JP3607806B2 - Fiber reinforced conductive polyacetal resin composition - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導電性カーボンにより導電性を付与したポリアセタール樹脂と繊維状無機充填材との親和性を改良し、ガソリン浸漬での強度低下に対する強度保持率を大幅に改善した繊維強化導電性ポリアセタール樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ポリアセタール樹脂は機械的、熱的特性、電気的特性、摺動性、成形性、成形品の寸法安定性等において優れた特性を持っており、構造材料や機構部品として電気機器、自動車部品、精密機械部品等に広く使用されている。
また、ポリアセタール樹脂に導電性を付与することにより、静電気の発生を防ぐことが可能となり、帯電防止を必要とする用途への展開も広く行われる。一般に、樹脂に導電性を付与する場合には、導電性カーボンパウダーや炭素繊維、金属繊維等が用いられるが、コスト重視の観点からは導電性カーボンパウダーが最も汎用的に使われている。この場合、樹脂の剛性、強度を上げるため、繊維状の充填材を添加することが考えられるが、ポリアセタール樹脂は他物質との親和性が低い上に、導電性カーボンパウダーによる分解や増粘を起こす為、単純に繊維状充填材を添加しても大きな機械強度の向上が見られないという問題があり、導電性カーボンパウダーと繊維状無機充填材を組み合わせた例は見ることができない。
一般に、ポリアセタール樹脂に無機充填材とイソシアネート化合物を併用した場合、ポリアセタール樹脂の初期強度は向上し、乾燥下での熱劣化に対しては補強効果を発現する。ところが、イソシアネート化合物を併用してもガソリンの浸漬においては、非常に短時間で補強効果が見られなくなり、ほぼベースに用いたポリアセタール樹脂と同じ強度しか示さなくなるという欠点があることが分かった。
このため、自動車部品の特にガソリンと接触する部位への使用が限定されていた。
したがって、これら用途へも使用が可能になる為には、ガソリン浸漬においても充填材による補強効果が失われない方法が必須となっている。
【0003】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、特定の官能基数をもつイソシアネート化合物とアミン類またはSn、Zn、Pbより選ばれた金属を含有する有機金属化合物を併用することで、初期強度は大きく変わらないものの、耐ガソリン性が飛躍的に向上した繊維強化導電性ポリアセタール樹脂が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
(A) ポリアセタール樹脂55重量%以上90重量%未満と、
(B) ガラス繊維またはチタン酸カリウム繊維3〜35重量%と
(C) 4,4' −メチレンビスフェニルイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、 1,6 −ヘキサメチレンジイソシアネート、 2,4 −トリレンジイソシアネート、 2,6 −トリレンジイソシアネートの三量体より選ばれた1種以上からなる3官能イソシアネート化合物0.1 〜5重量%と
(D) アミン類またはSn、Zn、Pbより選ばれた金属を含有する有機金属化合物0.005 〜2.0 重量%と
(E) 導電性カーボン5〜20重量%
よりなる繊維強化導電性ポリアセタール樹脂組成物に関するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成成分について説明する。
本発明における(A) ポリアセタール樹脂は、オキシメチレン基(−CH2O−)を主たる繰り返し構成単位として含む高分子化合物であり、ポリアセタール樹脂には、ポリオキシメチレンホモポリマー及びポリアセタールコポリマーが含まれる。このコポリマーは、オキシメチレン基以外に炭素数2〜6程度、好ましくは炭素数2〜4程度のオキシアルキレン単位(例えば、オキシエチレン基(−CH2CH2O−) 、オキシプロピレン基、オキシテトラメチレン基など)を構成単位として含んでいる。炭素数2〜6程度のオキシアルキレン単位の割合は、ポリアセタールの用途などに応じて適当に選択でき、例えばポリアセタール全体に対して、0.1 〜30モル%、好ましくは1〜20モル%程度である。
ポリアセタールコポリマーは、二成分で構成されたコポリマー、三成分で構成されたターポリマーなどの複数の成分で構成されていてもよく、ブロックコポリマーなどであってもよい。また、ポリアセタール樹脂は、線状のみならず分岐構造であってもよく、架橋構造を有していてもよい。更に、ポリアセタール樹脂の末端は、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸などのカルボン酸とのエステル化などにより安定化されていてもよい。ポリアセタール樹脂の重合度、分岐度や架橋度も特に制限はなく、溶融成形可能であればよい。
好ましいポリアセタール樹脂には、ポリオキシメチレンホモポリマー、ポリアセタールコポリマー(例えば、少なくともオキシメチレン単位とオキシエチレン単位とで構成されたコポリマー)が含まれる。熱安定性の点からは、ポリアセタールコポリマーが好ましい。
上記ポリアセタール樹脂の分子量は、大きいほど、耐クリープ性が向上するため好ましい。具体的には、190 ℃のメルトインデックスが9.0g/10min 以下であることが好ましい。
上記ポリアセタール樹脂は、慣用の方法、例えば、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等のアルデヒド類、トリオキサン、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,3 −ジオキソランなどの環状エーテルを重合することにより製造できる。
(A) ポリアセタール樹脂の配合量は、組成物中、55重量%以上90重量%未満である。
【0005】
次に本発明では(B) ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維が用いられる。
ガラス繊維は、特に限定されるものではないが、取り扱い上、2〜8mm程度にカットされたチョップドストランドが望ましい。ガラス繊維の直径としては、通常は5〜15μm、好ましくは7〜13μmのものが好適に用いられる。
また、ガラス繊維として、予め表面処理されたものを用いることも好ましく、表面処理剤としてはポリウレタン系樹脂またはオリゴマーが好ましく、取り扱いがより簡便となる。
チタン酸カリウム繊維とは、化学組成としてK2O ・ nTiO(n =2,4,6,8)で表されるウイスカーであり、特に繊維長10〜100 μm、繊維径0.1 〜3μm程度のものが好適に用いられる。
ガラス繊維又はチタン酸カリウム繊維の添加量は、3〜35重量%、好ましくは5〜25重量%である。添加量が3重量%未満では、繊維強化の効果がほとんど表れない。また、35重量%を越えると、押出加工性が大きく低下し、事実上、製造出来なくなり、好ましくない。
【0006】
本発明に用いられる(C) 3官能イソシアネート化合物は、1分子中に3個のイソ(チオ)シアネート基を含有する化合物である。
3官能イソシアネート化合物としては、例えば、4,4’−メチレンビスフェニルイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,6 −ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4 −トリレンジイソシアネート、2,6 −トリレンジイソシアネートの三量体などが例示できる。
これら化合物は、単独でまたは二種以上混合して使用できる。
3官能イソシアネート化合物の配合量は、0.1 〜5重量%、好ましくは1.0 〜3.0 重量%である。3官能イソシアネート化合物の配合量が0.1 重量%未満では、ポリアセタール樹脂と繊維状無機充填材との密着性改善効果が不十分であり、5重量%より多くなると、ポリアセタール樹脂の増粘が進み、押出加工性が非常に低下し、好ましくない。
【0007】
本発明の(D) アミン類またはSn、Zn、Pbより選ばれた金属を含有する有機金属化合物は、ポリアセタール樹脂と繊維状無機充填材との密着性を3官能イソシアネート化合物で向上させる際に、補助的に作用するものと考えられ、アミン類、Sn、Zn、Pb等を含有する有機金属化合物である。
ポリアセタール樹脂に対し、変色や分解等の悪影響を与えないものが好ましく、その観点から、アミン類としてはメラミン、置換メラミン、有機金属化合物としてはステアリン酸亜鉛、ジラウリン酸ジ−n−ブチル錫等が挙げられる。
(D) 成分の配合量は0.005 〜2.0 重量%の範囲にあることが必要である。0.005 重量%より少ないと併用効果が表れず、2.0 重量%より多いとポリアセタール樹脂の変色および樹脂特性の低下が起こり好ましくない。
【0008】
本発明で使用される(E) 導電性カーボンとしては、特に限定されるものではなく、平均粒径1〜500 μm、好ましくは10〜100 μmのケッチェンブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック又は各種のファーネス系の導電性カーボンがいずれも用いられる。
かかる(E) 導電性カーボンの配合量は、なるべく少ない配合量でポリアセタール樹脂に導電性を付与できる量が望まれる。一般には導電性カーボンの構造や特性で、その最適配合量は異なるが、ポリアセタール樹脂に用いられる多くの導電性カーボンの場合、その配合量は5〜20重量%になる。
【0009】
又、本発明の樹脂組成物には、熱安定性を向上させるための安定剤を添加することが好ましい。
更に必要に応じて、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、染料、顔料を含む着色剤、界面活性剤などの通常の添加剤を1種以上添加することもできる。
【0010】
本発明の組成物の調製は、従来の樹脂組成物調製法として一般に用いられる公知の方法により容易に調製される。例えば、各成分を混合した後、押出機により練り込み押出してペレットを調製する方法、一旦組成の異なるペレットを調製し、そのペレットを所定量混合して成形に供し、成形後に目的組成の成形品を得る方法、成形機に各成分の1または2以上を直接仕込む方法等、何れも使用できる。
【0011】
【実施例】
以下に、実施例および比較例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1〜5、比較例1〜6
表1〜表2に示す配合量および種類の、(A) ポリアセタール樹脂[ポリブラスチックス(株)製、ジュラコン、メルトインデックス=9.0 ]、(B) ガラス繊維又はチタン酸カリウム繊維、(C) イソシアネート化合物、(D) ステアリン酸亜鉛、(E) 導電性カーボンを混合し、30mm二軸押出機にて、200 ℃で溶融混練してペレットを調製し、評価を行った。
尚、成形品の機械特性、耐ガソリン性は次のようにして評価した。
・引張強度
ASTM D−638 に準じて行った。
・耐ガソリン性
レギュラーガソリンに15%のメタノールを加えたものを60℃の恒温に保ち、そこにASTM D−638 の試験片を500 時間浸漬後取出し、ASTM D−638 に準じて引張強度を測定した。
尚、使用した各成分は以下の通りである。
(B) 繊維状無機充填材
(B−1) ガラス繊維;旭ファイバーグラス(株)製、クロスランチョップドストランドCS03JAFT102
(B−2) チタン酸カリウム繊維;大塚化学(株)製、ティスモD−102G
(C) イソシアネート化合物
IPDI−T;ダイセル・ヒュルス(株)製、VESTANATT 1890/100イソホロンジイソシアネート3量体
MDI ;日本ポリウレタン工業(株)製、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(E) 導電性カーボン
ライオン(株)製、ケッチェンブラックECX
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【発明の効果】
本発明の繊維強化導電性ポリアセタール樹脂組成物は、導電性ポリアセタール樹脂に高い強度を与え、その補強効果が長時間のガソリン浸漬でも低下せず、飛躍的に強度保持率を改良したものであり、ガソリンと接触するような自動車部品等での使用が可能になっている。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a fiber-reinforced conductive polyacetal resin that has improved the affinity between a polyacetal resin imparted with conductivity by a conductive carbon and a fibrous inorganic filler, and has greatly improved strength retention against strength reduction in gasoline immersion. Relates to the composition.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Polyacetal resin has excellent properties in mechanical, thermal properties, electrical properties, slidability, moldability, dimensional stability of molded products, etc., as structural materials and mechanical parts, electrical equipment, automotive parts, precision Widely used for machine parts.
Further, by imparting electrical conductivity to the polyacetal resin, it becomes possible to prevent the generation of static electricity, and it is widely used in applications that require antistatic. In general, when imparting conductivity to a resin, conductive carbon powder, carbon fiber, metal fiber, or the like is used. From the viewpoint of cost consideration, conductive carbon powder is most widely used. In this case, it is conceivable to add a fibrous filler in order to increase the rigidity and strength of the resin, but the polyacetal resin has a low affinity with other substances, and also decomposes and thickens with conductive carbon powder. For this reason, there is a problem that even if a fibrous filler is simply added, there is a problem that a large improvement in mechanical strength is not observed, and an example in which conductive carbon powder and a fibrous inorganic filler are combined cannot be seen.
In general, when an inorganic filler and an isocyanate compound are used in combination with a polyacetal resin, the initial strength of the polyacetal resin is improved, and a reinforcing effect is exhibited against thermal degradation under drying. However, it has been found that, even when an isocyanate compound is used in combination, in the gasoline immersion, the reinforcing effect is not observed in a very short time, and only has the same strength as the polyacetal resin used for the base.
For this reason, the use to the site | part which contacts an automotive part especially gasoline is limited.
Therefore, in order to be able to be used for these purposes, a method that does not lose the reinforcing effect by the filler even in gasoline immersion is essential.
[0003]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present inventors have conducted extensive studies, and as a result, combined use of an isocyanate compound having a specific number of functional groups and an amine or an organometallic compound containing a metal selected from Sn, Zn, and Pb. As a result, it was found that a fiber-reinforced conductive polyacetal resin having drastically improved gasoline resistance was obtained although the initial strength was not greatly changed, and the present invention was completed.
That is, the present invention
(A) 55% by weight or more and less than 90% by weight of polyacetal resin,
(B) 3 to 35% by weight of glass fiber or potassium titanate fiber
(C) one or more selected from trimers of 4,4'- methylenebisphenyl isocyanate, isophorone diisocyanate, 1,6 -hexamethylene diisocyanate, 2,4 -tolylene diisocyanate, 2,6 -tolylene diisocyanate Trifunctional isocyanate compound consisting of 0.1 to 5% by weight
(D) 0.005 to 2.0% by weight of an organometallic compound containing an amine or a metal selected from Sn, Zn, and Pb
(E) Conductive carbon 5-20% by weight
It is related with the fiber reinforced electroconductive polyacetal resin composition which consists of.
[0004]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the components of the present invention will be described.
The (A) polyacetal resin in the present invention is a polymer compound containing an oxymethylene group (—CH 2 O—) as a main repeating structural unit, and the polyacetal resin includes a polyoxymethylene homopolymer and a polyacetal copolymer. In addition to the oxymethylene group, this copolymer has an oxyalkylene unit having about 2 to 6 carbon atoms, preferably about 2 to 4 carbon atoms (for example, an oxyethylene group (—CH 2 CH 2 O—), an oxypropylene group, an oxytetra group. A methylene group) as a structural unit. The proportion of the oxyalkylene unit having about 2 to 6 carbon atoms can be appropriately selected according to the use of the polyacetal, for example, 0.1 to 30 mol%, preferably about 1 to 20 mol% with respect to the whole polyacetal. is there.
The polyacetal copolymer may be composed of a plurality of components such as a copolymer composed of two components, a terpolymer composed of three components, or a block copolymer. Moreover, the polyacetal resin may have a branched structure as well as a linear structure, and may have a crosslinked structure. Furthermore, the terminal of the polyacetal resin may be stabilized by, for example, esterification with a carboxylic acid such as acetic acid, propionic acid, or butyric acid. The degree of polymerization, degree of branching, and degree of crosslinking of the polyacetal resin are not particularly limited as long as it can be melt-molded.
Preferred polyacetal resins include polyoxymethylene homopolymers, polyacetal copolymers (eg, copolymers composed of at least oxymethylene units and oxyethylene units). From the viewpoint of thermal stability, a polyacetal copolymer is preferred.
A larger molecular weight of the polyacetal resin is preferable because creep resistance is improved. Specifically, the melt index at 190 ° C. is preferably 9.0 g / 10 min or less.
The polyacetal resin can be produced by a conventional method, for example, by polymerizing aldehydes such as formaldehyde, paraformaldehyde and acetaldehyde, and cyclic ethers such as trioxane, ethylene oxide, propylene oxide and 1,3-dioxolane.
(A) The compounding quantity of polyacetal resin is 55 to 90 weight% in a composition.
[0005]
Next, in the present invention, (B) glass fiber and potassium titanate fiber are used.
The glass fiber is not particularly limited, but is preferably chopped strand cut to about 2 to 8 mm for handling. As the diameter of the glass fiber, those having a diameter of usually 5 to 15 μm, preferably 7 to 13 μm are suitably used.
Further, it is also preferable to use a glass fiber that has been surface-treated in advance, and the surface treatment agent is preferably a polyurethane-based resin or an oligomer, which makes handling easier.
Potassium titanate fiber is a whisker represented by a chemical composition of K 2 O.nTiO (n = 2, 4, 6, 8), and particularly has a fiber length of 10 to 100 μm and a fiber diameter of about 0.1 to 3 μm. Are preferably used.
The addition amount of glass fiber or potassium titanate fiber is 3 to 35% by weight, preferably 5 to 25% by weight. If the addition amount is less than 3% by weight, the effect of fiber reinforcement hardly appears. On the other hand, if it exceeds 35% by weight, the extrudability will be greatly lowered, making it practically impossible to produce, which is not preferable.
[0006]
The (C) trifunctional isocyanate compound used in the present invention is a compound containing three iso (thio) cyanate groups in one molecule.
Examples of the trifunctional isocyanate compound include 4,4′-methylenebisphenyl isocyanate, isophorone diisocyanate, 1,6-hexamethylene diisocyanate, 2,4-tolylene diisocyanate, and trimer of 2,6-tolylene diisocyanate. Can be illustrated.
These compounds can be used alone or in admixture of two or more.
The compounding quantity of a trifunctional isocyanate compound is 0.1 to 5 weight%, Preferably it is 1.0 to 3.0 weight%. When the blending amount of the trifunctional isocyanate compound is less than 0.1% by weight, the effect of improving the adhesion between the polyacetal resin and the fibrous inorganic filler is insufficient, and when it exceeds 5% by weight, the viscosity of the polyacetal resin is increased. The extrusion processability is very low, which is not preferable.
[0007]
The organometallic compound containing a metal selected from (D) amines or Sn, Zn, Pb of the present invention, when the adhesion between the polyacetal resin and the fibrous inorganic filler is improved with a trifunctional isocyanate compound, It is an organometallic compound that is considered to act in an auxiliary manner and contains amines, Sn, Zn, Pb and the like.
Polyacetal resins that do not give adverse effects such as discoloration and decomposition are preferred. From that viewpoint, amines include melamine, substituted melamine, and organometallic compounds such as zinc stearate and di-n-butyltin dilaurate. Can be mentioned.
(D) The compounding quantity of a component needs to exist in the range of 0.005 to 2.0 weight%. When the amount is less than 0.005% by weight, the combined use effect is not exhibited, and when it is more than 2.0% by weight, discoloration of the polyacetal resin and deterioration of the resin properties occur, which is not preferable.
[0008]
(E) The conductive carbon used in the present invention is not particularly limited, and Ketjen black, acetylene black, channel black or various kinds of particles having an average particle diameter of 1 to 500 μm, preferably 10 to 100 μm. Any furnace-based conductive carbon can be used.
The blending amount of the conductive carbon (E) is desirably an amount that can impart conductivity to the polyacetal resin with a blending amount as small as possible. Generally, the optimum blending amount differs depending on the structure and characteristics of conductive carbon, but in the case of many conductive carbons used for polyacetal resins, the blending amount is 5 to 20% by weight.
[0009]
Moreover, it is preferable to add a stabilizer for improving the thermal stability to the resin composition of the present invention.
Further, if necessary, one or more usual additives such as an ultraviolet absorber, a lubricant, a release agent, a dye, a colorant including a pigment, and a surfactant can be added.
[0010]
The composition of the present invention is easily prepared by a known method generally used as a conventional resin composition preparation method. For example, after mixing each component, kneading and extruding with an extruder to prepare pellets, once preparing pellets with different compositions, mixing a predetermined amount of the pellets and using them for molding. Any of a method for obtaining the above, a method for directly charging one or more of each component into a molding machine, and the like can be used.
[0011]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail based on examples and comparative examples, but the present invention is not limited to these examples.
Examples 1-5, Comparative Examples 1-6
(A) Polyacetal resin [manufactured by Polyblastics, Duracon, melt index = 9.0], (B) glass fiber or potassium titanate fiber, (C ) An isocyanate compound, (D) zinc stearate, (E) conductive carbon were mixed, and melt-kneaded at 200 ° C. in a 30 mm twin screw extruder to prepare pellets for evaluation.
The mechanical properties and gasoline resistance of the molded products were evaluated as follows.
-Tensile strength It was performed according to ASTM D-638.
-Gasoline-resistant regular gasoline with 15% methanol is kept at a constant temperature of 60 ° C, and a test piece of ASTM D-638 is taken out after immersion for 500 hours, and tensile strength is measured according to ASTM D-638. did.
In addition, each used component is as follows.
(B) Fibrous inorganic filler (B-1) Glass fiber; Asahi Fiber Glass Co., Ltd., cross run chopped strand CS03JAFT102
(B-2) Potassium titanate fiber; manufactured by Otsuka Chemical Co., Ltd., Tismo D-102G
(C) Isocyanate compound IPDI-T; manufactured by Daicel Huls Co., Ltd., VESTANATT 1890/100 isophorone diisocyanate trimer MDI; manufactured by Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd., 4,4′-diphenylmethane diisocyanate (E), conductive carbon lion Made by Ketjen Black ECX
[0012]
[Table 1]
[0013]
[Table 2]
[0014]
【The invention's effect】
The fiber-reinforced conductive polyacetal resin composition of the present invention gives high strength to the conductive polyacetal resin, and its reinforcing effect does not decrease even when immersed in gasoline for a long time, and the strength retention rate is dramatically improved. It can be used in automobile parts that come in contact with gasoline.
Claims (3)
(B) ガラス繊維またはチタン酸カリウム繊維3〜35重量%と
(C) 4,4' −メチレンビスフェニルイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、 1,6 −ヘキサメチレンジイソシアネート、 2,4 −トリレンジイソシアネート、 2,6 −トリレンジイソシアネートの三量体より選ばれた1種以上からなる3官能イソシアネート化合物0.1 〜5重量%と
(D) アミン類またはSn、Zn、Pbより選ばれた金属を含有する有機金属化合物0.005 〜2.0 重量%と
(E) 導電性カーボン5〜20重量%
よりなる繊維強化導電性ポリアセタール樹脂組成物。(A) 55% by weight or more and less than 90% by weight of polyacetal resin,
(B) 3 to 35% by weight of glass fiber or potassium titanate fiber
(C) one or more selected from trimers of 4,4'- methylenebisphenyl isocyanate, isophorone diisocyanate, 1,6 -hexamethylene diisocyanate, 2,4 -tolylene diisocyanate, 2,6 -tolylene diisocyanate Trifunctional isocyanate compound consisting of 0.1 to 5% by weight
(D) 0.005 to 2.0% by weight of an organometallic compound containing an amine or a metal selected from Sn, Zn, and Pb
(E) Conductive carbon 5-20% by weight
A fiber-reinforced conductive polyacetal resin composition.
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