JP3624248B2 - 入力データの取扱方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クライアント側からの入力情報をサーバ側で処理してシステムを構築する場合の入力データの取扱方法に関するものであり、特に、Webシステム構築場合等のサーバサイドプログラミングにおいて、クライアント側が入力した情報からデータを取り出し、これをチェックして格納するという一連の処理を自動化することによって、効率良くWebシステムを構築することができる入力データの取扱方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、クライアント側からの入力情報に基づいて、サーバ側でWebシステムを構築する場合における従来の処理の流れを示す図である。図7に示すように、サーバ側にて画面定義処理を行い、これをHTTPプロトコルを通してHTML文書としてクライアント側に送信し、クライアント側のブラウザ上に情報を表示する。クライアントは、入力画面上の表示情報に従って入力を行い、この入力情報をサーバに送信して、システム構築処理を要求する。サーバ側は、クライアント側から送られてきた入力情報を適宜処理して、要求されている業務に応じたシステムを構築する。
【0003】
ここで、クライアント側から送られてくる入力情報は、各データの項目(例えば「氏名」、「年齢」等)を示す入力キーワードと、当該項目についてのデータ値とが一連の文字列として構成されており、各項目は”&”の区切り文字で区切られている。サーバ側では、この入力データをサーバサイドのプログラムで解析して、各データについて入力の妥当性のチェックを行い、所定の格納場所に格納して、要求されている業務要件に応じた処理に引き渡すようにしている。
【0004】
図8は、従来の方法におけるサーバ側でのデータ解析処理の流れを示す図である。図8に示すように、従来は、クライアントのブラウザで入力されたデータを直接にサーバ側で構文解析している。すなわち、入力データは、項目毎に区切り文字”&”で区切られており、各データ文字列は入力キーワード(項目名)とその値が”氏名=値”、”住所=値”、”年令=値”といった形で構成されており、サーバはこの入力データを項目毎に取り出し、取り出したデータ値をチェックした上で、所定の格納領域に格納するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術においては、以下のような問題がある。
まず、入力されたデータの各項目についてデータ値の取得・チェック・格納処理が必要であるため、処理プログラムを入力画面に存在する項目数分実装する必要がある。従って、サーバ側のプログラム作成量が多くなり、その作業が面倒である。また、画面毎・項目毎にプログラミングを行わなければ成らないため、プログラム作成担当者によって作成プログラムに差異が出やすく、保守性が低下するという問題もある。
【0006】
また、サーバ側で作成するプログラムはクライアントの入力した入力情報の項目に依存しているため、入力項目が追加・変更・削除されたような場合に、それに付随して、項目毎に取得・チェック・格納処理の追加・変更・削除が必要になる。例えば、「年齢」という入力項目が「生年月日」に代わったような場合、サーバ側では「年齢処理」プログラムを削除して「生年月日処理」プログラムを追加しなくてはならない。従って、入力画面が変わると、サーバ側でいくつものプログラムを変更しなくてはならなくなる。また、クライアントから一連の文字列として送られてくるテキストデータには、当然のことながらクライアントが入力しなかった項目は含まれない。従って、従来の方法では、クライアント側の入力画面の構成を意識してプログラムを作成しなければならず、そのプログラム作成作業が煩雑となるためプログラムの品質が低下しやすい。
【0007】
更に、クライアント側から予期しないキーワードが送られてくる場合もあるため、想定外のデータを受信処理する特殊データ処理プログラムを作成しておく必要もある。
【0008】
更には、幾つかの項目についてデータの属性が同一であり、サーバ側でのチェック処理を共通化しているような場合には、ある入力項目の属性が変わるとプログラムの修正が必要となる。例えば、「氏名」、「住所」の2項目について全角入力のみを可能として、これらの項目についてのチェック処理を共通化していたが、「住所」について半角入力を許可した場合、共通チェックを行うことができなくなり、この2項目について別個にチェックを行うべくプログラムを修正する必要がある。また、入力項目の属性が変わると、その項目を使用している画面のプログラム全てを修正しなくてはならないという問題もある。
【0009】
このように、従来のデータ処理法では、サーバサイドでプログラムを作成するときのプログラム作成量が多くなり、また、特殊データ処理プログラムの作成等も必要であり、その作業が繁雑である。従って、プログラムの品質が低下しやすくなり、プログラムの製造コストが高くなるといった不都合が生じる。また、プログラムの保守の面でも、プログラム作成担当者によってプログラムの内容に差異が生じやすく保守性が低下するという問題がある。また、入力項目に依存してプログラムを作成せざるを得ないので、入力項目の変更、項目の属性の変更、チェック処理の変更等に対して臨機応変に対応することが難しく、この点も保守性を低下させる一因となっている。
【0010】
本発明の目的は上述した課題を解消して、クライアント側からの入力情報からデータを取り出し、チェックして格納するという一連の処理を、クライアント側の入力画面の構成や入力項目から離れて、サーバ側でのシステム構築に必要な項目に基づいて行うことによって、これらの処理の簡素化と自動化を図り、効率良くシステムを構築することのできる入力データの取扱方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく、本発明の入力データの取扱方法は、クライアント側から送られてきた入力情報をサーバ側にて処理してシステムを構築する際のデータ取扱方法において、サーバ側で行う処理が、前記入力情報からのデータ取出し処理と、取り出したデータをチェックする処理と、チェックしたデータを所定の領域に格納する処理とを具え、これらの処理をサーバ側で行うシステム構築に必要なデータ項目について行うことを特徴とする。
【0012】
このように、本発明では、従来の入力データの取扱方法、すなわち、受信したデータの文字列を解析してデータを取り出し、解析した文字列毎にチェックを行い、これを格納するといった方法とは逆に、サーバ側でシステム構築に必要とするデータ項目を決定して格納キーワードとし、これに基づいて受信した入力データからこの格納キーワードに該当するデータを検索して、そのデータ値を取り出してチェックを行い、格納するようにしている。
【0013】
より具体的には、本発明の入力データの取扱方法は、 サーバが、該システムを構築するのに必要な項目がキーワードとして実装されており、当該実装されている項目(以下「格納キーワード」という)とその格納キーワード情報についての入力データを対応させて記憶するデータ格納領域と、少なくとも前記実装されている項目についてのチェックパターンを予め格納したチェックパターン定義ファイルとを具えており、
クライアント側は、クライアントが入力する入力データ(以下「データ値」という)に、当該入力データの項目を表すキーワード情報(以下、「入力キーワード」という)と入力したデータ値をチェックするためのチェックパターン情報を付加して入力情報としてサーバ側に送信し、
サーバ側では、クライアント側から送られてきた入力情報を、各項目毎に、格納キーワードと、データ値と、チェックパターン情報とを取り出して所定の作業領域に保管しておき、
前記格納キーワードに基づいて、前記作業領域の検索を行い、当該格納キーワードに該当するチェックパターン情報とデータ値とを選択し、この選択した情報に該当するチェックパターンを前記チェックパターン定義ファイルから取り出して、選択したデータ値のチェックを行い、
チェック終了後に該データ値を前記格納領域の格納キーワードに対応する格納場所に格納することを特徴とする。
【0014】
すなわち、クライアント側から送られてくる入力情報の各項目について、データ値に加えて入力項目を表す入力キーワード情報と、当該情報についてのデータをチェックするためのチェックパターン情報を付加しておき、この入力情報を入力項目毎に切り離して、切り離した情報を作業領域に保持しておく。一方、サーバ側では、サーバ側で決定したシステム構築に必要とする各項目(格納キーワード)についてデータ格納領域を形成しておき、各格納キーワードを順次取り出して、このキーワードに基づいて、作業領域に保持されているデータ中から該当するデータを取り出して格納領域の該当する欄に格納する。
【0015】
ここで、格納するデータについてチェックが必要となるが、本発明では、入力される可能性のある各項目についてチェックする内容をパターン化しておき、サーバ側のチェックパターンファイルに保存しておくと共に、入力項目に該当するチェックパターン情報をクライアント側から送られてくるデータに埋め込むようにしておき、チェック作業を自動化するようにしている。すなわち、各入力データの各項目毎に、チェックパターン情報が付加されているので、この情報を基に、チェックパターンファイルから必要なチェックパターンを取り出してデータ値のチェックを行い、正常であると判断されたデータについて前述の格納領域に格納するようにする。
【0016】
このように構成することによって、システムの構築に必要なデータ項目を所定の格納領域に最初に実装しておくだけで、データの取り出し、チェック、格納を一元化して自動的に行うことが可能となる。
【0017】
また、本発明の入力データの取扱方法は、クライアント側の入力画面情報をサーバ側からクライアント側にHTTPプロトコルを通じてHTML形式のデータとして送信してクライアント側のブラウザに表示するようにすると共に、前記入力キーワードとチェックパターン情報を、入力項目毎、あるいは、入力画面毎に、当該HTML形式のデータに予め組み込んでおくことを特徴とする。
【0018】
このような構成により、クライアントは入力画面に応じてデータを入力するだけで、サーバ側が受信するデータ文字列にデータの取り出し、チェック、格納処理に必要な、入力キーワード情報と、チェックパターン情報が自動的に組み込まれることになる。
【0019】
更に、本発明の入力データの取扱方法では、前記データの取り出しを、前記入力情報をHTML形式の区切り文字である”&”で区切ってデータ単位として分割して取り出して、さらにこのデータ単位を項目名(入力キーワード)と、チェックパターン情報と、データ値とに分割し、テーブルにして前記作業領域に保持することを特徴とする。
【0020】
これによって、データの切り分けを容易に行いうると共に、キーワードベースで容易に検索を行うことが可能となる。
【0021】
更に、本発明の入力データの取扱方法では、前記チェックパターン定義ファイルにデータの持つ属性を予め登録して、この属性とチェックパターンを対応付けておき、入力情報に付加されているチェックパターン情報から該当する属性を求め、データ値をチェックすることを特徴とする。
【0022】
入力データには必ず属性があり、この属性に基づいてチェックを行うことによって、チェック作業の簡易化、迅速化を図ることができる。また、チェックパターンと属性を対応付けておけば、項目が異なるデータ間で同じ属性を用いてチェックを行うことができる場合に、チェック作業を共通化することができる。また、チェック作業は、データを切り出して作業領域に保存してあるデータについて行われ、入力画面はもちろんのこと、入力データ自体にももはや依存していないので、作業の共通化を容易に行うことができる。
【0023】
また、本発明の入力データの取扱方法は、前記クライアント側から送られてくる入力情報中に、前記格納キーワードに対応する入力キーワードが含まれていない場合に、その格納キーワードについてはデータ値が未入力であるとの処理を行うことを特徴とする。
【0024】
本発明では、システム構築に必要とするデータの項目をサーバ側が決定しているので、この項目に合致しない受信データはシステムの構築に不要なデータであり、これを未入力エラーとして処理を行うことによって、作業の迅速化、プログラムの均一化を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の処理方式全体を模式化した図である。本発明では、受信データから入力キーワード情報(項目)、チェックパターン情報、データ値を切り出して、例えばhashテーブル形式にするなどして、それぞれを対応づけて作業領域に保持しておき(ステップS1)、一方、格納領域に予め実装してある格納キーワード(システム構築に必要な項目)を取り出して(ステップS2)、この情報について、作業領域に保持してあるデータを選択する(ステップS3)。更に、当該選択したデータに付随するチェックパターン情報に従ってチェックパターン定義ファイルからデータチェックに必要なチェックパターンを取り出して(ステップS4)必要なチェックを行い(ステップS5)、チェックが終了したデータ値を前記格納領域の所定の場所に格納する(ステップS6)。このように、本発明の方法は、受信データ自体に、あるいは、クライアント側の入力画面に依存することなく、データ取り出し、チェック、格納の作業を行うことができ、また、各作業は格納領域から取り出した格納キーワードに基づいて一元的に行うことができるので、一連の処理を容易に自動化することが可能である。
【0026】
画面設定用にサーバ側からクライアント側に送るHTMLデータに必要な情報を予め組み込んでおくことによって、データの項目を特定する入力キーワード情報と、データチェック用のチェックパターン情報とが、クライアント側が入力したデータ値に付加されてくる。これらの情報は一データ単位として区切り文字”&”で項目毎に区切られており、送られてきた入力情報からこの区切り文字「&」を利用して一データ単位を切り出すようにする。クライアントが実際に入力するのはデータ値のみであるため。クライアント側の負担は従来の方法と変わらない。なお、後述するとおり好適な実施形態では、このデータ単位を更に、入力キーワード、チェックパターン情報、データ値に分割し、テーブルの形にして作業領域に保持する。
【0027】
サーバ側が受信したデータから、システム構築に必要な格納すべきデータが取り出せない場合、すなわち、入力情報に格納キーワードに合致する入力キーワードを有するデータがない場合、そのデータについては未入力の処理を行う(ステップS7)。これにより、ユーザが入力しなかったデータの処理を自動的に行うことができ、一連の処理の自動化を好適に実施することができる。
【0028】
図2は、従来方法によるデータ取り出しから格納までのアプローチと本発明の方法によるアプローチを対比して示す概念図である。図2に示すとおり、従来のは、データの受信→受信文字列の分割→分割した文字列毎の解析およびチェック→データの格納というアプローチで一連の処理を行っていたのに対し、本発明では、データの受信→システム構成に必要なデータを取り出し→取り出したデータのチェック→チェック済みデータの格納というアプローチを用いている。すなわち、従来は、サーバが受信した文字列を解析してこれをチェックするようにしていたが、本発明では、サーバ側で予め実装してあるシステムの構築に必要な項目(格納キーワード)についてのデータを受信文字列から取り出し、これに基づいてチェック、格納の各処理を行っている。
【0029】
従来の方法では、プログラムの設計を受信データの流れに沿って行わざるを得ないので、データの取り出し、チェック、格納の各動作についてばらばらに自動化することは可能であるかも知れないが、これらの動作を一元的に行い、一連の動作として全体を自動化することは困難である。これに対して、本発明の方法では、サーバ側にて予め格納領域に格納すべきデータ項目を決めておき、この項目に基づいてデータの取り出し、データチェック、データ格納処理を行うため、一連の動作を自動化することが可能となる。なお、チェックパターン情報を受信データに組み込むことによって、チェック処理を共通化して、自動化をより容易なものとしている。更に、予期しない(不要な)データを未入力処理として無視する処理を行うことができ、これによってデータ処理の迅速化、一元化をより高度に実現することができる。
【0030】
以下に、各処理について詳細に説明する。
データの取り出し処理
図3は本発明におけるデータの取り出し処理を説明するための図である。
図3に示すようにクライアント側から送られてくる受信データは幾つかの項目のデータを含む文字列である。このままの形ではデータ処理を行いにくいため、HTTPプロトコルで規定されている区切り文字(&)を基準に1データ単位に分割し、これをさらに項目名(入力キーワード)とチェックパターン情報とデータ値とに分割して、例えばhashテーブル等のキーワードをベースにして検索しやすい形にして、作業領域に保持する。受信文字列をHTTPプロトコルで規定されている受信文字列の区切り文字(&)を基準にして分割し、また、1データ単位の更なる分割を書式の基準を決めて行うことによって、このデータ取り出し処理を完全に自動化することが可能である。
【0031】
データのチェック処理
図4は本発明のデータチェック処理を説明するための図である。
上述したとおり、本発明では、サーバ側からクライアント側に送る画面定義用HTMLに、データチェック用のチェックパターン番号を組み込んでおき、サーバが受け取る受信データのデータ項目にチェックパターン情報が付加されるようにしている。図4に示すように、サーバ側から送信される画面定義用HTMLデータには、一のHTML上に同一タグが存在する場合に各タグのユニーク性を保つために付加する番号、およびデータの項目を表すNameタグにチェックパターン番号を付加するチェックパターン情報が組み込まれている。これらの情報は、クライアント側のブラウザから入力情報が投入された後、データ値に付加されてサーバに送信される。
【0032】
一方、サーバ側では、各データについてのチェックパターンを予め記憶させてあるチェックパターン定義ファイルを用意しておき、受信したデータに付加されているチェックパターン情報から、この定義ファイルを検索して、該当するチェックパターンを取得し、取得したチェックパターンの内容でデータのチェックを実行する。
【0033】
なお、データには属性があり、ほとんどの場合、一定の基準によってパターン化が可能である。表1にデータの属性の一覧を示す。
ここで、データのパターン化が可能であるということは、データのチェックもそのパターンに依存してパターン化が可能である。表2にチェックパターンの一例を示す。ここで、各項目についてデータがどういう属性を持つかを予め定義しておくことによって、各項目に該当するパターンのチェック処理を自動的に呼び出すことが可能である。表1の例で説明すると、例えば「氏名」の項目については、「文字列(制限なし)、半角、全角の混在可」という属性を持っており、これをパターンタイプ101としておく。「氏名」の入力データにはパターン番号0001が付加されており、このパターンの属性はタイプ101であるので、タイプ101の属性に従ってチェックを行えばよい。本例では、「住所」についてもタイプ101となっているので、「住所」と「氏名」を同じタイプの属性を用いてチェックを行うことができる。
【0034】
なお、システム構築の要件によっては、表1に示すパターンに該当しないものも存在する。例えば、表2に示す「手数料率/金額」項目は、他の条件によって入力内容が「率」か「金額」かになる。こういった場合は、特殊なパターンを定義して、別途実装し、それを実行するようにする。
【0035】
【表1】
Figure 0003624248
【0036】
【表2】
Figure 0003624248
【0037】
データの格納処理
図5はデータの格納処理を説明するための図である。図5に示すように、格納領域に実装されているシステム構築のために必要な項目(格納キーワード)を順次取り出して、これに基づいて作業領域に保管してある切り出した受信データを検索し、該当するデータ値を取得して、上述したデータチェックを行った後、各項目に対応する箇所に当該データ値を格納する。
【0038】
本発明では、格納領域に何を格納するべきかは、システムを構築しようとしている業務に依存している。しかしながら、格納する形式はなんら業務に依存するものではないので、格納すべきデータの定義(項目名、すなわち格納キーワード)を格納領域に実装しておけば、このキーワードを用いて受信データから必要なデータを自動的に取り出して格納することが可能である。
【0039】
なお、格納領域からの必要な格納キーワードの取り出しは、例えば、JAVAのReflection機能を用いるなどして簡単に行うことができる。
【0040】
図6は、本発明にかかるデータの取り出しから格納までの処理手順の全体の構成を示す図である。図6に示すように、本発明では、クライアント側から送られてくる入力データ列において、各データ項目毎に、チェックパターン情報を付加しておき、この入力データ列を区切り文字”&”で区切られたデータ文字列に切り分けて一のデータ単位とし、更に、このデータ単位を、データ項目、チェックパターン、データ値に分割してそれぞれを対応させて作業領域に保存しておく。一方、サーバ側の格納領域にシステム構築に必要な項目を格納キーワードとして実装しておき、それぞれの格納キーワードに対するデータ値の保持領域を用意しておく。また、受信データに付加するチェックパターン情報に対応するチェックパターンを格納したチェックパターン定義ファイルを用意しておく。
【0041】
構築しようとしているシステムに応じて格納領域に用意されている格納キーワードを取り出して、作業領域に保存してあるデータを検索して、該格納キーワードに合致するデータ値を取り出す。ここで格納キーワードに対応する入力キーワード情報が作業領域に保存されていない場合は、データ未入力としてエラー処理を行う。格納キーワードに合致する入力キーワードが検索できた場合は、そのデータ値に付加されているチェックパターン情報を参照して、該当するチェックパターンをチェックパターン定義ファイルから探し出して、データ値のチェックを行う。このチェック結果がNGであれば、異常処理を実行し、正常であれば、当該データ値を格納キーワードに対応するデータ値保持領域に格納する。この動作を、システム構築に必要な格納キーワード全部について順次行い、一連の処理を終える。
【0042】
このように、本発明によれば、データ取り出しから格納までの全ての処理を自動的に行うことが可能である。
【0043】
本発明は上述した実施例にのみ限定されるものではなく、幾多の変形、変更が可能である。例えば、(1)上述の例では、サーバサイドプログラムにJAVAを用いているが、特に言語を限定するものではない。ただし、オブジェクト指向言語(特にJAVA)を用いたほうが開発が容易になる。また、(2)受信文字列からのデータの切り出しは、区切り文字”&”で区切られたデータ文字列を一データ単位として切り出して、それを更に入力キーワードと、チェックパターン情報と、データ値とに分割するようにしているが、受信文字列からこれらの情報をそのまま取り出すようにしても良い。また、(3)上述した例では、チェックパターン情報を例えば”_0001”からの4桁の数値としているが、例えば、記号で識別することも可能である。更に、(4)上述の例では、一のHTML上に存在する同一項目を切り分けるのに”_0”からの番号を付加するようにしているが、構築しようとしているシステムの業務仕様において同一項目が存在しない場合には、この番号を付加する必要はない。また、この切り分けは必ずしも番号でおこなわなくとも良く、記号で識別することも可能である。(5)更に、上述の例では、チェックパターン情報をタグの最後尾に付加するようにしているが、この順番は特に問わない。また、(6)上述の例では、チェックパターン定義ファイルを用意して、チェックパターンを定義しているが、ソースコード中にチェックパターンをコーディングすることも可能である。なお、チェックパターンファイルの構成も上述の例に限定されるものではなく、パターン番号に対するチェック内容が記載されていればどのような形のものでも良い。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明によれば、サーバ側で構築しようとしているシステムに必要な情報を基にして、受信した文字列から格納すべきデータを取り出し、取り出した格納すべきデータのチェックを行った後、チェック終了後のデータを格納しているため、データの取り出しの自動化、データのチェックの自動化、データの格納の自動化等を簡単に実行でき、効率の良い入力データの取扱を行うことができる。
【0045】
更に、副次的な効果として:
(1)クライアントから送られてくる項目名と入力データを対応させてオブジェクトにまとめるため、その後のデータ処理が容易になる。
(2)サーバがデータチェックの際に意識するのはタグ名のチェックパターンの文字列(”_0001”)だけなので、入力データ中の項目名に任意の名称を付与することができる。また、同一項目が複数ある場合に、タグの直後に附番を付すことによって対応することが可能である。
(3)同一項目だが、ある画面では必須入力項目、また違う画面では任意の入力項目になる場合など、同一項目でチェックパターンを変更可能である。
(4)実装すべきコード量を大幅に削減できる。すなわち、コーディング量が少なくて済む。
(5)異なる項目で同一のチェックを行う場合、同一のチェックパターンを使用可能である。
(6)コーディング量が少なく、定型のものとなるため、プログラムの品質が向上し、メンテナンスが容易になる。
(7)部品化されるため、同様のシステム構成の場合、既存システムからの流用が可能となる。
等を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力データの取扱方法の概念を説明するための図である。
【図2】従来方法と本発明方法とのアプローチを対比して示す図である。
【図3】データの取り出しの自動化を説明するための図である。
【図4】データのチェックの自動化を説明するための図である。
【図5】データの格納の自動化を説明するための図である。
【図6】データの取り出し、チェック、格納の全体の自動化を説明するための図である。
【図7】従来の入力データの取扱方法の概念を説明するための図である。
【図8】従来の入力データの取扱方法の一具体例を説明するための図である。
【図9】従来の入力データの取扱方法における課題を説明するための図である。

Claims (3)

  1. クライアント側から送られてきた入力情報をサーバ側にて処理してシステムを構築する際のデータ取扱方法において、
    前記サーバが、該システムを構築するのに必要な項目がキーワードとして実装されており、当該実装されている項目(以下「格納キーワード」という)とその格納キーワード情報についての入力データを対応させて記憶するデータ格納領域と、少なくとも前記実装されている項目についてのチェックパターンを予め格納したチェックパターン定義ファイルとを具えており、
    クライアント側の入力画面情報をサーバ側からクライアント側にHTTPプロトコルを通じてHTML形式のデータとして送信してクライアント側のブラウザに表示するようにすると共に、クライアント側の入力データの項目を表すキーワード情報(以下、「入力キーワード」という)と、入力したデータ値をチェックすべくデータの持つ属性を予め登録したチェックパターン情報とを、入力項目毎、あるいは、入力画面毎に、当該HTML形式のデータに予め組み込んでおき、
    クライアント側は、クライアントが入力する入力データ(以下「データ値」という)に、当該入力データの入力キーワードチェックパターン情報を付加して入力情報としてサーバ側に送信し、
    サーバ側では、クライアント側から送られてきた入力情報を、各項目毎に、入力キーワードと、データ値と、チェックパターン情報とを取り出して所定の作業領域に保管しておき、
    前記格納キーワードに基づいて、前記作業領域の検索を行い、当該格納キーワードに該当するチェックパターン情報とデータ値とを選択し、この選択した情報に該当するチェックパターンを前記チェックパターン定義ファイルから取り出して、選択したデータ値のチェックを行い、
    チェック終了後に該データ値を前記格納領域の格納キーワードに対応する格納場所に格納し、
    さらに前記クライアント側から送られてくる入力情報中に、前記格納キーワードに対応する入力キーワードが含まれていない場合に、その格納キーワードについてはデータ値が未入力であるとの処理を行い、
    これらの処理をサーバ側で行うシステム構築に必要なデータ項目について行うことを特徴とする入力データの取扱方法。
  2. 請求項1に記載の入力データの取扱方法において、前記データの取り出しを、前記入力情報をHTML形式の区切り文字である”&”で区切ってデータ単位として分割して取り出して、さらにこのデータ単位を項目名(入力キーワード)と、チェックパターン情報と、データ値とに分割し、テーブル形式にして前記作業領域に保持することを特徴とする入力データ取扱方法。
  3. 請求項1または2に記載の入力データの取扱方法において、前記チェックパターン定義ファイルにデータの持つ属性を予め登録しておき、前記選択したチェックパターン情報に基づいて該当する属性を求め、前記選択したデータ値をこの属性によってチェックすることを特徴とする入力データの取扱方法。
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