求項15ないし24のいずれかに記載のプログラムが記録された前記情報処理装置読み取り可能な記録媒体。
  26. データ転送元を収容する送信側ノードと、データ転送先を収容する受信側ノードと、前記送信側ノードと前記受信側ノードとの間に配置された中継ノードとを備えた光通信網に設けられたノードにおいて、
    前記受信側ノードとの間に前記中継ノードを経由するカットスルーパスを設定および解放する手段を備え、
    バーストデータの先頭パケットの到来を検出する手段が設けられ、
    前記カットスルーパスを設定および解放する手段は、前記先頭パケットの到来を検出する手段によりバーストデータの先頭パケットの到来が検出されたときには、カットスルーパスを次段のノードまで設定する手段を備え
    前記先頭パケットのヘッダに後続のバーストで量情報として後続するパケット数情報またはパケット長情報が書込まれ、
    前記先頭パケットの到来を検出する手段は、この後続のバーストデータ量情報を参照してバーストデータの先頭パケットを検出する手段を備えた
    ことを特徴とするノード
  27. 前記バーストデータの最終パケットの到来を検出する手段が設けられ、
    前記カットスルーパスを設定および解放する手段は、前記最終パケットの到来を検出する手段によりバーストデータの最終パケットの到来が検出されたときには、前記中継ノードまたは前記受信側ノードに設定されているカットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する手段を備えた
    請求項26記載のノード。
  28. 前記パケット数情報または前記パケット長情報に閾値が設定され、
    前記バーストデータの先頭パケットを検出する手段は、前記パケット数情報または前記パケット長情報と前記閾値とを比較し前記パケット数情報または前記パケット長情報が前記閾値よりも大きいときに当該パケットをバーストデータの先頭パケットとして検出する 手段を備えた
    請求項26記載のノード
  29. 前記送信側ノードおよび前記中継ノードおよび前記受信側ノードにおける処理負荷情報を収集する手段が設けられ、
    この収集する手段により収集された処理負荷情報とあらかじめ定められた処理負荷の目標値との関係に応じて前記閾値を適応的に設定する手段を備えた
    請求項28記載のノード
  30. 前記閾値を適応的に設定する手段は、
    処理負荷の目標上限値と目標下限値とを設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記目標上限値と前記目標下限値との間に、前記処理負荷情報の値があるか否かを判定し、収集した前記処理負荷情報の値が前記目標上限値と前記目標下限値との間になく、さらに、前記目標下限値よりも前記処理負荷情報の値の方が小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記目標上限値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる手段を備えた請求項29記載のノード。
  31. 前記閾値を適応的に設定する手段は、
    処理負荷目標値を設定し、周期的に処理負荷情報を収集し、前記処理負荷目標値と前記処理負荷情報の値とを比較し、前記処理負荷情報の値が前記処理負荷目標値よりも小さいときには、閾値としてのパケット数nをΔn増加させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL増加させ、前記処理負荷目標値よりも前記処理負荷情報の値の方が大きいときには、閾値としてのパケット数nをΔn減少させ、あるいは、閾値としてのパケット長LをΔL減少させる手段を備えた請求項29記載のノード。
  32. 前記最終パケットのヘッダ情報として、当該パケットがバーストデータの最終パケットである旨を表示する情報が書込まれ、
    前記最終パケットの到来を検出する手段は、この最終パケットである旨を表示する情報を参照してバーストデータの最終パケットを検出する手段を備えた請求項27記載のノード。
  33. 光波長の使用状況が記録されたデータベースが設けられ、
    前記設定する手段は、このデータベースを参照して使用されていない光波長によりカットスルーパスを設定するとともに前記データベースの当該カットスルーパスの設定に使用した光波長の使用状況を使用中として更新する手段を備え、
    前記カットスルーパスを前記最終パケット通過後に解放する手段は、カットスルーパスの解放後に前記データベースの解放された光波長の使用状況を空きとして更新する手段を備えた請求項27記載のノード。
  34. 前記設定する手段は、
    既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を保持する手段と、
    新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには前記保持する手段に保持された既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータのバーストデータ量情報を参照する手段と、
    この参照する手段の参照結果と前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報とを比較して前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量よりも小さいバーストデータ量のバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する手段と
    を備えた請求項27記載のノード。
  35. 前記設定する手段は、
    新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを新たに設定するための波長資源が無いときには既に設定されているカットスルーパスにより転送されているバーストデータの未転送バーストデータ量を検出する手段と、
    この検出する手段の検出結果にしたがって未転送バーストデータ量が前記新たに到来したバーストデータのバーストデータ量情報を参照して得られるバーストデータ量よりも小さいバーストデータが転送されているカットスルーパスのいずれかを解放して前記新たに到来したバーストデータを転送するカットスルーパスを設定する手段と
    を備えた請求項26記載のノード。
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