JP3614215B2 - 画像の2値化方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像の2値化方法及び装置に関し、例えば与えられた画像の中に映っている対象物の輪郭を抽出してその対象物を認識するために利用される。
【0002】
物体を撮影した画像を2値化してその物体の輪郭又は形状を認識する技術は、組み立て工程における自動化のために不可欠な技術である。また、コンピュータによる画像合成又は画像変換などを行うに当たって、原画像から対象物の輪郭を抽出する際に、例えば人の顔の画像から顔の輪郭又は目や鼻の位置を抽出する際に、画像の2値化が行われる。
【0003】
画像の2値化を行うに当たりそのしきい値が不適切であると、抽出される輪郭は実際の対象物とは全く異なったものになることがあるので、しきい値を適切に設定した上で2値化を行う必要がある。
【0004】
【従来の技術】
従来より、画像の2値化方法として次の3つの方法がある。
▲1▼ 固定しきい値法
この方法は、実験などによって決定した固定値をしきい値とする方法であり、簡便ではあるが対象となる画像の変化に弱いという欠点がある。
▲2▼ 判別分析法
この方法は、対象となる画像について、各濃度値毎にその濃度値を持つ画素の個数を表した濃度ヒストグラム作成してそれを2つのクラスに分割し、分割の境界をしきい値とする。その際に、クラス間分散が最大となるようにしきい値を定める。しかしこの方法は、画素の位置情報を利用していないので、物体の抽出には不向きである。
▲3▼ エッジと境界が一致するようにしきい値を決定する方法
この方法は、原画像を第1のしきい値で2値化して得られる画像の境界部分と、原画像を微分した画像を第2のしきい値で2値化して得られる画像(エッジ)との一致度が高くなるように、2つのしきい値をそれぞれ決定し、そのうちの第1のしきい値を用いて2値化を行う方法である(例えば、鳥生,岩瀬,後藤,「最小値フィルタを利用した2値化のしきい値選択法」,信学論,J72−D−II,pp1800−1806,1989、又は特開平1−184583号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した3番目の方法(以下「従来方法」という)では、物体の内部にエッジが存在する場合には、そのエッジの影響を受けてしまうために物体の輪郭を旨く抽出することができないという欠点がある。これについて、具体例によって説明する。
【0006】
図5に示す原画像FR1を第1のしきい値Vsで2値化すると、しきい値Vsの値の大小に応じて、例えば図6(A)又は図6(C)に示す2つの2値化画像FT1,2が得られる。つまり、物体画像のどの部分の濃度値よりも低いしきい値Vs1を用いた場合には2値化画像FT1が得られ、物体画像の周縁部と内方の歯形状部との中間の濃度値のしきい値Vs2を用いた場合には2値化画像FT2が得られる。
【0007】
これらの2値化画像FT1,2から境界部分を抽出すると、それぞれ図6(B)又は図6(D)に示す境界画像FE1,2が得られる。
一方、原画像FR1を微分すると、図7(A)に示す微分画像FD1が得られる。この微分画像FD1において、原画像FR1がシャープな画像である場合にはエッジ部分の濃度値が高くなっており、したがって、微分画像FD1を第2のしきい値Vt1,2で2値化した場合に、いずれの場合においても、図7(B)に示す微分2値化画像(エッジ画像)FF1が得られる。
【0008】
従来においては、2値化画像FT1,2と微分2値化画像FF1とが比較され、その一致度の高い方のしきい値Vs,Vtが選定される。そうすると、2値化画像FT2の方が2値化画像FT1よりも多くの有効画素(濃度値が1である画素)を含んでいるため、しきい値Vs2が選定され、その結果、2値化画像FT2が出力される。しかし、2値化画像FT2は物体の外形又は輪郭を表すものではない。
【0009】
上述した原画像FR1のような特徴を示す物体は、例えばプラスチックの成形品、鋳物製品、内部形状の複雑な製品、多くの模様が描かれた製品などにしばしば見られる。したがって、従来方法によるときは、これらの物体の外形又は輪郭を正しく認識することができないので、例えばロボットでこれらの物体を把持するための対象物認識のための方法として適用することができない。
【0010】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、対象物の内部にエッジが含まれている場合であっても、対象物の外形又は輪郭を正しく抽出することのできる画像の2値化方法及び装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
図1は請求項1の発明の原理を模式的に示す図である。
図1において、原画像FRを第1のしきい値sによって2値化した2値化画像FTから境界を抽出して境界画像FEを得る。また、原画像FRを微分した微分画像FDを第2のしきい値tによって2値化して微分2値化画像FFを得て、その微分2値化画像FFの外側エッジを抽出して外側エッジ画像FGを得る。境界画像FEと、2値化画像FFを上下及び左右の4方向に走査したときにそれぞれの方向で最初に得られるエッジの和集合からなる外側エッジ画像FGと、が比較され、その一致度が高くなるようなしきい値の組(s,t)が決定され、決定されたしきい値のうちの原画像FRの2値化に用いられたしきい値sによって原画像FRの2値化が行われる。
前記一致度は、前記原画像FRを第1のしきい値sで2値化したときに濃度1となる画素の集合をI(s)とし、前記微分画像FDを第2のしきい値tで2値化したときに濃度1となる画素の集合をJ(t)とし、注目画素の近傍画素の濃度が前記第1のしきい値s以上となる画素の集合をImin(s)とし、前記微分画像FDにおいて、注目画素に向けて前記4方向に走査したときの各方向における最大濃度と前記注目画素の濃度との中で最小濃度が前記第2のしきい値t以上の画素の集合をJmin(t)とし、前記I(s)と前記J(t)の積集合の要素の数であるN〔I(s)∩J(t)〕と、前記Imin(s)と前記J(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩J(t)〕と、前記I(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔I(s)∩Jmin(t)〕と、前記Imin(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩Jmin(t)〕と、によって決定される。
【0012】
しきい値sの決定に当たっては、種々のしきいについて原画像FRに対する2値化、境界の抽出、微分などの処理を実際に行って、最適のしきい値を決定してもよい。また、そのような処理を実際には行うことなく、演算によって最適のしきい値sを決定してもよい。なお、これら2つのしきい値s,tは、互いに異なる値の場合もあるし、互いに同じ値の場合もある。
【0013】
請求項2の発明に係る方法は、濃淡画像である原画像を第1のしきい値で2値化して得られる画像の境界部分と、前記原画像を微分した画像を第2のしきい値で2値化して得られる画像の外側エッジ部分との一致度が高くなるように、前記第1及び第2のしきい値をそれぞれ決定し、そのうちの第1のしきい値を原画像の2値化のためのしきい値として決定する方法である。
本方法においても、前記一致度は、請求項1の発明に係る方法と同様にして決定される。
【0014】
請求項3の発明に係る装置は、入力された濃淡画像である原画像を格納する原画像格納手段と、前記原画像を微分して微分画像を得る微分手段と、前記原画像を第1のしきい値で2値化して得られる画像の境界部分と、前記微分画像を第2のしきい値で2値化して得られる画像の外側エッジ部分との一致度が高くなるように、第1及び第2のしきい値をそれぞれ決定するしきい値決定手段と、決定された前記第1のしきい値によって前記原画像を2値化する2値化手段と、を有してなる。
前記しきい値決定手段は、前記一致度を、前記原画像を第1のしきい値sで2値化したときに濃度1となる画素の集合をI(s)とし、前記微分画像を第2のしきい値tで2値化したときに濃度1となる画素の集合をJ(t)とし、注目画素の近傍画素の濃度が前記第1のしきい値s以上となる画素の集合をImin(s)とし、前記微分画像において、注目画素に向けて前記4方向に走査したときの各方向における最大濃度と前記注目画素の濃度との中で最小濃度が前記第2のしきい値t以上の画素の集合をJmin(t)とし、前記I(s)と前記J(t)の積集合の要素の数であるN〔I(s)∩J(t)〕と、前記Imin(s)と前記J(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩J(t)〕と、前記I(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔I(s)∩Jmin(t)〕と、前記Imin(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩Jmin(t)〕と、によって決定する。
【0015】
請求項4の発明に係る装置は、前記微分手段に代えて、入力された微分画像を格納する微分画像格納手段を有する。
なお、本発明における濃淡画像とは、濃度に階調性を実質的に有している画像であり、例えばフルカラー画像も含まれる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図2は本発明に係る第1の態様の画像2値化装置1を示すブロック図、図4は画像2値化装置1における処理内容を示すフローチャートである。
【0017】
図2において、画像2値化装置1は、原画像格納部11、2値化処理部12、画像出力部13、微分処理部14、及びしきい値決定部15からなっている。原画像格納部11は、入力される原画像FRのデータ(原画像データ)DRを格納する。2値化処理部12は、しきい値決定部15から与えられるしきい値(第1のしきい値)Vsを用いて原画像FRの2値化を行う。画像出力部13は、最終的に決定されたしきい値Vsによって2値化された画像データDGを外部に出力する。
【0018】
微分処理部14は、原画像FRのエッジを抽出するために、原画像FRに対して微分処理を行い、微分画像データDDを出力する。しきい値決定部15は、原画像FRと、原画像FRを微分して得られた微分画像FDとに基づいて、最適のしきい値Vsを決定する。しきい値Vsの決定に当たっては、原画像FRをしきい値Vsで2値化して得られる画像の境界部分と、微分画像FDを別のしきい値Vtで2値化して得られる画像の外側エッジ部分との一致度が最大となるような、そのようなしきい値Vs,Vtの組を決定し、そのうちの1つのしきい値Vsを原画像FRの2値化のためのしきい値として決定する。これら2つのしきい値Vs,Vtは、互いに異なる値の場合もあるし、互いに同じ値の場合もある。
【0019】
微分処理部14においては、種々のしきい値Vs,Vtについて原画像FRに対する2値化、境界の抽出、微分などの処理を実際に行って、最適のしきい値Vsを決定してもよく、また、そのような処理を実際には行うことなく、例えば後述するような手法で計算によって最適のしきい値Vsを決定してもよい。
【0020】
図4において、まず、原画像データDRを読み込んで原画像格納部11に格納する(#1)。格納された原画像データDRに対し、微分処理部14で微分処理を行う(#2)。しきい値決定部15において、一致度を最大にするしきい値Vs,Vtを演算により求める(#3)。2値化処理部12において、求めたしきい値Vsを用いて原画像データDRに対して2値化処理を行い(#4)、2値化された画像データDGを出力する(#5)。
【0021】
次に、画像2値化装置1の処理動作を、図5に示す原画像FRを用いた場合について具体的に説明する。原画像FRに対する2値化、境界の抽出、微分などについては従来の技術の項において説明したとおりであるので、ここでの説明は省略する。画像2値化装置1においては、さらに微分2値化画像FF1の外側エッジを抽出し、外側エッジ部分の画像(外側エッジ画像)FG1と境界画像FE1,2とを比較してその一致度が最大となるようなしきい値Vs,Vtを決定する。
【0022】
外側エッジ画像FG1は、図7(C)に示すように、物体の輪郭を示すものであり、これと図6(B)に示す境界画像FE1又は図6(D)に示す境界画像FE2とを比較すると、図6(B)に示す境界画像FE1の一致度が高いので、それに対応するしきい値Vs1が決定される。これによって、画像出力部13は、図6(A)に示す2値化画像FT1についての画像データDGを出力することとなる。
【0023】
2値化画像FT1は、原画像FRにおける対象物の外形及び輪郭を正確に表したものであり、これによって物体認識を正確に行うことができる。したがって、画像2値化装置1は、原画像FRに表れた物体をロボットで把持するための対象物認識のために利用することができる。
【0024】
図3は本発明に係る第2の態様の画像2値化装置1Aを示すブロック図である。
画像2値化装置1Aでは、微分処理部14に代えて微分画像格納部14aが設けられており、外部から原画像FRを微分した微分画像FDについてのデータ(微分画像データ)DDが入力され、それが微分画像格納部14aに格納される。微分画像格納部14aから読み出された微分画像データDDは、画像2値化装置1の場合と同様にしきい値決定部15に出力される。この画像2値化装置1Aでは、微分処理部14が不要であるとともに、外部から与えられた原画像FRと微分画像FDに基づいて最適の2値化処理を行うことができる。
【0025】
次に、画像2値化装置1における処理について、理論的な側面からさらに詳しく説明する。
与えられた原画像をI(x,y)、それを微分して得られる微分画像をJ(x,y)とする。このとき、本発明の方法は次の評価関数K(s,t)を最大にするしきい値s及びtを求め、そのしきい値s及びtによってI(x,y)及びJ(x,y)を2値化するものである。
【0026】
評価関数K(s,t)は、境界画像と外側エッジ画像との一致度を表しており、境界でありかつ外側エッジである画素の個数を、境界又は外側エッジである画素の個数で割ったものである。したがって評価関数K(s,t)は次の(1)式で示される。
【0027】
Figure 0003614215
但し、N(X)は集合Xの要素の個数を表し、Bsはしきい値sでI(x,y)を2値化したときの境界の集合であり、Etはしきい値tでJ(x,y)を2値化したときの外側エッジの集合である。
【0028】
2値化とは、画像の各画素に対してその濃度値がしきい値以上ならばその画素の濃度値を1に、そうでないならば0にする処理である。ここでは、2値化された画像についての境界を、濃度値1を持ち且つ近傍に濃度値0の画素が存在する画素の集合であると定義している。したがって、次の(2)式が成り立つ。
【0029】
Figure 0003614215
但し、Imin (x,y)はI(x,y)に最小値フィルタを施した濃淡画像である。最小値フィルタとは、注目画素(x,y)に対して、その近傍の画素でのIの最小値をImin (x,y)としたものである。
【0030】
ここで、外側エッジを、微分画像Jを2値化してそれを指定された方向から見たときに一番最初に濃度値1になる画素のことであると定義する。例えば、図8に示す画像FF2の外側エッジは、左側から見たときに、1段目では3番目の画素、2段目では4番目の画素となる。複数の方向が指定された場合には、それぞれの方向で定まる外側エッジの和集合を取る。例えば、図8に示す画像FF2を左側と右側の両方から見たときの外側エッジは、1段目では3番目と4番目の画素、2段目では4番目と5番目の画素となる。したがって、次の(3)式が成り立つ。
【0031】
Figure 0003614215
である。なお、上の式は、上下左右4つの方向から見た場合の外側エッジを表している。例えば、外側エッジとして左右のみから見たものを考える場合には、
Figure 0003614215
とする。上述の(3)式は次のように証明される。
【0032】
すなわち、Etはしきい値tでJ(x,y)を2値化したときの外側エッジの集合である。したがって、(x,y)∈Etは、J(x,y)≧tであり且つ次の条件のどれかが成り立つことと等価になる。
▲1▼ 左から見た外側エッジ x’<xを満たすすべてのx’に対してJ(x’,y)<t
▲2▼ 右から見た外側エッジ x’>xを満たすすべてのx’に対してJ(x’,y)<t
▲3▼ 上から見た外側エッジ y’<yを満たすすべてのy’に対してJ(x,y’)<t
▲4▼ 下から見た外側エッジ y’>yを満たすすべてのy’に対してJ(x,y’)<t
ここで、x’<xを満たすすべてのx’に対してJ(x’,y)<tが成り立つことと、Jx−(x,y)=max x’<xJ(x’,y)<tが成り立つこととは等価であるので、(3)式は自明である。なお、画像面の左上端を座標の原点とし、右方及び下方に向かって座標値が増加するものとした。
【0033】
次に、効率的に評価関数K(s,t)を計算する手法を説明する。この計算手法を用いることによって高速演算が可能となる。その準備のためにいくつかの記号を定義する。
【0034】
Figure 0003614215
例えば、I(s)は、Iをしきい値sで2値化したときに濃度値1となる画素の集合である。総ての(x,y)に対して、I(x,y)>Imin (x,y)、J(x,y)>Jmin (x,y)であるので、次の(7)式、
I(s)⊃Imin (s)
J(t)⊃Jmin (t) ……(7)
が成り立つことが分かる。したがって、I(s)∩Imin (s)=Imin (s)などが成立する。また、次の(8)式、
Bs=I(s)∩¬Imin (s)
Et=J(t)∩¬Jmin (t) ……(8)
が成り立つ。但し、¬Xは集合Xの補集合を表す。これらより、N(Bs),N(Et),N(Bs∩Et)は、次の(9)式で表される。
【0035】
Figure 0003614215
上述の(9)式の3番目の式は、集合A,B,Cについての関係式である次の(10)式、
Figure 0003614215
において、A=Imin (s),B=Jmin (t),C=I(s)∩J(t)と置くことで示される。濃淡画像の最小濃度値を0とするとき、N〔I(s)〕=N〔I(s)∩J(0)〕などが成り立つことに注意すると、(1)式及び(9)式より、評価関数K(s,t)の計算は、結局、4つの2次元累積ヒストグラム、N〔I(s)∩J(t)〕,N〔Imin (s)∩J(t)〕,N〔I(s)∩Jmin (t)〕,N〔Imin (s)∩Jmin (t)〕の計算に帰着することが分かる。
【0036】
次に、これらの2次元累積ヒストグラムの計算を2次元ヒストグラムを用いて行う方法について述べる。画像Xと画像Yの2次元ヒストグラムhist(X,Y)とは、2次元配列でその(i,j)要素の値hist(X,Y)〔i〕〔j〕が、画像Xが濃度値iになり画像Yが濃度値jになる画素の個数を表すものである。2次元ヒストグラムは、2つの画像を同時に1回走査することにより簡単に計算できる。
【0037】
2次元累積ヒストグラムchist (X,Y)とは、2次元配列でその(i,j)要素の値chist (X,Y)〔i〕〔j〕が、画像Xが濃度値i以上になり画像Yが濃度値j以上になる画素の個数を表すものである。したがって、chist (I,J)〔s〕〔t〕=N〔I(s)∩J(t)〕などが成立する。2次元累積ヒストグラムchist (X,Y)は、2次元ヒストグラムhist(X,Y)を大きい方から順に足し合わせていくことにより計算できる。2次元配列上で上書きして計算する方法の例を次に示す。
▲1▼ すべてのiに対してj=最大濃度値−1から最小濃度値まで順に以下の計算
を行う。
【0038】
Figure 0003614215
▲2▼ すべてのjに対してi=最大濃度値−1から最小濃度値まで順に以下の計算
を行う。
【0039】
Figure 0003614215
▲3▼ 求める2次元累積ヒストグラムchist は計算後のhistに格納されている。
【0040】
評価関数K(s,t)の最大値を探すには、濃淡画像の最小濃度値から最大濃度値までの数m(多くの場合はm=256)の2乗の大きさの4つの2次元累積ヒストグラムを全数探索し、総ての(s,t)の組み合わせにおけるK(s,t)の値を比較すればよい。これに必要な演算量は,O(m)である。2次元累積ヒストグラムは、画素の総数n(例えばn=640×480)に比例した手間で作成できる2次元ヒストグラムを2回走査することで得られるので、O(n+m)の演算量で作成できる。したがって、K(s,t)の最大値は、O(n+m)の演算量で計算できる。これは実際に計算可能な大きさである。例えば、総てのしきい値について2値化などを行って適切なしきい値を求める方法では数時間を要するが、ここに述べた効率的な評価関数を計算する手法によると数分で行える。
【0041】
次に、微分画像FDを作成する方法の例について説明する。
図10に示す2つのウインドウWD1,2を用いて空間フィルタ処理を行い、それらの絶対値の和又は2乗平均を微分画像FDとする。その処理手順は次のとおりである。
▲1▼ 初期化
注目画素を画像面の左上端に置く。
▲2▼ ウインドウWD1,2との畳み込み演算
注目画素がウインドウWD1,2の中央になるように画像上にウインドウWD1,2を置き、ウインドウWD1,2下の各画素の濃度値とウインドウWD1,2の各要素の値を掛け、それらをウインドウWD1,2の全要素にわたって足し合わせる。
▲3▼ 微分画像への書き込み
2つのウインドウWD1,2に対する畳み込み演算の結果の絶対値の和を微分画像Jの対応する画素に書き込む。
▲4▼ 注目画素の移動
注目画素を1つ右に移動する。右端にきたときには1段下の左端に移動する。下へ行けないときには終了する。
▲5▼ 繰り返し
再びウインドウWD1,2との畳み込み演算を行う。
【0042】
次に、Imin (x,y)の作成方法の例について説明する。
▲1▼ 初期化
注目画素を画像面の左上端に置く。
▲2▼ 注目画素の近傍での最小値計算
注目画素の近傍(例えば、上下左右斜めの8近傍、上下左右の4近傍など)
でのIの最小値をその画素でのImin の濃度値とする。
▲3▼ 注目画素の移動
注目画素を1つ右に移動する。右端にきたときには1段下の左端に移動する。下へ行けないときには終了する。
▲4▼ 繰り返し
再び注目画素の近傍での最小値計算を行う。
【0043】
次に、Jx−(x,y),Jx+(x,y),Jy−(x,y),Jy+(x,y)の作成方法の例について説明する。なお、これら4つは互いに走査方向が異なるのみであるので、そのうちのJx−(x,y)についてのみ説明する。
▲1▼ 初期化
注目画素を画像面の左上端に置く。一時的な変数max を用意する。
▲2▼ 行の先頭内での処理
各行の先頭でmax =0を代入する
▲3▼ 行内での最大値計算
max の値をその画素でのJx−の濃度値とする。また、更新前のJx−の濃 度値をmax と比較して大きい方の値をmax に入れ直す。
▲4▼ 注目画素の移動
注目画素を1つ右に移動する。右端にきたときには1段下の左端に移動する。下へ行けないときには終了する。
▲5▼ 繰り返し
再び行の先頭での処理又は行内での最大値計算を行う。
【0044】
例えば、図9に示す画像FF3を左側から走査した場合には、変数max の値は同図に示すようになる。図9でよく分かるように、上述の処理によると、変数max は画像FF3の画素値よりも1画素遅れで積算されていく。この場合に、例えば画素値が2以上で且つJmin が2未満の画素の位置は左から3番目である。
【0045】
次に、Jmin (x,y)の作成方法の例について説明する。
▲1▼ 初期化
注目画素を画像面の左上端に置く。
▲2▼ 注目画素での最小値計算
注目画素におけるJx−などの濃度値の中で最小のものをその画素でのJmin の濃度値とする。
▲3▼ 注目画素の移動
注目画素を1つ右に移動する。右端にきたときには1段下の左端に移動する。下へ行けないときには終了する。
▲5▼ 繰り返し
再び注目画素での最小値計算を行う。
【0046】
次に、2次元ヒストグラムhist(X,Y)の作成方法の例について説明する。▲1▼ 初期化
注目画素を画像面の左上端に置く。i,jの総ての組み合わせに対してhist(X,Y)〔i〕〔j〕=0とする。
▲2▼ 注目画素でのヒストグラム加算
注目画素における画像Xの濃度値をi、画像Yの濃度値をjとして、hist(X,Y)〔i〕〔j〕の値を1つ増す。
▲3▼ 注目画素の移動
注目画素を1つ右に移動する。右端にきたときには1段下の左端に移動する。下へ行けないときには終了する。
▲4▼ 繰り返し
再び注目画素でのヒストグラム加算を行う。
【0047】
次に、K(s,t)の最大値計算方法の例について説明する。
▲1▼ 初期化
s,t=0とする。一時的な変数maxs,maxt,maxKを用意する。maxK=0としておく。
▲2▼ K(s,t)の計算
今のs,tに対して、K(s,t)の値を計算する。
▲3▼ 最大値の置き換え
もし、K(s,t)がmaxKよりも大きい場合には、その値でmaxKを置き換えるとともに、maxs,maxtにs,tを代入する。
▲4▼ s,tの変更
tを1増やす。tがそれ以上増やせないときには、t=0としてsを1増やす。sもそれ以上増やせないときには終了する。
▲5▼ 繰り返し
再びK(s,t)の計算を行う。
【0048】
上述したように、図5の原画像FRを2値化する場合には、図7(B)に示す微分2値化画像FF1を上下左右4つの方向から見て得られる外側エッジ画像FG1を用いるが、例えば、図11(A)に示すような微分2値化画像FF4である場合には、上と左右の3つの方向から見て外側エッジ画像FGを得ることとなる。また、図11(B)に示すように、微分2値化画像FF5が入り組んだ形状のものである場合には、その入り組んだ内部にある位置を始点として走査を行う。
【0049】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項6の発明によると、対象物の内部にエッジが含まれている場合であっても、対象物の外形又は輪郭を正しく抽出することができる。
【0050】
請求項2の発明によると、外側エッジ部分の抽出が容易である。
請求項6の発明によると、微分手段が不要であるとともに、外部から与えられる原画像と微分画像に基づいて最適の2値化処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を模式的に示す図である。
【図2】本発明に係る第1の態様の画像2値化装置を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る第2の態様の画像2値化装置を示すブロック図である。
【図4】画像2値化装置における処理内容を示すフローチャートである。
【図5】原画像の例を示す図である。
【図6】図5に示す原画像から得られる2値化画像及び境界画像の例を示す図である。
【図7】図5に示す原画像から得られる微分画像及び外側エッジ画像の例を示す図である。
【図8】外側エッジの抽出過程を説明するための画像の画素値の例を示す図である。
【図9】外側エッジの抽出過程を説明するための図である。
【図10】微分演算ウインドウの例を示す図である。
【図11】外側エッジ画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1,1A 画像2値化装置(2値化装置)
11 原画像格納部(原画像格納手段)
12 2値化処理部(2値化手段)
14 微分処理部(微分手段)
14a 微分画像格納部(微分画像格納手段)
15 しきい値決定部(しきい値決定手段)
FR 原画像

Claims (4)

  1. 濃淡画像である原画像を2値化する方法であって、
    前記原画像を第1のしきい値で2値化して得られる画像の境界部分と、前記原画像を微分した微分画像を第2のしきい値で2値化して得られる画像について画像面を上下及び左右の4方向に走査したときにそれぞれの方向で最初に得られるエッジの和集合との一致度が高くなるように、前記第1及び第2のしきい値をそれぞれ決定し、決定した第1のしきい値で前記原画像を2値化する際に、前記一致度を、
    前記原画像を第1のしきい値sで2値化したときに濃度1となる画素の集合をI(s)とし、
    前記微分画像を第2のしきい値tで2値化したときに濃度1となる画素の集合をJ(t)とし、
    注目画素の近傍画素の濃度が前記第1のしきい値s以上となる画素の集合をImin(s)とし、
    前記微分画像において、注目画素に向けて前記4方向に走査したときの各方向における最大濃度と前記注目画素の濃度との中で最小濃度が前記第2のしきい値t以上の画素の集合をJmin(t)とし、
    前記I(s)と前記J(t)の積集合の要素の数であるN〔I(s)∩J(t)〕と、
    前記Imin(s)と前記J(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩J(t)〕と、
    前記I(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔I(s)∩Jmin(t)〕と、
    前記Imin(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩Jmin(t)〕と、によって決定する、
    ことを特徴とする画像の2値化方法。
  2. 濃淡画像である原画像を第1のしきい値で2値化して得られる画像の境界部分と、前記原画像を微分した微分画像を第2のしきい値で2値化して得られる画像について画像面を上下及び左右の4方向に走査したときにそれぞれの方向で最初に得られるエッジの和集合との一致度が高くなるように、前記第1のしきい値を決定する際に、前記一致度を、
    前記原画像を第1のしきい値sで2値化したときに濃度1となる画素の集合をI(s)とし、
    前記微分画像を第2のしきい値tで2値化したときに濃度1となる画素の集合をJ(t)とし、
    注目画素の近傍画素の濃度が前記第1のしきい値s以上となる画素の集合をImin(s)とし、
    前記微分画像において、注目画素に向けて前記4方向に走査したときの各方向における最大濃度と前記注目画素の濃度との中で最小濃度が前記第2のしきい値t以上の画素の集合をJmin(t)とし、
    前記I(s)と前記J(t)の積集合の要素の数であるN〔I(s)∩J(t)〕と、
    前記Imin(s)と前記J(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩J(t)〕と、
    前記I(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔I(s)∩Jmin(t)〕と、
    前記Imin(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩Jmin(t)〕と、によって決定する、
    ことを特徴とする画像の2値化のためのしきい値の決定方法。
  3. 入力された濃淡画像である原画像を格納する原画像格納手段と、
    前記原画像を微分して微分画像を得る微分手段と、
    前記原画像を第1のしきい値で2値化して得られる画像の境界部分と、前記微分画像を第2のしきい値で2値化して得られる画像について画像面を上下及び左右の4方向に走査したときにそれぞれの方向で最初に得られるエッジの和集合との一致度が高くなるように、前記第1及び第2のしきい値をそれぞれ決定するしきい値決定手段と、
    決定された前記第1のしきい値によって前記原画像を2値化する2値化手段と、を有し、
    前記しきい値決定手段は、前記一致度を、
    前記原画像を第1のしきい値sで2値化したときに濃度1となる画素の集合をI(s)とし、
    前記微分画像を第2のしきい値tで2値化したときに濃度1となる画素の集合をJ(t)とし、
    注目画素の近傍画素の濃度が前記第1のしきい値s以上となる画素の集合をImin(s)とし、
    前記微分画像において、注目画素に向けて前記4方向に走査したときの各方向における最大濃度と前記注目画素の濃度との中で最小濃度が前記第2のしきい値t以上の画素の集合をJmin(t)とし、
    前記I(s)と前記J(t)の積集合の要素の数であるN〔I(s)∩J(t)〕と、
    前記Imin(s)と前記J(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩J(t)〕と、
    前記I(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔I(s)∩Jmin(t)〕と、
    前記Imin(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩Jmin(t)〕と、によって決定する、
    とを特徴とする画像の2値化装置。
  4. 入力された濃淡画像である原画像を格納する原画像格納手段と、
    入力された微分画像を格納する微分画像格納手段と、
    前記原画像を第1のしきい値で2値化して得られる画像の境界部分と、前記微分画像を第2のしきい値で2値化して得られる画像について画像面を上下及び左右の4方向に走査したときにそれぞれの方向で最初に得られるエッジの和集合との一致度が高くなるように、前記第1及び第2のしきい値をそれぞれ決定するしきい値決定手段と、
    決定された前記第1のしきい値によって前記原画像を2値化する2値化手段と、を有し、
    前記しきい値決定手段は、前記一致度を、
    前記原画像を第1のしきい値sで2値化したときに濃度1となる画素の集合をI(s)とし、
    前記微分画像を第2のしきい値tで2値化したときに濃度1となる画素の集合をJ(t)とし、
    注目画素の近傍画素の濃度が前記第1のしきい値s以上となる画素の集合をImin(s)とし、
    前記微分画像において、注目画素に向けて前記4方向に走査したときの各方向における最大濃度と前記注目画素の濃度との中で最小濃度が前記第2のしきい値t以上の画素の集合をJmin(t)とし、
    前記I(s)と前記J(t)の積集合の要素の数であるN〔I(s)∩J(t)〕と、
    前記Imin(s)と前記J(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩J(t)〕と、
    前記I(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔I(s)∩Jmin(t)〕と、
    前記Imin(s)と前記Jmin(t)との積集合の要素の数であるN〔Imin(s)∩Jmin(t)〕と、によって決定する、
    とを特徴とする画像の2値化装置。
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