JP3618661B2 - Seating seat for riding farm equipment - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用田植機等の乗用農作業機の運転席に使用される座席シートの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の乗用農作業機においては、ハンドルの後方に運転席を配置し、オペレーターが着座して運転操作できるようにしている。この運転席の座席シートはグレードによって、合成樹脂を一体成形したり、鋼板を折り曲げたりして一枚の板材で構成した廉価なものや、薄鋼板などの金属素材にプレス成形法や溶接法などを適用して座席形状に加工し、その上にクッションを設け、布や合成樹脂シートを被せた高価なものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような廉価な座席シートは容易に製造できるのであるが、クッション性が悪いために、長時間の作業では疲れ易く、着座部分が痛くなることがあった。また、高価な座席シートは重量が重く、組立、取付時などのハンドリングが難しいため生産性低下の原因になるという問題や、車体重量が重くなり燃費が悪化するという問題があった。また、金属製の座席シートは素材コストやプレス加工等の成形コストの面でも、コストアップは避けられなかった。
そして、農作業機、特に田植機では、雨の中での作業があり、座席シートに雨水が溜まり易いにもかかわらず、雨水対策が十分になされていないため、雨中での座り心地が悪く、運転操作がやりにくい、という問題があった。
本発明は、前記の点に鑑み、軽量で安価でクッション性があり、雨中での座り心地も良い運転席を有する乗用農作業機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
運転席に備える座席シート450を、着座部450bの後端から背もたれ部450aを立設して、ブロー成形法により一体的に成形した樹脂から構成すると共に、ブロー成形した座席シート450の表裏面を、圧着接合させてコンプレッション部450nを、前記着座部450bと背もたれ部450aの連結部に構成し、前記着座部450bの底面には、前固定部450h・450hと後固定部450k・450kとが設けられ、前固定部450hには固定用孔450iが穿孔され、該固定用孔450iを介して、前固定部450h・450hを前部支持部材71に締結固定し、後固定部450k・450kを後部支持部材72に載置し、該前部支持部材71と後部支持部材72上に運転席7を固定載置可能と し、前記オペレーターの着座部450b上に、弾力性を有するクッション451を設けたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に説明する。
図1は、本発明にかかる乗用田植機Aの全体を示す概略側面図、図2は同じく平面図である。
乗用田植機Aは走行車両1と、走行車両1の後部に連結した植付部9とで構成されており、図1で示すように、走行車両1の前部及び後部にはそれぞれ前輪2と後輪3が懸架され、車体フレーム4の前部には動力部であるエンジン5が搭載されている。該エンジン5後方の車体フレーム4の左右略中央には前後方向に長く形成したミッションケース6が配置されており、該ミッションケース6の前部に前輪2が支持され、後部に後輪3が支持されている。エンジン5を覆うボンネット22の両側には予備苗載台90が配設され、オペレーターが搭乗する車体カバー20によってミッションケース6等が覆われている。前記車体カバー20の後上部に運転席7が設けられ、車体カバー20の前部のボンネット22の後方に操向ハンドル8が配設されている。
【0006】
植付部9は4条植えとした苗載台91や複数の植付爪93等から構成されており、前高後低に配設した苗載台91を下部レール95及びガイドレール96を介して植付伝動フレーム92に左右往復摺動自在に支持させるとともに、クランク機構によってクランク運動する植付爪93を植付伝動フレーム92の後部に配設している。
したがって、前輪2及び後輪3を走行駆動して移動させるとともに、左右に往復摺動可能な苗載台91から1株分の苗を植付爪93によって取り出し、連続的に苗植え作業が行えるようになっている。
【0007】
植付伝動フレーム92の前部にはローリング支点軸176を介してヒッチ94が設けられ、そのヒッチ94は、ヒッチ94の上部左右両側に枢支されているトップリンク11と、ヒッチ94の下部左右両側に枢支されているロワーリンク12とを含む昇降リンク機構10を介して走行車両1の後部に連結されている。
前記ロワーリンク12の前端部内側面にはリフトアーム13の基部が固設されており、このリフトアーム13をロワーリンク12の配設方向に対して略直交する上方向に突設している。昇降リンク機構10を昇降駆動させる昇降シリンダー15がこのロワーリンク12に連結したリフトアーム13に連結している。
【0008】
また、前記リフトアーム13の上端部とロワーリンク12の後端部との間には補強リンク14が連結されており、ロワーリンク12の剛性を高めるようにしている。前記トップリンク11及びロワーリンク12の前端部は、後述する後部連結フレーム43・44間に横設された枢支ピンを介して枢支されており、この後部連結フレーム43・44が昇降リンク機構10の支持部として兼用されて、植付部9の安定した昇降、部品点数の削減、構成のシンプル化が図られている。
この昇降リンク機構10によって植付部9を昇降させる平行リンクが形成されており、圃場の凹凸に合わせて昇降させても、植付けられた苗の植付け姿勢が変わらないようにしている。
【0009】
また、運転席7等が設置される車体カバー20には主変速レバー75、苗継ぎレバー76、植付昇降レバー77、主クラッチペダル74、ブレーキペダル73等が配設され、植付部9の下部には植付部9を一定の高さに保持する均平用のセンターフロート97とサイドフロート98・99が配設されている。前記センターフロート97は走行車両1の左右中心線上に配置され、センターフロート97の左右対称位置にサイドフロート98・99が配設されて、植付部9の左右のバランスを良好に保ち、植え付け姿勢を安定させて、正確に植え付けができるようにしている。
【0010】
次に、各部の構成を詳述する。まず、予備苗載台の取付構成から説明する。
図3は予備苗載台を機体の内側に向けて取り付けた際の全体平面図、図4は進行方向右側の予備苗載台を機体の内側に向くように取り付けた際の小型乗用田植機の全体斜視図、図5は車体フレームとミッションケースの概略側面図、図6は同じく平面図、図15はエンジン及びエンジンカバー部分の側面図、図76は機体の内側に向きに取り付け可能とした予備苗載台の正面図、図98はエンジンのガイド板付き支持部材の斜視図である。
【0011】
車体フレーム4はパイプ体で構成され、図6、図10の平面視で示すように、両側が機体後方に向かって屈曲形成されて、拡開した略U字状をなすフロントフレーム40と、ミッションケース6が配置されたときに、ミッションケース6の前端部付近より後方はミッションケース6と平行で、ミッションケース6の前端部付近から前方は略ハ字状に拡開するように形成されている左右一対のサイドフレーム41・42とから構成されている。
そして、サイドフレーム41・42のハ字状に拡開した前端部がフロントフレーム40の開放側後部に連結され、さらに、図5に示すように、サイドフレーム41・42の後部が上方に向かって屈曲形成されている。
【0012】
前記フロントフレーム40の両側端部とサイドフレーム41・42の前端外側との間には、平面視L字状に曲げられたステー29が固設され、該ステー29の外側に角パイプ状の保持部28が固定され、該保持部28に予備苗載台90の支柱90aが嵌入して固定されている。該予備苗載台90は後述するように保持部28から支柱90aを外すことにより、向きを180度変えられるようになっている。
また、前記サイドフレーム41・42の前側がハ字状に拡開しているため、広いエンジンスペースを確保することができ、サイドフレーム41・42のミッションケース6の前端部付近より後方はそのミッションケース6と平行になっているので、後輪3や各種操作レバー等の設置スペースを確保することができ、これらの固定及び連結方法が簡素化できるようになっている。
【0013】
また、図5に示すように、側面視において、フロントフレーム40の中央部より後下方に向かって平板状の支持部材50が延設されており、エンジン5はこの支持部材50の上に載置されている。該支持部材50の前部はフロントフレーム40に向かって上方に湾曲するように形成されており、また、このエンジン支持部材50の後端部はサイドフレーム41・42を連結する連結フレーム45に支持されており、この連結部分近傍には、開口部50aが穿設されている。
【0014】
前記支持部材50に穿設された開口部50a・50bは、機体全体の軽量化を図るとともに、エンジン5の放熱効果を促進することができるようになっているものであり、これ以外にもエンジンドレーンの挿通孔として利用したり、メンテナンス等をする際にも利用することができる。
また、この支持部材50は平板状であるため、エンジン5下部の保護カバーとして利用でき、別途保護カバーを設ける場合に比べて、部品点数の削減、軽量化することができ、さらには組立工数を減らすこともでき、コストダウンが図れるようになっている。
そして、何よりもエンジン5の取付高さ位置を低い位置にすることができるので、従来のフレーム上に配置する構成に比べて機体全体の重心を低くすることができ、転倒角の優れた田植機を実現することができるようになっている。
【0015】
ここで、前記支持部材50へのエンジン5の取付構造の別形態について説明する。
図98に示すように、支持部材50’の後部の隅部には長孔50d・50d・50dが前後方向に長く穿設され、側辺近傍からは基板を折り曲げてガイド板50c・50c・50cが前後方向に立設されている。該左右のガイド板50c・50cの間隔は、エンジン5の基台5cが嵌まるように両外側の幅であり、該基台5cの前後左右両側には、取付孔5dが前記長孔50dの左右位置に合わせて穿設されている。但し、ガイド板50c・長孔50dの数は本実施例ではそれぞれ3つ設けているが、その数は限定するものではなく、また、ガイド板50cはステーを溶接固定する構成とすることも可能である。
【0016】
このような構成において、エンジンを取り付ける場合には、基台5cをガイド板50cに載せることによって、ガイド板50cに沿って横ずれすることなく前後に摺動させることができ、取付孔5dと長孔50dを容易に一致させることができる。さらに、基台5cの取付孔5dから支持部材50の長孔50dにボルトを挿通して、固定することにより、任意の位置に精度良く固定することができる。しかも、嵌入部材の締結を緩めて長孔50d内を移動させることにより、エンジン5を載置・固定後でも、位置の微調整を容易に行うことができるのである。
【0017】
したがって、機体組立時のエンジン取付が簡単となり組立性が向上し、従来使用していた縦方向微調整ボルトも不要となるため、コストダウンを図ることができる。さらに、エンジン5の横ずれがなくなるため、周囲の関係する外装部品、電装部品などの隙間を十分に確保することができ、エンジン5のヒートバランスを良好に保つことができる。
【0018】
また、図15に示すような、エンジン5からミッションケース6内へのベルト54のテンションを緩めることにより動力伝達を「切」状態にする、いわゆるベルトテンションクラッチ機構を有する場合には、駆動プーリ53から従動プーリ55にかけてのベルト54が一直線上に配列することが特に重要となるが、前述のエンジン取付構造を適用することにより、エンジン5の組み付け時の横ずれを防止でき、この直線配列の精度も向上させることができ、ベルトの摩耗を減少したり、滑りを減少したりできるのである。
なお、ガイド板50cは前述のように支持部材50と一体型とすることにより、支持部材50の長孔50dとの配置精度を確保し、さらには、部品点数を減らしてコストダウンを図っている。
【0019】
次に、予備苗載台90について説明する。
図1乃至図6に示すように、フロントフレーム40の両側端部には、ステー29を介して、予備苗載台90の支柱90aを嵌入する保持部28が設けられており、該保持部28に支柱90aの下端を嵌入し、保持部28の前方よりノブネジ350を挿入して、支柱90a、即ち、予備苗載台90を固定している。
【0020】
前記予備苗載台90は左右対称に構成されているので片側について説明する。
前記支柱90aの上部にはパイプを平面視U状に曲げた支持フレーム351・351が上下二段に固設され、該支持フレーム351・351に苗箱を載せる載置部としての載置プレート352・352が固定されている。
また、該載置プレート352・352の後部の開口部352a・352aは苗箱を下から持ち上げて取り出すためのものである。
【0021】
前記載置プレート352・352下面には、図1、図2、図4に示すように、別の載置部として摺動プレート353・353が配設されている。該摺動プレート353はスライド用握りフレーム353aと一体形成され、該スライド用握りフレーム353aが支持フレーム351・351上にスライド自在に支持されている。スライド用握りフレーム353a後部が載置プレート352後部下方まで延出され、スライド用握りフレーム353a後部を持って前方に押すことで、摺動プレート353が前方にスライドし、摺動プレート353と載置プレート352とで拡大された載置部に長さの長い苗マット及び苗箱を載置可能としている。
【0022】
また、支持フレーム351・351の側部には、苗箱を受けるためのサイドフレーム354・354が固設され、下側のサイドフレーム354の中央には、受けプレート355が固設され、上下のサイドフレーム354・354と受けプレート355とで苗マットを苗載台91に載せた後のトレイ(空箱)や苗マット取出プレートを収納できるようにしている。
【0023】
そして、乗用田植機Aを納屋等に格納する際には、従来は外すことができなかったが、本実施例において作業者はノブネジ350を弛めて支柱90aの固定を解除し、該支柱90aを上方へ持ち上げて抜き取り、予備苗載台90を外した状態で乗用田植機Aを格納することができるのである。
よって、乗用田植機Aの幅を小さくすることができ、コンパクトに格納することができるようになるのである。
【0024】
また、乗用田植機Aを納屋等に格納する際に、従来は予備苗載台90を収納するために支柱90aの抜き差しによって後方若しくは内側に反転させる構成となっていなかったが、図2の予備苗載台90が機体の外側を向いた状態から、図3に示すように、予備苗載台90の向きを180度回転させて機体の内側を向くようにし、支柱90aを保持部28に嵌入し、該保持部28の前方よりノブネジ350を挿入して、前記予備苗載台90を機体に取り付けた状態で格納するのであれば、予備苗載台90を固定することができるのである。この取り外した予備苗載台90を納屋内の機体とは別の場所に保管する構成とせず、機体側にコンパクトに取り付けることができ、納屋等の収納場所に効率良く格納でき、取り外した予備苗載台90を別途保管するといった負担がないのである。
【0025】
その際、図3や図76中の二点鎖線に示すように、予備苗載台90を機体の左右幅内に収めることができるようになり、よって、幅をとらず、コンパクトな収納状態とすることができるようになるのである。
そして、従来のように、予備苗載台を機体後方に回動させる構成に比較して、構造が簡単となるとともに、部品点数を少なくすることができ、したがって、その組立作業は簡単となり、安価に製造することができるようになるのである。
【0026】
また、図3、図4に示すように、予備苗載台90を機体の内側に向けて取り付けた際、平面視で予備苗載台90のサイドフレーム354及び苗マット載置部である載置プレート352をサブステップ23とオーバーラップさせておくと、乗用田植機Aの幅を小さくすることができ、納屋等に格納した際、幅をとらず、コンパクトに格納することができるのである。
また、従来はエンジン5がフレーム上に配置されボンネット位置が高いので、予備苗載台90を内側に回動させる構成としても、ボンネット22と干渉しないように予備苗載台90の載置部が機体側方に離れて配置させる必要があり、あまりコンパクトに格納できなかった。
本実施例では、前述のように、ボンネット22内に内蔵されるエンジン5の下部を車体フレーム4より下方に突出するように配設し、エンジン5の配設位置を低くしているので、予備苗載台90を機体の内側を向くように取り付けた際、ボンネット22は予備苗載台90の下側のサイドフレーム354及び載置プレート352より下方に位置し干渉することはなく、平面視でボンネット22とオーバーラップするよう構成することができ、機体の左右幅を狭くしてコンパクトな格納状態とすることができ、納屋等の収納場所に余り場所を取ることなく収納でき、さらには工場からの出荷時にトレーラー等の輸送車の荷台により多くの機体を積み込むことができるのである。また、前記ボンネット22の高さが低くなるので、予備苗載台90の載置部を低く配置でき、オペレーターの視界を良好とするとともに、苗マット及び苗箱の取り扱いが容易となっている。
【0027】
また、図3に示すように、前記予備苗載台90を主変速レバー75や苗継ぎレバー76等の走行操作具よりも前方に格納できるので、平面視で予備苗載台90をが走行操作具とオーバーラップする構成に比べて、予備苗載台90を機体の内側に向けて取り付けた状態でも、納屋等の収納場所内や路上において機体を容易に走行操作することができ、操作性が損なわれることはないのである。
【0028】
次に、ボンネット22、サブステップ23、メインステップ32の構成を説明する。
図7はボンネットを外した状態の斜視図、図8はボンネットと燃料タンクを分解した状態の斜視図、図9は田植機前部の側面図、図10は車体カバーと車体フレームの平面図、図11は後部カバーの平面図、図12は前部カバーの平面図、図13は滑り止め部材の斜視図、図14は同じく正面図、図16は同じく平面図一部断面図、図77は別形態のボンネットと燃料タンクを分解した状態の斜視図、図95は前部カバーの一部拡大側面図、図96は補助ステップの拡大平面図、図97は別形態の取付部を有する燃料タンクの側面図である。
【0029】
後部カバー30に一体成形された補助ステップ33は、図96で示すように、メインステップ32の側部から機体外下方に向かってやや傾斜した壁面33aと、側面視でそれぞれ前輪2及び後輪3に沿って覆う形状をした側面33b・33cとからなる連接部を介して連設されて、前輪2と後輪3の間に配置されている。該連接部の側面33b・33cはそれぞれ前輪2及び後輪3に沿った形状をしていることから、前輪2及び後輪3のフェンダーを兼用するようになっており、補助ステップ33から機体前後方向に足を滑らせても前輪2又は後輪3に足が干渉しないようになっている。また、補助ステップ33を前後方向の両側から支持するため、補助ステップ33の強度を有効に保つことができるようになっている。
【0030】
前記連設部の壁面33aには補助ステップ33の前後方向の長さとほぼ同じ程度の長さの辺33dを有する略台形状の開孔部33e が穿設されており、メインステップ32に乗ったままでも、この開孔部33eを通して、補助ステップ33下付近を見ることができるようになっている。従って、細い畦道などの狭い道でも脱輪せずに走行することができる。しかも、ステップに溜まる泥などは、この開孔部33eから機体下に落ちるため、補助ステップ33に乗った時の滑りを防止し安全性を高めることができる。
さらに、前記開孔部33eを、車輪、本実施例では前輪2と平面視でラップさせることにより、路上での運搬車両への積み降ろしや畦越えなどのように機体の前側に降りて操作する時や乗ったまま移動する時、この開孔部33eを通して車輪とあゆみ板または畦等を目視で確認できるため、あゆみ板や畦道から外れて脱輪したりすることを防止でき、極めて迅速かつ容易に行うことができるのである。
【0031】
なお、足を補助ステップ33に乗せた時には、開孔部33e に足の先端を入れることができるようにもなっている。従って、奥行きの少ない補助ステップ33であっても確実に乗降することができ、かつ、補助ステップ33の機体左右方向の幅を可及的に小さくすることができるので、機体左右幅方向のコンパクト化が図れる構成となっている。
【0032】
さて、前記メインステップ32や前部カバー21のサブステップ23の上面には、図11及び図12で示すように、滑り止め部材35がそれらメインステップ32やサブステップ23と一体形成して多数、しかも格子状に並んで突設されている。
従来においては、前記滑り止め部材をゴムシートに形成し、該ゴムシートをステップ等に貼設する構成となっており、部品点数が多くなっていた。本実施例において、メインステップ32やサブステップ23自身に滑り止め部材35を一体成形して部品点数の削減をはかっている。該滑り止め部材35の形状は、図13及び図14の如く、入母屋の屋根状に中央部を高くし、外方にいくほど傾斜して低くなるように一体成形されている。
但し、この形状は限定するものではなく、三角錐や四角錐等の形状であってもよい。これにより、泥、水等が滑り止め部材35上に堆積することなく、ステップ面上に流れていくため、常時すべり防止効果を維持できるのである。
【0033】
したがって、従来のようにステップクッション等を別途使わないで済むため、部品点数を減少させることができ、コストダウンや生産工程の削減が図れる。また、滑り止め部材35をこのような形状にすることにより滑り止め効果が高められ、機体前方での乗降や予備苗載台90から苗載台91への苗マット移送作業時の安全性が碓保できる。そして、特に滑り止め部材35が格子状に配設されていると、排水・排氾効果が高く、滑り止め部材35間の泥詰まりを防ぐことができる。
【0034】
また、前部カバー21は図10、図95で示すように、ノブネジなどの把持部付締結具25によって車体フレーム4に固定されるようになっており、その締結具25の操作により工具を必要とせず簡単に脱着が行えるように構成されて、コストダウンが図られている。
この把持部付締結具25は車体フレーム4の下方から、車体フレーム4に設けられた固定部24に穿設された貫通孔24aを通して、前部カバー21のサブステップ23側下面に螺合するようになっており、サブステップ23上面においては把持部付締結具25によるデザインの影響がなく、広く安全なステップ面を確保することが可能である。
【0035】
さらに、把持部付締結具25はサブステップ23下面で、しかもボンネット22側部近傍に設けることによって、外から手が届きやすく保守管理をしやすくするとともに、サブステップ23下面から下方に突出したリブに囲まれた内方に位置させることによって、把持部付締結具25を握って回動操作可能として、サブステップ23上面からこぼれる泥、水がかかることなく、乗降時や苗マット補給時などの作業時において、ボンネット22脇のサブステップ23を通るときに足等を引っかけることがないようにしている。
【0036】
なお、把持部付締結具25が作業中に振動で緩んで外れることがないように、締結具25の軸心方向に略直交する水平方向から平頭ピンなどの規制具26を突出させて、把持部付締結具25の凹んだ把持部分に係合させ、締結具25の回転を規制するようにしている。なお、このとき、規制具26は車体フレーム4に設けられたステー29の孔に挿通されて前記水平方向に摺動自在になっているため、スナップピンなどの係脱自在位置決め具27によって、その摺動を抑制するようにしている。
【0037】
また、図5、図6、図15で示すように、フロントフレーム40の中央部より後下方に向かって平板状の支持部材50が廷設されており、エンジン5はこの支持部材50の上に載置されている。前記エンジン5からは出力軸52が側方に突出し、該出力軸52上に一体的に駆動プーリー53が取り付けられている。該駆動プーリー53にはミッションケース6の従動プーリー55に動力を伝達するベルト54及び、駆動プーリー53の前方に配置されたポンププーリー282に動力を伝達するポンプベルト281が掛けられている。
そして、図15、図16で示すように、該ベルト54、ポンプベルト281、駆動プーリー53、及びポンププーリー282を一体的に保護するベルトカバー283が装着されている。該ベルトカバー283は保護するベルト、プーリー類の少なくとも側面、下面、前面をカバーするように構成され、そのカバーリング面の全てにスリット283a・283a・・・を設けている。
【0038】
このような構成とすることによって、安全性が向上するとともに、エンジン5の近傍に配設されているにもかかわらず、熱風の逃げ道が確保され、ベルト類の雰囲気温度の低下、エンジン5本体のヒートバランスが向上するのである。
また、該ベルトカバー283は樹脂製とし、はめ込み式としているため、ワンタッチ脱着が可能であり、メンテナンス性にも優れているのである。
【0039】
また、エンジン5の上方はエンジンカバーであるボンネット22でカバーされているが、エンジン5の下部が、図1で示すように、車体フレーム4より下方に突出しているため、空冷エンジン5の場合は、リコイルスターター近傍の冷却風取入口5aが車体フレーム4の下方から露出し、さらには冷却風取入口5aの反対側に比較的高温になるマフラー5bの排気口を機体外方に向けて配設しているので、冷却風の吸気抵抗がなくて吸引ロスが少なくなるとともに、冷却風の温度を下げることができる。
そして、エンジン5が露出している部分からも放熱ができるので、エンジン5のヒートバランスが良好になり、出力低下が生じない。したがって、ヒートバランスの優れた田植機を実現することができる。
【0040】
燃料タンク136はエンジン5に固設されたステー137に支持されて取り付けられており、図9で示すように、ステー137のタンク支持部137aをボンネット22よりも上方に位置するように突設し、そのタンク支持部137aの先端を燃料タンク136の側部に形成された取付部136aにボルトなどの固定手段によって取り付けて固定している。
【0041】
このような構成にすれば、ステーなどの燃料タンクの支持部材を簡素化でき、部品点数の削滅を図れる。また、燃料タンク136の取り外しも容易に行えるので、メンテナンス性にも優れる。
【0042】
さらに、図97では、燃料タンク136の両側部下面に取付凹部136e・136eを設け、該取付凹部136e・136eには下方に向かって取付部136d・136dを突設し、前記タンク支持部137aの先端にボルトなどの固定手段によって取り付け可能にすると共に、上面視において完全に隠れる構成としている。
従って、このような取り付け方法においては、燃料タンク136自体を外装部品として使用しても、引っかかりなどのトラブルや不具合が発生することがない。
【0043】
ここで、エンジン5の固定構成について説明する。
図86で示すように、ステアリングコラム150の上下略中央部からは前方にステー137が突設され、該ステー137はエンジン5の上部にボルトなどで締結され、該エンジン5を固定支持する。一方、前記ステアリングコラム150の下端は取付部材51に固設され、該取付部材51は前方の支持部材50から延出されており、該支持部材50上にはエンジン5が載置固定されている。
すなわち、エンジン5の上下部は、取付部材51・支持部材50からなる支持フレーム470などの複数の部材を介して前記車体フレーム4に固定された状態にあるため、剛性が上昇し、エンジン5が機体補強部材としての役割を担うことができ、車体フレーム4への負担が軽減される。従って、フレームの部品点数を削減したり、肉厚を減少させることができ、車体の軽量化を図ることができる。
【0044】
また、前述のように、ステアリングコラム150はステー137を介してエンジン5の上部に連結固定されているため、ステアリングコラム150自体の剛性も上昇させることができる。
従って、前記ステアリングコラム150に軸支されたステアリングシャフト81上端部固定の操向ハンドル9に対して、走行中に横方向の過荷重がかかった場合などでも、ステアリングコラム150が撓むような不具合は発生しない。
また、エンジン5から各部材を介して操向ハンドル8に伝搬する振動に対しても、剛性の上昇分が抵抗として作用し、振幅が著しく軽減されるのである。
【0045】
さらに、前記ステアリングコラム150の下端は、前記支持フレーム470を介してエンジン5の下部にも固定されているため、ステー137、ステアリングコラム150、および支持フレーム470とで側面視略コ字状フレームが構成されるようになっている。
該コ字状フレームの開放部間にエンジン5を配置固定すると、強固な四角形構造が形成されるため、より一層の剛性の上昇が図られ、それに伴い、操向ハンドル8への振動伝搬も十分に抑制されて、運転操作性が大きく改善されるのである。
【0046】
支持フレーム470を構成する取付部材51の後部には、車体フレーム4の左右略中央に前後方向に長く形成され、前後部には前輪2と後輪3を支持した一体型ミッションケース6の前端部が固設されており、該ミッションケース6も、前記の側面視略コ字状フレームの補強部材として機能して、より一層の剛性上昇が図られる。
【0047】
さて、燃料タンク136はエンジン5の上方に載置されているため、エンジン5の放熱から燃料タンク136を保護する必要がある。そこで、本実施例のボンネット22は、図7、図8に示すように、燃料タンク136が位置するボンネット22上面を凹状に形成して遮蔽凹部22bとし、該遮蔽凹部22bをエンジン5と該燃料タンク136の間に挿入し、燃料タンク136底部を嵌合して装着する構成とすることもできる。
前記遮蔽凹部22bに遮熱性をもたせ遮熱部材とすることで、従来、燃料タンク136を保護するために、取り付けられていた遮熱部材を必要とせず、ボンネット22により燃料タンク136のヒートバランスを調整できるので、部品点数の削減によるコストの低減が可能となるのである。また、部品点数の削減により組立て工程も簡易になりメンテナンス性も向上するのである。
但し、ボンネット22の上面の燃料タンク136載置部分を切り欠いて開放して、その部分に遮蔽部材を取り付ける構成とすることも可能である。
【0048】
前記ボンネット22の上面の前記遮蔽凹部22bは、燃料タンク136の下部の形状に合わせて形成されている。前記燃料タンク136の下部は、概ねタンク外周に沿った形状で下部方向に突出した凸部136bが形成されている。該凸部136bの形状に合わせボンネット22の上面の凹部22cが構成されている。該凹部22cの後方を開放して、該ボンネット22を車体の前部方向から挿入して、簡単な操作で着脱可能となっており、ボンネット22の着脱時には燃料タンク136のガイドとなり、横ずれの防止が行える。また、前記凹部22cは後方が開放していることにより、該凹部22cに水、泥等ゴミが溜まらないような構成となっている。
【0049】
また、図8、図9、図12において、ボンネット22の上面で、平面視で燃料タンク136とラップしない位置には、エンジン5の放熱を行うための放熱孔22a・22a・・・が複数個所に穿設されている。該放熱孔22a・22a・・・は、平面視で燃料タンク136とは重ならない位置であって、下部のエンジン5の上方であればよく、本実施例では、ボンネット22の前部上に形成しているが、側部上であってもかまわない。
このように放熱孔22a・22a・・・を開口することで、エンジン5のヒートバランスを保つために効果的に放熱を行えるとともに、該燃料タンク136をエンジン5の放熱による高温熱から保護することができるのである。
【0050】
次に、ボンネット22の着脱可能とする別形態について説明する。
図77に示すように、前記と同様に燃料タンク136の下部に下方に突出する凸部136bが形成されている。そして前記ボンネット22の上面に前記凸部136bの形状に合わせて平面視U字状にリブ22dが形成され、該リブ22dに囲まれるボンネット22上部をエンジン5と燃料タンク136との間の遮熱部材としている。
そして、前記リブ22dの後方を開放して、該ボンネット22を車体の前部方向から挿入して、簡単な操作で着脱可能となっており、ボンネット22の着脱時には燃料タンク136のガイドとなり、前記の凹部22cを形成したと同様に、横ずれの防止が行え、リブ22d後部の開放より水、泥等ゴミが溜まらないような構成となっている。
【0051】
また、燃料タンク136の後部には、図8、図10に示すように、平面視U字溝状の凹部136cが形成されており、該凹部136cにステアリンクシャフト81の前面部を挿嵌できるようにしており、図9の如く、該ステアリングシャフト81の上下中途部にリング状のストッパ部材280が固着されている。
このようにして、該燃料タンク136の凹部136cにステアリンクシャフト81を嵌合することで、上方向への動きはストッパ部材280で規制されるのである。また、構造の簡略化、及び軽量化が図れるのである。また、該ストッパ280は燃料タンク136の装着時において燃料タンク136の位置決めとしての役割も担うのである。
【0052】
次に、操向ハンドルの防振構造について説明する。
図83は操向ハンドルの防振構造を示すステアリングコラム上部の部分側面断面図84は操向ハンドルの防振構造を示すステアリングコラム下部の部分側面断面図、図85は操向ハンドルの別形態の防振構造を示すステアリングコラム上部の部分側面断面図である。
【0053】
図83に示すように、前記操向ハンドル8の回動中心部にステアリングシャフト81を下方から挿入し、その上端部をボルト457でボルト締めすることにより、操向ハンドル8にステアリングシャフト81上端を締結・固定している。なお、前記ボルト457の上部は、弛み止め防止などのための保護キャップ456で覆われている。
【0054】
前記ステアリングシャフト81はステアリングコラム150に内挿され、該ステアリングコラム150の上端部近傍のステアリングシャフト81には円筒状の防振部材452が外嵌され、該防振部材452の下面は固定リング454で支持され、該固定リング454は、その外周部の一部をステアリングコラム150の内壁に構成したリング状の凹部に掛止されており、このように設けた少量の防振部材452によって、ステアリングコラム150を伝わってきた前記エンジン5からの振動は吸収減衰され、ステアリングシャフト81を介して操向ハンドル8に伝わる振動も確実に小さくすることができる。
【0055】
また、前記固定リング454下方のステアリングシャフト150には軸受け部材453を外嵌し、該軸受け部材453の外周はステアリングコラム150の内面に当接させる一方、軸受け部材453の内周とステアリングシャフト81の外面の間には隙間を設け、ステアリングコラム150からの振動が、軸受け部材453を介してステアリングシャフト81に伝達しないようにしている。さらに、この軸受け部材453の下には、該軸受け部材453ずり落ち防止用の固定リング455が、溶接などのリング止め458により支持されている。
【0056】
従って、通常の運転中のように、操向ハンドル8に過大な横方向荷重がかからない場合には、前記ステアリングシャフト81は防振部材452のみで支持され、しかも、ステアリングコラム150からの振動は該防振部材452によりほとんど吸収されるため、振動の少ない操向ハンドル8を実現することができる。 また、例え大きな横方向荷重が操向ハンドル8にかかった場合でも、ステアリングシャフト81との間に隙間を有する軸受け部材453によって支持されるため、強度上の問題は特に発生しないのである。
【0057】
さらに、前記防振部材452の内側部中央には凹部452aを設けることもできる。これにより、防振部材452とステアリングシャフト81との接触面積を小さくし、振動の伝達経路の断面積を小さくできるため、操向ハンドル8にはより振動が伝わりにくくなるのである。また、前記凹部452a内部にグリースなどの潤滑剤を封入することにより、操向ハンドル8回動時のステアリングシャフト81とステアリングコラム150の間の摩擦力を低減させることも可能である。
【0058】
ここで、ステアリングコラム150上端部近傍における防振構造に関し、これまで説明した構造以外に、防振部を一体型構造としたものについて説明する。
図85に示すように、円筒状の防振部材461の内側面には内カラー462が内装され、該内カラー462の下端には下固定リング459が固設され、該下固定リング459の内周部の一部はステアリングシャフト81の外壁の凹部に掛止可能とし、一方、防振部材461の外側面には外カラー463が外嵌され、該外カラー463の上端には上固定リング460が固設され、該上固定リング460の外周部の一部はステアリングシャフト81の内壁の凹部に掛止可能としている。
従って、防振部材461だけでは不足する強度をカラーで補ったため、前記軸受け部材453が不要となり、部品点数を減らすことができ、また、一体型にできたため、防振部材461の装着が、簡単なものとなった。
【0059】
さらに、ステアリングコラム150の下端部近傍から伝わる振動対策について説明する。
図84に示すように、前記ステアリングシャフト81の下端には、内面に溝を有する円筒状の連結部材465が固設され、該連結部材465の下方にはステアリングコラム150下端を固設した取付部材51が配置され、該取付部材51の後部にはギア回動軸464が軸支され、該ギア回動軸464上部の溝付き部分464aは前記連結部材465に挿入噛合されている。ギア回動軸464下部に形成したギア83は、前記取付部材51から下方に突出した回動軸84に軸支されたステアリングギア82と噛合しており、操向ハンドル8の回動操作により、ステアリングシャフト81、連結部材465、ギア回動軸464、ギア83を介してステアリングギア82が回動され、さらに該ステアリングギア82の前部両側に連結されている左右一対のステアリングロッド85を作動させて前輪2の向きを変える構成となっている。
【0060】
前記取付部材51は、エンジン5を載置した前記支持部材50に付設されているため、エンジン5の振動は取付部材51を介して前記ギア回動軸464に伝達されるが、このギア回動軸464と前記連結部材465間の結合は、スプラインやセレーションといった遊びをもった構造からなっている。
従って、エンジン5から取付部材51やステアリングギア82を経由して伝わってくる振動は、このスプライン結合やセレーション結合における部材間の遊びによってほとんど減衰されるため、操向ハンドル8の振動を大きく軽減できるのである。
【0061】
次に、運転席の座席シートの構造について説明をする。
図78は座席シートの概略斜視図、図79は座席シートの背面図、図80は座席シートの平面図、図81は座席シートのA−A側面断面図、図82は座席シートのB−B側面断面図である。
【0062】
図78、図81に示すように、前記運転席7を構成する座席シート450はブロー成形による一体成型品とし、該座席シート450のうちオペレーターが直接上に座る着座部450b上には弾力性に富んだクッション451を接着剤等で接着し、前記着座部450bの後端からは背もたれ部450aを立設し、該背もたれ部450aのうちオペレーターの身体に直接触れる部分には適度な弾力性を有するクッション部分450fを形成することにより、座席シート450とオペレーターとの接触部分に衝撃吸収性能をもたせ、座り心地を従来の金属製座席シートに比べ大きく改善することができる。
【0063】
また、図80、図82に示すように、前記着座部450bの底面には、前固定部450h・450hと後固定部450k・450kとが設けられ、前固定部450hには固定用孔450iと水抜き用孔450jとが穿孔され、同様に、後固定部450kにも固定用孔450lと水抜き用孔450mとが穿孔されている。
これらのうち固定用孔450i・450lを介して、前固定部450h・450hを前部支持部材71に、後固定部450k・450kを後部支持部材72に締結固定することにより、図23に示すように、該前部支持部材71と後部支持部材72上に運転席7を載置固定できる構成となっている。また、前記水抜き用孔450j・450mから雨水などが容易に排水されて、着座部450bの凹部には水が溜まりにくいようになっている。
なお、前記前固定部450hと後固定部450kとの間にはコンプレッション部450p・450pを設けることにより、座席シート450の剛性向上が図られている。
【0064】
図80、図82に示すように、前記着座部450bと背もたれ部450aの連結部はオペレーターの身体が接触しない部分であり、表裏面を圧着・接合させてコンプレッション部450nとしている。さらに、該コンプレッション部450nには水抜き用孔450c・450cを開口する。
一方、図79、図81に示すように、前記背もたれ部450aの上部にも、同様に、表裏面を圧着・接合させたコンプレッション部450qを設け、該コンプレッション部450qには補助孔450dを開口する。
【0065】
このように、ブロー成形した座席シート450に450p、450n、450qなどのコンプレッション部を適宜設けることにより、座席シート全体の剛性が向上するため、素材が強度の低い樹脂故に懸念される剛性の不足を、解消することができるのである。
また、450j、450m、450cなどの水抜き用孔を設けることにより、クッション451の下面や上面にたまった雨水などがスムーズに排水されるため、雨の中での作業が多い農作業機、特に田植機では、雨中での座り心地が改善され運転操作もやりやすくなる。
さらに、前記補助孔450dの周囲の部材は、手すり部450eとして、乗降時や苗継ぎ時などの手置き場所又は作業補助部材に使用することができるのである。
【0066】
次に、各種操作レバー類と操向ハンドルの配置等について説明をする。
図17は操向ハンドルと各種操作レバー類との位置関係を示す概略斜視図、図18は運転席から操向ハンドル越しに見た各種操作レバー類、及び油量計を示す概略平面図、図19は運転席から操向ハンドル越しに見た各種操作レバー類、及び油量計を示す概略平面図、図20は油量計を付設した燃料タンクの概略側面図、図21は油量計を付設した燃料タンクの概略側面図、図22は外周の一部に直線部を設けた操向ハンドルを示す概略斜視図である。
【0067】
図9、図17、図18に示すように、各種レバー類は機体中央に位置している操向ハンドル8のステアリングコラム150、即ちステアリングシャフト81の下部側左右両側方に略対称に配設されており、機体前方に向かって平面視左側に後述する走行操作部が集中配置され、右側に後述するエンジン操作部が集中配置されている。
なお、植付操作部は運転席7の右側方に集中配置されている。このように各機能を操作するレバー類がそれぞれの操作系において別々の箇所に集中配置されていると、各操作がわかり易くなり、取り扱い性が向上して好ましいものとなる。
また、図示のものは左に走行操作系、右にエンジン操作系を配設してあるが、左右逆でも構わない。
【0068】
さらに具体的に説明する。
まず、走行操作部を配設する部分には側面視略水平となるレバーガイド部150aが形成されており、走行操作部としてのレバーである主変速レバー75と苗継ぎレバー76が前後方向への操作としてシフト移動可能に機体幅方向に並べて配置されるとともに、主変速レバー75が機体内方側に、苗継ぎレバー76が機体外方側にそれぞれ配置されている。
【0069】
このように、主変速レバー75と苗継ぎレバー76を配設するレバーガイド部150aが側面視略水平になっていると、レバーガイド部150aが傾斜起立しているものに比べて、同一ポジション位置、例えば主変速レバー75の場合、中立位置におけるレバーガイド面と平行なレバー断面積が小さくなり、そのため、各レバーのポジション位置が明確にわかるようになる。
そして、使用頻度の高い主変速レバー75が運転席7に近い方に配設されていると、容易に変速操作が行える利点があるし、苗継ぎレバー76が外側に配設されていると、機体から降りて作業をする場合に操作がしやすくなる利点がある。
つまり、後述するブレーキ機構やクラッチ機能が行えことができ、圃場への出入や輸送車への積み下ろし等が容易にでき、また、機体から降りて植付位置を見ながら苗継ぎレバー76を操作できるため、畦越え寸前まで植え付けを行うことができ、最後に手植えを行う必要がなくなる。
【0070】
一方、エンジン操作部を配設する部分には運転席7側に向かう操作パネル150bが形成され、機体内方側から順にキースイッチ151、チョーク152、リコイルスターター153の把持部153aが配設されて、その上方にアクセルレバー78の把持部が配設されている。
また、エンジン操作部が配設される操作パネルが略鉛直方向に設けられているため、オペレーターとエンジン操作部との距離が近くなる。したがって、主に運転席に座って行うそれらの操作が非常にし易く、しかも機体内方側から操作力の少ない順番で配置され、かつ、機体内側より操作順に配置されているため、各操作具の配置がわかりやすくなって操作性がきわめて向上し、作業性が非常によくなる。
また、各操作具はエンジン5に近い位置に設けられているので、各操作具からエンジン5までの連動連結を簡略化することができる。
【0071】
前記操作パネル150bの右斜め上方端には、図17に示すように、苗継ぎ警報ブザー停止手段201が配置してある。
つまり、この苗継ぎ警報ブザー停止手段201は、操向ハンドル8を挟んで、走行操作系レバーと反対側の側面部近傍に設置されているため、苗継ぎ警報ブザーが突然鳴り出しても、前記主変速レバー75、苗継ぎレバー76等に触れることなく、前記苗継ぎ警報ブザー停止手段201を押して、速やかに苗継ぎ警報ブザーを停止することができる構成となっている。
すなわち、走行操作系レバーに邪魔されないため操作性が優れ、また、誤操作による事故を未然に防止することができるのである。
さらに、この苗継ぎ警報ブザー停止手段201は、操作パネル150bに配設されているキースイッチ151やチョーク152等の他のスイッチ類の外側上方にあるため、干渉されることなく操作することができる構成ともなっている。
【0072】
次に、上記各種操作レバーと操向ハンドル8の位置関係について説明する。
まず、操向ハンドル8は、図17乃至図19に示すように、機体中央から上方に突出したステアリングシャフト81の上端からは三本のスポーク200が半径方向に延出され、該スポーク200の先端には輪状の把持部210の内側が固設支持されて、操向ハンドル8を形成している。
また、前記ステアリングシャフト81の上下中途部に配置したステアリングコラム150には、機体進行方向に向かって左側に、走行操作系レバーを配設したレバーガイド部150aが形成され、右側には、エンジン操作系レバーを配設した操作パネル150bが形成されており、前方には、燃料タンク136が配置されている。
【0073】
そして、前記操向ハンドル8が直進方向を向いている時にY字状に配置した3本のスポーク200は、後方スポーク200a、左斜め前方スポーク200b、右斜め前方スポーク200cとなるように配置され、前記把持部210との間で3ヶ所の空間部209a・209b・209cを形成している。
このように配置し、オペレーターが着座した状態で、オペレーターは前記空間部209bを通してをキースイッチ151やチョーク152や苗継ぎ警報ブザー停止手段201及びその操作パネル150bを確認でき、また、空間部209cを通して主変速レバー75と苗継ぎレバー76及びそのレバーガイド部150aを確認でき、操向ハンドル8に邪魔されずに運転席7に座ったままの状態で確認できる構成となっており、視界を前方から側方に移動させる必要がなくなり、植付条が曲がってしまいきれいに植え付けることができないといった不具合がなく、誤操作を防止し、安全性を向上させることができる。
【0074】
また、前記空間部209aを通して燃料タンク136を確認できる構成となっており、該燃料タンク136には残油量確認手段202を設けており、該残油量確認手段202としては、図20、図21に示すように、透過式油量計202aやフロート式油量計202bなどを挙げることができる。該透過式油量計202aは、燃料タンク136の一部に透明部203を設け、該透明部203には目盛り204を刻み、外から油面が透視できて油量を確認することができる。フロート式油量計202bは、表示部205や測量部206を有しており、該表示部205により油量を確認することができる。
【0075】
すなわち、空間部209aを通して、運転中に残油量を確認することができるため、燃料切れを心配せずに安心して作業を続けることができるのである。
なお、これら前記スポーク200の本数や形状は限定されるものではなく、操向ハンドル8の把持部210を確実に支持固定でき、その上で、操向ハンドル8下の操作部を、運転席7に座ったままで確認できるものであればよい。
【0076】
次に、操向ハンドル8の他の実施例について説明する。
図22において、操向ハンドル207は直進状態で、後方部分を左右直線部207bとし、該直線部207bの左右中央前部をステアリングシャフト81の上端に固定している。該直線部207bの両側から前方へは従来と同様にステアリングシャフト81を中心とした円弧状把持部207aを形成している。
このように構成することによって、従来の円形ハンドルに比べて、通常、操向ハンドルは直進方向に向いているため、直線部207bと運転席7との間隔が拡大する。
すなわち、苗継ぎ時や乗降時等メインステップ33上を動き回るときに、運転席7の前の足元が広がるため、動き易くなり、誤操作や体を打ちつけることがなく、安全性を向上させることができる。
また、操向ハンドル207の構造も簡単にすることができ、コスト低減化が図れ、直線部207bより後方はハンドルがなくなるので、レバーやスイッチの位置を容易に確認することができる。
【0077】
ここで、車体フレーム4やミッションケース6への負荷軽減構造について説明する。図91は機体後部でカバー類を外した状態の背面一部断面概略図、図92はミッションケース及びその周辺の側面概略図である。
【0078】
まず、前記ミッションケース6を構成要素の一部とし、側面視で略三角形状のフレーム構造にした構成について説明する。
前記ミッションケース6は、図1に示すように、後部がメインステップ32の下面から離れていくように、前低後高に形成された車体フレーム4の前後方向略中央下部より車体フレーム4の後端部の後下方まで延出され、前後方向に長く形成されており、図1に示す如く、側面視において前高後低に配置されている。したがって、ミッションケース6の後部上方に、植付部9へのPTO伝動軸158や植付部9を昇降させる昇降シリンダー15、及び各種操作レバー関係等を配置できる有効なスペースが確保でき、機体全長を短くすることができるとともに、無駄のないシンプルな配置構成をとることができて、設計の自由度を向上させることができるようになっている。
【0079】
また、図5、図6、図23、図24に示すように、車体フレーム4を構成するサイドフレーム41・42は前後方向略中央部41a・42aより後方側が上方に向かって屈曲するように形成されており、その屈曲し始める中央部41a・42a付近の機体幅方向にセンターフレーム46が架設されている。該センターフレーム46の機体幅方向略中央に設けられた取付部材47に、ミッションケース6の中途部が連結されている。
また、前記ミッションケース6の中途部の上部より、後方に向かって突出したPTO軸65が配設されている。
前記ミッションケース6の後部に一体的に設けられているリアアクスルケース38に取付プレート39を介して連結されている後部連結フレーム43・44の上端部と、前記サイドフレーム41・42の後端部とが一体的に連結され、サイドフレーム41・42と後部連結フレーム43・44とミッションケース6とで側面視で略三角形状のフレーム483を構成している。
【0080】
前記サイドフレーム41・42の後端部と後部連結フレーム43・44の上端部とが連結された部分、すなわち略三角形状フレーム483を構成する最上側の頂点部にはリアフレーム48が機体幅方向に架設され、そのリアフレーム48上に、後部カバー30の運転席設置部31の下面後側が載置固定されるとともに、後部支持部材72を介しオペレーター482の着座した運転席7の荷重を支持する構成としている。
なお、サイドフレーム41・42の中央部41a・42aと後端部41b・42bの略中間に立設された支持部材49は、機体幅方向に架設されたパイプステー等よりなり、該支持部材49上に設置部31の下面前側が載置固定されるとともに、連結部材を介して運転席7の前部支持部材71が連結されている。
【0081】
このように略三角形状を構成するフレームの頂点部の丁度真上に運転席7の後部が位置するように配置し、車体フレーム4の中央部41a・42aと、車体フレーム4の後端部を支持する後部連結フレーム43・44の後下端部とをミッションケース6で支持するように構成すると、運転席7にかかるオペレーター荷重480のほとんどをその頂点部及びミッションケース6にて強固に支持することができるようになる。
【0082】
また、図92に示すように、前記オペレーター荷重480以外にも略三角形状フレーム483には様々な外力が作用しており、このうちの主たる外力としては、前記昇降リンク機構10を構成するトップリンク11とロワーリンク12を介して、植付部9から後部連結フレーム43・44に作用する後方荷重481がある。
さらに、略三角形状フレーム483の前車輪軸66と後車輪軸69には、それぞれに路面から上方へ前輪2を押し上げる突き上げ力484と後輪3を押し上げる突き上げ力485が作用している。
【0083】
すなわち、サイドフレーム41・42の中央部41a・42aから後ろの部分、後部連結フレーム43・44及びミッションケース6からなる強固な略三角形状フレーム483を形成し、該略三角形状フレーム483の頂点部には前記オペレーター荷重480が作用し、後方辺には植付部9からの前記後方荷重481が作用し、下辺の前後端には車輪からの前記突き上げ力484、485が作用可能な構成としたので、各荷重は略三角形状フレーム483に分散・支持される。
従って、その少ない取り付け箇所にもかかわらず、ミッションケース6は車体フレーム4と共に有効な田植機の強度補強部材として機能し、車体フレーム4の水平、垂直、ねじり方向の剛性及び強度が大きく向上するのである。
【0084】
以上、ここで述べてきたように、車体フレーム4にミッションケース6の前、後、中央を連結させるだけで、フレーム4自体にそれほどの剛性を要求しなくてもよくなり、車体フレーム4の軽量化や部品点数の削減を図ることができる。
さらに、運転席7の前部も、従来のように後部カバー30で支持するのではなく、車体フレーム4に立設した支持部材49によって支持するため、後部カバー30が撓むような不貝合は生じない。
また、車体フレーム4を側面視で略三角形状に構成することにより、その内方側部分におけるスペースの有効利用を図ることができ、機体全体のコンパクト化が図れるようになっている。
なお、前述したように、サイドフレーム41・42の機体幅方向に架設する補強用センターフレーム46の平面視略中央には、ミッションケース6の中途部が連結される取付部材47が設けられており、その取付部材47の他端には、植付部9を昇降させる油圧式昇降シリンダー15の基部が連結されている。
【0085】
次に、前記ミッションケース6の上部に形成され、背面視で門型形状のフレーム構造について説明する。
図91に示すように、ミッションケース6の後端部にはリアアクスルケース38を一体的に形成し、該リアアクスルケース38内には後車輪駆動軸69を軸支し、該後車輪駆動軸69の左右両端部には後輪3を固設している。前記リアアクスルケース38からは後部連結フレーム43・44を立設し、該左右の後部連結フレーム43・44の上端部間にはリアフレーム48を横架することにより、背面視で門型形状のフレーム487を構成している。
【0086】
該門型形状フレーム487の上辺のリアフレーム48上には、左右に後部支持部材72・72が立設され、該後部支持部材72・72には運転席7からのオペレーター荷重480a、480bがかかり、左右の後部連結フレーム43・44を介してリアアクスルケース38・38を下方に押圧し、これにより、ミッションケース6のねじれ剛性が大きく向上する。
従って、荒れた圃場上などを走行する際に、路面から上方へ後輪3を押し上げる突き上げ力485a・485bが左右の後車輪軸69・69に均一に作用せず、ミッションケース6にねじり荷重486が加わった場合でも、前記左右のオペレーター荷重480a、480bによりねじり荷重486が打ち消され、軽減されるため、ミッションケース6やフレーム自体にそれほどの剛性を要求しなくても済み、ミッションケース6やフレームの軽量化を図ることができるのである。
【0087】
前記門型フレーム487によるミッションケース6のねじれ剛性の向上は、ミッションケースの後部とリアアクスルケースとが別体となった通常のものでも達成することができ、本実施例のように、ミッションケース6の後部にリアアクスルケース38を一体的に設けた一体型ミッションケースに限定されるわけではない。
ただし、この一体型ミッションケースにおいては、前述のように、側面視略三角形状フレーム483によって車体フレーム4の実際の各種剛性・強度が向上しており、それらとの相乗効果により、ミッションケース6のねじれ剛性はより一層強化されたものとなるのである。
【0088】
さらに、前記門型形状フレーム487の両側辺による昇降リンク機構10の支持構造について説明する。
図1、図2に示すように、植付部9は4条植えとした苗載台91や複数の植付爪93等から構成され、該苗載台91は下部レール95等を介して植付伝動フレーム92に左右往復摺動自在に支持され、該植付伝動フレーム92の前部にはローリング支点軸176を介してヒッチ94が設けられている。該ヒッチ94は、図92に示すように、ヒッチ94の上部左右両側に枢支されているトップリンク11と、ヒッチ94の下部左右両側に枢支されているロワーリンク12とを含む昇降リンク機構10を介して走行車両1の後部の後部連結フレーム43・44に連結されている。また、前記ロワーリンク12の前端部内側面にはリフトアーム13の基部が固設され、該リフトアーム13は上方に突設され、その先端には昇降シリンダー15が連結されている。
【0089】
このような構成において、図92に示すように、前記昇降シリンダー15を伸縮すると、前記トップリンク11とロワーリンク12が、後部連結フレーム43に設けられたトップリンク取付部11aとロワーリンク取付部12aを回動支点として上下に回動し、昇降リンク機構10が昇降駆動され、植付部10が昇降される。
この昇降時には、植付部10の荷重により、前記トップリンク取付部11aでは植付部10の方向に引張り荷重488aがかかり、ロワーリンク取付部12aでは後部連結フレーム43の方向に圧縮荷重488bがかかるため、両荷重488a、488bは後部連結フレーム43内で相互に打ち消し合うこととなる。
また、植付部の荷重自体は、後部連結フレーム43を介して後車輪駆動軸69によっても支持されるようになっている。
【0090】
従来は、前記トップリンク、ロワーリンクが別々のフレームに取り付けられており、各フレームには引張り荷重488a、圧縮荷重488bの荷重に耐えうる曲げ強度が必要とされ、部品数の増大や各部品の重量増が避けられなかったが、本発明においては、前述のように、同一部材に回動支点を設けたために荷重が互いに相殺し合い、また、植付部10の荷重自体は後車輪駆動軸69で保持されるため、小さな曲げ強度の部材でもリンク荷重を保持することができ、軽量・コンパクトなフレームを実現することができるのである。
また、単一フレームで支持できるため、部品数が低減でき構造も簡素化され組立精度も向上する。
【0091】
また、前記車体フレーム4によるブレーキペダル73、主クラッチペダル74の支持構造について説明する。
図5、図6に示すように、左右のブレーキペダル73a・73bの基部は、右のサイドフレーム41から右外側に突出された支点軸489上に枢支され、該支点軸489は、側面視で、該前車輪軸66とフロントアクスルケース37の前後方向中央とを結ぶ延長線の上方に水平に配置されている。また、図16、図34に示すように、主クラッチペダル74の基部も同様に、左のサイドフレーム42から左外側に突出された支点軸59に枢支され、該支点軸59も左側の前車輪軸66の上方で前車輪軸66とフロントアクスルケース37の左右中央の延長線上に配置されている。
【0092】
このような構成において、前記ブレーキペダル73や主クラッチペダル74を踏み込み、支点軸489、59を支点として回動させると、該支点軸489、59にはペダル踏力490、491がかかり、該ペダル踏力490、491は左右のサイドフレーム42、41からミッションケース6、フロントアクスルケース37を介し、全て前車輪軸66にかかることになる。
【0093】
したがって、従来は、これら前記ブレーキペダル73や主クラッチペダル74の回動支点は前輪2より後方の車体フレーム4上に設けられ、該車体フレーム4には前記ペダル踏力490、491による曲げやねじり荷重がかかるため、これに耐えうるかなり高強度の部材が必要であったが、本実施例においては、前車輪軸上方近傍にペダル支点軸を設けたので、前記ペダル踏力490、491は前車輪軸66で全て支えられ、低強度のフレームでもたわみを防止することができ、軽量フレームを適用することが可能となるのである。
【0094】
次に、ミッションケース6について説明する。
図23は昇降リンク機構部分の概略側面図、図24はミッションケースの右側面図一部断面図、図25はミッションケースの平面展開断面図、図26はミッションケース前部の変速ギア構成を示す平面展開断面図、図27はミッションケースの左側面図、図28はミッションケースの伝動別実施例を示す平面展開断面図、図29はミッションケース下部の別実施例を示す側面断面図、図30はミッションケース下部の別実施例を有する田植機の全体側面図、図31はミッションケース前側部の株間変速のカバーの着脱構成を示す平面断面図、図32はミッションケース前下部のデフ機構を示す部分正面断面図、図33はミッションケース前部に配置する給油パイプの構成を示す側面図、図34はミッションケースへの動力断接操作構成を示す側面図、図35はミッションケースへの動力断接操作構成を示す平面図一部断面図、図100はブレーキ組立構成を示す平面図一部断面図、図101は別形態のブレーキ組立構成を示す平面図一部断面図である。
【0095】
ミッションケース6の内部機構について図24〜図27を基に説明をする。
ミッションケース6の前部には走行変速機構が内設される変速室60が形成され、変速室60の左右両側面にフロントアクスルケース37が一体的に固設されている。前記フロントアクスルケース37の左右端部より下方に向かって車軸ケースが固設され、車軸ケースの下端部に前輪2を固設する前車輪軸66が軸支されている。前記ミッションケース6の後端部には軸芯を左右方向に持つ筒状のリアアクスルケース38が一体的に形成され、リアアクスルケース38内に後車輪駆動軸69が軸支されている。該後車輪駆動軸69の左右両端部に後輪3が固設され、従来のようなミッションケース、伝動ケース、リアアクスルケース等を廃止した構成になっている。
【0096】
このように、フロントアクスルケース37とリアアクスルケース38をミッションケース6に一体的に設けると、ミッションケース6で各車輪2・3を支持することができ、前述のように機体強度補強部材としてのフレームの一部を担うことができるので、車体フレーム4への負担を低減することができる。
なお、ミッションケース6の内面には複数のリブ6fが形成されて断面係数が高められており、ミッションケース6は剛性のあるケースとなっている。
【0097】
ミッションケース6の上下方向に膨出した前部には、前述のように、内部に変速機構やPTO軸65が配設される変速室60が形成されており、この上方に膨出させた変速室60の上後部には前後方向に軸芯を有するPTO軸65が軸支されている。
このように、ミッションケース6は後側が変速室60の後部より一段低く、すなわち変速室60の上後部はミッションケース6の後部側上面より上方に膨出した形状に形成され、その膨出した変速室60の後面より後方に向かってPTO軸65の後端部が突出している。
また、ミッションケース6の後部が、前述のように斜め下方に向かって傾斜して配置されているので、PTO軸65に接続されるユニバーサルジョイント部159を有するPTO伝動軸158を通すスペースを広くとることができ、そのユニバーサルジョイント部159及びPTO伝動軸158等を余裕をもって配置することができる。
さらには、該ユニバーサルジョイント部159及びPTO伝動軸158等は、ミッションケース6の上方に配置されていることより、該ミッションケース6がカバーとして機能し、機体下方からの泥水などに直接さらされない構成となっている。
そして、植付部9を昇降させたときにもそれらが干渉するようなことはなく、PTO軸65の動力を安定して植付部9へ伝達することができる。
【0098】
前記ミッションケース6の変速室60の上部には、左右方向に入力軸56が軸支され、図16に示すように、入力軸56の左端部が外側に突出されて従動プーリ55が固設され、エンジン5の左側面より側方に突出されている出力軸52に固設された駆動プーリ53からの動力が、ベルト54を介してミッションケース6内に入力されている。
そして、このベルト54は、テンションアーム57の先端に取り付けられたテンションローラー58によって緊張されるように構成され、主クラッチペダル74の踏み込み操作や苗継ぎレバー76のシフト操作に連動して動力の断接が行われるようになっている。
また、エンジン5側の駆動プーリ53とミッションケース6側の従動プーリ56に巻回されているベルト54と、ミッションケース6とは略直線上に配設されており、前輪2及び後輪3に動力を伝達する動力伝達経路が省スペースで効率のよい配置構成となっている。
【0099】
図24乃至図26で示すように、入力軸56の前下方には主変速軸61が軸支され、主変速軸61の前下方には前車輪駆動軸62が軸支され、入力軸56に入力した動力が略前下方に伝達されるようになっている。そして、前輪2の前車輪軸66は前車輪駆動軸62の鉛直方向下方に配置されており、入力軸56の動力を直線状に鉛直方向下方へ伝達する動力伝達経路が構成されている。
このため、動力伝達経路を短くすることができ、動力損失の少ないシンプルな構成にすることができるとともに、車軸ケースの上下方向の長さを短くすることができ、コストダウンを図ることができる。
【0100】
そして、入力軸56の前方で主変速軸61の上方には副変速軸63が軸支されており、入力軸56と主変速軸61は側面視において副変速軸63を頂点とする略二等辺三角形状に配置されており、ミッションケース6内の構成がシンプルになっている。
また、後輪3を駆動する後車輪駆動軸69への駆動力は、入力軸56と前車輪駆動軸62との間の主変速軸61からチェーン70を介してミッションケース6後下方の後車軸駆動部に伝達されており、ミッションケース6の配設方向である前高後低方向に動力伝達経路が構成されている。
【0101】
すなわち、このミッションケース6の後部の後車軸駆動部には、ミッションケース6の配設方向に沿った後下方向きに従動軸67、カウンター軸68、後車輪駆動軸69が順に配設されており、チェーン70が従動軸67に伝達され、カウンター軸68を介して後車輪駆動軸69に動力が伝達されて、後車輪駆動軸69への駆動伝達経路をミッションケース6の配設方向に合わせた前高後低の直線状に伝達し、シンプルかつ省スペースで効率のよい動力伝達経路の配置構成としている。
【0102】
また、この動力伝達経路は最短経路になるため、チェーン70の長さを短くすることができてコストダウンを図ることができ、さらには後車輪駆動軸69の高さ位置が車体フレーム4よりも下方位置になるため、後輪3の車輪を小径とすることができ、走行車両の小型化が図れるようになっている。
【0103】
なお、ここでは後車軸駆動部に動力を伝達する構成としてチェーン70が用いられているが、動力を伝達する構成としてはチェーン70のような無端体に限定されるものではなく、図28に示すように伝動軸324を用いることもできる。
この場合には、主変速軸61上にベベルギア325を固設して、ベベルギア326を介して伝動軸324前部に動力を伝達し、伝動軸324後部と従動軸67とをベベルギア327・328を介して連動連結させている。
【0104】
前記伝動軸324を用いる構成においては、チェーン70を用いて構成に比べてチェーン鳴り等の異音を発生させることがなく、ミッションケース6の中央部にチェーンにテンションを与えるガイド部材を配置するといった必要もなくなるので、中央部分の設計の自由度を向上することができ、さらには、伝動軸324自身に剛性を持たせることができ、ミッションケース6中央部分をさらに細くでき、その分に応じて操向輪である前輪2の切れ角を大きくすることができ旋回性能が向上され、ミッションケース6中央部分を上下方向にも細くすることで軽量化をはかることができる。
【0105】
さらに、図29に示すように、カウンター軸68を後車輪駆動軸69の配置より高所位置に配置して、内ギア104の外周面の最下部の高さと、ギア106外周面の最下部との高さを同一高さとして、大径のギアである内ギア104によってミッションケース6の最底部が低くなることがないようにし、最底部をギア106に合わせた形状とし、最低地上高を高めて藁屑等が引っ掛かることがないようにし、畦越えをスムーズに行えるようにしている。
また、図30に示すように、ミッションケース6の後下部の形状を、後述するセンターフロート97の昇降軌跡と略同じ形状とすることによって、全長を短くなるように構成している。
【0106】
また、ミッションケース6の後部の後車軸駆動部には、動力断接機構と制動機構が配設されており、図25で示すように、従動軸67の左右中央部にはボス部101が固設され、ボス部101の外周面上にスプロケット100が固設されてチェーン70が巻回されている。ボス部101の左右両側の従動軸67には摺動ギア102がスプライン嵌合されており、摺動ギア102とサイドクラッチ103とが歯数を同じにして一体成形されて部品点数の削減が図られるとともに、組立がし易いように構成されている。摺動ギア102にはカウンター軸68に枢支した内ギア104が噛合され、内ギア104に一体的に形成した外ギア105には後車輪駆動軸69に固設するギア106が噛合されている。
【0107】
また、摺動ギア102にはミッションケース6上面に枢支した操作軸107に固設するフォークが嵌合され、操作軸107上部に固設するアーム108を回動操作することで、操作軸107が回動し、摺動ギア102が摺動される。
摺動ギア102を内側に摺動させると、摺動ギア102内側がボス部101内に係合されて動力が伝達され、後車輪駆動軸69が駆動される。摺動ギア102を外側に摺動させると、ボス部101と摺動ギア102との係合が外れ、動力の伝達が離脱されると同時に、摺動ギア102の外側端部に形設したパットと挟持体によって構成されるブレーキ機構130が作動し、摺動ギア102の回動が制動されて後車輪駆動軸69の回動が停止される。
【0108】
ところで、ミッションケース6は左右二つ割りに構成され、前記ブレーキ機構130は従動軸67上の左右両側に配置され、その間に前記ベベルギヤ328が配置されている。このブレーキ機構130を組み立てるには、通常、ミッションケース6を寝かせて、左右一側の半割りミッションケース6にその側のブレーキ機構を組み付け、ベベルギヤ328、他側のブレーキ機構を組み付けてから他側の半割りミッションケースを被せて組み立てるが、左右のブレーキ機構はそれぞれその側の半割りミッションケースの内側に装着されるため、組み立てが大変面倒で難しかった。
【0109】
そこで、本実施例では上側にある半割りのミッションケースに組み付けるブレーキ機構は次のように組み立てている。図100に示すように、まず、係合ボス510上に押圧板511、従動軸67に係合される摩擦板512とミッションケース6に係合される摩擦板513を交互に配置して挿入し、さらにその上に当て板514を挿入する。そしてこの組み付けた係合ボス510を仮固定用ロッド508に差し込んで、解除バネ515を上から挿入し、この状態でミッションケース6の下側から組み付け位置に挿入して、仮固定用ロッド508を押圧して、はめ込み部508aをミッションケース6内面にはめ込み仮固定する。なお、はめ込み部508aとこれを挿入する凹部はしまり嵌めに構成している。
【0110】
そして、予めミッションケース6にはアーム108を組み付け、操作軸107を支点として回動させ、該アーム108の一端で前記ブレーキ機構130の押圧板を押圧し制動状態とし、他端はミッションケース6の外面に設けた固定具506に連結具507により張設して制動が解除されないようにしておく。この状態で、インパクトレンチなどを用いて、仮固定用ロッド508のはめ込み部508aをミッションケース6から抜き、仮固定用ロッド508のみを外し、このミッションケースを既に組み付けてある他側のミッションケースの上に被せて、前記ブレーキ機構130は他側に組み付けてある従動軸67を挿入して、前記連結具507の張力を解除すれば組み立てが完了する。
【0111】
また別の方法として、図101において、前記仮固定用ロッド508の代わりに仮固定用ねじ509を用いる場合を示す。該仮固定用ねじ509の後端には把持部509を設け、先端にはねじ部509aを設け、ミッションケース6内面の従動軸67の支持部には雌ネジを形成している。そして、前記同様に係合ボス510上に押圧板511、摩擦板512、摩擦板513、当て板514を挿入して、この組み付けた係合ボス510を仮固定用ロッド509に差し込んで、解除バネ515を上から挿入し、この状態でミッションケース6の内面に挿入して把持部509を回動させてねじ部509aをねじ込むことにより、ブレーキ機構130を作動状態として、前記同様に固定具506に連結具507により張設して制動が解除されないようにして、仮固定用ロッド509を逆方向に回転させて外し、下側のミッションケース6に組み付け固定する。
【0112】
従来はブレーキ機構130を、ミッションケース6の内部及び外部から組み立てができるよう別ケースが設けてあったため、部品点数が増加し、コストアップや機体重量の増加が避けられなかった。しかし、前述のように、ミッションケース6の少なくとも左右いずれかのケースに、前記仮固定用ロッド508、仮固定用ねじ509などのブレーキ機構仮固定用具を用いて、ブレーキ機構130を仮止めし、その後、アーム108を回動して前記ブレーキ機構130近傍に設けた固定具506に係止してブレーキ作動状態を保持することにより、そのままミッションケース6の他方のケースに重ねることができ、容易にブレーキを組み込めるため、生産性が大きく向上し、メンテナンスでの分解・組立も容易にできるのである。
【0113】
ところで、図26に示すように、入力軸56の後方にはPTO入力軸64が軸支されており、そのPTO入力軸64からベベルギア64a・65aを介して前後方向に軸芯を有する伝達軸65bに動力を伝達し、PTOクラッチ109を介してPTO軸65に動力を伝達しており、入力軸56より水平方向後方に向けて動力を伝達し、後方の植付部9に動力を伝達するようにしている。
また、PTO軸65への動力の断接を行うPTOクラッチ109にはギア式クラッチが用いられており、伝達軸65bには前後方向中央部に筒体65cが遊嵌され、筒体65cが遊嵌されていない伝達軸65bの前部にクラッチギア110が固設され、筒体65cの前部に摺動クラッチギア111がスプライン嵌合されている。
【0114】
前記摺動クラッチギア111にはミッションケース6側面に軸支される操作軸112に固設するフォークが嵌合され、操作軸112が運転席7の近傍位置に配置されるPTOクラッチレバーを兼用する植付昇降レバー77に連動連結されており、植付昇降レバー77を操作することによりクラッチギア110と摺動クラッチギア111とが噛合され、伝達軸65bの動力が後方のPTO軸65に伝達されるようになっている。
なお、筒体65c後部にはギア式クラッチの摺動クラッチギア113が摺動自在にスプライン嵌合され、圧縮バネ114によってPTO軸65の前部に固設するクラッチギア115に噛合する方向に付勢されており、PTO軸65に動力を伝達する安全クラッチ116が形成されている。この安全クラッチ116は植付部9側の動力伝達機構に負荷がかかった場合に、ミッションケース6側で動力伝達を離脱するようになっており、植付部9の構成がシンプルになるようにしている。
【0115】
前記入力軸56には後進用ギア117が回設され、副変速軸63には走行用の第1変速ギア118と第2変速ギア119が固設されている。
前記PTO軸65への動力は、入力軸56の動力が株間変速される変速機構を介して伝達されており、従来の植付ミッションケースが廃止されている。
すなわち、入力軸56の端部に回設した後進用ギア117側方には株間変速を行う第1減速ギア121が着脱自在に固設されるとともに、PTO入力軸64の端部にもミッションケース6の側面より側方に突出して株間変速を行う第2減速ギア122が着脱自在に固設され、第2減速ギア122と第1減速ギア121とを噛合させることで株間変速が行われ、PTO軸65への動力を伝達している。
【0116】
また、前記PTO入力軸64が入力軸56の後方に配置され、第2減速ギア122と第1減速ギア121とがミッションケース6の上方に位置され、この株間変速を行う第1減速ギア121と第2減速ギア122の側面は着脱自在にカバー123で被装され、このカバー123の位置が図27に示すように上方となっている。該カバー123を外すことで容易に第1減速ギア121と第2減速ギア122を組み替えることができ、仕様に合わせた株間変速が行えるようになっている。このようにミッションケース内に植付部9の変速機構を配置すると、植付部9の構成をよりシンプルな構成にすることができる。
【0117】
本実施例において、前記カバー123は、ミッションケース6側面に嵌め込み式とし、取付け容易な構成としている。すなわち図31に示すように、ミッションケース6の側面にカバー123の外周形状に合わせて、段差320を形成しており、カバー123ー側面である外周部を合わせて容易に嵌め込むことができ、該カバー123をミッションケース6と一体化させることができる。
【0118】
さらに、前記カバー123に孔123aを開口して、孔123aに蝶ボルト321を挿入してミッションケース6の側面に螺合させてミッションケースにカバー123を確実に固定することができ、前記段差320への嵌め込み後の固定を確実とし、内部に組み込んだ第1減速ギア121と第2減速ギア122を完全にシールすることができる。さらには、該カバー123内側面に凸部123b・123cを設けてて減速ギア121・122の抜け止めとすることができ、機能的なカバー123構成としている。
また、図27に示すように、前記蝶ボルト321の取付位置は、前輪2の外側であり、サイドフレーム41の下方となっており、機体の側方より蝶ボルト321を容易に取り外すことができ、カバー123を取り外して内部の第1減速ギア121と第2減速ギア122の交換作業を容易に行うことができるようにし、メンテナンス性を向上している。
【0119】
また、図26に示すように、入力軸56の前下方に配置した主変速軸61には軸芯方向に摺動される走行変速ギア124がスプライン嵌合されており、走行変速ギア124は大径ギア125と小径ギア126とを横方向に一体的に固設するギアで構成されるとともに、主変速レバー75の操作に連動して左右方向に摺動するフォーク329に嵌合されている。前記主変速軸61のミッションケース前後方向左側にはスプロケットとギアが一体となった動力分岐ギア127が固設されており、この動力分岐ギア127には、図25、図32に示すように、左右の前車輪駆動軸62を駆動する差動装置128のリングギア305が噛合され、動力分岐ギア127を用いて動力を2方向に分岐している。
【0120】
そして、前記主変速レバー75を中立位置より前方に回動させると、シフトフォーク329を介して走行変速ギア124がミッションケース前後方向左側に摺動され、小径ギア126と副変速軸63上の第2変速ギア119とが噛合されて主変速軸61を高速回転させることにより、各車輪2・3を高速で回動させる通常走行が行われる。
また、前記主変速レバー75を中立位置より1段階後方に回動すると、走行変速ギア124がミッションケース前後方向右側に摺動されて、大径ギア125と副変速軸63上の第1変速ギア113とが噛合され、主変速軸61が低速回転されて各車輪2・3を作業速度で駆動するとともに、前進側に2段階の変速が行われる。
【0121】
また、前記主変速レバー75を後方に回動すると、走行変速ギア124がミッションケース前後方向右側にさらに摺動され、入力軸56上の後進用ギア117が主変速軸61上のギアと噛合され、主変速軸61が逆転回動されて、各車輪2・3を後進回動させている。
このように、入力軸56を後進変速用のギアを有するカウンター軸として使用し、ミッションケース内の変速機構をPTO側への入力軸であるPTOカウンター軸を省いたシンプルな変速機構に構成しても、通常走行、作業走行、後進走行といった必要最小限の走行変速を行うことができるようになっている。
【0122】
また、前記差動装置128の側部には、デフロック機構129が配置されている。すなわち、前記差動装置128のリングギア305の側端部にはロック用のギア305aが形成され、該ギア305aに前車輪駆動軸62上にスプライン係合されているロック体306側面の噛合歯306aが係合可能となっている。前記ロック体306はバネ304によって外側に付勢され、前車輪駆動軸62の段差部に当接するように付勢されている。この位置では、リングギア305のギア305aとロック体306側面の噛合歯306aとが係合されない非係合位置となっており、左右の前車輪駆動軸62・62が差動される。
【0123】
また、前記ロック体306外周面の外側には溝306bが形成され、ミッションケース6下面に枢支したロック操作ピン307上部が係合される。ロック操作ピン307上部は片側を半円状に当接部307aを形成し、逆側を凹状部307bとしてる。前記ミッションケース6下面より下方に突設したロック操作ピン307下部には左右にアーム308・309が突設されている。該アーム308・309を左右に向けた状態で、ロック操作ピン307上部の凹状部307bがロック体306の溝306bに位置し、ロック体306をリングギア305に対して非係合位置に位置させている。
そして、前記アーム309が図2に示すデフロック操作レバー349に連動して回動されたり、前記アーム308・309が、後述する操向ハンドル8の操向操作に応じて設定角度以上回動されると、引っ張られてロック操作ピン307が左右何方向に回転されると、当接部307aでロック体306を押して、噛合歯306aとギア305aとが係合される。この係合によって、リングギア305がロック体306を介して前車輪駆動軸62に係合された、いわゆる差動装置128のロック状態となり、左右の前車輪駆動軸62・62が差動されることがないのである。
【0124】
また、このような変速機構を有するミッションケース6において、図24、図25で示すように、油圧式昇降シリンダー15側へ潤滑油を吸引させるためのサクション管157がミッションケース6の後部側の側面に配置され、また、ミッションケース6内に油を戻すための戻り油管156がミッションケース6前部の変速室60上部に設けられ、ミッションケース6を潤滑油用のタンクとして兼用される。
【0125】
前記油圧式昇降シリンダー15側より戻り油管156を介して戻された潤滑油は、変速室60上部に送り込まれてこの部分の変速ギアにかけて潤滑を行っており、変速室60内の変速ギア等が浸るまでミッションケース6内の潤滑油の液面を高くする必要がなくなり、潤滑油量を減らすことができ、コストダウンを図るとともに軽量化を実現することができるのである。
【0126】
また、前記サクション管157は、前記操作軸107の直前方に介装した筒状のサクションフィルター330側部に連通されている。前記サクション管157のミッションケース6への連通位置(サクションフィルター330の配置)は、できる限り後車輪駆動軸69に近づけた操作軸107の直前方に配置され、ミッションケース6の低所に設けることができ、ミッションケース6の下部から、ミッションケース6の上途中部までの領域に潤滑油を貯留可能としたタンクが形成されるのである。そして、ミッションケース6下部の潤滑油をサクションフィルター330を介してサクション管157に送り、ミッションケース6内の変速用のギアの噛合により欠けたり削れたりした屑等を除去した潤滑油を前記油圧式昇降シリンダー15内に送り込むのである。
【0127】
また、前記サクション管157がミッションケース6の後方側に取付けられ、戻り油管156との前後距離が長くなり、ミッションケース6前部から後部へ循環する間にミッションケース6側面より温められた潤滑油の熱を放熱することができ、冷却効率を向上している。
さらに、戻り油管156とサクション管157とがチェーン70を挟んで対向するように配設されていると、サクション管157からミッションケース6内に戻される高温の油をチェーン70の駆動によって攪拌することができるようになり、ミッションケース6内を対流する間に十分に冷却することができ、ミッションケース6内の油の温度をほぼ均一にすることができる。
【0128】
また、前記ミッションケース6の底部の形状を側面視で円弧部6gを形成した流線型とし、植付け作業時に圃場内の水に浸されながら走行させても抵抗が大きくならず、この部分の水の流れをスムーズとしている。
そして、このミッションケース6の底部が水に浸されることで、この部分の放熱性能が良くなり、ミッションケース6を前後に長く形成して放熱面積を広くしたことと合わせて内部の潤滑油を冷却して、完全に冷却された潤滑油をミッションケース6下部のサクション管157より吸引して油圧式昇降シリンダー15等の作業機に送油することができ、油圧パルス駆動方式の油圧式昇降シリンダー15の駆動性能を高く保つことができ、植付部9を圃場の凹凸の合わせて確実に昇降させることができるのである。
【0129】
また、図33に示すように、前記ミッションケース6前上部の一側側面には、給油パイプ331が接続され、該給油パイプ331を前上方のエンジン5側に延設し、給油パイプ331上部をサイドフレーム41・42の上方で後上方に屈曲させて、運転席7側に向けて突出させている。
前記給油パイプ331上部にはブリーザ332が設けられ、ミッションケース6内部の潤滑油が熱で膨張しても、内部の空気を排出するようにしている。この給油パイプ331上部は、前記ステアリングコラム150によって被装され、潤滑油の臭いを運転席7側に流れ込まないように遮断させて作業環境を良好に保つ構成としている。
そして、ステアリングコラム150をワンタッチで取り外して給油パイプ331より潤滑油を補充することができ、運転席7側よりこの作業ができ作業性の優れたものとなっている。
【0130】
また、図5に示すように、ミッションケース6の前部下端部より内方側、すなわち変速室60の下部には左右のブレーキロッド131を作動させるブレーキシャフト132を通す貫通孔133が穿設されており、ミッションケース6でブレーキ機構を支持するようになっている。
したがって、別途支持部材を設ける必要がなく、その部分のスペースをコンパクトに設計できる。
また、本実施例において、前記貫通孔133の開口位置をミッションケース6の前下部に配置させているが、ブレーキシャフト132に連結するブレーキロッド131が後述する如くミッションケース6側方を通過させており、ミッションケース6前下部の構成がシンプルとなり、この部分に藁や草等がひっかかたり、泥等が付着して腐食させることがないのである。
【0131】
ブレーキ機構としてはブレーキペダルを2本とする2ブレーキ機構が用いられており、図5、図6で示すように、左右に分かれたブレーキペダル73a・73bのどちらか一方を踏み込み操作すると、それに連動して2重の筒体で構成されたブレーキシャフト132のどちらか一方の筒体が回動するようになっており、それぞれの筒体に連動連結された左右のブレーキロッド131が別々に作動するようになって、ブレーキロッド131後端部に連動連結されているアーム108が回動し、前述した摺動ギア102が外側に摺動して動力伝達が離脱されると同時に、ブレーキ機構130が作動して踏み込み操作した側の後車輪駆動軸69が制動され、他方の後車輪駆動軸69のみが駆動して走行車両1を急旋回させるようになっている。路上走行時等において両方同時にブレーキをかけたいときには、左右のブレーキペダル73を連結する連結具135を用いるようになっている。
【0132】
従来においては、図36に示すように、前記後車輪駆動軸69・69の制動を操作するアーム108・108がミッションケース6後部の下方に配置され、該アーム108・108とブレーキシャフト132と連動させるブレーキロッド131が、植付作業時に底所となるミッションケース6の下方に配置され、泥等が付着されやすく、藁屑や草等が絡みつき易いものとなっており、畦越え時にはこのブレーキロッド131を打ち付けて損傷し易い配置構成となっていた。
【0133】
本実施例においては、前記後車輪駆動軸69・69の制動を操作するアーム108・108をミッションケース6後部の上方に配置され、アーム108・108外端部をミッションケース6左右側面より外側に突設させられており、ブレーキシャフト132と連動させるブレーキロッド131が、ミッションケース6の左右側方を通過して連結されている。
よって、作業時の底所となるミッションケース6の下方に、操作連動部であるアーム108・108やブレーキロッド131・131等を配置する構成となっていないので、前述した如く、泥等が付着することがなく、藁屑や草等が引っ掛かる等の不具合を生じることがなく、畦越え時にも打ち付けることがないのである。
【0134】
次に、ステアリング駆動部を説明する。
図37はステアリングシャフト下部の側面図、図38は操向操作とデフロック機構との連動構成を示す平面図、図87はステアリング切れ角規制手段を示す平面図、図88は同じくA−A側面一部断面図、図89はステアリング切れ角規制手段の動作説明図、図90は走行操作系レバーのレバーガイドを示す説明図である。
図9、図37、図38に示すように、エンジン5の後方で、かつミッションケース6の前方には、操向ハンドル8のステアリングシャフト81が配置されており、このステアリングシャフト81は直状に形成されている。
そして、ステアリングシャフト81の下端に配設されているステアリング駆動部80がエンジン5の下方に位置するように配設され、側面視及び平面視においてエンジン5とオーバーラップしている。
【0135】
また、図9に示すように、側面視において、直状のステアリングシャフト81の傾斜角度と同角度に、すなわちステアリングシャフト81と略平行になるようにミッションケース6の前上面6e が傾斜形成されており、ミッションケース6とステアリングシャフト81とが互いに干渉するのを回避できるようになっている。
【0136】
このように、エンジン5とミッションケース6が前後に並んで配置され、その間に直状のステアリングシャフト81が配設可能に構成されていると、従来のようなステアリングギアケース等のジョイント部を設ける必要がなくなり、部品点数を削減することができる。
したがって、ミッションケース6の簡素化や省スペース化が実現でき、その部分におけるスペースの有効利用を図ることができる。
また、ステアリング駆動部80が平面視でエンジン5とオーバーラップしていると、従来に比べて機体全長を短くすることができ、かつ、エンジン5下方の空間部を有効利用できるので、ステアリング駆動部80の設計の自由度を向上させることができる。
そしてさらに、エンジン5を車体フレーム4よりも下方に突出させて配置しているので、ステアリング駆動部80も下方側に配設されることになり、低重心で作業性のよい転倒角の優れた田植機を実現することができる。
また、圃場などに出入りする際、特に後進時においてはミッションケース6の膨出した前下部が泥除けになって、ステアリング駆動部80に泥が付着するのを極力防止することができる。
【0137】
また、ステアリング駆動部80のステアリングギア82は、操向ハンドル8のステアリングシャフト81の下端部に設けられているギア83と噛合しており、操向ハンドル8の回動操作によって回動軸84を中心に回動し、ステアリングギア82の前部両側に連結されている左右一対のステアリングロッド85を作動させて前輪2の向きを変えるように構成されている。
なお、ステアリングギア82のほぼ中央には操作軸86が挿通される左右方向に長い開孔部82aが穿設されており、ステアリングギア82の回動範囲をその操作軸86で規制するようにしている。
【0138】
また、ステアリングギア82のユニットは、図37で示すように、ボルト208・208・・・によって下方から取付部材51に取り付けられており、取付部材51の上方に締結用工具を入れる空間が不要となり、組み立てや分解が簡単に行うことができ、エンジン5の載置高さをさらに低くして、低重心化を図ることができるように構成されている。
【0139】
ここで、前記ステアリング切れ角の規制について説明する。
前述のように、ステアリングギア82の略中央部に左右方向に長い略扇形の開孔部82aを穿設し、該開孔部82aに操作軸86を挿通することにより、ステアリング切れ角規制手段が構成され、該手段によって、ステアリングギア82の回動可能範囲は適度な大きさに制限されて、異常な急旋回を防止できる。
【0140】
これをさらに改善し、運転場所などの作業条件に応じた適正な旋回操作を可能とするステアリング切れ角規制手段について述べる。
図87、図88に示すように、前記取付部材51の略中央部にストッパ軸471を軸支し、該ストッパ軸471の下部には楕円柱状のストッパ472の中心部を固設し、該ストッパ472を前記開孔部82a内に挿設する。一方、ストッパ軸471の上端には、前記ストッパ472と平面視で特定の回動角476を有する連結アーム473の一端が固定され、該連結アーム473の他端には連結ロッド474が回動可能に連結されている。該連結ロッド474は前記主変速レバー75に連結連動されている。また、前記連結アーム473と連結ロッド474との連結部近傍には、コイルバネ477の一端が掛止され、該コイルバネ477の他端は取付部材51の前部に固定されている。
【0141】
このように構成して、圃場で植付けや後進をする場合には、主変速レバー75を植付け位置478b又は後進位置478c変速すると、図89に示すように、前記連結アーム473はコイルバネ477によって前方へ引っ張られた状態のままであり、前記楕円柱状のストッパ472は長径が車体前後方向を向き、回動軸84の半径方向と一致して、ステアリングギア82の回動方向に対してストッパ472の幅は狭くなる。つまり、開孔部82aの側辺82bとストッパ472の側部472bとの間に形成する回動可能範囲は広くなるのである。
一方、路上を高速走行する場合には、図90に示すように、主変速レバー75を植付け位置478b又は後進位置478cから走行位置478aまで回動させると、この回動操作により該主変速レバー75の下端に連結された連結ロッド474は後方に引っ張られ、該連結ロッド474を介して連結アーム473も後方に引っ張られる。このようにして、連結アーム473に一体的に固設されたストッパ472はストッパ軸471を中心に回動し、ストッパ472の短径が車体前後方向を向き、長径が車体左右方向を向いてステアリングギア82の回動方向に対してストッパ472の幅は長くなる。つまり、開孔部82aの側辺82bとストッパ472の突端部472aとの間に形成する回動可能範囲は狭くなるのである。よって、植付けや後進時に比較して、ステアリングギア82の回動可能範囲を小さく制限できるのである。
【0142】
従って、操向ハンドル8を回動操作して車体を旋回する場合、植付けや後進時には、ステアリングギア82の回動可能範囲は大きくなり旋回半径を小さくすることができ、逆に、路上での高速走行時には、操向ハンドル8をいくら回動させようとしても、ステアリングギアの回動はストッパ472の突端部472aが側辺82bに当たって阻止され、それ以上旋回半径を小さくできず、急ハンドルは切れないのである。なお、非作業時で、圃場での走行速度を上げる場合には、ステアリングギア82の回動可能範囲を小さくすることが好ましいが、それには、前記回動角度476を変更することなどによって簡単に対応することが可能である。
【0143】
ここで、前記連結ロッド474は主変速レバー75ではなく、前記アクセルレバー78に連結連動させてもよい。この場合、無段変速であればストッパ472の回動も無段階となるため、回動可能範囲をより細かく変化させることができ、ステアリング切れ角の微妙な制御を可能にすることができる。
また、本実施例では構造を簡単にするためストッパ472の形状を楕円としたが、必要に応じて碁盤型などの他の形状に置き換えることも可能である。
【0144】
さて、前述したデフロック機構129の操作は、図2に示すように、運転席7の右側方のデフロック操作レバー349によって行われている。作業時に圃場のぬかるみにはまり前輪2がスリップした場合に、デフロック操作レバー349を上方に引き上げる操作を行うことによって、この操作に連動して前記アーム309が回動され、前述した如く、差動装置128のロック状態となり、左右の前車輪駆動軸62・62が差動されることがなくなり、前輪2がスリップすることなく、ぬかるみより機体を脱出させることができる。
【0145】
また、前述したデフロック機構129を操向ハンドル8の回動操作に連動させることもできる。図38に示すように、前記アーム308・309の各端部より前方にデフロックロッド310・310を突設し、その前端部にガイドプレート311・311を形成し、前記ステアリングギア82に長孔311aと連動アーム312を介して連動連結され連動手段を構成し、操向ハンドル8の一定角度以上の回動操作によって差動装置128をロックするようにしている。
【0146】
すなわち、図32、図38で示すように、ステアリングギア82の下部に操作軸86に枢支された連動アーム312を設けるとともに、連動アーム312の左右両端部に突設されたピン88をガイドプレート311先端の長孔311aに挿通して取り付け、ステアリングギア82の開孔部82a後方の下面に突設された係合部89を、操向ハンドル8の設定角度以上の回動で、ステアリングギア82が回動することによって連動アーム312に当接させて、その連動アーム312を回動させるとともに、その回動範囲によって長孔311aに挿通されているピン88を介して左右どちらかのガイドプレート311及びデフロックロッド310を作動させ、デフロックロッド310に連動連結されているアーム308(若しくはアーム309)を介して、ロック操作ピン307を回動しロック体306をリングギア305と係合してデフロック機構129を作動させるのである。
また、前記連動アーム312は、平面視で「へ」字状に形成し、連動アーム312の左右端部のピン88・88をリングギア305の左右終端より内側位置に配置している。
【0147】
このような構成とすることによって、操向ハンドル8を回動操作して係合部89が連動アーム312に当接してデフロック機構129が作動される作動開始時期を、操向ハンドル8の最大操作時(前輪2の切れ角度の最大時)より前としている。
したがって、前記操向ハンドル8を最大に操作して旋回方向の内側の前輪2へ伝達すべき駆動力が外側の前輪2へ伝達されて動力が過剰となって空転される前に、デフロック機構129を作動させ、左右両前輪2・2に均等に動力を伝達して空転を抑えて正確に旋回操向をさせるのである。
なお、前記連動アーム312は図示せぬトグルバネ等によって中立位置(連動アーム312の左右向き)に付勢して、操向ハンドル8を中立側に操作すると、連動アーム312が中立に戻ってデフロック機構129の作動を中止するようにしている。
【0148】
また、前記デフロックロッド310前部をガイドプレート311後面に前後に摺動自在に挿入し、デフロックロッド310前部とガイドプレート311後面との間にコイルバネ313を介装し、前記のように連動アーム312、ピン88を介してガイドプレート311を前方に回動させた際に、コイルバネ313を介して、デフロックロッド310を前方に引っ張るようにして緩衝部材を構成している。
よって、操向ハンドル8の操作をある一定の範囲より大きく操作してデフロック機構129を作動させることができ、またデフロック機構129を作動させながらさらに操向ハンドル8を回動操作することができる。この時、差動装置128をロックする抵抗が緩衝部材であるコイルバネ313に吸収され、操向ハンドル8側にその抵抗の伝達が抑えられるので良好な操作性を得ることができる。
また、デフロック機構129を構成するリングギア305のギア305aとロック体306側面の噛合歯306aとの噛み合い位置が合うまでロック体306が待機させることができ、歯こぼれ等を生じることがないのである。
【0149】
なお、前記緩衝部材はデフロックロッド310を前後に二分割して摺動自在に連結する構成とすることもできる。また、前記緩衝部材を設けることによって、圃場以外の操向時には、アーム308(若しくはアーム309)の回動を強制的に固定して操向ハンドル8の切れ角が最大に操作されてもデフロック機構129の作動されることがないようにすることもできる。
【0150】
また、前記操向ハンドル8の回動操作量に対して長孔311aの大きさを調整したり、大きさを調整して、旋回角度が最大となる前に、デフロック129を作動させるようになっている。
【0151】
また、図16、図34に示すように、機体進行方向に向かって左側に配設される主クラッチペダル74の近傍には苗継ぎレバー76が設けられ、主クラッチペダル74や苗継ぎレバー76の操作により、エンジン5からミッションケース6内へ動力を伝達するベルト54のテンションを「切」状態にできるように構成されている。
そして、それらの操作系において、一方の操作具を操作しても、他方の操作具には影響を与えないように、融通機構が設けられている。この融通機構は、例えば図34の側面視で示すように、苗継ぎレバー76の回動支軸141に設けられたブラケット142に枢支されている連動ロッド140に長孔140aを穿設して構成するもので、ベルトテンションを「入」「切」するテンションアーム57に突設されたピンなどの嵌入部材143をその長孔140aに挿通して構成している。
【0152】
したがって、苗継ぎレバー76を後方に向けて図34の矢印方向に回動操作すると、連動ロッド140が下方に向かって移動し、長孔140aに挿通された嵌入部材143を介してテンションアーム57を下方に回動して、テンションアーム57に取り付けられているテンションローラー58をベルト54から離し、ベルトテンションを「切」状態にするようになっている。
一方、主クラッチペダル74を踏み込むと、図34、図35で示すように、ペダルの支柱に固設されたL字型ブラケット144に取り付けられたピンなどの押圧部材145が、テンションアーム57の回動軸59に固定されたカム146を押してテンションアーム57を下方に回動させるようになっており、これによってベルトテンションを「切」状態にするようになっている。
このため、主クラッチペダル74を踏み込んでもテンションアーム57の嵌入部材143が連動ロッド140に穿設された長孔140a内を移動するだけで苗継ぎレバー76には何の影響も与えないし、苗継ぎレバー76を操作しても主クラッチペダル74に影響を与えないのは言うまでもない。
【0153】
何れにしても、全動力を停止させる同一操作となる手動操作具である苗継ぎレバー76と足動操作具である主クラッチペダル74の2つを設けたので、機体に乗ったまま又は降りたままでもそれらの操作が可能となり、また、手動操作具であるレバーと足動操作具であるペダルなので、両者を識別して操作することが容易になって誤操作がない。
そしてさらに、ベルトテンションを「切」状態にする機構にはワイヤー等を使用していないため、操作力が軽くて耐久性がよく、メンテナンスも容易にできる。 その他、苗継ぎレバー76の「切」の位置にのみエンジン始動可能となる電気的なスイッチが設けられており、主クラッチペダル74を踏み込まなくてもリコイルスターター153を用いてエンジン5を始動させることができるようになっている。
【0154】
また、テンションアーム57には、図15、図34、図35で示すように、ミッションケース6側の従動プーリ55の回転を停止させるブレーキ部材147が固設され、このブレーキ部材147は、テンションアーム57が下方に向かって回動することによって従動プーリ55を押圧するように構成されている。
すなわち、前記テンションアーム57のミッションケース6側にスライド支持板301を突設し、該スライド支持板301下面に側面視「コ」字状の支持体303を配置し、該支持体303の前後側面に前後に摺動自在にブレーキ部材147を支持し、該ブレーキ部材147前部をゴムなどの弾性体149で構成し、該弾性体149と支持体303との間にバネ148が介装され、ブレーキ部材147を従動プーリ55側に向けて付勢している。
【0155】
したがって、前記ベルト54のテンションを「切」とするとともに、弾性体149を従動プーリ55のプーリ溝内に押圧することによって回転を停止させ、機体全体にブレーキがかかるように構成することができ、走行車両1をトラックの荷台に積込み若しくは積下ろしするためにアユミ板上を走行させたり、圃場への出入りの際の畦越え時に走行車両1を降車した作業者が苗継ぎレバー76を操作することで、走行車両1を停止させることができ、操作性が非常に優れたものになっている。
【0156】
また、圃場外での走行時に主クラッチペダル74の踏み込み操作をしても、テンションアーム57を回動される量が少なく、ブレーキ部材147を従動プーリ55に当接させることがないので、従動プーリ55を制動させることがない。
また、前記弾性体149は摩耗したときのために交換可能に構成されており、メンテナンスが容易にできるようになっている。そしてさらに、その弾性体149を芯金に焼き付けすれば、耐久性を向上させることができる。
【0157】
また、前記スライド支持板301には、進行方向に対して左右に長い長穴301a・301aが左右に開口されている。該長穴301a・301aの上方より挿入されるボルト302・302に側面視「コ」字状の支持体303の閉塞面を螺合して、スライド支持板301に対して支持体303及びブレーキ部材147を左右にスライド自在に支持される。
よって、ブレーキ部材147先端部の弾性体149を従動プーリ55のプーリ溝に対し直角であり、精度良く押圧するように調整することができる。
【0158】
したがって、従動プーリ55を制動させたときに、異音が発生することなく確実に制動させることができる。また、前記ブレーキ部材147を「コ」字状の支持体303の前後の側面を用いて二箇所で支持でき、従動プーリ55の回転方向に対する支持剛性を高めて、ブレーキ部材147端部の弾性体149を従動プーリ55のプーリ溝に力強く押圧することができ、制動動作の信頼性を向上している。さらに、前記ボルト302・302の螺合を外すことで、支持体303が取り外され、ブレーキ部材147端部の弾性体149の交換作業を容易に行うことができる。
【0159】
このような苗継ぎレバー76の操作でベルト54のテンションを「切」とすると同時にブレーキをかける機構において、ブレーキをより確実なものとする構造について説明する。
図99に示すように、ミッションケース6の前部に軸支された主変速軸61より左方にブレーキ軸部61aを延出し、該ブレーキ軸部61aの先端にブレーキ輪61bを固設し、該ブレーキ輪61bの前方にはブレーキ部材147を配置する。該ブレーキ部材147の前部は前記ブレーキ輪61bを摩擦接触可能な凹状ゴムなどの弾性体149からなり、該弾性体149と支持部材147との間にはバネ148が介装され、該バネ148によりブレーキ部材147はブレーキ輪61b側に向けて付勢されている。
【0160】
主変速レバー75が中立位置にある場合は、前述したように従動プーリ55にブレーキをかけても、主変速軸61は回動可能な状態にあるため、前輪2、後輪3とも自由に回動して走行車両1を停止できないが、このように、制動対象を走行変速ギア124よりも車輪側に近い主変速軸61に変更することにより、ブレーキをかけることができるようになり、しかも、該主変速軸61は前輪2と後輪3への動力伝達が分岐する軸でもあるため、四輪とも同時にロックすることができるのである。
すなわち、このような構成とすることにより、途中で変速しても車輪を完全にロックすることができ、しかも、四輪とも同時にロックすることができるため、苗継ぎレバー76によるブレーキを常に有効とすることができる。
【0161】
ここで、これまで述べたような従動プーリ55のサブブレーキ機構とは異なり、テンションアーム57の回動とは独立した動作を行うサブブレーキ機構、及び、そのブレーキを無効とする解除機構の構成について説明する。図93はミッションケースへの動力の断接機構と従動プーリのサブブレーキ機構との連動構成を示す側面図、図94は従動プーリのサブブレーキ機構を無効可能な解除機構を示す平面図一部断面図である。
【0162】
まず、サブブレーキ機構について説明する。
図93に示すように、苗継ぎレバー76の回動支軸141に設けられたブラケット142の前下部に突部492を設け、該突部492には連結ロッド493の一端を枢支し、該連結ロッド493の他端は後方の連結アーム494の上端に枢結されている。該連結アーム494は、その略中央部が前記回動軸59に枢支され、連結アーム494の下方にはブレーキ部材497が設けられ、該ブレーキ部材497は支持部材498に摺動自在に内挿され、該支持部材498の連結部498aは前記連結アーム494の下端に枢結されている。前記ブレーキ部材497の前部はゴムなどの弾性体495からなり、該弾性体495と支持部材498との間にはバネ496が介装され、該バネ496によりブレーキ部材497は従動プーリ55側に向けて付勢されている。なお、ブレーキ部材497を支持する支持部材498は、図94に示すように、その固定部498bを固定フレーム500を介してサイドフレーム42に固設しており、ブレーキ部材497の支持剛性を向上させ、制動の信頼性を高めている。
【0163】
このように構成することにより、苗継ぎレバー76を後方に向けて図93の矢印方向に回動操作すると、前述のように、テンションローラ58がベルト54から離されてベルトテンションが「切」状態になると同時に、連結ロッド493が前方に引っ張られ、連結アーム494の回動によりブレーキ部材497の弾性体495が従動プーリ55のプーリ溝内に押圧され、従動プーリ55の回転が停止される。
すなわち、本サブブレーキ機構は、前述のサブブレーキ機構のようにテンションアーム57の回動とは連動せず独立しているため、高速となる移動走行時に、前記主クラッチペダル74を踏み込んだ際のテンションアーム57の僅かな回動により、従動プーリ55が制動され急ブレーキがかかるといった事態も完全に回避することができるのである。
【0164】
次に、このサブブレーキ機構を、高速となる移動走行時には無効化する解除機構について説明する。
前記主変速レバー75のディテントアーム軸499をミッションケース6の変速室60内から左外側に延出し、該ディテントアーム軸499の左方には屈曲部を回動軸501で軸支したL型アーム502を設けている。該L型アーム502の両端には長孔502a・502bを穿設し、前記ディテントアーム軸499の左端と前記ブレーキ部材497の後部にはピンなどの嵌入部材503・504を突設し、前記長孔502a・502bにそれぞれ挿通している。
【0165】
従って、主変速レバー75を操作して移動走行位置にすると、ディテントアーム軸499が左方に摺動されL型アーム502が矢印方向に回動し、前記ブレーキ部材497が引っ張られて、弾性体495が従動プーリ55のプーリ溝から離れた位置まで移動して保持される。このため、たとえ誤って苗継ぎレバー76を操作し、支持部材498が従動プーリ55側に移動しても、苗継ぎレバー76の操作による移動距離は移動走行位置への操作による移動距離より短いためブレーキがかからない構成となっている。
本実施例では、解除機構を主変速レバー75のディテントアーム499に連動させたが、主変速レバー75自体やアクセルレバー78、あるいは、主クラッチペダル74の操作に連動した構成としてもよく、解除機構の連動方法は特に限定されない。
【0166】
このように、他の動力伝達系とは独立したサブブレーキ機構と、高速となる移動走行時には該サブブレーキ機構を無効とする解除機構とを設けたことにより、移動走行中に苗継ぎレバーなどを操作しても、急ブレーキがかかることがなく、又その衝撃によるギアの破損も防止することができるのである。
【0167】
次に、植付部9を説明する。
図39は植付伝動フレーム92の平面断面図、図40は連結部材の側面図一部断面図、図41はヒッチの側面図、図42は同じく後面図、図43は苗載台下部のヒッチ部分の側面図、図44はヒッチの斜視図、図45は苗載台の裏面から見た図、図46は苗載台の側面図である。
【0168】
植付伝動フレーム92は後述する左右平行に前後方向に配置した伝動パイプ164・165と、十字型管継ぎ手167a・167bを介して連結する横連結パイプ166からなり、該植付伝動フレーム92には駆動ケース172やクランク機構171、苗載台支持フレーム190が付設されており、植付伝動フレーム92を構成する左側伝動パイプ165の前部に配置する十字型管継ぎ手167a・167bの側面には、前上方向きに支持プレート174が突設されるとともに、横連結パイプ166の右側前部より前上方向きに支持プレート175が支持プレート174と平行に突設され、さらに横連結パイプ166の左右中央部より前方にローリング支点軸176を嵌合する連結部材260が配設されている。
【0169】
すなわち、ローリング支点の構成は、図39、図40に示すように、植付伝動フレーム92の連結パイプ166には、左右方向で中央に連結部材260が挿嵌固定されており、該連結部材260は連結パイプ166より前方に延出し、前方部分は左右方向の幅が広くなり、前方部分上部には側面視で略門型状に形成されて、後述するヒッチ94の下部に嵌合されるブラケット260aが形成されている。また、ブラケット260aの前後の壁にはパイプ260bが前後方向に挿入固定されている。
【0170】
一方、前記昇降リンク機構10の後部のヒッチ94は、図41及び図42で示すように、側面視で下方が幅広となるテーパー形状をしており、その断面は平面視で略コ字状に形成され、その開放部を後方に向けて、後面下部はプレートによって固定して閉じられている。
このように植付部9を固定することにより、最も力の加わるヒッチ94の下側の強度が高くなるよう効率的な形状としているのである。
そして、前記ヒッチ94の両側面の上部と下部にはそれぞれトップリンク枢支パイプ94iとロワーリンク枢支パイプ94jが固設されており、トップリンク11が上部左右両側に枢支軸によって枢支され、ロワーリンク12が下部左右両側に枢支軸によって枢支されている。
【0171】
また、前記ヒッチ94の下部には下方向に開放する側面視略門型状のブラケット94aを形成しており、前記ブラケット260aを丁度外嵌できる大きさとして、該ブラケット94aの前後の壁には接合孔94b・94bが前記パイプ260bの位置に合わせて穿設されている。
そして、前記ブラケット260aの上方から前記ブラケット94aを嵌合し、前記パイプ260b・260b及び接合孔94b・94bの中心を合わせて図43で示すローリング支点軸176を挿嵌して、該ローリング支点軸176に固定したストッパー板176aをヒッチ94の前面下部にねじ等の固定手段で固定している。このようにして、該植付伝動フレーム92をヒッチ94に枢支連結している。
このような構成で、植付部9を本機にローリング可能に連結しているので、従来使用していたベアリング等ヒッチ台の部品が必要なくなり、またローリング支点軸176も従来のローリング軸より小さな部品で良く、焼入れも研磨も不要でコストダウンが図れるのである。
【0172】
また、前記ヒッチ94の両側側面上部にはフック孔94c・94c・・・が上下方向に数箇所に穿設されており、該フック孔94cに苗載台91が傾斜した時に水平方向へ戻すようにするローリング補正バネ262の一端が引掛けられている。
そして、該ローリング補正バネ262の他方の一端が、図45で示すように、苗載台91の裏面のガイドレール96に穿設されたフック孔96b・96b・・・に掛けられている。
【0173】
このようにフック孔94cをヒッチ94の側面に設けたので、ローリング補正バネ262を掛ける作業が、従来のようにヒッチ上面にフック孔を設けた場合に比べてフック孔94cがローリング補正バネ262のフックに対して略垂直に位置するため容易に行うことができる。このフック孔94cを上下方向に配列し、フック位置を調整することで苗載台91の回転方向に対して効率的な補正を行うことができる構造となっている。
そして、他方のフック孔96bをガイドレール96に直接穿設したので、バネステーを必要としないシンプルな構成となるばかりでなく、ローリング補正バネ262が苗載台91のより近い位置であり、なおかつ、ローリング補正バネ262がガイドレール96(苗載台9の左右回動平面)と略平行となり、苗載台9の左右の傾き(ローリング)を強制的に修正するように、ばね力が効率よく働くよう構成されているのである。
【0174】
また、図44に示すように、前記ローリング補正バネ262は両端部のフック部によって掛止する方向が180°位相をずらしたものが用いられ、また少なくとも一方のフック部をコイル部の円周外方に設けているので、図45に示すように、ガイドレール96前面のフック孔96bに前側よりローリング補正バネ262のフック部を掛止し、他方のフック部を、図44に示すように、ヒッチ94後部の開放面よりフック孔94cに掛止し易くなっており、ローリング補正バネ262の組み付けが簡単となるのである。さらには前記ローリング補正バネ262の組み付け後、該ローリング補正バネ262とガイドレール96との干渉を防止してローリング補正バネ262による弾性力を効率よく伝えるよう構成されている。
さらに、該フック孔96bはガイドレール96の左右方向複数個所に穿設されており、フック位置を変えることによって、ばね力を調整できるようになっている。
また、該フック孔94cが穿設されているヒッチ94の上部側では、高い強度が要求されていないため、前壁に切り抜き孔94dを設け、ヒッチ94前方からヒッチ94の内方を確認しやすく組立性の向上をはかるとともに、軽量化をはかった構成としている。
【0175】
一方、前記ヒッチ94の上下方向で途中部分の両側面にはマーカー引き上げ用のワイヤーブラケット94e・94eが外方に向けて突出するよう装着されている。該ワイヤーブラケット94eは側面視で略L字状の板で形成されており、側壁には、ワイヤー溝94f・94gが設けられ、上壁には補正バネ263用のフック孔94hが穿設されている。
このように、従来補正バネ用に取付けられていたブラケットを無くして、ワイヤーブラケット94eは左右兼用することで、部品点数の削減を行い、コストダウンを図っている。
そして、図44の如く該フック孔94hに掛けられた補正バネ263の他方の一端を、連結部材260の前部に装着されているフック孔260cに掛止することで、植付部9のローリングを補正するのである。
【0176】
また、センターフロートに配設されている植え深さ制御用の補正アームが機体中心位置から、左右方向にずれている場合があり、この場合、マーカー引き上げワイヤ266と補正アームの干渉を避ける必要がある。
そこで、補正アームの位置が機体中心から図42において右方向に偏心している場合、該ワイヤーブラケット94eにおいては、ワイヤー溝94fの溝の奥行きが、ワイヤー溝94gの奥行きよりも深くなるよう形成している。
そして、図42において左側のワイヤーブラケット94eにおいては、ワイヤー溝94fでマーカー引き上げワイヤ266を支持し、右側のワイヤーブラケット94eにおいては、ワイヤー溝94gでマーカー引き上げワイヤ266を支持している。
このようにして、マーカー引き上げワイヤ266・266の経路中心を機体中心より図42において右側に偏心させることで、補正アームとの干渉を防いでいるのである。
【0177】
また、両側のワイヤーブラケット94e・94eには、それぞれワイヤー溝94f・94gの両方が設けられた部材を装着している。これにより、ワイヤーブラケット94eは左右両側で同一の部品を利用することが可能となり、部品の製造工程におけるコストダウンを可能としている。
本実施例においては、左右方向の長さの等しいワイヤーブラケット94eに溝の深さを変えることによって、マーカー引き上げワイヤ266の経路を調整しているが、左右のワイヤーブラケット94eを違う長さのものを用意して、マーカー引き上げワイヤ266の経路を調整することも可能である。
【0178】
次に、図45及び図46より、ワイヤーハーネス264の支持構造について説明する。
苗載台91裏側のレール91aには左右方向で中央にハーネス支持部材91cが装着されている。そしてワイヤーハーネス264が該ハーネス支持部材91cに設けられた支持孔91dを上方から通過して係止され、苗載台91の下方へと延出されている。
前記ハーネス支持部材91cには、支持孔91dの後部近傍にガイドロッド265が水平方向に回動自在となるよう軸支されている。
【0179】
そして、該ガイドロッド265は、螺旋状の形状をしており、その螺旋部においてワイヤーハーネス264を内包するようにガイドし、ヒッチ94の上部からさらに前方まで延出している。
このような構成で、ワイヤーハーネス264をガイドすることにより、ワイヤーハーネス264が垂れ下がったり、振れたりせず、補正バネフック262やヒッチ94と干渉したり絡まったりすることを防ぐのである。
そして、前記ガイドロッド265は螺旋部においてワイヤーハーネス264をクランプするので、従来のワイヤーハーネス途中部のガイドを行うクランプ用の別部材を必要とせず、部品点数の削減を可能としている。
また、前記ガイドロッド265は、水平方向に回動可能であるので、苗載台91が左右移動してもワイヤーハーネス264の撓みを防止できるのである。
【0180】
図47は苗載台支持フレーム190の平面図、図48はフロート支持部の平面図、図49は同じく側面図、図50は苗載台駆動ケースの後面断面図、図51は苗載台裏側の連結体部分を示す図、図52は同じく従来の連結体を示す図、図53は連結体の斜視図、図54は植付フレーム前部の左側面図、図55は縦送りローラーの正面断面図、図56は縦送りローラーの側面図、図57は苗台シューを左側によせて配置した苗載台の概略図、図58は苗台シューを右側によせて配置した苗載台の概略図、図59は苗載台の上下調節部分の斜視図である。
【0181】
図43、図47、図48に示すように、植付伝動フレーム92には一体的に苗載台支持フレーム190が溶接等で固設されており、該苗載台支持フレーム190は後面視門型に構成されて、左下端は前記支持プレート174の内側に固設され、苗載台駆動ケース172の剛性を高めて強度をアップし、右側は前側に配置した十字型管継ぎ手167aに固設されている。
したがって、パイプ体を連結したシンプルな構成であるとともに、空間に余裕のある植付伝動フレーム92と一体的に構成されて、クランク機構171、苗載台駆動ケース172、横送り軸180の支持部が強固に固設され、振動や衝撃に強くて耐久性のある支持部が構成できる。
【0182】
そして、苗載台支持フレーム190の横フレーム190aの右側より前下方に苗取量調節レバーのレバーガイド178が突設され、横フレーム190aの左側より前下方に植深さ調節レバー79のレバーガイド179が突設されている。 前記苗載台支持フレーム190の両側上に苗載台91の裏側の上下中途部に設けたガイドレール96に嵌合するローラー部材199を配置している。
【0183】
次に、植付伝動フレーム92について説明する。
図39で示す植付部は、4条植用であるため、植付爪93が4本設けられており、植付爪93に駆動力を伝達する伝動パイプ164・165が左右に1本ずつ配設されている。該伝動パイプ164・165の前部が横連結パイプ166で連結され、平面視門型の植付伝動フレーム92が一体的に形成されるとともに、門型の開放側が後方に向けられて、左右の開放側端部の左右両側に植付爪93が配置されている。
なお、この伝動パイプ164・165と横連結パイプ166の内部には伝動軸が軸支されている。
このように植付伝動フレーム92を構成することによって、製造コストが低くて済み、剛性が高いわりには軽量化されるので植付部9全体の重量を低減することができ、昇降リンク機構10や車体フレーム4への負担を低減することができる。
【0184】
また、前記植付伝動フレーム92の伝動パイプ164・165と横連結パイプ166は棒状の鋼管で形成されており、伝動パイプ164・165と横連結パイプ166は平面視十字型形状の十字型管継ぎ手167a・167bによって連結されている。前記伝動パイプ164・165及び十字型管継ぎ手167a・167bは市販のものを使用してコスト低減化を図っており、該十字型管継ぎ手167の開口部の径はその中に配置する伝動パイプ164・165等の動力伝達部材やその支持部材であるブッシュやベベルギヤ等よりも大きく構成して、挿入したり、組み立てたり、メンテナンスを容易としている。
前記十字型管継ぎ手167a・167bは十字型に突出した部分の一つは短く切断してその部分の開口部は蓋体168を装着して閉じるように挿入口となり、この部分から軸を挿入して組み立てたり、ギアの交換や注油等のメンテナンスができるようにしている。
【0185】
また、前記横連結パイプ166の右側に固設した十字型管継ぎ手167aは右開口部に伝動軸187を挿入して蓋体168を嵌挿固定し、該伝動軸187の右端はブッシュ170を介して十字型管継ぎ手167aの左開口部に支持し、該伝動軸187の端部にベベルギア187aを固定している。
前記十字型管継ぎ手167aの前開口部は植付入力軸185が挿入されて、ベアリング400aによって植付入力軸185が回転自在に支持され、十字型管継ぎ手167a内でベベルギア185bを固設して、前記ベベルギア187aと噛合している。後開口部に伝動パイプ164の前端を挿入固定している。
【0186】
前記左十字型管継ぎ手167bは、右開口部に横連結パイプ166を挿入固定し、左開口部では前記伝動軸187の左側をベアリング400bで回転自在に支持し、左十字型管継ぎ手167b内の伝動軸187上にベベルギア187bを固設し、その左開口部端には支持プレート174を固定し、該支持プレート174に苗載台駆動ケース172を固定し、該苗載台駆動ケース172内に伝動軸187を挿入している。
前記左十字型管継ぎ手167bの前開口部からは、伝動軸186を挿入して蓋体168で嵌挿固定し、伝動軸186の前部はブッシュ170で後開口部に支持し、伝動軸186前端にはベベルギア186bを固設し、前記ベベルギア187bと噛合し、左十字型管継ぎ手167bの後開口部に伝動パイプ165の前端を挿入固定している。
【0187】
前記左右の伝動パイプ164・165の後端にそれぞれ後十字型管継ぎ手169・169が外嵌固定され、該後十字型管継ぎ手169は前記十字型管継ぎ手167と略同じ構成としており、該後十字型管継ぎ手169・169の前開口部は伝動パイプ164・165を嵌挿固定して、前記伝動軸185・186の後部をブッシュ170・170で支持して、軸後端にそれぞれベベルギア185a・186aを固定している。後開口部は蓋体168・168を固定して蓋し、左右の開口部にはベアリング400c・400cを介して植付爪駆動軸184を回転自在に支持し、その両側に配置するクランク機構171に動力を伝達するようになっている。
【0188】
また、伝動パイプ164・165の後部に配置した後十字型管継ぎ手169・169の後部には、後上方向きにクランク支持アーム173が突設され、該クランク支持アーム173の後部には、図39、図49で示すように、枢支部181が形成されており、枢支部181にはクランク機構171のリンク401基部を枢支するピン182が固設されている。
また、左右の枢支部181の間は、平面視門型の補強体183によって補強され、クランク機構171を強固に枢支することができるようになっている。
なお、クランク支持アーム173の後部を2方向に分岐し、平面視略Y字型形状に形成して枢支部181を構成してもよい。
【0189】
前記クランク支持アーム173の後端部の左右両側には、各々クランク機構171のリンク401が枢支され、該リンク401の他端に植付爪93を取り付けた揺動アーム402の基部が枢支され、一方、伝動パイプ164・165後部の後十字型管継ぎ手169・169に軸支する植付爪駆動軸184の両端部に回動アーム403が固設され、該回動アーム403の他端が前記揺動アーム402の中途部に枢支され、前記回動アーム403を回転駆動することによって、植付爪93をクランク運動させている。
【0190】
また、前記入力軸185は、前右側の十字型管継ぎ手167aの横方向から前方に突出する部分に、ユニバーサルジョイント部159を介してPTO伝動軸158の一端が連結され、前述したPTO軸65からの動力がPTO伝動軸158及びユニバーサルジョイント部159を介して伝達される。
したがって、伝動が簡略であり、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。
【0191】
前記入力軸185の後端部にはベベルギア185aが固設され、植付爪駆動軸184の中途部に固設するベベルギア184aに噛合されて植付爪駆動軸184を駆動している。また前記入力軸185の前部側にはベベルギア185bが固設され、連結パイプ166の伝動軸187の端部に固設するベベルギア187aに噛合されて伝動軸187に動力を伝達している。該伝動軸187の左側にはベベルギア187bが固設され、左側の伝動パイプ165内の伝動軸186の前部に固設するベベルギア186aに噛合されて伝動軸186に伝動され、伝動軸186の後端部に固設するベベルギア186b及びベベルギア184aを介して植付爪駆動軸184が駆動され、伝動パイプ164・165の後部側方に配置するクランク機構171を駆動して植付爪93を図49で示す軌跡を描くように回転せしめて、苗の植え付けを行うようになっている。
したがって、動力損失のない、効率のよいシンプルな動力伝達機構が実現できている。
【0192】
次に、横送り軸180等の苗載台への動力伝達機構について説明する。
前記支持プレート174の外側面には苗載台駆動ケース172が固設され、この支持プレート174と苗載台駆動ケース172の嵌合部はパッキンが不要で水等が浸入せず、組み立ても容易にできるように、図50に示すように、苗載台駆動ケース172の外周に合わせた支持プレート174の周囲に段差174aが形成されている。
【0193】
そして、前記支持プレート174前部と前記横連結パイプ166の右側に固設した支持プレート175前部に、それぞれベアリング405、ボス406を介して横送り軸180が軸支されている。該横送り軸180が支持プレート174・175の間にガタつくことなく正確に組み付けられるように、前記ボス406と支持プレート174・175の間にはシム407・407が介装されて、隙間調節が容易にできるようにしている。
前記横送り軸180の左端部が苗載台駆動ケース172内に挿入されている。横送り軸180は連結パイプ166と平行状に配置され、側面視において、横送り軸180がローリング支点軸176の上方に配置されており、横送り軸180の支持構成がシンプルになって、効率のよい配置構成となっている。
【0194】
また、連結パイプ166内の伝動軸187の左端部も苗載台駆動ケース172内に挿入されて、端部にギア188が固設され、前記苗載台駆動ケース172に挿入された横送り軸180の左端部にもギア189が固設され、ギア188とギア189が噛み合うことにより、横送り軸180に動力を伝達する苗載台駆動機構が構成されている。
前記横送り軸180上には滑り子摺動用の溝180aが形設されており、横送り軸180の外周面上に滑り子受け191が遊嵌され、滑り子受け191内に付設されている滑り子192が溝180aに嵌入されて、横送り軸180の回動に伴われて溝180a内を摺動し、滑り子受け191が横送り軸180上を左右に往復動する。
【0195】
前記滑り子受け191の後部は苗載台91の裏側に設けた連結体410に嵌合固定されている。
従来の連結体410’は、図52に示すように、U字状に構成されて、前記滑り子受け191を上方より連結体410’に挿入後に平頭ピン411を連結体410’上部に挿入して抜けとめとしていたが、部品点数が多く、苗載台を組んだ後に平頭ピン411を通すので面倒な作業となっていた。
そこで、本実施例では、図51、図53に示すように、連結体410を正面視「ロ」状に板金加工して、連結体410の前部上は組付け完了時に上方に抜けない程度に切欠き410aを設けて、組み立てを容易にできるようにしている。
このようにして苗載台91が連結され、横送り軸180の回動によって苗載台91が正確に左右往復動される。
【0196】
また、図39、図54の示すように、側面視において、横送り軸180の右側端部で人力軸185の上方位置には縦送りカム193が突設され、従来の縦送りカム193駆動用の縦送り軸をなくし、横送り軸180が縦送り軸として兼用されるようになっている。
したがって、部品点数が削減され、コストダウンとなっている。
前記縦送りカム193の外側(右側)には、図54に示すように、カムカバー412が設けられて、縦送りカム193が回転する周囲における従動カム(カムフォロア)413(図46)と当接する位置以外の側方を覆う構成とし、オペレーターが手を突っ込んでけがをしたり、ワイヤーハーネス等が絡みついたりすることを防止している。
【0197】
前記縦送りカム193は苗載台91の裏側(前面)下部に設けられている従動カム413と当接可能に配設され、該従動カム413は左右に2本突設されており、従動カム413の間隔は横送りによる苗載台91の移動距離と等しく構成され、苗載台91の横送り往復動の終端位置において、縦送りカム193と一方の従動カム413とが当接されるようにしている。該従動カム413の基部はワンウェイクラッチを介して縦送り軸414に連結され、該縦送り軸414は苗載台91の下部に回転自在に横架され、図45に示すように、その上方に縦送り従動軸415が平行に回転自在に支持され、該縦送り軸414及び縦送り従動軸415上にはそれぞれ各条毎に縦送りローラー194・194・・・が二つずつ外嵌固定され、該縦送りローラー194・194・・・の表側は苗載台91に設けた開口部より突出させて、上下の縦送りローラー194・194間に縦送りベルト195が巻回されている。
【0198】
このようにして、横送り軸180が駆動されて苗載台91が左右に往復摺動されて、右端または左端に至ると、縦送りカム193の回転によってその先端が従動カム413に当接して従動カム413が回動され、該従動カム413の回動によってワンウェイクラッチを介して縦送り軸414が回動されて、縦送りベルト195が回動されて苗マットが正確に下方へ縦送りされる。
そして、縦送りカム193が従動カム413より離れると、従動カム413は戻しバネによって元の位置に戻るのである。
【0199】
前記縦送りローラー194の構成は、従来において外周形状が複雑であり、縦送りローラー194を成形するための金型が、縦送りローラー194の円周方向に4分割した4個の金型が必要となっていた。本実施例においては図55、図56に示すように、外周の左右中央部に縦送りベルト195が横ずれしないように山部195a・195a・・・が一定間隔をおいて、かつ、千鳥状に配置されて、左右の割り型で容易に製作できるうようにしている。
つまり、金型の数を減らしてコスト低減化を図っている。
【0200】
また、図2に示すように、前記従動カム413が位置する苗載台91の苗マットを載せる部分を左右に区切るリブ91aには開口部91bが形成され、通常は蓋で閉じられているが、メンテナンスを行う場合には、蓋を開けて縦送り軸414との回転部に注油等ができるようにしている。
【0201】
また、苗載台91の下部には、図43に示すように、下部レール95上をスムースに摺動できるように苗台シュー416・416・416が三つ配置されており、該苗台シュー416は、従来図45に示すように、四つ等間隔で配置されていたが、小型、特に4条植えの田植機においては三つでも十分支えることができ耐久性もある。
そこで、本実施例では、苗台シュー416を左右両側下部と中央付近の三カ所に位置する構成としている。
そして、前記従動カム413を戻すためのバネ力が大きい場合には、図57に示すように、中央の苗台シュー416を従動カム413が位置する側に寄せて配置し、従動カム413が戻る時に受ける力が中央及び左側の苗台シュー416で受けるようにしている。
また、前記バネ力が弱く戻る時のショックが殆どない場合には、図58に示すように、中央の苗台シュー416を右側に寄せて配置し、縦送りカム193が駆動されて従動カム413が受ける力によって生じるモーメントを中央と右側の苗台シュー416で受けるようにしている。このようにして苗台シュー416を一つ削減することによっても、軽量化とコスト低減化を図っている。
【0202】
前記苗載台91は下部レール95上に左右摺動自在に載置され、図43、図47、図59に示すように、該下部レール95の両側はステー420・420上に固定され、該ステー420は後面視逆L字状に構成されて、該ステー420の上面には逆U字状に構成したフック421が固定され、ステー420下面にはガイドロッド422が突設されている。
一方、前記植付伝動フレーム92の伝動パイプ164・165の前部側面にコ字状に構成したガイドステー423・423が固設され、該ガイドステー423・423に、前記ステー420の側面とガイドロッド422・422が昇降時にガイドされるようにしている。
【0203】
そして、苗取量設定レバー196の基部が左右方向に設けた支点軸424の右側に固設され、該支点軸424の左右両側には係合板425・425が後方に突設され、該係合板425・425の先端に形成した凹部を前記フック421・421に挿入係合している。そして、支点軸424の右端は前記十字型管継ぎ手167aに固設したブラケット426に枢支され、左端は前記支持プレート174に枢支されている。
但し、支点軸424の左端は十字型管継ぎ手167bにブラケット426を固設して枢支することも可能てある。
そして、苗取量設定レバー196の上部は前記レバーガイド178に挿入されて前上方へ突出されている。
【0204】
次に、苗載台91の構成について説明する。
図60は苗載台の底面図、図61は苗載台の側面図、図62は苗マット押えの正面図、図63は苗マット押えの分解斜視図、図64は支持部材の側面図、図65は全条一体形成された苗マット押えの底面図、図66は従来の苗マット押えの装着図、図67は従来の条止めの装着図である。
【0205】
苗載台91は、前述のとおり横送り軸180上を左右に往復運動する滑り子受け191の前部に連結されており、横送り軸180の回動によって苗載台91が左右往復するよう装着されている。
そして、本実施例における苗載台91は4条植えとしている。該苗載台91は前高後低となるよう装着されており、その後端の上部側面にはパイプにて形成された苗マット押え250及び苗押え棒251が装着されている。
【0206】
前記苗マット押え250及び苗押え棒251は、図60及び図61の如く、左右方向に2条分の幅をもつ部品より構成され、4条植えの苗載台91の下部に2対の苗マット押え250及び苗押え棒251を配置する構成としている。
そして、該苗マット押え250は、平面視略U字状のパイプで形成される外フレーム250aと、外フレーム250aの開放側に左右方向に固定された補強フレーム250bが一体的に形成され、さらに、側面視で略L字状のパイプで形成された押えフレーム250c・250c・・・の苗送り方向と平行に伸延するパイプが、苗載台91の後面(苗マット載せ面)に一定の間隔をおいて配置され、苗マットを載置した時にずれたり落下したりしないようにしている。
【0207】
前記押えフレーム250c・250c・・・の他端が外フレーム250aの左右方向のパイプの下部に取付けている。また前記押えフレーム250cは、外フレーム250aの左右方向のパイプに1条幅に対して2本、つまり本実施例においては、外フレーム250a上に2対4本の押えフレーム250c・250c・・・が取り付けられている。
そして、側面視で該押えフレーム250c・250c・・・の下部は補強フレーム250bの上面側に固設して(または当接して)支えるよう構成しているので、簡易な構成でもって、充分な強度を確保できる。
【0208】
また、前記苗押え棒251は平面視で略U字状のパイプにて形成されている。苗載台91の下部側面に、苗載台91に対して略垂直方向に端部の支持部材としてフレーム支持板252・252が突出され、左右中央のリブ上にもフレーム支持板252Mが突設されて、苗載台91下端の左右両側と中央の3個所に装着されている。
そして、該フレーム支持板252の上部に取付板252aが固定されて、該取付板252aの上面に苗マット押え250の外フレーム250aの両側端部がクランプ253aで固定され、下面側からは苗押え棒251の両側がクランプ253bで固定されている。よって、一つの支持部材(クランプ253a・253b)で苗マット押え250及び苗押え棒251を支持することができ、部品点数の削減によるコストダウンを可能としている。
また、図62、図63で示すように、苗マット押え250を固定しているクランプ253aは、上部から固定ねじ254にて締結され、固定ねじ254を弛めることにより該苗マット押え250の着脱したり、高さを調節したりすることを可能としている。前記固定ねじ254は上部に屈曲したアーム部が構成されており、容易に回動できて苗マット押え250の着脱作業の操作性を優れたものとしている。
【0209】
また、前記外フレーム250a及び補強フレーム250bには各条毎に条止め256が装着されており、該条止め256は両側より下方にアーム257を突出し、側面視でL字状に一体的に構成して、該アーム257の先端に係合部257aを設けて、前記補強フレーム250b上で回動自在に軸支され、着脱可能としている。また前記条止め256の後端にフック256aを形成し、該フック256aは前記外フレーム250aに係止可能としている。
【0210】
このようにして、条止めを行わない場合には、前記条止め256を上方に回動し、フック256aを前記外フレーム250aに係止することで係合固定し、条止めを行う時にはフック256aの係合を解除して係合部257a中心に下方へ回動して条止め256先端を苗載台91に当接させて苗マットが下方へ滑り落ちることを防止するようにしている。
このような構成とすることで、従来のように条止め256を軸支するための新たな部品を必要とせず、苗マット押え250を支持部材に兼用して利用可能な構成としている。
【0211】
また、前記苗マット押え250及び苗押え棒251は左右二つで一つの苗載台に配置しているが、図65に示すように、一組の苗マット押え250及び苗押え棒251で構成することが可能である。この場合、左右方向に長くなるために、中央部がその重量で撓んでしまうので、その左右方向で中央付近には側面視で略L字状に構成した中央近傍の支持部材255が、苗載台91の中央のリブ上に固定装着されている。
そして、図64で示すように、該支持部材255の短辺側の上方へ突出した部分は略三角形に形成され、短辺部上辺には、苗マット押え250の補強フレーム250bを支持する長溝255aが穿設され、その中央部には苗押え棒251を挿入支持する長孔255bが穿設されている。
【0212】
このようにして、左右方向で中央付近に撓みの力が加わる、苗マット押え250及び苗押え棒251を支持部材255で下部側から支持し、簡易な構成でもって充分な補強の役割を成している。
さらに、該補強フレーム250bを長溝250a内で、また該苗押え棒251を長孔255b内で、それぞれ適切な位置に移動させ、前記クランプ253により固定することにより、該苗マット押え250及び苗押え棒251の高さ調整を可能とし、最大に撓んでも、長溝250a及び長孔255bで規制されて外れたりすることがない。
【0213】
以上のように苗マット押え250及び苗押え棒251を構成することにより、従来の1条ごとに取り付けられていた苗マットの押え構造と比較すると、部品点数が大幅に削減されるばかりでなく、組立て構成が簡易になるためメンテナンス性に優れている。よって部品点数削減、組立て工程の簡易化による製造コストの低減も実現されるのである。
また、苗マット押え250及び苗押え棒251の高さ調整を、簡易な構成である支持部材255にて実現しているので、操作性が優れており、また、複数の苗マット押え250及び、苗押え棒251が一体構造となっているため、複数条分の高さを同時に同じ高さに調整可能となり、簡易な構成でもって、確実な苗マットの押えを可能としている。
【0214】
また、本実施例においては、4条植えの苗載台91に対して2条用の苗マット押え250及び苗押え棒251を2対装着しているが、6条植えの田植機のおいては、3条用のものを2対、または2条用のものを3対装着する等、その組み合わせは適宜調整される。
また、前述のように、全条一体化した苗マット押え250及び苗押え棒251を装着することも可能である。
このような構成をとることで、苗マット押え250及び、苗押え棒251の高さ調整を全条一度に同じ高さとなるよう調整可能であり、また、さらなる部品点数の削減と組み立て工程の簡易化を図ることができ、田植機の軽量化及び、コスト削減を実現するのである。
【0215】
次に、植付部9を一定の高さに保持する均平用のセンターフロート97とサイドフロート98・99との支持構成について説明する。
図1、図48、図49で示すように、植付部9の動力伝達部である植付伝動フレーム92の下部に支点軸161が左右のサイドフロート98・99の幅に合わせて横設され、該支点軸161は両側をU字状に構成した取付プレート430・430の凹部に嵌合させて、該取付プレート430・430の上端が前記支持プレート174・175の下部にボルト等で固定され、支点軸161が植付伝動フレーム92に支持されている。
【0216】
前記支点軸161より前方に操作アーム163が突出され、操作アーム163の後端部より上方に向かって植深さ設定レバー79が設けられている。よって、オペレーターが植深さ設定レバー79を操作し易く、容易に調整することができるようになっている。
また、前記支点軸161の適所位置より後下方の各フロートの後部に向けて支持アーム162・162・・・が突設され、該支持アーム162・162・・・の後部に各フロートの後部が枢支されている。
【0217】
そして、前記センターフロート97の前部上には植付部と田面間の距離を検知するためのセンサーリンク431が配置され、操作アーム163と支持されている。前記センターフロート97の前端はミッションケース6の後端に位置する後車輪駆動軸69の下方に位置するようにしている。
このような配置構成とするために、前記昇降リンク機構10のトップリンク11とロワーリンク12の長さは従来よりも短く構成している。そして、図30に示すように、ミッションケース6の後下部の形状は、前記センターフロート97の昇降軌跡xと略同じ形状としている。
【0218】
このように構成することによって、植付部9を昇降した時にはセンターフロート97前端はミッションケース6を回避してその後部に沿う如く昇降することになり、センターフロート97とミッションケース6が干渉することがなく、昇降されるのである。
そして、田植機の全長は短くなり、運転席7と植付部9との間の距離が短くなり、苗継ぎが容易に行える。また、植付部9を前方に設けることができて、重量バランスを改善できる。
【0219】
次に、植付作業時に植付部9を支持するサイドフロート98・99の支持構成について説明する。
図68はサイドフロート支持部の側面図、図69は同じく平面図、図70は支点軸側部の線引きマーカー取付部の平面図、図71は同じく側面図である。
【0220】
図48、図49、図68、図69において、前記支点軸161の左右両側の適所位置より後下方の両サイドフロート98・99の後部に向けて一対ずつ支持アーム162・162・・・を突設している。一方、サイドフロート98・99の後上面には、正面視で略L字形状に折り曲げられた支持板270が取り付けられている。該支持板270の側板270aは、側面視で略三角形状に形成されており、該側板270aには支持ピン270bを挿嵌するためのピン孔270cが穿設されている。
そして、前記支持軸161から後下方に突設している支持アーム162は、正面視で断面が略逆U字形状をしており、下方向に開放した略U字形状の先端を該支持板270の側板270aの上方から嵌合させ、該支持ピン270bにより回動自在に軸支されている。
【0221】
本実施例においては、左右それぞれのサイドフロート98・99はそれぞれ、2本の支持アーム162により支持されている。そして、それぞれ図69において左側の支持アーム162を枢支する前記支持ピン270bの外周にはコイルバネ271が巻かれ、該コイルバネ271の一端のフック部271aは前記左側の支持アーム162の途中部分に掛止され、該コイルバネ271の他端は前記支持板270の底面上へ延出し、サイドフロートの上面を押圧するようにして、サイドフロートの前部が持ち上げられて水平に保つように付勢している。
但し、前記コイルバネ271は弾性体であればよく、板バネやゴム等で水平に付勢するものであれば限定するものではない。
【0222】
また、支持アーム162の後部下面の支持板270上面と当接する部分は、図68に示すように、支持ピン270bによる枢支位置下方より後方に斜め後上方にカットして下げストッパー面162aを形成し、支持ピン270bの枢支位置下方より前方に斜め前上方にカットして上げストッパー面162bとしている。
このように支持アーム162の後下部にストッパー面162a・162bを構成することにより、該コイルバネ271の弾性力によりサイドフロート98・99の上下方向の揺れを吸収するとともに、植付部9を持ち上げた時や植付作業時に凹凸のある耕盤上を通過する時に下げストッパー面162aによってサイドフロート98・99が所定角度以上回動して他の部材を損傷したりすることを防止して、回動量を規制している。
また、サイドフロート98・99による均平作業時にサイドフロート98・99前部が急激に持ち上げられても、前記上げストッパー面162bによってその回動量を規制して、他の部材と干渉されることがない。
【0223】
また、前記支点軸161より前上方に植深さ設定レバー79が突設され、先端部をレバーガイド179を挿通して運転席後方へ突出している。このため、オペレーターが植深さ設定レバー79を操作し易く、容易に調整することができるようになっている。
そして、この植深さ設定レバー79を操作すると、支持アーム162の後端が支点軸161を中心に上下動し、各フロートと植付伝動フレーム92との間の間隔が調整されて、植付爪93によって切り取った苗を植え付ける深さを調整できるようになっている。
【0224】
このような構成で、サイドフロート98・99を支持しているので、サイドフロート98・99の前方部分には、従来のような支持部材が必要なくなり、前方部分の空間が開放されるため、横送り機構を配置することが可能となり、植付部9、苗載台91を前方に配置することが可能となり、全長を短く構成できる。
また、支点軸161の前方でサイドフロート99の上方空間に、植付伝動機構を収納する苗載台駆動ケース172を配置したので、植付部9がコンパクトな構成となった。
これにより、植付部9、苗載台91を後輪3のすぐ後ろの位置に配置することが可能となるため、田植機全長を短縮することができ、前輪2のバランス改善にもなる。
そして、サイドフロート98・99の前部に従来設けられていた支持部材をなくすことができたので、部品点数の削減となり、コストダウンを図ることができる。
【0225】
また、前記支点軸161両側に線引きマーカー272・272を取り付けている。すなわち図70及び図71の如く、該線引きマーカー272は、その基端部をマーカーブラケット273に固定されており、該マーカーブラケット273は側面視逆U字状に構成されて、上下中途部をピン275によって前記支点軸161の両側に上下方向に回動自在となるよう枢支されている。
前記マーカーブラケット273の下端部は第一マーカー付勢バネ276の一端に係止され、該第一マーカー付勢バネ276の他端は支点軸161に固定したステー277に係止され、線引きマーカー272の先端が下方へ回動するように付勢している。前記マーカーブラケット273の上側には係止ピン288が横架され、該係止ピン288の一端に線引きマーカー272の引き上げ用のワイヤー278が連結されている。
【0226】
また、前記マーカーブラケット273の左右方向中央側の支点軸161上にマーカーフック274の下部がピン279によって枢支され、前記マーカーフック274の下端が第二マーカー付勢バネ268の一端が係止され、該第二マーカー付勢バネ268の他端は前記ステー277に係止されている。
前記マーカーフック274の中途部にはロック解除用のワイヤー267が係止され、マーカーフック274の先端がフック部として前記係止ピン288を係止できるようにしている。
【0227】
このような構成において、植付部9を上昇させると引き上げ用のワイヤー278が引っ張られて、線引きマーカー272が上昇回転して引き上げられる(図70における一点破線で示す線引きマーカー272’及びマーカーブラケット273’)。
そして、上昇端位置でマーカーブラケット273の係止ピン288がマーカーフック274に係止されて、線引きマーカー272を上昇位置に保持する。
また、線引きマーカー272を下げて圃場に線を引く場合には、ロック解除用のワイヤー267を引っ張ることによって、マーカーフック274と係止ピン288の係合が外れて、マーカーブラケット273が第一マーカー付勢バネ276の付勢力によって引っ張られて、線引きマーカー272を側方へ回動する。
そしてさらに、ワイヤー267の操作を止めると、マーカーフック274は第二マーカー付勢バネ268の付勢力によって先端が下方へ回動するように付勢されて、該マーカーフック274先端面274aが係止ピン288に当接し、これにより線引きマーカー272を下方へ回動するように押して、二つの付勢バネ276・268で線引きマーカー272を押し、線引きマーカー272が浮き上がることなく、常に圃場に突っ込んで確実に線を引くようにしているのである。
【0228】
次に、植付部への動力伝達構成を説明する。
図72は植付部への動力伝達構成を示す側面図、図73は植付部への動力伝達構成を示す平面図、図74は別形態の植付部への動力伝達構成を示す平面図、図75は別形態の植付部への動力伝達構成を示す平面図である。
【0229】
前述した如く、植付部9の植付伝動フレーム92内には、ユニバーサルジョイント部159を介して、ミッションケース6側に軸支したPTO軸65に連動連結されている。
具体的には、図72、図73に示すように、前記PTO軸65は、半割り形状のミッションケース6の合わせ面に設けた開口より突出され、PTO軸65に連動連結したPTO伝動軸158を合わせ面に沿ってその上方に配置されている。
前記PTO伝動軸158は、ミッションケース6の後上部に立設した支持部材160に枢支されている。このミッションケース6の合わせ面は、走行車両1の左右中央部となっており、PTO軸65及びPTO伝動軸158も同じ左右中央部に配置されている。
【0230】
そして、前記PTO軸65より動力を植付伝動フレーム92に伝達する構成としては、前後に直線状に伝達することが動力伝達経路が短くなるという観点より望ましいが、植付伝動フレーム92の左右中央部の前方にはセンターフロート97前部が前上方に反り上げられており、植付部9を上昇させた場合に、センターフロート97前部が動力伝達経路上に重なるため、植付伝動フレーム92の左右中央部に動力を入力することができないものであった。
【0231】
そこで、前述した如く、植付伝動フレーム92の右側の伝動パイプ164に入力軸185を軸支し、センターフロート97の側方より動力を取り入れる構成としている。この入力軸185前部とPTO伝動軸158とを、傾斜状に配置するユニバーサルジョイント部159を用いて連動連結し、平面視でセンターフロート97を迂回して配置されている。このユニバーサルジョイント部159は、前後端部にユニバーサルジョイントが形成されているので、PTO伝動軸158に対してこの入力軸185の軸芯が右側にずれ、さらに昇降リンク機構10の昇降駆動によって上下に平行に移動されても、動力を伝達することができる。
【0232】
よって、前記昇降リンク機構10の昇降駆動によって、図72中の二点鎖線のように植付部9を上昇させても、センターフロート97とユニバーサルジョイント部159とが干渉されることがなく、植付部9を下降させてもユニバーサルジョイント部159の前部側がミッションケース6後部の側方を通過されるので、ミッションケース6とも干渉されることがなくなっており、植付部9の昇降ストロークを長くすることができる。
さらには植付部9を昇降可能に吊設する昇降リンク機構10の前後長さを短くしても、上下の昇降ストロークを大きくすることができるのでき、機体全長を短くしたコンパクトな田植機を実現することができる。
【0233】
また、入力軸185を軸支した伝動パイプ164は、図73に示すように、前後方向に配置され、PTO伝動軸158と入力軸185とが平面視において平行となっている。さらには図72に示す如く、PTO伝動軸158に対して伝動パイプ164が平行に配置されているので、側面視においてPTO伝動軸158と入力軸185とが平行となっており、PTO伝動軸158からユニバーサルジョイント部159への動力伝達と、ユニバーサルジョイント部159から入力軸185への動力伝達とが等しくなっており、入力軸185へ伝達する回転数が増減変動することがなく、ミッションケース6で株間変速した動力が正確に伝達される。したがって、植付け駆動に悪影響を及ぼすことがなく植付性能が高く維持されている。
【0234】
また、図74に示すように、前上方に反り上がった前記センターフロート97前部の左右中央部に凹部97aを形成し、PTO伝動軸158後端部から後方へ直線状にユニバーサルジョイント部159’を突設して、植付伝動フレーム92の左右中央部に動力を伝達する構成とすることもできる。
この構成において、昇降リンク機構10を用いて植付部9を上昇させても、ユニバーサルジョイント部159’の途中部を凹部97a内に配置されるので、センターフロート97に干渉されることがない動力伝達経路を構成することができる。
なお、この場合には、センターフロート97前部に配置するセンサーリンク431を左右に位置をずらして配置してユニバーサルジョイント部159’と干渉することがないようにする必要がある。
【0235】
また、図75に示すように、ミッションケース6’を走行車両1の左右中央部より左右一方にずらして配置し、ミッションケース6’の合わせ面の上方であるPTO伝動軸158をセンターフロート97の側前方に配置し、PTO伝動軸158より後方に直線状にユニバーサルジョイント部159”を突設し、センターフロート97の反り上がった部分を迂回して植付伝動フレーム92内に動力を伝達する構成とすることができる。
この場合にも、植付部9を上昇させても、センターフロート97とユニバーサルジョイント部159”とが干渉されることがなく、動力伝達経路を短くすることができる。
【0236】
以上、何れにしても本実施例の田植機は、車輪等の支持構造やミッションケース内における動力伝達構成等がシンプルであり、走行車両全体の構成も簡略化されているので、組立作業も容易であり、剛性を損なうことなく軽量化・小型化されているので、全体としてコストがかからず、安価に製造することができる。
そして、各種レバー類も機能別に集中配置されて操作性が非常に長く、安全性の高い田植機が実現できる。
【0237】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1の如く、運転席に備える座席シート450を、着座部450bの後端から背もたれ部450aを立設して、ブロー成形法により一体的に成形した樹脂から構成すると共に、ブロー成形した座席シート450の表裏面を、圧着接合させてコンプレッション部450nを、前記着座部450bと背もたれ部450aの連結部に構成し、前記 着座部450bの底面には、前固定部450h・450hと後固定部450k・450kとが設けられ、前固定部450hには固定用孔450iが穿孔され、該固定用孔450iを介して、前固定部450h・450hを前部支持部材71に締結固定し、後固定部450k・450kを後部支持部材72に載置し、該前部支持部材71と後部支持部材72上に運転席7を固定載置可能とし、前記オペレーターの着座部450b上に、弾力性を有するクッション451を設けたので、座席シートとオペレーターとの接触部分で衝撃吸収され、座り心地を大きく改善でき、また、運転席の軽量化が図れ、組立に必要な素材コスト・加工コストも低減することができ、座り心地も従来の金属製座席シートに比べて大きく改善される。
このように、ブロー成形した座席シート450に450nなどのコンプレッション部を適宜設けることにより、座席シート全体の剛性が向上するため、素材が強度の低い樹脂故に懸念される剛性の不足を、解消することができるのである。
また、前記着座部450bの底面には、前固定部450h・450hと後固定部450k・450kとが設けられているので、前固定部450h・450hを前部支持部材71に、後固定部450k・450kを後部支持部材72に固定載置することにより、運転席7を載置固定することが容易になったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】小型乗用田植機の概略側面図である。
【図2】同じく概略平面図である。
【図3】予備苗載台を機体の内側に向けて取り付けた際の全体平面図である。
【図4】進行方向右側の予備苗載台を機体の内側に向くように取り付けた際の小型乗用田植機の全体斜視図である。
【図5】車体フレームとミッションケースの概略側面図である。
【図6】同じく概略平面図である。
【図7】ボンネットを外した状態の斜視図である。
【図8】ボンネットと燃料タンクを分解した状態の斜視図である。
【図9】田植機前部の側面図である。
【図10】車体カバーと車体フレームの平面図である。
【図11】後部カバーの平面図である。
【図12】前部カバーの平面図である。
【図13】滑り止め部材の斜視図である。
【図14】同じく正面図である。
【図15】エンジン及びエンジンカバー部分の側面図である。
【図16】同じく平面図一部断面図である。
【図17】操向ハンドルと各種操作レバー類との位置関係を示す概略斜視図である。
【図18】運転席から操向ハンドル越しに見た各種操作レバー類、及び油量計を示す概略平面図である。
【図19】運転席から操向ハンドル越しに見た各種操作レバー類、及び油量計を示す概略平面図である。
【図20】油量計を付設した燃料タンクの概略側面図である。
【図21】油量計を付設した燃料タンクの概略側面図である。
【図22】外周の一部に直線部を設けた操向ハンドルを示す概略斜視図である。
【図23】昇降リンク機構部分の概略側面図である。
【図24】ミッションケースの右側面図一部断面図である。
【図25】ミッションケースの平面展開断面図である。
【図26】ミッションケース前部の変速ギア構成を示す平面展開断面図である。
【図27】ミッションケースの左側面図である。
【図28】ミッションケースの伝動別実施例を示す平面展開断面図である。
【図29】ミッションケース下部の別実施例を示す側面断面図である。
【図30】ミッションケース下部の別実施例を有する田植機の全体側面図である。
【図31】ミッションケース前側部の株間変速のカバーの着脱構成を示す平面断面図である。
【図32】ミッションケース前下部のデフ機構を示す部分正面断面図である。
【図33】ミッションケース前部に配置する給油パイプの構成を示す側面図である。
【図34】ミッションケースへの動力断接操作構成を示す側面図である。
【図35】ミッションケースへの動力断接操作構成を示す平面図一部断面図である。
【図36】従来のブレーキロッドの配置構成を示すミッションケースの側面図である。
【図37】ステアリングシャフト下部の側面図である。
【図38】操向操作とデフロック機構との連動構成を示す平面図である。
【図39】植付伝動フレーム92の平面断面図である。
【図40】連結部材の側面図一部断面図である。
【図41】ヒッチの側面図である。
【図42】同じく後面図である。
【図43】苗載台下部のヒッチ部分の側面図である。
【図44】ヒッチの斜視図である。
【図45】苗載台の裏面から見た図である。
【図46】苗載台の側面図である。
【図47】苗載台支持フレームの平面図である。
【図48】フロート支持部の平面図である。
【図49】同じく側面図である。
【図50】駆動ケースの後面断面図である。
【図51】苗載台裏側の連結体部分を示す図である。
【図52】同じく従来の連結体を示す図である。
【図53】連結体の斜視図である。
【図54】植付フレーム前部の左側面図である。
【図55】縦送りローラーの正面断面図である。
【図56】縦送りローラーの側面図である。
【図57】苗台シューを左側によせて配置した苗載台の概略図である。
【図58】苗台シューを右側によせて配置した苗載台の概略図である。
【図59】苗載台の上下調節部分の斜視図である。
【図60】苗載台の底面図である。
【図61】苗載台の側面図である。
【図62】苗マット押えの正面図である。
【図63】苗マット押えの分解斜視図である。
【図64】支持部材の側面図である。
【図65】全条一体形成された苗マット押えの底面図である。
【図66】従来の苗マット押えの装着図である。
【図67】従来の条止めの装着図である。
【図68】サイドフロート支持部の側面図である。
【図69】同じく平面図である。
【図70】支点軸側部の線引きマーカー取付部の平面図である。
【図71】同じく側面図である。
【図72】植付部への動力伝達構成を示す側面図である。
【図73】植付部への動力伝達構成を示す平面図である。
【図74】別形態の植付部への動力伝達構成を示す平面図である。
【図75】別形態の植付部への動力伝達構成を示す平面図である。
【図76】機体の内側向きに取り付け可能とした予備苗載台の正面図である。
【図77】別形態のボンネットと燃料タンクを分解した状態の斜視図である。
【図78】座席シートの概略斜視図である。
【図79】座席シートの背面図である。
【図80】座席シートの平面図である。
【図81】座席シートのA−A側面断面図である。
【図82】座席シートのB−B側面断面図である。
【図83】操向ハンドルの防振構造を示すステアリングコラム上部の部分側面断面図である。
【図84】操向ハンドルの防振構造を示すステアリングコラム下部の部分側面断面図である。
【図85】操向ハンドルの別形態の防振構造を示すステアリングコラム上部の部分側面断面図である。
【図86】エンジン固定の構成を示す側面図である。
【図87】ステアリング切れ角規制手段を示す平面図である。
【図88】同じくA−A側面一部断面図である。
【図89】ステアリング切れ角規制手段の動作説明図である。
【図90】走行操作系レバーのレバーガイドを示す説明図である。
【図91】機体後部でカバー類を外した状態の背面図である。
【図92】ミッションケース及びその周辺の概略側面図である。
【図93】ミッションケースへの動力の断接機構と従動プーリのサブブレーキ機構との連動構成を示す側面図である。
【図94】従動プーリのサブブレーキ機構を無効可能な解除機構を示す平面図一部断面図である。
【図95】前部カバーの一部拡大側面図である。
【図96】補助ステップの拡大平面図である。
【図97】別形態の取付部を有する燃料タンクの側面図である。
【図98】エンジンのガイド板付き支持部材の斜視図である。
【図99】ブレーキ構成を示すミッションケース前部の平面展開断面図である。
【図100】ブレーキ組立構成を示す平面図一部断面図である。
【図101】別形態のブレーキ組立構成を示す平面図一部断面図である。
【符号の説明】
450 座席シート
451 クッション
450b 着座部
450c・450j・450m 水抜き用孔
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of a seat used for a driver's seat of a riding farm work machine such as a riding rice transplanter.
[0002]
[Prior art]
In conventional riding farm machines, a driver's seat is arranged behind the steering wheel so that an operator can sit and operate. Depending on the grade of this driver's seat, it is possible to form a single piece of plastic material by integrally molding synthetic resin or bending a steel plate, and press forming and welding methods for metal materials such as thin steel plates. There is an expensive one that is processed into a seat shape by applying a cushion, a cushion is provided thereon, and a cloth or a synthetic resin sheet is covered.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, although such an inexpensive seat can be easily manufactured, the cushioning property is poor, so that it is easy to get tired during long hours of work, and the seating part may become painful. In addition, expensive seats are heavy and difficult to handle during assembly and installation, leading to a decrease in productivity, and a problem that the weight of the vehicle body becomes heavy and fuel consumption deteriorates. In addition, the cost of metal seats was inevitable in terms of material costs and molding costs such as press working.
And in agricultural machines, especially rice transplanters, there is work in the rain, and rainwater tends to collect on the seat seats, but rainwater countermeasures have not been taken sufficiently, so sitting comfort in the rain is poor and driving There was a problem that operation was difficult.
In view of the above-described points, an object of the present invention is to provide a riding agricultural machine having a driver's seat that is lightweight, inexpensive, cushioning, and comfortable to sit in the rain.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The problems to be solved by the present invention are as described above. Next, means for solving the problems will be described.
The seat seat 450 provided in the driver's seat is made of a resin that is integrally formed by a blow molding method with a backrest portion 450a erected from the rear end of the seating portion 450b, and the front and back surfaces of the blow molded seat seat 450 are formed. The compression part 450n is formed by pressure bonding and is configured as a connection part between the seating part 450b and the backrest part 450a,On the bottom surface of the seating portion 450b, front fixing portions 450h and 450h and rear fixing portions 450k and 450k are provided, and a fixing hole 450i is drilled in the front fixing portion 450h, and through the fixing hole 450i, The front fixing portions 450h and 450h are fastened and fixed to the front support member 71, the rear fixing portions 450k and 450k are placed on the rear support member 72, and the driver's seat 7 is placed on the front support member 71 and the rear support member 72. Fixed mounting possible AndA cushion 451 having elasticity is provided on the seating portion 450b of the operator.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below based on examples shown in the drawings.
FIG. 1 is a schematic side view showing an entire riding rice transplanter A according to the present invention, and FIG. 2 is a plan view of the same.
The riding rice transplanter A is composed of a traveling vehicle 1 and a planting portion 9 connected to the rear portion of the traveling vehicle 1, and as shown in FIG. A rear wheel 3 is suspended, and an engine 5 serving as a power unit is mounted on the front portion of the body frame 4. A mission case 6 that is formed long in the front-rear direction is disposed at the center of the left and right sides of the body frame 4 behind the engine 5. The front wheel 2 is supported at the front of the mission case 6 and the rear wheel 3 is supported at the rear. Has been. On both sides of the bonnet 22 that covers the engine 5, spare seedling platforms 90 are disposed, and the transmission case 6 and the like are covered with a vehicle body cover 20 on which an operator rides. A driver's seat 7 is provided at the rear upper part of the vehicle body cover 20, and a steering handle 8 is provided behind the hood 22 at the front portion of the vehicle body cover 20.
[0006]
The planting part 9 is composed of a seedling stage 91 that is four-row planted, a plurality of planting claws 93, and the like. The planting transmission frame 92 is supported by the planting transmission frame 92 so as to be slidable in the left and right direction, and a planting claw 93 that is cranked by a crank mechanism is disposed at the rear of the planting transmission frame 92.
Therefore, the front wheel 2 and the rear wheel 3 are driven and moved, and one seedling is taken out by the planting claws 93 from the seedling mount 91 that can slide back and forth in the left and right directions, so that the seedling planting operation can be performed continuously. It is like that.
[0007]
A hitch 94 is provided at the front of the planting transmission frame 92 via a rolling fulcrum shaft 176. The hitch 94 includes a top link 11 pivotally supported on both the upper left and right sides of the hitch 94, and a lower left and right of the hitch 94. It is connected to the rear part of the traveling vehicle 1 through a lifting link mechanism 10 including a lower link 12 pivotally supported on both sides.
A base portion of a lift arm 13 is fixedly provided on the inner surface of the front end portion of the lower link 12, and the lift arm 13 protrudes upward in a direction substantially orthogonal to the arrangement direction of the lower link 12. A lift cylinder 15 that drives the lift link mechanism 10 to move up and down is connected to a lift arm 13 connected to the lower link 12.
[0008]
Further, a reinforcing link 14 is connected between the upper end of the lift arm 13 and the rear end of the lower link 12 so as to increase the rigidity of the lower link 12. The front end portions of the top link 11 and the lower link 12 are pivotally supported by pivot pins horizontally disposed between rear connection frames 43 and 44, which will be described later, and the rear connection frames 43 and 44 are lifted and lowered. 10 is also used as a support part, and stable raising and lowering of the planting part 9, reduction of the number of parts, and simplification of the configuration are achieved.
A parallel link for raising and lowering the planting part 9 is formed by the lifting link mechanism 10 so that the planting posture of the planted seedling does not change even if the planting unit 9 is raised and lowered according to the unevenness of the field.
[0009]
The vehicle body cover 20 on which the driver's seat 7 and the like are installed is provided with a main transmission lever 75, a seedling lever 76, a planting lift lever 77, a main clutch pedal 74, a brake pedal 73, and the like. A leveling center float 97 and side floats 98 and 99 for holding the planting part 9 at a constant height are disposed at the lower part. The center float 97 is arranged on the left and right center line of the traveling vehicle 1, and side floats 98 and 99 are arranged at symmetrical positions of the center float 97, so that the right and left balance of the planting part 9 is kept good, and the planting posture The plant is stabilized so that it can be planted accurately.
[0010]
Next, the configuration of each part will be described in detail. First, the mounting structure of the spare seedling stage will be described.
FIG. 3 is an overall plan view when the preliminary seedling stage is attached toward the inside of the aircraft, and FIG. 4 is a diagram of the small riding rice transplanter when the preliminary seedling stage on the right side in the traveling direction is attached so as to face the inside of the aircraft. FIG. 5 is a schematic side view of the vehicle body frame and the transmission case, FIG. 6 is a plan view of the same, FIG. 15 is a side view of the engine and the engine cover, and FIG. 76 is a spare that can be attached to the inside of the fuselage. FIG. 98 is a perspective view of a support member with a guide plate of the engine.
[0011]
The vehicle body frame 4 is constituted by a pipe body, and as shown in plan views of FIGS. 6 and 10, both sides are bent toward the rear of the machine body, and the front frame 40 is formed in a substantially U-shape that expands. When the case 6 is arranged, the rear side from the vicinity of the front end portion of the mission case 6 is parallel to the mission case 6, and the front side from the front end portion of the mission case 6 is formed to expand in a substantially C shape. It consists of a pair of left and right side frames 41 and 42.
The front ends of the side frames 41 and 42 that are widened in the shape of a letter C are connected to the rear side of the front frame 40. Further, as shown in FIG. 5, the rear portions of the side frames 41 and 42 are directed upward. It is bent.
[0012]
A stay 29 bent in an L shape in plan view is fixed between both side ends of the front frame 40 and the front end outside of the side frames 41 and 42, and a square pipe-like holding is provided outside the stay 29. The portion 28 is fixed, and the support 90 is inserted into and fixed to the support portion 28. As will be described later, the preliminary seedling stage 90 can be turned 180 degrees by removing the support 90a from the holding portion 28.
Further, since the front side of the side frames 41 and 42 is expanded in a letter C shape, a wide engine space can be secured, and the rear side of the side frames 41 and 42 from the vicinity of the front end portion of the transmission case 6 is the mission. Since it is parallel to the case 6, it is possible to secure an installation space for the rear wheel 3, various operation levers, and the like, and the fixing and connecting method thereof can be simplified.
[0013]
Further, as shown in FIG. 5, in a side view, a flat plate-like support member 50 extends from the center portion of the front frame 40 toward the rear lower side, and the engine 5 is placed on the support member 50. Has been. The front portion of the support member 50 is formed to bend upward toward the front frame 40, and the rear end portion of the engine support member 50 is supported by a connecting frame 45 that connects the side frames 41 and 42. An opening 50a is formed in the vicinity of the connecting portion.
[0014]
The openings 50a and 50b drilled in the support member 50 are designed to reduce the weight of the entire body and promote the heat dissipation effect of the engine 5. It can also be used as a drain insertion hole or for maintenance.
Further, since the support member 50 has a flat plate shape, it can be used as a protective cover under the engine 5 and can reduce the number of parts and reduce the weight as compared with the case where a separate protective cover is provided. It can be reduced, and the cost can be reduced.
And since the mounting height position of the engine 5 can be made lower than anything else, the center of gravity of the entire machine body can be lowered compared to the configuration arranged on the conventional frame, and the rice transplanter having an excellent fall angle. Can be realized.
[0015]
Here, another embodiment of the structure for attaching the engine 5 to the support member 50 will be described.
As shown in FIG. 98, long holes 50d, 50d, and 50d are formed long in the front-rear direction at the corners of the rear portion of the support member 50 ', and the board is bent from the vicinity of the side to guide the plates 50c, 50c, and 50c. Is standing up and down. The distance between the left and right guide plates 50c and 50c is the width on the outer side so that the base 5c of the engine 5 can be fitted, and the mounting holes 5d are formed on the front and rear left and right sides of the base 5c. It is drilled according to the left and right position. However, although the number of the guide plates 50c and the long holes 50d is three in this embodiment, the number is not limited, and the guide plate 50c may be configured to fix the stay by welding. It is.
[0016]
In such a configuration, when the engine is mounted, by placing the base 5c on the guide plate 50c, the base 5c can be slid back and forth along the guide plate 50c without being displaced laterally. 50d can be easily matched. Furthermore, by inserting a bolt from the mounting hole 5d of the base 5c into the long hole 50d of the support member 50 and fixing it, it can be fixed at an arbitrary position with high accuracy. In addition, by loosening the fastening of the fitting member and moving the inside of the long hole 50d, fine adjustment of the position can be easily performed even after the engine 5 is placed and fixed.
[0017]
Therefore, it is easy to mount the engine at the time of assembling the airframe, the assemblability is improved, and the vertical fine adjustment bolt that has been conventionally used is not required, so that the cost can be reduced. Furthermore, since the lateral displacement of the engine 5 is eliminated, it is possible to ensure a sufficient gap between surrounding exterior parts, electrical parts, and the like, and to maintain a good heat balance of the engine 5.
[0018]
Further, in the case of having a so-called belt tension clutch mechanism in which the power transmission is turned off by loosening the tension of the belt 54 from the engine 5 into the transmission case 6 as shown in FIG. It is particularly important that the belt 54 from the driven pulley 55 to the driven pulley 55 be arranged in a straight line, but by applying the above-described engine mounting structure, it is possible to prevent lateral displacement when the engine 5 is assembled, and the accuracy of this linear arrangement is also improved. It can improve and reduce belt wear and slip.
Note that the guide plate 50c is integrated with the support member 50 as described above, thereby ensuring the placement accuracy with the long hole 50d of the support member 50, and further reducing the number of parts to reduce costs. .
[0019]
Next, the preliminary seedling stage 90 will be described.
As shown in FIG. 1 to FIG. 6, holding portions 28 for inserting the columns 90 a of the preliminary seedling stage 90 through the stays 29 are provided at both end portions of the front frame 40. The lower end of the support 90a is inserted into the support 90, and a knob screw 350 is inserted from the front of the holding portion 28 to fix the support 90a, that is, the preliminary seedling stage 90.
[0020]
Since the preliminary seedling stage 90 is configured symmetrically, only one side will be described.
Support frames 351 and 351 in which pipes are bent in a U shape in a plan view are fixed to the upper part of the support 90a in two upper and lower stages, and a mounting plate 352 as a mounting portion on which a seedling box is placed on the support frames 351 and 351.・ 352 is fixed.
Moreover, the opening part 352a * 352a of this rear part of this mounting plate 352 * 352 is for lifting and taking out a seedling box from the bottom.
[0021]
As shown in FIGS. 1, 2, and 4, slide plates 353 and 353 are disposed on the lower surfaces of the mounting plates 352 and 352 as another mounting portion. The sliding plate 353 is integrally formed with a slide grip frame 353a, and the slide grip frame 353a is slidably supported on the support frames 351 and 351. The rear part of the slide grip frame 353a is extended to the lower rear part of the mounting plate 352, and the slide plate 353 is slid forward by holding the rear part of the slide grip frame 353a and pushing it forward. A seedling mat and a seedling box having a long length can be placed on the placement portion enlarged by the plate 352.
[0022]
Further, side frames 354 and 354 for receiving the seedling boxes are fixed to the side portions of the support frames 351 and 351, and a receiving plate 355 is fixed to the center of the lower side frame 354, The side frames 354 and 354 and the receiving plate 355 can store the tray (empty box) and the seedling mat extraction plate after the seedling mat is placed on the seedling mounting base 91.
[0023]
When the riding rice transplanter A is stored in a barn or the like, it could not be removed conventionally, but in this embodiment, the operator loosens the knob screw 350 and releases the fixing of the support 90a. The riding rice transplanter A can be stored in a state in which the paddy rice planting machine 90 is removed.
Therefore, the width of the riding rice transplanter A can be reduced and can be stored compactly.
[0024]
Further, when the riding rice transplanter A is stored in a barn or the like, conventionally, it has not been configured to be reversed backward or inward by inserting and removing the support 90a in order to store the spare seedling stage 90. From the state in which the seedling stage 90 faces the outside of the machine body, as shown in FIG. 3, the direction of the preliminary seedling stage 90 is rotated 180 degrees so as to face the inside of the machine body, and the support 90 a is inserted into the holding unit 28. If the knob screw 350 is inserted from the front of the holding unit 28 and the spare seedling stage 90 is stored in a state of being attached to the machine body, the preliminary seedling stage 90 can be fixed. The removed seedling mounting table 90 is not configured to be stored in a place different from the machine body in the storage room, can be compactly attached to the machine body, and can be efficiently stored in a storage place such as a barn. There is no burden of storing the stage 90 separately.
[0025]
At that time, as shown by the two-dot chain line in FIG. 3 and FIG. 76, the preliminary seedling stage 90 can be accommodated within the left and right width of the machine body. You will be able to do it.
As compared with the conventional configuration in which the spare seedling stage is rotated backward, the structure is simple and the number of parts can be reduced. Therefore, the assembling work is simple and inexpensive. It will be possible to manufacture.
[0026]
Further, as shown in FIGS. 3 and 4, when the preliminary seedling stage 90 is attached toward the inside of the machine body, the side frame 354 and the seedling mat mounting part of the preliminary seedling stage 90 in a plan view are mounted. If the plate 352 is overlapped with the sub-step 23, the width of the riding rice transplanter A can be reduced, and when stored in a barn or the like, the width can be reduced and stored compactly.
Further, conventionally, since the engine 5 is arranged on the frame and the bonnet position is high, even if the spare seedling stage 90 is rotated inward, the placement part of the preliminary seedling stage 90 is provided so as not to interfere with the bonnet 22. It was necessary to place it away from the side of the fuselage, and it could not be stored in a compact manner.
In the present embodiment, as described above, the lower portion of the engine 5 built in the bonnet 22 is disposed so as to protrude downward from the vehicle body frame 4 and the position where the engine 5 is disposed is lowered. When the seedling stage 90 is mounted so as to face the inside of the machine body, the bonnet 22 is located below the side frame 354 and the mounting plate 352 on the lower side of the preliminary seedling stage 90 and does not interfere with each other. It can be configured to overlap with the bonnet 22, can be made into a compact storage state by narrowing the left and right width of the fuselage, can be stored without taking up too much space in a storage place such as a barn, and from the factory At the time of shipment, a large number of aircraft can be loaded on the loading platform of a transport vehicle such as a trailer. Further, since the height of the bonnet 22 is lowered, the placement part of the preliminary seedling stage 90 can be arranged low, the visibility of the operator is improved, and the seedling mat and the seedling box are easily handled.
[0027]
Further, as shown in FIG. 3, since the preliminary seedling stage 90 can be stored in front of the traveling operation tools such as the main transmission lever 75 and the seedling lever 76, the preliminary seedling stage 90 can be operated in a plan view. Compared to the configuration that overlaps with the tool, the aircraft can be easily operated in the storage space such as a barn or on the road even when the spare seedling stage 90 is attached to the inside of the aircraft. It will not be damaged.
[0028]
Next, the structure of the bonnet 22, the substep 23, and the main step 32 is demonstrated.
7 is a perspective view with the bonnet removed, FIG. 8 is a perspective view with the bonnet and fuel tank disassembled, FIG. 9 is a side view of the front of the rice transplanter, and FIG. 10 is a plan view of the body cover and body frame. 11 is a plan view of the rear cover, FIG. 12 is a plan view of the front cover, FIG. 13 is a perspective view of the anti-slip member, FIG. 14 is also a front view, FIG. 16 is also a partial sectional view of the plan view, and FIG. FIG. 95 is a partially enlarged side view of the front cover, FIG. 96 is an enlarged plan view of the auxiliary step, and FIG. 97 is a fuel tank having an attachment portion of another form. FIG.
[0029]
As shown in FIG. 96, the auxiliary step 33 integrally formed with the rear cover 30 includes a wall surface 33a slightly inclined from the side of the main step 32 toward the outside of the machine body, and a front wheel 2 and a rear wheel 3 in side view, respectively. Are arranged between the front wheel 2 and the rear wheel 3 through a connecting portion composed of side surfaces 33b and 33c having a shape covering the same. Since the side surfaces 33b and 33c of the connecting part have shapes along the front wheel 2 and the rear wheel 3, respectively, they are also used as fenders for the front wheel 2 and the rear wheel 3. Even if the foot slides in the direction, the foot does not interfere with the front wheel 2 or the rear wheel 3. Further, since the auxiliary step 33 is supported from both sides in the front-rear direction, the strength of the auxiliary step 33 can be kept effective.
[0030]
A substantially trapezoidal opening 33e having a side 33d having a length approximately the same as the length in the front-rear direction of the auxiliary step 33 is formed in the wall surface 33a of the connecting portion. Even in this state, the vicinity of the auxiliary step 33 can be seen through the opening 33e. Therefore, it is possible to travel without taking off on a narrow road such as a narrow rutted road. In addition, since mud and the like accumulated in the step falls under the airframe from the opening 33e, slipping when riding on the auxiliary step 33 can be prevented and safety can be improved.
Further, by wrapping the opening portion 33e with a wheel, in this embodiment, the front wheel 2 in a plan view, the opening portion 33e is operated to descend to the front side of the machine body, such as loading and unloading on a transport vehicle on a road or over a fence. When moving while riding or riding, it is possible to visually check the wheel and the swaying plate or the saddle etc. through this opening 33e. Can be done.
[0031]
When the foot is put on the auxiliary step 33, the tip of the foot can be inserted into the opening 33e. Therefore, even if the auxiliary step 33 has a small depth, it is possible to reliably get on and off, and the width of the auxiliary step 33 in the horizontal direction of the body can be made as small as possible. It is the structure which can plan.
[0032]
Now, on the upper surface of the main step 32 and the sub-step 23 of the front cover 21, as shown in FIGS. 11 and 12, many anti-slip members 35 are integrally formed with the main step 32 and the sub-step 23, Moreover, they are arranged in a grid pattern.
Conventionally, the anti-slip member is formed on a rubber sheet, and the rubber sheet is attached to a step or the like, which increases the number of parts. In this embodiment, the anti-slip member 35 is integrally formed with the main step 32 and the sub-step 23 itself to reduce the number of parts. As shown in FIGS. 13 and 14, the shape of the anti-slip member 35 is integrally formed such that the central part is raised like a roof of the awning, and the slope is lowered as it goes outward.
However, this shape is not limited, and may be a shape such as a triangular pyramid or a quadrangular pyramid. As a result, mud, water and the like flow on the step surface without accumulating on the anti-slip member 35, so that the effect of preventing slip can be always maintained.
[0033]
Therefore, it is not necessary to separately use a step cushion or the like as in the prior art, so the number of parts can be reduced, and the cost can be reduced and the production process can be reduced. Further, by making the anti-slip member 35 in such a shape, the anti-slip effect is enhanced, and the safety at the time of getting on and off in front of the machine body and transferring the seedling mat from the preliminary seedling mounting base 90 to the seedling mounting base 91 is reduced. I can keep it. In particular, when the anti-slip members 35 are arranged in a lattice shape, the drainage / drainage effect is high, and mud clogging between the anti-slip members 35 can be prevented.
[0034]
Further, as shown in FIGS. 10 and 95, the front cover 21 is fixed to the vehicle body frame 4 by a fastener 25 with a gripping portion such as a knob screw, and a tool is required by operating the fastener 25. It is configured so that it can be easily attached and detached without cost, and cost reduction is achieved.
The fastener 25 with a gripping part is screwed into the lower surface of the front cover 21 on the sub-step 23 side from below the body frame 4 through a through hole 24a formed in a fixing part 24 provided on the body frame 4. Thus, the upper surface of the sub-step 23 is not affected by the design by the fastener 25 with the gripping portion, and a wide and safe step surface can be secured.
[0035]
Furthermore, the fastener 25 with the gripping portion is provided on the lower surface of the sub-step 23 and in the vicinity of the side of the bonnet 22 so that it is easy to reach from the outside and maintenance management is easy, and a rib protruding downward from the lower surface of the sub-step 23 By positioning the fastener 25 with the gripping portion by being positioned inwardly, it is possible to perform the rotation operation, such as mud spilling from the upper surface of the sub-step 23, water without splashing, when getting on and off, replenishing the seedling mat, etc. At the time of work, the legs are not caught when passing through the sub-step 23 beside the bonnet 22.
[0036]
In order to prevent the fastener 25 with gripping part from loosening and coming off due to vibration during work, a restricting tool 26 such as a flat head pin protrudes from the horizontal direction substantially perpendicular to the axial direction of the fastener 25 to grip it. The rotation of the fastener 25 is restricted by engaging with the concave gripping portion of the fastener 25 with a portion. At this time, the restricting tool 26 is inserted into a hole of a stay 29 provided in the vehicle body frame 4 so as to be slidable in the horizontal direction. Slip is suppressed.
[0037]
Further, as shown in FIGS. 5, 6, and 15, a flat plate-like support member 50 is provided from the center of the front frame 40 toward the rear lower side, and the engine 5 is mounted on the support member 50. It is placed. An output shaft 52 protrudes laterally from the engine 5, and a drive pulley 53 is integrally attached on the output shaft 52. A belt 54 that transmits power to the driven pulley 55 of the transmission case 6 and a pump belt 281 that transmits power to a pump pulley 282 disposed in front of the drive pulley 53 are hung on the drive pulley 53.
As shown in FIGS. 15 and 16, a belt cover 283 that integrally protects the belt 54, the pump belt 281, the drive pulley 53, and the pump pulley 282 is attached. The belt cover 283 is configured to cover at least a side surface, a lower surface, and a front surface of a belt and pulleys to be protected, and slits 283a, 283a,.
[0038]
With such a configuration, safety is improved, and the escape path of hot air is ensured despite the fact that it is disposed in the vicinity of the engine 5, the ambient temperature of the belts is reduced, the engine 5 body The heat balance is improved.
Further, since the belt cover 283 is made of resin and is of a fitting type, it can be attached / detached with one touch and has excellent maintainability.
[0039]
The upper part of the engine 5 is covered with a bonnet 22 that is an engine cover, but the lower part of the engine 5 protrudes downward from the vehicle body frame 4 as shown in FIG. The cooling air intake 5a in the vicinity of the recoil starter is exposed from below the vehicle body frame 4, and the exhaust port of the muffler 5b, which is relatively hot, is disposed on the opposite side of the cooling air intake 5a toward the outside of the machine body. As a result, there is no intake resistance of the cooling air and suction loss is reduced, and the temperature of the cooling air can be lowered.
And since heat can be radiated from the part where the engine 5 is exposed, the heat balance of the engine 5 becomes good and the output is not reduced. Therefore, a rice transplanter with excellent heat balance can be realized.
[0040]
The fuel tank 136 is supported and attached to a stay 137 fixed to the engine 5, and as shown in FIG. 9, the tank support portion 137 a of the stay 137 protrudes so as to be positioned above the bonnet 22. The tip of the tank support portion 137a is attached and fixed to a mounting portion 136a formed on the side of the fuel tank 136 by a fixing means such as a bolt.
[0041]
With this configuration, the support member for the fuel tank such as the stay can be simplified, and the number of parts can be reduced. In addition, since the fuel tank 136 can be easily removed, the maintenance is excellent.
[0042]
Further, in FIG. 97, mounting recesses 136e and 136e are provided on the lower surfaces of both side portions of the fuel tank 136, and mounting portions 136d and 136d project downward from the mounting recesses 136e and 136e, so that the tank support portion 137a It can be attached to the tip by a fixing means such as a bolt and is completely hidden from the top view.
Therefore, in such an attachment method, even if the fuel tank 136 itself is used as an exterior part, troubles and problems such as catching do not occur.
[0043]
Here, the fixed structure of the engine 5 will be described.
As shown in FIG. 86, a stay 137 protrudes forward from a substantially vertical center portion of the steering column 150, and the stay 137 is fastened to the upper portion of the engine 5 with a bolt or the like to fix and support the engine 5. On the other hand, the lower end of the steering column 150 is fixed to the mounting member 51, and the mounting member 51 extends from the front support member 50, and the engine 5 is mounted and fixed on the support member 50. .
That is, since the upper and lower portions of the engine 5 are fixed to the vehicle body frame 4 through a plurality of members such as the support frame 470 including the mounting member 51 and the support member 50, the rigidity is increased, and the engine 5 The role as a body reinforcement member can be taken and the burden to the vehicle body frame 4 is reduced. Therefore, the number of parts of the frame can be reduced, the wall thickness can be reduced, and the weight of the vehicle body can be reduced.
[0044]
Further, as described above, since the steering column 150 is connected and fixed to the upper part of the engine 5 via the stay 137, the rigidity of the steering column 150 itself can be increased.
Therefore, there is a problem that the steering column 150 is bent even when a lateral overload is applied to the steering handle 9 fixed to the upper end portion of the steering shaft 81 supported on the steering column 150 during traveling. Does not occur.
In addition, the increase in rigidity acts as a resistance against vibration propagating from the engine 5 to the steering handle 8 via each member, and the amplitude is remarkably reduced.
[0045]
Further, since the lower end of the steering column 150 is also fixed to the lower portion of the engine 5 via the support frame 470, a substantially U-shaped frame in side view is formed by the stay 137, the steering column 150, and the support frame 470. It is configured.
When the engine 5 is arranged and fixed between the open portions of the U-shaped frame, a firm rectangular structure is formed, so that the rigidity is further increased, and accordingly, the vibration propagation to the steering handle 8 is also sufficient. Therefore, the driving operability is greatly improved.
[0046]
The rear portion of the mounting member 51 constituting the support frame 470 is formed long in the front-rear direction substantially at the center of the left and right sides of the body frame 4, and the front end portion of the integrated transmission case 6 that supports the front wheels 2 and the rear wheels 3 at the front and rear portions. The transmission case 6 also functions as a reinforcing member for the substantially U-shaped frame in the side view, so that the rigidity can be further increased.
[0047]
Now, since the fuel tank 136 is mounted above the engine 5, it is necessary to protect the fuel tank 136 from heat dissipation of the engine 5. Therefore, as shown in FIGS. 7 and 8, the bonnet 22 of the present embodiment forms a shielding recess 22 b by forming the upper surface of the bonnet 22 where the fuel tank 136 is located as a recess, and the shielding recess 22 b serves as the engine 5 and the fuel. It is also possible to insert between the tanks 136 so that the bottom of the fuel tank 136 is fitted and attached.
By providing the heat shield member with the heat shield member 22b, the heat shield member attached to protect the fuel tank 136 is not required and the heat balance of the fuel tank 136 is adjusted by the bonnet 22. Since it can be adjusted, the cost can be reduced by reducing the number of parts. In addition, the assembly process is simplified and the maintainability is improved by reducing the number of parts.
However, the fuel tank 136 mounting portion on the upper surface of the bonnet 22 may be cut out and opened, and a shielding member may be attached to that portion.
[0048]
The shielding recess 22 b on the upper surface of the bonnet 22 is formed in accordance with the shape of the lower part of the fuel tank 136. The lower portion of the fuel tank 136 is formed with a convex portion 136b that protrudes in the lower direction in a shape substantially along the outer periphery of the tank. A concave portion 22c on the upper surface of the bonnet 22 is configured in accordance with the shape of the convex portion 136b. The rear of the recess 22c is opened, the bonnet 22 is inserted from the front of the vehicle body, and can be attached / detached with a simple operation. When the bonnet 22 is attached / detached, it serves as a guide for the fuel tank 136 and prevents lateral displacement. Can be done. The recess 22c is open at the rear, so that no dirt such as water and mud is collected in the recess 22c.
[0049]
8, 9, and 12, a plurality of heat radiating holes 22 a, 22 a, and the like for radiating heat from the engine 5 are provided at positions on the upper surface of the bonnet 22 that do not overlap the fuel tank 136 in a plan view. Has been drilled. The heat radiating holes 22a, 22a,..., Need not be overlapped with the fuel tank 136 in plan view, and need only be above the lower engine 5. In this embodiment, the heat radiating holes 22a, 22a,. However, it can be on the side.
In this way, by opening the heat radiation holes 22a, 22a..., Heat can be radiated effectively in order to maintain the heat balance of the engine 5, and the fuel tank 136 is protected from high temperature heat due to heat radiation of the engine 5. Can do it.
[0050]
Next, another embodiment in which the bonnet 22 can be attached and detached will be described.
As shown in FIG. 77, a convex portion 136b that protrudes downward is formed in the lower portion of the fuel tank 136 in the same manner as described above. A rib 22d is formed in a U shape in plan view on the upper surface of the bonnet 22 in accordance with the shape of the convex portion 136b, and the upper portion of the bonnet 22 surrounded by the rib 22d is shielded from heat between the engine 5 and the fuel tank 136. It is a member.
The rear of the rib 22d is opened, the bonnet 22 is inserted from the front of the vehicle body, and can be attached / detached with a simple operation. When the bonnet 22 is attached / detached, it becomes a guide for the fuel tank 136, As in the case of forming the concave portion 22c, the lateral displacement can be prevented, and dirt such as water, mud and the like is not collected from the opening of the rear portion of the rib 22d.
[0051]
Further, as shown in FIGS. 8 and 10, a recessed portion 136c having a U-shaped groove in plan view is formed in the rear portion of the fuel tank 136, and the front portion of the steer shaft 81 can be inserted into the recessed portion 136c. As shown in FIG. 9, a ring-shaped stopper member 280 is fixed to the middle part of the steering shaft 81.
Thus, by fitting the steer shaft 81 into the recess 136c of the fuel tank 136, the upward movement is restricted by the stopper member 280. In addition, the structure can be simplified and the weight can be reduced. The stopper 280 also plays a role of positioning the fuel tank 136 when the fuel tank 136 is mounted.
[0052]
Next, the anti-vibration structure of the steering handle will be described.
FIG. 83 is a partial side sectional view of the steering column upper portion showing the steering handle vibration-proof structure, FIG. 84 is a partial side sectional view of the steering column lower portion showing the steering handle vibration-proof structure, and FIG. 85 is another embodiment of the steering handle. It is a partial side sectional view of the upper part of the steering column showing the vibration isolating structure.
[0053]
As shown in FIG. 83, the steering shaft 81 is inserted from below into the turning center of the steering handle 8 and the upper end thereof is bolted with a bolt 457 so that the upper end of the steering shaft 81 is attached to the steering handle 8. Fastened / fixed. The upper portion of the bolt 457 is covered with a protective cap 456 for preventing loosening.
[0054]
The steering shaft 81 is inserted into the steering column 150, and a cylindrical vibration isolating member 452 is fitted on the steering shaft 81 in the vicinity of the upper end portion of the steering column 150, and the lower surface of the vibration isolating member 452 is a fixing ring 454. The fixed ring 454 is hooked to a ring-shaped recess having a part of its outer peripheral portion formed on the inner wall of the steering column 150. The small amount of the vibration isolating member 452 provided in this manner causes the steering ring The vibration transmitted from the engine 5 transmitted through the column 150 is absorbed and attenuated, and the vibration transmitted to the steering handle 8 via the steering shaft 81 can be reliably reduced.
[0055]
A bearing member 453 is fitted on the steering shaft 150 below the fixed ring 454, and the outer periphery of the bearing member 453 is brought into contact with the inner surface of the steering column 150, while the inner periphery of the bearing member 453 and the steering shaft 81 are A clearance is provided between the outer surfaces so that vibration from the steering column 150 is not transmitted to the steering shaft 81 via the bearing member 453. Further, below this bearing member 453, a fixing ring 455 for preventing the bearing member 453 from slipping is supported by a ring stopper 458 such as welding.
[0056]
Therefore, when an excessive lateral load is not applied to the steering handle 8 as in normal driving, the steering shaft 81 is supported only by the vibration isolating member 452, and the vibration from the steering column 150 is Since it is almost absorbed by the vibration isolating member 452, the steering handle 8 with less vibration can be realized. Further, even when a large lateral load is applied to the steering handle 8, it is supported by the bearing member 453 having a gap with the steering shaft 81, so that there is no particular problem in strength.
[0057]
Furthermore, a recess 452a can be provided at the center of the inner side of the vibration isolator 452. As a result, the contact area between the vibration isolating member 452 and the steering shaft 81 can be reduced, and the cross-sectional area of the vibration transmission path can be reduced, so that the steering handle 8 is more difficult to transmit vibration. In addition, it is possible to reduce the frictional force between the steering shaft 81 and the steering column 150 when the steering handle 8 is rotated by enclosing a lubricant such as grease inside the recess 452a.
[0058]
Here, regarding the anti-vibration structure in the vicinity of the upper end of the steering column 150, a structure in which the anti-vibration part is an integrated structure will be described in addition to the structure described so far.
As shown in FIG. 85, an inner collar 462 is provided on the inner surface of the cylindrical vibration-proof member 461, and a lower fixing ring 459 is fixed to the lower end of the inner collar 462. A part of the periphery can be hooked in a recess in the outer wall of the steering shaft 81, while an outer collar 463 is fitted on the outer surface of the vibration isolation member 461, and an upper fixing ring 460 is fitted on the upper end of the outer collar 463. Is fixed, and a part of the outer peripheral portion of the upper fixing ring 460 can be hooked in a concave portion of the inner wall of the steering shaft 81.
Therefore, since the strength that is insufficient with only the vibration isolating member 461 is compensated with the collar, the bearing member 453 becomes unnecessary, the number of parts can be reduced, and since it is integrated, the vibration isolating member 461 can be easily mounted. It became a thing.
[0059]
Further, a countermeasure for vibration transmitted from the vicinity of the lower end portion of the steering column 150 will be described.
As shown in FIG. 84, a cylindrical connecting member 465 having a groove on the inner surface is fixed to the lower end of the steering shaft 81, and a lower end of the steering column 150 is fixed to the lower side of the connecting member 465. 51, a gear rotation shaft 464 is pivotally supported at the rear portion of the mounting member 51, and a grooved portion 464 a on the upper portion of the gear rotation shaft 464 is inserted and meshed with the connecting member 465. A gear 83 formed at the lower portion of the gear rotation shaft 464 is engaged with a steering gear 82 pivotally supported by a rotation shaft 84 protruding downward from the mounting member 51, and by rotating the steering handle 8, The steering gear 82 is rotated via the steering shaft 81, the connecting member 465, the gear rotating shaft 464, and the gear 83, and the pair of left and right steering rods 85 connected to both sides of the front portion of the steering gear 82 are operated. The direction of the front wheel 2 is changed.
[0060]
Since the attachment member 51 is attached to the support member 50 on which the engine 5 is mounted, the vibration of the engine 5 is transmitted to the gear rotation shaft 464 via the attachment member 51. The coupling between the shaft 464 and the connecting member 465 has a structure with play such as splines and serrations.
Therefore, the vibration transmitted from the engine 5 via the mounting member 51 and the steering gear 82 is almost damped by the play between the members in the spline coupling and the serration coupling, so that the vibration of the steering handle 8 can be greatly reduced. It is.
[0061]
Next, the structure of the driver's seat will be described.
78 is a schematic perspective view of the seat, FIG. 79 is a rear view of the seat, FIG. 80 is a plan view of the seat, FIG. 81 is a cross-sectional side view taken along line AA of the seat, and FIG. It is side surface sectional drawing.
[0062]
As shown in FIGS. 78 and 81, the seat seat 450 constituting the driver's seat 7 is an integrally formed product by blow molding, and the seat seat 450 is elastically placed on a seating portion 450b on which an operator sits directly above. A rich cushion 451 is adhered with an adhesive or the like, a backrest portion 450a is erected from the rear end of the seating portion 450b, and a portion of the backrest portion 450a that directly touches the operator's body has appropriate elasticity. By forming the cushion portion 450f, the contact portion between the seat seat 450 and the operator can have an impact absorbing performance, and the sitting comfort can be greatly improved as compared with the conventional metal seat seat.
[0063]
Further, as shown in FIGS. 80 and 82, the bottom surface of the seating portion 450b is provided with front fixing portions 450h and 450h and rear fixing portions 450k and 450k. The front fixing portion 450h has fixing holes 450i. A drain hole 450j is drilled, and similarly, a fixing hole 450l and a drain hole 450m are also drilled in the rear fixing portion 450k.
Of these, the front fixing portions 450h and 450h are fastened to the front support member 71 and the rear fixing portions 450k and 450k are fastened and fixed to the rear support member 72 through the fixing holes 450i and 450l, as shown in FIG. In addition, the driver's seat 7 can be mounted and fixed on the front support member 71 and the rear support member 72. Further, rainwater and the like are easily drained from the drain holes 450j and 450m, so that water does not easily collect in the recesses of the seating portion 450b.
In addition, the rigidity of the seat sheet 450 is improved by providing compression parts 450p and 450p between the front fixing part 450h and the rear fixing part 450k.
[0064]
As shown in FIGS. 80 and 82, the connecting part between the seating part 450b and the backrest part 450a is a part where the operator's body does not come in contact, and the front and back surfaces are crimped and joined to form a compression part 450n. Further, the drainage holes 450c and 450c are opened in the compression portion 450n.
On the other hand, as shown in FIGS. 79 and 81, similarly, a compression portion 450q in which the front and back surfaces are pressure-bonded and joined is also provided on the upper portion of the backrest portion 450a, and an auxiliary hole 450d is opened in the compression portion 450q. .
[0065]
In this way, by appropriately providing a compression portion such as 450p, 450n, 450q, etc. to the blow molded seat sheet 450, the rigidity of the entire seat seat is improved, so the lack of rigidity that is a concern because the material is a low-strength resin. It can be solved.
In addition, by providing drain holes such as 450j, 450m, 450c, etc., the rainwater accumulated on the lower and upper surfaces of the cushion 451 can be drained smoothly. The machine improves sitting comfort in the rain and makes driving easier.
Further, the member around the auxiliary hole 450d can be used as a handrail portion 450e for a hand placement place or a work auxiliary member at the time of getting on and off or at the time of seedling joining.
[0066]
Next, the arrangement of various operation levers and the steering handle will be described.
FIG. 17 is a schematic perspective view showing the positional relationship between the steering handle and various operation levers. FIG. 18 is a schematic plan view showing the various operation levers and the oil gauge as seen from the driver's seat through the steering handle. 19 is a schematic plan view showing various operation levers and an oil gauge as seen from the driver's seat through the steering handle, FIG. 20 is a schematic side view of a fuel tank provided with an oil gauge, and FIG. 21 is an oil gauge. 22 is a schematic side view of the attached fuel tank, and FIG. 22 is a schematic perspective view showing a steering handle provided with a straight portion on a part of the outer periphery.
[0067]
As shown in FIGS. 9, 17, and 18, the various levers are disposed substantially symmetrically on the left and right sides of the steering column 150 of the steering handle 8, that is, the lower side of the steering shaft 81, which is located in the center of the body. A travel operation section, which will be described later, is centrally arranged on the left side in plan view toward the front of the machine body, and an engine operation section, which will be described later, is centrally arranged on the right side.
The planting operation unit is concentrated on the right side of the driver's seat 7. If the levers for operating each function are concentratedly arranged at different locations in each operation system in this way, each operation becomes easy to understand and handling is improved, which is preferable.
In the illustrated example, the traveling operation system is arranged on the left and the engine operation system is arranged on the right.
[0068]
This will be described more specifically.
First, a lever guide portion 150a that is substantially horizontal when viewed from the side is formed at a portion where the traveling operation portion is disposed, and the main transmission lever 75 and the seedling lever 76 that are levers as the traveling operation portion are moved in the front-rear direction. As an operation, the main transmission lever 75 is arranged on the inner side of the machine body and the seedling lever 76 is arranged on the outer side of the machine body.
[0069]
As described above, when the lever guide portion 150a in which the main transmission lever 75 and the seedling lever 76 are disposed is substantially horizontal when viewed from the side, the lever guide portion 150a is positioned at the same position as compared with the case where the lever guide portion 150a is tilted upright. For example, in the case of the main transmission lever 75, the lever cross-sectional area parallel to the lever guide surface in the neutral position becomes small, and therefore the position position of each lever can be clearly seen.
And, if the main transmission lever 75 that is frequently used is arranged closer to the driver's seat 7, there is an advantage that the gear shifting operation can be easily performed, and if the seedling lever 76 is arranged outside, There is an advantage that it becomes easy to operate when getting off the aircraft.
That is, a brake mechanism and a clutch function which will be described later can be performed, and entry / exit to a farm field, loading / unloading to / from a transport vehicle, and the like can be easily performed, and a seedling lever 76 can be operated while viewing the planting position after getting out of the body. Therefore, planting can be performed up to the point just past the heel, and there is no need to perform hand planting at the end.
[0070]
On the other hand, an operation panel 150b directed toward the driver's seat 7 is formed at a portion where the engine operation unit is disposed, and a key switch 151, a choke 152, and a gripping portion 153a of the recoil starter 153 are disposed in that order from the inside of the aircraft. Further, a grip portion of the accelerator lever 78 is disposed above.
In addition, since the operation panel on which the engine operation unit is disposed is provided in a substantially vertical direction, the distance between the operator and the engine operation unit is reduced. Therefore, the operations performed mainly while sitting in the driver's seat are very easy, and since they are arranged in the order of less operating force from the inside of the aircraft and are arranged in the order of operation from the inside of the aircraft, The layout is easy to understand, the operability is greatly improved, and the workability is very good.
Further, since each operation tool is provided at a position close to the engine 5, the interlocking connection from each operation tool to the engine 5 can be simplified.
[0071]
As shown in FIG. 17, a seedling alarm buzzer stop means 201 is disposed at the upper right corner of the operation panel 150b.
That is, since the seedling alarm buzzer stop means 201 is installed in the vicinity of the side surface opposite to the traveling operation system lever with the steering handle 8 interposed therebetween, even if the seedling alarm buzzer suddenly starts to sound, The seedling alarm buzzer stop means 201 can be pressed without touching the transmission lever 75, the seedling lever 76, etc., so that the seedling alarm buzzer can be quickly stopped.
That is, it is excellent in operability because it is not disturbed by the travel operation system lever, and accidents due to erroneous operations can be prevented in advance.
Further, since the seedling alarm buzzer stop means 201 is located outside the other switches such as the key switch 151 and the choke 152 disposed on the operation panel 150b, it can be operated without interference. It is also a configuration.
[0072]
Next, the positional relationship between the various operation levers and the steering handle 8 will be described.
First, as shown in FIGS. 17 to 19, the steering handle 8 has three spokes 200 extending in the radial direction from the upper end of the steering shaft 81 protruding upward from the center of the machine body, and the tip of the spoke 200. The inner side of the ring-shaped grip 210 is fixedly supported to form the steering handle 8.
Further, the steering column 150 disposed in the middle of the steering shaft 81 is provided with a lever guide portion 150a provided with a travel operation system lever on the left side in the aircraft traveling direction, and on the right side with the engine operation. An operation panel 150b in which a system lever is disposed is formed, and a fuel tank 136 is disposed in the front.
[0073]
The three spokes 200 arranged in a Y-shape when the steering handle 8 faces the straight direction are arranged so as to become a rear spoke 200a, a left diagonal front spoke 200b, and a right diagonal front spoke 200c. Three space portions 209a, 209b, and 209c are formed with the grip portion 210.
With this arrangement and the operator seated, the operator can check the key switch 151, the choke 152, the seedling alarm buzzer stop means 201 and the operation panel 150b through the space portion 209b, and also through the space portion 209c. The main transmission lever 75, the seedling lever 76 and the lever guide portion 150a thereof can be confirmed, and can be confirmed while sitting in the driver's seat 7 without being disturbed by the steering handle 8, and the field of view can be viewed from the front. There is no need to move it to the side, and there is no inconvenience that the planting strip is bent and cannot be planted neatly, so that erroneous operation can be prevented and safety can be improved.
[0074]
Further, the fuel tank 136 can be confirmed through the space portion 209a. The fuel tank 136 is provided with a residual oil amount confirmation means 202. As the residual oil amount confirmation means 202, FIG. As shown in FIG. 21, a transmission oil meter 202a, a float oil meter 202b, and the like can be given. The transmissive oil meter 202a is provided with a transparent portion 203 in a part of a fuel tank 136, and a scale 204 is cut into the transparent portion 203 so that the oil level can be seen through from the outside so that the oil amount can be confirmed. The float type oil amount meter 202 b has a display unit 205 and a surveying unit 206, and the oil amount can be confirmed by the display unit 205.
[0075]
That is, since the amount of residual oil can be confirmed during operation through the space portion 209a, it is possible to continue the operation without worrying about running out of fuel.
Note that the number and shape of the spokes 200 are not limited, the grip portion 210 of the steering handle 8 can be reliably supported and fixed, and then the operating portion under the steering handle 8 is connected to the driver's seat 7. Anything that can be confirmed while sitting in the room.
[0076]
Next, another embodiment of the steering handle 8 will be described.
In FIG. 22, the steering handle 207 is in a straight traveling state, the rear portion is a left and right linear portion 207 b, and the left and right center front portion of the linear portion 207 b is fixed to the upper end of the steering shaft 81. An arc-shaped gripping portion 207a centering on the steering shaft 81 is formed from both sides of the straight portion 207b to the front as in the prior art.
With this configuration, since the steering handle is normally oriented in the straight direction as compared with the conventional circular handle, the distance between the straight portion 207b and the driver's seat 7 is increased.
That is, when moving around on the main step 33 such as when seedling or getting on and off, the foot in front of the driver's seat 7 spreads, so that it is easy to move, and it is possible to improve safety without improper operation or hitting the body. .
Further, the structure of the steering handle 207 can be simplified, the cost can be reduced, and the handle is eliminated behind the straight portion 207b, so that the positions of the lever and the switch can be easily confirmed.
[0077]
Here, the structure for reducing the load on the vehicle body frame 4 and the mission case 6 will be described. FIG. 91 is a schematic diagram of a partial rear cross-section with the covers removed at the rear of the aircraft, and FIG.
[0078]
First, a description will be given of a configuration in which the mission case 6 is a part of the components and has a substantially triangular frame structure in a side view.
As shown in FIG. 1, the transmission case 6 has a rear portion of the vehicle body frame 4 from the substantially lower center in the front-rear direction of the vehicle body frame 4 formed at the front low and rear height so that the rear portion is separated from the lower surface of the main step 32. It extends to the lower rear side of the end portion and is formed to be long in the front-rear direction, and as shown in FIG. Therefore, an effective space for arranging the PTO transmission shaft 158 to the planting part 9, the lifting cylinder 15 for raising and lowering the planting part 9, and various operation levers can be secured above the rear part of the transmission case 6. Can be shortened, and a simple arrangement configuration without waste can be achieved, and the degree of freedom in design can be improved.
[0079]
Further, as shown in FIGS. 5, 6, 23, and 24, the side frames 41 and 42 constituting the vehicle body frame 4 are formed such that the rear side is bent upward from the substantially central portions 41a and 42a in the front-rear direction. The center frame 46 is installed in the body width direction in the vicinity of the central portions 41a and 42a that start to bend. A midway portion of the transmission case 6 is connected to an attachment member 47 provided at a substantially center of the center frame 46 in the body width direction.
Further, a PTO shaft 65 protruding rearward from the upper part of the middle part of the transmission case 6 is disposed.
Upper end portions of rear connecting frames 43 and 44 connected to a rear axle case 38 integrally provided at the rear portion of the transmission case 6 via a mounting plate 39, and rear end portions of the side frames 41 and 42 And the side frames 41 and 42, the rear connection frames 43 and 44, and the transmission case 6 constitute a substantially triangular frame 483 in a side view.
[0080]
The rear frame 48 extends in the width direction of the vehicle body at the portion where the rear end portions of the side frames 41 and 42 are connected to the upper end portions of the rear connection frames 43 and 44, that is, the uppermost apex portion constituting the substantially triangular frame 483. The rear rear surface of the driver seat installation portion 31 of the rear cover 30 is placed and fixed on the rear frame 48, and the load of the driver seat 7 on which the operator 482 is seated is supported via the rear support member 72. It is configured.
The support member 49 erected substantially in the middle between the center portions 41a and 42a and the rear end portions 41b and 42b of the side frames 41 and 42 is composed of a pipe stay or the like erected in the body width direction. The lower front side of the installation portion 31 is placed and fixed on the top, and the front support member 71 of the driver's seat 7 is connected via a connecting member.
[0081]
The rear part of the driver's seat 7 is arranged so that the rear part of the driver's seat 7 is located just above the apex part of the frame constituting the substantially triangular shape as described above. If the rear lower end portions of the supporting rear connection frames 43 and 44 are configured to be supported by the transmission case 6, most of the operator load 480 applied to the driver's seat 7 is firmly supported by the apex portion and the transmission case 6. Will be able to.
[0082]
As shown in FIG. 92, various external forces are acting on the substantially triangular frame 483 in addition to the operator load 480. Among these external forces, the main link is the top link constituting the elevating link mechanism 10. 11 and the lower link 12, there is a rear load 481 acting on the rear connection frames 43 and 44 from the planting part 9.
Further, a thrust force 484 that pushes up the front wheel 2 upward and a thrust force 485 that pushes up the rear wheel 3 act on the front wheel shaft 66 and the rear wheel shaft 69 of the substantially triangular frame 483, respectively.
[0083]
That is, a strong substantially triangular frame 483 including the rear part from the central portions 41a and 42a of the side frames 41 and 42, the rear connecting frames 43 and 44, and the mission case 6 is formed, and the apex of the substantially triangular frame 483 is formed. The operator load 480 acts on the rear side, the rear load 481 from the planting portion 9 acts on the rear side, and the push-up forces 484 and 485 from the wheels can act on the front and rear ends of the lower side. Therefore, each load is distributed and supported by the substantially triangular frame 483.
Therefore, the transmission case 6 functions as an effective strength reinforcement member of the rice transplanter together with the vehicle body frame 4 in spite of the small number of attachment points, and the rigidity and strength of the vehicle body frame 4 in the horizontal, vertical and torsional directions are greatly improved. is there.
[0084]
As described above, by simply connecting the vehicle body frame 4 to the front, rear, and center of the transmission case 6, the frame 4 itself does not need to be so rigid. And the number of parts can be reduced.
Further, since the front portion of the driver's seat 7 is not supported by the rear cover 30 as in the prior art, but is supported by the support member 49 erected on the vehicle body frame 4, there is no shelling that causes the rear cover 30 to bend. Does not occur.
Further, by configuring the vehicle body frame 4 in a substantially triangular shape in a side view, it is possible to effectively use the space in the inner side portion thereof, and to make the entire body compact.
As described above, the attachment member 47 to which the middle part of the transmission case 6 is connected is provided at the approximate center of the reinforcing center frame 46 installed in the width direction of the side frames 41 and 42 in a plan view. The other end of the mounting member 47 is connected to the base of a hydraulic lifting cylinder 15 that moves the planting portion 9 up and down.
[0085]
Next, a gate-shaped frame structure formed in the upper part of the mission case 6 in back view will be described.
As shown in FIG. 91, a rear axle case 38 is integrally formed at the rear end portion of the transmission case 6, and a rear wheel drive shaft 69 is pivotally supported in the rear axle case 38. A rear wheel 3 is fixed to the left and right ends of 69. Rear connection frames 43 and 44 are erected from the rear axle case 38, and a rear frame 48 is horizontally placed between the upper ends of the left and right rear connection frames 43 and 44. A frame 487 is formed.
[0086]
On the rear frame 48 on the upper side of the gate-shaped frame 487, rear support members 72, 72 are erected on the left and right, and operator loads 480a, 480b from the driver's seat 7 are applied to the rear support members 72, 72. The rear axle cases 38 and 38 are pressed downward via the left and right rear connection frames 43 and 44, whereby the torsional rigidity of the transmission case 6 is greatly improved.
Therefore, when traveling on a rough field or the like, the thrusting forces 485a and 485b that push the rear wheel 3 upward from the road surface do not act uniformly on the left and right rear wheel shafts 69 and 69, and the torsional load 486 is applied to the transmission case 6. Even when the torsional load is added, the torsional load 486 is canceled and reduced by the left and right operator loads 480a and 480b, so that the transmission case 6 and the frame itself need not be so rigid. The weight can be reduced.
[0087]
The improvement of the torsional rigidity of the transmission case 6 by the portal frame 487 can be achieved even in a normal case in which the rear portion of the transmission case and the rear axle case are separated from each other. However, the present invention is not limited to the integrated transmission case in which the rear axle case 38 is integrally provided at the rear portion of the 6.
However, in this integrated transmission case, as described above, the actual various rigidity and strength of the vehicle body frame 4 are improved by the substantially triangular frame 483 when viewed from the side. The torsional rigidity is further enhanced.
[0088]
Furthermore, the support structure of the elevating link mechanism 10 by the both sides of the portal frame 487 will be described.
As shown in FIGS. 1 and 2, the planting unit 9 is composed of a seedling mounting base 91 and a plurality of planting claws 93, etc., which are planted in four rows, and the seedling mounting base 91 is planted via a lower rail 95 or the like. A hitch 94 is provided on the front portion of the planting transmission frame 92 via a rolling fulcrum shaft 176 so as to be slidable to the left and right. 92. As shown in FIG. 92, the hitch 94 includes an elevating link mechanism including a top link 11 pivotally supported on both upper left and right sides of the hitch 94 and a lower link 12 pivotally supported on both lower left and right sides of the hitch 94. 10 is connected to the rear connection frames 43 and 44 of the rear portion of the traveling vehicle 1. Further, a base portion of a lift arm 13 is fixed to the inner surface of the front end portion of the lower link 12, the lift arm 13 protrudes upward, and a lifting cylinder 15 is connected to the tip of the lift arm 13.
[0089]
In such a configuration, as shown in FIG. 92, when the elevating cylinder 15 is expanded and contracted, the top link 11 and the lower link 12 are connected to the top link attaching portion 11a and the lower link attaching portion 12a provided on the rear connecting frame 43, respectively. Is pivoted up and down with the pivot as a pivot, the lifting link mechanism 10 is driven up and down, and the planting part 10 is lifted and lowered.
At the time of the ascending and descending, due to the load of the planting part 10, the top link attaching part 11a applies a tensile load 488a in the direction of the planting part 10, and the lower link attaching part 12a applies a compressive load 488b in the direction of the rear connecting frame 43. Therefore, both loads 488a and 488b cancel each other out in the rear connection frame 43.
Further, the load of the planting part itself is also supported by the rear wheel drive shaft 69 via the rear connection frame 43.
[0090]
Conventionally, the top link and the lower link are attached to separate frames, and each frame is required to have a bending strength capable of withstanding the loads of the tensile load 488a and the compressive load 488b. Although an increase in weight is unavoidable, in the present invention, as described above, since the same member is provided with a rotation fulcrum, the loads cancel each other, and the load of the planting part 10 itself is the rear wheel drive shaft 69. Therefore, a link load can be held even with a member having a small bending strength, and a lightweight and compact frame can be realized.
Moreover, since it can be supported by a single frame, the number of parts can be reduced, the structure is simplified, and the assembly accuracy is improved.
[0091]
The support structure of the brake pedal 73 and the main clutch pedal 74 by the vehicle body frame 4 will be described.
As shown in FIGS. 5 and 6, the bases of the left and right brake pedals 73a and 73b are pivotally supported on a fulcrum shaft 489 protruding rightward from the right side frame 41, and the fulcrum shaft 489 is viewed from the side. Thus, the front wheel shaft 66 and the front axle case 37 are horizontally disposed above an extension line connecting the front and rear center of the front axle case 37. Also, as shown in FIGS. 16 and 34, the base portion of the main clutch pedal 74 is also pivotally supported by a fulcrum shaft 59 protruding leftward from the left side frame 42, and the fulcrum shaft 59 is also supported on the left front side. Above the wheel shaft 66, the front wheel shaft 66 and the front axle case 37 are disposed on the left and right center extension lines.
[0092]
In such a configuration, when the brake pedal 73 or the main clutch pedal 74 is depressed and rotated with the fulcrum shafts 489 and 59 as fulcrums, pedal depression forces 490 and 491 are applied to the fulcrum shafts 489 and 59, respectively. 490 and 491 are all applied to the front wheel shaft 66 from the left and right side frames 42 and 41 via the transmission case 6 and the front axle case 37.
[0093]
Therefore, conventionally, the pivot fulcrum of the brake pedal 73 and the main clutch pedal 74 is provided on the vehicle body frame 4 behind the front wheel 2, and the vehicle body frame 4 is subjected to bending and torsional loads due to the pedal depression forces 490 and 491. However, in this embodiment, a pedal fulcrum shaft is provided in the vicinity of the upper portion of the front wheel shaft, so that the pedal effort 490, 491 is the front wheel shaft. It is possible to prevent the deflection even with a low-strength frame and to apply a lightweight frame.
[0094]
Next, the mission case 6 will be described.
FIG. 23 is a schematic side view of the lifting link mechanism, FIG. 24 is a partial right side view of the transmission case, FIG. 25 is a developed sectional plan view of the transmission case, and FIG. FIG. 27 is a left side view of the mission case, FIG. 28 is a plan developed sectional view showing another transmission example of the mission case, FIG. 29 is a side sectional view showing another embodiment of the lower part of the mission case, FIG. Is an overall side view of a rice transplanter having another embodiment of the lower part of the mission case, FIG. 31 is a plan sectional view showing the attachment / detachment configuration of the cover for shifting the stock between the front part of the mission case, and FIG. 33 is a partial front sectional view, FIG. 33 is a side view showing a configuration of an oil supply pipe disposed in the front part of the transmission case, and FIG. FIG. 35 is a plan view partially sectional view showing a power connection / disconnection operation configuration to the transmission case, FIG. 100 is a plan view partially sectional view showing a brake assembly configuration, and FIG. 101 shows another embodiment of the brake assembly configuration. It is a top view partial sectional view.
[0095]
The internal mechanism of the mission case 6 will be described with reference to FIGS.
A transmission chamber 60 in which a traveling transmission mechanism is provided is formed in the front portion of the transmission case 6, and a front axle case 37 is integrally fixed to both the left and right side surfaces of the transmission chamber 60. An axle case is fixed downward from the left and right end portions of the front axle case 37, and a front wheel shaft 66 for fixing the front wheel 2 is pivotally supported at the lower end portion of the axle case. A cylindrical rear axle case 38 having an axial center in the left-right direction is integrally formed at the rear end portion of the transmission case 6, and a rear wheel drive shaft 69 is pivotally supported in the rear axle case 38. The rear wheels 3 are fixed to the left and right ends of the rear wheel drive shaft 69, and the conventional transmission case, transmission case, rear axle case, and the like are eliminated.
[0096]
As described above, when the front axle case 37 and the rear axle case 38 are provided integrally with the transmission case 6, the wheels 2 and 3 can be supported by the transmission case 6. Since a part of the frame can be carried, the burden on the vehicle body frame 4 can be reduced.
A plurality of ribs 6f are formed on the inner surface of the mission case 6 to increase the section modulus, and the mission case 6 is a rigid case.
[0097]
As described above, the transmission chamber 60 in which the transmission mechanism and the PTO shaft 65 are disposed is formed in the front portion of the transmission case 6 that bulges in the vertical direction. A PTO shaft 65 having an axial center in the front-rear direction is supported on the upper rear portion of the chamber 60.
As described above, the rear side of the transmission case 6 is one step lower than the rear part of the transmission chamber 60, that is, the upper rear part of the transmission chamber 60 is formed in a shape bulging upward from the upper surface of the rear side of the transmission case 6. A rear end portion of the PTO shaft 65 projects rearward from the rear surface of the chamber 60.
In addition, since the rear portion of the transmission case 6 is disposed so as to be inclined obliquely downward as described above, a large space is required for passing the PTO transmission shaft 158 having the universal joint portion 159 connected to the PTO shaft 65. The universal joint portion 159, the PTO transmission shaft 158, and the like can be arranged with a margin.
Furthermore, since the universal joint portion 159 and the PTO transmission shaft 158 are arranged above the mission case 6, the mission case 6 functions as a cover and is not directly exposed to muddy water or the like from below the fuselage. It has become.
And when the planting part 9 is raised / lowered, they do not interfere, and the power of the PTO shaft 65 can be stably transmitted to the planting part 9.
[0098]
On the upper part of the transmission chamber 60 of the transmission case 6, an input shaft 56 is pivotally supported in the left-right direction. As shown in FIG. 16, the left end portion of the input shaft 56 protrudes outward and a driven pulley 55 is fixedly provided. The power from the drive pulley 53 fixed to the output shaft 52 protruding sideways from the left side surface of the engine 5 is input into the transmission case 6 via the belt 54.
The belt 54 is configured to be tensioned by a tension roller 58 attached to the tip of the tension arm 57, and the power is cut off in conjunction with the depression operation of the main clutch pedal 74 and the shift operation of the seedling lever 76. Contact has been made.
Further, the belt 54 wound around the drive pulley 53 on the engine 5 side, the driven pulley 56 on the transmission case 6 side, and the transmission case 6 are arranged on a substantially straight line, and are attached to the front wheel 2 and the rear wheel 3. The power transmission path for transmitting power has a space-saving and efficient arrangement configuration.
[0099]
As shown in FIGS. 24 to 26, a main transmission shaft 61 is supported on the front lower side of the input shaft 56, and a front wheel drive shaft 62 is supported on the front lower side of the main transmission shaft 61. The input power is transmitted substantially forward and downward. The front wheel shaft 66 of the front wheel 2 is disposed below the front wheel drive shaft 62 in the vertical direction, and a power transmission path is configured to transmit the power of the input shaft 56 linearly downward in the vertical direction.
For this reason, the power transmission path can be shortened, a simple configuration with little power loss can be achieved, the vertical length of the axle case can be shortened, and the cost can be reduced.
[0100]
A sub-transmission shaft 63 is supported in front of the input shaft 56 and above the main transmission shaft 61. The input shaft 56 and the main transmission shaft 61 are substantially isosceles with the sub-transmission shaft 63 at the top in a side view. Arranged in a triangular shape, the configuration inside the mission case 6 is simple.
Further, the driving force to the rear wheel drive shaft 69 that drives the rear wheel 3 is transmitted from the main transmission shaft 61 between the input shaft 56 and the front wheel drive shaft 62 via the chain 70 to the rear axle below the transmission case 6. A power transmission path is configured in the front-rear and rear-lower direction, which is the direction in which the mission case 6 is disposed.
[0101]
In other words, the rear axle drive portion at the rear portion of the transmission case 6 is provided with a driven shaft 67, a counter shaft 68, and a rear wheel drive shaft 69 in the rear downward direction along the arrangement direction of the mission case 6. The chain 70 is transmitted to the driven shaft 67, and the power is transmitted to the rear wheel drive shaft 69 via the counter shaft 68, so that the drive transmission path to the rear wheel drive shaft 69 is aligned with the direction in which the transmission case 6 is disposed. It is a simple, space-saving and efficient power transmission path arrangement configuration that transmits in a straight line between front and rear.
[0102]
In addition, since the power transmission path is the shortest path, the length of the chain 70 can be shortened and the cost can be reduced. Further, the height position of the rear wheel drive shaft 69 is higher than that of the vehicle body frame 4. Since it is in the lower position, the wheel of the rear wheel 3 can be made small in diameter, and the traveling vehicle can be downsized.
[0103]
Here, the chain 70 is used as a configuration for transmitting power to the rear axle drive unit, but the configuration for transmitting power is not limited to an endless body such as the chain 70, and is shown in FIG. Thus, the transmission shaft 324 can also be used.
In this case, a bevel gear 325 is fixed on the main transmission shaft 61, power is transmitted to the front portion of the transmission shaft 324 via the bevel gear 326, and the rear portion of the transmission shaft 324 and the driven shaft 67 are connected to the bevel gears 327 and 328. Linked to each other.
[0104]
In the configuration using the transmission shaft 324, an unusual noise such as chain noise is not generated compared to the configuration using the chain 70, and a guide member that applies tension to the chain is arranged at the center of the transmission case 6. Since it is not necessary, the degree of freedom in the design of the central part can be improved, and furthermore, the transmission shaft 324 itself can be given rigidity, and the central part of the transmission case 6 can be further narrowed. The turning angle of the front wheel 2 which is a steered wheel can be increased, turning performance can be improved, and weight reduction can be achieved by narrowing the central portion of the transmission case 6 also in the vertical direction.
[0105]
Furthermore, as shown in FIG. 29, the counter shaft 68 is disposed at a higher position than the rear wheel drive shaft 69 so that the lowermost height of the outer peripheral surface of the inner gear 104 and the lowermost portion of the outer peripheral surface of the gear 106 are The bottom of the transmission case 6 is not lowered by the inner gear 104, which is a large-diameter gear, and the bottom is matched with the gear 106 to increase the minimum ground clearance. This prevents the scraps from getting caught and makes it possible to pass the slag smoothly.
Further, as shown in FIG. 30, the rear lower part of the mission case 6 has a shape substantially the same as an up / down trajectory of a center float 97 described later, so that the entire length is shortened.
[0106]
In addition, a power connecting / disconnecting mechanism and a braking mechanism are disposed in the rear axle driving portion of the rear portion of the transmission case 6, and as shown in FIG. The sprocket 100 is fixed on the outer peripheral surface of the boss portion 101 and the chain 70 is wound around it. Sliding gears 102 are spline-fitted to the driven shafts 67 on the left and right sides of the boss portion 101, and the sliding gear 102 and the side clutch 103 are integrally formed with the same number of teeth, thereby reducing the number of parts. And is configured to be easily assembled. An inner gear 104 pivotally supported on the counter shaft 68 is engaged with the sliding gear 102, and a gear 106 fixed to the rear wheel drive shaft 69 is engaged with an outer gear 105 formed integrally with the inner gear 104. .
[0107]
Further, the sliding gear 102 is fitted with a fork fixed to the operation shaft 107 pivotally supported on the upper surface of the mission case 6, and the arm 108 fixed to the upper portion of the operation shaft 107 is rotated to operate the operation shaft 107. Rotates and the sliding gear 102 is slid.
When the sliding gear 102 is slid inward, the inner side of the sliding gear 102 is engaged with the boss portion 101 to transmit power, and the rear wheel drive shaft 69 is driven. When the sliding gear 102 is slid outward, the boss portion 101 and the sliding gear 102 are disengaged, and the transmission of power is released. At the same time, a pad formed on the outer end of the sliding gear 102 is formed. The brake mechanism 130 constituted by the sandwiching body is operated, the rotation of the sliding gear 102 is braked, and the rotation of the rear wheel drive shaft 69 is stopped.
[0108]
By the way, the transmission case 6 is divided into left and right parts, and the brake mechanism 130 is disposed on both the left and right sides of the driven shaft 67, and the bevel gear 328 is disposed therebetween. In order to assemble the brake mechanism 130, the transmission case 6 is usually laid down, the left half of the transmission case 6 is assembled with the brake mechanism on that side, the bevel gear 328, the other side brake mechanism is assembled, and then the other side. The left and right brake mechanisms are mounted inside the half transmission case on the side, making the assembly very cumbersome and difficult.
[0109]
Therefore, in this embodiment, the brake mechanism assembled to the upper half of the transmission case is assembled as follows. As shown in FIG. 100, first, the pressing plate 511, the friction plate 512 engaged with the driven shaft 67, and the friction plate 513 engaged with the transmission case 6 are alternately arranged on the engaging boss 510 and inserted. Further, the contact plate 514 is inserted thereon. Then, the assembled engagement boss 510 is inserted into the temporary fixing rod 508, the release spring 515 is inserted from above, and in this state, the assembly case 6 is inserted into the assembly position from the lower side, and the temporary fixing rod 508 is inserted. By pressing, the fitting portion 508a is fitted and temporarily fixed to the inner surface of the mission case 6. The fitting portion 508a and the concave portion into which the fitting portion 508a is inserted are configured to have an interference fit.
[0110]
The arm 108 is assembled to the transmission case 6 in advance, and is rotated about the operation shaft 107 as a fulcrum. The pressing plate of the brake mechanism 130 is pressed by one end of the arm 108 to be in a braking state. A fixing tool 506 provided on the outer surface is stretched by a connecting tool 507 so that braking is not released. In this state, using an impact wrench or the like, the fitting portion 508a of the temporary fixing rod 508 is removed from the transmission case 6, only the temporary fixing rod 508 is removed, and the transmission case of the other transmission case that has already been assembled is removed. The assembly is completed when the brake mechanism 130 is placed on the other side and the driven shaft 67 assembled on the other side is inserted to release the tension of the connector 507.
[0111]
As another method, FIG. 101 shows a case where a temporary fixing screw 509 is used instead of the temporary fixing rod 508. A gripping portion 509 is provided at the rear end of the temporary fixing screw 509, a screw portion 509 a is provided at the front end, and a female screw is formed on the support portion of the driven shaft 67 on the inner surface of the transmission case 6. In the same manner as described above, the pressing plate 511, the friction plate 512, the friction plate 513, and the contact plate 514 are inserted on the engagement boss 510, and the assembled engagement boss 510 is inserted into the temporary fixing rod 509 to release the release spring. 515 is inserted from above and inserted into the inner surface of the transmission case 6 in this state, and the grip portion 509 is rotated to screw the screw portion 509a. The temporary fixing rod 509 is removed by rotating in the reverse direction so that the brake is not released by being stretched by the connector 507, and is assembled and fixed to the lower transmission case 6.
[0112]
Conventionally, the brake mechanism 130 has been provided with a separate case so that it can be assembled from inside and outside the mission case 6, which increases the number of parts and inevitably increases costs and increases the weight of the fuselage. However, as described above, the brake mechanism 130 is temporarily fixed to at least one of the left and right cases of the transmission case 6 using the brake mechanism temporary fixing tool such as the temporary fixing rod 508 and the temporary fixing screw 509, After that, the arm 108 is rotated and locked to a fixture 506 provided in the vicinity of the brake mechanism 130 to maintain the brake operating state, so that it can be superimposed on the other case of the transmission case 6 as it is. Since brakes can be incorporated, productivity is greatly improved, and disassembly and assembly for maintenance can be easily performed.
[0113]
As shown in FIG. 26, a PTO input shaft 64 is supported behind the input shaft 56, and a transmission shaft 65b having an axial center in the front-rear direction from the PTO input shaft 64 via bevel gears 64a and 65a. The power is transmitted to the PTO shaft 65 via the PTO clutch 109, the power is transmitted from the input shaft 56 toward the rear in the horizontal direction, and the power is transmitted to the rear planting portion 9. I have to.
A gear-type clutch is used for the PTO clutch 109 that connects and disconnects power to the PTO shaft 65. A cylinder 65c is loosely fitted to the transmission shaft 65b at the center in the front-rear direction, and the cylinder 65c is loose. The clutch gear 110 is fixed to the front portion of the transmission shaft 65b that is not fitted, and the sliding clutch gear 111 is spline-fitted to the front portion of the cylindrical body 65c.
[0114]
The sliding clutch gear 111 is fitted with a fork fixed to an operation shaft 112 that is pivotally supported on the side surface of the transmission case 6, and the operation shaft 112 is also used as a PTO clutch lever disposed near the driver's seat 7. It is linked to the planting lift lever 77, and by operating the planting lift lever 77, the clutch gear 110 and the sliding clutch gear 111 are engaged, and the power of the transmission shaft 65b is transmitted to the rear PTO shaft 65. It has become so.
Note that a sliding clutch gear 113 of a gear type clutch is slidably spline-fitted to the rear portion of the cylinder body 65c and attached in a direction to engage with a clutch gear 115 fixed to the front portion of the PTO shaft 65 by a compression spring 114. A safety clutch 116 that transmits power to the PTO shaft 65 is formed. The safety clutch 116 is configured to release power transmission on the transmission case 6 side when a load is applied to the power transmission mechanism on the planting unit 9 side, so that the configuration of the planting unit 9 is simplified. ing.
[0115]
The input shaft 56 is provided with a reverse gear 117, and the auxiliary transmission shaft 63 is provided with a first transmission gear 118 and a second transmission gear 119 for traveling.
The power to the PTO shaft 65 is transmitted through a transmission mechanism in which the power of the input shaft 56 is shifted between stocks, and the conventional planting mission case is abolished.
That is, a first reduction gear 121 that performs inter-stock shift is detachably fixed to the side of the reverse gear 117 that is rotated at the end of the input shaft 56, and the transmission case is also provided at the end of the PTO input shaft 64. 6, a second reduction gear 122 that protrudes laterally from the side surface of 6 is fixed in a detachable manner, and the second reduction gear 122 and the first reduction gear 121 are engaged with each other to perform the inter-company shift. Power to the shaft 65 is transmitted.
[0116]
The PTO input shaft 64 is disposed behind the input shaft 56, the second reduction gear 122 and the first reduction gear 121 are positioned above the transmission case 6, and the first reduction gear 121 that performs this inter-stock shift is provided. The side surface of the second reduction gear 122 is detachably covered with a cover 123, and the position of the cover 123 is upward as shown in FIG. The first reduction gear 121 and the second reduction gear 122 can be easily rearranged by removing the cover 123, so that the inter-stock shift according to the specification can be performed. Thus, if the speed change mechanism of the planting unit 9 is arranged in the mission case, the configuration of the planting unit 9 can be simplified.
[0117]
In the present embodiment, the cover 123 is fitted into the side surface of the mission case 6 and is configured to be easily attached. That is, as shown in FIG. 31, a step 320 is formed on the side surface of the mission case 6 according to the outer peripheral shape of the cover 123, and the outer peripheral portion which is the side surface of the cover 123 can be easily fitted. The cover 123 can be integrated with the mission case 6.
[0118]
Further, a hole 123a is opened in the cover 123, a butterfly bolt 321 is inserted into the hole 123a and screwed into the side surface of the mission case 6, so that the cover 123 can be securely fixed to the mission case. As a result, the first reduction gear 121 and the second reduction gear 122 incorporated therein can be completely sealed. Furthermore, convex portions 123b and 123c can be provided on the inner surface of the cover 123 to prevent the reduction gears 121 and 122 from coming off, and a functional cover 123 configuration is provided.
27, the attachment position of the butterfly bolt 321 is outside the front wheel 2 and below the side frame 41. The butterfly bolt 321 can be easily removed from the side of the fuselage. The cover 123 is removed so that the replacement work of the first reduction gear 121 and the second reduction gear 122 can be easily performed, and the maintainability is improved.
[0119]
In addition, as shown in FIG. 26, a traveling transmission gear 124 that is slid in the axial direction is spline-fitted to the main transmission shaft 61 disposed at the front lower side of the input shaft 56, and the traveling transmission gear 124 is large. The radial gear 125 and the small-diameter gear 126 are configured by a gear that is integrally fixed in the horizontal direction, and are fitted to a fork 329 that slides in the horizontal direction in conjunction with the operation of the main transmission lever 75. A power branch gear 127 in which a sprocket and a gear are integrated is fixed on the left side of the main transmission shaft 61 in the front-rear direction of the transmission case, and the power branch gear 127 is fixed to the power branch gear 127 as shown in FIGS. The ring gear 305 of the differential device 128 that drives the left and right front wheel drive shafts 62 is engaged, and the power is branched in two directions using the power branch gear 127.
[0120]
Then, when the main transmission lever 75 is rotated forward from the neutral position, the traveling transmission gear 124 is slid to the left side in the front-rear direction of the transmission case via the shift fork 329, and the first gear 126 and the auxiliary transmission shaft 63 are When the main transmission shaft 61 is rotated at a high speed by meshing with the two transmission gears 119, normal traveling is performed to rotate the wheels 2 and 3 at a high speed.
Further, when the main transmission lever 75 is rotated backward by one stage from the neutral position, the traveling transmission gear 124 is slid to the right side in the longitudinal direction of the transmission case, and the first transmission gear on the large-diameter gear 125 and the auxiliary transmission shaft 63. 113, the main transmission shaft 61 is rotated at a low speed to drive the wheels 2 and 3 at a working speed, and a two-stage shift is performed on the forward side.
[0121]
Further, when the main transmission lever 75 is rotated rearward, the traveling transmission gear 124 is further slid to the right in the longitudinal direction of the transmission case, and the reverse gear 117 on the input shaft 56 is engaged with the gear on the main transmission shaft 61. The main transmission shaft 61 is rotated in the reverse direction to rotate the wheels 2 and 3 backward.
In this way, the input shaft 56 is used as a counter shaft having a reverse gear, and the transmission mechanism in the transmission case is configured as a simple transmission mechanism that omits the PTO counter shaft that is the input shaft to the PTO side. However, it is possible to perform the minimum required shifting such as normal traveling, work traveling, and reverse traveling.
[0122]
A differential lock mechanism 129 is disposed on the side of the differential device 128. That is, a locking gear 305a is formed at a side end portion of the ring gear 305 of the differential device 128, and meshing teeth on the side surface of the lock body 306 that is spline-engaged with the gear 305a on the front wheel drive shaft 62. 306a can be engaged. The lock body 306 is urged outward by a spring 304 and is urged so as to come into contact with the step portion of the front wheel drive shaft 62. At this position, the gear 305a of the ring gear 305 is not engaged with the meshing teeth 306a on the side of the lock body 306, and the left and right front wheel drive shafts 62 and 62 are differentially engaged.
[0123]
A groove 306b is formed outside the outer peripheral surface of the lock body 306, and an upper portion of the lock operation pin 307 pivotally supported on the lower surface of the mission case 6 is engaged. The upper part of the lock operation pin 307 has a semicircular contact portion 307a on one side and a concave portion 307b on the opposite side. Arms 308 and 309 protrude from the lower side of the lock operation pin 307 projecting downward from the lower surface of the mission case 6. With the arms 308 and 309 facing left and right, the concave portion 307b above the lock operation pin 307 is positioned in the groove 306b of the lock body 306, and the lock body 306 is positioned in the non-engagement position with respect to the ring gear 305. ing.
Then, the arm 309 is rotated in conjunction with the differential lock operation lever 349 shown in FIG. 2, or the arms 308 and 309 are rotated by a set angle or more according to the steering operation of the steering handle 8 described later. When the lock operation pin 307 is pulled and rotated in any direction from left to right, the lock body 306 is pushed by the contact portion 307a, and the meshing teeth 306a and the gear 305a are engaged. By this engagement, the ring gear 305 is engaged with the front wheel drive shaft 62 via the lock body 306 so that a so-called differential device 128 is locked, and the left and right front wheel drive shafts 62 and 62 are differentiated. There is nothing.
[0124]
Further, in the transmission case 6 having such a speed change mechanism, as shown in FIGS. 24 and 25, a suction pipe 157 for sucking lubricating oil toward the hydraulic lifting cylinder 15 is provided on the side surface on the rear side of the transmission case 6. In addition, a return oil pipe 156 for returning oil into the mission case 6 is provided on the upper part of the transmission chamber 60 at the front of the mission case 6, and the mission case 6 is also used as a tank for lubricating oil.
[0125]
Lubricating oil returned from the hydraulic lift cylinder 15 through the return oil pipe 156 is sent to the upper part of the transmission chamber 60 and lubricated to this portion of the transmission gear. It is not necessary to increase the level of the lubricating oil in the transmission case 6 until it is immersed, the amount of lubricating oil can be reduced, the cost can be reduced, and the weight can be reduced.
[0126]
The suction pipe 157 communicates with a side portion of a cylindrical suction filter 330 interposed immediately before the operation shaft 107. The communication position of the suction pipe 157 to the mission case 6 (arrangement of the suction filter 330) is arranged in front of the operation shaft 107 as close to the rear wheel drive shaft 69 as possible, and is provided in the lower part of the mission case 6. Thus, a tank capable of storing lubricating oil is formed in a region from the lower part of the mission case 6 to the upper middle part of the mission case 6. Then, the lubricating oil below the transmission case 6 is sent to the suction pipe 157 via the suction filter 330, and the hydraulic oil is used to remove the debris that has been chipped or shaved due to the engagement of the gear for shifting in the transmission case 6. It is fed into the lift cylinder 15.
[0127]
Further, the suction pipe 157 is attached to the rear side of the transmission case 6, the longitudinal distance from the return oil pipe 156 is increased, and the lubricating oil heated from the side of the transmission case 6 while circulating from the front to the rear of the transmission case 6 Heat can be dissipated and the cooling efficiency is improved.
Further, when the return oil pipe 156 and the suction pipe 157 are arranged so as to face each other with the chain 70 interposed therebetween, the high-temperature oil returned from the suction pipe 157 into the transmission case 6 is stirred by driving the chain 70. Thus, the convection in the mission case 6 can be sufficiently cooled, and the temperature of the oil in the mission case 6 can be made substantially uniform.
[0128]
Further, the bottom of the transmission case 6 is a streamlined shape in which an arc portion 6g is formed in a side view, and resistance does not increase even if the vehicle is run while being immersed in water in the field during planting work. Is smooth.
The bottom of the transmission case 6 is soaked in water, so that the heat dissipation performance of this portion is improved. The cooled and completely cooled lubricating oil can be sucked from the suction pipe 157 at the bottom of the transmission case 6 and sent to a working machine such as the hydraulic lifting cylinder 15. The driving performance of 15 can be kept high, and the planting part 9 can be moved up and down with the unevenness of the field.
[0129]
Further, as shown in FIG. 33, an oil supply pipe 331 is connected to one side surface of the front upper part of the transmission case 6, and the oil supply pipe 331 is extended to the front upper engine 5 side, and the upper part of the oil supply pipe 331 is It is bent upward and rearward above the side frames 41 and 42 and protrudes toward the driver's seat 7 side.
A breather 332 is provided on the upper portion of the oil supply pipe 331 so that the internal air is discharged even if the lubricating oil in the mission case 6 expands due to heat. The upper part of the oil supply pipe 331 is covered by the steering column 150, and is configured to block the smell of the lubricating oil from flowing into the driver's seat 7 side so as to maintain a good working environment.
Then, the steering column 150 can be removed with a single touch and the lubricating oil can be replenished from the oil supply pipe 331. This work can be performed from the driver's seat 7 side, and the workability is excellent.
[0130]
As shown in FIG. 5, a through hole 133 through which the brake shaft 132 for operating the left and right brake rods 131 is formed is provided inward from the lower end of the front portion of the transmission case 6, that is, in the lower portion of the transmission chamber 60. The transmission case 6 supports the brake mechanism.
Therefore, there is no need to provide a separate support member, and the space in that portion can be designed compactly.
In this embodiment, the opening position of the through-hole 133 is arranged at the front lower part of the transmission case 6, but the brake rod 131 connected to the brake shaft 132 passes the side of the transmission case 6 as will be described later. In addition, the structure of the front lower part of the mission case 6 is simplified, and no haze or grass is scratched on this part, and mud or the like is not corroded and corroded.
[0131]
As the brake mechanism, a two-brake mechanism with two brake pedals is used. As shown in FIGS. 5 and 6, when one of the brake pedals 73a and 73b divided into left and right is depressed, Thus, either one of the cylinders of the brake shaft 132 composed of double cylinders is rotated, and the left and right brake rods 131 linked to each cylinder are operated separately. As a result, the arm 108 linked to the rear end of the brake rod 131 is rotated, and the sliding gear 102 slides outward to disengage the power transmission. The rear wheel drive shaft 69 on the side that has been actuated and operated is braked, and only the other rear wheel drive shaft 69 is driven to make the traveling vehicle 1 turn sharply. When it is desired to apply both brakes when traveling on the road or the like, a connecting tool 135 that connects the left and right brake pedals 73 is used.
[0132]
Conventionally, as shown in FIG. 36, the arms 108 and 108 for operating the braking of the rear wheel drive shafts 69 and 69 are arranged below the rear portion of the transmission case 6 and interlocked with the arms 108 and 108 and the brake shaft 132. The brake rod 131 is disposed below the mission case 6 which is the bottom during planting work, and mud etc. are easily attached to it, so that swarf and grass are easily entangled. The arrangement configuration was easily damaged by hitting 131.
[0133]
In the present embodiment, the arms 108 and 108 for controlling the braking of the rear wheel drive shafts 69 and 69 are disposed above the rear part of the transmission case 6 and the outer ends of the arms 108 and 108 are disposed outside the left and right side surfaces of the transmission case 6. A brake rod 131 that protrudes and interlocks with the brake shaft 132 passes through the left and right sides of the transmission case 6 and is connected.
Therefore, the arm 108/108, the brake rod 131/131, etc., which are the operation interlocking portions, are not arranged below the mission case 6 which is the bottom of the work, so mud etc. adhere as described above. It does not cause troubles such as catching of sawdust or grass, and it will not be hit even when it crosses over the fence.
[0134]
Next, the steering drive unit will be described.
37 is a side view of the lower portion of the steering shaft, FIG. 38 is a plan view showing the interlocking structure between the steering operation and the diff lock mechanism, FIG. 87 is a plan view showing the steering angle control means, and FIG. 89 is a partial sectional view, FIG. 89 is an operation explanatory view of the steering angle control means, and FIG. 90 is an explanatory view showing a lever guide of the travel operation system lever.
As shown in FIGS. 9, 37, and 38, a steering shaft 81 of the steering handle 8 is disposed behind the engine 5 and in front of the transmission case 6, and the steering shaft 81 is straight. Is formed.
A steering drive unit 80 disposed at the lower end of the steering shaft 81 is disposed below the engine 5 and overlaps the engine 5 in a side view and a plan view.
[0135]
Further, as shown in FIG. 9, the front upper surface 6e of the transmission case 6 is formed so as to be inclined at the same angle as that of the straight steering shaft 81, that is, substantially parallel to the steering shaft 81 in a side view. Thus, the transmission case 6 and the steering shaft 81 can be prevented from interfering with each other.
[0136]
As described above, when the engine 5 and the transmission case 6 are arranged side by side and the straight steering shaft 81 can be disposed between them, a joint portion such as a conventional steering gear case is provided. This is unnecessary and the number of parts can be reduced.
Therefore, simplification and space saving of the mission case 6 can be realized, and the space in that portion can be effectively used.
Further, if the steering drive unit 80 overlaps the engine 5 in plan view, the overall length of the fuselage can be shortened compared to the conventional case, and the space below the engine 5 can be used effectively. 80 degrees of design freedom can be improved.
Furthermore, since the engine 5 is disposed so as to protrude downward from the vehicle body frame 4, the steering drive unit 80 is also disposed on the lower side, and has a low center of gravity and excellent workability and an excellent fall angle. A rice transplanter can be realized.
Further, when entering and leaving the field, especially when the vehicle is moving backward, the front lower part where the mission case 6 bulges becomes mudguard to prevent mud from adhering to the steering drive unit 80 as much as possible.
[0137]
Further, the steering gear 82 of the steering drive unit 80 meshes with a gear 83 provided at the lower end portion of the steering shaft 81 of the steering handle 8, and the rotating shaft 84 is moved by rotating the steering handle 8. The pair of left and right steering rods 85 connected to both sides of the front portion of the steering gear 82 are actuated to change the direction of the front wheels 2.
In addition, an opening 82a that is long in the left-right direction through which the operation shaft 86 is inserted is formed at substantially the center of the steering gear 82, and the rotation range of the steering gear 82 is regulated by the operation shaft 86. Yes.
[0138]
As shown in FIG. 37, the steering gear 82 unit is attached to the attachment member 51 from below by bolts 208, 208..., And a space for inserting a fastening tool above the attachment member 51 becomes unnecessary. Assembling and disassembling can be easily performed, and the mounting height of the engine 5 can be further lowered to reduce the center of gravity.
[0139]
Here, the regulation of the steering angle will be described.
As described above, a substantially fan-shaped opening portion 82a elongated in the left-right direction is formed in the substantially central portion of the steering gear 82, and the operation shaft 86 is inserted into the opening portion 82a, whereby the steering angle control means is provided. By this means, the turnable range of the steering gear 82 is limited to an appropriate size, and an abnormal sudden turn can be prevented.
[0140]
A steering angle control means that further improves this and makes it possible to perform an appropriate turning operation according to work conditions such as a driving place will be described.
As shown in FIGS. 87 and 88, a stopper shaft 471 is pivotally supported at a substantially central portion of the mounting member 51, and a central portion of an elliptical columnar stopper 472 is fixed to the lower portion of the stopper shaft 471. 472 is inserted into the opening 82a. On the other hand, one end of a connecting arm 473 having a specific rotation angle 476 in plan view with the stopper 472 is fixed to the upper end of the stopper shaft 471, and the connecting rod 474 is rotatable at the other end of the connecting arm 473. It is connected to. The connecting rod 474 is connected to the main transmission lever 75. Further, one end of a coil spring 477 is hooked in the vicinity of the connecting portion between the connecting arm 473 and the connecting rod 474, and the other end of the coil spring 477 is fixed to the front portion of the attachment member 51.
[0141]
When the main shift lever 75 is shifted in the planting position 478b or the reverse position 478c when planting or moving backward in the field, the connecting arm 473 is moved forward by the coil spring 477 as shown in FIG. The elliptical columnar stopper 472 is in the pulled state, the major axis of which is directed in the longitudinal direction of the vehicle body, coincides with the radial direction of the rotation shaft 84, and the width of the stopper 472 with respect to the rotation direction of the steering gear 82. Becomes narrower. That is, the rotatable range formed between the side 82b of the opening 82a and the side 472b of the stopper 472 is widened.
On the other hand, when traveling on the road at a high speed, as shown in FIG. 90, when the main transmission lever 75 is rotated from the planting position 478b or the reverse movement position 478c to the traveling position 478a, the main transmission lever 75 is rotated by this rotation operation. The connecting rod 474 connected to the lower end of the connecting rod is pulled backward, and the connecting arm 473 is also pulled backward via the connecting rod 474. In this way, the stopper 472 integrally fixed to the connecting arm 473 rotates about the stopper shaft 471, and the short diameter of the stopper 472 is directed in the longitudinal direction of the vehicle body and the long diameter is directed in the lateral direction of the vehicle body. The width of the stopper 472 becomes longer with respect to the rotation direction of the gear 82. That is, the rotatable range formed between the side 82b of the opening 82a and the protruding end 472a of the stopper 472 is narrowed. Therefore, the turnable range of the steering gear 82 can be limited to be smaller than when planting or moving backward.
[0142]
Therefore, when turning the steering wheel 8 by turning the steering handle 8, the turning range of the steering gear 82 can be increased and the turning radius can be reduced when planting or moving backward, and conversely, the high speed on the road can be reduced. When driving, no matter how much the steering handle 8 is turned, the turning of the steering gear is prevented when the projecting end 472a of the stopper 472 hits the side 82b, the turning radius cannot be further reduced, and the sharp handle cannot be cut. It is. When the traveling speed in the field is increased when not working, it is preferable to reduce the range in which the steering gear 82 can be rotated, but this can be easily achieved by changing the rotation angle 476 or the like. It is possible to respond.
[0143]
Here, the connecting rod 474 may be connected to the accelerator lever 78 instead of the main transmission lever 75. In this case, since the rotation of the stopper 472 is stepless in the case of a continuously variable transmission, it is possible to change the rotatable range more finely, and to enable delicate control of the steering angle.
In this embodiment, the stopper 472 has an oval shape to simplify the structure. However, it can be replaced with other shapes such as a grid type if necessary.
[0144]
Now, the above-described operation of the differential lock mechanism 129 is performed by a differential lock operation lever 349 on the right side of the driver's seat 7 as shown in FIG. When the front wheel 2 slips into the mud of the field during work, the arm 309 is rotated in conjunction with this operation by pulling up the differential lock operating lever 349. As described above, the differential device The left and right front wheel drive shafts 62 and 62 are not differentially engaged in the locked state of 128, and the airframe can be escaped from the mud without the front wheel 2 slipping.
[0145]
Further, the above-described differential lock mechanism 129 can be interlocked with the turning operation of the steering handle 8. As shown in FIG. 38, differential lock rods 310 and 310 are provided in front of the respective ends of the arms 308 and 309, guide plates 311 and 311 are formed at the front ends thereof, and a long hole 311a is formed in the steering gear 82. Are linked and linked via a linkage arm 312 to constitute linkage means, and the differential device 128 is locked by a turning operation of the steering handle 8 over a certain angle.
[0146]
That is, as shown in FIGS. 32 and 38, an interlocking arm 312 pivotally supported by the operation shaft 86 is provided at the lower portion of the steering gear 82, and pins 88 projecting from the left and right ends of the interlocking arm 312 are provided as guide plates. 311 is inserted through the long hole 311a at the tip of the steering gear 82, and the engaging portion 89 projecting from the lower surface behind the opening 82a of the steering gear 82 is rotated by a steering angle greater than a set angle of the steering handle 8. Is rotated so as to abut on the interlocking arm 312 to rotate the interlocking arm 312 and to the left or right guide plate 311 via the pin 88 inserted into the long hole 311a depending on the rotation range. And an arm 308 (or an arm 309) that operates the differential lock rod 310 and is linked to the differential lock rod 310. Through it, than it is operated differential lock mechanism 129 locking pin 307 to rotate and lock member 306 engages with the ring gear 305.
Further, the interlocking arm 312 is formed in a “U” shape in a plan view, and the pins 88 and 88 at the left and right end portions of the interlocking arm 312 are arranged on the inner side of the left and right ends of the ring gear 305.
[0147]
With this configuration, the steering handle 8 is rotated, and the operation start timing at which the engaging portion 89 comes into contact with the interlocking arm 312 and the differential lock mechanism 129 is activated is set to the maximum operation of the steering handle 8. It is before the hour (when the front wheel 2 has a maximum cutting angle).
Therefore, before the steering handle 8 is operated to the maximum and the driving force to be transmitted to the front wheel 2 on the inner side in the turning direction is transmitted to the outer front wheel 2 and the power is excessive, causing the diff lock mechanism 129 to run idle. The power is evenly transmitted to the left and right front wheels 2 and 2 to suppress idling and to accurately turn.
When the interlocking arm 312 is urged to a neutral position (left-right direction of the interlocking arm 312) by a toggle spring or the like (not shown) and the steering handle 8 is operated to the neutral side, the interlocking arm 312 returns to neutral and the diff-lock mechanism. The operation of 129 is stopped.
[0148]
Further, the front portion of the differential lock rod 310 is slidably inserted back and forth on the rear surface of the guide plate 311, and the coil spring 313 is interposed between the front portion of the differential lock rod 310 and the rear surface of the guide plate 311, as described above. When the guide plate 311 is rotated forward via the pin 312 and the pin 88, the buffer member is configured such that the differential lock rod 310 is pulled forward via the coil spring 313.
Therefore, the diff lock mechanism 129 can be operated by operating the steering handle 8 to be larger than a certain range, and the steering handle 8 can be further rotated while operating the diff lock mechanism 129. At this time, resistance that locks the differential device 128 is absorbed by the coil spring 313 as a buffer member, and transmission of the resistance to the steering handle 8 side is suppressed, so that favorable operability can be obtained.
Further, the lock body 306 can be kept on standby until the meshing position of the gear 305a of the ring gear 305 constituting the differential lock mechanism 129 and the meshing teeth 306a on the side surface of the lock body 306 is matched. .
[0149]
The buffer member may be configured to be slidably connected by dividing the differential lock rod 310 into two parts in the front-rear direction. In addition, by providing the buffer member, the diff lock mechanism can be used even when the turning angle of the steering handle 8 is operated to the maximum by forcibly fixing the rotation of the arm 308 (or the arm 309) during steering other than the field. 129 may not be actuated.
[0150]
Further, the size of the long hole 311a is adjusted with respect to the amount of rotation of the steering handle 8, and the size is adjusted to operate the differential lock 129 before the turning angle becomes maximum. ing.
[0151]
Further, as shown in FIGS. 16 and 34, a seedling lever 76 is provided in the vicinity of the main clutch pedal 74 disposed on the left side in the aircraft traveling direction, and the main clutch pedal 74 and the seedling lever 76 are connected to each other. By operation, the tension of the belt 54 that transmits power from the engine 5 into the mission case 6 can be set to the “off” state.
In these operation systems, an accommodation mechanism is provided so that even if one operation tool is operated, the other operation tool is not affected. For example, as shown in a side view of FIG. 34, this accommodation mechanism is provided with a long hole 140a formed in an interlocking rod 140 pivotally supported by a bracket 142 provided on a rotation support shaft 141 of a seedling lever 76. In this configuration, an insertion member 143 such as a pin protruding from a tension arm 57 for “inserting” or “cutting” the belt tension is inserted into the elongated hole 140a.
[0152]
Therefore, when the seedling lever 76 is rotated backward in the direction of the arrow in FIG. 34, the interlocking rod 140 moves downward, and the tension arm 57 is moved through the fitting member 143 inserted through the elongated hole 140a. By rotating downward, the tension roller 58 attached to the tension arm 57 is separated from the belt 54, and the belt tension is set to the “cut” state.
On the other hand, when the main clutch pedal 74 is depressed, as shown in FIGS. 34 and 35, the pressing member 145 such as a pin attached to the L-shaped bracket 144 fixed to the pedal column supports the rotation of the tension arm 57. The cam 146 fixed to the moving shaft 59 is pushed to rotate the tension arm 57 downward, so that the belt tension is set to the “cut” state.
For this reason, even if the main clutch pedal 74 is depressed, the insertion member 143 of the tension arm 57 only moves within the long hole 140a formed in the interlocking rod 140, and the seedling lever 76 is not affected. It goes without saying that operating the lever 76 does not affect the main clutch pedal 74.
[0153]
In any case, two seedling levers 76, which are manual operation tools for the same operation to stop all power, and a main clutch pedal 74, which is a foot movement operation tool, are provided. These operations can be performed as they are, and since the lever is a manual operation tool and the pedal is a foot movement operation tool, it is easy to identify and operate both, and there is no erroneous operation.
Further, since a wire or the like is not used for the mechanism for setting the belt tension to the “cut” state, the operation force is light, the durability is good, and the maintenance can be easily performed. In addition, an electrical switch that can start the engine is provided only at the “OFF” position of the seedling lever 76, and the engine 5 can be started using the recoil starter 153 without depressing the main clutch pedal 74. Can be done.
[0154]
As shown in FIGS. 15, 34, and 35, a brake member 147 for stopping the rotation of the driven pulley 55 on the mission case 6 side is fixed to the tension arm 57, and the brake member 147 is a tension arm. 57 is configured to press the driven pulley 55 by rotating downward.
That is, a slide support plate 301 protrudes from the tension arm 57 on the transmission case 6 side, and a “U” -shaped support body 303 is disposed on the lower surface of the slide support plate 301. A brake member 147 is slidably supported back and forth, and a front portion of the brake member 147 is formed of an elastic body 149 such as rubber, and a spring 148 is interposed between the elastic body 149 and the support 303, The brake member 147 is biased toward the driven pulley 55 side.
[0155]
Therefore, the tension of the belt 54 is set to “cut”, and the elastic body 149 is pressed into the pulley groove of the driven pulley 55 to stop the rotation, and the entire body can be braked. An operator who travels on the Ayumi board to load or unload the traveling vehicle 1 on the truck bed or gets off the traveling vehicle 1 at the time of going over the ridge when entering or leaving the field, operates the seedling lever 76. Therefore, the traveling vehicle 1 can be stopped, and the operability is very excellent.
[0156]
Further, even when the main clutch pedal 74 is depressed when traveling outside the field, the amount of rotation of the tension arm 57 is small and the brake member 147 does not come into contact with the driven pulley 55. 55 is not braked.
The elastic body 149 is configured to be replaceable when worn, so that maintenance can be easily performed. Furthermore, if the elastic body 149 is baked onto the cored bar, the durability can be improved.
[0157]
The slide support plate 301 has elongated holes 301a and 301a that are elongated to the left and right with respect to the traveling direction. The support surface 303 and the brake member are fixed to the slide support plate 301 by screwing the closing surface of the support body 303 in a side view “U” shape into the bolts 302 and 302 inserted from above the elongated holes 301a and 301a. 147 is supported to be slidable left and right.
Therefore, the elastic body 149 at the distal end portion of the brake member 147 is perpendicular to the pulley groove of the driven pulley 55 and can be adjusted so as to press with high accuracy.
[0158]
Therefore, when the driven pulley 55 is braked, it can be reliably braked without generating abnormal noise. Further, the brake member 147 can be supported at two locations using the front and rear side surfaces of the “U” -shaped support body 303, and the support rigidity with respect to the rotational direction of the driven pulley 55 is increased, so that the elastic body at the end of the brake member 147 is provided. 149 can be strongly pressed against the pulley groove of the driven pulley 55, and the reliability of the braking operation is improved. Further, by removing the bolts 302 and 302 from each other, the support body 303 is removed, and the replacement work of the elastic body 149 at the end of the brake member 147 can be easily performed.
[0159]
A description will be given of a structure in which the brake is more reliable in the mechanism in which the tension of the belt 54 is set to “off” by the operation of the seedling lever 76 and the brake is applied at the same time.
As shown in FIG. 99, a brake shaft 61a extends to the left of the main transmission shaft 61 pivotally supported at the front of the transmission case 6, and a brake wheel 61b is fixed to the tip of the brake shaft 61a. A brake member 147 is disposed in front of the brake wheel 61b. The front portion of the brake member 147 is made of an elastic body 149 such as a concave rubber capable of frictional contact with the brake wheel 61b. A spring 148 is interposed between the elastic body 149 and the support member 147, and the spring 148 Thus, the brake member 147 is biased toward the brake wheel 61b.
[0160]
When the main transmission lever 75 is in the neutral position, the main transmission shaft 61 is still rotatable even when the driven pulley 55 is braked as described above, so that both the front wheel 2 and the rear wheel 3 can freely rotate. Although the traveling vehicle 1 cannot be stopped by moving, the brake can be applied by changing the braking target to the main transmission shaft 61 closer to the wheel side than the traveling transmission gear 124, and Since the main transmission shaft 61 is also a shaft on which power transmission to the front wheels 2 and the rear wheels 3 branches, all the four wheels can be locked simultaneously.
That is, with such a configuration, the wheels can be completely locked even if the gear is shifted halfway, and the four wheels can be locked simultaneously, so that the brake by the seedling lever 76 is always effective. can do.
[0161]
Here, unlike the sub brake mechanism of the driven pulley 55 as described above, the configuration of the sub brake mechanism that operates independently of the rotation of the tension arm 57 and the release mechanism that disables the brake are described. explain. FIG. 93 is a side view showing the interlocking structure of the power connection / disconnection mechanism to the transmission case and the sub brake mechanism of the driven pulley, and FIG. 94 is a partial plan view showing the release mechanism that can invalidate the sub brake mechanism of the driven pulley. FIG.
[0162]
First, the sub brake mechanism will be described.
As shown in FIG. 93, a protrusion 492 is provided at the front lower portion of the bracket 142 provided on the rotation support shaft 141 of the seedling lever 76, and one end of a connecting rod 493 is pivotally supported on the protrusion 492. The other end of the connecting rod 493 is pivotally connected to the upper end of the rear connecting arm 494. The connecting arm 494 has a substantially central portion pivotally supported by the rotating shaft 59, and a brake member 497 is provided below the connecting arm 494. The brake member 497 is slidably inserted into the support member 498. The connecting portion 498a of the support member 498 is pivotally connected to the lower end of the connecting arm 494. The front portion of the brake member 497 is made of an elastic body 495 such as rubber, and a spring 496 is interposed between the elastic body 495 and the support member 498, and the brake member 497 is moved toward the driven pulley 55 by the spring 496. It is energized towards. As shown in FIG. 94, the support member 498 that supports the brake member 497 has its fixed portion 498b fixed to the side frame 42 via the fixed frame 500, thereby improving the support rigidity of the brake member 497. , Increase the reliability of braking.
[0163]
With this configuration, when the seedling lever 76 is rotated backward in the direction of the arrow in FIG. 93, the tension roller 58 is separated from the belt 54 and the belt tension is in the “cut” state as described above. At the same time, the connecting rod 493 is pulled forward, and the elastic body 495 of the brake member 497 is pressed into the pulley groove of the driven pulley 55 by the rotation of the connecting arm 494, and the rotation of the driven pulley 55 is stopped.
That is, since the sub brake mechanism is independent of the rotation of the tension arm 57 as in the above-described sub brake mechanism, the sub brake mechanism is independent of the rotation of the tension arm 57. A slight rotation of the tension arm 57 can completely avoid a situation in which the driven pulley 55 is braked and sudden braking is applied.
[0164]
Next, a release mechanism for disabling the sub brake mechanism when traveling at high speed will be described.
An L-shaped arm in which a detent arm shaft 499 of the main transmission lever 75 extends leftward from the inside of the transmission chamber 60 of the transmission case 6 and a bent portion is pivotally supported by a rotation shaft 501 on the left side of the detent arm shaft 499. 502 is provided. Long holes 502a and 502b are formed at both ends of the L-shaped arm 502, and fitting members 503 and 504 such as pins protrude from the left end of the detent arm shaft 499 and the rear part of the brake member 497. The holes 502a and 502b are inserted through the holes 502a and 502b, respectively.
[0165]
Accordingly, when the main speed change lever 75 is operated to move to the travel position, the detent arm shaft 499 is slid leftward, the L-shaped arm 502 is rotated in the direction of the arrow, and the brake member 497 is pulled to move the elastic body. 495 moves to a position away from the pulley groove of the driven pulley 55 and is held. For this reason, even if the seedling lever 76 is erroneously operated and the support member 498 moves to the driven pulley 55 side, the moving distance by the operation of the seedling lever 76 is shorter than the moving distance by the operation to the moving travel position. The brake is not applied.
In this embodiment, the release mechanism is interlocked with the detent arm 499 of the main transmission lever 75. However, the release mechanism may be interlocked with the operation of the main transmission lever 75, the accelerator lever 78, or the main clutch pedal 74. The interlocking method is not particularly limited.
[0166]
In this way, by providing a sub brake mechanism independent of other power transmission systems and a release mechanism that disables the sub brake mechanism during traveling at high speed, a seedling lever or the like can be used during traveling. Even if operated, sudden braking is not applied, and damage to the gear due to the impact can be prevented.
[0167]
Next, the planting part 9 is demonstrated.
39 is a plan sectional view of the planting transmission frame 92, FIG. 40 is a partial sectional view of the side view of the connecting member, FIG. 41 is a side view of the hitch, FIG. 42 is a rear view of the same, and FIG. 44 is a perspective view of the hitch, FIG. 45 is a view seen from the back of the seedling stage, and FIG. 46 is a side view of the seedling stage.
[0168]
The planting transmission frame 92 includes transmission pipes 164 and 165 arranged in the front-rear direction parallel to the left and right as will be described later, and lateral connection pipes 166 coupled via cross-shaped pipe joints 167a and 167b. A drive case 172, a crank mechanism 171 and a seedling support frame 190 are attached, and on the side surfaces of the cross-shaped pipe joints 167a and 167b arranged at the front part of the left transmission pipe 165 constituting the planting transmission frame 92, A support plate 174 protrudes upward in the front direction, a support plate 175 protrudes in front of the right front part of the horizontal connection pipe 166 in a direction parallel to the support plate 174, and further, the left and right central portions of the horizontal connection pipe 166 A connecting member 260 that fits the rolling fulcrum shaft 176 is disposed further forward.
[0169]
That is, as shown in FIGS. 39 and 40, the rolling fulcrum is configured such that a connecting member 260 is inserted into and fixed to the connecting pipe 166 of the planting transmission frame 92 in the center in the left-right direction. Extends forward from the connecting pipe 166, the front portion is wider in the left-right direction, the upper portion of the front portion is formed in a substantially gate shape in side view, and is a bracket that is fitted to the lower portion of a hitch 94 described later 260a is formed. A pipe 260b is inserted and fixed in the front-rear direction on the front and rear walls of the bracket 260a.
[0170]
On the other hand, as shown in FIG. 41 and FIG. 42, the hitch 94 at the rear part of the lifting / lowering link mechanism 10 has a tapered shape that is wide at the bottom in a side view, and its cross section is substantially U-shaped in a plan view. The lower part of the rear surface is fixed and closed by a plate with the opening part facing rearward.
By fixing the planting part 9 in this way, the lower side of the hitch 94 to which the most force is applied has an efficient shape so as to increase the strength.
A top link pivot pipe 94i and a lower link pivot pipe 94j are fixed to the upper and lower portions of both side surfaces of the hitch 94, respectively, and the top link 11 is pivotally supported on the upper left and right sides by pivot axes. The lower link 12 is pivotally supported by pivots on both the left and right sides of the lower part.
[0171]
Further, a bracket 94a having a substantially portal shape that opens downward is formed in the lower part of the hitch 94, and the bracket 260a is just large enough to be externally fitted on the front and rear walls of the bracket 94a. Joining holes 94b and 94b are formed in accordance with the position of the pipe 260b.
Then, the bracket 94a is fitted from above the bracket 260a, and the rolling fulcrum shaft 176 shown in FIG. 43 is inserted by aligning the centers of the pipes 260b and 260b and the joint holes 94b and 94b. A stopper plate 176a fixed to 176 is fixed to the lower part of the front surface of the hitch 94 with a fixing means such as a screw. In this way, the planting transmission frame 92 is pivotally connected to the hitch 94.
With such a configuration, the planting portion 9 is connected to the machine so as to be able to roll, so that hitherto parts such as bearings that have been used conventionally are no longer necessary, and the rolling fulcrum shaft 176 is also smaller than the conventional rolling shaft. Parts can be used, and quenching and polishing are not required, reducing costs.
[0172]
In addition, hook holes 94c, 94c,... Are formed at several locations in the upper and lower side surfaces of the hitch 94 in the vertical direction so that when the seedling mount 91 is inclined in the hook holes 94c, it is returned to the horizontal direction. One end of the rolling correction spring 262 is hooked.
45, the other end of the rolling correction spring 262 is hooked into hook holes 96b, 96b,... Drilled in the guide rail 96 on the back surface of the seedling mount 91.
[0173]
Since the hook hole 94c is provided on the side surface of the hitch 94 in this way, the operation of applying the rolling correction spring 262 is more effective than the case where the hook hole 94c is provided on the upper surface of the hitch as in the conventional case. Since it is positioned substantially perpendicular to the hook, it can be easily performed. The hook holes 94c are arranged in the vertical direction, and the hook position is adjusted to enable efficient correction with respect to the rotation direction of the seedling mounting base 91.
And since the other hook hole 96b was directly drilled in the guide rail 96, not only a simple configuration that does not require a spring stay but also the rolling correction spring 262 is closer to the seedling stage 91, and The spring force works efficiently so that the rolling correction spring 262 is substantially parallel to the guide rail 96 (the horizontal rotation plane of the seedling table 9), and the left and right inclination (rolling) of the seedling table 9 is forcibly corrected. It is configured as follows.
[0174]
Further, as shown in FIG. 44, the rolling correction spring 262 is used in which the direction of hooking by the hook portions at both ends is 180 ° out of phase, and at least one hook portion is placed outward of the circumference of the coil portion. 45. As shown in FIG. 45, the hook portion of the rolling correction spring 262 is hooked from the front side to the hook hole 96b on the front surface of the guide rail 96, and the other hook portion is hitch 94 as shown in FIG. The hook is easily hooked into the hook hole 94c from the rear open surface, and the assembly of the rolling correction spring 262 is simplified. Furthermore, after the rolling correction spring 262 is assembled, the rolling correction spring 262 and the guide rail 96 are prevented from interfering with each other, and the elastic force generated by the rolling correction spring 262 is efficiently transmitted.
Furthermore, the hook holes 96b are formed at a plurality of positions in the left-right direction of the guide rail 96, and the spring force can be adjusted by changing the hook position.
Further, since high strength is not required on the upper side of the hitch 94 in which the hook hole 94c is formed, a cutout hole 94d is provided in the front wall so that the inside of the hitch 94 can be easily confirmed from the front of the hitch 94. The structure is designed to improve assembly and reduce weight.
[0175]
On the other hand, wire brackets 94e and 94e for raising the marker are mounted on both side surfaces of the middle portion in the vertical direction of the hitch 94 so as to protrude outward. The wire bracket 94e is formed of a substantially L-shaped plate in a side view, wire grooves 94f and 94g are provided on the side wall, and a hook hole 94h for the correction spring 263 is formed on the upper wall. Yes.
In this way, the bracket that is conventionally attached for the correction spring is eliminated, and the wire bracket 94e is used for both left and right, thereby reducing the number of parts and reducing the cost.
Then, as shown in FIG. 44, the other end of the correction spring 263 hooked on the hook hole 94h is hooked on the hook hole 260c mounted on the front portion of the connecting member 260, thereby rolling the planting portion 9 Is corrected.
[0176]
In addition, there is a case where the correction arm for planting depth control arranged in the center float is displaced in the left-right direction from the center position of the machine body. In this case, it is necessary to avoid the interference between the marker pulling wire 266 and the correction arm. is there.
Therefore, when the position of the correction arm is eccentric to the right in FIG. 42 from the center of the body, the wire bracket 94e is formed so that the depth of the wire groove 94f is deeper than the depth of the wire groove 94g. Yes.
42, in the left wire bracket 94e, the marker pulling wire 266 is supported by the wire groove 94f, and in the right wire bracket 94e, the marker pulling wire 266 is supported by the wire groove 94g.
In this manner, the center of the path of the marker pulling wires 266 and 266 is decentered to the right in FIG. 42 from the center of the machine body, thereby preventing interference with the correction arm.
[0177]
Further, members provided with both wire grooves 94f and 94g are mounted on the wire brackets 94e and 94e on both sides. As a result, the wire bracket 94e can use the same component on both the left and right sides, thereby enabling cost reduction in the component manufacturing process.
In the present embodiment, the path of the marker pulling wire 266 is adjusted by changing the depth of the groove to the wire bracket 94e having the same length in the left-right direction, but the left and right wire brackets 94e have different lengths. It is also possible to adjust the path of the marker pulling wire 266 by preparing the above.
[0178]
Next, a support structure for the wire harness 264 will be described with reference to FIGS. 45 and 46.
A harness support member 91c is attached to the rail 91a on the back side of the seedling mount 91 in the center in the left-right direction. The wire harness 264 passes through a support hole 91d provided in the harness support member 91c from above and is locked, and extends downward from the seedling mount 91.
A guide rod 265 is pivotally supported on the harness support member 91c in the vicinity of the rear portion of the support hole 91d so as to be rotatable in the horizontal direction.
[0179]
The guide rod 265 has a spiral shape, guides the wire harness 264 in the spiral portion, and extends further forward from the upper portion of the hitch 94.
By guiding the wire harness 264 with such a configuration, the wire harness 264 is prevented from hanging or swinging, and is prevented from interfering with or entangled with the correction spring hook 262 or the hitch 94.
And since the said guide rod 265 clamps the wire harness 264 in a spiral part, the separate member for the clamp which performs the guide of the conventional wire harness middle part is not required, and the reduction of a number of parts is enabled.
Further, since the guide rod 265 can be rotated in the horizontal direction, the wire harness 264 can be prevented from being bent even if the seedling stage 91 is moved left and right.
[0180]
47 is a plan view of the seedling support frame 190, FIG. 48 is a plan view of the float support portion, FIG. 49 is a side view of the same, FIG. 50 is a rear sectional view of the seedling support drive case, and FIG. 52 is a view showing a conventional connecting body, FIG. 53 is a perspective view of the connecting body, FIG. 54 is a left side view of the front portion of the planting frame, and FIG. 55 is a front view of the vertical feed roller. 56 is a side view of the vertical feed roller, FIG. 57 is a schematic view of a seedling platform in which the seedling shoe is disposed on the left side, and FIG. 58 is a diagram of the seedling platform in which the seedling shoe is disposed on the right side. FIG. 59 is a schematic view, and FIG.
[0181]
As shown in FIGS. 43, 47, and 48, a seedling support frame 190 is integrally fixed to the planting transmission frame 92 by welding or the like. The lower left end is fixed to the inside of the support plate 174, the rigidity of the seedling stage drive case 172 is increased to increase the strength, and the right side is fixed to the cross-shaped pipe joint 167a disposed on the front side. Has been.
Therefore, it has a simple structure in which the pipe bodies are connected, and is configured integrally with the planting transmission frame 92 having a sufficient space, and supports the crank mechanism 171, the seedling stage drive case 172, and the support portion of the lateral feed shaft 180. Is firmly fixed, and it is possible to constitute a durable support portion that is strong against vibration and impact.
[0182]
Then, a lever guide 178 of a seedling amount adjustment lever protrudes from the right side of the horizontal frame 190a of the seedling support frame 190 to the front and lower, and a lever guide of the planting depth adjustment lever 79 from the left side of the horizontal frame 190a to the front and lower side. 179 protrudes. On both sides of the seedling support frame 190, roller members 199 that are fitted to guide rails 96 provided in the upper and lower middle portions on the back side of the seedling support 91 are disposed.
[0183]
Next, the planting transmission frame 92 will be described.
Since the planting part shown in FIG. 39 is for four-row planting, four planting claws 93 are provided, and transmission pipes 164 and 165 that transmit driving force to the planting claws 93 are provided one on each side. It is arranged. The front parts of the transmission pipes 164 and 165 are connected by a lateral connection pipe 166 to form a gate-type planting transmission frame 92 in a plan view, and the opening side of the gate-type is directed rearward. Planting claws 93 are arranged on both the left and right sides of the open end.
A transmission shaft is supported in the transmission pipes 164 and 165 and the lateral connection pipe 166.
By constructing the planting transmission frame 92 in this way, the manufacturing cost can be reduced and the weight of the planting unit 9 can be reduced because the rigidity is high, so that the weight of the planting unit 9 can be reduced. The burden on the vehicle body frame 4 can be reduced.
[0184]
Further, the transmission pipes 164 and 165 and the lateral connection pipe 166 of the planting transmission frame 92 are formed of rod-shaped steel pipes, and the transmission pipes 164 and 165 and the lateral connection pipe 166 are cross-shaped pipe joints having a cruciform shape in plan view. They are connected by 167a and 167b. The transmission pipes 164 and 165 and the cross-shaped pipe joints 167a and 167b are commercially available to reduce costs, and the diameter of the opening of the cross-shaped pipe joint 167 is the transmission pipe 164 disposed therein. -It is configured to be larger than a power transmission member such as 165 or a supporting member such as a bush or a bevel gear, so that insertion, assembly, and maintenance are easy.
The cross-shaped pipe joints 167a and 167b are cut into one of the cross-shaped protruding portions and the opening of the portion becomes an insertion opening so that the lid 168 is attached and the shaft is inserted from this portion. Assembling, maintenance of gear replacement, lubrication, etc. is possible.
[0185]
In addition, a cross-shaped pipe joint 167 a fixed to the right side of the lateral connection pipe 166 inserts a transmission shaft 187 into the right opening portion and fits and fixes the cover body 168, and the right end of the transmission shaft 187 is interposed via a bush 170. And a bevel gear 187a is fixed to the end of the transmission shaft 187.
A planting input shaft 185 is inserted into the front opening of the cross-shaped pipe joint 167a, the planting input shaft 185 is rotatably supported by the bearing 400a, and a bevel gear 185b is fixedly installed in the cross-shaped pipe joint 167a. , Meshing with the bevel gear 187a. The front end of the transmission pipe 164 is inserted and fixed in the rear opening.
[0186]
The left cross-shaped pipe joint 167b inserts and fixes a lateral connection pipe 166 into the right opening, and the left opening rotatably supports the left side of the transmission shaft 187 with a bearing 400b. A bevel gear 187 b is fixed on the transmission shaft 187, a support plate 174 is fixed to the end of the left opening, a seedling table driving case 172 is fixed to the support plate 174, and the seedling table driving case 172 is placed inside the seedling table driving case 172. A transmission shaft 187 is inserted.
A transmission shaft 186 is inserted from the front opening of the left cross-shaped pipe joint 167b and is fitted and fixed by a lid 168. The front portion of the transmission shaft 186 is supported by the rear opening by a bush 170, and the transmission shaft 186 is inserted. A bevel gear 186b is fixed to the front end, meshed with the bevel gear 187b, and the front end of the transmission pipe 165 is inserted and fixed in the rear opening of the left cross-shaped pipe joint 167b.
[0187]
Rear cruciform pipe joints 169 and 169 are fitted and fixed to the rear ends of the left and right transmission pipes 164 and 165, respectively. The rear cruciform pipe joint 169 has substantially the same configuration as the cruciform pipe joint 167, and The front openings of the cross-shaped pipe joints 169 and 169 are fitted and fixed to the transmission pipes 164 and 165, the rear portions of the transmission shafts 185 and 186 are supported by the bushes 170 and 170, and the bevel gears 185a 186a is fixed. The rear opening is fixed with lids 168 and 168, and the left and right openings support the planting claw drive shaft 184 via bearings 400c and 400c, and the crank mechanism 171 is arranged on both sides thereof. Power is transmitted to the.
[0188]
Further, a crank support arm 173 protrudes rearward and upward at the rear part of the rear cross joints 169 and 169 disposed at the rear part of the transmission pipes 164 and 165. 49, a pivot 181 is formed, and a pin 182 that pivotally supports the link 401 base of the crank mechanism 171 is fixed to the pivot 181. As shown in FIG.
In addition, the space between the left and right pivotal support portions 181 is reinforced by a planar view type reinforcing body 183 so that the crank mechanism 171 can be pivotally supported.
In addition, the rear portion of the crank support arm 173 may be branched in two directions and formed in a substantially Y shape in plan view to constitute the pivot portion 181.
[0189]
A link 401 of the crank mechanism 171 is pivotally supported on both the left and right sides of the rear end portion of the crank support arm 173, and a base portion of a swing arm 402 having a planting claw 93 attached to the other end of the link 401 is pivotally supported. On the other hand, rotating arms 403 are fixed to both ends of the planting claw drive shaft 184 that is pivotally supported on the rear cross pipe joints 169 and 169 at the rear of the transmission pipes 164 and 165, and the other end of the rotating arm 403 Is pivotally supported in the middle of the swinging arm 402 and rotationally drives the rotating arm 403 to cause the planting claw 93 to crank.
[0190]
Further, the input shaft 185 is connected to one end of a PTO transmission shaft 158 via a universal joint portion 159 at a portion protruding forward from the lateral direction of the front right cross-shaped pipe joint 167a. Is transmitted through the PTO transmission shaft 158 and the universal joint 159.
Therefore, transmission is simple, the number of parts can be reduced, and cost reduction can be achieved.
[0191]
A bevel gear 185 a is fixed to the rear end portion of the input shaft 185, and is engaged with a bevel gear 184 a fixed to the middle portion of the planting claw drive shaft 184 to drive the planting claw drive shaft 184. A bevel gear 185 b is fixed on the front side of the input shaft 185, meshed with a bevel gear 187 a fixed to the end of the transmission shaft 187 of the connection pipe 166, and transmits power to the transmission shaft 187. A bevel gear 187 b is fixed to the left side of the transmission shaft 187, meshed with a bevel gear 186 a fixed to the front of the transmission shaft 186 in the left transmission pipe 165, transmitted to the transmission shaft 186, and the rear of the transmission shaft 186. 49. The planting claw drive shaft 184 is driven via the bevel gear 186b and the bevel gear 184a fixed to the ends, and the crank mechanism 171 disposed on the rear side of the transmission pipes 164 and 165 is driven so that the planting claw 93 is shown in FIG. The seedlings are planted by rotating them so as to draw the locus indicated by.
Therefore, a simple and efficient power transmission mechanism without power loss can be realized.
[0192]
Next, the power transmission mechanism to the seedling stage such as the lateral feed shaft 180 will be described.
A seedling stage drive case 172 is fixed to the outer surface of the support plate 174. The fitting portion between the support plate 174 and the seedling stage drive case 172 does not require packing, and water and the like do not enter, so that assembly is easy. As shown in FIG. 50, a step 174a is formed around the support plate 174 aligned with the outer periphery of the seedling stage drive case 172.
[0193]
A lateral feed shaft 180 is pivotally supported via a bearing 405 and a boss 406 on the front portion of the support plate 174 and the front portion of the support plate 175 fixed to the right side of the lateral connection pipe 166, respectively. Shims 407 and 407 are interposed between the boss 406 and the support plates 174 and 175 so that the lateral feed shaft 180 can be accurately assembled between the support plates 174 and 175 without rattling. Is easy to do.
The left end of the lateral feed shaft 180 is inserted into the seedling stage drive case 172. The transverse feed shaft 180 is arranged in parallel with the connecting pipe 166, and the side feed shaft 180 is arranged above the rolling fulcrum shaft 176 in a side view, so that the support structure of the transverse feed shaft 180 becomes simple and efficient. It has a good arrangement configuration.
[0194]
Further, the left end portion of the transmission shaft 187 in the connection pipe 166 is also inserted into the seedling stage drive case 172, and a gear 188 is fixed to the end portion, and the transverse feed shaft inserted into the seedling stage drive case 172 A gear 189 is also fixed to the left end portion of 180, and a seedling platform drive mechanism that transmits power to the lateral feed shaft 180 is configured by meshing the gear 188 and the gear 189.
A groove 180a for sliding the slider is formed on the lateral feed shaft 180, and a slider receiver 191 is loosely fitted on the outer peripheral surface of the lateral feed shaft 180 and attached to the slider receiver 191. The slider 192 is fitted into the groove 180a and slides in the groove 180a as the lateral feed shaft 180 rotates, and the slider receiver 191 reciprocates on the lateral feed shaft 180 in the left and right directions.
[0195]
The rear part of the slider receiver 191 is fitted and fixed to a connecting body 410 provided on the back side of the seedling mount 91.
As shown in FIG. 52, the conventional coupling body 410 ′ is formed in a U shape, and after inserting the slider receiver 191 into the coupling body 410 ′ from above, the flat head pin 411 is inserted into the upper part of the coupling body 410 ′. However, since the number of parts was large and the flat head pin 411 was passed after the seedling stage was assembled, it was a troublesome work.
Therefore, in this embodiment, as shown in FIGS. 51 and 53, the connecting body 410 is sheet-metal processed into a “B” shape when viewed from the front, and the front portion of the connecting body 410 does not come out upward when assembly is completed. A notch 410a is provided to facilitate assembly.
In this way, the seedling table 91 is connected, and the seedling table 91 is accurately reciprocated left and right by the rotation of the lateral feed shaft 180.
[0196]
As shown in FIGS. 39 and 54, in a side view, a vertical feed cam 193 protrudes from the right end portion of the horizontal feed shaft 180 at a position above the manpower shaft 185 to drive a conventional vertical feed cam 193. The vertical feed shaft is eliminated, and the horizontal feed shaft 180 is also used as the vertical feed shaft.
Therefore, the number of parts is reduced and the cost is reduced.
As shown in FIG. 54, a cam cover 412 is provided on the outer side (right side) of the vertical feed cam 193, and a position in contact with a driven cam (cam follower) 413 (FIG. 46) around the vertical feed cam 193 rotates. The side is covered so that the operator does not get hurt or entangled with wire harnesses.
[0197]
The vertical feed cam 193 is disposed so as to be in contact with a driven cam 413 provided on the back side (front surface) lower portion of the seedling mount 91, and the two driven cams 413 are provided to project from the left and right. The interval 413 is configured to be equal to the moving distance of the seedling stage 91 by the lateral feed so that the vertical feed cam 193 and one driven cam 413 are brought into contact with each other at the end position of the lateral feed reciprocating movement of the seedling stage 91. I have to. The base of the driven cam 413 is connected to a vertical feed shaft 414 via a one-way clutch, and the vertical feed shaft 414 is horizontally mounted on the lower portion of the seedling mount 91, and as shown in FIG. A longitudinal feed driven shaft 415 is rotatably supported in parallel, and two longitudinal feed rollers 194, 194... Are fitted and fixed on the longitudinal feed shaft 414 and the longitudinal feed driven shaft 415 for each strip. The front side of the vertical feed rollers 194, 194... Is projected from an opening provided in the seedling mount 91, and a vertical feed belt 195 is wound between the upper and lower vertical feed rollers 194, 194.
[0198]
In this way, when the lateral feed shaft 180 is driven and the seedling stage 91 is slid back and forth left and right and reaches the right end or the left end, the tip of the vertical feed cam 193 comes into contact with the driven cam 413 by rotation. The driven cam 413 is rotated, and by the rotation of the driven cam 413, the vertical feed shaft 414 is rotated via the one-way clutch, the vertical feed belt 195 is rotated, and the seedling mat is accurately vertically fed downward. The
When the longitudinal feed cam 193 is separated from the driven cam 413, the driven cam 413 is returned to the original position by the return spring.
[0199]
The configuration of the vertical feed roller 194 has a complicated outer shape in the past, and the mold for forming the vertical feed roller 194 requires four molds divided into four in the circumferential direction of the vertical feed roller 194. It was. In this embodiment, as shown in FIGS. 55 and 56, the peak portions 195a, 195a,... It is arranged so that it can be easily manufactured with left and right split molds.
That is, the cost is reduced by reducing the number of molds.
[0200]
In addition, as shown in FIG. 2, an opening 91b is formed in a rib 91a that divides a portion on which a seedling mat of the seedling mounting base 91 on which the driven cam 413 is located is left and right, and is normally closed with a lid. When performing maintenance, the lid is opened so that lubrication or the like can be performed on the rotating portion with the longitudinal feed shaft 414.
[0201]
In addition, as shown in FIG. 43, three seedling shoes 416, 416, and 416 are arranged at the lower portion of the seedling stand 91 so as to be able to slide smoothly on the lower rail 95. Conventionally, as shown in FIG. 45, four 416 are arranged at equal intervals. However, in a small-sized, especially four-row planting rice transplanter, even three can be sufficiently supported and durable.
Therefore, in this embodiment, the seedling shoe 416 is located at three locations near the lower left and right sides and near the center.
When the spring force for returning the driven cam 413 is large, as shown in FIG. 57, the center seedling shoe 416 is arranged close to the side where the driven cam 413 is located, and the driven cam 413 returns. The force that is sometimes received is received by the center and left seedling shoes 416.
Further, when the spring force is weak and there is almost no shock when returning, as shown in FIG. 58, the center seedling shoe 416 is arranged close to the right side, and the longitudinal feed cam 193 is driven to drive the driven cam 413. The moment generated by the force received by the center is received by the center and right seedling shoe 416. By reducing one seedling shoe 416 in this way, weight reduction and cost reduction are also achieved.
[0202]
The seedling stage 91 is slidably mounted on the lower rail 95, and as shown in FIGS. 43, 47, and 59, both sides of the lower rail 95 are fixed on the stays 420 and 420, The stay 420 is configured in an inverted L shape as viewed from the rear, and a hook 421 configured in an inverted U shape is fixed to the upper surface of the stay 420, and a guide rod 422 projects from the lower surface of the stay 420.
On the other hand, U-shaped guide stays 423 and 423 are fixed to the front side surfaces of the transmission pipes 164 and 165 of the planting transmission frame 92, and the side surfaces of the stay 420 and the guides are fixed to the guide stays 423 and 423. The rods 422 and 422 are guided when moving up and down.
[0203]
Then, the base of the seedling amount setting lever 196 is fixed to the right side of the fulcrum shaft 424 provided in the left-right direction, and the engagement plates 425 and 425 are protruded rearward on the left and right sides of the fulcrum shaft 424. Recesses formed at the tips of 425 and 425 are inserted into and engaged with the hooks 421 and 421. The right end of the fulcrum shaft 424 is pivotally supported by a bracket 426 fixed to the cross-shaped pipe joint 167a, and the left end is pivotally supported by the support plate 174.
However, the left end of the fulcrum shaft 424 can be pivotally supported by fixing a bracket 426 to the cross-shaped pipe joint 167b.
The upper part of the seedling collection amount setting lever 196 is inserted into the lever guide 178 and protrudes forward and upward.
[0204]
Next, the configuration of the seedling mount 91 will be described.
60 is a bottom view of the seedling stage, FIG. 61 is a side view of the seedling stage, FIG. 62 is a front view of the seedling mat presser, FIG. 63 is an exploded perspective view of the seedling mat presser, and FIG. FIG. 65 is a bottom view of a seedling mat presser integrally formed with all the strips, FIG. 66 is a mounting diagram of a conventional seedling mat presser, and FIG.
[0205]
The seedling stage 91 is connected to the front portion of the slider receiver 191 that reciprocates left and right on the lateral feed shaft 180 as described above, and the seedling stage 91 reciprocates left and right as the lateral feed shaft 180 rotates. It is installed.
And the seedling mount 91 in a present Example is carrying out 4 row planting. The seedling mount 91 is mounted so as to be low before and after the front, and a seedling mat presser 250 and a seedling presser bar 251 formed of pipes are mounted on the upper side surface at the rear end.
[0206]
The seedling mat presser 250 and the seedling presser bar 251 are composed of parts having a width corresponding to two strips in the left-right direction, as shown in FIGS. The mat presser 250 and the seedling presser bar 251 are arranged.
The seedling mat presser 250 is integrally formed with an outer frame 250a formed of a substantially U-shaped pipe in plan view and a reinforcing frame 250b fixed in the left-right direction on the open side of the outer frame 250a. The pipes extending in parallel with the seedling feeding direction of the presser frames 250c, 250c... Formed of substantially L-shaped pipes when viewed from the side are spaced apart from the rear surface (the seedling mat mounting surface) of the seedling mounting base 91. Placed so that it does not slip or fall when the seedling mat is placed.
[0207]
The other ends of the presser frames 250c, 250c,... Are attached to the lower part of the left and right pipes of the outer frame 250a. Further, the presser frame 250c has two press frames 250c, 250c,... On the outer frame 250a on the outer frame 250a. It is attached.
In addition, the lower part of the presser frames 250c, 250c,... In the side view is configured to be fixed (or abutted) and supported on the upper surface side of the reinforcing frame 250b. Strength can be secured.
[0208]
The seedling presser bar 251 is formed of a substantially U-shaped pipe in plan view. Frame support plates 252 and 252 project as end support members in a substantially vertical direction with respect to the seedling mounting table 91 on the lower side surface of the seedling mounting table 91, and the frame support plate 252M protrudes on the left and right center ribs. It is attached to the left and right sides and the center of the lower end of the seedling mount 91.
A mounting plate 252a is fixed to the upper portion of the frame support plate 252, and both end portions of the outer frame 250a of the seedling mat presser 250 are fixed to the upper surface of the mounting plate 252a by clamps 253a. Both sides of the rod 251 are fixed by clamps 253b. Therefore, the seedling mat presser 250 and the seedling presser bar 251 can be supported by a single support member (clamps 253a and 253b), and the cost can be reduced by reducing the number of parts.
As shown in FIGS. 62 and 63, the clamp 253a for fixing the seedling mat presser 250 is fastened with a fixing screw 254 from above, and the seedling mat presser 250 is attached and detached by loosening the fixing screw 254. It is possible to adjust the height. The fixing screw 254 has an arm portion bent upward, and can be easily rotated to improve the operability of attaching / detaching the seedling mat presser 250.
[0209]
Further, the outer frame 250a and the reinforcing frame 250b are provided with a bar stop 256 for each bar. The bar bar 256 projects an arm 257 downward from both sides, and is integrally formed in an L shape in a side view. An engaging portion 257a is provided at the tip of the arm 257, is pivotally supported on the reinforcing frame 250b, and is detachable. A hook 256a is formed at the rear end of the bar stop 256, and the hook 256a can be locked to the outer frame 250a.
[0210]
In this way, when the stapling is not performed, the strut 256 is rotated upward and the hook 256a is engaged and fixed by being locked to the outer frame 250a. Is released and rotated downward about the center of the engaging portion 257a so that the tip of the bar stop 256 is brought into contact with the seedling mount 91 to prevent the seedling mat from sliding down.
By adopting such a configuration, it is possible to use the seedling mat presser 250 as a support member without using a new part for pivotally supporting the stopper 256 as in the prior art.
[0211]
In addition, the seedling mat presser 250 and the seedling presser bar 251 are arranged on a single seedling stand with two on the left and right sides, but as shown in FIG. Is possible. In this case, since it becomes longer in the left-right direction, the center portion bends due to its weight. Therefore, a support member 255 in the vicinity of the center, which is configured in a substantially L shape in the side view in the left-right direction, It is fixedly mounted on the central rib of the base 91.
As shown in FIG. 64, the portion of the support member 255 protruding upward on the short side is formed in a substantially triangular shape, and a long groove 255a for supporting the reinforcing frame 250b of the seedling mat presser 250 is formed on the upper side of the short side. A long hole 255b for inserting and supporting the seedling presser bar 251 is formed in the center portion thereof.
[0212]
In this way, the seedling mat presser 250 and the seedling presser bar 251 that are applied with a bending force near the center in the left-right direction are supported from the lower side by the support member 255, and serve as a sufficient reinforcement with a simple configuration. ing.
Further, the reinforcing frame 250b is moved to an appropriate position in the long groove 250a and the seedling presser bar 251 is moved to an appropriate position and fixed by the clamp 253, whereby the seedling mat presser 250 and the seedling presser are fixed. The height of the rod 251 can be adjusted, and even if the rod 251 is bent to the maximum, the rod 251 is not restricted by the long groove 250a and the long hole 255b.
[0213]
By configuring the seedling mat presser 250 and the seedling presser bar 251 as described above, not only the number of parts is significantly reduced, but compared to the conventional seedling mat presser structure attached to each item, Since the assembly configuration is simple, it is excellent in maintainability. Therefore, the number of parts can be reduced, and the manufacturing cost can be reduced by simplifying the assembly process.
Further, since the height adjustment of the seedling mat presser 250 and the seedling presser bar 251 is realized by the support member 255 having a simple configuration, the operability is excellent, and a plurality of seedling mat pressers 250 and Since the seedling presser bar 251 has an integral structure, the heights of the plurality of strips can be adjusted to the same height at the same time, and the seedling mat can be reliably pressed with a simple configuration.
[0214]
In this embodiment, two pairs of seedling mat presser 250 and seedling presser bar 251 are mounted on the four-planted seedling mount 91, but in a six-planted rice transplanter, The combination is adjusted as appropriate, such as mounting two pairs for three strips or three pairs for two strips.
Further, as described above, it is possible to mount the seedling mat presser 250 and the seedling presser bar 251 that are integrated in the whole line.
By adopting such a configuration, the height adjustment of the seedling mat presser 250 and the seedling presser bar 251 can be adjusted to be the same height all at once, and the number of parts can be further reduced and the assembly process can be simplified. It is possible to reduce the cost of rice transplanters and reduce costs.
[0215]
Next, the support structure of the level float center float 97 and the side floats 98 and 99 for holding the planting part 9 at a certain height will be described.
As shown in FIGS. 1, 48, and 49, a fulcrum shaft 161 is horizontally installed below the planting transmission frame 92, which is a power transmission unit of the planting unit 9, according to the width of the left and right side floats 98 and 99. The fulcrum shaft 161 is fitted into the concave portions of the mounting plates 430 and 430 having U-shapes on both sides, and the upper ends of the mounting plates 430 and 430 are fixed to the lower portions of the support plates 174 and 175 with bolts or the like. The fulcrum shaft 161 is supported by the planting transmission frame 92.
[0216]
An operation arm 163 projects forward from the fulcrum shaft 161, and a planting depth setting lever 79 is provided upward from the rear end of the operation arm 163. Therefore, it is easy for the operator to operate the planting depth setting lever 79 and the operator can easily adjust it.
Further, support arms 162, 162,... Project from the appropriate positions of the fulcrum shafts 161 toward the rear of the floats, and rear portions of the floats are provided at the rear of the support arms 162, 162,. It is pivotally supported.
[0217]
A sensor link 431 for detecting the distance between the planting portion and the paddy surface is disposed on the front portion of the center float 97 and supported by the operation arm 163. The front end of the center float 97 is located below the rear wheel drive shaft 69 located at the rear end of the transmission case 6.
In order to achieve such an arrangement configuration, the lengths of the top link 11 and the lower link 12 of the elevating link mechanism 10 are configured to be shorter than the conventional one. As shown in FIG. 30, the shape of the rear lower portion of the mission case 6 is substantially the same as the lifting locus x of the center float 97.
[0218]
With this configuration, when the planting part 9 is raised and lowered, the front end of the center float 97 is lifted up and down along the rear part avoiding the mission case 6, and the center float 97 and the mission case 6 interfere with each other. There is no, it is lifted.
And the full length of a rice transplanter becomes short, the distance between the driver's seat 7 and the planting part 9 becomes short, and it can perform a seedling joint easily. Moreover, the planting part 9 can be provided ahead and a weight balance can be improved.
[0219]
Next, the support structure of the side floats 98 and 99 that support the planting part 9 during planting work will be described.
68 is a side view of the side float support portion, FIG. 69 is a plan view of the same, FIG. 70 is a plan view of a drawing marker attaching portion on the fulcrum shaft side portion, and FIG. 71 is a side view of the same.
[0220]
48, 49, 68 and 69, a pair of support arms 162, 162... Project toward the rear portions of both side floats 98, 99 below the right and left sides of the fulcrum shaft 161. Has been established. On the other hand, a support plate 270 bent in a substantially L shape in front view is attached to the rear upper surface of the side floats 98 and 99. The side plate 270a of the support plate 270 is formed in a substantially triangular shape in a side view, and a pin hole 270c for inserting the support pin 270b is formed in the side plate 270a.
The support arm 162 projecting rearward and downward from the support shaft 161 has a substantially inverted U-shaped cross section when viewed from the front, and the support plate has a substantially U-shaped tip opened downward. It is fitted from above the side plate 270a of the 270, and is pivotally supported by the support pin 270b.
[0221]
In this embodiment, the left and right side floats 98 and 99 are each supported by two support arms 162. 69, a coil spring 271 is wound around the outer periphery of the support pin 270b that pivotally supports the left support arm 162 in FIG. 69, and a hook portion 271a at one end of the coil spring 271 is hooked on an intermediate portion of the left support arm 162. The other end of the coil spring 271 extends onto the bottom surface of the support plate 270 and presses the top surface of the side float so that the front part of the side float is lifted and kept horizontal. Yes.
However, the coil spring 271 may be an elastic body and is not limited as long as it is urged horizontally by a leaf spring or rubber.
[0222]
Further, as shown in FIG. 68, the portion of the rear lower surface of the support arm 162 that comes into contact with the upper surface of the support plate 270 is cut obliquely rearward and upward from below the pivot position by the support pin 270b to form a lower stopper surface 162a. Then, the stopper surface 162b is formed by cutting the support pin 270b obliquely forward and upward from below the pivot position of the support pin 270b.
Thus, by configuring the stopper surfaces 162a and 162b at the lower rear portion of the support arm 162, the elastic force of the coil spring 271 absorbs the vertical swing of the side floats 98 and 99 and lifts the planting part 9 The side float 98/99 is prevented from rotating more than a predetermined angle and damaging other members by the lower stopper surface 162a when passing over a rough cultivating board at the time of planting, and the amount of rotation Is regulated.
Further, even if the front part of the side float 98/99 is suddenly lifted during the leveling work by the side float 98/99, the amount of rotation is restricted by the raising stopper surface 162b and may interfere with other members. Absent.
[0223]
Further, a planting depth setting lever 79 protrudes from the front and upper side of the fulcrum shaft 161, and the tip portion is inserted through the lever guide 179 and protrudes rearward of the driver's seat. For this reason, it is easy for the operator to operate the planting depth setting lever 79, and it can be easily adjusted.
When the planting depth setting lever 79 is operated, the rear end of the support arm 162 moves up and down around the fulcrum shaft 161, and the distance between each float and the planting transmission frame 92 is adjusted. The depth for planting the seedlings cut by the claws 93 can be adjusted.
[0224]
With such a configuration, the side floats 98 and 99 are supported, and therefore, a conventional support member is not required in the front part of the side floats 98 and 99, and the space in the front part is opened. It becomes possible to arrange | position a feed mechanism, it becomes possible to arrange | position the planting part 9 and the seedling mounting stand 91 ahead, and can comprise a full length short.
In addition, since the seedling stage drive case 172 that houses the planting transmission mechanism is disposed in front of the fulcrum shaft 161 and in the space above the side float 99, the planting unit 9 has a compact configuration.
Thereby, since the planting part 9 and the seedling mount 91 can be disposed at a position immediately behind the rear wheel 3, the total length of the rice transplanter can be shortened and the balance of the front wheel 2 can be improved.
And since the supporting member conventionally provided in the front part of the side float 98 * 99 could be eliminated, the number of parts can be reduced and the cost can be reduced.
[0225]
Further, drawing markers 272 and 272 are attached to both sides of the fulcrum shaft 161. That is, as shown in FIGS. 70 and 71, the drawing marker 272 has a base end portion fixed to the marker bracket 273, and the marker bracket 273 is formed in an inverted U shape when viewed from the side. H.275 is pivotally supported on both sides of the fulcrum shaft 161 so as to be vertically rotatable.
The lower end of the marker bracket 273 is locked to one end of the first marker biasing spring 276, and the other end of the first marker biasing spring 276 is locked to a stay 277 fixed to the fulcrum shaft 161. Is biased so as to rotate downward. A locking pin 288 is installed on the upper side of the marker bracket 273, and a wire 278 for lifting the drawing marker 272 is connected to one end of the locking pin 288.
[0226]
Further, the lower portion of the marker hook 274 is pivotally supported by a pin 279 on the fulcrum shaft 161 on the center side in the left-right direction of the marker bracket 273, and the lower end of the marker hook 274 is locked to one end of the second marker urging spring 268. The other end of the second marker urging spring 268 is locked to the stay 277.
An unlocking wire 267 is locked in the middle of the marker hook 274, and the tip of the marker hook 274 can be used as a hook portion to lock the locking pin 288.
[0227]
In such a configuration, when the planting portion 9 is raised, the pulling wire 278 is pulled, and the drawing marker 272 is raised and rotated to be pulled up (the drawing marker 272 ′ and the marker bracket 273 shown by a one-dot broken line in FIG. 70). ').
Then, the locking pin 288 of the marker bracket 273 is locked to the marker hook 274 at the rising end position, and the drawing marker 272 is held at the rising position.
When the line drawing marker 272 is lowered to draw a line on the field, by pulling the unlocking wire 267, the marker hook 274 and the locking pin 288 are disengaged, and the marker bracket 273 becomes the first marker. Pulled by the urging force of the urging spring 276, the drawing marker 272 is rotated sideways.
Further, when the operation of the wire 267 is stopped, the marker hook 274 is urged by the urging force of the second marker urging spring 268 so that the tip is rotated downward, and the tip surface 274a of the marker hook 274 is locked. The pin 288 is abutted, and the drawing marker 272 is pushed so as to rotate downward, and the drawing marker 272 is pushed by the two biasing springs 276 and 268, so that the drawing marker 272 is always lifted into the field without being lifted. A line is drawn on the line.
[0228]
Next, the power transmission structure to a planting part is demonstrated.
72 is a side view showing a power transmission configuration to the planting unit, FIG. 73 is a plan view showing the power transmission configuration to the planting unit, and FIG. 74 is a plan view showing a power transmission configuration to another type of planting unit. FIG. 75 is a plan view showing a configuration for transmitting power to another type of planting unit.
[0229]
As described above, the planting transmission frame 92 of the planting unit 9 is linked to the PTO shaft 65 pivotally supported on the mission case 6 side via the universal joint unit 159.
Specifically, as shown in FIGS. 72 and 73, the PTO shaft 65 protrudes from an opening provided on the mating surface of the half-shaped mission case 6, and is connected to the PTO shaft 65 in conjunction with the PTO transmission shaft 158. Is disposed above the mating surface.
The PTO transmission shaft 158 is pivotally supported by a support member 160 erected on the rear upper part of the transmission case 6. The mating surfaces of the transmission case 6 are the left and right central portions of the traveling vehicle 1, and the PTO shaft 65 and the PTO transmission shaft 158 are also disposed in the same left and right central portion.
[0230]
And as a structure which transmits motive power to the planting transmission frame 92 from the said PTO shaft 65, it is desirable from a viewpoint that a power transmission path | route becomes short to transmit linearly back and forth, but right and left center of the planting transmission frame 92 The front part of the center float 97 is warped forward and upward in front of the part, and when the planting part 9 is raised, the front part of the center float 97 overlaps the power transmission path. The power could not be input to the left and right center of the.
[0231]
Therefore, as described above, the input shaft 185 is pivotally supported on the transmission pipe 164 on the right side of the planting transmission frame 92 and power is taken in from the side of the center float 97. The front portion of the input shaft 185 and the PTO transmission shaft 158 are interlocked and connected using a universal joint portion 159 disposed in an inclined manner, and are disposed around the center float 97 in plan view. Since the universal joint portion 159 is formed with universal joints at the front and rear end portions, the axis of the input shaft 185 is shifted to the right side with respect to the PTO transmission shaft 158, and is further moved up and down by the lifting drive of the lifting link mechanism 10. Even if moved in parallel, power can be transmitted.
[0232]
Therefore, even if the planting portion 9 is raised as shown by a two-dot chain line in FIG. 72 by the lifting drive of the lifting link mechanism 10, the center float 97 and the universal joint portion 159 are not interfered with each other, and the planting portion 9 is planted. Even if the attaching part 9 is lowered, the front side of the universal joint part 159 passes through the side of the rear part of the transmission case 6 so that it is not interfered with the transmission case 6 and the lifting stroke of the planting part 9 is reduced. Can be long.
Furthermore, even if the front / rear length of the lifting / lowering link mechanism 10 suspending the planting part 9 so as to be lifted / lowered can be shortened, the vertical lifting / lowering stroke can be increased. Can be realized.
[0233]
Further, as shown in FIG. 73, the transmission pipe 164 that pivotally supports the input shaft 185 is disposed in the front-rear direction, and the PTO transmission shaft 158 and the input shaft 185 are parallel in a plan view. Further, as shown in FIG. 72, since the transmission pipe 164 is arranged in parallel to the PTO transmission shaft 158, the PTO transmission shaft 158 and the input shaft 185 are parallel to each other in the side view, and the PTO transmission shaft 158 The transmission of power from the universal joint 159 to the transmission of power from the universal joint 159 to the input shaft 185 is equal, and the number of revolutions transmitted to the input shaft 185 does not fluctuate. The power changed between stocks is accurately transmitted. Therefore, the planting performance is maintained high without adversely affecting the planting drive.
[0234]
Also, as shown in FIG. 74, a concave portion 97a is formed in the left and right central portion of the front portion of the center float 97 that has warped forward and upward, and a universal joint portion 159 ′ linearly rearward from the rear end portion of the PTO transmission shaft 158. The power can be transmitted to the left and right central portions of the planting transmission frame 92 by projecting.
In this configuration, even if the planting part 9 is lifted using the lifting link mechanism 10, the middle part of the universal joint part 159 ′ is disposed in the recess 97 a, so that the power that does not interfere with the center float 97 is obtained. A transmission path can be configured.
In this case, it is necessary to dispose the sensor link 431 disposed at the front portion of the center float 97 by shifting the position to the left and right so as not to interfere with the universal joint portion 159 '.
[0235]
Further, as shown in FIG. 75, the transmission case 6 ′ is shifted from the left and right central portion of the traveling vehicle 1 to the left and right sides, and the PTO transmission shaft 158 that is above the mating surface of the transmission case 6 ′ is connected to the center float 97. A universal joint portion 159 ″ is arranged in a straight line behind the PTO transmission shaft 158 so as to bypass the warped portion of the center float 97 and transmit power to the planting transmission frame 92. It can be.
Also in this case, even if the planting part 9 is raised, the center float 97 and the universal joint part 159 "are not interfered with each other, and the power transmission path can be shortened.
[0236]
As described above, in any case, the rice transplanter of this embodiment has a simple support structure for wheels and the like, a power transmission configuration in the mission case, etc., and the entire configuration of the traveling vehicle is simplified, so that assembly work is also easy. Since the weight is reduced and the size is reduced without impairing the rigidity, the overall cost is low and the manufacturing can be performed at a low cost.
And various levers are concentrated and arranged by function, so that the operability is very long and a safe rice transplanter can be realized.
[0237]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
That is, as in claim 1, the seat seat 450 provided in the driver's seat is made of a resin that is integrally molded by a blow molding method with a backrest portion 450a standing from the rear end of the seating portion 450b, and blow molding. The front and back surfaces of the seat seat 450 thus bonded are pressure-bonded to form a compression portion 450n as a connecting portion between the seating portion 450b and the backrest portion 450a.Said On the bottom surface of the seating portion 450b, front fixing portions 450h and 450h and rear fixing portions 450k and 450k are provided, and the fixing holes 450i are drilled in the front fixing portions 450h, through the fixing holes 450i. The fixing portions 450h and 450h are fastened and fixed to the front support member 71, the rear fixing portions 450k and 450k are placed on the rear support member 72, and the driver's seat 7 is fixed on the front support member 71 and the rear support member 72. It can be placed,Since the cushion 451 having elasticity is provided on the seating portion 450b of the operator, the impact is absorbed at the contact portion between the seat seat and the operator, the sitting comfort can be greatly improved, and the weight of the driver's seat can be reduced. Material costs and processing costs required for assembly can be reduced, and seating comfort can be greatly improved compared to conventional metal seats.
In this way, by appropriately providing a compression portion such as 450n to the blow-molded seat sheet 450, the rigidity of the entire seat seat is improved, so that the lack of rigidity that is a concern due to the low-strength resin is eliminated. Can do it.
Further, since the front fixing portions 450h and 450h and the rear fixing portions 450k and 450k are provided on the bottom surface of the seating portion 450b, the front fixing portions 450h and 450h are attached to the front support member 71 and the rear fixing portion 450k. -By fixing 450k on the rear support member 72, it is easy to place and fix the driver's seat 7.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view of a small riding rice transplanter.
FIG. 2 is a schematic plan view of the same.
FIG. 3 is an overall plan view when the preliminary seedling stage is attached toward the inside of the machine body.
FIG. 4 is an overall perspective view of the small riding rice transplanter when the reserve seedling stage on the right side in the traveling direction is attached so as to face the inside of the machine body.
FIG. 5 is a schematic side view of a vehicle body frame and a transmission case.
FIG. 6 is a schematic plan view of the same.
FIG. 7 is a perspective view of a state where a bonnet is removed.
FIG. 8 is a perspective view of a state in which a bonnet and a fuel tank are disassembled.
FIG. 9 is a side view of the front part of the rice transplanter.
FIG. 10 is a plan view of a vehicle body cover and a vehicle body frame.
FIG. 11 is a plan view of the rear cover.
FIG. 12 is a plan view of the front cover.
FIG. 13 is a perspective view of an anti-slip member.
FIG. 14 is a front view of the same.
FIG. 15 is a side view of an engine and an engine cover portion.
FIG. 16 is a partial sectional view of the same plan view.
FIG. 17 is a schematic perspective view showing a positional relationship between the steering handle and various operation levers.
FIG. 18 is a schematic plan view showing various operation levers and an oil amount meter viewed from a driver's seat through a steering handle.
FIG. 19 is a schematic plan view showing various operation levers and an oil meter as viewed from the driver's seat through the steering handle.
FIG. 20 is a schematic side view of a fuel tank provided with an oil meter.
FIG. 21 is a schematic side view of a fuel tank provided with an oil meter.
FIG. 22 is a schematic perspective view showing a steering handle provided with a straight portion on a part of the outer periphery.
FIG. 23 is a schematic side view of a lifting link mechanism portion.
FIG. 24 is a partial cross-sectional view of the right side view of the mission case.
FIG. 25 is a plan developed sectional view of the mission case.
FIG. 26 is a developed plan sectional view showing a transmission gear configuration at the front of the transmission case.
FIG. 27 is a left side view of the mission case.
FIG. 28 is a developed plan sectional view showing another transmission example of the mission case.
FIG. 29 is a side sectional view showing another embodiment of the lower part of the mission case.
FIG. 30 is an overall side view of a rice transplanter having another embodiment below the mission case.
FIG. 31 is a plan sectional view showing a structure for attaching and detaching a cover for inter- stock shift on the front side of the transmission case.
FIG. 32 is a partial front sectional view showing a differential mechanism in the lower front part of the transmission case.
FIG. 33 is a side view showing a configuration of an oil supply pipe disposed in the front part of the mission case.
FIG. 34 is a side view showing a power connection / disconnection operation configuration to a mission case.
FIG. 35 is a partial cross-sectional view of a plan view showing a power connection / disconnection operation configuration to a mission case.
FIG. 36 is a side view of a transmission case showing the arrangement configuration of a conventional brake rod.
FIG. 37 is a side view of the lower portion of the steering shaft.
FIG. 38 is a plan view showing a linked configuration of the steering operation and the differential lock mechanism.
39 is a plan sectional view of the planting transmission frame 92. FIG.
FIG. 40 is a partial cross-sectional side view of a connecting member.
FIG. 41 is a side view of a hitch.
FIG. 42 is a rear view of the same.
FIG. 43 is a side view of the hitch portion at the bottom of the seedling stage.
FIG. 44 is a perspective view of a hitch.
FIG. 45 is a view from the back of the seedling mount.
FIG. 46 is a side view of the seedling stage.
FIG. 47 is a plan view of the seedling support frame.
FIG. 48 is a plan view of a float support part.
FIG. 49 is a side view of the same.
FIG. 50 is a rear sectional view of the drive case.
FIG. 51 is a diagram showing a connecting body portion on the back side of the seedling table.
FIG. 52 is a view similarly showing a conventional connector.
FIG. 53 is a perspective view of a connector.
FIG. 54 is a left side view of the front portion of the planting frame.
FIG. 55 is a front sectional view of the vertical feed roller.
FIG. 56 is a side view of the vertical feed roller.
FIG. 57 is a schematic view of a seedling placing table in which a seedling shoe is disposed on the left side.
FIG. 58 is a schematic view of a seedling placing table in which a seedling shoe is arranged on the right side.
FIG. 59 is a perspective view of the vertical adjustment portion of the seedling stage.
FIG. 60 is a bottom view of the seedling stage.
FIG. 61 is a side view of a seedling stage.
FIG. 62 is a front view of the seedling mat presser.
FIG. 63 is an exploded perspective view of the seedling mat presser.
FIG. 64 is a side view of the support member.
FIG. 65 is a bottom view of the seedling mat presser formed integrally with all the strips.
FIG. 66 is a mounting view of a conventional seedling mat presser.
FIG. 67 is a mounting view of a conventional stopper.
FIG. 68 is a side view of the side float support part.
FIG. 69 is a plan view of the same.
FIG. 70 is a plan view of a drawing marker attaching portion on the fulcrum shaft side portion.
FIG. 71 is a side view of the same.
FIG. 72 is a side view showing a configuration for transmitting power to the planting portion.
FIG. 73 is a plan view showing a power transmission configuration to a planting unit.
FIG. 74 is a plan view showing a configuration for transmitting power to another type of planting unit.
FIG. 75 is a plan view showing a configuration for transmitting power to another type of planting unit.
FIG. 76 is a front view of a preliminary seedling stage that can be attached to the inside of the machine body.
77 is a perspective view of a state in which another embodiment of the bonnet and the fuel tank are disassembled. FIG.
FIG. 78 is a schematic perspective view of a seat.
FIG. 79 is a rear view of the seat.
FIG. 80 is a plan view of a seat.
FIG. 81 is a cross-sectional side view taken along the line AA of the seat.
FIG. 82 is a cross-sectional side view taken along the line BB of the seat.
FIG. 83 is a partial side cross-sectional view of the upper portion of the steering column showing the vibration isolating structure of the steering handle.
FIG. 84 is a partial side cross-sectional view of the lower part of the steering column showing the anti-vibration structure of the steering handle.
FIG. 85 is a partial side cross-sectional view of the upper part of the steering column showing a vibration isolating structure of another form of the steering handle.
FIG. 86 is a side view showing a configuration for fixing the engine.
FIG. 87 is a plan view showing steering angle control means.
88 is a partial cross-sectional view taken along the line AA. FIG.
FIG. 89 is an explanatory diagram of the operation of the steering angle restriction means.
90 is an explanatory view showing a lever guide of a travel operation system lever. FIG.
FIG. 91 is a rear view showing a state in which covers are removed at the rear of the machine body.
FIG. 92 is a schematic side view of a mission case and its surroundings.
FIG. 93 is a side view showing an interlocking configuration between a power connection / disconnection mechanism to a transmission case and a sub brake mechanism of a driven pulley.
FIG. 94 is a partial sectional view of a plan view showing a release mechanism capable of disabling the sub brake mechanism of the driven pulley.
FIG. 95 is a partially enlarged side view of the front cover.
FIG. 96 is an enlarged plan view of an auxiliary step.
FIG. 97 is a side view of a fuel tank having an attachment portion of another form.
FIG. 98 is a perspective view of a support member with a guide plate of an engine.
FIG. 99 is a developed plan sectional view of the front part of the transmission case showing the brake configuration.
FIG. 100 is a partial sectional view of a plan view showing a brake assembly configuration.
FIG. 101 is a partial sectional view of a plan view showing a brake assembly configuration according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
450 seats
451 cushion
450b Seating part
450c ・ 450j ・ 450m Drainage hole

Claims (1)

運転席に備える座席シート450を、着座部450bの後端から背もたれ部450aを立設して、ブロー成形法により一体的に成形した樹脂から構成すると共に、ブロー成形した座席シート450の表裏面を、圧着接合させてコンプレッション部450nを、前記着座部450bと背もたれ部450aの連結部に構成し、前記着座部450bの底面には、前固定部450h・450hと後固定部450k・450kとが設けられ、前固定部450hには固定用孔450iが穿孔され、該固定用孔450iを介して、前固定部450h・450hを前部支持部材71に締結固定し、後固定部450k・450kを後部支持部材72に載置し、該前部支持部材71と後部支持部材72上に運転席7を固定載置可能とし、前記オペレーターの着座部450b上に、弾力性を有するクッション451を設けたことを特徴とする乗用農作業機の座席シート。The seat seat 450 provided in the driver's seat is made of a resin that is integrally molded by a blow molding method with a backrest portion 450a erected from the rear end of the seating portion 450b, and the front and back surfaces of the blow molded seat seat 450 are The compression portion 450n is formed by crimping and is formed as a connecting portion between the seating portion 450b and the backrest portion 450a , and front fixing portions 450h and 450h and rear fixing portions 450k and 450k are provided on the bottom surface of the seating portion 450b. A fixing hole 450i is formed in the front fixing portion 450h, and the front fixing portions 450h and 450h are fastened and fixed to the front support member 71 through the fixing hole 450i, and the rear fixing portions 450k and 450k are connected to the rear portion. was placed on the support member 72, and fixable mounting the driver's seat 7 on the front support member 71 and the rear support member 72, the seating portion of the operator On the 50b, the seat of the passenger agricultural machine, characterized in that a cushion 451 having elasticity.
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