JP3614611B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベーンポンプに関する。このベーンポンプは、例えば4輪駆動用駆動連結装置などに利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のベーンポンプとして、実開平2−122191号に示すようなものが知られている。
【0003】
この公報技術では、ベーンを径方向外向きに弾発付勢するコイルバネを、側面視ほぼコ字形に屈曲した帯状金属板からなる基台部分と、この基台部分の長手方向途中の2カ所に植設されるピンとからなるばね保持部材で支持するようにしている。なお、基台部分の全体は、ほぼ平坦とされていて、ロータの凹部の底面に密接させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例では、近年益々要求されるベーンポンプの小型化を図るにあたって、改良の余地がある。
【0005】
例えば、ベーンに対する弾発付勢力をコイルバネのばね力のみに頼っているため、所要の弾発付勢力を得るにはコイルバネの長さ寸法あるいは巻径寸法などを調整する必要がある。
【0006】
しかしながら、コイルバネの巻径寸法を小さくして長さ寸法を長くする場合だと、ベーンの孔部の深さ寸法を深くしなければならず、ベーンの強度を維持するためにベーンの径方向寸法を大きくする必要がある。また、コイルバネの長さ寸法を短くして巻径寸法を大きくする場合だと、ベーンの厚み寸法を厚くしなければならず、ロータの凹部の周方向幅寸法を大きくする必要がある。このように、いずれにしても、ベーンポンプの径方向での小型化が限界になっている。
【0007】
したがって、本発明は、ベーンポンプにおいて、コイルバネの支持体を改良することにより、径方向での小型化を可及的に推進することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のベーンポンプは、ロータ外周に設けられる複数の凹部に径方向進退可能に収納されるベーンと、ベーンの内端側に開放する孔部に収納されてベーンを径方向外向きに弾発付勢するコイルバネと、凹部の底側に配設されてコイルバネを支持する支持体とを含むもので、支持体は、弾性変形可能な板からなる基台部と、基台部において前記孔部に対応する位置に設けられてコイルバネが外嵌される凸部とを有し、かつ、前記基台部が、径方向での弾性的な伸縮を許容するように屈曲されている。
【0009】
本発明の第2のベーンポンプは、ロータ外周に設けられる複数の凹部に径方向進退可能に収納されるベーンと、ベーンの内端側に開放する孔部に収納されてベーンを径方向外向きに弾発付勢するコイルバネと、凹部の底側に配設されてコイルバネを支持する支持体とを含むもので、支持体は、前記凹部の底に着座される弾性変形可能な帯状板からなる基台部と、この基台部の長手方向途中に一端が結合され前記コイルバネが外嵌されるピンからなる凸部とを有し、かつ、前記基台部である帯状板が、径方向での弾性的な伸縮を許容するように屈曲されている。本発明の第3のベーンポンプは、ロータ外周に設けられる複数の凹部に径方向進退可能に収納されるベーンと、ベーンの内端側に開放する孔部に収納されてベーンを径方向外向きに弾発付勢するコイルバネと、凹部の底側に配設されてコイルバネを支持する支持体とを含むもので、支持体は、弾性変形可能な帯状板を屈曲して形成されるものからなり、その長手方向両端部分が前記凹部の底に着座する基台部とされ、長手方向途中がU字形に屈曲されて前記コイルバネが外嵌される凸部とされており、かつ、前記基台部が、径方向での弾性的な伸縮を許容するように屈曲されている。
【0010】
上記本発明では、コイルバネの支持体について、ばね機能を持たせることにより、コイルバネの寸法を縮小できるようにしている。例えば、支持体によるばね力の分について、使用するコイルバネの長さ寸法を短くするか、あるいは巻径寸法を小さくすることが可能になる。これにより、ベーンの径方向寸法あるいは周方向幅寸法を小さくすることが可能になる。
【0011】
ところで、第1ないし第3のいずれかのベーンポンプにおいては、前記凸部の付け根側に、コイルバネの端縁が係合される係止部を設けることができる。この場合、ベーンポンプの組み立て過程においてコイルバネを支持体と一体に取り扱えるようになる。
【0012】
また、第3のベーンポンプにおいては、前記凸部とされるU字形屈曲部分を密接することができる。この場合、密接させずに離している場合に比べて凸部の幅寸法が小さくなるので、ここに外嵌装着されるコイルバネの巻径およびベーンの孔部の径寸法を小さくできるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細を図1ないし図5に示す各実施形態に基づいて説明する。
【0014】
図1ないし図3は本発明の実施形態1にかかり、図1は、ベーンポンプの縦断面図、図2は、図1の(2)−(2)線断面の矢視図、図3は、コイルバネの支持体を示す正面図である。図中、1はベーンポンプの全体を示している。
【0015】
この実施形態のベーンポンプ1は、2分割のケース2と、このケース2の内周にほぼ同心状に回転可能に支持されるロータ軸3と、ケース2の内周に内嵌固定されるカムリング4と、ロータ軸3の外周にスプライン嵌合されるロータ5と、ロータ5の外周の円周数カ所に設けられる凹部5a・・・に径方向進退可能に個別に収納されるベーン6・・・と、ベーン6の内端側に開放する孔部6aに収納されてベーン6を径方向外向きに弾発付勢するコイルバネ7・・・と、凹部5aの底側に配設されてコイルバネ7を支持する支持体8とを備えている。
【0016】
この実施形態1で開示するベーンポンプ1は、従来周知のものと基本構成を同じにしており、その動作についても周知であるので説明を省略する。図例のベーンポンプ1では、主として支持体8の構成に特徴がある。
【0017】
この支持体8は、ロータ5の凹部5aの底に着座される弾性変形可能な帯状金属板からなる基台部9と、この基台部9の長手方向中央に一端がかしめにより結合されコイルバネ7が外嵌されるピンからなる凸部10とを有するツーピース構造になっている。そして、基台部9である帯状金属板は、正面視ほぼ「へ」の字形に屈曲されており、この屈曲によって径方向で弾性的に伸縮しうるようになっている。また、ピンからなる凸部10は、その付け根側にコイルバネ7の端縁が係合される係止部としての小径部10aが設けられている。この小径部10aの径寸法に応じて、コイルバネ7の一端の座巻部分の巻径寸法が小さく設定されている。
【0018】
このように、支持体8にばね機能を持たせているから、その分についてコイルバネ7のばね力を弱くできるようになる。具体的に、例えば、支持体8によるばね力の分について、使用するコイルバネ7の長さ寸法を短くするか、あるいは巻径寸法を小さくすることができる。これにより、ベーン6の孔部6aの深さ寸法を浅くしたり、あるいは孔部6aの径寸法を小さくしたりすることができて、ベーン6の径方向寸法あるいは周方向幅寸法を小さくできるなど、ベーンポンプ1全体の小型化に貢献できる。
【0019】
図4および図5は本発明の実施形態2にかかり、図4は、コイルバネの支持体を示す正面図、図5は、支持体の側面図である。この実施形態2では、支持体8を1枚の弾性変形可能な帯状金属板を屈曲して形成されるワンピース構造としている。
【0020】
つまり、支持体8は、帯状金属板の長手方向中央を支点として2つ折りに屈曲され、2つの片が長手方向途中から互いに引き離す方向にほぼ90度屈曲されたものであり、この屈曲された部分が基台部9とされ、前述のU字形の屈曲部分が凸部10とされている。そして、基台部9は、正面から全体的に見てほぼ「へ」の字形に屈曲されており、この屈曲によって径方向で弾性的に伸縮しうるようになっている。また、凸部10であるU字形屈曲部分は、密接されていて、その基台部9側の付け根部分に係合部としての切欠き10bが設けられている。
【0021】
この実施形態2の支持体8は、1枚の帯状金属板からなるワンピース構造であるから、上記実施形態1に比べて部品点数および製造工程数を削減できるようになる。また、前述の凸部10とされるU字形屈曲部分を密接していれば、密接させずに離している場合に比べて凸部10の幅寸法が小さくなるので、ここに外嵌装着されるコイルバネ7の巻径寸法およびベーン6の孔部6aの径寸法を小さくできるようになる。これにより、ベーン6の肉厚寸法を薄くできて、ベーン6の材料コストの低減およびポンプ室の容積拡大化に貢献できるようになる。
【0022】
なお、本発明は上記実施例のみに限定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0023】
(1) 上記実施形態1,2のベーンポンプでは、その基本構成を従来から周知の構成にした例を挙げているが、本発明の特徴と関係のない部分については種々な形態のものとすることができる。
【0024】
(2) 上記実施形態1,2では、ばね機能を有する支持体8として、その基台部9を屈曲しているが、この屈曲形状について波形やその他種々な形状に設定することができる。
【0025】
(3) 上記実施形態1,2では、1つの支持体8に1つの凸部10を設けるようにしているが、その数は任意である。
【0026】
【発明の効果】
請求項1ないし3の発明では、コイルバネの支持体にばね機能を持たせることにより、コイルバネの寸法を縮小できるように工夫しているから、例えば支持体によるばね力の分について、使用するコイルバネの長さ寸法を短くするか、あるいは巻径寸法を小さくすることができるようになる。これにより、ベーンの孔部の深さ寸法を浅くしたり、あるいは孔部の径寸法を小さくしたりすることができて、ベーンの径方向寸法あるいは周方向幅寸法を小さくできるなど、ベーンポンプ全体の小型化に貢献できる。
【0027】
請求項4の発明のように、支持体にコイルバネを係合させて一体化していれば、ベーンポンプの組み立て過程において取り扱いが簡単になり、組立効率が向上し、生産性の向上に貢献できるようになる。
【0028】
請求項5の発明のように、1枚の帯状板で屈曲形成する支持体において、凸部とされるU字形屈曲部分を密接すれば、密接させずに離している場合に比べて凸部の幅寸法を小さくすることができるので、ここに外嵌装着されるコイルバネの巻径寸法およびベーンの孔部の径寸法を小さくできるようになる。これにより、ベーンの肉厚寸法を薄くできて、ベーンの材料コストの低減およびポンプ室の容積拡大化に貢献できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のベーンポンプの縦断面図
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】コイルバネの支持体を示す正面図
【図4】コイルバネの支持体を示す正面図
【図5】コイルバネの支持体を示す側面図
【符号の説明】
1 ベーンポンプ
2 ケース
3 ロータ軸
4 カムリング
5 ロータ
5a ロータの凹部
6 ベーン
6a ベーンの孔部
7 コイルバネ
8 支持体
9 支持体の基台部
10 支持体の凸部

Claims (5)

  1. ロータ外周に設けられる複数の凹部に径方向進退可能に収納されるベーンと、ベーンの内端側に開放する孔部に収納されてベーンを径方向外向きに弾発付勢するコイルバネと、凹部の底側に配設されてコイルバネを支持する支持体とを含むベーンポンプであって、
    支持体は、弾性変形可能な板からなる基台部と、基台部において前記孔部に対応する位置に設けられてコイルバネが外嵌される凸部とを有し、かつ、前記基台部が、径方向での弾性的な伸縮を許容するように屈曲されている、ことを特徴とするベーンポンプ。
  2. ロータ外周に設けられる複数の凹部に径方向進退可能に収納されるベーンと、ベーンの内端側に開放する孔部に収納されてベーンを径方向外向きに弾発付勢するコイルバネと、凹部の底側に配設されてコイルバネを支持する支持体とを含むベーンポンプであって、
    支持体は、前記凹部の底に着座される弾性変形可能な帯状板からなる基台部と、この基台部の長手方向途中に一端が結合され前記コイルバネが外嵌されるピンからなる凸部とを有し、かつ、前記基台部である帯状板が、径方向での弾性的な伸縮を許容するように屈曲されている、ことを特徴とするベーンポンプ。
  3. ロータ外周に設けられる複数の凹部に径方向進退可能に収納されるベーンと、ベーンの内端側に開放する孔部に収納されてベーンを径方向外向きに弾発付勢するコイルバネと、凹部の底側に配設されてコイルバネを支持する支持体とを含むベーンポンプであって、
    支持体は、弾性変形可能な帯状板を屈曲して形成されるものからなり、その長手方向両端部分が前記凹部の底に着座する基台部とされ、長手方向途中がU字形に屈曲されて前記コイルバネが外嵌される凸部とされており、かつ、前記基台部が、径方向での弾性的な伸縮を許容するように屈曲されている、ことを特徴とするベーンポンプ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のベーンポンプにおいて、前記凸部の付け根側に、コイルバネの端縁が係合される係止部が設けられている、ことを特徴とするベーンポンプ。
  5. 請求項3に記載のベーンポンプにおいて、前記凸部とされるU字形屈曲部分が、密接されている、ことを特徴とするベーンポンプ。
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