JP3628821B2 - Hollow composite member - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の金属製形材が互いに嵌合して形成され、例えば車両のドアビーム等に好適に使用される中空複合部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、安全対策の一貫として、衝突時の衝撃から乗員を保護する各種の緩衝部材が装着されているが、近年自動車用の緩衝部材として、例えば側面からの衝突の衝撃から乗員を保護するため、ドア内部に補強用の横梁(ドアビーム)が装着されるようになってきた。ドアビームは主にドアの内側への障害物の侵入を極力防止しようというもので、高剛性で衝突時のエネルギを吸収する能力の高いことが要求され、軽量化の要請もあり、一般的にはアルミニウム合金の中空押出形材が適用されている。
【0003】
このような中空押出形材は、例えば、図7に示すように、部材長に切断した後、この押出形材4の両端に鉄製のブラケット5を固定し、ブラケット5を介してボルト6によりドアへ装着する。あるいは、図8に示すように、部材長に切断した後(図8(a))、両端部を斜めに切断し(図8(b))、次いで一方のフランジ部にボルト穴を形成し、ドアへ装着する。
【0004】
しかし、従来の閉断面の中空部を有するアルミニウム押出形材をドアビームとして適用する際には、一般に次のような問題点がある。
(ア)閉断面形状は押出抵抗が大きいため、押出速度が遅く、生産性に劣る。また、押出抵抗が大きいため、7075(超々ジュラルミン)などの高強度合金による製造が難しく、合金選択の幅が限定される。断面形状がより複雑になれば、さらにこの傾向は強まる。
(イ)押出材として熱処理型のアルミニウム合金を用いる場合、焼入れを必要とするが、閉断面形状であることから焼入れ時の冷却速度に違いが生じやすく、そのため、断面を構成する部位により材料強度のバラツキがでる。強度のバラツキが大きくなると元々設定した材料特性と異なることになり、当然所定の性能を得ることができないため、歩留りは悪くなる。特に軽量化のため高強度材を使用して薄肉としたものや水冷により焼きを入れるもの、あるいは断面形状がより複雑なものでは、その傾向が強まる。
【0005】
(ウ)ドアビームのドアへの装着を、図7に示すようなブラケット方式で行う場合、部品点数が多くなり、ブラケット5の加工も必要であるので製造工程が多くなり、それがドアビームのトータルコストを押し上げる。一方、図7に示すような切断方式で行う場合、斜め切断の工程が必要であり、また、ブラケット方式に比べドア側との接地面積が少なく、十分な取付強度が得られない場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上、従来の閉断面押出形材の問題点をドアビームを例に挙げて説明したが、これらの問題点は、閉断面の押出形材を製造する場合、及びその押出形材を何らかの構造部材として適用する場合に共通する問題点でもある。
すなわち、本発明は、例えばドアビーム等に適用される閉断面の押出形材に共通する上記問題点を解決するためになされたもので、より具体的には、閉断面形状の押出形材を製造するときに問題となる押出速度の低下、材料選択上の制限、冷却の不均一等の問題がない閉断面形状部材を得ることを目的とする。また、例えば構造部材として使用する際、他の部材への取り付けのための工程が従来より少なくてすみ、必要に応じて十分な取り付け強度を確保できる閉断面形状部材を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の金属製形材が断面の少なくとも2箇所で長手方向に沿って嵌合し、かつ嵌合した金属製形材同士の間に長手方向に沿って中空閉断面が構成されていることを特徴とする中空複合部材に関する。ここで、金属製形材とは、アルミニウム又はアルミニウム合金やその他の金属の押出形材のほか、圧延又は折り曲げにより製造した形材も含む。また、本発明でいう嵌合とは、後述するばね嵌合又はスライド嵌合を意味する。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記中空複合部材を構成する複数の形材は、嵌合したとき形材同士の間に長手方向に沿って中空閉断面が構成される限りにおいて、閉断面部を有する形材でも、開断面の形材(閉断面部を有さない形材)でもあり得る。それぞれの形材は、例えば、互いに対向する複数のリブを有し、その先端部で互いに嵌合し、その間に中空閉断面を構成する。これらのリブは、好ましくは想定される荷重の方向に平行とされ、スライド嵌合の場合、それぞれの形材の互いに嵌合するリブは断面でみて同一直線上に設けられるのが望ましい(断面でみて左右にずれていると、荷重を受けたときモーメントがかかり弱い)。
【0009】
図1は、このような中空複合部材の典型例を模式的に示したもので、それぞれフランジ部とそれに垂直な一対のリブからなり溝形の開断面を有する2つの金属製押出形材(1、2)、(11、12)が、互いに凹部側を相手側に向け、凹部の両側のリブの先端部で長手方向に沿って嵌合しており、両形材の間には長手方向に沿って、図に示すとおりの中空閉断面が構成されている。
【0010】
図1(a)は両形材1、2がばね嵌合している例である。ばね嵌合は、剛性の弱いばね側を弾性変形させることによって嵌合したもので、はまった状態では両形材のリブの先端部が弾性的な付勢力により係合し、形材の長手方向にもそれに垂直方向にも簡単には動かない。
図1(b)は両形材11、12がスライド嵌合している例であり、形材の長手方向からスライドさせて嵌合させることができる。スライド嵌合は長手方向に垂直な方向には係止され、また、ばね嵌合に比べて剛性が強いが、嵌合した後も長手方向には拘束されていないので、両形材が長手方向にずれないようにするためには何らかの拘束手段(例えば、溶接)が必要である。この例では、想定される荷重方向は図において上下方向であり、両形材のリブ11a、11bは、荷重方向に平行で、かつ断面でみて同一直線状にある。
【0011】
図2は、一方の金属製押出形材21が一部に中空閉断面部21aを含む例であり、押出形材21の溝形の開断面部21bの凹部側と他方の押出形材22の凹部側が互いに相手側に向き、凹部の両側のリブの先端部で形材の長手方向に沿ってスライド嵌合しており、両形材の間には長手方向に沿って、図に示すとおりの中空閉断面が構成されている。
【0012】
図1の例では、中空複合部材を構成する2つの押出形材はいずれも溝型の開断面であり、両者が嵌合することで、疑似口型をなす閉断面の中空複合部材が形成される。開断面の形材は押出が容易であり、このような口型閉断面の中空押出形材を従来どおり一体ものとして製造する場合に比べ、高い押出速度が実現され、材料選択上の制限も少なく、冷却の均一性も確保される。
また、図2の例では、中空複合部材を構成する2つの押出形材のうち一方は閉断面部を有し、両者が嵌合することで、2つの閉断面部を有する中空複合部材が形成される。この場合も、2つの閉断面部を有する中空押出形材を従来どおり一体ものとして製造する場合に比べ、押出が容易である。
【0013】
本発明に係る中空複合部材では、嵌合した金属製形材同士の間に長手方向に沿って構成された中空閉断面の内側に、必要に応じて樹脂を設けることができる。例えば嵌合前のいずれか一方又は双方の形材の凹部(凹部は図1又は図2参照)に樹脂を貼り付け、そのまま両形材を嵌合させる。従来の中空押出形材では、狭い中空部内側に樹脂を貼り付ける等は困難であるが、本発明に係る中空複合部材では容易になし得る。樹脂としてFRPなどの補強用樹脂を貼り付ければ、その分形材を薄肉化することで軽量化が図れ、そのほか、制振、断熱、防音等、目的に応じた樹脂を適宜貼り付けることができる。
【0014】
本発明に係る中空複合部材では、複数の金属製形材のいずれかが他の金属製形材より長尺であると、この長尺部分を他の部材に対する取付部として利用できる。特に開断面の形材の場合、長尺の形材の一方又は両方の長尺部分を押し広げると、平らで広い接合面積を確保でき、取り付け強度を向上させることができ、さらに、特にスライド嵌合の場合は、押し広げられた部分が他の形材の長手方向のスライドを防止し、溶接等の固定手段が不要となる。
【0015】
図3は、本発明に係る中空複合部材をドアビームに適用し、両側の長尺部分を押し広げた例である。このドアビームは、図1(b)で説明したものと本質的に同じ断面形状の2つのアルミニウム押出形材31、32からなり、一方の形材32が他方の形材31より長尺で、一方の形材32の他方の形材31より長く延びた部分(長尺部分)が両側に押し広げられ、両端部では平らにされている。図4は、このドアビームをドアフレームに取り付けた様子を示す。なお、本発明のドアビームは、前面からの耐衝突性をもたせる必要があるトラック用ドアビームとしても利用できる。
【0016】
このように長尺部分を押し広げることで、溶接の場合は広い溶接接合面積が確保でき、ボルトやリベット等で接合する場合は、ボルトやリベットの数を増やしたり、ボルト穴同士の間隔を広くしてボルト穴周りの応力集中を緩和することができる。同時に、押し広げられた長尺部分によって他方の形材31の長手方向へのスライドが止められ、両形材31、32は互いに固定される。
【0017】
なお、特開平5−270263号公報に、外向き凸条を有する長尺のビーム本体の外周に内向き凹条を有する短尺の補強材を嵌合し、ドアビームを形成することが記載されている。しかし、この公報の発明には、中空閉断面のドアビームを2つの開断面の形材を嵌合することで得るという技術思想は含まれていない。従って、この公報の発明は押出形材に関する前記従来技術の問題点を何ら解決するものではない。また、この公報の発明では、長尺形材の外面と短尺形材の内面がほぼぴったり嵌合しているので、断面係数を増加させて曲げ荷重に対する抵抗力を向上させるためには大きな重量増を伴うが、本発明では、はるかに効率的に断面係数を増加させることができる。さらに、上記公報のドアビームでは、長尺の形材は閉断面であり、長尺部分を押し広げてこれを取り付け部に利用するようなことは不可能である。
【0018】
また、図3の例では、長尺側の形材32の下側コーナー部を角部としたが、図5に示す例では、長尺側の溝形形材32’の下側コーナー部に適当なR(丸み)を付けることにより、長尺部を押し広げて平らに成形するときの成形性が向上し、フラット(平ら)性のよい取付部を得ることができる。
【0019】
これまでの説明では、本発明に係る中空複合部材を構成する複数の形材は、それぞれ1つの形材からなるもの(つまり、複数の形材の1つ1つ、例えば形材31と形材32はそれぞれが一本の形材である)であったが、これを必要に応じて複数の任意の断面形状の形材(ただし、嵌合部は同一形状)を組み合わせて構成することができる。いいかえれば、中空複合部材を構成する1つの形材に、その嵌合部を共用する複数の形材を嵌合させるということである。
【0020】
これにより、何らかの付加機能をもたせることができる。
例えば図6は、図3と同じようなドアビームの例であるが、長尺側の形材42が図3の形材32と同じ形状の一本の形材からなるのに対し、短尺側が3つの形材41a、41b、41a(41aは図3の形材31と同じ断面形状)からなり、いずれも長尺側の形材42にスライド嵌合している。短尺側の形材41bは、両側の短尺側形材41aが形材42の押し広げられた長尺部分により固定されているので、固定のための溶接等は不要である。この形材41bの左右に延長したプレート部分は、例えば、ワイヤーハーネス、ウインドウレギュレータ、オートロック装置等のドア内部品を取り付けるためのブラケットとして利用できる。むろん、形材41aや41bの形状は、車種やドア厚み、目的等に応じて任意に変更できる。
【0021】
本発明に係る中空複合部材では、複数の金属製形材のうちいずれかの形材の材質を他の形材の材質と異ならせることも自在にできる。例えば、材質の異なるアルミニウム合金の組み合せでもよいし、アルミニウム合金と他の金属との組み合せでもよい。この材質には、ヤング率や材料組織のほか、調質や成分によって変えることのできる種々の特性が含まれることはいうまでもない。こうすることで、異なる特性を合わせ持った中空複合部材(疑似クラッド材的な意味合いを持つ)を得ることができる。
また、その変形例として、中空複合部材を構成する1つの形材に、その嵌合部を共用する複数の形材を嵌合させる場合(段落0019参照)において、該複数の形材の材質を互いに異ならせるという適用の仕方も考えられる。
【0022】
形材の材質を変える1つの例として、例えば図1(b)に示す断面形状の中空複合部材を建築構造材としての梁部材に適用した場合、梁部材の両端部が支持され中央に上から曲げ荷重がかかるとすれば、圧縮力がかかる上側(曲げの内側)に高強度材、引張力がかかる下側(曲げの外側)に高延性材を使用すると、曲げを受けたときの外側の割れを遅らせることができ、その結果、安全部材として必要なエネルギー吸収量を稼ぐことができる。
【0023】
また、他の例として、溶接性に優れた形材と耐食性に優れた形材を組み合せ、溶接性に優れた形材を内側に向けて他の部材に対し溶接により固定し、耐食性に優れた形材を外的環境にさらされる外側に向けるということも考えられる。
さらに、例えば同じアルミニウム合金であっても、ヤング率の異なる材料からなる形材を組み合わせることで、断面の中立軸を材料面からコントロールすることも可能となり、具体的には、例えば中立軸を断面中央より引張側に近い方に偏らせれば、同じ曲率の曲げがかかったとしたとき、中立軸が断面中央にある場合に比べ、引張側の応力及び歪の負荷を軽減して割れを抑えることができる。
【0024】
本発明に係る中空複合部材は、通常の押出形材と同様に、これを曲げ加工用部材として各種用途に利用することもできる。この場合、嵌合部は曲げの中立軸上にもってくることが望ましい。これは、曲げの中立軸上では、理論上、圧縮、引っ張りの応力や歪がゼロであり、嵌合部によけいな負荷がかからず、嵌合部が外れにくいためである。
また、圧縮力がかかる曲げの内側に高強度材、引張力がかかる曲げの外側に高延性材を使用すると、曲げを受けたときの外側の割れを遅らせることができ、その結果、曲げ加工性が向上し、より小さいRで曲げることができるようになる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る中空複合部材では、閉断面形状の押出形材を製造するときに問題となる押出速度の低下、材料選択上の制限、冷却の不均一等の問題が解決される。また、これを構造部材として使用する際、例えばいずれかの形材を長尺としておけば、これを他の部材への取付部として利用でき、特に開断面の長尺の形材の長尺部分を押し広げてこれを取付部とすれば、十分な取付強度を確保できる。
さらに、本発明に係る中空複合部材は、中空閉断面の内側に樹脂を設けることも容易であるし、嵌合する複数の形材の材質を変えることで、異なる特性を合わせ持った疑似クラッド材とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空複合部材の断面の模式図であり、それぞれ、ばね嵌合(a)、スライド嵌合(b)を示す。
【図2】同じく、本発明に係る中空複合部材の断面の模式図である。
【図3】本発明を車両のドアビームに適用した例である。
【図4】その取付状態を示す図である。
【図5】本発明に係るドアビームの他の例を示す図である。
【図6】本発明に係るドアビームの他の例を示す図である。
【図7】従来のドアビームの装着工程を説明する図である。
【図8】同じく、従来のドアビームの装着工程を説明する図である。
【符号の説明】
1、2、11、12、22 開断面の押出形材
11a、11b 押出形材のリブ
21 閉断面部を有する押出形材
21a 中空閉断面部
22b 溝形の開断面部
31、41a、41b ドアビームの短尺側の押出形材
32、42 ドアビームの長尺側の押出形材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hollow composite member that is formed by fitting a plurality of metal shaped members to each other, and is suitably used for, for example, a vehicle door beam.
[0002]
[Prior art]
Various shock-absorbing members that protect occupants from impact at the time of a collision are mounted on the vehicle as part of safety measures, but in recent years, as a shock-absorbing member for automobiles, for example, occupants are protected from the impact of a collision from the side. For this reason, a reinforcing lateral beam (door beam) has been mounted inside the door. The door beam is mainly intended to prevent obstacles from entering the door as much as possible. It is required to have high rigidity and high ability to absorb energy at the time of collision. Aluminum alloy hollow extrusions are used.
[0003]
For example, as shown in FIG. 7, such a hollow extruded shape member is cut into a member length, and then an iron bracket 5 is fixed to both ends of the extruded shape member 4, and a door is connected by a bolt 6 via the bracket 5. Attach to. Alternatively, as shown in FIG. 8, after cutting into member lengths (FIG. 8 (a)), both ends are cut obliquely (FIG. 8 (b)), and then a bolt hole is formed in one flange part, Attach to the door.
[0004]
However, when an aluminum extruded profile having a conventional hollow section having a closed cross section is applied as a door beam, there are generally the following problems.
(A) Since the closed cross-sectional shape has a large extrusion resistance, the extrusion speed is slow and the productivity is poor. Further, since the extrusion resistance is large, it is difficult to manufacture with a high-strength alloy such as 7075 (extra super duralumin), and the range of alloy selection is limited. This tendency is further strengthened as the cross-sectional shape becomes more complex.
(B) When heat treatment type aluminum alloy is used as the extruded material, quenching is required, but because of the closed cross-sectional shape, the cooling rate during quenching tends to be different, so the material strength depends on the part constituting the cross section. The variation comes out. If the variation in strength is large, the material properties will be different from the originally set characteristics, and naturally, a predetermined performance cannot be obtained, so that the yield is deteriorated. In particular, the tendency becomes stronger in the case where the thickness is reduced by using a high-strength material for weight reduction, the case where baking is performed by water cooling, or the case where the cross-sectional shape is more complicated.
[0005]
(C) When the door beam is mounted on the door using the bracket system as shown in FIG. 7, the number of parts increases and the processing of the bracket 5 is also required, which increases the manufacturing process, which is the total cost of the door beam. Push up. On the other hand, when the cutting method as shown in FIG. 7 is performed, an oblique cutting process is required, and the ground contact area with the door side is small as compared with the bracket method, and sufficient attachment strength may not be obtained.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the problems of the conventional closed cross-section extruded shape have been described by taking the door beam as an example. However, these problems may occur when a closed cross-section extruded shape is manufactured and the extruded shape is used as a structural member. It is also a common problem when applied.
That is, the present invention has been made to solve the above-mentioned problems common to extruded profiles having a closed cross section applied to, for example, a door beam, and more specifically, an extruded profile having a closed cross sectional shape is manufactured. It is an object of the present invention to obtain a member having a closed cross section having no problems such as a decrease in extrusion speed, a limitation in material selection, and nonuniform cooling. Another object of the present invention is to obtain a member having a closed cross-sectional shape that can be used as a structural member with fewer steps for attachment to other members than before, and can secure sufficient attachment strength as required.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, a plurality of metal profiles are fitted in the longitudinal direction at least at two places in the cross section, and a hollow closed cross section is configured along the longitudinal direction between the fitted metal profiles. The present invention relates to a hollow composite member. Here, the metal profile includes aluminum, aluminum alloy, and other metal extrusion profiles, as well as profiles manufactured by rolling or bending. The term “fitting” as used in the present invention means spring fitting or slide fitting described later.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As long as a plurality of profiles constituting the hollow composite member have a closed hollow section along the longitudinal direction between the profiles when they are fitted, even a profile having a closed cross-section portion has an open cross-section. It can also be a profile (a profile that does not have a closed cross section). Each shape member has, for example, a plurality of ribs opposed to each other, and is fitted to each other at its tip portion, thereby forming a hollow closed cross section therebetween. These ribs are preferably parallel to the assumed load direction, and in the case of slide fitting, it is desirable that the ribs that fit each other in each section be provided on the same straight line as viewed in cross section (in cross section). If it is shifted to the left or right, a moment is applied and weak when a load is applied).
[0009]
FIG. 1 schematically shows a typical example of such a hollow composite member, and is composed of two metal extruded profiles (1) each having a groove-shaped open section made of a flange portion and a pair of ribs perpendicular to the flange portion. 2), (11, 12) are fitted along the longitudinal direction at the tip portions of the ribs on both sides of the concave portion with the concave portion side facing each other, and between the two profiles in the longitudinal direction A hollow closed cross section as shown in the figure is formed along.
[0010]
FIG. 1A shows an example in which both shape
FIG. 1B is an example in which the two
[0011]
FIG. 2 is an example in which one of the metal
[0012]
In the example of FIG. 1, the two extruded shapes constituting the hollow composite member are both groove-shaped open cross-sections, and when they are fitted, a hollow composite member with a closed cross-section that forms a pseudo-mouth shape is formed. The The shape of the open section is easy to extrude, and higher extrusion speeds are realized and there are fewer restrictions on material selection compared to the case of manufacturing such a hollow extruded section with a closed mouth shape as a single unit as before. Also, the uniformity of cooling is ensured.
In the example of FIG. 2, one of the two extruded profiles constituting the hollow composite member has a closed cross section, and the two are fitted to form a hollow composite member having two closed cross sections. Is done. In this case as well, extrusion is easier than in the case where a hollow extruded shape having two closed cross sections is manufactured as a single piece as usual.
[0013]
In the hollow composite member according to the present invention, a resin can be provided on the inner side of the hollow closed cross section formed along the longitudinal direction between the fitted metal profiles, if necessary. For example, resin is affixed to the concave portion (see FIG. 1 or FIG. 2 for the concave portion) of one or both of the shapes before fitting, and both shapes are fitted as they are. With a conventional hollow extruded shape, it is difficult to attach a resin to the inside of a narrow hollow portion, but it can be easily achieved with the hollow composite member according to the present invention. If a reinforcing resin such as FRP is affixed as the resin, it is possible to reduce the weight by reducing the thickness of the parting material, and in addition, a resin according to the purpose such as vibration control, heat insulation, and soundproofing can be appropriately affixed.
[0014]
In the hollow composite member according to the present invention, if any one of the plurality of metal profiles is longer than the other metal profiles, this elongated portion can be used as an attachment portion for the other members. In particular, in the case of a profile with an open section, if one or both of the elongated sections of the elongated profile are spread out, a flat and wide joint area can be secured, the mounting strength can be improved, and in particular, the slide fit In the case of the joint, the expanded portion prevents the other shape members from sliding in the longitudinal direction, and fixing means such as welding becomes unnecessary.
[0015]
FIG. 3 is an example in which the hollow composite member according to the present invention is applied to a door beam and the long portions on both sides are pushed and spread. This door beam is composed of two
[0016]
In this way, a wide weld joint area can be secured in the case of welding by expanding the long part, and when joining with bolts and rivets, the number of bolts and rivets is increased, and the distance between the bolt holes is increased. Thus, stress concentration around the bolt hole can be reduced. At the same time, the longitudinal portion of the
[0017]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-270263 discloses that a short reinforcing material having an inward recess is fitted to the outer periphery of a long beam body having an outward protrusion to form a door beam. . However, the invention of this publication does not include the technical idea of obtaining a hollow closed cross-section door beam by fitting two open cross-section profiles. Therefore, the invention of this publication does not solve the problems of the prior art related to the extruded profile. In the invention of this publication, since the outer surface of the long shape material and the inner surface of the short shape material are almost fit together, a large weight increase is required to increase the section modulus and improve the resistance to bending load. However, the present invention can increase the section modulus much more efficiently. Furthermore, in the door beam of the above publication, the long shape has a closed cross section, and it is impossible to push the long portion and use it as an attachment portion.
[0018]
Further, in the example of FIG. 3, the lower corner portion of the
[0019]
In the description so far, the plurality of profiles constituting the hollow composite member according to the present invention are each composed of one profile (that is, each of the plurality of profiles, for example, the
[0020]
Thereby, some additional function can be provided.
For example, FIG. 6 shows an example of a door beam similar to FIG. 3, but the
[0021]
In the hollow composite member according to the present invention, the material of any one of the plurality of metal profiles can be freely made different from the material of the other profiles. For example, a combination of aluminum alloys of different materials may be used, or a combination of an aluminum alloy and another metal may be used. It goes without saying that this material includes various properties that can be changed depending on the tempering and components in addition to the Young's modulus and the material structure. By doing so, it is possible to obtain a hollow composite member (having a pseudo-cladding meaning) having different characteristics.
As a modification thereof, when a plurality of shapes sharing the fitting portion are fitted to one shape constituting the hollow composite member (see paragraph 0019), the materials of the plurality of shapes are changed. The application method of making it mutually different is also considered.
[0022]
As an example of changing the shape material, for example, when a hollow composite member having a cross-sectional shape shown in FIG. 1 (b) is applied to a beam member as a building structure material, both ends of the beam member are supported from the top in the center. If a bending load is applied, using a high-strength material on the upper side where the compressive force is applied (inside the bend) and a high ductility material on the lower side where the tensile force is applied (outside the bend), Cracking can be delayed, and as a result, the amount of energy absorption required as a safety member can be earned.
[0023]
In addition, as another example, a shape with excellent weldability and a shape with excellent corrosion resistance are combined, and the shape with excellent weldability is fixed to other members by welding to the inside, resulting in excellent corrosion resistance. It is also conceivable to direct the profile to the outside exposed to the external environment.
Furthermore, even if the same aluminum alloy is used, for example, it is possible to control the neutral axis of the cross section from the material surface by combining shapes made of materials having different Young's moduli. If it is biased closer to the tension side than the center, when bending with the same curvature is applied, the stress and strain on the tension side can be reduced and cracking can be suppressed compared to when the neutral axis is in the center of the cross section. it can.
[0024]
The hollow composite member according to the present invention can be used for various applications as a bending member in the same manner as an ordinary extruded profile. In this case, it is desirable that the fitting portion is on the neutral axis of bending. This is because, on the neutral axis of bending, the stress and strain of compression and tension are theoretically zero, and no significant load is applied to the fitting portion, and the fitting portion is difficult to come off.
In addition, if a high-strength material is used on the inner side of a bend where compressive force is applied and a high-ductility material is used on the outer side of a bend where tensile force is applied, cracking on the outer side when subjected to bending can be delayed, resulting in bending workability. Is improved and can be bent with a smaller R.
[0025]
【The invention's effect】
As described above, the hollow composite member according to the present invention solves problems such as a decrease in extrusion speed, a limitation in material selection, and uneven cooling, which are problems when manufacturing an extruded shape having a closed cross-sectional shape. Is done. In addition, when using this as a structural member, for example, if one of the shape members is long, this can be used as an attachment portion to other members, and in particular, the long portion of a long shape member with an open cross section If this is expanded and used as an attachment portion, sufficient attachment strength can be secured.
Furthermore, the hollow composite member according to the present invention can be easily provided with resin on the inside of the hollow closed cross section, and the pseudo clad material having different characteristics by changing the material of a plurality of shapes to be fitted. It can be.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view of a cross section of a hollow composite member according to the present invention, showing a spring fit (a) and a slide fit (b), respectively.
FIG. 2 is a schematic view of a cross section of a hollow composite member according to the present invention.
FIG. 3 is an example in which the present invention is applied to a door beam of a vehicle.
FIG. 4 is a diagram showing the state of attachment.
FIG. 5 is a view showing another example of a door beam according to the present invention.
FIG. 6 is a view showing another example of a door beam according to the present invention.
FIG. 7 is a diagram illustrating a conventional door beam mounting process.
FIG. 8 is also a diagram for explaining a conventional door beam mounting process.
[Explanation of symbols]
1, 2, 11, 12, 22 Extruded profiles 11a, 11b with open
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