JP3613985B2 - 画像処理装置および投写型表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力される画像信号によって表される画像を縮小または拡大して表示するための画像処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ等の画像発生装置から出力される画像信号によって表される画像のサイズ(解像度)は、640×480画素、800×600画素、1024×780画素、1280×1024画素など、多種多用化している。一方、直視型表示装置の表示デバイスとして、あるいは、投写型表示装置の光変調装置として利用されている液晶装置やDMD(ディジタルマイクロミラーデバイス)などの電気光学デバイスは、特定の画像表示サイズを有しており、その表示サイズ以上の大きさの画像をそのまま表示することはできない。従って、このような電気光学デバイスを用いた画像表示装置においては、上記のような種々のサイズを有する画像を表示するために、あらかじめ画像の全体を縮小あるいは拡大して、表示可能なサイズに調整する処理が行われている。また、入力される画像を、電気光学デバイスの表示画面全体のうち1部の画面、いわゆるウインドウに表示させるような場合にも、入力される画像を縮小あるいは拡大して、ウインドウに表示可能なサイズに調整する処理が行われる。
【0003】
画像の縮小あるいは拡大には、2×2画素のマトリクス演算を用いた線形補間による方法が一般的に用いられている。図12は、画像を縮小あるいは拡大するために用いられる従来の縮小/拡大処理部について示す説明図である。この縮小/拡大処理部1000は、ラインバッファ部1010と、画像補間演算部1020とを備えている。ラインバッファ部1010は、3つのラインバッファ1011,1012,1013と、ラインバッファ制御部1014とを備えている。画像補間演算部1020は、2×2画素のマトリクス演算回路を備えており、縮小または拡大される前の元の画像(以下、「原画像」と呼ぶこともある。)に対する縮小率または拡大率に応じて補間処理を実行し、補間画像データPCを出力する。従って画像補間演算部1020には2ラインの画像データがほぼ同じタイミングで入力される必要がある。
【0004】
ラインバッファ部1010は、1ラインの各画素ごとに順に入力される原画像データPDを2ラインの各画素ごとに出力される画像データに変換する。3つのラインバッファ1011,1012,1013のそれぞれは、入力される画像データPDの1ライン分を記憶する記憶容量を有しており、ラインバッファ制御部1014によって順に選択されて、1ライン分の画像データを順に書き込む。例えば、第1のラインバッファ1011が選択されて、1ライン目の画像データが書き込まれる。次に、第2のラインバッファ1012が選択されて、2ライン目の画像データが書き込まれる。続いて、第3のラインバッファ1013が選択されて、3ライン目の画像データが書き込まれる。そして、再び第1のラインバッファ1011が選択されて4ライン目の画像データが書き込まれる。ラインバッファ制御部1014によって、この動作が繰り返し実行される。ここで、第3のラインバッファ1013に画像データが書き込まれる際に、第1と第2のラインバッファ1011,1012には、すでに1ライン目と2ライン目の画像データが書き込まれている。ラインバッファ制御部1014は、第3のラインバッファ1013に3ライン目の画像データを書き込むとともに、第1と第2のラインバッファ1011,1012から1ライン目と2ライン目の画像データを書き込まれた順に読み出す。このようにして、2ライン分の画像データがほぼ同じタイミングで画像補間演算部1005に順に入力される。
【0005】
上記のように、従来の縮小/拡大処理部1000は、3つのラインバッファを備え、3つのラインバッファのうち1つに1ライン分の画像データを書き込むとともに、他の2つのラインバッファに書き込まれている2ライン分の画像データを読み出して画像補間演算部1020によって、補間画像データを生成する。これにより、縮小率または拡大率に応じた画像を生成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記縮小/拡大処理部1000において、入力される画像データによって表される画像の解像度が高くなるに応じて、ラインバッファ部1010に入力される画像データの速度は高速になる。このため、各ラインバッファ1011,1012,1013に1ライン分の画像データを書き込むための速度も高速にしなければならず、各ラインバッファ1011,1012,1013には、より高速動作可能なメモリが必要となる。しかし、より高速なメモリはより高額であり、また、消費電力も増加するという問題がある。従って、縮小/拡大を行う回路部に使用するラインバッファの動作速度をなるべく低減したいという要望があった。
【0007】
また、通常、縮小/拡大処理部は、他の種々の画像処理部とともに、集積化する場合が多い。一般に、メモリは回路規模が大きいので、ラインバッファの記憶容量は少ないほうが好ましい。また、集積化せずに市販のメモリを使用する場合も、装置の小型化、低消費電力化するために、ラインバッファの記憶容量は少ないほうが好ましい。これらの理由から、従来は、縮小/拡大を行う回路部に使用するラインバッファの記憶容量をなるべく低減したいという要望があった。なお、このような問題は、電気光学デバイスを用いた画像表示装置に限らず、このような縮小/拡大処理を行う回路部を有する他の種類の画像表示装置においても同様であった。
【0008】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、縮小/拡大処理を行う回路部に用いられるラインバッファの動作速度を従来よりも低速動作可能とすることを第1の目的とする。また、ラインバッファの記憶容量を従来よりも低減することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の画像処理装置は、
原画像を表す原画像データを処理することによって、前記原画像を拡大または縮小した調整画像を表す調整画像データを作成する画像処理装置であって、
入力される1ライン分の原画像データである現行ライン画像データを蓄積しつつ、前記現行ライン画像データとともに、前記現行ライン画像データの1ライン前の原画像データである先行ライン画像データを出力するラインバッファ部と、前記現行ライン画像データと前記先行ライン画像データとを所望の拡大率または縮小率に応じて演算することによって前記調整画像データを生成する画像補間演算部と、を備え、
前記ラインバッファ部は、
前記原画像データの1ラインの1/N(Nは2以上の整数)の画素分に相当する前記先行ライン画像データをそれぞれ蓄積するN個の部分ラインバッファと、
前記N個の部分ラインバッファのうちの1つを1画素のタイミングごとに順に切り換えつつ選択して、選択された部分ラインバッファから前記先行ライン画像データを出力するとともに、前記選択された部分ラインバッファに前記現行ライン画像データを蓄積するラインバッファ制御部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の投写型表示装置は、
スクリーン上に画像を投写して表示する投写型表示装置であって、
原画像を表す原画像データを処理することによって、前記原画像を拡大または縮小した調整画像を表す調整画像データを作成する画像処理装置と、
前記調整画像データに基づいて画像表示信号を生成する画像表示信号生成部と、
前記画像表示信号に応じて画像を形成する光を射出する電気光学デバイスと、
前記電気光学デバイスから射出された光を投影する投写光学系と、備える。ここで、前記画像処理装置は、上記本発明の画像処理装置に相当する。
【0011】
本発明の画像表示装置および投写型表示装置において、各部分ラインバッファは、現行ライン画像データのN画素に1回のタイミングごとに選択されるので、現行ライン画像データの1画素のタイミングごとに選択される場合の動作速度に比べて1/N倍低速な動作速度で動作することができる。
【0012】
なお、前記部分ラインバッファは、
前記画像処理装置に入力可能な原画像データ形式のうちで、1ラインの画素数が最も大きな原画像データ形式における1ライン分の画素数の1/N以上で、かつ、1ライン未満の蓄積容量を有する、ことが好ましい。
【0013】
上記画像処理装置および投写型表示装置によれば、画像の縮小/拡大処理を行う回路部に用いられるラインバッファの蓄積容量を従来よりも低減することができる。特に、1ラインの画素数が最も大きな原画像データ形式における1ライン分の画素数の1/Nとすれば、1ラインの画素数が最も大きな原画像データ形式における1ライン分の蓄積容量を備えるだけで、画像の縮小/拡大処理を行う回路を構成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
A.投写型表示装置の全体構成:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、この発明の実施例としての投写型表示装置の構成を示すブロック図である。この投写型表示装置100は、画像変換部110と、AD(アナログ−デジタル)変換部120と、縮小処理部130と、画像処理制御部140と、メモリ150と、拡大処理部160と、光変調装置である液晶ディスプレイパネル180と、この液晶ディスプレイパネル180での光変調を制御する液晶ディスプレイ駆動部170と、照明光学系190と、投写光学系200と、を備えている。
【0015】
画像変換部110は、入力された画像信号PSに応じて、AD変換部120に入力可能な画像信号や、水平同期信号HD1および垂直同期信号VD1等を出力する。例えば、パーソナルコンピュータ等から出力されるコンポーネント画像信号(R,G,Bの画像信号と、水平同期信号と、垂直画像信号)が入力される場合には、R,G,Bの画像信号RGBSをAD変換部120に向けて出力し、水平同期信号HD1および垂直画像信号VD1を画像処理制御部140に向けて出力する。また、ビデオレコーダやテレビから出力されるコンポジット画像信号(輝度信号と色信号と同期信号とが重畳された画像信号)が入力される場合には、コンポジット画像信号から水平同期信号HD1および垂直同期信号VD1と、奇数フィールドの画像信号か偶数フィールドの画像信号かを示すフィールド信号FDと、を分離して画像処理制御部140に向けて出力し、R,G,Bの画像信号RGBSを分離してAD変換部120に向けて出力する。
【0016】
画像信号RGBSは、AD変換部120においてデジタル画像信号DV0に変換されて、縮小処理部130に入力される。AD変換部120は、画像信号RGBSに含まれるR,G,Bそれぞれの画像信号をAD変換する。従って、デジタル画像信号DV0は、R,G,Bそれぞれのデジタル画像信号を含んでいる。なお、AD変換に用いられるサンプリングクロック信号DCLK1は、画像処理制御部140から供給される。
【0017】
縮小処理部130は、画像処理制御部140から供給される縮小制御信号CTL1に応じて、デジタル画像信号DV0に含まれるR,G,Bそれぞれの画像データを縮小処理し、縮小画像データDV1として出力する。縮小画像データDV1は、画像処理制御部140を介してメモリ150に記憶される。メモリ150に記憶された縮小画像データDV1は、画像処理制御部140を介して読み出され、拡大処理部160に供給される。
【0018】
拡大処理部160は、画像処理制御部140から供給される拡大制御信号CTL2に応じて、メモリ150から読み出された縮小画像データDV1を拡大処理して拡大画像データDV2を出力する。
【0019】
液晶ディスプレイ駆動部170は、この拡大画像データDV2で表される画像を、垂直同期信号VD2と、水平同期信号HD2と、ドットクロック信号DCLK2とに応じて液晶ディスプレイパネル180の各画素を駆動することにより、入射光を光変調し、液晶ディスプレイパネル180によって表示させる。なお、垂直同期信号VD2と、水平同期信号HD2と、ドットクロック信号DCLK2とは、画像処理制御部140から供給される。なお、液晶ディスプレイパネル駆動部170は、後述する液晶パネルディスプレイ180の基板上に一体的に形成されても構わない。
【0020】
照明光学系190からの光を入射する液晶ディスプレイパネル180において形成される画像の光束は、投写光学系200によりスクリーンSC上に投写される。すなわち、照明光学系190から射出し液晶ディスプレイパネル180に入射した光が、液晶ディスプレイパネル180に与えられた画像データに従って変調され、液晶ディスプレイパネル180からの射出光が投写光学系200によってスクリーンSC上に投射され、スクリーンSC上に画像が表示される。なお、本実施例における液晶ディスプレイパネル180が、本発明の電気光学デバイスに相当する。なお、照明光学系190の光をR光,G光,B光に分離して、それぞれの色光を液晶ディスプレイパネル180によりR,G,Bのそれぞれの画像データに応じて変調し、変調後の色光を合成して投写光学系200から投写する場合には、図1の130,140,150,160,170,180の各構成は、色毎に設けられ、各色の画像データ毎にデータ処理され、それぞれの液晶ディスプレイパネル180により各色光が光変調される。
【0021】
画像処理制御部140は、各回路部110,120,130,160,170における処理条件を記憶するレジスタを備えており、各回路部の処理条件は図示しないCPUから与えられてこのレジスタに記憶される。画像処理制御部140は、このレジスタに記憶された処理条件に基づいて各回路部で用いられる制御信号を生成する。例えば、投写型表示装置に入力される画像信号によって表される画像のサイズ、画像信号の仕様、液晶ディスプレイパネル180の実際の表示サイズ(パネルの表示解像度、または表示ウインドウのサイズなど)がレジスタに記憶される。画像変換部110からメモリ150までの各回路部においては、ドットクロック信号DCLK1を基準に各制御信号が生成される。このドットクロック信号DCLK1は、水平同期信号HD1に基づいて図示しないPLL回路によって生成される。また、メモリ150から液晶ディスプレイパネル180までの各回路部においては、ドットクロック信号DCLK2を基準に各制御信号が生成される。このドットクロック信号DCLK2は、液晶ディスプレイパネル180に画像を表示するために好ましい水平同期信号HD2と、垂直同期信号VD2に基づいて決定される。
【0022】
また、画像処理制御部140は、縮小処理部130から供給された縮小画像データDV1をメモリ150へ書き込み、メモリ150に書き込まれた縮小画像データDV1を読み出して拡大処理部160に供給する。
【0023】
この投写型表示装置100は、縮小処理部130と拡大処理部160とを備えているので、それぞれの縮小率や拡大率を組み合わせることにより種々の縮小あるいは拡大処理を行うことができる。例えば、入力される画像データによって表される画像のサイズが液晶ディスプレイパネル180における表示画面サイズよりも大きい場合には、あらかじめ縮小処理部130によってある程度小さな縮小画像を生成してメモリ150に記憶させておき、拡大処理部160によって液晶ディスプレイパネル180に表示させたい種々の画像サイズに拡大して表示させることができる。
【0024】
図1に示す投写型表示装置100は、1つのアナログ画像信号PSのみが画像変換部110に入力されている場合を示しているが、複数の画像信号が入力されるように構成し、そのうち1つを選択して処理されるようにしてもよい。また、図示しないCPUを介して供給されるディジタル画像信号が縮小処理部130に入力されるようにしてもよい。
【0025】
B.縮小処理部130の構成と動作:
図2は、縮小処理部130の構成を示すブロック図である。縮小処理部130は、ラインバッファ部320と、画像補間演算部340とを備えている。これらの各回路は、RGBの各色ごとに設けられており、各色ごとに縮小処理が行われる。画像補間演算部340は、後述する2×2画素のマトリクス演算回路を有している。図3は、画像補間演算部340における補間処理の概略を示す説明図である。図3は、4×4画素の画像を3×3画素の画像に縮小する場合を示しており、O(i,j)(i,jは1〜4の整数)は、縮小処理前の原画像におけるj番目のラインのi番目の画素の画素データ(原画素データ)を示している。P(n,m)(n,mは1〜3の整数)は、縮小処理後の縮小画像(調整画像)のm番目のラインのn番目の画素データ(縮小画素データ)を示している。例えば、縮小画素P(2,2)は、原画像の4つの原画素O(2,2),O(3,2),O(2,3),O(3,3)に囲まれた位置の画素に相当する。画像補間演算部340は、4つの原画素O(2,2),O(3,2),O(2,3),O(3,3)の画素データから縮小画素P(2,2)の画素データを補間する。従って、画像補間演算部340には、2×2画素のマトリクス演算を実行するために、ラインバッファ部320から2ライン分の画像信号がほぼ同じタイミングで入力される。すなわち、ラインバッファ部320は、入力されている1ライン分の画像データ(現行ライン画像データ)とともに、その1ライン前の画像データ(先行ライン画像データ)を、現行ライン画像データの1画素ごとのタイミングで出力する。
【0026】
ラインバッファ部320は、図3に示すように、2つの部分ラインバッファ322,324と、ラインバッファ制御部326とを備えている。図4は、ラインバッファ制御部326によって実行される2つの部分ラインバッファ322,324の書込と読出のタイミングを示すタイミングチャートである。図4(a)はAD変換部から供給される画像信号(現行ライン画像データ)DV0を示し、図4(f)はラインバッファ部320から出力される遅延画像信号(先行ライン画像データ)DDV0を示している。図4(b)および(c)は、部分ラインバッファ322に供給されるアドレス信号(アドレスデータ)322ADおよび書込/読出制御信号322R/Wを示している。図4(d)および(e)は、部分ラインバッファ324に供給されるアドレス信号(アドレスデータ)324ADおよび書込/読出制御信号324R/Wを示している。
【0027】
図4(a)に示すように、2つの部分ラインバッファ322,324には、AD変換部120から出力された現行ライン画像データDV0が供給されている。なお、図の(1,j),(2,j)…は、(j番目のラインの1番目の画素データ),(j番目のラインの2番目の画素データ),…を示している。図4(b)に示すように、第1の部分ラインバッファ322のアドレスは、1画素目の画像データDV0が入力されるタイミングT1よりも画像データDV0の1画素の周期Tcに相当する期間だけ前の時点から入力されており、1画素周期Tcのほぼ2倍の期間2Tcだけそのアドレスが保持されている。そして、図4(c)に示すように、アドレスデータ322ADの保持周期2Tcのうち、前半の期間において1ライン前の画像データ(先行ライン画像データ)O(1,j−1),O(3,j−1),…の読出が実行され、後半の期間において入力された画像データ(現行ライン画像データ)O(1、j),O(3,j),…の書込が実行される。
【0028】
一方、第2の部分ラインバッファ324のアドレスは、図4(d)に示すように、1画素目の画像データDV0が入力されるタイミングT1の時点から入力されており、1画素周期Tcのほぼ2倍の期間2Tcだけそのアドレスが保持されている。そして、図4(e)に示すように、アドレスデータ324ADの保持周期2Tcのうち、前半の期間において1ライン前の画像データ(先行ライン画像データ)O(2,j−1),O(4,j−1),…の読出が実行され、後半の期間において入力された画像データ(現行ライン画像データ)O(2、j),O(4,j),…の書込が実行される。
【0029】
従って、第1の部分ラインバッファ322における画像データの読出と書込に対して、第2の部分ラインバッファ324における画像データの読出と書込は、1画素周期Tcにほぼ等しい期間だけずれている。すなわち、第1の部分ラインバッファ322に画像データが書き込まれているときは、第2の部分ラインバッファ324から画像データが読み出され、第1の部分ラインバッファ322から画像データが読み出されているときは、第2の部分ラインバッファ324に画像データが書き込まれている。これにより、ラインバッファ部320に入力される画像データDV0は、1画素ごとに第1と第2の部分ラインバッファ322,324に交互に書き込まれることになり、また、2つの部分ラインバッファ322,324に書き込まれている画像データが1画素ごとに交互に読み出されることになる。この結果、ラインバッファ部320からは、図4(f)に示すように、図4(a)に示す画像データDV0よりも1ライン前の画像データである先行ライン画像データDDV0が同期して出力される。ここで、「2ライン分の画像データが『同期して』出力される」という文言は、同じクロックタイミングに応じて出力されていることを意味しており、2ライン上の同じ画素位置の画像データが同時に出力される必要はない。図4(f)に示す遅延画像データDDV0は、(a)に示す画像データDV0に対して期間Tcだけ早いタイミングで出力されているが、このずれは、画像補間演算部340に入力される際に、先に説明したドットクロック信号DCLK1に基づいてラッチすることにより吸収できるので、問題ではない。従って、ラインバッファ部320は、2ラインの画像信号をほぼ同じタイミングで画像補間演算部340に供給することができる。
【0030】
このように、2つの部分ラインバッファ322,324には、各ラインの画像データが1画素ごとに交互に書き込まれる。従って、1つの部分ラインバッファの記憶容量は、1/2ライン分の画素データを記憶するための記憶容量(蓄積容量)を備えていれば良く、ラインバッファ部320は、部分ラインバッファ322と324とを合わせて1ライン分の画素データの記憶容量を有していれば良い。具体的には、1つの部分ラインバッファは、入力され得る各種の画像信号形式のうちで、1ライン分の画素数が最も大きなものの1/2ライン分の記憶容量を備えていればよい。すなわち、ラインバッファ部320は、図12の従来例で用いられるメモリの1/3の記憶容量で構成することができ、従来例に比べて小規模な構成で縮小処理部130を実現することができる。
【0031】
図4からわかるように、部分ラインバッファ322,324それぞれの画像データの書込や読出の周期は、ラインバッファ部320に入力される原画像データやラインバッファ部320から出力される遅延画像データの周期に対して2倍の周期で実行することができる。従って、従来例で用いられるメモリに比べて1/2の速度で動作させることができる。これにより、従来例で用いられるメモリに比べて低速なメモリを使用することができるので、より安価に縮小処理部130を構成することができる。また、低消費電力化を図ることができる。
【0032】
なお、上記説明からわかるように、縮小処理部130が本発明の画像処理装置に相当する。
【0033】
C.画像補間演算部340の補間処理:
画像補間演算部340は、以下に説明するように、与えられた縮小率に応じて補間処理を実行する。
【0034】
C−1.水平方向の補間処理:
以下では、説明を容易にするため、4画素の画像を3画素の画像に縮小する場合を例に説明する。また、縮小前の画像を「原画像」と呼び、原画像内における画素を「原画像画素」と呼び、原画像内で定義された画素位置を「原画像画素位置」と呼ぶ。原画像画素位置の値は、整数に限らず、小数を含む値になる場合がある。また、縮小後の画像を「縮小画像」と呼び、縮小画像内における画素を「縮小画像画素」と呼び、縮小画像内で定義された画素位置を「縮小画像画素位置」と呼ぶ。
【0035】
図5は、縮小画像内の画素位置に対して原画像に基づいて補間される原画像内の画素位置および補間画素データを示す説明図である。
【0036】
一般に、画像を水平方向にα倍(αは1/2以上1以下の数)したときに、n番目の縮小画素として補間される原画像画素の位置(画素番号)xは、次の(1)式で与えられる。
【0037】
x=1+(1/α)・(n−1) …(1)
【0038】
α=3/4において、上記(1)式より、縮小画像画素の位置(画素番号)1,2,3に与えられる原画像画素の位置(画素番号)は、1,(2+1/3),(3+2/3)となる。
【0039】
また、原画像画素位置の値がxである原画像画素Px の画素データは、原画像画素位置がiと(i+1)である2つの原画像画素Pi ,Pi+1 の画素データから補間される。このとき、原画像画素Px の画素データは、次の(2)式に従って算出される。
【0040】
Px =kx ・Pi +(1−kx )・Pi+1 …(2)
【0041】
ここで、補正係数kx は、次の(3)式に示すように、i画素と(i+1)画素との間の距離に対するx画素と(i+1)画素との間の距離の割合を示している。
【0042】
Figure 0003613985
【0043】
また、原画像画素Px の補間に用いられる2つの原画像画素Pi ,Pi+1 の位置を示すパラメータiは、以下の(4)式で与えられる。
【0044】
i={INT[x]} …(4)
【0045】
このように、n番目の縮小画像画素に与えられる原画像画素の画素データは、上記の(1)式ないし(4)式を用いて求めることができる。例えば、図5に示すように、α=3/4において、縮小画像画素の位置(画素番号)1,2,3に与えられる補間画素データは、P1,(P1・2/3+P2・1/3),(P3・1/3+P4・2/3)となる。
【0046】
C−2.垂直方向の補間処理:
垂直方向の補間処理は、縮小の方向が垂直方向であることを除けば、水平方向の場合と同様に実行することができる。以下では、説明を容易にするため、4ラインの画像を3ラインの画像に縮小する場合を例に説明する。また、原画像内におけるラインを「原画像ライン」と呼び、原画像内で定義されたライン位置を「原画像ライン位置」と呼ぶ。原画像ライン位置の値は、整数に限らず、小数を含む値になる場合がある。また、縮小画像内におけるラインを「縮小画像ライン」と呼び、縮小画像内で定義されたライン位置を「縮小画像ライン位置」と呼ぶ。
【0047】
図6は、縮小画像内のライン位置に対して原画像に基づいて補間される原画像内のライン位置および補間ラインデータを示す説明図である。
【0048】
画像を垂直方向にβ倍(βは1/2以上1以下の数)したときに、m番目の縮小ラインとして補間される原画像ラインの位置(ライン番号)yは、(1)式と同様に次の(5)式で与えられる。
【0049】
y=1+(1/β)・(m−1) …(5)
【0050】
β=3/4において、上記(5)式より、縮小画像ラインの位置(ライン番号)1,2,3に与えられる原画像ラインの位置(ライン番号)は、1,(2+1/3),(3+2/3)となる。
【0051】
また、原画像ライン位置の値がyである原画像ラインLy のラインデータは、原画像ライン位置がjと(j+1)である2つの原画像ラインLi ,Li+1 の画素データから補間される。このとき、原画像ラインLx のラインデータは、(2)式と同様に次の(6)式に従って算出される。
【0052】
Ly =ky ・Li +(1−ky )・Li+1 …(6)
【0053】
ここで、補正係数ky は、次の(7)式に示すように、jラインと(j+1)ラインとの間の距離に対するyラインと(j+1)ラインとの間の距離の割合を示している。
【0054】
Figure 0003613985
【0055】
また、原画像ラインLx の補間に用いられる2つの原画像ラインLj ,Lj+1 の位置を示すパラメータj は、以下の(8)式で与えられる。
【0056】
j={INT[y]} …(8)
【0057】
このように、m番目の縮小画像ラインに与えられる原画像ラインのラインデータは、上記の(5)式ないし(8)式を用いて求めることができる。例えば、図6に示すように、β=3/4において、縮小画像ラインの位置(ライン番号)1,2,3に与えられる補間ラインデータは、L1,(L1・2/3+L2・1/3),(L3・1/3+L4・2/3)となる。
【0058】
C−3.水平方向および垂直方向の縮小に伴う補間処理:
以下では、説明を容易にするため、4×4画素の画像を3×3画素の画像に縮小する場合を例に説明する。図7は、水平方向および垂直方向にそれぞれ3/4倍に縮小した場合の縮小画像の各ライン上の各画素に与えられる補間画像データを示す説明図である。図のO(x,y)は、y番目の画像ライン上のx番目の原画像画素における画素データを示している。m番目の縮小画像ラインのn番目の縮小画像画素における画素データO(x,y)を示すパラメータであるx,yは、水平方向の倍率αと垂直方向の倍率βとに応じて上述した(1)式と(5)式とからそれぞれ算出される。
【0059】
各画素データを与える補間式は、上述した(2)式で与えられる水平方向の補間式と、(6)式で与える垂直方向の補間式とを組み合わせることによって作成することができる。図8は、画素O(x,y)の補間方法を示す説明図である。水平方向の補正係数kx (0≦kx ≦1)は、上述した(3)式で与えられる。垂直方向の補正係数ky (0≦ky ≦1)は、上述した(7)式で与えられる。また、y番目の画像ラインのx番目の画素データO(y,x)は、これを囲む4つの画素O(i,j),O(i,j+1),O(i+1,j),O(i+1,j+1)と、補正係数Kx ,Ky とから、次の(9)式により求めることができる。
【0060】
Figure 0003613985
【0061】
なお、(9)式において、ky =1とすれば(9)式は(2)式と等価である。すなわち、(9)式から水平方向のみの縮小におけるx番目の画像画素の補間画像データを求めることもできる。同様に、kx =1とすれば、垂直方向のみの縮小におけるy番目のラインの補間画像データを求めることもできる。
【0062】
なお、(9)式は、次の(10)式、(11a)〜(11d)式のように書き換えることができる。
【0063】
O(x,y)=K00・O(i,j)+K01・O(i+1,j)+K10・O(i,j+1)+K11・O(i+1,j+1) …(10)
K00=ky ・kx …(11a)
K01=ky ・(1−kx ) …(11b)
K10=(1−ky )・kx …(11c)
K00=(1−ky )・(1−kx ) …(11d)
【0064】
図2に示した画像補間演算部340は、(10)式の線形演算を実行するものである。すなわち、画像補間演算部340は、4つの係数K00,K01,K10,K11の設定に応じて、所定の縮小処理によって生成される縮小画像の各ライン上の各画素に与えられる画像データを生成することができる。
【0065】
図9は、水平および垂直方向に3/4倍に縮小する場合に用いられる係数K00,K01,K10,K11について示す説明図である。図のラインmおよび画素nは、縮小画像のライン(縮小画像ライン)および画素(縮小画像画素)を示している。m番目の縮小画像ラインのn番目の縮小画像画素を補正するときに使用される4つの画素O(i,j),O(i+1,j),O(i,j+1),O(i+1,j+1)を示すパラメータi,jは、(1)式と(4)式および(5)式と(8)式とに従って決定される。また、4つの補間係数K00,K01,K10,K00の値は、上述した(3)式と(7)式と(11a)〜(11d)式とに従って算出される。
【0066】
なお、上記のようにして水平方向や垂直方向に縮小された画像データは、メモリ150に一旦記憶される。そして、この記憶された縮小画像データがメモリ150から読み出されて表示される際に、拡大処理部160において拡大処理が実行される。例えば、画像を3/4倍に縮小して表示する際に、縮小処理部130で画像が3/4倍に縮小された場合には、拡大処理部160ではメモリ150から読み出された縮小画像が等倍処理される。
【0067】
C−4.画像補間演算部340の構成:
図10は、画像補間演算部340の構成を示すブロック図である。この画像補間演算部340は、補間演算部350と、ラッチ部360と、出力バッファ部362とを備えている。補間演算部350は、4つの乗算器351ないし354と、3つの加算器355ないし357を備えている。4つの乗算器351ないし354はそれぞれ、第1の画素O(i,j)と係数K00との乗算結果、第2の画素O(i+1,j)と係数K01との乗算結果、第3の画素O(i,j+1)と係数K10との乗算結果、第4の画素O(i+1,j+1)と係数K11との乗算結果を出力する。4つの乗算器351ないし354それぞれの乗算結果は、3つの加算器355ないし355によって加算されてラッチ部360に出力される。補間演算部350は、(10)式で示された補間演算(マトリクス演算)を実行する。なお、補間演算部350における処理は、図示した乗算器や加算器を用いるのでなく、CPU等のプロセッサによりソフトウエアに応じた演算処理を行ってもよい。
【0068】
ラッチ部360は、補間演算部350から出力された補間データを画像処理制御部140(図1)から供給されるイネーブル信号EnとラッチクロックLTCLKとに従ってラッチする。出力バッファ部362は、画像処理制御部140から供給される読出クロックRCLKに従って補間データを出力する。補間演算部350で実行される補間処理は、入力される4つの画素と4つの係数が入力されるごとに補間データをパイプライン式に生成する。例えば、縮小前の原画像を3/4倍に縮小するとすると、補間演算部350から出力される補間データの3回に1回は、無効な補間データである。ラッチ部360は、補間演算部350から不要な補間データが出力される場合には、画像処理制御部140から供給されるイネーブル信号Enによりラッチ動作を禁止するように動作し、縮小画像として有効な補間データのみをラッチするようにしている。なお、補間演算部350から出力される補間データが有効か否かは、(1)式および(5)式で与えられる画素位置xおよびライン位置yから容易に求めることができる。
【0069】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0070】
(1)上述のように、画像補間演算部340における補間処理は、水平方向および水平方向に等しい倍率で縮小する場合を例に説明している。しかし、水平方向の倍率αと垂直方向の倍率βは、それぞれ独立に1/2以上1以下の正の値に設定することができる。また、水平方向の倍率αと垂直方向の倍率βは、1以上の任意の正の値とすることも可能であり、図1の拡大処理部160を縮小処理部130と同様の構成とすることもできる。
【0071】
図11は、水平方向の倍率αを3/2とした場合に、拡大画像内の画素位置に対して原画像に基づいて補間される原画像内の画素位置および補間データを示す説明図である。拡大画像画素の位置(画素番号)1,2,3,4,5,…に与えられる原画像画素の位置は、上記(1)式より、1,(1+2/3),(2+1/3),3,(3+1/3),…となる。このとき、拡大画像画素の位置1,2,3,4,5,…に与えられる補間画素データは、上記(2)式ないし(4)式より、P1,(P1・1/3+P2・2/3),(P2・2/3+P3・1/3),P3,(P3・1/3+P4・2/3),…となる。すなわち、上記(1)式ないし(4)式を用いて水平方向の拡大処理を実行することができる。また、垂直方向の拡大や水平方向および垂直方向の拡大も上記(5)式ないし(8)式や(9)式等を用いて、同様に実行することができる。
【0072】
(2)また、ラインバッファ部320は、2つの部分ラインバッファを用いた場合を例に説明しているが、1/Nライン分の画像データを記憶するラインバッファをN個用いるようにしてもよい。このようにしても、用いられるメモリの記憶容量の総和は1ライン分の画像データの記憶容量で、ラインバッファ部を構成することができるので、従来に比べて小規模な構成で縮小処理部を実現することができる。また、N個のラインバッファそれぞれの書込や読出の動作速度を、ラインバッファ部に入力される画像データの速度の1/Nの速度とすることができる。従って、比較的動作速度の低いラインバッファを用いることができる。また、低消費電力化を図ることもできる。なお、部分ラインバッファは、メモリやシフトレジスタを用いて構成することができる。
【0073】
(3)また、画像補間演算部340は、(10)式を実現するための2行2列のマトリクス演算を例に示しているが、これに限定されるものではない。より高次の行列演算によるフィルタを用いても良い。また、スプラインやベジェ曲線による補間演算回路を用いるようにしてもよい。例えば、2つのラインの間にあるラインのデータを補間する場合に、さらにその上下のラインデータからこの2つのライン間の画像が上に凸か下に凸かを判断するようにする。この判断結果に応じて、上記補正係数を適切に変換させるようにしてもよい。このようにすればより精度のよい補間を行うことができる。
【0074】
(4)上記実施例は、投写型表示装置を例に説明しているが、電気光学デバイスを備える種々の直視型や投写型の画像表示装置にも同様に適用可能である。ここで、表示装置に用いる電気光学デバイスとしては、液晶パネルに限定されるものではなく、画像信号に応じて画像を形成する光を射出する種々の装置を利用することができる。例えば、エレクトロルミネッセンス,FED,プラズマディスプレイパネルやCRT、DMDなども利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例としての投写型表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】縮小処理部130の構成を示すブロック図である。
【図3】画像補間演算部340における補間処理について示す説明図である。
【図4】ラインバッファ制御部326によって実行される2つの部分ラインバッファ322,324の書込と読出のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図5】縮小画像内の画素位置に対して原画像に基づいて補間される原画像内の画素位置および補間画素データを示す説明図である。
【図6】縮小画像内のライン位置に対して原画像に基づいて補間される原画像内のライン位置および補間ラインデータを示す説明図である。
【図7】水平方向および垂直方向にそれぞれ3/4倍に縮小した場合の縮小画像の各ライン上の各画素に与えられる補間画像データを示す説明図である。
【図8】画素O(x,y)の補間方法を示す説明図である。
【図9】水平および垂直方向に3/4倍に縮小する場合に用いられる係数K00,K01,K10,K11について示す説明図である。
【図10】画像補間演算部340の構成を示すブロック図である。
【図11】水平方向の倍率αを3/2とした場合に、拡大画像内の画素位置に対して原画像に基づいて補間される原画像内の画素位置および補間データを示す説明図である。
【図12】画像を縮小あるいは拡大するために用いられる従来の縮小/拡大処理部について示す説明図である。
【符号の説明】
100…投写型表示装置
110…画像変換部
120…AD変換部
130…縮小処理部
140…画像処理制御部
150…メモリ
160…拡大処理部
170…液晶ディスプレイ駆動部
180…液晶ディスプレイパネル
190…照明光学系
200…投写光学系
320…ラインバッファ部
322…部分ラインバッファ
322AD…アドレスデータ
324…部分ラインバッファ
324AD…アドレスデータ
326…ラインバッファ制御部
340…画像補間演算部
350…補間演算部
351…乗算器
355…加算器
360…ラッチ部
362…出力バッファ部
1000…縮小/拡大処理部
1005…画像補間演算部
1010…ラインバッファ部
1011,1012,1013…ラインバッファ
1014…ラインバッファ制御部
1020…画像補間演算部

Claims (4)

  1. 原画像を表す原画像データを処理することによって、前記原画像を拡大または縮小した調整画像を表す調整画像データを作成する画像処理装置であって、
    入力される1ライン分の原画像データである現行ライン画像データを蓄積しつつ、前記現行ライン画像データとともに、前記現行ライン画像データの1ライン前の原画像データである先行ライン画像データを出力するラインバッファ部と、
    前記現行ライン画像データと前記先行ライン画像データとを所望の拡大率または縮小率に応じて演算することによって前記調整画像データを生成する画像補間演算部と、を備え、
    前記ラインバッファ部は、
    前記原画像データの1ラインの1/N(Nは2以上の整数)の画素分に相当する前記先行ライン画像データをそれぞれ蓄積するN個の部分ラインバッファと、
    前記N個の部分ラインバッファのうちの1つを1画素のタイミングごとに順に切り換えつつ選択して、選択された部分ラインバッファから前記先行ライン画像データを出力するとともに、前記選択された部分ラインバッファに前記現行ライン画像データを蓄積するラインバッファ制御部と、を備える、
    画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記部分ラインバッファは、
    前記画像処理装置に入力可能な原画像データ形式のうちで、1ラインの画素数が最も大きな原画像データ形式における1ライン分の画素数の1/N以上で、かつ、1ライン未満の蓄積容量を有する、
    画像処理装置。
  3. 画像を投写して表示する投写型表示装置であって、
    原画像を表す原画像データを処理することによって、前記原画像を拡大または縮小した調整画像を表す調整画像データを作成する画像処理装置と、
    前記調整画像データに基づいて画像表示信号を生成する画像表示信号生成部と、
    前記画像表示信号に応じて画像を形成する光を射出する電気光学デバイスと、
    前記電気光学デバイスから射出された光を投影する投写光学系と、備え、
    前記画像処理装置は、
    入力される1ライン分の原画像データである現行ライン画像データを蓄積しつつ、前記現行ライン画像データとともに、前記現行ライン画像データの1ライン前の原画像データである先行ライン画像データを出力するラインバッファ部と、
    前記現行ライン画像データと前記先行ライン画像データとを所望の拡大率または縮小率に応じて演算することによって前記調整画像データを生成する画像補間演算部と、を備え、
    前記ラインバッファ部は、
    前記原画像データの1ラインの1/N(Nは2以上の整数)の画素分に相当する前記先行ライン画像データをそれぞれ蓄積するN個の部分ラインバッファと、
    前記N個の部分ラインバッファのうちの1つを1画素のタイミングごとに順に切り換えつつ選択して、選択された部分ラインバッファから前記先行ライン画像データを出力するとともに、前記選択された部分ラインバッファに前記現行ライン画像データを蓄積するラインバッファ制御部と、を備える、
    投写型表示装置。
  4. 請求項3記載の投写型表示装置であって、
    前記部分ラインバッファは、
    前記画像処理装置に入力可能な原画像データ形式のうちで、1ラインの画素数が最も大きな原画像データ形式における1ライン分の画素数の1/N以上で、かつ、1ライン未満の蓄積容量を有する、
    投写型表示装置。
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