JP3602240B2

JP3602240B2 - Biaxially oriented polyamide film

Info

Publication number: JP3602240B2
Application number: JP1739096A
Authority: JP
Inventors: 幹夫楠; 雅晴大西
Original assignee: Unitika Ltd
Current assignee: Unitika Ltd
Priority date: 1996-02-02
Filing date: 1996-02-02
Publication date: 2004-12-15
Anticipated expiration: 2016-02-02
Also published as: JPH09208722A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れた透明性、実用強度、寸法安定性を有し、しかも、押出温度や滞留時間などの生産条件に影響されることなく安定して生産することができる長手方向の引裂直進性を有する易引裂性二軸配向ポリアミドフィルムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
食品、医薬品、雑貨等の包装には、各種のプラスチックフィルム製包装袋が大量に使用されており、通常、二軸延伸されたプラスチックフィルムとヒートシール可能な無配向フィルムとをラミネートしたものが多く用いられている。
【０００３】
特に、二軸配向ポリアミドフィルムはガスバリヤー性が優れ、食品などを長期間保存する上で好適な包装材料である。
包装袋に要求される特性としては、強度と、開封するときの易引裂性の一見相反すると思われる２つの特性を兼備していることが要求される。従来、易開封性を満たすためには、ミシン目、ティアテープ、あるいはノッチを付したりするという工夫がなされている。しかし、このような従来の方法では、引裂けたとしても必要以上に大きな力を要したり、直線的に引き裂けないというトラブルがしばしば発生する。このような場合、開封と同時に内容物が飛散して、内容物が無駄になったり、また、衣服や調度品を汚したり、あるいは、内容物が熱い場合、火傷の原因になったりするというトラブルが生じる。
【０００４】
ポリアミド樹脂の改質により、易引裂性を付与する方法として、ナイロン６／ＭＸＤ６＝４０〜８５／１５〜６０（重量比）からなる混合ポリアミド組成物を溶融押し出しし、インフレーション法を用いて、長手方向（ＭＤ）、巾方向（ＴＤ）共に２．８倍以上に延伸した易引裂性フィルム、およびこの易引裂性フィルムが複数層の一層として形成されたラミネートフィルムが提案されている（特開平５−２２０８３７号公報、特開平５−２００９５８公報）。
また、ナイロン６／ＭＸＤ６＝８０〜９５／２０〜５（重量比）の混合物からなり、ＭＸＤ６の分散粒子の形状を特定の形状に分散させた引裂直進性を有する二軸配向ポリアミドフィルムが提案されている（特開平７−１１３０１５号公報）。
【０００５】
しかし、易引裂性を発現させるためには、ＭＸＤ６がＰＡ中に適度に分散していることが必要であるが、ＰＡとＭＸＤ６を溶融混合する際の温度が高い場合や滞留時間が長くなる場合には、ＰＡとＭＸＤ６の共重合反応が起き、ＭＸＤ６の分散粒子が消失し、易引裂性が発現しなくなるという問題があり、押出機の種類、スクリュータイプ、押出機ホッパーから吐出口までの距離などの装置面や、フィルム製膜時の押出条件（温度、速度、回転数、フィルターのメッシュなど）の面で制約が大きかった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決しようとするものであり、ＰＡとＭＸＤからなる二軸配向ポリアミドフィルムを生産する際に、装置や押出温度及び滞留時間などの生産条件による影響が小さく、フィルムを長手方向に引き裂いた際に安定した引裂直進性を有するポリアミドフィルムを提供しようとするものである。
さらに、本発明の目的は、強靱性、透明性や特に食品などの包装材料として強く要求される耐ピンホール性及びボイル処理、レトルト処理などに対する寸法安定性を有する包装材料、ならびに、これを包装袋を構成するフィルムの１層以上に用いた易開封性包装袋を提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討した結果、ＰＡ及び／又はＭＸＤのポリマー末端を封鎖したものを用いることにより、ＰＡとＭＸＤとの共重合反応が抑制され、ＰＡ中にＭＸＤ６を長い島状に安定して分散させることが可能となり、フィルム製造装置や生産条件に影響されることなく、長手方向に引き裂いた際の引裂直進性に極めて優れたフィルムを、安定的に生産できることを見いだし本発明に到達した。
【０００８】
すなわち、本発明の要旨は、ＰＡとＭＸＤ６の重量比５５〜９５／４５〜５の混合物からなり、かつ、少なくともいずれか一方の樹脂の末端基の少なくとも一部が封鎖されていることを特徴とする長手方向に引裂直進性を有する二軸配向ポリアミドフィルムにある。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明において用いられるＰＡは、ナイロン６、ナイロン６６、ナイロン４６、ナイロン６１０、ナイロン１２などの脂肪族ポリアミドであり、ホモポリマーのほかそれぞれの単位を９０モル％以上含有するコポリマーを含むものである。
【００１０】
また、本発明において用いられるＭＸＤ６は、メタキシリレンジアミンとアジピン酸との重縮合反応で生成する構造単位を９０モル％以上含有したものであり、ホモポリマー又は他の成分を１０モル％以下含有するコポリマーを含むものである。
【００１１】
本発明において使用する末端封鎖ポリアミドは、ＰＡ又はＭＸＤ６の各樹脂に対して、１〜１，０００ｍｍｏｌ／Ｋｇ、好ましくは２０〜２００ｍｍｏｌ／Ｋｇの末端封鎖剤をポリマーの重合段階において配合するか、あるいは製膜時の溶融混練時に添加する方法などによって製造することができる。
【００１２】
本発明において使用される末端封鎖剤としては、安息香酸、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ヒドロキシ安息香酸，メトキシ安息香酸などの一塩基酸や、アジピン酸、セバシン酸などの二塩基酸、ヘキシルアミン、アニリンなどの一酸塩基、あるいはアミン類などが挙げられるが、これらの中で，安息香酸は、得られるポリアミドの末端基や重合度の調整などの点で容易であり，特に好適である。
【００１３】
本発明においては、ＭＸＤ６がＰＡ中に長手方向に長い島状に安定して分散しているため、本発明のフィルムを示差走査熱量計（ＤＳＣ）で測定した場合、２つの融点ピークが観察される。
【００１４】
本発明においては、その効果を損なわない範囲で各種の添加剤を含有させることができる。このような添加剤としては、たとえばアンチブロッキング剤、はっ水剤、滑剤、帯電防止剤などを挙げることができる。
【００１５】
本発明のフィルムを製造するには、まず、原料を押出機に投入し、通常２６０〜３００ ℃で加熱溶融した後、Ｔダイからシート状に押し出す。Ｔダイから押し出したシートを次いで冷却ドラムで急冷する。続いて、得られた未延伸シートを逐次二軸延伸法又は同時二軸延伸法により延伸して二軸配向フィルムとする。
また、チューブラ法を用いて製膜することも可能である。
【００１６】
延伸条件としては、延伸温度１５０〜２２０ ℃、延伸倍率は２．８倍以上とするのが適当であり、延伸後、さらに、温度１９０〜２２０ ℃で熱処理する。
【００１７】
延伸、熱処理して得られた二軸延伸フィルムは、必要に応じて、易接着性を付与するために、片面又は両面に物理的、化学的表面処理が施される。
【００１８】
本発明のポリアミドフィルムは、優れた強靱性、耐ピンホール性、寸法安定性に加え、フィルムの長手方向に引き裂いた際に優れた引裂直進性を有するので、包装袋用として好適である。
本発明のフィルムを包装袋用として使用する場合、通常、ヒートシール性を付与したり、ガスバリヤー性を高めたりするために、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステルなどの他のプラスチックフィルムや、紙、アルミニウムなどの金属箔などと積層して用いられる。この場合、本発明のフィルムは、少なくとも１層に用いられ、積層フィルムが引裂直進性を有する限り、積層数などは特に限定されない。このような積層フィルムを、本発明のフィルムの長手方向が引裂方向となるように製袋することにより、易開封性包装袋が得られる。そして、この包装袋は、優れた引裂直進性を有するので、スープ、ジャム、レトルトパウチなどの食品をはじめ、医薬品、日用品、トイレタリーなどの包装袋として有用である。
【００１９】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
なお、実施例に用いた原料及び評価法は、次のとおりである。
【００２０】
１．原料
ナイロン６（Ｎ６）：ユニチカ社製商品名：Ａ１０３０ＢＲＦ
末端封鎖Ｎ６：ε−カプロラクタム１０ｋｇ、純水５００ｇに末端封止剤として安息香酸１３２ｇ（１００ｍｍｏｌ／ｋｇ）を加え、２６０ ℃で１０時間反応させ、ポリアミド樹脂を得た。
ＭＸＤ６：三菱瓦斯化学社製ＭＸナイロン６００７
末端封鎖ＭＸＤ６：１０ｋｇのＭＸＤ６に対して安息香酸１９８ｇ（１５０ｍｍｏｌ／ｋｇ）を配合し、二軸押出機で温度２７０℃で混練した。
【００２１】
２．評価法
（ａ）ＭＸＤの分散粒子の確認
四酸化オスミウムで電子染色を施したフィルムをエポキシ樹脂に包埋し、超ミクロトーム（Ｒｅｉｃｈ−Ｎｉｓｓｅｉ社製ＵＬＴＲＡＣＵＴＮ）によってフィルムの長手方向及び巾方向の断面の薄膜試料を作製する。
この試料について、透過型電子顕微鏡（日本電子社製ＪＡＭ−２００ＣＸ）を用い、フィルムの長手方向及び巾方向の断面写真を撮影する。この写真を用いて表層より５μｍ内にあるＭＸＤ６の界面の状況を観察し、下記のように評価した。
ＭＸＤ６粒子が明確に確認される場合：○
ＭＸＤ６粒子とＰＡの界面が不明確である場合：△
ＭＸＤ６粒子が確認できない場合：×
【００２２】
（ｂ）長手方向の引裂直進性
延伸フィルムより長手方向（ＭＤ）に205mm、巾方向（ＴＤ）に20mmの短冊状のフィルム片を切り出し、このフィルム片の一方のＴＤ辺の中央部に長さ５mmの切り込みを入れた試料を10本作製する。次に、切り込みより長手方向に手で引き裂き、引き裂き伝播端が切り込みを入れた辺に向かい合う短辺に到達した試料本数を評価値とした。なお、評価は、延伸後巻き取ったフィルムの左端部、中央部及び右端部のそれぞれについて実施した。
【００２３】
（ｃ）耐屈曲ピンホール性
２０℃、６５％ＲＨの条件下で調湿した８×１１インチの長方形のフィルムを理学工業社製ゲルボフレックステスターに装着して、３．５インチ直進中に４４０°回転し、さらに２．５インチ直進し、その後、逆の工程で元の位置に戻るまでの動きを１回と数えて、１０，０００回の屈曲テストを行った。
屈曲テスト後のフィルムについて、着色液（三菱瓦斯化学社製エージレスシールチェック法）をフィルムの片面に塗布し、液が反対面に浸透した個数をピンホール数として測定した。（測定面積７７平方インチ）
【００２４】
（ｄ）融点
延伸フィルムより約１０ｍｇのフィルムを切り出し、アルミセル（島津製作所社製２０１ −５２９４３）に試料を入れ、島津熱流束示差走査熱量計（島津製作所社製ＤＳＣ−５０）を用いて１０℃／分の速度で昇温させ、２１０〜２４０ ℃の温度範囲に観察されるピークの数を数えた。
【００２５】
実施例１
末端封鎖Ｎ６とＭＸＤ６を80/20の重量比で混合し、この組成物を、コートハンガーＴダイを具備した200mmφ押出機を使用して樹脂温度280℃で押出し、20℃に温調された冷却ドラムに密着させ急冷し、厚さ約160μmのシートを得た。この時のＴダイのスリットの間隔は、約1.4mmで、ＤＲ＝8.8であった（ＤＲは、Ｔダイの間隙と冷却シートの厚さとの比）。得られたシートを50℃に調整した温水槽に送り、２分間の浸水処理を施して水分率約4.1％に調整した。このシートの端部をテンター式同時二軸延伸機のクリップに保持させ、180℃の条件下で縦横両軸方向に3.3倍に延伸した後、横方向の弛緩率を５％として、210℃で４秒の熱処理を施し、室温まで徐冷し、厚さ15μmの延伸フィルムを得た。
【００２６】
実施例２〜９及び比較例１〜７
Ｎ６とＭＸＤ６の種類（末端封鎖の有無）、混合比、押出溶融温度、滞留時間（押出機のホッパー口からＴダイ出口までの樹脂の滞留時間）を表１、２のように変更した以外は、実施例１と同様にして延伸フィルムを得た。
得られた延伸フィルムの評価結果を表１及び表２に示す。
【００２７】
【表１】

【００２８】
【表２】

【００２９】
実施例１０〜１８及び比較例８〜１３
表３に示した包材構成の積層フィルムをドライラミネート法で作製し、耐ピンホール性の評価を実施した。
次に、これらの積層フィルムを用いて、長手方向及び巾方向に各２００ｍｍからなる４方シール袋を作製し、引裂直進性の評価を実施した。
耐ピンホール性及び引裂直進性を評価した結果を表３に示す。
【００３０】
包材構成の略号は、次のものを示す。
ＯＮ１；実施例１で得られた延伸フィルム
ＯＮ４；実施例４で得られた延伸フィルム
ＯＮ５；実施例５で得られた延伸フィルム
ＯＮ（１）；比較例１で得られた延伸フィルム
ＯＮ（４）；比較例４で得られた延伸フィルム
ＬＬＤＰＥ；線状低密度ポリエチレンフィルム（東京セロファン紙社製、ＴＵＸ−ＴＣ，厚さ６０μｍ）
ＰＥＴ；ポリエチレンテレフタレートフィルム（ユニチカ社製、厚さ１２μｍ）
ＣＰＰ；未延伸ポリプロピレンフィルム（東レ合成社製、厚さ６０μｍ）
ＡＬ；アルミ箔（昭和アルミニウム社製、厚さ７μｍ）
【００３１】
【表３】

【００３２】
【発明の効果】
本発明によれば、特に食品などの包装材料として強く要求されているフィルムの長手方向の引裂直進性に優れ、かつ、耐ピンホール性やボイル、レトルトなどの後加工熱処理での寸法安定性を有するフィルムが得られる。
また、フィルム製造条件（押出温度や滞留時間）などに影響されることなく安定して上記性能が得られる。
さらに、本発明のフィルムを包装袋を構成する１層以上に用いることによって優れた易引裂性包装袋が得られる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention has excellent transparency, practical strength, and dimensional stability, and can be produced stably without being affected by production conditions such as extrusion temperature and residence time. The present invention relates to an easily tearable biaxially oriented polyamide film having:
[0002]
[Prior art]
Various plastic film packaging bags are used in large quantities for packaging foods, pharmaceuticals, sundries and the like, and usually a laminate of a biaxially stretched plastic film and a heat-sealing non-oriented film is often used. Used.
[0003]
In particular, a biaxially oriented polyamide film has excellent gas barrier properties and is a suitable packaging material for storing foods and the like for a long period of time.
As the characteristics required for the packaging bag, it is required to have both the strength and the two characteristics which are considered to be seemingly contradictory to each other when the package is opened. Conventionally, in order to satisfy the easy opening property, a perforation, a tear tape, or a notch is provided. However, in such a conventional method, troubles such as the necessity of an unnecessarily large force even if the film is torn or the fact that the film is not torn linearly often occur. In such a case, the contents may be scattered at the time of opening and the contents may be wasted, or the clothes and furniture may be soiled, or if the contents are hot, a burn may be caused. Occurs.
[0004]
As a method of imparting easy tearing property by modifying a polyamide resin, a mixed polyamide composition composed of nylon 6 / MXD6 = 40-85 / 15-60 (weight ratio) is melt-extruded, and is subjected to inflation. There has been proposed an easily tearable film stretched 2.8 times or more in both the machine direction (MD) and the width direction (TD), and a laminated film in which the easily tearable film is formed as a single layer (Japanese Patent Application Laid-Open No. H05-1993). -220837, JP-A-5-200958).
Further, a biaxially oriented polyamide film comprising a mixture of nylon 6 / MXD6 = 80 to 95/20 to 5 (weight ratio) and having a straight-line tearing property in which dispersed particles of MXD6 are dispersed in a specific shape has been proposed. (Japanese Patent Laid-Open No. Hei 7-130015).
[0005]
However, in order to develop easy tearing properties, it is necessary that MXD6 is appropriately dispersed in PA. However, when PA and MXD6 are melt-mixed at a high temperature or when the residence time is long. There is a problem that a copolymerization reaction of PA and MXD6 occurs, the dispersed particles of MXD6 disappear, and the easy tearing property is not exhibited, and the type of extruder, the screw type, the distance from the extruder hopper to the discharge port. And the extrusion conditions (temperature, speed, rotation speed, filter mesh, etc.) at the time of film formation were greatly restricted.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention is intended to solve the above problems, and when producing a biaxially oriented polyamide film comprising PA and MXD, the influence of production conditions such as equipment and extrusion temperature and residence time is small, Is intended to provide a polyamide film having stable tear straightness when tearing in the longitudinal direction.
Furthermore, an object of the present invention is to provide a packaging material having toughness, transparency and dimensional stability against boil treatment, retort treatment and the like, which are strongly required as a packaging material for food and the like, and a packaging material having the same. An object of the present invention is to provide an easily openable packaging bag used for one or more layers of a film constituting the bag.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies in order to solve such problems, and as a result, by using a polymer having a blocked PA and / or MXD polymer terminal, the copolymerization reaction between PA and MXD is suppressed, and PA It is possible to stably disperse MXD6 into long islands inside, and to produce a film with excellent tear straightness when it is torn in the longitudinal direction without being affected by film production equipment and production conditions. It has been found that the present invention can be produced, and the present invention has been achieved.
[0008]
That is, the gist of the present invention is characterized by comprising a mixture of PA and MXD6 in a weight ratio of 55 to 95/45 to 5, and at least a part of the terminal group of at least one of the resins is blocked. The biaxially oriented polyamide film has a straight tearing property in the longitudinal direction.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
PA used in the present invention is an aliphatic polyamide such as nylon 6, nylon 66, nylon 46, nylon 610, and nylon 12, and includes a homopolymer and a copolymer containing 90 mol% or more of each unit.
[0010]
MXD6 used in the present invention contains 90 mol% or more of a structural unit formed by a polycondensation reaction between metaxylylenediamine and adipic acid, and contains 10 mol% or less of a homopolymer or another component. And a copolymer containing
[0011]
The end-blocking polyamide used in the present invention is prepared by blending 1 to 1,000 mmol / Kg, preferably 20 to 200 mmol / Kg, of the terminal blocking agent in the polymer polymerization stage with respect to each of PA and MXD6 resin, or It can be produced by a method of adding during melt-kneading during film formation.
[0012]
As the terminal blocking agent used in the present invention, benzoic acid, acetic acid, formic acid, propionic acid, butyric acid, isobutyric acid, valeric acid, hexanoic acid, heptanoic acid, octanoic acid, lauric acid, stearic acid, acrylic acid, methacrylic acid Monobasic acids such as crotonic acid, hydroxybenzoic acid, and methoxybenzoic acid; dibasic acids such as adipic acid and sebacic acid; monoacid bases such as hexylamine and aniline; and amines. Among them, benzoic acid is easy in terms of adjusting the terminal groups and the degree of polymerization of the obtained polyamide, and is particularly preferred.
[0013]
In the present invention, since MXD6 is stably dispersed in PA in the form of long islands in the longitudinal direction, when the film of the present invention is measured by a differential scanning calorimeter (DSC), two melting point peaks are observed. You.
[0014]
In the present invention, various additives can be contained as long as the effect is not impaired. Examples of such additives include an antiblocking agent, a water repellent, a lubricant, and an antistatic agent.
[0015]
In order to manufacture the film of the present invention, first, the raw material is put into an extruder, and is heated and melted usually at 260 to 300 ° C., and then extruded from a T-die into a sheet. The sheet extruded from the T-die is then quenched with a cooling drum. Subsequently, the obtained unstretched sheet is stretched by a sequential biaxial stretching method or a simultaneous biaxial stretching method to obtain a biaxially oriented film.
Further, it is also possible to form a film using a tubular method.
[0016]
As the stretching conditions, it is appropriate that the stretching temperature is 150 to 220 ° C. and the stretching ratio is 2.8 or more. After the stretching, the film is further heat-treated at a temperature of 190 to 220 ° C.
[0017]
The biaxially stretched film obtained by stretching and heat-treating may be subjected to physical or chemical surface treatment on one or both sides, if necessary, in order to impart easy adhesion.
[0018]
The polyamide film of the present invention is suitable for use in packaging bags because it has excellent toughness, pinhole resistance, dimensional stability, and excellent tear straightness when it is torn in the longitudinal direction of the film.
When the film of the present invention is used for a packaging bag, usually, for imparting heat sealability or enhancing gas barrier properties, other materials such as polypropylene, polyethylene, ethylene-vinyl acetate copolymer, and polyester are used. It is used by laminating it with plastic film, paper, metal foil such as aluminum. In this case, the film of the present invention is used for at least one layer, and the number of layers is not particularly limited as long as the laminated film has tear straightness. By making such a laminated film such that the longitudinal direction of the film of the present invention is in the tearing direction, an easily-openable packaging bag is obtained. And, since this packaging bag has excellent tear straightness, it is useful as a packaging bag for foods such as soups, jams, retort pouches, pharmaceuticals, daily necessities, toiletries and the like.
[0019]
【Example】
Next, the present invention will be described specifically with reference to examples.
The raw materials and evaluation methods used in the examples are as follows.
[0020]
1. Raw material nylon 6 (N6): Product name: A1030BRF manufactured by Unitika
Terminal Blocking N6: To 10 kg of ε-caprolactam and 500 g of pure water, 132 g (100 mmol / kg) of benzoic acid was added as a terminal blocking agent and reacted at 260 ° C. for 10 hours to obtain a polyamide resin.
MXD6: MX nylon 6007 manufactured by Mitsubishi Gas Chemical Company
End-blocking MXD6: 198 g (150 mmol / kg) of benzoic acid was blended with 10 kg of MXD6, and kneaded at a temperature of 270 ° C with a twin-screw extruder.
[0021]
2. Evaluation method (a) Confirmation of dispersed particles of MXD A film which has been subjected to electronic staining with osmium tetroxide is embedded in an epoxy resin, and a cross section of the film in a longitudinal direction and a width direction is obtained by an ultramicrotome (ULTRACUT N manufactured by Reich-Nissei). To prepare a thin film sample.
Using a transmission electron microscope (JAM-200CX manufactured by JEOL Ltd.), photographs of the cross section of the sample in the longitudinal direction and the width direction of the film are taken. Using this photograph, the state of the interface of MXD6 within 5 μm from the surface layer was observed and evaluated as follows.
When MXD6 particles are clearly confirmed: ○
When the interface between MXD6 particles and PA is unclear: 明確
When MXD6 particles cannot be confirmed: ×
[0022]
(B) Cut out a strip-shaped film piece of 205 mm in the longitudinal direction (MD) and 20 mm in the width direction (TD) from the longitudinally-stretched rectilinear stretched film, and cut it at the center of one TD side of this film piece. Ten samples with a notch of 5 mm length are prepared. Next, the number of samples that were torn by hand in the longitudinal direction from the cut and that the tear propagation end reached the short side facing the cut side was used as the evaluation value. In addition, evaluation was implemented about each of the left end part, the center part, and the right end part of the film wound up after extending | stretching.
[0023]
(C) Flex pinhole resistance A rectangular film of 8 × 11 inches conditioned at 20 ° C. and 65% RH was attached to a Rigaku Kogyo gelbo flex tester, and was moved straight 3.5 inches. After rotating 440 ° and proceeding straight for 2.5 inches, the number of movements until returning to the original position in the reverse process was counted as one, and 10,000 bending tests were performed.
With respect to the film after the bending test, a coloring liquid (Ageless Seal Check manufactured by Mitsubishi Gas Chemical Co., Ltd.) was applied to one side of the film, and the number of permeated liquids on the opposite side was measured as the number of pinholes. (Measurement area 77 square inches)
[0024]
(D) A film of about 10 mg was cut out from the stretched film at the melting point, a sample was placed in an aluminum cell (201-52943, manufactured by Shimadzu Corporation), and 10 ° C. was measured using a Shimadzu heat flux differential scanning calorimeter (DSC-50, manufactured by Shimadzu Corporation). The temperature was increased at a rate of / min, and the number of peaks observed in the temperature range of 210 to 240 ° C was counted.
[0025]
Example 1
The end-blocking N6 and MXD6 were mixed at a weight ratio of 80/20, and this composition was extruded at a resin temperature of 280 ° C using a 200 mm φ extruder equipped with a coat hanger T-die, and the temperature was adjusted to 20 ° C. The sheet was brought into close contact with the cooling drum and rapidly cooled to obtain a sheet having a thickness of about 160 μm. At this time, the interval between the slits of the T-die was about 1.4 mm , and DR = 8.8 (DR is the ratio of the gap between the T-die and the thickness of the cooling sheet). The obtained sheet was sent to a hot water tank adjusted to 50 ° C., and subjected to immersion treatment for 2 minutes to adjust the moisture content to about 4.1%. The end of this sheet was held by clips of a tenter-type simultaneous biaxial stretching machine and stretched 3.3 times in both the longitudinal and transverse directions under the condition of 180 ° C., and the relaxation rate in the transverse direction was 5%. Heat treatment was performed for 4 seconds, and the film was gradually cooled to room temperature to obtain a stretched film having a thickness of 15 μm.
[0026]
Examples 2 to 9 and Comparative Examples 1 to 7
Except that the types of N6 and MXD6 (with or without terminal blockage), the mixing ratio, the extrusion melting temperature, and the residence time (the residence time of the resin from the hopper opening of the extruder to the exit of the T-die) were changed as shown in Tables 1 and 2. A stretched film was obtained in the same manner as in Example 1.
Tables 1 and 2 show the evaluation results of the obtained stretched film.
[0027]
[Table 1]

[0028]
[Table 2]

[0029]
Examples 10 to 18 and Comparative Examples 8 to 13
A laminated film having a packaging material configuration shown in Table 3 was produced by a dry lamination method, and pinhole resistance was evaluated.
Next, using these laminated films, a four-sided seal bag having a length of 200 mm in each of the longitudinal direction and the width direction was prepared, and the tear straightness was evaluated.
Table 3 shows the results of evaluating the pinhole resistance and tear straightness.
[0030]
The abbreviations of the packaging materials indicate the following.
ON1: stretched film ON4 obtained in Example 1; stretched film ON5 obtained in Example 4; stretched film ON (1) obtained in Example 5; stretched film ON (4) obtained in Comparative Example 1 ); Stretched film LLDPE obtained in Comparative Example 4; Linear low-density polyethylene film (TUX-TC, thickness 60 μm, manufactured by Tokyo Cellophane Paper Co., Ltd.)
PET; polyethylene terephthalate film (made by Unitika, thickness 12 μm)
CPP: unstretched polypropylene film (Toray Gosei Co., Ltd., thickness 60 μm)
AL; aluminum foil (manufactured by Showa Aluminum Co., thickness 7μm)
[0031]
[Table 3]

[0032]
【The invention's effect】
According to the present invention, in particular, the film is strongly demanded as a packaging material for food and the like, and has excellent longitudinal straightness in tearing, and has a pinhole resistance, a boil, and a dimensional stability in post-processing heat treatment such as retort. Is obtained.
Further, the above performance can be obtained stably without being affected by film production conditions (extrusion temperature and residence time).
Furthermore, by using the film of the present invention in one or more layers constituting a packaging bag, an excellent easily tearable packaging bag can be obtained.

Claims

It is composed of a mixture of aliphatic polyamide (referred to as PA) and polymethaxylylene adipamide (referred to as MXD6) in a weight ratio of 55 to 95/45 to 5, and at least a part of the terminal groups of at least one of the resins. Is a biaxially oriented polyamide film having a straight-line tearing property in the longitudinal direction.

The biaxially oriented polyamide film according to claim 1, wherein the terminal group is blocked with benzoic acid.

The biaxially oriented polyamide film according to claim 1 or 2, which shows two melting point peaks by DSC.

An easy-open packaging bag having the polyamide film according to any one of claims 1 to 3 in at least one layer, and wherein the polyamide film is formed so that a longitudinal direction of the polyamide film is a tear direction.