JP3608058B2 - 抽斗包装用カバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、箪笥から引き出された抽斗を、その内部に物品を収容したまま梱包する抽斗包装用カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
引越しに際しては、家具類例えば本棚,食器棚などは、棚内の書籍,食器類は、棚から取り出して別途梱包されるが、箪笥内に収容された衣類などの物品は、その抽斗から取出されることなく、抽斗に入れたまま抽斗ごと梱包し、運搬されることが多い。
【0003】
従来、物品を収容した抽斗の梱包には段ボール箱に収納するか、あるいはエアキャップと称される緩衝シートで包装されるのが通例であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら抽斗は、洋箪笥,和箪笥の別、あるいは箪笥の大きさの違いにより抽斗の形状,大きさが様々である。段ボール箱は定形化されているため、多種類の抽斗の収納に適用するには、同じ種類の数だけ大小様々の段ボール箱を準備しなければならない。もっとも、大は小を兼ねることで、最大容量の抽斗に合わせた1種類の段ボール箱で他の抽斗を収納するときには収納スペースに無駄が生じて運送効果が悪い。一方、緩衝シートを用いるときには、1枚のシートをもって大小の区別なく抽斗を梱包することができるが、梱包に際しては、抽斗形状を象って方形シートを折り曲げ、上面側でシート縁を重ねて粘着テープで固定するといった通常の包装と同様の作業を要するため、包装の作業性が悪いという問題がある。
【0005】
この問題を解決するため、図5のように、抽斗の包装に専用の抽斗包装用カバーがある。このカバーは、外装用シート21に一対のフラップ22,22を縫着したものである。外装用シート21は抽斗表面を覆う方形シートであり、シート面に抽斗形状に対応して上面被覆部23,正面立上り被覆部24,底面被覆部25,背面立上り被覆部26を有し、底面被覆部25の両縁に一定の深さで切込み27,27を付したものである。フラップ22は、両切込み27,27の幅内で外装用シート21の外面側に縫着されたものである。
【0006】
図6において、このカバーを用いて抽斗28を梱包するときには、外装用シート21を展開し、その底面被覆部25上に抽斗28を載せ、正面立上り被覆部24及び背面立上り被覆部26を起立させ、上面被覆部23を折返して抽斗28の上面開口を覆い、さらに上面被覆部23の開放端を背面立上り被覆部26上に折重ねてマジックテープ29で結合し、さらに両フラップ22,22を上面被覆部23上に折返し、図7のようにマジックテープ29で両フラップ22を上面被覆部23に結合することによって行われる。
【0007】
上記包装用カバーによれば、正規に包装されている限り、抽斗の外面全体がカバーで覆われるが、図7に明らかなようにフラップ22,22の開放端は包装用カバーの上面被覆部23の外面に重ねられ、また上面被覆部23の端縁が背面立上り被覆部26の外面に重ねられてマジックテープ29で結合されるものであるため、荷物として取扱い中に荷同士が擦れたり、不測の力が加えられたりすると、フラップ22が外装用シート21から外れ、また、外装用シート21の上面被覆部23が背面立上り被覆部26から外れる虞がある。
【0008】
フラップ22が外装用シート21から外れ、あるいは外装用シート21の開放端が外れると、抽斗28の梱包が解かれ、抽斗28や抽斗28の内容物が露出し、内容物を汚損し、また、抽斗28の表面が傷付くことにもなりかねない。
【0009】
本発明の目的は、取扱い中に包装が外れにくく、しかも、抽斗の大小に関わらず定形に梱包しうる抽斗包装用カバーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による抽斗包装用カバーにおいては、外装用シートと、一対のフラップとを有する抽斗包装用カバーであって、
外装用シートは、方形をなし、直方体の抽斗の底面,前後面及び上面を簀巻状に覆い、両縁は、抽斗の上面に折重ねられて脱着可能に結合され、
一対のフラップは、それぞれ抽斗の底面を着座させる外装シートの中央部のシート面に一端が取付けられ、抽斗の左右側面から上面に折返して脱着可能に結合されるものである。
【0011】
またフラップは、外装用シートの外縁から一定の距離をおいてシート面に取付けられ、外装シートの外縁とフラップの取付部間の外装用シートのシート面は張出し部分であり、
張出し部分は、その少なくとも一部が梱包された抽斗の側方に張出して抽斗の四隅の角を保護するものである。
【0012】
また外装用シートの両縁は、梱包された抽斗の上面開口の中央部位で脱着可能に結合されることが予定されたものである。
【0013】
また一対のフラップは、それぞれ結束紐を有し、
結束紐は、両フラップを脱着可能に緊締して両フラップ間に抽斗を定着させるものである。
【0014】
また抽斗の上面に折返された外装用シートの両縁は、マジックテープをもって脱着可能に結合されるものである。
【0015】
外装用シートを展開し、箪笥から引き抜いた抽斗を、外装用シートの中央に置き、最初にフラップを抽斗の上面に折返して緊締し、次に、外装用シートの両縁を抽斗の上面に折返し、マジックテープをもって両縁の重合部分を抽斗の上面で結合する。
【0016】
抽斗の幅が外装用シートの長さの範囲内に収まる限り、抽斗の角は、外装用シートの張り出し部分の内側に収められ、抽斗の角の部分の包装に形崩れが生ぜず、また、外装用シートの両縁は、抽斗の上面に重ねて結合され、荷積みの際に結合が外れ難い。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図によって説明する。図1は本発明による抽斗包装用カバーの展開図であり、抽斗を包装する側の面(内面)を示している。図において、抽斗包装用カバーは、不織布などの緩衝性を有するシートであり、外装用シート1と、一対のフラップ2,2との組合せからなっている。外装用シート1は、抽斗3の両側面立上り部を除いてその外面を簀巻状に被覆するものであり、底面被覆部4,前後立上り部分被覆部5,5,一対の上面被覆部6,6を有する方形のシートである。底面被覆部4はシート面の中央部に形成され、前後立上り部分被覆部5,5は、その面側の部分であり、上面被覆部6,6は、シートの両縁の部分である。もっとも、各部は抽斗の形状によって自ずから決定されるものであって、シート面が各部専用に区画されているわけではない。両上面被覆部6,6の対応する内外面には、重合部を結合するマジックテープ7が取付けられている。
【0018】
フラップ2,2は、外装用シートの底面被覆部4の両外縁から一定の距離を置いて内面側のシート面に向き合わせに縫着された一対のシートであり、外装用シート1の底面被覆部4上に置かれた抽斗3の左右側面立上り部分を覆って抽斗の上面に重ねられる。両フラップ2,2には、互いに脱着可能に結合する留具8を備えた結束紐9がシート面に取付けられている。
【0019】
本発明において、展開した外装用シート1の内面側の底面被覆部4上に箪笥から引き出された抽斗3を置き、図2のようにフラップ2,2をそれぞれ抽斗3の側面立上り部分を覆って抽斗3の上面に折返し、さらに両結束紐9,9の留具8を結合して結束紐9,9を緊締し、両フラップ2,2間に抽斗3を定着させる。次いで図3のように外装用シート1の一方のシート縁を持ち上げ、その立上り被覆部5で抽斗3の前面(又は後面)立上り部分を覆い、上面被覆部6を抽斗3の上面に折返し、更に他方のシート縁を持ち上げ、その立上り被覆部5で抽斗3の後面(又は前面)立上り部分を覆い、上面被覆部6を抽斗3の上面に折返し、先の上面被覆部6の外面に重ね合わせ、マジックテープ7で両上面被覆部6,6を結合する。
【0020】
図4は、本発明のカバーに適正な大きさの抽斗を包装した例である。抽斗3の上面,底面及び前後面の四面は外装用シート1で簀巻状に覆われ、フラップ2,2で覆われた抽斗3の左右側面の周囲には外装用シート1の張出し部分10が形成される。この張出し部分10は、抽斗3の角を衝撃から保護するうえに重要である。張出し部分10が形成されている限り、取扱い中に抽斗3の角が他のものに当っても直接の打撃は避けられる。図1において、抽斗3の幅Wが底面被覆部の長さLよりも長いと、抽斗3の四隅の角が外面に露出して正規に包装できない。したがって、本発明の包装用カバーで包装できる抽斗の幅Wは、フラップ2,2の取付部分の間隔Sより大きく、底面被覆部4の長さLより小さいものでなければならない。また、抽斗3の奥行きEは、フラップ2の幅Wよりも大きいことが好ましい。抽斗3の奥行きEがフラップ2の幅Wより小さいと、各フラップ2の両縁が抽斗3の前後立上り部分に捲き込まれて包装の形態が不整形になり、また外装用シート1の両上面被覆部6,6の重合部分の位置が抽斗3の上面から前後の立上り部分にずれて外れ易くなる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によるときには、抽斗を一対のフラップ間で固定し、抽斗の左右側面の周囲にシート縁を張出して抽斗の上面,底面,前後立上り部分の四周面を外装用シートで簀巻状に覆うものであるために、抽斗の四隅の角を外装用シートの張出し部分で有効に保護することができ、また、外装用シートの両縁を上面で重ね合わせて固定するため、重合部分が外れ難く、特に梱包体を上下段に積層したときには、下段の抽斗は、上段の抽斗から押えられることになって運送中の振動や衝撃によって梱包が解かれることがない。
【0022】
本発明によれば、簡単な操作で確実に抽斗を梱包でき、引越しの梱包並びに運送,解梱の作業を能率良く行うことができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す展開図である。
【図2】抽斗の梱包手順を示す図である。
【図3】抽斗の梱包手順を示す図である。
【図4】抽斗の梱包形態を示す一部断面斜視図である。
【図5】従来の抽斗包装用カバーの展開図である。
【図6】従来の抽斗包装用カバーによる抽斗の包装手順を示す図である。
【図7】従来の抽斗包装用カバーを用いた抽斗の梱包形態を示す図である。
【符号の説明】
1 外装用シート
2 フラップ
3 抽斗
4 底面被覆部
5 前後立上り部分被覆部
6 上面被覆部
7 マジックテープ
8 留具
9 結束紐
10 張出し部分
Claims (5)
- 外装用シートと、一対のフラップとを有する抽斗包装用カバーであって、
外装用シートは、方形をなし、直方体の抽斗の底面,前後面及び上面を簀巻状に覆い、両縁は、抽斗の上面に折重ねられて脱着可能に結合され、
一対のフラップは、それぞれ抽斗の底面を着座させる外装シートの中央部のシート面に一端が取付けられ、抽斗の左右側面から上面に折返して脱着可能に結合されるものであることを特徴とする抽斗包装用カバー。 - フラップは、外装シートの外縁から一定の距離をおいてシート面に取付けられ、外装用シートの外縁とフラップの取付部間の外装用シートのシート面は張出し部分であり、
張出し部分は、その少なくとも一部が梱包された抽斗の側方に張出して抽斗の四隅の角を保護するものであることを特徴とする請求項1に記載の抽斗包装用カバー。 - 外装用シートの両縁は、梱包された抽斗の上面開口の中央部位で脱着可能に結合されることが予定されたものであることを特徴とする請求項1に記載の抽斗包装用カバー。
- 一対のフラップは、それぞれ結束紐を有し、
結束紐は、両フラップを脱着可能に緊締して両フラップ間に抽斗を定着させるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の抽斗包装用カバー。 - 抽斗の上面に折返された外装用シートの両縁は、マジックテープをもって脱着可能に結合されるものであることを特徴とする請求項1又は3に記載の抽斗包装用カバー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17505895A JP3608058B2 (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | 抽斗包装用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17505895A JP3608058B2 (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | 抽斗包装用カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924967A JPH0924967A (ja) | 1997-01-28 |
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ID=15989503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17505895A Expired - Fee Related JP3608058B2 (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | 抽斗包装用カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3608058B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-11 JP JP17505895A patent/JP3608058B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0924967A (ja) | 1997-01-28 |
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