JP3606436B2 - Shield connector - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジングに対して別体に設けたサイドプレートにアースプレートを固定し、サイドプレートをハウジングに係合させると、アースプレートがハウジングに収容されたシールドターミナルに接続される構成のシールドコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
二つのシールド電線の端末間を接続する際には、従来よりシールドコネクタが用いられている。
シールドコネクタの特性インピーダンスは、インナーハウジングの材料の誘電率と、インナーターミナルの外形寸法と、上記インナーハウジングの外形寸法との比によって決定されている。また、シールドコネクタの特性インピーダンスは、信号の電送ロス防止やノイズ発生防止等をするために、接続しあうシールド電線の特性インピーダンスに合わせられている。
【0003】
図25はシールド電線の端末部分を示している。シールド電線1は、中心導体2と絶縁体3と編組線4と外皮5とで構成されている。シールド電線1の特性インピーダンスは、絶縁体3の材料の誘電率と、中心導体2の径寸法DW1と、絶縁体3の外径寸法DW2との比により決定されている。
【0004】
従って、シールド電線1の特性インピーダンスが決まれば、上記インナーターミナルの外形寸法と、上記インナーハウジングの誘電率とにより、上記インナーハウジングの外形寸法が自ずと決まってくることになる。
【0005】
図26はシールドコネクタを構成するシールドターミナルアッシーの断面図を示している。シールドターミナルアッシー6は、シールド電線1の中心導体2に圧着されるインナーターミナル7と、編組線4に圧着されるシールドターミナル8と、シールドターミナル8内に装着されインナーターミナル7を保持するインナーハウジング9とを備えて構成されている。
【0006】
インナーハウジング9の外形寸法DM2は、シールド電線1の特性インピーダンスと、インナーハウジング9の材料の誘電率と、インナーターミナル7の外形寸法DM1とにより決定されている。
【0007】
図27は上記シールドターミナルアッシー6が接続されることになる接続相手としてのシールドターミナルアッシーの断面図を示している。シールドターミナルアッシー10は、シールド電線1′の中心導体2′に圧着されるインナーターミナル11と、編組線4′に圧着されるシールドターミナル12と、シールドターミナル12内に装着されインナーターミナル11を保持するインナーハウジング13とを備えて構成されている。
【0008】
インナーハウジング13の外形寸法DF2は、インナーハウジング9(図26参照)の外形寸法DM2(図26参照)と同様、シールド電線1′の特性インピーダンスと、インナーハウジング13の材料の誘電率と、インナーターミナル11の外形寸法DF1とにより決定されている。
【0009】
ところで、近年、自動車等の車両においてその構成部材の小型化が要求されている。シールドコネクタに関しても、当然の如く、小型化が要望されている。
【0010】
図28において、インナーターミナル7やインナーターミナル11を小型化すると、その大きさの差は殆どなくなり、インナーハウジング9とインナーハウジング13の材質を同じにして、シールドターミナルアッシー6及びシールドターミナルアッシー10を製造すれば、インナーハウジング9及びインナーハウジング13のそれぞれの外形寸法が特性インピーダンスの関係からほぼ同じになってしまうことになる。
【0011】
これにより、シールドターミナル8とシールドターミナル12との接続部分においては、シールドターミナル8がシールドターミナル12よりも一回り大きく形成されるようになる(範囲D参照)。
【0012】
図29において、シールドコネクタ14は、アウターハウジング15内にシールドターミナルアッシー6を装着して構成されている。アウターハウジング15には、シールドターミナル8に接触するとともに、アウターハウジング15のパネルロック16を介して取り付け相手先の金属ブラケット(不図示)に接続されるアースプレート17が設けられている。
【0013】
そのアースプレート17には、可撓性を有しアウターハウジング15内に突出する接触片18が形成されている。接触片18は、シールドターミナル8の外形寸法が小さくなった部分に接触するようになっている(撓み量の目安として接触片18の先端とアースプレート17の外面との差をH1とする)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術にあっては、シールドコネクタを組み立てる際に次のような問題点が生じていた。
【0015】
図30において、アウターハウジング15内にシールドターミナルアッシー6を装着し始めると、先ず、シールドターミナル12(図28参照)よりも一回大きく形成されたシールドターミナル8の接続部分(図28の範囲D参照)によって、接触片18が外方へ大きく撓まされることになり(撓み量の目安として接触片18の先端とアースプレート17の外面との差をH2とする(H1<H2))、接触片18の上記外形寸法が小さくなった部分(シールドターミナル8の)に対する接触荷重が小さくなってしまう可能性があった。
【0016】
また、仮に接触片18をこじるようにしてシールドターミナルアッシー6の装着がなされた場合には、上記の可能性が一層高まってしまう恐れがあった。
【0017】
一方、シールドコネクタを組み立てる際において、上述以外に、次のような問題点も生じていた。
【0018】
シールドターミナルアッシー6は、シールドターミナル8に形成された係止片19によって、アウターハウジング15からの抜けが防止されている。しかし、一箇所のみの係止であるため、十分な係止状態が得られているとは言い難く、抜け方向に外力が加わると、シールドターミナルアッシー6とアウターハウジング15との間の僅かなガタにより、シールドターミナルアッシー6が係止片19の先端を基点として若干傾いてしまう恐れがあった。
【0019】
他方、シールドコネクタを組み立てる際において、上述以外に、更に次のような問題点も生じていた。
【0020】
即ち、アウターハウジング15内にアースプレート17が圧入、装着されていることから、組み立て時に、アースプレート17が正規の位置に圧入されているがどうかを確認することが困難であった。
【0021】
また、組み立て時に、シールドターミナルアッシー6がアウターハウジング15内に完全に装着されているかどうか、言い換えれば途中挿入状態であるか否かを確認することも困難であった(上記抜け方向に外力を加えて確認することは好ましくない)。
【0022】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、アースプレートとシールドターミナルとの接触荷重が良好に維持されるシールドコネクタを提供することを課題とする。
また、アウターハウジング内におけるシールドターミナル(又はシールドターミナルアッシー)の係止状態の向上を図るとともに、アースプレートやシールドターミナル(又はシールドターミナルアッシー)の状態確認も容易となるシールドコネクタをあわせて提供する。
さらには、組み立て易いシールドコネクタにすることも当然である。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のシールドコネクタは、シールド電線の編組線に接続されるシールドターミナルと、該シールドターミナルを内部に収容するハウジングと、可撓性のある接触片を有するアースプレートと、該アースプレートを固定した状態で前記ハウジングに係合するサイドスペーサと、を備えたシールドコネクタであって、前記サイドスペーサを前記シールドターミナルの収容方向に対して略直交する方向から前記ハウジングへ係合させ、前記ハウジングに収容した前記シールドターミナルに前記接触片を電気的に接続させる構成とし、取り付け相手先の金属ブラケットをロックするパネルロックの一部を前記サイドスペーサで構成したことを特徴としている。
【0024】
請求項2記載の本発明のシールドコネクタは、請求項1に記載のシールドコネクタにおいて、前記ハウジングは、前記サイドスペーサを仮係止するための仮係止部と、前記サイドスペーサを前記ハウジングに対して完全に係合した状態に係止するための本係止部とを有し、前記サイドスペーサには、該サイドスペーサの前記ハウジングに対する係合位置に応じて前記仮係止部又は前記本係止部に係止される被係止部を形成したことを特徴としている。
【0025】
請求項3記載の本発明のシールドコネクタは、請求項1又は請求項2に記載のシールドコネクタにおいて、前記サイドスペーサは、前記略直交する方向に延在する溝を有し、前記シールドターミナルには、前記溝に収容される突起を形成したことを特徴としている。
【0026】
請求項4記載の本発明のシールドコネクタは、請求項3に記載のシールドコネクタにおいて、前記ハウジングは、前記シールドターミナルを係止するランスを一体に有し、該ランスを前記ハウジングにおける、前記突起が対向する壁とは逆側となる壁に形成したことを特徴としている。
【0027】
請求項5記載の本発明のシールドコネクタは、請求項1ないし請求項4いずれか記載のシールドコネクタにおいて、前記サイドスペーサに、前記アースプレートが完全に固定された際にのみ前記アースプレートを介して視認される状態確認部を形成したことを特徴としている。
【0028】
請求項6記載の本発明のシールドコネクタは、請求項5に記載のシールドコネクタにおいて、前記状態確認部を、前記アースプレートに形成した孔に係合する略爪状の突起としたことを特徴としている。
【0030】
請求項1に記載された本発明によれば、サイドスペーサをシールドターミナルの収容方向に対して略直交する方向からハウジングへ係合させると、ハウジングに収容したシールドターミナルに、サイドスペーサに固定されたアースプレートの接触片が電気的に接続される。このような構成により、アースプレートの接触片は、シールドターミナルの外径寸法の変化に影響されることはない。また、従来のような接触片の過大変位がなくなる。さらに、サイドスペーサがハウジングに完全に係合しない限り、金属ブラケットをロックすることができない。
【0031】
請求項2に記載された本発明によれば、サイドスペーサをハウジングへ係合させる作業が容易となる。また、ハウジングに対してサイドスペーサを仮係止させた状態でシールドターミナルの挿入を行うことが可能になる。
【0032】
請求項3に記載された本発明によれば、サイドスペーサをハウジングへ係合させると、シールドターミナルの突起がサイドスペーサの溝に収容されて、シールドターミナルの収容方向及び抜け方向の移動が規制される。
また、途中挿入状態であるか否かを確認することも可能である。即ち、サイドスペーサの溝にシールドターミナルの突起が収容された時においてのみ、完全挿入がなされたことにすれば、途中挿入状態の確認が容易となる。
【0033】
請求項4に記載された本発明によれば、抜け方向の外力が加わったとしても、ハウジングのランス及びシールドターミナルと、シールドターミナルの突起及びサイドスペーサの溝とにより、シールドターミナルがハウジング内で傾いてしまうことはない。シールドターミナルを挟んだ両側で抜け方向の移動が規制されることから、シールドターミナルの抜け方向に対する移動規制が安定する。
【0034】
請求項5に記載された本発明によれば、アースプレートがサイドスペーサの正規の位置に固定されているかどうかを確認する際には、状態確認部を視認すればよいことになる。
【0035】
請求項6に記載された本発明によれば、状態確認部を視認すればアースプレートがサイドスペーサに係止されているか否かが分かる。アースプレートが係止されていれば、サイドスペーサの正規の位置に固定されていることになる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図1は本発明のシールドコネクタの一実施の形態を示す断面図である。
【0038】
図1において、引用符号21はシールド電線1の端末部分に設けられる雄形のシールドコネクタを示している。
【0039】
シールドコネクタ21は、アウターハウジングアッシー22とシールドターミナルアッシー23とを備えて構成されている。アウターハウジングアッシー22は、アウターハウジング24(特許請求の範囲に記載したハウジングに相当)とサイドスペーサアッシー25とで構成されており、サイドスペーサアッシー25は、サイドスペーサ26とアースプレート27とを備えている。
【0040】
また、シールドコネクタ21は、サイドスペーサアッシー25を、シールドターミナルアッシー23のアウターハウジング24に対する収容方向に略直交する方向からアウターハウジング24に係合させて、アースプレート27をシールドターミナルアッシー23に電気的に接続させるような構成で形成されている。
【0041】
以下、上記各構成部材について詳細に説明する。尚、説明は組み立て工程の順序(一例である)に沿って行うことにする。
【0042】
図2はアースプレートとサイドスペーサの側面図、図3はサイドスペーサアッシーの側面図を示している。
【0043】
図2において、上記サイドスペーサ26は、合成樹脂材料により正面視略コ字状に形成されており、基壁31(図19参照)と左側壁32と右側壁33とを備えて構成されている。左右の方向は、シールドコネクタ21(図1参照)を正面から見た場合を基準としている(上下の方向も同じとする。前後方向はシールドコネクタ21(図1参照)の正面が前、背面が後とする)。
【0044】
基壁31(図19参照)は、前後方向に若干長くなる矩形状に形成されており、型抜き孔31a〜31c(図19参照)を有している。型抜き孔31a〜31c(図19参照)は、左側壁32及び右側壁33に近接する位置に形成されている。
【0045】
左側壁32は、右側壁33よりも上下方向の高さが低く形成されており、保持部34とガイド部35(図1参照)とを備えている。左側壁32は、基壁31(図19参照)の左側に連成されている。
【0046】
保持部34は、アースプレート27を保持する断面視略L字状の前方保持部36(図1参照)及び後方保持部37(図1参照)と、これらの中間に位置する略棒状の中間保持部38とで構成されている。
【0047】
ガイド部35は、図1に示される如く、保持部34に対して若干の間隙を有するとともに、前後方向に延在する壁状に形成されている。また、ガイド部35は、アウターハウジング24に案内される部分となっている。
【0048】
ガイド部35の前端39は、保持部34に対向するように形成されている。前端39の近傍には、内方へ突出する突条40が形成されており、前端39と突条40と後方保持部37とで内方から外方へ凹む溝41が形成されている。
【0049】
溝41は、上下方向に延在しており、その深さは後述する突起105(図1又は図14参照)を収容できるだけの深さを少なくとも有している。
【0050】
ガイド部35の後端42には、図2に示される如く、略爪状の係止突起43が形成されている。係止突起43は後方に突出しており、テーパ43aが形成されている。係止突起43は特許請求の範囲に記載した被係止部に相当する。
【0051】
右側壁33は、外壁部44と、その外壁部44の前端に形成される前壁部45と、外壁部44の後端に形成される後壁部46と、前壁部45及び後壁部46の間に配設されるプレート固定部47とで構成されている。前壁部45及び後壁部46は、左側壁32よりも上下方向の高さが高く形成されている。右側壁33は、基壁31(図19参照)の右側に連成されている。
【0052】
前壁部45は、外壁部44の前端から内方に向けて突出するように連成されている。後壁部46は、間隙を開けて外壁部44の後端に対向配置されている。
【0053】
また、右側壁33には、外壁部44と前壁部45とに跨って係止突起部48が一体に形成されている。係止突起部48は、上下方向に延在しており、上側の端部近傍には、前方に突出する略爪状の被係止部49が形成されている。被係止部49には、テーパ49aが形成されている。
【0054】
後壁部46には、アースプレート27を保持する保持部50と、後述する金属ブラケット135(図24参照)に対する係止突起51とが形成されている。係止突起51は、後方から前方に向けて次第に高さが高くなるテーパ51aを有する幅広の突起であって、後壁部46の中間に配置形成されている。
【0055】
プレート固定部47は、上下方向に延在する略棒状に形成されている。また、間隙を開けて外壁部44の中間に対向配置されている。プレート固定部47の先端近傍には、略爪状の突起52が形成されている。突起52には、テーパ52aが形成されている。
【0056】
突起52は、特許請求の範囲に記載した状態確認部である。その状態確認部は、突起52に限られるものではなく、上記アースプレート27がサイドスペーサ26に確実に固定された際に視認できるものであればその形態は問わないものとする。
【0057】
上記アースプレート27は、導電性を有する金属薄板をプレス加工することによって正面視略コ字状に製造されており、基壁55と、左側壁56と右側壁57とを備えて構成されている。
【0058】
基壁55は、上記サイドスペーサ26の基壁31(図19参照)に対向するように形成されており、左側に左側壁56を、右側に右側壁57を連成している。左側壁56及び右側壁57は、折曲加工されている。
【0059】
左側壁56は、その前端及び後端が上記サイドスペーサ26の前方保持部36(図1参照)及び後方保持部37(図1参照)に保持されるように略クランク状に形成されている。左側壁56の中間には、可撓性を有する接触片58が形成されている。接触片58は、上下方向に延在しており、その先端が上方から下方に向けて次第に内方へ突出するように形成されている(図5参照)。
【0060】
右側壁57は、基壁31に連続する連続壁部59と、連続壁部59に連成される右側壁本体60とで構成されている。右側壁本体60には、可撓性を有する接続片61と、矩形状に貫通形成された孔62と、上記サイドスペーサ26の保持部50に保持される被保持部63とが形成されている。
【0061】
接続片61は、前後方向に延在しており、その先端が後方から前方に向けて次第に外方へ突出するように形成されている。
【0062】
孔62には、上記サイドスペーサ26のプレート固定部47に形成された突起52が係合するようになっており、その突起52が孔62に係合すると、上下方向の移動が規制されるようになっている。
【0063】
上記アースプレート27は、上記サイドスペーサ26に対して図2の矢線方向に装着されるようになっている。そして、アースプレート27が確実にサイドスペーサ26に固定されると、図3に示される如く、サイドスペーサアッシー25が形成される。
【0064】
図3において、アースプレート27の孔62からサイドスペーサ26の突起52が視認できるので、アースプレート27はサイドスペーサ26に確実に固定されている。尚、サイドスペーサ26の右側壁33及びアースプレート27の右側壁57によりパネルロック形成部64が形成されることになる。
【0065】
サイドスペーサアッシー25が形成されると、次の工程へ移行する。
【0066】
図4はアウターハウジングとサイドスペーサアッシーの仮係止前の側面図、図5はアウターハウジングとサイドスペーサアッシーの仮係止前の正面図を示している。
【0067】
図4又は図5において、上記アウターハウジング24は、合成樹脂材により略矩形の筒状に形成されており、前部67と中間部68と後部69の連続する三つの部分を有している。
【0068】
アウターハウジング24の前部67は、他の部分よりも膨出しており、接続相手側となる後述のシールドコネクタ140(図24参照)に対する嵌合部となっている。前部67の内部には、上記シールドコネクタ140(図24参照)に対するガイド70、70が形成されている。ガイド70、70は、内方へ突出する突条であり、前部67の内部上面に形成されている。
【0069】
アウターハウジング24の中間部68には、上記シールドターミナルアッシー23(図1参照)に対する収容室71と、サイドスペーサアッシー25に対する係合部72とが形成されている。また、アウターハウジング24の前部67及び中間部68に跨って略L字状のパネルロック形成部73が形成されている。
【0070】
収容室71には、可撓性を有するランス74と、凹部75、76、77とが形成されている。ランス74は、アーム状に形成されており、その先端近傍には、シールドターミナルアッシー23(図1参照)に係合して抜けを防止する係止突起78が形成されている。ランス74は、前後方向に延在しており、係止突起78が収容室71内に突出するように形成されている。係止突起78には、緩やかなテーパ(引用符号は省略する)が形成されている。収容室71は、後部69に跨って形成されている。
【0071】
ランス74の後方には、前後方向に延在する溝状の凹部79(図1参照)が形成されている。凹部79(図1参照)は、シールドターミナルアッシー23(図1参照)の挿入量を規制する際に用いられるようになっている。
【0072】
凹部75、76は、ランス74を挟んだ上下に形成されており、シールドターミナルアッシー23(図1参照)を案内するようになっている。凹部75、76は、前後方向に延在する溝状に形成されている。
【0073】
凹部77は、ランス74を形成した収容室71の右側壁80の逆側に位置する左側壁81に形成されている。凹部77は、後述する突起105(図1又は図14参照)を案内するようになっており、前後方向に延在する溝状に形成されている。凹部77は、サイドスペーサアッシー25の突条40が交差する位置(図1参照)まで形成されている。
【0074】
係合部72には、サイドスペーサアッシー25の係止突起43(図3参照)に対応する仮係止部83と本係止部84とが上記左側壁81側に形成されている。仮係止部83は、本係止部84よりも下方に形成されている。
【0075】
パネルロック形成部73は、外方に突出するように形成されており、上下方向に延在する縦壁85の内部には、サイドスペーサアッシー25の被係止部49に対応する仮係止部86と本係止部87とが形成されている。仮係止部86は、本係止部87よりも下方に形成されている。パネルロック形成部73の前後方向に延在する横壁88は、後述する金属ブラケット135(図24参照)を保持することができるようになっている。
【0076】
仮係止部86は、サイドスペーサアッシー25(又はサイドスペーサ26)を仮係止するための部分であって、本形態においては、略爪状に形成された被係止部49を係止することができる凹み形状に形成されている。
【0077】
また、本係止部87は、サイドスペーサアッシー25(又はサイドスペーサ26)をアウターハウジング24に対して完全に係合した状態に係止するための部分であって、本形態においては、仮係止部86と同様に、略爪状に形成された被係止部49を係止することができる凹み形状に形成されている。本係止部87と仮係止部86は、同一形状になっている。
【0078】
パネルロック形成部73は、サイドスペーサアッシー25のパネルロック形成部64と共にパネルロック部130(図1参照、後述する)を形成するようになっている。そのパネルロック部130(図1参照)には、後述する金属ブラケット135(図24参照)がロックされるようになっている。
【0079】
アウターハウジング24の後部69は、収容室71に連通する挿入口89(図18参照)が開口形成されている。挿入口89(図18参照)には、凹部75、76、77及び凹部79(図1参照)が連続するようになっている。
【0080】
上記サイドスペーサアッシー25は、上記アウターハウジング24に対して図4及び図5の矢線方向に係合するようになっている。サイドスペーサアッシー25をアウターハウジング24に対して仮係止状態になるまで係合させると、図6及び図7に示される如く、アウターハウジングアッシー22が形成される。即ち、サイドスペーサアッシー25をアウターハウジング24に仮係止させアウターハウジングアッシー22を形成する工程が行われる。
【0081】
尚、図4及び図5の矢線方向は、上記シールドターミナルアッシー23(図1参照)の収容室71に対する収容方向に直交している(若干斜め方向からサイドスペーサアッシー25を係合させることも可能であることから、特許請求の範囲には上記直交に対して「略」をつけている)。
【0082】
図6はサイドスペーサアッシーをアウターハウジングに仮係止させて構成したアウターハウジングアッシーの側面図、図7はサイドスペーサアッシーをアウターハウジングに仮係止させて構成したアウターハウジングアッシーの正面図を示している。
【0083】
図6及び図7において、アウターハウジングアッシー22は、サイドスペーサアッシー25がアウターハウジング24に対してシールドターミナルアッシー23(図1参照)の上記収容方向に直交する方向に係合することにより構成されている。その状態は、サイドスペーサアッシー25が仮係止される状態であり、シールドターミナルアッシー23(図1参照)が装着可能な状態になっている(図7参照)。
【0084】
また、サイドスペーサアッシー25の被係止部49がアウターハウジング24の仮係止部86に係止されるとともに、サイドスペーサアッシー25の係止突起43(図4参照)がアウターハウジング24の仮係止部83(図5参照)に係止された状態になっている。
【0085】
この状態において、アースプレート27の接触片58は、シールドターミナルアッシー23(図1参照)の収容室71への挿入の妨げになることはない(図7参照)。また、後述する金属ブラケット135(図24参照)をロックさせようとしても、すぐに外れてしまい完成したシールドコネクタ21(図1又は図24参照)でないことが容易に判断できる。
【0086】
アウターハウジングアッシー22が形成されると、次の工程へ移行する。
【0087】
図8はシールドターミナルとインナーハウジングの断面図、図9はインナーハウジングをシールドターミナルに収容、固定した状態の断面図を示している。
【0088】
図8において、引用符号95はシールドターミナルアッシー23(図1又は図13参照)を構成するシールドターミナルを示している。また、引用符号96は同じくシールドターミナルアッシー23(図1又は図13参照)を構成するインナーハウジングを示している。
【0089】
シールドターミナル95は、導電性を有する金属薄板をプレス加工することにより製造されており、電気接触部97と電線圧着部98とを備えて構成されている。
【0090】
電気接触部97は、段を有する略筒状に形成されており、その段の前部99の外形寸法が後部100の外形寸法よりも大きくなっている(外形寸法は従来例で説明したようにシールド電線1(図1又は図25参照)の特性インピーダンスに基づいて決定されている)。
【0091】
前部99には、後述するシールドコネクタ140(図24参照)のシールドターミナル143(図24参照)が挿入されるようになっている。後部100の外面には、アースプレート27(図24参照)の接触片58(図24参照)が接触するようになっている。
【0092】
また、電気接触部97には、弾性接触片101(図1参照)と、複数の突条102と、突起103〜105(図14参照)と、ランス106と、係止孔107と、凸部108とが形成されている。
【0093】
弾性接触片101(図1参照)は、前部99の中間に位置しており、先端近傍が内方に向けて突出するように形成されている。また、後方から前方に向けて延在しており、前方側が自由端となっている。上記シールドターミナル143(図24参照)が挿入されると弾性的に撓み、適度な接触荷重で上記シールドターミナル143(図24参照)を押圧するようになっている。
【0094】
突条102は、前部99の中間に位置しており、内方に向けて突出形成されている。突条102は、上記シールドターミナル143(図24参照)を圧入状態で挿入させるためのものである。
【0095】
突起103〜105(図14参照)は、挿入の際にアウターハウジング24(図5参照)の凹部75、76、77(図5参照)を摺動する突起であり、凹部77(図5参照)に対応する突起105(図14参照)がシールドターミナルアッシー23(図1参照)の係止に関与するようになっている。
【0096】
ランス106は、後部100の前方に位置しており、先端が内方に向けて突出するように形成されている。また、前方から後方に向けて延在しており、後方側が自由端となっている。ランス106は、インナーハウジング96に対する係止部材となっている。
【0097】
係止孔107は、アウターハウジング24(図5参照)のランス74(図5参照)が係合する矩形状の貫通した孔に形成されている。凸部108は、アウターハウジング24(図5参照)の凹部79(図1又は図18参照)を摺動するように外方へ向けて突出形成されている。また、凸部108は、シールドターミナルアッシー23(図1参照)の挿入量を規制するようになっている。
【0098】
電線圧着部98は、各一対(一方のみ図示)の蓋部109と前側圧着片110と後側圧着片111とで構成されている。また、電気接触部97との境界近傍には段部112が形成されている。
【0099】
一対の蓋部109と前側圧着片110は、シールド電線1の編組線4を圧着するための部分であり、後側圧着片111は、シールド電線1の外皮5を圧着するようになっている(図13参照)。
【0100】
インナーハウジング96は、合成樹脂材料により成形されており、シールドターミナル95の後部100内に挿入、固定されるようになっている。
【0101】
インナーハウジング96には、シールドターミナル95のランス106が係合する溝115と、シールドターミナル95の段部112に当接する当接部116とが形成されている。
【0102】
また、インナーハウジング96の内部には、前後方向に延在する収容室117が形成されている。その収容室117には、係止突起118が形成されている。
【0103】
引用符号119はストッパを示している。また、引用符号120は型抜き孔を示している。
【0104】
インナーハウジング96は、図8の矢線に示される方向よりシールドターミナル95に挿入される。インナーハウジング96は、シールドターミナル95のランス106によって係止される(図9参照)。そして、次の工程へ移行する。
【0105】
図10はインナーターミナルとシールド電線端末部分の側面図を示している。尚、本形態の説明において用いられている図示のシールド電線は、従来例で説明したシールド電線1と同じ構成になっているのでその構成の説明を省略し、従来例の説明と同じ引用符号を付している(図24中に示されるシールド電線1′も同様)。
【0106】
図10において、引用符号125で示されるインナーターミナルは、導電性を有する金属薄板をプレス加工することにより製造されており、電気接触部126と電線圧着部127とを備えて構成されている。
【0107】
電気接触部126は、プレス加工により雄タブ状に形成されている。電線圧着部127には、シールド電線1の中心導体2を圧着するための一対の圧着片128(図10においては一方のみ図示)が形成されている。
【0108】
シールド電線1の中心導体2にインナーターミナル125が圧着されると、次の工程に移行し、シールドターミナルアッシー23(図13参照)が形成される。
引用符号129は電線付インナーターミナルを示している。
【0109】
図11はシールドターミナルアッシーの一部断面を含む分解図、図12はシールド電線に対する加締め前のシールドターミナルアッシーの断面図、図13はシールドターミナルアッシーの断面図、図14はシールドターミナルアッシーの正面図を示している。
【0110】
図11において、電線付インナーターミナル129は、図11の矢線方向からインナーハウジング96を装着したシールドターミナル95に挿入される。
【0111】
そして、図12に示される如く、電線付インナーターミナル129は、インナーハウジング96の収容室117に収容される。この時、電線付インナーターミナル129は、係止突起118とストッパ119により前後方向の移動が規制される。
【0112】
その後、シールドターミナル95の各一対の蓋部109と前側圧着片110と後側圧着片111とが加締められ、図13及び図14に示される如くのシールドターミナルアッシー23が形成される。
【0113】
シールドターミナルアッシー23が形成されると次の工程へ移行する。次の工程ではアウターハウジングアッシー22にシールドターミナルアッシー23を装着する作業が行われる。
【0114】
図15はアウターハウジングアッシーとシールドターミナルアッシーの一部断面を含む分解図、図16はアウターハウジングアッシーにシールドターミナルアッシーを収容、固定した際の側面図、図17はアウターハウジングアッシーにシールドターミナルアッシーを収容、固定した際の正面図、図18はアウターハウジングアッシーにシールドターミナルアッシーを収容、固定した際の背面図、図19はアウターハウジングアッシーにシールドターミナルアッシーを収容、固定した際の底面図、図20は図18のA−A線断面図、図21は図18のB−B線断面図を示している(サイドスペーサは仮係止状態である)。
【0115】
図15において、シールドターミナルアッシー23は、図15の矢線方向からアウターハウジングアッシー22に挿入される。シールドターミナルアッシー23は、アウターハウジング24のランス74(図17参照)に係止されるまで挿入される。
【0116】
アウターハウジングアッシー22にシールドターミナルアッシー23が装着された状態は、図16ないし図21に示される如くの状態となる。
【0117】
シールドターミナルアッシー23の突起103〜105(図17参照)は、アウターハウジング24の凹部75、76、77(図17参照)を摺動する。また、シールドターミナルアッシー23の凸部108(図18参照)は、アウターハウジング24の凹部79(図18参照)を摺動する。
【0118】
尚、この時、サイドスペーサアッシー25がアウターハウジング24に対して仮係止状態にあるため、シールドターミナルアッシー23の突起105(図17参照)は、サイドスペーサ26の溝41(図17参照)に収容されてはいない。また、アースプレート27(図20参照)の接触片58(図20参照)もシールドターミナル95(図20参照)に完全には接続されていない。
【0119】
そして、最後にサイドスペーサアッシー25をアウターハウジング24に本係止させてシールドコネクタ21の組み立てが完了する。
【0120】
図22はシールドコネクタの側面図、図23はシールドコネクタの正面図を示している。
【0121】
図1、図22又は図23のいずれかにおいて、サイドスペーサアッシー25をアウターハウジング24に本係止させると、サイドスペーサアッシー25の被係止部49がアウターハウジング24の本係止部87に係止されるとともに、サイドスペーサアッシー25の係止突起43(図4参照)がアウターハウジング24の本係止部84(図5参照)に係止される。
【0122】
また、シールドターミナルアッシー23の突起105がサイドスペーサアッシー25の溝41に収容され、シールドターミナルアッシー23が二重係止される。
【0123】
さらに、アウターハウジング24のパネルロック形成部73と、サイドスペーサアッシー25のパネルロック形成部64とで後述する金属ブラケット135(図24参照)に対するパネルロック部130(図1又は図22参照)が形成される。
【0124】
尚、サイドスペーサアッシー25をアウターハウジング24に本係止させる際に、突起105を溝41内に収容させることができない場合には、シールドターミナルアッシー23が途中挿入状態にあることが把握できる。
【0125】
以上、図1ないし図23までを参照しながら説明してきたように、シールドコネクタ21は、サイドスペーサアッシー25(又はサイドスペーサ26)をシールドターミナルアッシー23(又はシールドターミナル95)の収容方向に対して略直交する方向からアウターハウジング24へ係合させ、アウターハウジング24に収容したシールドターミナルアッシー23(又はシールドターミナル95)にアースプレート27の接触片58を電気的に接続させる構成としていることから、アースプレート27の接触片58は、シールドターミナル95の外径寸法の変化に影響されることはない。また、従来のような接触片18(図30参照)の過大変位がなくなる。
【0126】
従って、シールドコネクタ21は、接触片58とシールドターミナル95との接触荷重を良好に維持することができる。
【0127】
また、アウターハウジング24は、仮係止部87、83と本係止部88、84とを有していることから、サイドスペーサアッシー25(又はサイドスペーサ26)を係合位置に応じて仮係止又は本係止させることができ、組み立てに係る作業が容易になっている。
【0128】
さらには、後述する金属ブラケット135(図24参照)をロックするパネルロック部130の一部を、サイドスペーサアッシー25で構成していることから、そのサイドスペーサアッシー25がアウターハウジング24に完全に係合しない限り、金属ブラケット135(図24参照)をロックすることができないようになっている。
【0129】
図24は接続相手側のシールドコネクタと係合した際の断面図を示している。上記シールドコネクタ21の取り付け相手先(不図示)と接続相手について簡単に説明する。
【0130】
図24において、シールドコネクタ21は、取り付け相手先(不図示)の金属ブラケット135に取り付けられている。金属ブラケット135は、導電性を有する金属板から形成されており、係止突起51に対する係合部136を有している。金属ブラケット135には、アースプレート27が電気的に接続されている。また、シールドコネクタ21には、接続相手側となる雌形のシールドコネクタ140が接続されている。
【0131】
上記シールドコネクタ140は、合成樹脂製のアウターハウジング141とシールドターミナルアッシー142とを備えて構成されている。シールドターミナルアッシー142は、導線性を有するシールドターミナル143と、シールドターミナル143内に装着される合成樹脂製インナーハウジング144と、インナーハウジング144の収容室145に収容される電線付インナーターミナル146とから成り、電線付インナーターミナル146は、導電性を有するインナーターミナル147と既知のシールド電線1′とを備えて構成されている。
【0132】
シールド電線1′の中心導体2′には、インナーターミナル147が接続されている。また、シールド電線1′の編組線4′には、シールドターミナル143が接続されている。
【0133】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載された本発明によれば、シールドコネクタは、サイドスペーサをシールドターミナルの収容方向に対して略直交する方向からハウジングへ係合させ、ハウジングに収容したシールドターミナルにアースプレートの接触片を電気的に接続される構成としていることから、アースプレートの接触片は、シールドターミナルの外径寸法の変化に影響されることはない。また、従来のような接触片の過大変位がなくなる。従って、接触片とシールドターミナルとの接触荷重が良好に維持されるシールドコネクタを提供することができるという効果を奏する。さらに、取り付け相手先の金属ブラケットをロックするパネルロックの一部を、サイドスペーサで構成していることから、サイドスペーサがハウジングに完全に係合しない限り、金属ブラケットをロックすることができない。従って、サイドスペーサの係合忘れを防止することができるのは勿論のこと、シールドターミナルが途中挿入状態であることを把握することができるという効果を奏する。
【0134】
請求項2に記載された本発明によれば、ハウジングは、サイドスペーサを仮係止するための仮係止部と、サイドスペーサをハウジングに対して完全に係合した状態に係止するための本係止部とを有し、サイドスペーサには、そのサイドスペーサのハウジングに対する係合位置に応じて仮係止部又は本係止部に係止される被係止部を形成していることから、サイドスペーサをハウジングへ係合させる作業を容易にすることができる。また、ハウジングに対してサイドスペーサを仮係止させた状態でシールドターミナルの挿入を行うことができる。
従って、組み立て易いシールドコネクタを提供することができるという効果を奏する。
【0135】
請求項3に記載された本発明によれば、サイドスペーサは、シールドターミナルの収容方向に対して略直交する方向に延在する溝を有し、シールドターミナルには、サイドスペーサの溝に収容される突起を形成していることから、サイドスペーサをハウジングへ係合させると、突起が溝に収容されて、シールドターミナルの収容方向及び抜け方向の移動を規制することができる。また、途中挿入状態であるか否かを容易に確認することができる。
従って、シールドターミナルの係止状態を向上させるとともに、シールドターミナルの状態確認を容易にすることができるという効果を奏する。
【0136】
請求項4に記載された本発明によれば、ハウジングは、シールドターミナルを係止するランスを一体に有し、そのランスをハウジングにおける、シールドターミナルの突起が対向する壁とは逆側となる壁に形成していることから、抜け方向の外力が加わったとしても、ランス及びシールドターミナルと、突起及び溝とにより、シールドターミナルがハウジング内で傾いてしまうことを防止することができる。また、シールドターミナルの抜け方向に対する移動規制を安定させることができる。
従って、シールドターミナルの係止状態を更に向上させることができるという効果を奏する。
【0137】
請求項5に記載された本発明によれば、サイドスペーサに、アースプレートが完全に固定された際にのみアースプレートを介して視認される状態確認部を形成していることから、状態確認部を視認することで、アースプレートがサイドスペーサの正規の位置に固定されているかどうかを確認することができる。
従って、アースプレートの状態確認を容易にすることができるという効果を奏する。
【0138】
請求項6に記載された本発明によれば、状態確認部を、アースプレートに形成した孔に係合する略爪状の突起としていることから、状態確認部を視認すればアースプレートがサイドスペーサに係止されているか否かが分かる。アースプレートが係止されていれば、サイドスペーサの正規の位置に固定されていることになる。
従って、アースプレートの状態確認を更に容易にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシールドコネクタの一実施の形態を示す断面図である。
【図2】アースプレートとサイドスペーサの側面図である。
【図3】サイドスペーサアッシーの側面図である。
【図4】アウターハウジングとサイドスペーサアッシーの仮係止前の側面図である。
【図5】アウターハウジングとサイドスペーサアッシーの仮係止前の正面図である。
【図6】サイドスペーサアッシーをアウターハウジングに仮係止させて構成したアウターハウジングアッシーの側面図である。
【図7】サイドスペーサアッシーをアウターハウジングに仮係止させて構成したアウターハウジングアッシーの正面図である。
【図8】シールドターミナルとインナーハウジングの断面図である。
【図9】インナーハウジングをシールドターミナルに収容、固定した状態の断面図である。
【図10】インナーターミナルとシールド電線端末部分の側面図である。
【図11】シールドターミナルアッシーの一部断面を含む分解図である。
【図12】シールド電線に対する加締め前のシールドターミナルアッシーの断面図である。
【図13】シールドターミナルアッシーの断面図である。
【図14】シールドターミナルアッシーの正面図である。
【図15】アウターハウジングアッシーとシールドターミナルアッシーの一部断面を含む分解図(サイドスペーサは仮係止状態)である。
【図16】アウターハウジングアッシーにシールドターミナルアッシーを収容、固定した際の側面図(サイドスペーサは仮係止状態)である。
【図17】アウターハウジングアッシーにシールドターミナルアッシーを収容、固定した際の正面図(サイドスペーサは仮係止状態)である。
【図18】アウターハウジングアッシーにシールドターミナルアッシーを収容、固定した際の背面図(サイドスペーサは仮係止状態)である。
【図19】アウターハウジングアッシーにシールドターミナルアッシーを収容、固定した際の底面図(サイドスペーサは仮係止状態)である。
【図20】図18のA−A線断面図である。
【図21】図18のB−B線断面図である。
【図22】シールドコネクタの側面図である。
【図23】シールドコネクタの正面図である。
【図24】接続相手側のシールドコネクタと係合した際の断面図である。
【図25】シールド電線の端末部分の説明図である。
【図26】従来例のシールドコネクタを構成するシールドターミナルアッシーの断面図である。
【図27】図26のシールドターミナルアッシーが接続されることになる接続相手としてのシールドターミナルアッシーの断面図である。
【図28】図26のシールドターミナルアッシーと図27のシールドターミナルアッシーとを接続させた状態の断面図(アウターハウジング等は省略)である。
【図29】図26のシールドターミナルアッシーを有する従来例のシールドコネクタの断面図である。
【図30】図26のシールドターミナルアッシーの途中挿入状態の従来例のシールドコネクタの断面図である。
【符号の説明】
21 シールドコネクタ
22 アウターハウジングアッシー
23 シールドターミナルアッシー
24 アウターハウジング(ハウジング)
25 サイドスペーサアッシー
26 サイドスペーサ
27 アースプレート
31 基壁
32 左側壁
33 右側壁
31a〜31c 型抜き孔
34 保持部
35 ガイド部
36 前方保持部
37 後方保持部
38 中間保持部
39 前端
40 突条
41 溝
42 後端
43 係止突起(被係止部)
43a テーパ
44 外壁部
45 前壁部
46 後壁部
47 プレート固定部
48 係止突起部
49 被係止部
49a テーパ
50 保持部
51 係止突起
51a テーパ
52 突起(状態確認部)
52a テーパ
55 基壁
56 左側壁
57 右側壁
58 接触片
59 連続壁部
61 接続片
62 孔
63 被保持部
64 パネルロック形成部
67 前部
68 中間部
69 後部
70 ガイド
71 収容室
72 係合部
73 パネルロック形成部
74 ランス
75、76、77 凹部
78 係止突起
79 凹部
80 右側壁
81 左側壁
83 仮係止部
84 本係止部
85 縦壁
86 仮係止部
87 本係止部
88 横壁
89 挿入口
95 シールドターミナル
96 インナーハウジング
97 電気接触部
98 電線圧着部
99 前部
100 後部
101 弾性接触片
102 突条
103〜105 突起
106 ランス
107 係止孔
108 凸部
109 蓋部
110 前側圧着片
111 後側圧着片
112 段部
115 溝
116 当接部
117 収容室
118 係止突起
119 ストッパ
120 型抜き孔
125 インナーターミナル
126 電気接触部
127 電線圧着部
128 圧着片
129 電線付インナーターミナル
130 パネルロック部
135 金属ブラケット
136 係合部
140 シールドコネクタ
141 アウターハウジング
142 シールドターミナルアッシー
143 シールドターミナル
144 インナーハウジング
145 収容室
146 電線付インナーターミナル
147 インナーターミナル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a shield connector configured such that when a ground plate is fixed to a side plate provided separately from a housing and the side plate is engaged with the housing, the ground plate is connected to a shield terminal accommodated in the housing. About.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a shield connector has been used when connecting the ends of two shielded wires.
The characteristic impedance of the shield connector is determined by the ratio of the dielectric constant of the material of the inner housing, the outer dimension of the inner terminal, and the outer dimension of the inner housing. Further, the characteristic impedance of the shield connector is matched to the characteristic impedance of the shielded wires to be connected to prevent signal transmission loss and noise generation.
[0003]
FIG. 25 shows a terminal portion of the shielded electric wire. The shielded
[0004]
Therefore, when the characteristic impedance of the shielded
[0005]
FIG. 26 shows a cross-sectional view of the shield terminal assembly constituting the shield connector. The
[0006]
The outer dimension DM2 of the
[0007]
FIG. 27 shows a cross-sectional view of a shield terminal assembly as a connection partner to which the
[0008]
The outer dimension DF2 of the
[0009]
By the way, in recent years, miniaturization of the constituent member is requested | required in vehicles, such as a motor vehicle. As a matter of course, the shield connector is also required to be downsized.
[0010]
In FIG. 28, when the
[0011]
Thereby, in the connection part of the
[0012]
In FIG. 29, the
[0013]
The
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
In the above prior art, the following problems have occurred when assembling the shield connector.
[0015]
In FIG. 30, when the installation of the
[0016]
Further, if the
[0017]
On the other hand, when assembling the shield connector, the following problems have occurred in addition to the above.
[0018]
The
[0019]
On the other hand, when assembling the shield connector, the following problems have occurred in addition to the above.
[0020]
That is, since the
[0021]
Also, it was difficult to check whether the
[0022]
This invention is made | formed in view of the situation mentioned above, and makes it a subject to provide the shield connector by which the contact load of a ground plate and a shield terminal is maintained favorably.
Also provided is a shield connector that improves the locking state of the shield terminal (or shield terminal assembly) in the outer housing and facilitates confirmation of the state of the ground plate and shield terminal (or shield terminal assembly).
Furthermore, it is natural to use a shield connector that is easy to assemble.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the shield connector of the present invention according to
[0024]
The shield connector according to a second aspect of the present invention is the shield connector according to the first aspect, wherein the housing includes a temporary locking portion for temporarily locking the side spacer and the side spacer with respect to the housing. And a main locking portion for locking in a fully engaged state, and the side spacer includes the temporary locking portion or the main locking portion according to the engagement position of the side spacer with respect to the housing. It is characterized in that a locked portion to be locked to the stop portion is formed.
[0025]
The shield connector according to a third aspect of the present invention is the shield connector according to the first or second aspect, wherein the side spacer has a groove extending in the substantially orthogonal direction, and the shield terminal includes , A protrusion accommodated in the groove is formed.
[0026]
The shield connector according to a fourth aspect of the present invention is the shield connector according to the third aspect, wherein the housing integrally has a lance for locking the shield terminal, and the projection on the housing is the lance. It is characterized by being formed on the wall opposite to the opposing wall.
[0027]
A shielded connector according to a fifth aspect of the present invention is the shielded connector according to any one of the first to fourth aspects, wherein the ground plate is interposed only when the ground plate is completely fixed to the side spacer. It is characterized in that a visually confirmed state confirmation portion is formed.
[0028]
The shield connector according to a sixth aspect of the present invention is the shield connector according to the fifth aspect, wherein the state confirmation portion is a substantially claw-shaped protrusion that engages with a hole formed in the ground plate. Yes.
[0030]
According to the first aspect of the present invention, when the side spacer is engaged with the housing from a direction substantially orthogonal to the accommodation direction of the shield terminal, the side spacer is fixed to the shield terminal accommodated in the housing. The contact piece of the ground plate is electrically connected. With such a configuration, the contact piece of the ground plate is not affected by a change in the outer diameter of the shield terminal. Moreover, the excessive displacement of the contact piece as in the prior art is eliminated.Furthermore, the metal bracket cannot be locked unless the side spacers are fully engaged with the housing.
[0031]
According to the second aspect of the present invention, the operation of engaging the side spacer with the housing is facilitated. Further, the shield terminal can be inserted in a state where the side spacer is temporarily locked to the housing.
[0032]
According to the third aspect of the present invention, when the side spacer is engaged with the housing, the projection of the shield terminal is accommodated in the groove of the side spacer, and the movement of the shield terminal in the accommodation direction and the withdrawal direction is restricted. The
It is also possible to confirm whether or not the insertion state is in progress. That is, if the complete insertion is performed only when the projection of the shield terminal is received in the groove of the side spacer, it is easy to check the insertion state in the middle.
[0033]
According to the fourth aspect of the present invention, even when an external force in the pulling direction is applied, the shield terminal is inclined in the housing by the lance and shield terminal of the housing, the projection of the shield terminal, and the groove of the side spacer. There is no end to it. Since movement in the removal direction is restricted on both sides of the shield terminal, movement restriction in the removal direction of the shield terminal is stabilized.
[0034]
According to the fifth aspect of the present invention, when checking whether or not the ground plate is fixed at the proper position of the side spacer, it is only necessary to visually check the state check portion.
[0035]
According to the sixth aspect of the present invention, it can be determined whether or not the ground plate is locked to the side spacer by visually recognizing the state confirmation portion. If the ground plate is locked, it is fixed at the proper position of the side spacer.
[0037]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a sectional view showing an embodiment of the shield connector of the present invention.
[0038]
In FIG. 1,
[0039]
The
[0040]
In addition, the
[0041]
Hereafter, each said structural member is demonstrated in detail. The description will be made in the order of assembly steps (an example).
[0042]
FIG. 2 is a side view of the ground plate and the side spacer, and FIG. 3 is a side view of the side spacer assembly.
[0043]
In FIG. 2, the
[0044]
The base wall 31 (see FIG. 19) is formed in a rectangular shape that is slightly longer in the front-rear direction, and has die-cutting holes 31a to 31c (see FIG. 19). The punching holes 31 a to 31 c (see FIG. 19) are formed at positions close to the
[0045]
The
[0046]
The holding
[0047]
As shown in FIG. 1, the
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
As shown in FIG. 2, a substantially claw-
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
In addition, a locking
[0054]
The
[0055]
The
[0056]
The
[0057]
The
[0058]
The
[0059]
The
[0060]
The
[0061]
The
[0062]
A
[0063]
The
[0064]
In FIG. 3, since the
[0065]
When the
[0066]
4 is a side view of the outer housing and the side spacer assembly before temporary locking, and FIG. 5 is a front view of the outer housing and the side spacer assembly before temporary locking.
[0067]
4 or 5, the
[0068]
The
[0069]
A
[0070]
The
[0071]
A groove-like recess 79 (see FIG. 1) extending in the front-rear direction is formed behind the
[0072]
The
[0073]
The
[0074]
In the engaging
[0075]
The panel
[0076]
The
[0077]
The
[0078]
The panel
[0079]
The
[0080]
The
[0081]
4 and 5 is perpendicular to the housing direction of the shield terminal assembly 23 (see FIG. 1) with respect to the housing chamber 71 (the
[0082]
FIG. 6 is a side view of an outer housing assembly configured by temporarily locking the side spacer assembly to the outer housing, and FIG. 7 is a front view of the outer housing assembly configured by temporarily locking the side spacer assembly to the outer housing. Yes.
[0083]
6 and 7, the
[0084]
Further, the locked
[0085]
In this state, the
[0086]
When the
[0087]
FIG. 8 is a cross-sectional view of the shield terminal and the inner housing, and FIG. 9 is a cross-sectional view of the state where the inner housing is housed and fixed in the shield terminal.
[0088]
8,
[0089]
The
[0090]
The
[0091]
A shield terminal 143 (see FIG. 24) of a shield connector 140 (see FIG. 24), which will be described later, is inserted into the
[0092]
The
[0093]
The elastic contact piece 101 (see FIG. 1) is located in the middle of the
[0094]
The
[0095]
The
[0096]
The
[0097]
The
[0098]
The electric
[0099]
The pair of
[0100]
The
[0101]
The
[0102]
A
[0103]
[0104]
The
[0105]
FIG. 10 shows a side view of the inner terminal and the shielded wire terminal portion. The illustrated shielded wire used in the description of this embodiment has the same configuration as the shielded
[0106]
In FIG. 10, the inner terminal denoted by
[0107]
The
[0108]
When the
[0109]
11 is an exploded view including a partial cross section of the shield terminal assembly, FIG. 12 is a cross sectional view of the shield terminal assembly before caulking to the shielded wire, FIG. 13 is a cross sectional view of the shield terminal assembly, and FIG. 14 is a front view of the shield terminal assembly. The figure is shown.
[0110]
In FIG. 11, the inner terminal with
[0111]
Then, as shown in FIG. 12, the inner terminal with
[0112]
Thereafter, the pair of
[0113]
When the
[0114]
15 is an exploded view including a partial cross section of the outer housing assembly and the shield terminal assembly, FIG. 16 is a side view when the shield terminal assembly is received and fixed in the outer housing assembly, and FIG. 17 is a diagram showing the shield terminal assembly in the outer housing assembly. 18 is a front view when the shield terminal assembly is accommodated and fixed in the outer housing assembly, FIG. 19 is a bottom view when the shield terminal assembly is accommodated and fixed in the outer housing assembly, and FIG. 20 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 18, and FIG. 21 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
[0115]
15, the
[0116]
The state in which the
[0117]
The
[0118]
At this time, since the
[0119]
Finally, the
[0120]
FIG. 22 is a side view of the shield connector, and FIG. 23 is a front view of the shield connector.
[0121]
1, 22, or 23, when the
[0122]
Further, the
[0123]
Further, the panel
[0124]
When the
[0125]
As described above with reference to FIGS. 1 to 23, the
[0126]
Accordingly, the
[0127]
Further, since the
[0128]
Furthermore, since a part of the
[0129]
FIG. 24 shows a cross-sectional view when engaged with the shield connector on the connection partner side. The attachment partner (not shown) and the connection partner of the
[0130]
In FIG. 24, the
[0131]
The
[0132]
An
[0133]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the shield connector has the side terminal engaged with the housing from a direction substantially orthogonal to the housing direction of the shield terminal, and the shield terminal accommodated in the housing. Since the contact piece of the earth plate is electrically connected to the earth plate, the contact piece of the earth plate is not affected by the change in the outer diameter of the shield terminal. Moreover, the excessive displacement of the contact piece as in the prior art is eliminated. Therefore, the shield connector in which the contact load between the contact piece and the shield terminal is favorably maintained can be provided.Furthermore, since a part of the panel lock that locks the metal bracket to be attached is constituted by the side spacer, the metal bracket cannot be locked unless the side spacer is completely engaged with the housing. Therefore, not only can the forgetting to engage the side spacer can be prevented, but also the effect that it is possible to grasp that the shield terminal is inserted halfway is achieved.
[0134]
According to the second aspect of the present invention, the housing includes a temporary locking portion for temporarily locking the side spacer, and a lock for locking the side spacer in a state of being completely engaged with the housing. The side spacer has a temporary locking portion or a locked portion that is locked to the main locking portion according to the engagement position of the side spacer with respect to the housing. Thus, the operation of engaging the side spacer with the housing can be facilitated. Further, the shield terminal can be inserted in a state where the side spacer is temporarily locked to the housing.
Therefore, it is possible to provide an easily assembled shield connector.
[0135]
According to the third aspect of the present invention, the side spacer has a groove extending in a direction substantially orthogonal to the accommodation direction of the shield terminal, and the shield terminal is accommodated in the groove of the side spacer. Therefore, when the side spacer is engaged with the housing, the protrusion is accommodated in the groove, and the movement of the shield terminal in the accommodation direction and the withdrawal direction can be restricted. Moreover, it can be easily confirmed whether it is in the middle insertion state.
Therefore, it is possible to improve the locking state of the shield terminal and facilitate the confirmation of the state of the shield terminal.
[0136]
According to the present invention as set forth in
Therefore, there is an effect that the locked state of the shield terminal can be further improved.
[0137]
According to the present invention as set forth in
Therefore, it is possible to easily check the state of the ground plate.
[0138]
According to the sixth aspect of the present invention, since the state confirmation portion is a substantially claw-shaped protrusion that engages with a hole formed in the ground plate, the ground plate is a side spacer when the state confirmation portion is visually recognized. It can be seen whether or not it is locked. If the ground plate is locked, it is fixed at the proper position of the side spacer.
Therefore, it is possible to further facilitate the confirmation of the state of the ground plate.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of a shield connector according to the present invention.
FIG. 2 is a side view of a ground plate and a side spacer.
FIG. 3 is a side view of a side spacer assembly.
FIG. 4 is a side view of the outer housing and the side spacer assembly before temporary locking.
FIG. 5 is a front view of the outer housing and the side spacer assembly before temporary locking.
FIG. 6 is a side view of an outer housing assembly configured by temporarily locking a side spacer assembly to the outer housing.
FIG. 7 is a front view of an outer housing assembly configured by temporarily locking side spacer assemblies to the outer housing.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a shield terminal and an inner housing.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a state where an inner housing is housed and fixed in a shield terminal.
FIG. 10 is a side view of an inner terminal and a shielded wire terminal portion.
FIG. 11 is an exploded view including a partial cross section of the shield terminal assembly.
FIG. 12 is a cross-sectional view of the shield terminal assembly before caulking to the shielded electric wire.
FIG. 13 is a cross-sectional view of a shield terminal assembly.
FIG. 14 is a front view of a shield terminal assembly.
FIG. 15 is an exploded view including a partial cross section of an outer housing assembly and a shield terminal assembly (side spacer is in a temporarily locked state).
FIG. 16 is a side view when the shield terminal assembly is housed and fixed in the outer housing assembly (the side spacer is temporarily locked).
FIG. 17 is a front view when the shield terminal assembly is housed and fixed in the outer housing assembly (the side spacer is in a temporarily locked state).
FIG. 18 is a rear view when the shield terminal assembly is housed and fixed in the outer housing assembly (the side spacer is in a temporarily locked state).
FIG. 19 is a bottom view when the shield terminal assembly is housed and fixed in the outer housing assembly (the side spacer is in a temporarily locked state).
20 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
21 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 22 is a side view of the shield connector.
FIG. 23 is a front view of the shield connector.
FIG. 24 is a cross-sectional view when engaged with the shield connector on the connection partner side.
FIG. 25 is an explanatory diagram of a terminal portion of a shielded electric wire.
FIG. 26 is a cross-sectional view of a shield terminal assembly constituting a shield connector of a conventional example.
27 is a cross-sectional view of a shield terminal assembly as a connection partner to which the shield terminal assembly of FIG. 26 is to be connected.
28 is a cross-sectional view of the shield terminal assembly of FIG. 26 connected to the shield terminal assembly of FIG. 27 (outer housing and the like are omitted).
29 is a cross-sectional view of a conventional shield connector having the shield terminal assembly of FIG. 26. FIG.
30 is a cross-sectional view of a conventional shield connector in a state where the shield terminal assembly of FIG. 26 is inserted halfway.
[Explanation of symbols]
21 Shield connector
22 Outer housing assembly
23 Shield Terminal Assembly
24 Outer housing (housing)
25 Side spacer assembly
26 Side spacer
27 Earth plate
31 Base wall
32 Left side wall
33 right side wall
31a-31c Die hole
34 Holding part
35 Guide section
36 Front holding part
37 Rear holding part
38 Intermediate holding part
39 Front end
40 ridges
41 groove
42 Rear end
43 Locking projection (locked part)
43a Taper
44 Exterior wall
45 Front wall
46 Rear wall
47 Plate fixing part
48 Locking projection
49 Locked part
49a taper
50 Holding part
51 Locking projection
51a taper
52 Protrusion (status check part)
52a Taper
55 Base wall
56 Left side wall
57 right side wall
58 Contact piece
59 Continuous wall
61 Connection piece
62 holes
63 Hold part
64 Panel lock forming part
67 front
68 Middle part
69 Rear
70 Guide
71 containment room
72 engaging part
73 Panel lock forming part
74 Lance
75, 76, 77 Recess
78 Locking projection
79 recess
80 right side wall
81 Left side wall
83 Temporary locking part
84 locks
85 vertical wall
86 Temporary locking part
87 locking parts
88 Side wall
89 insertion slot
95 Shield Terminal
96 Inner housing
97 Electrical contacts
98 Wire crimping part
99 front
100 rear
101 Elastic contact piece
102
103-105 protrusion
106 Lance
107 Locking hole
108 Convex
109 Lid
110 Front crimping piece
111 Rear crimping piece
112 steps
115 groove
116 Contact part
117 containment room
118 Locking projection
119 Stopper
120 punching holes
125 inner terminal
126 Electrical contact
127 Wire crimping part
128 crimping piece
129 Inner terminal with electric wire
130 Panel lock
135 metal bracket
136 engaging part
140 Shield connector
141 Outer housing
142 Shield Terminal Assembly
143 Shield Terminal
144 Inner housing
145 containment room
146 Inner terminal with electric wire
147 Inner Terminal
Claims (6)
を備えたシールドコネクタであって、
前記サイドスペーサを前記シールドターミナルの収容方向に対して略直交する方向から前記ハウジングへ係合させ、前記ハウジングに収容した前記シールドターミナルに前記接触片を電気的に接続させる構成とし、
取り付け相手先の金属ブラケットをロックするパネルロックの一部を前記サイドスペーサで構成したことを特徴とするシールドコネクタ。A shield terminal connected to the braided wire of the shielded wire, a housing that houses the shield terminal, a ground plate having a flexible contact piece, and an engagement with the housing with the ground plate fixed Side spacers,
A shielded connector comprising:
The side spacer is engaged with the housing from a direction substantially perpendicular to the accommodation direction of the shield terminal, and the contact piece is electrically connected to the shield terminal accommodated in the housing .
A shield connector characterized in that a part of a panel lock for locking a metal bracket to be attached is constituted by the side spacer .
前記ハウジングは、前記サイドスペーサを仮係止するための仮係止部と、前記サイドスペーサを前記ハウジングに対して完全に係合した状態に係止するための本係止部とを有し、前記サイドスペーサには、該サイドスペーサの前記ハウジングに対する係合位置に応じて前記仮係止部又は前記本係止部に係止される被係止部を形成したことを特徴とするシールドコネクタ。The shield connector according to claim 1,
The housing has a temporary locking portion for temporarily locking the side spacer and a main locking portion for locking the side spacer in a state of being completely engaged with the housing. The shield connector, wherein the side spacer is formed with a locked portion that is locked to the temporary locking portion or the main locking portion according to an engagement position of the side spacer with respect to the housing.
前記サイドスペーサは、前記略直交する方向に延在する溝を有し、前記シールドターミナルには、前記溝に収容される突起を形成したことを特徴とするシールドコネクタ。In the shield connector according to claim 1 or 2,
The said side spacer has the groove | channel extended in the said substantially orthogonal direction, The protrusion accommodated in the said groove | channel was formed in the said shield terminal, The shield connector characterized by the above-mentioned.
前記ハウジングは、前記シールドターミナルを係止するランスを一体に有し、該ランスを前記ハウジングにおける、前記突起が対向する壁とは逆側となる壁に形成したことを特徴とするシールドコネクタ。The shield connector according to claim 3, wherein
The said housing has the lance which latches the said shield terminal integrally, and formed this lance in the wall on the opposite side to the wall which the said protrusion opposes in the said housing.
前記サイドスペーサに、前記アースプレートが完全に固定された際にのみ前記アースプレートを介して視認される状態確認部を形成したことを特徴とするシールドコネクタ。The shield connector according to any one of claims 1 to 4,
A shield connector, wherein the side spacer is formed with a state confirmation portion that is visible through the ground plate only when the ground plate is completely fixed.
前記状態確認部を、前記アースプレートに形成した孔に係合する略爪状の突起としたことを特徴とするシールドコネクタ。The shield connector according to claim 5,
The shield connector characterized in that the state confirmation portion is a substantially claw-shaped protrusion that engages with a hole formed in the ground plate.
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