JP3611233B2 - データ読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品に付された商品コードをシンボル化したバーコード等のコードシンボルに記されたデータを読み取るデータ読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品に付された商品コードをシンボル化したバーコード等のコードシンボルに記されたデータを読み取るデータ読取装置は、例えばスーパーマーケットで使用される縦型バーコードスキャナ等に内蔵されて利用されている。ここで、図5は従来の縦型バーコードスキャナ101の一例を示す外観斜視図である。図5に示すように、この縦型バーコードスキャナ101は、例えばサッカー台102から上部に立設されている。その縦型バーコードスキャナ101のオペレータ側(図6参照)には、データ読取装置であるスキャナ装置103が内蔵されている。また、このスキャナ装置103の上方には、表示器104とキーボード105とが設けられている。
【0003】
次に、スキャナ装置103の構造について説明する。スキャナ装置103は、縦型バーコードスキャナ101のスキャナ筐体101aの内部に配設され、図示しないレーザ光源及び受光素子等の光学系を内部に備えたスキャナ本体103aを主体に構成されている。また、スキャナ筐体101aのオペレータ側には開口部101bが形成されており、スキャナ本体103aの一面が露出している。この開口部101bにおいて露出したスキャナ本体103aのオペレ−タ側の立設面には、ガラス等の透明部材によって形成されている平板形状の読取窓103bが備えられている。
【0004】
このような構成により、縦型バーコードスキャナ101は、スキャナ装置103により形成されたバーコード読取用の走査光を読取窓103bから発する。そして、その走査光を商品に貼付されたバーコードラベルが反射することにより、その反射光が読取窓103bに入射する。この反射光を受光素子で受光することにより、バーコードのデータが読み取られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6に示すように、縦型バーコードスキャナ101のスキャナ装置103の前に立つオペレータ104は、例えば右手104aに持った商品105を読取窓103bの前面に沿わせて平行に移動する。この過程において、商品105に貼付されたバーコードラベル(図示せず)のバーコードのデータがスキャナ装置103によって読み取られる。この場合、右手104aの回動中心はオペレータ104の右肩104bであり、この右肩104bと読取窓103bとの距離は商品105を左方へ移動させるに従い遠くなる。このため、オペレータ104は、右肩104bを中心に右手104aを移動させるに従い次第にその右手104aを伸ばすことになる。また、新たな商品105の読取操作をするためには、右肩104bを中心に右手104aを右方向に戻しながらその右手104aを縮めることになる。これらの一連の動作は、商品の数だけ繰り返されるので、長時間に渡って作業するとオペレータ104の右手104a等に負担がかかってしまう。
【0006】
また、オペレータ104の右手104aを右肩104bを中心に円弧上に回転させると右手104aには負担がかかりにくくなるが、このように平面形状の読取窓103bに対して円弧状に商品105を移動させるためにその読取窓103bとの距離を掴むのは感覚的に容易ではない。このように商品105を円弧状に移動させた場合には商品105を読取窓103bに接触させてしまうことが多く、その結果として商品105や読取窓103bを傷つけてしまい、また、汚れを付着させてしまうことがある。このような読取窓103bの傷や汚れは、データの誤読の原因となる。
【0007】
本発明の目的は、オペレータの疲労を軽減させることができるデータ読取装置を得ることである。
【0008】
本発明の別の目的は、読取窓の損傷を防止することができるデータ読取装置を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、読取窓を介して出射された光を所望のコードシンボルに反射させ、その反射光を前記読取窓を介して入射させて受光して前記コードシンボルのデータを読み取るデータ読取装置において、前記読取窓は、前記コードシンボル側の面をコ−ドシンボルの移動方向に円弧状の凹形状である湾曲形状に形成される。
【0010】
したがって、例えばコードシンボルであるバーコードを貼り付けられた商品を持ったオペレータが読取窓の湾曲形状に沿って商品を移動させた場合には、その湾曲形状がガイドの役目を果たすので、そのオペレータの手の軌跡は肩を中心とした円弧状の軌道となり、オペレータの手の伸縮動作が不要になる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のデータ読取装置において、前記読取窓の外周部では、その読取窓から連続する湾曲形状が面取りされる。
【0012】
したがって、湾曲形状が読取窓から連続しなくなることにより、余分な突出がなくなり、装置の大型化が防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態のデータ読取装置は、縦型バーコードスキャナに内蔵されるスキャナ装置に適用されている。ここで、図1は縦型バーコードスキャナ1を示す外観斜視図、図2はスキャナ装置3の構造を示す分解斜視図、図3は縦型バーコードスキャナ1のスキャナ装置3の周辺を示す断面図である。図1に示すように、サッカー台2の上部に立設された縦型バーコードスキャナ1のオペレータ側には、データ読取装置であるスキャナ装置3が内蔵されている。また、このスキャナ装置3の上方には、データ表示等に利用されるオペレ−タ用の表示器4と複数のキーを備えてデータ入力に利用されるキーボード5とがそれぞれ設けられている。
【0014】
次に、スキャナ装置3の構造について説明する。図2に示すように、スキャナ装置3は、縦型バーコードスキャナ1のスキャナ筐体1aの内部に配設され、図示しないレーザ光源、受光素子及びポリゴンミラ−等の光学系を内部に備えた筐体であるスキャナ本体3aを主体に構成されている。また、スキャナ筐体1aのオペレータ側の立設面には筐体開口部1bが形成されている。そして、縦型バーコードスキャナ1のスキャナ筐体1aの内部に配設されたスキャナ装置3のスキャナ本体3aの前面部分3bが、この筐体開口部1bから露出して設けられている。
【0015】
さらに、この前面部分3bには開口部である窓枠3cが形成されており、この窓枠3cには、ガラス等の透明部材によって形成されている読取窓4が嵌合状態で固定されている。この読取窓4は、図3に示すように、その読取窓4の中心部4aを中心にオペレータ側から見て水平方向が円弧状の凹形状に湾曲した形状に形成されている。また、読取窓4に嵌合する窓枠3cも読取窓4の外周と略同一な湾曲形状に形成されている。また、スキャナ本体3aの前面部分3bの窓枠3cの左右方向の窓枠3cより外側において読取窓4から連続する湾曲形状を面取りした面取部3dが設けられており、これによって、図3に一点鎖線で示す縦型バーコードスキャナ1のスキャナ筐体1aの表面に対する余分な突出が抑えられている。なお、窓枠3cと読取窓4とにおいて連続する湾曲形状は、平均的な人間の両手を広げた程度の直径を有する円の一部の円弧と略同一な湾曲形状である。
【0016】
このような構成において、縦型バーコードスキャナ1は、スキャナ装置3により形成されたバーコード読取用の走査光を読取窓4から発する。そして、その走査光は、商品に貼付されたバーコードラベルにより反射され、反射光として読取窓4に入射した後に受光素子によって受光されることにより、バーコードの読み取りが実行される。
【0017】
ここで、図4は、オペレータ6によるバーコード読取の状態を示す説明図である。図4に示すように、商品7を持ったオペレータ6は、縦型バーコードスキャナ1のスキャナ装置3の前に立つ。この状態でオペレータ6は、例えば右手6aに持った商品7をスキャナ装置3の窓枠3cと読取窓4との湾曲形状に沿わせて移動する。この過程において、商品7に貼付されたバーコードラベル(図示せず)のバーコードのデータがスキャナ装置3によって読み取られる。この場合には、オペレータ6の右肩6bを回動中心として右手6aを回動させると、心理的・感覚的に容易に右手6aが湾曲形状に沿って動くようになる。これにより、オペレータ6の右肩6bから湾曲形状の読取窓4に至る距離が略等しくなり、窓枠3cと読取窓4との湾曲形状をガイドとしてオペレータ6の右手6aを右肩6bを中心に円弧上に回転させるだけでバーコードのデータを読み取ることができる。したがって、オペレータ6は、商品7のバーコードのデータを読み取る際に右手6aを伸縮する動作をする必要がない。これにより、長時間の就業に際し、オペレータ6の疲労を軽減させることができる。また、読取窓4の湾曲形状に沿って商品7を移動させることができるので、商品7の読取窓4への接触が防止され、読取窓4や商品7の損傷が防止される。さらに、スキャナ筐体1aの表面に対する余分な突出を抑えたので、商品7をスキャナ装置3の縁部に当ててしまうことが防止されるとともに、スキャナ装置3の大型化が防止される。
【0018】
なお、本実施の形態においては、スキャナ本体3aの前面部分3bの窓枠3cの左右方向近傍において読取窓4から連続する湾曲形状を面取りした面取部3dを設けたが、面取部3dを設けずにスキャナ本体3aの前面部分3bを窓枠3cのみとして、読取窓4のみが縦型バーコードスキャナ1のスキャナ筐体1aから露出するようにしても良い。
【0019】
また、本実施の形態においては、読取窓4の全体を湾曲形状としたが、これに限るものではなく、コ−ドシンボル読取側の片面のみを湾曲形状にしても良い。
【0020】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、データ読取装置の読取窓をコードシンボル側の面をコ−ドシンボルの移動方向に円弧状の凹形状である湾曲形状に形成することにより、例えばコードシンボルであるバーコードを貼り付けられた商品を持ったオペレータが読取窓の湾曲形状に沿って商品を移動させた場合には、その湾曲形状をガイドとすることで心理的・感覚的に容易にオペレータの手の軌跡を肩を中心とした円弧状の軌道とし、オペレータの手の伸縮動作を不要にすることができるので、長時間の就業に際し、オペレータの疲労を軽減することができる。また、読取窓の湾曲形状に沿って商品を移動させることができるので、商品の読取窓への接触を防止することができ、読取窓の損傷を防止することができる。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のデータ読取装置において、読取窓の近傍ではその読取窓から連続する湾曲形状を面取りすることにより、湾曲形状が読取窓から連続しなくなり、余分な突出がなくなるので、商品をデ−タ読取装置の縁部にあてることを防止することができるとともに、装置の大型化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の縦型バーコードスキャナを示す外観斜視図である。
【図2】スキャナ装置の構造を示す分解斜視図である。
【図3】縦型バーコードスキャナのスキャナ装置の周辺を示す断面図である。
【図4】オペレータによるバーコード読取の状態を示す説明図である。
【図5】従来の縦型バーコードスキャナの一例を示す外観斜視図である。
【図6】従来のオペレータによるバーコード読取の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3 データ読取装置
4 読取窓
Claims (2)
- 読取窓を介して出射された光を所望のコードシンボルに反射させ、その反射光を前記読取窓を介して入射させて受光して前記コードシンボルのデータを読み取るデータ読取装置において、
前記読取窓は、前記コードシンボル側の面をコ−ドシンボルの移動方向に円弧状の凹形状である湾曲形状に形成されることを特徴とするデータ読取装置。 - 前記読取窓の外周部では、その読取窓から連続する湾曲形状が面取りされることを特徴とする請求項1記載のデータ読取装置。
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JP15884398A JP3611233B2 (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | データ読取装置 |
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JPH11353408A JPH11353408A (ja) | 1999-12-24 |
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Family Applications (1)
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1998
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