JP3617083B2 - Receiver integrated refrigerant condenser - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば冷媒循環量が変動可能な車両用空気調和装置に用いられる受液器一体型冷媒凝縮器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用空気調和装置の冷凍サイクルの受液器と凝縮器とは別個独立して配置されている。そのため、部品点数の低減即ちコスト低減が困難であり、また受液器と凝縮器とで互いに取付スペースを占めるため、省スペースの要望に応えることができないという不具合があった。そこで、その不具合を解消する目的で、米国特許第4972683号公報に開示された技術や実開平2−103667号公報に開示された技術が提案されている。
【0003】
先ず、米国特許第4972683号公報に開示された技術は、冷媒凝縮器の片側ヘッダ内の気液分離室の断面積を大きくして冷媒の流速を落とすことにより気相冷媒の浮力を利用して気液分離させるものであった。次に、実開平2−103667号公報に開示された技術は、冷媒凝縮器の出口側ヘッダの内部を2部屋に区画する仕切り部材に2部屋を連通するための貫通路を設け、出口側ヘッダの片側の部屋を気液分離室として用いるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、米国特許第4972683号公報に開示された技術においては、凝縮用チューブの流路径が微細で、しかも数多く気液二相状態の冷媒を吹き出す。このために、凝縮用チューブから出る気泡状の気相冷媒が小さいので、浮力の効果が期待できず、容易に気相冷媒を気液分離室より下流へ送り出してしまう。したがって、冷媒凝縮器より下流側に接続された温度作動式膨張弁で流動音が発生する等の問題が発生してしまう。
【0005】
そこで、温度作動式膨張弁に気相冷媒が送り込まれないようにするために、凝縮部と過冷却部を上下に配した冷媒凝縮器も考えられるが、この冷媒凝縮器の場合でも気液分離室へ冷媒を導く凝縮用チューブのうちの最下部の凝縮用チューブと気液分離室から液相冷媒のみを送り出すための過冷却用チューブのうちの最上部の過冷却用チューブとの距離が接近する。このため、容易に気相冷媒を気液分離室より下流側の過冷却部へ送り出し易く、過冷却部が有効に働かない。
【0006】
また、実開平2−103667号公報に開示された技術において、気液分離室内への冷媒流入口が気液分離室の上部にある場合は、特に冷媒圧縮機を高速運転した時のように冷媒循環量が大きい場合は、気液分離室内の断面積がかなり大きくないと、気液分離室内で気液界面ができない。したがって、気液分離室の下流側へ気相冷媒を送り出すことになる。
【0007】
そして、気液分離室内への冷媒流入口が気液分離室の下部(但し気液分離室内からの冷媒流出口よりも上方)にある場合は、気液分離室の冷媒流入口と冷媒流出口の距離が近く、また気液分離室の冷媒流入口から冷媒流出口への冷媒の流れのベクトル方向が同じである。このため、気液分離室の下流側へ容易に気相冷媒を送り出してしまうため、前述の問題が発生する。
【0008】
この発明の目的は、仮に凝縮部の最下部と過冷却部の最上部とが接近していても、受液部の気液分離室内での冷媒の気液分離性を維持し、且つ受液部の気液分離室より下流の過冷却部へ簡単に気相冷媒が流出しないようにすることが可能な受液器一体型冷媒凝縮器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、内部を流れる冷媒を凝縮する凝縮部、およびこの凝縮部で凝縮された冷媒を過冷却する過冷却部を上下に配設したコアと、このコアの一端部において上下方向に延ばされ、上側部に前記凝縮部の下流端が接続され、下側部に前記過冷却部の上流端が接続され、内部を、前記凝縮部の下流端のみに連通する上流側連通室と前記過冷却部の上流端のみに連通する下流側連通室とに区画する第1仕切り部を有するタンク部と、内部に、流入した冷媒を気液分離する気液分離室を有し、且つこの気液分離室と前記上流側連通室および前記下流側連通室とを仕切る第2仕切り部を有する受液部とを備えた受液器一体型冷媒凝縮器であって、前記第2仕切り部は、前記上流側連通室の下部で開口し、かつ前記受液部の下側で開口し、前記上流側連通室より前記気液分離室内へ冷媒を流入させる冷媒流入口、およびこの冷媒流入口より下方で開口し、かつ前記受液部の下部で開口し、前記気液分離室より前記下流側連通室内へ冷媒を流出させる冷媒流出口を有し、前記冷媒流入口から前記気液分離室を通って前記冷媒流出口までの冷媒流路のみで前記上流側連通室と前記下流側連通室とが連通されている技術手段を採用した。
別の発明では、熱交換を行うコア(14)、このコア(14)の水平方向の一端側に配された第1ヘッダ(15)、および前記コア(14)の水平方向の他端側に配された第2ヘッダ(16)とを備え、前記第2ヘッダ(16)に受液部(9)を一体成形、又は前記第2ヘッダ(16)の外側に別部品で設けた受液部を接続してなり、前記コア(14)は凝縮部(8)および過冷却部(10)よりなり、前記受液部は内部に気液分離室を有し、炉中にて一体ろう付けして製造された受液器一体型冷媒凝縮器(3)であって、前記第2ヘッダ(16)は、上下方向に延びる筒状を呈し、タンク部を構成するヘッダプレート(36)を備え、前記タンク部は、前記凝縮部の下流端のみに連通する上流側連通室と、前記過冷却部の上流端のみに連通する下流側連通室とに、第1仕切り部(42)によって区画されており、前記第2ヘッダ(16)と前記受液部(9)とは第2仕切り部(41)によって区画されており、前記第2仕切り部(41)には、前記上流側連通室の下部で開口し、かつ前記受液部の下側で開口し、前記上流側連通室より前記気液分離室内へ冷媒を流入させる冷媒流入口(44)、およびこの冷媒流入口より下方で開口し、かつ前記受液部の下部で開口し、前記気液分離室より前記下流側連通室内へ冷媒を流出させる冷媒流出口(45)を有し、前記冷媒流入口(44)から前記気液分離室(48)を通って前記冷媒流出口(45)までの冷媒流れがUターン流れとなっており、前記冷媒流入口から前記気液分離室を通って前記冷媒流出口までの冷媒流路のみで前記上流側連通室と前記下流側連通室とが連通されていることを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器を採用した。
【0010】
なお、前記受液部を、前記タンク部に一体成形しても良い。また、前記受液部を、前記ヘッダに間接的または直接的に接続しても良い。さらに、過冷却部よりも下流に、冷媒の状態を観察するためのサイトグラスを接続しても良い。そして、気液分離室内の上部に、冷媒中の水分を取り除くドライヤを設けても良い。
【0011】
【作用】
この発明によれば、凝縮部より流出した気液二相状態の冷媒をタンク部の上流側連通室内に一旦集め、その後に受液部の第2仕切り部の冷媒流入口を介して受液部の気液分離室内へ送り出すようにしている。これにより、凝縮部より出る細かい気泡状の気相冷媒がタンク部の上流側連通室で集められて径の大きい気泡状の気相冷媒となって浮力の影響を大きく受けるようになり、受液部の気液分離室内で気液分離し易くなる。
また、タンク部の第1仕切り部により、第2仕切り部の冷媒流入口から気液分離室を通って第2仕切り部の冷媒流出口までの冷媒の流れがUターン流れとなっているので、気液が遠心力により分離し気泡状の気相冷媒がより集まることで気泡状の気相冷媒の径がより大きくなり、浮力の影響を大きく受けて気液分離がよりし易くなる。
【0012】
そして、仮に凝縮部の最下部と過冷却部の最上部とが接近していても、タンク部の第1仕切り部により凝縮部の下流端から過冷却部の上流端までの流路長さが長くなり、気液分離室から過冷却部へ分離できていない気泡状の気相冷媒を送り出すことがなくなる。
そして、受液部の気液分離室の下流側に過冷却部が設けられているため、気液分離室での気液分離が完全でなくても、過冷却部にて気泡状の気相冷媒は消滅するので、気液分離室の容積、つまり気液分離室の断面積を小さくすることが可能となり、凝縮部と過冷却部の有効放熱面積が小さくならない。
【0013】
【実施例】
次に、この発明の受液器一体型冷媒凝縮器を自動車用空気調和装置に適用した実施例に基づいて説明する。
【0014】
〔第1実施例の構成〕
図1ないし図4はこの発明の第1実施例を示したもので、図1は自動車用空気調和装置の冷凍サイクルを示した図である。この自動車用空気調和装置の冷凍サイクル1は、冷媒圧縮機2、受液器一体型冷媒凝縮器3、サイトグラス4、膨張弁5および冷媒蒸発器6を、金属製パイプまたはゴム製パイプよりなる冷媒配管7によって順次接続されている。
【0015】
冷媒圧縮機2は、自動車のエンジンルーム(図示せず)内に設置されたエンジンEにベルト(図示せず)と電磁クラッチ(図示せず)を介して連結されている。この冷媒圧縮機2は、エンジンEの回転動力が伝達されると、冷媒蒸発器6より内部に吸入した気相冷媒を圧縮して、高温高圧の気相冷媒を受液器一体型冷媒凝縮器3へ吐出する。
【0016】
受液器一体型冷媒凝縮器3は、凝縮部8、受液部9および過冷却部10を一体的に設けている。凝縮部8は、冷媒圧縮機2の吐出側に接続され、冷媒圧縮機2より内部に流入した気相冷媒をクーリングファン(図示せず)等により送られてくる室外空気と熱交換させて冷媒を凝縮液化させる凝縮器として働く。
【0017】
受液部9は、凝縮部8より内部に流入した気液二相状態の冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに気液分離して、液相冷媒のみ過冷却部10に供給する受液器として働く。過冷却部10は、凝縮部8より下方に隣接して設けられ、受液部9より内部に流入した液相冷媒をクーリングファン等により送られてくる室外空気と熱交換させて液相冷媒を過冷却する過冷却器として働く。
【0018】
サイトグラス4は、受液器一体型冷媒凝縮器3の過冷却部10より下流側に接続され、冷凍サイクル1内を循環する冷媒の状態を観察するものである。このサイトグラス4は、自動車のエンジンルーム内において点検者が視認し易い場所、例えば受液器一体型冷媒凝縮器3に隣設した冷媒配管7の途中に単独で架装されている。
【0019】
そして、サイトグラス4は、図1に示したように、両端部が冷媒配管7に溶接や締結等の手段で接続される管状の金属ボディ11、およびこの金属ボディ11の上面に形成された覗き窓12に嵌め込まれた溶着ガラス13等より構成されている。一般に覗き窓12から気泡が見られるときは冷媒不足であり、気泡が見られないときは冷媒量が適正量である。
【0020】
膨張弁5は、冷媒蒸発器6の冷媒入口部側に接続され、サイトグラス4より流入した高温高圧の液相冷媒を断熱膨張して低温低圧の霧状冷媒にするもので、本例では冷媒蒸発器6の冷媒出口部の冷媒過熱度を所定値に維持するよう弁開度を自動調整する温度作動式膨張弁が用いられている。
【0021】
冷媒蒸発器6は、冷媒圧縮機2の吸入側と膨張弁5の下流側との間に接続され、膨張弁5より内部に流入した気液二相状態の冷媒をブロワ(図示せず)により吹き付けられる室外空気または室内空気と熱交換させて冷媒を蒸発気化させる熱交換器として働く。
【0022】
次に、この実施例の受液器一体型冷媒凝縮器3を図2ないし図4に基づいて詳細に説明する。この受液器一体型冷媒凝縮器3は、例えば高さが300mm〜400mm、幅が300mm〜600mmで、自動車のエンジンルーム内の走行風を受け易い場所に取付ブラケット(図示せず)を介して一体的に取り付けられている。そして、受液器一体型冷媒凝縮器3は、熱交換を行うコア14、このコア14の水平方向の一端側に配された第1ヘッダ15、およびコア14の水平方向の他端側に配された第2ヘッダ16等から構成され、炉中にて一体ろう付けして製造される。
【0023】
コア14は、凝縮部8および過冷却部10よりなり、上端部および下端部に受液器一体型冷媒凝縮器3を自動車に取り付けるための取付用ブラケットを固定するサイドプレート17、18がろう付け等の手段により接合されている。凝縮部8は、複数の凝縮用チューブ19およびコルゲートフィン20よりなり、これらはろう付け等の手段により接合されている。過冷却部10は、複数の過冷却用チューブ21およびコルゲートフィン22よりなり、これらはろう付け等の手段により接合されている。
【0024】
なお、サイドプレート17、18は、アルミニウムまたはアルミニウム合金でろう材でクラッド処理した金属プレートをプレス加工することによって形状が得られ、水平方向の両端部にそれぞれ第1ヘッダ15および第2ヘッダ16に差し込まれる挿入片171、172、181、182が形成されている。
【0025】
複数の凝縮用チューブ19および過冷却用チューブ21は耐腐食性、熱伝導性に優れたアルミニウムまたはアルミニウム合金等でろう材をクラッド処理したプレートを押出し加工することによって断面形状が偏平な長円形状に形成され、内部に複数の冷媒流路を有している。また、コルゲートフィン20、22は、冷媒の放熱効率を向上させるための放熱フィンで、両側面をろう材でクラッド処理したアルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属プレートをコルゲート状にプレス加工したものである。
【0026】
なお、複数の凝縮用チューブ19および複数の過冷却用チューブ21は水平方向に配されている。そして、複数の凝縮用チューブ19内を流れる冷媒は第1ヘッダ15から第2ヘッダ16へ流れ、複数の過冷却用チューブ21内を流れる冷媒は逆に第2ヘッダ16から第1ヘッダ15へ流れる。また、この実施例では、凝縮用チューブ19の本数を、過冷却用チューブ21の本数より多くしてあり、実験的経験によれば、過冷却用チューブ21の本数はコア14の全体の15%〜20%程度が好ましい。
【0027】
第1ヘッダ15は、断面形状が略U字状のヘッダプレート23および断面形状が半円弧状のタンクプレート24よりなり、上下方向に延びる円筒形状を呈する。この第1ヘッダ15は、それぞれ耐腐食性および熱伝導性に優れたアルミニウムまたはアルミニウム合金で両側面をろう材でクラッド処理した金属プレートをプレス加工することによって所定の形状を得ている。
【0028】
また、第1ヘッダ15の上側部は凝縮部8を構成する複数の凝縮用チューブ19の上流端が接続され、下側部は過冷却部10を構成する複数の過冷却用チューブ21の下流端が接続されている。そして、第1ヘッダ15の上下方向(板長さ方向)の上下端部の開口部には、キャップ25が嵌め込まれている。
【0029】
なお、キャップ25は、アルミニウムまたはアルミニウム合金でろう材でクラッド処理した金属プレートをプレス加工することによって形状が得られ、第1ヘッダ15の上下端部にろう付け等の手段により接合される略円環状の接合片251と、この接合片251より窪んでおり、上下端部の開口部を塞ぐ略円板状の閉塞部252とを有している。
【0030】
ヘッダプレート23には、プレス加工によって、長円形状の抜き穴26が多数形成され、上下端部に貫通穴27がそれぞれ形成されている。その多数の抜き穴26には、複数の凝縮用チューブ19の上流端および複数の過冷却用チューブ21の下流端が差し込まれた状態でろう付け等の手段により接合されている。また、2個の貫通穴27には、サイドプレート17、18の挿入片171、181が差し込まれた状態でろう付け等の手段により接合されている。
【0031】
タンクプレート24には、プレス加工によって、内部を上下に仕切るセパレータ28を固定する穴部29、入口配管30を固定する円形状の冷媒吸入口31および出口配管32を固定する円形状の冷媒吐出口33が形成されている。そのセパレータ28は、略円板形状に形成され、第1ヘッダ15の内部を、凝縮部8の上流端のみに連通する入口側連通室34と過冷却部10の下流端のみに連通する出口側連通室35とに分割するものである。
【0032】
入口配管30は、円管形状を呈し、冷媒圧縮機2より吐出された高温高圧の気相冷媒を入口側連通室34内に流入させるための配管で、ろう付け等の手段により冷媒吸入口31に接合されている。また、出口配管32は、円管形状を呈し、出口側連通室35内の液相冷媒をサイトグラス4へ送り出す配管で、ろう付け等の手段により冷媒吐出口33に接合されている。
【0033】
第2ヘッダ16は、図4にも示したように、断面形状が略U字状のヘッダプレート36および断面形状が略R形状の筒状体37よりなり、上下方向に延びる二重筒状を呈し、受液部9がタンク部に一体成形されている。この第2ヘッダ16は、それぞれ耐腐食性および熱伝導性に優れたアルミニウムまたはアルミニウム合金で所定の形状を得ている。なお、本例では、ヘッダプレート36と筒状体37の図示左側部分とでタンク部を構成し、筒状体37の筒部分で受液部9を構成している。
【0034】
また、第2ヘッダ16の上側部は凝縮部8を構成する複数の凝縮用チューブ19の下流端が接続され、下側部は過冷却部10を構成する複数の過冷却用チューブ21の上流端が接続されている。そして、第2ヘッダ16の上下方向(板長さ方向)の上下端部の開口部には、キャップ38が嵌め込まれている。
【0035】
なお、キャップ38は、第2ヘッダ16の上下端部にろう付け等の手段により接合される略円環状の接合片381と、この接合片381より窪んでおり、第2ヘッダ16の上下端部の内側の開口部を塞ぐ略円板状の閉塞部382と、第2ヘッダ16の上下端部の外側の開口部を塞ぐ偏平な楕円形状の閉塞部383とを有している。
【0036】
ヘッダプレート36には、両側面をろう材でクラッド処理した金属プレートをプレス加工することによって、長円形状の抜き穴39が多数形成され、上下端部に貫通穴40がそれぞれ形成されている。その多数の抜き穴39には、複数の凝縮用チューブ19の下流端および複数の過冷却用チューブ21の上流端が差し込まれた状態でろう付け等の手段により接合されている。また、2個の貫通穴40には、サイドプレート17、18の挿入片172、182が差し込まれた状態でろう付け等の手段により接合されている。
【0037】
筒状体37は、押出し加工にて所定の形状に形成され、内側部に第2ヘッダ16内を第1の部屋と第2の部屋とに2分割(区画)する第1セパレータ41を有している。この第1セパレータ41には、プレス加工による追加工によって、第1の部屋の内部を上側の部屋(上流側連通室46)と下側の部屋(下流側連通室47)とに2分割(区画)する第2セパレータ42を固定する穴部43、第1の部屋と第2の部屋とを連通する円形状の冷媒流入口44および円形状の冷媒流出口45が形成されている。
【0038】
第1セパレータ41および第2セパレータ42は、凝縮部8の下流端のみに連通する上流側連通室46と過冷却部10の上流端のみに連通する下流側連通室47と外側に形成される受液部9を構成する気液分離室48とに、第2ヘッダ16の内部を3分割する仕切り部である。また、第1セパレータ41は本発明の第2仕切り部を構成し、第2セパレータ42は本発明の第1仕切り部を構成する。
【0039】
なお、冷媒流入口44は上流側連通室46の下部(凝縮部8の最下部)で開口し、上流側連通室46内の冷媒を気液分離室48内に流入させる連通口で、冷媒流出口45は冷媒流入口44より下方で開口し、気液分離室48内の冷媒を下流側連通室47内に流出させる連通口である。また、気液分離室48は、上流側連通室46より内部に流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒のみを下流側連通室47へ送り出す。
【0040】
〔第1実施例の作用〕
次に、この実施例の自動車用空気調和装置の冷凍サイクル1の作用を図1および図2に基づいて簡単に説明する。自動車用空気調和装置の運転が開始されると、電磁クラッチが通電され、冷媒圧縮機がベルトと電磁クラッチを介してエンジンEによって回転駆動される。
【0041】
このため、冷媒圧縮機2内で圧縮されて吐出された高温高圧の気相冷媒は、入口配管30を通って第1ヘッダ15の入口側連通室34内に流入する。入口側連通室34内に流入した気相冷媒は、入口側連通室34内で凝縮部8を構成する複数の凝縮用チューブ19に分配される。
【0042】
そして、複数の凝縮用チューブ19に分配された気相冷媒は、これらの凝縮用チューブ19を通過する際にコルゲートフィン20を介して室外空気と熱交換して凝縮液化され、一部の気相冷媒を残してほとんど液相冷媒となる。このような気液二相状態の冷媒は、複数の凝縮用チューブ19より第2ヘッダ16の上流側連通室46内に流入する。上流側連通室46内に流入した気液二相状態の冷媒は、一旦集められた後に、冷媒流入口44を通って受液部9(気液分離室48)内へ流入する。
【0043】
受液部9(気液分離室48)では、その断面積をある程度大きく(例えば500mm2 )とることで冷媒の速度を低減させ、且つ気泡状の気相冷媒の浮力を利用している。さらに、第2セパレータ42によって、複数の凝縮用チューブ19のうちの最下部の凝縮用チューブ19の下流端から複数の過冷却用チューブ21のうちの最下部の過冷却用チューブ21の上流端までの流路長さを長くとっている。
【0044】
その上、第2セパレータ42によって、複数の凝縮用チューブ19から第2ヘッダ16内に流入した冷媒がUターンして複数の過冷却用チューブ21へ流出するようにしているので、気液二相状態の冷媒が遠心力により気液分離し気泡状の気相冷媒がより一箇所(内側)に集められる。
【0045】
すなわち、冷媒流入口44が上流側連通室46の下部で開口しており、冷媒流入口44と冷媒流出口45とが比較的に接近しているので、気液二相状態の冷媒が冷媒流入口44→受液部9→冷媒流出口45を通過する時に、遠心力を受けて比重の大きい液相冷媒が筒状体37の外側部に移行し、比重の小さい気泡状の気相冷媒が第2セパレータ42の受液部9内への突出部分に集まる。
【0046】
したがって、受液部9内で気液二相状態の冷媒が効率良く気液分離するため、受液部9の上部に気相冷媒が、下部に液相冷媒が溜まることになる。よって、受液部9内において気液界面ができるだけの十分な冷媒が冷凍サイクル1内に充填されているならば、受液部9の下部にある冷媒流出口45からは過冷却度を持たない液相冷媒のみが下流側連通室47内に流入する。下流側連通室47内に流入した液相冷媒は、下流側連通室47内で過冷却部10を構成する複数の過冷却用チューブ21に分配される。
【0047】
そして、複数の過冷却用チューブ21に分配された液相冷媒は、これらの過冷却用チューブ21を通過する際にコルゲートフィン22を介して室外空気と熱交換して過冷却され、過冷却度を持つ液相冷媒となり、第1ヘッダ15の出口側連通室35内に流入する。
【0048】
出口側連通室35内に流入した液相冷媒は、出口配管32、サイトグラス4を通って膨張弁5内へ流入する。なお、膨張弁5内には気相冷媒を含まない単相の液相冷媒が供給されるため、膨張弁5内に流入する液相冷媒の冷媒循環量が低下することはない。これにより、十分な量の霧状冷媒が冷媒蒸発器6内へ供給されるので、自動車用空気調和装置の冷凍能力を低下を防止することができる。
【0049】
〔第1実施例の効果〕
以上のように、自動車用空気調和装置の冷凍サイクル1は、上流側連通室46の下部、つまり受液部9の下側で冷媒流入口44が開口しているので、特に冷媒圧縮機2を高速運転した時のように冷媒循環量が大きい場合でも、受液部9の断面積を異様に大きくしなくても、受液部9内で気液界面ができる。
【0050】
また、複数の凝縮用チューブ19の下流端より流出した気液二相状態の冷媒を第2ヘッダ16の上流側連通室46内にて一旦集め、その後に上流側連通室46の下部で開口する冷媒流入口44を介して受液部9内へ送り出すようにしている。これにより、複数の凝縮用チューブ19の下流端より出る細かい気泡状の気相冷媒が上流側連通室46内で集められて径の大きい気泡状の気相冷媒となって浮力の影響を大きく受けるようになる。
【0051】
そして、凝縮部8の下流端と過冷却部10の上流端との境界の位置に設置した第2セパレータ42の存在により、冷媒流入口44から受液部9を通って冷媒流出口45までの冷媒の流れがUターン流れ(逆方向のベクトル)となっている。このため、気液が遠心力により分離し気泡状の気相冷媒がより集まることで気泡状の気相冷媒の径がより大きくなり、浮力の影響をより大きく受けて気液分離がよりし易くなる。したがって、冷媒流入口44より受液部9内へ流入した際に気液分離し易くなり、受液部9内において気相冷媒が上方に液相冷媒が下方に滞留するようになる。
【0052】
そして、仮に複数の凝縮用チューブ19のうちの最下部の凝縮用チューブ19と複数の過冷却用チューブ21のうちの最上部の過冷却用チューブ21とが接近していても、凝縮部8の下流端と過冷却部10の上流端との境界の位置に設置した第2セパレータ42の存在により複数の凝縮用チューブ19の下流端から複数の過冷却用チューブ21の上流端までの流路長さが長くなっている。これにより、受液部9から複数の過冷却用チューブ21、サイトグラス4および膨張弁5へ分離できていない気泡状の気相冷媒を流出させることがなくなり、過冷却部10を有効に働かせることができ、且つ膨張弁5での流動音の発生を防止することができる。
【0053】
そして、受液部9の下流側に過冷却部10が設けられているため、受液部9での気液分離が完全でなくても、過冷却部10にて気泡状の気相冷媒は完全に消滅するので、受液部9の容積、つまり受液部9の断面積を小さくすることができ、コア14の凝縮部8と過冷却部10の有効放熱面積が縮小化することを防止することができる。
【0054】
また、この実施例では、受液器一体型冷媒凝縮器3を冷媒圧縮機2とサイトグラス4との間に接続しているので、部品点数の低減即ちコスト低減が図られるため、生産性を向上することができる。また、自動車のエンジンルーム内にコンパクトに収めることができるため、省スペースとなる。
【0055】
なお、この実施例では、サイトグラス4を過冷却部10より下流側に接続しているため、受液部9での気液分離性を確実にする必要はなく、受液部9の容積、つまり受液部9の断面積は冷凍サイクル1の負荷変動による冷媒変動量と冷媒漏れに対する余裕量の分だけ見込んでおけば良い。
【0056】
〔第2実施例〕
図5はこの発明の第2実施例を示したもので、受液器一体型冷媒凝縮器を示した図である。この実施例では、第1ヘッダ15および第2ヘッダ16内に、凝縮部8を構成する複数の凝縮用チューブ19と連通している部屋を第2セパレータ51、52により2分割して中間連通室53および上流側連通室54を追加し、凝縮部8内での冷媒の流し方をSターンとしている。
なお、凝縮部8内での冷媒の流し方はセパレータをさらに増やすことでターン数を増やしても良い。但し、凝縮部8内への冷媒吸入口31と受液部9内への冷媒流入口44とは相反する位置に設ける必要がある。
【0057】
〔第3実施例の構成〕
図6および図7はこの発明の第3実施例を示したもので、図6は受液器一体型冷媒凝縮器を示した図で、図7は受液器一体型冷媒凝縮器の受液部を示した図である。この実施例の受液部9(気液分離室48)内の上部には、冷媒中の水分を取り除くドライヤ61が組み込まれている。ドライヤ61は、キャップ38の楕円形状の閉塞部383と楕円形状のホルダ(押さえ)62に保持されたフィルタ63との間に設けられている。また、ドライヤ61は、合成ゼオライト、アルミナゲル、シリカゲル等のシリカアルミナ吸着剤などの多数のフロン系冷媒用乾燥剤(以下乾燥剤と略す)611が用いられている。
【0058】
ホルダ62は、多数の小穴64が開けられたパンチングメタルよりなる。なお、フィルタ63の材質として剛性のあるものを用いた場合にはホルダ62を設けなくても良い。
フィルタ63は、例えば耐高温性に優れるセラミックスや金属等よりなり、ドライヤ61を構成する多数の乾燥剤611が長期間使用している間に崩壊したり、磨耗して微粉化して冷凍サイクル内に流出するのを防止するものである。
【0059】
ここで、ドライヤ61の組み付け方法を簡単に説明する。先ず、第2ヘッダ16の筒状体37内にホルダ62を圧入して所定の位置に止める。そして、フィルタ63を第2ヘッダ16の筒状体37の上部側開口よりホルダ62に当接するまで挿入した後に、多数の乾燥剤611よりなるドライヤ61を入れる。そして、第2ヘッダ16の筒状体37の上部側開口にキャップ38の閉塞部383を嵌め込んで一体ろう付けすることにより、ドライヤ61の組み付けがなされる。
【0060】
〔第3実施例の作用〕
次に、この実施例の受液器一体型冷媒凝縮器3の作用を図6および図7に基づいて簡単に説明する。複数の凝縮用チューブ19より第2ヘッダ16の上流側連通室46内に流入した気液二相状態の冷媒は、一旦集められた後に、冷媒流入口44を通って受液部9(気液分離室48)内へ流入する。そして、受液部9内に流入した気液二相状態の冷媒は、第1実施例で説明したように効率良く気液分離して、液相冷媒のみが冷媒流出口45から下流側連通室47内に流入する。そして、下流側連通室47内に流入した液相冷媒は、下流側連通室47内で過冷却部10を構成する複数の過冷却用チューブ21に分配される。
【0061】
なお、この実施例においては、ドライヤ61を冷媒の主流流れを受けない場所に設置している。そして、液相冷媒が溜まる部分は受液部9の下部にあるが、気液分離方法は受液部9の下方から気泡が浮力で上昇し、代わりに液相冷媒を受液部9の下方に補う方式のため、受液部9内の気泡の一部は外部(大気)との熱交換により凝縮液化して受液部9の下方に流れる。このため、気液分離した気泡がホルダ62の多数の小穴64、フィルタ63を通って受液部9の上部に設けたドライヤ61内に一旦入り、凝縮液化して下方に流れ出る際に冷媒中の水分が取り除かれる。
【0062】
したがって、冷媒の主流の一部ではあるが、常に冷媒中の水分を除去することができる。また、フィルタ63を冷媒の主流に配置しないことにより、長期間使用してもフィルタ63の上流と下流との間に上下圧力差が生じることはなく、冷凍サイクルに悪影響を及ぼさない。さらに、フィルタ63のホルダ62も冷媒の主流に配置されないので、冷媒の流れの主流と共にホルダ62が流出することはなく、これによりドライヤ61の流出を防止できる。よって、膨張弁5や冷媒圧縮機2の弁機構に引っ掛かってその作動を妨げたり、冷媒圧縮機2のピストン、軸受等の摺動部の焼き付きを防ぐことができる。
【0063】
〔第4実施例〕
図8はこの発明の第4実施例を示したもので、受液器一体型冷媒凝縮器の受液部を示した図である。この実施例のキャップ38の閉塞部383には、ドライヤ61を挿入するためのドライヤ挿入口65が開口している。そして、閉塞部383の内周には、シール材としての閉塞栓66の小径部分(下端部)が嵌め合わされている。
【0064】
そして、この実施例のドライヤ61の組み付け方法は、第2ヘッダ16の筒状体37内にホルダ62を圧入しておいて受液器一体型冷媒凝縮器3を炉中で一体ろう付けした後に、キャップ38の閉塞部383に形成したドライヤ挿入口65から受液部9内にフィルタ63、ドライヤ61を挿入するようにしている。そして、ドライヤ61を挿入した後にドライヤ挿入口65を閉塞栓66で塞ぐようにしている。
【0065】
なお、閉塞栓66は、トーチろう付け法、アルゴンガス溶接法等のドライヤ61やフィルタ63にあまり熱が伝わらないような溶接法を用いてキャップ38に接合すると良い。
また、閉塞栓66の接合位置とフィルタ63とはある程度の距離が保たれているので、フィルタ63の材質として一般的な樹脂材料を用いることができる。
【0066】
〔第5実施例〕
図9はこの発明の第5実施例を示したもので、受液器一体型冷媒凝縮器の受液部を示した図である。この実施例のキャップ38の閉塞部383には、ドライヤ61を挿入するためのドライヤ挿入口65が開口している。そして、閉塞部383の内周にはシール材としての閉塞栓67の小径部分(下端部)が嵌め合わされている。
【0067】
また、閉塞部383は、他の実施例より板厚が厚く形成されており、その上部側の内周に閉塞栓67の小径部分の上部外周に形成されたおねじ部(外周ねじ部)671に螺合するめねじ部(内周ねじ部)651が形成されている。閉塞栓67の外周とキャップ38の閉塞部383の内周との間には、ドライヤ61の外部への流出を防止するシール材としてのOリング68が装着されている。
【0068】
そして、この実施例のドライヤ61の組み付け方法は、第2ヘッダ16の筒状体37内にホルダ62を圧入し、受液器一体型冷媒凝縮器3を炉中で一体ろう付けした後に、キャップ38の閉塞部383のドライヤ挿入口65から受液部9内にフィルタ63、ドライヤ61を挿入し、閉塞栓67をドライヤ挿入口65にねじ込むようにしている。この実施例の場合には、冷凍サイクルを長期間使用した後に閉塞栓67を開けてドライヤ61およびフィルタ63の取替え(交換)を行うことができる。
【0069】
〔第6実施例〕
図10はこの発明の第6実施例を示したもので、受液器一体型冷媒凝縮器の受液部を示した図である。この実施例のキャップ38の閉塞部383には、ドライヤ61を挿入するためのドライヤ挿入口65が形成されており、しかもこのドライヤ挿入口65を閉じる突起片69が一体成形されている。なお、突起片69は弾性変形可能に設けられている。
【0070】
この実施例の場合も、受液器一体型冷媒凝縮器3を炉中で一体ろう付けし、ドライヤ挿入口65から受液部9内にフィルタ63、ドライヤ61を挿入した後に、キャップ38の突起片69を閉塞部383と同一平面上に位置するように倒してから、ドライヤ61の流出を防止するためにドライヤ挿入口65を塞ぐ。そして、第4実施例と同様にして、突起片69の外周と閉塞部383の内周との隙間をろう付けや溶接により塞ぐ。
【0071】
〔第7実施例〕
図11はこの発明の第7実施例を示したもので、受液器一体型冷媒凝縮器の受液部を示した図である。この実施例のキャップ38の閉塞部383には、上方に向かって内径が漸減する円錐状部分と円筒部分よりなる筒部70が形成されている。この筒部70内には、ドライヤ61を挿入するためのドライヤ挿入口71が開口している。そして、筒部70内にはシール材としての閉塞栓72の小径部分(下端部)が嵌め合わされている。
【0072】
また、筒部70の上部側の内周には、閉塞栓72の小径部分の上部外周に形成されたおねじ部(外周ねじ部)721に螺合するめねじ部(内周ねじ部)701が形成されている。閉塞栓72の小径部分の外周と筒部70の内周との間には、ドライヤ61の外部への流出を防止するシール材としてのOリング73が装着されている。
【0073】
この実施例の場合には、ドライヤ挿入口71からドライヤ61を受液部(気液分離室48)内に挿入した後に、閉塞栓72でドライヤ挿入口71を塞いだ場合でも、閉塞栓72の小径部分の下端部がドライヤ61を構成する多数の乾燥剤611の上面に届かず、多数の乾燥剤611の上面を平に保つことができる。
【0074】
さらに、多数の乾燥剤611の上面と閉塞栓72の小径部分の下端部との間を、シール材としてのフェルト(耐水性の重質紙)74で塞ぐようにしているので、ドライヤ61を構成する多数の乾燥剤611同士に隙間が発生することを防止できる。なお、多数の乾燥剤611同士に隙間があると、車両の振動等により乾燥剤611が移動することにより乾燥剤611同士が磨耗して微粉化し易くなる。
【0075】
〔変形例〕
この実施例では、本発明を自動車用空気調和装置に適用したが、本発明を鉄道車両、船舶や航空機等のように冷媒循環量が変動するあらゆる空気調和装置に適用しても良い。また、受液器一体型冷媒凝縮器3の放熱を有効利用するヒートポンプ式冷凍サイクルに適用しても良い。
【0076】
この実施例では、第2ヘッダ16をヘッダプレート36と筒状体37で構成したが、第2ヘッダ16を押出し成形により一部品で一体成形しても良い。同様に、第1ヘッダ15も押出し成形により一部品で一体成形しても良い。
また、第2ヘッダ16を複数の筒状体を上下方向に張り合わせて構成しても良く、さらに第2ヘッダ16を1個の筒状体で形成して、その筒状体内に別途設けた第1セパレータ41を嵌め込んでも良い。
この実施例では、第2ヘッダ16に受液部9を一体成形したが、第2ヘッダ16の外側に、第2ヘッダ16と別部品で設けた受液部を接続しても良い。
【0077】
第3〜第7実施例では、受液部9内にドライヤ61を構成する多数の乾燥剤611を直接挿入したが、フェルト(耐水性の重質紙)製の袋内に多数の乾燥剤611を入れたものを受液部9内に挿入しても良い。
第4〜第7実施例では、フィルタ63の材質として一般的な樹脂材料を用いて一体ろう付け後に受液部9内に挿入したが、フィルタ63の材質として耐熱材料を用いることにより一体ろう付け前に受液部9内に挿入しておいても良い。
【0078】
第3〜第7実施例では、第2ヘッダ16の筒状体37の上端面、つまり上端側のキャップ38にドライヤ挿入口65、71を形成したが、第2ヘッダ16の筒状体37の下端面(下端側のキャップ38)または筒状体37の側面等、受液部9の周囲であればどこにドライヤ挿入口を形成しても良い。
【0079】
【発明の効果】
この発明は、仮に凝縮部の最下部と過冷却部の最上部とが接近していても、タンク部の第1仕切り部により凝縮部の下流端から過冷却部の上流端までの流路長さが長くなるので、受液部の気液分離室内での冷媒の気液分離性を向上させることができる。また、受液部の気液分離室より下流の過冷却部へ気相冷媒が流出し難くなるので、過冷却部を有効に働かせることができ、さらに膨張弁での作動音の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に用いた自動車用空気調和装置の冷凍サイクルを示した構成図である。
【図2】この発明の第1実施例に用いた受液器一体型冷媒凝縮器を示した断面図である。
【図3】図2の受液器一体型冷媒凝縮器の分解図である。
【図4】図2の受液器一体型冷媒凝縮器のタンク部と受液部を一体成形した第2ヘッダを示した断面図である。
【図5】この発明の第2実施例に用いた受液器一体型冷媒凝縮器を示した断面図である。
【図6】この発明の第3実施例に用いた受液器一体型冷媒凝縮器を示した断面図である。
【図7】図6の受液器一体型冷媒凝縮器の受液部を示した断面図である。
【図8】この発明の第4実施例に用いた受液器一体型冷媒凝縮器の受液部を示した断面図である。
【図9】この発明の第5実施例に用いた受液器一体型冷媒凝縮器の受液部を示した断面図である。
【図10】この発明の第6実施例に用いた受液器一体型冷媒凝縮器の受液部を示した断面図である。
【図11】この発明の第7実施例に用いた受液器一体型冷媒凝縮器の受液部を示した断面図である。
【符号の説明】
1 冷凍サイクル
3 受液器一体型冷媒凝縮器
4 サイトグラス
8 凝縮部
9 受液部
10 過冷却部
14 コア
15 第1ヘッダ
16 第2ヘッダ
19 凝縮用チューブ
21 過冷却用チューブ
25 キャップ
38 キャップ
41 第1セパレータ(第2仕切り部)
42 第2セパレータ(第1仕切り部)
44 冷媒流入口
45 冷媒流出口
46 上流側連通室
47 下流側連通室
48 気液分離室
61 ドライヤ
62 ホルダ(押さえ)
63 フィルタ[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a receiver-integrated refrigerant condenser used in, for example, a vehicle air conditioner in which the amount of refrigerant circulation is variable.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the liquid receiver and the condenser of the refrigeration cycle of the vehicle air conditioner are arranged separately and independently. For this reason, it is difficult to reduce the number of parts, that is, to reduce the cost, and the receiver and the condenser occupy the mounting space with each other. Therefore, in order to solve the problem, a technique disclosed in US Pat. No. 4,972,683 and a technique disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 2-103667 have been proposed.
[0003]
First, the technology disclosed in US Pat. No. 4,972,683 utilizes the buoyancy of a gas-phase refrigerant by increasing the cross-sectional area of the gas-liquid separation chamber in the header on one side of the refrigerant condenser and reducing the flow rate of the refrigerant. Gas-liquid separation was performed. Next, the technology disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 2-103667 provides a partition member that divides the interior of the outlet side header of the refrigerant condenser into two chambers, and provides a through passage for communicating the two chambers. The room on one side of was used as a gas-liquid separation chamber.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the technology disclosed in US Pat. No. 4,972,683, the flow path diameter of the condensing tube is fine, and many refrigerants in a gas-liquid two-phase state are blown out. For this reason, since the gaseous gaseous refrigerant | coolant which exits from the tube for condensation is small, the effect of a buoyancy cannot be anticipated and a gaseous-phase refrigerant | coolant will be easily sent downstream from a gas-liquid separation chamber. Therefore, problems such as the generation of flow noise occur at the temperature-actuated expansion valve connected downstream from the refrigerant condenser.
[0005]
Therefore, in order to prevent the gas-phase refrigerant from being sent to the temperature-actuated expansion valve, a refrigerant condenser in which the condensing unit and the supercooling unit are arranged up and down is conceivable, but even in the case of this refrigerant condenser, gas-liquid separation is also possible. The distance between the lowermost condensing tube of the condensing tube that guides the refrigerant to the chamber and the uppermost subcooling tube of the supercooling tube for sending only the liquid refrigerant from the gas-liquid separation chamber are close to each other To do. For this reason, it is easy to send the vapor-phase refrigerant to the supercooling part downstream from the gas-liquid separation chamber, and the supercooling part does not work effectively.
[0006]
Further, in the technique disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 2-103667, when the refrigerant inlet into the gas-liquid separation chamber is at the upper part of the gas-liquid separation chamber, the refrigerant particularly when the refrigerant compressor is operated at high speed. When the circulation amount is large, the gas-liquid interface cannot be formed in the gas-liquid separation chamber unless the cross-sectional area in the gas-liquid separation chamber is very large. Therefore, the gas-phase refrigerant is sent out to the downstream side of the gas-liquid separation chamber.
[0007]
When the refrigerant inlet to the gas-liquid separation chamber is below the gas-liquid separation chamber (but above the refrigerant outlet from the gas-liquid separation chamber), the refrigerant inlet and the refrigerant outlet of the gas-liquid separation chamber And the vector directions of the refrigerant flow from the refrigerant inlet to the refrigerant outlet of the gas-liquid separation chamber are the same. For this reason, since the vapor-phase refrigerant is easily sent out to the downstream side of the gas-liquid separation chamber, the above-described problem occurs.
[0008]
The object of the present invention is to maintain the gas-liquid separation of the refrigerant in the gas-liquid separation chamber of the liquid receiving unit even if the lowermost part of the condensing unit and the uppermost part of the supercooling unit are close to each other, and the liquid receiving unit Another object of the present invention is to provide a receiver-integrated refrigerant condenser capable of easily preventing a gas-phase refrigerant from flowing out to a supercooling section downstream from the gas-liquid separation chamber of the section.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention extends in the vertical direction at a condensing part for condensing the refrigerant flowing in the interior, a core in which a supercooling part for supercooling the refrigerant condensed in the condensing part is arranged up and down, and one end of the core. The upper end is connected to the downstream end of the condensing unit, the lower side is connected to the upstream end of the supercooling unit, and the inside communicates only with the downstream end of the condensing unit and the upstream communication chamber. A tank portion having a first partition section that is divided into a downstream communication chamber that communicates only with the upstream end of the cooling section; and a gas-liquid separation chamber that gas-liquid separates the refrigerant that has flowed therein. A liquid receiver-integrated refrigerant condenser comprising a liquid receiving portion having a second partition portion that partitions the separation chamber from the upstream communication chamber and the downstream communication chamber, wherein the second partition portion includes: Open at the lower part of the upstream communication chamber, and open at the lower side of the liquid receiving part. A refrigerant inlet through which a refrigerant flows from the communication chamber into the gas-liquid separation chamber, and a lower opening than the refrigerant inlet, and an opening at a lower portion of the liquid receiving portion, the downstream communication chamber from the gas-liquid separation chamber Has a refrigerant outlet to let the refrigerant flow out to The upstream communication chamber and the downstream communication chamber communicate with each other only through the refrigerant flow path from the refrigerant inlet to the refrigerant outlet through the gas-liquid separation chamber. Adopted technical means.
In another invention, the core (14) for heat exchange, the first header (15) disposed on one end side in the horizontal direction of the core (14), and the other end side in the horizontal direction of the core (14) And a second header (16) disposed, and a liquid receiving portion (9) is integrally formed with the second header (16), or a liquid receiving portion provided as a separate part outside the second header (16). The core (14) comprises a condensing part (8) and a supercooling part (10), and the liquid receiving part has a gas-liquid separation chamber inside, and is brazed integrally in a furnace. The receiver-integrated refrigerant condenser (3) manufactured in the above-described manner, wherein the second header (16) has a cylindrical shape extending in the vertical direction and includes a header plate (36) constituting a tank portion, The tank part communicates only with an upstream communication chamber that communicates only with the downstream end of the condensing part, and with an upstream end of the supercooling part. And the downstream communication chamber is partitioned by the first partition portion (42), and the second header (16) and the liquid receiving portion (9) are partitioned by the second partition portion (41). The second partition portion (41) opens at a lower portion of the upstream communication chamber and opens below the liquid receiving portion, and the refrigerant flows into the gas-liquid separation chamber from the upstream communication chamber. A refrigerant inlet (44) to be opened, and a refrigerant outlet (opening below the refrigerant inlet and opening at a lower portion of the liquid receiving part, and for allowing the refrigerant to flow out of the gas-liquid separation chamber into the downstream communication chamber ( 45), and the refrigerant flow from the refrigerant inlet (44) through the gas-liquid separation chamber (48) to the refrigerant outlet (45) becomes a U-turn flow. The upstream communication chamber and the downstream communication chamber are communicated only with the refrigerant flow path from the refrigerant inlet to the refrigerant outlet through the gas-liquid separation chamber. The receiver-integrated refrigerant condenser is used.
[0010]
The liquid receiving part may be integrally formed with the tank part. Moreover, you may connect the said liquid receiving part indirectly or directly to the said header. Furthermore, you may connect the sight glass for observing the state of a refrigerant | coolant downstream from a supercooling part. And you may provide the dryer which removes the water | moisture content in a refrigerant | coolant in the upper part in a gas-liquid separation chamber.
[0011]
[Action]
According to this invention, the refrigerant in the gas-liquid two-phase state that has flowed out of the condensing part is once collected in the upstream communication chamber of the tank part, and then the liquid receiving part via the refrigerant inlet of the second partition part of the liquid receiving part. Is sent out into the gas-liquid separation chamber. As a result, the fine bubble-like gas-phase refrigerant coming out of the condensing part is collected in the upstream communication chamber of the tank part to become a bubble-like gas-phase refrigerant having a large diameter, and is greatly affected by buoyancy. Gas-liquid separation is facilitated in the gas-liquid separation chamber of the part.
In addition, because the first partition portion of the tank portion makes the U-turn flow of the refrigerant from the refrigerant inlet port of the second partition portion to the refrigerant outlet port of the second partition portion through the gas-liquid separation chamber, The gas-liquid is separated by the centrifugal force and the gas-phase gas-phase refrigerant is more concentrated, so that the diameter of the gas-phase gas-phase refrigerant is increased, and the gas-liquid separation is more easily affected by the influence of buoyancy.
[0012]
Even if the lowermost part of the condensing part and the uppermost part of the supercooling part are close to each other, the first partition part of the tank part causes the flow path length from the downstream end of the condensing part to the upstream end of the supercooling part. It becomes long, and the gaseous gaseous refrigerant which has not been separated from the gas-liquid separation chamber to the supercooling section is not sent out.
And since the supercooling part is provided in the downstream of the gas-liquid separation chamber of a liquid receiving part, even if the gas-liquid separation in a gas-liquid separation chamber is not perfect, a bubble-like gaseous phase in a supercooling part Since the refrigerant disappears, the volume of the gas-liquid separation chamber, that is, the cross-sectional area of the gas-liquid separation chamber can be reduced, and the effective heat radiation area of the condensing unit and the supercooling unit is not reduced.
[0013]
【Example】
Next, the receiver integrated refrigerant condenser of the present invention will be described based on an embodiment in which it is applied to an automotive air conditioner.
[0014]
[Configuration of the first embodiment]
1 to 4 show a first embodiment of the present invention, and FIG. 1 shows a refrigeration cycle of an automobile air conditioner. The refrigeration cycle 1 of this automotive air conditioner comprises a
[0015]
The
[0016]
The liquid receiver-integrated
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
As shown in FIG. 1, the
[0020]
The
[0021]
The refrigerant evaporator 6 is connected between the suction side of the
[0022]
Next, the receiver integrated
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
A plurality of condensing
[0026]
The plurality of condensing
[0027]
The
[0028]
The upper side of the
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
As shown in FIG. 4, the
[0034]
The upper side of the
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
[Operation of the first embodiment]
Next, the operation of the refrigeration cycle 1 of the automobile air conditioner of this embodiment will be briefly described with reference to FIGS. 1 and 2. When the operation of the automobile air conditioner is started, the electromagnetic clutch is energized, and the refrigerant compressor is rotationally driven by the engine E via the belt and the electromagnetic clutch.
[0041]
Therefore, the high-temperature and high-pressure gas-phase refrigerant compressed and discharged in the
[0042]
The gas-phase refrigerant distributed to the plurality of
[0043]
In the liquid receiving part 9 (gas-liquid separation chamber 48), the cross-sectional area is increased to some extent (for example, 500 mm). 2 ), The speed of the refrigerant is reduced, and the buoyancy of the gas-phase gas-phase refrigerant is utilized. Further, by the
[0044]
In addition, the
[0045]
That is, since the
[0046]
Accordingly, since the gas-liquid two-phase refrigerant is efficiently gas-liquid separated in the
[0047]
Then, the liquid-phase refrigerant distributed to the plurality of
[0048]
The liquid-phase refrigerant that has flowed into the outlet
[0049]
[Effects of the first embodiment]
As described above, in the refrigeration cycle 1 of the automobile air conditioner, the
[0050]
Further, the gas-liquid two-phase refrigerant flowing out from the downstream ends of the plurality of condensing
[0051]
Then, due to the presence of the
[0052]
Even if the
[0053]
And since the supercooling
[0054]
In this embodiment, since the receiver-integrated
[0055]
In this embodiment, since the
[0056]
[Second Embodiment]
FIG. 5 shows a second embodiment of the present invention and is a view showing a receiver-integrated refrigerant condenser. In this embodiment, in the
Note that the number of turns may be increased by increasing the number of separators in the manner of flowing the refrigerant in the
[0057]
[Configuration of Third Embodiment]
6 and 7 show a third embodiment of the present invention. FIG. 6 shows a receiver-integrated refrigerant condenser. FIG. 7 shows a liquid receiver of the receiver-integrated refrigerant condenser. It is the figure which showed the part. A
[0058]
The
The
[0059]
Here, a method for assembling the
[0060]
[Operation of the third embodiment]
Next, the operation of the receiver-integrated
[0061]
In this embodiment, the
[0062]
Therefore, although it is a part of the main stream of the refrigerant, moisture in the refrigerant can always be removed. Further, since the
[0063]
[Fourth embodiment]
FIG. 8 shows a fourth embodiment of the present invention and is a view showing a liquid receiving portion of a liquid receiver-integrated refrigerant condenser. In the
[0064]
The method of assembling the
[0065]
The
In addition, since a certain distance is maintained between the joining position of the blocking
[0066]
[Fifth embodiment]
FIG. 9 shows a fifth embodiment of the present invention, and is a view showing a liquid receiving portion of a liquid receiver-integrated refrigerant condenser. In the
[0067]
Further, the closing
[0068]
Then, in the method of assembling the
[0069]
[Sixth embodiment]
FIG. 10 shows a sixth embodiment of the present invention and is a view showing a liquid receiving portion of a liquid receiver-integrated refrigerant condenser. In the
[0070]
Also in this embodiment, after the receiver-integrated
[0071]
[Seventh embodiment]
FIG. 11 shows a seventh embodiment of the present invention, and is a view showing a liquid receiving portion of a liquid receiver-integrated refrigerant condenser. In the
[0072]
A female screw portion (inner peripheral screw portion) 701 that is screwed into a male screw portion (outer peripheral screw portion) 721 formed on the outer periphery of the upper portion of the small diameter portion of the blocking
[0073]
In the case of this embodiment, even when the
[0074]
Furthermore, since the space between the upper surface of a large number of
[0075]
[Modification]
In this embodiment, the present invention is applied to an automobile air conditioner. However, the present invention may be applied to any air conditioner in which the refrigerant circulation amount varies, such as a railway vehicle, a ship, and an aircraft. Further, the present invention may be applied to a heat pump refrigeration cycle that effectively uses the heat radiation of the receiver-integrated
[0076]
In this embodiment, the
Further, the
In this embodiment, the
[0077]
In the third to seventh embodiments, a large number of
In the fourth to seventh embodiments, a general resin material is used as the material of the
[0078]
In the third to seventh embodiments, the
[0079]
【The invention's effect】
Even if the lowermost part of the condensing part and the uppermost part of the supercooling part are close to each other, the present invention provides a flow path length from the downstream end of the condensing part to the upstream end of the supercooling part by the first partition part of the tank part. Therefore, the gas-liquid separation property of the refrigerant in the gas-liquid separation chamber of the liquid receiving unit can be improved. In addition, since it is difficult for the gas-phase refrigerant to flow out to the supercooling section downstream from the gas-liquid separation chamber of the liquid receiving section, the supercooling section can be effectively operated, and further, generation of operating noise in the expansion valve can be prevented. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing a refrigeration cycle of an automotive air conditioner used in a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a receiver-integrated refrigerant condenser used in the first embodiment of the present invention.
3 is an exploded view of the receiver-integrated refrigerant condenser of FIG. 2. FIG.
4 is a cross-sectional view showing a second header in which a tank part and a liquid receiving part of the liquid receiver integrated refrigerant condenser of FIG. 2 are integrally formed. FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a receiver-integrated refrigerant condenser used in a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a receiver-integrated refrigerant condenser used in a third embodiment of the present invention.
7 is a cross-sectional view showing a liquid receiving portion of the liquid receiver-integrated refrigerant condenser of FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a liquid receiving portion of a liquid receiver integrated refrigerant condenser used in a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a liquid receiving part of a liquid receiver integrated refrigerant condenser used in a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a sectional view showing a liquid receiving part of a liquid receiver integrated refrigerant condenser used in a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a liquid receiving portion of a liquid receiver integrated refrigerant condenser used in a seventh embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Refrigeration cycle
3. Receiver integrated refrigerant condenser
4 Sight Glass
8 Condensing section
9 Liquid receiver
10 Supercooling section
14 core
15 First header
16 Second header
19 Condensation tube
21 Tube for supercooling
25 cap
38 cap
41 First separator (second partition)
42 Second separator (first partition)
44 Refrigerant inlet
45 Refrigerant outlet
46 Upstream communication room
47 Downstream communication room
48 Gas-liquid separation chamber
61 Dryer
62 Holder (presser)
63 Filter
Claims (7)
(b)このコアの一端部において上下方向に延ばされ、上側部に前記凝縮部の下流端が接続され、下側部に前記過冷却部の上流端が接続され、内部を、前記凝縮部の下流端のみに連通する上流側連通室と前記過冷却部の上流端のみに連通する下流側連通室とに区画する第1仕切り部を有するタンク部と、
(c)内部に、流入した冷媒を気液分離する気液分離室を有し、且つこの気液分離室と前記上流側連通室および前記下流側連通室とを仕切る第2仕切り部を有する受液部とを備えた受液器一体型冷媒凝縮器であって、
(d)前記第2仕切り部は、
前記上流側連通室の下部で開口し、かつ前記受液部の下側で開口し、前記上流側連通室より前記気液分離室内へ冷媒を流入させる冷媒流入口、および
この冷媒流入口より下方で開口し、かつ前記受液部の下部で開口し、前記気液分離室より前記下流側連通室内へ冷媒を流出させる冷媒流出口を有し、
前記冷媒流入口から前記気液分離室を通って前記冷媒流出口までの冷媒流路のみで前記上流側連通室と前記下流側連通室とが連通されていることを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器。(A) a core provided with a condensing part for condensing the refrigerant flowing inside, and a supercooling part for supercooling the refrigerant condensed in the condensing part, up and down;
(B) It is extended in the up-down direction at one end of the core, the downstream end of the condensing unit is connected to the upper side, the upstream end of the supercooling unit is connected to the lower side, and the inside is connected to the condensing unit A tank section having a first partition section that is divided into an upstream communication chamber that communicates only with the downstream end of the subcooling section and a downstream communication chamber that communicates only with the upstream end of the supercooling section;
(C) A receiver having a gas-liquid separation chamber for gas-liquid separation of the refrigerant flowing therein, and a second partition for partitioning the gas-liquid separation chamber from the upstream communication chamber and the downstream communication chamber. A receiver-integrated refrigerant condenser comprising a liquid part,
(D) The second partition portion is
A refrigerant inlet that opens at a lower portion of the upstream communication chamber and opens at a lower side of the liquid receiving portion, and allows the refrigerant to flow into the gas-liquid separation chamber from the upstream communication chamber, and below the refrigerant inlet in open and open at the bottom of the liquid receiving part, have a coolant outlet port for flowing out the refrigerant from the gas-liquid separation chamber to said downstream side communicating chamber,
The liquid receiver is characterized in that the upstream communication chamber and the downstream communication chamber communicate with each other only through the refrigerant flow path from the refrigerant inlet to the refrigerant outlet through the gas-liquid separation chamber. Body refrigerant condenser.
前記受液部は、前記タンク部に一体成形されたことを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器。The receiver-integrated refrigerant condenser according to claim 1,
A liquid receiver-integrated refrigerant condenser, wherein the liquid receiver is integrally formed with the tank.
前記タンク部の外側に、前記タンク部と別部品で設けた前記受液部を接続したことを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器。The receiver-integrated refrigerant condenser according to claim 1,
A liquid receiver-integrated refrigerant condenser, wherein the liquid receiver provided as a separate part from the tank is connected to the outside of the tank.
前記過冷却部よりも下流に、冷媒の状態を観察するためのサイトグラスを接続したことを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器。The receiver-integrated refrigerant condenser according to any one of claims 1 to 3,
A liquid receiver-integrated refrigerant condenser, wherein a sight glass for observing the state of the refrigerant is connected downstream of the supercooling section.
前記気液分離室内の上部には、冷媒中の水分を取り除くドライヤが設けられたことを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器。The receiver-integrated refrigerant condenser according to any one of claims 1 to 4,
A receiver-integrated refrigerant condenser, wherein a dryer for removing moisture in the refrigerant is provided in an upper part of the gas-liquid separation chamber.
前記冷媒流入口から前記気液分離室を通って前記冷媒流出口までの冷媒流れがUターン流れとなっていることを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器。In the receiver integrated refrigerant condenser in any one of Claims 1-5,
The receiver-integrated refrigerant condenser, wherein the refrigerant flow from the refrigerant inlet to the refrigerant outlet through the gas-liquid separation chamber is a U-turn flow.
前記第2ヘッダ(16)は、上下方向に延びる筒状を呈し、タンク部を構成するヘッダプレート(36)を備え、前記タンク部は、前記凝縮部の下流端のみに連通する上流側連通室と、前記過冷却部の上流端のみに連通する下流側連通室とに、第1仕切り部(42)によって区画されており、
前記第2ヘッダ(16)と前記受液部(9)とは第2仕切り部(41)によって区画されており、
前記第2仕切り部(41)には、
前記上流側連通室の下部で開口し、かつ前記受液部の下側で開口し、前記上流側連通室より前記気液分離室内へ冷媒を流入させる冷媒流入口(44)、および
この冷媒流入口より下方で開口し、かつ前記受液部の下部で開口し、前記気液分離室より前記下流側連通室内へ冷媒を流出させる冷媒流出口(45)を有し、
前記冷媒流入口(44)から前記気液分離室(48)を通って前記冷媒流出口(45)までの冷媒流れがUターン流れとなっており、
前記冷媒流入口から前記気液分離室を通って前記冷媒流出口までの冷媒流路のみで前記上流側連通室と前記下流側連通室とが連通されていることを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器。A core (14) that performs heat exchange, a first header (15) that is disposed on one end side in the horizontal direction of the core (14), and a second that is disposed on the other end side in the horizontal direction of the core (14). A header (16), and a liquid receiving part (9) is formed integrally with the second header (16), or a liquid receiving part provided as a separate part on the outside of the second header (16). The core (14) is composed of a condensing part (8) and a supercooling part (10), and the liquid receiving part has a gas-liquid separation chamber therein and is manufactured by integrally brazing in a furnace. A liquid condenser-integrated refrigerant condenser (3),
The second header (16) has a cylindrical shape extending in the vertical direction, and includes a header plate (36) constituting a tank portion. The tank portion communicates only with the downstream end of the condensing portion. And a downstream communication chamber that communicates only with the upstream end of the supercooling section, and is partitioned by the first partition (42),
The second header (16) and the liquid receiver (9) are partitioned by a second partition (41),
In the second partition (41),
A refrigerant inlet (44) that opens at a lower portion of the upstream communication chamber and opens at a lower side of the liquid receiving portion and allows the refrigerant to flow into the gas-liquid separation chamber from the upstream communication chamber, and the refrigerant flow A refrigerant outlet (45) that opens below the inlet and opens at a lower portion of the liquid receiver, and allows the refrigerant to flow out of the gas-liquid separation chamber into the downstream communication chamber;
The refrigerant flow from the refrigerant inlet (44) through the gas-liquid separation chamber (48) to the refrigerant outlet (45) is a U-turn flow ,
The liquid receiver is characterized in that the upstream communication chamber and the downstream communication chamber communicate with each other only through the refrigerant flow path from the refrigerant inlet to the refrigerant outlet through the gas-liquid separation chamber. Body refrigerant condenser.
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