JP3629408B2

JP3629408B2 - Hydrophilic polyethylene resin open cell body and method for producing the same

Info

Publication number: JP3629408B2
Application number: JP2000170425A
Authority: JP
Inventors: 長二小原
Original assignee: Sanwa Kako Co Ltd
Current assignee: Sanwa Kako Co Ltd
Priority date: 2000-06-02
Filing date: 2000-06-02
Publication date: 2005-03-16
Anticipated expiration: 2020-06-02
Also published as: JP2001342277A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、親水性ポリエチレン系樹脂連続気泡体及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ポリエチレン系連続気泡体の製造方法としては、密閉金型中で発泡性架橋性組成物中の発泡剤と架橋剤を部分的に分解させ、常圧下で残存する発泡剤と架橋剤を分解させて独立気泡体を得、次いで得られた独立気泡体を圧縮して独立気泡を破壊する方法が提案されていた（特公昭５９−２３５４５号及び特開昭５６−１４６７３２号公報参照）。しかし、このような方法では、加圧された密閉金型中において、加熱により発泡剤及び架橋剤の分解が行なわれ、架橋反応は生じているが、気泡の形成は行なわれておらず、除圧時に初めて発泡することになる。即ち、まず架橋反応を生ぜしめ、しかる後発泡を行なわせる方法を採用しており、独立気泡体の製造段階において、いわゆる先架橋が行なわれているため、気泡膜が強靭なものとなる。従って、独立気泡の連通化が困難であり、連続気泡率１００％又は１００％に近い気泡体を得ることができなかった。
【０００３】
上記問題点を解消するため、本出願人は、エチレン酢酸ビニル共重合体又は低密度ポリエチレンを基材とする発泡性架橋性組成物を所望の形状に加熱整形した後、常圧下にて加熱して架橋剤及び発泡剤を同時進行的に分解させて気泡体を生成させ、次いで機械的変形を加えて気泡を連通化させる方法（特公昭６２−１９２９４号公報、特公平１−４４４９９号公報）、連続気泡体に電子線を照射して耐熱性を付与する方法（特開平２−２２３４５号公報）、重合触媒としてメタロセン化合物を用いて得られたポリエチレン系樹脂を基材とする発泡性架橋性組成物を所望の形状に加熱整形した後、常圧下にて加熱して架橋剤及び発泡剤を同時進行的に分解させて気泡体を生成させ、次いで機械的変形を加えて気泡を連通化させる方法（特開平１１−３１５１６１）を提案した。
【０００４】
無架橋ポリエチレン系樹脂連続気泡体の製造方法としては、低密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレンのメルトインデックス、混合比率、押出温度を特定し揮発性有機液体を混合して押出す方法（特公昭６０−５５２９０号公報）、オレフィン系樹脂にイオン性共重合体と発泡剤とを混合した樹脂組成物を押出し発泡させる方法（特公平３−８３７９号公報）、ポリオレフィン系樹脂に対し、エチレンーメタクリル酸共重合体（アイオノマー樹脂）及び核形成剤、収縮防止剤等からなる樹脂組成物を加熱して軟化、または溶融させた後、揮発性発泡剤を供給混合して得られる組成物を低圧域に押出す方法（特開平１０−２７９７２４号公報）等が提案されている。
【０００５】
上記の様な方法で製造されるポリエチレン系樹脂連続気泡体は、耐候性、耐薬品性、物理的物性に優れるが、樹脂の持つ性質として種々の液体に対し大きい接触角を示し濡れ性に欠ける。そこで、本出願人は、（１）架橋ポリオレフィン連続気泡体に、酸及びアルデヒドを加えた変性ポリビニルアルコール水溶液を含浸せしめ、ついで変性ポリビニルアルコールのアセタール化反応を行わしめて、該気泡体の表面および連続気泡内に変性ポリビニルアルコールのアセタール化物を付着及び包含せしめる親水化架橋ポリオレフィン連続気泡体の製法（特公平４−４６９８１号公報）、（２）連続気泡型ポリオレフィン発泡体に親水性モノマーを含有する水溶液を含浸させ、その後、放射線で照射処理し、親水性モノマーを発泡体にグラフト重合させることにより、連続気泡型ポリオレフィン発泡体を親水性に改質する方法（特公平８−２９９４号公報）を提案した。
【０００６】
しかしながら、前者の方法は、アセタール化物が連続気泡内に固着しないため、流出し、親水性を維持できないことが欠点であり、後者の方法は、放射線の照射工程がある為、過大な照射装置を必要とすることと、粘度の高い親水性モノマーを含浸させる工程が必要になり、作業性に劣ることと、酸を使う為作業環境の悪化が欠点であった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、前記従来技術の欠点を解消し、簡単な設備と工程により、優れた親水性、吸水性並びに保水性を有し、かつ、耐候性、耐化学薬品性及び機械的強度の優れるポリエチレン系樹脂連続気泡体及びその製造方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の親水性ポリエチレン系樹脂連続気泡体は、ポリエチレン系樹脂１００重量部に、ジグリセリン脂肪酸エステル単独、又はジグリセリン脂肪酸エステルをベースとし、それにグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及び／又はエチレンオキサイド付加物を混合した物質であって、脂肪酸がＣ_１２〜Ｃ_１８の範囲である界面活性剤を１〜１５重量部添加し、加熱、発泡させてなる親水性ポリエチレン系樹脂連続気泡体である。
【０００９】
本発明の第二の親水性ポリエチレン系樹脂連続気泡体は、生物濾過方式の汚水浄化装置に組み込み微生物付着担体として使用する上記に記載の親水性ポリエチレン系樹脂連続気泡体である。
【００１０】
本発明の第一の製造方法は、ポリエチレン系樹脂１００重量部に、ジグリセリン脂肪酸エステル単独、又はジグリセリン脂肪酸エステルをベースとし、それにグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及び／又はエチレンオキサイド付加物を混合した物質であって、脂肪酸がＣ_１２〜Ｃ_１８の範囲である界面活性剤１〜１５重量部、発泡剤及び架橋剤を混和し、気密でない金型中で加熱発泡させ、次いで機械的変形を加えて気泡を連通化させる親水性ポリエチレン系樹脂連続気泡体の製造方法である。
【００１１】
本発明の第二の製造方法は、ポリエチレン系樹脂１００重量部に、ジグリセリン脂肪酸エステル単独、又はジグリセリン脂肪酸エステルをベースとし、それにグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及び／又はエチレンオキサイド付加物を混合した物質であって、脂肪酸がＣ_１２〜Ｃ_１８の範囲である界面活性剤１〜１５重量部、発泡剤及び架橋剤を混和し、所望の形状に加熱整形し、気密でない金型中で常圧下に加熱して架橋剤及び発泡剤を同時進行的に分解させて気泡体を形成させ、次いで機械的変形を加えて気泡を連通化させる親水性ポリエチレン系樹脂連続気泡体の製造方法である。
【００１２】
本発明において、連続気泡体の基材としては、例えば、ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、ポリー１，２−ブタジエン、エチレンープロピレン共重合体、エチレンーブテン共重合体、エチレンと含有量４５重量％までのメチルー、エチルー、プロピルー、ブチルーの各アクリレートもしくはメタクリレートとの共重合体、またはこれをそれぞれ塩素化したもの（塩素含有率６０％まで）、あるいはこれらの２種以上の混合物またはこれらのアイソタクチック構造を有するポリプロピレンとの混合物などを用いることができる。
【００１３】
一般に界面活性剤は、分散助剤、乳化剤、帯電防止剤等として、各種使用されている。本発明においては、各種ある界面活性剤の内、ジグリセリン脂肪酸エステル単独、又はジグリセリン脂肪酸エステルをベースとし、それにグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及び／又はエチレンオキサイド付加物を混合したものであって、脂肪酸がＣ_１２〜Ｃ_１８の範囲で、常温で液体である界面活性剤であって、例えば、脂肪酸の種類としては、ラウリン酸ＣＨ_３［ＣＨ_２］_１０ＣＯＯＨ、オレイン酸ＣＨ_３［ＣＨ_２］ＣＨ：ＣＨ［ＣＨ_２］_７ＣＯＯＨ等が好適に使用される。この様な界面活性剤は、樹脂に直接添加しても良いが、樹脂との混練性の面で、マスターバッチを使用することが好ましい。
【００１４】
上記界面活性剤の脂肪酸が、Ｃ_１８を超える場合、親水性を付与することができず、Ｃ_１２未満の場合、界面活性剤の揮発性が高く、混練時に揮発し、結果として親水性を付与することができない。
【００１５】
本発明の親水性ポリエチレン系樹脂連続気泡体を製造する方法としては、基材樹脂に前記界面活性剤１〜１５重量部、発泡剤及び架橋剤を添加混練し、得られた発泡性架橋性組成物を加熱発泡させて気泡体を形成させ、次いで機械的変形を加えて気泡を連通化させる方法であれば、従来公知の方法が適用でき、特に限定されない。このような方法のうち、特に、特公昭６２−１９２９４号公報及び特公平１−４４４９９号公報に記載されているように、発泡性架橋性組成物を所望の形状に加熱整形した後、気密でない金型中で常圧下にて加熱して架橋剤及び発泡剤を同時進行的に分解させて気泡体形を形成し、次いで機械的変形を加えて気泡を連通化させる方法において、本発明の効果は特に顕著である。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る親水性ポリエチレン系樹脂連続気泡体の製造方法についてその好適な態様を具体的に説明する。
【００１７】
まず、ポリエチレン系樹脂１００重量部に、前記界面活性剤１〜１５重量部又は界面活性剤のマスターバッチ品、発泡剤、架橋剤、及び必要に応じて発泡助剤、充填剤、顔料等を添加し、これを加熱したミキシングロール、加圧式ニーダー、押出機等によって練和する。
【００１８】
本発明でいう架橋剤とは、樹脂中において少なくとも樹脂の流動開始温度以上の分解温度を有するものであって、加熱により分解され、遊離ラジカルを発生してその分子間もしくは分子内に架橋結合を生じせしめるラジカル発生剤であるところの有機過酸化物、例えばジクミルパーオキサイド、１，１−ジターシャリーブチルパーオキシー３，３，５−トリメチルシクロヘキサン、２，５−ジメチルー２，５−ジターシャリーブチルパーオキシヘキサン、２，５−ジメチルー２，５−ジターシャリーブチルパーオキシヘキシン、α、α―ジターシャリーブチルパーオキシイソプロピルベンゼン、ターシャリーブチルパーオキシケトン、ターシャリーブチルパーオキシベンゼンゾエート等があるが、その時に使用される樹脂によって最適な有機過酸化物を選ばなければならない。
【００１９】
本発明で使用し得る発泡剤は、ポリエチレン系樹脂の溶融温度以上の分解温度を有する化学発泡剤であり、例えばアゾ系化合物のアゾジカルボンアミド、バリウムアゾジカルボキシレート等：ニトロソ系化合物のジニトロソペンタメチレンテトラミン、トリニトロトリアミン等：ヒドラジッド系化合物のｐ，ｐ’−オキシビスベンゼンスルホニルセミカルバジッド、トルエンスルホニルセミカルバジッド等、がある。
【００２０】
本発明においては、発泡助剤を発泡剤の種類に応じて添加することができる。発泡助剤としては尿素を主成分とした化合物、酸化亜鉛等の金属酸化物、サリチル酸、ステアリン酸等を主成分とする化合物、即ち高級脂肪酸あるいは高級脂肪酸の金属化合物などがある。
【００２１】
本発明においては、使用する組成物の物性の改良、核形成剤としての作用（気泡の均一化、微細化）、脱泡性の向上、あるいは価格の低下を目的として、発泡剤の分解反応に著しい悪影響を与えず、且つ、樹脂を架橋結合しない添加剤（充填剤）、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素等の金属酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩、あるいはパルプ等の繊維物質、または各種染料、顔料並びに蛍光物質、その他常用のゴム配合剤等を必要に応じて添加することができる。
【００２２】
上記のように練和して得られた発泡性組成物を密閉式金型に仕込み、プレスにて加圧下で樹脂及び架橋剤の種類に応じて、１１５℃〜１６５℃、好ましくは１２０℃〜１５０℃に加熱して整形する。この加熱整形工程において、発泡性架橋組成物を、好ましくはゲル分率ゼロの状態に維持して整形することが、連続気泡率１００％又は１００％に近い連続気泡体を得る条件である。ここで、ゲル分率とは、２００メッシュの金網の中にサンプルを入れ、ソックスレイ抽出器により溶媒トリクロルエチレン還流下で２４時間抽出を行って測定した抽出前サンプルと抽出後サンプルの重量比である。なお、この加熱整形工程において、非常に微量の発泡剤が初期分解を生じ、整形した組成物を金型から取り出した場合に２倍程度まで膨張しうるが、これは発泡という概念からは程遠く、本発明にとって何ら差し支えない。
【００２３】
上記のようにして整形された発泡性組成物は、次いで、常圧下にて加熱することによって、架橋剤及び発泡剤の分解を同時進行的に行わしめられる。この発泡・架橋工程は、例えば、整形組成物を所望の断面形状、寸法を有する気密でない、すなわち密閉されていない金型に入れ、該金型の金属板を外部から加熱することによって、上記組成物を間接的に加熱せしめる。間接的に加熱せしめる方法としては、例えば、金属板外表面にヒーターを密着させて加熱するか、あるいは金属板に熱媒の流路を設け、ジャケット方式で蒸気、加熱オイル等によって加熱する方法がある。あるいは、中間発泡体を気密でない開閉式の金型に入れ、ローゼ合金、ウッド合金などを用いるメタルバスやオイルバス中、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、亜硝酸カリウム等の塩の１種又は２種以上の溶融塩を用いる塩浴中、もしくは窒素気流中で、あるいは伸張（ないし拡張）可能な鉄板等により覆われた状態で直接加熱せしめる。又は、高周波を用いて加熱しても良い。上記の方法によって、所定時間加熱した後、冷却して気泡体を得る。
【００２４】
加熱温度は、使用するポリエチレン系樹脂の種類に応じて１４０℃〜２１０℃、好ましくは１５０〜１８０℃の範囲に設定する。加熱時間は、好ましくは３０〜３００分、さらに好ましくは５０〜２００分である。このようにして、機械的変形を与えることに容易に破壊しうる気泡膜を有し、かつ従来の気泡体と同程度の架橋度（ゲル分率９０％程度まで）を有する気泡体が得られる。
【００２５】
以上のようにして得られた気泡体（いわゆる独立気泡体）は、次いで例えば等速二本ロール等により圧縮変形を加えることによって気泡膜は破壊され、気泡が連通化されて連続気泡体が得られる。等速二本ロールの表面に無数の小さい針を設けるか、又は等速二本ロールの前及び／又は後に無数の小さい針を設けたロールを配置して、該気泡体の表面に無数の小孔を開けることによって、気泡の連通化を促進させることができる。この方法によって得られる連続気泡体は、ＡＳＴＭＤ２８５６に準拠した空気比較式比重計１０００型（東京サイエンス（株）製）を用いて測定した結果、１００％又は１００％に近い連続気泡率であった。
【００２６】
このようにして得られた連続気泡体を、生物濾過方式浄化槽に充填する担体として用いた場合、小さな六面体で構成された気泡が連通しているため多量の微生物の侵入と付着が容易となり、有機物の分解と物理的濾過による浮遊物質の除去に優れたものとなり、その工業的メリットは大きい。
【００２７】
【実施例】
以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例により何等限定されるものではない。
【００２８】
実施例１
エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂（商品名：ノバテック−ＥＶＡＬＶ５４０ＭＦＲ２．５ｇ／１０分、酢酸ビニル含有量２０ｗｔ％、融点：８３℃、日本ポリケム株式会社製）７５重量部に親水化剤マスターバッチ（商品名：リケマスターＥＡＲ−５、ベースレジン：低密度ポリエチレン、メルトインデックス８、界面活性剤濃度１２％、界面活性剤種類：ジグリセリン脂肪酸エステル／エチレンオキサイド付加物系（脂肪酸＝ラウリン酸）、理研ビタミン株式会社製）２５重量部、アゾジカルボンアミド（商品名：ビニホールＡＣ＃３、永和化成工業株式会社製）１８重量部、活性亜鉛華０．１重量部、ジクミルパーオキサイド０．９重量部から成る組成物を、８５℃のミキシングロールにて練和して得られた組成物を、１３５℃に加熱されたプレス内の金型（２３×１０７×１０７ｍｍ）に充填し、上記温度で３０分間密閉して加熱して整形した。
【００２９】
次いで、得られた発泡性架橋性整形物を、既に１６０℃に加熱されている気密でない開閉式の金型（７５ｘ３５０ｘ３５０ｍｍ）に入れ、ジャケット式により１６０℃の蒸気で１２０分間加熱し、冷却後取り出し、発泡体を得た。得られた発泡体をロール間隔１０ｍｍに設定した等速二本ロールの間を１０回通過させて、気泡の連通化を行った。得られた連通後の表皮付気泡体のサイズは、７５ｘ３５０ｘ３５０ｍｍであり、表皮を取り除いた六面気泡体は、みかけ密度０．０２８ｇ／ｃｍ３，連続気泡率１００％であった。
【００３０】
該連続気泡体を２０ｘ５０ｘ５０ｍｍに裁断し、フラスコ中の水上に浮かべ、３分後の重量変化を測定した。計算式［吸水量（ｇ／ｃｍ^３）＝増加重量／試料体積］により計算の結果、吸水量は、０．５４ｇ／ｃｍ^３であり、目視によっても、顕著な親水性が確認できた。
【００３１】
実施例２
エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂（前述）７５重量部に親水化剤マスターバッチ（商品名：リケマスターＥＡＲ−５）２５重量部、アゾジカルボンアミド（前述）９．５重量部、活性亜鉛華０．１重量部、ジクミルパーオキサイド０．８重量部から成る組成物を８５℃のミキシングロールにて練和して得られた組成物を、１３０℃に加熱されたプレス内の金型（３０ｘ１４０ｘ１４０ｍｍ）に充填し、上記温度で４５分間密閉して加熱して整形した。
【００３２】
次いで、得られた発泡性架橋性整形物を、既に１６０℃に加熱されている気密でない開閉式の金型（７５ｘ３５０ｘ３５０ｍｍ）に入れ、ジャケット式により１６０℃の蒸気で１５０分間加熱し、冷却後取り出し、発泡体を得た。得られた発泡体をロール間隔１０ｍｍに設定した等速二本ロールの間を１０回通過させて、気泡の連通化を行った。得られた連通後に表皮付気泡体のサイズは、７５ｘ３５０ｘ３５０ｍｍであり、表皮を取り除いた六面気泡体は、みかけ密度０．０４０ｇ／ｃｍ３，連続気泡率１００％であった。
次に実施例１と同じ方法によって吸水量を測定した結果、０．５６ｇ／ｃｍ^３であり、目視によっても親水性が確認できた。
【００３３】
実施例３
実施例１において、エチレン酢酸ビニル共重合体（前述）を８０重量部、親水化剤マスターバッチ（商品名：リケマスターＥＡＲ−５）を２０重量部に変えた以外は、実施例１と同じ配合及び同じ条件で連続気泡体を得た。得られた連通後の表皮付気泡体のサイズは、７５ｘ３５０ｘ３５０ｍｍであり、表皮を取り除いた六面気泡体は、みかけ密度０．０２４ｇ／ｃｍ^３，連続気泡率１００％であった。次に、実施例１と同じ方法によって吸水量を測定した結果、０．２５ｇ／ｃｍ^３であり、目視によっても親水性が確認できた。
【００３４】
実施例４
実施例１において、エチレン酢酸ビニル共重合体（前述）を１００重量部、親水化剤マスターバッチ（商品名：リケマスターＥＡＲ−５）の替わりにジグリセリン脂肪酸エステル（脂肪酸：ラウリン酸）１０重量部に変えた以外は、実施例１と同じ配合及び同じ条件で連続気泡体を得た。得られた連通後の表皮付気泡体のサイズは、７５ｘ３５０ｘ３５０ｍｍであり、表皮を取り除いた六面気泡体は、みかけ密度０．０２７ｇ／ｃｍ^３，連続気泡率１００％であった。次に実施例１と同じ方法によって吸水量を測定した結果、０．１５ｇ／ｃｍ^３であり、目視によっても親水性が確認できた。
【００３５】
比較例１
実施例１において、エチレン酢酸ビニル共重合体を９５重量部、親水化剤マスターバッチ（商品名：リケマスターＥＡＲ−５）を５重量部に変えた以外は、実施例１と同じ配合及び同じ条件で連続気泡体を得た。得られた連通後に表皮付気泡体のサイズは、７５ｘ３５０ｘ３５０ｍｍであり、表皮を取り除いた六面気泡体は、みかけ密度０．０２９ｇ／ｃｍ^３，連続気泡率１００％であった。次に、実施例１と同じ方法によって吸水量を測定した結果、０．０３ｇ／ｃｍ^３であり、親水性が無く、疎水性であった。
【００３６】
比較例２
実施例１において、エチレン酢酸ビニル共重合体を１００重量部、親水化剤マスターバッチ（商品名：リケマスターＥＡＲ−５）の替わりにジグリセリン脂肪酸エステル（脂肪酸：ラウリン酸）を２０重量部に変えた以外は、実施例１と同じ配合及び同じ条件で発泡させたが、収縮して連続気泡体を得ることができなかった。
【００３７】
比較例３
実施例１において、親水化剤マスターバッチ（商品名：リケマスターＥＡＲ−５）の替わりに、グリセリンモノステアレートを５重量部添加した以外は実施例１と同じ配合及び同じ条件で連続気泡体を得た。得られた連通後の表皮付気泡体のサイズは、７５ｘ３５０ｘ３５０ｍｍであり、表皮を取り除いた六面気泡体は、みかけ密度０．０２８ｇ／ｃｍ^３，連続気泡率１００％であった。次に実施例１と同じ方法によって吸水量を測定した結果、０．０５ｇ／ｃｍ^３であり、親水性が無く、疎水性であった。
【００３８】
実施例５
実施例１において、親水化剤マスターバッチ（商品名：リケマスターＥＡＲ−５）の替わりに、別の親水化剤（商品名：リケマスターＶＡＲ―７００−１、ジグリセリン脂肪酸エステル／ソルビタン脂肪酸エステル（脂肪酸：ラウリン酸）、ベースレジン：エチレン酢酸ビニル共重合体、メルトインデックス：２．９、酢酸ビニル含有量１５％、界面活性剤濃度１１％、理研ビタミン株式会社製）を２７重量部添加した以外は実施例１と同じ配合及び同じ条件で連続気泡体を得た。
【００３９】
実施例６
実施例１において、親水化剤マスターバッチ（商品名：リケマスターＥＡＲ−５）の替わりに、別の親水化剤（商品名：リケマスターＶＡＲ―７１０−２６、ジグリセリン脂肪酸エステル／グリセリン脂肪酸エステル（脂肪酸：オレイン酸）、ベースレジン：酢酸ビニル共重合体、メルトインデックス：２．０、酢酸ビニル含有量１５％、界面活性剤濃度８％、理研ビタミン株式会社製）を３７重量部添加した以外は実施例１と同じ配合及び同じ条件で連続気泡体を得た。
【００４０】
実施例７
実施例１において、親水化剤マスターバッチ（商品名：リケマスターＥＡＲ−５）の替わりに、別の親水化剤（商品名：リケマスターＥＡＲ−２、ジグリセリン脂肪酸エステル（脂肪酸：オレイン酸）、ベースレジン：低密度ポリエチレン、メルトインデックス：８．０、界面活性剤濃度８％、理研ビタミン株式会社製）を３７重量部添加した以外は実施例１と同じ配合及び同じ条件で連続気泡体を得た。
【００４１】
【表１】

【００４２】
【表２】

【００４３】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明による親水性ポリエチレン系連続気泡体及びその製造方法は、優れた親水性及び保水性と共にその持続性に優れ、しかも耐候性、耐化学薬品性、機械的強度、連続気泡率の高い連続気泡体を簡単な工程によって安価に得られ、生物濾過方式浄化槽に充填する担体、家庭用、産業用、内装用、身回品、農水産業―園芸用などの吸水材あるいは保水材などの材料として好適に用いられ、工業上極めて有用である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydrophilic polyethylene resin open cell body and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a method for producing a polyethylene-based open cell body, a foaming agent and a crosslinking agent in a foamable crosslinkable composition are partially decomposed in a closed mold, and the remaining foaming agent and the crosslinking agent are decomposed under normal pressure. Thus, a method has been proposed in which closed cells are obtained, and then the obtained closed cells are compressed to break the closed cells (see Japanese Patent Publication Nos. 59-23545 and 56-146732). However, in such a method, the foaming agent and the crosslinking agent are decomposed by heating in a pressurized sealed mold, and the crosslinking reaction occurs, but no bubbles are formed. It will foam for the first time under pressure. That is, a method of first causing a crosslinking reaction and then performing foaming is employed. Since the so-called pre-crosslinking is performed in the closed cell manufacturing stage, the bubble film becomes tough. Therefore, it is difficult to communicate closed cells, and it was not possible to obtain a bubble body having an open cell rate of 100% or nearly 100%.
[0003]
In order to solve the above-mentioned problems, the present applicant heats and shapes the foamable crosslinkable composition based on an ethylene vinyl acetate copolymer or low-density polyethylene into a desired shape, and then heats it under normal pressure. A method in which a cross-linking agent and a foaming agent are simultaneously decomposed to form bubbles, and then mechanical deformation is applied to make the bubbles communicate (Japanese Patent Publication No. 62-19294 and Japanese Patent Publication No. 1-4444). , A method of imparting heat resistance by irradiating an open cell with an electron beam (JP-A-2-22345), foaming crosslinkability based on a polyethylene resin obtained by using a metallocene compound as a polymerization catalyst After the composition is heat-shaped into a desired shape, it is heated under normal pressure to simultaneously decompose the cross-linking agent and the foaming agent to form bubbles, and then mechanical deformation is applied to connect the bubbles. Method 1-315161).
[0004]
As a method for producing an uncrosslinked polyethylene resin open cell body, a melt index, a mixing ratio and an extrusion temperature of low density polyethylene and high density polyethylene are specified, and a volatile organic liquid is mixed and extruded (Japanese Patent Publication No. 60-55290). No. 3), a method of extruding and foaming a resin composition in which an ionic copolymer and a foaming agent are mixed with an olefin resin (Japanese Patent Publication No. 3-8379), and an ethylene-methacrylic acid copolymer with respect to a polyolefin resin. A resin composition composed of a coalescence (ionomer resin), a nucleating agent, a shrinkage-preventing agent, etc. is heated to soften or melt, and then a composition obtained by feeding and mixing a volatile foaming agent is extruded into a low pressure region. A method (Japanese Patent Laid-Open No. 10-279724) has been proposed.
[0005]
The polyethylene-based resin open cell body produced by the method as described above is excellent in weather resistance, chemical resistance and physical properties, but as a property of the resin, it exhibits a large contact angle with various liquids and lacks wettability. . Therefore, the present applicant (1) impregnated a crosslinked polyolefin open-celled body with a modified polyvinyl alcohol aqueous solution to which an acid and an aldehyde have been added, and then acetalization reaction of the modified polyvinyl alcohol was performed, so that A method for producing a hydrophilic cross-linked polyolefin open-cell body in which acetalized product of modified polyvinyl alcohol is adhered and included in the air bubbles (Japanese Patent Publication No. 4-46981), (2) An aqueous solution containing a hydrophilic monomer in the open-cell polyolefin foam Proposal of a method (Japanese Patent Publication No. 8-2994) for modifying an open-cell polyolefin foam to be hydrophilic by impregnating with water, followed by irradiation treatment with radiation and graft polymerization of a hydrophilic monomer onto the foam. did.
[0006]
However, the former method is disadvantageous in that the acetalized product does not adhere in the open cells, and therefore, it flows out and the hydrophilicity cannot be maintained, and the latter method has a radiation irradiation step, so that an excessive irradiation device is used. Necessary and a step of impregnating a hydrophilic monomer having a high viscosity are required, and the workability is inferior and the working environment is deteriorated due to the use of acid.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, the object of the present invention is to eliminate the drawbacks of the prior art described above, to have excellent hydrophilicity, water absorption and water retention by simple equipment and process, and weather resistance, chemical resistance and mechanical properties. An object of the present invention is to provide a polyethylene-based resin open-cell body having excellent strength and a method for producing the same.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The first hydrophilic polyethylene resin open cell body of the present invention is based on diglycerin fatty acid ester alone or diglycerin fatty acid ester based on 100 parts by weight of polyethylene resin, and glycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester and / or A substance obtained by mixing an ethylene oxide adduct, wherein 1 to 15 parts by weight of a surfactant having a fatty acid in the range of C _{12 to} C ₁₈ is added, heated, and foamed. is there.
[0009]
The second hydrophilic polyethylene-based resin open-cell body of the present invention is the above-mentioned hydrophilic polyethylene-based resin open-cell body which is incorporated in a biological filtration type sewage purification apparatus and used as a microorganism adhesion carrier.
[0010]
The first production method of the present invention is based on diglycerin fatty acid ester alone or diglycerin fatty acid ester based on 100 parts by weight of polyethylene resin, and glycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester and / or ethylene oxide adduct is mixed with it. 1 to 15 parts by weight of a surfactant having a fatty acid in the range of C _{12 to} C ₁₈ , a foaming agent and a crosslinking agent are mixed, heated and foamed in a mold that is not airtight, and then mechanically deformed. In addition, it is a method for producing a hydrophilic polyethylene-based resin open-cell body in which bubbles are communicated.
[0011]
The second production method of the present invention is based on diglycerin fatty acid ester alone or diglycerin fatty acid ester based on 100 parts by weight of polyethylene resin, and glycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester and / or ethylene oxide adduct is mixed with it. 1 to 15 parts by weight of a surfactant having a fatty acid in the range of C _{12 to} C ₁₈ , a foaming agent and a crosslinking agent are mixed, heat-shaped into a desired shape, and usually used in a mold that is not airtight. It is a method for producing a hydrophilic polyethylene resin open cell body in which a cross-linking agent and a foaming agent are decomposed simultaneously by heating under pressure to form a foam, and then mechanical deformation is applied to connect the foam.
[0012]
In the present invention, for example, polyethylene, ethylene-vinyl acetate copolymer, poly-1,2-butadiene, ethylene-propylene copolymer, ethylene-butene copolymer, ethylene and a content of 45% by weight are used as the base material for the open cell body. Copolymers of methyl-, ethyl-, propyl-, and butyl-acrylates or methacrylates, or chlorinated products thereof (with a chlorine content of up to 60%), or a mixture of two or more of these or isotactics thereof A mixture with polypropylene having a tic structure can be used.
[0013]
In general, various surfactants are used as dispersion aids, emulsifiers, antistatic agents and the like. In the present invention, among various surfactants, diglycerin fatty acid ester alone or based on diglycerin fatty acid ester, and glycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester and / or ethylene oxide adduct are mixed. , A surfactant having a fatty acid in the range of C _{12 to} C ₁₈ and being liquid at room temperature, for example, as the type of fatty acid, lauric acid CH ₃ [CH ₂ ] ₁₀ COOH, oleic acid CH ₃ [CH ₂ ] CH: CH [CH ₂ ] ₇ COOH and the like are preferably used. Such a surfactant may be added directly to the resin, but it is preferable to use a masterbatch in terms of kneadability with the resin.
[0014]
If the surfactant fatty acid exceeds C ₁₈ , hydrophilicity cannot be imparted, and if it is less than C ₁₂ , the surfactant is highly volatile and volatilizes during kneading, resulting in hydrophilicity. Can not do it.
[0015]
As a method for producing the hydrophilic polyethylene-based resin open-cell body of the present invention, 1 to 15 parts by weight of the surfactant, a foaming agent and a crosslinking agent are added and kneaded into the base resin, and the resulting foamable crosslinkable composition is obtained. Any method known in the art can be used as long as it is a method in which an object is heated and foamed to form bubbles, and then mechanical deformation is applied to connect the bubbles. Among these methods, in particular, as described in JP-B-62-19294 and JP-B-1-44499, the foamable crosslinkable composition is not airtight after being heat-shaped into a desired shape. In the method of heating under normal pressure in a mold and simultaneously decomposing the cross-linking agent and the foaming agent to form a bubble, and then applying mechanical deformation to make the bubbles communicate, the effect of the present invention is This is particularly noticeable.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the suitable aspect is demonstrated concretely about the manufacturing method of the hydrophilic polyethylene-type resin open cell body which concerns on this invention.
[0017]
First, 1 to 15 parts by weight of the surfactant or a surfactant masterbatch product, a foaming agent, a crosslinking agent, and a foaming aid, a filler, a pigment and the like are added to 100 parts by weight of a polyethylene resin. Then, this is kneaded by a heated mixing roll, a pressure kneader, an extruder or the like.
[0018]
The crosslinking agent as used in the present invention has a decomposition temperature at least equal to or higher than the flow start temperature of the resin in the resin, decomposes by heating, generates free radicals, and forms crosslinks between or within the molecules. Organic peroxides that are radical generators to be generated, such as dicumyl peroxide, 1,1-ditertiary butyl peroxy-3,3,5-trimethylcyclohexane, 2,5-dimethyl-2,5-ditertiary butyl Peroxyhexane, 2,5-dimethyl-2,5-ditertiary butyl peroxyhexyne, α, α-ditertiary butyl peroxyisopropylbenzene, tertiary butyl peroxyketone, tertiary butyl peroxybenzene zoate, etc. However, the optimal organic solution depends on the resin used at that time. An oxide must be chosen.
[0019]
The foaming agent that can be used in the present invention is a chemical foaming agent having a decomposition temperature equal to or higher than the melting temperature of the polyethylene resin. For example, an azo compound azodicarbonamide, barium azodicarboxylate, etc .: a nitroso compound dinitroso Pentamethylenetetramine, trinitrotriamine, and the like: hydrazide-based compounds such as p, p′-oxybisbenzenesulfonyl semicarbazide and toluenesulfonyl semicarbazide.
[0020]
In the present invention, a foaming aid can be added depending on the type of foaming agent. Examples of the foaming aid include compounds containing urea as a main component, metal oxides such as zinc oxide, compounds containing salicylic acid, stearic acid and the like as main components, that is, higher fatty acids or higher fatty acid metal compounds.
[0021]
In the present invention, for the purpose of improving the physical properties of the composition used, acting as a nucleating agent (homogenization and refinement of bubbles), improving defoaming properties, or reducing the price, the decomposition reaction of the blowing agent is performed. Additives (fillers) that do not have a significant adverse effect and do not crosslink the resin, for example, metal oxides such as zinc oxide, titanium oxide, calcium oxide, magnesium oxide and silicon oxide, carbonates such as magnesium carbonate and calcium carbonate Alternatively, fiber materials such as pulp, various dyes, pigments, fluorescent materials, and other commonly used rubber compounding agents can be added as necessary.
[0022]
The foamable composition obtained by kneading as described above is charged into a closed mold, and 115 ° C to 165 ° C, preferably 120 ° C to 120 ° C, depending on the type of resin and crosslinker under pressure in a press. Heat to 150 ° C. to shape. In this heat shaping step, shaping the foamable cross-linked composition preferably with a gel fraction of zero is a condition for obtaining an open cell body with an open cell ratio of 100% or close to 100%. Here, the gel fraction is the weight ratio of the pre-extraction sample and the post-extraction sample measured by placing the sample in a 200-mesh wire mesh and extracting with a Soxhlet extractor under reflux of the solvent trichloroethylene for 24 hours. is there. In this heating shaping step, a very small amount of foaming agent undergoes initial decomposition, and when the shaped composition is taken out of the mold, it can expand to about twice, but this is far from the concept of foaming, There is no problem for the present invention.
[0023]
The foamable composition shaped as described above is then subjected to simultaneous decomposition of the crosslinking agent and the foaming agent by heating under normal pressure. This foaming / crosslinking step is performed by, for example, placing the shaping composition in an airtight mold having a desired cross-sectional shape and dimensions, that is, not sealed, and heating the metal plate of the mold from the outside. Heat things indirectly. As a method of heating indirectly, for example, there is a method in which a heater is brought into close contact with the outer surface of the metal plate, or a heating medium channel is provided on the metal plate, and heating is performed by steam, heating oil or the like in a jacket system. is there. Alternatively, the intermediate foam is placed in a non-hermetic open / close mold and melted in one or more salts of sodium nitrate, potassium nitrate, potassium nitrite, etc. in a metal bath or oil bath using Rose alloy, wood alloy, etc. It is directly heated in a salt bath using salt, in a nitrogen stream, or covered with an extendable (or expandable) iron plate. Or you may heat using a high frequency. By the above method, after heating for a predetermined time, it is cooled to obtain a bubble.
[0024]
The heating temperature is set in the range of 140 ° C. to 210 ° C., preferably 150 to 180 ° C., depending on the type of polyethylene resin used. The heating time is preferably 30 to 300 minutes, more preferably 50 to 200 minutes. In this way, it is possible to obtain a foam having a foam film that can be easily broken by giving mechanical deformation and having the same degree of cross-linking as a conventional foam (up to a gel fraction of about 90%). .
[0025]
The foam obtained as described above (so-called closed-cell foam) is then subjected to compressive deformation by, for example, a constant-velocity two-roll or the like, so that the foam film is broken and the bubbles are connected to obtain an open-cell foam. It is done. An infinite number of small needles are provided on the surface of the constant-velocity two-roll, or a roll provided with innumerable small needles is arranged before and / or after the constant-speed two-roll, and an infinite number of small needles are placed on the surface of the foam. By making the holes, the communication of the bubbles can be promoted. The open cell body obtained by this method was measured with an air comparison type hydrometer 1000 type (manufactured by Tokyo Science Co., Ltd.) in accordance with ASTM D 2856, and as a result, the open cell rate was 100% or close to 100%. It was.
[0026]
When the open cell body obtained in this way is used as a carrier for filling the biological filtration septic tank, since the bubbles composed of small hexahedrons communicate with each other, a large amount of microorganisms can easily enter and adhere to the organic matter. It is excellent in the removal of suspended solids by decomposition and physical filtration, and its industrial merit is great.
[0027]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. However, the present invention is not limited to the following examples.
[0028]
Example 1
Ethylene vinyl acetate copolymer resin (trade name: Novatec-EVA LV540MFR 2.5 g / 10 min, vinyl acetate content 20 wt%, melting point: 83 ° C., manufactured by Nippon Polychem Co., Ltd.) Name: Riquemaster EAR-5, base resin: low density polyethylene, melt index 8, surfactant concentration 12%, surfactant type: diglycerin fatty acid ester / ethylene oxide adduct system (fatty acid = lauric acid), RIKEN vitamin Co., Ltd.) 25 parts by weight, azodicarbonamide (trade name: VINYHALL AC # 3, manufactured by Eiwa Chemical Industry Co., Ltd.) 18 parts by weight, activated zinc white 0.1 parts by weight, dicumyl peroxide 0.9 parts by weight The composition obtained by kneading with a mixing roll at 85 ° C. is heated to 135 ° C. Which was filled in a die in the press (23 × 107 × 107mm), obtained by shaping and heating was sealed 30 minutes at the above temperature.
[0029]
Next, the obtained foamable crosslinkable shaped article is put into a non-hermetic open / close mold (75 × 350 × 350 mm) that has already been heated to 160 ° C., heated by steam at 160 ° C. for 120 minutes by a jacket type, and taken out after cooling. A foam was obtained. The obtained foam was passed 10 times between two constant-velocity rolls set at a roll interval of 10 mm to make bubbles communicated. The size of the obtained foam with skin after communication was 75 × 350 × 350 mm, and the hexahedral foam with the skin removed had an apparent density of 0.028 g / cm 3 and an open cell rate of 100%.
[0030]
The open cell was cut into 20 × 50 × 50 mm, floated on the water in the flask, and the weight change after 3 minutes was measured. As a result of calculation according to the calculation formula [water absorption (g / cm ³ ) = increased weight / sample volume], the water absorption was 0.54 g / cm ³ , and remarkable hydrophilicity could be confirmed by visual observation.
[0031]
Example 2
75 parts by weight of an ethylene vinyl acetate copolymer resin (described above), 25 parts by weight of a hydrophilizing agent master batch (trade name: Riquete Master EAR-5), 9.5 parts by weight of azodicarbonamide (described above), and 0. A mold in a press heated to 130 ° C. (30 × 140 × 140 mm) obtained by kneading a composition consisting of 1 part by weight and 0.8 part by weight of dicumyl peroxide with a mixing roll at 85 ° C. And sealed by heating at the above temperature for 45 minutes and shaped.
[0032]
Next, the obtained foamable crosslinkable shaped article is put into a non-hermetic open / close mold (75 × 350 × 350 mm) which has already been heated to 160 ° C., heated by steam at 160 ° C. for 150 minutes by a jacket type, and taken out after cooling. A foam was obtained. The obtained foam was passed 10 times between two constant-velocity rolls set at a roll interval of 10 mm to make bubbles communicated. After the communication, the size of the foam with skin was 75 × 350 × 350 mm, and the hexahedral foam with the skin removed had an apparent density of 0.040 g / cm 3 and an open cell rate of 100%.
Next, the water absorption was measured by the same method as in Example 1. As a result, it was 0.56 g / cm ³ , and hydrophilicity could be confirmed by visual observation.
[0033]
Example 3
In Example 1, the same formulation as in Example 1 except that 80 parts by weight of the ethylene vinyl acetate copolymer (described above) and 20 parts by weight of the hydrophilizing agent master batch (trade name: Riquete Master EAR-5) were changed. And an open cell was obtained under the same conditions. The size of the obtained foam with skin after communication was 75 × 350 × 350 mm, and the hexahedral foam with the skin removed had an apparent density of 0.024 g / cm ³ and an open cell rate of 100%. Next, the water absorption was measured by the same method as in Example 1. As a result, it was 0.25 g / cm ³ , and hydrophilicity could be confirmed visually.
[0034]
Example 4
In Example 1, 100 parts by weight of ethylene vinyl acetate copolymer (described above), 10 parts by weight of diglycerin fatty acid ester (fatty acid: lauric acid) instead of hydrophilizing agent master batch (trade name: Riquete Master EAR-5) An open cell was obtained with the same composition and the same conditions as in Example 1, except that The size of the obtained foam with skin after communication was 75 × 350 × 350 mm, and the hexahedral foam with the skin removed had an apparent density of 0.027 g / cm ³ and an open cell rate of 100%. Next, the water absorption was measured by the same method as in Example 1. As a result, it was 0.15 g / cm ³ , and hydrophilicity could be confirmed visually.
[0035]
Comparative Example 1
In Example 1, the same composition and the same conditions as in Example 1 except that 95 parts by weight of the ethylene vinyl acetate copolymer and 5 parts by weight of the hydrophilizing agent master batch (trade name: Riquete Master EAR-5) were changed. An open cell was obtained. After the communication, the size of the foam with skin was 75 × 350 × 350 mm, and the hexahedral foam with the skin removed had an apparent density of 0.029 g / cm ³ and an open cell rate of 100%. Next, the amount of water absorption was measured by the same method as in Example 1. As a result, it was 0.03 g / cm ³ , which was not hydrophilic and was hydrophobic.
[0036]
Comparative Example 2
In Example 1, the ethylene vinyl acetate copolymer was changed to 100 parts by weight, and the diglycerin fatty acid ester (fatty acid: lauric acid) was changed to 20 parts by weight instead of the hydrophilizing agent masterbatch (trade name: Riquete Master EAR-5). Except for the above, foaming was carried out under the same composition and the same conditions as in Example 1, but it was unable to obtain an open-cell body due to shrinkage.
[0037]
Comparative Example 3
In Example 1, instead of the hydrophilizing agent master batch (trade name: Riquete Master EAR-5), an open cell was prepared under the same composition and the same conditions as in Example 1 except that 5 parts by weight of glycerin monostearate was added. Obtained. The size of the obtained foam with skin after communication was 75 × 350 × 350 mm, and the hexahedral foam with the skin removed had an apparent density of 0.028 g / cm ³ and an open cell rate of 100%. Next, the amount of water absorption was measured by the same method as in Example 1. As a result, it was 0.05 g / cm ³ , having no hydrophilicity and hydrophobic.
[0038]
Example 5
In Example 1, instead of the hydrophilizing agent master batch (trade name: Riquete Master EAR-5), another hydrophilizing agent (trade name: Riquete Master VAR-700-1, diglycerin fatty acid ester / sorbitan fatty acid ester ( Fatty acid: lauric acid), base resin: ethylene vinyl acetate copolymer, melt index: 2.9, vinyl acetate content 15%, surfactant concentration 11%, manufactured by Riken Vitamin Co., Ltd.) Obtained an open cell with the same composition and the same conditions as in Example 1.
[0039]
Example 6
In Example 1, instead of the hydrophilizing agent master batch (trade name: Riquete Master EAR-5), another hydrophilizing agent (trade name: Riquete Master VAR-710-26, diglycerin fatty acid ester / glycerin fatty acid ester ( Fatty acid: oleic acid), base resin: vinyl acetate copolymer, melt index: 2.0, vinyl acetate content 15%, surfactant concentration 8%, manufactured by Riken Vitamin Co., Ltd.) An open cell body was obtained with the same formulation and the same conditions as in Example 1.
[0040]
Example 7
In Example 1, instead of a hydrophilizing agent master batch (trade name: Riquete Master EAR-5), another hydrophilizing agent (trade name: Riquete Master EAR-2, diglycerin fatty acid ester (fatty acid: oleic acid), Base resin: Low density polyethylene, Melt index: 8.0, Surfactant concentration 8%, manufactured by Riken Vitamin Co., Ltd.) was added, and an open cell was obtained with the same formulation and the same conditions as in Example 1. It was.
[0041]
[Table 1]

[0042]
[Table 2]

[0043]
【The invention's effect】
As described above, the hydrophilic polyethylene-based open cell body and the production method thereof according to the present invention have excellent hydrophilicity and water retention as well as excellent durability, and weather resistance, chemical resistance, mechanical strength, open cell. A carrier that fills a biological filtration septic tank at a low cost with a simple process and has a high rate of open cells, household use, industrial use, interior use, personal belongings, agriculture and fisheries industry-water-absorbing material or water retaining material for horticultural use, etc. It is suitably used as a material such as and is extremely useful industrially.

Claims

A substance obtained by mixing 100 parts by weight of a polyethylene resin with diglycerin fatty acid ester alone or diglycerin fatty acid ester as a base and glycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester and / or ethylene oxide adduct, and the fatty acid is C ₁₂ A hydrophilic polyethylene-based resin open-cell body obtained by adding 1 to 15 parts by weight of a surfactant in a range of ˜C ₁₈ and heating and foaming.

The hydrophilic polyethylene resin open-cell body according to claim 1, which is incorporated in a biological filtration sewage purification apparatus and used as a microorganism-adhering carrier.

A substance obtained by mixing 100 parts by weight of a polyethylene resin with a diglyceric acid fatty acid ester alone or a diglycerin fatty acid ester as a base and a glycerin fatty acid ester, a sorbitan fatty acid ester and / or an ethylene oxide adduct, and the fatty acid is C 1-15 parts by weight of a surfactant in the range of ₁₂ to _C18 , a foaming agent and a cross-linking agent are mixed, heated and foamed in a mold that is not airtight, and then mechanically deformed to make the bubbles communicate. Manufacturing method of polyethylene-based resin open cell body.

A substance obtained by mixing 100 parts by weight of a polyethylene resin with diglycerin fatty acid ester alone or diglycerin fatty acid ester as a base and glycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester and / or ethylene oxide adduct, and the fatty acid is C ₁₂ 1 to 15 parts by weight of a surfactant in the range of ~ _C18 , a foaming agent and a cross-linking agent are mixed, heat-shaped into a desired shape, and heated under normal pressure in a mold that is not airtight to be cross-linking agent and foaming agent A method for producing a hydrophilic polyethylene-based resin open-cell body in which bubbles are formed by simultaneously decomposing them, and then bubbles are connected by mechanical deformation.