JP3626991B2

JP3626991B2 - Contact lens mounting / storage solution and contact lens storage / transport method

Info

Publication number: JP3626991B2
Application number: JP28345496A
Authority: JP
Inventors: 之靖三條
Original assignee: Hoya Corp
Current assignee: Hoya Corp
Priority date: 1996-10-25
Filing date: 1996-10-25
Publication date: 2005-03-09
Anticipated expiration: 2016-10-25
Also published as: JPH10130448A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンタクトレンズの装着・保管用溶液及びコンタクトレンズの保管・運搬方法に関し、さらに詳しくは、コンタクトレンズの水濡れ性を向上させ、その装用感を改善しうるコンタクトレンズの装着用又は保管用溶液、及びこの溶液を用いたコンタクトレンズの保管又は運搬方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
コンタクトレンズは、一般にハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズに大別することができ、また、ハードコンタクトレンズはポリメチルメタクリレート型（酸素非透過性型）及び酸素透過性型に分類され、一方、ソフトコンタクトレンズは含水型及び非含水型に分類される。
このようなコンタクトレンズは、ハード及びソフトを問わずレンズ表面を涙液が覆うことによって、本来の機能が発揮される。レンズ表面を涙液が覆っていない場合は、視界が曇ったり、装用感が悪くなるなど、好ましくない事態を招来する。したがって、レンズ表面に安定した涙液層を形成させるために、これまで、コンタクトレンズの水濡れ性を向上させる様々な方法が検討されている。
【０００３】
コンタクトレンズの水濡れ性を向上させる方法としては、例えば（１）レンズ素材中に親水化成分を導入する方法（特公平５−５５８５０号公報，特公平６−２７９１１号公報など）、（２）コンタクトレンズ表面に親水性モノマーをグラフト重合させる方法（特開平４−３３８７１３号公報，特開平６−１２２７７９号公報など）、（３）コンタクトレンズ表面に高粘性の親水化成分を付着させる方法などが挙げられる。これらの方法の中で、上記（３）の方法は、一般にセルロース系増粘剤、例えばヒドロキシエチルセルロース，ヒドロキシプロピルセルロース，メチルセルロース，ヒドロキシプロピルメチルセルロース，カルボキシメチルセルロースなどの増粘剤の粘性によって、コンタクトレンズの表面に親水性の膜を形成させる方法である。このようなセルロース系増粘剤を含有する溶液は、コンタクトレンズの装着液として市販されている。
【０００４】
しかしながら、上記（１）の方法においては、素材が限定され、幅広い対応が困難であり、また（２）の方法は特別の装置を必要とする上、操作が煩雑である。さらに、（３）の方法は、簡単な操作で水濡れ性を向上させることができるものの、粘度が高いため、ハードコンタクトレンズの出荷時に充填する液に使用しにくいという問題がある。これは次のような理由による。即ち、ハードコンタクトレンズは、レンズに影響があるため、加熱による後滅菌処理ができない。したがって、ハードコンタクトレンズの出荷用充填液は、通常ろ過による滅菌処理が行われる。しかし、高粘性の液ではろ過滅菌ができない場合があり、医療用器具に必要とされる無菌性に問題が生じるためである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況下で、特別な装置や煩雑な操作を必要とせず、コンタクトレンズの水濡れ性を容易に向上させることができ、しかもろ過滅菌が可能なコンタクトレンズの装着用又は保管用溶液を提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記の好ましい性質を有するコンタクトレンズの装着用又は保管用溶液を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の性状を有するポリビニルアルコールを所定の濃度で含有する水溶液が、その目的に適合しうることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、平均重合度１０００未満及びけん化度８５〜９５モル％のポリビニルアルコールを０．１〜３．０ｇ／１００ミリリットル濃度で含有する水溶液からなるコンタクトレンズの装着用溶液を提供するとともに、上記水溶液からなるコンタクトレンズの保管用溶液を提供するものである。
また、本発明は、上記水溶液中にコンタクトレンズを浸漬して保管することを特徴とするコンタクトレンズの保管方法をも提供し、さらに上記水溶液中にコンタクトレンズを浸漬して運搬することを特徴とするコンタクトレンズの運搬方法を提供するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明のコンタクトレンズの装着用又は保管用溶液は、ポリビニルアルコールを含有する水溶液であり、該ポリビニルアルコールは、ビニルエステル類の重合体を常法に従ってけん化することにより製造することができる。ビニルエステル類としては、ラジカル重合が可能で、かつその重合体がけん化されうるものであればよく、特に制限されず、例えばギ酸ビニル，酢酸ビニル，プロピオン酸ビニル，酪酸ビニル，ピバリン酸ビニルなどが挙げられるが、これらの中で、工業的に生産され、経済的に有利な酢酸ビニルが好適である。
このポリビニルアルコールは、現在、工業的にはポリ酢酸ビニルをけん化することによって製造されており、繊維，接着剤，フィルムなどの原料として広く使用されている。ポリビニルアルコールの性質は、重合度とけん化度に大きく左右され、重合度が高いほど同一濃度での粘度が高くなる。一般に平均重合度が１５００以上を高重合度、１０００以上１５００未満を中重合度、１０００未満を低重合度と呼んでいる。一方、けん化度は、ビニルアルコール単位の全体に占める割合を示し、９８モル％以上を完全けん化物、９８モル％未満を部分けん化物（準完全けん化物を含む）と呼んでいる。
【０００８】
本発明においては、ポリビニルアルコールとして、平均重合度１０００未満、けん化度８５〜９５モル％のものが用いられる。平均重合度が１０００以上のものでは、水濡れ性に劣るとともに、水溶液の粘度が高くなりすぎて、ろ過滅菌が不可能になることがあり、本発明の目的が達せられない。
また、けん化度が８５モル％未満では水濡れ性が不充分であり、９５モル％を超えると水濡れ性が低下するとともに、溶解性が悪くなり、製造上の簡便性が損なわれる。
本発明においては、水溶液中のポリビニルアルコールの濃度は０．１〜３．０ｇ／１００ミリリットルの範囲で選ばれる。ポリビニルアルコールの濃度がこの範囲を逸脱すると水濡れ性が低下し、本発明の目的が達せられない。水濡れ性の面から、ポリビニルアルコールの好ましい濃度は０．５〜２．０ｇ／１００ミリリットルの範囲である。
【０００９】
また、水溶液の粘度は、各種の条件によって異なり一義的には定められないが、通常は温度３０℃で４．０ｃｐｓ以下の範囲である。このように、本発明のポリビニルアルコール含有水溶液は粘度があまり高くないので、ろ過滅菌処理が充分に可能である。
本発明のポリビニルアルコール含有水溶液には、本発明の目的が損なわれない範囲、すなわち充分な水濡れ性を有し、かつろ過滅菌処理が可能な範囲で、所望により、従来コンタクトレンズ装着液などに使用される公知の添加剤を含有させてもよい。
【００１０】
さらに、本発明のポリビニルアルコール含有水溶液には、所望により、従来コンタクトレンズ装着液などに慣用されている各種添加成分、例えば防腐剤，ｐＨ調整剤，緩衝化剤，無機塩類，金属封鎖剤などを含有させることができる。ここで、防腐剤としては、例えばベンザルコニウムクロリドなどの四級アンモニウム塩，グルコン酸クロルヘキシジン（ヒビテン），クロロブタノール，ベンジルアルコール，フェネチルアルコール，ソルビン酸などが挙げられる。ｐＨ調整剤や緩衝化剤としては、眼科用溶液に通常用いられている酸又は塩基、緩衝剤が挙げられ、これらを用いることにより、ｐＨは通常５．０〜８．０の範囲に維持される。無機塩類としては、例えば塩化ナトリウム，塩化カリウム，塩化カルシウム、さらには各種硝酸塩などが挙げられ、金属封鎖剤としては、例えばジ−，トリ−又はテトラナトリウムエチレンジアミンテトラアセテートなどが挙げられる。
【００１１】
このような本発明のポリビニルアルコール含有水溶液は、コンタクトレンズの水濡れ性を向上させて、その装用感を改善しうるので、コンタクトレンズの装着用溶液又は保管用溶液として用いられる。また、コンタクトレンズを保管したり、運搬（出荷）する場合には、このポリビニルアルコール含有水溶液中にコンタクトレンズを浸漬した状態で、保管あるいは運搬（出荷）すればよい。
本発明のポリビニルアルコール含有水溶液は、実質的に増粘剤が含まれておらず、粘度が前記したように比較的低いので、ろ過滅菌処理が可能であり、特にハードコンタクトレンズの出荷時の充填液などとして好適である。
本発明のコンタクトレンス装着用又は保管用溶液が適用できるコンタクトレンズの種類については特に制限はなく、ハードコンタクトレンズ及びソフトコンタクトレンズのいずれにも適用できるが、特にハードコンタクトレンズに適用するのが好ましい。
【００１２】
【実施例】
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、コンタクトレンズの水濡れ性を評価するために、次に示す方法に従って接触角を測定した。
【００１３】
＜接触角の測定方法＞
協和界面科学社製接触角計「ＣＡ−ＤＴ−Ａ型」を用い、液滴法にて接触角の測定を行った。なお、測定試料が球面であるので、水滴の接触角から、球面の角度を引いた値を接触角とした。
【００１４】
実施例１，２及び比較例１〜６
第１表に示す組成及び粘度を有する水溶液を調製し、各水溶液中に、ハードコンタクトレンズ〔ホーヤ（株）製、商品名：ホーヤハード／ＥＸ〕を６時間浸漬し、精製水ですすぎ洗いをした後に、接触角を測定した。結果を第１表に示す。また、実施例２及び比較例６では、別のハードコンタクトレンズ〔ホーヤ（株）製、商品名：ホーヤハード／ＯＰ〕を用い、上記と同様にして６時間浸漬し、精製水ですすぎ洗いした後に、接触角を測定した。結果を第１表に示す。
なお、ホーヤハード／ＥＸは、ケイ素含有メタクリレートとフッ素含有メタクリレートを主成分とする共重合体を材料とする高酸素透過性ハードコンタクトレンズであり、ホーヤハード／ＯＰは、メチルメタクリレート，ケイ素含有メタクリレートおよびフッ素含有メタクリレートを主成分とする共重合体を材料とする酸素透過性ハードコンタクトレンズである。
さらに、実施例２においては、得られた水溶液について、０．２μｍのメンブランフィルターカートリッジを付けた充填機でろ過滅菌充填を行った。その結果、粘度が低く何ら問題なく、ろ過滅菌充填できた。
【００１５】
【表１】

【００１６】
〔注〕
１）ゴーセノールＥＧ−０５：日本合成化学工業社製ポリビニルアルコール，低重合度（平均重合度５００），けん化度８６．５〜８９モル％
２）ゴーセノールＮＬ−０５：日本合成化学工業社製ポリビニルアルコール，低重合度（平均重合度５００），けん化度９８モル％以上
３）ゴーセノールＧＨ−２０：日本合成化学工業社製ポリビニルアルコール，高重合度（平均重合度２０００），けん化度８６．５〜８９モル％
４）ゴーセノールＮＨ−２０：日本合成化学工業社製ポリビニルアルコール，高重合度（平均重合度２０００），けん化度９８モル％以上
５）ヒビテン２０％液：住友製薬社製グルコン酸クロルヘキシジン２０重量％水溶液
第１表から、本発明のポリビニルアルコール含有水溶液は接触角が小さく、水濡れ性に優れていることが分かる。また、実施例２から、ホーヤハード／ＥＸ及びホーヤハード／ＯＰのいずれに対しても水濡れ性を向上させうることが分かる。
【００１７】
【発明の効果】
本発明のコンタクトレンズ装着用又は保管用溶液は、コンタクトレンズに悪影響を及ぼすことなく、コンタクトレンズの水濡れ性を容易に向上させ、その装用感を改善することができる。また、その材料であるポリビニルアルコールの水に対する溶解性が良好であるため、溶液の製造が容易である。さらに、本発明の溶液は粘度が比較的低く、ろ過滅菌が可能であるので、特にハードコンタクトレンズの運搬（出荷）時の充填液などとして好適である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a contact lens mounting / storage solution and a contact lens storage / transport method. More specifically, the present invention relates to contact lens mounting / storage that can improve the wettability of the contact lens and improve its wearing feeling. And a method for storing or transporting contact lenses using this solution.
[0002]
[Prior art]
Contact lenses are generally classified into hard contact lenses and soft contact lenses, and hard contact lenses are classified into polymethyl methacrylate type (oxygen non-permeable type) and oxygen permeable type, while soft contact lenses. Lenses are classified into hydrous and non-hydrous types.
Such a contact lens exhibits its original function by covering the lens surface with lacrimal fluid regardless of hardware or software. If the surface of the lens is not covered with tears, an unfavorable situation such as a blurred field of view or a feeling of wearing is caused. Therefore, various methods for improving the wettability of contact lenses have been studied so far in order to form a stable tear film on the lens surface.
[0003]
As a method for improving the wettability of the contact lens, for example, (1) a method of introducing a hydrophilic component into the lens material (JP-B-5-55850, JP-B-6-27911, etc.), (2) A method of graft polymerizing a hydrophilic monomer on the surface of the contact lens (JP-A-4-338713, JP-A-6-122279, etc.), (3) a method of attaching a highly viscous hydrophilic component to the surface of the contact lens, etc. Can be mentioned. Among these methods, the above method (3) is generally used for contact lenses depending on the viscosity of a thickener such as a cellulose-based thickener such as hydroxyethylcellulose, hydroxypropylcellulose, methylcellulose, hydroxypropylmethylcellulose, and carboxymethylcellulose. In this method, a hydrophilic film is formed on the surface. A solution containing such a cellulose-based thickener is commercially available as a contact lens mounting solution.
[0004]
However, in the method (1), the materials are limited, and it is difficult to deal with a wide range. The method (2) requires a special device and is complicated to operate. Furthermore, although the method (3) can improve water wettability by a simple operation, it has a problem that it is difficult to use as a liquid to be filled at the time of shipment of hard contact lenses because of its high viscosity. This is due to the following reason. That is, the hard contact lens cannot be sterilized by heating since it affects the lens. Therefore, the filling liquid for shipping hard contact lenses is usually sterilized by filtration. However, high viscosity liquids may not be sterilized by filtration, which causes a problem in sterility required for medical instruments.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Under such circumstances, the present invention does not require a special device or complicated operation, can easily improve the wettability of the contact lens, and can be used for mounting a contact lens that can be sterilized by filtration. The object is to provide a storage solution.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to develop a solution for wearing or storing a contact lens having the above-mentioned preferable properties, the present inventor has obtained an aqueous solution containing polyvinyl alcohol having a specific property at a predetermined concentration. It was found that it can be adapted. The present invention has been completed based on such findings.
That is, the present invention provides a contact lens mounting solution comprising an aqueous solution containing polyvinyl alcohol having an average polymerization degree of less than 1000 and a saponification degree of 85 to 95 mol% at a concentration of 0.1 to 3.0 g / 100 ml. The present invention provides a storage solution for contact lenses comprising the above aqueous solution.
The present invention also provides a contact lens storage method characterized by immersing and storing a contact lens in the aqueous solution, and further immersing and transporting the contact lens in the aqueous solution. The present invention provides a method for transporting contact lenses.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The contact lens mounting or storage solution of the present invention is an aqueous solution containing polyvinyl alcohol, and the polyvinyl alcohol can be produced by saponifying a polymer of vinyl esters according to a conventional method. The vinyl esters are not particularly limited as long as radical polymerization is possible and the polymer can be saponified, and examples thereof include vinyl formate, vinyl acetate, vinyl propionate, vinyl butyrate, and vinyl pivalate. Of these, vinyl acetate, which is industrially produced and economically advantageous, is preferred.
This polyvinyl alcohol is currently produced industrially by saponifying polyvinyl acetate, and is widely used as a raw material for fibers, adhesives, films and the like. The properties of polyvinyl alcohol greatly depend on the degree of polymerization and the degree of saponification, and the higher the degree of polymerization, the higher the viscosity at the same concentration. Generally, an average degree of polymerization of 1500 or more is called a high degree of polymerization, 1000 or more and less than 1500 is called a medium degree of polymerization, and less than 1000 is called a low degree of polymerization. On the other hand, the degree of saponification indicates the proportion of vinyl alcohol units in the whole, and 98 mol% or more is called a completely saponified product, and less than 98 mol% is called a partially saponified product (including a semi-complete saponified product).
[0008]
In the present invention, polyvinyl alcohol having an average polymerization degree of less than 1000 and a saponification degree of 85 to 95 mol% is used. If the average degree of polymerization is 1000 or more, the wettability is inferior and the viscosity of the aqueous solution becomes too high, which may make filtration sterilization impossible, and the object of the present invention cannot be achieved.
On the other hand, when the degree of saponification is less than 85 mol%, the water wettability is insufficient, and when it exceeds 95 mol%, the water wettability is lowered and the solubility is deteriorated, and the convenience in production is impaired.
In the present invention, the concentration of polyvinyl alcohol in the aqueous solution is selected in the range of 0.1 to 3.0 g / 100 ml. When the concentration of polyvinyl alcohol deviates from this range, the water wettability decreases, and the object of the present invention cannot be achieved. From the viewpoint of water wettability, the preferred concentration of polyvinyl alcohol is in the range of 0.5 to 2.0 g / 100 ml.
[0009]
Further, the viscosity of the aqueous solution varies depending on various conditions and is not uniquely determined, but is usually in a range of 4.0 cps or less at a temperature of 30 ° C. As described above, the polyvinyl alcohol-containing aqueous solution of the present invention is not so high in viscosity that it can be sufficiently sterilized by filtration.
The polyvinyl alcohol-containing aqueous solution of the present invention can be used as a conventional contact lens mounting solution, etc., as long as the object of the present invention is not impaired, i.e., has sufficient wettability and can be sterilized by filtration. You may contain the well-known additive used.
[0010]
Furthermore, the polyvinyl alcohol-containing aqueous solution of the present invention optionally contains various additive components conventionally used in contact lens mounting solutions, such as preservatives, pH adjusters, buffering agents, inorganic salts, metal sequestering agents, and the like. It can be included. Here, examples of the preservative include quaternary ammonium salts such as benzalkonium chloride, chlorhexidine gluconate (hibiten), chlorobutanol, benzyl alcohol, phenethyl alcohol, sorbic acid and the like. Examples of the pH adjusting agent and buffering agent include acids or bases and buffers that are usually used in ophthalmic solutions. By using these, the pH is usually maintained in the range of 5.0 to 8.0. The Examples of inorganic salts include sodium chloride, potassium chloride, calcium chloride, and various nitrates. Examples of metal sequestering agents include di-, tri-, and tetrasodium ethylenediaminetetraacetate.
[0011]
Such a polyvinyl alcohol-containing aqueous solution of the present invention can be used as a contact lens mounting solution or a storage solution because it can improve the wettability of the contact lens and improve its wearing feeling. In addition, when storing or transporting (shipping) contact lenses, they may be stored or transported (shipped) in a state where the contact lenses are immersed in this aqueous solution containing polyvinyl alcohol.
The polyvinyl alcohol-containing aqueous solution of the present invention does not substantially contain a thickener and has a relatively low viscosity as described above, so that it can be sterilized by filtration, particularly filling hard contact lenses at the time of shipment. It is suitable as a liquid.
The type of contact lens to which the contact lens mounting or storage solution of the present invention can be applied is not particularly limited and can be applied to both hard contact lenses and soft contact lenses, but is particularly preferably applied to hard contact lenses. .
[0012]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example demonstrates this invention still in detail, this invention is not limited at all by these examples.
In addition, in order to evaluate the water wettability of the contact lens, the contact angle was measured according to the following method.
[0013]
<Measurement method of contact angle>
Using a contact angle meter “CA-DT-A type” manufactured by Kyowa Interface Science Co., Ltd., the contact angle was measured by the droplet method. Since the measurement sample was a spherical surface, a value obtained by subtracting the spherical angle from the contact angle of the water droplet was used as the contact angle.
[0014]
Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1-6
An aqueous solution having the composition and viscosity shown in Table 1 was prepared, and a hard contact lens (manufactured by Hoya Co., Ltd., trade name: Hoya Hard / EX) was immersed in each aqueous solution for 6 hours and rinsed with purified water. Later, the contact angle was measured. The results are shown in Table 1. Moreover, in Example 2 and Comparative Example 6, after using another hard contact lens (manufactured by Hoya Co., Ltd., trade name: Hoya Hard / OP), dipping for 6 hours in the same manner as described above, and rinsing with purified water. The contact angle was measured. The results are shown in Table 1.
Hoya Hard / EX is a high oxygen permeable hard contact lens made of a copolymer containing silicon-containing methacrylate and fluorine-containing methacrylate as main components. Hoya Hard / OP is methyl methacrylate, silicon-containing methacrylate and fluorine-containing This is an oxygen-permeable hard contact lens made of a copolymer mainly composed of methacrylate.
Furthermore, in Example 2, the obtained aqueous solution was sterilized by filtration with a filling machine equipped with a 0.2 μm membrane filter cartridge. As a result, it was low in viscosity and could be filled by filtration sterilization without any problem.
[0015]
[Table 1]

[0016]
〔note〕
1) Gohsenol EG-05: Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. polyvinyl alcohol, low polymerization degree (average polymerization degree 500), saponification degree 86.5-89 mol%
2) Gohsenol NL-05: Polyvinyl alcohol manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry, low polymerization degree (average polymerization degree 500), saponification degree of 98 mol% or more 3) Gohsenol GH-20: Polyvinyl alcohol manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry, high polymerization Degree (average polymerization degree 2000), saponification degree 86.5-89 mol%
4) Gohsenol NH-20: Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd. polyvinyl alcohol, high polymerization degree (average polymerization degree 2000), saponification degree 98 mol% or more 5) Hibiten 20% liquid: Sumitomo Pharmaceutical Co., Ltd. Chlorhexidine gluconate 20 wt% aqueous solution From Table 1, it can be seen that the polyvinyl alcohol-containing aqueous solution of the present invention has a small contact angle and excellent water wettability. In addition, it can be seen from Example 2 that the water wettability can be improved with respect to both the Hoya Hard / EX and the Hoya Hard / OP.
[0017]
【The invention's effect】
The contact lens mounting or storage solution of the present invention can easily improve the wettability of the contact lens without adversely affecting the contact lens, and can improve the wearing feeling. Moreover, since the solubility of polyvinyl alcohol, which is the material, in water is good, the production of the solution is easy. Furthermore, since the solution of the present invention has a relatively low viscosity and can be sterilized by filtration, it is particularly suitable as a filling liquid for transporting (shipping) hard contact lenses.

Claims

A contact lens storage solution comprising an aqueous solution containing polyvinyl alcohol having an average polymerization degree of less than 1000 and a saponification degree of 85 to 95 mol% at a concentration of 0.1 to 3.0 g / 100 ml.

A contact lens mounting solution comprising an aqueous solution containing polyvinyl alcohol having an average polymerization degree of less than 1000 and a saponification degree of 85 to 95 mol% in a concentration of 0.1 to 3.0 g / 100 ml.

A contact lens, wherein the contact lens is immersed and stored in an aqueous solution containing polyvinyl alcohol having an average polymerization degree of less than 1000 and a saponification degree of 85 to 95 mol% at a concentration of 0.1 to 3.0 g / 100 ml. Storage method.

A contact lens comprising a contact lens immersed in an aqueous solution containing polyvinyl alcohol having an average polymerization degree of less than 1000 and a saponification degree of 85 to 95 mol% at a concentration of 0.1 to 3.0 g / 100 ml. Transport method.