JP3609239B2 - Image recording device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は記録媒体に複数色の画像を順次記録することにより、カラー画像を形成する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のカラー記録装置としては、記録素子をライン状に配列した記録ヘッドを有するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成手段を配設し、記録媒体を記録素子の配列方向と直交する方向に搬送し、各カラー画像データに基づいて、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーにより、ライン単位で順次カラー画像の記録を行っている。このように、各色の画像形成手段によって同一の記録媒体上に順次異なる色のトナーを重ねて転写しているため、各画像形成手段が正規の位置からずれて取り付けられていると、色ずれが生じ、所望の色再現が実現できず、画像品位を低下させていた。
【0003】
ところで、前記色ずれの種類としては、記録ヘッドの副走査方向の位置ずれ、記録ヘッドの主走査方向の位置ずれ、記録媒体に対して記録ヘッドが斜めに傾いて配置されているために発生する傾きずれ、記録素子の製造上の問題で発生する直線性の乱れなどによるズレなどがある。
【0004】
記録ヘッドの副走査方向の位置ずれ及び記録ヘッドの主走査方向の位置ずれは、記録ヘッドへの画像データの走査タイミングを電気的に調整して補正し、傾きずれは各画像形成ユニットおよび記録ヘッドの取り付け位置や角度を調整して行っていた。記録素子の直線性の乱れに起因するズレは、記録素子の製造精度をより向上させるか、高精度のものを選択して対応していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の記録装置にあっては、記録ヘッドの主走査方向の位置ずれ及び副走査方向の位置ずれは電気的に容易に調整できるが、上記傾きずれを補正するには高精度な機構や膨大な調整時間を要するという問題点があった。すなわち、記録ヘッドなどの取り付け位置精度を向上させたり、かつ調整機構を設けて、記録結果の色ずれ量を調べながら、試行錯誤的に調整作業を行ったりする必要があり、結果的に装置が非常に高価なものになっていた。また、記録ヘッドの直線性の乱れを防ぐには、記録ヘッドの各素子を精度良く組み立てたり、製造後に高精度のものを選択したりして行っているので、記録ヘッドの歩留まりが悪くなり、結果的には非常に高価な記録ヘッドを使用せざるを得ないと云う問題が発生した。以上の問題を解決するために、低コストの色ずれ防止手段を備えたカラー記録装置が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、画像データを書き込み、読み出し可能なメモリ手段を有し、主走査方向に延在し前記メモリ手段から読み出された画像データに従って画像を形成する記録部を記録媒体の搬送方向に複数配設した画像記録装置において、前記複数の記録部の各々に対して各記録部で記録された画像データと各記録部の基準位置とから副走査方向のずれ量に応じた第1の補正値および該複数の記録部の各々に対して媒体搬送方向最上流側の記録部の基準位置から各記録部の副走査方向の間隔のずれ量に応じた第2の補正値を設定する補正値設定手段と、前記補正値設定手段の第1の補正値及び第2の補正値に基づいて前記メモリ手段のアドレスを制御するアドレス制御手段を設け、このアドレス制御手段は、第1の補正値に基づいて画像データをメモリ手段に書き込み、第2の補正値に基づいて画像データをメモリ手段から読み出す際にアドレス制御する。
【0007】
上記構成を有する本発明によれば、記録部で画像形成を行う際、記録部のずれ量に応じた補正値に基づいて、アドレス制御手段により、画像データをメモリ手段に書き込むアドレスを制御するので、またはメモリ手段から画像データを読み出すアドレスを制御するので、記録部のずれが補正された記録結果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、各図面に共通する要素には同一の符号を附す。図1は本発明の第1の実施の形態を示す制御ブロック図、図2は第1の実施の形態のカラー画像記録装置を示す構造図、図3はカラー画像形成ユニットを示す一部切欠斜視図である。
【0009】
図2において、カラー記録装置1には、4組の印刷機構P1、P2、P3、P4が記録媒体の挿入側から排出側へ順に並べられている。第1印刷機構P1、第2印刷機構P2、第3印刷機構P3、第4印刷機構P4は電子写真式LED(発光ダイオード)プリント機構で、それぞれ同一の構成を有する。第1印刷機構P1は画像形成部2、画像データにしたがって後述する感光体を露光するLEDヘッド3および画像形成部2で形成されたトナー画像を記録媒体に転写する転写ローラ4で構成される。
【0010】
画像形成部2は軸5を中心に矢印a方向に回転する感光体6、感光体6の表面を一様に帯電させる帯電ローラ7および現像部8から構成される。この現像部8は現像ローラ8a、現像ブレード8b、スポンジローラ8c、トナータンク8dから構成される。トナータンク8dから供給された非磁性1成分トナーは、スポンジローラ8cを経て、現像ブレード8bに達して現像ローラ8aの周上に薄層化され、感光体6との接触面に達する。トナーは前記薄層形成時に現像ローラ8aと現像ブレード8bに強く擦られて摩擦帯電される。本実施の形態では負極性に摩擦帯電されるものとする。スポンジローラ8cはトナーを適量現像ブレード8bに搬送させる。現像ローラ8aは半導電ゴム材で構成されている。なお、トナーが無くなったときには、トナータンク8dを交換することによりトナーを新たに供給することができる。
【0011】
LEDヘッド3はLEDアレイとこのLEDアレイを駆動するドライブICを搭載した基板3aおよびLEDアレイの光を集光するセルフォックレンズアレイ3b等からなり、後述するインタフェース部から入力される画象データ信号に対応してLEDアレイを発光させ、感光体6表面を露光し、感光体6表面に静電潜像を形成する。この静電潜像部に現像ローラ8a周上のトナーが静電気力によって付着して画像が顕像化される。感光体6と転写ローラ4の間には後述するキャリアベルト9が移動可能に配設されている。
【0012】
第1印刷機構P1の現像器8にはイエロー(Y)のトナーが収容され、第2印刷機構P2の現像器8にはマゼンタ(M)のトナーが収容され、第3印刷機構P3の現像器8にはシアン(C)のトナーが収容され、第4印刷機構P4の現像器8にはブラック(B)のトナーがそれぞれ収容されている。また、第1印刷機構P1のLEDヘッド3にはカラー画像信号のうちイエロー画像信号が入力され、第2印刷機構P2のLEDヘッド3にはカラー画像信号のうちマゼンタ画像信号が入力され、第3印刷機構P3のLEDヘッド3にはカラー画像信号のうちシアン画像信号が入力され、第4印刷機構P4のLEDヘッド3にはカラー画像信号のうちブラック画像信号が入力される。また、第1印刷機構P1の画像形成部2、第2印刷機構P2の画像形成部2、第3印刷機構P3の画像形成部2および第4印刷機構P4の画像形成部2はケース40に取り付けられていて、図3に示すように、1つのカラー画像形成ユニット15に一体的に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0013】
図1において、18、19はカラー画像形成ユニット15をカラー記録装置1内で位置決めしている部材で、カラー画像形成ユニット15はカラー記録装置1から着脱できるようになっている。また、図3において、カラー画像形成ユニット15のケース40には各LEDヘッド3の窓穴40aが開けられている。また、各LEDヘッド3の案内ピン穴40b、40cが設けられていて、これにより各LEDヘッド3はカラー画像形成ユニット15に対して位置決めできるようになっている。
【0014】
キャリアベルト9は高抵抗の半導電性プラスチックフィルムからなり、継目なしのエンドレス状に形成されていて、駆動ローラ11、従動ローラ10および張設ローラ12に巻掛けられている。キャリアベルト9の抵抗値は、後述する記録媒体27がキャリアベルト9に静電吸着でき、かつこの記録媒体27がキャリアベルト9から離されたときにキャリアベルト9に残存する静電気が自然除電できるような範囲にあるものとする。駆動ローラ11は図示せぬモータに接続され、このモータにより駆動ローラ11を矢印b方向に回転する。張設ローラ12は矢印c方向に図示せぬバネにより付勢されていて、これにより常にキャリアベルト9が張設されている。キャリアベルト9の上面部9aは各印刷機構P1、P2、P3、P4の感光体6と転写ローラ4との間に掛け渡されている。また、キャリアベルト9を間に挟んで駆動ローラ11側にクリーニングブレード13が押し付けられている。このクリーニングブレード13は可撓性のゴムやプラスチック材から構成され、クリーニングブレード13の先端がキャリアベルト9に圧接されていて、キャリアベルト9の表面上に付着している残留トナーを廃トナータンク14に削り落すようになっている。なお、本実施の形態では感光体6と転写ローラ4はキャリアベルト9に接触している。
【0015】
図2において、カラー記録装置1の右下側には給紙機構20が設けられている。給紙機構20は用紙収納カセットとホッピング機構とレジストローラからなる。用紙収納カセットは記録媒体収納箱21、押し上げ板22と押圧手段23とからなる。ホッピング機構は弁別手段24、バネ25と給紙ローラ26とからなり、このホッピング機構により記録媒体27がガイド28、29に案内されて、一対のレジストローラ30、31に達するようになっている。先ず、記録媒体収納箱21に収納されている記録媒体27が押圧手段23により押し上げ板22を介して給紙ローラ26に圧接され、バネ25により給紙ローラ26に圧接された弁別手段24により1枚づつ弁別される。この状態で図示せぬモータにより給紙ローラ26を矢印e方向に回転すると、給紙ローラ26と弁別手段24に挟まっている記録媒体27はガイド28、29に案内されて、レジストローラ30、31に達する。さらに、図示せぬモータによりレジストローラ30、31を矢印f方向に回転させると記録媒体27はキャリアベルト9へ導かれる。
【0016】
レジストローラ30、31と第1印刷機構P1との間にはキャリアベルト9の上面部9aに帯電器32が設けられている。この帯電器32は給紙機構20によって送られてきた記録媒体27を帯電してキャリアベルト9の上面に静電吸着させるものである。帯電器32の手前には記録媒体27の先端を検出するフォトインタラプタ60が設けてある。駆動ローラ11側のキャリアベルト9を介した上面には除電器33が設けられている。この除電器33はキャリアベルト9に吸着されて、送られてきた記録媒体27を除電し、その吸着状態を解除して、キャリアベルト9から分離しやすくするものである。除電器33の左方には、記録媒体27の後端を検出するフォトインタラプタ61が設けてある。
【0017】
さらに、除電器33の左方には、ガイド34および定着器35が設けられている。定着器35はキャリアベルト9により搬送されて、トナー画像が転写された記録媒体27にトナー画像を定着するもので、記録媒体27上のトナーを加熱するヒートローラ36と、ヒートローラ36とともに記録媒体27を加圧する加圧ローラ37を有する。定着器35の左方は排出口38になっており、その外側には排出スタッカ39が設けられている。排出スタッカ39には印刷済みの記録媒体27が排出される。
【0018】
次に、本実施の形態の制御系について説明する。なお、図1において、符号Y、M、C、Bは第1印刷機構P1、第2印刷機構P2、第3印刷機構P3、第4印刷機構P4の各印刷機構に対応している。同図において、41は制御回路でマイクロプロセッサ等からなりカラー記録装置1全体の動作を制御する。制御回路41には、上記各印刷機構P1、P2、P3、P4の現像器8のスポンジローラ8cに電力を供給するSPバイアス電源42Y、42M、42C、42B、各印刷機構P1、P2、P3、P4の現像器8の現像ローラ8aに電力を供給するDBバイアス電源43Y、43M、43C、43B、各印刷機構P1、P2、P3、P4の帯電ローラ7に電力を供給する帯電用電源44Y、44M、44C、44B、各印刷機構P1、P2、P3、P4の転写ローラ4を帯電させる電力を供給する転写用電源45Y、45M、45C、45Bが、それぞれ接続されている。
【0019】
また、制御回路41には、前記吸着帯電器32へ帯電用電力を供給する帯電用電源46、除電器33へ除電用の高圧電力を供給する除電用電源47が接続されている。以上の各電源は、制御回路41の指示によりオン/オフ制御される。
【0020】
さらに制御回路41は、各印刷機構P1、P2、P3、P4にそれぞれ対応する印刷制御回路48Y、48M、48C、48Bが接続されている。これら各印刷制御回路48Y、48M、48C、48Bは、メモリ49Y、49M、49C、49Bからの画像データを受けて、これらのデータを制御回路41からの指示により、LEDヘッド3へ送信して、LEDの露光時間を制御し、感光体6表面に静電潜像を形成する制御を行うものである。メモリ49Y、49M、49C、49Bはインタフェース部50を介して、外部装置より送られてきた画像データを格納する。
【0021】
インタフェース部50は、外部装置、例えばホストコンピュータから送信されてきた画像データを色別に分解して、イエローの画像データはメモリ49Yへ、マゼンタの画像データはメモリ49Mへ、シアンの画像データはメモリ49Cへ、ブラックの画像データはメモリ49Bへ、それぞれ格納する。
【0022】
定着器ドライバ51は、定着器35内のヒートローラ36の温度を一定に保つように、ヒートローラ36内の図示しないヒータを駆動する。モータ駆動回路52は、給紙ローラ26を回転させるモータ53と、レジストローラ30、31、各印刷機構P1、P2、P3、P4の感光体6、帯電ローラ7、現像ローラ8a、スポンジローラ8c、転写ローラ4、駆動ローラ10およびヒートローラ36を回転するモータ54を駆動する。モータ54で回転される各ローラは、図示しないギヤあるいはベルトにより連結されている。センサレシーバドライバ55は、フォトインタラプタ60、61を駆動し、それらの出力波形を受信して、制御回路41へ送る。
【0023】
56は各色毎の主走査方向、副走査方向のズレおよびLEDヘッドの取り付け状態による傾きやLEDアレイの直線性の乱れによる色ずれを補正するための各補正値を格納した補正値設定手段としての補正値メモリである。この補正値メモリ56は、不揮発性のメモリで、例えばEEPROM(electrically erasable and programmable read only memory )によって構成され、上記補正値を制御回路41で書込んだり、読み取ったりすることができる。
【0024】
タイミングジェネレータ64はプログラマブルカウンタ等から構成されており、制御回路41からの指示により、後述するクロック信号CK、ロード信号LD、ライン信号LS等のパルス信号を発生させるもので、後述する各メモリ49Y、49M、49C、49Bの図4に示す各要素に送る。また必要に応じて図1の各回路へ送られる。クロック信号CK(Y)、ロード信号LD(Y)、ライン信号LS(Y)はイエローに関するものでメモリ49Yに送られ、クロック信号CK(M)、ロード信号LD(M)、ライン信号LS(M)はマゼンタに関するものでメモリ49Mに送られ、クロック信号CK(C)、ロード信号LD(C)、ライン信号LS(C)はシアンに関するものでメモリ49Cに送られ、クロック信号CK(B)、ロード信号LD(B)、ライン信号LS(B)はブラックに関するものでメモリ49Bに送られる。
【0025】
テストパターン発生回路67は、後述するテストパターン画像データを発生する。このテストパターン画像データは制御回路41の指示によりインタフェース部50を介してメモリ49Y、49M、49C、49Bに送られ、さらに印刷制御回路48Y、48M、48C、48Bへ送信されて、テストパターンを印刷できるようになっている。テストスイッチ68はこのテストパターンの印刷開始を指示する。
【0026】
次にメモリ49について説明する。図4はメモリ49を構成するブロック図である。メモリ49Y、49M、49C、49Bは同じ構成であるので、その一例で説明する。図4において、49aはRAM(ランダムアクセスメモリ)で、インタフェース部50よりの画像データをデータバスB1を介して、ライト信号WR0のタイミングで書き込まれる。書き込まれた画像データはリード信号RD0のタイミングでデータバスB1を介して、印刷制御部48に送られる。Lアドレスカウンタ49bは、ライン信号LSによってリセットされて、カウント値は“0”から始まり、クロック信号CKのタイミングでアップカウントし、バスB2に出力し、RAM49aとアドレスメモリ49cに送られる。アドレスメモリ49cは、RAMで構成されていて、所定のアドレスデータが予め格納されている。アドレスメモリ49cは、Lアドレスカウンタ49bの出力であるバスB2で指定されるアドレスに格納されている前記所定のアドレスデータをリード信号RD1のタイミングでバスB3に出力する。
【0027】
Hアドレスカウンタ49dは、ロード信号LDによって制御回路41から送られる初期アドレス値をロードして、カウントはその初期アドレス値から始まり、ライン信号LSのタイミングでアップカウントし、その出力の下位はバスB4に出力し、M加算器49eに送られ、出力の上位はバスB5に出力し、H加算器49fに送られる。M加算器49eは、バスB2とバスB4の出力値を加算して、その加算結果をバスB6に出力し、RAM49aに送る。H加算器49fは、バスB5の出力値とM加算器49eのキャリー信号Cyを加算して、その加算結果をバスB7に出力し、RAM49aに送る。M加算器49eのキャリー信号Cyは加算結果がオーバーフローしたときに発生する信号である。従って、H加算器49fはキャリー信号が発生したときに、バスB5の値を+1だけ加算するものである。
【0028】
Lアドレスカウンタ49bの出力は下位アドレス、M加算器49eの出力は中位アドレス、H加算器49eの出力は上位アドレスを指定し、RAM49aはバスB2、バスB6、バスB7によって指定されるアドレスに前述したように画像データを書き込んだり、読み出したりする。なお、アドレスメモリ49cの出力であるバスB3は制御回路41と接続されていて、制御回路41によってデータバスB3を介して、ライト信号WR1のタイミングでLアドレスカウンタ49bによって指定されるアドレスに前記所定のアドレスデータを書き込むことができる。
【0029】
図5は、記録されるべき画像データの上記RAM49a内部への配置を示すものである。図中の枠は1バイト(8ビット)分の画像データに相当する。ここで、説明を簡単にするために、LEDヘッド3は128ドットすなわち16バイト分のLEDアレイを有するものとする。従って、本実施の形態では、RAM49aは主走査方向に16バイト(128コラム)、副走査方向にn走査数の画像データで構成される。第1走査の画像データは番地(0・0)、(0・1)、…、(0・15)に格納され、第2走査の画像データは番地(1・0)、(1・1)、…、(1・15)に格納され、さらに第3走査の画像データは番地(2・0)、(2・1)、(2・2)、…、(2・15)に格納される。以下同様にして、必要に応じて第263走査までの画像データはRAM49aの番地に順序通りに格納される。なお、図中の番地(i、n)のうち、nは下位アドレスすなわち主走査方向のコラムに相当するバイトアドレス、iは上位アドレスすなわち副走査方向の走査線アドレスを示す。画像データはLEDヘッド3には各走査単位で送信される。
【0030】
図4及び図5から分かるように、Lアドレスカウンタ49bは主走査方向のアドレスすなわち第1〜128コラムに対応する0〜15(本例では4ビット)のバイト番地を指定し、アドレスメモリ49d及びHアドレスカウンタ49eによって副走査方向のアドレスを指定することになる。
【0031】
図5の上部には、LEDヘッド3のLEDアレイの配列が示されている。LEDヘッド3の製造上、LEDアレイチップを基板3a上に取り付ける際に、図に示すようにLEDアレイチップの直線性に乱れが生じ、湾曲したりする。図の例では、上側に湾曲しているが、製造によっては下側に湾曲したり、斜め方向に傾いたり、各種の直線性の乱れが生じる。この状態のまま4本のLEDヘッド3をカラー画像記録装置1に用いれば、印刷上に副走査方向に色ズレが生じるのは明らかである。本発明者等の調査によれば、この直線性の乱れの誤差量は±150μm以下で、またLEDヘッド3をカラー記録装置1に取り付けたときの傾き誤差は±150μm以下、各LEDヘッド3間の取付ピッチ誤差も±150μm程度であれば、LEDヘッド3及び装置機構の製造が容易に実現可能である。
【0032】
例えば、カラー記録装置1の解像度を300DPI(DOT PER INCH)とした場合、その直線性の乱れの誤差は±2ドット(ライン)以下、傾き誤差は±2ドット(ライン)以下、取付ピッチ誤差は±3ドット(ライン)以下に相当する。すなわち、合計誤差量は±7ラインとなる。図5の例では、LEDヘッド3の副走査方向の乱れがMAX4ラインある例を示している。図5に示すLEDヘッド3の配列は、後述するように1ラインに1回LEDヘッド3で印刷し、そのLEDアレイの乱れを副走査方向の分解能として1ドット(ライン)のピッチ単位で表したものである。図5に示すLEDアレイ部LM1、LM2、LM3、LM4、LM5、LM6、LM7はLEDヘッド3の直線性の乱れに応じて分割した各部を示す。
【0033】
図5のRAM配置の塗り潰し部の枠には、LEDヘッド3で露光されるべき第1ライン目の画像データが格納されているものとする。塗り潰し部のアドレスは、上記LEDアレイ部LM1、LM2、LM3、LM4、LM5、LM6、LM7の副走査方向のずれに対応して走査をずらした番地を示すものである。塗り潰し部のアドレスの上側アドレス部には、すなわち第1走査のアドレス(0・0)、(0・1)、…、(0・15)、第2走査のアドレス(1・0)、(1・1)、…、(1・15)、第3走査のアドレス(2・0)、(2・1)、…(2・14)、(2・15)、第4走査のアドレス(3・0)、(3・1)、…、(3・5)、及び(3・12)、(3・12)、…、(3・15)、第5走査のアドレス(4・0)、(4・1)、(4・2)と(4・6)、及び(4・12)、(4・13)、(4・14)、(4・15)、第6走査のアドレス(5・14)、(5・15)、第7走査のアドレス(6・15)には、非露光のデータ“0”が格納されている。
【0034】
塗り潰し部の真下のアドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第2ライン目の画像データが格納されている。すなわち、アドレス(6・0)、(6・1)、(6・2)、(5・3)、(5・4)、(5・5)、(4・6)、(4・7)、(4・8)、(4・9)、(4・10)、(4・11)、(5・12)、(6・13)、(7・14)、(8・15)にはLEDヘッド3で露光されるべき第2ライン目の画像データが格納されている。同様に、第2ライン目の画像データが格納されている各アドレスの真下の各アドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第3ライン目の画像データが格納されている。
【0035】
先ず、図5の副走査方向の第1走査のアドレス(0・0)、(0・1)、…、(0・15)の画像データをLEDヘッド3に送信して露光するが、第1走査の画像データは非露光の“0”であるのでLEDヘッド3によって露光されることは無い。次いで、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、同様に副走査方向の第2走査の画像データをLEDヘッド3に送信して露光する。この第2走査の画像データも全て“0”であるので、LEDヘッド3によって露光されることは無い。また感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、同様に副走査方向の第3走査の画像データをLEDヘッド3に送信するが、この第3走査の画像データも全て“0”であるので、LEDヘッド3によって露光されることは無い。そして、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、同様に副走査方向の第4走査の画像データをLEDヘッド3に送信して露光する。これにより、塗り潰し部のアドレス(3・6)、(3・7)、(3・8)、(3・9)、(3・10)、(3・11)の画像データがLEDヘッド3のLEDアレイ部LM3で感光ドラム6を露光する。他のLEDアレイ部LM1、LM2、LM4、LM5、LM6、LM7は非露光データ“0”が送られているから、露光しない。
【0036】
次に、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、同様に図5の副走査方向の第5走査の画像データをLEDヘッド3に送信して露光する。これにより、塗り潰し部のアドレス(4・3)、(4・4)、(4・5)の画像データをLEDヘッド3のLEDアレイ部LM2で感光ドラム6を露光し、塗り潰し部のアドレス(4・12)の画像データによりLEDアレイ部LM4で感光ドラム6を露光する。また、アドレス(4・6)、(4・7)、(4・8)、(4・9)、(4・10)、(4・11)は第2ライン目の画像データであるので、LEDアレイ部LM3によって第2ライン目の画像データも同時に露光される。他のLEDアレイ部LM1、LM5、LM6、LM7は非露光データ“0”が送られているから、露光されない。
【0037】
ここで、LEDアレイ部LM3とLEDアレイ部LM2、LEDアレイ部LM4は1ライン分副走査方向にずれていて、LEDアレイ部LM3による第1ライン目の画像データの露光後、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転しているため、先にLEDアレイ部LM3によって露光された第1ライン目の画像データと今回LEDアレイ部LM2とLEDアレイ部LM4によって露光された第1ライン目の画像データは感光ドラム6上では一直線上に並ぶことになる。
【0038】
さらに、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、図5の副走査方向の第6走査の画像データをLEDヘッド3に送信して露光する。これにより、第1ライン目の塗り潰し部のアドレス(5・0)、(5・1)、(5・2)の画像データはLEDヘッド3のLEDアレイ部LM1で、塗り潰し部のアドレス(5・13)の画像データはLEDヘッド3のLEDアレイ部LM5で感光ドラム6を露光し、第2ライン目のアドレス(5・3)、(5・4)、(5・5)および(5・12)の画像データはLEDアレイ部LM2とLEDアレイ部LM4で露光され、さらにLEDアレイ部LM3は第3ライン目のアドレス(5・6)、(5・7)、(5・8)、(5・9)、(5・10)、(5・11)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM6及びLM7は非露光データ“0”が送られているから、露光しない。
【0039】
また、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、図5の副走査方向の第7走査の画像データをLEDヘッド3に送信する。これにより、LEDアレイ部LM1は第2ライン目のアドレス(6・0)、(6・1)、(6・2)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM2は第3ライン目のアドレス(6・3)、(6・4)、(6・5)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM3は第4ライン目のアドレス(6・6)、(6・7)、(6・8)、(6・9)、(6・10)、(6・11)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM4は第3ライン目のアドレス(6・12)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM5は第2ライン目のアドレス(6・13)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM6は第1ライン目の塗り潰し部のアドレス(6・14)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM7は非露光データ“0”であるので露光しない。
【0040】
さらに、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、図5の副走査方向の第8走査の画像データをLEDヘッド3に送信して露光する。これにより、LEDアレイ部LM1は第3ライン目のアドレス(7・0)、(7・1)、(7・2)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM2は第4ライン目のアドレス(7・3)、(7・4)、(7・5)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM3は第5ライン目のアドレス(7・6)、(7・7)、(7・8)、(7・9)、(7・10)、(7・11)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM4は第4ライン目のアドレス(7・12)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM5は第3ライン目のアドレス(7・13)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM6は第2ライン目のアドレス(7・14)の画像データを露光し、LEDアレイ部LM7は塗り潰し部の第1ライン目のアドレス(7・15)の画像データを露光する。
【0041】
以上により、LEDアレイの直線性の乱れ量と傾き量に合わせて、露光タイミングを遅らせることにより、感光ドラム6上には、塗り潰し部の第1ライン目の画像データが一直線上に露光されることになる。同様に、第2ライン目以降の画像データも一直線上に露光される。すなわち、LEDヘッド3のLEDアレイが図5の上部に示すように直線性に乱れがあっても、その乱れを補正することができる。その詳細動作については後述する。
【0042】
以下、上記構成の第1の実施の形態の動作について説明する。
先ず、本装置の一連の印刷動作について簡単に説明する。図示せぬカラー記録装置1の電源がオンされると、制御回路41は所定の初期設定を実行した後、定着ドライバ51を駆動して、定着器35内のヒートローラ36を所定温度になるまでウォーミングアップする。制御回路41は、ヒートローラ36が常に一定温度に保たれるように制御している。ヒートローラ36が所定温度になると、次に制御回路41は、モータ駆動回路52を介して、モータ54を駆動し、駆動ローラ11を回転して、キャリアベルト9を矢印d方向に移動させる。キャリアベルト9が1周分より少し長く送られた時点で、モータ54を停止し、キャリアベルト9の移動を停止する。これによりキャリアベルト9の表面上に付着している残留トナーやゴミがクリーニングブレード13によって廃トナータンク14へ削り落される。以上によりカラー記録装置1の初期設定が終了し、インタフェース部50を介して外部装置から画像データが送られて来るのを待つ。
【0043】
外部装置、すなわち、ホストコンピュータから送られてきて画像データをインタフェース部50を介して受信すると、制御回路41は、インタフェース部50および各メモリ49Y、49M、49C、49Bに指示を出す。この指示により、インタフェース部50は、受信した画像データ信号を色別に分解し、色別の画像データを色別の各メモリ49Y、49M、49C、49Bに記憶させる。すなわち、イエローの画像データはメモリ49Yに、マゼンタの画像データはメモリ49Mに、シアンの画像データはメモリ49Cに、ブラックの画像データはメモリ49Bに、それぞれ記憶される。上記各メモリ49Y、49M、49C、49Bには、それぞれ、記録媒体27上に印刷される1ページ分の各色の画像データが記憶される。
【0044】
この状態から画像データを印刷する動作について簡単に説明する。制御回路41はモータ駆動回路52を介して、モータ53を駆動し、給紙ローラ26を回転させる。給紙ローラ26の回転により用紙収納箱21の記録媒体27が1枚だけガイド28、29へ送られ、記録媒体27の先端がレジストローラ30、31に到達する距離より若干長く記録媒体27を搬送させるべくモータ駆動回路52を制御する。これにより記録媒体27は、先端をレジストローラ30、31のローラの間に押し当てて若干たわんだ状態になり、このたわみにより記録媒体27のスキューが修正される。
【0045】
次に制御回路41は、モータ駆動回路52を介してモータ54を駆動し、レジストローラ30、31、各印刷機構P1、P2、P3、P4の感光体6、帯電ローラ7、現像ローラ8a、スポンジローラ8c、転写ローラ4、駆動ローラ11および定着器35のヒートローラ36をそれぞれ回転させる。これと同時に、各印刷機構P1、P2、P3、P4の帯電ローラ7および現像ローラ8a、スポンジローラ8cに電圧を供給するために、制御回路41はそれぞれ帯電用電源44Y、44M、44C、44B、DBバイアス電源43Y、43M、43C、43B、SPバイアス電源42Y、42M、42C、42Bをオンする。以上により、各印刷機構P1、P2、P3、P4の感光体6表面は帯電ローラ7を介して、均一に帯電され、各印刷機構P1、P2、P3、P4のスポンジローラ8cおよび現像ローラ8aは所定の高電圧に帯電させる。
【0046】
次に、制御回路41は、イエローの画像データを記憶しているメモリ49Yに指令を出し、1ライン分のイエローの画像データをメモリ49Yから、第1印刷機構P1の印刷制御回路48Yへ送信する。第1印刷機構P1の印刷制御回路48Yは、制御回路41からの指令により、メモリ49Yから送られてきた画像データを、第1印刷機構P1のLEDヘッド3へ送信できる形に変えて、このLEDヘッド3へ送信する。LEDヘッド3は、送られてきた画像データに対応するLEDを点灯させ、帯電した感光体6表面に画像データに応じた1ライン分の静電潜像を形成する。このようにして、1ライン毎にメモリ49Yから送られてくるイエローの画像データは、次々に感光体6表面に静電潜像化され、副走査方向の長さ分のイエローの画像データが潜像化されて露光が終了する。
【0047】
静電潜像が形成された感光体6表面には、帯電した現像ローラ8aにイエロートナーが付着される。感光体6の回転により、静電潜像は次々にイエローのトナーにより現像される。記録媒体27の先端が感光体6と転写ローラ4の間に到達した時点で、制御回路41は、第1印刷機構P1の転写用電源45Yをオンする。これにより感光体6表面のトナー画像は、転写ローラ4により電気的に記録媒体27上に転写される。感光体6の回転により、トナー画像は次々に記録媒体27上に転写され、1ページ分のイエロー画像が記録媒体27に転写される。以上により、第1印刷機構P1による記録媒体27へのイエローのトナー画像の転写が終了する。そして、記録媒体27の後端が感光体6と転写ローラ4の間に到達した時点で、制御回路41は、第1印刷機構P1の転写用電源45Y、帯電用電源44Y、SPバイアス電源42Y、DBバイアス電源43Yをオフにする。
【0048】
キャリアベルト9は引続き移動しており、記録媒体27は、第1印刷機構P1から第2印刷機構P2へ移り、次に第2印刷機構P2によるマゼンタのトナー画像の転写が行われる。
【0049】
制御回路41は、マゼンタの画像データが記憶しているメモリ49Mに指令を出し、1ライン分のマゼンタの画像データをメモリ49Mから、第2印刷機構P2の印刷制御回路48Mへ送信する。第2印刷機構P2の印刷制御回路48Mは、制御回路41からの指令により、メモリ49Mから送られてきた画像データを、第2印刷機構P2のLEDヘッド3へ送信できる形に変えて、このLEDヘッド3へ送信する。LEDヘッド3は、送られてきた画像データに対応するLEDを点灯させ、帯電した感光体6表面に画像データに応じた1ライン分の静電潜像を形成する。このようにして、1ライン毎にメモリ49Mから送られてくるマゼンタの画像データは、次々に感光体6表面に静電潜像化され、副走査方向の長さ分のマゼンタの画像データが潜像化されて露光が終了する。以下、マゼンタの転写に関する動作は、上述したイエローと同じであり説明を省略する。
【0050】
記録媒体27は、さらに第2印刷機構P2から第3印刷機構P3へ移り、次に第3印刷機構P3によるシアンのトナー画像の転写が行われる。このシアンのトナー画像の転写が終了すると、記録媒体27は、第3印刷機構P3から第4印刷機構P4へ移り、次に第4印刷機構P4によるブラックのトナー画像の転写が行われる。
【0051】
以上のように、各色のトナー画像が記録媒体27上に重ねて転写される。その後記録媒体27は、キャリアベルト9により除電気33へ送られ、ここで制御回路41は除電用電源47をオンし、記録媒体27を除電する。これにより記録媒体27は、キャリアベルト9から離れ易くなり、駆動ローラ11の上部でキャリアベルト9から離れ、用紙ガイド34により定着器35へ案内される。記録媒体27が除電器33から離れた時点で、制御回路41は除電用電源をオフする。
【0052】
定着器35では、既に定着可能な温度に達しているヒートローラ36と、これに圧接する加圧ローラ37により、トナー画像が記録媒体27に定着される。定着が終了すると、記録媒体27は排出スタッカ39へ排出される。この排出はフォトインタラプタ61が記録媒体27の後端を検出することにより制御回路41は知ることができる。
【0053】
排出が終了すると、制御回路41はモータ駆動回路52を介してモータ54を停止する。なお、各印刷機構でトナーの転写が終了した時点で、帯電用電源44Y、44M、44C、44B、SPバイアス電源42Y、42M、42C、42B、DBバイアス電源43Y、43M、43C、43B、転写用電源45Y、45M、45C、45Bはオフにされる。
【0054】
以上のようにして印刷動作が実行される。
さて、本カラー記録装置1は、テストスイッチ68がオンされると、制御回路41によって、テストパターン発生回路67よりインタフェース部50を介して、メモリ49にテストパターンを書き込むことができるようになっている。このテストパターン画像データにより記録媒体27上にカラー画像を重ね印刷する。
【0055】
説明を簡単にするために、図5に示したようにLEDヘッド3は128ドットすなわち16バイト分のLEDアレイを有し、256ラインの画像を記録するものとして以下説明していく。従って、Lアドレスカウンタ49bの出力値は0〜15すなわち4ビットで構成され、アドレスメモリ49cも0〜15(4ビット)を出力し、Hアドレスカウンタ49dの出力値は0〜255すなわち8ビットで構成される。このうち、バスB4は4ビット、バスB5は4ビットとなる。バスB6、B7も4ビットで、従ってM加算器49e、H加算器49fは4ビットの加算器で構成される。
【0056】
先ず、テストスイッチ68がオンされると、制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、全メモリ49のLアドレスカウンタ49bに向けライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。これにより、Lアドレスカウンタ49bは“0”からカウントアップする準備をする。制御回路41は書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”を書き込む。次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルス出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”を書き込む。以下、次々にタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルスづつ出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出しながら、アドレスメモリ49cに“0”、“0”、…、“0”なるアドレスデータを順番に書き込む。これにより、全メモリ49のアドレスメモリ49cには、16ヶの“0”なるデータが書き込まれる。これにより、M加算器49eの出力はバスB4の値がそのままバスB6に出力されることになる。
【0057】
次に、制御回路41は図4に示す初期アドレス値として“0”を出力しておき、そしてタイミングジェネレータ64に指示を出し、図6に示すようにHアドレスカウンタ49dに向け各メモリ49に対応するロード信号LDを出し、また全メモリ49のLアドレスカウンタ49bに向け各メモリ49に対応する第1ラインのライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。これによりHアドレスカウンタ49dとLアドレスカウンタ49bのスタート出力は“0”となる。また、図6に示すように、ライン信号LSは1ライン書き込む毎に出力される。テストパターン画像データはテストパターン発生回路67よりインタフェース部50を介してメモリ49に送られ、書込制御信号WR0のタイミングに合わせて、メモリ49に書き込まれる。以下、図6を用いながらこの書込動作について説明する。図6は第1の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【0058】
Hアドレスカウンタ49dとLアドレスカウンタ49bのスタート出力は“0”であり、かつアドレスメモリ49cに格納されているアドレスデータは全て“0”であるので、このときの両加算器49e、49fの出力も“0”である。従って、第1ラインの最初に送られてきたテストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2,B6,B7で指定される図5に示す(0・0)番地に書き込まれる。次に、図6に示すクロック信号CKの「1」のタイミングでLアドレスカウンタ49bが1だけアップする、すなわちバスB2には“1”が出力される。次に送られてきたテストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2,B6,B7で指定される図5に示す(0・1)番地に格納される。クロック信号CKの「2」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップし、バスB2には“2”が出力され、テストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(0・2)番地に格納される。以下、クロック信号CKによってLアドレスカウンタ49bが1だけアップしながら、次々に図5に示す第1ラインのテストパターン画像データが格納される。そして、クロック信号CKの「15」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップし、バスB2には“15”が出力され、テストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(0・15)番地に格納される。以上で、第1ラインのテストパターン画像データが全て格納される。
【0059】
次に、タイミングジェネレータ64は第2ラインのライン信号LSを出力し、これによりHアドレスカウンタ49dは1アップし、またLアドレスカウンタ49bはクリアされる。従って、このときのバスB2の出力は“0”、バスB6の出力は“1”、バスB7の出力は“0”となる。第2ラインの最初に送られてきたテストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2,B6,B7で指定される図5に示す(1・0)番地に書き込まれる。次に、図6に示す第2ラインのクロック信号CKの「1」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップする、すなわちバスB2には“1”が出力される。このとき、バスB6の出力は“1”、バスB7の出力は“0”のままで変化はしない。次に送られてきたテストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2,B6,B7で指定される図5に示す(1・1)番地に格納される。第2ラインのクロック信号CKの「2」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップし、バスB2には“2”が出力され、テストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(1・2)番地に格納される。以下、クロック信号CKによってLアドレスカウンタ49bが1だけアップしながら、次々に図5に示す第2ラインのテストパターン画像データが格納される。そして、第2ラインのクロック信号CKの「15」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップし、バスB2には“15”が出力され、テストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(1・15)番地に格納される。以上で、第2ラインのテストパターン画像データが全て格納される。
【0060】
以下、第3ラインから第256ラインまでのテストパターン画像データも同様にして格納される。以上のように、テストパターン画像データは図5に示すRAM49aに順序通り格納される。この格納されたテストパターン画像データを第1ライン〜第256ラインまで順序通りLEDヘッド3へ送信して感光ドラム6を露光し、記録媒体27にトナー画像を記録すれば、LEDヘッド3のLEDアレイの直線性の乱れがそのまま印刷されることになる。
【0061】
メモリ49に格納したテストパターン画像データを印刷制御部48に送信しながら、前述した印刷動作に従って、テストパターンを印刷する。図7はこのようにして印刷されたテストパターンの印刷結果を示す説明図である。図7において、線H1、H2、H3、H4は記録媒体27が各印刷機構P1、P2、P3、P4の各感光ドラム6と各転写ローラ4の間に挟まったときに、LEDヘッド3のLEDアレイの1ライン分の全ドットを駆動して、各感光ドラム6上に同時に静電潜像し、この静電潜像に各色トナーを付着させ、このトナーを転写ローラ4によって記録媒体27に転写し、さらに定着器35によって定着することによって得られた主走査方向の線である。H1線は第1印刷機構P1によって印刷されたイエロー線となり、H2線は第2印刷機構P2によって印刷されたマゼンタ線となり、H3線は第3印刷機構P3によって印刷されたシアン線となり、H4線は第4印刷機構P4によって印刷されたブラック線となる。
【0062】
LEDヘッド3に直線性の乱れがなく、各印刷機構P1〜P4が理想通りに製造されていれば、H1、H2、H3、H4の主走査方向線は等ピッチのD間隔の直線になる筈である。しかし、各要素部品には精度誤差が生じ、図7に示すように、直線性の乱れや傾きが発生する。このH1、H2、H3、H4の主走査方向線を印刷した記録媒体27を高性能スキャナで読み取ることにより、各印刷機構P1〜P4の取り付け誤差(距離、傾き)及び各LEDヘッド3の直線性の乱れを知ることができる。
【0063】
図7の例では、H1線は媒体走行方向と反対側に湾曲し、H2線は媒体走行方向側に湾曲し、H3線はサインカーブ状に波打っていて、H4線はほぼ直線であるが右肩上がりに傾いている。第1印刷機構P1によって印刷されたイエローのH1線の最上端を基準点に選べば、H2線の最上端点はH1線の基準点に対して距離D2だけ離れており、H3線の最上端点はH1線の基準点に対して距離D3だけ離れており、H4線の最上端点はH1線の基準点に対して距離D4だけ離れている。これら前記スキャナで読み取った距離D2、D3、D4の情報とLEDヘッド3の直線性の乱れ情報をインタフェース部50を介して、制御回路41が受け取ったら、その情報データをカラー記録装置1の解像度情報すなわちドットやライン数に変換して、補正値メモリ56に格納する。
【0064】
H1、H2、H3、H4の主走査方向線を印刷した記録媒体27を高性能スキャナで読み取ることにより、第1印刷機構P1に対して第2、第3、第4印刷機構P2、P3、P4が離れている距離、傾きおよび湾曲を知ることができる。この高性能スキャナで読み取ったデータを外部装置例えばホストコンピュータからインタフェース部50を介して、制御回路41が受け取り補正値メモリ56に格納する。
【0065】
次に図7に示したずれ量を例にして、補正動作について説明する。まず「メモリクリア」について説明する。
制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、全メモリ49のLアドレスカウンタ49bに向けライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。これにより、Lアドレスカウンタ49bは“0”からカウントアップする準備をする。制御回路41は書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”を書き込む。次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルス出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”を書き込む。以下、次々にタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルスづつ出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出しながら、アドレスメモリ49cに“0”、“0”、…、“0”なるアドレスデータを順番に書き込む。これにより、全メモリ49のアドレスメモリ49cには、16ヶの“0”なるデータが書き込まれる。これにより、M加算器49eの出力はバスB4の値がそのままバスB6に出力されることになる。
【0066】
次に、制御回路41は初期アドレス値としてHアドレスカウンタ49dに向け“0”を出力する。また、制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、図6に示すようにHアドレスカウンタ49dに向けロード信号LDを出し、また全メモリ49のLアドレスカウンタ49bに向け第1ラインのライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。これによりHアドレスカウンタ49dとLアドレスカウンタ49bのスタート出力は“0”となる。そして、制御回路41はインタフェース部50を介して“0”データを全メモリ49に向け出力する。後は、図6に示したものと同様にして、インタフェース部50を介して、書込制御信号WR0のタイミングに合わせて、メモリ49に前記“0”データを次々に送って書き込む。ライン信号LSは1走査分メモリ49に格納する毎に出力される。
以下、第263走査までの画像データも同様にして前記“0”データを格納して終了する。これにより、全メモリ49はクリアされる。
【0067】
次に、イエロー画像データを補正してメモリに格納する動作を説明する。
先ず、基準線となるH1線の補正について図8を用いて述べる。図8はイエローのメモリ49YのRAM49aの配置とLEDヘッド3の直線性の乱れの一例を示したものである。図8において、LEDヘッド3のLEDアレイ部LY1及びLEDアレイ部LY5はLEDアレイ部LY6に対して感光ドラム6の回転方向の上流側に1ライン分ずれていて、LEDアレイ部LY2及びLEDアレイ部LY4はLEDアレイ部LY6に対して感光ドラム6の回転方向の上流側に2ライン分ずれていて、LEDアレイ部LY3はLEDアレイ部LY6に対して感光ドラム6の回転方向の上流側に3ライン分ずれている。この3ラインが図7に示す△D1に相当する。以下、イエローの上記例のズレ量を用いて補正動作を説明する。これらのズレ情報は補正値メモリ56に格納されている。
【0068】
図8のRAM配置の塗り潰し部はLEDヘッド3の各LEDアレイ部に対応している。塗り潰し部のアドレスに第1ライン目の画像データが格納されておれば、第1ライン目の画像データが補正されて、感光ドラム6上に一直線上に並べることができることになる。さらに、塗り潰し部の上側アドレス部には、前述したメモリクリアにより非露光のデータ“0”を格納していて、塗り潰し部の真下のアドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第2ライン目の画像データを格納する。同様に、第2ライン目の画像データが格納されているアドレスの真下の各アドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第3ライン目の画像データを格納する。以下、第4ライン以降も同様に格納する。
【0069】
ここで、イエローのH1線に対する補正値としては、図8の上部に示す感光ドラム6の回転方向の最上流側のLEDアレイ部LY6を基準にして、このLEDアレイ部LY6からのライン単位のズレ量を主走査方向のバイト単位で補正値メモリ56に格納している。すなわち、図8の例では、LEDアレイ部LY1の第1〜8コラム、第9〜16コラム、第17〜24コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY6に対して1ラインずれているので、“1”、“1”、“1”を格納している。LEDアレイ部LY2の第25〜32コラム、第33〜40コラム、第41〜48コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY6に対して2ラインずれているので、“2”、“2”、“2”を格納し、LEDアレイ部LY3の第49〜56コラム、第57〜64コラム、第65〜72コラム、第73〜80コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY6に対して3ラインずれているので、“3”、“3”、“3”、“3”を格納し、LEDアレイ部LY4の第81〜88コラム、第89〜96コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY6に対して2ラインずれているので、“2”、“2”を格納し、LEDアレイ部LY5の第97〜104コラム、第105〜112コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY6に対して1ラインずれているので、“1”、“1”を格納し、LEDアレイ部LY6の第113〜120コラム、第121〜128コラムに対応するバイトには、基準であるので、“0”、“0”を格納していることになる。従って、イエローに対する補正値としては、“1”、“1”、“1”、“2”、“2”、“2”、“3”、“3”、“3”、“3”、“2”、“2”、“1”、“1”、“0”、“0”なる16ヶの補正データをホストコンピュータから送って、補正値メモリ56に格納している。
【0070】
なお、イエローの補正基準LEDアレイ部から一番離れているLEDアレイ部を必ず第8走査の画像データに格納するものとする。図8の例では、LEDアレイ部LY3に対応する第49〜56コラム、第57〜64コラム、第65〜72コラム、第73〜80コラムの画像データが第8走査線の画像データの番地に格納される。
【0071】
次に、外部装置すなわちホストコンピュータから送られてきたイエローの画像データを図8に示したように格納する方法について説明する。
先ず、制御回路41の指示によりメモリ49Yに対応するアドレスメモリ49cに前記補正値データ“1”、“1”、“1”、“2”、“2”、“2”、“3”、“3”、“3”、“3”、“2”、“2”、“1”、“1”、“0”、“0”を前述した手順で書き込む。これにより、アドレスメモリ49cの0番地には“1”、1番地には“1”、2番地には“1”、3番地には“2”というように上記補正値データ列が順番に格納される。そして、制御回路41は図4に示す初期アドレス値として第5走査を指し示す“4”を出力しておき、そしてタイミングジェネレータ64に指示を出し、メモリ49YのHアドレスカウンタ49dに向けロード信号LD(Y)を出力させ、またメモリ49YのLアドレスカウンタ49bに向け第1ラインのライン信号LS(Y)を出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。第5走査を指し示す“4”は、第8走査を指し示す“7”から、LEDアレイの直線性の乱れ(ズレ量)のMAX値(図8の例では3ライン)を引いた値となる。
【0072】
以下、図6を併用して、受信画像データをメモリ49Yに格納する動作を説明する。インタフェース部50はイエローの第1〜8コラムに対応する最初の画像データを受信すると、書込制御信号WR0(Y)をイエローのメモリ49YのRAM49aに出力する。このとき、Lアドレスカウンタ49bの出力は“0”であり、Hアドレスカウンタ49dの出力のうちバスB5には“0”、バスB4には“4”が出力されている。これにより、アドレスメモリ49cからは0番地に格納されている補正値データ“1”がバスB3に出力され、M加算器49eはこのバスB3の値“1”と前記バスB4の値“4”が加算され、その加算結果“5”をバスB6に出力する。なお、第1ラインの画像データを受信中は、ライン信号LSは変化しないので、バスB5とバスB4にはそれぞれ“0”と“4”を出力した状態が保たれる。M加算結果が“5”であるからキャリーCyは“0”であり、H加算器49fではバスB5の出力“0”とキャリーCy値“0”が加算され、その加算結果“0”がバスB7に出力される。従って、最初のイエローの第1〜8コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB7=0、バスB6=5、バスB2=0で指定される図8に示す(5・0)番地に格納される。
【0073】
次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64を介してクロック信号CK(Y)を出す。これによりLアドレスカウンタ49bは1だけアップカウントし、バスB2には“1”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地1に格納されている補正値データ“1”を出力するから、次の第9〜16コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0(Y)のタイミングで(5・1)番地に格納される。そして、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“2”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地2に格納されている“1”を出力するから、次の第17〜24コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0(Y)のタイミングで(5・2)番地に格納される。格納されたら、次のクロック信号CK(Y)を出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“3”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地3に格納されている補正値データ“2”を出力するから、M加算器49eはバスB3の値“2”と前記バスB4の値“4”が加算され、その加算結果“6”をバスB6に出力する。次の第25〜32コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0(Y)のタイミングで(6・3)番地に格納される。
【0074】
以下同様にして、Lアドレスカウンタ49bはクロックCK(Y)のタイミングで1アップし、またM加算器49eでは基準となる第8走査の画像データを示す上位アドレスに補正値データを加えて、RAM49aに出力されるから、第1ラインのイエローの画像データは図8に示す塗り潰し部の番地に次々に格納される。
【0075】
第1ラインの画像データが格納し終えたことを制御回路41が知ったら、タイミングジェネレータ64を介して、ライン信号LS(Y)を出させる。これにより、Hアドレスカウンタ49dは1だけカウントアップし、バスB5には“0”、バスB4には“5”を出すことになる。以下同様にして、第2ライン目の画像データが図8に示す塗り潰し部の真下のアドレス部に格納される。以下、第3ライン以降も同様にしてRAM49aに格納される。
【0076】
ここで、H加算器49fの役目を説明しておく。画像データを上記動作で次々に格納していく中で、第30走査の画像データに差し掛かったら、Hアドレスカウンタ49dは“29”すなわち2進数で“00011101”を出力する。このとき、バスB5には“1”すなわち2進数で“0001”を、バスB4には“13”すなわち2進数で“1101”を出力することになる。ここで、第49〜56コラムの画像データを書き込む番地、すなわち番地(32・6)が指定されることになる。そのとき、バスB2には“6”すなわち2進数で“0110“が出力され、そのアドレスに基づく補正値“3”すなわち2進数で“0011”がアドレスメモリ49cからバスB3に出力される。従って、M加算器49eでは、バスB3の“3”とバスB4の“13”の加算が行われ、その加算結果は“16”すなわちオーバーフローが発生し、バスB6には“0000”が出力され、かつキャリーCy=“1”となり、H加算器49fでバスB5の“0001”とCyの“1”が加算され、すなわち1だけ増分され、加算結果は“0010”となり、この値がバスB7に出力される。以上から、バスB7は“0010”、バスB6は“0000”、バスB2は“0110”が出力されている。このアドレスは番地(32・6)となる。以上より、M加算器49eのキャリーCyとH加算器49fにより最上位アドレスが間違いなく決定されることが分かる。
【0077】
次に、マゼンタ画像データを補正してメモリに格納する動作を説明する。
先ず、マゼンタのH2線の補正について、上述した図5を用いて説明する。図5はマゼンタのメモリ49MのRAM49aの配置とLEDヘッド3の直線性の乱れを示したものである。図に示すようにLEDアレイ部LM2及びLEDアレイ部LM4はLEDアレイ部LM3に対して感光ドラム6の回転方向と反対方向に1ライン分ずれていて、LEDアレイ部LM1及びLEDアレイ部LM5はLEDアレイ部LM3に対して感光ドラム6の回転方向と反対方向に2ライン分ずれていて、LEDアレイ部LM6はLEDアレイ部LM3に対して感光ドラム6の回転方向と反対方向に3ライン分ずれていて、LEDアレイ部LM7はLEDアレイ部LM3に対して感光ドラム6の回転方向と反対方向に4ライン分ずれている。これらのズレ情報は補正値メモリ56に格納されている。
【0078】
前述したように、図5のRAM配置の塗り潰し部に第1ライン目の画像データが格納されておれば、第1ライン目の画像データが補正されて、感光ドラム6上に一直線上に並べることができることになる。さらに、塗り潰し部の上側アドレス部には、非露光のデータ“0”を格納し、塗り潰し部の真下のアドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第2ライン目の画像データが格納される。同様に、第2ライン目の画像データが格納されているアドレスの真下の各アドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第3ライン目の画像データが格納される。以下、第4ライン以降も同様に格納される。
【0079】
ここで、マゼンタのH2線に対する補正値としては、図5の上図に示す感光ドラム6の回転方向の最上流側のLEDアレイ部LM3を基準にして、このLEDアレイ部LM3からのライン単位のズレ量を主走査方向のバイト単位で補正値メモリ56に格納している。すなわち、図5の例では、LEDアレイ部LM1の第1〜8コラム、第9〜16コラム、第17〜24コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM3に対して2ラインずれているので、“2”、“2”、“2”を格納している。LEDアレイ部LM2の第25〜32コラム、第33〜40コラム、第41〜48コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM3に対して1ラインずれているので、“1”、“1”、“1”を格納し、LEDアレイ部LM3の第49〜56コラム、第57〜64コラム、第65〜72コラム、第73〜80コラム、第81〜88コラム、第89〜96コラムに対応するバイトには、基準であるので、“0”、“0”、“0”、“0”、“0”、“0”を格納する。
【0080】
またLEDアレイ部LM4の第97〜104コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM3に対して1ラインずれているので、“1”を格納し、LEDアレイ部LM5の第105〜112コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM3に対して2ラインずれているので、“2”を格納し、LEDアレイ部LM6の第113〜120コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM3に対して3ラインずれているので、“3”を格納し、LEDアレイ部LM7の第121〜128コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM3に対して4ラインずれているので、“4”を格納していることになる。従って、マゼンタに対する補正値としては、“2”、“2”、“2”、“1”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“0”、“0”、“0”、“1”、“2”、“3”、“4”なる16ヶの補正データをホストコンピュータから送って、補正値メモリ56に格納する。
【0081】
なお、マゼンタについても第1ライン目の画像データのうち、補正基準LEDアレイ部から一番離れているLEDアレイ部を必ず第8走査の画像データに格納するものとする。図5の例では、LEDアレイ部LM7に対応する第121〜128コラムの画像データは第8走査線の画像データの番地に格納される。
【0082】
なお、ここで図7に示したように、イエローのH1線のLEDアレイ部LY3とマゼンタのH2線のLEDアレイ部LM7との間は距離D2である。この情報は前述したとおり、装置の副走査方向の解像度として補正値メモリ56に記憶されている。装置の精度が理想的に製造されていたときの印刷機構P1と印刷機構P2との距離がDであるとすると、(D−D2)が印刷機構P1、P2間のズレとなる。
【0083】
図7から分かるように、イエローのH1線のLEDアレイ部LY3とマゼンタのH2線のLEDアレイ部LM7との距離はD2であり、またLEDアレイ部LM7の第1ライン目のマゼンタの画像データはイエローのLEDアレイ部LY3が同じ第8走査の番地に格納されているので、イエローの第8走査の画像データを第1印刷機構P1の感光ドラム6に露光後、記録媒体27をD2ライン搬送し、マゼンタの第8走査の画像データを第2印刷機構P2の感光ドラム6に露光すれば、イエローのLEDアレイ部LY3とマゼンタのLEDアレイ部LM7で露光して記録媒体27上に転写されたトナー画像は完全に重なることになる。
【0084】
インタフェース部50で受信したマゼンタの画像データをメモリ49Mに格納する動作については、前述したイエローのときと同じであるので説明を省略する。但し、初期アドレス値を“3”とし、メモリ49Mのアドレスメモリ49bに格納される補正値データが“2”、“2”、“2”、“1”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“0”、“0”、“0”、“1”、“2”、“3”、“4”であることが異なるが、動作は同じである。以上、マゼンタに関する補正値データとしては、マゼンタのLEDアレイの直線性の乱れと、D2の距離となる。また、シアンに関する補正値データとしては,シアンのLEDアレイの直線性の乱れと、D3の距離となる。ブラックに関する補正値データとしては、ブラックのLEDアレイの直線性の乱れと、D4の距離となる。これらの値が外部装置から送られてきて、補正値メモリ56に記憶される。
【0085】
上記によってイエローとマゼンタのRAM49aに書き込まれた画像データを読み出し印刷する動作について次に説明する。
制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、メモリ49Y、49MのLアドレスカウンタ49bに向けライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。これにより、Lアドレスカウンタ49bは“0”からカウントアップする準備をする。制御回路41は書込制御信号WR1をメモリ49Y、49Mのアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”を書き込む。次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルス出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”を書き込む。以下、次々にタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルスづつ出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出しながら、アドレスメモリ49cに“0”、“0”、…、“0”なるアドレスデータを順番に書き込む。これにより、メモリ49Y、49Mのアドレスメモリ49cには、16ヶの“0”なるデータが書き込まれる。これにより、M加算器49eの出力はバスB4の値がそのままバスB6に出力されることになる。
【0086】
次に、制御回路41は初期アドレス値としてメモリ49Y、49MのHアドレスカウンタ49dに向け“0”を出力する。また、制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、図6に示すようにメモリ49YのHアドレスカウンタ49dに向けロード信号LD(Y)を出し、またメモリ49YのLアドレスカウンタ49bに向け第1ラインのライン信号LSを出力して、メモリ49YのLアドレスカウンタ49bをクリアする。これによりメモリ49YのHアドレスカウンタ49dとLアドレスカウンタ49bのスタート出力は“0”となる。そして、制御回路41は読出制御信号RD0(Y)をメモリ49YのRAM49aに次々に出しながら、メモリ49YのRAM49aに格納されている(0・0)番地の画像データから順番に読出制御信号RD0(Y)のタイミングに合わせて、印刷制御回路48Yに向け画像データを送信する。印刷制御回路48Yでは送られてきた画像データをイエローのLEDヘッド3に送信できる形に変換して、イエローのLEDヘッド3に送る。ライン信号LS(Y)は1走査分メモリ49に格納する毎に出力される。
【0087】
次に、第D2走査までのイエローの画像データが同様にして印刷制御回路48Yに向けて送信される。ここで、マゼンタの記録も開始することになる。
【0088】
第D2走査までのイエローの画像データをメモリ49Yから読み出してLEDヘッド3に送信して画像を形成している間に、イエローの第1走査の画像データを露光してから記録媒体27はD2ライン走行しているから、ここでマゼンタの第1走査の画像データを露光するというタイミングを採る。そして、第2印刷機構P2の感光ドラム6を回転させながら、マゼンタの第2走査以降の画像データを次々に露光する。この間も、第1印刷機構P1の感光ドラム6を回転させながらイエローの第D2走査以降の画像データも次々に露光されている。
【0089】
前述したように、イエローに関しては図8の第8走査の画像データを露光した時点で、第1印刷機構P1の感光ドラム6上には第1ライン目の画像が一直線に並ぶ。また、マゼンタに関しては図5の第8走査の画像データを露光した時点で、第2印刷機構P2の感光ドラム6上には第1ライン目の画像が一直線に並ぶ。イエローの第1ラインのトナー画像を記録媒体27上に転写してから、記録媒体27をD2ライン搬送し、マゼンタの第1ライン目のトナー画像を記録媒体27に転写するときには、イエローの第1ライン目のトナー画像の上に完全に一致して重ねることができる。第2ライン以降も同様である。以下の記録動作については上記で詳細に説明したとおりである。
また、シアン、ブラックに関しても同様であるので説明を省略する。
以上のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像は色ズレを補正して記録できることになる。
【0090】
尚、上記実施の形態では記録媒体27が距離D2、D3、D4だけ搬送されたことを制御回路41は検知しなければならないが、これは一般的には制御回路41の内部にタイマーを設け、このタイマーで記録媒体27が距離D2だけ搬送されたことを検知する。従って、タイマー数としては、フォトセンサ60が記録媒体27の先端を検出してから、イエローの第1印刷機構P1の露光開始タイミングまでの距離をカウントするタイマー、距離D2をカウントするタイマー、距離D3をカウントするタイマー、距離D4をカウントするタイマーの少なくとも4ヶ必要となる。
【0091】
以上のように第1の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。即ち、カラー画像を重ね、所望の色でカラー画像記録しようとした場合に、カラー画像の位置ずれよって、色ずれが生じても、補正値メモリに色ズレ量を格納し、この補正値メモリの色ズレ情報に従って副走査方向の画像データを書き込むときにアドレスを変更することによりカラー画像の位置ずれを補正できるので、所望の色再現が簡単に実現できる。また、製造工程で記録ヘッドの直線性の乱れや取り付けが傾いていても、その乱れ量、傾き量および傾き方向を機械的手段による微調整でなく、電気的手段により簡単に補正できるので、調整工数が大幅に削減され、安価なカラー記録装置を提供できるという効果がある。
【0092】
次に、図8及び図9を用いて本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態は、第1印刷機構の露光開始タイミングを基準にして、第2、3、4の各印刷機構の露光開始タイミングを固定にしたものである。第2の実施の形態で使用するブロック図及び機構は、図1及び図2で説明した第1の実施の形態のものと同じであるので説明を省略する。従って、メモリクリア、メモリへの画像データの書込や読出動作は、第1の実施の形態と同じであるのでこれについても説明を省略する。
【0093】
図9は、マゼンタのメモリ49MのRAM49aの配置とLEDヘッド3の直線性の乱れを示したものである。イエローのメモリ49YのRAM49aの配置とLEDヘッド3の直線性の乱れは図8で示したものと同じである。図9に示すように第2印刷機構P2のLEDヘッド3の直線性の乱れは図5で説明したものと同じである。すなわち、LEDアレイ部LM2及びLEDアレイ部LM4はLEDアレイ部LM3に対して感光ドラム6の回転方向と反対方向に1ライン分ずれていて、LEDアレイ部LM1及びLEDアレイ部LM5はLEDアレイ部LM3に対して感光ドラム6の回転方向と反対方向に2ライン分ずれていて、LEDアレイ部LM6はLEDアレイ部LM3に対して感光ドラム6の回転方向と反対方向に3ライン分ずれていて、LEDアレイ部LM7はLEDアレイ部LM3に対して感光ドラム6の回転方向と反対方向に4ライン分ずれている。これらのズレ情報は補正値メモリ56に格納されている。
【0094】
図5で示したように、マゼンタのLEDヘッド3の直線性の乱れに対応する図9のRAM配置の塗り潰し部に第1ライン目の画像データが格納されておれば、第1ライン目の画像データを補正して、感光ドラム6上に一直線上に並べることができることになる。さらに、塗り潰し部の上側アドレス部には、非露光のデータ“0”を格納し、塗り潰し部の真下のアドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第2ライン目の画像データが格納される。同様に、第2ライン目の画像データが格納されている真下の各アドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第3ライン目の画像データが格納される。以下、第4ライン以降も同様に格納される。
【0095】
ここで、マゼンタのH2線に対する補正値としては、図9の上部に示す感光ドラム6の回転方向の最上流側のLEDアレイ部LM3を基準にして、このLEDアレイ部LM3からのライン単位のズレ量を主走査方向のバイト単位で補正値メモリ56に格納している。これも図5と同じである。すなわち、補正基準のLEDアレイ部LM3に対するマゼンタの補正値としては、“2”、“2”、“2”、“1”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“0”、“0”、“0”、“1”、“2”、“3”、“4”なる16ヶの補正データをホストコンピュータから送って、補正値メモリ56に格納する。
【0096】
なお、第2の実施の形態では、先に説明した第1、第2印刷機構P1、P2間のズレ量をD−D2=+2ラインとして説明する。すなわち、理想に対して2ライン短くズレているものとして説明する。本実施の形態のマゼンタの第1ライン目の画像データのうち、補正基準LEDアレイ部から一番離れているLEDアレイ部を必ず第{8−(D−D2)}走査の番地に格納するものとする。したがって本例では、LEDアレイ部LM7に対応する第121〜128コラムの画像データは第6走査線の画像データの番地に格納される。尚、(D−D2)は符号付きである。
【0097】
前述したように、イエローのH1線のLEDアレイ部LY3とマゼンタのH2線のLEDアレイ部LM7との間は距離D2であり、またLEDアレイ部LM7の第1ライン目のマゼンタの画像データは第6走査の番地に格納され、イエローのLEDアレイ部LY3は第8走査の番地に格納される。この走査の差は2ラインあり、マゼンタが2ライン前側の番地に格納される。イエローの第8走査の画像データを第1印刷機構P1の感光ドラム6に露光後、記録媒体27を理想のDライン搬送し、マゼンタの第6走査の画像データを第2印刷機構P2の感光ドラム6に露光すれば、そのマゼンタの露光位置はイエローの第8走査の第1ラインの画像データを露光した位置から(D−2)ライン記録媒体が搬送された位置である。すなわち、(D−2)はD2であるから、イエローのLEDアレイ部LY3とマゼンタのLEDアレイ部LM7で露光して記録媒体27上に転写されたトナー画像は完全に重なることになる。このようにして、副走査方向にズレは補正できることになる。
【0098】
次に第2の実施の形態の動作を説明する。
インタフェース部50で受信したマゼンタの画像データをメモリ49Mに格納する動作については、前述したものと同じである。初期アドレス値を“1”とし、メモリ49Mのアドレスメモリ49bに格納される補正値データが“2”、“2”、“2”、“1”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“0”、“0”、“0”、“1”、“2”、“3”、“4”として、上記で説明した動作に従って各画像データを格納する。これにより、第1ラインの画像データを図9の塗り潰し部に格納する。以下、同じである。
【0099】
以上、マゼンタに関する補正値データとしては、マゼンタのLEDアレイの直線性の乱れと、(D−D2)の距離となる。またシアンに関する補正値データとしては,シアンのLEDアレイの直線性の乱れと、(D−D3)の距離となる。ブラックに関する補正値データとしては、ブラックのLEDアレイの直線性の乱れと、(D−D4)の距離となる。これらの値が外部装置から送られてきて、補正値メモリ56に記憶される。
【0100】
上記によってイエローとマゼンタのRAM49aに書き込まれた画像データを読み出し印刷する動作について説明する。
制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、メモリ49Y、49MのLアドレスカウンタ49bに向けライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。これにより、Lアドレスカウンタ49bは“0”からカウントアップする準備をする。制御回路41は書込制御信号WR1をメモリ49Y、49Mのアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”を書き込む。次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルス出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”を書き込む。以下、次々にタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルスづつ出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出しながら、アドレスメモリ49cに“0”、“0”、…、“0”なるアドレスデータを順番に書き込む。これにより、メモリ49Y、49Mのアドレスメモリ49cには、16ヶの“0”なるデータが書き込まれる。これにより、M加算器49eの出力はバスB4の値がそのままバスB6に出力されることになる。
【0101】
次に、制御回路41は初期アドレス値としてメモリ49Y、49MのHアドレスカウンタ49dに向け“0”を出力する。また、制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、図6に示すようにメモリ49YのHアドレスカウンタ49dに向けロード信号LD(Y)を出し、またメモリ49YのLアドレスカウンタ49bに向け第1ラインのライン信号LSを出力して、メモリ49YのLアドレスカウンタ49bをクリアする。これによりメモリ49YのHアドレスカウンタ49dとLアドレスカウンタ49bのスタート出力は“0”となる。そして、制御回路41は読出制御信号RD0(Y)をメモリ49YのRAM49aに次々に出しながら、メモリ49YのRAM49aに格納されている(0・0)番地の画像データから順番に読出制御信号RD0(Y)のタイミングに合わせて、印刷制御回路48Yに向け画像データを送信する。印刷制御回路48Yでは送られてきた画像データをイエローのLEDヘッド3に送信できる形に変換して、イエローのLEDヘッド3に送る。ライン信号LS(Y)は1走査分の画像データをメモリ49から読み出す毎に出力される。
【0102】
以下、第D走査までのイエロー画像データが同様にして印刷制御回路48Yに向け送信される。ここで、マゼンタの記録も開始することになる。
【0103】
第D走査までのイエローの画像データをメモリ49Yから読み出してLEDヘッド3に送信して画像を形成している間に、イエローの第1走査の画像データを露光してから記録媒体27はDライン走行しているから、ここでマゼンタの第1走査の画像データを露光するというタイミングを採る。そして、第2印刷機構P2の感光ドラム6を回転させながら、マゼンタの第2走査以降の画像データを次々に露光する。この間も、第1印刷機構P1の感光ドラム6を回転させながらイエローの第D走査以降の画像データも次々に露光されている。
【0104】
前述したように、イエローに関しては図8の第8走査の画像データを露光した時点で、第1印刷機構P1の感光ドラム6上には第1ライン目の画像が一直線に並ぶ。また、マゼンタに関しては図9の第6走査の画像データを露光した時点で、第2印刷機構P2の感光ドラム6上には第1ライン目の画像が一直線に並ぶ。イエローの第1ラインのトナー画像を記録媒体27上に転写してから、記録媒体27をDライン搬送し、マゼンタの一直線上の第1ライン目のトナー画像が記録媒体27に転写されるときには、イエローの第1ライン目のトナー画像の上に完全に一致して重ねることができる。第2ライン以降も同様である。以下の記録動作については上記で詳細に説明したとおりである。
また、シアン、ブラックに関しても同様である。
以上のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像は色ズレを補正して記録できることになる。
【0105】
尚、上記第2の実施の形態では、記録媒体27が距離Dだけ搬送されたことを制御回路41が検知するために、制御回路41の内部にタイマーを設け、このタイマーで記録媒体27が距離Dだけ搬送されたことを検知する。各印刷機構を距離Dで等間隔に配設しているので、このタイマーを繰り返し使用することにより、第1印刷機構P1から第2印刷機構P2に記録媒体27が距離Dだけ搬送されたことを制御回路41が検知して第2印刷機構P2の露光を開始し、また第2印刷機構P2から第3印刷機構P3に記録媒体27が距離Dだけ搬送されたことを制御回路41が検知して第3印刷機構P3の露光を開始し、さらに第3印刷機構P3から第4印刷機構P4に記録媒体27が距離Dだけ搬送されたことを制御回路41が検知して第4印刷機構P4の露光を開始して、これらのタイミングを一定の固定値にすることができる。従って、タイマー数としては、フォトセンサ60が記録媒体27の先端を検出してから、イエローの第1印刷機構P1の露光開始タイミングまでの距離をカウントするタイマー、距離Dを繰り返しカウントするタイマーの2ヶで済む。このタイマーはいわゆるカウンタ手段であり、前記タイミングジェネレータ64内に構成しても良い。
【0106】
以上のように第2の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。即ち、複数の印刷機構を等間隔に配設し、上流側の印刷機構の露光開始タイミングすなわち画像形成開始タイミングを基準にして、該基準からの固定カウント値を1ヶのカウンタ手段を設け、該カウンタ手段から発生する信号に基づいて、下流側の印刷機構の画像形成タイミングを決定でき、また色ズレ量を格納した補正値メモリの色ズレ情報に従って副走査方向の画像データを書き込むときにアドレスを変更することによりカラー画像の位置ずれを補正できるようにしたので、所望の色再現が簡単に実現できるし、前記露光開始タイミングのカウンタ手段を1ヶにできるので、第1の実施の形態に比して装置構成を安価にできるという効果がある。
【0107】
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。第3の実施の形態の構成は、前記第1、第2の実施の形態と同じである。
第3の実施の形態においては、図2に示す第1印刷機構、第2印刷機構、第3印刷機構、第4印刷機構を距離Dラインの等間隔に配設する。この配設には、取付ズレ誤差があっても良い。そのズレは、第2の実施の形態と全く同じ方法で補正する。従って、その補正の動作については説明を省略する。
【0108】
ここで、第1印刷機構の上流側に配置しているフォトセンサ60が記録媒体27の先端を検出してから、イエローの第1印刷機構P1の露光開始タイミングまでの距離Dだけ記録媒体27を搬送する。ここで、イエローの第1印刷機構P1の第1走査を基準にした露光が開始される。露光開始時点から、記録媒体27を距離D5搬送させて、前記イエローの第1印刷機構P1の感光ドラム6上に一直線上に露光された第1ライン目の画像データが、現像ローラ8によってイエロートナーで可視化された後、予め決められた記録媒体27の所定位置に前記イエロートナーが転写される。上記距離D5は、感光ドラム6上に露光された位置からが転写ローラ4の対向する位置までの距離と等しいから、上記例では感光ドラム6の略半周となる。
【0109】
そして、イエローの第1印刷機構P1の第1走査を基準にした露光が開始されてから、記録媒体27を距離Dだけ搬送して、第2印刷機構P2によって、マゼンタの第1走査を基準にした露光を開始する。また、マゼンタの第2印刷機構P2の第1走査を基準にした露光が開始されてから、記録媒体27を距離Dだけ搬送して、第3印刷機構P3によって、シアンの第1走査を基準にした露光を開始し、そしてシアンの第3印刷機構P3の第1走査を基準にした露光が開始されてから、記録媒体27を距離Dだけ搬送して、第4印刷機構P4によって、ブラックの第1走査を基準にした露光を開始する。この間も、各印刷機構とも第2走査を基準にした露光も次々に行われている。なお、マゼンタの第2印刷機構P2の第1走査を基準にした露光が開始されてから、記録媒体27を距離D5だけ搬送させると、前記記録媒体27の所定位置に転写された前記イエローの第1ライン目のトナー画像の上に、マゼンタの第1ラインのトナー画像が色ずれなく重ねられて転写されることになる。以下、シアン、ブラックについても同様に色ずれなく重ねて転写することができる。
【0110】
なお、フォトセンサ60は、第1印刷機構P1の感光ドラム6と転写ローラ4が対向する位置から、距離(D+D5)となる位置に設けられている。
【0111】
以上により、フォトセンサ60が記録媒体27の先端を検出してから、イエローの第1印刷機構P1の露光を開始するまでのタイミングは距離Dで採ることができる。尚、第1印刷機構P1の露光開始から第2印刷機構P2の露光を開始するタイミング、第2印刷機構P2の露光開始から第3印刷機構P3の露光を開始するタイミング、第3印刷機構P3の露光開始から第4印刷機構P4の露光を開始するタイミングも距離Dで採っているので、この距離をカウントするカウント手段を全て共有することができる。
【0112】
第3の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。即ち、カラー画像の位置ずれを補正できると共に、第1印刷機構P1の上流側に配設した記録媒体27の先端を検出する検出手段を設け、この検出手段の出力信号を基準にして第1印刷機構P1の露光を開始するタイミングを各印刷機構の露光を開始するタイミングと同一にできるようにしたので、カウンタ手段を共有化でき、更に第2の実施の形態に対して装置構成を安価にできるという効果がある。
【0113】
次に第4の実施の形態を説明する。図10は、第4の実施の形態における記録されるべき画像データの上記RAM49a内部の配置を示すものである。図中の枠は1バイト(8ビット)分の画像データに相当する。LEDヘッド3は128ドットすなわち16バイト分のLEDアレイを有するものとする。従って、本例では、RAM49aを主走査方向に16バイト(128コラム)、副走査方向に(256+14)走査数の画像データで構成される。第1走査の画像データはアドレス(0・0)、(0・1)、…、(0・15)に格納され、第2走査の画像データはアドレス(1・0)、(1・1)、…、(1・15)に格納され、さらに第3走査の画像データはアドレス(2・0)、(2・1)、(2・2)、…、(2・15)に格納される。以下同様にして、必要に応じて第270走査までの画像データはRAM49aの番地に順序通りに格納される。
【0114】
図4及び図10から分かるように、Lアドレスカウンタ49bは主走査方向のアドレスすなわち第1〜128コラムに対応する0〜15(本例では4ビット)のバイト番地を指定し、アドレスメモリ49d及びHアドレスカウンタ49eによって副走査方向のアドレスを指定することになる。
【0115】
図10の上部には、LEDヘッド3のLEDアレイの配列を示している。上記のように、256ラインの画像データに対してRAM構成を第270走査にしているのは、前述したLEDヘッド3の取り付ピッチの合計誤差量±7ライン、即ちMax 14ラインを補正するためである。なお、図10の例では、LEDヘッド3の副走査方向の乱れが4ラインある例を示している。その分解能は1ラインのピッチ単位になるようにしている。
【0116】
第4の実施の形態の補正方法を以下に述べる。
図10の例では、第6走査の行番地に、LEDヘッド3で露光されるべき第1ライン目の画像データが格納され、第7走査の番地には、LEDヘッド3で露光されるべき第2ライン目の画像データが格納され、以下第8走査の番地には第3ライン目、第9走査の番地には第4ライン目、…、第261走査の番地には第256ライン目の画像データをそれぞれ格納する。また、第1走査〜第5走査の番地には、すなわち第1走査のアドレス(0・0)、(0・1)、…、(0・15)、第2走査のアドレス(1・0)、(1・1)、…、(1・15)、第3走査のアドレス(2・0)、(2・1)、…(2・14)、(2・15)、第4走査のアドレス(3・0)、(3・1)、…、(3・15)、第5走査のアドレス(4・0)、(4・1)、…、(4・12)、(4・13)、(4・14)、(4・15)には、非露光のデータ“0”が格納されている。
【0117】
図10の塗り潰し部のアドレス(3・0)、(3・1)、(3・2)、(4・3)、(4・4)、(4・5)、(5・6)、(5・7)、(5・8)、(5・9)、(5・10)、(5・11)、(4・12)、(3・13)、(2・14)、(1・15)の画像データをLEDヘッド3に送信して露光すると、第1〜5走査の画像データは非露光の“0”であるのでLEDヘッド3によって露光されることは無い。LEDアレイLM3によって第1ラインの画像データのうちの、番地(5・6)、(5・7)、(5・8)、(5・9)、(5・10)、(5・11)の画像データのみが露光される。
【0118】
次いで、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、同様に図10の塗り潰し部の真下の画像データがLEDヘッド3に送信されて露光する。すなわち、アドレス(4・0)、(4・1)、(4・2)、(5・3)、(5・4)、(5・5)、(6・6)、(6・7)、(6・8)、(6・9)、(6・10)、(6・11)、(5・12)、(4・13)、(3・14)、(2・15)の画像データをLEDヘッド3に送信して露光すると、第1〜5走査に対応する画像データは非露光の“0”であるのでLEDヘッド3によって露光されることは無い。LEDアレイLM2によって第1ラインの(5・3)、(5・4)、(5・5)の画像データが露光され、LEDアレイLM4によって第1ラインの(5・12)の画像データが露光され、またLEDアレイLM3によって第2ラインの画像データのうち(6・6)、(6・7)、(6・8)、(6・9)、(6・10)、(6・11)の画像データが露光される。このとき、先に露光された第1ラインの(5・6)、(5・7)、(5・8)、(5・9)、(5・10)、(5・11)の画像データと今回露光された第1ラインの(5・3)、(5・4)、(5・5)、(5・12)の画像データは感光ドラム6上で一直線上に並ぶ。
【0119】
また、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、同様に図10の塗り潰し部の2走査分下の画像データがLEDヘッド3に送信されて露光する。すなわち、アドレス(5・0)、(5・1)、(5・2)、(6・3)、(6・4)、(6・5)、(7・6)、(7・7)、(7・8)、(7・9)、(7・10)、(7・11)、(6・12)、(5・13)、(4・14)、(3・15)の画像データをLEDヘッド3に送信して露光するが、第1〜5走査に対応する画像データは非露光の“0”であるのでLEDヘッド3によって露光されることは無い。LEDアレイLM1によって第1ラインの(5・0)、(5・1)、(5・2)の画像データが露光され、LEDアレイLM5によって第1ラインの(5・13)の画像データが露光され、またLEDアレイLM2によって第2ラインの画像のうち(6・3)、(6・4)、(6・5)の画像データが露光され、LEDアレイLM4によって第2ラインの画像のうち(6・12)の画像データが露光され、またLEDアレイLM3によって第3ラインの画像のうち(7・6)、(7・7)、(7・8)、(7・9)、(7・10)、(7・11)の画像データが露光されることになる。
【0120】
このとき、先に露光された第1ラインの(5・3)、(5・4)、(5・5)、(5・6)、(5・7)、(5・7)、(5・8)、(5・9)、(5・10)、(5・11)、(5・12)の画像データと今回露光された(5・0)、(5・1)、(5・2)、(5・13)の画像データは感光ドラム6上で一直線上に並び、先に露光された第2ラインの(6・6)、(6・7)、(6・8)、(6・9)、(6・10)、(6・11)の画像データと今回露光された第2ラインの(6・3)、(6・4)、(6・5)の画像データと(6・12)の画像データも感光ドラム6上で一直線上に並ぶ。以下同様にして、感光ドラム6を1ラインづつ回転させながら、次々に画像データをLEDヘッド3に送って露光することにより、各ラインの画像データを感光ドラム6上で一直線上に並べて露光することができる。
【0121】
以上により、LEDアレイの直線性の乱れ量と傾き量に合わせて、画像データをLEDヘッド3に送信して露光することにより、感光ドラム6上には、各ライン目の画像データが一直線上に露光されることになる。同じく、第2ライン目以降の画像データも一直線上に露光される。すなわち、LEDヘッド3のLEDアレイが図10の上部に示すように直線性に乱れがあっても、その乱れを補正することができる。
【0122】
次に、第4の実施の形態の補正動作を説明する。なお適宜第1の実施の形態で用いた図面を使用する。まず全メモリをクリアするが、これは第1の実施の形態と同様に行われる。第4の実施の形態では、全メモリ49の第1〜270走査の各番地に“0”データを格納することによりクリアされる。
【0123】
以下、外部装置すなわちホストコンピュータから送られてきたイエローの画像データを格納する方法について説明する。先ず、制御回路41の指示により図4に示すアドレスメモリ49cに“0”、“0”、…、“0”なるアドレスデータを順番に書き込む。これにより、メモリ49Yのアドレスメモリ49cには、16ヶの“0”なるデータが書き込まれる。これにより、M加算器49eの出力はバスB4の値がそのままバスB6に出力されることになる。
【0124】
そして、制御回路41は図4に示す初期アドレス値として“7”を出力しておき、そしてタイミングジェネレータ64に指示を出し、Hアドレスカウンタ49dに向けロード信号LDを出力させ、またメモリ49YのLアドレスカウンタ49bに向け第1ラインのライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。
【0125】
以下、図6と図11を併用して、受信画像データをメモリ49Yに格納する動作を説明する。図11は第4の実施の形態のイエローのRAM配置とLEDヘッドの対応関係を示す説明図である。
【0126】
まずインタフェース部50はイエローの第1〜8コラムに対応する最初の画像データを受信すると、書込制御信号WR0をイエローのメモリ49YのRAM49cに出す。このとき、Lアドレスカウンタ49bの出力は“0”であり、Hアドレスカウンタ49dの出力のうちバスB5には“0”、バスB4には“7”が出力されている。これにより、アドレスメモリ49cからは0番地に格納されているデータ“0”がバスB3に出力され、M加算器49eはこのバスB3の値“0”と前記バスB4の値“7”が加算され、その加算結果“7”をバスB6に出力する。なお、第1ラインの画像データを受信中は、ライン信号LSは変化しないので、バスB5とバスB4にはそれぞれ“0”と“7”を出力した状態が保たれる。M加算結果が“7”であるからキャリーCyは“0”であり、H加算器49fではバスB5の出力“0”とキャリーCy値“0”が加算され、その加算結果“0”がバスB7に出力される。従って、最初のイエローの第1〜8コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB7=0、バスB6=7、バスB2=0で指定される図11に示す(7・0)番地に格納される。
【0127】
次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64を介してクロック信号CKを出す。これによりLアドレスカウンタ49bは1だけアップカウントし、バスB2には“1”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地1に格納されているデータ“0”を出力するから、次の第9〜16コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(7・1)番地に格納される。そして、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“2”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地2に格納されている“0”を出力するから、次の第17〜24コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(7・2)番地に格納される。
【0128】
格納されたら、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“3”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地3に格納されているデータ“0”を出力するから、M加算器49eはバスB3の値“0”と前記バスB4の値“7”が加算され、その加算結果“7”をバスB6に出力する。次の第25〜32コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(7・3)番地に格納される。以下同様にして、LアドレスカウンタはクロックCKのタイミングで1アップし、またM加算器49eは基準となる第8走査の画像データを示す上位アドレスがRAM49aに向け出力されるから、第1ラインのイエローの画像データは図11に示す第8走査の行に次々に格納される。
【0129】
第1ラインの画像データが格納し終えたことを制御回路41が知ったら、タイミングジェネレータ64を介して、ライン信号LS(Y)を出させる。これにより、Hアドレスカウンタ49dは1だけカウントアップし、バスB5には“0”、バスB4には“8”を出すことになる。以下第1ライン目の画像データと同様にして、第2ライン目の画像データが図11に示す第9走査の行番地に格納される。以下、第3ライン以降も同様にしてRAM49aに格納される。
【0130】
以上説明したように、メモリ49Yにイエローの画像データを書き込むときは、必ず第1ライン目の画像データは第8走査のアドレスに格納し、以下第2ライン目の画像データは第9走査のアドレスに、第3ライン目の画像データは第10走査のアドレスというような順番で格納されていく。
【0131】
次にイエローの画像データを記録する動作を説明する。なお第4の実施の形態においても各印刷機構のLEDヘッド3は図7に示したような直線性の乱れを有するものとする。図11に示すようにLEDアレイ部LY1及びLEDアレイ部LY5はLEDアレイ部LY3に対して感光ドラム6の回転方向の上流側に2ライン分ずれていて、LEDアレイ部LY2及びLEDアレイ部LY4はLEDアレイ部LY3に対して感光ドラム6の回転方向の上流側に1ライン分ずれていて、LEDアレイ部LY6はLEDアレイ部LY3に対して感光ドラム6の回転方向の上流側に3ライン分ずれている。この3ラインが図7に示す△D1に相当する。各LEDアレイ部のズレ情報は補正値メモリ56に格納される。
【0132】
図8のRAM配置の塗り潰し部のアドレスはイエローのLEDヘッド3の各LEDアレイ部のズレに対応しており、この塗り潰し部の画像データ列を最初にLEDヘッド3に送り、後は順次その真下の画像データを送って行けば、各ライン目の画像データが補正され、感光ドラム6上に一直線上に並べることができることになる。
【0133】
ここで、イエローの補正値としては、図11の上部に示す感光ドラム6の回転方向の最下流側のLEDアレイ部LY3を基準にして、このLEDアレイ部LY3からのライン単位のズレ量を主走査方向のバイト単位で補正値メモリ56に格納している。すなわち、図11の例では、LEDアレイ部LY1の第1〜8コラム、第9〜16コラム、第17〜24コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY3に対して2ラインずれているので、“2”、“2”、“2”を格納している。LEDアレイ部LY2の第25〜32コラム、第33〜40コラム、第41〜48コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY3に対して1ラインずれているので、“1”、“1”、“1”を格納し、LEDアレイ部LY3の第49〜56コラム、第57〜64コラム、第65〜72コラム、第73〜80コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY3に対してズレはないので、“0”、“0”、“0”、“0”を格納し、LEDアレイ部LY4の第81〜88コラム、第89〜96コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY3に対して1ラインずれているので、“1”、“1”を格納し、LEDアレイ部LY5の第97〜104コラム、第105〜112コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY3に対して2ラインずれているので、“2”、“2”を格納し、LEDアレイ部LY6の第113〜120コラム、第121〜128コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY3に対して3ラインずれているので、“3”、“3”を格納していることになる。
【0134】
従って、イエローに対する補正値としては、“2”、“2”、“2”、“1”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“0”、“1”、“1”、““2”、“2”、“3”、“3”なる16ヶの補正データをホストコンピュータから送られて、補正値メモリ56に格納されている。
【0135】
なお、イエローの感光ドラム6の回転方向の最上流側のLEDアレイ部は必ず第8走査の画像データとして格納し、走査方向の読出順序として常に図11の塗り潰し部の番地の形態で画像データを読み出してLEDヘッド3に送信する。
以下、前述した動作でメモリ49Yに格納したイエローの画像データを順に読み出す方法について説明する。
【0136】
先ず、制御回路41の指示によりアドレスメモリ49cに前記補正値データ“2”、“2”、“2”、“1”、“1”、“1”、“0”、“0”、“0”、“0”、“1”、“1”、““2”、“2”、“3”、“3”を前述した手順で書き込む。これにより、アドレスメモリ49cの0番地には“2”、1番地には“2”、2番地には“2”、3番地には“1”というように上記補正値データ列が順番に格納される。そして、制御回路41は図4の初期アドレス値として第1走査の行を差し示す“0”を出力しておき、そしてタイミングジェネレータ64に指示を出し、Hアドレスカウンタ49dに向けロード信号LDを出力させ、またメモリ49YのLアドレスカウンタ49bに向け第1ラインのライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。
【0137】
以下、図6を併用して、画像データをメモリ49Yから読み出して、LEDヘッド3に送信する動作を説明する。イエローの第1〜8コラムに対応する最初の画像データを読み出すために、読出制御信号RD0をイエローのメモリ49YのRAM49cに出す。このとき、Lアドレスカウンタ49bの出力は“0”であり、Hアドレスカウンタ49dの出力のうちバスB5には“0”、バスB4には“0”が出力されている。これにより、アドレスメモリ49cからは0番地に格納されている補正値データ“2”がバスB3に出力され、M加算器49eはこのバスB3の値“2”と前記バスB4の値“0”が加算され、その加算結果“2”をバスB6に出力する。なお、第1回目の画像データを読出中は、ライン信号LSは変化しないので、バスB5とバスB4にはそれぞれ“0”と“0”を出力した状態が保たれる。M加算結果が“2”であるからキャリーCyは“0”であり、H加算器49fではバスB5の出力“0”とキャリーCy値“0”が加算され、その加算結果“0”がバスB7に出力される。従って、最初のイエローの第1〜8コラム対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングでバスB7=0、バスB6=2、バスB2=0で指定される図11に示す(2・0)番地から読みだされる。
【0138】
次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64を介してクロック信号CKを出す。これによりLアドレスカウンタ49bは1だけアップカウントし、バスB2には“1”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地1に格納されている補正値データ“2”が出力され、次の第9〜16コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(2・1)番地から読み出される。そして、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“2”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地2に格納されている“2”を出力するから、次の第17〜24コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(2・2)番地から読み出される。読み出されたら、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“3”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地3に格納されている補正値データ“1”を出力するから、M加算器49eはバス3の値“1”と前記バスB4の値“0”が加算され、その加算結果“1”をバスB6に出力する。次の第25〜32コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(1・3)番地から読み出される。
【0139】
以下同様にして、LアドレスカウンタはクロックCKのタイミングで1アップし、またM加算器49eでは加算基準となる第1走査の画像データを示す上位アドレスに補正値データを加えて、その加算結果がRAM49aに出力される。第1回目のイエローの画像データは(2・0)、(2・1)、(2・2)、(1・3)、(1・4)、(1・5)、(0・6)、(0・7)、(0・8)、(0・9)、(1・10)、(1・11)、(2・12)、(2・13)、(3・14)、(3・15)の番地から読み出されるが、これらの番地の画像データは全て“0”であるのでLEDヘッド3にこの“0”データを送っても露光されることはない。
【0140】
第1回目のイエロー画像データが読出し終えたことを制御回路41が知ったら、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、タイミングジェネレータ64を介して、ライン信号LSを出させる。これにより、Hアドレスカウンタ49dは1だけカウントアップし、バスB5には“0”、バスB4には“1”を出すことになる。以下同様にして、感光ドラム6を1ライン分づつ矢印a方向に回転しながら、第2回目、第3回目、第4回目の画像データが図11のRAM配列から読み出され、LEDヘッド3に送られるが、ここまでは読み出されたデータは全て“0”であるので露光されることはない。
【0141】
次に、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、読出制御信号RD0をイエローのメモリ49YのRAM49cに出す。このとき、Lアドレスカウンタ49bの出力は“0”であり、Hアドレスカウンタ49dの出力のうちバスB5には“0”、バスB4には“4”が出力されている。この出力は加算基準となる第5走査を指し示す。これにより、アドレスメモリ49cからは0番地に格納されている補正値データ“2”がバスB3に出力され、M加算器49eはこのバス3の値“2”と前記バスB4の値“4”が加算され、その加算結果“6”をバスB6に出力する。なお、第5回目の画像データを読出中は、ライン信号LSは変化しないので、バスB5とバスB4にはそれぞれ“0”と“4”を出力した状態が保たれる。
【0142】
M加算結果が“6”であるからキャリーCyは“0”であり、H加算器49fではバスB5の出力“0”とキャリーCy値“0”が加算され、その加算結果“0”がバスB7に出力される。従って、イエローの第1〜8コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングでバスB7=0、バスB6=6、バスB2=0で指定される図11に示す(6・0)番地から読みだされる。次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64を介してクロック信号CKを出す。これによりLアドレスカウンタ49bは1だけアップカウントし、バスB2には“1”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地1に格納されている補正値データ“2”を出力するから、次の第9〜16コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(6・1)番地から読み出される。そして、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“2”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地2に格納されている“2”を出力するから、次の第17〜24コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(6・2)番地から読み出される。
【0143】
読み出されたら、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“3”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地3に格納されている補正値データ“1”を出力するから、M加算器49eはバス3の値“1”と前記バスB4の値“4”が加算され、その加算結果“5”をバスB6に出力する。次の第25〜32コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(5・3)番地から読み出される。以下同様にして、LアドレスカウンタはクロックCKのタイミングで1アップし、またM加算器49eでは加算基準となる第5走査の画像データを示す上位アドレスに補正値データを加えて、その加算結果がRAM49aに出力されるから、第5回目のイエローの画像データは図11に示す塗り潰し部の番地から次々に読み出される。この塗り潰し部の番地の画像データが露光されることによって初めて第1ラインのうち(7・14)、(7・15)番地の画像データが露光されることになる。
【0144】
第5回目の画像データが読出し終えたことを制御回路41が知ったら、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、タイミングジェネレータ64を介して、ライン信号LSを出させる。これにより、Hアドレスカウンタ49dは1だけカウントアップし、バスB5には“0”、バスB4には“5”を出すことになる。以下同様にして、第6回目の画像データが図11に示す塗り潰し部の真下のアドレス部から読み出される。以下、第7回以降も同様にしてRAM49aから読み出される。尚、読み出された画像データは印刷制御回路48Yに送られ、LEDッド3によって次々に露光される。前述したように、感光ドラム6を1ラインづつ回転させながら、次々に画像データをLEDヘッド3に送って露光することにより、各ラインの画像データは感光ドラム6上で一直線上に並べて露光することができる。
【0145】
もし仮に、或第jラインの画像データとして直線を描くデータが格納されたとしたら、その直線は図7に示すL1なる直線となる。すなわち、補正基準である感光ドラム6の回転方向の最下流側にあるLEDアレイLY3を露光した時点で、前に露光されていた第jラインの線が一直線上に並び、その線が記録媒体に転写された状態が図7のL1線となる。
【0146】
ここで、H加算器49fの役目を説明しておく。画像データを上記動作で次々に読出していく中で、第30走査の画像データに差し掛かったら、Hアドレスカウンタ49dは“29”すなわち2進数で“00011101”を出力する。このとき、バスB5には“1”すなわち2進数で“0001”を、バスB4には“13”すなわち2進数で“1101”を出力することになる。ここで、第121〜128コラムの画像データを読み出す番地、すなわち番地(32・15)が指定されることになる。そのとき、バスB2には“15”すなわち2進数で“1111“が出力され、そのアドレスに基づく補正値“3”すなわち2進数で“0011”がアドレスメモリ49cからバスB3に出力される。従って、M加算器49eでは、バスB3の“3”とバスB4の“13”の加算が行われ、その加算結果は“16”すなわちオーバーフローが発生し、バスB6には“0000”が出力され、かつキャリーCy=“1”となり、H加算器49fでバスB5の“0001”とCyの“1”が加算され、すなわち1だけ増分され、加算結果は“0010”となり、この値がバスB7に出力される。以上から、バスB7は“0010”、バスB6は“0000”、バスB2は“1111”が出力されている。このアドレスは番地(32・15)となる。以上より、M加算器49eのキャリーCyとH加算器49fにより最上位アドレスが間違いなく決定されることが分かる。
【0147】
次に、外部装置すなわちホストコンピュータから送られてきたマゼンタの画像データを格納する方法について説明する。
図10はマゼンタのメモリ49MのRAM49aの配置とLEDヘッド3の直線性の乱れを示したものである。図に示すようにLEDアレイ部LM1及びLEDアレイ部LM5は補正基準LEDアレイ部LM7に対して感光ドラム6の回転方向の上流側に2ライン分ずれていて、LEDアレイ部LM2及びLEDアレイ部LM4は補正基準LEDアレイ部LM7に対して感光ドラム6の上流側に3ライン分ずれていて、LEDアレイ部LM3は補正基準LEDアレイ部LM7に対して感光ドラム6の上流側に4ライン分ずれていて、LEDアレイ部LM6は補正基準LEDアレイ部LM7に対して感光ドラム6の上流側に1ライン分ずれている。これらのズレ情報は補正値メモリ56に格納されている。
【0148】
ここで図7に示したように、イエローのH1線の基準LEDアレイ部LY6とマゼンタのH2線の基準LEDアレイ部LM3との間の距離はD2である。この情報は前述したとおり、装置の副走査方向の解像度として補正値メモリ56に記憶されている。装置の精度が理想的に製造されていたときの印刷機構P1と印刷機構P2との距離がDであるとすると、(D−D2)が印刷機構P1、P2間の副走査方向のズレとなる。
【0149】
もし、イエローのH1線の補正基準LEDアレイ部LY3とマゼンタのH2線の補正基準LEDアレイ部LM7との間の距離が理想値Lであるとすると、LEDアレイ部LM7の第1ライン目のマゼンタの画像データはイエローの基準のLEDアレイ部LY3が格納されている番地と同じの図10の第8走査の番地に格納される。そして、イエローの第8走査の画像データを第1印刷機構P1の感光ドラム6に露光後、記録媒体27をLライン搬送し、マゼンタの第8走査の画像データを第2印刷機構P2の感光ドラム6に露光すれば、イエローの基準LEDアレイ部LY3とマゼンタの基準LEDアレイ部LM7で露光して記録媒体27上に転写されたトナー画像は一直線上に重なることになる。例えば、距離D2が理想距離Dより2ライン分短いとすると、図10に示すように理想である第8走査の番地より2ライン分短い第6走査の番地に第1ライン目の画像データを格納する。
【0150】
インタフェース部50で受信したマゼンタの画像データをメモリ49Mに格納する動作については、前述したイエローのときと同じであるので説明を省略する。但し、初期アドレス値を“5”であることが異なるが、動作は同じである。
【0151】
マゼンタに関する補正値データとしては、マゼンタのLEDアレイの直線性の乱れと、(D−D2)のズレ量となる。シアンに関する補正値データとしては、シアンのLEDアレイの直線性の乱れと(D−D3)のズレ量となる。ブラックに関する補正値データとしては、ブラックのLEDアレイの直線性の乱れと、(D−D4)のズレ量となる。これらの値が外部装置から送られてきて、補正値メモリ56に記憶される。なお、距離D2が理想距離Dより2ライン分長いときには、理想である第8走査の番地より2ライン長い第10走査の番地に第1ライン目の画像データが格納されることになる。
【0152】
次にマゼンタの画像データを記録する動作を説明する。前述したように、図10のRAM配置の塗り潰し部の画像データ列を最初にLEDヘッド3に送り、後は順次その真下の画像データを送って行けば、各ライン目の画像データを補正して、感光ドラム6上に一直線上に並べることができることになる。
【0153】
ここで、マゼンタの補正値としては、図10の上部に示す感光ドラム6の回転方向の最下流側のLEDアレイ部LM7を基準にして、このLEDアレイ部LM7からのライン単位のズレ量を主走査方向のバイト単位で補正値メモリ56に格納している。すなわち、図10の例では、LEDアレイ部LM1の第1〜8コラム、第9〜16コラム、第17〜24コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM7に対して2ラインずれているので、“2”、“2”、“2”を格納している。LEDアレイ部LM2の第25〜32コラム、第33〜40コラム、第41〜48コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM7に対して3ラインずれているので、“3”、“3”、“3”を格納し、LEDアレイ部LM3の第49〜56コラム、第57〜64コラム、第65〜72コラム、第73〜80コラム、第81〜88コラム、第89〜96コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM7に対して4ラインずれているので、“4”、“4”、“4”、“4”、“4”、“4”を格納する。
【0154】
LEDアレイ部LM4の第97〜104コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM7に対して3ラインずれているので、“3”を格納し、LEDアレイ部LM5の第105〜112コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM7に対して2ラインずれているので、“2”を格納し、LEDアレイ部LM6の第113〜120コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM7に対して1ラインずれているので、“1”を格納し、LEDアレイ部LM7の第121〜128コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM7に対してずれていないので、“0”を格納していることになる。従って、マゼンタの乱れに対する補正値としては、“2”、“2”、“2”、3”、“3”、“3”、“4”、“4”、“4”、“4”、“4”、“4”、“3”、“2”、“1”、“0”なる16ヶの補正データがホストコンピュータから送られて、補正値メモリ56に格納されている。
【0155】
以下、前述した動作で、メモリ49Mに格納したマゼンタの画像データを順に読み出す方法について説明する。
先ず、制御回路41の指示によりメモリ49Mのアドレスメモリ49cに前記マゼンタの補正値データ““2”、“2”、“2”、3”、“3”、“3”、“4”、“4”、“4”、“4”、“4”、“4”、“3”、“2”、“1”、“0”を前述した手順で書き込む。これにより、アドレスメモリ49cの0番地には“2”、1番地には“2”、2番地には“2”、3番地には“3”というように上記マゼンタ補正値データ列が順番に格納される。そして、制御回路41は図4の初期アドレス値として第1走査の行を差し示す“0”を出力しておき、そしてタイミングジェネレータ64に指示を出し、Hアドレスカウンタ49dに向けロード信号LDを出力させ、またメモリ49MのLアドレスカウンタ49bに向け第1ラインのライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。
【0156】
以下、図6を併用して、マゼンタの画像データをメモリ49Mから読み出して、LEDヘッド3に送信する動作を説明する。マゼンタの第1〜8コラムに対応する最初の画像データを読み出すために、読出制御信号RD0をマゼンタのメモリ49MのRAM49cに出す。このとき、メモリ48MのLアドレスカウンタ49bの出力は“0”であり、Hアドレスカウンタ49dの出力のうちバスB5には“0”、バスB4には“0”が出力されている。これにより、アドレスメモリ49cからは0番地に格納されている補正値データ“2”がバスB3に出力され、M加算器49eはこのバスB3の値“2”と前記バスB4の値“0”が加算され、その加算結果“2”をバスB6に出力する。なお、第1回目の画像データを読出中は、ライン信号LSは変化しないので、バスB5とバスB4にはそれぞれ“0”と“0”を出力した状態が保たれる。M加算結果が“2”であるからキャリーCyは“0”であり、H加算器49fではバスB5の出力“0”とキャリーCy値“0”が加算され、その加算結果“0”がバスB7に出力される。従って、最初のイエローの第1〜8コラム対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングでバスB7=0、バスB6=2、バスB2=0で指定される図10に示す(2・0)番地から読みだされる。
【0157】
次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64を介してクロック信号CKを出す。これによりLアドレスカウンタ49bは1だけアップカウントし、バスB2には“1”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地1に格納されている補正値データ“2”を出力するから、次の第9〜16コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(2・1)番地から読み出される。そして、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“2”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地2に格納されている“2”を出力するから、次の第17〜24コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(2・2)番地から読み出される。読み出されたら、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“3”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地3に格納されている補正値データ“3”を出力するから、M加算器49eはバスB3の値“3”と前記バスB4の値“0”が加算され、その加算結果“3”をバスB6に出力する。次の第25〜32コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(3・3)番地から読み出される。
【0158】
以下同様にして、LアドレスカウンタはクロックCKのタイミングで1アップし、またM加算器49eでは加算基準となる第1走査の画像データを示す上位アドレスに補正値データを加えて、RAM49aに出力される。第1回のイエローの画像データは(2・0)、(2・1)、(2・2)、(3・3)、(3・4)、(3・5)、(4・6)、(4・7)、(4・8)、(4・9)、(4・10)、(4・11)、(3・12)、(2・13)、(1・14)、(0・15)の各番地から読み出され、これらの番地の画像データは全て“0”であるのでLEDヘッド3にこの“0”データを送っても露光されることはない。
【0159】
第1回目のイエローの画像データが読出し終えたことを制御回路41が知ったら、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、タイミングジェネレータ64を介して、ライン信号LSを出させる。このとき、Lアドレスカウンタ49bの出力は“0”であり、Hアドレスカウンタ49dの出力のうちバスB5には“0”、バスB4には“1”が出力されている。この出力は加算基準となる第2走査を指し示す。これにより、アドレスメモリ49cからは0番地に格納されている補正値データ“2”がバスB3に出力され、M加算器49eはこのバスB3の値“2”と前記バスB4の値“1”が加算され、その加算結果“3”をバスB6に出力する。なお、第2回目の画像データを読出中は、ライン信号LSは変化しないので、バスB5とバスB4にはそれぞれ“0”と“1”を出力した状態が保たれる。M加算結果が“3”であるからキャリーCyは“0”であり、H加算器49fではバスB5の出力“0”とキャリーCy値“0”が加算され、その加算結果“0”がバスB7に出力される。従って、2回目のマゼンタの第1〜8コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングでバスB7=0、バスB6=3、バスB2=0で指定される図10に示す(3・0)番地から読み出される。
【0160】
次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64を介してクロック信号CKを出す。これによりLアドレスカウンタ49bは1だけアップカウントし、バスB2には“1”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地1に格納されている補正値データ“2”を出力するから、次の第9〜16コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(3・1)番地から読み出される。そして、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“2”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地2に格納されている“2”を出力するから、次の第17〜24コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(3・2)番地から読み出される。読み出されたら、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“3”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地3に格納されている補正値データ“3”を出力するから、M加算器49eはバスB3の値“3”と前記バスB4の値“1”が加算され、その加算結果“4”をバスB6に出力する。次の第25〜32コラムに対応する画像データは読出制御信号RD0のタイミングで(4・3)番地から読み出される。
【0161】
以下同様にして、LアドレスカウンタはクロックCKのタイミングで1アップし、またM加算器49eでは加算基準となる第2走査の画像データを示す上位アドレスに補正値データを加えて、RAM49aに出力されるから、第2回目のマゼンタの画像データは図10に示す塗り潰し部の番地から次々に読み出される。この塗り潰し部の番地の画像データが露光されることによって初めて第1ラインのうち、(5・6)、(5・7)、(5・8)、(5・9)、(5・10)、(5・11)の番地の画像データが露光されることになる。
【0162】
第2回目の画像データが読出し終えたことを制御回路41が知ったら、感光ドラム6を1ライン分矢印a方向に回転し、タイミングジェネレータ64を介して、ライン信号LSを出させる。これにより、Hアドレスカウンタ49dは1だけカウントアップし、バスB5には“0”、バスB4には“2”を出すことになる。以下同様にして、第2回目の画像データが図10に示す塗り潰し部の真下のアドレス部から読み出される。以下、第3回以降も同様にしてRAM49aから読み出される。尚、読み出されたマゼンタの画像データは印刷制御回路48Mに送られ、LEDヘッド3によって次々に露光される。
【0163】
前述したように、感光ドラム6を1ラインづつ回転させながら、次々に画像データをLEDヘッド3に送って露光することにより、各ラインのマゼンタの画像データは感光ドラム6上で一直線上に並べて露光することができる。もし仮に、或第mラインの画像データとして直線を描くデータが格納されたとしたら、その直線は図7に示すL2なる直線となる。すなわち、補正基準である感光ドラム6の回転方向の最下流側にあるLEDアレイLM7を露光した時点で、前に露光されていた第mラインの線が一直線上に並び、その線が記録媒体に転写された状態が図7のL2線となる。
【0164】
上記説明ではイエローとマゼンタを別々に印刷する動作を説明したが、上記によってイエローの第1走査を基準にした第1回目の露光動作を実施した後、第D走査目の露光を行った時点すなわち第1回目の露光から記録媒体27が前記理想であるDラインを走行した時点で、上記マゼンタの第1走査を基準にした第1回目の露光動作を行うというタイミングを採る。そして、第2印刷機構P2の感光ドラム6を回転させながら、マゼンタの第2走査以降の画像データを次々に露光する。この間も、第1印刷機構P1の感光ドラム6を回転させながらイエローの第(D+1)走査以降の画像データも次々に露光されている。
【0165】
前述したように、イエローに関しては図11の第8走査の画像データを露光した時点で、第1印刷機構P1の感光ドラム6上には第1ライン目の画像が一直線に並ぶ。また、マゼンタに関しては図10の第6走査の画像データを露光した時点で、第2印刷機構P2の感光ドラム6上に第1ライン目の画像が一直線に並ぶ。本例では、イエローとマゼンタ間の距離は理想のDラインより2ライン短いので、マゼンタ画像を2走査分すなわち2ライン分速く露光する。これにより、このマゼンタの第1ライン目の画像データが記録媒体27に転写されるときには、既に転写済みのイエローの第1ライン目の画像データの上に完全に一致して重ねることができる。第2ライン以降も同様である。
【0166】
また、シアン、ブラックに関しても同様であるので説明を省略する。
以上のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像は色ズレを補正して記録できることになる。
【0167】
上記第4の実施の形態では、フォトインタラプタ60によって、記録媒体27の先端を検出してから、固定タイミングでイエローに関する第1印刷機構P1のLEDヘッド3の露光を開始し、その後Dライン記録媒体27を走行させた固定タイミングでマゼンタに関する第2印刷機構P2のLEDヘッド3の露光を開始し、またDライン記録媒体27を走行させた固定タイミングでシアンの第3印刷機構P3のLEDヘッド3の露光を開始し、最後にDライン記録媒体27を走行させた固定タイミングでブラックの第4印刷機構P4のLEDヘッド3の露光を開始できることにも特徴がある。
【0168】
尚、図10、図11の例ではイエローの基準を第8走査にしているので、±7ラインまでの範囲の補正が可能となる。
【0169】
第4の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。即ち、補正値メモリの色ズレ情報に従って副走査方向の画像データを読み出すときにアドレスを変更することによりカラー画像の位置ずれを補正できるので、色ズレを防止でき、所望の色再現が簡単に実現できる。
【0170】
次に、第5の実施の形態を説明する。図12は第5の実施の形態の制御回路を示すブロック図である。同図において、タイミングジェネレータ64はプログラマブルカウンタ等から構成されており、制御回路41からの指示により、クロック信号CK、ロード信号LD、ライン信号LS、信号R/W等のパルス信号を発生させるもので、各メモリ49Y、49M、49C、49Bの図4に示す各要素に送る。また必要に応じて図1の各回路へ送られる。クロック信号CK(Y)、ロード信号LD(Y)、ライン信号LS(Y)、信号R/W(Y)はイエローに関するものでメモリ49Yに送られ、クロック信号CK(M)、ロード信号LD(M)、ライン信号LS(M)、信号R/W(M)はマゼンタに関するものでメモリ49Mに送られ、クロック信号CK(C)、ロード信号LD(C)、ライン信号LS(C)、信号R/W(C)はシアンに関するものでメモリ49Cに送られ、クロック信号CK(B)、ロード信号LD(B)、ライン信号LS(B)、信号R/W(B)はブラックに関するものでメモリ49Bに送られる。
【0171】
図13はメモリ49を構成するブロック図である。アンド回路49gはライン信号LSと信号R/Wの論理和をとって、その出力結果CTをHアドレスカウンタ49dのクロックに出力するものである。Hアドレスカウンタ49dは、ロード信号LDによって制御回路41から送られている初期アドレス値をロードして、カウントはその初期アドレス値から始まり、アンド回路49gの出力信号CTのタイミングでアップカウントする。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0172】
図14は第5の実施の形態において記録されるべき画像データのメモリ49内のRAM49a内部の配置を示すものである。前記各実施の形態と同様に、RAM49aは主走査方向に16バイト(128コラム)の画像データで構成され、第1走査の画像データはアドレス(0・0)、(0・1)、…、(0・15)に格納され、第2走査の画像データはアドレス(1・0)、(1・1)、…、(1・15)に格納され、さらに第3走査の画像データはアドレス(2・0)、(2・1)、(2・2)、…、(2・15)に格納されるが、必要に応じて第286走査までの画像データがRAM49aの番地に順序通りに格納される。
【0173】
図14の上部には,LEDヘッド3のLEDアレイの配列が示されている。図14の例では、LEDヘッド3の副走査方向の乱れが4ラインある例を示している。第5の実施の形態は、後述するように1ライン間に2回LEDヘッド3で印刷し、そのLEDアレイの乱れを副走査方向の分解能として0.5ドット(ライン)のピッチ単位になるようにして、印刷品位を向上させるものである。
【0174】
図14のRAM配置の塗り潰し部のアドレス(9・0)、(9・1)、(8・2)、(7・3)、(7・4)、(6・5)、(5・6)、(5・7)、(5・8)、(6・9)、(6・10)、(7・11)、(8・12)、(9・13)、(10・14)、(11・15)には、LEDヘッド3で露光されるべき第1ライン目の画像データが格納される。また、塗り潰し部の上側のアドレスには、すなわち第1走査のアドレス(0・0)、(0・1)、…、(0・15)、第2走査のアドレス(1・0)、(1・1)、…、(1・15)、第3走査のアドレス(2・0)、(2・1)、…(2・14)、(2・15)、第4走査のアドレス(3・0)、(3・1)、…、(3・5)、…、(3・15)、第5走査のアドレス(4・0)、(4・1)、(4・2)、…、(4・13)、(4・14)、(4・15)、第6走査のアドレス(5・0)、(5・1)、…、(5・5)及び(5・9)、(5・10)、…、(5・15)、第7走査のアドレス(6・0)、(6・1)、…、(6・4)及び(6・11)、(6・12)、…、(6・15)、第8走査のアドレス(7・0)、(7・1)、(7・2)及び(7・12)、(7・13)、(7・14)、(7・15)、第9走査のアドレス(8・0)、(8・1)及び(8・13)、(8・14)、(8・15)、第10走査のアドレス(9・14)、(9・15)、第11走査のアドレス(10・15)には、非露光のデータ“0”が格納されている。
【0175】
塗り潰し部の2走査分だけ真下の斜線部のアドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第2ライン目の画像データが格納されている。すなわち、アドレス(11・0)、(11・1)、(10・2)、(9・3)、(9・4)、(8・5)、(7・6)、(7・7)、(7・8)、(8・9)、(8・10)、(9・11)、(10・12)、(11・13)、(12・14)、(13・15)にはLEDヘッド3で露光されるべき第2ライン目の画像データが格納される。第1ライン目と第2ライン目の間のアドレスには非露光の“0”データが格納されている。
【0176】
同様に、第2ライン目の画像データが格納されている2走査下の格子部の各アドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第3ライン目の画像データが格納される。その真下のアドレスには非露光の“0”データが格納される。以下、2走査毎に次のラインの画像データが格納され、その間には非露光の“0”データが格納される。
【0177】
次に、上記格納された画像データをLEDヘッドに送って露光する動作について説明する。先ず、図14の副走査方向の第1走査のアドレス(0・0)、(0・1)、…、(0・15)の画像データをLEDヘッド3に送信して露光するが、第1走査の画像データは非露光の“0”であるのでLEDヘッド3によって露光されることは無い。次いで、感光ドラム6を0.5ライン分矢印a方向に回転し、同様に副走査方向の第2走査の画像データをLEDヘッド3に送信して露光する。この第2走査の画像データも全て“0”データであるので、LEDヘッド3によって露光されることは無い。また、感光ドラム6を0.5ライン分矢印a方向に回転し、同様に副走査方向の第3走査の画像データをLEDヘッド3に送信するが、この第3走査の画像データも全て“0”データであるので、LEDヘッド3によって露光されることは無い。以下、第5走査まで感光ドラム6を0.5ラインづつ矢印a方向に回転しながら、各走査の画像データをLEDヘッド3に送信するが、この各走査の画像データも全て“0”データであるので、LEDヘッド3によって露光されることは無い。
【0178】
そして、感光ドラム6を0.5ライン分矢印a方向に回転し、同様に副走査方向の第6走査の画像データをLEDヘッド3に送信して露光する。これにより、塗り潰し部のアドレス(5・6)、(5・7)、(5・8)の画像データによりLEDヘッド3のLEDアレイ部LM5で感光ドラム6を露光する。他のLEDアレイ部LM1、LM2、LM3、LM4、LM6、LM7、LM8、LM9、LM10、LM11は非露光データ“0”が送られているから、露光しない。
【0179】
次に、感光ドラム6を0.5ライン分矢印a方向に回転し、同様に図14の副走査方向の第7走査の画像データをLEDヘッド3に送信して露光する。これにより、塗り潰し部のアドレス(6・5)及び(6・9)、(6・10)の画像データによりLEDヘッド3のLEDアレイ部LM4及びLEDアレイ部LM6で感光ドラム6を露光する。ここで、LEDアレイ部LM4とLEDアレイ部LM6はLEDアレイ部LM5に対して0.5ライン分副走査方向にずれていて、LEDアレイ部LM5による第1ライン目の画像データの露光後、感光ドラム6を0.5ライン分矢印a方向に回転しているため、先にLEDアレイ部LM5によって露光された第1ライン目の画像データと今回LEDアレイ部LM4とLEDアレイ部LM6によって露光された第1ライン目の画像データは感光ドラム6上では一直線上に並ぶことになる。他のLEDアレイ部LM1〜LM3、LM7〜LM11は非露光データ“0”が送られているから、露光されない。
【0180】
さらに、感光ドラム6を0.5ライン分矢印a方向に回転し、図14の副走査方向の第8走査の画像データをLEDヘッド3に送信して露光する。これにより、アドレス(7・0)、(7・1)及び(7・2)の非露光画像データはLEDヘッド3のLEDアレイ部LM1及びLEDアレイ部LM2に送られ、第1ラインの塗り潰し部のアドレス(7・3)、(7・4)の画像データはLEDヘッド3のLEDアレイ部LM3に送られ、アドレス(7・5)の非露光画像データはLEDアレイ部LM4に送られ、アドレス(7・6)、(7・7)、(7・8)の第2ライン目の画像データはLEDアレイ部LM5に送られ、アドレス(7・9)、(7・10)の非露光画像データはLEDヘッド3のLEDアレイ部LM6に送られ、アドレス(7・11)の第1ラインの画像データはLEDヘッド3のLEDアレイ部LM7に送られ、アドレス(7・12)、(7・13)、(7・14)、(7・15)の非露光画像データはそれぞれLEDアレイ部LM8、LM9、LM10、LM11に送られる。
【0181】
これにより、先にLEDアレイ部LM5によって露光された第1ライン目の画像データと、前回LEDアレイ部LM4とLEDアレイ部LM6によって露光された第1ライン目の画像データ及び今回LEDアレイ部LM3、LM7によって露光された第1ラインの塗り潰し部のアドレス(7・3)、(7・4)、(7・11)の画像データは感光ドラム6上では一直線上に並ぶことになる。以下、同様にして、感光ドラムを0.5ラインづつ回転させながら、各走査の画像データを次々送ることにより色ずれなく各ラインを露光することができる。
【0182】
以上により、LEDアレイの直線性の乱れ量と傾き量に合わせて、画像データをRAMに格納し、LEDヘッドに該データを送るときは、図14に示す走査の順番通りに送って露光することにより、感光ドラム6上には、塗り潰し部の第1ライン目の画像データが一直線上に露光されることになる。同様に、第2ライン目以降の画像データも一直線上に露光される。すなわち、LEDヘッド3のLEDアレイが図14の上部に示すように直線性に乱れがあっても、その乱れを補正することができる。その詳細動作については後述する。
【0183】
次に第5の実施の形態におけるテストパターン画像データの印刷動作を説明する。説明を簡単にするために、図14に示したようにLEDヘッド3は、主走査方向に128ドットすなわち16バイト分のLEDアレイを有し、副走査方向には537ラインの画像を記録するものとして以下説明していく。従って、図13に示すLアドレスカウンタ49bの出力値は0〜15すなわち4ビットで構成され、アドレスメモリ49cも0〜15(4ビット)を出力し、Hアドレスカウンタ49dの出力値は0〜537すなわち10ビットで構成される。このうち、バスB4は4ビット、バスB5は6ビットとなる。従って、M加算器49eは4ビット加算器、H加算器49fは6ビットの加算器で構成される。
【0184】
先ず、テストスイッチ68がオンされると、制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、全メモリ49のLアドレスカウンタ49bに向けライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。これにより、Lアドレスカウンタ49bは“0”からカウントアップする準備をする。制御回路41は書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”をアドレスメモリ49cに書き込む。次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルス出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”をアドレスメモリ49cに書き込む。以下、次々にタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルスづつ出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出しながら、アドレスメモリ49cに“0”、“0”、…、“0”なるアドレスデータを順番に書き込む。これにより、全メモリ49のアドレスメモリ49cには、16ヶの“0”なるデータが書き込まれる。これにより、M加算器49eの出力はバスB4の値がそのままバスB6に出力されることになる。
【0185】
アドレスメモリ49cに“0”データを書き込んだら、次に、制御回路41は初期アドレス値として全メモリ49のHアドレスカウンタ49dに向け“0”を出力する。また、制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、図15に示すようにHアドレスカウンタ49dに向けロード信号LDを出し、また全メモリ49のLアドレスカウンタ49bに向け第1ラインのライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。メモリクリア動作中は、信号R/Wは図15(h)に示すようにハイレベルを出力しておく。これにより、アンド回路49gの出力CTとして図15(i)に示すようにライン信号LSがそのまま出力される。そして、制御回路41はインタフェース部50を介して“0”データを全メモリ49に向け出力する。
【0186】
Hアドレスカウンタ49dとLアドレスカウンタ49bのスタート出力は“0”であり、かつアドレスメモリ49cに格納されているアドレスデータは全て“0”であるので、このときの両加算器49e、49fの出力も“0”である。従って、制御回路41はインタフェース部50を介して送られてきた“0”データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2,B6,B7で指定される図14に示す(0・0)番地に書き込まれる。次に、図15に示すクロック信号CKの「1」のタイミングでLアドレスカウンタ49bが1だけアップする、すなわちバスB2には“1”が出力される。次にインタフェース部50を介して送られてきた“0”データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2,B6,B7で指定される図14に示す(0・1)番地に格納される。クロック信号CKの「2」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップし、バスB2には“2”が出力され、“0”データは書込制御信号WR0のタイミングで(0・2)番地に格納される。以下、クロック信号CKによってLアドレスカウンタ49bが1だけアップしながら、次々にインタフェース部50を介して送られてきた“0”データが格納される。そして、クロック信号CKの「15」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップし、バスB2には“15”が出力され、“0”データは書込制御信号WR0のタイミングで(0・15)番地に格納される。以上で、第1走査の“0”データが全て格納される。
【0187】
次に、タイミングジェネレータ64は第2走査のライン信号LSを出力する。これにより、アンド回路49gは図15(i)に示す出力CTをHアドレスカウンタ49dに出し、Hアドレスカウンタ49dのクロックには1個のパルスが入力されるので、Hアドレスカウンタ49dは1アップし、またLアドレスカウンタ49bはクリアされる。従って、このときのバスB5には“0”、バスB4には“1”、バスB2には“0”、バスB3には“0”が出力され、従って、バスB6の出力はバスB3とバスB4を加算した結果“1”となり、バスB7の出力は“0”となる。第2ラインの最初に送られてきた画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2,B6,B7で指定される図14に示す(1・0)番地に書き込まれる。後は、同様にして、インタフェース部50を介して送られてきた“0”データが書込制御信号WR0のタイミングに合わせて、メモリ49に次々に送られ書き込まれる。ライン信号LSは1走査分メモリ49に格納する毎に出力される。
【0188】
以下、第537走査までの画像データも同様にして“0”データを格納して終了する。これにより、全メモリ49はクリアされる。
【0189】
次にテストパターン画像データの書込動作を説明する。制御回路41は図13に示す初期アドレス値として“0”を出力しておき、そしてタイミングジェネレータ64に指示を出し、図15に示すようにHアドレスカウンタ49dに向け各メモリ49に対応するロード信号LDを出し、また全メモリ49のLアドレスカウンタ49bに向け各メモリ49に対応する第1ラインのライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。これによりHアドレスカウンタ49dとLアドレスカウンタ49bのスタート出力は“0”となる。また、図15に示すように、ライン信号LSは1ライン書き込む毎に出力される。テストパターン発生回路67よりインタフェース部50を介して、書込制御信号WR0のタイミングに合わせて、メモリ49にテストパターン画像データを次々に送って書き込む。尚、タイミングジェネレータ64は、ライン信号LSに続いて信号R/Wを出すようになっている。以下、図15を用いながらこの書込動作について説明する。
【0190】
Hアドレスカウンタ49dとLアドレスカウンタ49bのスタート出力は“0”であり、かつアドレスメモリ49cに格納されているアドレスデータは全て“0”であるので、このときの両加算器49e、49fの出力も“0”である。従って、第1ラインの最初に送られてきたテストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2、B6、B7で指定される図14に示す(0・0)番地に書き込まれる。次に、図15に示すクロック信号CKの「1」のタイミングでLアドレスカウンタ49bが1だけアップする、すなわちバスB2には“1”が出力される。次に送られてきたテストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2、B6、B7で指定される図14に示す(0・1)番地に格納される。クロック信号CKの「2」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップし、バスB2には“2”が出力され、テストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(0・2)番地に格納される。以下、クロック信号CKによってLアドレスカウンタ49bが1だけアップしながら、次々に図14に示す第1ラインのテストパターン画像データが格納される。そして、クロック信号CKの「15」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップし、バスB2には“15”が出力され、テストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(0・15)番地に格納される。以上で、第1ラインのテストパターン画像データが全て格納される。
【0191】
次に、タイミングジェネレータ64は第2ラインのライン信号LSを出力し、続いて図15に示す信号W/Rを出す。これにより、アンド回路49gは図15に示すように、出力CTをHアドレスカウンタ49dに出し、Hアドレスカウンタ49dのクロックには2個のパルスが入力されるので、Hアドレスカウンタ49dは2アップし、またLアドレスカウンタ49bはクリアされる。従って、このときのバスB5には“0”、バスB4には“2”、バスB2には“0”、バスB3には“0”が出力され、従って、バスB6の出力はバスB3とバスB4を加算した結果“2”となり、バスB7の出力は“0”となる。第2ラインの最初に送られてきた画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2、B6、B7で指定される図14に示す(2・0)番地に書き込まれる。
【0192】
次に、図15に示す第2ラインのクロック信号CKの「1」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップする、すなわちバスB2には“1”が出力される。このとき、バスB6の出力は“2”、バスB7の出力は“0”のままで変化はしない。次に送られてきたテストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB2、B6、B7で指定される図14に示す(2・1)番地に格納される。第2ラインのクロック信号CKの「2」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップし、バスB2には“2”が出力され、テストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(2・2)番地に格納される。以下、クロック信号CKによってLアドレスカウンタ49bが1だけアップしながら、次々に図14に示す第2ラインのテストパターン画像データが格納される。そして、第2ラインのクロック信号CKの「15」によってLアドレスカウンタ49bが1だけアップし、バスB2には“15”が出力され、テストパターン画像データは書込制御信号WR0のタイミングで(2・15)番地に格納される。以上で、第2ラインのテストパターン画像データが第2走査に全て格納される。
【0193】
以下、Hアドレスカウンタ49dのクロックには2個のパルスCTが入力されるので、Hアドレスカウンタ49dは2アップしながら、第3ラインから第256ラインまでのテストパターン画像データが1走査置きに格納される。ここで、感光ドラム6を0.5ラインづつ回転させながら、この格納されたテストパターン画像データを第1ライン〜第256ラインまで順序通りLEDヘッド3に送信して感光ドラム6を露光し、記録媒体27にトナー画像を記録すれば、LEDヘッド3のLEDアレイの直線性の乱れがそのまま印刷されることになる。
【0194】
メモリ49に格納したテストパターンの画像データを印刷制御部48に送信し、図7に示すテストパターンを印刷する。図7に示すH1、H2、H3、H4の主走査方向線を印刷した記録媒体27を高性能スキャナで読み取り、読み取った距離D2、D3、D4の情報とLEDヘッド3の直線性の乱れ情報をインタフェース部50を介して制御回路41へ送る。制御回路41がこれらの情報を受け取ったら、その情報データをカラー記録装置1の解像度情報すなわちドットやライン数に変換して、補正値メモリ56に格納する。
【0195】
H1、H2、H3、H4の主走査方向線を印刷した記録媒体27を高性能スキャナで読み取ることにより、第1印刷機構P1に対して第2、第3、第4印刷機構P2、P3、P4が離れている距離および傾きを知ることができる。この高性能スキャナで読み取ったデータは0.5ライン単位に換算し、そのデータが外部装置例えばホストコンピュータからインタフェース部50を介して、制御回路41が受け取り補正値メモリ56に格納される。
【0196】
以下、図7に示したずれ量を例にして、これら補正動作について説明する。最初にイエローの画像データを補正してメモリに格納する動作を説明する。
先ず、基準線となるH1線の補正について図16を用いて述べる。図16はイエローのメモリ49YのRAM49aの配置とLEDヘッド3の直線性の乱れの一例を示したものである。図に示すようにLEDアレイ部LY12はLEDアレイ部LY13に対して感光ドラム6の回転方向の上流側に0.5ライン分ずれていて、LEDアレイ部LY11は1ライン分、LEDアレイ部LY10は1.5ライン分、LEDアレイ部LY1及びLEDアレイ部LY9は2ライン分、LEDアレイ部LY2及びLEDアレイ部LY8は2.5ライン分、LEDアレイ部LY3及びLEDアレイ部LY7は3ライン分、LEDアレイ部LY4及びLEDアレイ部LY6は3.5ライン分、LEDアレイ部LY5は4ライン分、それぞれLEDアレイ部LY13に対して感光ドラム6の回転方向の上流側にずれている。LEDアレイ部LY5のズレ量の4ラインが図7に示す△D1に相当する。これらのズレ情報は補正値メモリ56に格納されている。
【0197】
図16のRAM配置の塗り潰し部に第1ライン目の画像データが格納されておれば、第1ライン目の画像データを補正して、感光ドラム6上に一直線上に並べることができることになる。さらに、塗り潰し部の上側アドレス部には、前述したメモリクリアにより非露光のデータ“0”を格納していて、塗り潰し部の2走査下のアドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第2ライン目の画像データが格納される。同様に、第2ライン目の画像データが格納されている2走査下の各アドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第3ライン目の画像データが格納される。以下、同様に1走査置きに順次各ラインの画像データが格納される。以上のように、ズレ量の0.5ラインがRAM配置上の1走査分に対応している。
【0198】
ここで、イエローのH1線に対する補正値としては、図16の上部に示す感光ドラム6の回転方向の最上流側のLEDアレイ部LY13を基準にして、このLEDアレイ部LY13からの0.5ライン単位のズレ量を主走査方向のバイト単位で補正値メモリ56に格納している。すなわち、図16の例では、LEDアレイ部LY1の第1〜8コラム、第9〜16コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して4走査(2ライン)分ずれているので、“4”、“4”を補正値メモリ56に格納されている。LEDアレイ部LY2の第17〜24コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して5走査(2.5ライン)ずれているので、“5”を格納し、LEDアレイ部LY3の第25〜32、第33〜40コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して6走査(3ライン)ずれているので、“6”を格納し、LEDアレイ部LY4の第41〜48コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して7走査(3.5ライン)ずれているので、“7”を格納し、LEDアレイ部LY5の第49〜56コラム、第57〜64コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して8走査(4ライン)ずれているので、“8”、“8”を格納する。
【0199】
LEDアレイ部LY6の第65〜72コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して7走査(3.5ライン)ずれているので、“7”を格納し、LEDアレイ部LY7の第73〜80コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して6走査(3ライン)ずれているので、“6”を格納し、LEDアレイ部LY8の第81〜88コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して5走査(2.5ライン)ずれているので、“5”を格納し、LEDアレイ部LY9の第89〜96コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して4走査(2ライン)ずれているので、“4”を格納し、LEDアレイ部LY10の第97〜104コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して3走査(1.5ライン)ずれているので、“3”を格納し、LEDアレイ部LY11の第105〜112コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して2走査(1ライン)ずれているので、“2”を格納し、LEDアレイ部LY12の第113〜120コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LY13に対して1走査(0.5ライン)ずれているので、“1”を格納し、LEDアレイ部LY13の第121〜128コラムに対応するバイトには、基準であるので、“0”を格納していることになる。従って、イエローに対する補正値としては、“4”、“4”、“5”、“6”、“6”、“7”、“8”、“8”、“7”、“6”、“5”、“4”、“3”、“2”、“1”、“0”なる16ヶの補正データをホストコンピュータから送って、補正値メモリ56に格納する。
【0200】
なお、イエローの補正基準LEDアレイ部から一番離れているLEDアレイ部を必ず太い点線枠の第16走査の画像データに格納するものとする。図16の例では、LEDアレイ部LY5に対応する第49〜56コラム、第57〜64コラムの画像データは第16走査線の画像データの番地に格納される。
【0201】
以下、外部装置すなわちホストコンピュータから送られてきたイエローの画像データを図16に示したように格納する方法について説明する。先ず、制御回路41の指示によりメモリ49Yに対応するアドレスメモリ49cに前記補正値データ“4”、“4”、“5”、“6”、“6”、“7”、“8”、“8”、“7”、“6”、“5”、“4”、“3”、“2”、“1”、“0”を前述した手順で書き込む。これにより、アドレスメモリ49cの0番地には“4”、1番地には“4”、2番地には“5”、3番地には“6”というように上記補正値データ列が順番に格納される。そして、制御回路41は図4に示す初期アドレス値として第8走査を指し示す“7”を出力しておき、そしてタイミングジェネレータ64に指示を出し、メモリ49YのHアドレスカウンタ49dに向けロード信号LD(Y)を出力させて、Hアドレスカウンタ49dを初期アドレス“7”からスタートさせる。またメモリ49YのLアドレスカウンタ49bに向け第1ラインのライン信号LS(Y)を出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。第8走査を指し示す“7”は、第16走査を指し示す“15”から、LEDアレイの直線性の乱れのMAX値8(図16の例では4ライン分であるので8)を引いた値となる。
【0202】
以下、図15を併用して、受信画像データをメモリ49Yに格納する動作を説明する。インタフェース部50はイエローの第1〜8コラムに対応する最初の画像データを受信すると、書込制御信号WR0(Y)をイエローのメモリ49YのRAM49cに出す。このとき、Lアドレスカウンタ49bの出力は“0”であり、Hアドレスカウンタ49dの出力のうちバスB5には“0”、バスB4には“7”が出力されている。これにより、アドレスメモリ49cからは0番地に格納されている補正値データ“4”がバスB3に出力され、M加算器49eはこのバス3の値“4”と前記バスB4の値“7”が加算され、その加算結果“11”をバスB6に出力する。なお、第1ラインの画像データを受信中は、ライン信号LSは変化しないので、バスB5とバスB4にはそれぞれ“0”と“7”を出力した状態が保たれる。M加算結果が“11”であるからキャリーCyは“0”であり、H加算器49fではバスB5の出力“0”とキャリーCy値“0”が加算され、その加算結果“0”がバスB7に出力される。従って、最初のイエローの第1〜8コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0のタイミングでバスB7=0、バスB6=11、バスB2=0で指定される図16に示す(11・0)番地に格納される。
【0203】
次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64を介してクロック信号CK(Y)を出す。これによりLアドレスカウンタ49bは1だけアップカウントし、バスB2には“1”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地1に格納されている補正値データ“1”を出力するから、次の第9〜16コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0(Y)のタイミングで(11・1)番地に格納される。そして、次のクロック信号CKを出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“2”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地2に格納されている“5”を出力するから、次の第17〜24コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0(Y)のタイミングで(12・2)番地に格納される。
【0204】
格納されたら、次のクロック信号CK(Y)を出してLアドレスカウンタ49bを1だけアップカウントし、バスB2には“3”が出力される。従って、アドレスメモリ49cからは番地3に格納されている補正値データ“6”を出力するから、M加算器49eはバスB3の値“6”と前記バスB4の値“7”が加算され、その加算結果“13”をバスB6に出力する。次の第25〜32コラムに対応する画像データは書込制御信号WR0(Y)のタイミングで(13・3)番地に格納される。以下同様にして、LアドレスカウンタはクロックCK(Y)のタイミングで1アップし、またM加算器49eでは基準となる第8走査の画像データを示す上位アドレスに補正値データを加えて、RAM49aに出力するから、第1ラインのイエローの画像データは図16に示す塗り潰し部の番地に次々に格納される。
【0205】
第1ラインの画像データが格納し終えたことを制御回路41が知ったら、タイミングジェネレータ64を介して、ライン信号LS(Y)と信号R/Wを出させる。これにより、Hアドレスカウンタ49dは2だけカウントアップし、バスB5には“0”、バスB4には“9”を出すことになる。以下同様にして、第2ライン目の画像データが図16に示す塗り潰し部の真下のアドレス部に格納される。以下、第3ライン以降も同様にしてRAM49aに格納される。
【0206】
ここで、H加算器49fの役目を説明しておく。画像データを上記動作で次々に格納していく中で、第28走査の画像データに差し掛かったら、Hアドレスカウンタ49dは“27”すなわち2進数で“00011011”を出力する。このとき、バスB5には“1”すなわち2進数で“0001”を、バスB4には“11”すなわち2進数で“1011”を出力することになる。ここで、第17〜24コラムの画像データを書き込む番地、すなわち番地(32・2)が指定されることになる。そのとき、バスB2には“2”すなわち2進数で“0010“が出力され、そのアドレスに基づく補正値“5”すなわち2進数で“0101”がアドレスメモリ49cからバスB3に出力される。従って、M加算器49eでは、バスB3の“5”とバスB4の“11”の加算が行われ、その加算結果は“16”すなわちオーバーフローが発生し、バスB6には“0000”が出力され、かつキャリーCy=“1”となり、H加算器49fでバスB5の“0001”とCyの“1”が加算され、すなわち1だけ増分され、加算結果は“0010”となり、この値がバスB7に出力される。以上から、バスB7は“0010”、バスB6は“0000”、バスB2は“0010”が出力されている。このアドレスは番地(32・2)となる。以上より、M加算器49eのキャリーCyとH加算器49fにより最上位アドレスが間違いなく決定されることが分かる。
【0207】
次にマゼンタの画像データを補正してメモリに格納する動作を説明する。
先ず、マゼンタのH2線の補正について、上述した図14を用いて説明する。図14に示すようにLEDアレイ部LM4及びLM6はLEDアレイ部LM5に対して感光ドラム6の回転方向と反対方向に0.5ライン分ずれていて、LEDアレイ部LM3及びLM7は1ライン分、LEDアレイ部LM2およびLM8は1.5ライン分、LEDアレイ部LM1及びLM9は2ライン分それぞれLEDアレイ部LM5に対して感光ドラム6の回転方向と反対方向にずれていている。これらのズレ情報は補正値メモリ56に格納されている。
【0208】
前述したように、図14のRAM配置の塗り潰し部に第1ライン目の画像データが格納されておれば、第1ライン目の画像データを補正して、感光ドラム6上に一直線上に並べることができることになる。さらに、塗り潰し部の上側のアドレスには、非露光のデータ“0”を格納し、塗り潰し部の真下のアドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第2ライン目の画像データを格納する。同様に、格子部の各アドレスにはLEDヘッド3で露光されるべき第3ライン目の画像データが格納される。以下、2走査おきに第4ライン以降の画像データも同様に格納する。以上のように、ズレ量の0.5ラインがRAM配置上の1走査分に対応している。
【0209】
ここで、マゼンタのH2線に対する補正値としては、図14の上部に示す感光ドラム6の回転方向の最上流側のLEDアレイ部LM5を基準にして、このLEDアレイ部LM5からの0.5ライン単位のズレ量を主走査方向のバイト単位で補正値メモリ56に格納する。すなわち、図14の例では、LEDアレイ部LM1の第1〜8コラム、第9〜16コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM5に対して4走査(2ライン)分ずれているので、“4”、“4”を格納している。LEDアレイ部LM2の第17〜24コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM5に対して3走査(1.5ライン)ずれているので、“3”を格納し、LEDアレイ部LM3の第25〜32コラム、第33〜40コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM5に対して2走査(1ライン)ずれているので、“2”、“2”を格納し、LEDアレイ部LM4の第41〜48コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM5に対して1走査(0.5ライン)ずれているので、“1”を格納し、LEDアレイ部LM5の第49〜56コラム、第57〜64コラム、第65〜72コラムに対応するバイトには、基準であるので、“0”、“0”、“0”を格納する。
【0210】
LEDアレイ部LM6の第73〜80コラム、第81〜88コラムに対応するバイトには、補正基準のLEDアレイ部LM5に対して1走査(0.5ライン)ずれているので、“1”、“1”を格納し、LEDアレイ部LM7の第89〜96コラムに対応するバイトには、LEDアレイ部LM5に対して2走査(1ライン)ずれているので、“2”を格納し、LEDアレイ部LM8の第97〜104コラムに対応するバイトには、LM5に対して3走査(1.5ライン)ずれているので、“3”を格納し、LEDアレイ部LM9の第105〜112コラムに対応するバイトには、LM5に対して4走査(2ライン)ずれているので、“4”を格納し、LEDアレイ部LM10の第113〜120コラムに対応するバイトには、LM5に対して5走査(2.5ライン)ずれているので、“5”を格納し、LEDアレイ部LM11の第121〜128コラムに対応するバイトには、LM5に対して6走査(3ライン)ずれているので、“6”を格納していることになる。従って、マゼンタに対する補正値としては、“4”、“4”、“3”、“2”、“2”、“1”、“0”、“0”、“0”、“1”、“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”なる16ヶの補正データをホストコンピュータから送って、補正値メモリ56に格納する。
【0211】
なお先に説明した印刷機構P1、P2間のズレ量を(D−D2)=+2ラインとして説明する。即ち、理想距離Dに対して2ライン短くズレているものとして説明する。本実施の形態のマゼンタの第1ライン目の画像データのうち、補正基準LEDアレイ部から最下流側にあるLEDアレイ部に対応する画像データを必ず第{16−(D−D2)×2}走査の番地に格納するものとする。ここで上式の“16”という値は第16走査を示す。本例では、LEDアレイ部LM11に対応する第1ライン目の画像データは第12走査の番地に格納され、したがって補正基準のLEDアレイ部LM5に対応する第49〜72コラムの画像データは、第6走査の番地に格納される。なお(D−D2)は負号付きである。
【0212】
図16に示すイエローの基準LEDアレイ部LY5で印刷されるH1線とマゼンタの基準LEDアレイ部LM11で印刷されるH2線との間は距離D2であり、またLEDアレイ部LM11の第1ライン目のマゼンタの画像データは第12走査の番地に格納され、イエローのLEDアレイ部LY5は第16走査の番地に格納されている。この走査の差は4走査分すなわち2ライン分あり、マゼンタが2ライン上流側の番地に格納されている。イエローの第16走査の画像データを第1印刷機構P1の感光ドラム6に露光後、記録媒体27を理想のDライン搬送し、マゼンタの第6走査の画像データを第2印刷機構P2の感光ドラム6に露光すれば、そのマゼンタの露光位置はイエローの第8走査の第1ラインの画像データを露光した位置から(D−D2)ライン記録媒体27が搬送された位置である。すなわち、(D−2)はD2であるから、イエローのLEDアレイ部LY5とマゼンタのLEDアレイ部LM11で露光して記録媒体27上に転写されたトナー画像は完全に重なることになる。このようにして副走査方向のズレは補正されることになる。
【0213】
インタフェース部50で受信したマゼンタの画像データをメモリ49Mに格納する動作については、前述したイエローのときと同じであるので説明を省略する。但し、初期アドレス値を“5”とし、メモリ49Mのアドレスメモリ49bに格納される補正値データが“4”、“4”、“3”、“2”、“2”、“1”、“0”、“0”、“0”、“1”、“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”であることが異なるが、動作は同じである。以上、マゼンタに関する補正値データとしては、マゼンタのLEDアレイの直線性の乱れと、(D−D2)の距離となる。またシアンに関する補正値データとしては、シアンのLEDアレイの直線性の乱れと、(D−D3)の距離となる。ブラック関する補正値データとしては、ブラックのLEDアレイの直線性の乱れと、(D−D4)の距離となる。これらの値が外部装置から送られてきて、補正値メモリ56に記憶される。
【0214】
上記によってイエローとマゼンタのRAM49aに書き込まれた画像データを読み出し印刷する動作について説明する。制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、メモリ49Y、49MのLアドレスカウンタ49bに向けライン信号LSを出力して、Lアドレスカウンタ49bをクリアする。これにより、Lアドレスカウンタ49bは“0”からカウントアップする準備をする。制御回路41は書込制御信号WR1をメモリ49Y、49Mのアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”を書き込む。次に、制御回路41はタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルス出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出して、アドレスデータ“0”を書き込む。以下、次々にタイミングジェネレータ64からクロック信号CKを1パルスづつ出させて、書込制御信号WR1をアドレスメモリ49cに出しながら、アドレスメモリ49cに“0”、“0”、…、“0”なるアドレスデータを順番に書き込む。これにより、メモリ49Y、49Mのアドレスメモリ49cには、16ヶの“0”なるデータが書き込まれる。これにより、M加算器49eの出力はバスB4の値がそのままバスB6に出力されることになる。
【0215】
次に、制御回路41は初期アドレス値としてメモリ49Y、49MのHアドレスカウンタ49dに向け“0”を出力する。また、制御回路41はタイミングジェネレータ64に指示を出し、図6に示すようにメモリ49YのHアドレスカウンタ49dに向けロード信号LD(Y)を出し、またメモリ49YのLアドレスカウンタ49bに向け第1ラインのライン信号LSを出力して、メモリ49YのLアドレスカウンタ49bをクリアする。これによりメモリ49YのHアドレスカウンタ49dとLアドレスカウンタ49bのスタート出力は“0”となる。そして、制御回路41は読出制御信号RD0(Y)をメモリ49YのRAM49aに次々に出しながら、メモリ49YのRAM49aに格納されている(0・0)番地の画像データから順番に読出制御信号RD0(Y)のタイミングに合わせて、印刷制御回路48Yに向け画像データを送信する。印刷制御回路48Yでは送られてきた画像データをイエローのLEDヘッド3に送信できる形に変換して、イエローのLEDヘッド3に送る。ライン信号LS(Y)は1走査分メモリ49に格納する毎に出力される。
【0216】
以下、第2×D走査までのイエローの画像データも同様にして印刷制御回路48Yに向けて送信する。ここで、マゼンタの記録も開始することになる。
【0217】
第2×D走査までのイエローの画像データをメモリ49Yから読み出してLEDヘッド3に送信して画像を形成している間に、イエローの第1走査の画像データを露光後、記録媒体27はDライン走行しているから、ここでマゼンタの第1走査の画像データを露光するというタイミングを採る。そして、第2印刷機構P2の感光ドラム6を回転させながら、マゼンタの第2走査以降の画像データを次々に露光する。この間も、第1印刷機構P1の感光ドラム6を回転させながらイエローの第2×D走査以降の画像データも次々に露光されている。前述したように、イエローに関しては図16の第16走査の画像データを露光した時点で、第1印刷機構P1の感光ドラム6上には第1ライン目の画像が一直線に並ぶ。また、マゼンタに関しては図14の第12走査の画像データを露光した時点で、第2印刷機構P2の感光ドラム6上には第1ライン目の画像が一直線に並ぶ。イエローの第1ラインの画像を第1印刷機構P1の感光ドラム6上に形成してから、記録媒体27をDライン搬送し、マゼンタの第1ライン目の画像データが記録媒体27に転写されるときには、イエローの第1ライン目の画像データの上に完全に一致して重ねることができる。第2ライン以降も同様である。以下の記録動作については上記で詳細に説明したとおりである。
【0218】
また、シアン、ブラックに関しても同様であるので説明を省略する。以上のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像は色ズレを補正して記録できることになる。
【0219】
尚、本実施の形態では記録媒体27が距離Dラインだけ搬送されたことを制御回路41が検知するために、制御回路41の内部にタイマーを設け、このタイマーで記録媒体27が距離Dライン搬送された事を検知する。各印刷機構を距離Dラインで等間隔に配設しているので、このタイマーを繰り返し使用することにより、第1印刷機構P1から第2印刷機構P2に記録媒体27が距離Dライン搬送されたことを制御回路41は検知して第2印刷機構P2の露光を開始し、また第2印刷機構P2から第3印刷機構P3に記録媒体27が距離Dライン搬送されたことを制御回路41は検知して第3印刷機構P3の露光を開始し、さらに第3印刷機構P3から第4印刷機構P4に記録媒体27が距離Dライン搬送されたことを制御回路41は検知して第4印刷機構P4の露光を開始して、これらのタイミングを一定の固定値にすることができる。従って、タイマー数としては、フォトセンサ60が記録媒体27の先端を検出してから、イエローの第1印刷機構P1の露光開始タイミングまでの距離をカウントするタイマー、距離Dラインを繰り返しカウントするタイマーの2個で済む。このタイマーはいわゆるカウント手段であり、タイミングジェネレータ64内に構成してもよい。
【0220】
第5の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。即ち、カラー画像を重ね、所望の色でカラー画像記録しようとした場合に、カラー画像の位置ずれよって色ずれが生じても、補正値メモリに色ズレ量を副走査の解像度の倍の密度で格納し、この補正値メモリの色ズレ情報に従って副走査方向の画像データを書き込むときにアドレスを変更することによりカラー画像の位置ずれを0.5ライン単位で補正できるので、きめ細かい色ズレ合わせが可能となり、所望の色再現が簡単に実現できる。
【0221】
上記第5の実施の形態では、副走査方向の1ラインを2分割して、1ラインを2回に分けて印刷する例を示したが、更に2倍細かく設定し、0.25ライン単位で補正するようにしてもよい。このように、メモリの容量が許される限り補正単位を細かくして精度を上げることができる。
【0222】
上記各実施の形態では、補正設定手段として不揮発性のメモリを使用したが、ディップスイッチを設け、その補正量をこのディップスイッチに設定させるようにしてもよい。
【0223】
またLEDヘッドの発光素子を128ドットで説明したが、実際には例えば記録媒体がA4サイズであれば解像度300DPIとして、2560ドット、即ち2560個配列したものでもよい。
【0224】
上記実施の形態では、補正値データを格納するアドレスメモリとして主走査方向のバイト単位の容量を有しているが、主走査方向の全バイトを数バイト単位に分割して、そのブロック単位で増分するようにしてもよい。例えば、2560の記録素子を有する場合、バイト単位にすると、アドレスメモリの容量としては320バイト必要で、また理屈上は160ラインのズレが補正できるが、実際にはそれほどのズレは発生しないので、128ドットすなわち16バイト(4ビット)単位のブロックに分割する。これによってブロックの分割数は20になり、補正値データを格納するアドレスメモリの容量は20バイトで済み、LSI回路の構成が容易になり、装置を安価に構築することができる。特に、装置の解像度が向上し、記録素子数が増えれば増えるほどその効果は大きい。なお、このときのアドレスメモリに対するアドレスとしては、主走査方向のバイトを指定するアドレスのうち下位4ビットを捨てればよい。
【0225】
また前記高性能スキャナを直接インタフェース部50に接続してその読取データを制御回路が受け取るようにしてもよい。
【0226】
次に本発明の第6の実施の形態を説明する。図17は第6の実施の形態の印刷制御回路を示すブロック図である。第6の実施の形態は印刷ヘッドの直線的な傾きから発生する印刷結果の段差を小さくするようにしたものである。第6の実施の形態の印刷制御回路は、前記各実施の形態と同様に、各画像形成部毎に設けられ、装置全体を制御する制御回路からの指定によりメモリから送られてくる画像データを画像形成部のLEDヘッドへ送信できる形に変えてLEDヘッドに送信するものである。
【0227】
図17において、第6の実施の形態の印刷制御回路71は、図示しないメモリから画像データを読み出す際に使用するリードアドレス生成部72、メモリへ画像データを書き込む際に使用するライトアドレス生成部73、アドレスの切り替えを行うアドレスセレクタ74、およびメモリから読み出したデータを図示しないLEDヘッドへ転送する形に変換するデータ変換部75を備えている。
【0228】
CPU A/D は図示しない制御回路からのアドレスとデータバスであり、これにより、1ラインのドット数、斜め補正用のラインの切り替えドット数等の設定をあらかじめ行っておく。斜め補正用のライン切り替えドット数の設定というのは、LEDヘッドが直線的に傾いている場合、その傾きの程度をあらかじめ測定し、その測定結果に基づいて後述するようなラインを切り替えるタイミングとしてのドット数を設定しておくのである。
【0229】
画像入力時はREAD/WRITE信号をWRITE 側とし、ホストコンピュータからはWDATA およびWCLKが送られてくるので、これを元にデータのメモリへの書き込みタイミングの生成とアドレスのカウントアップを行う。データが書き込まれるとREAD/WRITE信号をREAD側とし、HDLD、HDCLK といったLEDヘッドへのデータのロード信号とデータの転送クロックを元にしてリードアドレスを生成し、カウントアップしていく。この図17には示していないが、アドレスはラインアドレスとリードアドレスに別れており、さらにリード側のラインアドレスは2ビット多くとっており、下位2ビットは使用しないようにし、1つのラインを4ラインと見做すようになっている。
【0230】
図18はリードアドレス生成部72の要部を示すブロック図である。同図において、リードアドレス生成部72は、フリップフロップ81、ラインカウンタ82、ラッチ83、インクリメンタ84、ドットカウンタ85、イコールコンパレータ86を備えている。
【0231】
次に第6の実施の形態の動作を説明する。まずデータ転送を開始する前にPAGE RESETにて全体をリセットする。次にLEDヘッドへの転送クロックHDCLK をもとにして、ドットカウンタ85でドットのカウントを行う。ここでカウントされた値はイコールコンパレータ86へ出力される。イコールコンパレータ86にはライン切り替えドット数が入力され、イコールコンパレータ86はカウント値とライン切り替えドット数を比較し、カウント値がライン切り替えドット数と同じ値になると正の出力を行う。
【0232】
イコールコンパレータ86の出力はドットカウンタ85とラインカウンタ82に入力され、この入力によりドットカウンタ85はリセットされ、次の切り替わりポイントまでカウントアップしていく。またイコールコンパレータ86の出力がラインカウンタ82に入力すると、ラインカウンタ82はカウントアップまたはカウントダウンしていく。ラインカウンタ82がカウントダウンする場合はLEDヘッドが記録媒体の搬送方向に対して右上がりに傾いている場合で、カウントアップする場合は逆にLEDヘッドが記録媒体の搬送方向に対して右下がりに傾いている場合であり、カウントダウンするかカウントアップするかはあらかじめ前ライン−次ライン信号で決定しておく。
【0233】
図19は転送データを示す説明図であり、この例はLEDヘッドが記録媒体の搬送方向に対して右下がりに傾いている場合の転送データを示す。図に示すように転送されるデータは途中で次のラインに切り替えられており、また1ラインのデータが4度に別けて転送される。
【0234】
ラインカウンタ82の出力は下位2ビットを切り捨てて、ラインアドレスとして使用される。1ラインのデータの転送が終了すると、LEDヘッドへデータを転送するHDLD信号が正となるので、これに基づいて基準となるラインアドレスをラインカウンタ82にロードする。フリップフロップ81はこのロードのタイミングを生成する。ラッチ83は基準アドレスを保持しておくためのものである。またインクリメンタ84は基準アドレスのカウントアップのためにアドレスに1を加算するものである。以上の動作により読み出しのラインアドレスとドットアドレスが生成されていく。ここには図示していないが、ドットのアドレスはメモリのデータのアクセスが8ビットの場合は下位3ビットは切り捨てて使用される。
【0235】
図20は第6の実施の形態におけるLEDヘッドと画像データの位置関係を示す説明図である。図20において、横方向のマスはラインに相当し、右下がりに傾いたものがLEDヘッド3で、斜線部がデータの位置を示す。図に示すように、1ラインは4度に別けて印刷され、副走査方向の解像度を1200DPIとすると、1/4の光量で300DPIの幅で1ラインのデータを4度印刷するのである。
【0236】
図21は印刷結果を示す説明図である。同図に示すように、第6の実施の形態では4倍の解像度で印刷するので、LEDヘッドが傾いている場合の横線の段差が小さくなっている。
【0237】
以上のように第6の実施の形態によれば、LEDヘッドが直線的に傾いていた場合、同一のラインを途中で隣のラインに切り替えるとともに複数回印刷することにより印刷結果に生ずる段差を小さくすることが可能である。
【0238】
上記各実施の形態では、カラー電子写真プリンタを例にとって説明したが、本発明はラインタイプのインクジェットプリンタや熱転写プリンタなどにも適用可能である。
【0239】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、カラー画像を重ねて印刷した場合に記録ヘッドに起因する色ずれを電気的手段により簡単に補正でき、安価なカラー記録装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の制御部を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態のカラー記録装置を示す構造図である。
【図3】カラー画像形成ユニットを示す一部切欠斜視図である。
【図4】第1の実施の形態のメモリを示すブロック図である。
【図5】マゼンタのRAM配置とLEDヘッドの対応関係を示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】テストパターンの印刷結果を示す説明図である。
【図8】イエローのRAM配置とLEDヘッドの対応関係を示す説明図である。
【図9】第2の実施の形態におけるマゼンタのRAM配置とLEDヘッドの対応関係を示す説明図である。
【図10】第4の実施の形態におけるマゼンタのRAM配置とLEDヘッドの対応関係を示す説明図である。
【図11】第4の実施の形態におけるイエローのRAM配置とLEDヘッドの対応関係を示す説明図である。
【図12】第5の実施の形態の制御系を示すブロック図である。
【図13】第5の実施の形態のメモリを示すブロック図である。
【図14】第5の実施の形態におけるマゼンタのRAM配置とLEDヘッドの対応関係を示す説明図である。
【図15】第5の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図16】第5の実施の形態のイエローのRAM配置とLEDヘッドの乱れを示す説明図である。
【図17】第6の実施の形態の印刷制御回路を示すブロック図である。
【図18】第6の実施の形態のリードアドレス生成部の要部を示すブロック図である。
【図19】第6の実施の形態における転送データを示す説明図である。
【図20】第6の実施の形態におけるLEDヘッドとデータの位置関係を示す説明図である。
【図21】第6の実施の形態の印刷結果を示す説明図である。
【符号の説明】
41 制御回路
48Y、48M、48C、48B 印刷制御回路
49Y、49M、49C、49B メモリ
49a RAM
49b Lアドレスカウンタ
49c アドレスメモリ
49d Hアドレスカウンタ
49e M加算器
49f H加算器[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an image recording apparatus for forming a color image by sequentially recording images of a plurality of colors on a recording medium.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of color recording apparatus is provided with yellow, magenta, cyan, and black image forming means each having a recording head in which recording elements are arranged in a line, and the recording medium is orthogonal to the arrangement direction of the recording elements. The color images are sequentially recorded in units of lines with yellow, magenta, cyan, and black toners based on the color image data. As described above, since the toners of different colors are sequentially transferred onto the same recording medium by the image forming units of the respective colors, if the image forming units are mounted out of their normal positions, the color misregistration will occur. As a result, the desired color reproduction cannot be realized and the image quality is lowered.
[0003]
By the way, the type of color misregistration occurs because the recording head is displaced in the sub-scanning direction, the recording head is displaced in the main scanning direction, and the recording head is inclined with respect to the recording medium. There are misalignments due to tilt deviations, linearity disturbances, etc. that occur due to manufacturing problems of the recording elements.
[0004]
The positional deviation of the recording head in the sub-scanning direction and the positional deviation of the recording head in the main scanning direction are corrected by electrically adjusting the scanning timing of the image data to the recording head, and the inclination deviation is corrected by each image forming unit and recording head. It was done by adjusting the mounting position and angle. The deviation caused by the disorder of the linearity of the recording element has been dealt with by improving the manufacturing accuracy of the recording element or selecting a high-precision one.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional recording apparatus, the positional deviation in the main scanning direction and the positional deviation in the sub-scanning direction of the recording head can be easily adjusted electrically. There was a problem of requiring a mechanism and enormous adjustment time. In other words, it is necessary to improve the mounting position accuracy of the recording head, etc., and to provide an adjustment mechanism to check the color misregistration amount of the recording result, and to perform adjustment work on a trial and error basis. It was very expensive. Also, in order to prevent the recording head from being disturbed in linearity, each element of the recording head is assembled with high accuracy, or a highly accurate one is selected after manufacturing. As a result, there arises a problem that a very expensive recording head must be used. In order to solve the above problems, a color recording apparatus provided with a low-cost color misregistration prevention means has been desired.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the present invention includes a memory unit that can write and read image data, and has a recording unit that extends in the main scanning direction and forms an image according to the image data read from the memory unit. In the image recording apparatus provided in a plurality in the conveying direction of the recording medium, for each of the plurality of recording units From the image data recorded in each recording unit and the reference position of each recording unit A first correction value corresponding to the amount of deviation in the sub-scanning direction, and The interval in the sub-scanning direction of each recording unit from the reference position of the recording unit on the most upstream side in the medium conveying direction with respect to each of the plurality of recording units. Correction value setting means for setting a second correction value according to the amount of deviation, and address control means for controlling the address of the memory means based on the first correction value and the second correction value of the correction value setting means And this address control means Based on the first correction value, the image data is written to the memory means, and based on the second correction value Address control is performed when image data is read from the memory means.
[0007]
According to the present invention having the above configuration, when an image is formed in the recording unit, the address control unit controls the address at which the image data is written in the memory unit based on the correction value corresponding to the shift amount of the recording unit. Alternatively, since the address for reading the image data from the memory means is controlled, a recording result in which the deviation of the recording unit is corrected can be obtained.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the element common to each drawing. FIG. 1 is a control block diagram showing a first embodiment of the present invention, FIG. 2 is a structural diagram showing a color image recording apparatus of the first embodiment, and FIG. 3 is a partially cutaway perspective view showing a color image forming unit. FIG.
[0009]
In FIG. 2, in the
[0010]
The
[0011]
The
[0012]
The developing
[0013]
In FIG. 1,
[0014]
The
[0015]
In FIG. 2, a
[0016]
A
[0017]
Further, a
[0018]
Next, the control system of the present embodiment will be described. In FIG. 1, symbols Y, M, C, and B correspond to the printing mechanisms of the first printing mechanism P1, the second printing mechanism P2, the third printing mechanism P3, and the fourth printing mechanism P4. In the figure, reference numeral 41 denotes a control circuit, which comprises a microprocessor and controls the operation of the entire
[0019]
The control circuit 41 is connected to a charging power source 46 for supplying charging power to the
[0020]
Further, the control circuit 41 is connected to print
[0021]
The
[0022]
The fixing device driver 51 drives a heater (not shown) in the
[0023]
[0024]
The
[0025]
The test
[0026]
Next, the
[0027]
The H address counter 49d loads the initial address value sent from the control circuit 41 by the load signal LD, the count starts from the initial address value, and counts up at the timing of the line signal LS. The lower order of the output is the bus B4. To the M adder 49e, and the higher output is output to the bus B5 and sent to the H adder 49f. The M adder 49e adds the output values of the bus B2 and the bus B4, outputs the addition result to the bus B6, and sends it to the RAM 49a. The H adder 49f adds the output value of the bus B5 and the carry signal Cy of the M adder 49e, outputs the addition result to the bus B7, and sends it to the RAM 49a. The carry signal Cy of the M adder 49e is a signal generated when the addition result overflows. Therefore, the H adder 49f adds +1 to the value of the bus B5 when a carry signal is generated.
[0028]
The output of the L address counter 49b designates a lower address, the output of the M adder 49e designates a middle address, the output of the H adder 49e designates an upper address, and the RAM 49a designates an address designated by the bus B2, bus B6, and bus B7. As described above, image data is written or read. The bus B3, which is the output of the address memory 49c, is connected to the control circuit 41, and the control circuit 41 passes the data bus B3 to the address specified by the L address counter 49b at the timing of the write signal WR1. Address data can be written.
[0029]
FIG. 5 shows the arrangement of image data to be recorded in the RAM 49a. The frame in the figure corresponds to 1 byte (8 bits) of image data. Here, in order to simplify the description, it is assumed that the
[0030]
As can be seen from FIGS. 4 and 5, the L address counter 49b designates byte addresses of 0 to 15 (4 bits in this example) corresponding to addresses in the main scanning direction, that is, the first to 128th columns. An address in the sub-scanning direction is designated by the H address counter 49e.
[0031]
The arrangement of the LED array of the
[0032]
For example, when the resolution of the
[0033]
It is assumed that the image data of the first line to be exposed by the
[0034]
Image data of the second line to be exposed by the
[0035]
First, the image data of the first scan addresses (0.0), (0.1),..., (0.15) in the sub-scan direction in FIG. Since the scanned image data is non-exposed “0”, it is not exposed by the
[0036]
Next, the
[0037]
Here, the LED array unit LM3, the LED array unit LM2, and the LED array unit LM4 are shifted in the sub-scanning direction by one line. After the image data of the first line is exposed by the LED array unit LM3, the
[0038]
Further, the
[0039]
Further, the
[0040]
Further, the
[0041]
As described above, by delaying the exposure timing in accordance with the linearity disturbance amount and inclination amount of the LED array, the image data of the first line of the painted portion is exposed on the
[0042]
The operation of the first embodiment having the above configuration will be described below.
First, a series of printing operations of this apparatus will be briefly described. When the power of the color recording apparatus 1 (not shown) is turned on, the control circuit 41 executes a predetermined initial setting and then drives the fixing driver 51 until the
[0043]
When the image data sent from the external device, that is, the host computer is received via the
[0044]
An operation for printing image data from this state will be briefly described. The control circuit 41 drives the
[0045]
Next, the control circuit 41 drives the
[0046]
Next, the control circuit 41 issues a command to the memory 49Y that stores yellow image data, and transmits yellow image data for one line from the memory 49Y to the
[0047]
Yellow toner adheres to the charged developing
[0048]
The
[0049]
The control circuit 41 issues a command to the memory 49M in which magenta image data is stored, and transmits the magenta image data for one line from the memory 49M to the
[0050]
The
[0051]
As described above, the toner images of the respective colors are transferred onto the
[0052]
In the fixing
[0053]
When the discharge is completed, the control circuit 41 stops the
[0054]
The printing operation is executed as described above.
In the
[0055]
In order to simplify the description, the
[0056]
First, when the test switch 68 is turned on, the control circuit 41 issues an instruction to the
[0057]
Next, the control circuit 41 outputs “0” as the initial address value shown in FIG. 4 and issues an instruction to the
[0058]
Since the start outputs of the H address counter 49d and the L address counter 49b are “0” and all the address data stored in the address memory 49c are “0”, the outputs of the adders 49e and 49f at this time Is also “0”. Accordingly, the test pattern image data sent at the beginning of the first line is written to the address (0 · 0) shown in FIG. 5 designated by the buses B2, B6 and B7 at the timing of the write control signal WR0. Next, at the timing “1” of the clock signal CK shown in FIG. 6, the L address counter 49b is incremented by 1, that is, “1” is output to the bus B2. The test pattern image data sent next is stored in the address (0 · 1) shown in FIG. 5 designated by the buses B2, B6 and B7 at the timing of the write control signal WR0. The L address counter 49b is incremented by 1 by "2" of the clock signal CK, "2" is output to the bus B2, and the test pattern image data is stored at address (0 · 2) at the timing of the write control signal WR0. Is done. Thereafter, the test address image data of the first line shown in FIG. 5 is successively stored while the L address counter 49b is incremented by 1 by the clock signal CK. Then, the L address counter 49b is incremented by 1 by "15" of the clock signal CK, "15" is output to the bus B2, and the test pattern image data is addressed (0 · 15) at the timing of the write control signal WR0. Stored in Thus, all the test pattern image data of the first line are stored.
[0059]
Next, the
[0060]
Thereafter, the test pattern image data from the third line to the 256th line are stored in the same manner. As described above, the test pattern image data is stored in order in the RAM 49a shown in FIG. If the stored test pattern image data is transmitted to the
[0061]
While transmitting the test pattern image data stored in the
[0062]
If the
[0063]
In the example of FIG. 7, the H1 line is curved in the direction opposite to the medium traveling direction, the H2 line is curved in the medium traveling direction, the H3 line is wavy in a sine curve, and the H4 line is substantially straight. It is leaning to the right. If the top end of the yellow H1 line printed by the first printing mechanism P1 is selected as the reference point, the top end point of the H2 line is separated from the reference point of the H1 line by a distance D2, and the top end point of the H3 line is The reference point of the H1 line is separated by a distance D3, and the uppermost end point of the H4 line is separated by a distance D4 from the reference point of the H1 line. When the control circuit 41 receives the information of the distances D2, D3, and D4 read by the scanner and the linearity disturbance information of the
[0064]
The
[0065]
Next, the correction operation will be described using the amount of deviation shown in FIG. 7 as an example. First, “memory clear” will be described.
The control circuit 41 issues an instruction to the
[0066]
Next, the control circuit 41 outputs “0” to the H address counter 49d as an initial address value. Further, the control circuit 41 issues an instruction to the
Thereafter, the image data up to the 263th scan is similarly stored with the “0” data. As a result, the
[0067]
Next, the operation of correcting the yellow image data and storing it in the memory will be described.
First, correction of the H1 line as a reference line will be described with reference to FIG. FIG. 8 shows an example of the arrangement of the RAM 49a of the yellow memory 49Y and the disorder of the linearity of the
[0068]
The filled portions in the RAM arrangement in FIG. 8 correspond to the LED array portions of the
[0069]
Here, the correction value for the yellow H1 line is based on the LED array portion LY6 on the most upstream side in the rotation direction of the
[0070]
It is assumed that the LED array part farthest from the yellow correction reference LED array part is always stored in the image data of the eighth scan. In the example of FIG. 8, the image data of the 49th to 56th columns, the 57th to 64th columns, the 65th to 72nd columns, and the 73th to 80th columns corresponding to the LED array unit LY3 are the address of the image data of the eighth scanning line. Stored.
[0071]
Next, a method for storing yellow image data sent from an external apparatus, that is, a host computer, as shown in FIG. 8 will be described.
First, the correction value data “1”, “1”, “1”, “2”, “2”, “2”, “3”, “3” are stored in the address memory 49 c corresponding to the memory 49 Y according to an instruction from the control circuit 41. “3”, “3”, “3”, “2”, “2”, “1”, “1”, “0”, “0” are written in the above-described procedure. As a result, the correction value data string is stored in order, such as “1” in
[0072]
Hereinafter, the operation of storing received image data in the memory 49Y will be described with reference to FIG. When the
[0073]
Next, the control circuit 41 outputs the clock signal CK (Y) via the
[0074]
In the same manner, the L address counter 49b is incremented by 1 at the timing of the clock CK (Y), and the M adder 49e adds correction value data to the upper address indicating the image data of the eighth scan serving as a reference, and the RAM 49a Therefore, the yellow image data of the first line is stored one after another at the address of the filled portion shown in FIG.
[0075]
When the control circuit 41 knows that the image data for the first line has been stored, the line signal LS (Y) is output via the
[0076]
Here, the role of the H adder 49f will be described. While the image data is being stored one after another by the above operation, the H address counter 49d outputs “29”, that is, “00011101” in binary, when it reaches the 30th scan image data. At this time, “1”, that is, “0001” in binary number is output to the bus B5, and “13”, that is, “1101” in binary number, is output to the bus B4. Here, the address at which the 49th to 56th column image data is written, that is, the address (32, 6) is designated. At this time, “6”, that is, “0110” in binary number is output to the bus B2, and the correction value “3” based on the address, that is, “0011” in binary number, is output from the address memory 49c to the bus B3. Therefore, in the M adder 49e, “3” of the bus B3 and “13” of the bus B4 are added, and the addition result is “16”, that is, overflow occurs, and “0000” is output to the bus B6. Carry Cy = “1”, and the H adder 49f adds “0001” of the bus B5 and “1” of Cy, ie, increments by 1, and the addition result becomes “0010”, and this value becomes the bus B7. Is output. As described above, “0010” is output from the bus B7, “0000” is output from the bus B6, and “0110” is output from the bus B2. This address is an address (32.6). From the above, it can be seen that the most significant address is definitely determined by the carry Cy of the M adder 49e and the H adder 49f.
[0077]
Next, the operation for correcting the magenta image data and storing it in the memory will be described.
First, the correction of the magenta H2 line will be described with reference to FIG. FIG. 5 shows the arrangement of the RAM 49a of the magenta memory 49M and the linearity disturbance of the
[0078]
As described above, if the image data of the first line is stored in the filled portion of the RAM arrangement in FIG. 5, the image data of the first line is corrected and aligned on the
[0079]
Here, as a correction value for the magenta H2 line, the LED array unit LM3 on the most upstream side in the rotation direction of the
[0080]
The bytes corresponding to the 97th to 104th columns of the LED array unit LM4 are shifted by one line with respect to the correction reference LED array unit LM3. Therefore, “1” is stored, and the 105th column of the LED array unit LM5 is stored. Since the byte corresponding to the 112th column is shifted by 2 lines with respect to the correction reference LED array unit LM3, “2” is stored, and the byte corresponding to the 113th to 120th columns of the LED array unit LM6 is stored in the byte. Since 3 lines are deviated from the correction reference LED array unit LM3, “3” is stored, and bytes corresponding to the 121st to 128th columns of the LED array unit LM7 are stored in the correction reference LED array unit LM3. Therefore, “4” is stored. Accordingly, the correction values for magenta are “2”, “2”, “2”, “1”, “1”, “1”, “0”, “0”, “0”, “0”, “0”, Sixteen correction data of “0”, “0”, “1”, “2”, “3”, “4” are sent from the host computer and stored in the
[0081]
As for magenta, the LED array part farthest from the correction reference LED array part among the image data of the first line is always stored in the image data of the eighth scan. In the example of FIG. 5, the image data of the 121st to 128th columns corresponding to the LED array unit LM7 are stored at the address of the image data of the eighth scanning line.
[0082]
Here, as shown in FIG. 7, the distance between the yellow H1 line LED array portion LY3 and the magenta H2 line LED array portion LM7 is a distance D2. As described above, this information is stored in the
[0083]
As can be seen from FIG. 7, the distance between the LED array unit LY3 of the yellow H1 line and the LED array unit LM7 of the magenta H2 line is D2, and the magenta image data of the first line of the LED array unit LM7 is Since the yellow LED array unit LY3 is stored at the same address of the eighth scan, the image data of the eighth scan of yellow is exposed on the
[0084]
The operation of storing the magenta image data received by the
[0085]
Next, the operation of reading and printing the image data written in the yellow and magenta RAM 49a as described above will be described.
The control circuit 41 issues an instruction to the
[0086]
Next, the control circuit 41 outputs “0” as an initial address value to the H address counter 49d of the memories 49Y and 49M. Further, the control circuit 41 issues an instruction to the
[0087]
Next, the yellow image data up to the second D2 scan is similarly transmitted to the
[0088]
While the yellow image data up to the second D2 scan is read from the memory 49Y and transmitted to the
[0089]
As described above, for yellow, when the image data of the eighth scan in FIG. 8 is exposed, the image of the first line is aligned on the
The same applies to cyan and black, and a description thereof will be omitted.
As described above, yellow, magenta, cyan, and black images can be recorded with color misregistration corrected.
[0090]
In the above embodiment, the control circuit 41 must detect that the
[0091]
As described above, according to the first embodiment, the following effects are obtained. That is, when color images are superimposed and a color image is to be recorded with a desired color, even if a color misregistration occurs due to a color image misregistration, the color misregistration amount is stored in the correction value memory. Since the positional deviation of the color image can be corrected by changing the address when writing the image data in the sub-scanning direction according to the color misregistration information, desired color reproduction can be easily realized. Also, even if the recording head linearity is disturbed or tilted during the manufacturing process, the amount of the disturbance, the amount of tilt, and the direction of tilt can be easily corrected by electrical means, not by fine adjustment by mechanical means. The man-hours are greatly reduced, and an inexpensive color recording apparatus can be provided.
[0092]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the second embodiment, the exposure start timings of the second, third, and fourth printing mechanisms are fixed with reference to the exposure start timing of the first printing mechanism. The block diagram and mechanism used in the second embodiment are the same as those in the first embodiment described with reference to FIGS. Accordingly, the operations for clearing the memory and writing / reading the image data to / from the memory are the same as those in the first embodiment, and thus the description thereof is also omitted.
[0093]
FIG. 9 shows the arrangement of the RAM 49a of the magenta memory 49M and the linearity disorder of the
[0094]
As shown in FIG. 5, if the image data of the first line is stored in the filled portion of the RAM arrangement of FIG. 9 corresponding to the disorder of the linearity of the
[0095]
Here, as a correction value for the magenta H2 line, a deviation in line units from the LED array unit LM3 with reference to the most upstream LED array unit LM3 in the rotation direction of the
[0096]
In the second embodiment, the amount of deviation between the first and second printing mechanisms P1 and P2 described above is described as D−D2 = + 2 lines. That is, it is assumed that the line is shifted by 2 lines from the ideal. Of the image data of the first line of magenta in the present embodiment, the LED array part farthest from the correction reference LED array part is always stored at the address of the {8- (D-D2)} scan. And Therefore, in this example, the image data of the 121st to 128th columns corresponding to the LED array unit LM7 is stored at the address of the image data of the sixth scanning line. Note that (D-D2) is signed.
[0097]
As described above, the distance between the yellow H1 line LED array unit LY3 and the magenta H2 line LED array unit LM7 is the distance D2, and the magenta image data on the first line of the LED array unit LM7 is the first line. It is stored at the address of 6 scans, and the yellow LED array unit LY3 is stored at the address of 8th scan. There are two scan differences, and magenta is stored at the address two lines ahead. After the yellow image data of the eighth scan is exposed to the
[0098]
Next, the operation of the second embodiment will be described.
The operation of storing the magenta image data received by the
[0099]
As described above, the correction value data regarding magenta includes the disturbance of linearity of the magenta LED array and the distance of (D−D2). Further, the correction value data relating to cyan is the disturbance of linearity of the cyan LED array and the distance of (D−D3). The correction value data relating to black is the linearity disorder of the black LED array and the distance of (D−D4). These values are sent from the external device and stored in the
[0100]
The operation of reading and printing the image data written in the yellow and magenta RAM 49a as described above will be described.
The control circuit 41 issues an instruction to the
[0101]
Next, the control circuit 41 outputs “0” as an initial address value to the H address counter 49d of the memories 49Y and 49M. Further, the control circuit 41 issues an instruction to the
[0102]
Thereafter, the yellow image data up to the D-th scan is similarly transmitted to the
[0103]
While the yellow image data up to the D-th scan is read from the memory 49Y and transmitted to the
[0104]
As described above, for yellow, when the image data of the eighth scan in FIG. 8 is exposed, the image of the first line is aligned on the
The same applies to cyan and black.
As described above, yellow, magenta, cyan, and black images can be recorded with color misregistration corrected.
[0105]
In the second embodiment, in order for the control circuit 41 to detect that the
[0106]
As described above, according to the second embodiment, the following effects can be obtained. That is, a plurality of printing mechanisms are arranged at equal intervals, and one counter means is provided with a fixed count value from the reference based on the exposure start timing of the upstream printing mechanism, that is, the image formation start timing. Based on the signal generated from the counter means, the image forming timing of the downstream printing mechanism can be determined, and the address is set when writing the image data in the sub-scanning direction according to the color shift information of the correction value memory storing the color shift amount. Since the color image misalignment can be corrected by changing the color image, the desired color reproduction can be easily realized, and the exposure start timing counter unit can be made one, so that it can be compared with the first embodiment. Thus, there is an effect that the device configuration can be made inexpensive.
[0107]
Next, a third embodiment of the present invention will be described. The configuration of the third embodiment is the same as that of the first and second embodiments.
In the third embodiment, the first printing mechanism, the second printing mechanism, the third printing mechanism, and the fourth printing mechanism shown in FIG. 2 are arranged at equal intervals of the distance D line. This arrangement may have an attachment error. The deviation is corrected by exactly the same method as in the second embodiment. Therefore, description of the correction operation is omitted.
[0108]
Here, the
[0109]
Then, after the exposure based on the first scan of the yellow first printing mechanism P1 is started, the
[0110]
The
[0111]
As described above, the timing from when the
[0112]
According to the third embodiment, the following effects are obtained. That is, the color image positional deviation can be corrected, and a detection unit for detecting the leading end of the
[0113]
Next, a fourth embodiment will be described. FIG. 10 shows the arrangement of the image data to be recorded in the RAM 49a in the fourth embodiment. The frame in the figure corresponds to 1 byte (8 bits) of image data. The
[0114]
As can be seen from FIGS. 4 and 10, the L address counter 49b designates an address in the main scanning direction, that is, a byte address of 0 to 15 (4 bits in this example) corresponding to the first to 128th columns, and the address memory 49d and An address in the sub-scanning direction is designated by the H address counter 49e.
[0115]
In the upper part of FIG. 10, the arrangement of the LED array of the
[0116]
A correction method according to the fourth embodiment will be described below.
In the example of FIG. 10, the image data of the first line to be exposed by the
[0117]
The addresses (3.0), (3.1), (3.2), (4.3), (4.4), (4.5), (5.6), (5. 5 · 7), (5 · 8), (5 · 9), (5 · 10), (5 · 11), (4 · 12), (3 · 13), (2 · 14), (1 · When the image data of 15) is transmitted to the
[0118]
Next, the
[0119]
Further, the
[0120]
At this time, (5 · 3), (5 · 4), (5 · 5), (5 · 6), (5 · 7), (5 · 7), (5) of the first line exposed earlier. (8), (5.9), (5.10), (5.11), (5.12) and (5.0), (5.1), (5. The image data of 2) and (5.13) are arranged in a straight line on the
[0121]
As described above, image data is transmitted to the
[0122]
Next, the correction operation of the fourth embodiment will be described. The drawings used in the first embodiment are used as appropriate. First, the entire memory is cleared. This is performed in the same manner as in the first embodiment. In the fourth embodiment, it is cleared by storing “0” data at each address of the first to 270th scans of all the
[0123]
Hereinafter, a method of storing yellow image data sent from an external apparatus, that is, a host computer will be described. First, address data “0”, “0”,..., “0” is sequentially written in the address memory 49c shown in FIG. As a result, 16 pieces of “0” data are written in the address memory 49c of the memory 49Y. As a result, the value of the bus B4 is output to the bus B6 as it is from the M adder 49e.
[0124]
Then, the control circuit 41 outputs “7” as the initial address value shown in FIG. 4, issues an instruction to the
[0125]
Hereinafter, the operation of storing the received image data in the memory 49Y will be described with reference to FIGS. FIG. 11 is an explanatory diagram showing the correspondence between the yellow RAM arrangement and the LED head according to the fourth embodiment.
[0126]
First, when the
[0127]
Next, the control circuit 41 outputs a clock signal CK via the
[0128]
When stored, the next clock signal CK is output, the L address counter 49b is incremented by 1, and "3" is output to the bus B2. Accordingly, since the data “0” stored in the
[0129]
When the control circuit 41 knows that the image data for the first line has been stored, the line signal LS (Y) is output via the
[0130]
As described above, when writing yellow image data into the memory 49Y, the image data of the first line is always stored at the address of the eighth scan, and the image data of the second line is hereinafter referred to as the address of the ninth scan. In addition, the image data of the third line is stored in the order of the tenth scan address.
[0131]
Next, an operation for recording yellow image data will be described. In the fourth embodiment also, the
[0132]
The address of the filled portion in the RAM arrangement shown in FIG. 8 corresponds to the deviation of each LED array portion of the
[0133]
Here, the yellow correction value is based on the amount of deviation in line units from the LED array unit LY3 with reference to the LED array unit LY3 on the most downstream side in the rotation direction of the
[0134]
Accordingly, the correction values for yellow are “2”, “2”, “2”, “1”, “1”, “1”, “0”, “0”, “0”, “0”, “0”, Sixteen correction data of “1”, “1”, ““ 2 ”,“ 2 ”,“ 3 ”,“ 3 ”are sent from the host computer and stored in the
[0135]
Note that the LED array section on the most upstream side in the rotational direction of the yellow
Hereinafter, a method of sequentially reading the yellow image data stored in the memory 49Y by the above-described operation will be described.
[0136]
First, according to an instruction from the control circuit 41, the correction value data “2”, “2”, “2”, “1”, “1”, “1”, “0”, “0”, “0” are stored in the address memory 49c. ”,“ 0 ”,“ 1 ”,“ 1 ”,“ “2”, “2”, “3”, “3” are written in the above-described procedure, so that “2” is written to address 0 of the address memory 49c. The correction value data string is stored in order, such as “2” at
[0137]
Hereinafter, the operation of reading the image data from the memory 49Y and transmitting it to the
[0138]
Next, the control circuit 41 outputs a clock signal CK via the
[0139]
Similarly, the L address counter is incremented by 1 at the timing of the clock CK, and the M adder 49e adds correction value data to the upper address indicating the image data of the first scan serving as the addition reference, and the addition result is The data is output to the RAM 49a. The first yellow image data is (2 · 0), (2 · 1), (2 · 2), (1 · 3), (1 · 4), (1 · 5), (0 · 6) , (0 · 7), (0 · 8), (0 · 9), (1 · 10), (1 · 11), (2 · 12), (2 · 13), (3 · 14), ( 3.15), but the image data at these addresses are all "0", so that even if this "0" data is sent to the
[0140]
When the control circuit 41 knows that the first yellow image data has been read, the
[0141]
Next, the
[0142]
Since the M addition result is “6”, the carry Cy is “0”, and the H adder 49f adds the output “0” of the bus B5 and the carry Cy value “0”, and the addition result “0” is the bus. Output to B7. Accordingly, the image data corresponding to the first to eighth columns of yellow is the address (6 · 0) shown in FIG. 11 designated by the bus B7 = 0, the bus B6 = 6, and the bus B2 = 0 at the timing of the read control signal RD0. Is read from. Next, the control circuit 41 outputs a clock signal CK via the
[0143]
When read, the next clock signal CK is output, the L address counter 49b is incremented by 1, and "3" is output to the bus B2. Therefore, since the correction value data “1” stored in the
[0144]
When the control circuit 41 knows that the fifth image data has been read, the
[0145]
If data for drawing a straight line is stored as image data of the j-th line, the straight line is a straight line L1 shown in FIG. That is, when the LED array LY3 on the most downstream side in the rotation direction of the
[0146]
Here, the role of the H adder 49f will be described. While the image data is being read one after another by the above operation, the H address counter 49d outputs “29”, that is, “00011101” in binary, when it reaches the 30th scan image data. At this time, “1”, that is, “0001” in binary number is output to the bus B5, and “13”, that is, “1101” in binary number, is output to the bus B4. Here, the address from which the image data of the 121st to 128th columns are read, that is, the address (32 · 15) is designated. At that time, “15”, that is, “1111” in binary number is output to the bus B2, and the correction value “3” based on the address, that is, “0011” in binary number, is output from the address memory 49c to the bus B3. Therefore, in the M adder 49e, “3” of the bus B3 and “13” of the bus B4 are added, and the addition result is “16”, that is, overflow occurs, and “0000” is output to the bus B6. Carry Cy = “1”, and the H adder 49f adds “0001” of the bus B5 and “1” of Cy, ie, increments by 1, and the addition result becomes “0010”, and this value becomes the bus B7. Is output. As described above, “0010” is output from the bus B7, “0000” is output from the bus B6, and “1111” is output from the bus B2. This address is an address (32 · 15). From the above, it can be seen that the most significant address is definitely determined by the carry Cy of the M adder 49e and the H adder 49f.
[0147]
Next, a method for storing magenta image data sent from an external apparatus, that is, a host computer will be described.
FIG. 10 shows the arrangement of the RAM 49a of the magenta memory 49M and the linearity disturbance of the
[0148]
Here, as shown in FIG. 7, the distance between the reference LED array part LY6 of the yellow H1 line and the reference LED array part LM3 of the magenta H2 line is D2. As described above, this information is stored in the
[0149]
If the distance between the correction reference LED array portion LY3 for yellow H1 line and the correction reference LED array portion LM7 for magenta H2 line is an ideal value L, magenta on the first line of the LED array portion LM7. Is stored at the address of the eighth scan in FIG. 10 which is the same as the address where the yellow reference LED array unit LY3 is stored. Then, after exposing the image data of the eighth scan of yellow to the
[0150]
The operation of storing the magenta image data received by the
[0151]
The correction value data relating to magenta includes the linearity disturbance of the magenta LED array and the amount of deviation of (D−D2). As the correction value data for cyan, the linearity disturbance of the cyan LED array and the shift amount of (D−D3) are used. The correction value data relating to black includes the linearity disorder of the black LED array and the shift amount of (D−D4). These values are sent from the external device and stored in the
[0152]
Next, an operation for recording magenta image data will be described. As described above, if the image data sequence of the filled portion with the RAM arrangement in FIG. 10 is first sent to the
[0153]
Here, as the magenta correction value, the shift amount in units of lines from the LED array unit LM7 is mainly set on the basis of the LED array unit LM7 on the most downstream side in the rotation direction of the
[0154]
Bytes corresponding to the 97th to 104th columns of the LED array unit LM4 are shifted by 3 lines with respect to the correction reference LED array unit LM7. Therefore, “3” is stored, and the 105th to 112th LEDs of the LED array unit LM5 are stored. Since the byte corresponding to the column is shifted by 2 lines with respect to the correction reference LED array unit LM7, “2” is stored, and the byte corresponding to the 113th to 120th columns of the LED array unit LM6 is corrected. Since one line is shifted with respect to the reference LED array unit LM7, “1” is stored, and bytes corresponding to the 121st to 128th columns of the LED array unit LM7 are stored with respect to the correction reference LED array unit LM7. Since there is no shift, “0” is stored. Accordingly, correction values for magenta disturbance are “2”, “2”, “2”, “3”, “3”, “3”, “4”, “4”, “4”, “4”, Sixteen correction data “4”, “4”, “3”, “2”, “1”, “0” are sent from the host computer and stored in the
[0155]
Hereinafter, a method of sequentially reading magenta image data stored in the memory 49M in the above-described operation will be described.
First, the magenta correction value data ““ 2 ”,“ 2 ”,“ 2 ”,“ 3 ”,“ 3 ”,“ 3 ”,“ 4 ”,“ “4”, “4”, “4”, “4”, “4”, “3”, “2”, “1”, “0” are written in the above-described procedure. As a result, the magenta correction value data sequence is sequentially set to “2” at
[0156]
Hereinafter, the operation of reading magenta image data from the memory 49M and transmitting it to the
[0157]
Next, the control circuit 41 outputs a clock signal CK via the
[0158]
Similarly, the L address counter is incremented by 1 at the timing of the clock CK, and the M adder 49e adds the correction value data to the upper address indicating the image data of the first scan serving as the addition reference and outputs it to the RAM 49a. The The first yellow image data is (2 · 0), (2 · 1), (2 · 2), (3 · 3), (3 · 4), (3 · 5), (4 · 6) , (4 · 7), (4 · 8), (4 · 9), (4 · 10), (4 · 11), (3 · 12), (2 · 13), (1 · 14), ( 0.15) and the image data at these addresses are all "0", so that even if this "0" data is sent to the
[0159]
When the control circuit 41 knows that the first yellow image data has been read, the
[0160]
Next, the control circuit 41 outputs a clock signal CK via the
[0161]
In the same manner, the L address counter is incremented by 1 at the timing of the clock CK, and the M adder 49e adds correction value data to the upper address indicating the image data of the second scan serving as the addition reference and outputs it to the RAM 49a. Therefore, the second magenta image data is read one after another from the address of the filled portion shown in FIG. Only when the image data at the address of the filled portion is exposed, (5 · 6), (5 · 7), (5 · 8), (5 · 9), (5 · 10) among the first lines. , (5 · 11) address image data is exposed.
[0162]
When the control circuit 41 knows that the second image data has been read, the
[0163]
As described above, while rotating the
[0164]
In the above description, the operation of separately printing yellow and magenta has been described. However, when the first exposure operation based on the first scan of yellow is performed as described above, the exposure time at the D-th scan is performed. When the
[0165]
As described above, for yellow, when the image data of the eighth scan in FIG. 11 is exposed, the image of the first line is aligned on the
[0166]
The same applies to cyan and black, and a description thereof will be omitted.
As described above, yellow, magenta, cyan, and black images can be recorded with color misregistration corrected.
[0167]
In the fourth embodiment, after the front end of the
[0168]
In the examples of FIGS. 10 and 11, since the yellow reference is set to the eighth scan, it is possible to correct the range up to ± 7 lines.
[0169]
According to the fourth embodiment, the following effects can be obtained. In other words, color image misregistration can be corrected by changing the address when reading the image data in the sub-scanning direction according to the color misregistration information in the correction value memory. it can.
[0170]
Next, a fifth embodiment will be described. FIG. 12 is a block diagram showing a control circuit of the fifth embodiment. In the figure, a
[0171]
FIG. 13 is a block diagram of the
[0172]
FIG. 14 shows an internal arrangement of the RAM 49a in the
[0173]
The arrangement of the LED array of the
[0174]
Addresses (9 · 0), (9 · 1), (8 · 2), (7 · 3), (7 · 4), (6 · 5), (5 · 6) of the filled portion of the RAM arrangement in FIG. ), (5 · 7), (5 · 8), (6 · 9), (6 · 10), (7 · 11), (8 · 12), (9 · 13), (10 · 14), (11 · 15) stores the image data of the first line to be exposed by the
[0175]
The image data of the second line to be exposed by the
[0176]
Similarly, the image data of the third line to be exposed by the
[0177]
Next, the operation of sending the stored image data to the LED head for exposure will be described. First, the image data of the addresses (0.0), (0.1),..., (0.15) of the first scanning in the sub-scanning direction in FIG. Since the scanned image data is non-exposed “0”, it is not exposed by the
[0178]
Then, the
[0179]
Next, the
[0180]
Further, the
[0181]
Thereby, the image data of the first line previously exposed by the LED array unit LM5, the image data of the first line previously exposed by the LED array unit LM4 and the LED array unit LM6, and the current LED array unit LM3, The image data of the addresses (7 · 3), (7 · 4), and (7 · 11) of the filled portion of the first line exposed by the
[0182]
As described above, image data is stored in the RAM according to the linearity disturbance amount and inclination amount of the LED array, and when the data is sent to the LED head, it is sent in the scanning order shown in FIG. Thus, the image data of the first line of the filled portion is exposed on the
[0183]
Next, a test pattern image data printing operation according to the fifth embodiment will be described. For simplicity of explanation, as shown in FIG. 14, the
[0184]
First, when the test switch 68 is turned on, the control circuit 41 issues an instruction to the
[0185]
After writing “0” data in the address memory 49 c, the control circuit 41 then outputs “0” to the H address counter 49 d of all the
[0186]
Since the start outputs of the H address counter 49d and the L address counter 49b are “0” and all the address data stored in the address memory 49c are “0”, the outputs of the adders 49e and 49f at this time Is also “0”. Therefore, the control circuit 41 sends the “0” data sent via the
[0187]
Next, the
[0188]
Thereafter, the image data up to the 537th scan is similarly stored with “0” data. As a result, the
[0189]
Next, the test pattern image data writing operation will be described. The control circuit 41 outputs “0” as the initial address value shown in FIG. 13 and issues an instruction to the
[0190]
Since the start outputs of the H address counter 49d and the L address counter 49b are “0” and all the address data stored in the address memory 49c are “0”, the outputs of the adders 49e and 49f at this time Is also “0”. Therefore, the test pattern image data sent at the beginning of the first line is written to the address (0 · 0) shown in FIG. 14 designated by the buses B2, B6, B7 at the timing of the write control signal WR0. Next, the L address counter 49b is incremented by 1 at the timing “1” of the clock signal CK shown in FIG. 15, that is, “1” is output to the bus B2. The test pattern image data sent next is stored in the address (0 · 1) shown in FIG. 14 designated by the buses B2, B6 and B7 at the timing of the write control signal WR0. The L address counter 49b is incremented by 1 by "2" of the clock signal CK, "2" is output to the bus B2, and the test pattern image data is stored at address (0 · 2) at the timing of the write control signal WR0. Is done. Thereafter, the test address image data of the first line shown in FIG. 14 is successively stored while the L address counter 49b is incremented by 1 by the clock signal CK. Then, the L address counter 49b is incremented by 1 by "15" of the clock signal CK, "15" is output to the bus B2, and the test pattern image data is addressed (0 · 15) at the timing of the write control signal WR0. Stored in Thus, all the test pattern image data of the first line are stored.
[0191]
Next, the
[0192]
Next, the L address counter 49b is incremented by 1 by "1" of the clock signal CK of the second line shown in FIG. 15, that is, "1" is output to the bus B2. At this time, the output of the bus B6 remains “2” and the output of the bus B7 remains “0” and does not change. The test pattern image data sent next is stored in the address (2 · 1) shown in FIG. 14 designated by the buses B2, B6 and B7 at the timing of the write control signal WR0. The L address counter 49b is incremented by 1 by "2" of the clock signal CK of the second line, "2" is output to the bus B2, and the test pattern image data is (2-2.times.2) at the timing of the write control signal WR0. ) Stored at the address. Thereafter, while the L address counter 49b is incremented by 1 by the clock signal CK, the test pattern image data of the second line shown in FIG. 14 is successively stored. Then, the L address counter 49b is incremented by 1 by "15" of the clock signal CK of the second line, "15" is output to the bus B2, and the test pattern image data is (2) at the timing of the write control signal WR0. 15) Stored at the address. Thus, all the test pattern image data of the second line is stored in the second scan.
[0193]
Hereinafter, since two pulses CT are input to the clock of the H address counter 49d, the H address counter 49d is incremented by 2 and the test pattern image data from the third line to the 256th line is stored every other scan. Is done. Here, while rotating the
[0194]
The test pattern image data stored in the
[0195]
The
[0196]
Hereinafter, these correction operations will be described using the deviation amount shown in FIG. 7 as an example. First, the operation of correcting the yellow image data and storing it in the memory will be described.
First, correction of the H1 line as a reference line will be described with reference to FIG. FIG. 16 shows an example of the arrangement of the RAM 49a of the yellow memory 49Y and the disorder of the linearity of the
[0197]
If the image data of the first line is stored in the filled portion of the RAM arrangement in FIG. 16, the image data of the first line can be corrected and arranged on the
[0198]
Here, the correction value for the yellow H1 line is 0.5 lines from the LED array section LY13 with reference to the uppermost LED array section LY13 in the rotational direction of the
[0199]
Since the byte corresponding to the 65th to 72nd columns of the LED array unit LY6 is shifted by 7 scans (3.5 lines) with respect to the correction reference LED array unit LY13, "7" is stored, and the LED array unit Bytes corresponding to the 73th to 80th columns of LY7 are shifted by 6 scans (3 lines) with respect to the correction reference LED array unit LY13. Therefore, “6” is stored, and the eighth to 81th columns of the LED array unit LY8 are stored. Since the byte corresponding to 88 columns is shifted by 5 scans (2.5 lines) with respect to the correction reference LED array portion LY13, “5” is stored, and the 89th to 96th columns of the LED array portion LY9 are stored. Since the corresponding byte is shifted by 4 scans (2 lines) with respect to the correction reference LED array unit LY13, "4" is stored and corresponds to the 97th to 104th columns of the LED array unit LY10. 3 bytes are stored in the byte corresponding to the 105th to 112th columns of the LED array unit LY11 because the scan is shifted by 3 scans (1.5 lines) with respect to the correction reference LED array unit LY13. Is shifted by two scans (one line) with respect to the correction reference LED array portion LY13. Therefore, “2” is stored, and bytes corresponding to the 113th to 120th columns of the LED array portion LY12 are stored in the correction reference LED array portion LY13. Since one scan (0.5 line) is shifted from the LED array unit LY13, “1” is stored, and the bytes corresponding to the 121st to 128th columns of the LED array unit LY13 are the reference, so “ 0 "is stored. Accordingly, the correction values for yellow are “4”, “4”, “5”, “6”, “6”, “7”, “8”, “8”, “7”, “6”, “ Sixteen correction data of “5”, “4”, “3”, “2”, “1”, “0” are sent from the host computer and stored in the
[0200]
It is assumed that the LED array part farthest from the yellow correction reference LED array part is always stored in the image data of the 16th scan in the thick dotted line frame. In the example of FIG. 16, the image data of the 49th to 56th columns and the 57th to 64th columns corresponding to the LED array unit LY5 are stored at the address of the image data of the 16th scanning line.
[0201]
Hereinafter, a method of storing yellow image data sent from an external apparatus, that is, a host computer, as shown in FIG. 16 will be described. First, in accordance with an instruction from the control circuit 41, the correction value data “4”, “4”, “5”, “6”, “6”, “7”, “8”, “ 8 ”,“ 7 ”,“ 6 ”,“ 5 ”,“ 4 ”,“ 3 ”,“ 2 ”,“ 1 ”,“ 0 ”are written in the above-described procedure. As a result, the correction value data string is stored in order, such as “4” in
[0202]
Hereinafter, the operation of storing received image data in the memory 49Y will be described with reference to FIG. When the
[0203]
Next, the control circuit 41 outputs the clock signal CK (Y) via the
[0204]
When stored, the next clock signal CK (Y) is output, the L address counter 49b is incremented by 1, and "3" is output to the bus B2. Accordingly, since the correction value data “6” stored in the
[0205]
When the control circuit 41 knows that the image data of the first line has been stored, the line signal LS (Y) and the signal R / W are output via the
[0206]
Here, the role of the H adder 49f will be described. While the image data is being stored one after another by the above operation, the H address counter 49d outputs “27”, that is, “00011011” in binary, when it reaches the image data of the 28th scan. At this time, “1”, that is, “0001” in binary number is output to the bus B5, and “11”, that is, “1011” in binary number, is output to the bus B4. Here, the address to write the image data of the 17th to 24th columns, that is, the address (32 · 2) is designated. At that time, "2", that is, "0010" is output to the bus B2 as a binary number, and a correction value "5" based on the address, that is, "0101" is output from the address memory 49c to the bus B3. Therefore, in the M adder 49e, “5” of the bus B3 and “11” of the bus B4 are added, and the addition result is “16”, that is, overflow occurs, and “0000” is output to the bus B6. Carry Cy = “1”, and the H adder 49f adds “0001” of the bus B5 and “1” of Cy, ie, increments by 1, and the addition result becomes “0010”, and this value becomes the bus B7. Is output. From the above, “0010” is output for the bus B7, “0000” is output for the bus B6, and “0010” is output for the bus B2. This address is an address (32.2). From the above, it can be seen that the most significant address is definitely determined by the carry Cy of the M adder 49e and the H adder 49f.
[0207]
Next, the operation of correcting the magenta image data and storing it in the memory will be described.
First, correction of the magenta H2 line will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 14, the LED array portions LM4 and LM6 are shifted by 0.5 lines in the opposite direction to the rotation direction of the
[0208]
As described above, if the image data of the first line is stored in the filled portion of the RAM arrangement in FIG. 14, the image data of the first line is corrected and aligned on the
[0209]
Here, the correction value for the magenta H2 line is 0.5 lines from the LED array unit LM5 on the basis of the LED array unit LM5 on the most upstream side in the rotation direction of the
[0210]
Since the bytes corresponding to the 73rd to 80th columns and the 81st to 88th columns of the LED array unit LM6 are shifted by one scan (0.5 lines) with respect to the correction reference LED array unit LM5, “1”, Since “1” is stored and the bytes corresponding to the 89th to 96th columns of the LED array unit LM7 are shifted by two scans (one line) with respect to the LED array unit LM5, “2” is stored. Since the byte corresponding to the 97th to 104th columns of the array unit LM8 is shifted by 3 scans (1.5 lines) with respect to the LM5, “3” is stored, and the 105th to 112th columns of the LED array unit LM9. Since the byte corresponding to is shifted by 4 scans (2 lines) with respect to LM5, “4” is stored, and the byte corresponding to the 113th to 120th columns of the LED array unit LM10 is stored with respect to LM5. Since the scan (2.5 lines) is shifted, “5” is stored, and the bytes corresponding to the 121st to 128th columns of the LED array unit LM11 are shifted by 6 scans (3 lines) with respect to LM5. , “6” is stored. Therefore, the correction values for magenta are “4”, “4”, “3”, “2”, “2”, “1”, “0”, “0”, “0”, “1”, “1”, Sixteen correction data of “1”, “2”, “3”, “4”, “5”, “6” are sent from the host computer and stored in the
[0211]
Note that the amount of deviation between the printing mechanisms P1 and P2 described above is (D−D2) = + 2 lines. That is, the description will be made assuming that the ideal distance D is shifted by two lines. Of the image data of the first line of magenta of the present embodiment, the image data corresponding to the LED array unit located on the most downstream side from the correction reference LED array unit is always {16- (D-D2) × 2}. It shall be stored in the scanning address. Here, the value “16” in the above equation indicates the 16th scan. In this example, the image data of the first line corresponding to the LED array unit LM11 is stored at the address of the twelfth scan, and therefore the 49th to 72nd column image data corresponding to the correction reference LED array unit LM5 is Stored at the address of 6 scans. Note that (D-D2) is accompanied by a negative sign.
[0212]
A distance D2 is between the H1 line printed by the yellow reference LED array unit LY5 and the H2 line printed by the magenta reference LED array unit LM11 shown in FIG. 16, and the first line of the LED array unit LM11 The magenta image data is stored at the address of the 12th scan, and the yellow LED array unit LY5 is stored at the address of the 16th scan. The difference in scanning is 4 scans, that is, 2 lines, and magenta is stored at the address upstream of 2 lines. After exposing the image data of the sixteenth scan of yellow onto the
[0213]
The operation of storing the magenta image data received by the
[0214]
The operation of reading and printing the image data written in the yellow and magenta RAM 49a as described above will be described. The control circuit 41 issues an instruction to the
[0215]
Next, the control circuit 41 outputs “0” as an initial address value to the H address counter 49d of the memories 49Y and 49M. Further, the control circuit 41 issues an instruction to the
[0216]
Thereafter, the yellow image data up to the second × D scan is similarly transmitted to the
[0217]
While the yellow image data up to the second × D scan is read from the memory 49Y and transmitted to the
[0218]
The same applies to cyan and black, and a description thereof will be omitted. As described above, yellow, magenta, cyan, and black images can be recorded with color misregistration corrected.
[0219]
In this embodiment, in order for the control circuit 41 to detect that the
[0220]
According to the fifth embodiment, the following effects can be obtained. That is, when color images are overlapped and a color image is recorded with a desired color, even if color misregistration occurs due to color image misregistration, the amount of color misregistration in the correction value memory is doubled with the density of sub-scanning resolution. The color image misalignment can be corrected in units of 0.5 lines by changing the address when storing and writing the image data in the sub-scanning direction according to the color misregistration information in the correction value memory, so fine color misregistration is possible Thus, desired color reproduction can be easily realized.
[0221]
In the fifth embodiment, an example is shown in which one line in the sub-scanning direction is divided into two and one line is divided into two prints. However, the line is set twice more finely and is set in units of 0.25 lines. You may make it correct | amend. Thus, as long as the capacity of the memory is allowed, the correction unit can be made finer to increase the accuracy.
[0222]
In each of the above embodiments, a non-volatile memory is used as the correction setting means. However, a dip switch may be provided, and the correction amount may be set in the dip switch.
[0223]
Although the light emitting element of the LED head has been described with 128 dots, actually, for example, if the recording medium is A4 size, 2560 dots, that is, 2560 dots may be arranged with a resolution of 300 DPI.
[0224]
In the above embodiment, the address memory for storing correction value data has a capacity in units of bytes in the main scanning direction. However, all bytes in the main scanning direction are divided into units of several bytes and incremented in units of blocks. You may make it do. For example, in the case of having 2560 recording elements, if the unit is byte, 320 bytes is required as the capacity of the address memory, and theoretically, the deviation of 160 lines can be corrected, but in reality, such a deviation does not occur. The block is divided into 128 dots, that is, blocks of 16 bytes (4 bits). As a result, the number of divided blocks is 20, the capacity of the address memory for storing correction value data is only 20 bytes, the configuration of the LSI circuit becomes easy, and the apparatus can be constructed at low cost. In particular, the greater the resolution of the apparatus and the greater the number of recording elements, the greater the effect. As an address for the address memory at this time, the lower 4 bits of the address designating the byte in the main scanning direction may be discarded.
[0225]
The high performance scanner may be directly connected to the
[0226]
Next, a sixth embodiment of the present invention will be described. FIG. 17 is a block diagram illustrating a print control circuit according to the sixth embodiment. In the sixth embodiment, the step of the printing result generated from the linear inclination of the print head is reduced. The print control circuit according to the sixth embodiment is provided for each image forming unit as in the above embodiments, and receives image data sent from the memory according to designation from the control circuit that controls the entire apparatus. The image is transmitted to the LED head in a form that can be transmitted to the LED head of the image forming unit.
[0227]
In FIG. 17, a print control circuit 71 according to the sixth embodiment includes a read address generation unit 72 that is used when reading image data from a memory (not shown), and a write address generation unit 73 that is used when writing image data into the memory. , An address selector 74 for switching addresses, and a
[0228]
CPU A / D is an address and data bus from a control circuit (not shown), and in this way, settings such as the number of dots for one line and the number of switching dots for oblique correction lines are made in advance. The setting of the number of line switching dots for oblique correction is a timing when the LED head is tilted linearly, measuring the degree of tilt in advance, and switching the line as described later based on the measurement result. The number of dots is set in advance.
[0229]
When an image is input, the READ / WRITE signal is set to the WRITE side, and WDATA and WCLK are sent from the host computer. Based on these, the timing of writing data into the memory and counting up the address are performed. When data is written, the READ / WRITE signal is set to the READ side, a read address is generated based on a data load signal to the LED head such as HDLD and HDCLK and a data transfer clock, and the count is counted up. Although not shown in FIG. 17, the address is divided into a line address and a read address, the line address on the read side is 2 bits larger, and the lower 2 bits are not used so that one line is 4 It is supposed to be a line.
[0230]
FIG. 18 is a block diagram showing the main part of the read address generation unit 72. In the figure, the read address generation unit 72 includes a flip-flop 81, a
[0231]
Next, the operation of the sixth embodiment will be described. First, before starting data transfer, the whole is reset by PAGE RESET. Next, the dot counter 85 counts dots based on the transfer clock HDCLK to the LED head. The value counted here is output to the
[0232]
The output of the
[0233]
FIG. 19 is an explanatory diagram showing transfer data, and this example shows transfer data when the LED head is tilted downward to the right with respect to the conveyance direction of the recording medium. As shown in the figure, the data to be transferred is switched to the next line in the middle, and the data for one line is transferred in four portions.
[0234]
The output of the
[0235]
FIG. 20 is an explanatory diagram showing the positional relationship between the LED head and the image data in the sixth embodiment. In FIG. 20, the horizontal square corresponds to a line, the
[0236]
FIG. 21 is an explanatory diagram showing a printing result. As shown in the figure, in the sixth embodiment, printing is performed with four times the resolution, so that the step of the horizontal line when the LED head is tilted is small.
[0237]
As described above, according to the sixth embodiment, when the LED head is tilted linearly, the same line is switched to the next line in the middle and printing is performed a plurality of times to reduce the step generated in the printing result. Is possible.
[0238]
In each of the above embodiments, the color electrophotographic printer has been described as an example. However, the present invention can also be applied to a line type ink jet printer, a thermal transfer printer, and the like.
[0239]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, when color images are overlaid and printed, color misregistration caused by the recording head can be easily corrected by electric means, and an inexpensive color recording apparatus can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a control unit according to a first embodiment.
FIG. 2 is a structural diagram illustrating a color recording apparatus according to a first embodiment.
FIG. 3 is a partially cutaway perspective view showing a color image forming unit.
FIG. 4 is a block diagram illustrating a memory according to the first embodiment;
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a correspondence relationship between a magenta RAM arrangement and an LED head;
FIG. 6 is a timing chart showing the operation of the first exemplary embodiment.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a test pattern printing result.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a correspondence relationship between a yellow RAM arrangement and an LED head;
FIG. 9 is an explanatory diagram showing a correspondence relationship between a magenta RAM arrangement and an LED head in the second embodiment;
FIG. 10 is an explanatory diagram illustrating a correspondence relationship between a magenta RAM arrangement and an LED head according to a fourth embodiment.
FIG. 11 is an explanatory diagram showing a correspondence relationship between a yellow RAM arrangement and an LED head in the fourth embodiment.
FIG. 12 is a block diagram illustrating a control system according to a fifth embodiment.
FIG. 13 is a block diagram illustrating a memory according to a fifth embodiment.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a correspondence relationship between a magenta RAM arrangement and an LED head according to a fifth embodiment;
FIG. 15 is a timing chart showing the operation of the fifth embodiment.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing yellow RAM arrangement and LED head disturbance according to the fifth embodiment;
FIG. 17 is a block diagram illustrating a print control circuit according to a sixth embodiment.
FIG. 18 is a block diagram illustrating a main part of a read address generation unit according to a sixth embodiment;
FIG. 19 is an explanatory diagram showing transfer data in the sixth embodiment.
FIG. 20 is an explanatory diagram showing a positional relationship between an LED head and data in the sixth embodiment.
FIG. 21 is an explanatory diagram illustrating a printing result according to the sixth embodiment.
[Explanation of symbols]
41 Control circuit
48Y, 48M, 48C, 48B Print control circuit
49Y, 49M, 49C, 49B Memory
49a RAM
49b L address counter
49c address memory
49d H address counter
49e M adder
49f H adder
Claims (4)
前記複数の記録部の各々に対して各記録部で記録された画像データと各記録部の基準位置とから副走査方向のずれ量に応じた第1の補正値および該複数の記録部の各々に対して媒体搬送方向最上流側の記録部の基準位置から各記録部の副走査方向の間隔のずれ量に応じた第2の補正値を設定する補正値設定手段と、
前記補正値設定手段の第1の補正値に基づいて前記メモリ手段のアドレスを制御して画像データをメモリ手段に書き込み、第2の補正値に基づいて画像データをメモリ手段から読み出すアドレス制御手段とを設けたことを特徴とする画像記録装置。An image having a memory means capable of writing and reading image data, and having a plurality of recording sections extending in the main scanning direction and forming an image in accordance with the image data read from the memory means in the conveyance direction of the recording medium In the recording device,
The first correction value corresponding to the amount of deviation in the sub-scanning direction from the image data recorded in each recording unit and the reference position of each recording unit for each of the plurality of recording units, and each of the plurality of recording units Correction value setting means for setting a second correction value corresponding to the amount of deviation of the interval in the sub-scanning direction of each recording unit from the reference position of the recording unit on the most upstream side in the medium conveyance direction ,
On the basis of the first correction value of the correction value setting means to control the address of said memory means writes the image data in the memory means, the address control of the image data based on the second correction value is read out from the memory means And an image recording apparatus.
記録媒体の最上流側の記録部の画像形成開始タイミングを基準にして、前記計時手段による前記時間の計時結果に応じて下流側の記録部の画像形成開始を指示する請求項1記載の画像記録装置。A plurality of recording units are arranged at predetermined equal intervals in the conveyance direction of the recording medium, and have time measuring means for measuring the time for which the recording medium conveys the predetermined equal intervals,
2. The image recording according to claim 1, wherein the start of image formation of the downstream recording unit is instructed according to the time measurement result of the time by the time measuring unit with reference to the image formation start timing of the recording unit on the most upstream side of the recording medium. apparatus.
前記計時手段による前記時間の計時結果に応じて最上流側の記録部の画像形成開始を指示するとともに、前記計時手段により前記所定の等間隔を記録媒体が搬送する時間を計時し、この計時結果に応じて下流側の記録部の画像形成開始の指示をする請求項1記載の画像記録装置。A plurality of recording units arranged at predetermined equal intervals in the conveyance direction of the recording medium, and signal generating means for generating a signal for detecting the leading end of the recording medium upstream of the recording unit on the most upstream side; Timing means for timing the time until the image formation start timing of the recording unit on the most upstream side based on the signal of the means,
Instructing the start of image formation of the recording unit on the most upstream side according to the time measurement result of the time by the time measuring means, and measuring the time for the recording medium to convey the predetermined equal interval by the time measuring means, and this time measurement result The image recording apparatus according to claim 1, wherein an instruction to start image formation of a downstream recording unit is issued in response to the request.
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