JP3622784B2 - Formulation container - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口紅、薬用リップ、糊等の棒状製剤を繰り出し可能な状態に収納する製剤用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような製剤用容器として、従来からU.S.Patent No,5842802に開示されるような容器が一般に知られている。以下、この容器の構成について図9及び図10を用いて説明する。
【0003】
これらの図に示すように、製剤用容器1(以下、容器1と略す)は、有底円筒体からなる細長の本体筒10と、この本体筒10内に挿入されて実質的に製剤Cを収納する有底円筒体からなる操作筒12とを備えた二重筒構造を有している。
【0004】
前記本体筒10の底部には、該本体筒10の中心軸に沿って延びるねじ軸14が固定されており、このねじ軸14が操作筒12の底部を貫通して該操作筒12の内部に臨んでいる。なお、ねじ軸14と操作筒12の底部とは、ねじ軸14の基端部に形成されたフック部14aを介して軸方向に係合しており、その結果、操作筒12が本体筒10に対して相対回転が可能で、かつ本体筒10から脱落不能な状態で該本体筒10内に保持されている。
【0005】
操作筒12の内部には、製剤Cを繰り出すための筒状の製剤支持体16(以下、支持体16と略す)が挿入されている。図示を省略するが、支持体16は、操作筒12に対してその軸方向の移動が可能で、かつ相対回転が不能となるように操作筒12に対してスプラインで結合され、さらに前記ねじ軸14に対して螺合装着されている。
【0006】
なお、操作筒12の先端(上部)は、本体筒10の外部に突出しており、この突出部分の外周にノブ12a(以下、ノブ12aと略す;操作部)が設けられるとともに、このノブ12aより先端側にキャップ18が装着されるようになっている。
【0007】
そして、上記容器1において製剤Cを繰り出す際には、キャップ18を取外して本体筒10及びノブ12aを摘み、本体筒10と操作筒12とを相対的に回転させる。このようにすると、ねじ軸14に対して支持体16が相対的に回転し、図10(右半図)に示すように支持体16が操作筒12に沿ってその先端側に移動し、その結果、製剤Cが操作筒12の先端(出入口)から繰り出されるようになっている。一方、これと逆の方向に本体筒10と操作筒12を相対的に回転させると、支持体16が逆方向に移動し、その結果、製剤Cが操作筒12内に収納されることとなる。
【0008】
なお、この容器1では、上記のように製剤Cの出入口の近傍にノブ12aが設けられているため、使用者は、本体筒10を握った状態でそれと同じ手の親指と人差し指とでノブ12aを摘まんで操作筒12を回すことにより、上記のような製剤Cの出し入れ操作を片手で行うことができるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の容器には、次ぎのような解決すべき課題がある。
【0010】
[1]この種の製剤用容器では、容器表面に各種デザイン(絵柄)や表示、含有成分、製品名等を表示するが、一般に、この種のデザインや表示は印刷やシール(被覆体)の貼付け等により容器外表面に直接施されているため、損傷や汚れの付着等による表示の劣化が早い。このような表示の劣化は、容器の外観であるにも拘わらず製品(収納された製剤)そのものに不潔感を抱かせる原因となるため、口紅や薬用リップでは特に嫌がられ、これが製剤を完全に使い終わらないうちに廃棄される原因の一つとなっている。とりわけ、上記のように片手で操作を行う上記容器1では、把持部分となる本体筒10の表面にデザインや表示が施されるため、手垢等の汚れの付着や、シール剥がれ等が発生し易く、その分、表示の劣化が早い。従って、このような表示の劣化を有効に抑えることにより、外観的な不潔感が生じるのを防止する必要がある。
【0011】
[2]従来の上記容器1では、本体筒10に挿入された操作筒12をノブ12aを介して回転操作することによって製剤Cを出し入れするが、この際、本体筒10に対して操作筒12がガタついていると、操作筒12(内周面)とねじ軸14との間隔が変動して支持体16のスムーズな移動が妨げられたり、製剤Cがねじ軸14によって抉られるといった事態が生じ、製剤Cを出し入れする際の障害となる。そのため、一般には、操作筒12の外周面が本体筒10の内周面に隙間なく密接するように操作筒12及び本体筒10が設けられている。
【0012】
しかし、このように操作筒12の外周面と本体筒10の内周面とが密接している結果、両筒10,12同士の摩擦抵抗によって操作筒12のスムーズな回転が妨げられ、上記のような片手での操作が行い難いものとなるという弊害を招いている。
【0013】
従って、製剤Cを良好に出し入れできるようにする一方で、より小さい力で製剤Cの出し入れを行えるようにして、片手での操作性を向上させる必要がある。
【0014】
[3]例えば、薬用リップ等の唇向けの製剤Cは、唇の温度で製剤Cが軟化して伸びが良くなるように、通常、その融点が40〜50℃に設定されている。そのため、本体筒10を握って操作する上記従来の容器1では、握っている時間が長くなると、体温(手の温度)で製剤Cが温められて製剤の品質に影響を与えたり、軟化して支持体16から製剤Cが浮き上がる所謂バケット折れやバケット抜けといった現象を招く原因となり、製剤Cの良好な出し入れができなくなる虞れがある。従って、このような体温による製剤Cの劣化や軟化を防止してバケット折れ等の発生を有効に阻止する必要がある。さらに、製剤に含まれる有効成分の中には、紫外線等に対して不安定な成分が含まれており、このような外的因子から製剤を保護する必要もある。
【0015】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、第1の目的は、容器に表示される各種デザイン等の表示の劣化を有効に防止することにあり、第2の目的は、製剤出し入れ時の操作性を向上させることにあり、第3の目的は、製剤の劣化や軟化に起因する所謂バケット折れ等の発生を有効に防止することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1にかかる本発明の製剤用容器は、細長の本体筒と、この本体筒内に配設されて棒状の製剤を収納する細長の操作筒と、この操作筒の内部に配設されて前記製剤の端部を支持し、かつ操作筒の回転操作に伴いその長手方向に移動する製剤支持体とを有し、前記操作筒の操作に伴う前記製剤支持体の移動に伴い前記製剤を出し入れする製剤用容器であって、前記本体筒と操作筒との間に隙間が形成され、かつこの隙間を保つための突部が本体筒の内周面又は操作筒の外周面に設けられることにより、前記本体筒と前記操作筒との間の部分に断熱用の空気層が形成され、さらに前記本体筒及び操作筒のうち、少なくとも本体筒を含む一方側が透明体又は半透明体から形成され、前記隙間内であって前記製剤支持体に対応する箇所に被覆体が設けられているものである。
【0017】
また、請求項2に係る本発明の製剤用容器は、請求項1に係る製剤用容器において、前記操作筒はその先端を前記本体筒の外部に露出させた状態で該本体筒に挿入され、さらにその露出部分に該操作筒を回転操作するための操作部を備えているものである。
【0018】
これら請求項1又は2にかかる製剤用容器によると、デザインや表示等(被覆体)を上記隙間に設ければ、該デザイン等を透明(半透明)な本体筒等を通して外部から認識でき、しかもデザイン等の各種表示をその外側の本体筒により保護することができる。また、本体筒の内周面と操作筒の外周面との接触面積を少なくすることができるので、両筒の摩擦抵抗が小さくなり、その結果、小さい力で製剤を出し入れすることができるようになる。しかも、前記突部によって筒同士の隙間を一定に保つように操作筒が保持されるので、製剤の出し入れ操作中に操作筒がガタつくこともない。その上、製剤が収納されている操作筒と本体筒との間に断熱用の空気層が形成されるため、外的環境の変化に対する製剤の安定性が向上し、本体筒を握った状態で製剤を出し入れする場合でも、体温による製剤の軟化を有効に防止することができる。
【0019】
なお、請求項1,2の構成においては、本体筒と製剤支持体(又は本体筒と操作筒)の双方に絵柄等のデザイン(被覆体)を設けておけば、製剤を使用する際(製剤を出し入れする際)に、製剤支持体等の絵柄が本体筒の絵柄に対して相対的に移動して製品デザインに変化を生じさせるため、製品の趣向性を高めることができる。また、このように本体筒と製剤支持体等の双方に絵柄等のデザインを設けておけば、遮光効果等を得ることができ、製剤の劣化、軟化をより効果的に防止することが可能となる。
【0020】
また、請求項3に係る本発明の製剤用容器は、棒状の製剤を収納する細長の本体筒と、この本体筒内に配設されて前記製剤の端部を支持し、かつ操作部の回転操作に伴い前記本体筒内をその長手方向に移動する製剤支持体とを有し、前記操作部の操作に伴う前記製剤支持体の移動に伴い前記製剤を出し入れする製剤用容器であって、前記本体筒が多重筒構造とされるとともに該本体筒を構成する内外の筒状体の間に隙間が形成され、かつこの隙間を保つための突部が内外に隣設される前記筒状体の少なくとも一方側に形成されることにより、前記本体筒を構成する内外の筒状体の間に断熱用の空気層が形成されているものである。
【0021】
この製剤用容器によれば、デザインや表示等を上記隙間に設ければ、該デザイン等を透明(半透明)な筒状体を通して外部から認識でき、しかもデザイン等の各種表示をその外側の筒状体により保護することができる。また、この隙間に、紫外線防止用シール等を設ければ、紫外線による製剤の劣化等を有効に防止する一方で、該シール自体の外部接触による損傷を防止することができ、紫外線防止用シール等の効用を長期に亘り持続させることが可能となる。
【0022】
なお、請求項の記載において「被覆体」とは、各種デザイン(絵柄)、含有成分、製品名等を施したシールや、これらの各種デザイン等を本体筒等に印刷した場合の該印刷(すなわち、印刷自体)を意味するものである。また、「透明体」とは、無色透明以外に有色透明も含む意味である。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0024】
図1及び図2は、第1の実施形態に係る製剤用容器を示している。なお、第1の実施形態に係る製剤用容器の基本構成は従来技術で説明した製剤用容器(容器1;図9及び図10参照)と共通するため、共通する部分については同一の符号を付して説明を簡略化し、相違点についてのみ詳しく説明することにする。
【0025】
これらの図に示すように、第1の実施形態の製剤用容器2(以下、容器2と略す)も、本体筒10(筒状体)と、これに収納される操作筒12(可動体)とを有し、本体筒10を握った状態で操作筒先端のノブ12a(操作用ノブ12a;操作部)を介して操作筒12を本体筒10に対して相対的に回転させることによって、操作筒12内に収納されている棒状の製剤Cを支持体16(製剤支持体16)の移動に伴い操作筒先端から出し入れするように構成されており、この点で従来の容器1と基本的な構成が共通している。
【0026】
しかし、第1の実施形態にかかる容器2は、次の点で従来の容器1と構成が相違している。すなわち、この容器2は、操作筒12の外径が本体筒10の内径よりも十分に小さく形成されており、その結果、図2に示すように、本体筒10と操作筒12との間に隙間Sが形成されている。
【0027】
操作筒12には、同図に示すように前記ノブ12aの直ぐ下側に突部12bが設けられており、この突部12bが本体筒10の内周面に当接することにより、一定の隙間Sを保った状態で操作筒12が本体筒10内に保持されている。なお、突部12bは、操作筒12の全周に亘って無端状に形成されており、その結果、前記隙間Sに対する外気の流通が抑えられて該隙間S内が略密閉な状態に保たれている。
【0028】
また、本体筒10内において、操作筒12の表面(外周面)には例えばデザイン表示、製品名称、製造元、含有成分等を印刷したフィルムシール20(被覆体)が貼り付けられている。そして、上記本体筒10の全体が透明体又は半透明体から形成されることにより、容器2の外部から本体筒10を通して上記フィルムシール20の内容を認識できるようになっている。
【0029】
以上のように構成された第1の実施形態の容器2によると、次のような効果がある。
【0030】
まず、この容器2によると、本体筒10の内周面と操作筒12とが突部12bでのみ接触していて筒10,12同士の接触面積が極めて少ないので、両筒10,12を相対回転させる際の摩擦抵抗が小さく、そのため、従来の容器1(図9,図10参照)に比べると、小さい力で操作筒12を回転操作することができる。従って、製剤Cの出し入れを片手でより簡単に行うことができ、これによって操作性を向上させることができる。
【0031】
しかも、操作筒12は、前記突部12bにより本体筒10内に隙間Sを保った状態で保持されているので、製剤Cの出し入れ操作中に本体筒10に対して操作筒12がガタつくことがない。従って、本体筒10に対して操作筒12がガタつくことによる不具合、例えば操作筒12(内周面)とねじ軸14との間隔が変動して支持体16のスムーズな移動が妨げられたり、あるいは製剤Cがねじ軸14によって抉られるといった事態を有効に防止することができる。
【0032】
また、上記容器2によると、本体筒10と操作筒12との間に隙間Sによる空気層が形成されるため、この空気層により断熱効果が発揮され、さらに製剤Cを収容した操作筒12がフィルムシール20により被覆されているので、その結果、外的環境(外気温度・紫外線・光)に対する製剤Cの安定性が向上する。従って、上述のように本体筒10を握った状態で製剤Cの出し入れ操作を行う場合でも、体温による製剤Cの劣化を有効に防止することができ、また、製剤Cの軟化による所謂バケット折れやバケット抜けといった現象の発生を未然に防止することができるという効果がある。さらに、誤って直射日光下で放置した場合であっても、容器内部に収容した製剤Cを保護することができる。
【0033】
さらに、上記容器2によると、操作筒12にデザイン表示等を施したフィルムシール20が貼り付けられ、これを本体筒10を通して外側から認識するように構成されているので、該フィルムシール20の汚損を防止することができる。従って、フィルムシール20が劣化して使用者に不潔感を与えることを有効に防止することができるという効果がある。特に、本体筒10を握った状態で片手で出し入れ操作を行う上記のような容器2では、本体筒10の表面(外周面)にフィルムシール20が貼り付けられていると短期間でフィルムシール20が汚損される場合があるが、上記のように本体筒10と操作筒12との間にフィルムシール20が設けられている結果、フィルムシール20の汚損が有効に防止される。そのため、フィルムシール20を長期に亘って初期のきれいな状態に維持することができる。
【0034】
なお、このように両筒10,12の間にフィルムシール20を設ける場合、フィルムシール20と本体筒10とが擦れてフィルムシール20が損傷を受けることが懸念されるが、この容器2では、上述したように、突部12bにより前記隙間Sを保った状態で本体筒10内に操作筒12が保持されるようになっているので、フィルムシール20と本体筒10とが擦れることがない。従って、本体筒10との擦れによりフィルムシール20が損傷を受けることもない。
【0035】
ところで、以上説明した容器1については、その具体的な構成(変形例)として、以下のような構成を採用することもできる。
【0036】
[1]突部12bの断面を、その基端部側から先端部側に向って先細りの形状に形成することにより、突部12bが本体筒10の内周面に対して線接触するように構成してもよい。このようにすれば、前記内周面との接触面積を最小限に抑えることができるので、突部12bを無端状に形成しながらも、製剤Cの出し入れ操作中の両筒10,12の摩擦抵抗を最小限に抑えることができる。
【0037】
[2]突部12bは、本体筒10側に設けてもよい。また、本体筒底部側に突部12bを設けてもよい。さらに突部12bは、操作筒12の全周に亘って無端状のものに限らず、断続的なものであってもよい。要するに、突部12bは前記隙間Sを良好に保つことができればその配置、個数、配列、場所、形状等は如何なるものであっても構わない。但し、上記実施形態の如く、本体筒10における上部開口の極近傍に突部12bを形成すれば、操作中に力が加わるノブ12aの近傍において操作筒12を突部12bによって支えることができるため、操作筒12のガタつきを有効に防止することができるという利点がある。また、操作筒12にフィルムシール20を貼り付けるための広いスペースを確保することができるという利点もある。一方、上記実施形態の如く、突部12bを操作筒12の全周に亘って無端状に形成すれば、隙間Sの変動を確実に防止することができ、また、前記隙間S内への空気の流通を効果的に阻止して断熱効果を高めることができるという利点がある。また、突部12bを本体筒底部に設ければ、操作の安定性が向上するという利点がある。
【0038】
[3]前記フィルムシール20として絵柄を印刷したシール等を貼り付けるとともに、この絵柄に関連する絵柄を印刷したシールを本体筒10に貼りつけるようにしてもよい。このようにすれば、製剤Cを使用する際に、本体筒10の絵柄と操作筒12の絵柄とが相対的に回転することとなるため、本体筒10を通して見えるデザインに変化をもたせることができる。従って、製品の趣向性を高めることができるという効果がある。なお、この場合、本体筒10側のシールは、本体筒10の内周面に、絵柄を外側に向けた状態で貼り付けるのが汚損を防止する上で好ましい。
【0039】
[4]操作筒12と支持体16との間に隙間を形成し、操作筒12を透明体又は半透明体から形成するとともに、支持体16の外周面に絵柄を印刷したシールを貼り付けるようにしてもよい。このようにすれば、製剤Cを使用する際には、支持体16の絵柄が軸方向に相対的に移動することとなるため、本体筒10を通して見えるデザインにより一層の変化をもたせることができるという効果がある。なお、この場合にも、操作筒12と支持体16との隙間を保つための突部を操作筒12又は支持体16に設けるようにすればよい。
【0040】
[5]フィルムシート20(被覆体)を本体筒10、操作筒12及び支持体16に夫々貼り付けることによって、外的環境(光・温度)に起因する製剤Cの劣化、軟化による所謂バケット折れやバケット抜けといった現象の発生をより効果的に防止することができる。なお、被覆体としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルムシートやアルミシート等のシート状の被覆以外に、シルクスクリーン印刷により直接本体筒10等に印刷を施すことにより形成される被覆(すなわち印刷自体)であってもよい。また、当実施形態においては、被覆が本体筒10により保護されるので、紙のような破損し易い材質のものであっても構わない。
【0041】
さらに、遮光性を改善するために、紫外線防止材を含有したフィルムシールや印刷用インクを用いる等して紫外線防止処理を施した被覆体を形成するようにしてもよい。
【0042】
[6]操作筒12の上部にノブ12aを設ける以外に、例えば、本体筒10の底部に開口部を設け、この開口部を介して操作筒12の一部を外部露出させることにより、この露出部分をノブ(操作部)として操作筒12を回転操作するように構成してもよい。
【0043】
なお、支持体16を移動させるための操作部は、必ずしも操作筒12に設ける必要はなくこれ以外の場所に設けるようにしてもよい。例えば、本体筒12と操作筒12とを相対回転不能な一体構成としておき(つまり多重構造の筒状体を構成しておき)、上記ねじ軸14をこの筒状体の底部を貫通させて外部露出させ、この露出部分を操作部として直接ねじ軸14を回転操作できるように構成してもよい。
【0044】
次に、第2の実施形態について図面を用いて説明する。なお、第2〜第4の実施形態は、第1の実施形態の容器1のように片手で容器1を握って操作する容器ではないため、その構成は、主にデザイン表示等を印刷したフィルムシールの汚損防止、及び収容した製剤Cの劣化、軟化の防止を目的とする構成となっている。
【0045】
図3及び図4は、第2の実施形態に係る製剤用容器を示している。これらの図に示すように、製剤用容器3(以下、容器3と略す)は、製剤Cを収納する透明な有底円筒体からなる細長の本体筒30(筒状体)と、本体筒30の先端に脱着可能に装着されるキャップ38と、本体筒30の底部に組付けられる円盤状の操作用ノブ32(以下、ノブ32と略す;操作部)とを有している。
【0046】
前記ノブ32は、その中心に形成された軸部33を本体筒30の底部に貫通させ、該軸部33に形成されたフック部33aを本体筒30の底部に対して係合させることにより、本体筒30に対して相対回転が可能で、かつ本体筒30に対して脱落不能な状態で組付けられている。
【0047】
本体筒10の内部には、その中心軸に沿ってねじ軸34が配設され、このねじ軸34がノブ32の前記軸部33に一体に結合されている。
【0048】
また、本体筒10の内部には製剤Cを支持する円筒状の製剤支持体36(以下、支持体36と略す;可動体)が配設されている。この支持体36は、図示を省略するが、本体筒30に対してその軸方向の移動が可能で、かつ相対回転が不能となるように本体筒30に対してスプラインで結合され、さらに上記ねじ軸34に対して螺合装着されている。つまり、ノブ32を介してねじ軸34を回転させると、これに伴い支持体36が本体筒30に沿って移動するようになっている。
【0049】
支持体36は、その外径が本体筒30の内径よりも十分小さく形成されており、その結果、本体筒30と支持体36との間には、図4に示すような隙間Sが形成されている。そして、支持体36の上端縁部には、全周に亘って本体筒30の内周面に摺接する鍔部37(突部)が設けられ、これにより支持体36が前記隙間Sを保った状態で本体筒30内に保持されている。なお、本体筒30と支持体36とは、この鍔部37においてスプラインで結合されている。
【0050】
前記支持体36の表面(外周面)には、さらに同図に示すように、デザイン表示を印刷したフィルムシール40(被覆体)が貼り付けられており、本体筒30を通して外側からデザイン表示を認識できるようになっている。なお、このデザイン表示は、フィルムシール40を貼り付ける以外に、直接支持体36にシルクスクリーン印刷を施したものであっても構わない。
【0051】
上記の容器3において製剤Cを使用する際には、キャップ38を取外し、本体筒30とノブ32を摘まんだ状態で該本体筒30とノブ32とを相対的に回転させる。このようにすれば支持体36が本体筒30に沿って移動し、その結果、製剤Cが本体筒30の先端から繰り出されることとなる。そして、繰り出し時と逆方向に本体筒30及びノブ32を相対的に回転させれば、製剤Cが元の通り体筒30内に収納されることとなる。
【0052】
このような第2の実施形態の容器3においても、上述の通り、支持体36と本体筒30との間には、隙間Sによる空気層が形成され、また支持体36には、被覆としてフィルムシート40が貼り付けられているので、製剤C(特に、製剤Cの根元(下端)部分)を外的環境から保護することができる。そのため、製剤Cの劣化や軟化による所謂バケット折れやバケット抜けといった現象の発生を未然に防止することができるという効果がある。
【0053】
また、デザイン表示等を印刷したフィルムシール40が透明な本体筒30の内側に設けられているので、フィルムシール40の汚損が良好に防止される。従って、第1の実施形態の容器2と同様にフィルムシール40が劣化して使用者に不潔感を与えるのを有効に防止することができる。しかも、支持体36は、突部12bによって前記隙間Sを保った状態で移動するので、フィルムシール40と本体筒30とが擦れてフィルムシール20が損傷を受けることもない。
【0054】
また、この容器3では、製剤Cの出し入れ操作の際に、フィルムシール40の製品名称等が本体筒30に沿ってその長手方向に移動することとなるので、趣向性を高めることができるという効果もある。
【0055】
なお、この容器2においては、例えばフィルムシール40として絵柄のシールを支持体36に貼り付ける一方、この絵柄に関連する絵柄のシールを本体筒30に貼り付けるようにすれば、製剤Cを使用する際には、本体筒30の絵柄と支持体36の絵柄とが相対的に移動することにより、本体筒30を通して見えるデザインに一層の変化をもたせることができ、その結果、趣向性をさらに高めることができる。この場合、本体筒30側のシールは、本体筒30の内周面に、絵柄を外側に向けた状態で貼り付けるのが汚損を防止する上で好ましい。
【0056】
なお、この第2の実施形態においては、次ぎのような態様を採用してもよい。すなわち、本体筒30自体を二重筒構造として、この本体筒30を構成する内外の筒状体の間に隙間を形成するとともに、この隙間を保つための突部をこれら内外に隣設される筒状体の少なくとも一方側に形成しておき、デザイン表示等のフィルムシール(被覆体)をこの隙間に配設するように構成してもよい。このようにすれば、本体筒30のこの隙間により空気層が形成され、また、フィルムシートにより製剤Cが覆われることとなるので、製剤C(特に、製剤Cの根元部分)を外的環境による劣化及び軟化から良好に保護することができる。
【0057】
次に、第3の実施形態について図面を用いて説明する。
【0058】
図5は、第3の実施形態に係る製剤用容器を示している。これらの図に示すように、製剤用容器4(以下、容器4と略す)は、製剤Cを収納する透明又は半透明な円筒体からなる細長の本体筒50(筒状体)と、本体筒50の先端に脱着可能に装着されるキャップ53と、本体筒50の底部に回転可能に連結される操作筒52(操作部)とを有している。
【0059】
本体筒50及び操作筒52の内部には、内外にねじを備え、本体筒50の下端部に形成されたナット部分50aに螺合装着される筒状の第1ねじ軸54と、このねじ軸54内に螺合挿入される第2ねじ軸56とが配設されている。
【0060】
第1ねじ軸54には、その下端部に鍔部54aが設けられている。この鍔部54aは、図示を省略するが、操作筒52に対してその軸方向の移動が可能で、かつ相対回転が不能となるように操作筒52に対してスプラインで結合されている。
【0061】
また、第2ねじ軸56には、その上端部に製剤Cを支持する円筒状の製剤支持体58(以下、支持体58と略す;可動体)が一体に結合されている。この支持体58は、図示を省略するが、本体筒50に対してその軸方向の移動が可能で、かつ相対回転が不能となるように本体筒50に対してスプラインで結合されている。つまり、本体筒50に対して操作筒52を相対的に回転させると、図6に示すように、操作筒52に対して第1ねじ軸54及び第2ねじ軸56が二段階に伸長し、これに伴い支持体58が本体筒50に沿って移動するようになっている。
【0062】
支持体58と本体筒50との間には、第2の実施形態と同様に隙間Sが形成されており、支持体58の上端縁部に形成された鍔部60(突部)が本体筒50の内周面に摺接することにより、支持体58が前記隙間Sを保った状態で本体筒50に対して移動するようになっている。なお、本体筒50と支持体58とは、この鍔部60においてスプラインで結合されている。
【0063】
また、前記支持体58の表面(外周面)には、デザイン表示等を印刷したフィルムシール62(被覆体)が貼り付けられており、透明の前記本体筒50を通して外側から製品名称等を認識できるようになっている。
【0064】
上記の容器4においても製剤Cを使用する際には、キャップ53を取外し、本体筒50と操作筒52を相対的に回転させればよい。このようにすれば、支持体58が本体筒50内を移動し、その結果、製剤Cが本体筒50の先端から出し入れされることとなる。
【0065】
このような第3の実施形態の容器4においても、デザイン表示等を印刷したフィルムシール62が本体筒50の内側に設けられているので、フィルムシール64の汚損が良好に防止される。また、製剤Cの出し入れ操作の際に、フィルムシール62のデザイン表示等が本体筒50に沿って長手方向に移動することとなるので、趣向性を高めることもできる。
【0066】
支持体58と本体筒50との間には、隙間Sによる空気層が形成され、また支持体58には、被覆としてフィルムシート62が貼り付けられているので、製剤C(特に、製剤Cの根元部分)を外的環境から保護することができる。そのため、製剤Cの劣化や軟化による所謂バケット折れやバケット抜けといった現象の発生を未然に防止することができるという効果がある。
【0067】
次に、第4の実施形態について図面を用いて説明する。
【0068】
図7は、第4の実施形態に係る製剤用容器を示している。なお、第4の実施形態の製剤用容器は、第3の実施形態の容器4と基本構成が共通するため、共通する部分については同一符号を付して説明を省略し、以下に相違点についてのみ詳細に説明することとする。
【0069】
第4の実施形態の製剤用容器5(以下、容器5と略す)では、第1ねじ軸54が操作筒52に対して固定されており、また、操作筒52は、その内径が本体筒50の外径よりも十分に大きく形成され、同図に示すように本体筒50の外側に設けられている。これにより本体筒50と操作筒52を相対的に回転させると、操作筒52が第1ねじ軸54と共に移動し、その結果、図8に示すように本体筒50の下端部位が操作筒52内に収納されるように構成されている。つまり、この容器5では、本体筒50が本発明の可動体として、操作筒52が筒状体及び操作部として機能するようになっている。
【0070】
本体筒50及び操作筒52は、上記のように本体筒50の端部が操作筒52内に収納されたときに、本体筒50と操作筒52との間に図4に示すような隙間Sを形成するように径設定されている。そして、操作筒52の上端内周縁には、その全周に亘ってリブ52a(突部)が形成されており、このリブ52aにより前記隙間Sが一定に保たれ得るようになっている。
【0071】
また、操作筒52は、透明体又は半透明体から形成されており、その内周面には、デザイン表示等を印刷したフィルムシール64が、該印刷面を外側に向けた状態で貼り付けられており、操作筒52の外側からデザイン表示等を認識できるようになっている。なお、この容器5において、支持体58には、第4の実施形態のようなフィルムシールは設けられていない。
【0072】
上記のような容器5においても製剤Cを使用する際には、キャップ53を取外した状態で、本体筒50と操作筒52を相対的に回転させれば、第3の実施形態の容器4と同様に、製剤Cを本体筒50の先端から出し入れすることができる。但し、この容器5では、製剤Cを繰り出すべく本体筒50と操作筒52を相対的に回転させると、上記のように操作筒52が本体筒50に対して軸方向に移動し、その結果、本体筒50の下端部位が操作筒52内に収納されることとなる。
【0073】
このような第4の実施形態の容器5においても、上述のようにデザイン表示等を印刷したフィルムシール64が操作筒52の内側に設けられているので、フィルムシール64の汚損を有効に防止することができる。しかも、リブ52aにより前記隙間Sが一定に保たれ得るように構成されているので、上記のように本体筒50と操作筒52の間に隙間Sを設けながらも、操作中に操作筒52がガタつくことがなく、製剤Cを良好に出し入れ操作することができる。
【0074】
なお、この容器5では、上述の通り製剤Cを出し入れする際に操作筒52が本体筒50に対して相対的にその軸方向に移動するので、例えば、フィルムシール64として絵柄のシールを操作筒52に貼り付ける一方、この絵柄に関連する絵柄を本体筒50の外周面に印刷等しておけば、製剤Cを使用する際には、操作筒52の絵柄と本体筒50の絵柄とが相対的に移動することとなり、本体筒30を通して見えるデザインに変化をもたせることができ、その結果、趣向性をさらに高めることができるという効果がある、
また、この容器5においても、さらに本体筒50を透明体から構成し、第3の実施形態の容器4のように支持体58に絵柄等を印刷したフィルムシールを貼り付けるようにしてもよい。このようにすればより一層趣向性を高めることができる。なお、この場合、例えば第3の実施形態の容器4のように、支持体58を皿型(断面凹型)に形成して該支持体58と本体筒50との間に隙間を設けておき、支持体58の周囲にフィルムシールを貼り付けるようにしてもよい。このようにすれば、支持体58と本体筒50との間に空気層が形成され、また支持体58がフィルムシートにより被覆されるので、製剤C(特に、製剤Cの根元部分)を外的環境から保護することができ、製剤Cの劣化や軟化による所謂バケット折れやバケット抜けといった現象の発生を未然に防止することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の製剤用容器は、本体筒内に配設された操作筒の回転操作に伴い、操作筒内に配設された製剤支持体を操作筒に対して相対的に移動させながら製剤の出し入れを行う製剤用容器において、本体筒と操作筒との間に隙間を形成し、この隙間に製品表示等の各種表示を設けて本体筒の外側から認識できるように構成したので、各種表示の汚損による劣化を有効に防止することができる。しかも、本体筒又は操作筒に形成した突部によって前記隙間を保つようにしているので、上記のように本体筒と操作筒との間に各種表示を設けながらも、各種表示が擦れにくく、また、操作中に筒状体がガタつく等して製剤の出し入れに支障をきたすこともない。しかも、本体筒と操作筒との間に形成される断熱用の空気層の存在により、外的環境に対する製剤の安定性を向上させることができるので、製剤の軟化に起因する所謂バケット折れ等の発生を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製剤用容器(第1の実施の形態)を示す断面図である。
【図2】製剤用容器を示す図1(左半図)の拡大図である。
【図3】製剤用容器(第2の実施の形態)を示す断面図である。
【図4】製剤用容器を示す図3(左半図)の拡大図である。
【図5】製剤用容器(第3の実施の形態)を示す断面図である。
【図6】製剤用容器の操作状態(製剤を繰り出したときの状態)を示す断面図である。
【図7】製剤用容器(第4の実施の形態)を示す断面図である。
【図8】製剤用容器の操作状態(製剤を繰り出したときの状態)を示す断面図である。
【図9】従来の製剤用容器を示す外観図である。
【図10】従来の製剤用容器を示す断面図である。
【符号の説明】
1〜5 製剤用容器
10 本体筒(筒状体)
12 操作筒(可動体)
12a 操作用ノブ(操作部)
12b 突部
14 ねじ軸
16 製剤支持体
20 フィルムシール(被覆体)
S 隙間[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a preparation container for storing a stick-shaped preparation such as a lipstick, a medicinal lip, or an adhesive in a state where it can be fed out.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, containers as disclosed in US Pat. No. 5,842,802 are generally known as such preparation containers. Hereinafter, the configuration of the container will be described with reference to FIGS. 9 and 10.
[0003]
As shown in these drawings, a preparation container 1 (hereinafter abbreviated as “container 1”) has an elongated
[0004]
A
[0005]
A cylindrical preparation support 16 (hereinafter, abbreviated as support 16) for feeding out the preparation C is inserted into the
[0006]
The distal end (upper part) of the
[0007]
When the preparation C is fed out in the container 1, the
[0008]
In addition, in this container 1, since the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional container as described above has the following problems to be solved.
[0010]
[1] In this type of pharmaceutical container, various designs (pictures), indications, ingredients, product names, etc. are displayed on the container surface. Generally, this type of design or indication is printed or sealed (covered). Since it is applied directly to the outer surface of the container by pasting or the like, the display is rapidly deteriorated due to damage or dirt. Such deterioration of the display causes the product itself (contained preparation) to become unclean even though it is the appearance of the container, and is especially disliked by lipsticks and medicinal lips. It is one of the causes of being discarded before it is used up. In particular, in the container 1 that is operated with one hand as described above, since the surface of the
[0011]
[2] In the conventional container 1 described above, the preparation tube C is taken in and out by rotating the
[0012]
However, as a result of the close contact between the outer peripheral surface of the
[0013]
Accordingly, it is necessary to improve the operability with one hand so that the preparation C can be taken in and out satisfactorily while the preparation C can be taken in and out with a smaller force.
[0014]
[3] For example, the preparation C for lips such as a medicinal lip is normally set to have a melting point of 40 to 50 ° C. so that the preparation C softens and improves elongation at the temperature of the lips. Therefore, in the above-described conventional container 1 that is operated by grasping the
[0015]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a first object is to effectively prevent display deterioration such as various designs displayed on a container, and a second object is a formulation. The third purpose is to effectively prevent the occurrence of so-called bucket breakage due to deterioration or softening of the preparation.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, a preparation container according to the present invention includes an elongated main body tube, an elongate operation tube disposed in the main body tube and containing a rod-shaped preparation, and the operation A preparation support that is disposed inside the cylinder and supports an end of the preparation and moves in the longitudinal direction of the operation cylinder in accordance with the rotation operation of the operation cylinder, and the preparation support that accompanies the operation of the operation cylinder A preparation container for taking in and out the preparation as the body moves, wherein a gap is formed between the main body cylinder and the operation cylinder, and a protrusion for maintaining the gap is an inner peripheral surface of the main body cylinder or the operation cylinder Is provided on the outer peripheral surface, a heat insulating air layer is formed between the main body cylinder and the operation cylinder, and at least one of the main body cylinder and the operation cylinder including the main body cylinder is transparent. Or formed from a translucent body, within the gap and supporting the formulation In which covering body is provided at a position corresponding to.
[0017]
Further, the preparation container of the present invention according to
[0018]
According to these preparation containers according to
[0019]
In addition, in the structure of
[0020]
The preparation container of the present invention according to
[0021]
According to this preparation container, if a design or indication is provided in the gap, the design or the like can be recognized from the outside through a transparent (semi-transparent) cylindrical body, and various indications such as the design can be displayed on the outer cylinder. It can be protected by a body. Further, if a UV prevention seal or the like is provided in the gap, it is possible to effectively prevent deterioration of the preparation due to UV rays, while preventing damage due to external contact of the seal itself, such as a UV prevention seal. It is possible to maintain the utility of the product for a long time.
[0022]
In the description of the claims, “covered body” means various designs (pictures), seals with components, product names, etc., and prints when these various designs are printed on a main body cylinder (ie, , Printing itself). Further, the “transparent body” is meant to include colored and transparent in addition to colorless and transparent.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0024]
1 and 2 show a preparation container according to the first embodiment. The basic configuration of the preparation container according to the first embodiment is the same as that of the preparation container described in the prior art (container 1; see FIGS. 9 and 10). Thus, the description will be simplified and only the differences will be described in detail.
[0025]
As shown in these drawings, the
[0026]
However, the
[0027]
As shown in the figure, the
[0028]
Further, in the
[0029]
According to the
[0030]
First, according to this
[0031]
In addition, since the
[0032]
Further, according to the
[0033]
Further, according to the
[0034]
When the
[0035]
By the way, about the container 1 demonstrated above, the following structures can also be employ | adopted as the specific structure (modification).
[0036]
[1] By forming the cross section of the
[0037]
[2] The
[0038]
[3] A sticker or the like on which a pattern is printed may be attached as the
[0039]
[4] A gap is formed between the
[0040]
[5] Affixing the film sheet 20 (cover) to the
[0041]
Furthermore, in order to improve the light-shielding property, a coated body that has been subjected to ultraviolet ray prevention treatment may be formed by using a film seal containing ultraviolet ray preventing material or printing ink.
[0042]
[6] In addition to providing the
[0043]
Note that the operation unit for moving the
[0044]
Next, a second embodiment will be described with reference to the drawings. In addition, since the 2nd-4th embodiment is not a container which grasps and operates the container 1 with one hand like the container 1 of 1st Embodiment, the structure has mainly printed the design display etc. The structure is intended to prevent the seal from being soiled and to prevent deterioration and softening of the contained preparation C.
[0045]
3 and 4 show a preparation container according to the second embodiment. As shown in these figures, the preparation container 3 (hereinafter abbreviated as “
[0046]
The
[0047]
A
[0048]
A cylindrical preparation support 36 (hereinafter abbreviated as
[0049]
The outer diameter of the
[0050]
As shown in the figure, a film seal 40 (covering body) printed with a design indication is attached to the surface (outer peripheral surface) of the
[0051]
When using the preparation C in the
[0052]
In the
[0053]
Moreover, since the
[0054]
Moreover, in this
[0055]
In this
[0056]
In the second embodiment, the following aspect may be adopted. That is, the
[0057]
Next, a third embodiment will be described with reference to the drawings.
[0058]
FIG. 5 shows a preparation container according to the third embodiment. As shown in these drawings, the preparation container 4 (hereinafter abbreviated as “
[0059]
A cylindrical
[0060]
The
[0061]
In addition, a cylindrical preparation support 58 (hereinafter abbreviated as a
[0062]
A gap S is formed between the
[0063]
Further, a film seal 62 (covering body) printed with a design display or the like is attached to the surface (outer peripheral surface) of the
[0064]
When the preparation C is used also in the
[0065]
Also in the
[0066]
An air layer is formed by the gap S between the
[0067]
Next, a fourth embodiment will be described with reference to the drawings.
[0068]
FIG. 7 shows a preparation container according to the fourth embodiment. The formulation container of the fourth embodiment has the same basic configuration as that of the
[0069]
In the
[0070]
The
[0071]
The
[0072]
When the preparation C is used in the
[0073]
Also in the
[0074]
In this
In this
[0075]
【The invention's effect】
As described above, the preparation container of the present invention has the preparation support disposed in the operation cylinder relative to the operation cylinder in accordance with the rotation operation of the operation cylinder disposed in the main body cylinder. In the preparation container for taking in and out of the preparation while being moved, a gap is formed between the main body cylinder and the operation cylinder, and various indications such as product indications are provided in this gap so that it can be recognized from the outside of the main body cylinder. Therefore, it is possible to effectively prevent deterioration due to contamination of various displays. In addition, since the gap is maintained by the protrusion formed on the main body cylinder or the operation cylinder, various displays are not easily rubbed while various displays are provided between the main body cylinder and the operation cylinder as described above. In addition, there is no hindrance to the taking in and out of the preparation due to the cylindrical body rattling during the operation. In addition, the presence of the heat insulating air layer formed between the main body cylinder and the operation cylinder can improve the stability of the preparation against the external environment, so that the so-called bucket breakage caused by the softening of the preparation Occurrence can be effectively prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a preparation container (first embodiment).
FIG. 2 is an enlarged view of FIG. 1 (left half view) showing a preparation container.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a preparation container (second embodiment).
FIG. 4 is an enlarged view of FIG. 3 (left half view) showing a preparation container.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a preparation container (third embodiment).
FIG. 6 is a cross-sectional view showing the operation state of the preparation container (state when the preparation is drawn out).
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a preparation container (fourth embodiment).
FIG. 8 is a cross-sectional view showing an operation state of the preparation container (state when the preparation is drawn out).
FIG. 9 is an external view showing a conventional formulation container.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a conventional pharmaceutical container.
[Explanation of symbols]
1-5 Formulation containers
10 Body cylinder (tubular body)
12 Operation cylinder (movable body)
12a Operation knob (operation unit)
12b Projection
14 Screw shaft
16 Formulation support
20 Film seal (cover)
S clearance
Claims (3)
前記本体筒と操作筒との間に隙間が形成され、かつこの隙間を保つための突部が本体筒の内周面又は操作筒の外周面に設けられることにより、前記本体筒と前記操作筒との間の部分に断熱用の空気層が形成され、さらに
前記本体筒及び操作筒のうち、少なくとも本体筒を含む一方側が透明体又は半透明体から形成され、前記隙間内であって前記製剤支持体に対応する箇所に被覆体が設けられている
ことを特徴とする製剤用容器。An elongate main body cylinder, an elongate operation cylinder disposed in the main body cylinder for storing a rod-shaped preparation, and disposed within the operation cylinder to support an end of the preparation, and the operation cylinder A preparation support that moves in the longitudinal direction thereof in accordance with a rotation operation, and a preparation container for taking in and out the preparation as the preparation support moves in accordance with the operation of the operation tube,
Wherein it is formed between gap between the main body tube and the operating cylinder, and by projections for keeping the gap is provided on the outer peripheral surface of the inner peripheral surface or the operating tube of the main body tube, the operation and the main body tube An air layer for heat insulation is formed in a portion between the cylinder, and one of the main body cylinder and the operation cylinder including at least the main body cylinder is formed of a transparent body or a semi-transparent body, and is in the gap, A preparation container characterized in that a coating is provided at a location corresponding to the preparation support.
前記操作筒はその先端を前記本体筒の外部に露出させた状態で該本体筒に挿入され、さらにその露出部分に該操作筒を回転操作するための操作部を備えている
ことを特徴とする製剤用容器。In the preparation container according to claim 1 ,
The operation cylinder is inserted into the main body cylinder with its tip exposed to the outside of the main body cylinder, and further includes an operation portion for rotating the operation cylinder at the exposed portion. Formulation container.
前記本体筒が多重筒構造とされるとともに該本体筒を構成する内外の筒状体の間に隙間が形成され、かつこの隙間を保つための突部が内外に隣設される前記筒状体の少なくとも一方側に形成されることにより、前記本体筒を構成する内外の筒状体の間に断熱用の空気層が形成されている
ことを特徴とする製剤用容器。Elongated main body cylinder for storing a rod-shaped preparation, and a preparation that is disposed in the main body cylinder and supports the end of the preparation, and moves in the longitudinal direction in the main body cylinder as the operation portion rotates. A preparation container for taking in and out the preparation as the preparation support moves along with the operation of the operation section,
The cylindrical body in which the main body cylinder has a multiple cylinder structure, a gap is formed between the inner and outer cylindrical bodies constituting the main body cylinder, and a protrusion for maintaining the gap is provided adjacent to the inner and outer sides. A formulation container, wherein an air layer for heat insulation is formed between the inner and outer cylindrical bodies constituting the main body cylinder.
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