JP3614087B2

JP3614087B2 - Synthetic structural wall and its components

Info

Publication number: JP3614087B2
Application number: JP2000194036A
Authority: JP
Inventors: 洋一奥田; 啓眞中野; 幸夫阿部
Original assignee: Sumitomo Metal Industries Ltd
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 2000-06-28
Filing date: 2000-06-28
Publication date: 2005-01-26
Anticipated expiration: 2020-06-28
Also published as: JP2002013134A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、鋼製土留め壁とその内側に形成される鉄筋コンクリート壁とを一体化してなる合成構造壁体および一体化のためのジベルを備えた土留め用鋼材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
鋼矢板などからなる鋼製土留め壁と、鋼製土留め壁の内側に形成される鉄筋コンクリート壁とを一体化し、鋼製土留め壁を地中構造体の一部として利用することは、古くから行われている（例えば、特開昭５０−１５８１１０号公報、特開昭５６−１５６３０４号公報など参照）。
【０００３】
その場合、鋼矢板の内側を掘削して、鉄筋コンクリート壁を構築する際に、鋼矢板の表面にスタッドジベルなどのジベルを溶接し、配筋後、型枠を組んでコンクリートを打設するのが一般的である。
【０００４】
また、特開平７−３１０３６５号公報には、鋼製土留め壁と鉄筋コンクリート壁とを一体化して合成土留め壁を構築するに当り、鋼製土留め壁にスタッドジベル等のずれ止め部材の他、ずれ止め兼用のせん断補強筋をスタッド溶接などにより一緒に固定することで、鋼製土留め壁と鉄筋コンクリート壁の一体性を高めるとともに、配筋作業の容易化を図ったものが開示されている。
【０００５】
一方、道路橋などに用いられる合成桁用のジベルとしては、一般的なスタッドジベルや各種形状のジベルの他、帯状鋼板に所定の間隔で開口を設けた孔あき鋼板ジベルが知られている（例えば、西海、松岡：孔あき鋼板ジベルの拘束条件がずれ耐力に及ぼす影響に関する実験、第４回複合構造の活用に関するシンポジウム講演論文集、１９９９年１１月、第１５７〜１６２頁参照）。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
合成桁などにおいては、ずれ止めとしてのジベルは、鋼桁の上面に溶接され、型枠を組み、配筋後、コンクリートを打設するといった施工が行われており、特にジベルが施工の障害となることがないため、実績のあるスタッドジベルが多用されている。
【０００７】
また、鋼製土留め壁と鉄筋コンクリート壁の一体化においても、スタッドジベルが用いられているが、打設前の鋼矢板にスタッドジベルを溶接すると、打設時にスタッドジベルが変形してしまうため、一般的には打設後、鋼製土留め壁の内側を掘削した後、ジベルの溶接を行っており、施工工程上のネックとなっている。
【０００８】
また、鉄筋コンクリート部分の主筋やせん断補強筋などの配筋も、ジベルを避けながら配筋するか、あるいは上述した特開平７−３１０３６５号公報記載の発明のように、せん断補強筋の一部をずれ止め兼用としてスタッド溶接するなど、配筋作業においても手間が多い。
【０００９】
本願発明は、従来技術における上述のような課題の解決を図ったものであり、施工性に優れ、せん断補強筋などの鉄筋コンクリート部分の配筋との取り合いや一体性の面でも有利な合成構造壁体の構造、およびそれに適した土留め用鋼材を提供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項１に係る合成構造壁体は、鉛直方向に延びる孔あき鋼板ジベルがあらかじめ設けられた鋼製土留め壁の構成部材を打設して形成された鋼製土留め壁と該鋼製土留め壁の片側に形成されたコンクリート壁が、前記孔あき鋼板ジベルを介して一体化されていることを特徴とするものである。
【００１１】
なお、コンクリート壁中に、鉄筋を配して鉄筋コンクリート壁とすれば、ひび割れ等の防止効果がある。
【００１２】
ずれ止めとしての孔あき鋼板ジベルは、鋼製土留め壁の打設方向である鉛直方向に配置することにより、打設時の変形がほとんど生じないので、あらかじめ鋼製土留め壁の構成部材である鋼矢板などに取り付けた状態で施工することができる。
【００１３】
すなわち、従来のスタッドジベルのように、土留め壁の内側を掘削した後に、現場で溶接等で固着させるといった作業が不要となり、現場作業の省力化、工期の短縮が図れる。
【００１４】
あからじめ孔あき鋼板ジベルを取り付けた状態での土留め用鋼材の打設は、バイブロハンマーによる施工、油圧式の圧入装置等による圧入施工の何れも可能である。特に、後述の端部に直線部を有するハット形鋼矢板は圧入施工に有利な形状である。
【００１５】
なお、バイブロハンマーによる施工は安価であるが、振動騒音を発生するため、都市部での使用は困難な場合が多い。一方、圧入施工は、無振動・無騒音であるが、バイブロハンマーによる施工に比べ、一般的にはコスト増となる。
【００１６】
孔あき鋼板ジベルは、帯状鋼板に多数の貫通孔を形成したものであり、溶接などにより上述のようにあらかじめ土留め用鋼材に取り付けた状態で施工することができ、後から打設される鉄筋コンクリート中に埋め込まれた状態で孔あき鋼板ジベルの両側のコンクリートが孔を通して連続することで、ずれ止めとしての高い効果が得られる。
【００１７】
また、孔あき鋼板ジベルの孔にせん断補強筋などの配筋を通したり、配筋の端部を係止するなどして、さらに鋼製土留め壁と鉄筋コンクリート間でのスムーズな応力伝達を図ることができる。
【００１８】
請求項２は、請求項１に係る合成構造壁体において、前記鋼製土留め壁が、一側にあらかじめ軸方向に延びる孔あき鋼板ジベルが設けられた多数の鋼管矢板により形成されている場合を限定したものである。
【００１９】
請求項１における鋼製土留め壁を形成するための土留め用鋼材としては、従来から用いられている種々の鋼材が使用可能であるが、鋼管矢板の場合は必要に応じた剛性のものを使用することで、仮設時に自立式土留め壁として供用することができ、切梁、腹起しを不要とすることができるため、あからじめ孔あき鋼板ジベルを溶接等で取り付けておく場合にも施工上の支障はない。
【００２０】
また、鋼管矢板の場合、地盤中への打設による先端閉塞効果により大きな鉛直支持力を期待することができる。
【００２１】
その他、鋼管矢板として、内面突起付き鋼管矢板または外面突起付き鋼管矢板を使用し、内部にコンクリートを充填することにより、壁体の曲げに対する抵抗力、鉛直耐力をさらに向上させることができ、より大深度の構造物への適用が可能となる。
【００２２】
なお、鋼管矢板の継手については、止水材を充填することで大きな止水効果を期待することができる。
【００２３】
請求項３は、請求項１に係る合成構造壁体において、前記鋼製土留め壁が、片面にあらかじめ軸方向に延びる孔あき鋼板ジベルが設けられた多数の溝形鋼矢板により形成されている場合を限定したものである。
【００２４】
溝形鋼矢板は、鋼製土留め用鋼材として広く用いられているものであり、Ｕ形鋼矢板（主として、凹部を形成する溝形の端部に継手を形成したもので、連結される各鋼矢板について凹部を形成する溝形の方向が交互になるもの）、ハット形鋼矢板（主として、凹部を形成する溝形の端部から両側に直線部が延び、その先端に継手を形成したもの）、非対称Ｕ型鋼矢板（主として、ハット形鋼矢板のうち特に継手を左右非対象とすることで、連結される各鋼矢板について凹部を形成する溝形の方向を片側に揃えることができるようにしたもの）などがある。
【００２５】
この場合も、あらかじめ孔あき鋼板ジベルを溶接等により固定した状態で、バイブロハンマーや圧入装置による施工が可能である。特に、端部に直線部を有するハット形鋼矢板の場合、油圧式の圧入装置で直線部を挟み込んだ状態での圧入が可能である。
【００２６】
また、非対称Ｕ型鋼矢板の場合は、敷地面積が限られているような場合でも、敷地ぎりぎりの施工が可能であり、かつ孔あき鋼板ジベルが溝形の凹部の内側に入り込むように配置すれば、施工用の圧入装置との干渉の問題もなく、鉄筋コンクリート壁部分との一体化の面でも有利である。
【００２７】
請求項４は、請求項１に係る合成構造壁体において、前記鋼製土留め壁が、フランジ面にあらかじめ軸方向に延びる孔あき鋼板ジベルが設けられた多数のＨ形断面の土留め用鋼材により形成されている場合を限定したものである。
【００２８】
土留め壁用の鋼材としては、両フランジの端部に継手を形成し、継手により多数連結するようにしたＨ形断面の土留め用鋼材も多用されており、鋼管矢板の場合と同様、適切な剛性のものを使用することで、仮設時に自立式土留め壁として供用することができる。
【００２９】
なお、継手部についても、鋼管矢板の場合と同様、止水材を充填することで大きな止水効果を期待することができる。
【００３０】
請求項５に係る発明は、上記請求項１に係る合成構造壁体に適した土留め用鋼材を与えるものであり、横方向に多数並列的に配置することで鋼製土留め壁を構成する鋼材であって、打設前の該鋼材の表面にあらかじめ鋼材の軸方向に延びる孔あき鋼板ジベルが設けられていることを特徴とする。
【００３１】
すなわち、土留め用鋼材として、あらかじめ孔あき鋼板ジベルを取り付けておくことで、現場施工においては、鋼製土留め壁の打設と同時にジベルの設置が完了することになる。また、この孔あき鋼板ジベルを利用して、せん断補強筋などの固定、係止、さらには応力伝達が可能となる。
【００３２】
請求項６に係る鋼管矢板は、請求項５に係る土留め用鋼材のより具体的な一形態を与えるものであり、打設前の一側にあらかじめ軸方向に延びる孔あき鋼板ジベルが設けられていることを特徴とし、請求項２に係る合成構造壁体に用いることができる。
【００３３】
請求項７に係る溝形鋼矢板も、請求項５に係る土留め用鋼材のより具体的な一形態を与えるものであり、打設前の片面にあらかじめ軸方向に延びる孔あき鋼板ジベルが設けられていることを特徴とし、請求項３に係る合成構造壁体に用いることができる。
【００３４】
請求項８に係る土留め用鋼材も、請求項５に係る土留め用鋼材のより具体的な一形態を与えるものであり、ウェブとフランジとでＨ形断面をなし、フランジの端部に継手を有する土留め用鋼材であって、打設前のフランジ外面にあらかじめ軸方向に延びる孔あき鋼板ジベルが設けられていることを特徴とし、請求項４に係る合成構造壁体に用いることができる。
請求項９に係る合成構造壁体は、請求項１〜４に係る合成構造壁体において、コンクリート壁部分にせん断補強筋が配筋されており、該せん断補強筋の折り曲げられた端部が前記孔あき鋼板ジベルの孔に掛止されている場合を限定したものである。
請求項１０に係る合成構造壁体は、請求項１〜４に係る合成構造壁体において、コンクリート壁部分にせん断補強筋が配筋されており、該せん断補強の折り曲げられた端部を前記孔あき鋼板ジベルの長手方向に沿わせて配置してある場合を限定したものである。
請求項１１に係る合成構造壁体は、請求項１〜４に係る合成構造壁体において、該合成構造壁体と取り合う鉄筋コンクリート製底版から前記孔あき鋼板ジベルの近傍まで延長された鉄筋の端部がほぼ直角に折り曲げられており、該鉄筋の端部を前記孔あき鋼板ジベルの長手方向に沿わせて定着させてある場合を限定したものである。
請求項１２に係る合成構造壁体は、請求項１〜４に係る合成構造壁体において、該合成構造壁体と取り合う鉄筋コンクリート製底版から前記孔あき鋼板ジベルの近傍まで延長された鉄筋の端部と、前記鋼製土留め壁を構成する土留め用鋼材に一端が固定されたアンカー筋とを、重ね継手を用いて連続させてある場合を限定したものである。
また、請求項１３に係る合成構造壁体は、請求項１〜４に係る合成構造壁体において、該合成構造壁体と取り合う鉄筋コンクリート製底版から前記孔あき鋼板ジベルの近傍まで延長された鉄筋の端部が、前記鋼製土留め壁を構成する土留め用鋼材に固定されている場合を限定したものである。
【００３５】
【発明の実施の形態】
図１は、本願発明の合成構造壁体の一実施形態を示したもので、土留め用鋼材１１（この例では請求項２、６の鋼管矢板に対応）からなる鋼製土留め壁ａと、鉄筋３を配筋した鉄筋コンクリート壁ｂを、土留め用鋼材１１の背面（掘削側）にあらかじめ溶接等で固着した孔あき鋼板ジベル１を介して一体化している。
【００３６】
孔あき鋼板ジベル１は、図１（ｂ）に示すように、帯状の鋼板に多数の孔１ａを形成したものであり、土留め用鋼材１１にあらかじめ取り付けたまま、バイブロハンマーあるいは油圧式の圧入装置などで、地盤中に打設することができる。
【００３７】
図２は、本願の請求項３、７に係る発明の一実施形態を示したもので、土留め用鋼材としてハット形鋼矢板、特に非対称Ｕ型鋼矢板と呼ばれる溝形鋼矢板２１（以下、非対称Ｕ型鋼矢板という）を用い、その片面である溝形の凹部内に孔あき鋼板ジベル１を設け、鋼製土留め壁ａと鉄筋コンクリート壁ｂを一体化したものである。
【００３８】
本実施形態で用いた非対称Ｕ型鋼矢板は、図２（ｃ）に示すように、溝形部２２の両端に直線部２３が形成され、その端部にそれぞれ互いに係合し合う非対称な継手２４ａ，２４ｂが設けられている。
【００３９】
この非対称Ｕ型鋼矢板は、一般的なＵ型鋼矢板と異なり、図２（ａ）に示されるように、溝形部２２の凹部を同じ向きにして連結して行くことができるため、敷地面積を有効に利用した施工も可能であり、また直線部２３が設けられていることで、この部分を油圧式の圧入装置でつかみ圧入して行くことができる。また、直線部の他の効果として、打設時に受ける地盤からの抵抗に対し、軸周りにずれを生じることなく真っ直ぐ打設して行くことができる。
【００４０】
図３は、本願の請求項３、７に係る発明の他の実施形態を示したもので、図２の実施形態の場合と同様、非対称Ｕ型鋼矢板２１を用いている。図２の実施形態では、直線部２３および継手２４ａ，２４ｂ側が、合成構造壁体の厚み内に位置しているのに対し、図３の実施形態では溝形部２２側が合成構造壁体の厚み内に位置し、孔あき鋼板ジベル１を溝形部２２の底部背面に固着してある点で異なる。
【００４１】
なお、これら図２、図３に示したような非対称Ｕ型鋼矢板２１を鋼製土留め壁ａに用いた場合、合成構造壁体として曲げモーメントに抵抗する際に、非対称Ｕ型鋼矢板２１の内側近傍に位置する中立軸より外側は引張力が作用するするため、ここに充填されているコンクリートは構造強度に寄与しない。通常のＵ型鋼矢板に比べてこの部分が小さい非対称Ｕ型鋼矢板２１は、この無駄なコンクリートを減少させることによって安価とすることができる。
【００４２】
図４は、本願の請求項４に係る合成構造壁体に用いるための請求項８に係る土留め用鋼材の一実施形態についてその連結状態を示したものである。すなわち、土留め用鋼材としてフランジの端部に雌雄の継手３２ａ，３２ｂを有するＨ形断面鋼材３１を用い、これを連結することで鋼製土留め壁ａを形成する。
【００４３】
図では鉄筋コンクリート壁を省略しているが、鉄筋コンクリート壁が位置する、図中、上方のフランジ側に孔あき鋼板ジベル１を設けてある。孔あき鋼板ジベル１は溶接でもよいし、Ｈ形断面鋼材３１と一体成形し、あとから孔を穿設したものなどでもよく、孔あき鋼板ジベル１の取付け方法は特に限定されない。
【００４４】
また、この例では、各Ｈ形断面鋼材３１に孔あき鋼板ジベル１が１本ずつ設けられているが、平行に２本以上、複数設けてもよい。また、Ｈ形鋼断面鋼材３１の軸方向にも適当な長さを有する孔あき鋼板ジベル１を複数連続的にあるいは離散的に配置することも可能である。このことは、添付図面に示される他の実施形態についても同様である。
【００４５】
また、継手３２ａ，３２ｂの接合部に、止水材を用いれば、止水性をさらに高めることができる。
【００４６】
図５（ａ）〜（ｃ）は本願の請求項５に係る土留め用鋼材のバリエーションを示したものである。
【００４７】
図５（ａ）は、土留め用鋼材４１として、非対称Ｕ型鋼矢板４１ａとＨ形鋼４１ｂを一体化し、コンクリート打設側となる非対称Ｕ型鋼矢板４１ａの凹部内に孔あき鋼板ジベル１を取り付けた場合である。
【００４８】
図５（ｂ）は、土留め用鋼材４２として、非対称Ｕ型鋼矢板４２ａとＣＴ形鋼４２ｂを一体化し、コンクリート打設側となる非対称Ｕ型鋼矢板４２ａの凹部内に孔あき鋼板ジベル１を取り付けた場合である。
【００４９】
図５（ｃ）も、土留め用鋼材４３として、非対称Ｕ型鋼矢板４３ａとＣＴ形鋼４３ｂを一体化し、孔あき鋼板ジベル１を取り付けた場合であるが、図５（ｂ）とは非対称Ｕ型鋼矢板の向きが逆になっている。
【００５０】
このように、非対称Ｕ型鋼矢板とＨ形鋼またはＣＴ形鋼を組み立てて一体化した大断面の鋼材を使用することにより、壁体の曲げに対する抵抗力をさらに高めることができ、より大深度の構造物への適用が可能となる。また、仮設時に自立式土留め壁として供用することができ、切梁、腹起しを不要とすることもできる。
【００５１】
図６（ａ）〜（ｄ）は本願の請求項７に係る土留め用鋼材のバリエーションを示したものである。
【００５２】
図６（ａ）は、土留め用鋼材５１として、通常の溝形鋼矢板（Ｕ型鋼矢板）５１ａの凹部内側にコンクリートとの付着を増すための多数の突起５１ｂと、孔あき鋼板ジベル１を取り付けた場合である。
【００５３】
突起５１ｂは、あらかじめ一体に成形されたものでも、あるいは後から溶接などにより取り付けたものでもよく、取付け方法等は特に限定されない。
【００５４】
図６（ｂ）は、土留め用鋼材５２として、通常の溝形鋼矢板５２ａの凹部背面側にコンクリートとの付着を増すための突起５２ｂと、孔あき鋼板ジベル１を取り付けた場合である。鉄筋コンクリート壁は突起５２ｂおよび孔あき鋼板ジベル１を設けた側に形成される。
【００５５】
なお、図６（ａ）、（ｂ）の土留め用鋼材５１，５２は、通常の溝形鋼矢板の施工と同様に、交互に組み合わせて打設される。
【００５６】
図６（ｃ）は、土留め用鋼材５３として、非対称Ｕ型鋼矢板５３ａの片側（図中、下側）に突起５３ｂ，５３ｃと孔あき鋼板ジベル１を取り付けた場合である。
【００５７】
使用形態は、図２の実施形態の場合と同様であり、突起５３ｂ，５３ｃを有することで、コンクリートとの付着性能が向上し、鋼製土留め壁と鉄筋コンクリート壁の一体性が高まる。
【００５８】
図６（ｄ）は、土留め用鋼材５４として、非対称Ｕ型鋼矢板５４ａの片側（図中、上側）に突起５４ｂ，５４ｃと孔あき鋼板ジベル１を取り付けた場合である。
【００５９】
使用形態は、図３の実施形態の場合と同様であり、突起５４ｂ，５４ｃを有することで、コンクリートとの付着性能が向上し、鋼製土留め壁と鉄筋コンクリート壁の一体性が高まる。
【００６０】
図７は、本願発明の合成構造壁体の他の実施形態として、鉄筋を配筋する場合の例を示したものである。
【００６１】
図７は、本願発明の合成構造壁体の他の実施形態（請求項９に対応）として、鉄筋を配筋する場合の例を示したものである。
【００６２】
このような構成とすることで、孔あき鋼板ジベル１を取り付けた土留め用鋼材１１から構成される鋼製土留め壁ａとずれ止め兼用せん断補強筋４を配筋した鉄筋コンクリート壁ｂとの間での応力伝達がスムーズとなり、合成構造壁体としての一体性を高めることができる。
【００６３】
また、ずれ止め兼用せん断補強筋４の折り曲げた端部を孔あき鋼板ジベルの孔１ａに掛止するだけでよく、作業性が向上し、配筋の位置決めや保持の面でも有利である。
【００６４】
図８は、図７の実施形態と同様、鉄筋を配筋する場合の他の例（請求項１０に対応）を示したものである。この例は、ずれ止め兼用せん断補強筋４の端部を斜めに折り曲げて、孔あき鋼板ジベル１に沿わせて配置したものであり、ずれ止め兼用せん断補強筋４自体の加工は図７の実施形態の場合に比べ簡単である。
【００６５】
図９は、鋼製土留め壁ａと鉄筋コンクリート壁ｂを一体化した本願発明の合成構造壁体と鉄筋コンクリート製底版との取り合いの一例（請求項１１に対応）を示したもので、底版の鉄筋５を鋼製土留め壁ａに設けた孔あき鋼板ジベル１の近傍まで延長し、その端部をほぼ直角に折り曲げ、孔あき鋼板ジベル１に沿わせて定着させることで、合成構造壁体と底版ｃの一体化を図っている。
【００６６】
図１０(a) 〜(c) は本願発明の合成構造壁体と鉄筋コンクリート製底版との取り合いについてのバリエーションを示したものである（図 (a) が請求項１２、図 (b) ， (c) が請求項１３に対応）。
【００６７】
図１０（ａ）の例では、底版ｃから合成構造壁体に向けてアンカー筋６を配置することとし、アンカー筋６の一端を土留め用鋼材１１にスタッド溶接７などにより固定し、このアンカー筋６と底版配筋５を重ね継手を用いて連続させたものである。
【００６８】
図１０（ｂ）の例では、底版ｃの鉄筋５を延長し、その端部を土留め用鋼材１１にスタッド溶接７などにより固定している。
【００６９】
図１０（ｃ）の例では、底版ｃの鉄筋５を延長し、その端部を土留め用鋼材１１に溶接などにより固定した鋼板等からなるコネクター８に溶接し、固定している。
【００７０】
【発明の効果】
本願発明の合成構造壁体は、鋼製土留め壁と鉄筋コンクリート壁とからなる合成構造壁体について、これらを鋼製土留め壁の鉛直方向に延びる孔あき鋼板ジベルを介して一体化したものであり、ずれ止めとしての孔あき鋼板ジベルを、あらかじめ鋼製土留め壁の構成部材である鋼矢板などに取り付けた状態で施工することができる。
【００７１】
したがって、従来のスタッドジベルのように、土留め壁の内側を掘削した後に、現場で溶接等で固着させるといった作業が不要となり、現場作業の省力化、工期の短縮を図ることができる。
【００７２】
また、孔あき鋼板ジベルを取り付けた状態での土留め用鋼材の打設は、バイブロハンマーによる施工、油圧式の圧入装置等による圧入施工の何れも可能であり、施工性の面でも利点が多い。
【００７３】
さらに、孔あき鋼板ジベルの孔にせん断補強筋などの配筋を通したり、配筋の端部を係止するなどして、さらに鋼製土留め壁と鉄筋コンクリート間でのスムーズな応力伝達を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明の合成構造壁体の一実施形態を示したもので、（ａ）は合成構造壁体の鉛直断面図、（ｂ）は孔あき鋼板ジベルの斜視図である。
【図２】本願の請求項３、７に係る発明の一実施形態を示したもので、（ａ）は合成構造壁体の水平断面図、（ｂ）は同じく鉛直断面図、（ｃ）は本実施形態で用いる孔あき鋼板ジベルを設けた溝形鋼矢板（非対称Ｕ型鋼矢板）の材軸直角方向断面図である。
【図３】本願の請求項３、７に係る発明の他の実施形態を示したもので、（ａ）は合成構造壁体の水平断面図、（ｂ）は同じく鉛直断面図である。
【図４】本願の請求項４に係る合成構造壁体に用いるための請求項８に係る土留め用鋼材の一実施形態についてその連結状態を示した平面図である。
【図５】（ａ）〜（ｃ）は本願の請求項５に係る土留め用鋼材のバリエーションを示す平面図である。
【図６】（ａ）〜（ｄ）は本願の請求項７に係る土留め用鋼材のバリエーションを示す平面図である。
【図７】本願発明の合成構造壁体の他の実施形態を示したもので、（ａ）は合成構造壁体の鉛直断面図、（ｂ）はそのＡ線矢視図である。
【図８】本願発明の合成構造壁体のさらに他の実施形態を示したもので、（ａ）は合成構造壁体の鉛直断面図、（ｂ）はそのＢ線矢視図である。
【図９】本願発明の合成構造壁体と鉄筋コンクリート製底版との取り合いの一例を示す鉛直断面図である。
【図１０】（ａ）〜（ｃ）は本願発明の合成構造壁体と鉄筋コンクリート製底版との取り合いについてのバリエーションを示す鉛直断面図である。
【符号の説明】
ａ…鋼製土留め壁、ｂ…鉄筋コンクリート壁、ｃ…底版、
１…孔あき鋼板ジベル、１ａ…孔、２…コンクリート、３…鉄筋、４…ずれ止め兼用せん断補強筋、５…底版鉄筋、６…アンカー筋、７…溶接、８…コネクター、
１１…鋼管矢板、２１…非対称Ｕ型鋼矢板、２２…溝形部、２３…直線部、２４ａ，２４ｂ…継手、３１…Ｈ形断面鋼材、３２ａ，３２ｂ…継手、
４１，４２，４３，５１，５２，５３，５４…土留め用鋼材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a composite structural wall body obtained by integrating a steel earth retaining wall and a reinforced concrete wall formed inside the steel earth retaining wall, and a steel material for earth retaining provided with a dowel for integration.
[0002]
[Prior art]
It has long been possible to integrate a steel retaining wall made of steel sheet piles and a reinforced concrete wall formed inside the steel retaining wall and use the steel retaining wall as part of the underground structure. (See, for example, JP-A-50-158110, JP-A-56-156304, etc.).
[0003]
In that case, when constructing a reinforced concrete wall by excavating the inside of the steel sheet pile, a stud such as a stud gibber is welded to the surface of the steel sheet pile, and after placement, the concrete is placed by placing a formwork. It is common.
[0004]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-310365 discloses that a steel retaining wall and a reinforced concrete wall are integrated to construct a synthetic retaining wall. In addition, it is disclosed that the shear reinforcement bars also used as slip stoppers are fixed together by stud welding or the like, thereby improving the integrity of the steel earth retaining wall and the reinforced concrete wall and facilitating the bar arrangement work. .
[0005]
On the other hand, as a girder for a composite girder used for a road bridge or the like, a perforated steel plate gibber having openings at predetermined intervals in a strip steel plate is known in addition to a general stud gibber and various types of gibber ( (For example, see Saikai, Matsuoka: Experiments on the effect of restraint conditions of perforated steel plate gibels on shear strength, Proceedings of the 4th Symposium on the Use of Composite Structures, November 1999, pp. 157-162).
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In composite girders, etc., the gibber as a slip stopper is welded to the upper surface of the steel girders, the formwork is assembled, and after the bar arrangement, concrete is placed, especially the gibber is an obstacle to the construction. Since there is no such thing, a well-proven stud gibber is often used.
[0007]
Also, in the integration of the steel retaining wall and the reinforced concrete wall, a stud gibber is used, but if the stud gibber is welded to the steel sheet pile before placing, the stud gibber will be deformed during placing, In general, after placing, after excavating the inside of the steel retaining wall, welding of the gibber is performed, which becomes a bottleneck in the construction process.
[0008]
In addition, the reinforcing bars such as the main reinforcing bars and shear reinforcing bars of the reinforced concrete part are arranged while avoiding the gibber, or a part of the shear reinforcing bars is displaced as in the invention described in JP-A-7-310365 described above. There are many troubles in the bar arrangement work, such as stud welding for stopping.
[0009]
The present invention is a solution of the above-described problems in the prior art, and is a composite structural wall that is excellent in workability and advantageous in terms of the arrangement and integrity of reinforced concrete parts such as shear reinforcement. An object of the present invention is to provide a structure of a body and a steel material for earth retaining suitable therefor.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
A composite structural wall according to claim 1 of the present application includes a steel earth retaining wall formed by placing a steel earth retaining wall member provided with a perforated steel plate gibber extending in the vertical direction in advance, and the steel. one side formed concrete wall of manufacturing soil retaining walls, and is characterized in that it is integrated through the perforated steel dowel.
[0011]
In addition, if a reinforcing bar is arranged in the concrete wall to form a reinforced concrete wall, there is an effect of preventing cracks and the like.
[0012]
Since the perforated steel plate gibber as a slip stopper is arranged in the vertical direction, which is the direction in which the steel retaining wall is placed, there is almost no deformation during placement. It can be installed with a steel sheet pile attached.
[0013]
That is, the work of excavating the inside of the retaining wall and fixing it by welding or the like after excavating the inside of the retaining wall as in the case of the conventional stud gibber becomes unnecessary, and the labor saving of the site work and the shortening of the construction period can be achieved.
[0014]
Placing the steel material for earth retaining with the pre-punched steel plate gibber attached can be performed either by vibro hammering or by press-fitting by a hydraulic press-fitting device. In particular, a hat-shaped steel sheet pile having a straight portion at an end portion described later is an advantageous shape for press-fitting.
[0015]
Although construction with a vibro hammer is inexpensive, it is often difficult to use in urban areas because it generates vibration and noise. On the other hand, the press-fitting construction is vibration-free and noise-free, but generally increases costs compared to construction using a vibro hammer.
[0016]
A perforated steel plate gibber is a strip-shaped steel plate with a number of through-holes, and can be installed in a state where it is previously attached to the steel for earth retaining by welding or the like, and is reinforced concrete to be placed later. When the concrete on both sides of the perforated steel plate gibel continues through the hole in the embedded state, a high effect as a slip stopper can be obtained.
[0017]
In addition, by passing a reinforcement such as a shear reinforcement through the hole of a perforated steel plate gibber, or by locking the end of the reinforcement, further smooth transmission of stress between the steel retaining wall and the reinforced concrete is achieved. be able to.
[0018]
Claim 2 is the composite structural wall according to claim 1, wherein the steel earth retaining wall is formed by a number of steel pipe sheet piles provided with a perforated steel plate diver extending in the axial direction in advance on one side. Is limited.
[0019]
As the steel material for earth retaining for forming the steel earth retaining wall according to claim 1, various steel materials conventionally used can be used, but in the case of a steel pipe sheet pile, one having rigidity as required. By using it, it can be used as a self-supporting earth retaining wall at the time of temporary installation, and it is possible to eliminate the need for pierced beams and erections. There is no problem in construction.
[0020]
Moreover, in the case of a steel pipe sheet pile, a large vertical supporting force can be expected due to a tip closing effect by placing in a ground.
[0021]
In addition, the steel pipe sheet pile with internal projections or the steel pipe sheet pile with external projections can be used as the steel pipe sheet pile, and by filling the interior with concrete, the resistance to bending and vertical strength of the wall can be further improved. Application to structures of depth is possible.
[0022]
In addition, about the joint of a steel pipe sheet pile, the big water stop effect can be anticipated by filling a water stop material.
[0023]
According to a third aspect of the present invention, in the composite structural wall according to the first aspect, the steel earth retaining wall is formed by a number of channel steel sheet piles each having a perforated steel plate diver extending in the axial direction on one side in advance . The case is limited.
[0024]
A grooved steel sheet pile is widely used as a steel material for steel retaining, and is a U-shaped steel sheet pile (mainly a joint formed at the end of a groove shape that forms a recess. Steel sheet piles with alternating groove-shaped directions forming recesses), hat-shaped steel sheet piles (mainly linear sections extending from both ends of the groove-forming groove shapes to form joints at the tips) ), Asymmetrical U-shaped steel sheet pile (mainly by making the joint non-target, especially the hat-shaped steel sheet pile, so that the direction of the groove shape forming the recess can be aligned on one side for each steel sheet pile to be connected. Etc.).
[0025]
In this case as well, construction with a vibro hammer or a press-fitting device is possible with a perforated steel plate diver fixed in advance by welding or the like. In particular, in the case of a hat-shaped steel sheet pile having a straight portion at the end, it is possible to press-fit in a state where the straight portion is sandwiched by a hydraulic press-fitting device.
[0026]
In addition, in the case of an asymmetrical U-shaped steel sheet pile, even if the site area is limited, it is possible to construct just the site, and if the perforated steel plate gibber is placed so as to enter the inside of the groove-shaped recess There is no problem of interference with the press-fitting device for construction, and it is advantageous in terms of integration with the reinforced concrete wall portion.
[0027]
Claim 4 is the composite structural wall according to claim 1, wherein the steel earth retaining wall has a large number of H-shaped earth retaining steels provided with a perforated steel plate diver extending in the axial direction in advance on the flange surface. The case where it is formed by is limited.
[0028]
As steel materials for retaining walls, steel retaining materials with H-shaped cross-sections, in which joints are formed at the ends of both flanges and are connected by many joints, are also frequently used, as in the case of steel pipe sheet piles. By using a rigid material, it can be used as a self-supporting earth retaining wall during temporary installation.
[0029]
In addition, about a joint part, the big water stop effect can be anticipated by filling a water stop material similarly to the case of a steel pipe sheet pile.
[0030]
The invention which concerns on Claim 5 provides the steel material for earth retaining suitable for the synthetic | combination structure wall body which concerns on the said Claim 1, and comprises steel earth retaining wall by arrange | positioning many in parallel in the horizontal direction. A steel material, wherein a perforated steel plate gibber extending in the axial direction of the steel material is provided in advance on the surface of the steel material before placing .
[0031]
That is, by installing a perforated steel plate diver in advance as a steel material for earth retaining, in the field construction, the installation of the divel is completed simultaneously with the placement of the steel earth retaining wall. Further, by using this perforated steel plate gibel, it is possible to fix and lock a shear reinforcing bar and to transmit stress.
[0032]
The steel pipe sheet pile according to claim 6 provides a more specific form of the steel material for earth retaining according to claim 5, and is provided with a perforated steel plate divel extending in the axial direction in advance on one side before placing. It can be used for the composite structure wall according to claim 2.
[0033]
The grooved steel sheet pile according to claim 7 also provides a more specific form of the steel material for earth retaining according to claim 5, and is provided with a perforated steel plate diver extending in the axial direction in advance on one side before placing. It can be used for the composite structure wall according to claim 3.
[0034]
Retaining steel material according to claim 8 also is intended to provide a more specific embodiment of the earth retaining steel material according to claim 5, to name a H-shaped cross-section with a web and flanges, the ends of the flanges It is a steel material for earth retaining having a joint, and is provided with a perforated steel plate gibber extending in the axial direction in advance on the outer surface of the flange before placing, and used for the composite structural wall according to claim 4. it can.
A composite structural wall according to a ninth aspect is the composite structural wall according to the first to fourth aspects, wherein a shear reinforcing bar is arranged in the concrete wall portion, and the bent end portion of the shear reinforcing bar is This is limited to the case where it is hooked in the hole of the perforated steel plate gibber.
A composite structural wall according to a tenth aspect is the composite structural wall according to any one of the first to fourth aspects, wherein a shear reinforcing bar is arranged in the concrete wall portion, and the bent end portion of the shear reinforcement is disposed in the hole. The case where it arrange | positions along the longitudinal direction of a perforated steel plate gibber is limited.
The composite structural wall according to claim 11 is the composite structural wall according to any of claims 1 to 4, wherein the end of the reinforcing bar extends from the reinforced concrete bottom plate engaging with the composite structural wall to the vicinity of the perforated steel plate gibber. Is bent substantially at a right angle, and the case where the end of the reinforcing bar is fixed along the longitudinal direction of the perforated steel plate gibber is limited.
The composite structural wall according to claim 12 is the composite structural wall according to any of claims 1 to 4, wherein the end of the reinforcing bar extends from the reinforced concrete bottom plate that engages with the composite structural wall to the vicinity of the perforated steel plate gibber. And the case where the anchor bars by which one end was fixed to the steel material for earth retaining which comprises the said steel earth retaining wall was made to continue using the lap joint.
Moreover, the composite structural wall according to claim 13 is the composite structural wall according to claims 1 to 4, wherein the reinforcing structural member extends from the reinforced concrete bottom plate engaging with the composite structural wall to the vicinity of the perforated steel plate gibber. The case where the edge part is being fixed to the steel material for earth retaining which comprises the said steel earth retaining wall is limited.
[0035]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows one embodiment of the composite structural wall of the present invention, and a steel earth retaining wall a made of a steel material 11 for earth retaining (corresponding to the steel pipe sheet piles of claims 2 and 6 in this example) The reinforced concrete wall b in which the reinforcing bars 3 are arranged is integrated through a perforated steel plate gibber 1 that is fixed to the back surface (excavation side) of the steel material 11 for earth retaining by welding or the like in advance.
[0036]
As shown in FIG. 1 (b), the perforated steel plate gibber 1 is formed by forming a large number of holes 1a in a strip-shaped steel plate, and is attached to a steel material 11 for earth retaining in advance, with a vibro hammer or hydraulic press-fitting. It can be placed in the ground with equipment.
[0037]
FIG. 2 shows one embodiment of the invention according to claims 3 and 7 of the present application, and a hat-shaped steel sheet pile, particularly a grooved steel sheet pile 21 called an asymmetric U-shaped steel sheet pile (hereinafter asymmetric). U-shaped steel sheet pile) is used, and a perforated steel plate gibber 1 is provided in a groove-shaped recess on one side thereof, and the steel earth retaining wall a and the reinforced concrete wall b are integrated.
[0038]
As shown in FIG. 2 (c), the asymmetric U-shaped steel sheet pile used in the present embodiment is formed with linear portions 23 at both ends of the groove portion 22, and asymmetric joints 24a that engage with each other at the ends. , 24b are provided.
[0039]
Unlike the general U-shaped steel sheet pile, this asymmetric U-shaped steel sheet pile can be connected with the concave portions of the groove-shaped portion 22 in the same direction as shown in FIG. 2 (a). Construction that is used effectively is also possible, and since the straight portion 23 is provided, this portion can be grasped and press-fitted with a hydraulic press-fitting device. Further, as another effect of the straight portion, it is possible to drive straight without causing any deviation around the axis with respect to the resistance from the ground that is received at the time of placing.
[0040]
FIG. 3 shows another embodiment of the invention according to claims 3 and 7 of the present application, and an asymmetric U-shaped steel sheet pile 21 is used as in the embodiment of FIG. In the embodiment of FIG. 2, the straight portion 23 and the joints 24a and 24b side are located within the thickness of the composite structure wall body, whereas in the embodiment of FIG. 3, the groove portion 22 side is the thickness of the composite structure wall body. It differs in that it is located inside and the perforated steel plate diver 1 is fixed to the bottom rear surface of the groove portion 22.
[0041]
When the asymmetrical U-shaped steel sheet pile 21 as shown in FIGS. 2 and 3 is used for the steel retaining wall a, the inner side of the asymmetrical U-shaped steel sheet pile 21 when resisting a bending moment as a composite structural wall body. Since a tensile force acts outside the neutral shaft located in the vicinity, the concrete filled therein does not contribute to the structural strength. The asymmetrical U-shaped steel sheet pile 21 having a smaller portion than a normal U-shaped steel sheet pile can be made inexpensive by reducing this useless concrete.
[0042]
FIG. 4: shows the connection state about one Embodiment of the steel material for earth retaining which concerns on Claim 8 for using for the synthetic | combination structure wall body which concerns on Claim 4 of this application. That is, a steel earth retaining wall a is formed by using an H-shaped cross-section steel material 31 having male and female joints 32a and 32b at the end of the flange as a steel material for earth retaining, and connecting them.
[0043]
In the figure, a reinforced concrete wall is omitted, but a perforated steel plate dowel 1 is provided on the upper flange side in the figure where the reinforced concrete wall is located. The perforated steel plate gibber 1 may be welded, or may be integrally formed with the H-shaped cross-section steel material 31 and then a hole is drilled, and the mounting method of the perforated steel plate gibber 1 is not particularly limited.
[0044]
In this example, each H-shaped cross-section steel material 31 is provided with one perforated steel plate gibber 1, but two or more in parallel may be provided. It is also possible to dispose a plurality of perforated steel plate gibels 1 having an appropriate length also in the axial direction of the H-section steel section steel material 31 continuously or discretely. The same applies to other embodiments shown in the accompanying drawings.
[0045]
Moreover, if a water stop material is used for the joint portion of the joints 32a and 32b, the water stop can be further increased.
[0046]
Fig.5 (a)-(c) shows the variation of the steel material for earth retaining which concerns on Claim 5 of this application.
[0047]
FIG. 5 (a) shows a steel plate 41 for earth retaining, in which an asymmetric U-shaped steel sheet pile 41a and an H-shaped steel 41b are integrated, and a perforated steel plate gibber 1 is mounted in the recess of the asymmetric U-shaped steel sheet pile 41a on the concrete placing side. This is the case.
[0048]
FIG. 5 (b) shows an asymmetric U-shaped steel sheet pile 42a and a CT-shaped steel 42b integrated as a steel material 42 for earth retaining, and a perforated steel plate gibber 1 is mounted in the recess of the asymmetric U-shaped steel sheet pile 42a on the concrete placing side. This is the case.
[0049]
FIG. 5C also shows the case where the asymmetrical U-shaped steel sheet pile 43a and the CT-shaped steel 43b are integrated as the steel material 43 for retaining the earth, and the perforated steel plate gibber 1 is attached. The direction of the steel sheet pile is reversed.
[0050]
In this way, by using a steel with a large cross-section obtained by assembling and integrating an asymmetric U-shaped steel sheet pile and H-shaped steel or CT-shaped steel, it is possible to further increase the resistance to bending of the wall body, Application to structures is possible. Moreover, it can be used as a self-supporting earth retaining wall at the time of temporary installation, and it is possible to eliminate the need for a cut beam and an upset.
[0051]
Fig.6 (a)-(d) shows the variation of the steel material for earth retaining concerning Claim 7 of this application.
[0052]
FIG. 6 (a) shows a plurality of projections 51b for increasing adhesion to concrete inside a concave portion of a normal grooved steel sheet pile (U-shaped steel sheet pile) 51a, and a perforated steel plate gibel 1 as a steel material 51 for retaining earth. This is the case.
[0053]
The protrusion 51b may be integrally formed in advance or may be attached later by welding or the like, and the attachment method and the like are not particularly limited.
[0054]
FIG. 6B shows a case in which a protrusion 52b for increasing adhesion to concrete and a perforated steel plate gibber 1 are attached to the back side of the concave portion of a normal grooved steel sheet pile 52a as the steel material 52 for earth retaining. The reinforced concrete wall is formed on the side where the protrusions 52b and the perforated steel plate gibber 1 are provided.
[0055]
In addition, the steel materials 51 and 52 for earth retaining of FIG. 6 (a), (b) are driven by combining alternately like the construction of a normal channel steel sheet pile.
[0056]
FIG. 6C shows a case in which the protrusions 53b and 53c and the perforated steel plate gibel 1 are attached to one side (lower side in the figure) of the asymmetric U-shaped steel sheet pile 53a as the steel material 53 for earth retaining.
[0057]
The usage pattern is the same as that of the embodiment of FIG. 2, and by having the protrusions 53b and 53c, the adhesion performance with concrete is improved and the integrity of the steel retaining wall and the reinforced concrete wall is enhanced.
[0058]
FIG. 6D shows the case where the projections 54b and 54c and the perforated steel plate gibber 1 are attached to one side (the upper side in the figure) of the asymmetric U-shaped steel sheet pile 54a as the steel material 54 for retaining.
[0059]
The usage pattern is the same as that of the embodiment of FIG. 3, and by having the protrusions 54b and 54c, the adhesion performance with concrete is improved, and the integrity of the steel retaining wall and the reinforced concrete wall is enhanced.
[0060]
FIG. 7 shows an example in which reinforcing bars are arranged as another embodiment of the composite structural wall of the present invention.
[0061]
FIG. 7 shows an example in which reinforcing bars are arranged as another embodiment (corresponding to claim 9) of the composite structural wall of the present invention.
[0062]
By adopting such a configuration, between the steel retaining wall a composed of the retaining steel material 11 to which the perforated steel plate gibber 1 is attached and the reinforced concrete wall b with the shear-resisting reinforcing bar 4 disposed therein. Therefore, the stress transmission is smooth, and the integrity of the composite structure wall can be improved.
[0063]
Further, it is only necessary to hook the bent end portion of the shear reinforcing bar 4 serving as a detent to the hole 1a of the perforated steel plate gibber, which improves workability and is advantageous in positioning and holding the reinforcing bar.
[0064]
FIG. 8 shows another example (corresponding to claim 10) when reinforcing bars are arranged, as in the embodiment of FIG. In this example, the end portion of the shear reinforcement reinforcing bar 4 is bent obliquely and disposed along the perforated steel plate gibber 1. The processing of the shear reinforcement bar 4 itself is shown in FIG. It is simple compared with the case of form.
[0065]
FIG. 9 shows an example (corresponding to claim 11) of the connection between the composite structural wall of the present invention, in which the steel earth retaining wall a and the reinforced concrete wall b are integrated, and the reinforced concrete bottom slab. 5 is extended to the vicinity of the perforated steel plate gibber 1 provided on the steel retaining wall a, the end thereof is bent at a substantially right angle, and is fixed along the perforated steel plate gibber 1, The bottom plate c is integrated.
[0066]
FIGS. 10 (a) to 10 (c) show variations of the connection between the composite structural wall of the present invention and the reinforced concrete bottom slab (FIG. 10 (a) shows claims 12, FIG. 10 (b) , (c ) . ) Corresponds to claim 13).
[0067]
In the example of FIG. 10A, the anchor bars 6 are arranged from the bottom plate c toward the composite structural wall, and one end of the anchor bars 6 is fixed to the steel material 11 for earth retaining by stud welding 7 or the like. The reinforcement 6 and the bottom plate reinforcement 5 are made continuous using a lap joint.
[0068]
In the example of FIG. 10 (b), the reinforcing bar 5 of the bottom plate c is extended and its end is fixed to the steel material 11 for earth retaining by stud welding 7 or the like.
[0069]
In the example of FIG. 10 (c), the reinforcing bar 5 of the bottom slab c is extended and its end is welded and fixed to a connector 8 made of a steel plate or the like fixed to the steel material 11 for welding.
[0070]
【The invention's effect】
The composite structural wall of the present invention is a composite structural wall composed of a steel earth retaining wall and a reinforced concrete wall, which are integrated via a perforated steel plate gibel extending in the vertical direction of the steel earth retaining wall. Yes, it can be constructed in a state where a perforated steel plate gibber as a slip stopper is previously attached to a steel sheet pile or the like which is a constituent member of a steel earth retaining wall.
[0071]
Therefore, the work of excavating the inside of the retaining wall and fixing it by welding or the like after excavating the inside of the retaining wall as in the case of the conventional stud gibber becomes unnecessary, and the labor saving of the field work and the shortening of the construction period can be achieved.
[0072]
In addition, the installation of the steel material for earth retaining with the perforated steel plate gibber attached can be performed by vibro hammer or press-fitting by a hydraulic press-fitting device, and there are many advantages in terms of workability. .
[0073]
In addition, by passing a reinforcing bar such as a shear reinforcement through the hole in the perforated steel plate gibber or by locking the end of the bar, a smooth stress transfer between the steel retaining wall and the reinforced concrete is achieved. be able to.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B show an embodiment of a composite structure wall according to the present invention, in which FIG. 1A is a vertical cross-sectional view of the composite structure wall, and FIG. 1B is a perspective view of a perforated steel plate diver.
FIGS. 2A and 2B show an embodiment of the invention according to claims 3 and 7 of the present application, in which FIG. 2A is a horizontal sectional view of a composite structural wall body, FIG. 2B is a vertical sectional view, and FIG. It is a material axis perpendicular direction sectional view of a slotted steel sheet pile (asymmetrical U type steel sheet pile) provided with a perforated steel sheet gibber used in this embodiment.
FIGS. 3A and 3B show another embodiment of the invention according to claims 3 and 7 of the present application, in which FIG. 3A is a horizontal sectional view of a composite structural wall body, and FIG.
FIG. 4 is a plan view showing a connected state of an embodiment of a steel material for earth retaining according to claim 8 for use in a composite structural wall according to claim 4 of the present application;
FIGS. 5A to 5C are plan views showing variations of the steel retaining material according to claim 5 of the present application.
6 (a) to (d) are plan views showing variations of the steel material for earth retaining according to claim 7 of the present application. FIG.
7A and 7B show another embodiment of the composite structure wall according to the present invention, in which FIG. 7A is a vertical sectional view of the composite structure wall, and FIG.
8A and 8B show still another embodiment of the composite structure wall of the present invention, in which FIG. 8A is a vertical sectional view of the composite structure wall, and FIG.
FIG. 9 is a vertical sectional view showing an example of the engagement between the composite structural wall of the present invention and the reinforced concrete bottom slab.
FIGS. 10A to 10C are vertical cross-sectional views showing variations of the connection between the composite structural wall of the present invention and the reinforced concrete bottom slab.
[Explanation of symbols]
a ... Steel retaining wall, b ... Reinforced concrete wall, c ... Bottom plate,
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Perforated steel plate gibber, 1a ... Hole, 2 ... Concrete, 3 ... Reinforcement bar, 4 ... Shear reinforcement reinforcing bar, 5 ... Bottom plate reinforcement, 6 ... Anchor reinforcement, 7 ... Welding, 8 ... Connector,
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Steel pipe sheet pile, 21 ... Asymmetrical U-shaped steel sheet pile, 22 ... Channel-shaped part, 23 ... Straight part, 24a, 24b ... Joint, 31 ... H-shaped cross-section steel material, 32a, 32b ... Joint,
41, 42, 43, 51, 52, 53, 54 ... Steel material for earth retaining

Claims

A steel retaining wall formed by placing structural members of a steel retaining wall provided with a perforated steel plate diver extending in the vertical direction in advance, and a concrete wall formed on one side of the steel retaining wall , composite structure wall, characterized in that it is integrated through the perforated steel dowel.

2. The composite structural wall according to claim 1, wherein the steel earth retaining wall is formed by a number of steel pipe sheet piles provided with a perforated steel plate diver extending in the axial direction in advance on one side.

2. The composite structural wall according to claim 1, wherein the steel earth retaining wall is formed by a number of channel steel sheet piles each having a perforated steel plate diver extending in the axial direction on one side in advance .

The synthetic steel retaining wall according to claim 1, wherein the steel retaining wall is formed of a number of H-shaped retaining steel members provided with perforated steel plate gibbles extending in the axial direction in advance on a flange surface. Structural wall.

A steel material that constitutes a steel retaining wall by being arranged in parallel in the lateral direction, and is provided with a perforated steel plate diver that extends in the axial direction of the steel material in advance on the surface of the steel material before placing . Steel material for earth retaining.

A steel pipe sheet pile in which a perforated steel plate gibber extending in the axial direction is provided in advance on one side before placing .

A grooved steel sheet pile in which a perforated steel plate gibber extending in the axial direction is provided in advance on one side before placing .

Name the H-shaped cross-section with a web and flanges, a braced steel material having a joint end portion of the flange, the perforated steel dowel extending advance axially to the flange outer surface of the punching設前 is provided Steel material for earth retaining.

The composite structural wall according to any one of claims 1 to 4, wherein a shear reinforcement bar is arranged on the concrete wall portion, and a bent end portion of the shear reinforcement bar is the perforated steel plate gibber. A synthetic structural wall that is hooked in a hole in the wall.

The composite structural wall body according to any one of claims 1 to 4, wherein a shear reinforcement bar is arranged in the concrete wall portion, and a bent end portion of the shear reinforcement is formed on the perforated steel plate gibel. A synthetic structural wall characterized by being arranged along the longitudinal direction.

The composite structural wall according to any one of claims 1 to 4, wherein an end portion of a reinforcing bar extending from a reinforced concrete bottom plate engaging with the composite structural wall to the vicinity of the perforated steel plate gibel is bent at a substantially right angle. A composite structural wall, wherein the end of the reinforcing bar is fixed along the longitudinal direction of the perforated steel plate gibber.

The composite structural wall according to any one of claims 1 to 4, wherein an end portion of a reinforcing bar extending from a reinforced concrete bottom plate that engages with the composite structural wall to the vicinity of the perforated steel plate gibel, and the steel A composite structural wall characterized in that anchor bars, one end of which is fixed to a steel material for earth retaining that constitutes the earth retaining wall, are made continuous using a lap joint.

The composite structural wall according to any one of claims 1 to 4, wherein an end portion of a reinforcing bar extending from a reinforced concrete bottom plate engaging with the synthetic structural wall to the vicinity of the perforated steel plate gibber is made of the steel. A composite structural wall body, which is fixed to a steel material for earth retaining that constitutes the earth retaining wall.