JP3628398B2 - Electrolyte filling device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、コンデンサーや電池のケースに電解液を充填する装置に関する。とくに、本発明の装置は、電極群を入れたケースであって、速やかに電解液を電極群の隙間に浸透できないケースに電解液を充填するのに最適な電解液の充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オイルコンデンサーや電池は、電極群を入れたケースに電解液を充填し、その後ケースを閉塞して製造される。ケースに電解液を充填するとき、電極群の隙間に電解液を含浸させるには時間がかかる。とくに、電極板を密に積層した電極群を内部に収納したケースは、電解液の充填に極めて時間がかかる。それは、ケースに電解液を充填しても、電解液は電極群の隙間にスムーズに浸透されないからである。電解液の浸透に時間がかかるため、この間にケース内に不純物が侵入し易くなる弊害がある。この弊害を防止するために、電解液を充填したケースを最適な環境に調整されたストックヤードに保存して静置する必要がある。さらに、静置する湿度等の環境が適正でないと、水分が侵入して電気特性を低下させる等の弊害も発生する。さらにまた、多量のケースを静置するために広いストックヤードを必要とする。また、能率よくコンデンサーや電池を多量生産できない欠点もある。
【0003】
このため、従来は、垂直に立てたケースに必要な所定の量の電解液を充填し、その後長い時間静置して、電極群の隙間に徐々に電解液を浸透させていた。この方法は電解液を電極群に含浸させるのに時間がかかって、能率よく電解液を充填できない欠点がある。さらに、この方法は、ケースに所定量の電解液を充填すると、電解液がケースから溢れる。ケースに充填した電解液が漏れるのは、電解液の注液量を、電極群に含浸された状態で適量になるように決定されるにもかかわらず、電解液が電極群の隙間に速やかに含浸しないため、ケースから溢れてしまうためである。したがって、図1に示すように、ケース1の開口部に、封口ガスケットで水密にカバー2を装着し、カバー2の内部に、必要な量の電解液3を充填して静置している。ケース1に一つづつカバー2を装着するには手間がかかり、電解液3を能率よくケース1に充填することを難しくしている。また、電解液3を電極群4の隙間に十分に含浸させるために、例えば2時間静置しておく必要があり、極めて生産効率が悪い。多量生産するためには、多くの設備が必要になり、カバー2の装着も大変な手間となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電解液を速やかに電極群に含浸させるために、電解液を入れたケースの開口部を気密に閉塞し、閉塞したケースの開口部を真空ポンプで減圧する装置が開発されている。この装置は、ケース内を減圧するので、電極群の隙間にある空気が気泡となって電解液の液面に浮上する。このため、静置する方法に比較すると、相当に速い時間に電解液を電極群の隙間に充填できる。ただ、この装置は、減圧したときに、電極群の隙間にあった空気が気泡になるが、この気泡が微細なために、速やかに電解液の液面に浮上しない欠点がある。微細な気泡は、電極群の表面に付着し、あるいは、電極群の隙間からスムーズに排出されず、電解液の液面に速やかに浮上しない。このため、この装置は、電解液を電極群の隙間に充分に浸透させる時間を、充分に満足できる程度にまでは短くできない。電解液を電極群に浸透させる時間は、電極群の隙間、すなわち密度にもよるが、約数分間はかかって、1分以内に短縮することが難しい。
【0005】
本発明者は、さらに、電解液の充填時間を短縮するために、減圧するのに代わって、電解液を充填したケースの開口部を閉塞して加圧する装置を開発した。この装置は、ケース内を1気圧以上に加圧できるので、電解液を強制的に浸透させることで、減圧する装置に比較すると、より短時間で電解液を浸透できる特長がある。ただ、この装置は、いったんは電極群の隙間に含浸させた電解液が、ケースの加圧状態を開放して大気圧に戻した瞬間に、ケースから飛び出してしまう欠点がある。それは、ケースの加圧状態を開放した瞬間に、電極群の隙間で加圧されて小さく押し潰されていた気泡が、大きく膨張するからである。
【0006】
以上のように、ケースの開口部を閉塞して減圧する装置は、電極群の隙間にある空気をスムーズに排出するのが難しくて含浸に時間がかかる欠点があり、反対にケースを加圧する装置は、電極群の隙間にある空気が膨張して含浸された電解液を飛び出させる欠点がある。
【0007】
本発明者は、減圧と加圧とを特別な条件で組み合わせることにより、従来の装置では到底に実現できないほど短い時間に、電極群の微細な隙間に、定量の電解液を速やかに浸透させることに成功した。したがって、本発明の重要な目的は、簡単かつ容易に、しかも短時間に定量の電解液を充填できる電解液の充填装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電解液の充填装置は、セパレータを介して積層された電極群4の挿入されたケース1を気密に閉鎖する閉塞シリンダー5と、この閉塞シリンダー5で閉鎖されるケース1内を減圧し、減圧した状態から圧力を上昇できる減圧機と、閉塞シリンダー5で閉鎖されるケース1の開口部に電解液3を注入する注液管7と、この注液管7に連通されている電解液3の一時貯溜室8と、一時貯溜室8に蓄えられる電解液3を押し出して、注液管7でもってケース1に電解液3を注液するピストン9と、このピストン9を駆動する押圧機構とを備える。
【0009】
以上の充填装置は、閉塞シリンダー5でケース1の開口部を気密に閉塞し、減圧機でケース1内を減圧する状態で、ピストン9を駆動して、一時貯溜室8の電解液3を注液管7からケース1に注液する。
【0010】
さらに、本発明の電解液の充填装置は、注液管7の先端を、一時貯溜室8の電解液3の液面よりも上方まで延長している。先端が液面よりも高い位置にある注液管7は、一時貯溜室8の電解液3が流入しない。電解液3を注液管7からケース1に注液するときは、ピストン9が一時貯溜室8の電解液3の液面を押し上げる。この構造の装置は、ピストン9が電解液3を押圧して電解液3をケース1に注液する。
【0011】
本発明の電解液の充填装置は、下記のようにして、ケースに電解液3を注液する。
(1) 閉塞シリンダー5が、電極群4の挿入されたケース1を気密に閉塞する。
(2) 減圧機が閉塞シリンダー5で閉鎖されたケース1を減圧する。この工程で、ケース1内の空気が排気される。このため、電極群4の隙間にある空気も排気される。
(3) ピストン9が一時貯溜室8の電解液3を押し出して、ケース1に注液する。ケース1に注液された電解液3は、空気が排気された電極群4の微細な隙間に速やかに浸透して含浸される。ピストン9は減圧されたケース1に電解液3を注液するために駆動される。すなわち、減圧機がケース1を減圧した後にピストン9が電解液3を注液する。
(4) 減圧機はケース1内を減圧した後、圧力を上昇させて注液された電解液3を電極の隙間にさらに速やかに含浸させる。
【0012】
以上のようにして、電解液3をケース1に注液する本発明の装置は、気密に閉鎖したケース1に減圧状態で電解液3を注液する。減圧された状態でケース1に電解液3を注液するので、従来の装置のように、電極群4の空隙にある空気を、気泡状態として電解液3上に浮上させて排気する必要はない。空気は、電解液3の充填される前に電極群4の隙間を通過して、速やかに排気される。隙間から空気を排気した電極群4に充填される電解液3は、速やかに電極群4の微細な空隙に浸透する。空隙に溜る空気が、電解液3の浸透を阻害しないからである。したがって、減圧した状態でケース1に充填された電解液3は、速やかに電極群4の隙間に浸透する。
【0013】
ただ、この状態において、電解液3は完全には電極群4の隙間に含浸されない。減圧して電極群4の隙間にある空気を完全に排気することが難しいからである。空気が残存する電極群4の空隙に電解液3を強制的に含浸させるために、本発明の充填装置は、減圧機でもって、減圧した後にケース1内の圧力を上昇させる。圧力が上昇すると、電極群4の隙間に残存する空気の体積が小さくなる。空気の体積は圧力に反比例するからである。とくに、減圧された状態で膨張している空気は、圧力を上昇させることによって、体積が減少される。たとえば、76Torrの真空度に減圧しているケース1内を大気圧にすると、空気の体積は1/10に減少し、大気圧よりも1気圧高くすると、1/20に減少する。体積の減少した空気は、電極群4の隙間に電解液3が浸透されるのを阻害しなくなる。このため、圧力を上昇させることにより、電解液3は電極群4の隙間にさらにスムーズに浸透される。さらに、減圧した状態から相対的に圧力を上昇させるので、それほど絶対的な圧力を高くすることなく、電極群4の隙間に残存する空気の体積を著しく減少できる。このため、たとえケース1内を加圧しても、大気圧以上にそれほど加圧しないで、電解液3を浸透できるので、ケース1の加圧状態を開放して大気圧に戻したときに、電極群4に含浸された電解液3が飛び出すこともない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための電解液の充填装置を例示するものであって、本発明は電解液の充填装置を下記のものに特定しない。
【0015】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。
【0016】
本発明の電解液の充填装置の一形態を図2に示す。この図に示す装置は、大きく分けて土台10と閉塞シリンダー5とピストン9から構成される。図のような装置が1台または数台、あるいは数十台、ラインとして並べられ、並列にそれぞれの装置がケース1に電解液3を充填して、処理能力を大きくできる。
【0017】
土台10には、電極群4の挿入されたケース1が装着される。ケース1は土台10に垂直に固定され上端を開口しており、ここから電解液3が注入される。ケース1の内部には、セパレータ等を介して積層された電極群4が挿入されている。この電極群4に電解液3を含浸させて、電解液3をケース1内に充填する。
【0018】
土台10は電解液の充填装置の下部に位置し、中央にケース1を固定するための支持部10Aが設けられている。支持部10Aは、ケース1に電解液3が充填できるようにケース1を保持するためのものであり、例えばケースの側面を挟着する部材や、ケースを挿入する挿入口等の構造が使用できる。
【0019】
土台10はキャリアの役目も果たし、電解液3を充填しようとするケース1を保持して電解液の充填装置の下面に移動し、ケース1に電解液3が充填されると土台10が移動して、次の電解液3を充填するケース1を保持した土台10が充填装置の下面に移動し、順次ケース1を電解液の充填装置に移送していく。たとえばライン状のコンベアに複数のケースを保持した土台や、ルーレット状にケースを保持した土台等が使用できる。また、一つの土台に一つのケースを保持する構造の他、一つの大きな土台に複数のケースを保持する構造も使用できる。
【0020】
電解液3を充填するケース1には、コンデンサーや電池等、内部に電極群を収納しており、ここに電解液3を充填しようとするものが全て使用できる。特に、高性能化を図るために電極板を高密度に積層した電極群は隙間がほとんどないので、電解液の充填が困難である。本発明の電解液の充填装置はこのような電極群を収納したケースでも、効率よく電解液を充填できる。また、この装置は電解液に限らず、隙間の狭い部分に液体を充填する他のものにも応用できる。
【0021】
土台10は、閉塞シリンダー5に連結される。閉塞シリンダー5は、電解液3の充填部5Aと、シリンダー本体5Bからなる。電解液3の充填部5Aは、閉塞シリンダー5の下面を開口している開口壁5aと、開口壁5aの上部に位置するノズル部11で構成される。また充填部5Aは、ケース1に電解液3を充填する充填チャンバー12を有する。充填チャンバー12は、上面をノズル部11、側面を開口壁5a、下面の開口部を土台10の上面で密閉されて構成される。
【0022】
また、閉塞シリンダー5には減圧機(図示せず)と連結するための吸引部13が接続される。吸引部13は閉塞シリンダー5内部の充填チャンバー12と連結され、吸引部13を介して減圧機は充填チャンバー12と接続される。
【0023】
閉塞シリンダー5は、一時貯溜室8と充填チャンバー12を有する。充填チャンバー12は電解液3の充填部5Aの内部に設けられ、充填部5Aの上部は、シリンダー本体5Bと固定される。シリンダー本体5Bと充填部5Aの間にはノズル部11があり、ノズル部11はシリンダー本体5Bの下面を封鎖する。シリンダー本体5Bは上方を開口しており、開口部はピストン9と接続して閉鎖される。シリンダー本体5Bで構成される閉塞シリンダー5の上部は、電解液3の一時貯溜室8を有する。
【0024】
一時貯溜室8は、シリンダー本体5Bとノズル部11からなる。一時貯溜室8には電解液3が充填される。一時貯溜室8の底面はノズル部11で封鎖されている。ノズル部11の中心には注液管7が挿通して固定されている。注液管7は一時貯溜室8を連通して、上端部分は電解液3の液面よりも上方まで延長されている。注液管7の下端は充填チャンバー12内に突出し、ケース1の開口部に位置する。本発明の電解液の充填装置は、ピストン9で一時貯溜室8内の電解液3の液面を押し上げ、電解液3を注液管7を通じてケース1に充填する。
【0025】
閉塞シリンダー5の上部はピストン9と連結される。ピストン9はピストン上下機構(図示せず)に連結されて、上下に移動する。ピストン9は、ピストン本体14と閉鎖環15とスプリング16と押圧板17とからなる。閉鎖環15の中心にはピストン本体14が挿通され、摺動自在に連結される。ピストン本体14は円柱状で、中心に挿通孔18を設ける。ピストン本体14の上端は押圧板17に固定され、押圧板17と閉鎖環15はスプリング16で連結される。スプリング16は、ピストン9と閉塞シリンダー5を連結したときにこの連結部を気密に保持するためのものである。押圧板17はさらに押圧機構(図示せず)に連結されており、押圧機構で押圧板17は上下される。押圧機構で押圧板17が押し下げられるとピストン本体14は降下され、押圧板17が引き上げられると、ピストン本体14は上昇される。
【0026】
次に、土台10と閉塞シリンダー5の連結部を説明する。土台10は閉塞シリンダー5の下部と連結される。閉塞シリンダー5は垂直方向に上昇、降下が可能で、図示しないがシリンダー上下機構に連結されている。閉塞シリンダー5は上部のシリンダー本体5Bと下部の電解液3の充填部5Aとからなる。充填部5Aは電解液3をケース1に充填する部分であり、土台10と連結して充填チャンバー12を構成する。閉塞シリンダー5は下部の充填部5Aで土台10と連結され、土台10と閉塞シリンダー5の連結部は気密に閉鎖される。閉塞シリンダー5は圧変化に十分対応できる強度を有し、かつ電解液3に接触して錆等の変質をしないもの、例えばステンレス等の金属が使用できる。
【0027】
図3に示す土台10は、ケース1の支持部10Aと、段差面10Bとを有し、凸状の円柱形状をしている。一方、電解液3の充填部5Aは底面を開口する円筒状で、側面を開口壁5aで構成しており、その断面は逆凹状で、凸状の土台10と嵌合できる形状をしている。両者は中心軸が一直線上にあり、閉塞シリンダー5を垂直に降下させると充填部5Aと土台10とが嵌合できる位置にある。閉塞シリンダー5を土台10に降下すると、土台10の段差面10Bと、開口壁5aの端面が接触して、土台10と充填部5Aはぴったりと嵌合し、土台10の支持部10Aの外周と充填部5Aの開口壁5aの内面が密着して、この部分で気密に閉鎖される。充填部5Aと土台10が気密に密着できるよう、土台10の支持部10Aの外径は、充填部5Aの開口壁5aの内径にほぼ等しい。また、支持部10Aの側面にはOリング等のシーリング部材が設けられ、土台10と充填部5Aが密着して、支持部10Aと開口壁5aの隙間から空気が漏れないようにしている。
【0028】
開口壁5aの中間部では、ケース1の開口部で電解液3が充填される状態が確認できるよう、この部分に確認窓19が設けられる。確認窓19は圧変化に対応できる十分な強度を有し、かつ透明なガラス製等とし、閉塞シリンダー5の開口壁5aに密着する円筒状をしている。接触面にOリングを配して完全に密着できる。閉塞シリンダー5の開口壁5aの一部で、ケース1の開口部が確認できる位置の部分を除去して、ここから確認窓19を通じて電解液3の充填状態を確認できる。また、開口壁5aを除去する部分は、閉塞シリンダー5の中心軸に対して相対する位置に2箇所または複数設けて、一部を確認窓19とし、他を採光窓20とすることができる。確認窓19と相対する位置に採光窓20を開口することで、ここから外部の光を閉塞シリンダー5に採光し、ケース1の開口部付近を明るくして電解液3を充填する様子が確認できる。
【0029】
閉塞シリンダー5には図示しないが、減圧機が連結される。減圧機は、閉塞シリンダー5で閉鎖される空間を減圧でき、さらに減圧状態から圧力を上昇できる全てもの、例えば吸引ポンプや真空ポンプが使用できる。真空ポンプは、ポンプの運転を調節して空気の吸引量を変化でき、真空度を変えることで圧力を調節できる。はじめに空気を多く吸引して真空度を高め、すなわち圧力を低下して、ここから徐々に吸引を弱めて大気圧に近づけていき、すなわち相対的に加圧していくことができる。さらにポンプを逆転させて加圧して、大気圧よりも高い圧力状態とすることもできる。
【0030】
減圧機は図示しないが、減圧機と閉塞シリンダー5の連結部は、図2に示すように、閉塞シリンダー5の側面で吸引部13を、充填チャンバー12に気密に接続している。充填チャンバー12は、注液管7を通じて一時貯溜室8に連通される。一時貯溜室8および充填チャンバー12を気密に閉鎖して減圧機を作動させると、充填チャンバー12内部の空気が吸引され、減圧される。すると、充填チャンバー12内のケース1の開口部から、電極群4の隙間の空気が排気され、電解液3を充填しやすい環境となる。同時に、一時貯溜室8に蓄えられる電解液3の上部に溜まった空気も、ピストン本体14の挿通孔18から注液管7を通じて排気される。一時貯溜室8から空気を除くことで、電解液3を充填する際に、電解液3中に気泡が混じってケース1に充填されることが防止される。減圧中の時点では、まだ電解液3は充填されない。
【0031】
図2に示す装置を複数台備えて、多量のケースに並列に電解液を充填する場合、減圧機は複数設ける必要はなく、一台の減圧機にロータリージョイントを介して複数のホースに分岐して、各々の装置に吸引部を接続することもできる。この場合、ロータリージョイントを回転して吸引のオンオフを切り換え、あるいは吸引力を調整をすることができる。
【0032】
本発明の電解液の充填装置は、減圧機で閉塞シリンダー5内を減圧した後、ピストン9を降下してケース1に電解液3を充填する。閉塞シリンダー5は上部に電解液3の一時貯溜室8を有する。一時貯溜室8は、シリンダー本体5Bとノズル部11の上面からなる。シリンダー本体5Bは閉塞シリンダー5の上部に固定される。シリンダー本体5Bは円筒状で、内部に電解液3の一時貯溜室8を設ける。円筒状のシリンダー本体5Bの下面は、ノズル部11の上面で閉鎖される。図2に示す装置では、電解液3の充填部5Aを構成する開口壁5aを円筒状として、開口壁5aの上部で内周に密着させるように、円筒状のシリンダー本体5Bの外周と、シリンダー本体5Bの底面を封鎖する円盤状のノズル部11とを固定する。
【0033】
ノズル部11の中心には注液管7が固定される。注液管7は閉塞シリンダー5内部で垂直方向に延長され、上端は一時貯溜室8に、下端は充填チャンバー12に突出し、これらを連通する。注液管7の上端は、一時貯溜室8に蓄えられる電解液3の液面よりも上方まで延長される。注液管7の下端は、充填チャンバー12内でケース1の開口部に位置する。ピストン9が降下し一時貯溜室8の電解液3の液面を押し上げると、液面が注液管7の上端に達し、電解液3は注液管7を通じて、減圧されたケース1に充填されるように構成されている。
【0034】
一時貯溜室8は、電解液3が充填された状態で、ピストン9が降下して上端の開口部を閉鎖される。ピストン9はピストン上下機構(図示せず)によって、上昇、下降される。ピストン9を上昇位置として、一時貯溜室8の上端を開口して、ここから電解液3を供給ノズル21で一時貯溜室8に充填する。電解液3の充填された一時貯溜室8の上端に、ピストン9は垂直に降下して、一時貯溜室8を気密に閉鎖する。したがって、ピストン9の中心軸と一時貯溜室8の中心軸、すなわち閉塞シリンダー5の中心軸は、同一の垂直線上にある。ピストン9に設けられたスプリング16と、シリンダー本体5Bの上端に設けられたOリング等の作用で、ピストン本体14の降下等によっても、一時貯溜室8は気密状態に保たれる。
【0035】
ピストン9をピストン上下機構で降下して、一時貯溜室8を閉鎖した状態から、さらにピストン本体14を降下して、電解液3を押し出す。ピストン本体14の上下移動は、押圧機構(図示せず)によって駆動される。押圧機構は、押圧板17に連結されており、押圧板17の下面には、ピストン本体14の上端が固定されている。したがって、押圧機構が押圧板17を降下させると、ピストン本体14は押し下げられ、押圧機構が押圧板17を上昇させると、ピストン本体14は引き上げられる。
【0036】
ピストン本体14の中心には、挿通孔18が設けられる。挿通孔18は、円柱状のピストン本体14の底面の中心から、中心軸に沿って、ピストン本体14内部の途中まで設けられる。図2において、挿通孔18はピストン本体14の底面を開口し、途中で閉鎖されている。挿通孔18の中心に注液管7が挿通できるように、挿通孔18と注液管7も同一垂直線上にあり、挿通孔18の内径は、注液管7の外径よりも一回り大きい。挿通孔18と注液管7の隙間に電解液3を通すためである。また、挿通孔18の長さは、ピストン本体14を一時貯溜室8の底面までいっぱいに押し込んだときに、注液管7の先端が挿通孔18の上端の閉鎖部に接触しない長さとする。
【0037】
ピストン9を降下した状態で、注液管7は挿通孔18に挿入される。ピストン本体14をさらに降下させると、注液管7はさらに挿入される。一時貯溜室8には電解液3が充填されるので、ピストン本体14を降下すると、電解液3には圧力が加わる。圧力の加えられた電解液3は、液面を下げられ、下方に行き場を失って、挿通孔18と注液管7の間の隙間に押し上げられる。すなわち、挿通孔18での電解液3の液面は上昇する。さらにピストン本体14が押し下げられて、電解液3の液面が上昇して、挿通孔18に挿入された注液管7の上端にまで達すると、電解液3は注液管7を通じて下方の充填チャンバー12に流れ込む。注液管7の下端は充填チャンバー12内に固定されたケース1の開口部に位置するので、一時貯溜室8から押し上げられた電解液3は、ケース1内に充填される。
【0038】
シリンダー本体5Bは上端を開口した円筒状で、開口部をピストン9で閉鎖して一時貯溜室8は気密に封鎖される。一時貯溜室8の大きさはピストン本体14が内部に挿入でき、かつ必要量の電解液3を充填できる容積に設計される。よって、シリンダー本体5Bの内径と、ここに挿入されるピストン本体14の外径とはほぼ等しい。シリンダー本体5Bの内径と高さは、ケース一本に必要な量の電解液3を蓄えられる十分な容積となるよう決定される。一時貯溜室8には電解液3を蓄えておけるように底面をノズル部11で封鎖している。
【0039】
ノズル部11はOリング等を使用してシリンダー本体5Bと気密に閉鎖される。ノズル部11の中心には注液管7が固定される。ノズル部11は、シリンダー本体5Bの底面を構成し、また充填チャンバー12の上部に位置してケース1の開口部に注液管7を位置させる。ノズル部11で一時貯溜室8と充填チャンバー12を分離し、注液管7を通じて一時貯溜室8と充填チャンバー12を連通する。
【0040】
ピストン9の駆動は、押圧機構によって制御される。押圧機構がピストン本体14を上下させるタイミング、周期は、減圧機の動作と同期させる。すなわち、減圧機が作動して、気密に閉鎖された充填チャンバー12内の空気を吸引しているときはピストン本体14を上昇位置で停止させる。減圧機がケース1内を十分減圧してから、押圧機構はピストン本体14を降下して電解液3を押し出し、ケース1に充填する。このように、まずケース1内の空気を除去して、電解液3を充填しやすい状態としてから、ピストン9で電解液3をケース1に充填するように、減圧機と押圧機構の動作を同期させることで、スムーズかつ迅速に電解液3をケース1内に充填することができる。
【0041】
本発明の電解液の充填装置がケース1に電解液3を充填する様子を、図3から図11に基づいて説明する。
(1) 図3に示すように、ケース1を土台10にセットする。ピストン9と閉塞シリンダー5は上昇位置にある。ケース1のセットされた土台10を閉塞シリンダー5の下部に位置させる。
【0042】
(2) 図4に示すように、土台10の上に閉塞シリンダー5を降下させて、閉塞シリンダー5と土台10の接続部分を気密に密着する。このとき、ピストン9は上昇位置にあるので、閉塞シリンダー5は閉鎖されておらず、一時貯溜室8の上部は開口している。
【0043】
(3) 図5に示すように、供給ノズル21を移動して一時貯溜室8の開口部に位置させ、電解液3を一時貯溜室8に充填する。供給ノズル21は、先端を一時貯溜室8の開口部に位置させることができるように、図示しないが、供給ノズル移動機構に連結される。また供給ノズル21には、ケース1に充填する電解液3の貯蔵タンクが連結されており(図示せず)、貯蔵タンクから電解液3を必要な量供給できる。充填される電解液の量は、一本のケースに必要とされる電解液の量とする。このとき、注液管7の上端は電解液3の液面よりも上に位置するので、電解液3は注液管7から下に落ちることがなく、一時貯溜室8に溜まる。所定量の電解液3が充填されると、供給ノズル21は一時貯溜室8の開口部から移動する。
【0044】
(4) 図6に示すように、ピストン9をピストン上下機構で降下させて、閉塞シリンダー5の上部に連結する。この状態でピストン9と閉塞シリンダー5は密着されるので、一時貯溜室8は気密に閉鎖され、同時に充填チャンバー12も密閉される。次に、密閉された充填チャンバー12を減圧機で減圧する。減圧機は充填チャンバー12と吸引部13を介して連結されているので、減圧機で吸引して充填チャンバー12内の空気を排気して減圧する。このとき、充填チャンバー12と一時貯溜室8は注液管7を介して連結されているので、一時貯溜室8内の空気も吸引され、注液管7を通じて充填チャンバー12内の空気と一緒に排気される。充填チャンバー12は真空状態にまでする必要はなく、例えば60Torrとする。この工程で、ケース1内の電極群の隙間に存在する空気は大部分が排気される。
【0045】
(5) 図7に示すように、減圧機で充填チャンバー12内の負圧状態を保ったまま、ピストン本体14を降下させる。すると一時貯溜室8の体積が減少して一時貯溜室8の圧力が上昇し、電解液3が挿通孔18に押し上げられる。押し上げられた電解液3が注液管7の上端に達すると、注液管7を通過して下方に流れ込み、充填チャンバー12のケース1に電解液3が充填される。充填チャンバー12は減圧されており、ケース1内の電極群の隙間の空気はかなりの部分で排気されている。このため、電解液3は空気に邪魔されることなくスムーズに電極群の隙間に入り込み、またケース1内は真空状態に近い負圧なので吸い込まれるように急速に電極群の隙間に浸透していく。
【0046】
なお、一時貯溜室8の電解液全てを押し出さなくとも、ケースに必要な量の電解液が充填されればよいので、ピストン本体14を一時貯溜室8の最下部まで降下せずにピストン本体14の降下を止め、一時貯溜室8に電解液3が少量残る状態とすることもできる。この場合、図5のようにピストン9を上昇したときの一時貯溜室8にはケース1に必要な量よりも多めの電解液3が充填されており、ピストン本体14を降下すると一時貯溜室8には少量の電解液3が残り、次のケース1に充填する電解液3を必要な量、すなわち先にケース1に充填した量だけ供給ノズル21から補充していき、ピストン本体14の降下時には常に少量の電解液3が一時貯溜室8に残ることとなる。
【0047】
一度にピストン本体14を降下して電解液を所定量充填する方法の他、数段階に分けて充填することもできる。図8に示すように、ある程度ピストン本体14を降下した状態で、ピストン本体14の降下を一時的に止め、減圧機を調整して充填チャンバー12の圧力を上げる。圧力を上げるには、充填チャンバー12が負圧状態であるから、減圧機の吸引を弱めることで簡単に調整できる。そして、この圧力を維持したまま、図9に示すようにピストン本体14をさらに降下して電解液3を加圧し、ケース1に供給する。圧力が上昇すると、空気は圧縮されて体積が減少するので、電極群の隙間の空気はさらに減少し、ピストン本体14によって加圧された電解液3がさらにスムーズにケース1内に浸透する。ここで再びピストン本体14の降下を止め、さらに減圧機を調整して充填チャンバー12を加圧し、またピストン本体14を降下して電解液3をケース1に充填する。このように、減圧機で加圧する工程とピストン本体14を降下して電解液3を充填する工程を数回繰り返し、所定量の電解液3をケース1に充填する。例えば、はじめに減圧する圧力を60Torrとし、一定量電解液3を充填した後、減圧を弱めて260Torrとして相対的に加圧し、以下同様に電解液3注入後460Torr、吸引を止め大気圧の760Torrとし、さらに図9に示すように加圧して、大気圧より若干高い1.5kg/cm2とする。この方法であれば、一度に電解液を供給する方法に較べよりスムーズに、確実に無理なく電解液を浸透できる。
【0048】
(6) 所定量の電解液3がケース1内に供給されると、加圧状態を解除する。このときの充填チャンバー12内の圧力は大気圧に近い気圧となっている。この装置は大気圧を一旦減圧状態としてから次第に加圧していくので、最終的にはもとの大気圧に近い圧力に戻っており、例えば1.5kg/cm2となっている。この状態で充填チャンバー12を開放してもほとんど圧力変化がないので、空気の膨張による電解液の飛び跳ねやオーバーフローはほとんど生じない。土台10と閉塞シリンダー5の密閉状態を開放した後、図10に示すように閉塞シリンダー5を上昇させ、さらに図11に示すようにピストン9も上昇させてピストン9と閉塞シリンダー5の密閉状態を解除する。土台10は閉塞シリンダー5の下部から水平方向に移動して、次に電解液3を充填するケース1を装着した土台10が上昇した閉塞シリンダー5の下部に移送される。電解液3の充填されたケース1は土台10から外し、さらに別の電解液3を充填するケース1を装着し、以下同様の工程を繰り返す。
【0049】
【発明の効果】
本発明の電解液の充填装置は、極めて短時間に、電極群を挿入したケースに電解液を効率よく充填できる特長を実現する。それは、いったん減圧状態として、電極群の隙間にある空気を排除し、隙間に電解液が浸透しやすい状態としてから電解液を充填し、さらに加圧して電解液をよりスムーズに充填する独特の構成によって、電解液をケースに充填するからである。内部に電極板を密に積層した電極群を有するケースに、短時間に電解液を充填するのは極めて困難である。特に、性能を上げるため高密度に積層した電極群を有するケースでは、電極間の隙間が極めて小さく、さらに隙間には空気もあるのでここに電解液を注入するにはかなりの時間がかかった。ケースを減圧して電解液を充填する装置では、電極群の隙間の空気が気泡になり、これが速やかに液面に浮上せず、電解液を電極群の隙間に浸透させる時間を短くできなかった。また、ケースを加圧して電解液を充填する装置では、加圧状態を開放したときに気泡が膨張して電解液が飛び散る欠点があった。本発明の電解液の充填装置は、減圧と加圧を巧みに組み合わせることにより、これらの装置の持つ欠点を解決することに成功した。
【0050】
本発明の電解液の充填装置は、まず閉塞シリンダーを減圧して、充填チャンバー内の空気を吸引し、ケース内の電極群の隙間から空気を除去する。これにより、電極群に注液される電解液が、電極群の隙間に溜まる空気で浸透を邪魔されることが回避できる。減圧状態としてケース内の空気を排気してから電解液を注入すると、スムーズに電極群の隙間に電解液は浸透する。また、負圧状態であるから、電解液は電極群の間に吸い込まれるように吸収される。さらに、この状態から加圧して電解液を充填することで、さらにスムーズにケース内に浸透される。加圧することで、隙間に残った微細な気泡が圧縮され体積が小さくなるので、気泡によって浸透が阻害されることがさらに減り、電解液が電極群の微細な隙間に入りやすくなるからである。圧力を上げるほど、電解液はケース内により浸透される。また、いったん減圧してから次第に、段階的に加圧していくことで、ケース内の圧力を絶対的に高くすることなく、相対的に高めていくことができる。すなわち、圧力が高くなるといっても、減圧した状態から高くするので、大気圧か、大気圧よりも少し高い程度の圧力とできる。したがって、加圧状態を開放して大気圧に戻しても、圧変化はほとんど生じない。このことは、この装置にとって極めて大切な特長を実現するものである。それは、単に加圧するだけであれば、加圧状態から開放して大気圧に戻すと、体積が急激に膨張するため、押し縮められていた気泡がはじけ、電解液がケースから飛び出して溢れてしまうからである。一方、減圧して電解液を充填するだけでは、電極群の隙間から完全に空気を排気することが難しく、排気のための真空ポンプも大がかりで高価な装置となる。
【0051】
本発明の装置は、減圧と加圧をうまく組み合わせることで、両方のメリットを生かし、極めて効率よくスムーズに、これまで困難とされてきた短時間での電極群を入れたケースへの電解液の充填を実現した。すなわち、まずケースを減圧して、電解液の浸透を阻害する空気を排除し、浸透しやすい環境とする。減圧する工程だけで空気を完全に排気するのは困難であるから、本発明の装置では真空状態にまでせずにおくことで、真空とするための大がかりな装置を不要にできる。つぎに、減圧状態から加圧していくことで、さらにスムーズに電解液を充填できる。いったん減圧してから加圧していくので、加圧のための特別な装置でなくても、例えば吸引ポンプの吸引力を弱めていくことで、負圧から相対的に加圧して圧力を上げていくことができる。つまり、減圧機の吸引力を調整することで、簡単に圧力を上げることができる。圧力を段階的に、あるいは次第に上げていき、最終的に大気圧に戻すか、大気圧よりも少し高い圧力とするだけで良いので、加圧のための設備も極めて簡単にできる。例えば、吸引ポンプを逆転させればよい。
【0052】
このように、減圧してから加圧する電解液の充填装置は、真空状態にしたり、極めて高い圧力としたりするための設備が不要で、装置自体の構造を簡単でコンパクトに設計できる。ケースを静置しておくためのストックヤードのような、厳しい環境下で長時間管理する設備も不要で、従来の装置と較べ装置自体の小型化も図れ、また単位時間当たりの処理能力が極めて大きいので、装置の規模に対し生産能力の高いプラントとできる。本発明者が行った実験では、約6ccのケースに4ccの電解液を充填するのに要した時間は30秒以下で、従来の装置に比較してはるかに短縮することができた。
【0053】
さらにまた、本発明の電解液の充填装置は、電解液を充填する注液管の先端を一時貯溜室の電解液の液面よりも上方まで延長している。したがって、先端が液面よりも高い位置にある注液管に電解液は流入せず、一時貯溜室に電解液を蓄えることができる。ピストン本体が降下して一時貯溜室の電解液に圧力を加えると、圧力の加えられた電解液はピストン本体の挿通孔に集中して電解液の液面を上げる。押し上げられた電解液の液面が注液管の上端に達すると、注液管を通じて電解液はケースに充填される。
【0054】
このように、予め蓄えられた電解液をケースに供給するピストンの押圧力、すなわちピストン本体を制御する押圧機構によって、ケースに充填する電解液の量、圧力、タイミングを正確に制御できる。つまり、ピストン本体を強く押し下げると圧力があがって電解液を勢いよくケースに供給でき、またピストン本体をゆっくりと押し下げて少量の電解液を少しずつ供給できる。ピストンの降下量を調整することで、ケースに供給する電解液の量を調整できるので、ケース内の圧力やすでに充填された電解液の浸透の度合いによって供給量を変えて、最適な状態で電解液をケースに供給できる。たとえばケースに速やかに電解液が浸透しているときは、供給する電解液の量を多くし、電解液の浸透する速度が遅くなったときは、電解液の量を減じて、ケースから電解液が溢れないように電解液の供給量を調整できる。この構造の装置は、充填する電解液の量を正確に制御できる特長を実現する。したがって、予め各段階での電解液の浸透する状態や速度を測定しておき、これに応じた押圧機構の動作を決定しておくことで、以後最適な状態で電解液を充填することができる。このように、ピストンの駆動で簡単に電解液の供給量を調整できる特長が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電解液の充填装置を示す断面図
【図2】本発明の電解液の充填装置を示す断面図
【図3】本発明の電解液の充填装置を示す断面図
【図4】本発明の電解液の充填装置を示す断面図
【図5】本発明の電解液の充填装置を示す断面図
【図6】本発明の電解液の充填装置を示す断面図
【図7】本発明の電解液の充填装置を示す断面図
【図8】本発明の電解液の充填装置を示す断面図
【図9】本発明の電解液の充填装置を示す断面図
【図10】本発明の電解液の充填装置を示す断面図
【図11】本発明の電解液の充填装置を示す断面図
【符号の説明】
1…ケース
2…カバー
3…電解液
4…電極群
5…閉塞シリンダー 5A…充填部 5B…シリンダー本体
5a…開口壁
7…注液管
8…一時貯溜室
9…ピストン
10…土台 10A…支持部 10B…段差面
11…ノズル部
12…充填チャンバー
13…吸引部
14…ピストン本体
15…閉鎖環
16…スプリング
17…押圧板
18…挿通孔
19…確認窓
20…採光窓
21…供給ノズル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention mainly relates to an apparatus for filling an electrolyte in a capacitor or battery case. In particular, the apparatus of the present invention relates to an electrolytic solution filling apparatus that is optimal for filling an electrolytic solution into a case in which an electrode group is placed and the electrolytic solution cannot quickly penetrate into the gaps between the electrode groups.
[0002]
[Prior art]
Oil capacitors and batteries are manufactured by filling a case containing an electrode group with an electrolyte and then closing the case. When the case is filled with the electrolytic solution, it takes time to impregnate the gap between the electrode groups with the electrolytic solution. In particular, a case in which an electrode group in which electrode plates are densely stacked is housed inside takes an extremely long time to fill the electrolytic solution. This is because even if the case is filled with the electrolytic solution, the electrolytic solution does not smoothly penetrate into the gaps between the electrode groups. Since it takes time for the electrolyte to penetrate, there is a problem that impurities easily enter the case during this time. In order to prevent this harmful effect, it is necessary to store the case filled with the electrolyte in a stock yard adjusted to an optimum environment and leave it alone. In addition, if the environment such as humidity to stand still is not appropriate, there is a problem that moisture enters and deteriorates electrical characteristics. Furthermore, a large stock yard is required to place a large amount of cases. In addition, there is a disadvantage that capacitors and batteries cannot be mass-produced efficiently.
[0003]
For this reason, conventionally, a predetermined amount of electrolyte solution is filled in a vertically standing case, and then left standing for a long time, so that the electrolyte solution gradually permeates the gaps between the electrode groups. This method has a drawback that it takes time to impregnate the electrode group with the electrolytic solution, and the electrolytic solution cannot be efficiently filled. Furthermore, in this method, when a predetermined amount of electrolyte is filled in the case, the electrolyte overflows from the case. The electrolyte filled in the case leaks even though the amount of electrolyte injected is determined to be an appropriate amount when the electrode group is impregnated. This is because it does not impregnate and overflows from the case. Therefore, as shown in FIG. 1, the cover 2 is attached to the opening of the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In order to quickly impregnate the electrode group with the electrolytic solution, an apparatus has been developed in which the opening of the case containing the electrolytic solution is hermetically closed and the opening of the closed case is decompressed with a vacuum pump. Since this device depressurizes the inside of the case, air in the gap between the electrode groups becomes bubbles and floats on the surface of the electrolytic solution. For this reason, compared with the method of leaving still, electrolyte solution can be filled into the gap | interval of an electrode group in a considerably quick time. However, this apparatus has a defect that air in the gaps between the electrode groups becomes bubbles when the pressure is reduced, but the bubbles are fine and do not promptly rise to the electrolyte surface. The fine bubbles adhere to the surface of the electrode group, or are not smoothly discharged from the gap between the electrode groups, and do not quickly rise to the electrolyte surface. For this reason, this apparatus cannot shorten the time for allowing the electrolytic solution to sufficiently penetrate into the gaps between the electrode groups to a sufficiently satisfactory level. The time for allowing the electrolytic solution to permeate the electrode group depends on the gap between the electrode groups, that is, the density, but takes about several minutes and is difficult to shorten within one minute.
[0005]
The present inventor has further developed a device for closing and pressurizing the opening of the case filled with the electrolytic solution instead of reducing the pressure in order to shorten the filling time of the electrolytic solution. Since this apparatus can pressurize the inside of the case to 1 atm or more, it has a feature that the electrolyte can be permeated in a shorter time than the apparatus for reducing the pressure by forcibly infiltrating the electrolyte. However, this apparatus has a drawback that the electrolyte once impregnated in the gap between the electrode groups jumps out of the case at the moment when the pressurized state of the case is released and returned to atmospheric pressure. This is because, at the moment when the pressurized state of the case is released, the bubbles that have been pressed and crushed small in the gaps between the electrode groups expand greatly.
[0006]
As described above, the device that closes the opening of the case and depressurizes has the disadvantage that it is difficult to smoothly discharge the air in the gap between the electrode groups, and it takes time to impregnate. Has a disadvantage that the air in the gap between the electrode groups expands and the impregnated electrolyte is ejected.
[0007]
By combining pressure reduction and pressurization under special conditions, the inventor can quickly infiltrate a fixed amount of electrolyte into the minute gaps of the electrode group in a time that cannot be achieved with conventional devices. succeeded in. Accordingly, an important object of the present invention is to provide an electrolytic solution filling apparatus that can fill a fixed amount of electrolytic solution easily and easily in a short time.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The electrolytic solution filling device of the present invention depressurizes the closed
[0009]
In the above filling device, the opening of the
[0010]
further ,Book In the electrolytic solution filling device of the invention, the tip of the
[0011]
The electrolytic solution filling apparatus of the present invention injects the
(1) The closing
(2) The decompressor depressurizes the
(3) The
(Four) The decompressor depressurizes the inside of the
[0012]
As described above, the apparatus of the present invention for injecting the
[0013]
However, in this state, the
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the embodiment described below exemplifies an electrolytic solution filling device for embodying the technical idea of the present invention, and the present invention does not specify the electrolytic solution filling device as described below.
[0015]
Further, in this specification, in order to facilitate understanding of the scope of claims, the numbers corresponding to the members shown in the embodiments are referred to as “claims column” and “means for solving the problems”. It is added to the members shown in the column. However, the members shown in the claims are not limited to the members in the embodiments.
[0016]
An embodiment of the electrolytic solution filling apparatus of the present invention is shown in FIG. The apparatus shown in this figure is roughly composed of a
[0017]
A
[0018]
The
[0019]
The base 10 also serves as a carrier, holds the
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The upper part of the
[0026]
Next, a connecting portion between the base 10 and the
[0027]
The base 10 shown in FIG. 3 has a
[0028]
In the middle portion of the opening
[0029]
Although not shown in the drawing, the
[0030]
Although the decompressor is not shown, the connecting portion between the decompressor and the
[0031]
When a plurality of devices shown in FIG. 2 are provided and an electrolyte solution is filled in parallel in a large number of cases, it is not necessary to provide a plurality of decompressors, and one decompressor is branched into a plurality of hoses via a rotary joint. Thus, a suction unit can be connected to each device. In this case, the rotary joint can be rotated to switch suction on / off, or the suction force can be adjusted.
[0032]
In the electrolytic solution filling apparatus of the present invention, the inside of the
[0033]
A
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
An
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
The driving of the
[0041]
The manner in which the electrolytic solution filling apparatus of the present invention fills the
(1) As shown in FIG. 3, the
[0042]
(2) As shown in FIG. 4, the
[0043]
(3) As shown in FIG. 5, the
[0044]
(Four) As shown in FIG. 6, the
[0045]
(Five) As shown in FIG. 7, the piston
[0046]
In addition, even if it does not push out all the electrolyte solution of the
[0047]
In addition to the method of lowering the
[0048]
(6) When a predetermined amount of the
[0049]
【The invention's effect】
The electrolytic solution filling apparatus of the present invention realizes the advantage that the electrolytic solution can be efficiently filled in the case in which the electrode group is inserted in an extremely short time. It is a unique configuration that once in a reduced pressure state, eliminates air in the gaps of the electrode group, fills the gap with the electrolyte, fills the electrolyte, and pressurizes it to fill the electrolyte more smoothly. This is because the case is filled with the electrolytic solution. It is extremely difficult to fill the case with an electrode group in which electrode plates are densely stacked inside with an electrolyte solution in a short time. In particular, in the case of having a group of electrodes stacked at high density in order to improve performance, the gap between the electrodes was extremely small, and there was air in the gap, so it took a considerable time to inject the electrolyte. In the device that depressurizes the case and fills the electrolyte, the air in the gap between the electrode groups becomes bubbles, which does not quickly rise to the liquid surface, and the time for allowing the electrolyte to penetrate into the gap between the electrode groups cannot be shortened. . In addition, the apparatus that pressurizes the case and fills the electrolytic solution has a drawback in that bubbles are expanded and the electrolytic solution is scattered when the pressurized state is released. The electrolytic solution filling apparatus of the present invention has succeeded in solving the disadvantages of these apparatuses by skillfully combining decompression and pressurization.
[0050]
The electrolytic solution filling apparatus of the present invention first depressurizes the closed cylinder, sucks air in the filling chamber, and removes air from the gap between the electrode groups in the case. Thereby, it is possible to avoid that the electrolytic solution injected into the electrode group is obstructed from permeation by the air accumulated in the gap between the electrode groups. When the electrolyte is injected after the air in the case is exhausted in a reduced pressure state, the electrolyte smoothly penetrates into the gaps between the electrode groups. Moreover, since it is a negative pressure state, electrolyte solution is absorbed so that it may be inhaled between electrode groups. Furthermore, by pressurizing from this state and filling the electrolytic solution, it penetrates into the case more smoothly. By pressurizing, the fine bubbles remaining in the gap are compressed and the volume is reduced, so that the permeation is further inhibited by the bubbles, and the electrolyte easily enters the fine gap of the electrode group. The higher the pressure, the more electrolyte will penetrate into the case. Further, by gradually increasing the pressure once the pressure is reduced, the pressure inside the case can be relatively increased without increasing the pressure absolutely. That is, even if the pressure increases, since the pressure is increased from the reduced pressure state, the pressure can be set to atmospheric pressure or a pressure slightly higher than the atmospheric pressure. Therefore, even if the pressurized state is released and the pressure is returned to the atmospheric pressure, the pressure change hardly occurs. This realizes a very important feature for this device. If you just pressurize, when you release from the pressurized state and return to atmospheric pressure, the volume expands suddenly, so the air bubbles that have been shrunk are repelled, and the electrolyte jumps out of the case and overflows Because. On the other hand, it is difficult to completely exhaust the air from the gap between the electrode groups only by reducing the pressure and filling the electrolytic solution, and the vacuum pump for exhausting is a large and expensive device.
[0051]
The apparatus of the present invention makes the best use of both advantages by combining pressure reduction and pressurization well, making the electrolyte solution into the case containing the electrode group in a short time, which has been considered difficult so far, extremely efficiently and smoothly. Filling was realized. That is, first, the case is depressurized to eliminate the air that impedes the penetration of the electrolytic solution, and to make the environment easy to penetrate. Since it is difficult to exhaust the air completely only by the pressure reducing step, the apparatus of the present invention can eliminate the need for a large-scale apparatus for evacuating by keeping the vacuum state. Next, the electrolyte can be filled more smoothly by pressurizing from the reduced pressure state. Even if it is not a special device for pressurization, the pressure is reduced and then increased, for example, by reducing the suction force of the suction pump to increase the pressure relative to the negative pressure. I can go. That is, the pressure can be easily increased by adjusting the suction force of the decompressor. The pressure can be increased stepwise or gradually, and finally returned to atmospheric pressure or only a little higher than atmospheric pressure, so that the equipment for pressurization can be made very simple. For example, the suction pump may be reversed.
[0052]
As described above, the electrolytic solution filling apparatus that pressurizes after depressurizing does not require a facility for making a vacuum or extremely high pressure, and the structure of the apparatus itself can be designed simply and compactly. Equipment that can be managed for a long time in a harsh environment, such as a stock yard to keep the case stationary, is unnecessary, and the equipment itself can be downsized compared to conventional equipment, and the processing capacity per unit time is extremely high. Because it is large, it can be a plant with high production capacity relative to the scale of the equipment. In an experiment conducted by the present inventor, the time required to fill a case of about 6 cc with 4 cc of electrolyte was 30 seconds or less, which was much shorter than that of a conventional apparatus.
[0053]
Furthermore, the present invention Power of In the solution filling apparatus, the tip of a liquid injection pipe that fills the electrolyte is extended above the level of the electrolyte in the temporary storage chamber. Therefore, the electrolytic solution does not flow into the liquid injection pipe whose tip is higher than the liquid level, and the electrolytic solution can be stored in the temporary storage chamber. When the piston body descends and pressure is applied to the electrolyte solution in the temporary storage chamber, the electrolyte solution to which pressure is applied concentrates in the insertion hole of the piston body and raises the liquid level of the electrolyte solution. When the liquid level of the pushed-up electrolyte reaches the upper end of the injection tube, the electrolyte is filled into the case through the injection tube.
[0054]
As described above, the amount, pressure, and timing of the electrolyte filled in the case can be accurately controlled by the pressing force of the piston that supplies the electrolyte stored in advance to the case, that is, the pressing mechanism that controls the piston body. That is, when the piston body is pushed down strongly, the pressure is increased and the electrolyte can be supplied to the case vigorously, and a small amount of electrolyte can be supplied little by little by slowly pushing down the piston body. The amount of electrolyte supplied to the case can be adjusted by adjusting the piston drop amount, so the amount of electrolyte can be changed according to the pressure inside the case and the degree of penetration of the already filled electrolyte to perform electrolysis in an optimal state. Liquid can be supplied to the case. For example, when the electrolyte is quickly penetrating into the case, increase the amount of electrolyte supplied, and when the rate of penetration of the electrolyte slows down, reduce the amount of electrolyte and remove the electrolyte from the case. The supply amount of the electrolyte can be adjusted so as not to overflow. The apparatus having this structure realizes the feature that the amount of electrolyte to be filled can be accurately controlled. Therefore, by measuring the state and speed of penetration of the electrolytic solution at each stage in advance and determining the operation of the pressing mechanism according to this, it is possible to fill the electrolytic solution in an optimal state thereafter. . In this way, the feature that the supply amount of the electrolyte can be easily adjusted by driving the piston is realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing a conventional electrolytic solution filling apparatus.
FIG. 2 is a sectional view showing an electrolytic solution filling apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is a sectional view showing an electrolytic solution filling apparatus according to the present invention.
FIG. 4 is a sectional view showing an electrolytic solution filling apparatus according to the present invention.
FIG. 5 is a sectional view showing an electrolytic solution filling apparatus according to the present invention.
FIG. 6 is a sectional view showing an electrolytic solution filling apparatus according to the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing an electrolytic solution filling apparatus according to the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing the electrolytic solution filling apparatus of the present invention.
FIG. 9 is a sectional view showing an electrolytic solution filling apparatus according to the present invention.
FIG. 10 is a sectional view showing an electrolytic solution filling apparatus according to the present invention.
FIG. 11 is a sectional view showing an electrolytic solution filling apparatus according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ... Case
2 ... Cover
3 ... Electrolyte
4 ... Electrode group
5 ...
5a ... Opening wall
7 ... Injection pipe
8 ... Temporary storage room
9 ... Piston
10 ...
11 ... Nozzle part
12 ... Filling chamber
13 ... suction part
14 ... Piston body
15 ... Closure ring
16 ... Spring
17 ... Pressing plate
18 ... Insertion hole
19 ... confirmation window
20 ... lighting window
21 ... Supply nozzle
Claims (1)
閉塞シリンダー(5)がケース(1)の開口部を気密に閉塞して減圧機がケース(1)内を減圧する状態で、ピストン(9)が一時貯溜室(8)の電解液(3)を注液管(7)からケース(1)に注液するように構成されてなる電解液の充填装置であって、
注液管(7)の先端が、一時貯溜室(8)の電解液(3)の液面よりも上方まで延長されており、ピストン(9)が一時貯溜室(8)の電解液(3)の液面を押し上げて、電解液(3)を注液管(7)からケース(1)に充填するように構成されてなることを特徴とする電解液の充填装置。The closed cylinder (5) that hermetically closes the case (1) in which the electrode group (4) stacked via the separator is inserted, and the inside of the case (1) closed by the closed cylinder (5) can be depressurized. A decompressor capable of increasing the pressure from the decompressed state, a liquid injection pipe (7) for injecting the electrolyte (3) into the opening of the case (1) closed by the closing cylinder (5), and this liquid injection The temporary storage chamber (8) of the electrolytic solution (3) communicating with the pipe (7) and the electrolytic solution (3) stored in the temporary storage chamber (8) are pushed out, and the case with the injection pipe (7) A piston (9) for injecting liquid into (1) and a pressing mechanism for driving the piston (9);
With the closing cylinder (5) airtightly closing the opening of the case (1) and the decompressor depressurizing the inside of the case (1), the piston (9) is the electrolyte (3) in the temporary storage chamber (8). An electrolyte filling device configured to inject the liquid from the liquid injection pipe (7) into the case (1) ,
The tip of the pouring tube (7) have been extended to above the liquid surface of the temporary storage chamber electrolyte (8) (3), the electrolyte of the piston (9) a temporary storage chamber (8) (3 ) pushes up the liquid surface, the electrolyte (3) a liquid pouring tube (7) configured by comprising that the filling device that electrolytic solution be characterized so as to fill the casing (1) from.
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