JP3623628B2

JP3623628B2 - High viscosity seasoning liquid

Info

Publication number: JP3623628B2
Application number: JP01769897A
Authority: JP
Inventors: 哲仙寺部; 猛藤沢; 祐二西; 秀吉横山; 祐彦水野
Original assignee: Mizkan Group Corp
Current assignee: Mizkan Group Corp
Priority date: 1997-01-17
Filing date: 1997-01-17
Publication date: 2005-02-23
Anticipated expiration: 2017-01-17
Also published as: JPH10191926A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高粘性調味液に関し、詳しくは容器内壁に付着して残る割合の少ない、すなわち液切れの良好な高粘性調味液に関する。
【０００２】
【従来の技術】
調味液にはたれ，ソースなど様々な種類があり、焼肉，餃子，蒲焼き等の広範な食品に使用されている。これらの調味液をその物性の面から見ると、使用時に調理食品を調味液の中に浸漬して使用する低粘度タイプのものから、調理食品の上にかけて用いる、いわゆるあんかけ等の高粘度タイプのものまで、消費者の嗜好に合わせて極めて多様化している。また、使用時の操作性から見ても、その物性に起因して使い易いものや使い難いものなど様々である。
その中で、高粘度タイプの調味液は、その物性上操作性に劣り、使用時に容器から必要な分量を排出させることが困難である上に、容器の内壁に付着したまま使い残しにされる量も比較的多い。
【０００３】
このような問題を解決する方法として、高粘度タイプの調味液をチューブ式の容器に充填することが提案されている。しかし、実際には、この方法によっても依然として使い残りの量が多い場合がある。
調味液の使用時における便宜性からすれば、ボトルタイプの容器を用いることが好ましい。そのため、容器に充填された高粘度タイプの調味液が使い残しされる量を減らすための工夫が求められている。その解決策として、調味液をポリエチレンテレフタレート製の容器に充填する方法が提案されている（特開昭５８−１５５０５８号公報）。しかし、調味液の組成を改良して、上記の課題を解消しようとする試みは未だなされていない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、調味液自体の組成を改良することにより、液切れの良好な調味液を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第１にＨＬＢ値６．２以下の乳化剤を０．０１〜０．３重量％並びに食用油を２〜２０重量％含有することを特徴とする粘度３０００ｃｐ以上の高粘性調味液に関し、第２に内表面が親油性である合成樹脂製容器に、該調味液を充填してなる液切れの良好な高粘性調味液に関するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明において、高粘性調味液とは、一般的に「たれ」や「ソース」と呼ばれる、粘度が３０００ｃｐ以上のものを意味する。この調味液の原材料は、水，醤油，味醂，液糖，塩，調味料等である。また、粘度を高める目的で、必要に応じて馬鈴薯澱粉，小麦澱粉等の澱粉類、キサンタンガム，グアガム，ローカストビーンガム，ペクチン等の増粘剤、ゲル化剤等を適宜選択して加えることがある。これら原材料の種類，使用量および混合方法については制限がなく、使用目的などを考慮して決定すればよい。
【０００７】
本発明では、高粘性調味液の製造に際して通常用いられる原材料に、特定の乳化剤と食用油をそれぞれ特定の割合で添加する。
本発明に用いる乳化剤は、食品添加物として認められ、食品への添加が許容されているものであればよく、具体的にはグリセリン脂肪酸エステル（モノ−，ジ−，トリ−，ポリ−グリセリン脂肪酸エステル），有機酸モノグリセライド，ソルビタン脂肪酸エステル，プロピレングリコール脂肪酸エステル，ショ糖脂肪酸エステル，レシチン等がある。
【０００８】
これら乳化剤の特性を表す指標として、本発明ではＨＬＢ値（Ｈｙｄｒｏｐｈｉｌｅ−ＬｉｐｏｐｈｉｌｅＢａｌａｎｃｅ）を用いている。このＨＬＢ値は、乳化剤の性質を数値化し、指標としたもので、従来から用いられている（最新乳化技術ハンドブック、１６〜１９頁（昭和６１年）、工業技術会発行）。このＨＬＢ値が大きいほど、乳化剤は親水性であることを示している。
本発明においては、上記した乳化剤のうち、ＨＬＢ値が６．２未満のものを使用する。具体的には、グリセリン脂肪酸エステル（商品名：サンソフトＮｏ．２５００、太陽化学株式会社製、ＨＬＢ値３．６），ポリ−グリセリン脂肪酸エステル（商品名：サンソフトＱ−１８１０Ｓ、太陽化学株式会社製、ＨＬＢ値３．０），同（商品名：サンソフトＮｏ．６１ＮＮ、太陽化学株式会社製、ＨＬＢ値６．２），ソルビタン脂肪酸エステル（商品名：サンソフトＮｏ．６３Ｃ、太陽化学株式会社製、ＨＬＢ値３．６），同（商品名：サンソフトＮｏ．６１Ｓ、太陽化学株式会社製、ＨＬＢ値５．０），レシチン（商品名：サンレシチンＬ−８、太陽化学株式会社製、ＨＬＢ値３．０），同（商品名：昭和レシチンＡ、昭和産業株式会社製、ＨＬＢ値３．０）等がある。ＨＬＢ値が上記範囲外の乳化剤を使用すると、目的とする液切れの良好な調味液が得られない。
乳化剤の使用量は０．０１〜０．３重量％、好ましくは０．０５〜０．２重量％である。使用量が下限未満であると、得られる調味液が容器内壁面に付着し、液切れがよくないものとなる。また、上限を越えると、食用油が分離してしまい、調味液の種類によっては外観上好ましくないものとなる。
【０００９】
次に、本発明に用いる食用油は液状のものであり、特に植物油が好適である。例えばサラダ油，菜種油，大豆油，ごま油，オリーブ油等が挙げられ、これらは単独で用いてもよく、２種以上を組み合わせて用いてもよい。
食用油は、２〜２０重量％、好ましくは５〜１５重量％の範囲で使用する。食用油の使用量が２重量％未満であると、得られる調味液が容器内壁面に付着し、液切れがよくないものとなる。一方、上限を越えて用いると、食用油が分離してしまい、調味液の種類によっては外観上好ましくないものとなる。
【００１０】
本発明の調味液は、原料として上記した特定の乳化剤と食用油をそれぞれ特定の割合で添加すること以外は、通常用いられる成分を適宜選択、使用して常法に従って製造することにより得られる。
【００１１】
本発明の調味液は、一般の調味液と同様に容器に充填するが、容器としては既知のものを任意に用いることができる。しかし、好適な容器は内表面が親油性である合成樹脂製の容器である。この容器は、内壁に付着した調味液がそのまま残る割合が少なく、液切れが良好である。この条件を満たす容器としては、例えばポリプロピレン，ポリスチレン，ポリエチレンテレフタレート等を素材としたものがある。
また、これら容器の形状についても特に制限はなく、ボトルタイプ，カップタイプ，チューブタイプ等などいかなる形状のものでもよいが、特にボトルタイプに充填した場合に、本発明の高粘性調味液の効果が発揮される。
【００１２】
【実施例】
以下に、本発明を実施例等により詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験例１
下記の組成の原材料のすべてを混合、攪拌し、９０℃まで加熱して所定粘度の６種類の調味液を作成した。次に、これら調味液を冷却後、それぞれボトルタイプのポリエチレンテレフタレート製容器に３４０ｇを充填した。
調味液の容器内壁への付着性を以下の方法により評価した。なお、調味液の粘度はＢ型粘度計（形式：ＢＬ，東京計器株式会社製）を用い、回転数３０ｒｐｍ，温度２０℃の条件で測定した。調味液を容器から排出させる際の出し易さと容器内壁面への付着程度を外観により判定し、さらに該容器を５分間逆さまにして調味液を容器から自然に排出させた後、容器内壁面へ付着して残った調味液の重量を測定した。得られた結果を第１表に示す。

【００１３】
【表１】

【００１４】
表から明らかなように、調味液の粘度が２９２０ｃｐを超える値となると、容器からの排出が困難になり、容器内壁への付着量並びに液切れしないで残る量が共に多くなった。
【００１５】
試験例２
調味液を製造するにあたり原材料の組成を変えて４種類の高粘性調味液を作成した。原材料組成（重量％）は、下記の通りである。

【００１６】
調味液の製造は試験例１と同様にして行った。また、乳化剤として２種類のレシチンを用いた。すなわち、「サンレシチンＬ−８」（ＨＬＢ値３、太陽化学株式会社製）および「サンレシチンＡ」（ＨＬＢ値１２、太陽化学株式会社製）である。
容器内へ充填した調味液の容器内壁への付着性の評価は、試験例１と同じ方法で行った。結果を第２表に示す。
【００１７】
【表２】

【００１８】
表から明らかなように、レシチン（ＨＬＢ値３）０．２％および菜種油１０％を添加した試料（１）は、粘度１２２００ｃｐと高粘性であるにもかかわらず、容器から出し易く、容器を５分間逆さまにした後の残存量も少なく、容器内壁面が殆ど透明になるほどで操作性も良好であった。
これに対して、レシチンを添加せず菜種油１０％を添加した試料（２）、レシチン（ＨＬＢ値３）は０．２％添加したが、菜種油を添加しなかった試料（３）および別のレシチン（ＨＬＢ値１２）０．２％および菜種油１０％を添加した試料（４）は、いずれも容器内壁面への調味液の付着量が多く、容器から出し難いものであった。しかも、容器を５分間逆さまにした後の調味液の残存量も多く、透明な外観にはならなかった。
【００１９】
試験例３
調味液を製造するにあたり原材料の組成を変えて３種類の高粘性調味液を作成した。原材料組成（重量％）は、下記の通りである。

【００２０】
調味液の製造は試験例１と同様にして行った。また、乳化剤としてソルビタン脂肪酸エステル（「サンソフトＮｏ．６３Ｃ」、ＨＬＢ値３．６、太陽化学株式会社製）を使用した。
容器内へ充填した調味液の容器内壁への付着性の評価は、試験例１と同じ方法で行った。結果を第３表に示す。
【００２１】
【表３】

【００２２】
第３表の結果から明らかなように、乳化剤としてＨＬＢ値３．６のソルビタン脂肪酸エステル０．１％および菜種油１０％を添加して調製した試料（５）は、粘度が６１７０ｃｐと高粘性であるにもかかわらず、調味液は容器から出し易く、容器内壁への調味液の付着がなく、付着残存量も極めて少なかった。
これに対して、乳化剤を添加していない試料（６）および菜種油を添加していない試料（７）は、いずれも容器への付着量が多く、容器から出しにくく、容器内に付着、残存する量も多かった。
【００２３】
試験例４
下記組成の原材料（重量％）を用い、試験例１と同様にして調味液を製造した。なお、乳化剤としてＨＬＢ値の異なる各種乳化剤、ソルビタン脂肪酸エステルまたはポリソルビタン脂肪酸エステル（「サンソフトＱ−１８１０Ｓ」，ＨＬＢ値３．０、「サンソフトＮｏ．６１ＮＮ」，ＨＬＢ値６．２、「サンソフトＱ−１８Ｄ，ＨＬＢ値７．０、「サンソフトＱ−１８Ｆ，ＨＬＢ値１０．５、「サンソフトＱ−１８Ｓ，ＨＬＢ値１２．０）を用いた。

【００２４】
容器内へ充填した調味液の容器内壁への付着性の評価は、試験例１と同じ方法で行った。結果を第４表に示す。
表から明らかなように、乳化剤としてＨＬＢ値が６．２以下のものを使用した場合に、高粘性であっても液切れの良好な調味液が得られる。なお、表中の○は調味液が容器内壁面に付着せず、容器から出しやすいことを、△は調味液が容器内壁面に若干付着し、容器からも出し難いことを、×は調味液が容器内壁面に多量に付着し、容器から出しにくい上に、付着残存量も多いことをそれぞれ示す。
【００２５】
【表４】

【００２６】
試験例５
この例では、乳化剤と食用油の調味液中での臨界濃度を調べるため、下記組成（重量％）の原材料を用いて調味液を製造した。なお、乳化剤としてソルビタン脂肪酸エステル（「サンソフトＮｏ．６１Ｓ」、ＨＬＢ値５．０）を使用し、製造法は試験例１と同じである。

【００２７】
また、容器内壁への調味液の付着性の評価は、試験例１と同様にして行った。得られた結果を第５表に示す。表中の記号は試験例４と同じである。
表から明らかなように、調味液中の乳化剤の含有量が０．０１重量％以上０．３重量％以下および食用油の含有量が２重量％以上２０重量％以下となるように添加して製造した場合に、本発明の特色である液切れのよい高粘性の調味液が得られることが確認された。
【００２８】
【表５】

【００２９】
実施例１
下記の組成（重量％）のミートボールソースを製造した。まず、すべての原材料を攪拌混合し、さらに粘度を上げるため９０℃まで加熱して製造した。得られたソースを冷却後、ボトルタイプのポリエチレン製容器に３４０ｇ充填した。なお、乳化剤としてレシチン（商品名：サンレシチン、太陽化学株式会社製、ＨＬＢ値３）を使用した。
（ミートボールソースの原材料）
トマトケチャップ５０
ウスターソース７
上白糖１０
にんにく３
グルタミン酸ナトリウム１
澱粉５
レシチン０．２
サラダ油１０
水２３．２
【００３０】
このミートボールソースの粘度をＢ型粘度計（形式：ＢＬ，東京計器株式会社製）にて測定したところ、１４４００ｃｐを示し、高粘性であったが、容器から排出させる際に、内壁面への付着量も少なく、また液切れも良好で取扱い易いという評価を得た。
【００３１】
実施例２
下記の組成（重量％）の中華風のたれを製造した。すなわち、すべての原材料を攪拌混合し、さらに粘度を上げるため９０℃まで加熱して製造した。得られた中華風のたれを冷却後、ボトルタイプのポリエチレン製容器に３４０ｇ充填した。なお、乳化剤としてグリセリン脂肪酸エステル（商品名：サンソフトＮｏ．２５００、太陽化学株式会社製、ＨＬＢ値３）を用いた。
（中華風たれの原材料）
醤油７１．４
紹興酒５
砂糖１０
五粉香０．２
土生姜１
赤唐辛子０．３
澱粉４
グリセリン脂肪酸エステル０．１
ごま油８
【００３２】
この中華風のたれをＢ型粘度計（形式：ＢＬ，東京計器株式会社製）にて測定したところ、粘度は８６８０ｃｐを示し、高粘性であったが、容器から排出する際に、容器内壁への付着も少なく、取扱い易いという評価を得た。
【００３３】
実施例３
下記の組成（重量％）のチリソースを製造した。すなわち、すべての原材料を攪拌混合し、さらに粘度を上げるため９０℃まで加熱して製造した。得られたチリソースを冷却後、ボトルタイプのポリエチレン製容器に３４０ｇ充填した。なお、乳化剤としてレシチン（商品名：昭和レシチンＡ、昭和産業株式会社製、ＨＬＢ値３）を用いた。
（チリソースの原材料）
トマトケチャップ５０
豆板醤７
上白糖１０
にんにく２
土生姜２
澱粉５
レシチン０．２
菜種油１０
水２３．８
【００３４】
このチリソースの粘度をＢ型粘度計（形式：ＢＬ，東京計器株式会社製）にて測定したところ、１２３００ｃｐを示し、高粘性であったが、容器から排出させる際に、内壁面への付着量も少なく、また液切れも良好で取扱い易いという評価を得た。
【００３５】
【発明の効果】
本発明によれば、調味液の成分としてＨＬＢ値６．２以下の乳化剤を０．０１〜０．３重量％並びに食用油を２〜２０重量％含有させることによって、液切れが良く、容器内に付着、残存して使い残しになる量が少ないという特性を有する粘度３０００ｃｐ以上の高粘性調味液が提供される。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a high-viscosity seasoning liquid, and more particularly, to a high-viscosity seasoning liquid with a small proportion remaining on the inner wall of the container, that is, a good liquid drainage.
[0002]
[Prior art]
There are various types of seasoning liquids such as sauce and sauce, and they are used in a wide range of foods such as yakiniku, dumplings, and grilled salmon. From the viewpoint of the physical properties of these seasoning liquids, from the low-viscosity type that is used by immersing the cooked food in the seasoning liquid at the time of use, the high-viscosity type such as so-called sauce that is used over the cooked food Everything is extremely diversified to suit consumer preferences. Also, from the viewpoint of operability at the time of use, there are a variety of things that are easy to use and difficult to use due to their physical properties.
Among them, the high-viscosity type seasoning liquid is inferior in operability due to its physical properties, and it is difficult to discharge a necessary amount from the container at the time of use, and it is left untouched while attached to the inner wall of the container. The amount is also relatively large.
[0003]
As a method for solving such problems, it has been proposed to fill a tube-type container with a high-viscosity type seasoning liquid. In practice, however, the amount of remaining use may still be large even with this method.
In view of convenience when using the seasoning liquid, it is preferable to use a bottle-type container. Therefore, a device for reducing the amount of the high-viscosity type seasoning liquid filled in the container that is left unusable is required. As a solution, a method of filling a seasoning liquid in a polyethylene terephthalate container has been proposed (Japanese Patent Laid-Open No. 58-155508). However, no attempt has been made to improve the composition of the seasoning liquid to solve the above-mentioned problems.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The object of the present invention is to provide a seasoning liquid with good liquid drainage by improving the composition of the seasoning liquid itself.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a high-viscosity seasoning liquid having a viscosity of 3000 cp or more, which contains 0.01 to 0.3% by weight of an emulsifier having an HLB value of 6.2 or less and 2 to 20% by weight of edible oil. Secondly, the present invention relates to a highly viscous seasoning liquid with good liquid drainage, which is obtained by filling the seasoning liquid in a synthetic resin container whose inner surface is lipophilic.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the high-viscosity seasoning liquid generally means “soil” or “sauce” and has a viscosity of 3000 cp or more. The ingredients of the seasoning liquid are water, soy sauce, miso, liquid sugar, salt, seasoning and the like. In addition, for the purpose of increasing viscosity, starches such as potato starch and wheat starch, thickeners such as xanthan gum, guar gum, locust bean gum, pectin, and gelling agents may be appropriately selected and added as necessary. . There are no restrictions on the type, amount used, and mixing method of these raw materials, and it may be determined in consideration of the purpose of use.
[0007]
In the present invention, a specific emulsifier and an edible oil are respectively added at specific ratios to the raw materials usually used in the production of a highly viscous seasoning liquid.
The emulsifier used in the present invention may be any emulsifier that is recognized as a food additive and is allowed to be added to food. Specifically, glycerin fatty acid ester (mono-, di-, tri-, poly-glycerin fatty acid) Ester), organic acid monoglyceride, sorbitan fatty acid ester, propylene glycol fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, lecithin and the like.
[0008]
In the present invention, an HLB value (Hydrophile-Lipophile Balance) is used as an index representing the characteristics of these emulsifiers. This HLB value is obtained by quantifying the properties of an emulsifier and using it as an index, and has been used conventionally (latest emulsification technology handbook, pages 16 to 19 (Showa 61), published by the Industrial Technology Association). The larger the HLB value, the more hydrophilic the emulsifier.
In the present invention, among the above-mentioned emulsifiers, those having an HLB value of less than 6.2 are used. Specifically, glycerin fatty acid ester (trade name: Sunsoft No. 2500, manufactured by Taiyo Chemical Co., Ltd., HLB value 3.6), poly-glycerin fatty acid ester (trade name: Sunsoft Q-1810S, Taiyo Chemical Co., Ltd.) (Product name: Sunsoft No. 61NN, manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd., HLB value 6.2), sorbitan fatty acid ester (product name: Sunsoft No. 63C, Taiyo Chemical Co., Ltd.) Manufactured, HLB value 3.6), the same (trade name: Sunsoft No. 61S, Taiyo Kagaku Co., Ltd., HLB value 5.0), lecithin (trade name: San Lecithin L-8, Taiyo Kagaku Co., Ltd.) HLB value 3.0), the same (trade name: Showa lecithin A, Showa Sangyo Co., Ltd., HLB value 3.0). If an emulsifier having an HLB value outside the above range is used, a desired seasoning liquid with good liquid drainage cannot be obtained.
The amount of the emulsifier used is 0.01 to 0.3% by weight, preferably 0.05 to 0.2% by weight. When the amount used is less than the lower limit, the seasoning liquid obtained adheres to the inner wall surface of the container, and the liquid is not cut out well. When the upper limit is exceeded, edible oil is separated, and depending on the type of seasoning liquid, it is not preferable in appearance.
[0009]
Next, the edible oil used in the present invention is liquid, and vegetable oil is particularly preferable. Examples thereof include salad oil, rapeseed oil, soybean oil, sesame oil, olive oil and the like, and these may be used alone or in combination of two or more.
Edible oil is used in the range of 2 to 20% by weight, preferably 5 to 15% by weight. When the amount of edible oil used is less than 2% by weight, the seasoning liquid obtained adheres to the inner wall surface of the container, and the liquid does not run out. On the other hand, if it is used beyond the upper limit, the edible oil is separated, and depending on the type of seasoning liquid, it is not preferable in appearance.
[0010]
The seasoning liquid of the present invention can be obtained by appropriately selecting and using commonly used components, except that the above-mentioned specific emulsifier and edible oil are added as raw materials at specific ratios, respectively, and are produced according to a conventional method.
[0011]
Although the seasoning liquid of this invention is filled in a container similarly to a general seasoning liquid, a known thing can be used arbitrarily as a container. However, a preferred container is a synthetic resin container whose inner surface is lipophilic. In this container, the proportion of the seasoning liquid adhering to the inner wall remains as it is, and the liquid runs out well. As a container satisfying this condition, there is a container made of, for example, polypropylene, polystyrene, polyethylene terephthalate or the like.
Also, the shape of these containers is not particularly limited, and any shape such as a bottle type, cup type, tube type, etc. may be used, but the effect of the highly viscous seasoning liquid of the present invention is exhibited particularly when the bottle type is filled. The
[0012]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
Test example 1
All of the raw materials having the following composition were mixed, stirred, and heated to 90 ° C. to prepare six kinds of seasonings having a predetermined viscosity. Next, after cooling these seasoning liquids, 340 g was filled in each bottle-type polyethylene terephthalate container.
The adhesion of the seasoning liquid to the inner wall of the container was evaluated by the following method. The viscosity of the seasoning liquid was measured using a B-type viscometer (type: BL, manufactured by Tokyo Keiki Co., Ltd.) under the conditions of a rotation speed of 30 rpm and a temperature of 20 ° C. Evaluate the ease with which the seasoning liquid is discharged from the container and the degree of adhesion to the inner wall surface of the container by appearance, and after the container is turned upside down for 5 minutes to let the seasoning liquid drain naturally from the container, to the inner wall surface of the container The weight of the seasoning liquid remaining after adhesion was measured. The results obtained are shown in Table 1.

[0013]
[Table 1]

[0014]
As is apparent from the table, when the viscosity of the seasoning liquid exceeded 2920 cp, it became difficult to discharge from the container, and both the amount adhered to the inner wall of the container and the amount remaining without running out of the liquid increased.
[0015]
Test example 2
In producing the seasoning liquid, the composition of the raw material was changed, and four types of high-viscosity seasoning liquids were prepared. The raw material composition (% by weight) is as follows.

[0016]
The seasoning liquid was produced in the same manner as in Test Example 1. Two types of lecithin were used as emulsifiers. That is, they are “san lecithin L-8” (HLB value 3, manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.) and “sun lecithin A” (HLB value 12, manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.).
Evaluation of the adhesion of the seasoning liquid filled in the container to the inner wall of the container was performed in the same manner as in Test Example 1. The results are shown in Table 2.
[0017]
[Table 2]

[0018]
As is apparent from the table, the sample (1) to which 0.2% of lecithin (HLB value 3) and 10% of rapeseed oil were added was easy to take out from the container despite the high viscosity of 12200 cp. The remaining amount after being turned upside down was small, the inner wall surface of the container was almost transparent, and the operability was good.
On the other hand, sample (2) to which 10% rapeseed oil was added without adding lecithin, sample (3) to which 0.2% of lecithin (HLB value 3) was added but rapeseed oil was not added, and another lecithin Sample (4) to which 0.2% (HLB value 12) and 10% rapeseed oil were added had a large amount of seasoning liquid attached to the inner wall surface of the container, and was difficult to remove from the container. Moreover, the remaining amount of the seasoning liquid after the container was turned upside down for 5 minutes was large, and a transparent appearance was not obtained.
[0019]
Test example 3
In producing the seasoning liquid, three types of highly viscous seasoning liquids were prepared by changing the composition of the raw materials. The raw material composition (% by weight) is as follows.

[0020]
The seasoning liquid was produced in the same manner as in Test Example 1. Further, sorbitan fatty acid ester (“Sunsoft No. 63C”, HLB value 3.6, manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.) was used as an emulsifier.
Evaluation of the adhesion of the seasoning liquid filled in the container to the inner wall of the container was performed in the same manner as in Test Example 1. The results are shown in Table 3.
[0021]
[Table 3]

[0022]
As is apparent from the results in Table 3, sample (5) prepared by adding 0.1% sorbitan fatty acid ester having an HLB value of 3.6 and 10% rapeseed oil as an emulsifier has a high viscosity of 6170 cp. Nevertheless, the seasoning liquid was easily taken out from the container, the seasoning liquid did not adhere to the inner wall of the container, and the amount of remaining adhesion was extremely small.
On the other hand, the sample (6) to which no emulsifier is added and the sample (7) to which no rapeseed oil is added both have a large amount of adhesion to the container, are difficult to remove from the container, and remain attached to the container. The amount was also large.
[0023]
Test example 4
A seasoning liquid was produced in the same manner as in Test Example 1 using the raw materials (% by weight) having the following composition. Various emulsifiers having different HLB values, sorbitan fatty acid esters or polysorbitan fatty acid esters ("Sunsoft Q-1810S", HLB value 3.0, "Sunsoft No. 61NN", HLB value 6.2, "Sun Soft Q-18D, HLB value 7.0, “Sunsoft Q-18F, HLB value 10.5,“ Sunsoft Q-18S, HLB value 12.0 ”were used.

[0024]
Evaluation of the adhesion of the seasoning liquid filled in the container to the inner wall of the container was performed in the same manner as in Test Example 1. The results are shown in Table 4.
As is apparent from the table, when an emulsifier having an HLB value of 6.2 or less is used, a seasoning liquid with good liquid drainage can be obtained even if it is highly viscous. In the table, ○ indicates that the seasoning liquid does not adhere to the inner wall surface of the container and can be easily removed from the container, Δ indicates that the seasoning liquid slightly adheres to the inner wall surface of the container and is difficult to remove from the container, and × indicates the seasoning liquid. Shows a large amount of adhering to the inner wall surface of the container, making it difficult to take out from the container and a large amount of residual adhesion.
[0025]
[Table 4]

[0026]
Test Example 5
In this example, in order to investigate the critical concentration of the emulsifier and the edible oil in the seasoning liquid, a seasoning liquid was produced using raw materials having the following composition (% by weight). In addition, sorbitan fatty acid ester (“Sunsoft No. 61S”, HLB value 5.0) is used as an emulsifier, and the production method is the same as in Test Example 1.

[0027]
The evaluation of the adhesion of the seasoning liquid to the inner wall of the container was performed in the same manner as in Test Example 1. The obtained results are shown in Table 5. The symbols in the table are the same as in Test Example 4.
As apparent from the table, the emulsifier content in the seasoning liquid is 0.01 wt% or more and 0.3 wt% or less, and the edible oil content is 2 wt% or more and 20 wt% or less. When manufactured, it was confirmed that a high-viscosity seasoning liquid with a good liquid drainage characteristic of the present invention was obtained.
[0028]
[Table 5]

[0029]
Example 1
A meatball sauce having the following composition (% by weight) was produced. First, all raw materials were stirred and mixed, and further heated to 90 ° C. to increase the viscosity. After cooling the obtained sauce, 340 g was filled in a bottle-type polyethylene container. In addition, lecithin (trade name: Sanlecithin, manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd., HLB value 3) was used as an emulsifier.
(Raw material of meatball sauce)
Tomato ketchup 50
Worcester sauce 7
Super white sugar 10
Garlic 3
Sodium glutamate 1
Starch 5
Lecithin 0.2
Salad oil 10
Water 23.2
[0030]
When the viscosity of this meatball sauce was measured with a B-type viscometer (model: BL, manufactured by Tokyo Keiki Co., Ltd.), it showed 14400 cp and was highly viscous, but when discharged from the container, The evaluation was that the amount of adhesion was small, the liquid was good, and it was easy to handle.
[0031]
Example 2
A Chinese-style sauce with the following composition (% by weight) was produced. That is, all the raw materials were mixed by stirring, and further heated to 90 ° C. to increase the viscosity. After cooling the resulting Chinese-style sauce, 340 g was filled in a bottle-type polyethylene container. In addition, glycerin fatty acid ester (trade name: Sunsoft No. 2500, manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd., HLB value 3) was used as an emulsifier.
(Raw material of Chinese style sauce)
Soy sauce 71.4
Shaoxing wine 5
Sugar 10
Pentagram 0.2
Tofu 1
Red pepper 0.3
Starch 4
Glycerin fatty acid ester 0.1
Sesame oil 8
[0032]
When this Chinese-style sagging was measured with a B-type viscometer (model: BL, manufactured by Tokyo Keiki Co., Ltd.), the viscosity was 8680 cp and it was highly viscous. As a result, it was easy to handle.
[0033]
Example 3
Chili sauce having the following composition (% by weight) was produced. That is, all the raw materials were mixed by stirring, and further heated to 90 ° C. to increase the viscosity. After cooling the obtained chili sauce, 340 g was filled in a bottle-type polyethylene container. In addition, lecithin (trade name: Showa Lecithin A, Showa Sangyo Co., Ltd., HLB value 3) was used as an emulsifier.
(Raw material of chili sauce)
Tomato ketchup 50
Bean plate sauce 7
Super white sugar 10
Garlic 2
Tofu 2
Starch 5
Lecithin 0.2
Rapeseed oil 10
Water 23.8
[0034]
When the viscosity of this chili sauce was measured with a B-type viscometer (model: BL, manufactured by Tokyo Keiki Co., Ltd.), it showed 12300 cp and was highly viscous, but when it was discharged from the container, the amount attached to the inner wall surface In addition, it was evaluated that it was easy to handle because it was low in liquid leakage.
[0035]
【The invention's effect】
According to the present invention, by containing 0.01 to 0.3% by weight of an emulsifier having an HLB value of 6.2 or less and 2 to 20% by weight of edible oil as a component of the seasoning liquid, the liquid can be drained well, A high-viscosity seasoning liquid having a viscosity of 3000 cp or more having a characteristic that the amount left unused after adhering to the surface is small.

Claims

A high-viscosity seasoning liquid having a viscosity of 3000 cp or more, containing 0.01 to 0.3% by weight of an emulsifier having an HLB value of 6.2 or less and 2 to 20% by weight of edible oil.

A high-viscosity seasoning liquid with good liquid drainage obtained by filling the seasoning liquid according to claim 1 in a synthetic resin container whose inner surface is lipophilic.