JP3614291B2 - 色変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像処理装置に関し、例えば高速の色修正、色補正が必要なカラースキャナ、カラーカメラ、カラーハードコピー装置やカラー画像入力機器、表示機器、出力機器等で、同一の色再現特性を得るためのカラー画像処理装置の色変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー印刷、カラーハードコピーの分野での色変換方法としてはルックアップテーブルを用いた3次元補間が提案されており、例えば特開昭63−162248号公報に示されている。
【0003】
これは図13(a)のように、3次元色空間を複数の単位立方体に分割し、各立方体図形の格子点に予め計算により求めた色補正値を設定しておき、入力色が含まれる単位立方体を選択し、該単位立方体の複数の頂点での出力値を用いて色変換を行う方法である。この例では、図13(b)のように補間処理に単位立方体の8個の頂点の値を用いていることが特徴であり、求めるべき修正値の点の反対の頂点と、入力点で作られる直方体の空間領域の体積を、求めるべき修正値の点における重み係数とし修正値を求めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来における色変換方式では、細かく入力色空間を分割すると、すなわち、格子点間の距離を小さくするほど補間精度は高くなるが、反対に格子点が増加してしまう。このため、格子点に設定する色補正値を格納するメモリ容量が多くなり、その計算のための処理時間も増加し、ハード構成においても複雑になる。さらに、格納する補正値自体を求めることにも非常に時間がかかる。
【0005】
また、一般の3次元色空間の各軸はその必要な精度が不均一であることが特徴であり、このため色変換に補間方式を使用する場合に、補間に使用するテーブルメモリの各軸のビット数は不均一であることが望ましく、総ビット数が一定の場合にはこのように不均一なビット構成をとることによりメモリ容量を増加させずに人間の視覚特性に合った高品質の色情報の補間が可能となる。しかし、従来の技術では入力信号が作る3次元色空間内の単位立方体を補間の基本単位としているため、人間の視覚特性を考慮した補間ができないという問題があった。
【0006】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、3次元色空間を細かく分割して色補正を行うのではなく、特定の軸に沿って予め定めた位置にのみあらかじめ最適な色修正信号データを離散的に配置しておき、色変換の際に入力色に近い位置にある軸に沿って離散的に配置されている代表点を選択し重みづけで線形補間することにより色変換を行い、これによってルックアップテーブルデータが極力削減でき、簡易なハード構成で好ましい色変換処理を実現する色変換装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、本発明は、第1の3次元色空間上の任意の座標から第2の3次元色空間上の所定の座標への変換を行う色変換装置であって、
前記第1の3次元色空間において、原点を中心とし互いに直交する3本の軸と該直交軸とは別のN本の直線とで(N+3)本の軸を設定し、3次元立方体の各頂点と前記(N+3)本の軸に沿って予め定めた位置に離散的に、かつ、ある代表点と原点を結ぶ直線上に他の代表点が存在しないように所定数の代表点を配置し、それぞれの設定軸単位で代表点の集合をグループ化し、前記3次元立方体が前記(N+3)本の軸で分割される複数の空間のうち入力信号値が含まれる空間を構成する代表点分散軸群を選択する代表点分散軸選択部と、
前記入力色信号値に最も近い前記代表点をそれぞれの選択された代表点分散軸から選出して3つの代表点を得る代表点選出部と、前記第1の3次元色空間から前記第2の3次元色空間への変換に際して、前記第1の3次元色空間における前記代表点が前記第2の3次元色空間のどの座標に変換されるかを示すルックアップテーブルと、前記第1の3次元色空間上の入力色信号値を該入力色信号値に対応する前記3つの代表点と前記ルックアップテーブルを用いて線形補間により色変換を行う補間部と、を具備することを特徴とする。
【0008】
本発明は、前記3本の直交軸で定められる前記直線上の座標を(Xa,Xb,Xc)とすると、前記直線軸は、1本設定され、且つXa=Xb=Xcの条件を満たすことを特徴とする色変換装置である。
【0011】
本発明は、3本の前記直線軸を更に設定し、該直線軸は、Xa=Xb及びXc=0、Xb=Xc及びXa=0、Xc=Xa及びXb=0の条件をそれぞれ満たすことを特徴とする色変換装置である。
【0012】
本発明は、3本の前記直線軸を更に設定し、直線軸は、座標3成分が最大値をとる前記3次元立方体の頂点を通り、XaおよびXbがともに最大値である、XbおよびXcがともに最大値である、XcおよびXaがともに最大値であることをそれぞれ満たすことを特徴とする色変換装置である。
【0013】
本発明は、前記Xa=Xb=Xcの条件を充たす直線軸上および該軸に沿って配置される離散的な代表点配置密度を、他の軸より高くすることを特徴とする色変換装置である。
【0014】
本発明は、離散的な代表点の配置密度を中間明度部で高めることを特徴とする色変換装置である。
【0015】
本発明は、第1の3次元色空間上の任意の座標から第2の3次元色空間上の所定の座標への変換を行う色変換装置であって、前記第1の3次元色空間において、原点を中心とし互いに直交する3本の軸を設定し、前記軸上およびこれら3次元立方体を形成する6つの平面上に所定数の代表点を離散的に配置し、前記6つの平面のうち入力色信号値に近い3つの平面を選択する近傍平面選択部と、入力色信号値に最も近い前記代表点をそれぞれの前記6つの平面から選出して3つの代表点を得る代表点選出部と、前記第1の3次元色空間から前記第2の3次元色空間への変換に際して、前記第1の3次元色空間における前記代表点が前記第2の3次元色空間のどの座標に変換されるかを示すルックアップテーブルと、前記第1の3次元色空間上の入力色信号値を該入力色信号値に対応する前記3つの代表点と前記ルックアップテーブルを用いて線形補間により色変換を行う補間部と、を具備することを特徴とする色変換装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る色変換装置の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0017】
〔実施の形態1〕 図1は実施の形態1に係る色変換処理部の概略構成を示すブロックであり、入力値が3次元色空間内のどの領域、あるいは、空間に存在するかを判定し、この場合において入力値に近い位置にある軸である代表点分散軸を選択する代表点分散軸選択部101、選択された代表点分散軸内においてそれぞれ軸に沿って離散的に配置している代表点の中から入力値の最近傍点となる代表点を選出する代表点選出部102、代表点の座標と色補正データを格納したルックアップテーブル(LUT)103、選択された代表点を基に重みづけによって色変換を行う線形補間部104によって構成される。ここでは、3次元色空間としてCMY空間で説明するが、RGB空間でも同様に成立する。
【0018】
図2に代表点分散軸と代表点の配置を模式的に示す。図2に示すように、3次元色空間は、原点を中心とし互いに直交する3本の軸すなわちC軸、M軸、Y軸により定められる直交座標系である。この空間内に次の座標を有する頂点A0(0,0,0),A1(100,0,0),A2(100,100,0),A3(0,100,0),A4(0,0,100),A5(100,0,100),A6(100,100,100),A7(0,100,100)から構成される立方体を形成する。ここで、C軸はA0−A1、M軸はA0−A3、Y軸はA0−A4の各頂点を通り、上記座標は、順にC軸、M軸、Y軸の座標成分である。そして、更に、A0−A6を通る直線を軸として設定する。この直線軸は、直線上の座標(Xa,Xb,Xc)が、Xa=Xb=Xcの条件を満たしている。したがって、この直線軸をC=M=Y軸と呼ぶことにする。尚、上記において、C軸、M軸、Y軸の座標の最大値を100(%)で表している。
【0019】
図2において代表点はC軸、M軸、Y軸、C=M=Y軸の4本のそれぞれの軸ごとにグループ分けされ、これら4本の軸上の終点(原点を含む)と軸に沿って予め定めた位置に離散的に配置される。ただし、代表点の配置は3次元色空間内において、ある代表点と原点を結ぶ直線上に他の代表点が存在しないような不規則な配置とする。ここでは、LUT103はそれぞれの代表点に対して、図3のような色補正データをもつものとするが、代表点の数および配置間隔はこれに限定されない。図3の色補正データは、本発明の色変換を適用する機器の特性に応じて決定されるものとする。
【0020】
3次元色空間は、図2に示した4本の軸群のうちから入力値と距離の近い順に軸群を考えた場合に、どの軸が含まれるかによって3つの領域に分けられる。それぞれの領域は原点Oを頂点とし、C軸群、M軸群、Y軸群のうちの2本とC=M=Y軸群のそれぞれの軸を3つの母線とする3角錐が、色空間を表す立方体で切り取られたものである。これは、四角錐OA1A2A3A6、OA4A5A1A6、OA3A7A4A6となる。
【0021】
代表点分散軸選択部101は、入力値の3成分の大小関係により入力値が上記3つのどの領域に属するかを判定し、入力値が属する領域を構成する軸群を3本選択する。今、それぞれの領域は2に示した4本の軸のうち3本の軸を母線とする3角錐に区切られ、入力値が含有される3角錐に依存して、対象となる軸群が3本定まる。例えば、入力色信号が(C,M,Y)=(60%,40%,30%)の割合の場合、入力値は2の四角錐OA1A2A3A6に含有され、対象となる軸群はC軸群、M軸群、C=M=Y軸群となる。
【0022】
次に、代表点が不規則に配置されているこの3本の軸群の中から、入力信号値に最も近い代表点を代表点選出部102によって軸群ごとに1点づつ、計3点選ぶ。代表点は各軸群に離散的に配置されており、各軸群ごとに入力点と代表点との距離を最小2乗法により求めて、最も距離が短い代表点をその軸群での最近傍点とする。
【0023】
今、4(a)に示すように入力値をP(C,M,Y)とし、入力値の最近傍3点として点P1(C1,M1,Y1)、P2(C2,M2,Y2)、P3(C3,M3,Y3)を選択したとし、それぞれをベクトルで表わすと、
【0024】
ここでP′1(C′1,M′1,Y′1)、P′2(C′2,M′2,Y′2)、P′3(C′3,M′3,Y′3)は図4(b)に示すように、それぞれ点P1、P2、P3の色補正データとすると、出力値P’(C′,M′,Y′)は次式で与えられる。
【0025】
【数2】
Figure 0003614291
【0026】
▲1▼と▲2▼よりα、β、γを消去して、C′,M′,Y′について展開すると、
【数3】
Figure 0003614291
【0027】
なお、入力値PがC軸、M軸、Y軸、C=M=Y軸のいずれかの軸上にある場合は、原点とその軸の頂点の代表点の2点を用いて線形補間によって出力値P’を求める。
【0028】
例えば、図5に示すように入力値Pがある軸上にあり、原点Oとその軸の頂点P1(C1,M1,Y1)をL2:L1に内分しているとすると、出力値P’(C′,M′,Y′)は次式で与えられる。
【0029】
【数4】
Figure 0003614291
【0030】
また、入力値PがC軸、M軸、Y軸、C=M=Y軸で構成される領域内にある場合には、その軸群の中から入力値に最も近くなる代表点3点を代表点選出部102によって選出し、同様に線形補間を行う。入力値がCM平面、MY平面、CY平面上に存在する場合は、入力値が存在する平面の2本の軸群より代表点をそれぞれ選出し、重みづけによって線形補間を行う。
【0031】
〔実施の形態2〕 次に本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の概略構成は実施の形態1と同様に1に示されるが、ここでは代表点を配置する軸を増やしており、本実施の形態における代表点の配置を図6に示す。図6では図2と比べて代表点を軸に沿って予め定めた位置に配置する代表点配置軸群を以下のように3本追加している。
【0032】
つまり、A0−A2、A0−A7、A0−A5を通る直線を更に軸として設定する。これら直線軸は、直線上の座標(Xa,Xb,Xc)が、Xa=Xb及びXc=0、Xb=Xc及びXa=0、Xc=Xa及びXb=0の条件を満たしている。したがって、これら直線軸をC=M軸(Y=0)、M=Y軸(C=0)、Y=C軸(M=0)と呼ぶことにする。
【0033】
代表点はC軸、M軸、Y軸、C=M=Y軸、C=M軸(Y=0)、M=Y軸(C=0)、Y=C軸(M=0)の7本の軸上の終点(3次元立方体上の8つの頂点上)とこれら7本の軸付近に離散的に、かつある代表点と原点を結ぶ直線上に他の代表点が存在しないように配置されており、ここではLUT103はそれぞれの代表点の座標に対して、図7のような色補正データを持つものとする。
【0034】
代表点の数および配置間隔はこれに限定されない。図7の色補正データは、本発明の色変換を適用する機器の特性に応じて決定されるものとする。3次元色空間は図6に示した7本軸のうちから入力値と距離の近い順に軸を3本考えた場合に、どの軸が含まれるかによって6つの領域に分けられる。それぞれの領域は原点Oを頂点とし、C軸、M軸、Y軸、C=M軸(Y=0)、M=Y軸(C=0軸)、Y=C(M=0軸)のうち近隣の2本とC=M=Y軸を母線とする三角錐である。これは、三角錐OA1A2A6、OA1A5A6、OA2A3A6、OA3A6A7、OA4A5A6、OA4A6A7となる。
【0035】
そこで、図1の代表点分散軸選択部101によって、入力値が上記6つのどの領域に属するかを判断し、属する三角錐が決定されれば最近傍点を選出するために対象となる代表点分散軸が3本定まる。これらの3本の代表点分散軸群を対象として、入力値に最も近い3点を代表点選出部102によって選出する。例えば、入力色信号が(C,M,Y)=(80%、20%、30%)の割合の場合、入力値は6の三角錐OA1A2A6に含有され、対象となる軸群はC軸群、C=M軸群、C=M=Y軸群となる。次に、代表点が不規則に配置されているこの3本の軸群の中から、入力信号値に最も近い代表点を代表点選出部102によって軸群ごとに1点づつ、計3点選ぶ。代表点は各軸群に離散的に配置されており、各軸群ごとに入力点と代表点との距離を最小2乗法により求めて、最も距離が短い代表点をその軸群での最近傍点とする。
【0036】
このように、入力信号値の最近傍点が3点選出されたあと、以下実施の形態1と同様の手順で線形補間によって色変換処理を行う。本実施の形態ではLUTの代表点を配置する軸が増えているため、より高精度の色変換が可能となる。
【0037】
〔実施の形態3〕 次に本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態の概略構成は実施の形態1と同様に1に示されるが、ここでは代表点を配置する軸を増やしており、本実施の形態における代表点の配置を図8に示す。図8では図2と比べて代表点を軸に沿って予め定めた位置に配置する軸を以下のように3本追加している。
【0038】
つまり、A6−A2、A6−A7、A6−A5を通る直線を更に軸として設定する。これら直線軸は、座標3成分が最大値をとる前記3次元立方体の頂点A6を通り、直線上の座標(Xa,Xb,Xc)が、XaおよびXbがともに最大値である、XbおよびXcがともに最大値である、XcおよびXaがともに最大値である、すなわち、Xa=Xb=100、Xb=Xc=100、Xc=Xa=100をそれぞれ満たしている。したがって、これら直線軸をC=M=100軸、M=Y=100軸、Y=C=100軸と呼ぶことにする。
【0039】
代表点は最大となる点として新たに点A6(100%,100%,100%)を中心とし、互いに直交する3本の軸(C=M=100軸、M=Y=100軸、Y=C=100軸)を追加した計7本の軸の終点(3次元立方体上の8つの頂点上)とこれら7本の軸に沿って予め定めた位置に離散的に配置されている。
【0040】
これらの新たに追加された3本の軸に沿って予め定めた位置に配置される代表点に関しては、3次元色空間内のそれぞれの軸群において、ある代表点と点A6を結ぶ直線上に他の代表点が存在しないように配置されている。ここではLUT103はそれぞれの代表点の座標に対して、図9のような色補正データをもつものとする。また、代表点の数および配置間隔はこれに限定されない。図9の色補正データは、本発明の色変換を適用する機器の特性に応じて決定されるものとする。
【0041】
まず、代表点近傍軸選択部101によって、入力値の対象となる軸を3つ選択する。3次元色空間内の入力値の対象軸群は、図8に示した7本の軸群の中から入力値の大小関係によってそれぞれ6つの空間に分割され、入力値を含有する分割された3角錐の母線として定まる。例えば、入力色信号が(C、M、Y)=(80%、20%、30%)の割合の場合、入力値は図8の三角錐OA1A2A6に含有され、対象となる軸群はC軸群、C=M=100軸群、C=M=Y軸群となる。次に、代表点が不規則に配置されているこの3本の軸群の中から、入力信号値に最も近い代表点を代表点選出部102によって軸群ごとに1点づつ、計3点選ぶ。代表点は各軸群に離散的に配置されており、各軸群ごとに入力点と代表点との距離を最小2乗法により求めて、最も距離が短い代表点をその軸群での最近傍点とする。
【0042】
このように、入力信号値の最近傍点が3点選出されると、線形補間部104によって以下実施の形態1と同様に線形補間処理で色変換を行う。本実施の形態では新たにLUTの代表点を配置する軸を上記3本追加したことにより、低明度部において色変換の精度向上を図ることができる。
【0043】
〔実施の形態4〕 次に本発明の第4の実施の形態について説明する。代表点の配置によって画像の色変換精度は大きく異なるが、実施の形態1ではC=M=Y軸は常に選出対象となるため、C=M=Y軸に沿って予め定めた位置に配置するデータ配置密度を高くすることにより、より高精度な色変換を行うことが可能となる。
【0044】
〔実施の形態5〕 次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。明度が非常に高い領域、あるいは非常に低い領域では、人間の目は色の彩度の違いにそれほど敏感でないため、これらの明度領域の変換精度は相対的に低くてもよい。また、自然画像の場合、3次元色空間内の色データ分布は比較的中間明度に集まりやすい、このため、3次元色空間において中間明度部に代表点を多く配置しておくことにより、メモリ量を増加させることなく好ましい色変換が可能となる。
【0045】
〔実施の形態6〕 次に本発明の第6の実施の形態について説明する。図10は実施の形態1に係る色変換処理部の概略構成を示すブロック図であり、入力値が3次元色空間内の立方体を形成している6つの平面のうちどの3平面に近いかを判定する近傍平面判定部201、判定された3つの平面において平面上に離散的に配置されている代表点の中から入力信号値に最も近くなる代表点をそれぞれ1点ずつ選出する代表点選出部202、代表点の座標と色補正データを格納したルックアップテーブル(LUT)203、選択された代表点を基に重みづけによって色変換を行う線形補間部204によって構成される。
【0046】
図11に代表点の分散を模式的に示す。図11において代表点は3次元立方体の8つの頂点と6つの平面上の離散的に配置されている。
ここでは、LUT103はそれぞれの代表点に対して、図12のような色補正データをもつものとするが、代表点の数および配置間隔はこれに限定されない。図12の色補正データは、本発明の色変換を適用する機器の特性に応じて決定されるものとする。
【0047】
まず、3次元立方体を形成し代表点が離散的に配置されている6つの平面から入力値の3成分の大小関係により入力値近い3つの平面を近傍平面判定部201によって選択する。例えば、入力色信号が(C,M,Y)=(60%,40%,30%)の割合の場合、入力値は11においてCM平面(Y=0)、CY平面(M=0)、MY平面(C=100)の3つの平面に近くなる。この時、代表点を選択するための対象となる平面は上記3平面に限定される。
【0048】
次に、代表点が不規則に配置されているこれら3つの平面の中から、入力信号値に最も近い代表点を代表点選出部202によって平面ごとに1点づつ、計3点選ぶ。代表点は各平面に離散的に配置されており、各平面ごとに入力点と代表点との距離を最小2乗法により求めて、最も距離が短い代表点をその平面での最近傍点とする。こうしてそれぞれの3つの平面から入力点に最も近くなる代表点を1点づつ計3点選出し、あとは実施の形態1と同様にこれら3点を用いて線形補間により色変換値を求める。
【0049】
なお。入力値PがC軸、M軸、Y軸、C=M=Y軸のいずれかの軸上にある場合は、原点とその軸の頂点の2点を用いて線形補間によって出力値P’を実施の形態1と同様に求める。
【0050】
以上の実施の形態は、既にカラープリンタにおいて、実施の形態の特徴である少ない演算量で従来例の色変換と同等の色変換がなし得ることを主観評価で確認しているが、これらの実施の形態は色変換対象がカラープリンタのみに限定されるのではなく、スキャナや、CRTモニタの色変換を行う場合等、種々の画像入力装置や画像出力装置に対しても同様に適用できる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る色変換装置によれば、あらかじめ3次元色空間内の軸近傍に色補正データを格納している代表点を不規則に配置することによって、色変換における不連続が解消され、また、必要最小限のLUTのみで色変換を行うことができ、演算量およびメモリ容量の削減が可能となる。
【0052】
また、本発明に係る色変換装置によれば、代表点の数を増やすことにより、色変換精度の向上を図ることができる。
【0053】
また、本発明に係る色変換装置によれば、新たにLUTの代表点を近傍軸付近に配置する軸を3本追加したことにより、代表点を低明度領域にまで配置することになり、低明度部において色変換の精度向上が可能である。
【0054】
また、本発明に係る色変換装置によれば、補間の際にXa=Xb=Xc軸近傍の代表点は選択されやすく、この軸付近の代表点の配置密度を高くすることによって、色変換精度の向上を図ることができる。
【0055】
また、本発明に係る色変換装置によれば、中間明度部の代表点の配置を多くすることにより、メモリ容量を増大させることなく色再現性を向上できる。
【0056】
また、本発明に係る色変換装置によれば、平面上に代表点を配置することによって、代表点の配置の自由度が増し、3次元色空間内における代表点を人間の視覚特性を考慮して配置できるため、近傍点の探索に使用する演算量およびメモリ容量の削減ができ、LUTとして用いている代表点の設定も容易に行え、ルックアップテーブルを効率良く使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る色変換部の概略構成を示すブロックである。
【図2】実施の形態1に係るLUTの代表点配置の概略である。
【図3】実施の形態1に係るLUTデータ対応である。
【図4】近傍3点による線形補間の概略を示す説明である。
【図5】軸上での線形補間の概略を示す説明である。
【図6】実施の形態2に係るLUTの代表点配置の概略である。
【図7】実施の形態2に係るLUTデータ対応である。
【図8】実施の形態3に係るLUTの代表点配置の概略である。
【図9】実施の形態3に係るLUTデータ対応である。
【図10】実施の形態5に係る色変換部の概略構成を示すブロックである。
【図11】実施の形態5に係るLUTの代表点配置の概略である。
【図12】実施の形態5に係るLUTデータ対応である。
【図13】従来における代表点配置例の概略である。
【符号の説明】
101 代表点分散軸選択部
102、202 代表点選出部
103、203 LUT
104、204 線形補間部
201 近傍平面判定部

Claims (7)

  1. 第1の3次元色空間上の任意の座標から第2の3次元色空間上の所定の座標への変換を行う色変換装置であって、
    前記第1の3次元色空間において、原点を中心とし互いに直交する3本の軸と該直交軸とは別のN本の直線とで(N+3)本の軸を設定し、3次元立方体の各頂点と前記(N+3)本の軸に沿って予め定めた位置に離散的に、かつ、ある代表点と原点を結ぶ直線上に他の代表点が存在しないように所定数の代表点を配置し、それぞれの設定軸単位で代表点の集合をグループ化し、前記3次元立方体が前記(N+3)本の軸で分割される複数の空間のうち入力信号値が含まれる空間を構成する代表点分散軸群を選択する代表点分散軸選択部と、
    前記入力色信号値に最も近い前記代表点をそれぞれの選択された代表点分散軸から選出して3つの代表点を得る代表点選出部と、
    前記第1の3次元色空間から前記第2の3次元色空間への変換に際して、前記第1の3次元色空間における前記代表点が前記第2の3次元色空間のどの座標に変換されるかを示すルックアップテーブルと、
    前記第1の3次元色空間上の入力色信号値を該入力色信号値に対応する前記3つの代表点と前記ルックアップテーブルを用いて線形補間により色変換を行う補間部と、
    を具備することを特徴とする色変換装置。
  2. 前記3本の直交軸で定められる前記直線上の座標を(Xa,Xb,Xc)とすると、前記直線軸は、1本設定され、且つXa=Xb=Xcの条件を満たすことを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
  3. 3本の前記直線軸を更に設定し、該直線軸は、Xa=Xb及びXc=0、Xb=Xc及びXa=0、Xc=Xa及びXb=0の条件をそれぞれ満たすことを特徴とする請求項2記載の色変換装置。
  4. 3本の前記直線軸を更に設定し、直線軸は、座標3成分が最大値をとる前記3次元立方体の頂点を通り、XaおよびXbがともに最大値である、XbおよびXcがともに最大値である、XcおよびXaがともに最大値であることをそれぞれ満たすことを特徴とする請求項2に記載の色変換装置。
  5. 前記Xa=Xb=Xcの条件を満たす直線上および該軸に沿って配置される離散的な代表点配置密度を、他の軸より高くすることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の色変換装置。
  6. 離散的な代表点の配置密度を中間明度部で高めることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の色変換装置。
  7. 第1の3次元色空間上の任意の座標から第2の3次元色空間上の所定の座標への変換を行う色変換装置であって、
    前記第1の3次元色空間において、原点を中心とし互いに直交する3本の軸を設定し、前記軸上およびこれら3次元立方体を形成する6つの平面上に所定数の代表点を離散的に配置し、前記6つの平面のうち入力色信号値に近い3つの平面を選択する近傍平面選択部と、
    入力色信号値に最も近い前記代表点をそれぞれの前記6つの平面から選出して3つの代表点を得る代表点選出部と、
    前記第1の3次元色空間から前記第2の3次元色空間への変換に際して、前記第1の3次元色空間における前記代表点が前記第2の3次元色空間のどの座標に変換されるかを示すルックアップテーブルと、
    前記第1の3次元色空間上の入力色信号値を該入力色信号値に対応する前記3つの代表点と前記ルックアップテーブルを用いて線形補間により色変換を行う補間部と、
    を具備することを特徴とする色変換装置。
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