JP3618774B2

JP3618774B2 - Composition for the treatment of iron deficiency anemia

Info

Publication number: JP3618774B2
Application number: JP21811993A
Authority: JP
Inventors: 泰士小田; 幸男門岡; 肇中島; 浩美海津; 修次豊田
Original assignee: Snow Brand Milk Products Co Ltd
Current assignee: Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date: 1993-08-10
Filing date: 1993-08-10
Publication date: 2005-02-09
Anticipated expiration: 2020-02-09
Also published as: JPH0753391A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、ヒトあるいは動物の鉄欠乏性貧血の治療効果を有する組成物に関する。特に詳しくは、ラクトバチルス・アシドフィルスに属する乳酸菌を用いた発酵乳と鉄塩を有効成分とする鉄欠乏性貧血治療用組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、日本人の食料供給は豊富になっており、国民栄養調査によれば、殆どの栄養素の平均摂取量は所要量を上回っている。しかし、鉄の平均摂取量は長年にわたって所要量とほぼ同等であり、ほとんど変化していない。これは、国民のほぼ半数が、所要量に達していないものと推定される。このような人々は積極的に鉄分を摂取する必要がある。
【０００３】
鉄の摂取不足が続くと、貧血症状の現れない潜在性鉄欠乏を経て鉄欠乏性貧血症へ至る。この鉄欠乏性貧血症は成人女性を中心に多く認められ、潜在性鉄欠乏と鉄欠乏性貧血症を合わせると、成人女性の約半数に達する。
【０００４】
鉄欠乏性貧血症を改善するためには、吸収性の高いヘム鉄を多く含む畜肉や魚肉を摂取することが好ましい。しかし、鉄欠乏性貧血症の患者の食事は、一般に菜食の傾向が強いため、肉の摂取を増やすことは食生活を大きく変化させることになり、実現が難しい。一方、野菜ではホウレンソウが鉄に富む食品であり、鉄分の供給原として優れている。しかし、この鉄は殆どが無機鉄であり、この無機鉄はヘム鉄より吸収率が劣る。またすでに菜食の進んでいる貧血症の患者に、ホウレンソウのような野菜をこれ以上摂取させることは困難である。
【０００５】
通常、鉄欠乏性貧血として診断された場合は、鉄剤の単独摂取や、鉄強化食品の摂取が進められる。しかし経口で投与される通常の鉄剤は、これに起因する食欲不振、嘔吐、腹痛、便秘、下痢等の副作用が臨床上の問題となっていた。また鉄の吸収を促進するビタミンＣのような成分を併用することが行われている。無機鉄には、吸収利用されやすい二価鉄と吸収利用されにくい三価鉄が存在する。通常の鉄剤は二価鉄であるが、これは胃酸により一部が三価鉄に変わり、利用効率が下がるため、これを防止する目的でビタミンＣが使用される。しかしビタミンＣは胃酸により分解されやすいため、大量の投与を必要とする。また経口鉄剤とビタミンＣを摂取すると鉄剤の副作用である悪心や心窩部痛などが増強される。
【０００６】
鉄の吸収を促進するためにミルクカゼインやブタの肝臓の加水分解物およびアミノ酸を添加することなどが試みられている。またカゼインの加水分解生成物であるカゼインホスホペプチドや、鉄結合蛋白質であるラクトフェリンやトランスフェリンを投与することなども試みられている。カゼインと鉄の結合物は特開平２─８３４００号公報、ラクトフェリンを用いた鉄剤は特開平４─１４１０６７号公報にも開示されている。さらに酵母などの菌体を用いた鉄剤が特開平３─２９１２３１号に開示されている。
【０００７】
ヨーグルトなどの乳酸菌発酵乳には種々の生理効果が知られている。このため、ヨーグルトなどの発酵乳は鉄欠乏性貧血に対しても治療効果を有するのではないかと期待されてきた。しかしＧ．Ｓｃｈａａｆｓｍａらの検討によれば、ラクトバチルス・ブルガリクスおよびストレプトコッカス・サーモフィルスに属する乳酸菌を用いた発酵乳は鉄の吸収を逆に抑制し、鉄欠乏性貧血には有効でないといわれている（Ｇ．Ｓｃｈａａｆｓｍａｅｔａｌ．，Ｎｅｔｈ．ＭｉｌｋＤａｉｒｙＪ．，Ｖｏｌ．４２，１３５−１４６，１９８８）。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
ヨーグルトなどの発酵乳は蛋白質を多く含有し、また整腸作用を有しているなど栄養補給に優れた食品である。しかし上述したように鉄欠乏性貧血には有効ではなく、逆に悪影響を及ぼすことが予想されたため、鉄欠乏性貧血患者に投与することは勧められていない。本発明者らは、発酵乳の生理効果を研究する過程において、発酵乳のなかでも特に、ラクトバチルス・アシドフィルスに属する乳酸菌を用いた発酵乳は、従来の知見とは逆に、鉄の吸収を促進する効果を有することを見いだした。このような効果はこれまで全く知られていない新しい知見である。また本発明者らは、カゼインの効果とはまったく異なる作用によることを確認できた。
そこで本発明は、ラクトバチルス・アシドフィルスに属する乳酸菌を用いた発酵乳を利用し、鉄の利用効率を高め、鉄による副作用のない、鉄欠乏性貧血治療用組成物を提供することを課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ラクトバチルス・アシドフィルスに属する乳酸菌を用いた発酵乳と鉄塩を有効成分とする鉄欠乏性貧血治療用組成物である。鉄塩としては無機鉄塩、有機鉄塩のいずれであっても差し支えないが、利用効率の面から二価鉄塩が特に好ましい。
発酵乳は公知の方法で調製された、ラクトバチルス・アシドフィルスに属する乳酸菌をスターターとする発酵乳であれば、使用可能であるが、好ましくは、無脂乳固形分が５〜１５重量％、乳酸酸度０．１〜２．０重量％であることが好ましい。このような発酵乳を原料とした乾燥粉末、例えば凍結乾燥粉末や噴霧乾燥粉末であっても良い。ラクトバチルス・アシドフィルスは市販されている発酵乳から分離したものでも良いし、ＡＴＣＣやＩＦＯから分譲されている株や、市販のスターターであっても差し支えない。
【００１０】
本発明の組成物は通常のヨーグルトなどの発酵乳の形態とすることもできるし、また発酵乳の乾燥粉末を原料として錠剤や粉末剤とすることもできる。
鉄塩としては、水酸化第一鉄、硫酸第一鉄、オロチン酸第一鉄、トレオニン鉄、フマル酸第一鉄、溶性ピロリン酸鉄、クエン酸第一鉄ナトリウムなどを例示できる。またこれ以外の鉄塩であって、鉄欠乏性貧血の治療に使用される鉄塩であれば本発明に使用可能である。
【００１１】
本発明組成物は必要に応じてビタミンや無機成分を強化することができる。
【００１２】
本発明は通常、ラクトバチルス・アシドフィルスに属する乳酸菌をスターターとする発酵乳を無脂乳固形１００ｇ当たり、鉄の含量として１〜１５０ｍｇ、好ましくは１０〜１００ｍｇ含有する。本発明の組成物を鉄欠乏性貧血の治療を目的とする場合には、１日１〜３回、鉄として１０〜１００ｍｇ投与することが望ましい。特に本発明においては、食後の摂取が好ましいが、食中や食間の摂取でも差し支えない。この投与量は患者の状態にあわせて適宜変更することができる
。
【００１３】
本発明の組成物は通常ヨーグルトや飲料のような液状食品、粉末状の食品原料などの形態で提供することができるが、使用する鉄塩の種類によっては風味に悪影響を及ぼすこともある。この場合には、上述したような、粉末化した発酵乳を原料として、粉末剤や錠剤、カプセル剤としても良い。この場合には錠剤やカプセル剤に使用されるトラガントガム、アラビアガム、コーンスターチ、ゼラチンのような結合剤、微結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウムのような賦型剤、コーンスターチ、アルギン酸のような膨化剤を用いることができる。また錠剤の被覆剤としてシェラックや砂糖などを用いることもできる。
【００１４】
本発明は、鉄欠乏性貧血症に対して投与することにより、貧血を改善し、特に血中ヘモグロビン値を顕著に改善する効果が認められている。特に、貧血改善効果が認められるカゼインを主要な蛋白源とする脱脂乳を対照として検討した所、有意に貧血を改善した。
以下の方法によりこの作用を確認した。
３週齢のウイスター系雌ラットに、表１に示した配合の鉄欠乏飼料を１３日間自由摂取させて、血液中の平均ヘモグロビン値が７．８ｍｇ／ｄｌまで低下した鉄欠乏性貧血症ラットを作成した。ちなみに正常なラットの血中ヘモグロビン値は１５〜１６ｍｇ／ｄｌである。
【００１５】
このラットに、表１に示す組成の鉄配合飼料を７日間自由摂取させた。この飼料の鉄源は２価の硫酸鉄塩を用いた。
【００１６】
【表１】

【００１７】
上記表１の塩類混合１、塩類混合２、ビタミン混合はＡｍｅｒｉｃａｎＩｎｓｔｉｔｕｔｅｏｆＮｕｔｒｉｔｉｏｎ（Ｊ．Ｎｕｔｒ．，Ｖｏｌ．１０７，１３４０−１３４８，１９７７）の基準に基づくＡＩＮ７６組成に準じて、下記の表２、表３の組成に調整した混合物である。
【００１８】
【表２】

【００１９】
【表３】

【００２０】
表１の鉄配合飼料摂取群を６匹ずつ２群にわけ、一方には実施例１に示した方法で調製した発酵乳を、１匹当たり２ｍｌづつ、１日２回、計４ｍｌを強制経口投与した。また対照群には、実施例１に示したラクトバチルス・アシドフィルスを接種前の脱脂乳を同様に強制経口投与した。
【００２１】
強制投与７日目に、ラットの尾静脈から採血を行い、常法により血液中のヘモグロビン濃度を測定した。強制投与７日目のヘモグロビン値から、投与前の鉄欠乏性貧血症モデルを作成時の血液中のヘモグロビン値を差し引いて、７日間の血中ヘモグロビン値の増加量をラットごとに求めた。血液中のヘモグロビン増加量は次の表４に示すような結果であった。
【００２２】
【表４】

【００２３】
試験群と対照群のヘモグロビン増加量をＴ検定により検定を行ったところ危険率５％で両群には有意差があった。すなわち発酵乳を投与した群は、脱脂乳投与群と比較して明らかな貧血改善効果が認められた。また表５に示すように、試験群と対照群の間には５％の危険率で体重増加に有意な差が認められたが、摂食量には有意な差は認められなかった。これは、試験群には鉄剤の摂取に伴うような体重の増加の抑制などの副作用の発生がなかったものと考えられた。これに対して対照群は体重の増加が、試験群に比して有意に劣っていた。
【００２４】
【表５】

【００２５】
以下に実施例を示しさらに本発明を詳細に説明する。
【実施例１】
無脂乳固形分１１重量％の脱脂乳に酵母エキスを０．３重量％添加したミックスを調製し、この脱脂乳液を均質化した後、ＵＨＴ殺菌を行った。この殺菌乳に常法により調製したラクトバチルス・アシドフィルスＳＢＴ２０６２（通産省工業技術院生命工学工業技術研究所寄託番号微工菌寄第１０７３０号）スターターを約３重量％加え、３７℃で１８時間発酵させて発酵乳を調製した。この発酵乳の乳酸酸度は約１．５％であった。このヨーグルトを原料として下記の組成物を調製した。
【００２６】
【実施例２】
実施例１で調製したヨーグルトの１００ｇ当たりにクエン酸第一鉄５ｇを添加し、鉄強化ヨーグルトを調製した。
【００２７】
【実施例３】
実施例１で調製したヨーグルトを凍結乾燥法により、乾燥粉末とした。この乾燥粉末１００ｇにクエン酸第一鉄１５ｇ、コーンスターチ２４ｇ、ステアリン酸マグネシウム１ｇを均一に混合し、打錠機により錠剤を１０００個製造した。
【００２８】
【実施例４】
実施例１で調製したヨーグルトを凍結乾燥法により、乾燥粉末とした。この乾燥粉末１００ｇに硫酸第一鉄１５ｇ、乳糖３０ｇ、微結晶セルロース７０ｇ、ステアリン酸マグネシウム５ｇを加え、均一に混合し、ゼラチンカプセル３号１００個に充填しカプセル剤とした。
【００２９】
【発明の効果】
本発明により提供される、ラクトバチルス・アシドフィルスに属する乳酸菌を用いた発酵乳と鉄塩を有効成分とする鉄欠乏性貧血治療用組成物は、鉄の利用効率を高め、鉄による副作用を軽減することのできる優れた効果を有している。また発酵乳本来の持つ栄養補給や整腸効果も期待でき、さらにビタミンや鉄以外のミネラルの補給も可能となり、鉄欠乏性貧血症の治療に極めて有効である。
特に、鉄の吸収に有効であると言われているカゼインを多く含有する脱脂粉乳と比較してもその効果は顕著である。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a composition having therapeutic effects on human or animal iron deficiency anemia. More particularly, the present invention relates to a composition for treating iron deficiency anemia comprising fermented milk using lactic acid bacteria belonging to Lactobacillus acidophilus and iron salt as active ingredients.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the Japanese food supply has been abundant, and according to the National Nutrition Survey, the average intake of most nutrients has exceeded the required amount. However, the average intake of iron has been almost the same as the requirement for many years and has not changed much. It is estimated that almost half of the population has not reached the required amount. Such people need to take iron actively.
[0003]
If iron intake continues to be insufficient, iron deficiency anemia will occur through latent iron deficiency without anemia. This iron deficiency anemia is common among adult women, and when combined with latent iron deficiency and iron deficiency anemia, it accounts for about half of adult women.
[0004]
In order to improve iron deficiency anemia, it is preferable to ingest livestock meat or fish meat that contains a large amount of highly absorbable heme iron. However, since the diet of patients with iron deficiency anemia generally has a strong vegetarian diet, increasing the intake of meat greatly changes the diet and is difficult to realize. On the other hand, in vegetables, spinach is a food rich in iron and is an excellent source of iron. However, most of this iron is inorganic iron, and this inorganic iron has a lower absorption rate than heme iron. In addition, it is difficult for anemia patients who are already vegetarian to consume more vegetables such as spinach.
[0005]
Usually, when iron-deficiency anemia is diagnosed, iron drugs alone or iron-enriched foods are promoted. However, side effects such as anorexia, vomiting, abdominal pain, constipation, and diarrhea caused by normal iron drugs administered orally have been clinical problems. In addition, a component such as vitamin C that promotes absorption of iron is used in combination. Inorganic iron includes divalent iron that is easily absorbed and trivalent iron that is difficult to absorb. The usual iron agent is divalent iron, but this is partly changed to trivalent iron by gastric acid, and the utilization efficiency is lowered. Therefore, vitamin C is used for the purpose of preventing this. However, since vitamin C is easily degraded by gastric acid, a large amount of administration is required. Ingestion of oral iron and vitamin C enhances nausea and epigastric pain, which are side effects of iron.
[0006]
Attempts have been made to add milk casein, pig liver hydrolyzate and amino acids to promote iron absorption. Attempts have also been made to administer casein phosphopeptide, which is a hydrolysis product of casein, and lactoferrin and transferrin, which are iron binding proteins. A combination of casein and iron is also disclosed in JP-A-2-83400, and an iron agent using lactoferrin is also disclosed in JP-A-4-14167. Further, an iron agent using fungi such as yeast is disclosed in JP-A-3-291231.
[0007]
Various physiological effects are known for fermented milk of lactic acid bacteria such as yogurt. For this reason, it has been expected that fermented milk such as yogurt may have a therapeutic effect on iron deficiency anemia. But G. According to Schafsma et al., Fermented milk using lactic acid bacteria belonging to Lactobacillus bulgaricus and Streptococcus thermophilus reversely suppresses iron absorption and is said to be ineffective for iron deficiency anemia (G Schaafsma et al., Neth.Milk Dairy J., Vol.42, 135-146, 1988).
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Fermented milk such as yogurt is a food excellent in nutritional supplementation because it contains a large amount of protein and has an intestinal regulating action. However, as described above, it is not effective for iron deficiency anemia and is expected to adversely affect it. Therefore, administration to an iron deficiency anemia patient is not recommended. In the process of studying the physiological effects of fermented milk, the present inventors, among fermented milk, in particular, fermented milk using lactic acid bacteria belonging to Lactobacillus acidophilus absorbs iron, contrary to conventional knowledge. It has been found that it has a promoting effect. Such an effect is a new finding that has never been known. The present inventors have also confirmed that the action is completely different from that of casein.
Then, this invention makes it a subject to provide the composition for treatment of iron deficiency anemia using the fermented milk using the lactic acid bacteria which belong to Lactobacillus acidophilus, improving the utilization efficiency of iron, and having no side effect by iron. .
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a composition for treating iron deficiency anemia comprising fermented milk using lactic acid bacteria belonging to Lactobacillus acidophilus and iron salt as active ingredients. The iron salt may be either an inorganic iron salt or an organic iron salt, but a divalent iron salt is particularly preferable from the viewpoint of utilization efficiency.
Fermented milk can be used as long as it is fermented milk prepared by a known method and using lactic acid bacteria belonging to Lactobacillus acidophilus as a starter. Preferably, nonfat milk solid content is 5 to 15% by weight, lactic acid The acidity is preferably 0.1 to 2.0% by weight. A dry powder using such fermented milk as a raw material, for example, a freeze-dried powder or a spray-dried powder may be used. Lactobacillus acidophilus may be isolated from commercially available fermented milk, or may be a strain distributed from ATCC or IFO, or a commercially available starter.
[0010]
The composition of the present invention may be in the form of ordinary fermented milk such as yogurt, or may be made into tablets or powders using the dried powder of fermented milk as a raw material.
Examples of iron salts include ferrous hydroxide, ferrous sulfate, ferrous orotate, threonine iron, ferrous fumarate, soluble iron pyrophosphate, and ferrous sodium citrate. Other iron salts that are used for the treatment of iron deficiency anemia can be used in the present invention.
[0011]
The composition of the present invention can strengthen vitamins and inorganic components as necessary.
[0012]
The present invention usually contains 1 to 150 mg, preferably 10 to 100 mg of iron as fermented milk per 100 g of nonfat milk solids using lactic acid bacteria belonging to Lactobacillus acidophilus as a starter. When the composition of the present invention is intended for treatment of iron deficiency anemia, it is desirable to administer 10 to 100 mg of iron 1 to 3 times a day. In particular, in the present invention, intake after a meal is preferable, but it may be taken during or between meals. This dose can be appropriately changed according to the patient's condition.
[0013]
The composition of the present invention can be usually provided in the form of a liquid food such as yogurt or a beverage, a powdery food material, etc., but depending on the type of iron salt used, the flavor may be adversely affected. In this case, powdered fermented milk as described above may be used as a raw material to form powders, tablets, and capsules. In this case, binders such as gum tragacanth, gum arabic, corn starch and gelatin used for tablets and capsules, excipients such as microcrystalline cellulose and magnesium stearate, and swelling agents such as corn starch and alginic acid are used. be able to. Shellac and sugar can also be used as a tablet coating agent.
[0014]
In the present invention, administration of iron deficiency anemia improves anemia, and in particular, has an effect of significantly improving blood hemoglobin level. In particular, anemia was significantly improved when skim milk containing casein, which has an effect of improving anemia, as a main protein source was examined as a control.
This effect was confirmed by the following method.
An iron-deficient anemia rat whose mean hemoglobin value in blood was reduced to 7.8 mg / dl by allowing a 3-week-old Wistar female rat to freely take an iron-deficient diet having the composition shown in Table 1 for 13 days. Created. Incidentally, the blood hemoglobin level of normal rats is 15-16 mg / dl.
[0015]
The rats were allowed to freely ingest an iron-containing feed having the composition shown in Table 1 for 7 days. Divalent iron sulfate was used as the iron source of this feed.
[0016]
[Table 1]

[0017]
According to the AIN76 composition based on the criteria of American Institute of Nutrition (J. Nutr., Vol. 107, 1340-1348, 1977), the salt mixture 1, salt mixture 2, and vitamin mixture of Table 1 above are shown in Table 2 below. It is a mixture adjusted to the composition of Table 3.
[0018]
[Table 2]

[0019]
[Table 3]

[0020]
The iron-containing feed intake group shown in Table 1 is divided into two groups of 6 animals, and on the other hand, fermented milk prepared by the method shown in Example 1 is forcibly orally administered 2 ml per animal, twice a day for a total of 4 ml. Administered. In addition, to the control group, skim milk before inoculation with Lactobacillus acidophilus shown in Example 1 was similarly orally administered by gavage.
[0021]
On day 7 after forced administration, blood was collected from the tail vein of the rat, and the hemoglobin concentration in the blood was measured by a conventional method. The amount of increase in blood hemoglobin for 7 days was determined for each rat by subtracting the hemoglobin value in blood at the time of preparing the iron deficiency anemia model before administration from the hemoglobin value on day 7 of forced administration. The amount of hemoglobin increased in the blood was as shown in Table 4 below.
[0022]
[Table 4]

[0023]
When the increased amount of hemoglobin between the test group and the control group was tested by T test, the risk rate was 5% and there was a significant difference between the two groups. That is, the group to which fermented milk was administered showed a clear anemia improving effect as compared with the skim milk administered group. As shown in Table 5, there was a significant difference in weight gain between the test group and the control group at a risk rate of 5%, but no significant difference in food intake. This was considered that the test group had no side effects such as the suppression of weight gain associated with iron intake. In contrast, the weight gain of the control group was significantly inferior to that of the test group.
[0024]
[Table 5]

[0025]
The following examples further illustrate the present invention in detail.
[Example 1]
A mix was prepared by adding 0.3% by weight of yeast extract to skim milk with a solid content of nonfat milk of 11% by weight. After homogenizing the skim milk, UHT sterilization was performed. About 3% by weight starter of Lactobacillus acidophilus SBT2062 (Ministry of International Trade and Industry, Institute of Industrial Science, Biotechnology Institute of Technology No. 10730) starter was added to this pasteurized milk and fermented at 37 ° C for 18 hours. Fermented milk was prepared. The fermented milk had a lactic acid acidity of about 1.5%. The following composition was prepared using this yogurt as a raw material.
[0026]
[Example 2]
Iron fermented yoghurt was prepared by adding 5 g of ferrous citrate per 100 g of yoghurt prepared in Example 1.
[0027]
[Example 3]
The yogurt prepared in Example 1 was made into a dry powder by freeze drying. 100 g of this dried powder was mixed uniformly with 15 g of ferrous citrate, 24 g of corn starch and 1 g of magnesium stearate, and 1000 tablets were produced using a tableting machine.
[0028]
[Example 4]
The yogurt prepared in Example 1 was made into a dry powder by freeze drying. To 100 g of this dry powder, 15 g of ferrous sulfate, 30 g of lactose, 70 g of microcrystalline cellulose and 5 g of magnesium stearate were added, mixed uniformly, and filled into 100 gelatin capsules No. 3 to form capsules.
[0029]
【The invention's effect】
The composition for the treatment of iron deficiency anemia comprising fermented milk using lactic acid bacteria belonging to Lactobacillus acidophilus and iron salt as an active ingredient provided by the present invention increases the utilization efficiency of iron and reduces side effects caused by iron It has an excellent effect. In addition, nutritional supplementation and intestinal regulation effects inherent to fermented milk can be expected, and supplementation with minerals other than vitamins and iron is also possible, which is extremely effective in the treatment of iron deficiency anemia.
In particular, the effect is remarkable even when compared with skim milk powder containing a large amount of casein which is said to be effective for iron absorption.

Claims

A composition for the treatment of iron deficiency anemia comprising fermented milk and iron salt as active ingredients using lactic acid bacteria belonging to Lactobacillus acidophilus SBT 2062 .

The fermented milk is inoculated with Lactobacillus acidophilus SBT 2062 in milk having a nonfat milk solid content of 5 to 15% by weight, fermented, and adjusted to a lactate degree of 0.1 to 2.0% by weight. 2. The composition for treating iron deficiency anemia according to 1.