JP3625284B2 - 移動通信システム及びそのシステムに用いられる交換局、基地局並びに移動通信システムにおけるチャネル割当制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の通信システムが接続され、複数の通信方式による通信サービスを提供する移動通信システム及びそのシステムに用いられる交換局、基地局並びに移動通信システムにおけるチャネル割当制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、移動通信に適用されている通信システムとしては、例えば、携帯電話システムに代表されるPDC(Personal Digital Cellular)方式の通信システムや、IMT−2000(International Mobile Telecommunications 2000)方式の通信システムなどがある。PDC方式の通信システム(以下、PDCと略記)では、800MHz帯、1.5GHz帯の周波数帯ごとに運用がなされ、またIMT−2000方式の通信システム(以下、IMT−2000と略記)では、「2GHz」帯の周波数帯域がシステムに割当てられ、一部の地域で運用が開始されている。PDC、IMT−2000では、通信方式として、「音声通信・回線交換型データ通信」、「パケット交換型データ通信」等が具備(図4参照)され、音声通信サービスの他に、モバイルデータ通信サービス等様々な通信サービスがユーザに提供されている。ここでは、上記のような複数の通信方式を、通信方式X、Y、Z等と呼ぶ。
【0003】
さて、近年になって、特定の通信システムに対するトラフィックの集中を回避する目的で、トラフィックが集中する通信システムと、比較的空いている通信システムを併用(接続)することが行なわれている。また、これに伴い、両方の通信システムで通信を行なうことのできる携帯電話等の携帯端末がユーザに提供されている。
【0004】
図5は、このような複数の通信システムが接続された移動通信システムの概略を示す図である。この移動通信システムは、通信システムA(例:800MHz帯のPDC)と、通信システムB(例:1.5GHz帯のPDC)の2つの通信システムから構成される。通信システムA、Bには、交換局A31、B32と、基地局(以下、BS(Base Station)−Aと略記)A21、B22(以下、BS−Bと略記)のそれぞれが備えられ、移動局(以下、MSと略記)10は、通信システムA、Bの両システムに対応し、どちらの通信システムでも通信を行なうことができる装置構成となっている。また、交換局A31、B32は、他通信網50→関門交換局40を通じて、MS10に対する着信を受信する。また、交換局同士が制御線等で接続され、通信のやりとりが可能になっている。
【0005】
図6は、MS10が、通信システムAの通信方式X(例:パケット通信)で通信中に、通信方式Y(例:音声通信)の着信が発生した場合の移動通信システムでの動作を示すシーケンス図である。以下、同図を参照しながら、移動通信システムでの動作を説明する。
【0006】
今、MS10が、通信システムAで提供される通信方式Xで、交換局A31と通信(▲1▼)しているものとする。交換局A31は、他通信網50→関門交換局40を介して通信方式Yの着信を受信(▲2▼)すると、BS−A21を通じてMS10に着信を通知(▲3▼)する。MS10は、この着信通知に対する応答を所定時間内に、BS−A21経由で交換局A31に送信(▲4▼)する。交換局A31は、BS−A21に対して、通信方式Yでの通信を開始させるためのチャネル取得要求(▲5▼)を送信する。BS−A21は、通信方式Yの空きチャネルを取得した後、その空きチャネルに関わる情報を、チャネル取得応答として交換局A31に送信(▲6▼)する。交換局A31は、BS−A21で指定されたチャネルを、BS−A21を介してMS10へと通知(▲7▼)する。MS10は、このチャネル指定で通知された通信チャネルに設定する。これ以後、MS10では、BS−A21→交換局A31→関門交換局40→他通信網50を通じて接続される通信相手と、通信方式Yによる通信が開始(▲8▼)される。
【0007】
上で説明したような技術は、例えば、国際公報WO96/21308号公報、1995年電子情報通信学会総合大会論文集B−301無線通信システムA(笹田浩司他:PDCシステムにおける音声/パケット通信競合制御方式)、「RCR STD−27I」(社団法人 電波産業界)等の文献に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の場合、通信システムAに、通信方式Yの空きチャネルがあれば、そのチャネルをMS10に割当てて、着信のあった通信方式Yでの通信を開始させることができる。しかし、通信システムAにおいて、通信方式Yの通信を利用しているMSが多ければ、通信システムAでの通信方式Yの空きチャネルは不足してしまう。もし、このような状態のときに、通信システムAで通信方式Xにて通信中のMS10に通信方式Yの着信が発生すれば、通信システムAの通信方式Yの空きチャネル不足により、通信方式Yの通信をMS10に対して開始させることができない。図7は、このことを説明するためのシーケンス図である。同図に示すように、交換局A31は、通信方式Xで通信中(通信システムAにて)のMS10に対する通信方式Yの着信を受信すると、BS−A21に対してチャネル取得要求を送信するが、BS−A21では、通信方式Yの空きチャネルがないため、空きチャネルなしの応答が交換局A31に返信される。交換局A31は、BS−A21より、空きチャネルなしのメッセージを受取ると、着信終了のメッセージをMS10に送信し、着信のあった通信方式Yでの通信を開始できずに処理を終了(図7の▲1▼〜▲9▼参照)する。
【0009】
上記のように、従来は、MS10と、現在通信を行っている通信システム内の基地局(本例では、BS−A21)に、別の通信方式Yに対する空きチャネルがなければ、当該MS10に対する別の通信方式Yの着信が発生しても、通信方式Yでの通信を開始させることができない。つまり、着呼損となってしまい、ユーザに対するサービスの提供に支障が生じる。
【0010】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、ある通信システムにてある通信方式で通信中の移動局に、別の通信方式の着信が発生しても、そのような移動局に対する着呼損を低減させ、ユーザに安定した通信サービスを提供することのできる移動通信システム及びそのシステムに用いられる交換局、基地局並びにその通信システムにおけるチャネル割当制御方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は請求項1に記載されるように、本発明によれば、上述の課題は、前記特許請求の範囲に記載した手段により解決される。すなわち、請求項1 の発明は、基地局と、交換局とからなる通信システムと、複数の通信システムかつ複数の通信方式で通信可能な移動局とを備えた移動通信システムにおいて、前記交換局は、ある通信システムのある通信方式で通信中の前記移動局に対し、別の通信方式による着信があった場合に、前記基地局から通知され保持されている管理リストを検索し、該移動局と、該別の通信方式による通信を行なうに最適な他通信システムの基地局を求める基地局検索手段と、前記基地局検索手段により、得られた基地局に対し、別の通信方式のチャネルを、該移動局に割当てさせるチャネル割当制御手段と、を有することを特徴としている。
【0013】
請求項2の発明は、前記移動通信システムにおいて、前記基地局検索手段で用いられる前記管理リストは、通信中の移動局が在圏するゾーンと、地理的に一致とみなせる他通信システムにおけるゾーンとを組にして管理することを特徴としている。
【0014】
請求項3の発明は、前記移動通信システムにおいて、前記管理リストは、前記地理的に一致とみなせる他通信システムにおけるゾーンを形成する基地局毎に、各通信方式によるチャネルの使用状態を管理することを特徴としている。
【0015】
請求項4の発明は、前記移動通信システムにおいて、前記管理リストは、基地局で保持され、該基地局は、前記各通信方式によるチャネルの使用状態が更新される度に、更新した情報を、交換局に通知する状態更新手段を有することを特徴としている。
【0016】
請求項5の発明は、前記移動通信システムにおいて、前記基地局検索手段は、前記管理リストを検索した際に、前記地理的に一致とみなせる他通信システムにおけるゾーンを形成し、かつ該当する通信方式の空きチャネルを有する基地局を、該当の移動局と通信を行なうに最適な基地局として決定することを特徴としている。
【0017】
請求項6の発明は、前記移動通信システムにおいて、前記チャネル割当制御手段は、前記基地局検索手段により、得られた基地局に対しチャネル取得要求をし、このチャネル取得要求に基づいて取得されたチャネルの情報を、該当する移動局に通知することを特徴としている。
【0018】
請求項7の発明は、基地局と移動局とが無線通信を行ない、その基地局と交換局とが接続されている通信システムにおける交換局において、自通信システムのある通信方式で通信中の前記移動局に対し、別の通信方式による着信があった場合に、前記基地局から通知され保持されている管理リストを検索し、該移動局と、該別の通信方式による通信を行なうに最適な他通信システムの基地局を決定する基地局検索手段と、前記基地局検索手段により、得られた基地局に対し、別の通信方式のチャネルを割当てさせるチャネル割当制御手段と、を有することを特徴としている。
【0019】
請求項8の発明は、前記交換局において、前記基地局検索手段は、前記管理リストを検索した際に、前記地理的に一致とみなせる他通信システムにおけるゾーンを形成し、かつ該当する通信方式の空きチャネルを有する基地局を、該当の移動局と通信を行なうに最適な基地局として決定することを特徴としている。
【0020】
請求項9の発明は、前記交換局において、前記チャネル割当制御手段は、前記基地局検索手段により、得られた基地局に対しチャネル取得要求をし、このチャネル取得要求に基づいて、取得されたチャネルの情報を、該当する移動局に通知することを特徴としている。
【0021】
請求項10の発明は、移動局と無線通信を行ない、交換局と接続されている通信システムにおける基地局において、通信中の移動局が在圏するゾーンと、地理的に一致とみなせる他通信システムの基地局のゾーンとを組にして管理する管理リストを保持する管理リスト保持手段と、前記管理リスト保持手段にて保持される管理リストを前記交換局に通知する通知手段と、を有することを特徴としている。
【0022】
請求項11の発明は、前記基地局において、前記管理リストは、前記地理的に一致とみなせる他通信システムにおけるゾーンを形成する基地局毎に、各通信方式によるチャネルの使用状態を管理することを特徴としている。
【0023】
請求項12の発明は、前記基地局において、前記各通信方式によるチャネルの使用状態が更新される度に、更新した情報を、交換局に通知する状態更新手段を有することを特徴としている。
【0024】
請求項13の発明は、基地局と、交換局とからなる通信システムと、複数の通信システムかつ複数の通信方式で通信可能な移動局とを備えた移動通信システムにおけるチャネル割当制御方法において、前記交換局は、ある通信システムのある通信方式で通信中の前記移動局に対し、別の通信方式による着信があった場合に、前記基地局から通知され保持されている管理リストを検索し、該移動局と、該別の通信方式による通信を行なうに最適な他通信システムの基地局を求め、前記求められた基地局に対し、該別の通信方式のチャネルを、該移動局に割当てさせることを特徴としている。
【0025】
本発明は、上述のように、ある通信システムである通信方式にて通信中の移動局に対し、別の通信方式の着信が発生し、該移動局と現在通信を行っている通信システムに該別の通信方式のチャネルに空きがなかったとしても、他の通信システムに該別の通信方式のチャネルに空きがあれば、その通信システムに移行して該別の通信方式の通信を開始させることを最大の特徴としている。
【0026】
また、この発明の構成によれば、移動局が在圏する自通信システムの通信方式毎のチャネル使用状態だけでなく、その移動局と地理的に一致する、他通信システムにおけるゾーンでのチャネル使用状態(通信方式毎)も監視されるので、ある通信方式で通信中の移動局に、別の通信方式の着信が発生しても、この別の通信方式の通信を途断させずに開始させられるようになる。すなわち、上記のような移動局に対する着呼損が低減できるので、ユーザに安定した通信サ ービスを提供することができる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
まず、図1に従い、この発明の基本概念について説明する。図1において、
この移動通信システムは、前述した図5と同様に構成される。本例では、通信システムAとして、800MHz帯のPDC、通信システムBとして、1.5GHz帯のPDCを想定し、両システムに、通信方式X(例:パケット通信)及びY(例:音声通信)の処理機能が備えられているものとするが、これに限らず、一方のシステムに、1つの通信方式しか備えられていないような形態であってもかまわない。例えば、800MHz帯のPDCのみに通信方式X及びYの処理機能が実装され、1.5GHz帯のPDCには通信方式Yの処理機能しか実装されていないような形態であってもかまわない。本例では、両システムに、通信方式X及びYの処理機能が備えられている場合を例にとり、以下説明を進める。
【0028】
図1において、通信システムAの通信方式Xにて通信中のMS10に、別の通信方式Yの着信が発生すると、交換局A31は、後述するゾーン管理リスト(単に、管理リストともいう)を参照し、自局配下にあるBS−A21の通信方式Yの空きチャネルの有無を確認する。交換局A31は、自局配下にあるBS−A21に、通信方式Yの空きチャネルがないことを知ると、通信方式Yの空きチャネルを有しつつ、かつBS−A21と地理的に同一のゾーンを形成しているBS(本例の場合、BS−B22)を、上記ゾーン管理リストから探し出し、その基地局(BS−B22)の上位ノードとなる交換局(本例の場合、交換局B32)を介して該基地局(BS−B22)にチャネル取得要求をする(破線内の▲1▼、▲2▼参照)。これにより、MS10は、通信システムBに移行し、通信方式Yの通信を行うことができる(▲3▼の矢印)。
【0029】
すなわち、この発明によれば、通信システムAに通信方式Yの空きチャネルがなかったとしても、通信システムBに空きがあれば通信システムBに移行して、通信方式Yの通信を開始させることが可能となるため、従来と比較して、着呼損を低減でき、ユーザに対して安定した通信サービスを提供することができる。
【0030】
次に、図2を参照しながら、本発明に係る移動通信システムでの動作を詳述する。図2は、本発明に係る移動通信システムでの動作を示すシーケンス図である。
【0031】
図2において、通信システムAの通信方式Xで通信中(▲1▼)のMS10に、通信方式Yの着信が発生(▲2▼)すると、交換局A31は、基地局から通知され保持したゾーン管理リストを参照(▲3▼)し、MS10の在圏するゾーンと地理的に一致する複数のゾーンを選択する。ここで、交換局で参照されるゾーン管理リストについて、説明する。図3の(a)は、各通信システムのBSで形成するゾーンの地理的な重なり具合を示し、同図(b)は、同図(a)に基づいて、生成されたゾーン管理リストの一例を示す図である。このゾーン管理リストは、同図(b)に示すように、
(1)MS(本例では、MS10)が通信中のゾーン
(2)地理的に同一なゾーン
の2つの管理項目から構成され、それぞれの項目が、さらに「収容局=BS」と、「ゾーン」とに小分類される。
【0032】
この図3に示したゾーン管理リストにおいて、例えば、BS−A#1のゾーン#1が、(1)のMS10が通信中のゾーンであった場合、(2)の地理的に同一なゾーンは、BS−B#1のゾーン#1、BS−B#2のゾーン#2の一部と、BS−C#1ゾーン#1の一部になっている(同図(a)参照)。
【0033】
また、BS−A#1のゾーン#2が、(1)のMS10が通信中のゾーンであった場合、(2)の地理的に同一なゾーンは、BS−B#1のゾーン#2及びゾーン#3となっている(同図(a)参照)。
【0034】
さらに、BS−A#2のゾーン#1が、(1)のMS10が通信中のゾーンであった場合、(2)の地理的に同一なゾーンは、BS−B#2のゾーン#1となっている(同図(a)参照)。なお、交換局は、自局配下にあるBSから所定のタイミングで送られてくる各ゾーンにおける各通信方式の空きチャネル情報(付随情報)を取得し、ゾーン管理リストを更新する。
【0035】
ここでは、MS10が、BS−A#1(図1のBS−A21に相当)のゾーン#1に在圏しているものとして、以降説明する。
【0036】
図2に戻って、交換局A31は、このゾーン管理リストを参照(▲3▼)し、MS10の在圏するゾーンを調べ、そのゾーンと地理的に一致する複数のゾーンを選択する。例えば、MS10は、BS−A#1のゾーン#1に在圏しているものと仮定したので、同BS−A#1のゾーン#1に地理的に一致するゾーンとして、
1)BS−B#1のゾーン#1(通信システムB)
2)BS−B#1のゾーン#2(通信システムB)
3)BS−C#1のゾーン#1(通信システムC)
の3つのゾーンが、上記ゾーン管理リストにより得られる。
【0037】
交換局A31は、1)〜3)のBSのうち、通信方式Yのトラヒック状況を、上記付随情報から得、トラヒックの分散を考慮し、最も適したBSを選択(所定のBS選択アルゴリズムに従って選択)する。ここでは、通信システムAとは異なる通信システム2のBS−B#1(図1のBS−B22に相当)のゾーン#1が選択されたものとする。
【0038】
交換局A31は、上記のようにしてBS−B#1のゾーン#1を選択した後、MS10に、通信方式Yの着信通知(▲4▼)を行ない、MS10から着信応答を受信(▲5▼)した後、上記BS−B#1に対し、交換局B32経由でチャネル取得要求を送信(▲6▼)する。上記BS−B#1は、このチャネル取得要求に対して、通信方式Yの空きチャネルに関わる情報を、チャネル取得応答として、交換局B32経由で交換局A31に送信(▲7▼)する。
【0039】
交換局A31は、交換局B32を介し上記BS−B#1から通知された空きチャネルの情報を、チャネル指定情報としてMS10に通知(▲8▼)し、当該MS10に通信方式Yで通信を開始させるための通信チャネルを設定させる。これ以後、MS10では、通信システム2内のBS−B#1←→交換局B32を通じて、通信方式Yの通信が開始される。なお、交換局A31は、MS10から所定時間内に着信応答が返送されないときは、着信不可能と判断し着信呼を解放する。
【0040】
以上説明したように、この実施形態によれば、通信システムAで通信方式Xにて通信中のMS10に対して、別の通信方式Yの着信が発生し、通信システムAの通信方式Yのチャネルに空きがなかった場合でも、通信システムBの通信方式Yのチャネルに空きがあれば、通信システムBに移行して通信方式Yを開始させることができる。その結果、複数の通信システムと通信可能なMS10に対する着信呼の呼損が低減でき、異なる通信サービスを途断なく安定に提供することができる。
【0041】
なお、上記実施形態では、通信方式Xと通信方式Yの両機能を備えた交換局を有する通信システムを想定したが、本発明はこのような通信システムに限定されるものでない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。例えば、通信方式Xと、通信方式Yの交換局が別の通信システムに存在する構成(例:回線交換型の交換局とパケット交換型の交換局が異なる通信システムに存在)としてもよいし、交換局に代わってIPルータを用い、当該IPルータが通信方式X、Yの機能を担う形態であってもよい。
【0042】
さらに、上記実施形態では、ゾーン管理リストをBSで保持する形態であったが、これに限らず、上記ゾーン管理リストを、複数のBSと接続する無線回線制御局が保持するような形態であってもよい。その場合、無線回線制御局は、各BSより定期的に送られてくるゾーン管理リストの更新情報を受信し、自身のデータベースに書き込んだ後、アップデート情報を上位の交換局に通知すればよい。
【0043】
また、上記実施形態では、通信システムA、B共、PDC方式の通信システムを想定したが、いずれかの通信システムと、IMT−2000の組合わせであっても勿論本発明を適用することができる。
【0044】
上記例において、交換局A31、交換局B32の交換処理機能が、通信制御手段、基地局検索手段、チャネル割当制御に対応する。また、BS−A21、BS−B22の他通信システムのゾーン管理機能が、管理リスト保持手段、状態更新手段に対応する。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、通信システムAで通信方式Xにて通信中のMSに対して、通信方式Yの着信が発生した場合、通信システムAの通信方式Yのチャネルに空きがなければ、他の通信システムである通信システムBに移行して通信方式Yの通信を開始させることができるので、MSに対する着呼損を低減でき、ユーザに安定した通信サ ービスを提供することができる。
また、他通信システムへの移行の際には、移行対象となる通信システムのトラッヒク状況が考慮され、特定の通信システムにトラヒックが偏らないようその時点で最適な通信システムが移行先として選ばれるようになっている。この結果、複数の通信システムのトラヒックを平準化でき、交換局のオーバーロードを回避することができる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念を示す図である。
【図2】本発明に係る移動通信システムでの動作を示すシーケンス図である。
【図3】各通信システムのBSで形成するゾーンの地理的な重なり具合を示す図と、そのゾーン管理リストの一例を示す図である。
【図4】移動通信システムに具備される通信方式の一例を示す図である。
【図5】複数の通信システムが接続された移動通信システムの概略を示す図である。
【図6】通信システムAの通信方式Xで通信中のMSに、通信方式Yの着信が発生した場合の移動通信システムでの動作を示すシーケンス図である。
【図7】通信システムAの通信方式Xで通信中のMSに、通信方式Yの着信が発生し、該通信方式Yの通信を開始させることができない場合を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
10 移動局
21、22 基地局(BS−A、BS−B)
31、32 交換局
40 関門交換局
50 他通信網
Claims (13)
- 基地局と、交換局とからなる通信システムと、複数の通信システムかつ複数の通信方式で通信可能な移動局とを備えた移動通信システムにおいて、
前記交換局は、ある通信システムのある通信方式で通信中の前記移動局に対し、別の通信方式による着信があった場合に、前記基地局から通知され保持されている管理リストを検索し、該移動局と、該別の通信方式による通信を行なうに最適な他通信システムの基地局を求める基地局検索手段と、
前記基地局検索手段により、得られた基地局に対し、別の通信方式のチャネルを、該移動局に割当てさせるチャネル割当制御手段と、
を有することを特徴とする移動通信システム。 - 請求項1に記載の移動通信システムにおいて、
前記基地局検索手段で用いられる前記管理リストは、通信中の移動局が在圏するゾーンと、地理的に一致とみなせる他通信システムにおけるゾーンとを組にして管理することを特徴とする移動通信システム。 - 請求項2に記載の移動通信システムにおいて、
前記管理リストは、前記地理的に一致とみなせる他通信システムにおけるゾーンを形成する基地局毎に、各通信方式によるチャネルの使用状態を管理することを特徴とする移動通信システム。 - 請求項2又は3に記載の移動通信システムにおいて、
前記管理リストは、基地局で保持され、該基地局は、前記各通信方式によるチャネルの使用状態が更新される度に、更新した情報を、交換局に通知する状態更新手段を有することを特徴とする移動通信システム。 - 請求項1乃至4いずれか1項に記載の移動通信システムにおいて、
前記基地局検索手段は、前記管理リストを検索した際に、前記地理的に一致とみなせる他通信システムにおけるゾーンを形成し、かつ該当する通信方式の空きチャネルを有する基地局を、該当の移動局と通信を行なうに最適な基地局として決定することを特徴とする移動通信システム。 - 請求項1記載の移動通信システムにおいて、
前記チャネル割当制御手段は、前記基地局検索手段により、得られた基地局に対しチャネル取得要求をし、このチャネル取得要求に基づいて取得されたチャネルの情報を、該当する移動局に通知することを特徴とする移動通信システム。 - 基地局と移動局とが無線通信を行ない、その基地局と交換局とが接続されている通信システムにおける交換局において、
自通信システムのある通信方式で通信中の前記移動局に対し、別の通信方式による着信があった場合に、前記基地局から通知され保持されている管理リストを検索し、該移動局と、該別の通信方式による通信を行なうに最適な他通信システムの基地局を決定する基地局検索手段と、
前記基地局検索手段により、得られた基地局に対し、別の通信方式のチャネルを割当てさせるチャネル割当制御手段と、
を有することを特徴とする交換局。 - 請求項7に記載の交換局において、
前記基地局検索手段は、前記管理リストを検索した際に、前記地理的に一致とみなせる他通信システムにおけるゾーンを形成し、かつ該当する通信方式の空きチャネルを有する基地局を、該当の移動局と通信を行なうに最適な基地局として決定することを特徴とする交換局。 - 請求項8に記載の交換局において、
前記チャネル割当制御手段は、前記基地局検索手段により、得られた基地局に対しチャネル取得要求をし、このチャネル取得要求に基づいて、取得されたチャネルの情報を、該当する移動局に通知することを特徴とする交換局。 - 移動局と無線通信を行ない、交換局と接続されている通信システムにおける基地局において、
通信中の移動局が在圏するゾーンと、地理的に一致とみなせる他通信システムの基地局のゾーンとを組にして管理する管理リストを保持する管理リスト保持手段と、
前記管理リスト保持手段にて保持される管理リストを前記交換局に通知する通知手段と、
を有することを特徴とする基地局。 - 請求項10に記載の基地局において、
前記管理リストは、前記地理的に一致とみなせる他通信システムにおけるゾーンを形成する基地局毎に、各通信方式によるチャネルの使用状態を管理することを特徴とする基地局。 - 請求項11に記載の基地局において、
前記各通信方式によるチャネルの使用状態が更新される度に、更新した情報を、交換局に通知する状態更新手段を有することを特徴とする基地局。 - 基地局と、交換局とからなる通信システムと、複数の通信システムかつ複数の通信方式で通信可能な移動局とを備えた移動通信システムにおけるチャネル割当制御方法において、
前記交換局は、ある通信システムのある通信方式で通信中の前記移動局に対し、別の通信方式による着信があった場合に、前記基地局から通知され保持されている管理リストを検索し、
該移動局と、該別の通信方式による通信を行なうに最適な他通信システムの基地局を求め、
前記求められた基地局に対し、該別の通信方式のチャネルを、該移動局に割当てさせることを特徴とするチャネル割当て制御方法。
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