JP3605594B2 - Hair cutting equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、髪カッティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
髪を思いどおりの長さにカットするには熟練の技能が必要である。髪をテーツコーム等のくしですくい上げ、指間で挟み、目分量で所望の長さにカットしようとしても、髪は生えている場所から頭の曲面に沿って垂れており、髪に均一なテンションを加えるのは難しく、素人や未熟者が髪をカットすると髪の長さがチグハグになる上に時間がかかる。
そこで従来より、髪を吸引して伸ばし、伸ばされた髪をカッティングする装置が開発されており、実開平7−30973号公報(従来例1)および実開平6−349号公報(従来例2)に開示されている。これら従来例1、2の装置は、吸引装置および電動式のバリカンを備えており、吸引装置によって吸引されて伸ばされている髪を、バリカンで所望の長さでカットすることができる。また、カットされた髪片を吸引装置で吸引することができるので、衛生的であり、片付けが簡単である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の髪カッティング装置には以下の(i)〜(iv)の問題がある。
(i)従来の髪カッティング装置の場合、髪はバリカンによってカットされる。バリカンは震動しながら髪をカットするので、バリカンでカットされた髪の切断面は平担でなく凸凹となり面積が広くなってしまい、カット後の髪に例えば毛染液やパーマ液等の薬液を塗布する後処理を行った場合、薬液が髪の表皮からだけでなく髪の先端の切断面からも髪の内部に浸透するので、枝毛や切れ毛の原因となり、所望のヘアスタイルに仕上ることが難しい。
(ii)バリカンによって髪をカットした場合、バリカンを当てた部分の髪は全てカットされてしまうから、髪をすきながらカットするセニング(すき切り)ができない。バリカンでカットできるヘアスタイルは限られており、例えばスポーツ刈りや刈り上げスタイル等にしか仕上げることができない。ヘアスタイルについてのユーザーニーズは多様化しているので、バリカンのみでは多種多様なヘアスタイルに仕上げることができない。
(iii)従来の髪カッティング装置で髪をカットした場合、髪は必ずしも直角にカットされるとは限らない。髪を斜めにカットした場合、髪の切断面が広くなり、薬液が浸透しやすくなり、枝毛や切れ毛になる本数が多くなってしまう。
(iv)従来の髪カッティング装置は、操作性、安全性および経済性についていずれも十分であるとは云えず、操作しやすく安全で経済的な髪カッティング装置のニーズは高い。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑み、カット後の後処理で髪を処理しやすく、所望のヘアスタイルに容易に仕上げることができ、髪が枝毛になる部分を最小に抑えることができ、操作しやすく安全で、経済的で衛生的で片付けが簡単にできる髪カッティング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の髪カッティング装置は、吸引装置によって吸引されている髪をカットするための装置であって、該装置が、髪を吸引する髪吸引部と、該髪吸引部に髪を案内する髪ガイド部と、該髪ガイド部と前記髪吸引部との間に設けられた、両者の間に配置された髪を切断する鋏と、該鋏における一方の刃の基端部を作動させて、該鋏を開閉させるカット作動部と、前記髪吸引部と前記髪ガイド部との間に吸引されている髪に、事前処理液を噴射する事前処理液噴射部とからなり、該事前処理液噴射部が、前記髪吸引部と前記髪ガイド部との間に吸引されている髪に、事前処理液を噴射する噴射ノズルと、該噴射ノズルに対して、貯水タンク内の事前処理液を供給するポンプと、前記鋏の下方に設けられた受水皿と、該受水皿と前記貯水タンクとを連結する戻水チューブとを備えていることを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、カット作動部によって鋏の刃を開閉させれば、吸引装置によって、髪ガイド部と髪吸引部との間に吸引されている髪をカットすることができるから、バリカン等でカットした場合と比較して、髪をシャープにカットでき、髪の切断面を平坦にすることができる。髪の切断面が平坦だと、切断面の面積が狭くなるので、この切断面から毛染液やパーマ液等の薬液が浸透するのを防止でき、枝毛や切れ毛になるのを防止できるから、所望のヘアスタイルに容易に仕上げることができる。しかも、噴射ノズルによって貯水タンク内の事前処理液を、髪ガイド部と髪吸引部との間における髪に向けて噴射し、カットされる前の髪に事前処理液を噴射して髪に水分を与えることができる。このため、カット後の後処理が行いやすくすることができる。しかも、余分な事前処理液を、受水皿で受け止め、戻水チューブで貯水タンクに戻すことができる。貯水タンク内の事前処理液を循環させて使用することができるから、経済的である。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態の髪カッティング装置の側面図である。図2は本実施形態の髪カッティング装置の正面図である。図9は本実施形態の髪カッティング装置の動作説明図である。図1、図2および図9に示すように、本実施形態の髪カッティング装置は、髪を吸引しながらカットするための装置であり、重量が780 〜800g前後で、大きさが200 mm×170 mm×170 mm程度が好適である。このため、作業者は本実施形態の髪カッティング装置をヘアドライヤを使用するかのごとく、片手で掴んで操作し、髪をカッティングすることができる。
【0008】
図3は本実施形態の髪カッティング装置の側面断面図である。図1〜図3に示すように、本実施形態の髪カッティング装置は、本体10、鋏20、カット作動部30、事前処理液噴射部40、髪片吸込部50および髪ガイド部60から構成されたものである。
髪片吸込部50の右側端部は、図示しない掃除機やブロアー等の吸引装置に連結されている。図9に示すように、髪ガイド部60の頭部フィッター62をカットしたい人の頭部に当てて、吸引装置で吸引すると、髪が髪ガイド部60→カバー13→髪片吸込部50の各内部を順に通過するので、この髪を鋏20でカットすることができるのである。
【0009】
まず、本体10を説明する。
図1〜図3に示すように、フレーム11は、アクリル樹脂や塩化ビニル樹脂等の合成樹脂で作られたものであり、作業者が掴むための下部のグリップ部と、モータやカム等の機材を収容するための上部の機材収容部を有している。フレーム11の機材収容部は、その内部が中空に形成されており、この機材収容部には、鋏20、カット作動部30および事前処理液噴射部40の機材部分が内蔵されている。
このフレーム11の基部から、電源コード12が延びており、カット作動部30および事前処理液噴射部40の各機材に電力を供給できるようになっている。そして、フレーム11の上部には、カバー13がボルトによって着脱自在に取り付けられている。
このカバー13は合成樹脂製の透明板で作られており、鋏20のカッティング動作や髪の様子を確認することができる。
【0010】
つぎに、鋏20を説明する。
図4は図1のIV-IV線断面図である。図3および図4(A)に示すように、前記フレーム11の機材収容部には、鋏20が配設されている。この鋏20は、固定刃21および動作刃22が、ピン23で開閉自在に取り付けられたものである。
前記固定刃21は、その刃先が上向きに配設されており、基端部が前記フレーム11の適所にボルトによって、着脱自在に固定されている。
この固定刃21には、動作刃22がその中央部分を、ピン23で支持され左右揺動自在に取り付けられている。動作刃22は、カット作動部30によって、ピン23を中心に揺動して、前記固定刃21と共同してカッティング動作するようになっている。
この鋏20は、図4(B)に示すセニング刃21B を備えたセニング用鋏20B や図示しないハイステンレス製鋏、アルミニウム製鋏、鋼鉄製鋏、セラミックス製鋏等、種々の鋏と交換できる。セニング用鋏20B を採択した場合、髪をすいてカットすることができる。このため、セニングカットやシャギー等、種々のヘアスタイルに仕上げることができる。
【0011】
つぎに、カット作動部30を説明する。
前記フレーム11のグリップ部には、カット用スイッチ31S が取り付けられている。このカット用スイッチ31Sは、押すとON状態となり、離すとOFF状態となるスイッチである。このカット用スイッチ31S を押すことによって、フレーム11の機材収容部に内蔵されているカット用モータ31を駆動させることができる。
【0012】
このカット用モータ31の駆動力を前記鋏20に伝達させる伝達機構を説明する。
前記カット用モータ31の駆動軸には、ピニオン32が取り付けられている。このピニオン32はギヤ33と噛合している。ギヤ33はカム34と同芯に取り付けられており、ギヤ33およびカム34はいずれも、水平な回転軸35を中心に垂直面内で回転自在に設けられている。カム34の詳細については後述する。
カム34の周縁部には、リンク棒36の一端が左右揺動自在に取り付けられている。リンク棒36の他端は、前記動作刃22の基端部に左右揺動自在に取り付けられている。このため、カット用モータ31を駆動させることにより、動作刃22を、ピン23を中心にして左右に揺動させカッティング動作させることができる。かかる構成のカット作動部30によって、鋏20を自動的にカッティング動作させることができる。
前記リンク棒36および動作刃22の間は、ボルトによって着脱自在に取り付けられている。
【0013】
この鋏20は、カット用スイッチ31S を押すことによって、カッティング動作するが、カット用スイッチ31S を離すと停止時常開機構70によって鋏20は必ず開いた状態で停止する。
【0014】
そこで、カット作動部30の停止時常開機構70を説明する。
図5はカム34の単体図であって、(A)は正面図、(B)は側面図である。図6は要部説明図である。図5および図6に示すように、前記カム34の周端面の一部に、溝部34g が形成されている。この溝部34g は、図6(A)のように、カム34における溝部34g の反対側の部分カムフォロワ71の上端部72に接触するときに、前記鋏20の動作刃22が最も開くような位置に形成されている。この溝部34gは、カム34の全周部の約30〜40%程度が好適である。
他方、フレーム11の機材収容部における適所には、カムフォロワ71が上下揺動自在に取り付けられている。このカムフォロワ71は、図示しないバネ等によって常時上向きに付勢されている。このカムフォロワ71の上端部72は、前記カム34の周端面に当接しており、カムフォロワ71とカム34とでカム機構を構成している。カムフォロワ71は図示しないバネ等によって常時上向きに付勢されていても、上端部72がカム34の溝部34g 以外の周端面と接触しているときには、図6(A)に示すように下傾しているが、上端部72がカム34の溝部34g に接触すると、図6(B)に示すように、上方に向けて揺動する。
【0015】
カムフォロワ71には一方の電極端子73が固定され、フレーム11には電極端子74が固定されており、一対の電極端子73、74は接近させて配設されている。一対の電極端子73、74は、図6(A)のようにカムフォロワ71が下傾しているときは離れており、図6(B)のようにカムフォロワ71が水平に起立すると接触する。
前記電極端子73、74の接触状態、カット用スイッチ31S のON・OFF状態並びにカット用モータ31の回転状態には、図10に示す関係がある。
【0016】
つまり、カット用スイッチ31S を押していれば、電極端子73、74の接触・非接触に関係なくカット用モータ31は回転するから、鋏20はカッティング動作する。ところが、カット用スイッチ31S を離すと、電極端子73、74が接触しているときはカット用モータ31が回転するが、電極端子73、74が非接触のときにはカット用モータ31は停止する。
したがって、カット用スイッチ31S を離した場合には、カムフォロワ71の上端部72がカム34の溝部34g と当接し、電極端子73、74が非接触となる。このため、図6(B)の状態になるまで、カム34はカット用モータ31の駆動により回転する。
よって、かかる構成の停止時常開機構70によれば、カット用スイッチ31S を離したときには、鋏20が開いた状態で常に停止する。つまり、鋏20のカッティング動作が停止するときには、必ず、常に開いた状態で動作刃22が停止するのである。このため、髪が鋏20で挟まれて取れなくなるのを防止でき、本実施形態の髪カッティング装置を頭から引き離すことができ、しかも安全であるという効果を奏する。
なお、カット用スイッチ31S を離したときに図6(A)のように、カムフォロワ71の上端部72がカム34における溝部34g の反対側の部分で止まるように、溝部34g の形状やカット用モータ31の特性に応じて、微調整するとよい。
【0017】
つぎに、髪片吸込部50および髪ガイド部60を説明する。
図1〜図3に示すように、前記本体10のカバー13の後開口部および前開口部には、髪片吸込部50および髪ガイド部60がそれぞれ気密に設けられている。
【0018】
まず、髪片吸込部50を説明する。
前記カバー13の後開口部には、伸縮筒体51、テーパ筒体52、伸縮筒体53および吸引ノズル取付部54がその順に取り付けられており、伸縮自在な髪片吸込部50を構成している。
伸縮筒体51および伸縮筒体53は、アクリル樹脂等の合成樹脂製の筒が蛇腹状に形成されたものであり、全方位に屈曲させたり、伸縮させることができる。伸縮筒体51、53の間には、テーパ筒体52が介装されている。
テーパ筒体52は、アクリル樹脂等の合成樹脂製の筒がテーパ状に形成されており、径が異なる伸縮筒体51、53を連結することができる。前記伸縮筒体53には吸引ノズル取付部54が取り付けられている。
【0019】
吸引ノズル取付部54は、ゴム等の柔らかい素材で作られており、基端より先端が細いテーパ筒状に形成されている。このため、吸引ノズル取付部54に、家庭用の掃除機やブロア等の吸引装置のノズルを装着することができる。この吸引ノズル取付部54はテーパ筒状であるから、吸引装置のノズルの径の大小によらず、ノズルを気密に装着できる。
【0020】
髪片吸込部50を全方位に屈曲させたり伸縮させることにより、所望の方向および所望の位置に、本実施形態の髪カッティング装置を移動させることができる。
【0021】
前記カバー13の後部の内側には、テーパ筒体55が設けられている。このテーパ筒体55の大口端は、その外径が前記伸縮筒体51の外径とほぼ同じ大きさに形成されており、伸縮筒体51が取付けられている。一方テーパ筒体55の小口端には、伸縮筒体56を介して集約ノズル57が取り付けられている。この集約ノズル57の前開口部は細長く形成されている。この集約ノズル57は、その前開口部が鋏20のカット部分に向けて配設されている。
【0022】
つぎに、髪ガイド部60を説明する。
前記カバー13の前開口部には、伸縮筒体61の一端が取り付けられている。この伸縮筒体61は、蛇腹状に形成されており、全方位に屈曲させたり、伸縮させることができる。伸縮筒体61の他端には、頭部フィッター62が取り付けられている。頭部フィッター62は、環状リングであり、先端面が凹状に形成されている。このため、頭部フィッター62を頭髪にフィットさせやすいのである。
髪ガイド部60を屈曲させたり伸縮させることにより、所望の位置および所望の角度で、頭部フィッター62を頭の髪に接触させることができる。
前記カバー13の前部の内側には、テーパ筒体56が設けられている。このテーパ筒体56の大口端は、その外径が前記伸縮筒体61の外径とほぼ同じ大きさに形成されており、伸縮筒体61が取付けられている。このテーパ筒体65の小口端には、伸縮筒体66を介して集約ノズル67が取り付けられている。この集約ノズル67は、その後開口部が鋏20のカット部分に向けて配設されている。
【0023】
図7は頭部フィッター62の拡大断面図である。図2および図7に示すように、頭部フィッター62の凹状の先端面には、複数の穴62d が間隔をもって形成されている。各穴62d には、スプリング63およびベアリングボール64がクッション機構として埋め込まれている。このため、頭部フィッター62を頭の髪に当てると、スプリング63によってベアリングボール64が穴62d の内部で上下するので、頭部フィッター62が頭に当たるときの衝撃を和らげることができ、頭にフィットさせやすい。
しかも、ベアリングボール64を頭の髪に当てたまま回転させ頭部フィッター62を移動させて、髪をカットすると、髪を全て同じ長さでカットするイーブンカットを行うことができる。このため、イーブンカットによるヘアスタイルに仕上げることができる。
【0024】
頭部フィッター62の周面には、複数の通気孔62h が形成されている。この通気孔62h によって、髪ガイド部60の内部の気圧を適度に抜くことができる。
【0025】
つぎに、事前処理液噴射部40を説明する。
図8は事前処理液噴射部40の説明図である。図1および図8に示すように、前記フレーム11の後部には、貯水タンク41が取り付けられている。貯水タンク41の上部には給水口が形成されており、この給水口には蓋が取り付けられている。このため、貯水タンク41の給水口から、水やイオン水、マイナスイオン水、酸性水、トリートメント液等の事前処理液を、給水して貯水タンク41の内部に溜めておくことができる。
【0026】
前記フレーム11のグリップ部には、ポンプ用スイッチ43S が取り付けられている。このポンプ用スイッチ43S は、押すとON状態となり、離すとOFF状態となるスイッチである。前記貯水タンク41の下部には、モータ室42が取り付けられている。モータ室42の内部には、ポンプ43が内蔵されている。前記ポンプ用スイッチ43S を押すことによって、ポンプ43を駆動させることができる。ポンプ43にはエアチューブ44の基端が取り付けられており、エアチューブ44の先端は貯水タンク41の内部に配設されている。貯水タンク41の上部には、給水チューブ45の基端が取り付けられており、給水チューブ45の先端には噴射ノズル46が取り付けられている。この噴射ノズル46は前記鋏20のカット部分に向けて斜めに配設されている。この噴射ノズル46は、絞り可変機能を備えたものが好適であり、事前処理液の性質に応じて、広く噴射したり狭く噴射することができる。
このため、ポンプ用スイッチ43S を押してポンプ43を駆動させることによって、貯水タンク41に溜められた事前処理液を、噴射ノズル46から鋏20のカット部分に向けて噴射させることができる。
【0027】
そして、カバー13の内側底面であって鋏20のカット部分における下方には、受水皿47が設けられている。この受水皿47の底面は後方(図中右下方向)に傾斜しており、受水皿47の最も低い底面と、前記貯水タンク41との間には、戻水チューブ48の両端がそれぞれ取り付けられている。
このため、前記噴射ノズル46から噴射された事前処理液を、受水皿47で受けて戻水チューブ48を通して、貯水タンク41の内部に戻すことができる。よって、貯水タンク41に溜められた事前処理液を繰り返し使用することができる。
【0028】
つぎに、本実施形態の髪カッティング装置の作用効果を説明する。
(1)カット作動部30によって、鋏20の刃21、22を開閉させることによって、図示しない吸引装置で吸引されている髪をカットすることができるから、バリカン等でカットした場合と比較して、髪をシャープにカットでき、髪の切断面を平坦にすることができる。髪の切断面が平坦だと、切断面の面積が狭くなるので、この切断面から毛染液やパーマ液等の薬液が浸透するのを防止でき、枝毛や切れ毛になるのを防止できるから、所望のヘアスタイルに容易に仕上げることができる。
【0029】
(2)セニング用鋏20B によって、髪をすきながらカットすることができるから、多種多様なヘアスタイルに仕上げることができ、ユーザニーズに応えることができる。
【0030】
(3)鋏20を所望の種類や大きさのものに交換できるので、多種多様なヘアスタイルに仕上げることができ、ユーザニーズに応えることができる。
【0031】
(4)作業者がカット用スイッチ31S をオンにすると伝達機構によってカット用モータ31の駆動力を鋏20に伝達し、鋏20の刃21、22を開閉して、髪をカットすることができる。他方、カット用スイッチ31S をオフすると、停止時常開機構70によって、鋏20が開いた状態で必ず鋏20のカッティング動作を停止させることができる。このため、髪が鋏20で挟まれて取れなくなるのを防止でき、髪カッティング装置を頭から引き離すことができ、しかも安全である。
【0032】
(5)髪ガイド部60によって、髪を鋏20の長手方向に対して直角の方向に案内することができるから、髪をその長手方向に対して直角にカットすることができる。このため、髪の切断面の面積を最小にできるから髪が斜めにカットされる場合と比較して、髪が枝毛になる部分を最小に抑えることができ、毛染液やパーマ液等の薬液が髪に均等に浸透するのを防止でき、枝毛や切れ毛になるのを防止できる。
【0033】
(6)髪ガイド部60を伸縮させたり所望の方位に屈曲させて、頭部フィッター62を頭部に沿って密着させることができるから所望の場所の髪をカットできる。このため、種々のヘアスタイルに仕上げることができる。
【0034】
(7)スプリング63およびベアリングボール64から構成されるクッション機構によって、頭部フィッター62が頭に当たるときの衝撃を和らげることができる。しかも、ベアリング64を頭の髪に当てたまま回転させ頭部フィッター62を移動させて、髪をカットすると、髪を全て同じ長さでカットするイーブンカットを行うことができる。このため、イーブンカットによるヘアスタイルに仕上げることができる。
【0035】
(8)髪片吸込部50を伸縮させたり所望の方位に屈曲させることができるので、所望の場所の髪を吸引してカットすることができる。
【0036】
(9)事前処理液噴射部40によって、カットされる前の髪に事前処理液を噴射して髪に水分を与えることができる。このため、カット後の後処理が行いやすくすることができる。
【0037】
(10)噴射ノズル46によって貯水タンク41内の事前処理液を、鋏20の刃21と刃22の間における髪に向けて噴射し、余分な事前処理液を、受水皿47で受け止め、戻水チューブ48で貯水タンク41に戻すことができる。貯水タンク41内の事前処理液を循環させて使用することができるから、経済的である。
【0038】
(11)カバー13が透明なので、鋏20でカットされる髪の周辺部分を見ることができるので、髪のカット位置やカット量並びに鋏等の機材の故障箇所を確認しやすく、操作しやすく安全である。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、カット作動部によって鋏の刃を開閉させれば、吸引装置によって、髪ガイド部と髪吸引部との間に吸引されている髪をカットすることができるから、バリカン等でカットした場合と比較して、髪をシャープにカットでき、髪の切断面を平坦にすることができる。髪の切断面が平坦だと、切断面の面積が狭くなるので、この切断面から毛染液やパーマ液等の薬液が浸透するのを防止でき、枝毛や切れ毛になるのを防止できるから、所望のヘアスタイルに容易に仕上げることができる。しかも、噴射ノズルによって貯水タンク内の事前処理液を、髪ガイド部と髪吸引部との間における髪に向けて噴射し、カットされる前の髪に事前処理液を噴射して髪に水分を与えることができる。このため、カット後の後処理が行いやすくすることができる。しかも、余分な事前処理液を、受水皿で受け止め、戻水チューブで貯水タンクに戻すことができる。貯水タンク内の事前処理液を循環させて使用することができるから、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の髪カッティング装置の側面図である。
【図2】本実施形態の髪カッティング装置の正面図である。
【図3】本実施形態の髪カッティング装置の側面断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】カム34の単体図であって、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図6】要部説明図である。
【図7】頭部フィッター62の拡大断面図である。
【図8】事前処理液噴射部40の説明図である。
【図9】本実施形態の髪カッティング装置の動作説明図である。
【図10】電極端子73、74の接触状態、カット用スイッチ31S のON・OFF状態並びにカット用モータ31の回転状態の関係図である。
【符号の説明】
10 本体
13 カバー
20 鋏
21 固定刃
22 動作刃
30 カット作動部
31 カット用モータ
31S カット用スイッチ
34 カム
34g 溝部
40 事前処理液噴射部
41 貯水タンク
43 ポンプ
46 噴射ノズル
47 受水皿
48 戻水チューブ
50 髪片吸込部
60 髪ガイド部
62 頭部フィッター
70 停止時常開機構[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a hair cutting device.
[0002]
[Prior art]
Skill is needed to cut hair to the desired length. Even if you scoop up your hair with a comb such as a teeth comb, pinch it between your fingers, and cut it to the desired length in increments, the hair hangs down from the place where it grows along the curved surface of your head, giving you even tension on your hair. It is difficult to add, and it takes time for amateurs and immatures to cut their hair and make the hair lengthy.
Therefore, a device for sucking and stretching hair and cutting the stretched hair has been conventionally developed. Japanese Utility Model Laid-Open No. 7-30973 (Conventional Example 1) and Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-349 (Conventional Example 2). Are disclosed. The devices of the prior art examples 1 and 2 are provided with a suction device and an electric clipper, and the hair that is sucked and stretched by the suction device can be cut to a desired length with the clipper. In addition, since the cut hair pieces can be sucked by the suction device, it is sanitary and clearing is easy.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional hair cutting device has the following problems (i) to (iv).
(I) In the case of a conventional hair cutting device, the hair is cut with a clipper. Since the hair clipper cuts the hair while vibrating, the cut surface of the hair cut with the hair clipper is not flat but uneven and the area becomes large, and for example, a chemical solution such as a hair dye solution or a perm solution is applied to the cut hair. When post-treatment is applied, the chemical solution penetrates not only from the epidermis of the hair but also from the cut surface of the tip of the hair into the inside of the hair, causing split ends and cuts, and finishing the desired hair style Is difficult.
(Ii) When the hair is cut with a hair clipper, all the hair on the portion to which the hair clipper is applied is cut, so that it is not possible to cut while cutting the hair. Hair styles that can be cut with a hair clipper are limited, and for example, can be finished only in sports cutting or cutting style. Since user needs for hairstyles are diversifying, hair clippers alone cannot be used to create a wide variety of hairstyles.
(iii) When the hair is cut with a conventional hair cutting device, the hair is not always cut at a right angle. When the hair is cut diagonally, the cut surface of the hair becomes wide, the chemical solution easily penetrates, and the number of split ends and cut hairs increases.
(Iv) The conventional hair cutting device cannot be said to have sufficient operability, safety and economic efficiency, and there is a strong need for an easy-to-operate, safe and economical hair cutting device.
[0004]
In view of such circumstances, the present invention makes it easy to treat hair by post-processing after cutting, can easily finish a desired hair style, can minimize the part where the hair becomes split ends, and is easy to operate. An object of the present invention is to provide a hair cutting device that is safe, economical, hygienic, and easy to clear.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The hair cutting device according to claim 1 is a device for cutting hair that has been sucked by a suction device, wherein the device has a hair suction unit that sucks hair and a hair that guides hair to the hair suction unit. A guide portion, scissors provided between the hair guide portion and the hair suction portion, for cutting hair disposed therebetween, and operating a base end of one blade of the scissors, a cutting operation portion for opening and closing the 該鋏, the hair is sucked between said hair suction unit the hair guide unit consists of a pretreatment liquid ejecting section for ejecting the pretreatment liquid, the pre-treatment liquid injection A jetting nozzle for jetting a pretreatment liquid to the hair sucked between the hair suction unit and the hair guide unit, and supplying the pretreatment liquid in the water storage tank to the jet nozzle. A pump, a water tray provided below the scissors, the water tray and the water storage tank Characterized in that it comprises a Modomizu tube for connecting.
[0006]
According to the first aspect of the present invention, if the blade of the scissors is opened and closed by the cutting operation unit, the hair sucked between the hair guide unit and the hair suction unit can be cut by the suction device. The hair can be cut sharply and the cut surface of the hair can be flattened as compared with the case where the hair is cut with a clipper or the like. When the cut surface of the hair is flat, the area of the cut surface is reduced, so that a chemical solution such as a hair dye solution or a perm solution can be prevented from penetrating from the cut surface, and can be prevented from being split ends or cut hair. Thus, the desired hair style can be easily finished . Moreover, the water pre-treatment solution in the water storage tank by jetting nozzle, and sprayed toward the hair between the hair guide portion and the hair suction unit, the hair by ejecting pretreatment liquid hair before being cut Can be given. For this reason, post-processing after cutting can be easily performed. In addition, the excess pretreatment liquid can be received by the water receiving tray and returned to the water storage tank by the return water tube. It is economical because the pretreatment liquid in the water storage tank can be circulated and used.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a side view of the hair cutting device of the present embodiment. FIG. 2 is a front view of the hair cutting device of the present embodiment. FIG. 9 is an explanatory diagram of the operation of the hair cutting device of the present embodiment. As shown in FIG. 1, FIG. 2 and FIG. 9, the hair cutting device of the present embodiment is a device for cutting while sucking hair, weighs around 780 to 800 g, and has a size of 200 mm × 170. A size of about mm × 170 mm is preferable. For this reason, the operator can operate the hair cutting device of the present embodiment by grasping it with one hand as if using a hair dryer and cutting the hair.
[0008]
FIG. 3 is a side sectional view of the hair cutting device of the present embodiment. As shown in FIGS. 1 to 3, the hair cutting device according to the present embodiment includes a main body 10, scissors 20, a
The right end of the hair
[0009]
First, the main body 10 will be described.
As shown in FIGS. 1 to 3, the
A
The
[0010]
Next, the scissors 20 will be described.
FIG. 4 is a sectional view taken along line IV-IV of FIG. As shown in FIGS. 3 and 4 (A), scissors 20 are provided in the equipment accommodation portion of the
The fixed
An
The scissors 20 can be replaced with various scissors such as a scissor scissor 20B having a thinning blade 21B shown in FIG. 4B, a high stainless steel scissor (not shown), an aluminum scissor, a steel scissor, and a ceramic scissor. When the scissors 20B are adopted, the hair can be cut and cut. For this reason, it is possible to finish various hairstyles such as thinning cut and shaggy.
[0011]
Next, the
A
[0012]
A transmission mechanism for transmitting the driving force of the cutting
A
One end of a
The
[0013]
The scissors 20 perform the cutting operation by pressing the
[0014]
Therefore, the stop-time normally-open mechanism 70 of the
FIG. 5 is a single view of the
On the other hand, a
[0015]
One
The contact state of the
[0016]
That is, if the cutting
Therefore, when the cutting
Therefore, according to the normally open stop mechanism 70 having such a configuration, when the cutting
When the cutting
[ 0017]
Next, the hair
As shown in FIG. 1 to FIG. 3, a hair
[0018]
First, the hair
A telescopic
The
The tapered
[0019]
The suction
[0020]
The hair cutting device of the present embodiment can be moved to a desired direction and a desired position by bending or expanding and contracting the hair
[0021]
A tapered
[0022]
Next, the
One end of a
By bending or expanding and contracting the
Inside the front portion of the
[0023]
FIG. 7 is an enlarged sectional view of the
In addition, when the hair is cut by rotating the head fitter 62 while rotating the bearing
[0024]
A plurality of
[0025]
Next, the pretreatment liquid ejecting unit 40 will be described.
FIG. 8 is an explanatory diagram of the pretreatment liquid injection unit 40. As shown in FIGS. 1 and 8, a
[0026]
A
Therefore, by driving the
[0027]
A
Therefore, the pretreatment liquid sprayed from the spray nozzle 46 can be received by the
[0028]
Next, the operation and effect of the hair cutting device of the present embodiment will be described.
(1) By opening and closing the
[0029]
(2) Since the hair can be cut while plowing with the thinning scissors 20B, a variety of hairstyles can be finished, and user needs can be met.
[0030]
(3) Since the scissors 20 can be replaced with those of a desired type and size, it is possible to finish various hairstyles and meet user needs.
[0031]
(4) When the operator turns on the cutting
[0032]
(5) Since the hair can be guided in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the scissors 20 by the
[0033]
(6) The
[0034]
(7) The shock when the head fitter 62 hits the head can be reduced by the cushion mechanism including the
[0035]
(8) Since the hair
[0036]
(9) The pre-treatment liquid ejecting unit 40 can eject the pre-treatment liquid to the hair before being cut, thereby giving the hair moisture. For this reason, post-processing after cutting can be easily performed.
[0037]
(10) The pretreatment liquid in the
[0038]
(11) Since the
[0039]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, if the blade of the scissors is opened and closed by the cutting operation unit, the hair sucked between the hair guide unit and the hair suction unit can be cut by the suction device. The hair can be cut sharply and the cut surface of the hair can be flattened as compared with the case where the hair is cut with a clipper or the like. When the cut surface of the hair is flat, the area of the cut surface is reduced, so that a chemical solution such as a hair dye solution or a perm solution can be prevented from penetrating from the cut surface, and can be prevented from being split ends or cut hair. Thus, the desired hair style can be easily finished . Moreover, the water pre-treatment solution in the water storage tank by jetting nozzle, and sprayed toward the hair between the hair guide portion and the hair suction unit, the hair by ejecting pretreatment liquid hair before being cut Can be given. For this reason, post-processing after cutting can be easily performed. In addition, the excess pretreatment liquid can be received by the water receiving tray and returned to the water storage tank by the return water tube. It is economical because the pretreatment liquid in the water storage tank can be circulated and used.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a hair cutting device according to an embodiment.
FIG. 2 is a front view of the hair cutting device according to the embodiment.
FIG. 3 is a side sectional view of the hair cutting device of the embodiment.
FIG. 4 is a sectional view taken along line IV-IV of FIG. 1;
FIGS. 5A and 5B are single views of the
FIG. 6 is an explanatory diagram of a main part.
FIG. 7 is an enlarged sectional view of a
FIG. 8 is an explanatory diagram of a pretreatment liquid ejection unit 40.
FIG. 9 is an explanatory diagram of the operation of the hair cutting device of the present embodiment.
FIG. 10 is a diagram showing the relationship between the contact state of the
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10
31S Cut switch 34 Cam
34g Groove part 40 Pretreatment
Claims (1)
該装置が、髪を吸引する髪吸引部と、
該髪吸引部に髪を案内する髪ガイド部と、
該髪ガイド部と前記髪吸引部との間に設けられた、両者の間に配置された髪を切断する鋏と、
該鋏における一方の刃の基端部を作動させて、該鋏を開閉させるカット作動部と、
前記髪吸引部と前記髪ガイド部との間に吸引されている髪に、事前処理液を噴射する事前処理液噴射部とからなり、
該事前処理液噴射部が、
前記髪吸引部と前記髪ガイド部との間に吸引されている髪に、事前処理液を噴射する噴射ノズルと、
該噴射ノズルに対して、貯水タンク内の事前処理液を供給するポンプと、
前記鋏の下方に設けられた受水皿と、
該受水皿と前記貯水タンクとを連結する戻水チューブとを備えている
ことを特徴とする髪カッティング装置。A device for cutting hair that is being sucked by a suction device,
A hair suction unit for sucking hair,
A hair guide unit for guiding hair to the hair suction unit;
Scissors, provided between the hair guide section and the hair suction section, for cutting the hair disposed therebetween.
A cut operating unit that operates the base end of one blade of the scissors to open and close the scissors ;
A hair pre-treatment liquid ejecting unit for ejecting a pre-treatment liquid to the hair sucked between the hair suction unit and the hair guide unit ,
The pretreatment liquid injection unit,
An injection nozzle for injecting a pretreatment liquid onto the hair being sucked between the hair suction unit and the hair guide unit ,
A pump for supplying a pretreatment liquid in the water storage tank to the injection nozzle;
A water tray provided below the scissors,
Hair cutting device you said that <br/> that and a Modomizu tube for connecting the receiving water tray and the water tank.
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