JP3611718B2

JP3611718B2 - Water-releasable adhesive composition, adhesive article and adhesive processed article

Info

Publication number: JP3611718B2
Application number: JP13558298A
Authority: JP
Inventors: 稔滝沢; 均長沼; 道衛中村; 尚実小熊
Original assignee: Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Current assignee: Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Priority date: 1998-05-18
Filing date: 1998-05-18
Publication date: 2005-01-19
Anticipated expiration: 2018-05-18
Also published as: JPH11323280A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加圧、加熱等によって接着された耐水性に優れたラベル等の貼着物及び接着剤被膜を、必要に応じて容易に水系で脱離可能な接着剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、接着剤の用途は極めて多岐にわたり、その中には、接着時は通常の用法で接着を行うことにより必要な接着力を示すが、必要な場合には接着剤被膜及び貼着物を容易に脱離できることが重要である場合がある。例えば、近年、各種使用済製品の分離分別回収が重要となり、回収物を再生する際にラベル等の貼着物及び接着剤被膜がそのままの状態で回収され且つ再生されると、上記貼着物及び接着剤被膜が異物となり、このような異物の混入は再生製品において致命的な欠点を起こす場合がある。例えば、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）容器に塩化ビニル樹脂等の異物が混入している場合は、良好な再生品の生産が困難になり、又、ビール瓶等の瓶類の場合にも瓶類の回収及び再生に際しては、接着剤被膜（及びラベル等の貼着物）が速やかに脱離されることが必要である。そのために従来はラベルの接着に水溶性のでんぷん糊等が使用されているが、水溶性の接着剤の場合には瓶類の使用時におけるラベル等の耐水性の問題がある。
【０００３】
一方、近年、ラベルの接着速度を高速にすることが要求され、それに対応して疎水性接着剤を必要とするラベルが普及し、あらゆる容器に使用されている。しかしながら、これらのラベルは耐水性が優れているために、製品回収後の水によるラベル及び接着剤被膜の脱離が困難であり、そのために使用済製品が回収されずに焼却或いは投棄され、環境問題となっているのが現状である。従って環境問題と経済性とを両立させるために、高速でラベルの貼着が可能であるとともに、製品回収後は水系でラベル及び接着剤被膜を容易に脱離できる接着剤の要求が高くなってきた。
【０００４】
上記の如き要望に対して、瓶類等に貼着したラベル及び接着剤被膜を水によって容易に脱離させる方法として、水膨潤材を包含した接着剤が提案されている（例えば、特開昭５８−１５２９１３号公報、特開昭５８−３１５６２号公報等）。これらの接着剤は、水に触れると直ちに膨潤し、ラベル及び接着剤被膜を瓶類等から脱落させることができるが、使用時におけるラベルの耐水性とラベルの接着強度とのバランスをとることが困難であった。又、水膨潤材を水系で使用しようとすると、その水膨潤作用によって接着剤とすることが困難であって、その使用範囲は限定されるものであった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、接着が要求される状態では優れた耐水性及び接着強度を保持しており、脱離が必要であるときは容易に水系で脱離できる接着剤を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、接着剤成分（但し、酢酸ビニル−ビニルラクタム共重合体は除く）中に実質的に水不溶性乃至水難溶性であり、且つ鹸化処理により水膨潤性となる潜在的膨潤成分を含有し、潜在的膨潤成分が、アクリル酸メチル単位を３５〜９０重量％含み、ジビニルベンゼンで架橋された親水性ランダム、ブロック又はグラフト共重合体（但し、Ｎ−メチロール（メタ）アクリルアミド単位及びビニルエステル単位は含まない）であり、上記２成分の合計１００重量部に占める上記潜在的膨潤成分の割合が１０〜３０重量部であることを特徴とする水離脱性接着剤組成物である。
【０００７】
本発明によれば、接着剤中に、特定の潜在的膨潤成分を含有させることによって、水性の接着剤とすることができ、取扱い性に優れるとともに優れた接着強度と耐水性を有する接着剤被膜を形成することが可能である。そして上記接着剤被膜（及びラベル等の貼着部材）を脱離させる時には、水系で処理することにより、前記潜在的膨潤成分が水膨潤性乃至水溶解性となるので、接着剤被膜（及びラベル等の貼着部材）の脱離が容易である。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
本発明の接着剤組成物は、加圧、加熱、粘着等の従来の接着機構をもつ接着剤と潜在的膨潤成分とからなる。潜在的膨潤成分は接着能力を有するものであっても、有しないものであってもよい。
【０００９】
潜在的膨潤成分の好適例を説明する。該成分は、アクリル酸メチル単位を３５〜９０重量％含有し、ジビニルベンゼンで架橋された親水性ランダム、ブロック又はグラフト共重合体である。アクリル酸メチル単位が上記範囲未満では接着剤被膜の鹸化処理時における被膜の膨潤が不十分であり、一方、上記範囲を超えても特別の利益はない。
【００１０】
本発明で使用する潜在的膨潤成分を得るに当たっては、親水性モノマーを全モノマーの１０モル％以下で共重合させることができる。この親水性モノマー単位は、潜在的膨潤成分が水と接触すると、潜在的膨潤成分中に水を導入する作用があり、接着剤被膜の脱離時の鹸化反応をスムーズに進行させる作用を有する。好ましい親水性モノマーとしては、例えば、（メタ）アクリル酸、イタコン酸、フマル酸、スチレンスルホン酸ソーダ、ビニルピリジン、末端にアクリロイル基を有するポリエチレングリコール或いはそのアルキルエーテル等が挙げられる。尚、イオン性の親水性モノマー単位はアンモニア、トリエチルアミン、モルホリン等の如く熱によって脱離できる中和剤で処理しておくことが好ましい。親水性モノマーを１０モル％を越えて共重合させた潜在的膨潤成分は、接着剤の接着性能を低下させるので好ましくない。
【００１１】
又、潜在的膨潤成分は架橋重合体であって、架橋の形態は、前記単量体と二官能以上のビニル系の単量体との共重合体による化学的架橋であり、接着剤被膜の脱離処理時の鹸化処理の点から、架橋剤としてジビニルベンゼンを使用する。
【００１２】
尚、上記の潜在的膨潤成分の水膨潤度は、５％苛性ソーダ水溶液中に常温で１時間浸漬処理した後の水膨潤度（脱イオン水中）は約１０〜１，０００倍（容積比）、好ましくは２０〜５００倍であることが好ましい。
【００１３】
以上のように潜在的膨潤成分を含む本発明の接着剤組成物は、水分散型、溶剤分散型、練り込み型等の何れの形態でも取り得る。例えば、水分散型の接着剤とする場合には、上記潜在的膨潤成分は、乳化重合法、ソープフリー重合法、分散重合法等で製造することができる。溶剤分散型の場合は、例えば、非水エマルション型があり、又、練り込み型の場合には、水分散型或いは溶剤分散型から得られる固形の接着剤組成物を練り込みシート状或いはフィルム状とすることができる。水分散型の潜在的膨潤成分は、接着或いは粘着成分と極めて良く混合できるので水分散型の潜在的膨潤成分を用いることが好ましい。
【００１４】
以上の如き潜在的膨潤成分を通常の接着剤或いは粘着剤成分と混合することによって本発明の接着剤組成物とすることができる。接着剤或いは粘着剤成分としては、天然物又は合成物のいずれでもよく、例えば、蛋白質、カゼイン、デンプン、天然ゴム、クロロプレン、イソプレン、ブチルゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体の合成ゴム、アクリル系共重合体、酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン及びそれらの塩素化物、ポリイソブチレン、ポリビニルブチラール樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。上記共重合体はランダム、ブロック或いはグラフトのいずれの結合様式の共重合体であってもよい。又、接着付与剤や可塑剤も混合して使用することができ、該接着付与剤は低分子であって熱等で粘着する物質であり、例えば、ロジン、石油系樹脂等が挙げられ、可塑剤としてジシクロヘキシルフタレート、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジブチルアジペート等が挙げられる。
【００１５】
接着剤成分と潜在的膨潤成分の使用比率は、その使用目的によって異なるが、一般的には接着剤成分と潜在的膨潤成分との合計を１００重量部とした場合、潜在的膨潤成分が１０重量％未満では、接着剤被膜（及びラベル等）の脱離時の鹸化処理において接着剤被膜の膨潤度が小さく、接着剤被膜の脱離が不十分で、接着剤被膜が基材面に残存するという問題がある。又、潜在的膨潤成分の割合が６０重量％を越えると、接着剤被膜の基材への接着性が弱くなり実用的ではない。従って潜在的膨潤成分は、接着剤成分との合計のうちで１０〜３０重量％を占める割合であることが好ましい。尚、両者の混合は、均一に混合させればよく、その混合方法は何れの方法であってもよい。尚、本発明の接着剤組成物には、上記成分の他にワックス、界面活性剤、シリカ等のブロッキング防止剤等を必要応じて添加してもよい。
【００１６】
本発明の接着剤被膜の脱離方法では、接着剤組成物によりラベル等を瓶類に接着させた後、回収後の再生処理時に接着剤被膜（及びラベル等）を脱離させるために鹸化処理を行なう。この鹸化処理は、酸又はアルカリの何れによって行なってもよいが、鹸化によって生じるカルボキシル基をアルカリ金属の塩、例えば、ナトリウム塩やカリウム塩とすることが好ましく、従って鹸化剤としてはカセイソーダや炭酸ソーダ等のアルカリ水溶液を用い、該水溶液中で鹸化処理を行なって接着剤被膜（及びラベル等）を脱離させることが好ましい。鹸化に際しては鹸化反応を促進させる目的でアルカリ水溶液中にメタノールやエタノール等を添加してもよい。
【００１７】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚、文中「部」又は「％」とあるのは特に断りのない限り重量基準である。
（潜在的膨潤成分の合成）
膨潤成分Ａ
３０部のメチルアクリレート、１０部のメチルメタアクリレート、１．５部のスチレンスルホン酸ソーダ、１．５部のアクリル酸、０．０１部の２−ヒドロキシエチルメタクリレート、０．６部のジビニルベンゼン、０．１部のドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、０．３部の過硫酸カリウム及び２００部の脱イオン水を反応容器に入れ、窒素ガス雰囲気下で７０℃で８時間重合し、重合後の重合液のｐＨを８に調整した。得られた重合体（膨潤成分）の５％苛性ソーダ水溶液中に常温で１時間浸漬処理した後の重合体の水膨潤度（脱イオン水）は２００倍であった（容積比、以下同じ）。
【００１８】
膨潤成分Ｂ
膨潤成分Ａにおけるメチルメタアクリレートをブチルアクリレートに代えた以外は実施例１と同様の重合を行った。得られた重合体（膨潤成分）の５％苛性ソーダ水溶液中に常温で１時間浸漬処理した後の重合体の水膨潤度（脱イオン水）は１５０倍であった。
【００１９】
【００２０】
【００２１】
膨潤成分Ｅ
膨潤成分Ａの内のスチレンスルホン酸ソーダとアクリル酸を片末端メタアクリロイル基を有するポリエチレングリコール（分子量２００）に代えた以外は実施例１と同様に重合した。得られた重合体（膨潤成分）の５％苛性ソーダ水溶液中に常温で１時間浸漬処理した後の重合体の水膨潤度（脱イオン水）は７５倍であった（容積比）。
【００２２】
【００２３】
（接着剤成分の調製）
接着剤成分Ｇ
ポリスチレン−アクリルエステル共重合体、トリ安息香酸グリセロール及びトリ安息香酸トリメチルプロパンの固形分重量比を各々１．２／１．０／１．０として混合したディレードタック型接着剤（固形分５０％）。
【００２４】
接着剤成分Ｈ
アクリル酸２−エチルヘキシル／アクリル酸メチル／アクリル酸／アクリル酸２−ヒドロキシプロピル＝０．８４／０．１／０．０３／０．０３の重量比からなるアクリル樹脂エマルション（固形分５０％のヒートシール型接着剤）。
【００２５】
実施例１
下記表１の接着剤組成物をアルミ蒸着を施した紙製のラベルに乾燥時で約１０μｍになるように塗布及び乾燥した。その後１００℃で熱圧着して基材（ポリエチレンテレフタレートシート（ＰＥＴ）及びガラス板）に接着させた。この接着物の物性を下記項目にて調べたところ下記表１に示す結果が得られた。
接着性： ○（あり） ×（なし）
脱離性：接着物を５％カセイソーダ水溶液に７０℃で浸漬して基材よりラベルが剥がれる時間（ｍｉｎ．）
ラベル剥離後の基材への接着剤被膜の残存性；接着剤被膜及びラベルを剥離した後の基材を水で１０秒間流間洗浄後の評価： ×（完全に接着剤が残る） △（半分程度残る） ○（完全に剥がれる）
【００２６】
【表１】

上記の結果から接着剤成分１００％では、接着剤被膜の脱離には６０分間以上かかり、一方、潜在的膨潤成分が６０％以上の配合では接着性が不十分であることが分かる。
【００２７】
実施例２〜４
潜在的膨潤成分／接着剤成分＝２０／８０（重量比）に一定にして各種材料の組み合わせにより本発明の接着剤組成物とし、実施例１と同様の評価を行なって下記表２の結果を得た。
【００２８】
【表２】

上記表２からして、膨潤性の低い潜在的膨潤成分を用いた場合には、脱離時間及び接着剤の残存性の点で十分な結果が得られない。
【００２９】
【発明の効果】
以上の如き本発明によれば、接着剤中に、潜在的膨潤成分を含有させることによって、水性の接着剤とすることができ、取扱い性に優れるとともに優れた接着強度と耐水性を有する接着剤被膜を形成することが可能である。そして上記接着剤被膜（及びラベル等の貼着部材）を脱離させる時には、水系で処理することにより、前記潜在的膨潤成分が水膨潤性乃至水溶解性となるので、接着剤被膜（及びラベル等の貼着部材）の脱離が容易である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an adhesive composition that can easily remove a sticking material such as a label having excellent water resistance and an adhesive film adhered by pressurization, heating, and the like, if necessary, in an aqueous system.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, adhesives have been used for a wide variety of purposes. Among them, adhesives show the required adhesive strength by bonding them in the usual way at the time of bonding. It may be important to be able to desorb. For example, in recent years, separation / collection of various used products has become important, and when the collected material is recycled and the adhesive film such as a label and the adhesive film are recovered and regenerated as they are, The agent film becomes a foreign substance, and the mixing of such a foreign substance may cause a fatal defect in the recycled product. For example, when foreign matter such as vinyl chloride resin is mixed in a polyethylene terephthalate (PET) container, it becomes difficult to produce a good recycled product. In the case of bottles such as beer bottles, At the time of regeneration, it is necessary that the adhesive film (and the sticking material such as a label) be quickly detached. Therefore, water-soluble starch paste or the like is conventionally used for label adhesion, but in the case of a water-soluble adhesive, there is a problem of water resistance of the label or the like when using bottles.
[0003]
On the other hand, in recent years, it has been required to increase the bonding speed of a label, and a label that requires a hydrophobic adhesive has been widely used and used in every container. However, since these labels are excellent in water resistance, it is difficult to remove the label and adhesive film with water after product recovery. The current situation is a problem. Therefore, in order to achieve both environmental problems and economy, there is a growing demand for an adhesive that can be applied at high speed and that can easily remove the label and adhesive film in water after product recovery. It was.
[0004]
In response to the above demands, an adhesive including a water swelling material has been proposed as a method for easily detaching a label and an adhesive film adhered to bottles or the like with water (for example, see Japanese Patent Application Laid-Open (JP-A)). 58-152913, JP-A-58-31562, etc.). These adhesives swell immediately upon contact with water and can remove the label and adhesive film from bottles, etc., but it is possible to balance the water resistance of the label and the adhesive strength of the label during use. It was difficult. In addition, when a water swelling material is used in an aqueous system, it is difficult to obtain an adhesive due to its water swelling action, and its use range is limited.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention holds the water resistance and bond strength superior in a state where bonding is required, can to require elimination to provide an adhesive that can be easily desorbed with an aqueous is there.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The above object is achieved by the present invention described below. That is, the present invention provides a latent swelling component which is substantially water-insoluble or hardly water-soluble in an adhesive component (excluding vinyl acetate-vinyl lactam copolymer) and becomes water-swellable by saponification treatment. contain potential swelling component, see contains a methyl acrylate unit 35-90 wt%, crosslinked with divinylbenzene hydrophilic random, block or graft copolymer (however, N- methylol (meth) acrylamide units And the vinyl ester unit is not included), and the ratio of the latent swelling component in the total of 100 parts by weight of the two components is 10 to 30 parts by weight. is there.
[0007]
According to the present invention, an adhesive film having excellent adhesive strength and water resistance can be obtained as a water-based adhesive by containing a specific latent swelling component in the adhesive. Can be formed. When removing the adhesive film (and sticking member such as a label), the latent swelling component becomes water-swellable or water-soluble by treating with an aqueous system. Etc.) is easily detached.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the present invention will be described in more detail with reference to preferred embodiments.
The adhesive composition of the present invention comprises an adhesive having a conventional adhesion mechanism such as pressurization, heating, and adhesion, and a potential swelling component. The latent swelling component may or may not have adhesive ability.
[0009]
A preferred example of the latent swelling component will be described. The component is a hydrophilic random, block or graft copolymer containing 35 to 90% by weight of methyl acrylate units and crosslinked with divinylbenzene . If the methyl acrylate unit is less than the above range, the swelling of the coating during the saponification treatment of the adhesive coating is insufficient. On the other hand, if the unit exceeds the above range, there is no special advantage .
[0010]
In obtaining a potential swelling component used in the present invention may be copolymerized hydrophilic monomer below 10 mol% of the total monomer over. This hydrophilic monomer unit has an action of introducing water into the potential swelling component when the potential swelling component comes into contact with water, and has an action of smoothly proceeding the saponification reaction when the adhesive film is detached. Preferred hydrophilic monomers include, for example, (meth) acrylic acid, itaconic acid, fumaric acid, sodium styrene sulfonate, vinyl pyridine, polyethylene glycol having an acryloyl group at its terminal, or an alkyl ether thereof. The ionic hydrophilic monomer unit is preferably treated with a neutralizing agent such as ammonia, triethylamine, morpholine or the like that can be eliminated by heat. A latent swelling component obtained by copolymerizing more than 10 mol% of a hydrophilic monomer is not preferable because it deteriorates the adhesive performance of the adhesive.
[0011]
Also, potential swelling component is a crosslinked polymer in the form of cross-linking, the chemically cross-linked by copolymerization of a monomer of the monomer and bifunctional or polyfunctional vinyl, the adhesive coating in view of saponification during desorption process, to use a divinylbenzene as a crosslinking agent.
[0012]
The water swelling degree of potential swelling The above components, water swelling degree after 1 hour immersion treatment at room temperature in a 5% sodium hydroxide aqueous solution (deionized water) is about 10 to 1,000 times (volume ratio), Preferably it is 20 to 500 times.
[0013]
As described above, the adhesive composition of the present invention containing a latent swelling component can take any form such as a water dispersion type, a solvent dispersion type, and a kneading type. For example, when a water-dispersed adhesive is used, the latent swelling component can be produced by an emulsion polymerization method, a soap-free polymerization method, a dispersion polymerization method, or the like. In the case of the solvent dispersion type, for example, there is a non-aqueous emulsion type. In the case of the kneading type, a solid adhesive composition obtained from the water dispersion type or the solvent dispersion type is kneaded into a sheet or film. It can be. Since the water-dispersed latent swelling component can be mixed very well with the adhesive or adhesive component, it is preferable to use the water-dispersed latent swelling component.
[0014]
The adhesive composition of the present invention can be obtained by mixing the latent swelling component as described above with a normal adhesive or pressure-sensitive adhesive component. The adhesive or pressure-sensitive adhesive component may be a natural product or a synthetic product, for example, protein, casein, starch, natural rubber, chloroprene, isoprene, butyl rubber, styrene-butadiene copolymer, acrylonitrile-butadiene copolymer. Synthetic rubber, acrylic copolymer, vinyl acetate copolymer, vinyl chloride copolymer, ethylene-vinyl acetate copolymer, polyurethane, polyamide, polyester, polyethylene, polypropylene and their chlorinated products, polyisobutylene, polyvinyl Examples include butyral resin and silicone resin. The copolymer may be a random, block, or graft type copolymer. In addition, an adhesion-imparting agent and a plasticizer can also be used as a mixture. The adhesion-imparting agent is a substance having a low molecular weight and sticking with heat, for example, rosin, petroleum resin, etc. Examples of the agent include dicyclohexyl phthalate, dioctyl phthalate, dibutyl phthalate, and dibutyl adipate.
[0015]
The use ratio of the adhesive component and the potential swelling component varies depending on the purpose of use, but generally, when the total of the adhesive component and the potential swelling component is 100 parts by weight, the potential swelling component is 10 weights. If it is less than%, the swelling degree of the adhesive film is small in the saponification treatment when the adhesive film (and label, etc.) is detached, the adhesive film is not sufficiently detached, and the adhesive film remains on the substrate surface. There is a problem. On the other hand, if the ratio of the potential swelling component exceeds 60% by weight, the adhesiveness of the adhesive film to the base material becomes weak, which is not practical. Thus potential swelling component is preferably a total proportion of from 10 to 3 0% by weight of the adhesive component. In addition, what is necessary is just to mix both, and the mixing method may be any method. In addition to the above-mentioned components, an anti-blocking agent such as a wax, a surfactant or silica may be added to the adhesive composition of the present invention as necessary.
[0016]
In the method for removing an adhesive film of the present invention, a label is adhered to a bottle with an adhesive composition, and then a saponification treatment is performed in order to remove the adhesive film (and the label, etc.) at the time of regeneration after recovery. To do. This saponification treatment may be carried out with either acid or alkali, but the carboxyl group produced by saponification is preferably an alkali metal salt, such as sodium salt or potassium salt, so that caustic soda or sodium carbonate is used as the saponifying agent. It is preferable to use an alkaline aqueous solution such as saponification treatment in the aqueous solution to remove the adhesive film (and label, etc.). During the saponification, methanol, ethanol or the like may be added to the aqueous alkaline solution for the purpose of promoting the saponification reaction.
[0017]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples. In the text, “part” or “%” is based on weight unless otherwise specified.
(Synthesis of potential swelling components)
Swelling component A
30 parts of methyl acrylate, 10 parts of methyl methacrylate, and 1.5 parts of styrene sulfonic oxygen over Da, 1.5 parts of acrylic acid, 0.01 parts of 2-hydroxyethyl methacrylate, 0.6 parts of divinyl Benzene, 0.1 part sodium dodecylbenzenesulfonate, 0.3 part potassium persulfate and 200 parts deionized water were placed in a reaction vessel and polymerized at 70 ° C. for 8 hours in a nitrogen gas atmosphere. The pH of the polymerization solution was adjusted to 8. The water swelling degree (deionized water) of the polymer after immersion treatment at room temperature for 1 hour in a 5% aqueous solution of caustic soda of the obtained polymer (swelling component) was 200 times (volume ratio, the same applies hereinafter).
[0018]
Swelling component B
Polymerization similar to that of Example 1 was performed except that methyl methacrylate in the swelling component A was replaced with butyl acrylate. The water swelling degree (deionized water) of the polymer after the immersion treatment of the obtained polymer (swelling component) in a 5% aqueous solution of sodium hydroxide at room temperature for 1 hour was 150 times.
[0019]
[0020]
[0021]
Swelling component E
Polymerization was carried out in the same manner as in Example 1 except that sodium styrenesulfonate and acrylic acid in the swelling component A were replaced with polyethylene glycol having a one-terminal methacryloyl group (molecular weight 200). The water swelling degree (deionized water) of the polymer after immersion treatment of the obtained polymer (swelling component) in a 5% aqueous solution of sodium hydroxide at room temperature for 1 hour was 75 times (volume ratio).
[0022]
[0023]
(Preparation of adhesive component)
Adhesive component G
Polystyrene - acrylic ester copolymer, tribenzoic glycerol and di Redotakku adhesive obtained by mixing the solid content weight ratio of the tri-acid trimethyl propane as each 1.2 / 1.0 / 1.0 (50% solids) .
[0024]
Adhesive component H
Acrylic resin emulsion having a weight ratio of 2-ethylhexyl acrylate / methyl acrylate / acrylic acid / 2-hydroxypropyl acrylate = 0.84 / 0.1 / 0.03 / 0.03 (heat with a solid content of 50% Seal type adhesive).
[0025]
Example 1
The adhesive composition shown in Table 1 below was applied to a paper label subjected to aluminum vapor deposition and dried so as to have a thickness of about 10 μm when dried. Thereafter, it was thermocompression bonded at 100 ° C. and adhered to a substrate (polyethylene terephthalate sheet (PET) and glass plate). When the physical properties of this adhesive were examined in the following items, the results shown in Table 1 below were obtained .
Adhesiveness: ○ (Yes) × (No)
Detachability: Time (min.) That the label is peeled off from the substrate after the adhesive is immersed in a 5% aqueous caustic soda solution at 70 ° C
Residue of adhesive film on substrate after label peeling; evaluation after substrate was washed with water for 10 seconds after peeling adhesive film and label: × (adhesive remains completely) Δ ( (Remains half) ○ (completely peeled off)
[0026]
[Table 1]

From the above results, it can be seen that when the adhesive component is 100%, it takes 60 minutes or longer for the adhesive film to be removed, whereas when the potential swelling component is 60% or more, the adhesiveness is insufficient.
[0027]
Example 2-4
The potential swelling component / adhesive component = 20/80 (weight ratio), and the adhesive composition of the present invention was prepared by combining various materials. The same evaluation as in Example 1 was performed, and the results shown in Table 2 below were obtained. Obtained.
[0028]
[Table 2]

From Table 2 above, when a latent swelling component having low swelling property is used, sufficient results cannot be obtained in terms of desorption time and adhesive remaining.
[0029]
【The invention's effect】
According to the present invention as described above, by including a potential swelling component in the adhesive, it is possible to obtain an aqueous adhesive, which is excellent in handleability and has excellent adhesive strength and water resistance. A coating can be formed. When removing the adhesive film (and sticking member such as a label), the latent swelling component becomes water-swellable or water-soluble by treating with an aqueous system. Etc.) is easily detached.

Claims

The adhesive component (excluding vinyl acetate-vinyl lactam copolymer) contains a potential swelling component that is substantially water-insoluble or poorly water-soluble and becomes water-swellable by saponification treatment. component, see contains a methyl acrylate unit 35-90 wt%, divinylbenzene cross-linked hydrophilic random, block or graft copolymer (provided that the N- methylol (meth) acrylamide units and vinyl ester units include The water-releasing adhesive composition is characterized in that the proportion of the latent swelling component in the total of 100 parts by weight of the two components is 10 to 30 parts by weight.

The adhesive according to claim 1, wherein the potential swelling component has a water swelling degree (deionized water) of 10 to 1,000 times (volume ratio) after being immersed in a 5% aqueous solution of caustic soda at room temperature for 1 hour. Composition.

The adhesive composition according to claim 1, wherein the form before application is an aqueous dispersion.

An adhesive article to which an adhesive is applied, wherein the adhesive is the water-releasable adhesive composition according to claim 1.

An article processed using an adhesive, wherein the adhesive is the water-releasable adhesive composition according to claim 1.

In the method of detaching a member and an adhesive film adhered to the surface of an article with an adhesive with alkaline water, the adhesive is the water detachable adhesive composition according to claim 1. A method for removing the adhesive film.