JP3613743B2 - Protective coating layer forming method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録体上への保護被覆層の形成方法に関するものである。さらに詳しくはインクジェットプリンタ印刷物、及びプリント写真等に保護被覆層を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般にインクジェットプリンタ印刷物、熱転写材料、あるいはハロゲン化銀感光材料など親水性バインダーからなる画像担持層をもつ情報記録材料は、水に対して弱く僅かな水滴の付着でも変質し、指紋付着も容易に発生し、くっつきも生じる。
【0003】
このため従来より画像記録面に保護層を設けることが行われている。保護層としては放射線硬化樹脂を塗布し放射線で硬化せしめることが特開昭53−57023号、同61−201248号、同62−21150号に記載されている。しかし、これらの層は画像担持層との接着力が不十分であったり、生体への安全性の問題があったり、反応のコントロールが困難であったり、放射線を照射する装置が必要であったり、コストや安全性、簡易性の面で多くの欠点を有している。
【0004】
また、画像担持層をもつ情報記録材料をラミネートすることが特開昭62−62360号、同63−259570号に記載されている。しかし、これらの方法は高価であり、一般の安価な印刷物やプリント写真においては、特殊な用途を除いて、殆ど利用されていない。
【0005】
また、情報記録材料の保護被覆層を樹脂ラテックスで得る方法が、特開昭62−247370号、特開平6−110169号に、イオン性ポリエステルで得る方法が、特開平3−212640号に記載されているが、これらの方法は、耐水性の向上はあるものの耐傷性が悪化し、市場での使用に十分に耐えうるレベルのものではなかった。
【0006】
一般に、水系合成樹脂組成物を塗布して保護被覆層を形成する場合には、塗布後、保護被覆層が硬化するまでの間プリント写真などの画像記録体を水平に支持する。表面無接触状態に保つ、乾燥風を弱くするなどの工夫をしないと均一な光沢の良い被膜を形成できず、生産性が低いという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、耐水性、光沢性にすぐれ、且つ画像担持層との接着力が強い保護被覆層を有する画像記録体を、簡便に高い生産性で、しかもコンパクトな装置で形成出来る方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題達成のため、鋭意検討した結果、下記何れの構成を採ることにより、本発明の目的は達成出来ること見いだした。
【0009】
(1) 支持体上に親水性バインダが塗設され、且つ画像情報が担持された画像記録体に、水系合成樹脂組成物を塗布して保護被覆層を形成する保護被覆層形成方法において、該親水性バインダの塗設量をA(g/m2)、該水系合成樹脂組成物と同時に塗布される水の塗布量をB(g/m2)とするとき、下記の値であることを特徴とする保護被覆層形成方法。
【0010】
0.3≦B/A≦2.3
(2) 前記支持体上に親水性バインダが塗設され、且つ画像情報が担持された画像記録体に、水系合成樹脂組成物を塗布して保護被覆層を形成する保護被覆層形成方法において、該親水性バインダの塗設量をA(g/m 2 )、該水系合成樹脂組成物と同時に塗布される水の塗布量をB(g/m 2 )とするとき、下記の関係を満たし、かつ水系合成樹脂組成物塗布後、ローラによって搬送し、水系合成樹脂組成物の塗布終了から、その塗布面にローラが接触するまでの時間をT(秒)とするとき、下記の関係を満たすことを特徴とする(1)記載の保護被覆層形成方法。
【0011】
1.0≦B/A≦2.3
B/A×2.0≦T≦B/A×20
(3) 前記B/Aの値が下記の関係を満足することを特徴とする(1)記載の保護被覆層形成方法。
【0012】
0.6≦B/A≦1.8
(4) 前記画像記録体の親水性バインダがゼラチンであることを特徴とする(1)、(2)又は(3)記載の保護被覆層形成方法。
【0013】
(5) 前記画像記録体がハロゲン銀カラー写真プリントであることを特徴とする(1)、(2)、(3)又は(4)記載の保護被覆層形成方法。
【0014】
(6) 前記水系合成樹脂組成物が熱可塑性あるいは熱反応性樹脂であることを特徴とする(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)記載の保護被覆層形成方法。
【0015】
(7) 前記水系合成樹脂組成物がポリウレタン系樹脂、及び/又はポリアクリル系樹脂を含んでなることを特徴とする(1)、(2)、(3)、(4)、(5)又は(6)記載の保護被覆層形成方法。
【0016】
以下に本発明について説明する。
【0017】
本発明に係わる画像記録体は、支持体上に親水性バインダ層が塗設され、かつ画像情報が担持されたものである。このような画像記録体として、好ましくはカラー写真プリント、白黒写真プリント、ポストカード、反転写真プリント、インデックスプリント、オートポジ写真プリント、カラー写真ネガフィルム、白黒写真ネガフィルム、医療用X写真フィルム、マイクロ写真フィルム、インスタント写真プリント、熱現像写真プリント、銀色素漂白プリント、色素転写法写真プリント等、C.E.K.Mees,T.H.Jemes:The Theory of the Photographic Process(3rd ed.),The Macmillan Co.(1966), W.Thomas Jr.:SPSE Handbook of Photographic Science and Engineering,John Wiley and Sons(1973), J.Sturge,V.Walworth,A.Sheep:Imaging PrcessesMaterials(NEBLETT’S 8th ed),Van Nostrand Reinhold(1989)等に記載されている当業者に周知の写真記録材料、及び水溶性インクを使用したインクジェット印刷物などを挙げることが出来る。
【0018】
本発明において、さらに好ましい画像記録体はゼラチンをバインダとするハロゲン銀写真プリントであり、特に好ましくはカラー写真プリントである。
【0019】
また本発明に係わる画像記録体に用いられる親水性バインダは、具体的にはゼラチン、セルロース繊維、多糖類などの天然高分子や、PVA、PEG等の吸水性の高い高分子を意味し、さらに詳しくは情報記録材料が写真感光材料の場合はゼラチンであり(品種によってはデキストラン等の多糖類を含む場合もある)、またインクジェット印刷物の場合はPVAやゼラチンが主である。
【0020】
次に本発明に係わる水系合成樹脂組成物について説明する。
【0021】
本発明の水系合成樹脂組成物は樹脂を水に分散せしめたものであり、樹脂として例えばポリエチレン、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチルアクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ピニリデン、ポリアミド、ポリビニルピリジン、ポリオキシメチレン、アルキド樹脂、グリプタル樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、マレイン酸樹脂等又はこれらの共重合体およびこれらのカルボキシル基やスルホン基などの変性物が挙げられる。また側鎖に−SiOHを有し、乾燥により架橋しうる樹脂ラテックスも挙げられる。
【0022】
本発明に使用される保護被覆層樹脂は2種以上の合成樹脂を併用することもできる。さらに本発明に使用される保護被覆層樹脂は、必要に応じて、シリカのような無機物やシリコーン、流動パラフィン、界面活性剤、増粘剤、紫外線吸収剤、水溶性ポリマー又は例えばアクリル酸エステル系、エチレン酢酸ビニル系、天然ゴム、SBR、NBR等の合成ゴムラテックス系等の一般の合成樹脂エマルジョンと併用又は配合して使用することができる。しかし、本発明に係る保護被覆層は少くとも60重量%以上の本発明に係る水系合成樹脂組成物を含有するのが望ましい。
【0023】
本発明の情報記録材料の保護被覆層を情報記録材料の最外層とした場合、水系以外のインキに対する印刷適正も向上するため、例えば油性マジックペンによるコメントの記入、熱転写による画像や文字情報の追加が可能となり付加価値の高い情報記録材料となる。
【0024】
また保護被覆層を支持体の画像担持側の最上層に設けるのと同時に支持体の反対側の最上層(バックコート層)に設けることで、耐水性と同時に裏面の筆記性も向上された情報記録材料、例えば写真ポストカード等が得られる。
【0025】
本発明において、好ましく用いられる水系合成樹脂組成物の一つとしてポリウレタン樹脂を含む組成物を挙げることができる。
【0026】
本発明におけるポリウレタン樹脂はウレタン結合を多数分子内に有する高分子化合物の総称である。工業的にはイソシアネート基の活性水素化合物に対する反応性を利用したポリイソシアネートとポリオール等の活性化合物との重付加反応によって得られるウレタン結合やウレア(尿素)結合、ビューレット・アロファネート結合等イソシアネート基と活性水素の反応に起因する結合のほか活性水素化合物分子内に含まれるエステル結合、エーテル結合、アミド結合等及びイソシアネート基同士の反応で生成するウレトジオン、イソシアヌレート、カルボジイミド等をも含む極性の強いすなわち分子凝集力の大きい高分子化合物である。言い替えれば、ポリイソシアネートを出発原料としたポリマーの総称である。
【0027】
本発明に使用される水系ポリウレタン樹脂は水を溶媒としているため加水分解性に特に注意しなければならない。情報記録材料が高温、高湿な環境下に長期間曝される用途の場合には、本発明の情報記録材料の保護被覆層のポリウレタン樹脂の製造に使用されるポリオールとしては、耐加水分解性や耐熱性に優れたポリカーボネート系を使用するとよい。
【0028】
本発明に使用できる水系ポリウレタン樹脂のエマルジョンは多数知られている。その一つとしては、ブロック化イソシアネート基を利用した比較的低〜中分子量域の熱反応型ポリウレタン樹脂のエマルジョンがあげられる。もう一つとしては、直鎖状構造を主体とする比較的高分子量域の熱可塑性ポリウレタン樹脂のエマルジョンがあげられる。
【0029】
これらはウレタン樹脂骨格中にアニオン、カチオン、非イオン等の親水性基を導入して自己乳化若しくは分散するか、又は疎水性樹脂に乳化剤を添加して水中に分散するものである。
【0030】
本発明におけるポリウレタン樹脂とは、熱反応型ポリウレタンと熱可塑性ポリウレタンの両者のことである。
【0031】
本発明に使用される水系ポリウレタン樹脂の製法及び特性は、例えば、水系塗料とコーティング技術(技術情報協会発行)や特開昭63−301251号、特開平2−269723号、特開平7−138469号などに記されている。
【0032】
また市販されている適切な熱可塑型ポリウレタン樹脂としては、第一工業製薬(株)製スーパーフレックスシリーズ、武田薬品(株)製タケラックWシリーズ、シラノール基を含有したタケラックXWシリーズ、大日本インキ化学工業(株)製HYDRANシリーズ等が挙げられる。
【0033】
本発明において好ましく用いられる水系樹脂組成物の他の例としてポリアクリル系樹脂を含む組成物を挙げることが出来る。
【0034】
本発明でいうポリアクリル樹脂は少なくとも1つのアクリル酸エステル基またはアクリル酸を有するアクリル酸系重合体の総称であり、本発明に用いられるアクリレートとしては次のものが挙げられる。
【0035】
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、ネオペンチルグリコール・ジアクリレート、ペンタエリストール・トリアクリレート、1,6−ヘキサンジオール・ジアクリレート、トリメチロールプロパン・トリアクリレート、テトラエチレングリコール・ジアクリレート、1,3−ブチレングリコール・ジアクリレート、トリメチロールプロパン・トリメタクリレート、1,3−ブチレングリコール・ジメタクリレート、エチレングリコール・ジメタクリレート、ペンタエリストール・テトラアクリレート、1,6−ヘキサジオール・ジメタクリレート、エチレングリコール・ジアクリレート、ジエチレングリコール・ジアクリレート、グリセロール・ジアクリレート、グリセロール・トリアクリレート、1,3−プロパンジオール・ジアクリレート、1,3−プロパンジオール・ジメタクリレート、1,2,4−ブタントリオール・トリメタクリレート、1,4−シクロヘキサンジオール・ジアクリレート、ペンタエリストール・ジアクリレート、である。
【0036】
本発明に使用できる水溶性又は水性のアクリルエマルジョンは多数知られている。その一つとしては、特開平7−118630号にあるように、水性アクリルエマルジョン中の親水基をエマルジョン粒子表面で主ポリマーにグラフト、または、共重合の形で偏在化させることにより、ボイドや不均一性などの欠点を防止し、塗膜の経時による変化を極力抑えたタイプもある。
【0037】
本発明にかかわる熱反応型ポリアクリル樹脂とは、前記の熱反応型ポリアクリルと熱可塑性ポリアクリルの両者のことである。
【0038】
市販されている水系ポリアクリル樹脂としては、サカタインクス(株)製ブライトーンシリーズ、鐘淵化学工業(株)製ゼムラックシリーズ等が挙げられる。
【0039】
本発明の保護被覆層の付き量は、用途に合わせて任意に設定すればよいが、一般的には1m2当たり0.1〜10g、好ましくは1〜5gである。ただし、特殊用途、例えば野外展示用ポスター等の苛酷な環境下の用途では、1m2当たり8g以上、画像のコピー防止等の用途では、20g以上とすることが望ましい。
【0040】
画像記録体に樹脂からなる保護被覆層を塗布することにより、耐水性、耐傷性、指紋付着防止といった機能を付与することができるが、その一方で、光沢性や画像の質感を損なうといった問題が生じる。これは特に水系樹脂組成物を塗布する場合に顕著である。
【0041】
本発明者らは、鋭意検討の結果、画像記録体の親水性バインダーの塗設量A(g/m2)と水系樹脂組成物の塗布の際に同時に塗布される水の塗布量B(g/m2)を0.3≦B/A≦2.5に調節することによって、画像記録体が本来有していた光沢性や画像の質感を失わずに保護被覆層を形成できることを見出した。B/Aの値は好ましくは0.4≦B/A≦2.0であり、より好ましくは0.6≦B/A≦1.8である。
【0042】
このとき、樹脂の塗設量と水の塗布量は、水系樹脂組成物中の樹脂の濃度と、塗布膜厚を変化させることによって、任意に設定することが出来る。又、実際に塗設された樹脂量、塗布された水分量を知るためには、塗布前、塗布直後、乾燥後の試料の重量を測定して、求めることができる。
【0043】
B/Aが大きすぎると、光沢性の低下と画像の質感の劣化を招く。保護被覆層と同時に塗布される水が多すぎると、画像担持層にしみ込んだ水分が乾燥される前に、保護被覆層の膜形成が進行するため、水分が抜ける際に膜の平滑性が低下するものと考えられる。一方、B/Aが小さい場合には、塗布が不均一になり易く、やはり光沢の低下を生じる。
【0044】
本発明に係わる画像記録体に水系樹脂組成物を塗布する方法は、既知のどの様な方法でもよいが、画像記録体の種類によって最適な手段を選択することが望ましい。
【0045】
例えばインクジェット印刷物においては、スプレー塗布、インクジェットヘッドを利用したインクジェットヘッド塗布などが望ましい。
【0046】
既知の塗布方法としては、例えば上記以外に、画像記録体を水系樹脂組成物中に浸漬後乾燥する方法、ロールコーティング、グラビアコーティング、エアナイフコーティング、押出コーティング、カーテンコーティング、ワイヤーバーコーティング、布又はスポンジ状物質から滲み出す液で塗布する方法などがある。
【0047】
また、エアナイフ、適当な材質を有するドクタープレードなどを用いて厚みを一定化、および均等化する操作を施すことができる。
【0048】
本発明において水系樹脂組成物の塗布には、スプレー塗布、ロールコーティング、グラビアコーティング、ワイヤーバーコーティングなど、塗布量を規制できる方法を用いるのが好ましく、浸漬法は避けるのが好ましい。何故なら、浸漬法を用いると前記B/Aの値を規制するのが困難であり、特にゼラチンをバインダーとするカラープリント上に塗布する場合には通常B/A>2.5となってしまうからである。
【0049】
本発明に用いられる水系樹脂組成物分散液中の樹脂濃度は、塗布方法、必要とされる樹脂付き量によって任意に設定されるが、一般的には1〜50%程度である。好ましくは10〜40%、特に好ましくは15〜30%である。
【0050】
本発明の保護層形成を迅速かつ連続的に行うためにはローラー等を用いて画像記録体を搬送することが好ましい。しかし樹脂を塗布した直後にその表面にローラーが接触すると、保護膜が不均一になり光沢性や耐水性の低下等を招き、さらには画像の質感の劣化を生じる。本発明によれば、水系合成樹脂組成物の塗布終了からその塗布面にローラーが接触するまでの時間T(秒)を比較的短く設定することができる。一方、Tが長すぎると保護膜形成の生産性を低めると共に、塗布部分から搬送ローラーまでの距離が長くなるため、装置が大型化するなど、装置設計上の困難を生じる。
【0051】
又、水系樹脂組成物の塗布終了後、塗膜が完全には乾燥していない状態で、ローラーにより加圧されることは、保護被膜層とゼラチン層の接着力を高める為に有効である。従って、上記時間Tが長すぎる場合には保護被膜層とゼラチン層の接着が弱くなり、条件によっては保護被膜層がはがれたり、傷が付いたりし易くなる。
【0052】
好ましいTの範囲はB/Aの関数としてB/A×1.5≦T≦B/A×20と表される。
【0053】
より好ましくはB/A×2≦T≦B/A×15であり
さらに好ましくはB/A×2.5≦T≦B/A×10である。
【0054】
本発明に使用する水系合成樹脂組成物の乾燥温度は、特に限定されないが、画像記録体がハロゲン銀感光材料のプリント写真の場合は、支持体の耐熱性の点から110℃以下が望ましく、特に望ましくは60〜100℃である。
【0055】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0056】
実施例1
カラー印画紙(コニカカラータイプQA:コニカ(株)製)にサンプル画像を露光後、通常の現像処理を行いハロゲン銀感光材料のカラープリント写真を作製した。このカラー印画紙には親水性バインダーとして7.7g/m2のゼラチンが塗設されている。(すなわち、A=7.7である。)
この試料に第一工業製薬社製 水溶性ポリウレタン スーパーフレックス410を水で希釈して表1に示すような固形分濃度に調製し、樹脂塗設量が2g/m2になるように適当なワイヤーバーで塗布した。塗布終了5秒後に塗布面にゴムローラを接触させて加圧した後、80℃に設定された乾燥ボックスで5分間乾燥させることにより、試料No.101〜108を作製した。又、樹脂塗設量を1g/m2となるようにしたほかは同様にして試料No.109〜112を作製した。
【0057】
尚、試料No.100は樹脂の塗布を行っていないカラー印画紙の比較試料である。
【0058】
得られた試料に対し、以下の試験を行い、形成した保護被覆層の性能を評価した。
【0059】
試験1:塗布の均一性
乾燥後の保護被覆層の均一性を目視にて評価し、下記3段階に分類した。
【0060】
○:均一に保護層が形成されている
△:部分的に保護層が不均一になっている
×:全面的に保護層が不均一である
試験2:耐水性
15×15cmの大きさに裁断した試料を20℃の純水に3分間浸した後表面の水分を拭き取って重量の増加率を算出した。この値が小さいほど保護被覆層の防水特性が高いことを示す。
【0061】
試験3:光沢度の評価
光沢度の評価はJISZ−8741に定められた方法に従い、入射角=反射角=60°でサンプルの黒色部分を測定した。数値が大きいほど光沢性が良い。
【0062】
【表1】
【0063】
表1に示すように、本発明の保護被覆層形成方法を用いることにより、均一性が高く、光沢性、耐水性にすぐれる保護被覆層を形成できることがわかる。
【0064】
実施例2
実施例1で用いた現像処理済のカラープリント写真を固形分濃度10%,15%,20%に調製した第一工業製薬社製スーパーフレックス410水系塗布液に5秒間浸漬したのち、ひき上げ、5秒後に、画像面にゴムローラを接触させた。その後80℃に設定された乾燥ボックスで5分間乾燥させた。得られた試料に対し、上記試験1を行ったところ、いずれも、均一な保護被覆層が得られず、評価×に分類された。このテストにおいて浸漬後プリント写真に持ち込まれた水分量Bはいずれも25(g/m2)以上であった。
【0065】
実施例3
実施例1の試料No.101〜108を作製において、ゴムローラを接触させるかわりに、塗布終了2秒後に、プリント写真を水平から45°傾むけて保持し、試料No.301〜308を作製した。これらの試料に対し、実施例1と同様に実験1〜3を行った。その結果を表2に示す。
【0066】
表2に示すように本発明の形成方法を用いることにより、塗布後の試料を不安定な状態においても、均一性が高く、光沢性、耐水性にすぐれる保護被覆層を形成できることがわかる。
【0067】
【表2】
【0068】
実施例4
実施例1の試料No.101〜108を作製において、ゴムローラを接触させるかわりに、塗布終了1秒後から、市販のヘアードライヤー(出力1000W)にて温風を送り強制乾燥して、試料No.401〜408を作製した。これらの試料に対し、実施例1と同様に試験1〜3を行った。その結果を表3に示す。
【0069】
表3に示すように本発明の形成方法を用いることにより、急速な乾燥を行っても、均一性が高く、光沢性、耐水性にすぐれる保護被覆層を形成できることがわかった。
【0070】
【表3】
【0071】
実施例5
実施例1において、スーパーフレックス410に代えて下記水系合成組成物を用いて保護被覆層の形成を行った。
【0072】
第一工業製薬社製スーパーフレックス150
第一工業製薬社製スーパーフレックス190
第一工業製薬社製スーパーフレックス460
武田薬品工業(株)製タケラックW6015
武田薬品工業(株)製タケラックW435
サカタインクス(株)製FC−102
サカタインクス(株)製FC−303
サカタインクス(株)製FC−306
得られた試料に対し、試験1により塗布の均一性を評価したところ、実施例1と同様の結果を得た。すなわち、B/A>2.5では均一性の高い、良好な保護被覆層が得られなかった。
【0073】
実施例6
実施例1の試料No.101〜108作製において、塗布終了後、塗布面とゴムローラを接触させるまでの時間T(秒)を変化させた他は実施例1と同様にして試料No.601〜611を作製した。これらの試料に対し前記試験1〜3及び下記試験4を行った。
【0074】
試験4:保護被覆層とゼラチン層の接着力
試料を85℃、60%RHの恒温層中に5週間放置したのち、試料の表面にカッターナイフで傷をつけ、さらにセロハンテープをはりつけたのち、はがして保護被覆層の損傷を調べ、次のように評価した。
【0075】
○:保護被覆層は全く剥離しない。
【0076】
△:保護被覆層が一部剥離する。
【0077】
×:保護被覆層が全面的に剥離する。
【0078】
【表4】
【0079】
表4に結果を示すように、いずれも許容範囲ではあるが、ゴムローラ接触までの時間Tが短いと塗布の均一性や光沢性が劣化する傾向が見られた。
【0080】
また、Tが長くなると、試験4において保護被覆層がはがれ易くなる傾向がみられた。これらのサンプルでは保護被覆層とゼラチン層の接着力が弱くなっていると考えられる。
【0081】
【発明の効果】
本発明により、耐水性や光沢性にすぐれ、かつ、画像担持層との接着力が強い保護被覆層を有する画像記録体を、簡便に高い生産性で、しかもコンパクトな装置で形成出来る方法を提供することが出来る。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for forming a protective coating layer on an image recording medium. More specifically, the present invention relates to a method for forming a protective coating layer on printed matter of an inkjet printer, a printed photograph, and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an information recording material having an image bearing layer made of a hydrophilic binder such as an ink-jet printer print, a thermal transfer material, or a silver halide light-sensitive material is weak against water and changes in quality even with the attachment of a few water droplets, and fingerprint adhesion is easy. Occurs and sticking occurs.
[0003]
For this reason, a protective layer is conventionally provided on the image recording surface. JP-A-53-57023, JP-A-61-201248, and JP-A-62-21150 describe that a protective layer is coated with a radiation-curable resin and cured with radiation. However, these layers have insufficient adhesion to the image-bearing layer, there are problems with safety to the living body, control of the reaction is difficult, and a device for irradiating radiation is required. It has many drawbacks in terms of cost, safety and simplicity.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 62-62360 and 63-259570 describe laminating information recording materials having an image bearing layer. However, these methods are expensive, and are hardly used in general inexpensive printed matter and printed photographs except for special applications.
[0005]
Further, a method for obtaining a protective coating layer of an information recording material with a resin latex is described in JP-A-62-247370 and JP-A-6-110169, and a method for obtaining with an ionic polyester is described in JP-A-3-212640. However, although these methods have improved water resistance, they have deteriorated scratch resistance, and are not at a level that can sufficiently withstand use in the market.
[0006]
In general, when a protective coating layer is formed by applying a water-based synthetic resin composition, an image recording body such as a printed photograph is horizontally supported until the protective coating layer is cured after coating. There has been a problem in that a uniform glossy film cannot be formed unless productivity is maintained, such as keeping the surface in a non-contact state or weakening the drying air, resulting in low productivity.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a method capable of forming an image recording body having a protective coating layer having excellent water resistance and glossiness and having a strong adhesive force with an image bearing layer with high productivity and in a compact apparatus. It is to provide.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive investigations aimed at achieving the above object, the present inventor has found that the object of the present invention can be achieved by adopting any of the following configurations.
[0009]
(1) In the protective coating layer forming method of forming a protective coating layer by applying a water-based synthetic resin composition to an image recording body on which a hydrophilic binder is coated on a support and carrying image information. When the coating amount of the hydrophilic binder is A (g / m 2 ) and the coating amount of water applied simultaneously with the aqueous synthetic resin composition is B (g / m 2 ), the following values are obtained. A method for forming a protective coating layer.
[0010]
0.3 ≦ B / A ≦ 2. 3
(2) In a protective coating layer forming method of forming a protective coating layer by applying a water-based synthetic resin composition to an image recording material on which a hydrophilic binder is coated on the support and carrying image information. When the coating amount of the hydrophilic binder is A (g / m 2 ) and the coating amount of water applied simultaneously with the aqueous synthetic resin composition is B (g / m 2 ), the following relationship is satisfied: And after application of the aqueous synthetic resin composition, it is conveyed by a roller, and when the time from the completion of application of the aqueous synthetic resin composition until the roller comes into contact with the application surface is T (seconds), the following relationship is satisfied: (1) The method for forming a protective coating layer according to (1).
[0011]
1.0 ≦ B / A ≦ 2.3
B / A × 2.0 ≦ T ≦ B / A × 20
(3) The method for forming a protective coating layer according to (1), wherein the value of B / A satisfies the following relationship.
[0012]
0.6 ≦ B / A ≦ 1.8
(4) The method for forming a protective coating layer according to (1), (2) or (3), wherein the hydrophilic binder of the image recording material is gelatin.
[0013]
(5) The method for forming a protective coating layer according to (1), (2), (3) or (4), wherein the image recording material is a halogen silver color photographic print.
[0014]
(6) The method for forming a protective coating layer according to (1), (2), (3), (4) or (5), wherein the aqueous synthetic resin composition is a thermoplastic or thermoreactive resin .
[0015]
(7) The aqueous synthetic resin composition comprises a polyurethane resin and / or a polyacrylic resin (1), (2), (3), (4), (5) or (6) The method for forming a protective coating layer according to (6).
[0016]
The present invention will be described below.
[0017]
In the image recording material according to the present invention, a hydrophilic binder layer is coated on a support and image information is carried. As such an image recording medium, preferably color photographic prints, black and white photographic prints, postcards, reversal photographic prints, index prints, auto positive photographic prints, color photographic negative films, black and white photographic negative films, medical X photographic films, microphotographs. Films, instant photographic prints, heat development photographic prints, silver dye bleach prints, dye transfer photographic prints, etc. E. K. Mees, T .; H. James: The Theory of the Photographic Process (3rd ed.), The Macmillan Co. (1966), W.W. Thomas Jr. : SPSE Handbook of Photographic Science and Engineering, John Wiley and Sons (1973), J. MoI. Sturge, V.M. Walworth, A.D. Examples include a photographic recording material well-known to those skilled in the art described in Sheep: Imaging Processes Materials (NEBLETT'S 8th ed), Van Nostrand Reinhold (1989), and inkjet printed materials using water-soluble inks.
[0018]
In the present invention, a more preferred image recording medium is a silver halide photographic print using gelatin as a binder, and particularly preferably a color photographic print.
[0019]
The hydrophilic binder used in the image recording material according to the present invention specifically means natural polymers such as gelatin, cellulose fiber, and polysaccharides, and polymers having high water absorption such as PVA and PEG. Specifically, gelatin is used when the information recording material is a photographic light-sensitive material (in some cases, polysaccharides such as dextran may be included), and PVA and gelatin are mainly used for inkjet printed materials.
[0020]
Next, the aqueous synthetic resin composition according to the present invention will be described.
[0021]
The aqueous synthetic resin composition of the present invention is obtained by dispersing a resin in water. Examples of the resin include polyethylene, polybutadiene, polychloroprene, polyisoprene, polyester, polystyrene, polyacrylate, polymethacrylate, polyurethane, poly Vinyl acetate, polyethyl acrylate, polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, polyamide, polyvinyl pyridine, polyoxymethylene, alkyd resin, gliptal resin, epoxy resin, phenoxy resin, phenol resin, urea resin, melamine resin, maleic acid resin or the like These copolymers and modified products such as these carboxyl groups and sulfone groups can be mentioned. Moreover, the resin latex which has -SiOH in a side chain and can be bridge | crosslinked by drying is also mentioned.
[0022]
The protective coating layer resin used in the present invention may be a combination of two or more synthetic resins. Further, the protective coating layer resin used in the present invention may be an inorganic substance such as silica, silicone, liquid paraffin, surfactant, thickener, ultraviolet absorber, water-soluble polymer or, for example, an acrylate ester type, if necessary. It can be used in combination with or blended with general synthetic resin emulsions such as ethylene vinyl acetate, natural rubber, synthetic rubber latex such as SBR and NBR. However, the protective coating layer according to the present invention preferably contains at least 60% by weight or more of the water-based synthetic resin composition according to the present invention.
[0023]
When the protective coating layer of the information recording material of the present invention is the outermost layer of the information recording material, the printing suitability for inks other than water-based inks is also improved. For example, writing comments with an oil-based magic pen, adding image or character information by thermal transfer, etc. Becomes an information recording material with high added value.
[0024]
In addition, the protective coating layer is provided on the uppermost layer on the image bearing side of the support and at the same time the uppermost layer (backcoat layer) on the opposite side of the support, thereby improving the water resistance and improving the writing property on the back side. Recording materials such as photographic postcards are obtained.
[0025]
In the present invention, a composition containing a polyurethane resin can be given as one of the aqueous synthetic resin compositions preferably used.
[0026]
The polyurethane resin in the present invention is a general term for polymer compounds having a number of urethane bonds in the molecule. Industrially, with isocyanate groups such as urethane bonds, urea (urea) bonds, and burette allophanate bonds obtained by polyaddition reaction of polyisocyanates and active compounds such as polyols utilizing the reactivity of isocyanate groups with active hydrogen compounds. In addition to the bonds resulting from the reaction of active hydrogen, there are ester bonds, ether bonds, amide bonds, etc. contained in the active hydrogen compound molecule and uretdione, isocyanurate, carbodiimide, etc. produced by the reaction between isocyanate groups. It is a polymer compound with large molecular cohesion. In other words, it is a general term for polymers using polyisocyanate as a starting material.
[0027]
Since the water-based polyurethane resin used in the present invention uses water as a solvent, special attention must be paid to hydrolyzability. In the case where the information recording material is exposed to a high temperature and high humidity environment for a long period of time, the polyol used for producing the polyurethane resin of the protective coating layer of the information recording material of the present invention is resistant to hydrolysis. It is recommended to use a polycarbonate resin having excellent heat resistance.
[0028]
Many emulsions of water-based polyurethane resins that can be used in the present invention are known. One example is an emulsion of a heat-reactive polyurethane resin having a relatively low to medium molecular weight range using a blocked isocyanate group. Another example is an emulsion of a relatively high molecular weight thermoplastic polyurethane resin mainly composed of a linear structure.
[0029]
These are those in which hydrophilic groups such as anions, cations, and nonions are introduced into the urethane resin skeleton and are self-emulsified or dispersed, or an emulsifier is added to a hydrophobic resin and dispersed in water.
[0030]
The polyurethane resin in the present invention refers to both a heat-reactive polyurethane and a thermoplastic polyurethane.
[0031]
The production method and characteristics of the water-based polyurethane resin used in the present invention include, for example, water-based paint and coating technology (published by the Technical Information Association), JP-A 63-301251, JP-A 2-269723, and JP-A 7-138469. It is written in.
[0032]
Appropriate thermoplastic polyurethane resins on the market include Superflex series from Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd., Takelac W series from Takeda Pharmaceutical Co., Ltd., Takelac XW series containing silanol groups, Dainippon Ink and Chemicals, Inc. The HYDRAN series manufactured by Kogyo Co., Ltd. and the like can be mentioned.
[0033]
Another example of the aqueous resin composition preferably used in the present invention is a composition containing a polyacrylic resin.
[0034]
The polyacrylic resin referred to in the present invention is a general term for an acrylic acid polymer having at least one acrylate group or acrylic acid, and examples of the acrylate used in the present invention include the following.
[0035]
Ethyl acrylate, butyl acrylate, 2-ethylhexyl acrylate, methyl methacrylate, methyl acrylate, methacrylic acid, acrylic acid, itaconic acid, hydroxyethyl methacrylate, hydroxypropyl methacrylate, dimethylaminoethyl methacrylate, glycidyl methacrylate, neopentyl glycol diacrylate, penta Erystol triacrylate, 1,6-hexanediol diacrylate, trimethylolpropane triacrylate, tetraethylene glycol diacrylate, 1,3-butylene glycol diacrylate, trimethylolpropane trimethacrylate, 1,3 -Butylene glycol dimethacrylate, ethylene glycol dimethacrylate, pentaerythrine Tall tetraacrylate, 1,6-hexadiol dimethacrylate, ethylene glycol diacrylate, diethylene glycol diacrylate, glycerol diacrylate, glycerol triacrylate, 1,3-propanediol diacrylate, 1,3- Propanediol dimethacrylate, 1,2,4-butanetriol trimethacrylate, 1,4-cyclohexanediol diacrylate, pentaerythritol diacrylate.
[0036]
Many water-soluble or aqueous acrylic emulsions that can be used in the present invention are known. As one of them, as disclosed in JP-A-7-118630, the hydrophilic groups in the aqueous acrylic emulsion are unevenly distributed in the form of grafts or copolymerization on the main polymer on the surface of the emulsion particles. There is also a type that prevents defects such as uniformity and suppresses changes with time of the coating as much as possible.
[0037]
The heat-reactive polyacrylic resin according to the present invention is both the heat-reactive polyacrylic resin and the thermoplastic polyacrylic resin.
[0038]
Examples of commercially available water-based polyacrylic resins include Brighton series manufactured by Sakata Inx Co., Ltd., Zemlac series manufactured by Kaneka Chemical Co., Ltd., and the like.
[0039]
The amount of the protective coating layer of the present invention may be arbitrarily set according to the use, but is generally 0.1 to 10 g, preferably 1 to 5 g per 1 m 2 . However, for special applications such as outdoor exhibition posters and the like in severe environments, it is desirable that the weight be 8 g or more per 1 m 2 and 20 g or more for applications such as image copy prevention.
[0040]
By applying a protective coating layer made of a resin to the image recording medium, functions such as water resistance, scratch resistance and anti-fingerprint adhesion can be imparted, but on the other hand, there are problems such as loss of glossiness and image texture. Arise. This is particularly noticeable when an aqueous resin composition is applied.
[0041]
As a result of intensive studies, the present inventors have determined that the coating amount A (g / m 2 ) of the hydrophilic binder of the image recording material and the coating amount B (g of water applied simultaneously with the application of the water-based resin composition. / M 2 ) is adjusted to 0.3 ≦ B / A ≦ 2.5, and it has been found that a protective coating layer can be formed without losing the glossiness and image texture inherent to the image recording material. . The value of B / A is preferably 0.4 ≦ B / A ≦ 2.0, and more preferably 0.6 ≦ B / A ≦ 1.8.
[0042]
At this time, the coating amount of the resin and the coating amount of water can be arbitrarily set by changing the concentration of the resin in the aqueous resin composition and the coating film thickness. Further, in order to know the amount of resin actually applied and the amount of moisture applied, it can be obtained by measuring the weight of the sample before application, immediately after application, and after drying.
[0043]
When B / A is too large, glossiness is deteriorated and image quality is deteriorated. If too much water is applied at the same time as the protective coating layer, film formation of the protective coating layer will proceed before the moisture that has soaked into the image-bearing layer is dried. It is thought to do. On the other hand, when B / A is small, the coating tends to be non-uniform, which also causes a reduction in gloss.
[0044]
The method for applying the aqueous resin composition to the image recording material according to the present invention may be any known method, but it is desirable to select an optimum means depending on the type of the image recording material.
[0045]
For example, in the case of an inkjet print, spray coating, inkjet head coating using an inkjet head, and the like are desirable.
[0046]
As known coating methods, for example, in addition to the above, a method in which an image recording material is immersed in an aqueous resin composition and then dried, roll coating, gravure coating, air knife coating, extrusion coating, curtain coating, wire bar coating, cloth or sponge There is a method of applying with a liquid that oozes out of the material.
[0047]
Further, it is possible to perform an operation to make the thickness constant and equalize using an air knife, a doctor blade having an appropriate material, or the like.
[0048]
In the present invention, it is preferable to use a method capable of regulating the coating amount, such as spray coating, roll coating, gravure coating, wire bar coating, and the like, and it is preferable to avoid the dipping method. This is because it is difficult to regulate the value of B / A when the dipping method is used, and in particular, when applied onto a color print using gelatin as a binder, usually B / A> 2.5. Because.
[0049]
The resin concentration in the aqueous resin composition dispersion used in the present invention is arbitrarily set depending on the coating method and the amount of resin required, but is generally about 1 to 50%. Preferably it is 10 to 40%, and particularly preferably 15 to 30%.
[0050]
In order to rapidly and continuously form the protective layer of the present invention, it is preferable to transport the image recording body using a roller or the like. However, if the roller comes into contact with the surface immediately after the resin is applied, the protective film becomes non-uniform, leading to a decrease in glossiness and water resistance, and further deterioration in image quality. According to the present invention, the time T (seconds) from the end of the application of the aqueous synthetic resin composition to the contact of the roller with the application surface can be set relatively short. On the other hand, if T is too long, productivity of forming the protective film is lowered, and the distance from the application portion to the transport roller is increased, resulting in difficulty in device design such as an increase in the size of the device.
[0051]
In addition, after the application of the aqueous resin composition, pressurization with a roller in a state where the coating film is not completely dried is effective for enhancing the adhesive force between the protective coating layer and the gelatin layer. Therefore, when the time T is too long, the adhesion between the protective coating layer and the gelatin layer becomes weak, and depending on the conditions, the protective coating layer is easily peeled off or easily damaged.
[0052]
A preferred T range is expressed as B / A × 1.5 ≦ T ≦ B / A × 20 as a function of B / A.
[0053]
More preferably, B / A × 2 ≦ T ≦ B / A × 15, and further preferably B / A × 2.5 ≦ T ≦ B / A × 10.
[0054]
The drying temperature of the water-based synthetic resin composition used in the present invention is not particularly limited. However, when the image recording body is a printed photograph of a silver halide photosensitive material, it is preferably 110 ° C. or less from the viewpoint of the heat resistance of the support. Desirably, it is 60-100 degreeC.
[0055]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is demonstrated in detail, the aspect of this invention is not limited to this.
[0056]
Example 1
Sample images were exposed on color photographic paper (Konica Color Type QA: manufactured by Konica Corporation), and then subjected to normal development processing to produce a color print photograph of a silver halide photosensitive material. This color photographic paper is coated with 7.7 g / m 2 of gelatin as a hydrophilic binder. (That is, A = 7.7.)
To this sample, water-soluble polyurethane Superflex 410 manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. is diluted with water to prepare a solid content concentration as shown in Table 1, and an appropriate wire is used so that the resin coating amount is 2 g / m 2. It was applied with a bar. After 5 seconds from the end of application, a rubber roller was brought into contact with the application surface and pressurized, and then dried in a drying box set at 80 ° C. for 5 minutes. 101-108 were produced. Sample No. 2 was similarly prepared except that the resin coating amount was 1 g / m 2 . 109-112 were produced.
[0057]
Sample No. Reference numeral 100 is a comparative sample of color photographic paper to which no resin is applied.
[0058]
The following tests were performed on the obtained samples to evaluate the performance of the formed protective coating layer.
[0059]
Test 1: Uniformity of coating The uniformity of the protective coating layer after drying was visually evaluated and classified into the following three stages.
[0060]
○: The protective layer is uniformly formed. Δ: The protective layer is partially non-uniform. X: The protective layer is non-uniform on the whole. Test 2: Cut to a size of 15 × 15 cm. After the sample was immersed in pure water at 20 ° C. for 3 minutes, the moisture on the surface was wiped off, and the rate of increase in weight was calculated. It shows that the waterproof property of a protective coating layer is so high that this value is small.
[0061]
Test 3: Evaluation of glossiness The glossiness was evaluated by measuring the black portion of the sample at an incident angle = reflection angle = 60 ° in accordance with the method defined in JISZ-8741. The larger the value, the better the gloss.
[0062]
[Table 1]
[0063]
As shown in Table 1, it can be seen that by using the protective coating layer forming method of the present invention, a protective coating layer having high uniformity, excellent glossiness and water resistance can be formed.
[0064]
Example 2
The developed color print photograph used in Example 1 was immersed for 5 seconds in a Superflex 410 aqueous coating solution manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. prepared to a solid content concentration of 10%, 15%, and 20%, and then pulled up. After 5 seconds, a rubber roller was brought into contact with the image surface. Thereafter, it was dried for 5 minutes in a drying box set at 80 ° C. When the above test 1 was performed on the obtained samples, no uniform protective coating layer was obtained, and the samples were classified as evaluation x. In this test, the water content B brought into the printed photograph after immersion was 25 (g / m 2 ) or more.
[0065]
Example 3
Sample No. 1 of Example 1 In producing Nos. 101 to 108, instead of bringing the rubber roller into contact, 2 seconds after the completion of application, the printed photograph was held at an angle of 45 ° with respect to the horizontal. 301-308 were produced. Experiments 1 to 3 were performed on these samples in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0066]
As shown in Table 2, it can be seen that by using the forming method of the present invention, a protective coating layer having high uniformity, excellent glossiness and water resistance can be formed even when the coated sample is in an unstable state.
[0067]
[Table 2]
[0068]
Example 4
Sample No. 1 of Example 1 In preparation of Nos. 101 to 108, instead of bringing the rubber roller into contact, one second after the completion of coating, hot air was sent with a commercially available hair dryer (output 1000 W) and forced to dry. 401-408 were produced. Tests 1 to 3 were performed on these samples in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 3.
[0069]
As shown in Table 3, it was found that by using the forming method of the present invention, a protective coating layer having high uniformity, excellent glossiness and water resistance can be formed even if rapid drying is performed.
[0070]
[Table 3]
[0071]
Example 5
In Example 1, a protective coating layer was formed using the following aqueous synthetic composition instead of Superflex 410.
[0072]
Dai-ichi Kogyo Seiyaku Super Flex 150
Daiichi Kogyo Seiyaku Super Flex 190
Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. Superflex 460
Takeda Pharmaceutical Co., Ltd. Takerak W6015
Takeda Pharmaceutical Co., Ltd. Takelac W435
FC-102 manufactured by Sakata Inx Corporation
FC-303 manufactured by Sakata Inx Corporation
FC-306 manufactured by Sakata Inx Corporation
When the uniformity of coating was evaluated by Test 1 for the obtained sample, the same results as in Example 1 were obtained. That is, when B / A> 2.5, a good protective coating layer with high uniformity was not obtained.
[0073]
Example 6
Sample No. 1 of Example 1 In the production of 101 to 108, the sample No. 1 was changed in the same manner as in Example 1 except that the time T (seconds) until the coated surface and the rubber roller were brought into contact with each other was changed. 601-611 were produced. The above tests 1 to 3 and the following test 4 were performed on these samples.
[0074]
Test 4: Adhesion between protective coating layer and gelatin layer The sample was left in a constant temperature layer at 85 ° C. and 60% RH for 5 weeks, then the surface of the sample was scratched with a cutter knife, and then a cellophane tape was applied. The protective coating layer was peeled off for damage and evaluated as follows.
[0075]
○: The protective coating layer does not peel at all.
[0076]
Δ: A part of the protective coating layer peels off.
[0077]
X: The protective coating layer peels entirely.
[0078]
[Table 4]
[0079]
As shown in Table 4, the results are all acceptable, but when the time T until contact with the rubber roller is short, the coating uniformity and gloss tend to deteriorate.
[0080]
Moreover, when T became long, the tendency for the protective coating layer to peel easily in the test 4 was seen. In these samples, it is considered that the adhesion between the protective coating layer and the gelatin layer is weak.
[0081]
【The invention's effect】
According to the present invention, there is provided a method by which an image recording body having a protective coating layer having excellent water resistance and glossiness and having a strong adhesive force with an image bearing layer can be easily formed with high productivity and in a compact apparatus. I can do it.
Claims (7)
0.3≦B/A≦2.3 In a protective coating layer forming method of forming a protective coating layer by coating a water-based synthetic resin composition on an image recording medium having a hydrophilic binder coated on a support and carrying image information, the hydrophilic binder When the coating amount is A (g / m 2 ) and the coating amount of water applied simultaneously with the aqueous synthetic resin composition is B (g / m 2 ), the following relationship is satisfied: Protective coating layer forming method.
0.3 ≦ B / A ≦ 2. 3
1.0≦B/A≦2.3
B/A×2.0≦T≦B/A×20Wherein the hydrophilic binder is coated on the support, and the image recording medium on which the image information is carried in the protective coating layer forming method for forming a protective coating layer by applying the water-based synthetic resin composition, the hydrophilic When the coating amount of the binder is A (g / m 2 ) and the coating amount of water applied simultaneously with the aqueous synthetic resin composition is B (g / m 2 ), the following relationship is satisfied and the aqueous synthetic After application of the resin composition, it is conveyed by a roller, and when the time from the end of application of the aqueous synthetic resin composition until the roller comes into contact with the application surface is T (seconds), the following relationship is satisfied: The method for forming a protective coating layer according to claim 1.
1.0 ≦ B / A ≦ 2.3
B / A × 2.0 ≦ T ≦ B / A × 20
0.6≦B/A≦1.82. The protective coating layer forming method according to claim 1, wherein the value of B / A satisfies the following relationship.
0.6 ≦ B / A ≦ 1.8
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