JP3607652B2

JP3607652B2 - Disinfectant composition

Info

Publication number: JP3607652B2
Application number: JP2001276556A
Authority: JP
Inventors: 清章吉川; 哲也岡野; 登松尾; 成田村
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2000-09-14
Filing date: 2001-09-12
Publication date: 2005-01-05
Anticipated expiration: 2021-09-12
Also published as: JP2002161011A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は殺菌剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、広範な環境における殺菌消毒剤として、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤が広く用いられている。中でも次亜塩素酸ナトリウム等の次亜塩素酸塩は、価格面と効果の点で汎用されているが、医療、食品工業等、種々の分野で要求される微生物の殺菌、滅菌に対して、更にその効力を向上させるための多くの提案がなされている。例えば、特開昭５５−１４０９４号には、次亜塩素酸塩、非イオン界面活性剤、リン酸二水素一アルカリ金属と共動してｐＨを所定値に保つリン酸一水素二アルカリ金属を含有するｐＨ７〜８の滅菌液組成物が開示されている。また、特開平９−３１４９４号には、金属封鎖剤を含有する配合剤を、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする洗浄液に混合して調製した、有効塩素濃度０．０２〜０．２重量％の洗浄液を用いて人工透析装置等の医療機器を洗浄することが開示されている。
【０００３】
しかしながら、次亜塩素酸塩を用いた従来の殺菌洗浄剤や殺菌洗浄方法では、十分な殺菌効果を維持しつつ、被処理物（殺菌対象物）や処理用装置の損傷を抑制することは困難であった。前述の特開昭５５−１４０９４号の系は、非腐食性で損傷を与えないとされているが、殺菌効果と腐食抑制効果の両立という点では、いまだ不十分である。また、特開平９−３１４９４号の洗浄液は水酸化アルカリを配合してｐＨを１２．５〜１４．０とすることにより、金属腐食性が緩和され洗浄対象の機器に悪影響を及ぼさないとされているが、このような強アルカリ領域の洗浄液は取扱上の制約が大きい。
【０００４】
本発明は、簡易な処理により高い殺菌効果が得られ、且つ被処理物や処理用装置の損傷を十分に抑制できる殺菌剤組成物を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次亜塩素酸及び次亜塩素酸アルカリ金属塩から選ばれる１種以上（Ａ）〔以下、（Ａ）成分という〕と、多価アルコール誘導体型界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる１種以上（Ｂ）〔以下、（Ｂ）成分という〕と、有機酸及びその塩から選ばれる１種以上（Ｃ）〔以下、（Ｃ）成分という〕と、防錆剤（Ｄ）〔以下、（Ｄ）成分という〕とを含有する殺菌剤組成物に関する。
【０００６】
【発明の実施の形態】
（Ａ）成分のうち、次亜塩素酸アルカリ金属塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸リチウム等が挙げられるが、次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
【０００７】
（Ｂ）成分のうち、多価アルコール誘導体型界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド等が挙げられる。脂肪酸エステル型のものの脂肪酸部分の炭素数又はアルキルポリグリコシドにおけるアルキル基の炭素数は、何れも６〜２４が好ましく、６〜１８がより好ましい。これらのうち、製剤化を容易にする観点から、ポリグリセリン（好ましくは縮合度２〜５０）脂肪酸（好ましくは炭素数６〜２４）エステル、アルキル（好ましくは炭素数６〜２４）ポリグリコシドが好ましい。
【０００８】
（Ｂ）成分のうち、陽イオン界面活性剤としては、第１級アミン塩系陽イオン界面活性剤、第２級アミン塩系陽イオン界面活性剤、第３級アミン塩系陽イオン界面活性剤、第４級アミン塩系陽イオン界面活性剤が挙げられる。これらのうち第４級アミン塩系陽イオン界面活性剤が特に好ましい。第４級アミン塩系陽イオン界面活性剤、すなわち第４級アンモニウム塩としては、４つの置換基の少なくとも１つが総炭素数８〜２８のアルキル又はアルケニル基であり、残余がベンジル基、炭素数１〜５のアルキル基及び炭素数１〜５のヒドロキシアルキル基から選ばれる基である化合物が挙げられる。総炭素数８〜２８のアルキル又はアルケニル基は、この炭素数の範囲で、アルコキシル基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基、アルケノイルアミノ基、アルカノイルオキシ基又はアルケノイルオキシ基で置換されていてもよい。
【０００９】
また、（Ｂ）成分のうち、両性界面活性剤としては、アミノ酸系、ベタイン系、イミダゾリン系、アミンオキサイド系の両性界面活性剤が挙げられる。
【００１０】
アミノ酸系両性界面活性剤としては、アシルアミノ酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシロイルメチルアミノプロピオン酸塩、アルキルアミノプロピオン酸塩、アシルアミドエチルヒドロキシエチルメチルカルボン酸塩等が挙げられる。
【００１１】
ベタイン系両性界面活性剤としては、アルキルジメチルベタイン、アルキルヒドロキシエチルベタイン、アシルアミドプロピルヒドロキシプロピルアンモニアスルホベタイン、アシルアミドプロピルヒドロキシプロピルアンモニアスルホベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルジメチルカルボキシメチルアンモニアベタイン等が挙げられる。
【００１２】
イミダゾリン系両性界面活性剤としては、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルエトキシカルボキシメチルイミダゾリウムベタイン等が挙げられる。
【００１３】
アミンオキサイド系両性界面活性剤としては、アルキルアミンオキサイドが好ましく、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルジエタノールアミンオキサイド、アルキルアミドプロピルアミンオキサイド等が挙げられる。
【００１４】
本発明の殺菌剤組成物は、（Ａ）成分と（Ｂ）成分とを、好ましくは（Ａ）／（Ｂ）＝２０／１〜１／１０、より好ましくは１０／１〜１／１０、更に好ましくは１０／１〜１／５、より更に好ましくは５／１〜１／５、特に好ましくは２／１〜１／２の重量比で含有する。ただし、（Ａ）成分は有効塩素基準での重量を示す。
【００１５】
（Ｃ）成分としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸等の飽和二塩基酸又はその塩や、フマル酸、マレイン酸等の不飽和二塩基酸又はその塩等が挙げられる。（Ｃ）成分は、飽和アルキル基を有する２塩基酸以上の有機酸及びその塩から選ばれる１種以上が好ましく、より好ましくは飽和二塩基酸又はその塩、更に好ましくは炭素数３〜１０の飽和二塩基酸又はその塩であり、特にコハク酸又はその塩が好ましい。（Ｃ）成分は、（Ａ）成分との重量比が（Ａ）／（Ｃ）＝１０／１〜１／５、更に５／１〜１／２、特に５／１〜１／１となるように用いられるのが好ましい。
【００１６】
（Ｄ）成分としては、リン酸、ポリリン酸、ホスホン酸及びこれらの塩から選ばれる１種以上が好ましく、塩は、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩が好ましい。（Ｄ）成分は、（Ａ）成分との重量比が（Ａ）／（Ｄ）＝１０／１〜１／１０、更に１０／１〜１／５、特に５／１〜１／５となるように用いられるのが好ましい。
【００１７】
本発明の殺菌剤組成物は、アルカリ金属の水酸化物及び／又はアルカリ土類金属の水酸化物（Ｅ）〔以下、（Ｅ）成分という〕を含有してもよい。（Ｅ）成分としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等が挙げられ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。
【００１８】
また、本発明の殺菌剤組成物は、無機酸のアルカリ金属塩及び／又は無機酸のアルカリ土類金属塩（Ｆ）〔以下、（Ｆ）成分という〕を含有してもよい。（Ｆ）成分としては硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸カリウム等が挙げられ、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸カリウム、硝酸ナトリウムが好ましい。
【００１９】
本発明の殺菌剤組成物は、上記（Ａ）〜（Ｄ）成分を含有する水溶液からなることが好ましい。この水溶液の有効塩素濃度は１〜５０００ｐｐｍ、更に１０〜１０００ｐｐｍ、より更に５０〜５００ｐｐｍ、特に５０〜２００ｐｐｍが好ましい。また、水溶液のｐＨ（２０℃）は、好ましくは３〜８、より好ましくは５〜７、特に好ましくは６以上７未満である。水溶液のｐＨの調整は上記（Ｃ）成分や無機酸により行うことができる。また、本発明の殺菌剤組成物となる水溶液中の各成分の量は、（Ａ）成分が５ｐｐｍ〜１２重量％、（Ｂ）成分が０．５ｐｐｍ〜３５重量％、（Ｃ）成分が０．５ｐｐｍ〜６０重量％、（Ｄ）成分が０．５ｐｐｍ〜６０重量％が好ましく、（Ｅ）成分を配合する場合は、０．５ｐｐｍ〜１０重量％が好ましく、（Ｆ）成分を配合する場合は、０．５ｐｐｍ〜３５重量％が好ましい。使用にあたっては、この水溶液を更に希釈した水溶液が用いられるが、この希釈水溶液は、（Ａ）成分を１〜５０００ｐｐｍ、更に１０〜１０００ｐｐｍ、特に５０〜５００ｐｐｍ、（Ｂ）成分を１〜５００００ｐｐｍ、更に５〜１００００ｐｐｍ、特に１０〜５０００ｐｐｍ、（Ｃ）成分を１〜１００００ｐｐｍ、更に１０〜５０００ｐｐｍ、特に５０〜２０００ｐｐｍ、（Ｄ）成分を１〜５００００ｐｐｍ、更に５〜１００００ｐｐｍ、特に１０〜５０００ｐｐｍ含有することが好ましい。なお、本発明の殺菌剤組成物の対象となる微生物とは、一般細菌、糸状菌、ウイルス、カビ胞子、細菌芽胞等を意味する。
【００２０】
本発明の殺菌剤組成物は、殺菌スペクトルが広く、細菌（カビ）のみならず、ウイルスや芽胞に対する効果も高く、更に金属基材の損傷性が低いため、幅広い分野での殺菌に有用である。例えば、病院、養護施設、食品加工工場、クリーニング施設、厨房等の壁、床、窓等あるいはそれらで用いられる器具、備品、及び製品用（例えば飲料液用）容器等の殺菌に用いられる。
【００２１】
【発明の効果】
本発明によれば、簡易な処理により高い殺菌効果が得られ、且つ被処理物や処理用装置の損傷を十分に抑制でき、安全性、作業性に優れた殺菌剤組成物が得られる。
【００２２】
【実施例】
実施例１〜９及び比較例１〜７
表１に示す成分からなる組成物を用いて、以下の試験を行った。結果を表１に示す。なお、表１中の有効塩素濃度は、ＪＩＳＫ−０１０１“ヨウ素法”により測定したものである。
【００２３】
なお、各組成物は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液（有効塩素濃度６００００ｐｐｍ）と（Ｂ）成分及び／又は（Ｄ）成分を所定量混合し得られたものを最終配合濃度の２倍までイオン交換水で希釈したものと（Ｃ）成分を最終配合濃度の２倍までイオン交換水で希釈したものを等量混合して得たものである。
【００２４】
これらの組成物を表１の有効塩素濃度となるように希釈し、水酸化ナトリウム又は塩酸により所定のｐＨに調整した試験水溶液を用いて、以下の方法で殺菌力及び腐食性の試験を行った。結果を表１に示す。
【００２５】
（１）殺菌力
（１−１）殺芽胞試験
芽胞形成菌である枯草菌（ＢａｃｉｌｌｕｓｓｕｂｔｉｌｉｓＡＴＣＣ６６３３）とセレウス菌（ＢａｃｉｌｌｕｓｃｅｒｅｕｓＩＦＯ１３４９４）を、それぞれＳＣＤ寒天培地（日本製薬（株）製）に前培養した菌を一白金耳かきとり、１ｍｌの滅菌水に懸濁し、６５℃、３０分間の熱処理後、２回遠心分離洗浄を行ったものを試験に用いた（菌濃度は何れも１０^５ｃｅｌｌ／ｍｌ）。
【００２６】
この試験用芽胞菌液を０．１ｍｌとり、表１の成分からなる組成物を更に滅菌したイオン交換水で稀釈した水溶液（温度２５℃）１０ｍｌに接種し、室温にて３分間作用させた。１０秒以内に菌接触液５０μｌを採取し、後培養用ＳＣＤＬＰ培地（チオ硫酸ナトリウム３．３％含有）０．２ｍｌの入ったミクロシャーレ（ＣＯＲＮＩＮＧ社製、９６−ＣｅｌｌＷｅｌｌｓ）へ接種した。３０℃で４８時間培養し、菌の発育を肉眼で観察し、ミクロシャーレ上で菌が生育しているかどうかを観察し、菌の生育がない（つまり１００％殺菌できる）最小の希釈倍率（最小殺菌有効塩素濃度）を求めた。なお、有効塩素濃度は、ＪＩＳＫ−０１０１“ヨウ素法”により測定したものである。
【００２７】
（１−２）殺カビ試験
被験菌としてカビ（真菌、ＡｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓｎｉｇｅｒＩＦＯ６３４１）を、ＰＤＡ培地を用い、２５℃で７日間培養した。得られた菌体をガラス玉法を用い、均一にした後、滅菌ガーゼで異物を除去し、菌液を得た（菌濃度約１０^５ｃｅｌｌ／ｍｌ）。この菌液を０．１ｍｌとり、表１の成分からなる組成物を更に滅菌したイオン交換水で希釈した水溶液（温度２５℃）１０ｍｌに接種し、室温で１０秒間作用させた後、０．１ｍｌを採取し、後培養用ＰＤＡ培地（チオ硫酸ナトリウム３．３％含有）へ接種した。２５℃で７時間培養し、菌の発育を肉眼で観察し、上記同様に評価した。
【００２８】
（２）腐食性
ＳＵＳ３０４Ｊ字型テストピース（神鋼商事株式会社製ＴＰＲＷＳＵＳ３０４、幅約１５ｍｍ、長さ約５２ｍｍ、厚さ約３ｍｍ）を、食器用洗剤、更にエタノールにて洗浄後、乾燥させ重量を精秤する。この断面Ｊ字型のテストピースを図１のように、表１の試験水溶液（有効塩素濃度２０００ｐｐｍ）５０ｇ中に浸漬し、４０℃で静置する。このとき、テストピースの試験水溶液の接触面積は約１８７０ｍｍ^２となる。試験水溶液は毎日（２４時間毎）交換し、１５日後のテストピース重量を精秤し、次式により重量損失を算出した。
【００２９】
【数１】

【００３０】
【表１】

【００３１】
（１）：（）内は有効塩素濃度を示す。
（２）：コータミンＤ１０Ｐ（花王（株）製、有効分７５％）を用いて有効分濃度が表１の数値となるようにした。
（３）：アンヒトール２４Ｂ（花王（株）製、有効分２６％）を用いて有効分濃度が表１の数値となるようにした。
（４）：ＭＣＡ−７５０（阪本薬品工業（株）製、有効分１００％）を用いて有効分濃度が表１の数値となるようにした。
（５）：ＬＷＡ−１５７０（三菱化学フーズ（株）製、有効分４０％）を用いて有効分濃度が表１の数値となるようにした。
（６）：マイドール１２（花王（株）製、有効分４０％）を用いて有効分濃度が表１の数値となるようにした。
（７）：エマルゲン１０９（花王（株）製、有効分１００％）を用いて有効分濃度が表１の数値となるようにした。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例における腐食性の評価方法を示す概略図である。
【符号の説明】
１：Ｊ字型テストピース
２：試験水溶液[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fungicide composition.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Conventionally, chlorine-based disinfectants such as sodium hypochlorite, calcium hypochlorite, and sodium dichloroisocyanurate have been widely used as disinfectants in a wide range of environments. Among them, hypochlorite such as sodium hypochlorite is widely used in terms of price and effect, but for sterilization and sterilization of microorganisms required in various fields such as medical and food industries, Furthermore, many proposals have been made to improve its effectiveness. For example, Japanese Patent Laid-Open No. 55-14094 discloses a dihydrogen phosphate monohydrogen phosphate that maintains pH at a predetermined value by cooperating with hypochlorite, a nonionic surfactant, and a dialkali monohydrogen phosphate. A sterilizing liquid composition containing pH 7-8 is disclosed. Japanese Patent Laid-Open No. 9-31494 discloses an effective chlorine concentration of 0.02 to 0.2 wt% prepared by mixing a compounding agent containing a metal sequestering agent with a cleaning liquid mainly composed of sodium hypochlorite. It is disclosed that a medical device such as an artificial dialysis machine is washed with a washing solution of 2%.
[0003]
However, with conventional sterilizing detergents and sterilizing cleaning methods using hypochlorite, it is difficult to suppress damage to the object to be processed (sterilization object) and processing equipment while maintaining a sufficient sterilizing effect. Met. The system disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 55-14094 is said to be non-corrosive and not damaging, but is still insufficient in terms of achieving both a bactericidal effect and a corrosion inhibiting effect. In addition, the cleaning liquid disclosed in JP-A-9-31494 is said to have a metal corrosion resistance reduced by blending an alkali hydroxide and adjusting the pH to 12.5 to 14.0, so that the apparatus to be cleaned is not adversely affected. However, such a strong alkaline region cleaning solution is severely restricted.
[0004]
An object of this invention is to provide the bactericidal composition which can obtain the high bactericidal effect by simple process, and can fully suppress the damage of a to-be-processed object and the apparatus for a process.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to one or more (A) selected from hypochlorous acid and alkali metal hypochlorite (hereinafter referred to as component (A)), a polyhydric alcohol derivative surfactant, a cationic surfactant. And one or more selected from amphoteric surfactants (B) [hereinafter referred to as component (B)], one or more selected from organic acids and salts thereof (C) [hereinafter referred to as component (C)], The present invention relates to a bactericide composition containing a rust inhibitor (D) [hereinafter referred to as component (D)].
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Among the components (A), examples of the alkali metal hypochlorite include sodium hypochlorite, potassium hypochlorite, lithium hypochlorite and the like, and sodium hypochlorite is preferable.
[0007]
Among the components (B), as the polyhydric alcohol derivative-type surfactant, glycerin fatty acid ester, polyglycerin fatty acid ester, propylene glycol fatty acid ester, polypropylene glycol fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, alkyl polyglycoside, etc. Is mentioned. The carbon number of the fatty acid moiety of the fatty acid ester type or the carbon number of the alkyl group in the alkyl polyglycoside is preferably 6-24, more preferably 6-18. Among these, from the viewpoint of facilitating formulation, polyglycerin (preferably having a condensation degree of 2 to 50) fatty acid (preferably having 6 to 24 carbon atoms) ester and alkyl (preferably having 6 to 24 carbon atoms) polyglycoside are preferable. .
[0008]
Among the components (B), as the cationic surfactant, a primary amine salt-based cationic surfactant, a secondary amine salt-based cationic surfactant, and a tertiary amine salt-based cationic surfactant are used. And quaternary amine salt cationic surfactants. Of these, quaternary amine salt cationic surfactants are particularly preferred. As a quaternary amine salt-based cationic surfactant, that is, a quaternary ammonium salt, at least one of the four substituents is an alkyl or alkenyl group having a total carbon number of 8 to 28, and the remainder is a benzyl group and a carbon number. The compound which is group chosen from a 1-5 alkyl group and a C1-C5 hydroxyalkyl group is mentioned. An alkyl or alkenyl group having a total carbon number of 8 to 28 may be substituted with an alkoxyl group, an alkenyloxy group, an alkanoylamino group, an alkenoylamino group, an alkanoyloxy group or an alkenoyloxy group within this carbon number range. Good.
[0009]
Among the components (B), examples of the amphoteric surfactant include amino acid-based, betaine-based, imidazoline-based, and amine oxide-based amphoteric surfactants.
[0010]
Examples of amino acid-based amphoteric surfactants include acyl amino acid salts, acyl sarcosine salts, acyloylmethylaminopropionates, alkylaminopropionates, acylamidoethylhydroxyethylmethylcarboxylates, and the like.
[0011]
Examples of the betaine amphoteric surfactants include alkyl dimethyl betaine, alkyl hydroxyethyl betaine, acylamidopropyl hydroxypropyl ammonia sulfobetaine, acylamidopropyl hydroxypropyl ammonia sulfobetaine, ricinoleic acid amidopropyl dimethylcarboxymethyl ammonia betaine, and the like.
[0012]
Examples of the imidazoline-based amphoteric surfactant include alkylcarboxymethylhydroxyethyl imidazolinium betaine and alkylethoxycarboxymethyl imidazolium betaine.
[0013]
The amine oxide amphoteric surfactant is preferably an alkylamine oxide, and examples thereof include alkyldimethylamine oxide, alkyldiethanolamine oxide, and alkylamidopropylamine oxide.
[0014]
The disinfectant composition of the present invention comprises (A) component and (B) component, preferably (A) / (B) = 20/1 to 1/10, more preferably 10/1 to 1/10, More preferably, it is contained in a weight ratio of 10/1 to 1/5, still more preferably 5/1 to 1/5, and particularly preferably 2/1 to 1/2. However, (A) component shows the weight on an effective chlorine basis.
[0015]
Examples of the component (C) include saturated dibasic acids such as malonic acid, succinic acid, glutaric acid, adipic acid and sebacic acid or salts thereof, and unsaturated dibasic acids such as fumaric acid and maleic acid or salts thereof. It is done. Component (C) is preferably at least one selected from organic acids having a saturated alkyl group and having two or more basic acids and salts thereof, more preferably saturated dibasic acids or salts thereof, and still more preferably having 3 to 10 carbon atoms. A saturated dibasic acid or a salt thereof, and succinic acid or a salt thereof is particularly preferable. The weight ratio of the component (C) to the component (A) is (A) / (C) = 10/1 to 1/5, further 5/1 to 1/2, particularly 5/1 to 1/1. Are preferably used.
[0016]
(D) As a component, 1 or more types chosen from phosphoric acid, polyphosphoric acid, phosphonic acid, and these salts are preferable, and, as for a salt, alkali metal salts, such as sodium and potassium, are preferable. The weight ratio of the component (D) to the component (A) is (A) / (D) = 10/1 to 1/10, further 10/1 to 1/5, particularly 5/1 to 1/5. Are preferably used.
[0017]
The disinfectant composition of the present invention may contain an alkali metal hydroxide and / or an alkaline earth metal hydroxide (E) [hereinafter referred to as component (E)]. (E) As a component, sodium hydroxide, potassium hydroxide, calcium hydroxide etc. are mentioned, for example, Sodium hydroxide and potassium hydroxide are preferable.
[0018]
Moreover, the fungicidal composition of the present invention may contain an alkali metal salt of an inorganic acid and / or an alkaline earth metal salt of an inorganic acid (F) [hereinafter referred to as component (F)]. Examples of the component (F) include sodium sulfate, sodium nitrate, sodium chloride, sodium carbonate, sodium hydrogen carbonate, magnesium sulfate, magnesium nitrate, magnesium chloride, magnesium carbonate, sodium phosphate, sodium polyphosphate, potassium phosphate, and the like. Sodium sulfate, magnesium sulfate, sodium phosphate, sodium polyphosphate, potassium phosphate and sodium nitrate are preferred.
[0019]
The disinfectant composition of the present invention preferably comprises an aqueous solution containing the above components (A) to (D). The effective chlorine concentration of this aqueous solution is preferably 1 to 5000 ppm, more preferably 10 to 1000 ppm, even more preferably 50 to 500 ppm, and particularly preferably 50 to 200 ppm. Moreover, pH (20 degreeC) of aqueous solution becomes like this. Preferably it is 3-8, More preferably, it is 5-7, Most preferably, it is 6 or more and less than 7. Adjustment of pH of aqueous solution can be performed with the said (C) component and inorganic acid. Moreover, the amount of each component in the aqueous solution used as the bactericide composition of the present invention is 5 ppm to 12% by weight for component (A), 0.5 ppm to 35% by weight for component (B), and 0 for component (C). 0.5 ppm to 60 wt%, (D) component is preferably 0.5 ppm to 60 wt%, and when (E) component is blended, 0.5 ppm to 10 wt% is preferred, and (F) component is blended Is preferably 0.5 ppm to 35 wt%. In use, an aqueous solution obtained by further diluting this aqueous solution is used. This diluted aqueous solution has a component (A) of 1 to 5000 ppm, further 10 to 1000 ppm, particularly 50 to 500 ppm, and component (B) 1 to 50000 ppm. 5 to 10000 ppm, especially 10 to 5000 ppm, (C) component 1 to 10,000 ppm, further 10 to 5000 ppm, particularly 50 to 2000 ppm, (D) component 1 to 50000 ppm, further 5 to 10000 ppm, especially 10 to 5000 ppm preferable. In addition, the microorganisms targeted by the fungicide composition of the present invention mean general bacteria, filamentous fungi, viruses, mold spores, bacterial spores and the like.
[0020]
The bactericidal composition of the present invention has a wide bactericidal spectrum, has a high effect on not only bacteria (fungi), but also viruses and spores, and further has low damage to metal substrates, so it is useful for sterilization in a wide range of fields. . For example, it is used for the sterilization of hospitals, nursing homes, food processing factories, cleaning facilities, kitchen walls, floors, windows, etc., or equipment, fixtures, and product (for example, beverage) containers used therein.
[0021]
【The invention's effect】
According to the present invention, a high bactericidal effect can be obtained by a simple treatment, and damage to an object to be treated and a processing apparatus can be sufficiently suppressed, and a bactericidal composition excellent in safety and workability can be obtained.
[0022]
【Example】
Examples 1-9 and Comparative Examples 1-7
The following tests were carried out using compositions comprising the components shown in Table 1. The results are shown in Table 1. In addition, the effective chlorine concentration in Table 1 is measured by JIS K-0101 “iodine method”.
[0023]
Each composition is ion-exchanged up to twice the final blending concentration obtained by mixing a predetermined amount of sodium hypochlorite aqueous solution (effective chlorine concentration 60000 ppm) and component (B) and / or component (D). It was obtained by mixing equal amounts of water diluted with component (C) diluted with ion-exchanged water up to twice the final blending concentration.
[0024]
These compositions were diluted to the effective chlorine concentration shown in Table 1 and tested for bactericidal and corrosive properties by the following methods using test aqueous solutions adjusted to a predetermined pH with sodium hydroxide or hydrochloric acid. . The results are shown in Table 1.
[0025]
(1) Bactericidal power (1-1) Spore killing test Bacillus subtilis ATCC6633 and Bacillus cereus IFO13494, which are spore-forming bacteria, are pre-cultured in SCD agar medium (manufactured by Nippon Pharmaceutical Co., Ltd.), respectively. the bacteria taken up one platinum ear, suspended in sterile water 1 ml, 65 ° C., after heat treatment for 30 minutes, centrifuged twice washed using the test having been subjected to the (cell concentration both 10 ⁵ cell / ml ).
[0026]
0.1 ml of this test spore bacteria solution was taken and inoculated into 10 ml of an aqueous solution (temperature 25 ° C.) diluted with sterilized ion-exchanged water and further allowed to act at room temperature for 3 minutes. Within 10 seconds, 50 μl of the bacterial contact solution was collected and inoculated into a micro Petri dish (CORNING, 96-Cell Wells) containing 0.2 ml of SCDLP medium for post-culture (containing 3.3% sodium thiosulfate). Incubate at 30 ° C for 48 hours, observe the growth of bacteria with the naked eye, observe whether the bacteria are growing on a micro petri dish, and do not grow (that is, 100% can be sterilized). Bactericidal effective chlorine concentration) was determined. The effective chlorine concentration is measured by JIS K-0101 “iodine method”.
[0027]
(1-2) Fungicidal test Mold (fungi, Aspergillus niger IFO6341) was cultured as a test bacterium for 7 days at 25 ° C. using PDA medium. The obtained bacterial cells were homogenized using a glass ball method, and then foreign substances were removed with sterilized gauze to obtain a bacterial solution (bacterial concentration of about 10 ⁵ cells / ml). Take 0.1 ml of this bacterial solution, inoculate 10 ml of an aqueous solution (temperature 25 ° C.) diluted with sterilized ion-exchanged water with the composition of Table 1 and let it act at room temperature for 10 seconds. Was collected and inoculated into a PDA medium for post-culture (containing 3.3% sodium thiosulfate). After culturing at 25 ° C. for 7 hours, the growth of the bacteria was observed with the naked eye and evaluated in the same manner as described above.
[0028]
(2) Corrosive SUS304J-shaped test piece (TPRW SUS304 manufactured by Shinko Shoji Co., Ltd., width of about 15 mm, length of about 52 mm, thickness of about 3 mm) is washed with dishwashing detergent and ethanol, and then dried and weighed. Weigh accurately. As shown in FIG. 1, the test piece having a J-shaped cross section is immersed in 50 g of a test aqueous solution (effective chlorine concentration 2000 ppm) shown in Table 1 and allowed to stand at 40 ° C. At this time, the contact area of the test aqueous solution of the test piece is about 1870 mm ² . The test aqueous solution was changed every day (every 24 hours), the weight of the test piece after 15 days was precisely weighed, and the weight loss was calculated by the following formula.
[0029]
[Expression 1]

[0030]
[Table 1]

[0031]
(1): The value in () indicates the effective chlorine concentration.
(2): Coatamine D10P (manufactured by Kao Co., Ltd., effective content 75%) was used so that the effective concentration was the value shown in Table 1.
(3): The effective concentration was adjusted to the numerical values shown in Table 1 using Amhitor 24B (manufactured by Kao Corporation, 26% effective component).
(4): MCA-750 (manufactured by Sakamoto Yakuhin Kogyo Co., Ltd., effective amount 100%) was used so that the effective component concentration would be the value shown in Table 1.
(5): LWA-1570 (manufactured by Mitsubishi Chemical Foods, Inc., effective content 40%) was used so that the effective content concentration would be the value shown in Table 1.
(6): Mydol 12 (manufactured by Kao Corporation, effective content 40%) was used so that the effective concentration was the value shown in Table 1.
(7): Emulgen 109 (manufactured by Kao Corporation, effective amount 100%) was used so that the effective concentration was the value shown in Table 1.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a corrosive evaluation method in an example.
[Explanation of symbols]
1: J-shaped test piece 2: Test aqueous solution

Claims

One or more selected from hypochlorous acid and alkali metal hypochlorite (A) and one or more selected from polyhydric alcohol derivative surfactants, cationic surfactants and amphoteric surfactants (B ), At least one selected from organic acids and salts thereof (C), and phosphoric acid or a salt thereof (D) as a rust preventive agent.

Effective chlorine concentration is 1～5000Pp m claim 1 disinfectant composition.

The fungicidal composition according to claim 1 or 2, wherein the pH (20 ° C) is 3 to 8 .

(B) is glycerin fatty acid ester, polyglycerin fatty acid ester, propylene glycol fatty acid ester, polypropylene glycol fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, alkyl polyglycoside, primary amine salt cationic surfactant, Secondary amine salt type cationic surfactant, tertiary amine salt type cationic surfactant, quaternary amine salt type cationic surfactant, amine oxide type amphoteric surfactant, amino acid type amphoteric surfactant, The fungicidal composition according to any one of claims 1 to 3, which is at least one selected from betaine amphoteric surfactants and imidazoline amphoteric surfactants .

The fungicide composition according to any one of claims 1 to 4, wherein (C) is at least one selected from organic acids having two or more basic acids having a saturated alkyl group and salts thereof.

The fungicidal composition according to any one of claims 1 to 3, further comprising an alkali metal salt of an inorganic acid and / or an alkaline earth metal salt (F) of an inorganic acid.