JP3610986B2 - Cleaning and disinfecting solution for contact lens and cleaning and disinfecting method of contact lens using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コンタクトレンズ用洗浄消毒液およびそれを用いたコンタクトレンズの洗浄消毒方法に関する。さらに詳しくは、コンタクトレンズに吸着することがなく、安全性にすぐれ、コンタクトレンズの洗浄および消毒が同時に可能であることから、コンタクトレンズの取り扱いを簡便にすることができ、とくにソフトコンタクトレンズの洗浄および消毒に好適に使用しうるコンタクトレンズ用洗浄消毒液およびそれを用いたコンタクトレンズの洗浄消毒方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンタクトレンズは、非含水性コンタクトレンズと含水性コンタクトレンズとに大別され、含水性コンタクトレンズは、一般にソフトコンタクトレンズと呼ばれている。
【0003】
通常、装用後のコンタクトレンズには、涙液由来の蛋白質や眼脂などの脂質が汚れとして付着しているので、かかる装用後のコンタクトレンズは、必ず洗浄しなければならない。さらに、細菌などの感染を防ぐためには、装用前にコンタクトレンズを消毒しなければならず、とくにソフトコンタクトレンズのばあいには、細菌などの感染の危険性が高いため、かかる装用前の消毒が重要である。このように、コンタクトレンズには、洗浄および消毒が不可欠であり、かかる操作は、なるべく簡便であることが望ましい。
【0004】
前記コンタクトレンズの洗浄には、通常、主に脂質を除去するために行なう界面活性剤を含有した洗浄剤での連日のこすり洗浄と、主に蛋白質を除去するために行なう1週間に1回程度のたとえば酵素を用いた浸漬洗浄とがある。
【0005】
このようにして洗浄したコンタクトレンズを消毒する方法としては、主に、煮沸消毒器を用いた熱消毒法と、過酸化水素や化学消毒剤による化学消毒法とがある。
【0006】
前記熱消毒法においては、消毒剤が用いられていないので、コンタクトレンズに消毒剤が吸着し、かかるコンタクトレンズを眼に装用したときに障害が発生する危険性がないものの、電源が必要であるため、操作が煩雑になるという問題がある。
【0007】
また、前記化学消毒法のなかで、過酸化水素が用いられているものは、消毒後のコンタクトレンズを眼に装用した際の危険性をなくすために、かかる過酸化水素を中和しなければならず、やはり操作が煩雑になるという問題がある。さらに、従来の化学消毒法に用いられている化学消毒剤としては、クロルヘキシジン塩やチメロサールなどがあるが、これらは、いずれもその消毒効果を充分に発現させるためにある程度高濃度で用いられている。したがって、これらの化学消毒剤は、とくにソフトコンタクトレンズに吸着しやすく、消毒後のコンタクトレンズを眼に装用したばあいに障害が発生するおそれがある。
【0008】
たとえば、特開昭47−10288号公報には、クロルヘキシジンまたはその塩や、グリセリン、ほう酸などを含むコンタクトレンズの殺菌用の水溶液が記載されている。しかしながら、かかる水溶液にてコンタクトレンズの殺菌処理を行なったばあいには、前記したように、クロルヘキシジンがコンタクトレンズ、とくにソフトコンタクトレンズに吸着しやすく、殺菌処理後のコンタクトレンズを眼に装用したばあいに障害が発生するおそれがある。
【0009】
特開昭52−109953号公報には、クロルヘキシジンなどの殺菌剤および非イオン性界面活性剤を含有した殺菌剤組成物が開示されている。前記殺菌剤組成物には、非イオン性界面活性剤が配合されていることから、前記したようなクロルヘキシジンのソフトコンタクトレンズへの吸着の抑制が可能である。しかしながら、非イオン性界面活性剤のなかには、それ自体がコンタクトレンズに吸着し、生体細胞に対して毒性を示したり、クロルヘキシジンなどの殺菌剤の消毒殺菌効果を低下させたりするものがある。したがって、コンタクトレンズに吸着する非イオン性界面活性剤が含有された殺菌剤組成物中で処理されたコンタクトレンズを眼に装用したばあいには、やはり障害が発生するおそれがある。また殺菌剤の消毒殺菌効果を低下させる非イオン性界面活性剤が含有されているばあいには、殺菌剤の含有量を増加させなければならず、その結果、殺菌剤がコンタクトレンズに吸着しやすくなったり、生体細胞に対する毒性が高まってしまうおそれがある。
【0010】
特開昭57−132115号公報には、クロルヘキシジン塩および張度調整剤を含有し、実質的に等張なレンズ用滅菌溶液が開示されている。前記レンズ用滅菌溶液には、張度調整剤が含有されており、かかる張度調整剤の作用によって、クロルヘキシジン塩がある程度低濃度であっても、コンタクトレンズの滅菌処理が可能である。しかしながら、かかるレンズ用滅菌溶液には、クロルヘキシジン塩のコンタクトレンズへの吸着を抑制する作用を呈する成分が含有されていないことから、クロルヘキシジン塩がコンタクトレンズに吸着してしまうおそれがある。
【0011】
特開昭63−59960号公報には、クロルヘキシジンなどの殺菌剤、無機塩類および高分子化合物を含有したソフトコンタクトレンズ用溶液が開示されている。しかしながら、かかるソフトコンタクトレンズ用溶液には、たとえばコンドロイチン硫酸ナトリウムなどのムコ多糖類などの高分子化合物が含有されているので、その粘度が高くなり、ソフトコンタクトレンズの取り扱いが困難となったり、殺菌剤による殺菌力が低下してしまうという問題がある。
【0012】
特開平2−289255号公報には、コンタクトレンズを洗浄および消毒するためのタンパク質分解酵素および抗菌剤を含有した組成物が開示されており、かかる組成物を用いたばあいには、コンタクトレンズの蛋白洗浄と殺菌とが同時に可能であることが示唆されている。しかしながら、かかる組成物中の抗菌剤は、やはりコンタクトレンズに吸着し、該組成物中で洗浄、消毒を行なったコンタクトレンズを眼に装用したばあいには、障害が発生するおそれがある。
【0013】
さらに、近年、ポリヘキサメチレンビグアニドなどの化合物を消毒剤として含有した消毒液を用いることが試みられている。
【0014】
しかしながら、ポリヘキサメチレンビグアニドなどの化合物は、その分子量が単一となるように調整することが困難であり、通常高分子量を有する化合物と低分子量を有する化合物とが混在していることから、種々の分子量を有する化合物それぞれの安全性を確認しがたく、消毒液の品質を一定にすることが困難である。さらに、消毒液中に低分子量を有する化合物が混在しているばあいには、消毒中にかかる低分子量の化合物がコンタクトレンズに吸着し、消毒後のコンタクトレンズを眼に装用すると、障害が発生するおそれがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、コンタクトレンズに吸着することがなく、安全性にすぐれ、コンタクトレンズの洗浄および消毒が同時に可能であることから、コンタクトンレンズの取り扱いを簡便にすることができるコンタクトレンズ用洗浄消毒液およびそれを用いた簡便なコンタクトレンズの洗浄消毒方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、▲1▼(A)クロルヘキシジンおよび/または該クロルヘキシジンの塩、
(B)ほう酸および/またはほう酸塩、
(C)一般式(I):
【0017】
【化3】
【0018】
(式中、xは50〜150の整数、yは20〜80の整数を示す)で表わされるポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコール共重合体、ならびに
(D)プロピレングリコールおよび/または平均分子量が100〜600のポリエチレングリコール
を含有してなるコンタクトレンズ用洗浄消毒液、ならびに
▲2▼(A)クロルヘキシジンおよび/または該クロルヘキシジンの塩、
(B)ほう酸および/またはほう酸塩、
(C)一般式(I):
【0019】
【化4】
【0020】
(式中、xは50〜150の整数、yは20〜80の整数を示す)で表わされるポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコール共重合体、ならびに
(D)プロピレングリコールおよび/または平均分子量が100〜600のポリエチレングリコール
を含有してなるコンタクトレンズ用洗浄消毒液にコンタクトレンズを浸漬させること特徴とするコンクトレンズの洗浄消毒方法に関する。
【0021】
【作用および実施例】
本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液は、前記したように、(A)クロルヘキシジンおよび/または該クロルヘキシジンの塩(以下、(A)成分という)、
(B)ほう酸および/またはほう酸塩(以下、(B)成分という)、(C)一般式(I):
【0022】
【化5】
【0023】
(式中、xは50〜150の整数、yは20〜80の整数を示す)で表わされるポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコール共重合体(以下、(C)成分という)、ならびに(D)プロピレングリコールおよび/または平均分子量が100〜600のポリエチレングリコール(以下、(D)成分という)を含有したものである。
【0024】
本発明に用いられる(A)成分は、前記したように、クロルヘキシジンおよび/または該クロルヘキシジンの塩である。かかる(A)成分は、コンタクトレンズに付着した細菌に対する消毒殺菌作用を呈する成分である。
【0025】
前記クロルヘキシジンの塩の代表例としては、たとえばグルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、酢酸クロルヘキシジンなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。これらのなかでは、取り扱いが容易であるという点から、グルコン酸クロルヘキシジンが好ましい。
【0026】
前記(A)成分のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、あまりにも少ないばあいには、充分な消毒殺菌効果がえられにくくなる傾向があるので、0.0003w/v%以上、好ましくは0.0004w/v%以上、さらに好ましくは0.0005w/v%以上であることが望ましい。また、かかる(A)成分のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、あまりにも多いばあいには、えられるコンタクトレンズ用洗浄消毒液中でコンタクトレンズを処理した際に、コンタクトレンズに(A)成分が吸着し、処理後のコンタクトレンズを眼に装用すると、障害が発生するおそれがあるので、0.0008w/v%以下、好ましくは0.0007w/v%以下、さらに好ましくは0.0006w/v%以下であることが望ましい。
【0027】
本発明に用いられる(B)成分は、前記したように、ほう酸および/またはほう酸塩である。かかる(B)成分は、前記(A)成分による消毒殺菌効果を充分に発現させるとともに、コンタクトレンズ用洗浄消毒液中で処理したのちのコンクタクトレンズを眼に装用した際に、眼に刺激が生じないようにするという緩衝作用を呈する成分である。
【0028】
前記ほう酸塩の代表例としては、たとえばほう砂(四ほう酸ナトリウム)などがあげられる。前記ほう酸およびほう酸塩は単独でまたは混合して用いることができる。
【0029】
前記(B)成分のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、あまりにも少ないばあいには、前記したようなコンタクトレンズ用洗浄消毒液に付与する緩衝作用が不充分となる傾向があるので、0.05w/v%以上、なかんづく0.1w/v%以上であることが好ましい。また、かかる(B)成分のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、あまりにも多いばあいには、えられるコンタクトレンズ用洗浄消毒液中で処理したのちのコンタクトレンズを眼に装用した際に、障害が発生するおそれがあるので、1.2w/v%以下、なかんづく0.8w/v%以下であることが好ましい。
【0030】
本発明に用いられる(C)成分は、前記したように、一般式(I):
【0031】
【化6】
【0032】
(式中、xは50〜150の整数、yは20〜80の整数を示す)で表わされるポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコール共重合体である。
【0033】
本発明においては、コンタクトレンズ用洗浄消毒液に、前記(C)成分を含有させた点に1つの大きな特徴がある。
【0034】
前記(C)成分、すなわち特定のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコール共重合体をコンタクトレンズ用洗浄消毒液に含有させると、意外なことに、(C)成分それ自身はコンタクトレンズに吸着せず、(A)成分による殺菌消毒効果が低下されることがないうえ、すぐれた洗浄作用が呈されるという効果が発現される。
【0035】
なお、前記一般式(I)において、xは50〜150の整数であり、yは20〜80の整数であるが、かかるx、yが前記範囲未満の整数であるばあいには、低分子量物となるため、コンタクトレンズへの吸着が懸念され、また前記範囲をこえる整数であるばあいには、高粘度となり、取り扱いにくくなる。さらに、xが前記範囲未満の整数であるばあい、またはyが前記範囲をこえる整数であるばあいには、水に対する溶解性が低下するようになり、またxが前記範囲をこえる整数であるばあい、またはyが前記範囲未満の整数であるばあいには、洗浄効果が低下するようになる。このことから、かかるxは80〜100の整数、yは30〜70の整数であることが好ましい。
【0036】
前記(C)成分の代表例としては、たとえばポリオキシエチレン[196]−ポリオキシプロピレン[67]グリコール共重合体、ポリオキシエチレン[160]−ポリオキシプロピレン[30]グリコール共重合体などがあげられ、これらは単独でまたは混合して用いることができる。
【0037】
前記(C)成分のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、あまりにも少ないばあいには、充分な洗浄効果がえられにくくなる傾向があるので、0.1w/v%以上、好ましくは0.2w/v%以上であることが望ましい。また、かかる(C)成分のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、あまりにも多いばあいには、(C)成分による洗浄効果が変わらないうえ、(A)成分による殺菌消毒効果を低下させるおそれが生じる傾向があるので、1w/v%以下、好ましくは0.6w/v%以下、さらに好ましくは0.4w/v%以下であることが望ましい。
【0038】
本発明に用いられる(D)成分は、前記したように、プロピレングリコールおよび/または平均分子量が100〜600のポリエチレングリコールである。
【0039】
本発明においては、コンタクトレンズ用洗浄消毒液に、前記(D)成分を含有させた点にも1つの大きな特徴がある。
【0040】
前記(D)成分、すなわち特定の二価アルコールをコンタクトレンズ用洗浄消毒液に含有させると、コンタクトレンズ用洗浄消毒液中における(A)成分の安定性が維持され、またかかる(A)成分による殺菌消毒効果が発現されやすくなるという効果が発現される。
【0041】
前記ポリエチレングリコールの平均分子量は100〜600であるが、かかる平均分子量が100未満であるばあいには、生体に対する毒性が増加するようになり、600をこえるばあいには、えられるコンタクトレンズ用洗浄消毒液の粘度が大きくなり、取り扱いが困難となる。また、コンタクトレンズ用洗浄消毒液中での(A)成分の安定性を維持させたり、(A)成分の殺菌消毒効果を発現させやすくするなどの効果をより充分に発現させることができるという点から、かかるポリエチレングリコールの平均分子量は200〜400であることが好ましい。
【0042】
なお、本発明に用いられるポリエチレングリコールの平均分子量は、日本公定書協会編、「化粧品原料基準」第2版 注解、1984年、薬事日報社、937〜943頁に記載の平均分子量試験に基づいて測定された値である。
【0043】
前記(D)成分のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量があまりにも少ないばあいには、かかる(D)成分を用いたことによる効果が充分に発現されにくくなる傾向があり、またかかる(D)成分のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量があまりにも多いばあいには、洗浄消毒液の浸透圧が生理的に許容される範囲よりも高くなり、レンズ規格に影響を与える傾向がある。
【0044】
なお、(D)成分として、プロピレングリコールを用いるばあいには、そのコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、0.8w/v%以上、なかんづく1w/v%以上、また1.4w/v%以下、なかんづく1.2w/v%以下であることが好ましい。また、(D)成分として、ポリエチレングリコールを用いるばあいには、コンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、その平均分子量によって異なるが、たとえば平均分子量が200のポリエチレングリコールでは、2w/v%以上、なかんづく2.5w/v%以上、また4w/v%以下、なかんづく3.5w/v%以下であることが好ましい。なお、これらプロピレングリコールおよびポリエチレングリコールは、もちろん混合して用いることができる。
【0045】
本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液は、以上説明したように、前記特定の(A)〜(D)成分を同時に含有しているので、コンタクトレンズに吸着することがなく、安全性にすぐれ、しかもコンタクトレンズの洗浄および消毒が同時に可能となる。
【0046】
なお、本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液には、必要に応じて、前記(A)〜(D)成分以外の成分が含有されていてもよい。
【0047】
たとえば、コンタクトレンズ用洗浄消毒液の浸透圧を調整するには、イオン性等張化剤を含有させてもよい。
【0048】
前記イオン性等張化剤は、生体に有害でないものであればよい。その代表例としては、たとえば塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、炭酸水素カリウムなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。また、かかるイオン性等張化剤のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、通常、0.05〜0.4w/v%、なかんづく0.1〜0.25w/v%であることが好ましい。
【0049】
たとえば、コンタクトレンズ用洗浄消毒液のpHを調整するには、pH調整剤を含有させてもよい。
【0050】
前記pH調整剤としては、たとえば塩酸、酢酸、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。また、かかるpH調整剤のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、通常、0.01〜0.2w/v%であることが好ましい。
【0051】
たとえば、涙液中のカルシウムなどがコンタクトレンズに吸着するのを防ぐために、たとえばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(以下、EDTA2Naという)などの金属キレート化剤を含有させてもよい。また、かかる金属キレート化剤のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中における含有量は、カルシウムがコンタクトレンズに吸着することを防止する効果を充分に発現させ、(A)成分による殺菌消毒効果を低下させないようにするには、通常、0.01〜0.1w/v%、なかんづく0.02〜0.05w/v%であることが好ましい。
【0052】
本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液を調製する方法は、とくに限定がなく、通常の水溶液を調製するばあいと同様に、所定量の滅菌精製水に、所定の含有量となるように配合量を調整した(A)〜(D)成分、および必要に応じてこれら(A)〜(D)成分以外の成分を溶解させる方法を採用することができる。
【0053】
かくしてえられる本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液のpHは、(A)成分による殺菌消毒効果が充分に発現されるとともに、かかるコンタクトレンズ用洗浄消毒液中で処理したのちのコンタクトレンズを眼に装用した際に、眼に刺激が生じないような範囲であればよく、通常、6〜8、なかんづく6.5〜7.5の実質的に中性の範囲であることが好ましい。
【0054】
なお、かかるコンタクトレンズ用洗浄消毒液のpHは、前記したように、たとえば(B)成分の含有量によって調整することができる。
【0055】
また、コンタクトレンズ用洗浄消毒液の浸透圧は、(A)成分による殺菌消毒効果が充分に発現されるとともに、かかるコンタクトレンズ用洗浄消毒液中で処理したのちのコンタクトレンズを眼に装用した際に、眼に刺激が生じないような範囲であればよく、通常、200〜600mOsm、なかんづく250〜400mOsmの実質的に生理的浸透圧と等しい範囲であることが好ましい。
【0056】
なお、かかるコンタクトレンズ用洗浄消毒液の浸透圧は、前記したように、たとえばイオン性等張化剤などを含有させることによって調整することができる。
【0057】
本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液を用いたコンタクトレンズの洗浄消毒方法は、かかるコンタクトレンズ用洗浄消毒液にコンタクトレンズを浸漬させることを特徴とするものである。すなわち、たとえばコンタクトレンズが充分に浸漬される量のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中に、たとえば室温程度にて、処理されるコンタクトレンズを浸漬させればよい。前記コンタクトレンズが充分に浸漬される量のコンタクトレンズ用洗浄消毒液とは、通常1〜15ml程度である。
【0058】
コンタクトレンズ用洗浄消毒液中にコンタクトレンズを浸漬する時間は、コンタクトレンズが充分に洗浄および消毒される時間であればよく、とくに限定がないが、通常、30分間〜48時間、好ましくは1〜24時間、さらに好ましくは2〜8時間であることが望ましい。
【0059】
本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液を用いたコンタクトレンズの洗浄消毒方法によれば、かかるコンタクトレンズ用洗浄消毒液のなかにコンタクトレンズを浸漬させるだけでコンタクトレンズを洗浄および消毒することができるが、かかるコンタクトレンズ用洗浄消毒液による洗浄消毒効果をより一層高めるために、浸漬前にコンタクトレンズにあらかじめコンタクトレンズ用洗浄消毒液を滴下し、手指によるこすり洗いを行なってもよい。このような浸漬前のこすり洗いは、コンタクトレンズ用洗浄消毒液中でのコンタクトレンズの洗浄の際に、物理的に汚れの除去を補助し、汚染された菌を除去することになるので、洗浄後のコンタクトレンズの安全性の点でさらに好ましい。
【0060】
本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液中に所定時間浸漬されたコンタクトレンズは、かかるコンタクトレンズ用洗浄消毒液から取り出して、そのまま眼に装用することができるが、さらに装用前に該コンタクトレンズ用洗浄消毒液ですすいだり、該コンタクトレンズ用洗浄消毒液を滴下してこすったりしてもよい。
【0061】
このように、本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液は、特定の成分が組み合わされて含有されたものであるので、各成分が同時に含有されていることによる相乗効果から、コンタクトレンズに吸着することがなく、安全性にすぐれ、しかもコンタクトレンズの洗浄および消毒を同時に可能としうるものである。したがって、かかるコンタクトレンズ用洗浄消毒液を用いた本発明のコンタクトレンズの洗浄消毒方法によれば、コンタクトレンズを簡便に洗浄消毒することができる。
【0062】
つぎに、本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液およびそれを用いたコンタクトレンズの洗浄消毒方法を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0063】
実施例1〜4および比較例1〜6
表1〜2に示す成分を室温にて精製水に溶解させ、ソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液100mlを調製した。
【0064】
つぎに、えられたソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液のpHを、ガラス電極式pHメーター(F−13、(株)堀場製作所製)を用いて測定し、また浸透圧を、氷点降下式浸透圧計(HOSM−1、東亜電波工業(株)製)を用いて測定した。その結果をあわせて表1〜2に示す。
【0065】
なお、表1〜2中の各略号は、以下の化合物を示す。
【0066】
(C)−1:ポリオキシエチレン[160]−ポリオキシプロピレン[30]グリコール共重合体
(C)−2:ポリオキシエチレン[196]−ポリオキシプロピレン[67]グリコール共重合体
(D)−1:プロピレングリコール
(D)−2:ポリエチレングリコール(平均分子量:200)
POE−1:ポリオキシエチレン[20]ソルビタンモノオレエート
POE−2:ポリオキシエチレン[9]ラウリルエーテル
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
つぎに、実施例1〜4および比較例1〜6でえられたソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液を用い、以下の方法にしたがって、殺菌効果確認試験、洗浄効果確認試験および細胞毒性試験(安全性試験)を行なった。
【0070】
(イ)殺菌効果確認試験
供試菌としてスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)(ATCC6538)およびシュードモーナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)(ATCC9027)を用い、該供試菌をソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液に添加して供試菌量がそれぞれ105〜106cfu/mlとなるように調整した。
【0071】
つぎに、前記供試菌が添加されたソフトコンタクトレンズ用洗浄・消毒液を4時間経過後に採取し、生菌数を測定して供試菌の減少率を以下の式に基づいて求めた。その結果を表3に示す。
【0072】
供試菌の減少率=LogN0−LogN4
(N0:初期の生菌数、N4 :4時間経過後の生菌数)
なお、2種類の供試菌のうち、いずれの供試菌の減少率も1以上であったばあいを殺菌効果あり(合格、表3中、○と表示)、少なくともいずれか一方の供試菌の減少率が1未満であったばあいを殺菌効果なし(不合格、表3中、×と表示)と判定した。
【0073】
(ロ)洗浄効果確認試験
0.1w/v%の牛脂および0.1w/v%のオリーブ油を含有した生理食塩水100mlを約50℃に加温し、撹拌しながらソフトコンタクトレンズ(メニコンソフトS、(株)メニコン製)を1分間浸漬し、人工的に汚れを付着させた汚れレンズを作製した。この汚れレンズを目視および暗視野実体顕微鏡を用いて観察し、レンズの全面に脂質が付着していることを確認した。
【0074】
えられた汚れレンズを掌の上にのせ、その表面にソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液を2、3滴滴下したのち、掌の上で汚れレンズをこすって洗浄し、ソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液をさらに滴下してすすいだ。このレンズを目視および暗視野実体顕微鏡を用いて観察した。その結果を表3に示す。
【0075】
なお、目視および暗視野実体顕微鏡を用いて観察の結果、ソフトコンタクトレンズの全面で脂質の存在がまったく認められなかったばあいを洗浄効果あり(合格、表3中、○と表示)、わずかでもソフトコンタクトレンズの表面で脂質の存在が認められたばあいを洗浄効果なし(不合格、表3中、×と表示)と判定した。
【0076】
(ハ)細胞毒性試験(安全性試験)
ソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液5ml中に、ソフトコンタクトレンズ(メニコンソフトMA、(株)メニコン製)1枚を室温にて24時間浸漬させた。
【0077】
つぎに、24時間経過後にソフトコンタクトレンズを取り出し、マウス繊維芽細胞L−929株を用い、かかる細胞の上にソフトコンタクトレンズを載せ、このレンズの下の細胞が障害を受けるか否かを観察する寒天重層法によって、細胞毒性を調べた。その結果を表3に示す。
【0078】
ソフトコンタクトレンズに吸着した毒性物質の影響があるばあいには、細胞の融解またはニュートラルレッドの退色が認められ、このばあいを陽性(細胞毒性あり、表3中、×と表示)、細胞の融解およびニュートラルレッドの退色がいずれも認められなかったばあいを陰性(細胞毒性なし、表3中、○と表示)と判定した。なお、ニュートラルレッドは、培養細胞に添加される色素で、生細胞に取り込まれて染まるが、死細胞はこれを排出する。
【0079】
なお、実施例3については、ソフトコンタクトレンズの表面にソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液を2、3滴滴下したのち、掌の上でこすって洗浄し、ソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液をさらに滴下してすすいだ。ついで、ソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液中にソフトコンタクトレンズを4時間浸漬したのち、取り出した。以上の処理を30回繰り返したのち、前記と同様にして細胞毒性を調べた結果、陰性であった。
【0080】
【表3】
【0081】
表3に示された結果から、実施例1〜4でえられたソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液は、(A)成分の含有量が少ないにもかかわらず、いずれも殺菌効果および洗浄効果が充分に認められ、しかも安全性が高く、コンタクトレンズの洗浄および殺菌を同時に安全に行なうことができるすぐれたものであることがわかる。
【0082】
一方、比較例1でえられたソフトコンタクトレンズ用洗浄消毒液は、(C)成分が用いられておらず、(A)成分の含有量が実施例の2倍であるにもかかわらず、かかる(A)成分による消毒殺菌効果が低下されており、有意な殺菌効果がえられていないことがわかる。
【0083】
比較例2でえられた洗浄消毒液は、(C)成分および(D)成分が用いられておらず、殺菌効果がなく、安全性にも劣っていることがわかる。
【0084】
比較例3でえられた洗浄消毒液は、(B)成分が用いられておらず、(A)成分による消毒殺菌効果が充分に発現されていないことがわかる。
【0085】
比較例4および5でえられた洗浄消毒液は、(D)成分が用いられていないことから、比較例4のように(A)成分の含有量が少ないばあいには、かかる(A)成分による消毒殺菌効果が充分に発現されておらず、また比較例5のように(A)成分の含有量が実施例1〜4の4倍であるばあいには、殺菌効果は認められるものの、安全性が低下してしまうことがわかる。
【0086】
比較例6でえられた洗浄消毒液は、(D)成分が用いられておらず、しかも高分子化合物であるコンドロイチン硫酸ナトリウムが用いられていることから、(A)成分の含有量が実施例1〜4の2倍であるにもかかわらず、殺菌効果が認められず、しかも安全性にも劣ることがわかる。
【0087】
【発明の効果】
本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液は、コンタクトレンズに吸着することがなく、安全性にすぐれ、しかもコンタクトレンズの洗浄および消毒を同時に可能としうるものである。
【0088】
また、前記コンタクトレンズ用洗浄消毒液を用いた本発明のコンタクトレンズの洗浄消毒方法によれば、コンタクトレンズを簡便に洗浄消毒することができる。
【0089】
したがって、本発明のコンタクトレンズ用洗浄消毒液およびそれを用いたコンタクトレンズの洗浄消毒方法は、とくにソフトコンタクトレンズの洗浄および消毒に好適に使用することができるという効果を奏する。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a contact lens cleaning / disinfecting solution and a contact lens cleaning / disinfecting method using the same. More specifically, contact lenses are not adsorbed, are highly safe, and can be cleaned and disinfected at the same time, making contact lenses easy to handle, especially soft contact lenses. The present invention also relates to a contact lens cleaning / disinfecting solution that can be suitably used for disinfection and a contact lens cleaning / disinfecting method using the same.
[0002]
[Prior art]
Contact lenses are roughly classified into non-hydrous contact lenses and hydrous contact lenses, and hydrous contact lenses are generally called soft contact lenses.
[0003]
Usually, lipids such as tear fluid-derived proteins and eye grease are attached to the contact lens after wearing as dirt, and thus the contact lens after wearing must be washed. Furthermore, in order to prevent infection such as bacteria, contact lenses must be disinfected before wearing. Especially in the case of soft contact lenses, there is a high risk of infection such as bacteria. is important. Thus, cleaning and disinfection are indispensable for contact lenses, and it is desirable that such operations be as simple as possible.
[0004]
The contact lens is usually washed by daily rubbing with a detergent containing a surfactant mainly for removing lipids, and once a week mainly for removing proteins. For example, immersion cleaning using an enzyme.
[0005]
As a method for disinfecting the contact lens thus cleaned, there are mainly a heat disinfection method using a boiling disinfector and a chemical disinfection method using hydrogen peroxide or a chemical disinfectant.
[0006]
In the thermal disinfection method, no disinfectant is used, so the disinfectant is adsorbed on the contact lens, and there is no risk of damage when the contact lens is worn on the eye, but a power source is required. Therefore, there is a problem that the operation becomes complicated.
[0007]
In addition, among the chemical disinfection methods, those using hydrogen peroxide must be neutralized in order to eliminate the danger of wearing disinfected contact lenses on the eyes. However, there is still a problem that the operation becomes complicated. In addition, chemical disinfectants used in conventional chemical disinfection methods include chlorhexidine salts and thimerosal, all of which are used at a certain high concentration in order to fully exhibit their disinfection effects. . Therefore, these chemical disinfectants are particularly likely to be adsorbed on soft contact lenses, and there is a possibility that obstacles may occur when the contact lenses after disinfection are worn on the eyes.
[0008]
For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 47-10288 discloses an aqueous solution for sterilization of contact lenses containing chlorhexidine or a salt thereof, glycerin, boric acid and the like. However, when the contact lens is sterilized with such an aqueous solution, as described above, chlorhexidine is easily adsorbed to the contact lens, particularly the soft contact lens, and the contact lens after sterilization is worn on the eye. A failure may occur.
[0009]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 52-109953 discloses a fungicide composition containing a fungicide such as chlorhexidine and a nonionic surfactant. Since the antibacterial composition contains a nonionic surfactant, it is possible to suppress adsorption of chlorhexidine to the soft contact lens as described above. However, some nonionic surfactants are adsorbed on contact lenses themselves and are toxic to living cells, or reduce the disinfecting and disinfecting effect of disinfectants such as chlorhexidine. Therefore, when a contact lens treated in a bactericide composition containing a nonionic surfactant that adsorbs to the contact lens is worn on the eye, there is a possibility that an obstacle may still occur. In addition, when a nonionic surfactant that reduces the disinfecting and disinfecting effect of the disinfectant is contained, the disinfectant content must be increased, and as a result, the disinfectant is adsorbed on the contact lens. There is a risk that it becomes easy and toxicity to living cells increases.
[0010]
Japanese Laid-Open Patent Publication No. 57-132115 discloses a substantially isotonic sterilizing solution containing a chlorhexidine salt and a tonicity adjusting agent. The sterilizing solution for lenses contains a tonicity adjusting agent, and the action of the tonicity adjusting agent enables sterilization of contact lenses even when the concentration of chlorhexidine salt is low to some extent. However, since such a sterilizing solution for lenses does not contain a component that suppresses the adsorption of the chlorhexidine salt to the contact lens, the chlorhexidine salt may be adsorbed to the contact lens.
[0011]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-59960 discloses a soft contact lens solution containing a bactericide such as chlorhexidine, inorganic salts and a polymer compound. However, such a solution for soft contact lenses contains, for example, a polymer compound such as mucopolysaccharide such as sodium chondroitin sulfate, so that the viscosity becomes high and the handling of the soft contact lens becomes difficult or sterilized. There is a problem that the sterilizing power of the agent is reduced.
[0012]
JP-A-2-289255 discloses a composition containing a proteolytic enzyme and an antibacterial agent for cleaning and disinfecting a contact lens. When such a composition is used, the contact lens It has been suggested that protein washing and sterilization are possible at the same time. However, the antibacterial agent in such a composition is also adsorbed to the contact lens, and there is a possibility that an obstacle may occur when the contact lens cleaned and disinfected in the composition is worn on the eye.
[0013]
Furthermore, in recent years, attempts have been made to use a disinfectant containing a compound such as polyhexamethylene biguanide as a disinfectant.
[0014]
However, it is difficult to adjust the compound such as polyhexamethylene biguanide so that the molecular weight becomes single, and usually a compound having a high molecular weight and a compound having a low molecular weight are mixed, It is difficult to confirm the safety of each compound having a molecular weight of and it is difficult to make the quality of the disinfectant constant. In addition, when a compound having a low molecular weight is mixed in the disinfecting solution, the low molecular weight compound adsorbed on the contact lens is adsorbed to the contact lens, and a disability occurs when the contact lens after disinfection is worn on the eye. There is a risk.
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above prior art, and is not adsorbed to a contact lens, is excellent in safety, and can be cleaned and disinfected at the same time. It is an object of the present invention to provide a contact lens cleaning / disinfecting solution that can be simplified and a simple contact lens cleaning / disinfecting method using the same.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
(1) (A) Chlorhexidine and / or a salt of the chlorhexidine,
(B) boric acid and / or borate,
(C) General formula (I):
[0017]
[Chemical 3]
[0018]
(Wherein x represents an integer of 50 to 150 and y represents an integer of 20 to 80), and a polyoxyethylene-polyoxypropylene glycol copolymer represented by:
(D) Propylene glycol and / or polyethylene glycol having an average molecular weight of 100 to 600
A cleaning and disinfecting solution for contact lenses comprising:
(2) (A) Chlorhexidine and / or a salt of the chlorhexidine,
(B) boric acid and / or borate,
(C) General formula (I):
[0019]
[Formula 4]
[0020]
(Wherein x represents an integer of 50 to 150 and y represents an integer of 20 to 80), and a polyoxyethylene-polyoxypropylene glycol copolymer represented by:
(D) Propylene glycol and / or polyethylene glycol having an average molecular weight of 100 to 600
The present invention relates to a cleansing and disinfecting method for a contact lens, wherein the contact lens is immersed in a cleaning and disinfecting solution for contact lenses containing
[0021]
[Operation and Examples]
As described above, the cleaning / disinfecting solution for contact lenses of the present invention comprises (A) chlorhexidine and / or a salt of the chlorhexidine (hereinafter referred to as component (A)),
(B) boric acid and / or borate (hereinafter referred to as component (B)), (C) general formula (I):
[0022]
[Chemical formula 5]
[0023]
(Wherein x represents an integer of 50 to 150 and y represents an integer of 20 to 80), and a polyoxyethylene-polyoxypropylene glycol copolymer (hereinafter referred to as component (C)), and (D) It contains propylene glycol and / or polyethylene glycol having an average molecular weight of 100 to 600 (hereinafter referred to as “component (D)”).
[0024]
As described above, the component (A) used in the present invention is chlorhexidine and / or a salt of the chlorhexidine. This (A) component is a component which exhibits the disinfection disinfection action with respect to the bacteria adhering to the contact lens.
[0025]
Representative examples of the chlorhexidine salt include chlorhexidine gluconate, chlorhexidine hydrochloride, chlorhexidine acetate and the like, and these can be used alone or in admixture of two or more. Of these, chlorhexidine gluconate is preferred because it is easy to handle.
[0026]
If the content of the component (A) in the contact lens cleaning / disinfecting solution is too small, a sufficient disinfecting and sterilizing effect tends to be hardly obtained. Is preferably 0.0004 w / v% or more, more preferably 0.0005 w / v% or more. In addition, when the content of the component (A) in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses is too large, when the contact lens is processed in the obtained cleaning / disinfecting solution for contact lenses, When the component (A) is adsorbed and the treated contact lens is worn on the eye, damage may occur. It is desirable that it is 0006 w / v% or less.
[0027]
The component (B) used in the present invention is boric acid and / or borate as described above. The component (B) sufficiently exhibits the disinfection and sterilization effect of the component (A), and when the contact lens after treatment in the cleaning and disinfecting solution for contact lenses is worn on the eye, the eye is irritated. It is a component that exhibits a buffering effect so as not to occur.
[0028]
Representative examples of the borate include borax (sodium tetraborate). The boric acid and borate can be used alone or in combination.
[0029]
If the content of the component (B) in the contact lens cleaning / disinfecting solution is too small, the buffering action imparted to the contact lens cleaning / disinfecting solution tends to be insufficient. , 0.05 w / v% or more, especially 0.1 w / v% or more. In addition, when the content of the component (B) in the contact lens cleaning / disinfecting solution is too large, when the contact lens after treatment in the obtained contact lens cleaning / disinfecting solution is worn on the eye In addition, since a failure may occur, it is preferably 1.2 w / v% or less, particularly 0.8 w / v% or less.
[0030]
As described above, the component (C) used in the present invention has the general formula (I):
[0031]
[Chemical 6]
[0032]
(Wherein, x represents an integer of 50 to 150, and y represents an integer of 20 to 80) is a polyoxyethylene-polyoxypropylene glycol copolymer.
[0033]
The present invention has one major feature in that the component (C) is contained in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses.
[0034]
When the component (C), that is, the specific polyoxyethylene-polyoxypropylene glycol copolymer is contained in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses, surprisingly, the component (C) itself does not adsorb to the contact lenses. In addition, the sterilizing and disinfecting effect of the component (A) is not lowered, and an excellent cleaning action is exhibited.
[0035]
In the general formula (I), x is an integer of 50 to 150, and y is an integer of 20 to 80. When x and y are integers less than the above range, the low molecular weight Therefore, if it is an integer exceeding the above range, it becomes highly viscous and difficult to handle. Further, when x is an integer less than the above range, or when y is an integer exceeding the above range, the solubility in water decreases, and x is an integer exceeding the above range. If this is the case, or if y is an integer less than the above range, the cleaning effect decreases. Therefore, it is preferable that x is an integer of 80 to 100 and y is an integer of 30 to 70.
[0036]
Typical examples of the component (C) include polyoxyethylene [196] -polyoxypropylene [67] glycol copolymer and polyoxyethylene [160] -polyoxypropylene [30] glycol copolymer. These can be used alone or in admixture.
[0037]
If the content of the component (C) in the contact lens cleaning / disinfecting solution is too small, a sufficient cleaning effect tends to be difficult to obtain. It is desirable that it is 0.2 w / v% or more. In addition, if the content of the component (C) in the contact lens cleaning / disinfecting solution is too large, the cleaning effect by the component (C) does not change, and the sterilizing effect by the component (A) is reduced. Therefore, it is desirable that it is 1 w / v% or less, preferably 0.6 w / v% or less, more preferably 0.4 w / v% or less.
[0038]
As described above, the component (D) used in the present invention is propylene glycol and / or polyethylene glycol having an average molecular weight of 100 to 600.
[0039]
In the present invention, the contact lens cleaning / disinfecting solution contains the component (D), which is another significant feature.
[0040]
When the component (D), that is, the specific dihydric alcohol is contained in the contact lens cleaning / disinfecting solution, the stability of the component (A) in the contact lens cleaning / disinfecting solution is maintained, and the component (A) depends on the component (A). The effect that the sterilizing and disinfecting effect is easily expressed is exhibited.
[0041]
The polyethylene glycol has an average molecular weight of 100 to 600. When the average molecular weight is less than 100, toxicity to a living body increases. The viscosity of the cleaning / disinfecting solution increases, making handling difficult. In addition, the effects of maintaining the stability of the component (A) in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses and making the sterilizing / disinfecting effect of the component (A) easier to develop can be expressed more sufficiently. Therefore, the average molecular weight of the polyethylene glycol is preferably 200 to 400.
[0042]
The average molecular weight of polyethylene glycol used in the present invention is based on the average molecular weight test described in Japan Standards Association, “Cosmetic Raw Material Standards” Second Edition, 1984, Yakuji Nippo, pages 937-943. It is a measured value.
[0043]
If the content of the component (D) in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses is too small, the effect of using the component (D) tends to be insufficiently exhibited, and such ( If the content of the component (D) in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses is too large, the osmotic pressure of the cleaning / disinfecting solution is higher than the physiologically acceptable range, and the lens standard tends to be affected. is there.
[0044]
When propylene glycol is used as the component (D), the content in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses is 0.8 w / v% or more, especially 1 w / v% or more, and 1.4 w / v It is preferably v% or less, especially 1.2 w / v% or less. In addition, when polyethylene glycol is used as the component (D), the content in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses varies depending on the average molecular weight. For example, in the case of polyethylene glycol having an average molecular weight of 200, 2 w / v% As mentioned above, it is preferable that it is not less than 2.5 w / v%, not more than 4 w / v%, especially not more than 3.5 w / v%. Of course, these propylene glycol and polyethylene glycol can be mixed and used.
[0045]
As described above, the cleaning / disinfecting solution for contact lenses of the present invention contains the specific components (A) to (D) at the same time. Moreover, contact lenses can be cleaned and disinfected at the same time.
[0046]
In addition, the cleaning / disinfecting solution for contact lenses of the present invention may contain components other than the components (A) to (D) as necessary.
[0047]
For example, in order to adjust the osmotic pressure of the cleaning / disinfecting solution for contact lenses, an ionic tonicity agent may be included.
[0048]
The ionic tonicity agent may be any one that is not harmful to the living body. Typical examples thereof include sodium chloride, potassium chloride, sodium sulfate, potassium hydrogen carbonate and the like, and these can be used alone or in admixture of two or more. Further, the content of the ionic tonicity agent in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses is usually 0.05 to 0.4 w / v%, especially 0.1 to 0.25 w / v%. preferable.
[0049]
For example, in order to adjust the pH of the contact lens cleaning / disinfecting solution, a pH adjusting agent may be contained.
[0050]
Examples of the pH adjuster include hydrochloric acid, acetic acid, sulfuric acid, sodium hydroxide, potassium hydroxide and the like, and these can be used alone or in admixture of two or more. Moreover, it is preferable that content in the washing | cleaning disinfection liquid for contact lenses of this pH adjuster is 0.01-0.2 w / v% normally.
[0051]
For example, a metal chelating agent such as disodium ethylenediaminetetraacetate (hereinafter referred to as EDTA2Na) may be included in order to prevent calcium in tear fluid from adsorbing to the contact lens. In addition, the content of the metal chelating agent in the contact lens cleaning / disinfecting solution sufficiently exhibits the effect of preventing calcium from adsorbing to the contact lens, and does not decrease the sterilizing / disinfecting effect of the component (A). In order to make it, it is usually preferable to be 0.01 to 0.1 w / v%, especially 0.02 to 0.05 w / v%.
[0052]
The method for preparing the contact lens cleaning / disinfecting solution of the present invention is not particularly limited, and in the same manner as when preparing an ordinary aqueous solution, the blending amount is set to a predetermined amount in a predetermined amount of sterile purified water. (A)-(D) component which adjusted, and the method of dissolving components other than these (A)-(D) component as needed can be employ | adopted.
[0053]
The pH of the cleaning / disinfecting solution for contact lenses of the present invention thus obtained is such that the sterilizing / disinfecting effect due to the component (A) is sufficiently exhibited, and the contact lens after treatment in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses is used for the eyes It may be in a range that does not cause irritation to the eye when it is worn, and is usually preferably in a substantially neutral range of 6 to 8, particularly 6.5 to 7.5.
[0054]
The pH of the contact lens cleaning / disinfecting solution can be adjusted, for example, by the content of the component (B) as described above.
[0055]
In addition, the osmotic pressure of the cleaning / disinfecting solution for contact lenses is such that the sterilizing / disinfecting effect due to the component (A) is sufficiently expressed, and the contact lens after being treated in the cleaning / disinfecting solution for contact lenses is used on the eye In addition, it may be in a range that does not cause irritation to the eye, and is usually preferably in a range that is substantially equal to the physiological osmotic pressure of 200 to 600 mOsm, especially 250 to 400 mOsm.
[0056]
In addition, the osmotic pressure of the cleaning / disinfecting solution for contact lenses can be adjusted by containing, for example, an ionic tonicity agent as described above.
[0057]
The contact lens cleaning / disinfecting method using the contact lens cleaning / disinfecting solution of the present invention is characterized in that the contact lens is immersed in the contact lens cleaning / disinfecting solution. That is, for example, the contact lens to be treated may be immersed in a contact lens cleaning / disinfecting solution in an amount sufficient to immerse the contact lens, for example, at about room temperature. The amount of contact lens cleaning / disinfecting solution in which the contact lens is sufficiently immersed is usually about 1 to 15 ml.
[0058]
The time for immersing the contact lens in the contact lens cleaning / disinfecting solution is not particularly limited as long as the contact lens is sufficiently cleaned and disinfected, and is usually 30 minutes to 48 hours, preferably 1 to It is desirable to be 24 hours, more preferably 2 to 8 hours.
[0059]
According to the contact lens cleaning / disinfecting method using the contact lens cleaning / disinfecting solution of the present invention, the contact lens can be cleaned and disinfected by simply immersing the contact lens in the contact lens cleaning / disinfecting solution. In order to further enhance the cleaning / disinfecting effect of the contact lens cleaning / disinfecting solution, the contact lens cleaning / disinfecting solution may be dropped in advance on the contact lens before the immersion, and the finger may be rubbed. Such scrubbing before immersion physically assists in removing dirt and removes contaminated bacteria when cleaning contact lenses in a contact lens cleaning and disinfecting solution. It is further preferable in terms of safety of the later contact lens.
[0060]
The contact lens immersed in the contact lens cleaning / disinfecting solution of the present invention for a predetermined time can be taken out of the contact lens cleaning / disinfecting solution and used as it is. The contact lens cleaning and disinfecting solution may be dropped and rubbed with a disinfecting solution.
[0061]
Thus, since the cleaning / disinfecting solution for contact lenses of the present invention contains a combination of specific components, it is adsorbed on the contact lens due to the synergistic effect of simultaneously containing each component. Therefore, the contact lens can be cleaned and disinfected at the same time. Therefore, according to the contact lens cleaning / disinfecting method of the present invention using the contact lens cleaning / disinfecting solution, the contact lens can be easily cleaned and disinfected.
[0062]
Next, the cleaning and disinfecting solution for contact lenses of the present invention and the cleaning and disinfecting method of contact lenses using the same will be described in more detail based on examples, but the present invention is not limited only to these examples. .
[0063]
Examples 1-4 and Comparative Examples 1-6
Components shown in Tables 1 and 2 were dissolved in purified water at room temperature to prepare 100 ml of a soft contact lens cleaning and disinfecting solution.
[0064]
Next, the pH of the obtained cleaning and disinfecting solution for soft contact lenses is measured using a glass electrode type pH meter (F-13, manufactured by Horiba, Ltd.), and the osmotic pressure is measured by a freezing point depression type osmometer. (HOSM-1, manufactured by Toa Denpa Kogyo Co., Ltd.). The results are shown in Tables 1-2.
[0065]
In addition, each abbreviation in Tables 1-2 shows the following compounds.
[0066]
(C) -1: Polyoxyethylene [160] -polyoxypropylene [30] glycol copolymer
(C) -2: Polyoxyethylene [196] -polyoxypropylene [67] glycol copolymer
(D) -1: Propylene glycol
(D) -2: Polyethylene glycol (average molecular weight: 200)
POE-1: polyoxyethylene [20] sorbitan monooleate
POE-2: polyoxyethylene [9] lauryl ether
[0067]
[Table 1]
[0068]
[Table 2]
[0069]
Next, using the cleaning / disinfecting solutions for soft contact lenses obtained in Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 6, the bactericidal effect confirmation test, the cleaning effect confirmation test and the cytotoxicity test (safety) Test).
[0070]
(I) Bactericidal effect confirmation test
Staphylococcus aureus (Staphylococcus aureus) (ATCC 6538) and Pseudomonas aeruginosa (Pseudomonas aeruginosa) (ATCC9027), the test bacteria are added to the cleaning and disinfecting solution for soft contact lenses, and the amount of test bacteria is 10 respectively.5-106It adjusted so that it might become cfu / ml.
[0071]
Next, the cleaning / disinfecting solution for soft contact lenses to which the test bacteria were added was collected after 4 hours, and the number of viable bacteria was measured to determine the reduction rate of the test bacteria based on the following formula. The results are shown in Table 3.
[0072]
Test bacteria reduction rate = LogN0-LogN4
(N0: Initial viable count, N4 : Viable count after 4 hours)
In addition, if the reduction rate of any one of the two types of test bacteria is 1 or more, there is a bactericidal effect (passed, indicated as ◯ in Table 3), and at least one of the test bacteria When the rate of bacteria reduction was less than 1, it was determined that there was no bactericidal effect (failed, indicated as x in Table 3).
[0073]
(B) Cleaning effect confirmation test
Soft contact lens (Menicon Soft S, manufactured by Menicon Co., Ltd.) while stirring 100 ml of physiological saline containing 0.1 w / v% beef tallow and 0.1 w / v% olive oil to about 50 ° C. Was soaked for 1 minute to produce a dirt lens to which dirt was artificially attached. The soiled lens was observed visually and using a dark field stereomicroscope, and it was confirmed that lipid was attached to the entire surface of the lens.
[0074]
Place the obtained dirt lens on the palm, drop 2 or 3 drops of soft contact lens cleaning and disinfecting liquid on the surface, rub the dirt lens on the palm and clean it, and wash and disinfect the soft contact lens. Rinse further and rinse. This lens was observed visually and using a dark field stereomicroscope. The results are shown in Table 3.
[0075]
As a result of visual observation and observation using a dark-field stereomicroscope, there was a cleaning effect when no lipid was found on the entire surface of the soft contact lens (passed, indicated as ◯ in Table 3). When the presence of lipid was recognized on the surface of the soft contact lens, it was determined that there was no cleaning effect (failed, indicated as x in Table 3).
[0076]
(C) Cytotoxicity test (safety test)
One soft contact lens (Menicon Soft MA, manufactured by Menicon Co., Ltd.) was immersed in 5 ml of a cleaning / disinfecting solution for soft contact lenses at room temperature for 24 hours.
[0077]
Next, after 24 hours, the soft contact lens is taken out, mouse fibroblast L-929 strain is used, and the soft contact lens is placed on such a cell, and whether the cells under this lens are damaged is observed. Cytotoxicity was examined by the agar overlay method. The results are shown in Table 3.
[0078]
When there is an effect of a toxic substance adsorbed on the soft contact lens, cell lysis or neutral red fading is observed, and this case is positive (cytotoxic, indicated as x in Table 3). When neither melting nor neutral red fading was observed, it was determined as negative (no cytotoxicity, indicated as ◯ in Table 3). Neutral red is a dye added to cultured cells, and is taken up and stained by living cells, but dead cells discharge it.
[0079]
In Example 3, a few drops of the soft contact lens cleaning / disinfecting solution were dropped on the surface of the soft contact lens, and then rubbed on the palm for cleaning, and then the soft contact lens cleaning / disinfecting solution was further dropped. It ’s really good. Next, the soft contact lens was immersed in a cleaning and disinfecting solution for soft contact lens for 4 hours and then taken out. After the above treatment was repeated 30 times, the cytotoxicity was examined in the same manner as described above, and as a result, it was negative.
[0080]
[Table 3]
[0081]
From the results shown in Table 3, the cleaning / disinfecting solution for soft contact lenses obtained in Examples 1 to 4 has sufficient sterilizing effect and cleaning effect regardless of the low content of component (A). It is recognized that the contact lens is highly safe and can be cleaned and sterilized safely at the same time.
[0082]
On the other hand, the cleaning / disinfecting solution for soft contact lens obtained in Comparative Example 1 does not use the component (C), and the content of the component (A) is twice that of the example. It can be seen that the disinfection and sterilization effect by the component (A) is reduced, and a significant sterilization effect is not obtained.
[0083]
It can be seen that the cleaning / disinfecting solution obtained in Comparative Example 2 does not use the components (C) and (D), has no bactericidal effect, and is inferior in safety.
[0084]
It can be seen that the cleaning / disinfecting solution obtained in Comparative Example 3 does not use the component (B), and the disinfecting and sterilizing effect of the component (A) is not sufficiently expressed.
[0085]
Since the cleaning / disinfecting solution obtained in Comparative Examples 4 and 5 does not contain the component (D), the component (A) is used when the content of the component (A) is small as in Comparative Example 4. Although the disinfection and sterilization effect by an ingredient is not fully expressed, and when the content of the component (A) is four times that of Examples 1 to 4 as in Comparative Example 5, the bactericidal effect is recognized. It turns out that the safety is reduced.
[0086]
In the cleaning / disinfecting solution obtained in Comparative Example 6, the component (D) is not used, and the polymer compound sodium chondroitin sulfate is used. Although it is 2 times 1-4, it turns out that a bactericidal effect is not recognized but it is also inferior to safety | security.
[0087]
【The invention's effect】
The cleaning / disinfecting solution for a contact lens of the present invention does not adsorb to the contact lens, is excellent in safety, and can simultaneously clean and disinfect the contact lens.
[0088]
In addition, according to the contact lens cleaning / disinfecting method of the present invention using the contact lens cleaning / disinfecting solution, the contact lens can be easily cleaned and disinfected.
[0089]
Therefore, the cleaning / disinfecting solution for contact lenses and the cleaning / disinfecting method for contact lenses using the same according to the present invention have an effect that they can be suitably used particularly for cleaning and disinfecting soft contact lenses.
Claims (4)
(B)ほう酸および/またはほう酸塩、
(C)一般式(I):
(D)プロピレングリコールおよび/または平均分子量が100〜600のポリエチレングリコール
を含有してなるコンタクトレンズ用洗浄消毒液。(A) 0.0003 to 0.0008 w / v% chlorhexidine and / or a salt of the chlorhexidine,
(B) boric acid and / or borate,
(C) General formula (I):
(B)ほう酸および/またはほう酸塩、(B) boric acid and / or borate,
(C)一般式(I):(C) General formula (I):
(D)プロピレングリコール(D) Propylene glycol
を含有してなるコンタクトレンズ用洗浄消毒液。A cleaning / disinfecting solution for contact lenses comprising
(B)ほう酸および/またはほう酸塩、
(C)一般式(I):
(D)プロピレングリコールおよび/または平均分子量が100〜600のポリエチレングリコール
を含有してなるコンタクトレンズ用洗浄消毒液にコンタクトレンズを浸漬させることを特徴とするコンタクトレンズの洗浄消毒方法。(A) 0.0003 to 0.0008 w / v% chlorhexidine and / or a salt of the chlorhexidine,
(B) boric acid and / or borate,
(C) General formula (I):
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