JP3621470B2 - 垂直ダイナミックフォーカス電圧発生回路 - Google Patents

垂直ダイナミックフォーカス電圧発生回路 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は垂直ダイナミックフォーカス(動的集束)用増幅器の分野における回路に関する。
【0002】
【発明の背景】
フェースプレートが湾曲した陰極線管を有する投射型テレビジョン受像機では垂直ダイナミックフォーカス駆動信号として、フェースプレートが平坦な陰極線管を有する従来の投射型テレビジョン受像機における垂直ダイナミックフォーカス駆動信号よりも大きな信号を必要とする。通常、平坦なフェースプレートの陰極線管では、る垂直ダイナミックフォーカス駆動信号として、通常、そのピーク・ピーク値が200Vより小さな信号を必要とするが、湾曲したフェースプレートの陰極線管では、ピーク・ピーク値が300V以上の垂直ダイナミックフォーカス駆動信号を必要とする。一般的に、従来の垂直ダイナミックフォーカス増幅器で使用されている電源電圧は約+210Vであるが、これは現在必要とする電圧レベルでA級直列帰還増幅器を動作させるには充分ではない。しかし、シャシの構成は容易には変更できないので、電源電圧を高くすることは不都合である。また、直列帰還増幅器で使用される通常の倍電圧器を用いたとしても、電源負荷により出力に歪が生じるので満足できるものではない。直列帰還増幅器では、そのバイアス電圧が温度変化に対して敏感に変動するために、より大きなピーク・ピーク出力振幅を得ることは困難である。また、温度が変化してもクリップが生じることがないように、ピーク・ピーク出力を低下させて、温度変化に対して充分な余裕を持たせる必要がある。さらに、トムソン社製のFDT(平坦な暗陰極線管)のような新しい直視型陰極線管においても、従来の直視型陰極線管におけるよりも大きな垂直ダイナミックフォーカス駆動を必要とする。したがって、投射型および直視型のテレビジョン受像機の種々の陰極線管に必要とされる条件を容易に満たすことのできる垂直ダイナミックフォーカス回路が必要になる。
【0003】
【本発明の概要】
本発明の回路は、充分なピーク・ピーク振幅を得ることができ、温度変化に対しても実質的に無感の回路であって、水平周波数の鋸歯状波ヨーク電流の電流源に結合された1次側巻線と、上記水平周波数の鋸歯状波ヨーク電流に応じて水平周波数の交流信号を発生する2次側巻線とを具えた変成器と、少なくとも1個のキャパシタを有し、上記水平周波数の交流信号を受入れ、上記少なくとも1個のキャパシタの両端間に直流電圧を発生させる整流手段と、直流電圧を変調し、第1の偏向周波数の波形を発生する手段と、上記変調手段と上記変成器の2次側巻線とに結合されていて、第2の偏向周波数の波形を発生する手段と、上記第1および第2の偏向周波数の波形を合成して垂直ダイナミックフォーカス電圧信号を生成する手段とを具備している。さらに、本発明の回路は、上記垂直ダイナミックフォーカス電圧信号が供給されるように結合された集束電極を具えた陰極線管と、上記垂直ダイナミックフォーカス電圧信号を変調する手段とを具えている。2次側巻線の第1のタップと陰極線管の集束電極との間には直列に抵抗とキャパシタとが結合されている。上記第1および第2の偏向周波数の波形は、それぞれ垂直周波数および水平周波数のパラボラ波形である。
請求の範囲に記載された事項と実施例との対応関係を、図面で使われている参照番号で示すと次の通りである。
(請求項1) 水平周波数の鋸歯状波ヨーク電流の電流源(10)に結合された1次側巻線(W1)と、上記水平周波数の鋸歯状波ヨーク電流に応答して水平周波数の交流信号を発生する2次側巻線(W2)とを有する電流変成器(20)と、
少なくとも1個のキャパシタを有し、上記水平周波数の交流信号を受け取り、上記少なくとも1個のキャパシタの両端間に直流電圧を発生する整流手段(30)と、
上記直流電圧を変調し、第1の偏向周波数の波形(垂直周波数のパラボラ波形)を発生する変調手段(40)と、
上記変調手段と上記電流変成器(20)の上記2次側巻線とに結合されていて 、第2の偏向周波数の波形(水平周波数のパラボラ波形)を発生する手段(C51)と、
上記第1および第2の偏向周波数の波形を合成して垂直ダイナミックフォーカス電圧信号(D)を生成する手段(R51)と、
を具えた、垂直ダイナミックフォーカス電圧発生回路。
(請求項2) 1次巻線(W1)と2次巻線(W2)とを有し、この1次巻線中の水平周波数の鋸歯状波電流に応答して上記2次巻線中に偏向周波数の交流信号を発生する電流変成器(T1)と、
上記電流変成器の上記2次巻線の両端間に結合され、上記交流信号に応答して第1の偏向周波数の波形(垂直周波数のパラボラ波形)を発生する第1の手段(C51)と、
上記2次巻線(W2)の両端間に結合され、上記交流信号を整流して直流電圧信号成分を生成する第2の手段(30)と、
上記直流電圧信号成分を変調して第2の偏向周波数の波形(水平周波数のパラボラ波形)を発生する手段(40)と、
上記第1および第2の偏向周波数の波形を合成して垂直ダイナミックフォーカス電圧信号(D)を生成する手段(R51)と、
を具えた、垂直ダイナミックフォーカス電圧発生回路。
請求項3) 1次巻線(W1)と2個の2次巻線(W2、W3)とを有し、上記1次巻線中の水平周波数の鋸歯状電流に応答して上記2次巻線中に偏向周波数の交流信号を発生する電流変成器(T1)と、
直流電源電圧(+210V)と上記2個の2次巻線の一方(W3)とに結合されて、補助直流電圧を生成するスイッチング手段(Q31)と、
上記直流電源電圧と上記補助直流電圧とを合成して上記直流電源電圧よりも大きい合成直流電圧信号成分(B)を生成する手段(R38)と、
上記直流電圧信号成分を変調して上記直流電源電圧よりも大きいピーク・ピーク電圧を有する第1の偏向周波数の波形(垂直周波数のパラボラ波形)を発生する手段(40)と、
上記第1の偏向周波数の波形(垂直周波数のパラボラ波形)と第2の偏向周波 数の波形(水平周波数のパラボラ波形)とを合成して、第1および第2の偏向周波数の波形のピーク・ピーク電圧に関連するピーク・ピーク電圧を有する垂直ダイナミックフォーカス電圧信号(D)を生成する手段(R51)と、
を具えた、垂直ダイナミックフォーカス電圧発生回路。
【0004】
第1の実施例においては、変成器は2次側巻線を具えており、この2次側巻線に整流手段と第2の偏向周波数の波形を発生する手段の双方が結合されている。上記少なくとも1個のキャパシタの両端間の直流電圧は接地点に対して浮動状態になっている。上記変調手段は、第1の垂直周波数の波形に応動する可変電流源を具えており、この第1の垂直周波数の波形は、可変電流により制御される可変直流レベルを有する。さらに詳細に説明すれば、この変調手段は、コレクタに直流電圧に供給され、エミッタが例えば第1の抵抗を介した接地点のような定電位源に結合され、ベースに上記第1の垂直周波数の波形が供給されるトランジスタと、直流電圧レベルの点と定電位源との間に互いに並列に結合されたキャパシタと第2の抵抗とを具えている。
【0005】
第2の実施例においては、変成器は2個の2次側巻線を具えており、上記整流手段は上記2次側巻線の一方に結合され、上記第2の偏向周波数の波形を発生する手段はこの2次側巻線の他方に結合されている。この整流手段は、上記少なくとも1個のキャパシタと第2の直流電圧源との間に結合されていて、上記水平周波数の交流信号に応答して上記少なくとも1個のキャパシタを上記第2の直流電圧に充電するスイッチング手段と、同じく上記少なくとも1個のキャパシタと上記第2の直流電圧との間に結合されているダイオードと、上記少なくとも1個のキャパシタの直流電圧と第2の直流電圧とを合成して、この合成直流電圧を上記変調手段に供給する手段とを具えている。上記変調手段は第1の垂直周波数の波形に応答するダーリントン接続型の差動増幅器からなり、この差動増幅器は、上記第1の垂直周波数の波形のピーク電圧を検出するピーク検出器と検出されたピーク電圧を保持するキャパシタとを有している。
【0006】
【実施例】
図1は、この発明に従って構成された高電圧垂直ダイナミックフォーカス増幅器2を、陰極線管52およびそれに関連する接続回路4と共に示している。ブロック図の形式で示した垂直ダイナミックフォーカス増幅器2は、図2および図3にそれぞれ示されている2つの実施例を含む複数の実施例を包括的に示したものである。いずれの場合も垂直ダイナミックフォーカス増幅器2は、拡大された動作範囲を有し、特に温度のドリフト(変化)に対して自動的にバイアスが調整されるようになっている。一般的に、垂直ダイナミックフォーカス駆動信号は、水平周波数のパラボラ波形と垂直周波数のパラボラ波形とを加算することにより生成される。
【0007】
一般的な陰極線管のアスペクト比は4/3であり、また最近では16/9のものもある。通常、横の長さは縦の長さよりも長い。また、ダイナミックフォーカスの補正は、陰極線管の中心軸からの距離に応じて大きくする必要があるので、一般的には、水平方向の補正電圧は垂直方向の補正電圧よりも大きくなる。水平周波数のパラボラ波形は、通常、キャパシタを電流変成器を介して水平周波数の鋸歯状波ヨーク電流の電流源に結合することにより生成され、例えば、約500Vのピーク・ピーク電圧を有する。この水平周波数のパラボラ波形のピーク・ピーク電圧は、可能な限り高いピーク・ピーク電圧の垂直周波数のパラボラ波形を生成することにより、増大させることができる。垂直周波数のパラボラ波形のピーク・ピーク電圧は、従来、通常のテレビジョン受像機中で陰極線管の陰極駆動増幅器用として生成される、例えば約210Vの電源電圧、例えばフライバックから取出される2次側電源により制限される。種々の理由から、単にこの電圧を昇圧することにより高い垂直ダイナミックフォーカス電圧を生成することは不都合である。陰極駆動増幅器をより高い電源電圧で動作させるためには、このより高い電源電圧において必要となる速い立上がり時間を実現することが非常に困難であることから、より高価なトランジスタ装置が必要になる。また、このような高い動作能力を有する装置では、その電力消費も非常に高いレベルになる。さらに、そのような3つの回路をより高い電源電圧で動作するように修正する必要がある。この発明においては、拡大された動作範囲とは、電源電圧より高いピーク・ピーク電圧、例えば約300V〜約500Vの垂直周波数のパラボラ波を発生することができる増幅器の動作範囲を意味する。
【0008】
図1において、垂直ダイナミックフォーカス増幅器2は、電流変成器回路20、整流回路30および変調回路40を含み、水平偏向回路10によって発生された信号を使用する。垂直ダイナミックフォーカス増幅器2の一部またはその周辺回路の一部として、種々の構成要素を含むか否かは、ある程度任意に決定され、その時々の都合に応じて決定される。水平偏向回路10は、図示されていないフライバックトランスから電流変成器回路20中の変成器の1次側巻線に水平周波数の鋸歯状波ヨーク電流を供給する。キャパシタC51は、この変成器の2次側巻線に結合されており、この変成器の1次側に流れる水平周波数の電流に応答する。整流回路30もまたこの変成器の2次側巻線に結合されており、この変成器の1次側巻線に流れる水平周波数の鋸歯状波電流に応動する。一実施例においては、2次側パラボラ波電圧は、整流されて、電源電圧よりも高いレベルの直流電圧を発生するための電圧エネルギ源が直接生成される。また、別の実施例においては、小さなパラボラ波電圧が、電源電圧によって付勢されるスイッチング回路用のスイッチング制御信号として使用され、これによって電源電圧よりも高いレベルの直流電圧が発生される。いずれの実施例においても、直流電圧はエネルギ蓄積装置、例えばキャパシタ中に発生される。エネルギ蓄積装置は水平周波数で充電され、従って、非常に安定した電圧源となる。この発明が実施される回路の動作パラメータを計算する観点から云えば、エネルギ蓄積装置は高電圧バッテリとして機能すると考えることもできる。この直流電圧は、波形Bで示されるように、変調回路40によって垂直周波数で変調される。
【0009】
変調回路40は、垂直リトレース期間中は振幅が0(ゼロ)で、その他の期間中は小さな振幅例えばピーク・ピーク電圧が3V〜4Vの、第1の垂直周波数のパラボラ波形Aに応じて直流電圧レベルを変調し、例えばピーク・ピーク電圧が約300V〜500Vの大振幅の第2の垂直周波数のパラボラ波形Cを接続点50に生成する。ここで、接持点50はキャパシタC51とC52との接続点である。一実施例では、変調回路はダーリントン接続型の差動増幅器を具えており、別の実施例では、変調回路は可変電流源を具えている。
【0010】
電流変成器を介して大きな2次側巻線に容量性負荷効果を与えることによって水平補正を行う。電流変成器の1次側巻線は、その巻数が非常に少なく、水平偏向ヨークに直列と結合されている。負荷キャパシタC51中に流れる鋸歯状波電流は、一般的には、約500V〜800Vのピーク・ピーク電圧を有する大きな水平周波数のパラボラ波電圧を生成する。第2の垂直周波数のパラボラ波と水平周波数のパラボラ波とは、キャパシタC51と抵抗R51との共通接続点において合成され、接続点51において波形Dの左側に示されるような波形となって現れる。水平周波数のパラボラ波と垂直周波数のパラボラ波との和の信号は、キャパシタC53を介して陰極線管52の集束電極に交流結合される。波形Dの右側に示されている垂直周波数の波形におけるピーク・ピーク電圧は、約800V〜1,300Vの範囲にある。30KVの高電圧レベルと接地点との間で直列で結合されている抵抗R52とR53とで形成された分圧器により、10KVの直流バイアスが生成される。次に、集束電極に対する信号は、陰極線管のフェースプレート54上の全ての点で最良の集束状態が得られるように、端子SG1において変調される。抵抗R52とR53の並列接続とキャパシタC53とで決まる時定数は、約60Hzより高い周波数の信号が通過するように選択される。
【0011】
キャパシタC51の両端間に発生する水平周波数のパラボラ波信号は、集束電極56と接地点との間に最小の減衰で現れる必要がある。投射型テレビジョン受像機には3個の陰極線管が存在し、並列に3個の集束電極が存在するが、その内の1個だけが図示されている。各集束電極は約15pfの容量を有し、さらに外部巻線容量として約25pfの容量を有するので、合計約40pfの容量を有することになる。各集束電極にはキャパシタC53(1000pf)が直列に接続されている。一実施例においては、各陰極線管にはさらにキャパシタC51(500pf)の容量の1/3が直列に接続される。即ち、この3つの回路の各々には約40pfと直列に約333pfの容量が存在することとなり、それぞれ水平周波数のパラボラ波信号の約89%が集束電極に導かれることになる。また、別の実施例においては、各陰極線管にはさらにキャパシタC51(933pf)の容量の1/3が直列に接続されている。即ち、この3個の回路の各々には約40pfと直列に約483pfの容量が存在することとなり、それぞれ水平周波数のパラボラ波信号の約91%が集束電極に導かれることになる。
【0012】
この回路の具体的な2つの実施例が図2および図3に示されている。ここで、波形A,B,CおよびDは、図1と同じ波形であるがピーク・ピーク振幅および/または直流値は相違している。これらの波形は、一般的動作の類似性を表わすため、各実施例間での相違点を無視して、図1の場合と同様に波形A,B,CおよびDと称することとする。
【0013】
第1の実施例が図2に概略的に示されている。入力の垂直周波数のパラボラ波Aはピーク・ピーク値が約3Vの振幅を有し、垂直リトレース期間中の振幅は0(ゼロ)Vである。この信号は抵抗R41に印加される。抵抗R41およびR42は、垂直周波数のパラボラ波Aの最も負側の部分を約0.8Vに引き上げる直流バイアス系を形成している。トランジスタQ41は電流源として作用し、抵抗R43によりその電流レベルが設定される。垂直ダイナミックフォーカス増幅器2の直流利得は、キャパシタC52Aと並列に接続点50に結合された抵抗R44の抵抗値を抵抗R43の抵抗値で除した値(R44/R43)で、約195となる。キャパシタC52Aは低域通過フィルタを構成して損失を与えるので、垂直周波数(60Hz〜250Hz)の信号の帯域幅では、この利得を完全に得ることはできず、利得は約170になる。図1においてC52として示されているキャパシタは、この実施例ではキャパシタC52Aとして示されており、1500pfの値を有する。垂直周波数のパラボラ波信号は、水平周波数のパラボラ波信号の直流平均値を変化させ、これら2つの信号の和が集束電極に現れる。
【0014】
水平周波数のパラボラ波の補正は、電流変成器T1を介して大きな2次側巻線に容量性負荷効果を与えることにより行われる。電流変成器T1の1次側には巻線W1があり、タップ1および2には、この1次側巻線W1を水平偏向増幅器14により付勢される水平偏向ヨーク12と直列に結合している。電流変成器T1の2次側には巻線W2が存在し、タップ3および4はこの2次側巻線W2をキャパシタC51の両端間に結合している。その他の2次側巻線は図面から省略されている。1次側巻線W1は、2次側巻線W2と比較して数ターンの少ない巻数になっている。負荷キャパシタC51中を流れる鋸歯状波電流は、一般的には800Vの大きなピーク・ピーク電圧を有する水平周波数のパラボラ波電圧信号を発生する。
【0015】
電流変成器回路20から整流回路30への入力は巻線W2の両端に結合されている。整流回路30は、ダイオードCR31とCR32およびキャパシタC31とC32を含むピーク・ピーク電圧検出器を用いて、上記の大きな水平周波数のパラボラ波電圧信号を整流し、濾波する。これによりキャパシタC32の両端間には約800Vの直流電圧が発生する。垂直ダイナミックフォーカス電圧に必要な最小ピーク・ピーク電圧以上の値を維持するために、上記直流電圧は、垂直周波数のパラボラ波によって得る必要のあるピーク・ピーク電圧より高くされている。キャパシタC32は、接地点に対して浮動状態にあるバッテリと見なすことができ、事実このようなバッテリとして動作し、また、垂直ダイナミックフォーカス増幅器2を付勢する。
【0016】
キャパシタC32の両端間の電圧がクリッッピングを阻止するのに充分な大きな値である限り、抵抗R44はトランジスタQ41からの電流源の電流に応動するだけであるので、キャパシタC32の両端間の電圧が垂直ダイナミックフォーカス増幅器2の性能に影響を与えることはない。トランジスタQ41および抵抗44は、実行的にタップとして機能する接地点と共に分圧器を構成している。トランジスタQ41が非導通のときは、抵抗R44には電流が流れず、接地点は800Vのバッテリとして動作するキャパシタC32の負(−)側端子近くの電位になる。トランジスタQ41が飽和状態のときは、抵抗R44には大きな電流が流れ、接地点は800Vのバッテリとして動作するキャパシタC32の正(+)側端子近くの電位になる。この2つの状態の間におけるトランジスタQ41の動作期間中、このタップ電圧はトランジスタQ41を流れる電流と共に直線的に変化する。2次側のピン4は抵抗R44に接続されているので、水平周波数のパラポラ波の直流平均電圧は、抵抗R44の両端間の電圧を変化させるとそれに応じて変化する。波形Bは約500Vのピーク・ピーク電圧を有し、負のピークは0(ゼロ)Vである。接続点50においては、波形Cはこれと同じ約500Vのピーク・ピーク電圧を有するが、負のピークは約−800Vになっている。図1に関連付けて説明すると、集束電極の端子における直流バイアスは、抵抗R52とR53とにより構成されている非常に高い抵抗分圧器手段を介して印加されるので、垂直周波数の信号Dが集束電極に現れる。垂直周波数の信号Dのピーク・ピーク電圧は、約800Vの水平周波数ピーク・ピーク電圧波形と約500Vの波形Cの垂直周波数ピーク・ピーク電圧との和となり、そのピーク・ピーク値は約1,300Vになる。
【0017】
第2の実施例が図3に概略的に示されている。入力の垂直周波数のパラボラ波Aはピーク・ピーク値が約4Vの振幅を有し、垂直リトレース期間中の振幅は0(ゼロ)Vである。この信号は抵抗R47とトランジスタQ45のベースとに印加される。抵抗R46とR47とは、増幅器の理想的な利得、約90を設定するシャント帰還系を形成している。開ループ利得は90よりも大幅に大きくすることはできないので、シャント帰還系を持った増幅器の利得は90を充分に実現することはできず、実際の利得は75〜80になる。
【0018】
トランジスタQ43とQ44は第1のトランジスタ対を形成し、トランジスタQ45とQ46は第2のトランジスタ対を形成している。2対のトランジスタ対Q43/Q44,Q45/Q46はダーリントン接続型の差動増幅器を構成している。さらに、トランジスタQ45は波形Aの入力信号のピーク検出器として使用され、波形Aの入力信号のピーク電圧は電解キャパシタC41に保持される。これにより差動増幅器トランジスタ対Q44/Q46は波形Aの入力信号のピーク電圧において平衡状態となり、この平衡状態はトランジスタQ45とキャパシタC41とによるサンプル・ホールド作用によるピーク電圧に追随する。
【0019】
帰還抵抗R46を流れる電流は、出力、即ちキャパシタC52Bの両端間の出力においてほぼ0(ゼロ)の出力応答となる。図1ではC52として示されているキャパシタは、この実施例では2800pfの容量値を有するキャパシタC52Bとして示されている。この出力は、波形Cに示されているように負のピーク値が0(ゼロ)にクランプされ、また、抵抗R46の抵抗値を抵抗R47の抵抗値で除した値(R46/R47)と入力波形とで決定されるピーク・ピーク電圧を有する。これらの条件は、ベース−エミッタ間電圧に関して差動対の温度追随作用によって、温度変化に対して安定化される。出力が+210Vの電源電圧を越えない限り、出力は+210Vの電源電圧とは無関係になり、そのときはクリッピングが生じない。
【0020】
垂直ダイナミックフォーカス増幅器2の動作範囲は、整流回路30中に水平周波数の充電ポンプとして記載されている回路によって、+210Vのレベルの電源電圧にパルスを加えることによって拡大される。図3に示す回路における水平偏向回路10と電流変成器回路20との接続の仕方は図2に関して説明したものと同じである。図3では、電流変成器T1の第2の2次側巻線W3が示されており、2次側巻線W3のタップ5および6は接地点および抵抗R36に結合されている。抵抗R36はトランジスタQ31のベースに結合されている。
【0021】
従って、ダイナミックフォーカス電流変成器T1の巻線W3からの水平周波数の交流信号が、トランジスタQ31の水平周波数の駆動信号となる。トランジスタQ31は、抵抗R37を介してトランジスタQ31のコレクタに結合されている+210V電源をチョッピングして、水平周波数の矩形波信号を生成する。水平周波数の矩形波信号は、キャパシタC34を介してダイオードCR33にキャパシタ結合され、このダイオードCR33は、波形Bに示されているように負のピーク値を210Vにクランプする。正のピーク値は抵抗R37によって必要とされる電流によって決定される。出力電圧が高ければ高いほど、抵抗R37中の電流は低くなり、ダイオードCR33の陰極における正のピーク値と直流平均値は高くなる。キャパシタC52Bは、水平周波数の変動をほとんど濾波してしまうが、波形Cに示されるように約300Vのピーク・ピーク電圧の拡大された振幅を持った所望の垂直周波数の出力信号を残す。この垂直周波数のパラボラ波信号は、前述の通り、電流変成器T1の巻線W2によってキャパシタC51の両端間に発生する水平周波数のパラボラ波信号に加えられる。この実施例では、水平周波数のパラボラ波は波形Dの左側の波形に示すように約500Vのピーク・ピーク電圧を有する。水平周波数のパラボラ波と垂直周波数のパラボラ波との和の信号は、この実施例では約800Vのピーク・ピーク電圧を有し、キャパシタC53を介して集束電極に交流結合される。
【0022】
以上のように、どのような施例においても、垂直ダイナミックフォーカス信号のピーク・ピーク電圧は実質的に拡大され、同時に温度のドリフトに対して安定化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従って構成され、垂直ダイナミックフォーカス駆動信号を陰極線管の集束電極に供給する高電圧垂直ダイナミックフォーカス増幅器のブロック図である。
【図2】図1に示されたこの発明の高電圧垂直ダイナミックフォーカス増幅器の第1の実施例の回路図である。
【図3】図1に示されたこの発明の高電圧垂直ダイナミックフォーカス増幅器の第2の実施例の回路図である。
【符号の説明】
2 垂直ダイナミックフォーカス増幅器
10 水平偏向回路
20 電流変成器回路
30 整流回路
40 変調回路
52 陰極線管
56 集束電極

Claims (3)

  1. 水平周波数の鋸歯状波ヨーク電流の電流源に結合された1次側巻線と、上記水平周波数の鋸歯状波ヨーク電流に応答して水平周波数の交流信号を発生する2次側巻線とを有する電流変成器と、
    少なくとも1個のキャパシタを有し、上記水平周波数の交流信号を受け取り、上記少なくとも1個のキャパシタの両端間に直流電圧を発生する整流手段と、
    上記直流電圧を変調し、第1の偏向周波数の波形を発生する変調手段と、
    上記変調手段と上記電流変成器の上記2次側とに結合されていて、第2の偏向周波数の波形を発生する手段と、
    上記第1および第2の偏向周波数の波形を合成して垂直ダイナミックフォーカス電圧信号を生成する手段と、
    を具えた、垂直ダイナミックフォーカス電圧発生回路。
  2. 1次巻線と2次巻線とを有し、この1次巻線中の水平周波数の鋸歯状波電流に応答して上記2次巻線中に偏向周波数の交流信号発生する電流変成器と、
    上記電流変成器の上記2次巻線の両端間に結合されていて上記交流信号に応答して第1の偏向周波数の波形を発生する第1の手段と、
    上記2次巻線の両端間に結合されていて、上記交流信号を整流して直流電圧信号成分を生成する第2の手段と、
    上記直流電圧信号成分を変調して第2の偏向周波数の波形を発生する手段と、上記第1および第2の偏向周波数の波形を合成して垂直ダイナミックフォーカス電圧信号を生成する手段と、
    を具えた、垂直ダイナミックフォーカス電圧発生回路。
  3. 1次巻線と2個の2次巻線とを有し、上記1次巻線中の水平周波数の鋸歯状電流に応答して上記2次巻線中に偏向周波数の交流信号発生する電流変成器と、
    直流電源電圧と上記2個の2次巻線の一方とに結合されていて、補助直流電圧を生成するスイッチング手段と、
    上記直流電源電圧と上記補助直流電圧とを合成して上記直流電源電圧よりも大きい合成直流電圧信号成分を生成する手段と、
    上記直流電圧信号成分を変調して上記直流電源電圧よりも大きいピーク・ピーク電圧を有する第1の偏向周波数の波形を発生する手段と、
    上記第1の偏向周波数の波形と第2の偏向周波数の波形とを合成して、第1および第2の偏向周波数の波形のピーク・ピーク電圧に関連するピーク・ピーク電圧を有する垂直ダイナミックフォーカス電圧信号を生成する手段と、
    を具えた、垂直ダイナミックフォーカス電圧発生回路。
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