JP3614550B2

JP3614550B2 - Manual rotation device for sewing machine shaft and sewing machine

Info

Publication number: JP3614550B2
Application number: JP00252196A
Authority: JP
Inventors: 力今井; 晃夫曽村; 満雄渡部
Original assignee: ジューキ株式会社
Priority date: 1996-01-10
Filing date: 1996-01-10
Publication date: 2005-01-26
Anticipated expiration: 2016-01-10
Also published as: JPH09187591A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ミシンの所定の回転軸を手動回転するための、ミシンの回転軸の手動回動装置及びかかる装置を設けたミシンに関する。
【０００２】
【従来の技術】
実公昭６１−２５４９号公報には、ミシンにおける主軸の手動回転装置について開示されている。
【０００３】
図１１、図１２は、かかる装置の断面図である。
【０００４】
図１１に示すように、ミシンのロングアーム１０１の側壁部に貫設された嵌合部１０２には軸受メタル１０３が嵌合固定され、その軸受メタル１０３には操作軸１０４ががその一端を外方へ突出させた状態にて回転及び軸方向移動可能に支承されている。操作軸１０４の突出端にはハンドル１０５が固定されている。また、操作軸１０４の内端にはベベルギア１０６が固定されている。ミシンの主軸１０７にはベベルギア１０６と対向する別のベベルギア１０８が固定されていて、操作軸１０４の軸方向移動にともないベベルギア１０８に対すすベベルギア１０６の噛み合い、離脱が行われる。
【０００５】
操作軸１０４のハンドル１０５側寄り部分には、ストップリング１０９と、筒状のばね受１１０とが嵌挿され、そのばね受１１０と軸受メタル１０３との間には、操作軸１０４を常に外方へ付勢するためのコイルバネ１１１が介在されている。
【０００６】
操作軸１０４の近傍において、ロングアーム１０５の外側面には段ねじ１１２により係止レバ１１３がその中間部において回動可能に支承され、その一端１１３ａが操作軸１０４に上方から相対すると共に、他端１１３ｂがハンドル１０５とロングアーム１０１との間から前方へ突出して、その他端を操作できる。また、係止レバ１１３は、その係止レバ１１３とロングアーム１０１との間に位置するように段ねじ１１２上に設けられた線ばね１１４により図７の反時計方向に付勢されている。
【０００７】
図１２に示すように、操作軸１０４がコイルバネ１１１のばね力に抗してロングアーム１０１に押し込まれて操作軸１０４上のベベルギア１０６がミシン主軸１０７上のベベルギア１０８に噛合したときは、線ばね１１４のばね力により係止レバ１１３が操作軸１０４の外周面に当接するまで回動されて、コイルばね１１１のばね力により、ストップリング１０９又はばね受け１１０が係止レバ１１３の一端１１３ａに係止され、操作軸１０４がその内方位置で保持される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術では以下のような問題があった。
【０００９】
すなわち、上記従来の技術では、係止レバ１１３を手動により操作しなければ、手動回転装置と主軸との係合を解除することができず、これを行わずにミシンを起動するとハンドル１０５が高速回転を続けることになり、作業者が操作上注意を払わなければならなかった。
【００１０】
また、先行する出願である特願平６−２２９７９０号（本願の出願時において未出願公開）の明細書及び図面に開示されている技術においては、手元プーリをベベルギアより離した状態、あるいは解放していて待機している状態では、手元プーリが回転してしまうほどではないまでも、たえず振動により異音が発生し、この異音が作業者に不快感を与えていた。これは、手元プーリを待機状態に戻すばねを組み入れる空間に制約があり、適切なばね設計がむずかしいことに起因している。
【００１１】
そこで、この発明の目的は、ミシンが振動を受けるなどしても勝手に回動することなく、さらに、作業者に異音による不快感を与えない、ミシンの回転軸の手動回動装置及びかかる装置を設けたミシンを提供することにある。
【００１２】
また、この発明の別の目的は、上記のミシンの回転軸の手動回動装置及びかかる装置を設けたミシンにおいて、所定のミシンの回転軸の手動による回動をなめらかに行うことができるようにすることにある。
【００１３】
さらに、この発明の別の目的は、上記のミシンの回転軸の手動回動装置を設けたミシンにおいて、操作者が左利きでも右利きでも、所定のミシンの回転軸の手動による回動を容易に行うことができるようにすることにある。
【００１４】
そのうえ、この発明の別の目的は、上記のミシンの回転軸の手動回動装置を設けたミシンにおいて、操作者が左利きでも右利きでも、所定のミシンの回転軸の手動による回動を容易に行うことができ、且つ、経済的であるようにすることにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段を、後述する発明の実施の形態における対応する部材や符号も付記して説明する。
【００１６】
請求項１に記載の発明は、
所定の回動をする回動部（手元プーリ軸２、手元プーリ４及び手元プーリ歯車６など）を備え、この回動部には、前記回動の回動中心となる操作軸（手元プーリ軸２）と、ミシンの所定の回転軸（上軸１４）と連結され前記操作軸の回動により前記回転軸を回動する回転軸操作部（手元プーリ歯車６）と、前記操作軸を手動で回動する把手部（手元プーリ４）とが設けられ、前記回動部から延出している凸部（手元プーリころ７）と、前記操作軸が所定回動角にあるときに前記凸部が係合する凹部（切欠１２）を有し該係合により前記回動部の回動を係止する係止部（手元プーリメタル３）と、前記回動部を前記操作軸の軸方向に付勢する弾性部材（手元プーリ戻しばね９）とを備え、前記回転軸は針棒又は所定の針棒駆動機構と連結されて該針棒を往復駆動するものであり、前記弾性部材は前記回転軸操作部と前記回転軸との連結を解除する方向に前記回動部を付勢していて、前記凹部は前記係合部における前記操作軸の径方向の面上に形成され、前記弾性部材の付勢力に抗して前記凸部が前記係合部の前記面上に乗り上げているときは前記前記回転軸操作部と前記回転軸とは連結され、前記凸部が前記凹部に落ち込んで係合しているときは前記回転軸操作部と前記回転軸との連結が解除される、ミシンの回転軸の手動回動装置（１）である。
【００１７】
請求項１に記載のミシンの回転軸の手動回動装置によれば、所定の回転軸と回転軸操作部とが連結され、凸部が弾性部材の付勢力に抗して係合部の面上に乗り上げているときにミシンの起動により回転軸が回転しても、この回転に連動して回動部が一回転する間に、弾性部材の付勢により、凸部が凹部に落ち込んで回動部の回動は係止され回転軸と回転軸操作部との連結は解除される。これにより、回転軸の回転により把手部が一回転以上回転することなく即座に回転を停止する。また、回転軸と回転軸操作部との連結が解除された状態では、凸部と凹部の係合により回動部が係止されるので振動により異音が生じることはない。
【００１８】
従って、請求項１に記載のミシンの回転軸の手動回動装置によれば、ミシンが振動を受けるなどしても勝手に回動することなく安全で、さらに、作業者に異音による不快感を与えない、ミシンの回転軸の手動回動装置を提供することができる。
【００１９】
請求項２に記載の発明は、
前記凸部には転がり部材（手元プーリころ７）が形成されていて、この転がり部材は前記係合部材における前記操作軸の径方向の面（１１）に当接し、この面上を前記操作軸の周方向に転がるものである、請求項１に記載のミシンの回転軸の手動回動装置（１）である。
【００２０】
回転軸操作部がミシンの所定の回転軸と連結される場合に、回転軸側から回転軸操作部を介して、操作軸を、その軸方向に押圧する力が働くと、凸部が操作軸の径方向の面に押し付けられた状態で該面上を摺動するすべり摩擦となる。このすべり摩擦が操作軸のトルクとなり、所定のミシンの回転軸の手動による回動をなめらかに行うことができない。
【００２１】
しかし、請求項２に記載のミシンの回転軸の手動回動装置によれば、凸部には転がり部材が形成されていて、この転がり部材が係合部における操作軸の径方向の面に当接し、この面上を操作軸の周方向に転がるものであるから、凸部と係合部間の摩擦をころがり摩擦とできる。
【００２２】
従って、請求項２に記載のミシンの回転軸の手動回動装置によれば、請求項１に記載のミシンの回転軸の手動回動装置について、所定のミシンの回転軸の手動による回動をなめらかに行うことができる。
【００２３】
請求項３に記載の発明は、
請求項１又は請求項２に記載のミシンの回転軸の手動回動装置（１）が２体設けられ、この２体のミシンの回転軸の手動回動装置の前記各把手部は前記ミシンアーム（１３）の両側に各々配置されているミシン（自動縫いミシン１５）である。
【００２４】
請求項３に記載のミシンによれば、ミシンの回転軸の手動回動装置の把手部がミシンアームの両側部に各々設けられているから、ミシンアームの尾端部に操作者が対峙して操作するミシンについて、操作者からみて左右両側に各々把手部が位置することになる。
【００２５】
従って、請求項３に記載のミシンによれば、請求項１又は請求項２に記載の発明と同様の作用、効果を奏するほか、操作者が左利きでも右利きでも、所定のミシンの回転軸の手動による回動を容易に行うことができるミシンを提供することができる。
【００２６】
請求項４に記載の発明は、
請求項１又は請求項２に記載のミシンの回転軸の手動回動装置（１）を着脱自在に取付け固定する取付け固定部（例えば、ミシンアーム１３の側部に設けた孔に雌ねじを形成し、手元プーリメタル３の周面に雄ねじを形成するなど）がミシンアームの両側部に各々設けられ、前記把手部を前記ミシンアームの両側部の所望の一方に配置できるミシン（自動縫いミシン１７）である。
【００２７】
請求項４に記載のミシンによれば、ミシンアームの両側部に各々取付け固定部が設けられ、所望の固定部にミシンの回転軸の手動回動装置を着脱自在に取付け固定することができ、これにより、把手部をミシンアームの両側部の所望の一方に配置し、把手部をミシンアームの両側部の所望の一方に配置できる。これにより、ミシンアームの尾端部に操作者が対峙して操作するミシンについて、ミシンの回転軸の手動回動装置の取付け位置を変えることで、操作者からみて左右両側に各々把手部を位置させることができ、しかも、請求項３に記載の発明のように、ミシンの回転軸の手動回動装置を２体必要としない。
【００２８】
従って、請求項４に記載のミシンによれば、請求項１又は請求項２に記載の発明と同様の作用、効果を奏するほか、操作者が左利きでも右利きでも、所定のミシンの回転軸の手動による回動を容易に行うことができ、且つ、製造コストを抑えることができるミシンを提供することができる。
【００２９】
【発明の実施の形態】
〔発明の実施の形態１〕
まず、構成について説明する。
【００３０】
図１は、この発明の実施の形態１である、ミシンの回転軸の手動回動装置１の分解斜視図である。
【００３１】
この手動回動装置１は、予め記憶されているＸ−Ｙ座標データに基づいて被縫物に形状縫いを施す自動縫いミシンに搭載され、針棒や天秤に連結されて駆動する上軸を手動で回転するための装置である。
【００３２】
同図に示すように、手元プーリメタル３に回動自在且つ軸方向に摺動自在に挿通されている手元プーリ軸２の一端側には、手元プーリ４が止ねじ５で螺子留め固定されている。また、手元プーリ軸２の他端には、傘歯歯車である手元プーリ歯車６が螺子留め固定されている。これにより、手元プーリ４を持って回動することにより、手元プーリ４、手元プーリ軸２及び手元プーリ歯車６は、手元プーリメタル３に軸支されて回動する。また、手元プーリ４と、手元プーリメタル３との間には、コイルばねである手元プーリ戻しばね９が手元プーリ軸２を挿通した状態で介装されていて、手元プーリ４を手元プーリメタル３から引き離すように、従って、歯車６と１０との噛合を解除するように付勢している。
【００３３】
手元プーリ軸２の軸中央部の軸周には、円筒状の手元プーリころ７がころ軸８により回動自在に留められて延出している。
【００３４】
符号１０は、上軸（図１において図示せず）にねじ留め固定された傘歯歯車である手元プーリ歯車で、前記上軸と操作軸２との軸方向は直交していて、手元プーリ歯車１０は手元プーリ歯車６と噛合う。
【００３５】
図２に示すように、手元プーリメタル３の手元プーリ歯車６の側面１１には、切欠１２が形成されている。この手元プーリメタル３の面１１は、手元プーリ軸２の径方向を面方向としている。コイルばね９の付勢により、手元プーリころ７は面１１に当接し、手元プーリ軸２の回動により面１１上を手元プーリ軸２の周方向に手元プーリころ軸８に軸支されてころがる。
【００３６】
手元プーリころ７は、手元プーリ軸２が所定範囲の回動角にあるときに、切欠１２に落ち込んで係合し、手元プーリ軸２（ひいては、手元プーリ歯車６及び手元プーリ４）の回動は係止される。
【００３７】
次に、作用について説明する。
【００３８】
図３に示すように、上記手動回動装置１は、自動縫いミシンのミシンアーム１３の機枠に手元プーリメタル３を固定して設けられる。符号１４はミシンアーム１３の長手方向を軸方向としてミシンアーム１３内に設けられている前記の上軸である。
【００３９】
図３に示すように手元プーリころ７が切欠１２と係合せず、ばね９の弾性力に抗して面１１上に乗り上げているときは、手元プーリ歯車６と１０が噛合い、手元プーリ４を持って回動することで上軸１４を手動で回動することができる。
【００４０】
これにより、針棒に連動して上下する布押えである中押えを備えている自動縫いミシンについて、中押えの高さを被縫物の厚さに合わせて調節することができる。
【００４１】
また、上軸１４を所定の角度に回動させて行う釜合わせ作業も、手元プーリ４を回動させることにより行える。
【００４２】
さらに、自動縫いミシンの所定の記憶装置に形状縫いのための縫製パターンデータを登録するためには、被縫物をクランプしてＸ−Ｙ方向に移動する布押え外板及び下板との間に、縫製形状を書いた紙などをクランプして、針を近づけながら記憶させる。その場合に針を上下する必要があるが、これも、手元プーリ４を持って回動することで上軸１４を手動で回動することにより行うことができる。
【００４３】
手元プーリ４を持って回動し、ばね９の弾性力で切欠１２に手元プーリころ７が落ち込むと（図４参照）、手元プーリ軸２がミシンアーム１３の外側にスライドし、手元プーリ歯車６と１０との噛合は解除され、ミシンの運転における上軸１４の回転に支障はない。
【００４４】
また、誤って、図３に示す状態でミシンを起動し、上軸１４が高速回転を始めた場合でも、手元プーリ４は手元プーリ戻しばね９の付勢を受けているので、一回転する間に、手元プーリころ７が切欠１２に落ち込んで係止されるので、手元プーリ４の回転は即座に停止される。また、手元プーリころ７が切欠１２に落ち込んで係止され手元プーリ歯車６と１０との噛合が解除されている状態では、手元プーリ４の振動による異音の発生も防止される。
【００４５】
なお、切欠１４から手元プーリころ７を離脱して面１１上に乗り上げさせるには、ばね９の弾性力に抗して手元プーリ４をミシンアーム１３内に押し込んで回動することにより行う。
【００４６】
また、手元プーリころ７は手元プーリメタル３の面１１に当接し、この面１１上を手元プーリ軸２の周方向に転がるものであるから、手元プーリころ７と手元プーリメタル３との間の摩擦を、滑り摩擦ではなく、転がり摩擦とすることができる。
【００４７】
従って、ミシンの回転軸の手動回動装置１によれば、傘歯歯車６と１０とを噛合わせて上軸１４を回動するにあたり、傘歯歯車１０から手元プーリ軸２の軸方向に力を受けても、上軸１４の手動による回動をなめらかに行うことができる。
【００４８】
〔発明の実施の形態２〕
まず、構成について説明する。
【００４９】
図５は、この発明の実施の形態２である自動縫いミシンのミシンアーム部分の縦断面図である。図５以下の図面で、図１〜図４と同一符号の部材は、図１〜図４を参照して説明した前記発明の実施の形態１と同様の部材であり、詳細な説明は省略する。
【００５０】
発明の実施の形態２では、前記ミシンの回転軸の手動回動装置１がミシンアーム１３の両側に各々設けられている。これにより、この２体の手動回動装置１、１の各手元プーリ４、４はミシンアーム１３の両側に各々配置され、どちら手元プーリ４によっても上軸１４を手動で回動することができる。
【００５１】
図６は、この発明の実施の形態２である自動縫いミシンの外観を示す正面図であり、図７は、同平面図である。
【００５２】
次に、作用について説明する。
【００５３】
図６及び図７に示すように、自動縫いミシン１５のミシンアーム１３の両側に各々手元プーリ４が位置している。この自動縫いミシン１５は、ミシンアーム１３の尾端側端面１６に対して操作者が向き合って操作するものである。そのため、操作者からみて左右両側に各々手元プーリ４、４が位置することになる。
【００５４】
従って、自動縫いミシン１５によれば、発明の実施の形態１である手動回動装置１と同様の作用、効果を奏するほか、操作者が左利きでも右利きでも、上軸１３の手動による回動を容易に行うことができる。
【００５５】
〔発明の実施の形態３〕
まず、構成について説明する。
【００５６】
図８は、この発明の実施の形態３である自動縫いミシンのミシンアーム部分の縦断面図である。
【００５７】
この自動縫いミシン１７が、発明の実施の形態２である自動縫いミシン１５と構成上相違する点は、前記ミシンの回転軸の手動回動装置１を１体だけ備え、この手動回動装置１をミシンアーム１３の両側部のどちらにも着脱自在に取付け固定可能とし、手元プーリ４をミシンアーム１３の両側部の所望の一方に配置できるようにしている点である。
【００５８】
手動回動装置１をミシンアーム１３の両側部のどちらにも着脱自在に取付け固定可能とするには、例えば、ミシンアーム１３の両側に手動回動装置１を差入れる孔を形成し、この孔に雌ねじを、手元プーリメタル３の周面に雄ねじを形成するなど、従来周知の種々の簡易な手段を用いることができる。
【００５９】
次に、作用について説明する。
【００６０】
この自動縫いミシン１７も、ミシンアーム１３の尾端側端面１６に対して操作者が向き合って操作するものである。図９、図１０に示すように、この自動縫いミシン１７によれば、１体の手動回動装置１をミシンアーム１３の左側部と右側部とで取付け位置を交換すれば、前記自動縫いミシン１５と同様、ミシンアーム１３の所望の側部に手元プーリ４を位置させることができる。そのため、操作者からみて左右両側の何れにも手元プーリ４が位置することになる。
【００６１】
従って、自動縫いミシン１７によれば、発明の実施の形態１である手動回動装置１と同様の作用、効果を奏するほか、操作者が左利きでも右利きでも、上軸１３の手動による回動を容易に行うことができる。しかも、１体の手動回動装置１により上記自動縫いミシン１５と同様の効果を奏するから、製造コストを抑えることができる。
【００６２】
なお、付言するまでもなく、上記発明の実施の形態１〜３は、この発明を限定するものではない。例えば、上記発明の実施の形態１〜３では、被縫物をクランプしてＸ−Ｙ方向に送り、予め記憶されているデータに基づいて被縫物に形状縫いを施す自動縫いミシンの例で説明したが、この発明を他の種々のミシンに実施することができる。また、手動回動装置１で手動で回動する所定の回転軸も、上記発明の実施の形態１〜３では上軸１３としているが、他の回転軸あるいは揺動軸などであってもよい。
【００６３】
【発明の効果】
請求項１に記載の発明によれば、ミシンが振動を受けるなどしても勝手に回動することなく、さらに、作業者に異音による不快感を与えない、ミシンの回転軸の手動回動装置及びかかる装置を設けたミシンを提供することができる。
【００６４】
請求項２に記載の発明によれば、請求項１に記載のミシンの回転軸の手動回動装置について、所定のミシンの回転軸の手動による回動をなめらかに行うことができる。
【００６５】
請求項３に記載の発明によれば、請求項１又は請求項２に記載の発明と同様の効果を奏するほか、操作者が左利きでも右利きでも、所定のミシンの回転軸の手動による回動を容易に行うことができるミシンを提供することができる。
【００６６】
請求項４に記載の発明によれば、請求項１又は請求項２に記載の発明と同様の効果を奏するほか、操作者が左利きでも右利きでも、所定のミシンの回転軸の手動による回動を容易に行うことができ、且つ、製造コストを抑えられるミシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態１であるミシンの回転軸の手動回動装置の分解斜視図。
【図２】この発明の実施の形態１であるミシンの回転軸の手動回動装置を構成する手元プーリメタルの斜視図。
【図３】この発明の実施の形態１であるミシンの回転軸の手動回動装置を備えた自動縫いミシンのミシンアーム部分の縦断面図。
【図４】この発明の実施の形態１であるミシンの回転軸の手動回動装置を備えた自動縫いミシンのミシンアーム部分の縦断面図。
【図５】この発明の実施の形態２である自動縫いミシンのミシンアーム部分の縦断面図。
【図６】この発明の実施の形態２である自動縫いミシンの正面図。
【図７】この発明の実施の形態２である自動縫いミシンの平面図。
【図８】この発明の実施の形態３である自動縫いミシンのミシンアーム部分の縦断面図。
【図９】この発明の実施の形態３である自動縫いミシンの正面図。
【図１０】この発明の実施の形態３である自動縫いミシンの平面図。
【図１１】従来のミシンの主軸の手動回動装置を示す断面図。
【図１２】従来のミシンの主軸の手動回動装置を示す断面図。
【符号の説明】
１ミシンの回転軸の手動回動装置
２手元プーリ軸
３手元プーリメタル
４手元プーリ
６手元プーリ歯車
７手元プーリころ
１０手元プーリ歯車
１１手元プーリメタルにおける手元プーリ軸の径方向の面
１２切欠
１３ミシンアーム
１４上軸
１５自動縫いミシン
１６ミシンアームの尾端側の面
１７自動縫いミシン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a manual rotation device for a rotary shaft of a sewing machine for manually rotating a predetermined rotary shaft of the sewing machine and a sewing machine provided with such a device.
[0002]
[Prior art]
Japanese Utility Model Publication No. 61-2549 discloses a manual rotation device for a main shaft in a sewing machine.
[0003]
11 and 12 are cross-sectional views of such an apparatus.
[0004]
As shown in FIG. 11, a bearing metal 103 is fitted and fixed to a fitting portion 102 penetrating a side wall portion of a long arm 101 of the sewing machine, and an operation shaft 104 is attached to the bearing metal 103 at one end thereof. It is supported so as to be able to rotate and move in the axial direction in a state of protruding in the direction. A handle 105 is fixed to the protruding end of the operation shaft 104. A bevel gear 106 is fixed to the inner end of the operation shaft 104. Another bevel gear 108 facing the bevel gear 106 is fixed to the main shaft 107 of the sewing machine, and the bevel gear 106 is engaged with and disengaged from the bevel gear 108 as the operation shaft 104 moves in the axial direction.
[0005]
A stop ring 109 and a cylindrical spring receiver 110 are fitted and inserted into a portion of the operation shaft 104 closer to the handle 105, and the operation shaft 104 is always outwardly disposed between the spring receiver 110 and the bearing metal 103. A coil spring 111 is interposed for biasing the spring.
[0006]
In the vicinity of the operation shaft 104, a locking lever 113 is rotatably supported at the intermediate portion by a step screw 112 on the outer surface of the long arm 105, and one end 113 a of the operation arm 104 is opposed to the operation shaft 104 from above. The end 113b projects forward from between the handle 105 and the long arm 101, and the other end can be operated. Further, the locking lever 113 is urged counterclockwise in FIG. 7 by a wire spring 114 provided on the stepped screw 112 so as to be positioned between the locking lever 113 and the long arm 101.
[0007]
As shown in FIG. 12, when the operating shaft 104 is pushed into the long arm 101 against the spring force of the coil spring 111 and the bevel gear 106 on the operating shaft 104 meshes with the bevel gear 108 on the sewing machine main shaft 107, the wire spring The stop lever 109 or the spring receiver 110 is engaged with the one end 113 a of the lock lever 113 by the spring force of the coil spring 111. The stop lever 109 is rotated until the lock lever 113 comes into contact with the outer peripheral surface of the operation shaft 104. The operation shaft 104 is held in its inward position.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above conventional techniques have the following problems.
[0009]
That is, in the above conventional technique, unless the locking lever 113 is manually operated, the engagement between the manual rotation device and the main shaft cannot be released. The rotation continued, and the operator had to pay attention to the operation.
[0010]
Further, in the technology disclosed in the specification and drawings of Japanese Patent Application No. 6-229790 (published at the time of filing this application) which is a prior application, the hand pulley is separated from the bevel gear or released. In the standby state, even if the hand pulley does not rotate enough, abnormal noise was constantly generated by vibration, and this abnormal noise was uncomfortable for the operator. This is because the space for incorporating the spring for returning the hand pulley to the standby state is limited, and an appropriate spring design is difficult.
[0011]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a manual rotation device for a rotating shaft of a sewing machine that does not rotate freely even if the sewing machine receives vibrations or the like, and that does not give the operator a sense of discomfort due to abnormal noise. It is to provide a sewing machine provided with a device.
[0012]
Another object of the present invention is to enable manual rotation of a predetermined rotation shaft of a sewing machine in the above-described manual rotation device for a rotation shaft of a sewing machine and a sewing machine provided with such a device. There is to do.
[0013]
Furthermore, another object of the present invention is to provide a manual rotation device for the rotation shaft of the sewing machine as described above, so that the operator can easily rotate the rotation shaft of a predetermined sewing machine manually regardless of whether the operator is left-handed or right-handed. Is to be able to do.
[0014]
In addition, another object of the present invention is to provide a manual rotation device for the rotation shaft of the sewing machine as described above, so that the operator can easily rotate the rotation shaft of a predetermined sewing machine manually regardless of whether the operator is left-handed or right-handed. It is to be able to be done and to be economical.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
Means for solving the above-described problems will be described by adding corresponding members and reference numerals in the embodiments of the invention described later.
[0016]
The invention described in claim 1
A rotating portion (hand pulley shaft 2, hand pulley 4, hand pulley gear 6 and the like) that rotates in a predetermined manner is provided, and an operating shaft (hand pulley shaft) that serves as a turning center of the turning is provided in the turning portion. 2), a rotary shaft operating portion (hand pulley gear 6) connected to a predetermined rotary shaft (upper shaft 14) of the sewing machine and rotating the rotary shaft by the rotation of the operating shaft, and the operating shaft manually. A rotating handle portion (hand pulley 4) is provided, and a protruding portion (hand pulley roller 7) extending from the rotating portion and the protruding portion when the operation shaft is at a predetermined rotation angle. A locking portion (hand pulley metal 3) that has a concave portion (notch 12) to be engaged and locks the rotation of the rotation portion by the engagement, and biases the rotation portion in the axial direction of the operation shaft. An elastic member (hand pulley return spring 9) that is connected to a needle bar or a predetermined needle bar drive mechanism. The needle bar is reciprocally driven, and the elastic member urges the rotating portion in a direction to release the connection between the rotating shaft operating portion and the rotating shaft, and the concave portion is in the engaging portion. The rotary shaft operating portion and the rotation are formed on the radial surface of the operation shaft, and the convex portion rides on the surface of the engaging portion against the biasing force of the elastic member. A manual rotation device (1) for the rotary shaft of the sewing machine that is connected to the shaft and that releases the connection between the rotary shaft operating portion and the rotary shaft when the convex portion falls into the concave portion and engages. ).
[0017]
According to the manual rotation device for the rotary shaft of the sewing machine according to claim 1, the predetermined rotary shaft and the rotary shaft operating portion are connected, and the convex portion faces the surface of the engaging portion against the biasing force of the elastic member. Even if the rotary shaft rotates due to the start of the sewing machine while riding on the upper part, the convex part falls into the concave part due to the urging of the elastic member while the rotary part rotates once in conjunction with this rotation. The rotation of the moving part is locked and the connection between the rotating shaft and the rotating shaft operating part is released. As a result, the rotation of the rotation shaft immediately stops the rotation without rotating the handle part one or more times. Further, in a state where the connection between the rotating shaft and the rotating shaft operating portion is released, the rotating portion is locked by the engagement of the convex portion and the concave portion, so that no noise is generated by vibration.
[0018]
Therefore, according to the manual rotation device for the rotary shaft of the sewing machine according to claim 1, even if the sewing machine receives vibrations, it is safe without rotating freely, and further, the operator feels uncomfortable due to abnormal noise. Therefore, it is possible to provide a manual rotation device for the rotary shaft of the sewing machine that does not give the rotation.
[0019]
The invention described in claim 2
A rolling member (hand pulley roller 7) is formed on the convex portion. The rolling member abuts on a radial surface (11) of the operation shaft of the engagement member, and the operation shaft is placed on the surface. It is a manual rotation apparatus (1) of the rotating shaft of the sewing machine of Claim 1 which rolls in the circumferential direction.
[0020]
When the rotary shaft operating unit is connected to a predetermined rotary shaft of the sewing machine, if a force that presses the operating shaft in the axial direction from the rotary shaft side via the rotary shaft operating unit acts, The sliding friction that slides on the surface in a state where it is pressed against the surface in the radial direction of the surface. This sliding friction becomes the torque of the operating shaft, and the manual rotation of the rotating shaft of the predetermined sewing machine cannot be performed smoothly.
[0021]
However, according to the manual rotation device for the rotary shaft of the sewing machine according to the second aspect, the rolling member is formed on the convex portion, and this rolling member contacts the radial surface of the operating shaft in the engaging portion. In contact with each other and rolling on the surface in the circumferential direction of the operation shaft, the friction between the convex portion and the engaging portion can be made rolling friction.
[0022]
Therefore, according to the manual rotation device for the rotary shaft of the sewing machine according to claim 2, the manual rotation device for the rotary shaft of the sewing machine according to claim 1 is adapted to manually rotate the rotary shaft of the predetermined sewing machine. It can be done smoothly.
[0023]
The invention according to claim 3
Two manual rotation devices (1) for the rotary shaft of the sewing machine according to claim 1 or 2 are provided, and each grip portion of the manual rotation device for the rotary shaft of the two sewing machines is the sewing arm. Sewing machines (automatic sewing machine 15) arranged on both sides of (13).
[0024]
According to the sewing machine of the third aspect, since the grip portions of the manual rotation device of the rotating shaft of the sewing machine are provided on both sides of the sewing machine arm, the operator faces the tail end of the sewing machine arm. With respect to the sewing machine to be operated, the grip portions are positioned on both the left and right sides as viewed from the operator.
[0025]
Therefore, according to the sewing machine of the third aspect, in addition to the same operation and effect as the invention of the first or second aspect, whether the operator is left-handed or right-handed, A sewing machine that can be easily manually rotated can be provided.
[0026]
The invention according to claim 4
A manual fixing device (1) for the rotary shaft of the sewing machine according to claim 1 or 2 is detachably mounted and fixed (for example, a female screw is formed in a hole provided in a side portion of the sewing machine arm 13). A sewing machine (automatic sewing machine 17) in which a male thread is formed on the peripheral surface of the hand pulley metal 3) on both sides of the sewing machine arm, and the handle part can be arranged on a desired side on both sides of the sewing machine arm. is there.
[0027]
According to the sewing machine according to claim 4, attachment fixing portions are respectively provided on both side portions of the sewing machine arm, and a manual rotation device of the rotary shaft of the sewing machine can be detachably attached and fixed to a desired fixing portion. Thereby, a handle part can be arrange | positioned in the desired one of the both sides of a sewing machine arm, and a handle part can be arrange | positioned in the desired one of the both sides of a sewing machine arm. As a result, for the sewing machine that is operated by the operator facing the tail end of the sewing machine arm, the gripper is positioned on both the left and right sides as viewed from the operator by changing the mounting position of the manual rotation device of the rotary shaft of the sewing machine. Moreover, unlike the invention according to claim 3, two manual rotation devices for the rotary shaft of the sewing machine are not required.
[0028]
Therefore, according to the sewing machine according to the fourth aspect, the same operation and effect as the invention according to the first or second aspect can be achieved, and the rotation axis of the predetermined sewing machine can be operated regardless of whether the operator is left-handed or right-handed. It is possible to provide a sewing machine that can be easily manually rotated and that can reduce the manufacturing cost.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiment 1 of the Invention
First, the configuration will be described.
[0030]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a manual rotation device 1 for a rotary shaft of a sewing machine according to Embodiment 1 of the present invention.
[0031]
The manual rotation device 1 is mounted on an automatic sewing machine that performs shape sewing on a sewing object based on XY coordinate data stored in advance, and an upper shaft that is connected to a needle bar or a balance is driven manually. It is a device for rotating in.
[0032]
As shown in the figure, the hand pulley 4 is screwed and fixed with a set screw 5 to one end side of the hand pulley shaft 2 that is inserted into the hand pulley metal 3 so as to be rotatable and slidable in the axial direction. . A hand pulley gear 6, which is a bevel gear, is screwed to the other end of the hand pulley shaft 2. As a result, the hand pulley 4, the hand pulley shaft 2, and the hand pulley gear 6 are pivotally supported by the hand pulley metal 3 by rotating with the hand pulley 4. Further, a hand pulley return spring 9 that is a coil spring is interposed between the hand pulley 4 and the hand pulley metal 3 so as to pass through the hand pulley shaft 2, and the hand pulley 4 is pulled away from the hand pulley metal 3. Accordingly, the gears 6 and 10 are urged so as to be disengaged.
[0033]
A cylindrical hand pulley roller 7 is rotatably extended by a roller shaft 8 around the shaft periphery of the shaft center portion of the hand pulley shaft 2.
[0034]
Reference numeral 10 denotes a hand pulley gear that is a bevel gear fixed by screwing to an upper shaft (not shown in FIG. 1), and the axial direction of the upper shaft and the operation shaft 2 is orthogonal, and the hand pulley gear. 10 meshes with the hand pulley gear 6.
[0035]
As shown in FIG. 2, a notch 12 is formed in the side surface 11 of the hand pulley gear 6 of the hand pulley metal 3. The surface 11 of the hand pulley metal 3 has a radial direction of the hand pulley shaft 2 as a surface direction. The hand pulley roller 7 abuts on the surface 11 by the bias of the coil spring 9, and the hand pulley roller 2 is pivotally supported on the surface 11 in the circumferential direction of the hand pulley shaft 2 by the rotation of the hand pulley shaft 2. .
[0036]
When the hand pulley shaft 2 is at a rotation angle within a predetermined range, the hand pulley roller 7 falls into the notch 12 and engages to rotate the hand pulley shaft 2 (and thus the hand pulley gear 6 and the hand pulley 4). Is locked.
[0037]
Next, the operation will be described.
[0038]
As shown in FIG. 3, the manual rotation device 1 is provided with a hand pulley metal 3 fixed to a machine frame of a sewing machine arm 13 of an automatic sewing machine. Reference numeral 14 denotes the upper shaft provided in the sewing machine arm 13 with the longitudinal direction of the sewing machine arm 13 as the axial direction.
[0039]
As shown in FIG. 3, when the hand pulley roller 7 does not engage with the notch 12 and rides on the surface 11 against the elastic force of the spring 9, the hand pulley gears 6 and 10 mesh with each other, and the hand pulley 4 The upper shaft 14 can be manually rotated by rotating with holding.
[0040]
As a result, the height of the intermediate presser can be adjusted in accordance with the thickness of the sewing object for the automatic sewing machine having the intermediate presser that is the presser foot that moves up and down in conjunction with the needle bar.
[0041]
Further, the hook alignment operation performed by rotating the upper shaft 14 to a predetermined angle can also be performed by rotating the hand pulley 4.
[0042]
Further, in order to register the sewing pattern data for shape sewing in a predetermined storage device of the automatic sewing machine, it is necessary to clamp the workpiece and move it between the presser foot outer plate and the lower plate moving in the XY direction. Then, clamp the paper on which the sewing shape is written, and memorize it while bringing the needle closer. In this case, it is necessary to move the needle up and down, but this can also be performed by manually rotating the upper shaft 14 by rotating the hand pulley 4.
[0043]
When the hand pulley roller 7 is rotated by holding the hand pulley 4 and the hand pulley roller 7 falls into the notch 12 by the elastic force of the spring 9 (see FIG. 4), the hand pulley shaft 2 slides outside the sewing machine arm 13, and the hand pulley gear 6 And 10 are released, and there is no hindrance to the rotation of the upper shaft 14 during operation of the sewing machine.
[0044]
Further, even when the sewing machine is erroneously started in the state shown in FIG. 3 and the upper shaft 14 starts to rotate at a high speed, the hand pulley 4 is biased by the hand pulley return spring 9, so Further, since the hand pulley roller 7 falls into the notch 12 and is locked, the rotation of the hand pulley 4 is immediately stopped. In addition, in the state where the hand pulley roller 7 falls into the notch 12 and is locked and the meshing between the hand pulley gears 6 and 10 is released, the generation of noise due to the vibration of the hand pulley 4 is also prevented.
[0045]
In order to detach the hand pulley roller 7 from the notch 14 and ride on the surface 11, the hand pulley 4 is pushed into the sewing machine arm 13 and rotated against the elastic force of the spring 9.
[0046]
Further, the hand pulley roller 7 abuts on the surface 11 of the hand pulley metal 3 and rolls on the surface 11 in the circumferential direction of the hand pulley shaft 2, so that the friction between the hand pulley roller 7 and the hand pulley metal 3 is reduced. , It can be rolling friction instead of sliding friction.
[0047]
Therefore, according to the manual rotation device 1 for the rotating shaft of the sewing machine, when the upper shaft 14 is rotated by meshing the bevel gears 6 and 10, a force is applied from the bevel gear 10 to the axial direction of the hand pulley shaft 2. However, the manual rotation of the upper shaft 14 can be performed smoothly.
[0048]
[Embodiment 2 of the Invention]
First, the configuration will be described.
[0049]
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a sewing machine arm portion of an automatic sewing machine according to Embodiment 2 of the present invention. 5 and the following drawings, members having the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 4 are the same as those in the first embodiment of the present invention described with reference to FIGS. .
[0050]
In the second embodiment of the present invention, the manual rotation devices 1 for the rotary shaft of the sewing machine are provided on both sides of the sewing machine arm 13, respectively. As a result, the hand pulleys 4 and 4 of the two manual turning devices 1 and 1 are respectively arranged on both sides of the sewing machine arm 13, and the upper shaft 14 can be manually turned by either hand pulley 4. .
[0051]
FIG. 6 is a front view showing the appearance of an automatic sewing machine according to Embodiment 2 of the present invention, and FIG. 7 is a plan view of the same.
[0052]
Next, the operation will be described.
[0053]
As shown in FIGS. 6 and 7, the hand pulley 4 is located on each side of the sewing arm 13 of the automatic sewing machine 15. The automatic sewing machine 15 is operated by an operator facing the tail end side end face 16 of the sewing machine arm 13. Therefore, the hand pulleys 4 and 4 are positioned on the left and right sides as viewed from the operator.
[0054]
Therefore, according to the automatic sewing machine 15, the same operation and effect as the manual rotation device 1 according to the first embodiment of the invention can be obtained, and the upper shaft 13 can be manually rotated regardless of whether the operator is left-handed or right-handed. Can be easily performed.
[0055]
Embodiment 3 of the Invention
First, the configuration will be described.
[0056]
FIG. 8 is a longitudinal sectional view of a sewing machine arm portion of an automatic sewing machine according to Embodiment 3 of the present invention.
[0057]
The automatic sewing machine 17 is different from the automatic sewing machine 15 according to the second embodiment of the present invention in that it has only one manual rotation device 1 for the rotation shaft of the sewing machine. Is capable of being detachably attached and fixed to both sides of the sewing machine arm 13 so that the hand pulley 4 can be arranged on a desired side of the both sides of the sewing machine arm 13.
[0058]
In order to detachably attach and fix the manual rotation device 1 to either side of the sewing machine arm 13, for example, holes for inserting the manual rotation device 1 are formed on both sides of the sewing machine arm 13. Various conventional well-known means can be used, such as forming a female screw and a male screw on the peripheral surface of the hand pulley metal 3.
[0059]
Next, the operation will be described.
[0060]
This automatic sewing machine 17 is also operated by the operator facing the tail end side end face 16 of the sewing machine arm 13. As shown in FIGS. 9 and 10, according to this automatic sewing machine 17, if the mounting position of one manual turning device 1 is exchanged between the left side and the right side of the sewing machine arm 13, the automatic sewing machine 1 will be described. 15, the hand pulley 4 can be positioned on a desired side of the sewing machine arm 13. Therefore, the hand pulley 4 is positioned on both the left and right sides as viewed from the operator.
[0061]
Therefore, according to the automatic sewing machine 17, the same operation and effect as the manual rotation device 1 according to the first embodiment of the invention can be obtained, and the upper shaft 13 can be manually rotated regardless of whether the operator is left-handed or right-handed. Can be easily performed. Moreover, since the single manual turning device 1 provides the same effects as the automatic sewing machine 15, the manufacturing cost can be reduced.
[0062]
Needless to say, the first to third embodiments of the present invention do not limit the present invention. For example, in the first to third embodiments of the present invention, an example of an automatic sewing machine that clamps a workpiece and sends it in the X and Y directions and performs shape sewing on the workpiece based on data stored in advance. Although described, the present invention can be implemented in various other sewing machines. Further, the predetermined rotating shaft manually rotated by the manual rotating device 1 is also the upper shaft 13 in the first to third embodiments of the present invention, but may be another rotating shaft or a swinging shaft. .
[0063]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the manual rotation of the rotating shaft of the sewing machine does not cause the operator to feel uncomfortable due to abnormal noise without rotating freely even if the sewing machine receives vibration. An apparatus and a sewing machine provided with such an apparatus can be provided.
[0064]
According to the second aspect of the present invention, in the manual rotation device for the rotary shaft of the sewing machine according to the first aspect, the manual rotation of the predetermined rotary shaft of the sewing machine can be performed smoothly.
[0065]
According to the invention described in claim 3, in addition to the same effects as those of the invention described in claim 1 or 2, the operator can manually rotate the rotary shaft of a predetermined sewing machine regardless of whether the operator is left-handed or right-handed. It is possible to provide a sewing machine that can be easily performed.
[0066]
According to the invention described in claim 4, in addition to the same effects as those of the invention described in claim 1 or 2, the operator can manually rotate the rotary shaft of a predetermined sewing machine regardless of whether the operator is left-handed or right-handed. Therefore, it is possible to provide a sewing machine that can be easily performed and that can reduce the manufacturing cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a manual rotation device for a rotary shaft of a sewing machine according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a hand pulley metal that constitutes a manual rotation device for a rotary shaft of a sewing machine that is Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a sewing machine arm portion of an automatic sewing machine provided with a manual rotation device for a rotary shaft of the sewing machine according to Embodiment 1 of the present invention;
4 is a longitudinal sectional view of a sewing machine arm portion of an automatic sewing machine provided with a manual rotation device for a rotary shaft of the sewing machine according to Embodiment 1 of the present invention; FIG.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a sewing machine arm portion of an automatic sewing machine that is Embodiment 2 of the present invention;
FIG. 6 is a front view of an automatic sewing machine that is Embodiment 2 of the present invention;
FIG. 7 is a plan view of an automatic sewing machine that is Embodiment 2 of the present invention.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view of a sewing machine arm portion of an automatic sewing machine that is Embodiment 3 of the present invention;
FIG. 9 is a front view of an automatic sewing machine that is Embodiment 3 of the present invention;
FIG. 10 is a plan view of an automatic sewing machine that is Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a manual rotation device for a main shaft of a conventional sewing machine.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a manual rotation device for a main shaft of a conventional sewing machine.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Manual rotation apparatus of the rotating shaft of a sewing machine 2 Hand pulley shaft 3 Hand pulley metal 4 Hand pulley 6 Hand pulley gear 7 Hand pulley roller 10 Hand pulley gear 11 Radial surface of hand pulley shaft in hand pulley metal 12 Notch 13 Sewing arm 14 Upper shaft 15 Automatic sewing machine 16 Surface at tail end of sewing machine arm 17 Automatic sewing machine

Claims

A rotation part that performs a predetermined rotation is provided,
In this rotating part,
An operation shaft serving as a rotation center of the rotation, a rotation shaft operation unit connected to a predetermined rotation shaft of a sewing machine and rotating the rotation shaft by rotation of the operation shaft, and manually rotating the operation shaft And a handle portion to be provided,
A convex portion extending from the rotating portion;
A locking portion that has a concave portion with which the convex portion engages when the operating shaft is at a predetermined rotation angle, and locks the rotation of the rotating portion by the engagement;
An elastic member that biases the rotating portion in the axial direction of the operation shaft,
The rotating shaft is connected to a needle bar or a predetermined needle bar drive mechanism to reciprocate the needle bar,
The elastic member biases the rotating part in a direction to release the connection between the rotating shaft operating part and the rotating shaft,
The recess is formed on a radial surface of the operation shaft in the engaging portion,
When the convex portion rides on the surface of the engaging portion against the urging force of the elastic member, the rotary shaft operating portion and the rotary shaft are connected,
A manual rotation device for a rotary shaft of a sewing machine, wherein when the convex portion falls into the concave portion and is engaged, the connection between the rotary shaft operating portion and the rotary shaft is released.

A rolling member is formed on the convex part,
2. The manual rotation of the rotating shaft of the sewing machine according to claim 1, wherein the rolling member abuts against a radial surface of the operation shaft of the engagement member and rolls on the surface in a circumferential direction of the operation shaft. Moving device.

Two manual rotation devices for the rotary shaft of the sewing machine according to claim 1 or 2 are provided,
The respective handle portions of the manual rotation device for the rotary shafts of the two sewing machines are respectively arranged on both sides of the sewing machine arm.

Attachment fixing portions for detachably attaching and fixing the manual rotation device of the rotary shaft of the sewing machine according to claim 1 or 2 are provided on both sides of the sewing machine arm, respectively.
A sewing machine in which the grip portion can be arranged on a desired one of both side portions of the sewing machine arm.