JP3624426B2 - ディーゼルエンジンの電子制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、エンジンの回転に同期した回転パルス信号に基づいてエンジン回転数を計測し、その結果によって燃料噴射量を算出するようにした、電磁弁スピルシステムによる燃料噴射制御を行うディーゼルエンジンの電子制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ボッシュ分配型燃料噴射ポンプにおいて噴射燃料量を調量し、エンジンに供給するようなディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置においては、燃料噴射ポンプに設定され、エンジン回転に同期して作動される回転角センサからの回転パルス信号に基づいてこのエンジンの回転数を計測し、その計測結果に基づいて算出された噴射燃料量により電磁スピル機構を制御し、この求められた量の燃料がエンジンの燃料噴射弁に圧送されるようにしている。
【0003】
ここで使用される回転角センサは、エンジンのクランク軸に同軸的に設定される軸によって回転される回転体を備えるもので、この回転体の周囲には特定される角度間隔で多数の歯が突設形成され、電磁ピックアップ等を用いてその歯を計数するように構成されている。この場合、回転体の例えば90°毎に2つの歯が欠落する欠歯部が設定され、その欠歯部の相互間に例えば14個の歯が形成されている。
【0004】
すなわち、エンジンの180°CA毎に欠歯部が設定され、その欠歯部からの突起数を計数する電磁ピックアップからの出力である回転パルスを計数することにより、エンジンの回転角が検出される。回転パルスは、欠歯部から最初の先頭パルスを“0”とし、欠歯部の直前のパルスが“13”とされるようにカウンタによって計数されているもので、このカウンタの計数値に基づいて各種エンジンに対する燃料噴射制御が実行される。そして、例えば14番目の回転パルス(計数値“13”)と計数値“1”のパルスとの時間間隔を計測し、この時間間隔に基づいてエンジンの回転数が算出される。
【0005】
しかし、この様な燃料噴射制御を実行するに際して、例えば回転パルスの中にノイズ信号が混入した場合に、このノイズ信号も回転パルスの1つとして計数されるようになり、実際には12番の回転パルスを計数しているにもかかわらず、カウンタの計数値は“13”となり、12番の回転パルスと1番の回転パルスとの時間間隔に基づいたエンジン回転数が算出されるようになる。すなわち、その時間間隔が実際のエンジン回転数に対応した正常な時間間隔に比較して大きくなり、エンジンの回転数を低く算出するようになって、燃料噴射量が増量制御される。
【0006】
この様な問題点を解決する手段として、例えば特開昭60−162959号公報に開示された、クランクパルスの多発異常を検出する手段が知られている。これは、回転角度センサと回転角基準位置センサの検出信号を比較することによって、回転角度センサからの検出信号の異常を検出しているもので、特にコネクタ部において振動等によって接触不良が生じた場合の対策手段を開示している。
【0007】
しかし、ディーゼルエンジンの燃料噴射制御を電磁スピルシステムによって行っている場合には、回転パルスを発生する回転体の歯の番号によって噴射量を求めるようにしているものであるため、回転角基準位置センサからの検出信号によって燃料噴射量の演算は行えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記のような点に鑑みなされたもので、回転角センサからの検出信号にノイズが混入したような場合において、エンジン回転速度が低下したとする誤った判断に基づく燃料噴射量の増量制御が阻止できるようにして、速やかに正常な回転数の検出に基づく適性燃料噴射量制御に戻せるようにしたディーゼルエンジンの電子制御装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、エンジンの回転に同期して回転駆動され、外周部に特定数の連続した等間隔の歯を有すると共に特定される回転角位置で欠歯を有する回転体を備える。そして、前記回転体の歯の存在を検出して回転パルス信号を発生する回転角センサ機構と、この回転角センサ機構からの前記回転パルス信号を順次計数すると共に、前記欠歯位置の検出でその計数値がクリアされる回転パルス計数手段と、この回転パルス計数手段の計数値が前記特定数に対応した計数値に計数されてから、この計数手段がクリアされるまでの時間間隔を前記エンジンの回転速度情報として求める回転速度算出手段と、この回転速度算出手段で求められた回転速度に基づいて、前記エンジンに対する燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、を備える。ここで、車速の制御状態に応じて設定されると共に、許容変化量を求め、この許容変化量に基づき徐々に目標値に近づくよう前記燃料噴射量を調整するなまし制御を行うことができる。
次にフラグ設定手段は、前記欠歯が検出された際の前記回転パルス計数手段の計数値が前記特定数に対応する計数値に基づく数値から外れた際に、回転パルス異常としてなまし制御禁止フラグ設定を設定し、燃料噴射量設定手段は、前記禁止フラグが設定された状態で、なまし制御前で求められた噴射量を今回噴射量として設定するのである。
【0010】
【作用】
この様に構成されるディーゼルエンジンの電子制御装置においては、エンジンの回転に同期的に回転される回転角センサ機構からの出力回転パルスに基づいてエンジンの回転数が計測され、その結果に基づいて燃料噴射量が演算されて、調量された燃料が噴射制御される。このような燃料噴射制御において、回転角センサからの出力パルスにノイズが混入したような場合には、回転角センサの欠歯位置の直前における回転パルスの計数値が特定数から外れた値となり、計数手段における計数値によって回転パルスの異常が判別され、この異常判別に伴ってなまし制御禁止フラグが設定される。この禁止フラグが設定されたならば、正しい回転パルスによってこの禁止フラグが解除されるまでは、なまし制御前の噴射量で燃料噴射制御が実行され、なまし制御によるエンジンの回転上昇を防ぎ、ディーゼルエンジンの制御が円滑に行われる。そして、エンジンの回転速度が低下していることが判別されたときに前記禁止フラグが設定されていない場合には、所定のなまし制御によって噴射量の増量制御が行われ、違和感のないエンジン制御が行われるようにしている。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。図1は図示しないディーゼルエンジンに対して調量した燃料を圧送する、ボッシュ分配型燃料噴射ポンプをベースとする電磁スピルシステムを示すもので、駆動軸11に対して図示しないディーゼルエンジンのクランクシャフトが連結され、このエンジンと同期する状態で回転駆動される。
【0012】
この駆動軸11はベーン式フィードポンプ12に結合されて、このポンプ12がエンジンによって直接的に駆動されるようにするもので、このフィードポンプ12は吸入口13から燃料を導入して加圧し、この加圧された燃料を燃料調圧弁14において所定の圧力に調圧した後に、ポンプハウジング15の内部に形成した燃料室16の内部に供給する。
【0013】
駆動軸11はさらにカップリング17に連結され、このカップリング17部の回転に対応して圧送プランジャ18を駆動する。この圧送プンジャ18には同軸にしてフェイスカム19が一体的に設けられているもので、このフェイスカム19はスプリング20によってカップリング17の方向に常時押されて、カムローラ21に圧接されている。このカムローラ21とフェイスカム19は、駆動軸11の回転を圧送プランジャ18の往復運動に変換する機構を構成するもので、フェイスカム19のカム山がカムローラ21に乗り上げることによって、圧送プランジャ18がエンジンの1回転中にエンジンの気筒数に応じた往復運動される。
【0014】
この様に往復駆動される圧送プランジャ18は、ハウジング15に固定的に設定されたヘッド22に嵌め込まれてポンプ室23を形成するしている。この圧送プランジャ18には吸入溝24が形成されているもので、圧送プランジャ18の吸入行程における直線運動に伴って、この吸入溝24の1つが吸入ポート25と連通し、燃料室16内の燃料がポンプ室23の内部に導入されるようになる。この圧送プランジャ18の吸入行程中において、ポンプ室23内の燃料が圧縮され、このポンプ室23内の燃料が分配ポート26から圧送弁27を介して、調量された燃料としてエンジンの各気筒に設定された燃料噴射弁に圧送され、エンジンの各気筒の燃焼室に噴射される。
【0015】
ポンプ室23に対しては、燃料調量機構30が設定される。この燃料調量機構30は電磁コイル31およびニードル弁32による電磁弁機構によって構成され、コイル31に流されている励磁電流が断たれるとニードル弁32がリフトされて、ポンプ室23内の燃料が溢流路33および34を介して燃料室16に還流されるようにしている。したがって、圧送プランジャ18の圧縮行程中において、ニードル弁32がリフトされてポンプ室23内の圧縮燃料が溢流路33および34を介して排出されると燃料の噴射が終了されるもので、この燃料調量機構30における電磁弁制御によって噴射燃料量が設定される。
【0016】
ここで、この電磁弁機構の電磁コイル31に対する励磁電流の制御、特に燃料噴射の停止時期を設定するコイル31に対する励磁電流の供給停止時期は、マイクロコンピュータ等によって構成される電子制御ユニット(ECU)35において行われる。このECU35には、エンジンの各種センサである温度センサ36やアクセル開度センサ37等からのエンジン運転状態を表す検出信号、さらに回転角センサ38からのエンジン回転数の検出信号が入力され、適正な燃料噴射量を演算して、その演算結果に基づいて得られた燃料噴射量に応じて、電磁コイル31に対する通電停止時期を制御する。
【0017】
図2は回転角センサ38の構成を示すもので、駆動軸11と一体的に回転される円板状の回転体40を備え、この回転体40の外周には多数の突起状の歯411 、412 、…が形成されている。そして、この回転体40の外周に近接して電磁ピックアップ42が固定的に設定され、駆動軸11と共に回転体40が回転されて、歯411 、412 、…の1つが電磁ピックアップ42に近接通過する毎に、この電磁ピックアップ42からパルス状の検出信号が出力されるように構成している。
【0018】
ここで、回転体40の外周に形成される多数の突起状の歯411 、412 、…は、例えば軸線を中心とした角度で、90°/16=5.625°間隔で並べて形成され、さらに回転体40の90°毎に2つの歯に相当する欠歯部43が形成されるようになっている。すなわち、90°毎の2歯分の欠歯部43が設定され、この欠歯部43の相互間に14個の歯411 、412 、…が形成されている。
【0019】
この様に構成される装置に基づいてその制御方法を説明すると、まず図3で示すタイミング図において、(A)は噴射ポンプにおけるプランジャ18のリフトの状態を示し、(B)は調量機構30における電磁コイル31に対する通電パルスの状態を示し、さらに(C)は回転角センサ38から出力される回転パルスを示している。
【0020】
ECU35においては、温度センサ36およびアクセル開度センサ37、さらに図では省略された圧力センサ等からの負荷情報に基づいて、この負荷状態に適合した噴射燃料量qを演算し、この噴射燃料量qに対応するスピル角θ°のクランク角経過後にスピル制御を行う調量機構30の電磁コイル31に対する通電を停止してニードル弁32をリフトし、燃料の噴射を終了させる。ここで、調量機構30において圧送プランジャ18の吸入行程中に、次回の燃料噴射に備えて再びニードル弁32を閉弁しておく必要があるが、この閉弁は吸入行程中において実行されればそのタイミングは特に重要ではなく、開弁側に比べてそのタイミング精度の要求は極めて小さい。
【0021】
次に図4に示すタイムチャートにしたがって、この実施例を詳細に説明する。この図は上から回転パルス信号、この回転パルス信号を計数する計数回路における計数値の状態CNIRQを示し、さらに噴射量なまし制御なしを指示する禁止フラグXNFNGおよび噴射量の状態を示している。すなわち、回転角センサ38からの出力である回転パルス信号によって計数回路CNIRQがカウントアップされ、回転パルスの欠歯時においてこの計数回路がクリアされてCNIRQの計数値が“0”とされる。
【0022】
ここで、回転パルス信号を発生する回転体40の歯411 、412 、…の欠歯部43の相互間の歯数は“14”であるため、CNIRQは“0〜14”の値を取るようになる。
【0023】
次に、回転パルス信号に対してノイズが混入した場合について説明する。ECU35に対してBで示すようなノイズが取り込まれたとすると、A〜Bの間で回転パルス信号に対応して計数回路の計数値CNIRQがカウントアップしていたのが、混入されたノイズを回転パルスの1つとして誤った判断をし、これを計数するようになって、その計数値が1つ多く歩進される。
【0024】
ECU35においては、エンジンの回転数を監視して適性燃料噴射量を演算しているもので、このエンジンの回転数は回転パルス信号に基づいて判断される。例えば、欠歯部の直前の歯による計数値“13”の回転パルスと、欠歯部の後の計数値“1”の回転パルスとの時間間隔(図5で示すT451)に基づいて求められるエンジン回転数によって燃料噴射量が演算される。
【0025】
例えば図6の(A)に示す回転割り込みおいて、ステップ101 で回転パルスに対応するCNIRQが“1”であるか否かを判定し、“CNIRQ=1”と判定されたときにステップ102 で図5のWRT45をT451として取り込み、その後ステップ103 でWRT45を“0”とする。メインルーチンにおいては、同図の(B)で示すようにステップ110 でT451の時間幅よりエンジン回転数を算出する。
【0026】
図4のBの位置にノイズが入ると、回転パルス信号の12番のところでCNIRQが“13”を計数するようになり(Cの位置)、CNIRQの“13〜1”の時間間隔が回転パルスの1つ分長くなる。したがって、エンジンの回転数が低くなったと判定され、その低く判定された回転数に基づいて燃料噴射量が算出される。図7で示す回転数と燃料噴射量との関係から、エンジン回転数が所定回転数を保持する方向に制御されるように、燃料噴射量の増量制御が行われる。
【0027】
このときのエンジンの低回転に対する燃料噴射量計算は、ノイズが発生した回転パルス信号の後(欠歯後)のCNIRQの“6”において実行され、Eの時点で噴射量が増加されるようになる。したがって、その後に回転パルス信号が正常に取り込まれるようになっても、なまし制御の実行条件が成立していなければ、なまし制御を本来の制御まで行うようになるものであるため、その間の燃料噴射量の増量分に対応して、図8で示すようにエンジン回転数が上昇される。
【0028】
ノイズが混入された場合においては、この様なエンジンの回転数の上昇を防ぐ必要があり、ノイズの混入を検出して回転パルス信号の異常判定を行う。すなわち、図4で示したように回転パルスに対してノイズが混入した場合、CNIRQの計数値が実際の回転パルスの番号よりも先行するようになり、回転パルスの0番でCNIRQは“15”まで計数する。したがって、“CNIRQ≧15”によって回転パルス信号の異常が判定できるもので、これによって噴射量のなまし禁止フラグXNENGをセットする。
【0029】
その後、正常な回転パルス信号を取り込むようになれば、Fの時点で正常判定を行い、噴射量の算出タイミングにおいて、回転パルス信号の正常判定の確認後に、なまし禁止フラグXNENGがクリアされる。
【0030】
なまし禁止フラグXNENGがセットされている間は、減速なまし制御を行わないもので、本来のT451の時間間隔より算出される回転数に基づいて求められた噴射量の値を取る(G点)。しかしノイズの混入した部分において1度(噴射量1回分)は噴射量が増加するが(E点)、なまし制御は行わないものであるため、この回転数の上昇状態は図8で破線で示すように最小限に止めることができる。ノイズによって1度噴射量が増加しても、回転パルス信号が正常であればその次の噴射量が正常となり、実質的にエンジンの回転数が上昇を始めるがすぐに治まるようになり、体感として感ずるほど回転数の上昇はない。
【0031】
図9はなまし制御の一例としてなまし制御の概略処理の流れを示すもので、ステップ201 で加減速中であるか否かを判定する。加減速中であると判定されたならばステップ202 で加減速開始後に経過時間を検出し、ステップ203 でその経過時間に応じた許容変化量を求める。そして、ステップ204 で燃料噴射量をこの許容変化量に基づいて徐々に目標値に近付ける制御を行う。
【0032】
図10は実施例における制御の流れを詳細に示しているもので、ステップ211 でなまし制御前の燃料噴射量を計算する。ステップ212 ではなまし制御を実施するか否かを判定し、ステップ213 では現在加速中であるか否かを判定する。そして、なまし制御を実施していて加速中と判定されたならば、ステップ214 に進んで加速のなまし制御を実行させる。また、加速中ではないと判定されたならば、ステップ215 に進んでなまし禁止フラグXNENGが“1”にセットされているか否かを判定し、このフラグが“0”でノイズ無しと判定されたならば、ステップ216 に進んでなまし量を算出する。
【0033】
ステップ217 ではなまし後の噴射量を、前回噴射量となまし量との差に基づいて算出し、ステップ218 でなまし前の噴射量となまし後の噴射量に基づいて最大値を求め、ステップ219 で今回噴射量を更新する。
【0034】
その後ステップ220 で最終の噴射量を算出するもので、ステップ215 で回転パルス信号の計数によってノイズあり(XNENG=1)と判定されたときには、ステップ214 からなまし制御には入らずに、ステップ220 に進んで最終の噴射量が算出されるようにする。
【0035】
すなわち、図6の(A)で示したようにCNIRQ=1のときにT451に、このCNIRQ=13からCNIRQ=1の時間間隔を算出し、同図の(B)で示したようにこれをエンジン回転数に変換して、ステップ220 における噴射量の演算を行わせる。
【0036】
ステップ221 で回転パルスが正常であるか否かを判定し、さらにステップ222 でフラグXNENGが“1”であるか否かを判定する。このフラグがセットされていると判定されたならば、ステップ223 でなまし制御前の噴射量を今回の噴射量とし、ステップ224 でフラグXNENGを“0”にクリアする。
【0037】
図11は回転角センサ38からの回転パルス信号CNIRQに、欠歯検出時の回転パルス信号の番号に基づいて、回転パルス信号に異常の発生したことを検出する処理の流れを示すもので、ステップ221 で回転角センサ38から入力される回転パルス信号を計数する。ステップ222 では欠歯部であるか否かを判定し、欠歯部であることが判定されたならばステップ223 で“CNIRQ=14”あるか否かを判定する。もし、図4で説明したようにノイズが混入されていなければ、欠歯部が検出されときに“CNIRQ=14”となっているもので、そのときにはステップ224 に進んで回転パルス正常と認定する。
【0038】
ステップ223 で“CNIRQ=14”ではないと判定されたときは、ステップ225 において回転パルス異常と認定し、ステップ226 でなまし制御の禁止フラグXNENGを“1”にセットする。そして、その後ステップ227 で回転パルスの計数値をクリアしてこの処理が終了される。
【0039】
【発明の効果】
以上のようにこの発明に係るディーゼルエンジンの電子制御装置によれば、特定される回転角に対応して回転パルス信号を出力する回転角センサからの検出信号に対してノイズが混入されたような場合に、このノイズの影響によってエンジンの回転数が低く算出されるようになっても、この誤った検出結果に基づく回転数の演算結果に対応した燃料噴射量制御が確実に禁止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るディーゼルエンジンの電子制御装置を説明するための電磁弁スピルシステムを説明する構成図。
【図2】上記スピルシステムおける回転角センサを説明する図。
【図3】(A)〜(C)は燃料噴射量の調量の基本概念を説明する図。
【図4】この発明の一実施例に係るデーイゼルエンジンの電子制御における噴射量制御の態様を説明するタイミングチャート。
【図5】回転パルス信号の計数状況を説明する図。
【図6】上記回転パルス信号を用いた噴射量制御に用いられる回転数検出の処理の流れを示すもので、(A)は回転割込み処理、(B)はメインフローをそれぞれ示す。
【図7】エンジン回転数と噴射量との関係を説明するガバナパターンを示す図。
【図8】回転数上昇制御の状態を説明する図。
【図9】噴射量のなまし制御処理の流れを説明するフローチャート。
【図10】この発明の一実施例に係る電子制御ユニットにおける制御の流れを説明するフローチャート。
【図11】回転角センサからの回転パルス信号の異常検出処理の流れを説明するフローチャート。
【符号の説明】
11…駆動軸、12…フィードポンプ、13…吸入口、15…ポンプハウジング、16…燃料室、17…カップリング、18…圧送プランジャ、19…フェースカム、21…ローラ、23…ポンプ室、27…圧送弁、30…燃料調量機構、31…電磁コイル、32…ニードル弁、35…電子制御ユニット(ECU)、36…温度センサ、37…アクセル開度センサ、38…回転角センサ、40…回転体、411 、412 、…歯、42…電磁ピックアップ、43…欠歯部。
Claims (2)
- エンジンの回転に同期して回転駆動され、外周部に特定数の連続した等間隔の歯を有すると共に特定される回転角位置で欠歯を有する回転体を備え、
この回転体の歯の存在を検出して回転パルス信号を発生する回転角センサ機構と、
この回転角センサ機構からの前記回転パルス信号を順次計数すると共に、前記欠歯位置の検出でその計数値がクリアされる回転パルス計数手段と、
この回転パルス計数手段の計数値が前記特定数に対応した計数値に計数されてから、この計数手段がクリアされるまでの時間間隔を前記エンジンの回転速度情報として求める回転速度算出手段と、
この回転速度算出手段で求められた回転速度に基づいて、前記エンジンに対する燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、
車速の制御状態に応じて設定されると共に、許容変化量を求め、この許容変化量に基づき徐々に目標値に近づくよう前記燃料噴射量を調整するなまし制御と、
前記欠歯が検出された際の前記回転パルス計数手段の計数値が前記特定数に対応する計数値に基づく数値から外れた際に、回転パルス異常としてなまし制御禁止フラグ設定を設定するフラグ設定手段と、
前記禁止フラグが設定された状態で、なまし制御前で求められた噴射量を今回噴射量として設定する燃料噴射量設定手段と、を具備したことを特徴とするディーゼルエンジンの電子制御装置。 - 前記回転速度検出手段で前記エンジンの回転速度の低下が判断された状態で前記禁止フラグを判定し、この禁止フラグが設定されていない状態で、燃料噴射量の増加のなまし制御が実行されるようにした請求項1記載のディーゼルエンジンの電子制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33168193A JP3624426B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ディーゼルエンジンの電子制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33168193A JP3624426B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ディーゼルエンジンの電子制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07189794A JPH07189794A (ja) | 1995-07-28 |
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